JP6388164B2 - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、送電装置と受電装置とを有する非接触電力伝送システムに関する。
従来では、受電コイルの冷却と蓄電装置の暖機とを簡単な構成で共に可能とする車両搭載受電装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この車両搭載受電装置は、回転方向を正回転と逆回転との間で切り替えることで送風と排気の間の切り替えを行える双方向ファンと、蓄電装置および車室の温度に応じて双方向ファンの回転方向を制御する制御部とを含む。
特開2012−156083号公報
しかし、特許文献1に記載の技術によれば、新たに双方向ファンを設ける必要があるため、コストを要するという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、従来よりもコストを低減して、充電(電力伝送)を行う際に確実にパッドの冷却が行える非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、車両(10)に設けられる受電パッド(16)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(15)とを有する受電装置(13)と、前記車両の通路に設けられる送電パッド(21)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(22)とを有する送電装置(20)とを備え、前記受電パッドと前記送電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、前記車両のキャビン(11c)よりも前方側に備えられた、ラジエータを冷却する際に用いるラジエータファン(11a)および空調用コンデンサを冷却する際に用いるコンデンサファン(11d)、並びに、前記車両の後方側に備えられた後方ファン(11e)のうちの少なくとも一つを含むファン(F,11a,11d,11e)を備え、前記受電制御手段は、前記電力伝送を行う際に前記ファンを駆動し、前記ファンの駆動によって生じる風で前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方を冷却する制御を行うことを特徴とする非接触電力伝送システムである
また、本発明は、車両(10)に設けられる受電パッド(16)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(15)とを有する受電装置(13)と、前記車両の通路に設けられる送電パッド(21)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(22)とを有する送電装置(20)とを備え、前記受電パッドと前記送電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、前記受電パッドおよび前記送電パッドにかかる温度を検出または推定して特定する温度特定手段(TS)と、前記車両に備えられるファン(F,11a,11d,11e)と、前記ファンの駆動によって生じる前記受電パッドおよび前記送電パッドに向かう風の流量を調整する流量調整部(11i)と、を備え、前記受電制御手段は、前記電力伝送を行う際、前記温度特定手段によって特定される温度に基づいて、前記ファンを駆動すると共に、前記流量調整部を制御することにより、前記ファンの駆動によって生じる風で前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方を冷却する制御を行うことを特徴とする非接触電力伝送システムである。
この構成によれば、車両に備えられるファンを用いて送電パッドや受電パッドを冷却するので、従来よりもコストを低減することができる。
第2の発明は、前記ファンの駆動によって生じる風が前記送電パッドおよび前記受電パッドのうちで一方または双方に向けて風向きを調整するダクト(11f,11g,11h)を有することを特徴とする。
この構成によれば、ファンの駆動によって生じる風をダクトによって送電パッドや受電パッドに向けて送るので、パッドの冷却をより確実に行える。
第3の発明は、前記受電制御手段は、前記温度特定手段によって特定される温度が、第1温度閾値(TH)を超えると前記ファンを駆動し、前記第1温度閾値よりも低い第2温度閾値(TL)を下回ると前記ファンを停止する制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、第1温度閾値を超えるとファンを駆動し、第2温度閾値を下回るとファンを停止するので、ファンの間欠運転が行える。よって、ファンの駆動に必要な電力を連続運転よりも低く抑えることができる。
第4の発明は、前記受電制御手段は、所定条件を満たすまで、前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方に前記ファンから風を送らないように制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、所定条件を満たすまではファンから受電パッドや送電パッドに風を送らないので、熱風が送られて加温するのを阻止する。したがって、受電パッドや送電パッドについて意図しない加温を防止できる。
車両等の第1構成例を示す模式図である。 ファンによるパッドの冷却例を模式的に示す側面図である。 ファンによるパッドの冷却例を模式的に示す裏面図である。 後方ファンによるパッドの冷却例を模式的に示す側面図である。 送電制御手段の構成例を示す模式図である。 受電制御手段の第1構成例を示す模式図である。 充電(電力伝送)処理の第1手続き例を示すフローチャート図である。 回転数と温度の関係例を示すグラフ図である。 冷却能率と回転数の関係例を示すグラフ図である。 充電(電力伝送)処理の第2手続き例を示すフローチャート図である。 温度と回転数の経時的な変化例を示すタイムチャート図である。 充電(電力伝送)処理の第3手続き例を示すフローチャート図である。 回転数と電流の関係例を示すグラフ図である。 車両等の第2構成例を示す模式図である。 車両等の第3構成例を示す模式図である。 受電制御手段の第2構成例を示す模式図である。 温度と温度閾値の関係例を示すグラフ図である。 充電(電力伝送)処理の第4手続き例を示すフローチャート図である。 充電(電力伝送)処理の第5手続き例を示すフローチャート図である。 車両等の第3構成例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。符号の英文字は大文字と小文字とで別の要素を意味する。例えば、図6に示す受電制御手段15Aと充電ECU15aは別の要素である。
以下に示す各実施の形態は、交流電流から発生する磁束を巻線に結合させて電力を伝送する電磁誘導方式を適用する。また、パッド間の電力伝送によって電池への充電を行うことから、特に明示しない限り、充電と電力伝送は同義である。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図9を参照しながら説明する。図1に示す車両10は、走行の一部または全部に電力を必要とするハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)などが該当する。この車両10は、ラジエータファン11a,コンデンサファン11d,制御システム12,受電装置13,電池14などを有する。
ラジエータファン11aとコンデンサファン11dは、いずれも「ファンF」に相当し、車両10のキャビン11cよりも前方側にあるコンパートメント11bに備えられる。コンパートメント11b内には、当該コンパートメント11b内の温度を検出する温度センサ18を備えてもよい(図3を参照)。ラジエータファン11aは、車両10に備えられるラジエータ(図示せず)を冷却する際に用いられる。コンデンサファン11dは、車両10に備えられる空調用コンデンサ(図示せず)を冷却する際に用いられる。
制御システム12は、車両10全体の制御を司るシステムであり、例えばECU(Electronic Control Unit)やコンピュータ等を含む。受電装置13は、後述する送電装置20との間において非接触で電力伝送を行う受電側要素であって、受電制御手段15Aや受電パッド16などを含む。受電制御手段15Aは、受電パッド16で受電した電力について、電池14に蓄電したり、制御システム12との間で通信したりするなどの制御を行う。受電制御手段15Aの構成例については後述する(図6を参照)。受電パッド16は、非接触で電力伝送を行う要素(巻線やコンデンサ等)を含む。
電池14は、蓄電と放電が行えれば種類を問わず、例えばリチウムイオン電池や鉛蓄電池などのような二次電池が該当する。この電池14には、充電圧に基づいて充電要求等の信号を出力する電池ECUを含めてもよい。
送電装置20は、上述した受電装置13との間において非接触で電力伝送を行う送電側要素であって、送電パッド21や送電制御手段22などを含む。送電パッド21は、車両10の通路に設けられ、非接触で電力伝送を行う要素(巻線やコンデンサ等)を含む。送電制御手段22は、電力源30から供給される電力を送電パッド21に出力して電力伝送の送電制御を行う。送電制御手段22の構成例については後述する(図5を参照)。
受電パッド16と送電パッド21は、いずれも「電力伝送用パッド」に相当する。これらの受電パッド16と送電パッド21は、巻線とコンデンサが所定の周波数で共振するように設定される点を除けば、同じ構成でもよく、異なる構成でもよい。
ラジエータファン11aおよびコンデンサファン11dのうちで一方または双方のファンFが駆動されると、図2に破線で示す矢印D1,D2のような風や、図3に破線で示す矢印D3のような風が生じる。こうして生じる風は、受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方を冷却する。なお、ファンFを駆動しても、受電パッド16や送電パッド21の冷却に寄与しない風もあり得る。
上述したラジエータファン11aやコンデンサファン11dに加えて、図4に示す後方ファン11eを車両10の後方側(例えばトランクルーム等)に備えてもよい。ファンFに相当する後方ファン11eの駆動により、図4に破線で示す矢印D4,D5のような風が生じて、受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方を冷却する。
図5に示す送電制御手段22は、充電ECU22a,制御回路22b,通信機22c,送電回路22d,電流センサ22eなどを有する。これらの要素のうちで一以上の要素は、送電制御手段22の外部に備えてもよい。
充電ECU22aは、地上側のECUであり、電池14への充電に関する所要の制御を行う。例えば、電池14(特に電池ECU)から出力されて通信機22cや通信機15cを経て伝達される充電要求を制御回路22bに伝達する制御を含む。
制御回路22bは、必要に応じて温度推定部22b1が備えられ、送電装置20全体の制御を司る。この制御回路22bは、温度センサ23で検出される送電パッド21の温度T1や、電流センサ22eで検出される送電パッド21(具体的にはコイル)に流れる電流I1などに基づいて、送電やファンFの駆動等の制御を行う。また、充電ECU22aから伝達される充電要求に基づいて、電池14に充電するために電力源30から供給される電力を受けて送電パッド21による電力伝送の制御を行う。温度センサ23や温度推定部22b1は、いずれも温度特定手段TSに相当する。
温度推定部22b1は、電流センサ22eで検出された電流I1に基づいて、送電パッド21(具体的にはコイル)の温度T1を推定する。温度T1の推定形態は問わない。電流I1と温度T1との相関関係は、テーブルやマップ等に記録したり、関数式で定義したりしておくとよい。
通信機22cは、後述する受電制御手段15Aに備える通信機15cとの間で通信を行う。送電回路22dは、コンバータやインバータを含み、電力源30から供給される電力を受けて、送電パッド21による電力伝送の制御を行う。
図6に示す受電制御手段15Aは、受電制御手段15の一例であり、充電ECU15a,制御回路15b,通信機15c,受電回路15d,電流センサ15eなどを有する。これらの要素のうちで一以上の要素は、受電制御手段15Aの外部に備えてもよい。
充電ECU15aは、車両10側のECUであり、電池14への充電に関する所要の制御を行う。例えば、制御システム12や制御回路15bとの間で通信制御を行う。また、ラジエータファン11a,コンデンサファン11d,後方ファン11eのうちで一以上のファンFを駆動制御する。さらに、電池14(特に電池ECU)から出力されて伝達される充電要求を、制御回路15bに伝達したり、通信機22cや通信機15cを経て制御回路22bに伝達したりする制御を含む。
制御回路15bは、必要に応じて温度推定部15b1が備えられ、受電装置13全体の制御を司る。この制御回路15bは、温度センサ17で検出される受電パッド16の温度T2や、温度センサ18で検出されるコンパートメント11b内の温度T3、電流センサ22eで検出される受電パッド16(具体的にはコイル)に流れる電流I2などに基づいて、受電やファンFの駆動等などの制御を行う。温度センサ17,18や温度推定部15b1は、いずれも温度特定手段TSに相当する。
温度推定部15b1は、温度T2,T3などの温度Tを推定する。温度T2,T3の推定形態は問わない。例えば、電流センサ15eで検出された電流I2に基づいて、送電パッド21(具体的にはコイル)の温度T2を推定する。制御情報CIに含まれる空調機器(エアコンやヒーター等)の消費電力に基づいて温度T3を推定する。電流I2と温度T2との相関関係や、消費電力と温度T3の相関関係は、テーブルやマップ等に記録したり、関数式で定義したりしておくとよい。
通信機15cは、上述した通信機22cの間で通信を行う。受電回路15dは、コンバータを含み、受電パッド16で生じる電力を電池14に蓄電する制御などを行う。
上述した受電制御手段15A(特に制御回路15b)や送電制御手段22(特に制御回路22b)において実現される処理について、図7〜図9を参照しながら説明する。受電制御手段15Aは受電パッド16を対象とし、送電制御手段22は送電パッド21を対象とする点が相違するに過ぎない。よって、以下では受電制御手段15Aにおいて実現される処理を代表して説明する。
図7に示す充電処理において、まず電池14への充電要求があるか否かを判別する〔ステップS10〕。もし充電要求がなければ(NO)、受電パッド16と送電パッド21との間で電力伝送を行って電池14に充電しているか否かを問わず、充電を停止し〔ステップS11〕、充電処理を終了(あるいはリターン)する。
ステップS10で充電要求があれば(YES)、現在の温度Tを特定する〔ステップS12〕。温度Tは、温度センサで検出して特定してもよく、温度推定部15b1,22b1で推定して特定してもよい。温度センサの例では、温度センサ17,23で検出する温度T2,T1や、温度センサ18で検出する温度T3などが該当する。温度推定部15b1,22b1の例は、電流センサ15e,22eで検出される電流I2,I1に基づいて推定する温度T2,T1や、制御情報CIに含まれる空調機器(エアコンやヒーター等)の消費電力に基づいて推定する温度T3などが該当する。ステップS12では、検出または推定された温度T1〜T3のうちで、一以上の温度Tを特定する。
ステップS12で特定した温度Tが充電可能か否かを判別する〔ステップS13〕。もし充電可能な温度Tであれば(YES)、電池14への充電を開始(再開を含む)する〔ステップS14〕。これに対して充電に適さない温度Tであれば(NO)、電池14への充電を停止する〔ステップS15〕。
続いて、ステップS12で特定した温度Tが冷却条件を満たすか否かを判別する〔ステップS16〕。冷却条件は、ファンFの駆動によって送電パッド21や受電パッド16を冷却するための条件であれば任意に設定してよい。例えば、温度T2,T1が温度閾値Tthを超えているか否か、温度T3,T4が所定温度Tx以下であるか否かなどが該当する。温度閾値Tthや所定温度Txは、それぞれ任意の値を設定してよい。なお、前者の温度閾値Tthには、後述する図17に示す送電パッド21の温度閾値Tth1や受電パッド16の温度閾値Tth2を含めてもよい。
もし温度Tが冷却条件を満たせば(YES)、パッド(受電パッド16や送電パッド21)に風を送るようにファンFを駆動(再駆動を含む;正回転)する〔ステップS17〕。ただし、冷却条件を満たしていても、制御システム12から伝達される車両10に関する情報(例えば走行速度や温度等)に基づいて、所定条件を満たすまでファンFからパッドに風を送らないように制御してもよい。例えば、コンパートメント11b内の熱を車両10の外(パッドと反対側)へ排出するためにファンFを逆回転するように駆動する制御や、ファンFを停止する制御などが該当する。所定条件は任意に設定してよい。例えば、コンパートメント11bの温度T3が所定温度Tx以下になること、停止した時点から所定時間を経過すること等が該当する。所定条件を満たせば、ファンFを駆動してパッドに風を送って冷却する。
ステップS17におけるファンFの駆動にあたっては、温度Tに応じて冷却能力を変化させるとよい〔ステップS19〕。具体的には、ラジエータファン11a,コンデンサファン11d,後方ファン11eのうちで一以上のファンFを選択する。また、選択したファンFの回転数を変える。温度Tと回転数Nの関係例を図8に特性線L1で示す。温度閾値Tthよりも温度Tが高くなるにつれて回転数Nを増やす。回転数Nが増加すると冷却能率ηも変化する。回転数Nと冷却能率ηの関係例を図9に特性線L2で示す。要するに、温度Tが高くなるにつれて、各ファンの駆動によって生じる風量の総量が増加してゆくように制御する。ただし、ラジエータファン11a,コンデンサファン11dと後方ファン11eとでは風向きが逆であるので(図2,図4を参照)、車両10に向かって吹く風(すなわち自然風)の風向きと同じになるように切り替えるとよい。
一方、ステップS16で温度Tが冷却条件を満たさなければ(NO)、ファンFを停止する〔ステップS18〕。ステップS18,S19を実行した後は、電池14への充電と、受電パッド16や送電パッド21の冷却とを継続するために、ステップS10に戻る。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図10,図11を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1と相違する点を説明する。
図10に示す充電処理は、図7に示す充電処理に代えて実行される。図10は図7と比べて、ステップS16に代えてステップS20,S21を実行する点が相違する。
ステップS14,S15を実行した後、ステップS12で特定した温度Tが第1温度閾値THを超えているか否かを判別したり〔ステップS20〕、同じく温度Tが第2温度閾値TLを下回っているか否かを判別したりする〔ステップS21〕。
温度Tが第1温度閾値THを超えていれば(T>TH;ステップS20でYES)、ファンFを駆動し〔ステップS17〕、温度Tに応じて冷却能力を変化させる〔ステップS19〕。これに対して、温度Tが第2温度閾値TLを下回っていれば(T<TL;ステップS20でNO,S21でYES)、ファンFを停止する〔ステップS18〕。
温度Tが第1温度閾値THと第2温度閾値TLの間であれば(TL≦T≦TH;ステップS20,S21でともにNO)、現時点におけるファンFの状態(駆動や停止)を維持して、ステップS10に戻る。
図10の充電処理を実行すると、温度Tに応じたファンFの駆動は図11のようになる。図11に示す特性線L3は、温度Tの一変化例である。時刻t1,t3,t5にはそれぞれ温度Tが第1温度閾値THを超えるので(ステップS20でYES)、ファンFを回転数N1で駆動する(ステップS17,S19)。時刻t2,t4,t6にはそれぞれ温度Tが第2温度閾値TL以下になるので(ステップS20,S21でNO)、ファンFを停止する(ステップS18)。よって、ファンFの間欠運転が行える。
図11の制御例では、ファンFの回転数Nを回転数N1で固定したが、二点鎖線で示すように回転数Nを増加させてもよい。温度Tが第2温度閾値TLを超えている期間が長くなるにつれて回転数Nを増やすことで、冷却能力が高められる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図12,13を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1,2と相違する点を説明する。
図12に示す充電処理は、図7に示す充電処理に代えて実行される。図12は図7と比べて、ステップS12〜S16,S19に代えてステップS30,S31,S32を実行する点が相違する。
ステップS10で充電要求があれば(YES)、受電パッド16に流れる電流I2および送電パッド21に流れる電流I1のうちで一方または双方の電流Iを検出する〔ステップS12〕。電流I2は電流センサ22eによって検出し(図5を参照)、電流I1は電流センサ15eによって検出する(図6を参照)。
ステップS30で検出した電流Iが電流閾値Ithを超えているか否かを判別する〔ステップS31〕。電流閾値Ithには任意の値を設定してよく、図7,図8に示す温度閾値Tthに対応する。もし電流Iが温度閾値Tthを超えているならば(YES)、ファンFを駆動する〔ステップS17〕。これに対して、ステップS31で電流Iが電流閾値Ith以下であれば(NO)、ファンFを停止する〔ステップS18〕。ステップS18,S32を実行した後は、図7と同様にステップS10に戻る。
ステップS17におけるファンFの駆動にあたっては、電流Iに応じて冷却能力を変化させるとよい〔ステップS32〕。ステップS32は、温度Tが電流Iに変わる点を除いて、ステップS19と同様に行ってよい。電流Iと回転数Nの関係例を図13に特性線L4で示す。電流閾値Ithよりも電流Iが大きくなるにつれて、回転数Nを増やす。
図示を省略するが、図10に示す充電処理において、相関関係がある温度Tを電流Iに読み替えて適用する構成としてもよい。すなわち、電流Iが第1電流閾値を超えるとファンFを駆動し、電流Iが第2電流閾値以下になるとファンFを停止する制御を行う。第1電流閾値は第1温度閾値THに対応し、第2電流閾値は第2温度閾値TLに対応する。このように構成しても、図11に示すようなファンFの間欠運転が行える。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図14を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1〜3と相違する点を説明する。
図14に示す車両10は、図1,図2に示す車両10と比べて、さらにダクト11f,11gを備える。ダクト11fは、ラジエータファン11aやコンデンサファン11dの駆動によって生じる風が受電パッド16に向かうように風向きを調整する。この調整により、図14に破線で示す矢印D6のように風が流れて、受電パッド16を冷却する。ダクト11f,11gは、新たに車両10に取り付けてもよく、車両10の構造部分(例えばフレーム部分など)を利用してもよい。
ダクト11gは、ラジエータファン11aやコンデンサファン11dの駆動によって生じる風が送電パッド21に向かうように風向きを調整する。この調整により、図14に破線で示す矢印D7のように風が流れて、送電パッド21を冷却する。
上述したダクト11f,11gのうちで一方または双方を車両10に備えると、受電パッド16や送電パッド21の冷却をより確実に行える。
〔実施の形態5〕
実施の形態5は図15〜図18を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜4で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1〜4と相違する点を説明する。
図15に示す車両10は、図1,図2に示す車両10と比べて、さらにダクト11hを備える。ダクト11hは、スロットル11i,受電側風向口Ex1,送電側風向口Ex2などを有する。このダクト11hは、新たに車両10に備えてもよく、一部または全部について車両10の構造部分(例えばフレーム部分など)を利用してもよい。
スロットル11iは、「流量調整部」に相当し、制御システム12や充電ECU15aによって姿勢(角度)が制御可能に構成される(後述する図16を参照)。このスロットル11iは、姿勢に応じて受電側風向口Ex1と送電側風向口Ex2に分けて送る流量(風量)を調整する。
受電側風向口Ex1は、図14に示すダクト11fに相当し、ラジエータファン11aの駆動によって生じる風が受電パッド16に向かうように風向きを調整する。送電側風向口Ex2は、図14に示すダクト11gに相当し、ラジエータファン11aの駆動によって生じる風が送電パッド21に向かうように風向きを調整する。
図15に示すダクト11hは、ラジエータファン11aの駆動によって生じる風を調整する例を示す。図示しないが、コンデンサファン11dの駆動によって生じる風を調整する構成としてもよく、双方の駆動によって生じる風を調整する構成としてもよい。
図16に示す受電制御手段15Bは、受電制御手段15の一例であり、図6に示す受電制御手段15Aに代わる構成例である。この受電制御手段15Bは、受電制御手段15Aと同じ構成であるが、充電ECU15aと制御回路15bの役割が相違する。
本構成例における充電ECU15aは、制御回路15bから伝達される信号に基づいて、ファンFの駆動を制御するとともに、スロットル11iの姿勢を制御する。同様に、制御回路15bは、制御システム12を介して、ファンFの駆動を制御するとともに、スロットル11iの姿勢を制御する。すなわち、充電ECU15aおよび制御回路15bのうちで一方または双方がスロットル11iの姿勢制御を行う。
風量Q1,Q2の調整について、図17と図18を参照しながら説明する。風量Q1は、受電側風向口Ex1から送電パッド21に向けて吹き出す風の流量である。風量Q2は、送電側風向口Ex2から受電パッド16に向けて吹き出す風の流量である。
図17には、受電パッド16にかかる温度T2および温度閾値Tth2と、送電パッド21にかかる温度T1および温度閾値Tth1とを示す。温度閾値Tth2,Tth1にはそれぞれ任意の値を設定してよい。すなわち図17ではTth1>Tth2の設定例を示すが、Tth1=Tth2で設定してもよく、Tth1<Tth2で設定してもよい。温度T2と温度閾値Tth2の温度差をΔT2(=T2−Tth2)とし、温度T1と温度閾値Tth1の温度差をΔT1(=T1−Tth1)とする。
図18に示す充電処理は、図7に示す充電処理に代えて実行される。図10は図7と比べて、ステップS16に代えてステップS20,S21を実行する点が相違する。
ステップS14,S15を実行した後、ステップS12で特定した温度T(T2,T1)が冷却条件を満たすか否かを判別する〔ステップS16〕。具体的には、温度T2が温度閾値Tth2を超えるか(T2>Tth2)、温度T1が温度閾値Tth1を超える場合には(T1>Tth1)、温度Tが温度閾値Tthを超える(つまり冷却条件を満たす)と判別する。
温度Tが温度閾値Tthを超えていれば(ステップS16でYES)、ファンFを駆動し〔ステップS17〕、二点鎖線で示すように温度差ΔT2,ΔT1に応じて冷却能力を変化させる〔ステップS19〕。図17のステップS19は必要に応じて実行してよく、図7のステップS19に示す温度Tに代わる温度差ΔT2,ΔT1に基づいて実行する。これに対して、温度Tが温度閾値Tth以下になる(つまり冷却条件を満たさない)と(ステップS16でNO)、ファンFを停止する〔ステップS18〕。
風量Q1,Q2の調整は、ステップS17(あるいはステップS19)の後に実行する。まず、図17に示すように温度差ΔT1,ΔT2を求め〔ステップS50〕、温度差ΔT1が温度差ΔT2を超えているか否かを判別する〔ΔT1>ΔT2;ステップS51〕。もし温度差ΔT1が温度差ΔT2を超えているならば(YES)、風量Q1が風量Q2よりも多くなるようにスロットル11iの姿勢を調整する〔Q1>Q2;ステップS52〕。この調整により、送電パッド21を優先的に冷却することができる。
一方、温度差ΔT1が温度差ΔT2以下であれば(ステップS51でNO)、風量Q2が風量Q1よりも多くなるようにスロットル11iの姿勢を調整する〔Q2>Q1;ステップS53〕。この調整により、受電パッド16を優先的に冷却することができる。
上述したステップS51〜S53に代えて、図19に示すステップS54を実行してもよい。ステップS54では、温度差ΔT1と温度差ΔT2との比率に基づいて風量Q1と風量Q2の比率を変えるようにスロットル11iの姿勢を調整する。具体的には、ステップS50で求めた温度差ΔT1と温度差ΔT2とに基づいて、ΔT1:ΔT2=Q1:Q2となるようにスロットル11iの姿勢を制御する。こうすれば各パッドの温度差に応じて両パッドを冷却できる。
図示しないが、所要の条件を満たせば、風量Q1と風量Q2が同じになるようにスロットル11iの姿勢を調整してもよい(Q1=Q2)。所要の条件は任意に設定してよく、例えば温度差ΔT1と温度差ΔT2が同じ場合や(ΔT1=ΔT2)、温度差ΔT1と温度差ΔT2との差分値(|ΔT1−ΔT2|)が許容範囲(Δx)内である場合(|ΔT1−ΔT2|≦Δx)などが該当する。こうすれば両パッドを同等に冷却できる。
図示を省略するが、図18に示す充電処理において、相関関係がある温度Tを電流Iに読み替えて適用する構成としてもよい。すなわち、電流Iが第1電流閾値を超えるとファンFを駆動し、電流Iが第2電流閾値以下になるとファンFを停止する制御を行う。第1電流閾値は第1温度閾値THに対応し、第2電流閾値は第2温度閾値TLに対応する。このように構成しても、図11に示すようなファンFの間欠運転が行える。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜5に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜5では、ファンFとしてコンパートメント11bに備えるラジエータファン11aやコンデンサファン11dを適用する構成とした(図1〜図4,図14,図15を参照)。この形態に代えて、ラジエータファン11aやコンデンサファン11dを除いて、コンパートメント11bに備えられる他のファンFを用いてもよく、他のファンFを併用してもよい。ファンFの種類が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜5では、ファンFの駆動によって生じる風を受電パッド16や送電パッド21に当てて冷却する構成とした(図1〜図4,図14,図15を参照)。この形態に加えて、水(雨水,空調時に生じる水など)で受電パッド16や送電パッド21に濡らして冷却する構成としてもよい。具体的には図20に示すように、貯留部材11jや水供給部材11kを車両10に備える。貯留部材11jは、水を貯留しておく部材である。水供給部材11kは、貯留部材11jに貯留されている水を放出して受電パッド16や送電パッド21を濡らす部材である。この水供給部材11kは必要に応じて備えられ、例えばパイプ,放水部材,噴霧器などが該当する。温度Tや電流Iに応じて水供給部材11kから放出や噴霧等する水量を制御してもよい。受電パッド16や送電パッド21を水で濡らして、気化熱による冷却を行う。受電パッド16や送電パッド21を水で濡らしてから、ファンFの駆動によって生じる風を当てると、効果的に冷却を行える。
上述した実施の形態1〜5では、受電パッド16と送電パッド21をそれぞれ一つ備える構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、受電パッド16と送電パッド21がそれぞれ複数のパッドを有し、複数のパッドがそれぞれ対面(対向)するように構成してもよい。受電パッド16と送電パッド21の数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜5では、受電パッド16や送電パッド21に備えるコイル(巻線)の一方に電流を流して発生させる磁束を媒介して隣接した他方に起電力が発生する電磁誘導を用いた電磁誘導方式を適用する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、電流を電磁波に変換しアンテナを介して送受信する電波方式を適用してもよく、電磁界の共鳴現象を利用した電磁界共鳴方式を適用してもよい。いずれの方式も相互誘導作用によって非接触で電力伝送を行えるので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜5では、電力伝送によって電池14を充電する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、電力を受けて作動(電池14以外の充電を含む)する他の機器に電力を供給してもよい。他の機器は車両10に備えるか否かを問わない。電力供給の対象が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜5では、受電制御手段15に制御回路15bを備えるとともに、送電制御手段22に制御回路22bを備える構成とした(図5,図6を参照)。この形態に代えて、制御回路15bおよび制御回路22bのうちでいずれか一方の制御回路を備える構成としてもよい。この場合には、制御回路15bと制御回路22bで行う制御の全てを担う。制御回路の数が少ない分だけコストを低減できる。その他については、制御回路の数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜5では、車両10はハイブリッド自動車や電気自動車に適用する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、電池14を備える燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle)に適用する構成としてもよい。燃料である水素がタンクから無くなって燃料電池で発電できなくなっても、電池14の電力によって車両10を走行させることができる。車両10の種類が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態5では、流量調整部としてスロットル11iを適用する構成とした(図15を参照)。この形態に代えて、スロットル11i以外であって他の部材を適用する構成としてもよい。他の部材は、例えばダクト11hの通路を開閉する弁や蓋などが該当する。他の部材を用いても受電側風向口Ex1と送電側風向口Ex2に送る風量Q1,Q2を調整できるので、実施の形態5と同様の作用効果が得られる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態1〜5および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)非接触電力伝送システム100において、受電制御手段15は、電力伝送を行う際に車両10に備えられるファンF(ラジエータファン11aやコンデンサファン11d等)を駆動し、ファンFの駆動によって生じる風で受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方を冷却する制御を行う構成とした(図1〜図4,図14,図15,図20を参照)。この構成によれば、車両10に備えられるファンFを用いて受電パッド16や送電パッド21を冷却するので、従来よりもコストを低減することができる。また、外気の温度で冷却するので、電池14への充電を行う際に確実に受電パッド16や送電パッド21の冷却が行える。
(2)ファンF(ラジエータファン11a,コンデンサファン11d)は、車両10のキャビン11cよりも前方側のコンパートメント11bに備えられる構成とした(図1〜図4,図14,図15,図20を参照)。この構成によれば、既存のファンFを利用するので、コストを低減することができる。
(3)ファンFは、ラジエータファン11aおよびコンデンサファン11dのうちで一方または双方を含む構成とした(図1〜図4,図14,図15,図20を参照)。この構成によれば、ラジエータファン11aやコンデンサファン11dはほとんどの車両10に備えているので、受電パッド16や送電パッド21の冷却に有効利用できる。
(4)ファンFの駆動によって生じる風が受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方に向けて風向きを調整するダクト11f,11g,11hを有する構成とした(図14,図15を参照)。この構成によれば、ファンFの駆動によって生じる風をダクト11f,11g,11hによって受電パッド16や送電パッド21に向けて送ることができる。よって、ダクト11f,11g,11hが無い場合に比べて、受電パッド16や送電パッド21の冷却をより確実に行える。
(5)受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方にかかる温度T(T1,T2)を検出または推定して特定する温度特定手段TSを有し、受電制御手段15は温度特定手段TSによって特定される温度Tに基づいてファンFの駆動を制御する構成とした(図7,図10,図18を参照)。この構成によれば、受電パッド16や送電パッド21の温度Tに応じてファンFを駆動するので、受電パッド16や送電パッド21の冷却をより確実に行える。
(6)受電パッド16および送電パッド21にかかる温度T(T1,T2)を検出または推定して特定する温度特定手段TSと、ファンFの駆動によって生じる風について、受電パッド16および送電パッド21に向かう風の流量(風量Q1,Q2)を調整するスロットル11i(流量調整部)とを有し、受電制御手段15は温度特定手段TSによって特定される温度Tに基づいてスロットル11iを制御する構成とした(図18を参照)。この構成によれば、受電パッド16に向けて吹き出す風量Q1と送電パッド21に向けて吹き出す風量Q2とをスロットル11iの姿勢で調整するので、受電パッド16または送電パッド21の一方を優先的に冷却することができる。
(7)送電パッド21の温度閾値Tth1と受電パッド16の温度閾値Tth2が設定され、受電制御手段15は、温度特定手段TSによって特定される送電パッド21の温度T1と温度閾値Tth1との温度差ΔT1と、温度特定手段TSによって特定される受電パッド16の温度T2と温度閾値Tth2との温度差ΔT2とに基づいて、スロットル11iを制御する構成とした(図17,図18,図19を参照)。この構成によれば、送電パッド21にかかる温度差ΔT1と受電パッド16にかかる温度差ΔT2に応じて両パッドを冷却できる。すなわち、温度差が大きなパッドを優先して冷却できる。
(8)受電制御手段15は、温度特定手段TSによって特定される温度T(T1,T2)が、第1温度閾値THを超えるとファンFを駆動し、第1温度閾値THよりも低い第2温度閾値TLを下回るとファンFを停止する制御を行う構成とした(図10,図11を参照)。この構成によれば、温度Tが第1温度閾値THを超えるとファンFを駆動し、第2温度閾値TLを下回るとファンFを停止するので、ファンFの間欠運転が行える。よって、ファンFの駆動に必要な電力を連続運転よりも低く抑えることができる。
(9)温度特定手段TSは、温度センサ17,23、および、受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方に流れる電流I(I1,I2)に基づいて温度T(T1,T2)を推定する温度推定部15b1である構成とした(図5,図6,図16を参照)。この構成によれば、温度センサ17,23を備える場合は、受電パッド16や送電パッド21の温度Tを的確に得ることができる。温度推定部15b1を備える場合は、温度センサ17,23が無い場合でも温度Tを得ることができる。いずれにせよ温度Tに基づいて受電パッド16や送電パッド21の冷却を行うことができる。
(10)受電制御手段15は、ファンFの駆動を回転数Nで制御する構成とした(図8,図11,図13を参照)。この構成によれば、受電パッド16や送電パッド21の温度Tに応じてファンFの回転数Nが制御されるので、冷却不足や冷却過剰を防止できる。
(11)受電装置13は充電ECU15aを含み、充電ECU15aは、電力伝送を行う際に車両10に備えられるファンFを駆動し、ファンFの駆動によって生じる風で受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方を冷却する制御を行う構成とした(図6,図16を参照)。この構成によれば、電池14からの充電要求等に応じて、電池14への充電やパッドの冷却を容易に制御することができる。
(12)受電制御手段15は、所定条件を満たすまで、受電パッド16および送電パッド21のうちで一方または双方にファンFから風を送らないように制御を行う構成とした(図7,図10,図18のステップS17を参照)。この構成によれば、車両10の走行等に伴って熱せられる部品(例えばエンジン,マフラー,回転電機等)によって、ファンFから受電パッド16や送電パッド21に熱風が送られて加温するのを阻止する。よって、受電パッド16や送電パッド21について意図しない加温を防止できる。なお、回転電機は、回転する部位(例えば軸やシャフト等)を有する機器であれば任意である。例えば、発電機,電動機,電動発電機等が該当する。
(13)温度特定手段TSはファンFが配置されるコンパートメント11bの温度T3を検出または推定して特定し、受電制御手段15は温度特定手段TSによって特定される温度T3が所定温度Tx以下になると、受電パッド16や送電パッド21にファンFから風を送るように制御を行う構成とした(図7,図18,図19のステップS16,S17を参照)。この構成によれば、検出または推定される温度T3が所定温度Tx以下のときに限ってファンFを駆動し、受電パッド16や送電パッド21に風を送って冷却する。よって、受電パッド16や送電パッド21について意図しない加温を確実に防止できる。
10 車両
11a ラジエータファン(ファン)
11d コンデンサファン(ファン)
13 受電装置(非接触電力伝送システム)
14 電池
15 受電制御手段
16 受電パッド
20 送電装置(非接触電力伝送システム)
21 送電パッド
22 送電制御手段
100 非接触電力伝送システム
F ファン

Claims (11)

  1. 車両(10)に設けられる受電パッド(16)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(15)とを有する受電装置(13)と、
    前記車両の通路に設けられる送電パッド(21)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(22)とを有する送電装置(20)とを備え、
    前記受電パッドと前記送電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、
    前記車両のキャビン(11c)よりも前方側に備えられた、ラジエータを冷却する際に用いるラジエータファン(11a)および空調用コンデンサを冷却する際に用いるコンデンサファン(11d)、並びに、前記車両の後方側に備えられた後方ファン(11e)のうちの少なくとも一つを含むファン(F,11a,11d,11e)を備え、
    前記受電制御手段は、前記電力伝送を行う際に前記ファンを駆動し、前記ファンの駆動によって生じる風で前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方を冷却する制御を行うことを特徴とする非接触電力伝送システム。
  2. 車両(10)に設けられる受電パッド(16)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(15)とを有する受電装置(13)と、
    前記車両の通路に設けられる送電パッド(21)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(22)とを有する送電装置(20)とを備え、
    前記受電パッドと前記送電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、
    前記受電パッドおよび前記送電パッドにかかる温度を検出または推定して特定する温度特定手段(TS)と、
    前記車両に備えられるファン(F,11a,11d,11e)と、
    前記ファンの駆動によって生じる前記受電パッドおよび前記送電パッドに向かう風の流量を調整する流量調整部(11i)と、を備え
    前記受電制御手段は、前記電力伝送を行う際、前記温度特定手段によって特定される温度に基づいて、前記ファンを駆動すると共に、前記流量調整部を制御することにより、前記ファンの駆動によって生じる風で前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方を冷却する制御を行うことを特徴とする非接触電力伝送システム。
  3. 前記送電パッドの温度閾値(Tth1)と前記受電パッドの温度閾値(Tth2)が設定され、
    前記受電制御手段は、前記温度特定手段によって特定される前記送電パッドの温度(T1)と前記温度閾値(Tth1)との温度差(ΔT1)と、前記温度特定手段によって特定される前記受電パッドの温度(T2)と前記温度閾値(Tth2)との温度差(ΔT2)とに基づいて、前記流量調整部を制御することを特徴とする請求項に記載の非接触電力伝送システム。
  4. 記受電制御手段は、前記温度特定手段によって特定される前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方の温度に基づいて、前記ファンの駆動を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の非接触電力伝送システム。
  5. 前記受電制御手段は、前記温度特定手段によって特定される温度が、第1温度閾値(TH)を超えると前記ファンを駆動し、前記第1温度閾値よりも低い第2温度閾値(TL)を下回ると前記ファンを停止する制御を行うことを特徴とする請求項に記載の非接触電力伝送システム。
  6. 前記温度特定手段は、温度センサ(17,23)、および、前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方に流れる電流(I,I1,I2)に基づいて温度を推定する温度推定部(15b1,22b1)であることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  7. 前記温度特定手段は、前記ファンが配置されるコンパートメント(11b)の温度(T3)を検出または推定して特定し、
    前記受電制御手段は、前記温度特定手段によって特定される前記温度が所定温度(Tx)以下になると、前記ファンから風を送るように制御を行うことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  8. 前記ファンの駆動によって生じる風が前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方に向かうように風向きを調整するダクト(11f,11g,11h)を有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  9. 前記受電制御手段は、前記ファンの駆動を回転数(N)で制御することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  10. 前記受電装置は充電ECU(15a)を含み、
    前記充電ECUは、前記電力伝送を行う際に前記ファンを駆動し、前記ファンの駆動によって生じる風で前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方を冷却する制御を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  11. 前記受電制御手段は、所定条件を満たすまで、前記受電パッドおよび前記送電パッドのうちで一方または双方に前記ファンから風を送らないように制御を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
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