JP6386333B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6386333B2
JP6386333B2 JP2014209119A JP2014209119A JP6386333B2 JP 6386333 B2 JP6386333 B2 JP 6386333B2 JP 2014209119 A JP2014209119 A JP 2014209119A JP 2014209119 A JP2014209119 A JP 2014209119A JP 6386333 B2 JP6386333 B2 JP 6386333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
communication
transceiver
communication device
area communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014209119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016081123A (ja
Inventor
麻里 落合
麻里 落合
元吉 克幸
克幸 元吉
康義 能田
康義 能田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014209119A priority Critical patent/JP6386333B2/ja
Publication of JP2016081123A publication Critical patent/JP2016081123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386333B2 publication Critical patent/JP6386333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、車車間通信システムを実現するための通信装置に関する。
近年、自動車の自動走行や協調走行、安全性の向上などのために、通信の利用が促進されており、自動車に搭載された通信装置同士が車車間通信システムを形成して通信を行い、制御情報等を共有する仕組みが提案されている。
車車間通信においては、700MHz帯の利用、5.8GHz帯の利用等が主に検討されている。しかし、いずれの帯域を使用した無線通信方式においても、通信距離が数100m程度以上となる場合があり、基地局等による制御が行われない車車間通信においては、情報の受信側の通信装置が情報送信元の通信装置を特定するのが困難な場合、すなわち、受信した情報がどの車両に対応するものかを特定するのが困難な場合も多い。
このような問題に対して、たとえば特許文献1には、車車間通信を通じて得られた車両のGPS(Global Positioning System)測位情報に基づき、自車両から一定範囲内に存在している他の車両を特定する方法が記載されている。また、特許文献2には、前方、もしくは後方の車両のみと通信できる通信方式を用いて情報を送受信する通信方法が記載されている。
特開2013−80286号公報 特許第3421150号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたようなGPS測位情報を使用する方法では、GPS測位情報には誤差も含まれるため、たとえば自車両の直前にある車両なのか、隣の車線の前方の車両なのか等の区別がつきにくい、という問題があった。また、特許文献1に記載された方法では、GPS測位情報に加え、複数の車載カメラで撮像した画像を使用して情報の送信元を特定するため、システム構成および情報送信元の特定処理が複雑化する、という問題があった。また、特許文献2に記載された方法では、通信相手の車両の特定は確実にできるが、少し離れた車両の情報は、途中の車両を中継しなければ入手することができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車車間通信において、離れた車両に搭載された通信装置との通信を確保しつつ、受信した情報の送信元を複数存在する通信相手の中から容易に特定することが可能な通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車両に搭載されて車車間通信を行う通信装置であって、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置と通信するための狭域通信用送受信機と、前記狭域通信用送受信機が通信可能な範囲よりも通信可能な範囲が広い広域通信用送受信機と、前記狭域通信用送受信機を使用して実施した通信の結果と、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両に搭載された通信装置の各々が前記狭域通信用送受信機に相当する送受信機を使用して実施した通信の結果と、に基づいて、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両同士の位置関係を特定する通信車両特定部と、を備え、通信車両特定部は、他の通信装置からの指示に従い、狭域通信用送受信機を使用して、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置から車両IDを取得し、取得した車両IDを他の通信装置へ通知することを特徴とする。
本発明にかかる通信装置によれば、車車間通信において、離れた車両に搭載された通信装置との通信を確保しつつ、受信した情報の送信元を複数存在する通信相手の中から容易に特定することができる、という効果を奏する。
実施の形態1の通信装置の構成例を示す図 実施の形態1の通信装置を搭載した車両による隊列走行の一例を示す図 実施の形態1の通信装置を搭載した車両が隊列を形成する手順の一例を示す図 実施の形態2の通信装置の動作を説明するための図
以下に、本発明の実施の形態にかかる通信装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる通信装置の構成例を示す図である。図1に示した構成の通信装置10は、自動車である車両に搭載され、周囲の他の車両に搭載された通信装置とともに車車間通信システムを形成し、自装置が搭載された車両である自車両の情報などを他の通信装置へ送信するとともに、他の通信装置が搭載されている車両の情報などを他の通信装置から受信する。周囲の他の車両に搭載された通信装置の構成も図1に示した構成とする。
図1に示したように、実施の形態1の通信装置10は、自車両から一定範囲内に存在している複数の他の車両のそれぞれに搭載された通信装置との通信である広域通信を行うための広域通信用送受信機1と、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置との通信である狭域通信を行うための狭域通信用送受信機2と、広域通信用送受信機1を使用した通信結果および狭域通信用送受信機2を使用した通信結果と、自車両から一定範囲内に存在している他の車両に搭載された通信装置の各々において、狭域通信用送受信機2を使用して実施された通信の結果と、に基づいて、自車両から一定範囲内に存在している他の車両同士の位置関係を特定する通信車両特定部3と、通信制御部4と、通信制御部4と接続され、他の車両に搭載された通信装置へ送信する各種情報を取得する、各種センサなどである車載機器5と、を備える。なお、通信車両特定部3は、図1に示したような独立した構成としてもよいし、通信制御部4の一機能として通信制御部4に含まれた構成としてもよい。
以下の説明においては、便宜上、「車両が送信した」、「車両が受信した」、「車両へ送信する」、などの表現を用いるが、これらの表現は「車両に搭載された通信装置が送信した」、「車両に搭載された通信装置が受信した」、「車両に搭載された通信装置へ送信する」、などを意味するものとする。すなわち、表現が煩雑になるのを回避する目的で「車両に搭載された通信装置」を単に「車両」と表現する場合がある。
広域通信用送受信機1は、700MHz帯や5.8GHz帯等の帯域を使用して車車間通信を行うための送受信機である。走行中に車車間通信を行う場合、送受信するパケットにGPS等で得られた位置情報が含まれていたとしても、誤差などがあるため、受信した情報が自車両と同じ車線を走行中の他の車両から送信されたものか、隣車線を走行中の他の車両から送信されたものかを明確に判断するのは難しい。
また、たとえば、図2に示したような、複数の車両が隊列走行を行う場合、広域通信用送受信機1による通信である広域通信を用いて、先頭車両の制御情報の取得や、前後の車両との間で制御情報の送受信を行う。しかし、隊列形成時には、各車両の順序や通信における車両のIDが不明であるため、広域通信では、通信可能な範囲内にいることは分かるが、各車両の順序等の特定が難しい。そこで、通信装置10は、隊列形成時には、隊列を形成する各車両の車両ID等の車両固有情報を広域通信で取得した後、自車両の前後の車両と狭域通信を行って車両IDを交換し、自車両の前後の車両を確実に把握する。車両IDに代えて、通信用のIDなど、車両または通信装置を一意に示すことが可能な情報を交換するようにしてもよい。ここで、狭域通信は、その通信範囲が自車両の前後、左右を含めたごく近い車両のみに限定されている通信を前提とする。実現方法は、ミリ波による通信、光通信、超音波、誘導無線など、通信範囲が絞れる方式であれば何でもよい。ミリ波レーダ等に通信機能を持たせて実現することも考えられる。また、通信の種類によっては車両の前後等の特定箇所に通信方向や通信エリアの異なる複数個の送受信装置が必要になる可能性もある。例えば、送信電力およびアンテナの指向性を調整し、アンテナおよび送受信機、または、アンテナを、車両の前方および後方に取り付けて狭域通信を実現することも考えられる。
次に、複数の車両が隊列走行を行うために隊列を形成する際の手順について説明する。図3は、車両が隊列を形成する手順の一例を示す図である。
隊列の先頭車両は、たとえば運送会社のトラックである。隊列を形成する場合、まず、隊列の先頭に立候補する車両である先頭車両候補が、高速道路等の隊列走行が可能な区間において、隊列ID、自車両の車両IDなどの各種情報を広域通信にて周囲の車両へ報知し、隊列の形成を呼び掛ける(ステップS1)。このステップS1の処理は通信車両特定部3が行う。隊列ID、自車両の車両IDなどの各種情報は、例えば、図示を省略している記憶部が保持しておく。通信車両特定部3が各種情報を保持するようにしてもよい。なお、このステップS1は、一定の条件を満たした場合に実行する。一定の条件については特に規定しないが、例えば、車両の運転手が隊列形成の開始を指示する操作を行った場合に実行する、予め規定された時間となった場合に実行する、予め規定された場所を走行する場合に実行する、などが考えられる。
次に、ステップS1において先頭車両候補から送信された情報を受信した車両のうち、隊列への参加を希望する車両が、参加希望を広域通信で返す。このとき、自車両のIDである自車IDも併せて通知する(ステップS2)。
次に、先頭車両候補が、隊列への参加を認める車両を決定し、決定した各車両のIDを広域通信により報知する(ステップS3)。隊列への参加を認める車両は通信車両特定部3が決定する。隊列への参加を認める車両の決定方法は、特に規定しない。どのような方法で決定しても構わない。例えば、GPSなどを利用して取得可能な位置情報を参加希望の各車両から先頭車両候補へ通知させるようにして、先頭車両候補は、各車両から通知された位置情報に基づいて、自車両からの距離が一定値以下の車両を、参加を認める車両に決定する。隊列への参加を希望する車両の台数が少ない場合には、全ての車両の参加を認めるようにしてもよい。
次に、先頭車両候補および隊列への参加が認められた各車両が、狭域通信を用いて周囲の他の車両と車両IDを交換し、自車両の前後を走行中の他の車両を確認する。そして、先頭車両候補以外の各車両が、自車両の前後を走行中の他の車両との間で交換した車両IDを、広域通信を用いて先頭車両候補に通知する(ステップS4)。先頭車両候補を含む各車両においては、通信車両特定部3がIDの交換および隊列に参加する他の車両との前後関係を把握する。なお、「隊列に参加する他の車両との前後関係」における「他の車両」とは、自車両の直前を走行中の他の車両および自車両の直後を走行中の他の車両を意味するものとする。
次に、先頭車両候補が、上記のステップS4において自身が確認した前後関係、各車両から通知された前後関係に基づいて、隊列に参加する各車両の順序を特定する。そして、先頭車両候補が、広域通信にて、隊列内の各車両の順序を隊列に参加する各車両に報知する(ステップS5)。この結果、先頭車両候補の車両を先頭とした隊列が形成され、隊列走行が開始となる。ステップS5の処理は通信車両特定部3が行う。
ここで、上記のステップS2で隊列への参加を希望し、ステップS3で隊列への参加を認められた車両の中には、先頭車両候補の車両が走行している車線と異なる車線を走行している車両および反対車線を走行している車両が含まれている可能性がある。しかし、ステップS5において、通信車両特定部3が、自身が確認した前後関係および各車両から通知された前後関係に基づいて隊列に参加する各車両の順序を特定することにより、自車両と同一車線を走行している車両のみを選択して隊列形成を行うことになる。
なお、先頭車両が隊列に参加させる車両を決定する手順の例を説明したが、隊列形成の手順については、たとえば路側機が介入し、隊列に参加する車両の決定、隊列内の各車両の順序の特定などを路側機が行うようにすることも可能である。また、各車両が自律分散的に、隊列に参加する車両の決定と順序の特定を行うことも可能である。ただし、広域通信に加えて狭域通信を使用して前後車両の確認をする。狭域通信を使用して前後車両の特定を確実に行うことができるため、たとえば、隣車線で別の隊列形成が行われていたとしても、区別することができ、別車線の隊列に誤って加わってしまうなどのリスクを減らすことができる。
また、隊列形成後の車両の追加等に対しても、たとえば、最後尾の車両の後に他の車両が追加となる場合、追加となる車両は、先頭車両もしくは隊列内のいずれかの車両と広域通信を行うことにより隊列ID等を取得し、その後、狭域通信により自車両が隊列の最後尾となることを確認してから隊列に加わることにより、隊列への途中参加を安全に行うことが可能である。
隊列走行中の離脱や、別車両の割り込み等に対しても、車両もしくはドライバーが前後の車の変化を感知したときに、再度狭域通信を行って前後の車両を確認することにより、スムーズに隊列の組みかえを行うことができる。
本実施の形態の狭域通信用送受信機2は、自車両の直前または直後の車両との車間距離程度までの通信距離を想定し、かつ自車両と同一車線を走行中の車両との通信を想定している。
通信距離、すなわち通信相手との最大距離を所望の値に限定する方法としては、例えば、送信信号の電力を低く抑えることにより通信距離を所望の値に限定する方法、受信信号の電力がしきい値以上となる車両を通信相手として選択する方法、などが考えられる。ここで、狭域通信用送受信機2は、自車両の直前を走行中の他の車両および自車両の直後を走行中の他の車両を通信相手とすることを想定しているが、通信相手となる他の車両との距離は、一般的には走行速度に応じて変化すると考えられる。通常、走行速度が高くなるほど、通信相手の他の車両との距離は大きくなる。そのため、送信信号の電力を低く抑えることにより通信距離を所望の値に限定する場合には送信信号の電力を走行速度に応じて調整し、受信信号の電力がしきい値以上となる車両を通信相手として選択する場合にはしきい値を走行速度に応じて調整するようにしてもよい。
また、たとえば、光通信等の指向性の鋭い通信機を用いて狭域通信用送受信機2を実現することにより、通信相手を自車両と同一車線を走行中の車両に絞り込むことができる。光通信等の指向性の鋭い通信機を用いて狭域通信用送受信機2を実現する場合には、車両の前後に複数の送受信機を取り付ける、車両のドアミラー等に指向性を切り替えられるような形で発光部のみを複数系統取り付け、送受信機は1セットで実現する、などの方法が考えられる。また、ミリ波等の指向性の強い無線を用いて通信相手を自車両と同一車線を走行中の車両に絞り込むこともできる。この場合には、アンテナの指向性を調整するなどして、通信相手の方向を特定する。その他の方法を使用して通信相手を自車両と同一車線を走行中の車両に限定するようにしてもよい。
ここで、狭域通信用送受信機2は、上記のステップS4の処理を実行する際に使用するものであるが、他の車両との位置関係によっては、自車両の直前を走行中の車両および自車両の直後を走行中の車両のいずれにも該当しない車両との通信が可能となる可能性もある。すなわち、上記のステップS4では、自車両の直前を走行中の車両および自車両の直後を走行中の車両との間で通信を行い車両IDの交換を行うが、自車両の直前を走行中の車両および自車両の直後を走行中の車両のいずれにも該当しない車両から送信された信号を受信する(車両IDの通知を受ける)可能性もある。このような場合には、例えば、受信電力が最も高い信号により通知された車両IDを、自車両の直前または直後を走行中の車両の車両IDと判断する。
以上のように、本実施の形態の通信装置は、自車両の直前を走行中の他車両および自車両の直後を走行中の他車両を通信相手に絞って通信する狭域通信用送受信機2と、狭域通信用送受信機2よりも通信可能な範囲が広い広域通信用送受信機1と、を備え、隊列の先頭を走行する場合には、隊列を形成する各車両が狭域通信用送受信機2を用いた狭域通信により他の車両から取得した車両IDを、広域通信用送受信機1を用いた広域通信により収集し、収集した車両IDに基づいて、隊列を形成している各車両の隊列内における順序を特定する。そして、各車両の隊列内における順序を各車両に報知することとした。また、隊列の先頭以外を走行する場合には、先頭を走行する車両から指示を受けると、狭域通信用送受信機2を用いた狭域通信を行って自車両の直前を走行中の車両および自車両の直後を走行中の車両から車両IDを取得し、取得した車両IDを、広域通信用送受信機1を用いた広域通信により、先頭を走行する車両へ通知する。そして、先頭を走行する車両により特定された、隊列を形成している各車両の隊列内における順序の通知を受けることとした。これにより、車車間通信において、離れた車両に搭載された通信装置との通信を確保しつつ、受信した情報の送信元を複数存在する通信相手の中から容易に特定することが可能な通信装置を実現できる。広域通信用送受信機1を備えているため、離れた車両に搭載された通信装置との間で情報を送受信する際に他の通信装置を経由することなく直接送受信することが可能となり、システム内における無線リソースの使用量および情報の伝送遅延時間が増大するのを回避できる。狭域通信用送受信機2を備えることにより、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置を特定することができる。
なお、本実施の形態では、隊列の先頭を走行する車両に搭載された通信装置が、隊列の順序を特定するための情報である車両IDを収集し、隊列を形成している各車両の隊列内における順序を特定して各車両に報知することとしたが、先頭以外の車両に搭載された通信装置が同様の手順(図3に示した手順と同様の手順)を実施し、各車両の隊列内における順序を特定して各車両に報知するようにしてもよい。
また、隊列を形成している車両の構成、順序は時間の経過とともに変化するため、図3に示した手順を一定時間が経過するごとに実行し、隊列を形成している車両の情報を更新するようにしてもよい。各車両が狭域通信を一定時間ごとに実行して自車両の前後を走行中の車両とIDの交換を行うことにより、前後を走行中の車両の変化の有無を確認し、変化があった場合には、図3に示した手順を実行し、隊列を形成している車両の情報を更新するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、同一車線を走行中の複数の車両が隊列走行を行う場合の車車間通信について説明したが、本実施の形態では、車両が交差点を右折する場合の車車間通信について説明する。本実施の形態では、車両が右折する場合の例を説明するが、左折する場合の車車間通信も同様である。本実施の形態の車車間通信を行う通信装置の構成は、実施の形態1と同様に、図1に示したものとなる。通信装置の各部の動作は実施の形態1と同様とする。なお、本実施の形態の通信装置は、実施の形態1で説明した動作、すなわち、図3に示した手順に従った動作も実行可能とする。
本実施の形態では、図4に示したような構成の交差点を自車両である車両50が右折する場合について説明する。以下、車両50を自車両50と表現する。自車両50の直後を車両51が走行中であり、右折後に走行する車線を車両52が走行中であり、右折後に走行する車線の対向車線を車両53が走行中であるものとする。また、自車両50からの見通しが悪く他の車両52および53が見えにくいものとする。自車両50に搭載された通信装置が狭域通信用送受信機2を使用して狭域通信を行う場合の通信可能な範囲を通信範囲60とする。
図4に示したような状況においては、車車間通信によって車両52および53が交差点への接近を自車両50に知らせることは、自車両50にとって重要な情報である。しかし、後方の車両51も同じ交差点への接近を知らせる情報を車車間通信によって報知する場合、自車両50にとってどの情報が最も重要な情報かの判別がつきにくい。
そこで、狭域通信も併用すれば、狭域通信の通信範囲60に存在している車両が車両51であると判別し、この車両51が自車両の後方を走行中であることを特定できる。よって、車両52および53から送信された情報と車両51から送信された情報を区別することが可能となり、受信した情報のうち、どの情報が重要であるかを判別できる。例えば、自車両50は、車両51、52および53が広域通信用送受信機1を使用して送信した、交差点への接近を知らせる情報を受信した場合、狭域通信用送受信機2を使用して周囲の車両にIDを問い合わせる。この場合、自車両50からの問い合わせに対して車両51のみが応答することになり、自車両50は、車両51が後方を走行中であると把握できる。また、見通しの悪い位置に車両52および53が存在していることを把握できる。よって、自車両50は、見通しの悪い位置を走行中の車両52および53から受信した情報に注意しながら走行することが可能となり、安全な走行を実現できる。また、効率的な車車間通信を実現できる。
自車両50は、車両51、52および53が広域通信用送受信機1で送信した交差点への接近情報を受信した場合に狭域通信用送受信機2を使用して周囲の車両にIDを問い合わせることとしたが、例えば、交差点からの距離が規定値以下となった場合に交差点に接近したと判断し、狭域通信用送受信機2を使用して周囲の車両にIDを問い合わせるようにしてもよい。すなわち、交差点への接近情報を他の車両から受信する前に、自車両の後方を走行中の車両を把握するようにしてもよい。
なお、自車両50も他の車両51、52および53と同様に、交差点に接近した場合には、その旨を知らせる情報を広域通信にて周囲の車両へ送信する。交差点への接近は、例えば、交差点付近に路側機が設置されている場合には路側機との通信により検出することができる。また、車載機器5に含まれるカーナビゲーションシステムを利用して検出することもできる。
このように、本実施の形態の通信装置は、自車両が交差点に接近したことを検出すると、交差点への接近を示す情報を広域通信にて周囲の車両と交換するとともに、狭域通信を利用することにより、注意を払うべき車両から受信した、交差点への接近を示す情報を特定する。これにより、安全な走行を実現できるとともに、効率的な車車間通信を実現できる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 広域通信用送受信機、2 狭域通信用送受信機、3 通信車両特定部、4 通信制御部、5 車載機器、10 通信装置、50,51,52,53 車両、60 通信範囲。

Claims (4)

  1. 車両に搭載されて車車間通信を行う通信装置であって、
    自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置と通信するための狭域通信用送受信機と、
    前記狭域通信用送受信機が通信可能な範囲よりも通信可能な範囲が広い広域通信用送受信機と、
    前記狭域通信用送受信機を使用して実施した通信の結果と、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両に搭載された通信装置の各々が前記狭域通信用送受信機に相当する送受信機を使用して実施した通信の結果と、に基づいて、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両同士の位置関係を特定する通信車両特定部と、
    を備え
    前記通信車両特定部は、
    他の通信装置からの指示に従い、
    狭域通信用送受信機を使用して、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置から車両IDを取得し、取得した車両IDを前記他の通信装置へ通知することを特徴とする通信装置。
  2. 車両に搭載されて車車間通信を行う通信装置であって、
    自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置と通信するための狭域通信用送受信機と、
    前記狭域通信用送受信機が通信可能な範囲よりも通信可能な範囲が広い広域通信用送受信機と、
    前記狭域通信用送受信機を使用して実施した通信の結果と、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両に搭載された通信装置の各々が前記狭域通信用送受信機に相当する送受信機を使用して実施した通信の結果と、に基づいて、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している車両同士の位置関係を特定する通信車両特定部と、
    を備え、
    前記通信車両特定部は、
    他の通信装置から交差点への接近を示す情報を受信した場合、
    前記狭域通信用送受信機を使用して、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置から車両IDを取得し、取得した車両IDに基づいて、前記他の通信装置から受信した情報が重要な情報か否かを判定することを特徴とする通信装置。
  3. 前記通信車両特定部は、
    自車両から交差点までの距離が規定値以下となった場合、
    前記広域通信用送受信機を使用して、交差点への接近を示す情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記通信車両特定部は、
    前記狭域通信用送受信機を使用して、自車両の直前を走行中の車両に搭載された通信装置および自車両の直後を走行中の車両に搭載された通信装置から車両IDを取得する第1の処理と、
    前記広域通信用送受信機を使用して、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している各車両に搭載された通信装置が前記狭域通信用送受信機に相当する送受信機を使用して周囲の通信装置との間で交換した車両IDを、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している各車両に搭載された通信装置から取得する第2の処理と、
    前記第1の処理で取得した車両IDおよび前記第2の処理で取得した車両IDに基づいて、前記広域通信用送受信機が通信可能な範囲内に存在している各車両の位置関係を特定する第3の処理と、
    を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の通信装置。
JP2014209119A 2014-10-10 2014-10-10 通信装置 Active JP6386333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209119A JP6386333B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209119A JP6386333B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016081123A JP2016081123A (ja) 2016-05-16
JP6386333B2 true JP6386333B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=55956189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014209119A Active JP6386333B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386333B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035349A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 いすゞ自動車株式会社 隊列車両判定装置、車両および隊列車両判定方法
JP7281746B2 (ja) * 2020-03-16 2023-05-26 西日本旅客鉄道株式会社 専用車線または専用道路で走行する車両のための車両編成方法、車両編成装置および車両編成システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5516070B2 (ja) * 2010-05-25 2014-06-11 トヨタ自動車株式会社 車群管理方法および隊列走行通信システム
JP5601390B2 (ja) * 2013-03-19 2014-10-08 沖電気工業株式会社 無線通信システムおよび無線通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016081123A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10486701B2 (en) Driving control device, driving control method and vehicle-to-vehicle communication system
WO2016147623A1 (ja) 運転制御装置、運転制御方法および車車間通信システム
JP5765326B2 (ja) 車車間通信装置および隊列走行制御装置
JP5673646B2 (ja) 周辺車両認識装置
JP6520781B2 (ja) 通信制御装置
RU2016115698A (ru) Способ и устройство для предупреждения о встречном транспортном средстве
JP6424853B2 (ja) 通信制御装置
CN105035081A (zh) 在危险情况下的自主行驶
CN105799700A (zh) 避免碰撞控制系统和控制方法
JP2006229398A (ja) 車両通信装置
JP2009212753A (ja) 路車間および車車間通信システム、路車間および車車間通信方法、そのプログラムおよびプログラム記録媒体
US10056681B2 (en) Vehicle ubiquitous dedicated short range communication antenna integration
US20170032674A1 (en) Parking Assistant
WO2018189913A1 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
KR20190104476A (ko) 자율 주행 시스템에서 차량을 제어하기 위한 방법 및 장치
EP3890373A1 (en) Method for vehicle-to-vehicle communication
JP6386333B2 (ja) 通信装置
JP2008197740A (ja) 車両用衝突予防安全装置、衝突予防安全システム、及び衝突予防安全情報センター
JP2009015452A (ja) 車載通信装置
JP6547880B2 (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP6048438B2 (ja) 情報送信装置
JP4586676B2 (ja) 車載の無線通信装置及び無線通信システム
JP5321717B2 (ja) 路車間および車車間通信システム、路車間および車車間通信方法、そのプログラムおよびプログラム記録媒体
JP2016212632A (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP4929691B2 (ja) 接近報知装置及び接近報知システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180627

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350