JP6384282B2 - 光受信機及び光受信方法 - Google Patents
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Description
本発明は光受信機、光受信方法及び光受信機の制御プログラムに関し、特に、光空間通信システムで用いられる光受信機、光受信方法及び光受信機の制御プログラムに関する。
近年、航空機や人工衛星に搭載された観測機器の性能向上に伴い、これらの移動体から地上への通信の伝送容量の拡大が求められている。このような要求に応えるために、マイクロ波を用いた無線通信システムに比べて格段に伝送容量を拡大可能な、光空間通信システムの研究開発が行われている。
一般的な光空間通信システムでは、送信されるデジタル信号の「1」と「0」をそのまま光信号のオンとオフに対応させ、その光強度の変化を受光素子で検波する強度変調直接検波方式が用いられる。さらに、非特許文献1に記載されているように、パルス位置変調を用いた通信方式が用いられる場合がある。そして、光ファイバ通信システムで用いられているデジタルコヒーレント通信技術(例えば、非特許文献2参照)の光空間通信システムへの応用も研究されている。
光空間通信システムでは、主として、光ファイバ通信システムで使用される、波長1.06μmや1.55μmの光を大気中に伝搬させて通信が行われる。光空間通信システムは大気による光の揺らぎの影響を受けやすく、マイクロ波通信と比較して通信が不安定となりやすいという課題がある。この大気による光の揺らぎは大気揺らぎと呼ばれる。特に、ファイバのコア径が小さいシングルモードファイバへ受信光を結合させる際には、大気揺らぎにより結合効率が大きく変動する。
大気揺らぎによる上記の問題を解決するために、特許文献1には、ファイバのコア径が充分に大きなマルチモードファイバを利用することにより、ファイバ結合効率の低下を回避する方法が記載されている。この方法では、マルチモードファイバで伝搬可能な固有伝搬モードが分離され、分離された各モードの光信号が、それぞれシングルモードファイバと結合されて処理される。シングルモードファイバに結合された各光信号は、光ファイバ通信システムのデジタルコヒーレント通信技術と同様の手順で光電変換された後、A/D(analog to digital)変換されて復号される。
図10は、一般的なデジタルコヒーレント光学系106の構成を示すブロック図である。デジタルコヒーレント光学系106は、レーザ光源(Laser)201、ビームスプリッタ(beam splitter、BS)202、偏波ビームスプリッタ(polarization beam splitter、PBS)203を備える。デジタルコヒーレント光学系106は、さらに、2台の90度ハイブリッド204、4台のバランスドフォトダイオード(balanced photo diode、BPD)205及び4台の増幅器(transimpedance amplifier、TIA)206を備える。
レーザ光源201は、光信号100とほぼ同じ周波数の局部発振光を出力する。ビームスプリッタ202は、局部発振光を2分岐して、90度ハイブリッド204へ出力する。偏波ビームスプリッタ203は、光信号100を偏波分離して、90度ハイブリッド204へ出力する。90度ハイブリッド204は、光信号と局部発振光とを干渉させ、ビート信号をバランスドフォトダイオード205に出力する。バランスドフォトダイオード205は、ビート信号から電気信号を生成する。増幅器206は、バランスドフォトダイオード205から出力された電気信号を増幅する。増幅された電気信号は、図示されないA/D変換部に入力される。デジタルコヒーレント通信で用いられる、このようなデジタルコヒーレント光学系106の構成はよく知られているため、詳細な説明は省略する。
ここで、デジタルコヒーレント光学系106から出力された信号をA/D変換してデジタルデータに変換した後、デジタルデータをオシロスコープで蓄積し、その後計算機を用いて受信データが処理される手順が用いられることがある。このような手順はオフライン処理方式と呼ばれ、ASIC(application specific integrated circuit、特定用途向け集積回路)などの専用の集積回路が用意されない場合にも受信データを処理できる。
なお、本発明に関連して、特許文献2には、捕捉追尾機能を備えた空間光伝送装置が記載されている。
Bryan S. Robinson, et al., "781 Mbit/s photon-counting optical communications using a superconducting nanowire detector," OPTICS LETTERS, Vol.31, No.4, pp. 444-446, Optical Society of America, 2006.
鈴木他、「光通信ネットワークの大容量化に向けたデジタルコヒーレント信号処理技術の研究開発」、電子情報通信学会誌、 Vol. 95, No. 12, pp. 1100-1116, 2012.
低軌道衛星と地上局との間の1回の通信時間は約10分である。これは、低軌道衛星は地球を周回しており、受信局の上空を飛ぶ間しか通信できないからである。このような場合でも、光空間通信システムにデジタルコヒーレント技術を適用し、受信された信号をオフライン処理する場合には、大容量のデータを格納する必要がある。
例えば、10Gbps(ギガビット毎秒)のデータを10分間受信して8ビットの分解能を持つA/D変換器でデジタルデータに変換すると、そのデータ量Dは以下のように計算される。
D=10(Gbps)×2(サンプル/シンボル)×4(ch)×8(bit)×600(秒)÷8(bit/Byte)
=48(TB)
ここで、2(サンプル/シンボル)はサンプリング定理による係数、4(ch)は図10の増幅器206から出力される4つのデータ、8(bit)はA/D変換部の分解能である。このように、10Gbpsのデータをデジタルコヒーレント光学系106で受信して8ビットのデジタルデータに変換すると、1モードあたり48TB(テラバイト)のストレージが必要になる。特許文献1に記載された構成では少なくとも数モード〜数十モードのモードが通信に用いられるため、デジタルコヒーレント光学系106で受信された信号をオフライン処理するためにはペタバイト級のストレージが必要となる。
=48(TB)
ここで、2(サンプル/シンボル)はサンプリング定理による係数、4(ch)は図10の増幅器206から出力される4つのデータ、8(bit)はA/D変換部の分解能である。このように、10Gbpsのデータをデジタルコヒーレント光学系106で受信して8ビットのデジタルデータに変換すると、1モードあたり48TB(テラバイト)のストレージが必要になる。特許文献1に記載された構成では少なくとも数モード〜数十モードのモードが通信に用いられるため、デジタルコヒーレント光学系106で受信された信号をオフライン処理するためにはペタバイト級のストレージが必要となる。
さらに、データを受信する場所と受信データを処理する場所とが物理的に離れている場合は、受信した場所から処理を行う場所にこれらのペタバイト級のデータを伝送する必要も生じる。この場合には、データを伝送するためのネットワークの帯域が大量に消費されるだけでなく、長い転送時間を要するといった課題も生じる。
(発明の目的)
本発明の目的は、上述した課題であるオフライン処理の際のデータ量を削減するという課題を解決する光受信機及び光受信方法を提供することにある。
本発明の目的は、上述した課題であるオフライン処理の際のデータ量を削減するという課題を解決する光受信機及び光受信方法を提供することにある。
本発明の光受信機は、移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる制御を行う捕捉追尾手段と、前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換する光電変換手段と、前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換するアナログデジタル変換手段と、前記受信データが記録される記録手段と、前記捕捉追尾手段が前記光信号を受信している間、前記受信データを前記記録手段に書き込むデータ書込手段と、前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成する計算手段と、を備え、前記計算手段は、前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続し、前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する、ことを特徴とする。
本発明の光受信方法は、移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる捕捉追尾制御を行い、前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換し、前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換し、前記捕捉追尾制御により前記光信号を受信している間、前記受信データを記録手段に書き込み、前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成し、さらに、前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの前記受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続し、前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する、ことを特徴とする。
本発明の光受信機の制御プログラムは、光受信機のコンピュータに、移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる捕捉追尾制御を行う手順、前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換する手順、前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換する手順、前記捕捉追尾制御により前記光信号を受信している間、前記受信データを記録手段に書き込む手順、前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成する手順、前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの前記受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続する手順、前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する手順、を実行させる。
本発明は、光空間通信システムにおいて、オフライン処理の際のデータ量を削減できるという効果を奏する。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の光空間通信システム10の構成を示すブロック図である。光空間通信システム10は、移動体300と、データ記録部320及び復号部330を備える光受信機310と、により構成される。
光送信部301は移動体300に搭載される。光送信部301は、送信データで変調された光信号100を光受信機310へ送信する。光受信機310は、光信号100を受信し、送信データを復号する。光受信機310は、データ記録部320と復号部330とから構成される。
データ記録部320は、捕捉追尾部321、光電変換部322、A/D変換部323、データ書込部324、記録部325を備える。捕捉追尾部321は、光信号100を受信する際に光電変換部322の光学系と光信号100との光軸を合わせる機能を備える。光電変換部322は、受信された光信号100を電気信号に変換する。A/D変換部323は、光電変換部322が出力した電気信号をデジタル信号に変換する。データ書込部324は、捕捉追尾部321の捕捉結果に基づいて、A/D変換部323が出力したデジタル信号を受信データとして記録部325に記録する。記録部325は、データ書込部324の制御により、A/D変換部323が出力したデジタル信号を記録する。
復号部330は、データ読込部331及び計算部332を備える。データ読込部331は、記録部325に記録されたデジタル信号を読み出す。計算部332は、記録部325に記録されたデジタル信号をデータ読込部331を介して取得する。計算部332は、復号プログラム333及びモード遷移情報335に従って、記録部325から読み出された受信データを復号し、その結果生成される復号データ334を出力する。復号データ334は、光送信部301において光信号100の変調に用いられた送信データに対応する。復号部330は、受信データを処理するための記憶装置を備える。記憶装置は、半導体メモリやハードディスクであるが、これらには限定されない。復号プログラム333及びモード遷移情報335は、復号部330内の記憶装置に記憶される。
光受信機310は、さらに、CPU(central processing unit、中央処理装置)341及びメモリ342を備えていてもよい。メモリ342は、例えば不揮発性の半導体メモリであるが、これには限定されない。メモリ342は、CPU341において実行されるプログラムを記憶する。CPU341は、メモリ342に記憶されたプログラムを実行することで、データ記録部320及び復号部330の機能を含む、光受信機310の機能を実現してもよい。CPU341及びメモリ342は、データ記録部320又は復号部330に含まれていてもよい。また、計算部332はCPU341の機能の一部又は全部を含んでもよい。
次に光空間通信システム10の各部の動作について詳細に説明する。移動体300は、光送信部301を搭載する移動体である。移動体300としては、静止衛星、低軌道衛星、宇宙探査機などの人工衛星や、ロケット、飛行機、ヘリコプター、気球、無人航空機(UAV、unmanned aerial vehicle)などが挙げられる。
図2は、光送信部301の構成を示すブロック図である。光送信部301は、レーザ光源401、外部変調器402、光増幅器403を備える。外部変調器402は、送信データによって、レーザ光源401から出力された光の位相、振幅、偏波面などを変調する。光増幅器403は、外部変調器402で変調された光信号を増幅する。光増幅器403で増幅された光信号は、光信号100として光受信機310へ送信される。
移動体300から送信された光信号100は、伝搬中の大気から様々な影響を受ける。例えば、光信号100は、先述した大気揺らぎの他に、光が分子や塵粒子と衝突あるいは相互作用することによって起こる散乱(レイリー散乱やミー散乱)による影響を受ける。光受信機310は、これらの影響を補償して、送信データを復号する。
図1において、捕捉追尾部321は、移動体300との間で安定した光リンクを構築するための捕捉機能を備える。光空間通信システム10では、一般的に、極めて狭い角度の光ビームが使用される。さらに、移動体300も移動する。このため、移動体300と光受信機310との間の光軸の不一致により、光信号100のリンクが不安定になりやすい。さらに、移動体300が航空機である場合などには、移動体300は常に振動しており、このような振動もリンクを不安定にさせる。捕捉追尾部321は、移動体300の移動や振動による光軸のぶれを吸収し、移動体300と光受信機310との間で光軸を安定して一致させる。捕捉追尾部321は、特許文献2に記載された捕捉追尾機能を備えていてもよい。なお、捕捉追尾部321における光軸の制御動作の詳細は本実施形態とは直接関係しないため詳細な説明は省略する。
図3は、光電変換部322の構成を示すブロック図である。図3は、マルチモードファイバ及びデジタルコヒーレント技術を利用した光空間通信システムで用いられる光電変換部の構成の一例である。
光電変換部322は、移動体300から送信された光信号100をマルチモードファイバで受信し、電気信号に変換する。光電変換部322は、光学レンズ100、マルチモードファイバ(multi-mode fiber、MMF)102、光増幅器103、モード分離部(Mode DEMUX)104、シングルモードファイバ(single-mode fiber、SMF)105、デジタルコヒー
レント光学系106を備える。
レント光学系106を備える。
光学レンズ101は、大気揺らぎを受けた光信号100をマルチモードファイバ102に集光する。光増幅器103は、エルビウム添加ファイバ増幅器(erbium doped fiber amplifier、EDFA)に代表される光増幅器であり、マルチモードファイバ102を伝搬した光信号を増幅する。モード分離部104は、光増幅器で増幅された複数モードの光信号をモード毎に分離し、シングルモードファイバ105に出力する。シングルモードファイバ105は、モード分離部104で分離された各モードの信号を伝搬させる。
デジタルコヒーレント光学系106はモード毎に備えられ、モード分離部104で分離された光信号をモード毎に処理する。デジタルコヒーレント光学系106は、図10で説明した構成を備える。マルチモードファイバのモード数をm(mは自然数)とした場合、4×m個の電気信号がA/D変換部323に出力される。すなわち、実際には1つのモードにつき4つのA/D変換部323が必要となる。モード数mは数モードの場合もある一方、100以上のモードが使用される場合もある。
A/D変換部323は、デジタルコヒーレント光学系106において光電変換されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。このとき、A/D変換部323は、送信データを復調するために必要なサンプリングレート及び分解能(bit数)を満たす必要がある。デジタルコヒーレント通信では、サンプリングレートは復号に必要な最低の周波数の2倍以上でサンプリングする必要がある。なお、図3には図示されていないが、A/D変換部107の前にエイリアスを防ぐためのローパスフィルタが挿入されてもよい。
図1に示されたデータ書込部324は、捕捉追尾部321が光信号100を捕捉している間、A/D変換部323が出力するデジタルデータを、受信データとして記録部325に書き込む。つまり、データ書込部324は、捕捉追尾部321が光信号100を捕捉するとA/D変換部323の出力の記録部325への記録を開始し、捕捉追尾部321における光信号100の捕捉状態が失われると記録を停止する。
計算部332は、復号プログラム333及びモード遷移情報335に従い、復号に必要となるモードのデータのみをデータ読込部331を通じて記録部325から取得し、復号する。より具体的な動作はフローチャートを用いて後述する。復号部330の一般的な実現例は、パーソナルコンピュータ、ワークステーションあるいはスーパーコンピュータなどの、ソフトウェアで動作する計算機である。計算部332はそれらのコンピュータが備えるCPUやGPGPU(general purpose computing on graphics processing units)などに相当する。もちろん、復号部332はパーソナルコンピュータやワークステーションで構成されなくてもよい。処理速度が問題とならなければ、通常のマイクロコンピュータやDSPなどによって復号部330あるいは計算部332が構成されてもよい。
復号プログラム333は、記録部325に格納された受信データを処理し、大気揺らぎなどの影響を補償し、送信データを復号するためのプログラムである。復号プログラム333は、計算部332によって実行される。復号プログラム333の記述言語は制限されない。復号プログラム333の記述言語としては、最もプリミティブなアセンブラだけでなく、C言語やC++言語、さらに抽象度の高いJAVA(登録商標)、MATLAB(登録商標)などが用いられてもよい。
モード遷移情報335には、計算部332が一つ又は複数のモードを使用した復号に失敗した場合に、次に復号に使用されるデータのモード(以下、「遷移先モード」という。)を決定するための情報が含まれる。すなわち、モード遷移情報335には、あるモードを使用して復号を失敗したときに、現在のモードとは異なる、次の遷移先モードの情報が格納される。モード遷移情報335は、使用するマルチモードファイバ102の特性を考慮して決定されてもよい。
データ読込部331は、記録部325からデータを読み込み、読み込んだデータを計算部332に渡す。復号部330がパソコンやワークステーションなどで実現され、記録部325が物理的に離れたネットワークストレージである場合には、データ読込部331は記録部325と接続するためのネットワークインタフェースを備えてもよい。データ読込部331は、記録部325に記録された受信データを復号部330のハードディスクや主記憶などの記録装置に格納する。
次に、本実施形態の光受信機310の動作についてフローチャートを用いて説明する。図4は、光受信機310の動作を示すフローチャートである。ステップS501は捕捉追尾が実行されるステップである。ステップS501では、光送信部301から送信された光信号100と光電変換部322の光学部分(例えば光学レンズ101)との光軸を一致させる制御が行われる。ステップS501において、当初はまだ光軸が一致していないため光受信機310は光信号100を正常に受信できない。この場合には、A/D変換部323からは無効なデータが出力される。このため、データ書込部324はA/D変換部323から出力されたデータを記録部325に記録しない。その結果、記録部325で必要とされる容量が削減される。また、ステップS501では記録部325に有効なデータが存在しないため、復号部330は動作しない。
捕捉追尾部321が光信号100を捕捉すると、ステップS502へ移動する。データ書込部324は、捕捉追尾部321が光信号100を捕捉するとA/D変換部323の出力の記録部325への記録を開始する。捕捉追尾部321は、光信号100を捕捉したと判断すると、データ書込部324に対して記録部325への記録を開始する指示を行ってもよい。
ステップS502は、A/D変換部323が生成した受信データを、データ書込部324が記録部325に書き込むステップである。このとき、捕捉追尾部321は、移動体300が移動しても光信号100を捕捉し続けるように動作する。一方、ステップS502では、データ読込部331は、記録部325の受信データを読み込まない。従って、計算部332は、ステップS501と同じく、復号する受信データが記録部325に存在しないため動作しない。
捕捉追尾部321において、光信号100の捕捉状態が失われる(すなわち、捕捉追尾部321が光信号100を捕捉できなくなる)と、ステップS503へ移動する。例えば、光送信部301が光信号100の送信を停止した場合、移動体300が光受信機310と通信できるエリアから外れた場合、ユーザが捕捉追尾部321に捕捉停止を指示した場合に、捕捉追尾部321の捕捉状態が失われる。
ステップS503においては、捕捉追尾部321は光信号100を受信していないため、データ書込部324はA/D変換部323が出力する受信データの記録部325への書き込みを停止する。データ書込部324は、捕捉追尾部321からの指示により記録部325への書き込みを停止してもよい。このような動作によっても、記録部325に必要となる容量が削減される。ステップS503以降は計算部332の動作であり、ステップS503以降では捕捉追尾部321及びデータ書込部324は動作を停止している。
図5は、受信データのパワーの時間変化をモード毎に示す例である。図5は、例として、図3のMMF102から分離された3つのモード(モード1〜3)について、時間と平均信号パワーとの関係の例を示す。図5において、各区間は間隔Tで区切られる。図4のステップS503において、計算部332は、図5の区間1(最初のデータ)の全モード(モード1〜3)の受信データをデータ読込部331から取得し、復号に使用するモードを決定する。平均信号パワーが大きい受信データのモードが復号に使用される場合には、図5の例では、復号に使用されるモードとしてモード1が選択される。また、復号に際しては、1つのモードだけでなく複数のモードの信号が利用されてもよい。複数のモードの信号が復号に利用される場合には、複数のモードが選択される。
ステップS504では、計算部332が、ステップS503、S506又はS508で取得した受信データを用いて、該当区間の復号処理を行う。
ステップS505では、計算部332は、該当区間のすべての時刻において受信データが復号できたかどうか判定する。全てのデータが復号できた場合はステップS507へ進み、復号できなかったデータがある場合はステップS506に進む。
ステップS506では、計算部332は、モード遷移情報335に基づいて遷移先モードを決定し、復号中の区間の復号が失敗した時刻から当該区間の最後の時刻までの受信データを取得し、ステップS504に進み復号を再開する。
ステップS507では、計算部332は、全区間の復号処理を終わったか判断し、終了した場合は復号動作を停止し、そうでない場合はステップS508に進む。
ステップS508では、計算部332は、次の区間の受信データを取得する。このステップでは、計算部332は、直前のステップS504で復号に使用したモードの受信データを記録部325から取得し、ステップS504に進む。
光信号100の受信状態の変化により、モード毎のパワーが時間の経過とともに変動する場合がある。図5に示された例では、区間4以降の区間において、モード1〜3のパワーが変動している。区間5では、モード1のパワーが区間4以前よりも低下しているため、引き続きモード1の受信データを復号しようとすると、復号に失敗する恐れがある。ステップS504において、区間5のモード1の受信データの復号に失敗すると(ステップS505:No)、計算部332は、モード遷移情報335に基づいて次に復号に使用するモードを決定する。ここで、あらかじめ、例えば統計的な情報により、モード1のパワーが低下した後はモード3のパワーが上昇することが多い場合は、モード遷移情報335に、モード1の遷移先モードとしてモード3が設定されてもよい。このような設定により、区間5の復号においてモード1の復号に失敗すると、計算部332は、直ちに復号の対象をモード3に変更する。復号の対象がモード3に決定されると、計算部332は、復号が失敗した時刻から該当区間の最後の時刻までのモード3の受信データを、データ読込部331を介して記録部325から取得する。
区間7では、モード3のパワーが区間7の途中で低下している。このため、計算部332は、区間7の復調中にモード3のデータの復号に失敗する恐れがある。このような場合も、ステップS504において、区間7のモード3の受信データの復号が失敗すると(ステップS505:No)、計算部332は、モード遷移情報335に基づいて、モード3の遷移先モードを決定する。
なお、モード遷移情報335に基づくモードの変更が所定の回数行われても復号に失敗する場合は、計算部332は、復号が不可能であるとして復号を停止してもよい。あるいは、モード遷移情報335に基づくモードの変更は、所定の複数のモードに対して繰り返し試みられてもよい。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
第1の実施形態の第1の効果は、復号動作を行う計算部332が記録部325から読み出すデータ量を削減できることである。その理由は、復号に利用するモードのデータのみを取得するように計算部332が読み出すデータのモードを決定するからである。また、復号の対象となるデータのモードを他のモードに変更する必要がある場合も、計算部332はモード遷移情報335を使用して次に使用するモードを決定する。このため、計算部332が不要なモードのデータを取得する確率が低くなり、結果としてデータを読み出す量が削減される。
第1の実施形態の第2の効果は、記録部325に必要な容量を削減できることである。その理由は、捕捉追尾部321が光信号100を捕捉しているときのみ、データ書込部324は受信データを記録部325に書き込むからである。
このように、第1の実施形態の光空間通信システム10は、オフライン処理の際のデータ量を削減できるという効果を奏する。
(第1の実施形態の最小構成)
第1の実施形態の光空間通信システム10の効果は、以下の構成を備える光受信機によってももたらされる。
第1の実施形態の光空間通信システム10の効果は、以下の構成を備える光受信機によってももたらされる。
すなわち、光受信機は、捕捉追尾部321、光電変換部322、A/D変換部323、記録部325、データ書込部324及び計算部332を備える。
捕捉追尾部321は、移動体300から送信された光信号100を光電変換部322に受信させる制御を行う。光電変換部322は、光信号100をマルチモードファイバに結合させ、結合された光信号をモード毎に分離し、分離された光信号の各々を電気信号に変換する。A/D変換部323は、電気信号をデジタルデータである受信データに変換する。記録部325には、受信データが記録される。データ書込部324は、捕捉追尾部321が光信号100を受信している間、受信データを記録部325に書き込む。計算部332は、記録部325に記録された受信データを復号して復号データを生成する。
そして、計算部332は、復号に成功した場合には、復号に使用した受信データのモードと同一のモードのデータを記録部325から取得して復号を継続する。復号が失敗した場合には、復号が失敗した受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報335に基づいて、遷移先モードを復号を行うデータのモードとし、遷移先モードのデータを復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する。
すなわち、光受信機は、捕捉追尾部321が光信号100を受信している間のみ受信データを記録部325に書き込むとともに、計算部332は復号に利用するモードのデータのみを取得する。従って、このような構成を備える光受信機も、オフライン処理の際のデータ量を削減できるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態の光空間通信システム20の構成を示すブロック図である。光空間通信システム20は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、補助情報計算部701を備える点で相違する。光空間通信システム20の、その他の部分の構成及び機能は光空間通信システム10と同様である。なお、図6〜図9では、既出の要素及びステップには同一の名称及び参照符号を用い、重複する説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態の光空間通信システム20の構成を示すブロック図である。光空間通信システム20は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、補助情報計算部701を備える点で相違する。光空間通信システム20の、その他の部分の構成及び機能は光空間通信システム10と同様である。なお、図6〜図9では、既出の要素及びステップには同一の名称及び参照符号を用い、重複する説明は省略する。
補助情報計算部701は、各モードの平均パワーやS/N比(信号電力対雑音電力比)といった信号品質を計算し、記録部325にA/D変換部323が出力した受信データに対応させて記録する。
光空間通信システム20の動作は、図4のステップS506を除き、第1の実施形態の光空間通信システム10と同様である。第2の実施形態では、図4のステップS506において、モード遷移情報335の他に、補助情報計算部701が計算した各モードの平均パワーやS/N比などに基づいて、次に読み出すべきモードを計算部332が決定する。例えば、モード遷移情報335があるモード(A)を遷移先モードに指定している場合に、記録部325に記録されたモード(A)の平均パワーが所定の値よりも小さい場合には、計算部332は、遷移先モードを、他のモード(B)とする。
このようにモード遷移情報335だけでなく、実データの平均パワーやS/N比などに基づいて、遷移先モード(すなわち復号が失敗したときに取得すべきデータのモード)を決定することで、復号が失敗する確率を低減できる。つまり、第2の実施形態の光空間通信システム20は、第1の実施形態の光空間通信システム10の効果に加えて、データ記録部320から復号部330へのデータ転送量をさらに削減できるという効果を奏する。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態の光空間通信システム30の構成を示すブロック図である。光空間通信システム30は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、簡易計算部801を備える点で相違する。
図7は、本発明の第3の実施形態の光空間通信システム30の構成を示すブロック図である。光空間通信システム30は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、簡易計算部801を備える点で相違する。
簡易計算部801は、データ記録部320に備えられ、その機能は計算部322と同様である。そして、簡易計算部801は、ある区間において遷移先モードへのモードの変更が生じると、計算部332からの指示に従い、該当区間の受信データを復号する。この場合の復号は、データ記録部320側で行われる。簡易計算部801における復号は、計算部332で復号が失敗したときのみ行われる。このため、簡易計算部801としては、それほど性能の高くない計算機を利用できる。光空間通信システム30の、その他の部分の構成及び機能は、光空間通信システム10と同様である。
図8は、第3の実施形態における光受信機320の動作を示すフローチャートである。図8に示される動作は、図4と比較して、ステップS506に代えてステップS901を備える点で相違する。ステップS901以外の手順は図4と同様である。ステップS901において、光空間通信システム30の計算部332は、復号が失敗した場合には、簡易計算部801に該当区間の復号を依頼する。計算部332からの依頼により、簡易計算部801は該当区間の受信データの復号を行う。復号が完了すると、簡易計算部801は復号結果を計算部332へ転送するとともに、次に復号すべきモードを計算部332に通知する。
このような構成を備える光空間通信システム30は、復号部330で復号が失敗したときに、復号部330が他のモードの受信データを記録部325から取得することなく、受信データを復号できる。このため、第3の実施形態の光空間通信システム30は、第1の実施形態の光空間通信システム10の効果に加えて、データ記録部320と復号部330との間で転送されるデータ量をさらに削減できる効果がある。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態の光空間通信システム40の構成を示すブロック図である。光空間通信システム40は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、データ記録部320が書込閾値情報1001を保持する点で相違する。光空間通信システム40の、その他の部分の構成及び機能は光空間通信システム10と同様である。
図9は、本発明の第4の実施形態の光空間通信システム40の構成を示すブロック図である。光空間通信システム40は、第1の実施形態の光空間通信システム10と比較して、データ記録部320が書込閾値情報1001を保持する点で相違する。光空間通信システム40の、その他の部分の構成及び機能は光空間通信システム10と同様である。
第1の実施形態とは異なり、データ書込部324は、A/D変換部323の出力値の平均パワーなどの値を計算し、書込閾値情報1001を参照する。A/D変換部323の出力値から計算された値が書込閾値情報1001以下であれば、データ書込部324は、該当するA/D変換部123の出力値を記録部325へ書き込まない。
このような構成を備える光空間通信システム40は、例えば、マルチモードファイバのモード数が多いためにほとんどのモードの受信データのパワーがゼロ又は極小であるような場合に、そのような受信データを記録部325へ書き込まない。その結果、光空間通信システム40は、記録部325へ書き込むデータ量を大幅に削減できる。このため、第4の実施形態の光空間通信システム40は、第1の実施形態の光空間通信システム10の効果に加えて、記録部325に必要とされる容量をさらに削減できるという効果がある。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。例えば、第1乃至第4の実施形態の構成は排他的ではなく、これらの実施形態の構成を組み合わせた実施形態も許容される。
本発明は、光空間通信システムに適用できる。特に、通信期間が間欠的である光空間通信システム(例えば、地球を回る低軌道静止衛星との通信システム)に適用可能である。
10、20、30、40 光空間通信システム
100 光信号
101 光学レンズ
102 マルチモードファイバ
103 光増幅器
104 モード分離部
105 シングルモードファイバ
106 デジタルコヒーレント光学系
107 A/D変換部
201 レーザ光源
202 ビームスプリッタ
203 偏波ビームスプリッタ
204 90度ハイブリッド
205 バランスドフォトダイオード
206 増幅器
300 移動体
301 光送信部
310 光受信機
320 データ記録部
321 捕捉追尾部
322 光電変換部
323 A/D変換部
324 データ書込部
325 記録部
330 復号部
331 データ読込部
332 計算部
333 復号プログラム
334 復号データ
335 モード遷移情報
341 CPU
342 メモリ
401 レーザ光源
402 外部変調器
403 光増幅器
701 補助情報計算部
801 簡易計算部
1001 書込閾値情報
100 光信号
101 光学レンズ
102 マルチモードファイバ
103 光増幅器
104 モード分離部
105 シングルモードファイバ
106 デジタルコヒーレント光学系
107 A/D変換部
201 レーザ光源
202 ビームスプリッタ
203 偏波ビームスプリッタ
204 90度ハイブリッド
205 バランスドフォトダイオード
206 増幅器
300 移動体
301 光送信部
310 光受信機
320 データ記録部
321 捕捉追尾部
322 光電変換部
323 A/D変換部
324 データ書込部
325 記録部
330 復号部
331 データ読込部
332 計算部
333 復号プログラム
334 復号データ
335 モード遷移情報
341 CPU
342 メモリ
401 レーザ光源
402 外部変調器
403 光増幅器
701 補助情報計算部
801 簡易計算部
1001 書込閾値情報
Claims (9)
- 移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる制御を行う捕捉追尾手段と、
前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換する光電変換手段と、
前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換するアナログデジタル変換手段と、
前記受信データが記録される記録手段と、
前記捕捉追尾手段が前記光信号を受信している間、前記受信データを前記記録手段に書き込むデータ書込手段と、
前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成する計算手段と、
を備え、
前記計算手段は、
前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続し、
前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する、ことを特徴とする光受信機。 - 前記受信データの前記モード毎の信号品質を算出し、前記記録手段に前記受信データと対応させて記録させる補助情報計算手段をさらに備え、
前記計算手段は、前記復号が失敗した場合には、前記信号品質に基づいて前記復号を行うデータのモードを決定する、ことを特徴とする請求項1に記載された光受信機。 - 前記信号品質は、前記受信データの平均パワー及び信号対雑音比の少なくとも一方の情報を含むことを特徴とする請求項2に記載された光受信機。
- 前記計算手段と同一の機能を備える簡易計算手段をさらに備え、
前記計算手段は、前記復号が失敗した場合には、前記簡易計算手段に復号を指示することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載された光受信機。 - 前記簡易計算手段は、前記記録手段の近傍に備えられることを特徴とする、請求項4に記載された光受信機。
- 前記データ書込手段は前記受信データのパワーの平均値を求め、前記平均値が所定の閾値以下である場合は、前記データ書込手段は前記受信データを前記記録手段に書き込まない、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載された光受信機。
- 送信データで変調された光信号を送信する光送信手段を備える移動体と、
前記光信号を受信する請求項1乃至6のいずれかに記載された光受信機と、
を備えることを特徴とする光空間通信システム。 - 移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる捕捉追尾制御を行い、
前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換し、
前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換し、
前記捕捉追尾制御により前記光信号を受信している間、前記受信データを記録手段に書き込み、
前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成し、
さらに、
前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの前記受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続し、
前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する、ことを特徴とする光受信方法。 - 光受信機のコンピュータに、
移動体から送信された光信号を光電変換手段に受信させる捕捉追尾制御を行う手順、
前記光信号をマルチモードファイバに結合させ、結合された前記光信号をモード毎に分離し、前記分離された光信号の各々を電気信号に変換する手順、
前記電気信号をデジタルデータである受信データに変換する手順、
前記捕捉追尾制御により前記光信号を受信している間、前記受信データを記録手段に書き込む手順、
前記記録手段に記録された受信データを復号して復号データを生成する手順、
前記復号に成功した場合には、前記復号に使用した前記受信データのモードと同一のモードの前記受信データを前記記録手段から取得して前記復号を継続する手順、
前記復号が失敗した場合には、前記復号が失敗した前記受信データのモードとは異なるモードである遷移先モードが規定されたモード遷移情報に基づいて、前記遷移先モードを前記復号を行う前記受信データのモードとし、前記遷移先モードの前記受信データを前記復号が失敗した時刻から取得して前記復号を再開する手順、
を実行させるための光受信機の制御プログラム。
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JP2014234621A JP6384282B2 (ja) | 2014-11-19 | 2014-11-19 | 光受信機及び光受信方法 |
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JP2014234621A JP6384282B2 (ja) | 2014-11-19 | 2014-11-19 | 光受信機及び光受信方法 |
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