JP6383831B1 - 医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器 - Google Patents

医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器 Download PDF

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Abstract

【課題】第1流体と第2流体の流出割合を高精度に管理でき、各々の部品の精度を比較的低く設定でき、組み立てが容易で、簡単な構成で安価に製作し得る医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器を提供する。【解決手段】医療機器用流体流量制御機構は、内部空間を有する筒形ケースと該内部空間内の長さ方向に往復移動可能な作動部材とを備え、筒形ケースは、第1流体の第1導入口と、第2流体の第2導入口と、内部空間内の第1流体と第2流体とを外部に流出可能な流出口とを有し、作動部材は、内部空間を第1流体が導入される第1空間部と第2流体が導入される第2空間部とに隔てることが可能であり、流出口の一部を第1流体を流出させる第1流出口と流出口の残部を第2流体を流出させる第2流出口とに分割することが可能な第1弁体部を有し、作動部材は第1流体の圧力と第2流体の圧力との差圧に応じて往復移動可能とされる。【選択図】 図6

Description

本発明は、保育器の医療機器等において複数の流体(例えば酸素と空気)の流量を制御し、混合可能な医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器に関する。
児を外気から遮断された環境で保育する閉鎖型の保育器では、児が収容される児収容室内に温度、湿度、酸素含有量等が調整された空気を供給することにより、児収容室内を適切な環境に整えることが行われている。そして、例えば特許文献1には、児収容室に供給する空気の酸素含有量を調整するために、保育器が設置される場所の空気(以下、外気という。)と、必要に応じて酸素ボンベ等から供給される酸素(以下、供給酸素)との流量を調整する医療機器用流体流量制御機構を備えた保育器が開示されている。
この特許文献1に記載の医療機器用流体流量制御機構は、上下方向に沿う筒形ケースと、この筒形ケース内を往復動し得る作動部材とを備えている。このうち筒形ケースは、内部空間が上下の上部空間と下部空間とに2分割され、第1の流体(外気)を上部空間内に導入する第1の導入口と、第2の流体(供給酸素)を下部空間内に導入する第2の導入口と、第1の導入口から上部空間内に導入される第1の流体を外部に流出させる第1の流出口(外気流出孔)と、第2の導入口から下部空間内に導入される第2の流体を外部に流出させる第2の流出口(多数の内側酸素流出孔)とを有している。また、作動部材は、第2の導入口から下部空間内に導入される第2の流体の圧力の大きさを検知して作動部材を往動させる圧力検出部と、第1の導入口に対する第1の流出口の開口量を作動部材の往動量が大きくなるのに応じて減少させる弁体(外気用弁体)と、この弁体を圧力検出部に連結している弁棒とを有している。
また、筒形ケースには、上部空間と下部空間との間にくびれ部が形成されており、そのくびれ部に作動部材の弁棒を往復動し得るように軸支するスラスト軸受が設けられ、このスラスト軸受及びくびれ部により、内部空間が上下に2分割されている。そして、下部空間への第2の流体の導入割合が増加するのに応じて、すなわち、下部空間内の圧力が増加するのに応じて、作動部材が上昇して第2の流出口の開口量が増加するのに対して、第1の流出口の開口量が減少するように構成されている。これにより、下部空間への第2の流体の導入量を増加させ、第2の流出口から流出する第2の流体の流出量を増加させると、第1の流出口から流出する第1の流体の流出量が減少し、筒形ケースから流出される第2の流体と第1の流体との流出割合を下部空間への第2の流体の導入量に応じて変化させることができる。
特許第3626809号公報
このように、特許文献1の医療機器用流体流量制御機構では、第1の流出口の開口量と第2の流出口との開口量との比率を変化させることにより、筒形ケースから流出される第1の流体と第2の流体との流出割合を変化させることにしている。しかし、第1の流出口の開口量と第2の流出口の開口量との比率は、それぞれ上部空間に設けられた弁体と下部空間に設けられた圧力検出部との移動に伴って管理されるようになっており、構成が複雑であり、このように異なる部品が組み合わされることで累積誤差が大きくなり易い。また、このような複雑な構成では、筒形ケースのスラスト軸受と作動部材の弁棒との間の密閉性を確保することや、第1の流出口の開口量と第2の流出口の開口量との比率を厳密に管理することが難しく、高い性能を維持することが難しい。また、累積誤差を小さくするためには、各々の部品の精度を高く設定することも考えられるが、部品の製作が困難になるだけでなく、各々の部品の組み立てにも技術と時間を要し、生産コストが高額になる。
さらに、特許文献1の医療機器用流体流量制御機構では、第2の流出口が複数の内側酸素流出孔で構成されており、圧力検出部が往動すると内側酸素流出孔が順に開口し、第2流出口の開口量を増加させる。このため、圧力検出部が往動しても、次の内側酸素流出孔を開口させるまでは第2の流出口の開口量を変化させることができず、第2の流出口の開口量を連続的に変化させることができない。したがって、第1の流体と第2の流体との割合を円滑に制御することが困難な構成となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、第1流体と第2流体の流出割合を高精度に管理できるとともに、各々の部品の精度を比較的低く設定することができ、組み立てが容易で、簡単な構成で安価に製作し得る医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器を提供することを目的とする。
本発明の医療機器用流体流量制御機構は、内部空間を有する筒形ケースと該内部空間内の長さ方向に往復移動可能な作動部材とを備え、前記筒形ケースは、第1流体を前記内部空間内に導入する第1導入口と、第2流体を前記内部空間内に導入する第2導入口と、前記第1導入口と前記第2導入口との間に配置され前記内部空間内の前記第1流体と第2流体とを外部に流出可能な流出口とを有し、前記作動部材は、前記内部空間を前記第1導入口から前記第1流体が導入される第1空間部と前記第2導入口から前記第2流体が導入される第2空間部とに隔てることが可能であるとともに、前記流出口の一部を前記第1空間部に連通して前記第1流体を流出させる第1流出口と前記流出口の残部を前記第2空間部に連通して前記第2流体を流出させる第2流出口とに分割することが可能な第1弁体部を有し、前記作動部材は、前記第1導入口から前記内部空間に導入される前記第1流体の圧力と、前記第2導入口から前記内部空間に導入される前記第2流体の圧力との差圧に応じて前記第1導入口と前記第2導入口との間で往復移動可能とされ、前記筒形ケースは、前記第1空間部の長さ方向の途中位置に形成されたくびれ部を有し、前記作動部材は、前記第1空間部内に係合して前記くびれ部と前記第1導入口との間で往復移動可能な第2弁体部と、前記くびれ部に挿通され前記第1弁体部と前記第2弁体部とを連結する軸部とを有する
この医療機器用流体流量制御機構では、1つの内部空間を第1弁体部により第1流体が導入される第1空間部と第2流体が導入される第2空間部との2つに隔てるとともに、1つの流出口を第1弁体部により第1流体が流出される第1流出口と第2流体が流出される第2流出口との2つに分割する構成とし、さらに作動部材(第1弁体部)を第1流体の圧力と第2流体の圧力との差圧に応じて内部空間内で往復移動可能な構成としたので、第1空間部及びその第1空間部に連通する第1流出口の開口量と、第2空間部及びその第2空間部に連通する第2流出口の開口量とを、1つの第1弁体部の往復移動に伴って変化させることができる。
つまり、第1流体の圧力が第2流体の圧力よりも大きくなると第1弁体部が往動され、第1弁体部の往動に伴い第1空間部の容積と第1流出口の開口量とを増加させることができる。一方で、第1弁体部が往動することで、第2空間部の容積と第2流出口の開口量とを減少させることができ、第1空間部と第2空間部との容積及び第1流出口と第2流出口との開口量を連続的に変化させて、第1流体と第2流体との流出割合を円滑に調整できる。
このように、本発明の医療機器用流体流量制御機構では、1つの内部空間と1つの流出口とを内部空間内を往復移動可能な第1弁体部により区切ることで、第1空間部と第2空間部との容積及び第1流出口と第2流出口との開口量を調整可能に構成したので、特許文献1に記載される医療機器用流体流量制御機構のように、個々の流出口(第1の流出口と第2の流出口)と弁体部(弁体)又は圧力検出部とを組み合わせた場合と比較して、部品点数を少なくでき、第1流体と第2流体の流出割合を高精度に管理できる。また、このように少ない部品数で構成できることから、各々の部品の精度を比較的低く(公差を大きく)設定することができ、容易に組み立てが行える。そして、各々の部品の製作にも金属加工等の高精度の加工を必要としないので、量産性に適した樹脂のインジェクション(射出)成形を採用でき、安価に製作することかできる。
作動部材を、第1弁体部と、内部空間の長さ方向に離れた位置に係合する第2弁体部と、これら第1弁体部と第2弁体部とを連結する軸部とを有する構成としたので、第1弁体部と第2弁体部との2箇所で作動部材の往復移動を案内することができる。したがって、作動部材を円滑に往復移動できるので、第1流体と第2流体との差圧の変化に伴って第1空間部と第2空間部の容積及び第1流出口と第2流出口との開口量を連続的に変化させて、第1流体と第2流体との流出割合を円滑に調整できる。なお、第1弁体部と第2弁体部との2箇所だけでなく、これらに加えて軸部とくびれ部とを第1空間部内の第1流体の移動を阻害しない程度に係合させることとしてもよい。
本発明の医療機器用流体流量制御機構において、前記内部空間は、長さ方向が上下方向に沿って形成されており、前記第1導入口は、前記内部空間の下端に配設され、前記第2導入口は、前記内部空間の上端に配設され、前記第2流体が、該医療機器用流体流量制御機構が設置される場所の空気である場合に、前記作動部材は、前記第1導入口から前記内部空間に導入される前記第1流体の圧力の大きさに応じて往復移動可能とされるとよい。
上下方向に沿う内部空間を有する医療機器用流体流量制御機構を構成することにより、第1導入口から第1流体を導入しない場合には、作動部材は、その自重により、内部空間内の往復移動可能な範囲内において最大下降位置に配置される。また、第1導入口から第1流体を導入する場合においても、作動部材は、その自重により常に下側に付勢されたような状態となり、第1導入口から内部空間に導入される第1流体の圧力の大きさを変化させるだけで、作動部材を円滑に往復移動させることができる。なお、この構成は、第2流体が外気である場合に、特に有効である。
本発明の保育器は、前記医療機器用流体流量制御機構と、児が収容される児収容室と、前記児収容室と前記流出口とに連通する調和槽とを備え、前記調和槽は、前記流出口から前記児収容室に空気を移動させる空気循環用ファンを有する。
医療機器用流体流量制御機構により、調和槽から児収容室へ第1流体と第2流体との含有量が調整された空気を円滑に供給でき、児収容室内を適切な環境に整えることができる。
本発明によれば、第1流体と第2流体との流出割合を高精度に管理できるとともに、医療機器用流体流量制御機構を構成する各々の部品の精度を比較的低く設定することができ、組み立てが容易で、簡単な構成により医療機器用流体流量制御機構を安価に製作できる。
本発明の実施形態の医療機器用流体流量制御機構の外観斜視図である。 図1におけるA矢視図であり、医療機器用流体流量制御機構の正面図である。 図1におけるB矢視図であり、医療機器用流体流量制御機構の左側面図である。 図2におけるC‐C線に沿う医療機器用流体流量制御機構の断面図であり、第2流体の導入前の状態を示す。 図3におけるD‐D線に沿う医療機器用流体流量制御機構の断面図であり、第2流体の導入前の状態を示す。 図5と同一断面における医療機器用流体流量制御機構の断面図であり、図5に示す状態から供給酸素を導入して作動部材を上方向に移動させた状態を示す。 図5と同一断面における医療機器用流体流量制御機構の断面図であり、図6に示す状態よりも作動部材を上方向に移動させて第1弁体部により第2導入口を塞いだ状態を示す。 図3に示す医療機器用流体流量制御機構の左側面図における流出口付近の要部図であって、供給酸素の導入前の状態を示す図5に対応する図である。 図8と同様の医療機器用流体流量制御機構の左側面図における流出口付近の要部図であって、供給酸素を導入して作動部材を上方向に移動させた状態を示す図6に対応する図である。 図8と同様の医療機器用流体流量制御機構の左側面図における流出口付近の要部図であって、作動部材を上方向に移動させて第1弁体部により第2導入口を塞いだ状態を示す図7に対応する図である。 本発明の医療機器用流体流量制御機構を備える保育器の斜視図である。 図11のE‐E線に沿う保育器の基台部分の断面図である。
以下、本発明の医療機器用流体流量制御機構及びこれを備える保育器の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の保育器501は、図11に示したように、基台51と、この基台51上にほぼ直方体形状に構成された児収容室(エンクロージャ)52とを備えている。また、図示は省略するが、基台51上には臥床台が取り付けられ、新生児などの患者を寝かせること(横たわらせること)が可能なベッド部が構成される。
児収容室52は、基台51上の児収容空間の外周囲を包囲し得るように立設された周囲枠部53と、この周囲枠部53の上部開口を覆う天面フード部54とを備え、これらにより内部の児収容空間を外気から遮断することができる。また、児収容室52は、ほぼ全体が透明樹脂によって形成されており、児収容室52内に収容された児を外部から目視確認できるようになっている。なお、周囲枠部53は、児の頭側に配置される前壁部55と、児の足側に配置される後壁部56と、児の左右側に配置される処置扉57(児の左側に配置される処置扉は省略)とを備えており、このうち、左右の処置扉57には、手入れ窓58と、この手入れ窓58を開閉するための開閉扉59が配設されている。したがって、操作者は、各処置扉57に設けられた手入れ窓58を通じて児収容室52の内部に手を挿入し、各処置扉57を閉鎖したまま児の処置を行うことができる。
図12の基台51部分の断面図に示されるように、児収容室52の下部の基台51の内部には、空調装置61が備えられている。空調装置61は、児収容室52に連通する調和槽62を備えており、この調和槽62を通じて、酸素含有量、温度および湿度が調和された空気を児収容室52に循環させる。また、児収容室52と空調装置61とは床板67により隔てられており、調和槽62は、床板67とこの床板67の下に配置された調和槽底板68との間に形成されている。
また、空調装置61は、酸素含有量が調整された空気を供給する調節空気供給装置63と、調和槽62中の空気を移動させる空気循環用ファン64と、調和槽62中の空気を加熱するヒータ65と、調和槽62中の空気に水蒸気を供給する加湿器66とを備え、児収容室52に温度、湿度、酸素含有量が調整された空気を循環させることができる。そして、調和槽62には、床板67の後方寄り(児の頭部側)に設けられた後方開口部67Aを通じて児収容室52からの空気が取り入れられるようになっている。また、調和槽底板68の後方寄りには、調節空気供給装置63が接続される外気取入口68Aが設けられており、この外気取入口68Aを介して調和槽62内に調節空気供給装置63から酸素含有量が調整された調整空気が取り入れられるようになっている。そして、この調和槽62において調温・調湿された空気が、床板67の両側部(左右側部)に設けられた側方開口部(図示略)を通じて調和槽62から児収容室52へ供給されるようになっている。
調節空気供給装置63は、図11及び図12に示すように、基台51の後方側に取り付けられている。この調節空気供給装置63は、図11に示すように、医療機器用流体流量制御機構101と、フィルタ機構70とを備えている。このうち医療機器用流体流量制御機構101により、保育器501が設置される場所の外気(空気)と酸素ボンベ等からの供給酸素(酸素)とを適当な割合で混合して、酸素含有量が調整された調整空気を生成する。そして、この調整空気は、フィルタ機構70により浄化された後、外気取入口68Aから児収容室52内に供給されるようになっている。なお、本実施形態の医療機器用流体流量制御機構101において、供給酸素が第1流体に該当し、外気が第2流体に該当する。
医療機器用流体流量制御機構101を、図1〜図10に示す。医療機器用流体流量制御機構101は、図4〜図7の断面図に示すように、上下方向に沿う内部空間40を有する筒形ケース10と、その筒形ケース10の内部空間40内を上下移動(往復移動)可能な作動部材20とを備える。なお、図4では、医療用機器用流体流量制御機構101の筒状ケース10とともに、作動部材20も断面で表示している。
筒形ケース10は、その下端側に供給酸素を内部空間40内に導入する第1導入口11を有し、上端側に外気を内部空間40内に導入する第2導入口12を有し、これら第1導入口11と第2導入口12との間に、内部空間40内の供給酸素と外気とを外部に流出可能な流出口13を有する。本実施形態では、筒形ケース10の下端に、不繊布パッド等からなるフィルタ32と、酸素供給弁31とが取り付け固定されており、この酸素供給弁31に酸素ボンベ等に接続された酸素供給用パイプ(図示略)が接続され、これら酸素供給弁31及びフィルタ32を通して供給酸素が第1導入口11から内部空間40内に導入されるようになっている。また、筒形ケース10の上端には、延長パイプ33が取り付け固定されており、この延長パイプ33を通じて第2導入口11から内部空間40内に外気が取り入れられるようになっている。
また、筒形ケース10には、内部空間40の長さ方向(上下方向)の途中位置に、内部空間40のその他の部分よりも縮径されたくびれ部14が形成されており、第1導入口11は、くびれ部14の下側に配置されている。また、くびれ部14よりも下側の内部空間(下部空間)41は、くびれ部14よりも上側の内部空間(上部空間)42よりも小径に形成されている。
そして、筒形ケース10の流出口13は、くびれ部14の上側の上部空間42に臨むように設けられている。流出口13は、図3及び図8〜図10に示すように、その上部がほぼ二等辺三角形に形成されるとともに、その下部がほぼ半円形に形成され、二等辺三角形と半円形とが組み合わされた液滴形状の開口とされている。
作動部材20は、第1導入口11から内部空間40(下部空間41)に導入される供給酸素の圧力と、第2導入口12から内部空間40(上部空間42)に導入される外気の圧力との差圧に応じて第1導入口11と第2導入口12との間で往復移動可能とされる。言い換えれば、保育器501が設置される場所の空気の圧力(大気圧)は、ほぼ一定と考えらえるから、作動部材20は、第1導入口11から内部空間40(下部空間41)に導入される供給酸素の圧力の大きさに応じて、第1導入口11と第2導入口12との間で上下移動可能とされる。
また、この作動部材20は、第1弁体部21と、第2弁体部22と、これら第1弁体部21と第2弁体部22とを連結する軸部23と、この軸部23が挿通して取り付けられたコイルばね24とを有している。また、作動部材20の第1弁体部21は上部空間42に配設され、第2弁体部22は下部空間41に配設されており、これら第1弁体部21と第2弁体部22とがくびれ部14に挿通された軸部23を介して連結されることで、第1弁体部21と第2弁体部22とが一体で上下移動可能に構成されている。
第1弁体部21は、図4又は図5に示すように、軸部23との結合部を除き、全体が円板状に形成されており、下面21bが軸部23の外周縁から延びる広い平坦な面に形成されている。そして、第1弁体部21は、外周面21aが上部空間42の内周面42aに係合して設けられ、くびれ部14の上部空間42側の開口(上端の開口)と第2導入口12との間で上下移動可能とされる。また、前述したように、上部空間42の底面42b(くびれ部14の上端)に対向する第1弁体部21の下面21bは平坦な面で形成されており、上部空間42の底面42bと第1弁体部21の下面21bとが、面接触可能に設けられている。
また、第1弁体部21は、内部空間40を上下方向に分断するようにして配設されており、筒形ケース10の内部空間40を、第1導入口11から供給酸素が導入される第1空間部43(第1導入口11と弁体部21の下面との間の空間)と、第2導入口12から外気が導入される第2空間部44(弁体部21の上面と第2導入口12との間の空間)とに隔てることが可能であるとともに、筒形ケース10の流出口13の一部を第1空間部43に連通して供給酸素を流出させる第1流出口15と、流出口13の残部を第2空間部44に連通して外気を流出させる第2流出口16とに分割することが可能とされる。この場合、上部空間42(内部空間40)の内径(直径)が27.0mm〜27.1mm程度に形成されるのに対して、第1弁体部21の最外径部の外径(直径)は26.6mm〜26.7mmとされ、上部空間42と第1弁体部21との間には幅0.3mm〜0.5mm程度のリング状の隙間が形成されるようになっており、第1弁体部21の上下の空間で流体の移動が可能とされている。
第2弁体部22は、図4又は図5に示すように、軸部23と同心円状の筒状壁を有しており、その筒状壁の外周面22aが下部空間41の内周面41aに係合して設けられ、くびれ部14の下部空間41側の開口(下端の開口)と第1導入口11との間で上下移動可能とされる。そして、下部空間41の内周面41aと第2弁体部22の外周面22aとの間には流体が移動可能な僅かな隙間が確保されている。一方で、下部空間41の内周面41aと第2弁体部22の外周面22aとの隙間が形成する流路面積は、第2弁体部22よりも上側や下側の下部空間41が形成する流路面積よりも大幅に小さくなっていることから、第2弁体部22の上下の流体の移動に対して、若干の抵抗が生じるようになっている。したがって、第1導入口11から供給酸素が導入されると、第2弁体部22の下側の下部空間41内で圧力が高められ、その圧力に応じて供給酸素が第2弁体部22の上側の下部空間41に一部流出しながら、第2弁体部22が上昇するようになっている。このように、第2弁体部22は、第1導入口11から導入される供給酸素の圧力が加わることにより上昇する構成とされており、この第2弁体部22により、作動部材20が第1導入口11から導入される供給酸素の圧力の大きさに応じて内部空間40内を上下移動されるようになっている。
なお、下部空間41の内周面41aと第2弁体部22の外周面22aとの長さ方向の係合幅を大きくするにつれて、これらの内周面41aと外周面22aとの間の隙間から第2弁体部22の上下の空間に流体が抜けにくくなり、流体の移動に対する抵抗が大きくなる。したがって、第1導入口11から導入される供給酸素が低流量であっても、第2弁体部22を上昇させることができ、供給酸素の供給量を高精度に管理できる。
また、第2弁体部22に連結された第1弁体部21も、第2弁体部22の上下移動に伴い筒形ケース10の内部空間40内を上下移動可能とされる。また、作動部材20は、第1導入口11から供給酸素を導入しない場合には、自重により、内部空間40内の上下移動可能な範囲において最大下降位置に配置される。なお、本実施形態では、筒形ケース10のくびれ部14に第1弁体部21が当接することにより、作動部材20の下限ストッパとして機能する。このため、作動部材20の最大下降位置は、第1弁体部21がくびれ部14に当接した位置となる。そして、作動部材20は、この最大下降位置において、第2弁体部22がフィルタ32に当接しないように構成されている。
また、この第2弁体部22においても、下部空間41(内部空間40)の内径(直径)が14.0mm〜14.1mm程度に形成されるのに対して、第2弁体部22の最外径部の外径(直径)は13.8mm〜13.9mmとされ、下部空間41と第2弁体部22との間には幅0.1mm〜0.3mm程度のリング状の隙間が形成される。さらに、くびれ部14の内径(直径)が4.4mm〜4.6mm程度に形成されるのに対して、軸部23の外径(直径)は3.988mm〜4.000mmとされ、くびれ部14と軸部23との間にも幅0.4mm〜0.612mm程度のリング状の隙間が形成されるようになっており、くびれ部14の上下で流体の移動が可能とされている。
つまり、作動部材20の各個所と内部空間40との間には、流体が移動可能な僅かな隙間が確保されている。一方、内部空間40と作動部材20との各個所の間の隙間は、前述したように、作動部材20が第1導入口11からの供給酸素の圧力の大きさに応じて上下移動可能なように調整されている。また、作動部材20は、上端に取り付けられる第1弁体部21と下端に取り付けられる第2弁体部22との2箇所を内部空間40内に係合させており、上下方向に離れた2箇所で内部空間40に係合され、その上下方向の移動が案内される構成とされている。このため、作動部材20は、上下移動の際に傾くことがなく、内部空間40の上下方向(長さ方向)に沿って円滑に上下移動されるようになっている。
コイルばね24は、くびれ部14と第2弁体部22との間で上下方向に圧縮されるように構成されている。コイルばね24は、第1導入口11から下部空間41への供給酸素の導入時において、作動部材20の上下移動に摺動負荷を付与するために設けられている。例えば、第1導入口11から導入される供給酸素の圧力(供給圧)が小さいときは、コイルばね24の圧縮量は小さく、作動部材20に付与される摺動負荷(コイルばね24の弾性力)も小さくなる。一方、第1導入口11から導入される供給酸素の圧力が大きくなるにつれてコイルばね24の圧縮量が大きくなり、作動部材20に付与される摺動負荷も徐々に大きくなる。このように、作動部材20は、コイルばね24の弾性力によって供給酸素の供給圧に対してバランスを保ちながら上下移動するようになっており、コイルばね24を用いることにより、混合される供給酸素と外気とを適切に調整できる。
フィルタ機構70は、フィルタ前室71と、医療機器用流体流量制御機構101から流出される調整空気を導入可能な空気導入口72と、導入された調整空気をフィルタ(図示略)を介して調和槽62の外気取入口68Aに流出可能な空気流出口73(図12参照)とを有している。図5〜図7に示すように、空気導入口72は、筒形ケース10の流出口13に重なる位置に設けられており、筒形ケース10に導入された外気及び供給酸素は、空気導入口72からフィルタ前室71に送り込まれるとともに混合されるようになっている。また、フィルタ前室71に送り込まれた調整空気は、フィルタ(図示略)を通過して浄化され、外気取入口68Aから調和槽62内に取り込まれる。
次に、このように構成される調節空気供給装置63の使用状態を説明する。
調節空気供給装置63を使用するには、基台51に取り付けられた空気循環用ファン64を回転駆動させるとともに、酸素ボンベ等のバルブを必要に応じて適当量開放して供給酸素を医療機器用流体流量制御機構101内、すなわち筒形ケース10の内部空間40内に導入すればよい。
なお、調節空気供給装置63は、筒形ケース10の第1導入口11への供給酸素の流量が0L/分のとき、言い換えれば、供給酸素を導入しないときにも使用できる。筒形ケース10の第1導入口11への供給酸素の流量が0L/分のときには、図4、図5及び図8に示すように第1弁体部21は、その自重により常に下側に付勢されたような状態となり、下面21bが筒形ケース10のくびれ部14の上端の開口及び下部空間42の底面42aに当接して、作動部材20は最大下降位置に配置されている。したがって、第2導入口12は全開し、第2流出口16も大きく開口している。なお、第1流出口15の開口量は、ゼロになっている。このとき、供給酸素の流量は0L/分であるから、フィルタ前室71に供給される調整空気は外気(図5に一点鎖線矢印f2で示す。)のみとなる。
そして、フィルタ前室71に送り込まれた調整空気(外気)は、フィルタ前室71からフィルタ(図示略)に向かって移動し、すなわち空気循環用ファン64に向かって移動する。これにより、調整空気はフィルタ機構70のフィルタ(図示略)により浄化され、外気取入口68Aから調和槽62内に供給される。このように、調節空気供給装置63は、供給酸素を導入しないときにも、外気のみを筒形ケース10内に導入し、調和槽62を通じて児収容室52内に供給できる。
また、酸素が富化された外気(調整空気)を調和槽62に供給するときには、酸素ボンベ等のバルブを適当量開放する。これにより、このバルブの開放量に応じて供給酸素が医療機器用流体流量制御機構101内、つまり筒形ケース10の第1導入口11から内部空間40内に導入される。また、この供給酸素の導入量に応じて、外気が第2導入口12から内部空間40内に導入される。
このように、第1導入口11への供給酸素の流量を増加させると、この供給酸素の圧力の大きさが第2弁体部22に加わるので、図6及び図9に示すように、作動部材20が上昇移動するとともに、下部空間41からくびれ部14を介して上部空間42に供給酸素が送り込まれる。具体的には、第1導入口11からの供給酸素は、第2弁体部22の外周面22aと下部空間41の内周面41aと間に形成されたリング状の隙間、および軸部23とくびれ部14と間に形成されたリング状の隙間を経由して、上部空間42に流入する。このとき、第1弁体部21の下面21bと上部空間42の底面42bとは広い面積で面接触しており、供給酸素の上部空間42への流入に応じて、下面21bと底面42bとの間隔が徐々に広げられる。そして、第1弁体部21の下面21bが平坦な面で形成されていることから、くびれ部14の上端の開口から供給酸素が流入されると、第1弁体部21の下面21bと上部空間42の底面42bとの間で圧力が高められ、第1弁体部21が傾くことなく上昇する。したがって、作動部材20の各個所と内部空間40との間に流体が移動可能な僅かな隙間が形成されているにもかかわらず、第1弁体部21が振動することなく、第1弁体部21は上部空間42内を滑らかに上昇する。なお、図6では、外気の流れを一点鎖線矢印f2で示し、供給酸素の流れを実線矢印f1で示している。そして、第1弁体部21が上昇することで、第2流出口16の開口量及び第2空間部44が小さくなる方向に変化する一方で、第1流出口15の開口量及び第1空間部43が大きくなる方向に変化する。
つまり、供給酸素の圧力(流量)が増加すると第1弁体部21が上昇移動され、第1弁体部21の上昇移動に伴い供給酸素が導入される第1空間部43の容積と第1流出口15の開口量とを増加させることができる。一方で、第1弁体部21が流出口13の上側に移動することで、外気が導入される第2空間部44の容積と第2流出口16の開口量とを減少させることができ、第1空間部43の容積及び第1空間部43に連通する第1流出口15の開口量と、第2空間部44の容積及び第2空間部44に連通する第2流出口16の開口量とを、1つの第1弁体部21の上下移動に伴って連続的に変化させることができる。またこの際、第1導入口11からの供給酸素の導入量が増加するのに応じて、第2導入口12からの外気の導入量が減少するので、供給酸素と外気との流出口13からの流出割合を円滑に調整することができる。なお、供給酸素と外気との導入量及び流出量の大小関係は互いに逆でほぼ反比例の関係になる。
そして、筒形ケース10の内部空間40に導入された供給酸素と外気とは、それぞれ第1流出口15と第2流出口16からフィルタ機構70のフィルタ前室71に送り込まれるとともに混合され、適当量の酸素が富化された調整空気が生成される。
なお、前述したように、第1弁体部21と上部空間42(内部空間40)との間には僅かな隙間が形成され、流体の移動が可能な構成とされている。しかし、この隙間は第1流出口15の開口量及び第2流出口16の開口量に比べて小さく、また、流出口13から流出される調整空気は空気循環用ファン64により吸引されていることから、第1弁体部21と上部空間42との間の隙間によって外気と供給酸素とが第1空間部43と第2空間部44との間で移動することは殆どない。したがって、第1空間部43の容積及び第1空間部43に連通する第1流出口15の開口量と、第2空間部44の容積及び第2空間部44に連通する第2流出口16の開口量との変化に応じて、流出口13から流出される調整空気の供給酸素と外気との流出割合を調整できる。
また、フィルタ前室71に送り込まれた調整空気は、前述したように、空気循環用ファン64に向かって移動する。これにより、調整空気はフィルタ機構70のフィルタ(図示略)により浄化され、外気取入口68Aから調和槽62内に供給される。
また、第1導入口11から内部空間40内に導入される供給酸素の流量を徐々に増加させると、これに伴い作動部材20は徐々に上昇移動し、最終的には、図7及び図10に示すように、第1弁体部21が第2導入口12に密着して、第2導入口12を完全に閉塞する。この場合、図7に供給酸素の流れを実線矢印f1で示したように、内部空間40には供給酸素のみが導入されることになる。したがって、供給酸素のみの調整空気がフィルタ前室71に導入され、この調整空気がフィルタ機構70を通じて調和槽62内に供給される。
また、供給酸素の導入を停止すると、供給酸素による圧力の付与がなくなり、作動部材20はその自重により下降移動する。そして、図4、図5及び図8に示すように、第1弁体部21は、筒形ケース10の上部空間42の底面42aに当接して、最大下降位置に配置される。このとき、上部空間42の底面42bに対向する第1弁体部21の下面21bが広い面積で平坦な面で形成されていることから、作動部材20が下降移動する際に、第1弁体部21の下面21bと上部空間42の底面42bとの間に残留する残留流体が抵抗となる。つまり、残留流体は第1弁体部21により下方に押されるが、上部空間42の底面42bに開口する軸部23とくびれ部14との間のリング状の隙間は僅かであることから、流体の下部空間41への移動が制限され、第1弁体部21は緩やかに下降移動する。また、上部空間41の底面42bと第1弁体部21の平坦な下面21bとは広い面積で面接触することから、当接音等の発生を防止できる。
第1弁体部21が最大下降位置に配置された状態では、第2導入口12は全開し、第2流出口16も大きく開口する。このとき、供給酸素の流量は0L/分であるから、フィルタ前室71に供給される調整空気は外気(図5に一点鎖線矢印f2で示す。)のみとなる。したがって、外気のみがフィルタ前室71に導入され、フィルタ機構70を通じて調和槽62内に供給される。
以上説明したように、本実施形態の医療機器用流体流量制御機構101では、1つの内部空間40と1つの流出口13とを上下移動可能な第1弁体部21により区切ることで、第1空間部43と第2空間部44との容積及び第1流出口15と第2流出口16との開口量を調整可能に構成したので、部品点数を少なくでき、構造を簡略化できる一方で、供給酸素(第1流体)と外気(第2流体)との流出割合を高精度に管理できる。また、このように少ない部品数で構成できることから、各々の部品の精度を比較的低く(公差を大きく)設定することができ、容易に組み立てが行える。そして、各々の部品の製作にも金属加工等の高精度の加工を必要としないので、量産性に適した樹脂のインジェクション(射出)成形を採用でき、安価に製作することかできる。
また、医療機器用流体流量制御機構101では、作動部材20を、第1弁体部21と、第2弁体部22と、これら第1弁体部21と第2弁体部22とを連結する軸部23とを有する構成とし、第1弁体部21から内部空間の上下方向(長さ方向)に離れた位置に第2弁体部22を係合させることにしたので、第1弁体部21と第2弁体部22との2箇所で作動部材20の上下移動を案内することができる。したがって、作動部材20を円滑に上下移動できるので、供給酸素の圧力の増加に伴って第1空間部43と第2空間部44の容積及び第1流出口15と第2流出口16の開口量を連続的に変化させて、供給酸素と外気との流出割合を円滑に調整できる。なお、第1弁体部21と第2弁体部22との2箇所だけでなく、これらに加えて軸部23とくびれ部14とを、第1空間部43内の供給酸素の移動を阻害しない程度に係合させることとしてもよい。
そして、保育器501においては、このように構成される医療機器用流体流量制御機構101を用いることにより、調和槽62から児収容室52へ酸素含有量が調整された空気を円滑に供給できるので、児収容室52内を適切な環境に整えることができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明の医療機器用流体流量制御機構を保育器に適用したが、保育器以外の医療機器にも適用できる。また、上記実施形態では、外気の流量と供給酸素の流量とを制御するようにしたが、それ以外の気体、ミストを含む気体、その他の任意の複数の流体の流量を制御する場合に適用することもできる。さらに、上記実施形態では、流出口の開口形状を液滴形状としたが、これに限定されるものではなく、その他の開口形状も採用できる。
10 筒形ケース
11 第1導入口
12 第2導入口
13 流出口
14 くびれ部
15 第1流出口
16 第2流出口
20 作動部材
21 第1弁体部
21a 外周面
21b 下面
22 第2弁体部
22a 外周面
23 軸部
24 コイルばね
31 酸素供給弁
32 フィルタ
33 延長パイプ
40 内部空間
41 下部空間
41a 内周面
42 上部空間
42a 内周面
42b 底面
43 第1空間部
44 第2空間部
51 基台
52 児収容室
53 周囲枠部
54 天面フード部
55 前壁部
56 後壁部
57 処置扉
58 手入れ窓
59 開閉扉
61 空調装置
62 調和槽
63 調節空気供給装置
64 空気循環用ファン
65 ヒータ
66 加湿器
67 床板
67A 後方開口部
68 調和槽底板
68A 外気取入口
70 フィルタ機構
71 フィルタ前室
72 空気導入口
73 空気流出口
101 医療機器用流体流量制御機構
501 保育器
f1 供給酸素(第1流体)
f2 外気(第2流体)

Claims (3)

  1. 内部空間を有する筒形ケースと該内部空間内の長さ方向に往復移動可能な作動部材とを備え、
    前記筒形ケースは、第1流体を前記内部空間内に導入する第1導入口と、第2流体を前記内部空間内に導入する第2導入口と、前記第1導入口と前記第2導入口との間に配置され前記内部空間内の前記第1流体と第2流体とを外部に流出可能な流出口とを有し、
    前記作動部材は、前記内部空間を前記第1導入口から前記第1流体が導入される第1空間部と前記第2導入口から前記第2流体が導入される第2空間部とに隔てることが可能であるとともに、前記流出口の一部を前記第1空間部に連通して前記第1流体を流出させる第1流出口と前記流出口の残部を前記第2空間部に連通して前記第2流体を流出させる第2流出口とに分割することが可能な第1弁体部を有し、
    前記作動部材は、前記第1導入口から前記内部空間に導入される前記第1流体の圧力と、前記第2導入口から前記内部空間に導入される前記第2流体の圧力との差圧に応じて前記第1導入口と前記第2導入口との間で往復移動可能とされ
    前記筒形ケースは、前記第1空間部の長さ方向の途中位置に形成されたくびれ部を有し、
    前記作動部材は、前記第1空間部内に係合して前記くびれ部と前記第1導入口との間で往復移動可能な第2弁体部と、前記くびれ部に挿通され前記第1弁体部と前記第2弁体部とを連結する軸部とを有することを特徴とする医療機器用流体流量制御機構。
  2. 前記内部空間は、長さ方向が上下方向に沿って形成されており、
    前記第1導入口は、前記内部空間の下端に配設され、
    前記第2導入口は、前記内部空間の上端に配設され、
    前記第2流体が、該医療機器用流体流量制御機構が設置される場所の空気である場合に、前記作動部材は、前記第1導入口から前記内部空間に導入される前記第1流体の圧力の大きさに応じて往復移動可能とされることを特徴とする請求項に記載の医療機器用流体流量制御機構。
  3. 請求項1又は2に記載される前記医療機器用流体流量制御機構と、児が収容される児収容室と、前記児収容室と前記流出口とに連通する調和槽とを備え、
    前記調和槽は、前記流出口から前記児収容室に空気を移動させる空気循環用ファンを有することを特徴とする保育器。
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