JP6386325B2 - 地中熱交換空調システム - Google Patents

地中熱交換空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP6386325B2
JP6386325B2 JP2014200390A JP2014200390A JP6386325B2 JP 6386325 B2 JP6386325 B2 JP 6386325B2 JP 2014200390 A JP2014200390 A JP 2014200390A JP 2014200390 A JP2014200390 A JP 2014200390A JP 6386325 B2 JP6386325 B2 JP 6386325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
heat exchange
ground
air
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014200390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016070591A (ja
Inventor
岡部 優志
優志 岡部
友重 蔦尾
友重 蔦尾
昇平 菅野
昇平 菅野
正和 吾孫子
正和 吾孫子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2014200390A priority Critical patent/JP6386325B2/ja
Publication of JP2016070591A publication Critical patent/JP2016070591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386325B2 publication Critical patent/JP6386325B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24TGEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
    • F24T10/00Geothermal collectors
    • F24T10/10Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Description

本発明は、地中熱交換空調システムに関する。
従来、住宅や屋内体育施設、あるいは、厩舎等の農林畜産業施設においては、主としてヒートポンプ式の空調装置が用いられているが、近年では、エコロジー等の観点から、地中熱を利用して熱交換を行う空調システムが採用されることも多くなっている。この空調システムは、例えば、送風機等の動力によって、地中に埋設した熱交換管に空気を取り込み、地中熱との間で熱交換された空気を屋内に導入することで冷暖房の負荷を低減させるものである(例えば、特許文献1を参照)。
一般に、地面から数m程度の地中の温度は、外気温に左右され難いため、一年を通してその場所の年間平均気温に近い温度が維持されていることから、この地中熱を利用した空調システムの研究が古くから行われている。このような空調システムによれば、例えば、外気温の低い冬季においては、−15℃程度まで温度が低下した空気を地中熱で熱交換することで昇温させ、また、外気温の高い夏季においては、30℃程度まで温度が上昇した空気を地中熱で熱交換することで降温させる。このような地中熱を利用した空調システムは、上述のヒートポンプ式の空調装置とは異なり、電気やガス等の外部エネルギーを用いる量が少なくて済むことから、経済的で環境にも優しいというメリットがある。
一方、上述のような地中熱交換空調システムにおいては、熱交換管内に空気を取り込んで地中熱との間で熱交換を行った際、特に夏季において管内に結露が生じ、管内に水が溜まった状態となることがある。このように、熱交換管内に水が溜まった場合、例えば、カビが発生したり、管内の汚れが著しく進行したりする等、熱交換管内の環境が悪化し、熱交換された空気を汚染してしまうおそれがある。このため、地中に埋設された熱交換管に排水管を接続し、この排水管から熱交換管内に滞留した水を排出できるように構成した地中熱交換空調システムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2009−127982号公報 特開2006−112689号公報
また、地中熱交換空調システムにおいては、各配管内に塵埃等が堆積することがあるため、定期的に管内の洗浄を行うことが好ましいとされる。このため、例えば、熱交換管に地上に向けて延設される縦管を接続し、この縦管から熱交換管に向けて高圧洗浄機のホースを挿入することで、管内を高圧噴射水によって洗浄できる構成とすることが考えられる。この際、縦管から挿入されたホースが熱交換管内に導入されることで、高圧洗浄水によって熱交換管内が順次洗浄され、使用後に発生する汚れた洗浄水は、上記特許文献2に記載されたような、熱交換管に接続された排水管を通じて排水ポンプに導かれ、下水管に流出させられる。
ここで、熱交換管内に洗浄用の縦管を接続した場合、その位置が適正でないと、内部に導入した高圧洗浄機のホースから吐出される洗浄水が熱交換管内に行き渡らず、部分的に未洗浄の箇所が発生する等、所望の洗浄効果が得られない場合もある。
また、熱交換管内における排水管の接続位置等が適正でないと、結露して滞留した水や、洗浄時に発生した汚れた洗浄水がうまく排水されず、一部の水が熱交換管内に滞留し、それによって管内を逆に汚してしまうおそれもあることから、汚れを完全に除去することが難しいという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、熱交換管内をむら無く洗浄することができるとともに、内部に存在する水分を効果的に排出することが可能な地中熱交換空調システムを提供することを目的とする。
本発明は、地中に水平方向で延設するように埋設した熱交換管内に外部から空気を導入し、前記熱交換管を介して地中熱との間で熱交換した空気を屋内に送出することで、該屋内の冷暖房を行う地中熱交換空調システムであって、前記熱交換管の一端側に接続され、地上に露出した吸入口から前記空気を吸入する吸入管と、前記熱交換管の他端側に接続され、前記地上に露出した送風口から熱交換後の前記空気を送出する送風管と、前記熱交換管内の前記一端側寄りに接続されるとともに、該接続端とは反対側の端部が前記地上に開口する点検用縦管と、前記熱交換管内の前記点検用縦管と前記他端側との間に接続されるとともに、該接続端とは反対側の端部が前記地上に開口する掃除用縦管と、を備え、前記熱交換管は、前記一端側から前記他端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜する第1勾配領域と、前記他端側から前記一端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜する第2勾配領域とからなり、前記掃除用縦管との接続部と前記他端側との間に前記第1勾配領域と前記第2勾配領域との接続部が設けられるともに、該接続部に排水管が接続されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、熱交換管に対して、空気の吸入側から、吸入管、点検用縦管、掃除用縦管及び送風管が順次接続された構成なので、掃除用縦管から洗浄用のホースを導入して洗浄水を吐出する際、熱交換管の下流側から、特に結露の発生が著しい上流側に向けて、むら無く洗浄水を供給できる。
また、熱交換管に、上記の第1勾配領域及び第2勾配領域が設けられ、これらの接続部に排水管が接続された構成なので、熱交換管内で結露した水や、洗浄時に発生した汚れた洗浄水が滞りなく排水管に向けて排水され、内部に水が滞留するのを防止できる。
また、本発明の地中熱交換空調システムは、上記構成において、前記熱交換管は、前記掃除用縦管との接続部における該掃除用縦管と径方向で相対する位置に補強部が設けられていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、熱交換管と掃除用縦管との接続部に補強部が設けられることで、例えば、地上から掃除用縦管に洗浄用のホースを導入した際、ホースの先端部が熱交換管の内壁に接触・衝突した場合でも、この箇所が破損するのを抑制できる。
また、本発明の地中熱交換空調システムは、上記構成において、前記掃除用縦管は、前記熱交換管に対して、前記他端側から前記一端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜するように接続されている構成を採用してもよい。
本発明の構成によれば、掃除用縦管を上記のように傾斜させて熱交換管に接続することで、地上から掃除用縦管に洗浄用のホースを導入した際、熱交換管と掃除用縦管との接続部においてホースの先端部がスムーズに熱交換管内に導入されるので、洗浄時の作業性が向上するとともに、熱交換管内にむらなく洗浄水を供給できる。
本発明の地中熱交換空調システムによれば、熱交換管に対して、空気の吸入側から、吸入管、点検用縦管、掃除用縦管及び送風管が順次接続された構成なので、掃除用縦管から洗浄用のホースを導入して洗浄水を吐出する際、熱交換管の下流側から、特に結露の発生が著しい上流側に向けて、むら無く洗浄水を供給でき、均一な洗浄が可能となる。また、熱交換管に、一端側から下方に傾斜する第1勾配領域と、他端側から下方に傾斜する第2勾配領域とが設けられ、これら各勾配領域の接続部に排水管が接続された構成なので、熱交換管内で結露した水や、洗浄時に発生した汚れた洗浄水が滞りなく排水管に向けて排水され、内部に水が滞留するのを防止でき、汚れた水が滞留したり、それに伴ってカビが発生したりするのを防止することが可能となる。従って、熱交換管の内部を清浄な状態に保つことが可能となり、熱交換効率、ひいては冷暖房効率に優れた地中熱交換空調システムを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である地中熱交換空調システムを模式的に示す概略図である。 本発明の一実施形態である地中熱交換空調システムを模式的に示す概略図であり、地上から掃除用縦管内に洗浄用のホースを導入した状態を示す図である。 本発明の一実施形態である地中熱交換空調システムを模式的に示す概略図であり、地上から掃除用縦管内に洗浄用のホースの先端部近傍が熱交換管の内部に導入された状態を示す図である。 本発明の他の実施形態である地中熱交換空調システムを模式的に示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明に係る地中熱交換空調システムの実施の形態について、図1〜図4を参照しながらその構成を説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。
図1の概略図に示すように、本実施形態の地中熱交換空調システム1は、地中Eに水平方向で延設するように埋設した熱交換管2内に外部から空気を導入し、熱交換管2を介して地中熱との間で熱交換した空気Aを図示略の屋内空間に送出することで、この屋内空間の冷暖房を行うものである。この地中熱交換空調システム1は、上記の熱交換管2と、この熱交換管2の一端21側に接続される吸入管3と、熱交換管2の他端22側に接続される送風管4と、熱交換管2内の一端21側寄りに接続される点検用縦管5と、熱交換管2内の点検用縦管5と他端22側との間に接続される掃除用縦管6と、上記の熱交換管2に接続される排水管7とを備え、概略構成されている。
また、図1〜図4においては図示を省略しているが、本実施形態の地中熱交換空調システムには、熱交換管2、あるいは、その両端21に接続される吸入管3内の何れかの箇所に、空気Aを吸入管3の吸入口31から取り込んで熱交換管2内に導入した後、送風管4の送風口41から送出するための、モータやファン等から構成される送風機が設けられている。
熱交換管2は、上述のように、地中Eに埋設され、一端21側に接続される吸入管3から内部に導入される空気Aを、地中熱との間で熱交換し、他端22側に接続される送風管4に冷風又は温風を送出する管状部材である。また、本実施形態で用いられる熱交換管2は、図示例のように水平方向で延設されるとともに、一端21側から他端22側に向かうに従って地中Eの下方に傾斜する第1勾配領域2Aと、他端22側から一端21側に向かうに従って地中Eの下方に傾斜する第2勾配領域2Bとからなる。
また、熱交換管2は、掃除用縦管6の接続部24と他端22との間に、第1勾配領域2Aと第2勾配領域2Bとの接続部25が設けられている。そして、本実施形態では、この接続部25、即ち、地中Eにおいて熱交換管2の最下部となる位置に排水管7が接続されている。また、図示例においては、熱交換管2の外壁に、接続部25を覆うように樹脂シール材25aが配されている。
熱交換管2の材質としては、特に限定されないが、熱伝導性の高い樹脂材料等を用いることが好ましく、例えば、硬質塩化ビニル樹脂を用いることができる。この硬質塩化ビニル樹脂は、酸やアルカリ等の様々な環境下において良好な耐食性を有しており、また、材料コスト及び製造コストが比較的安価である点からも、熱交換管2の材質として好適である。
熱交換管2の形状としては、特に限定されず、通常の硬質塩化ビニル製のように円筒状であることが製造上好ましいが、外周面に所定間隔を隔てて複数の環状リブが形成されたものや、蛇腹状に波打った形状としても良く、通常の硬質塩化ビニル製の円筒管よりも扁平強度を顕著に高めることができる。
熱交換管2は、熱伝導率が0.5〜3.0W /m ・Kの範囲であることが好ましい。熱交換管2の熱伝導率が上記範囲であれば、地中Eにおける土の熱伝導率0.7〜1.6W /m ・Kと比較的近いことから、熱交換管2内の空気Aと地中熱との熱交換が円滑に行われ、熱交換効率が向上する。このように、熱交換管2の熱伝導率を向上させるためには、主材である硬質塩化ビニル樹脂に熱伝導率の高い材料を含有させる。このような熱伝導率の高い材料としては、例えば、鉄、すず、亜鉛、金、銅、銀、クロム、チタン、マグネシウム等の金属やそれらの酸化物、アルミナや窒化珪素等の無機材料、及び、カーボングラファイト等をそれぞれ単体又は複数を混合したものが挙げられる。
また、熱交換管2は、熱放射率が0.8以上であることが好ましい。熱放射率がこの範囲であることで、熱交換管2自体に留まる熱量を減少でき、熱交換管2内の空気Aと地中熱との熱交換効率を向上させることができる。このように、熱交換管2の熱放射率を向上させるためには、主材である硬質塩化ビニル樹脂に熱放射率の高い材料を含有させる。このような熱放射率の高い材料としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化マンガン、珪酸ナトリウム、炭化ケイ素、カーボンブラック、酸化マグネシウム、及び、天然の蛇紋石等が挙げられる。
熱交換管2の径としては、特に限定されず、地中熱交換空調システム1としての冷暖房性能、即ち、送風量等を考慮しながら適宜選定することができ、例えば、口径150mm以上450mm以下程度の内径とすることが好ましい。
また、熱交換管2の肉厚としても、特に限定されないが、地中Eに埋設された際の地中圧に耐えうる強度を有し、且つ、内部を流通する空気Aとの地中熱との熱交換効率に優れていることが求められる。さらに、熱交換管2の肉厚としては、これらを全て考慮した場合、例えば、2.4mm以上3.5mm以下程度の肉厚とすることが好ましい。
特に、送風量と熱交換効率を考慮したとき、熱交換管の内径が小さく肉厚が厚いと熱交換効率が著しく悪化するため、熱交換管2としては口径300mm以上450mm以下の内径で、肉厚が3.0mm以上3.5mm以下のものを用いるのが好ましい。
熱交換管2の成形方法としては、特に限定されず、押出成形の他、例えば、中空成形、回転成形、射出成形等によって成形することができる。
吸入管3は、熱交換管2の一端21側に接続されるとともに、地上に向けて鉛直方向で延設され、地上に露出した吸入口31から空気Aを吸入する管状の部材である。図1に示す吸入管3は、略S字状に形成されており、取付口32が熱交換管2の一端21に接続されている。
吸入管3の材質としては、特に限定されないが、硬質塩化ビニル樹脂を主材とする樹脂材料を用いれば良く、例えば、上記の熱交換管2と同じ材料を採用してもよい。
送風管4は、熱交換管2の他端22側に接続されるとともに、地上に向けて鉛直方向で延設され、地上に露出した送風口41から熱交換後の空気Aを図示略の室内空間に向けて送出する管状の部材である。また、図示例の送風管4は、一端側に設けられる送風口41が水平方向を向いて開口するように構成されている。図1に示す送風管4も、上記の吸入管3と同様、略S字状に形成されており、取付口42が熱交換管2の他端22に接続されている。
送風管4の材質としても、特に限定されず、上記の吸入管3と同様の樹脂材料を用いることができる。
点検用縦管5は、熱交換管2内の一端21側寄りに接続されるとともに、地上に向けて鉛直方向で延設され、地上に開口する管状の部材である。図示例では、点検用縦管5の接続端52が、熱交換管2の第1勾配領域2Aにおける接続部23に接続されるとともに、吸入管3と概略で平行に延設されている。また、図示例では、接続端52と反対側の端部に設けられる開口51が、地面Gと面一に形成されている。
点検用縦管5の材質としても、特に限定されず、上記の吸入管3や送風管4と同様の樹脂材料を用いることができる。
点検用縦管5は、例えば、定期又は不定期で地中熱交換空調システム1の点検を行うにあたり、熱交換管2の内部にカメラ等を導入して観察を行うこと等を目的として設けられる。
掃除用縦管6は、熱交換管2内の点検用縦管5と他端22側との間に接続されるとともに、地上に向けて鉛直方向で延設され、地上に開口する管状の部材である。図示例では、掃除用縦管6の接続端62が、熱交換管2の第2勾配領域2Bにおける接続部24に接続されるとともに、点検用縦管5等の他の管状部材と概略で平行に延設されている。また、図示例では、接続端62と反対側の端部に設けられる開口61が、点検用縦管5の開口51と同様、地面Gと面一に形成されている。
掃除用縦管6の材質としても、特に限定されず、上記の吸入管3等と同様の樹脂材料を用いることができる。
排水管7は、熱交換管2内掃除用縦管6との接続部24と他端22側との間に配置された接続部25に接続される管状部材である。また、図示例においては、上記の接続部25に排水受71が接続され、この排水受71の下部に排水管7が接続されている。
排水管7の材質としても、特に限定されず、上記の吸入管3等と同様の樹脂材料を用いることができる。
本実施形態の排水管7は、第1勾配領域2Aと第2勾配領域2Bとの接続部25に接続されたものなので、地中Eにおける低い位置に配置されることから、熱交換管2内に存在する水を効率的に排出させることができる。また、排水管7に流入した水は、図示略のポンプを介して下水管に流出する。
次に、上記の各構成を備える本実施形態の地中熱交換空調システム1を用いて、図示略の屋内空間の冷暖房を行う場合の動作について、図1を参照しながら説明する。
まず、図示略の送風機を動作せることで、吸入管3の吸入口31からの熱交換管2への空気Aの導入を開始する。熱交換管2内に導入された空気Aは、図1中に矢印で示す経路で、地中Eに埋設された熱交換管2内を、一端21側から他端22側に向けて流れる。この際、熱交換管2内を流れる空気Aは地中熱との間で熱交換されるが、地中Eの温度は年間を通して概ね15℃程度と一定しているため、例えば、外気温が高い場合には空気Aが冷却され、外気温が低い場合には空気Aが加熱される。
そして、他端22側に到達した空気Aは、他端22に接続された送風管4に導入され、送風口41から図示略の屋内空間に向けて送出される。この際、屋内空間は、送風口41から送出される温風又は冷風によって冷暖房が行われる。
ここで、熱交換管2により、空気Aと地中熱との熱交換が行われる際、特に夏季における使用時、吸入管3によって外部から取り込まれる空気Aが高温高湿状態のため、熱交換管2内に結露が生じ、管内に水が発生した状態となる場合がある。このような結露は、主として、熱交換管2の上流側、即ち吸入管3側で多く発生する。本実施形態においては、熱交換管2に上記の第1勾配領域2A及び第2勾配領域2Bが設けられていることから、内部で発生した結露水が地中Eの下方に向けて流れ易くなり、熱交換管2の最下部、即ち接続部25の位置で接続された排水管7で滞りなく排出されるという効果が得られる。
一方、例えば、熱交換管における吸入管側に排水管が接続されていると、管内の汚れた水が吸入管側に向かって流れることになるが、この場合、取り込まれた空気によって水が送風管側に押し戻され、逆に熱交換管内が汚れてしまうおそれがある。このため、本実施形態においては、熱交換管2に対する排水管7の接続位置を、掃除用縦管6の接続部24と他端22との間に設けられた接続部25に限定している。
次に、本実施形態の地中熱交換空調システム1に備えられる熱交換管2内を洗浄する場合の手順について、図2及び図3を参照して説明する。
まず、図2に示すように、掃除用縦管6の開口61から、高圧洗浄機8に備えられるホース81を挿入する。この際、ホース81の先端部に設けられる吐出部81Aから、掃除用縦管6の内部に順次挿入してゆく。また、吐出部81Aから高圧で洗浄水を吐出しながらホース81を掃除用縦管6に挿入することで、掃除用縦管6内の洗浄を行うことができる。
そして、図3に示すように、吐出部81Aは、接続部24において熱交換管2の内壁と当接した後、熱交換管2の上流側、即ち、点検用縦管5及び吸入管3側に向けて移動しながら高圧で洗浄水を吐出し、熱交換管2内の洗浄を行う。
ここで、地中熱交換空調システム1は、熱交換管2に対して、空気Aの吸入側から、吸入管3、点検用縦管5、掃除用縦管6及び送風管4が順次接続された構成を採用している。これにより、上記のように、掃除用縦管6から洗浄用のホース81を導入して洗浄水を吐出する際、熱交換管2の下流側から、特に結露の発生が著しい熱交換管2の上流側に向けて、むら無く洗浄水を供給できる。即ち、高圧洗浄機8のホース81に設けられた吐出部81Aから、熱交換管2の内壁に対して洗浄水を万遍なく供給することができるので、熱交換管2の内部を均一に洗浄することが可能になる。
また、上記のような洗浄処理の際には、熱交換管2の内壁等に付着した塵埃等を含む汚れた洗浄水が多く発生する。本実施形態の地中熱交換空調システム1においては、熱交換管2が、上記の第1勾配領域2Aと第2勾配領域2Bとからなる構成とされているので、汚れた洗浄水が地中Eの下方に向けて流れ易くなり、排水管7で滞りなく排出されるという効果が得られる。
なお、本実施形態においては、図示例のように、熱交換管2の掃除用縦管6との接続部24における、掃除用縦管6と径方向で相対する位置、即ち、図中において熱交換管2の地中Eの下方を向いた側の外壁に、補強部26が設けられた構成を採用してもよい。これにより、例えば、掃除用縦管6にホース81を導入した際、吐出部81Aが熱交換管2の内壁に強く接触(衝突)した場合でも、この箇所が破損するのを抑制できる。
補強部26としては、特に限定されず、一定の強度を有する樹脂部材等を用い、熱交換管2の外壁に接着する等の方法で取り付けることが可能である。
ここで、上記のような熱交換管2と掃除用縦管6との接続部24、あるいは、熱交換管2と点検用縦管5との接続部23には、詳細な図示を省略するが、通常、従来公知の分岐サドル等が用いられる。本実施形態においては、上記構成の補強部26に代えて、例えば、接続部24に用いられる分岐サドルとして、熱交換管2に用いられる材質よりも高強度のものを採用するか、あるいは、分岐サドルを2重管にすることでも、上述のような破損防止効果が得られる。
また、本実施形態においては、図4に示す地中熱交換空調システム10のように、掃除用縦管16が、熱交換管2に対して、他端22側から一端21側に向かうに従って地中Eの下方に傾斜するように接続されている構成を採用してもよい。図4に示す例では、熱交換管2に対して、掃除用縦管16の接続端16bが接続部24Aの位置で接続されている。
図4に示す地中熱交換空調システム10によれば、上記構成により、開口16aから掃除用縦管16内に洗浄用のホース81を導入した際、熱交換管2と掃除用縦管16との接続部24Aにおいて、ホース81の先端に設けられた吐出部81Aがスムーズに熱交換管2内に導入される。これにより、洗浄時の作業性が向上するとともに、熱交換管2内にむらなく洗浄水を供給することが可能となる。
また、本実施形態においては、詳細な図示を省略するが、例えば、図1〜図4に示す掃除用縦管6,16及び点検用縦管5の各接続部23,24,24Aにおいて、各縦管の下端近傍がR形状に形成されていることがより好ましい。これにより、各々の接続部23,24,24Aにおいて、洗浄用のホースやカメラケーブル等が通過し易くなるので、洗浄時や点検時の作業性が向上するとともに、各部位での摺動等に起因する損傷を防止することが可能となる。
以上で説明した各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態及び各実施例によって限定されることはない。
1,10…地中熱交換空調システム
2…熱交換管
2A…第1勾配領域
2B…第2勾配領域
21…一端
22…他端
23…接続部(熱交換管に対する点検用縦管の接続部)
24,24A…接続部(熱交換管に対する掃除用縦管の接続部)
25…接続部(第1勾配領域と第2勾配領域との接続部)
25a…樹脂シール材
26…補強部
3…吸入管
31…吸入口
32…取付口
4…送風管
41…送風口
42…取付口
5…点検用縦管
51…開口
52…接続端
6,16…掃除用縦管
61,16a…開口
62,16b…接続端
7…排水管
71…排水受
8…高圧洗浄機
81…ホース
81A…吐出部
A…外気
E…地中。

Claims (3)

  1. 地中に水平方向で延設するように埋設した熱交換管内に外部から空気を導入し、前記熱交換管を介して地中熱との間で熱交換した空気を屋内に送出することで、該屋内の冷暖房を行う地中熱交換空調システムであって、
    前記熱交換管の一端側に接続され、地上に露出した吸入口から前記空気を吸入する吸入管と、
    前記熱交換管の他端側に接続され、前記地上に露出した送風口から熱交換後の前記空気を送出する送風管と、
    前記熱交換管内の前記一端側寄りに接続されるとともに、該接続端とは反対側の端部が前記地上に開口する点検用縦管と、
    前記熱交換管内の前記点検用縦管と前記他端側との間に接続されるとともに、該接続端とは反対側の端部が前記地上に開口する掃除用縦管と、を備え、
    前記熱交換管は、前記一端側から前記他端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜する第1勾配領域と、前記他端側から前記一端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜する第2勾配領域とからなり、前記掃除用縦管との接続部と前記他端側との間に前記第1勾配領域と前記第2勾配領域との接続部が設けられるともに、該接続部に排水管が接続されていることを特徴とする地中熱交換空調システム。
  2. 前記熱交換管は、前記掃除用縦管との接続部における該掃除用縦管と径方向で相対する位置に補強部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地中熱交換空調システム。
  3. 前記掃除用縦管は、前記熱交換管に対して、前記他端側から前記一端側に向かうに従って前記地中の下方に傾斜するように接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地中熱交換空調システム。
JP2014200390A 2014-09-30 2014-09-30 地中熱交換空調システム Active JP6386325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200390A JP6386325B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 地中熱交換空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200390A JP6386325B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 地中熱交換空調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016070591A JP2016070591A (ja) 2016-05-09
JP6386325B2 true JP6386325B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=55864398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014200390A Active JP6386325B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 地中熱交換空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386325B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0242995Y2 (ja) * 1985-10-23 1990-11-15
JPS63271045A (ja) * 1987-04-28 1988-11-08 Sapporo Aruna Kk 建物室内への給気装置
JP2002206669A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Sekisui Chem Co Ltd 免震建物用配管構造及び免震建物
JP5331328B2 (ja) * 2007-11-27 2013-10-30 積水化学工業株式会社 地熱利用システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016070591A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107449070B (zh) 一种空调室外机换热器清洗方法、装置和空调
CN109915939B (zh) 空调器及其自清洁控制方法
JP2012037083A5 (ja)
JP5331328B2 (ja) 地熱利用システム
CN201555336U (zh) 一种空调机组负压冷凝水盘脉冲排水器
CN105952666A (zh) 新型消防风机
JP4791895B2 (ja) 地熱利用空調システム
CN100455926C (zh) 空调机用预过滤器及应用该预过滤器的空调机
US20130058725A1 (en) System for extracting heat from an effluent flowing in a duct, and heat exchanger for such a system
JP6386325B2 (ja) 地中熱交換空調システム
CN210688678U (zh) 一种工业空调冷凝水排放机构
JP2006112689A (ja) 地熱利用空調装置およびその洗浄方法
JP6877535B2 (ja) 冷凍サイクル装置および空気調和装置
KR101292011B1 (ko) 지하공간 환기 및 결로방지 장치 및 방법
JP6374748B2 (ja) 地中熱交換空調システム
WO2021223490A1 (zh) 空调器及其室外机
JP6236254B2 (ja) 地中熱交換器及びこれを用いた空調システム
CN100371649C (zh) 自干式电梯空调器
KR100818955B1 (ko) 지열을 이용한 냉난방시스템
KR100644797B1 (ko) 항균/살균 및 파울링 억제기능을 갖는 공조기기
CN206959168U (zh) 一种具有清洗冷凝器功能的空调机
JP2008057861A (ja) 空気調和機
CN203570341U (zh) 一种矿用空气冷却与除湿换热器
JP2011226776A (ja) 冷暖房装置
CN205558960U (zh) 巷道局部降温装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6386325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151