本明細書で論じるシステム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品はそれぞれ複数の態様を有し、それらのうちの単一のものが単独で、その望ましい属性を担うことはない。以下の特許請求の範囲によって表される本発明の範囲を限定することなく、いくつかの特徴が以降で簡単に論じられる。この議論を考慮した後で、また特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読んだ後で、本発明の有利な特徴が、媒体上でデバイスを導入するとき、低減電力消費をどのように含むかが理解されよう。
本開示の一態様は、近隣ワイヤレスネットワーク内で通信する方法を提供する。この方法は、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを生成することを含む。この方法は、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つにおけるNAN識別子を符号化することをさらに含む。この方法は、NANフレームを送信することをさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは、同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは、マルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。
第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドにA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。様々な実施形態において、NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
様々な実施形態では、この方法は、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグをセットすることをさらに含んでよい。この方法は、第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグをアンセットすることをさらに含んでよい。
様々な実施形態では、この方法は、1つまたは複数のNAN特性を識別することをさらに含んでもよい。この方法は、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を符号化することをさらに含んでよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様では、近隣認識ネットワーク(NAN)において通信するように構成されたデバイスが提供される。このデバイスは、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを生成するように構成されたプロセッサを含む。プロセッサは、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つにおけるNAN識別子を符号化するようにさらに構成されてよい。このデバイスは、NANフレームを送信するように構成される送信機をさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
様々な実施形態では、プロセッサは、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグをセットするようにさらに構成されてよい。プロセッサは、第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグをアンセットするようにさらに構成されてよい。
様々な実施形態では、プロセッサは、1つまたは複数のNAN特性を識別するようにさらに構成されてよい。プロセッサは、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を符号化するようにさらに構成されてよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様では、近隣認識ネットワーク(NAN)において通信するための装置が提供される。この装置は、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを生成するための手段を含む。この装置は、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つにおけるNAN識別子を符号化するための手段をさらに含む。この装置は、NANフレームを送信するための手段をさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値に、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
様々な実施形態では、この装置は、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグをセットするための手段をさらに含んでよい。この装置は、第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグをアンセットするための手段をさらに含んでよい。
様々な実施形態では、この装置は、1つまたは複数のNAN特性を識別するための手段をさらに含んでもよい。この装置は、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を符号化するための手段をさらに含んでよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様は、非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。この媒体は、実行されたときに、装置に、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含む近隣認識ネットワーク(NAN)フレームを生成させるコードを含む。この媒体は、実行されたときに、装置に、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つにおけるNAN識別子を符号化させるコードをさらに含む。この媒体は、実行されたときに、装置に、NANフレームを送信させるコードをさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
様々な実施形態では、この媒体は、実行されたときに、装置に、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグをセットさせるコードをさらに含んでよい。この媒体は、実行されたときに、装置に、第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグをアンセットさせるコードをさらに含んでよい。
様々な実施形態では、この媒体は、実行されたときに、装置に、1つまたは複数のNAN特性を識別させるコードをさらに含んでよい。この媒体は、実行されたときに、装置に、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を符号化させるコードをさらに含んでよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様では、近隣認識ネットワーク(NAN)において通信する方法が提供される。この方法は、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを受信することを含む。この方法は、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つに基づいてNAN識別子を判定することをさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドには、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグがセットされてよい。第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグがアンセットされてよい。
様々な実施形態では、この方法は、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を復号することをさらに含んでよい。この方法は、1つまたは複数のNAN特性を適用することをさらに含んでもよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様では、近隣認識ネットワーク(NAN)において通信するように構成されたデバイスが提供される。このデバイスは、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを受信するように構成された受信機を含む。このデバイスは、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つに基づいてNAN識別子を判定するように構成されたプロセッサをさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグがセットされてよい。第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグがアンセットされてよい。
様々な実施形態では、プロセッサは、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を復号するようにさらに構成されてよい。プロセッサは、1つまたは複数のNAN特性を適用するようにさらに構成されてよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様では、近隣認識ネットワーク(NAN)において通信するための装置が提供される。この装置は、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを受信するための手段を含む。この装置は、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つに基づいてNAN識別子を判定するための手段をさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含めてよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグがセットされてよい。第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグがアンセットされてよい。
様々な実施形態では、この装置は、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を復号するための手段をさらに含んでよい。この装置は、1つまたは複数のNAN特性を適用するための手段をさらに含んでもよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
別の態様は、非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。この媒体は、実行されたときに、装置に、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含む近隣認識ネットワーク(NAN)フレームを受信させるコードを含む。この媒体は、実行されたときに、装置に、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つに基づいてNAN識別子を判定させるコードをさらに含む。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドには送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドにはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドには、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドには送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドには、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドはA1フィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドはA2フィールドを含んでよく、第3のアドレスフィールドはA3フィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは受信機アドレスフィールドを含んでよく、第2のアドレスフィールドは宛先アドレスフィールドを含むことができる。様々な実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。NAN識別子は、特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、ワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。NAN識別子は、NANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。第1のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにNAN識別子のマルチキャストフラグがセットされてよい。第2のアドレスフィールドにおいてNAN識別子を符号化できるときにマルチキャストフラグがアンセットされてよい。
様々な実施形態では、この媒体は、実行されたときに、装置に、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を復号させるコードをさらに含んでよい。この媒体は、実行されたときに、装置に、1つまたは複数のNAN特性を適用させるコードをさらに含んでよい。1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含むことができる。
「例示的」という言葉は、例、事例、または例示としての役割を果たすことを意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。添付の図面を参照しながら、新規のシステム、装置および方法の種々の態様が、以下にさらに十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化され得るものであり、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、または本発明の任意の他の態様と組み合わせて実装されるかにかかわらず、本明細書で開示する新規のシステム、装置および方法のいかなる態様をも包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載された任意の数の態様を使用して、装置が実装され、または方法が実施され得る。さらに、本発明の範囲は、本明細書に記載の本発明の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置またはそのような方法を包含することが意図される。本明細書で開示されるいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形形態および置換形態は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点に言及するが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であることが意図され、そのうちのいくつかが例として図および好ましい態様についての以下の説明で示される。詳述される説明および図面は、本開示を限定するものではなく、単に例示するものであり、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびその均等物によって規定される。
ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されるネットワークプロトコルを利用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するのに使用され得る。しかし、本明細書で説明する様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなどの任意の通信規格に適用することができる。
一部の実装形態において、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、アクセスポイント(「AP」)およびクライアント(局、すなわち「STA」とも呼ばれる)という2つのタイプのデバイスがあり得る。概して、APは、WLAN用のハブまたは基地局として働くことができ、STAは、WLANのユーザとして働く。たとえば、STAは、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話などであってよい。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を得るために、WiFi(たとえば、IEEE 802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。
アクセスポイント(「AP」)はまた、NodeB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地局コントローラ(「BSC」)、無線基地局装置(「BTS」)、基地局(「BS」)、送受信機機能(「TF」)、無線ルータ、無線送受信機、または何らかの他の用語を含むことがあり、それらとして実装されることがあり、またはそれらとして知られていることがある。
局「STA」はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を含むことがあり、それらとして実装されることがあり、またはそれらとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを含み得る。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはシステム、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
上記で説明したように、ピアツーピアネットワークの1つまたは複数のノードは、同期メッセージを送信して、ピアツーピアネットワークのノード間の通信に関する1つまたは複数の可用性窓を調整することができる。ノードは、発見問合せおよび応答を交換して、同じピアツーピアネットワークまたは近隣認識ネットワーク内で動作するデバイス間のサービス発見を実現してもよい。近隣認識ネットワークは、いくつかの態様ではピアツーピアネットワークまたはアドホックネットワークと見なされてよい。ノードは繰り返しスリープ状態からウェイクし、同期メッセージおよび発見メッセージの送信および/または受信を周期的に行う。ノード106がスリープ状態により長く留まって電力を節約し、スリープ状態からウェイクせずにネットワーク上で同期メッセージの送信および/または受信を行うことができれば有利である。さらに、ノード106が同期メッセージおよび発見メッセージの送信および再送信を行うと、大量の不要なオーバヘッドがネットワークに導入されることがある。
いくつかの実施形態では、ネットワーク輻輳を低減させるために、ノードのサブセットのみが同期メッセージを送信するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、ノードのサブセットは指定または選択された「マスタ」ノードであってよい。たとえば、外部電源にアクセスできるノードがマスタノードとして選択されてよく、一方、バッテリー電力によって動作するノードはマスタノードとして選択されなくてよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のマスタノードが同期メッセージを送信してよく、一方、他のノードが同期メッセージを送信しなくてよい。いくつかの実施形態では、NANにおける1つまたは複数のノードが、動的に決定されるかまたは事前に設定されたマスタ優先番号(MPN)に基づいて1つまたは複数のマスタノードを選択してよい。たとえば、外部電源にアクセスできるノードは、そのMPNをより高く設定してよく(たとえば、10)、一方、バッテリー電力によるノードはそのMPNをより低く設定してよい(たとえば、5)。選択プロセスの間、より高いMPNを有するノードは、選択されるマスタノードになる可能性がより高くなり得る。
場合によっては、マスタノード選択プロセスによってノード間に不公平が生じることがある。たとえば、マスタノードは、非マスタノードよりも多くの電力および/またはプロセッサリソースを消費することがある。いくつかの実装形態では、マスタノードは、マスタノードとして「ロックイン」され、同期メッセージを他のノードに送信する役割を他のノードに引き受けさせる機会をほとんどまたはまったく有さなくてよい。さらに、NANにおける1つまたは複数のノードがマスタノード選択プロセスをサポートしないことがある。いくつかの実施形態では、マスタノード選択プロセスをサポートしないノードは、そのMPNを所定の値または最小値に設定してよい。したがって、いくつかのノードが包含的プロセス、MPN互換プロセス、同期送信プロセスを採用すると有利であり得る。
図1Aは、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、802.11規格などのワイヤレス規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム100は、STAと通信するAP 104を含み得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上のAPを含み得る。さらに、STAは、他のSTAと通信することができる。例として、第1のSTA 106aは、第2のSTA 106bと通信することができる。別の例として、第1のSTA 106aは第3のSTA 106cと通信することができるが、この通信リンクは図1Aに示していない。
様々なプロセスおよび方法が、AP 104とSTAとの間、および第1のSTA 106aなどの個別STAと、第2のSTA 106bなどの別の個別STAとの間の、ワイヤレス通信システム100内での送信用に使われ得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って送られ、かつ受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれる場合がある。あるいは、信号は、AP 104とSTAとの間、および第1のSTA 106aなどの個別STAと、第2のSTA 106bなどの別の個別STAとの間で、CDMA技法に従って送られ、かつ受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれる場合がある。
STAの間で通信リンクを確立することができる。STAの間のいくつかの考えられる通信リンクが、図1Aに示されている。例として、通信リンク112は、第1のSTA 106aから第2のSTA 106bへの送信を容易にし得る。別の通信リンク114が、第2のSTA 106bから第1のSTA 106aへの送信を容易にし得る。
AP 104は、基地局として動作し、基本サービスエリア(BSA)102内でワイヤレス通信カバレッジを提供し得る。AP 104は、AP 104に関連付けられ、通信のためにAP 104を使用するSTAとともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれる場合がある。
ワイヤレス通信システム100は、中央AP 104を有さない場合があり、むしろSTA間のピアツーピアネットワークとして機能する場合があることに留意されたい。したがって、本明細書において説明するAP 104の機能は、代替的に、STAのうち1つまたは複数によって実行される場合がある。
図1Bは、ピアツーピアネットワークとして働いてよいワイヤレス通信システム160の一例を示す。たとえば、図1Bにおけるワイヤレス通信システム160は、APの存在なしで互いに通信することのできるSTA 106a〜106iを示す。したがって、STA 106a〜106iは、それぞれに異なる方法で通信し、メッセージの送信および受信を調整して干渉を防止するとともに様々なタスクを実現するように構成されてよい。一態様では、図1Bに示すネットワークは、近隣認識ネットワーキング(NAN)として構成されてよい。一態様では、NANは、互いに極めて近接して位置するSTA間の通信のためのネットワークを指すことがある。場合によっては、NAN内で動作するSTAは様々なネットワーク構造に属し得る(たとえば、様々な外部ネットワーク接続を有する独立したLANの一部としての様々な家庭または建物内のSTA)。
いくつかの態様において、ピアツーピア通信ネットワーク160上でノード間の通信に使用される通信プロトコルでは、ネットワークノード間の通信が行うことのできる期間をスケジュールすることができる。STA 106a〜106i間で通信が行われるこれらの期間は、可用性窓と呼ばれることがある。可用性窓は、以下にさらに説明するように発見間隔またはページング間隔を含むことができる。
プロトコルでは、ネットワークのノード間の通信が行われない他の期間を定義することもできる。いくつかの実施形態では、ノードは、ピアツーピアネットワーク160が可用性窓内にないときに1つまたは複数のスリープ状態に入ってよい。代替として、いくつかの実施形態では、局106a〜106iの一部は、ピアツーピアネットワークが可用性窓内にないときにスリープ状態に入ってよい。たとえば、いくつかの局は、ピアツーピアネットワークが可用性窓内にないときにスリープ状態に入るネットワーキングハードウェアを含んでよく、一方、STAに含まれる他のハードウェア、たとえば、プロセッサ、電子ディスプレイなどは、ピアツーピアネットワークが可用性窓内にないときにスリープ状態に入らない。
ピアツーピア通信ネットワーク160は、1つのノードをルートノードとして割り当てても、または1つまたは複数のノードをマスタノードとして割り当ててもよい。図1Bでは、割り当てられたルートノードがSTA 106eとして示されている。ピアツーピアネットワーク160では、ルートノードは同期信号をピアツーピアネットワーク内の他のノードに周期的に送信する役割を果たす。ルートノード106eによって送信される同期信号は、他のノード106a〜dおよび106f〜iのタイミング基準となり、ノード間の通信が行われる可用性窓を調整することができる。たとえば、同期メッセージ172a〜172dは、ルートノード106eによって送信され、ノード106b〜106cおよび106f〜106gによって受信されてよい。同期メッセージ172は、STA 106b〜cおよび106f〜106gのタイミングソースになってもよい。同期メッセージ172は、将来の可用性窓のスケジュールを更新してもよい。同期メッセージ172は、STA 106b〜106cおよび106f〜106gに、それらのSTAがまだピアツーピアネットワーク160内に存在することを通知するように働いてもよい。
ピアツーピア通信ネットワーク160内のノードのいくつかはブランチ同期ノードとして働いてもよい。ブランチ同期ノードは、ルートノードから受信された可用性窓スケジュールとマスタクロック情報の両方を再送信してよい。いくつかの実施形態では、ルートノードによって送信される同期メッセージは、可用性窓スケジュールおよびマスタクロック情報を含むことができる。これらの実施形態では、同期メッセージはブランチ同期ノードによって再送信されてよい。図1Bでは、STA 106b〜106cおよび106f〜106gは、ピアツーピア通信ネットワーク160内のブランチ同期ノードとして働くように示されている。STA 106b〜106cおよび106f〜106gは、ルートノード106eから同期メッセージ172a〜172dを受信し、同期メッセージを再送信同期メッセージ174a〜174dとして再送信する。ブランチ同期ノード106b〜106cおよび106f〜106gは、ルートノード106eからの同期メッセージ172を再送信することによって、ピアツーピアネットワーク160の範囲を拡張し、ピアツーピアネットワーク160のロバスト性を向上させることができる。
再送信同期メッセージ174a〜174dは、ノード106a、106d、106h、および106iによって受信される。これらのノードは、ルートノード106eまたはブランチ同期ノード106b〜106cもしくは106f〜106gのいずれから受信する同期メッセージも再送信しないという点で「リーフノード」として特徴付けられてよい。いくつかの実施形態では、複数のノードが本明細書で以下により詳細に説明するように同期信号の送信を交渉してよい。
同期メッセージまたは同期フレームは、周期的に送信されてよい。しかし、同期メッセージを周期的に送信するとノード106に問題が生じることがある。このような問題は、スリープ状態から繰り返しウェイクして同期メッセージの周期的な送信および/または受信を行う必要があるノード106によって生じることがある。ノード106がスリープ状態により長く留まって電力を節約し、スリープ状態からウェイクせずにネットワーク上で同期メッセージの送信および/または受信を行うことができれば有利である。
新しいワイヤレスデバイスがNANを有するロケーションに進入したときに、ワイヤレスデバイスは、NANに加わる前に放送波を発見情報および同期情報に関してスキャンすることができる。STAがNANに加わるのに必要な情報にSTAが迅速にアクセスできれば有利である。
さらに、ノード106がNAN内で同期メッセージおよび/または発見メッセージの送信および再送信を行うと、大量の不要なオーバヘッドがネットワークに導入されることがある。
図2に、ワイヤレス通信システム100または160内で利用できるワイヤレスデバイス202において使用できる様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明する様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、AP 104、またはSTAのうちの1つを含み得る。
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含み得る。プロセッサ204は、中央処理ユニット(CPU)とも呼ばれ得る。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ206は、命令とデータとをプロセッサ204に与え得る。メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ204は、一般に、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算および算術演算を実施する。メモリ206中の命令は、本明細書で説明される方法を実施するように実行可能であり得る。
プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサによって実装される処理システムのコンポーネントを含み、またはそのコンポーネントであってよい。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、または情報の算出または他の操作を実施し得る任意の他の適切なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体も含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されたい。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行可能コード形式、または任意の他の適切なコード形式の)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、処理システムに、本明細書で説明する様々な機能を実行させる。
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202と遠隔ロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために送信機210および/または受信機212を含み得る、筐体208をも含み得る。送信機210および受信機212は、トランシーバ214へと組み合わされ得る。アンテナ216は、筐体208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス202は、(図示されない)複数の送信機、複数の受信機、複数の送受信機、および/または複数のアンテナも含み得る。
送信機210は、異なるパケットタイプまたは機能を有するパケットをワイヤレス送信するように構成することができる。たとえば、送信機210は、プロセッサ204によって生成された異なるタイプのパケットを送信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がAP 104またはSTA 106として実装または使用される場合、プロセッサ204は、複数の異なるパケットタイプのパケットを処理するように構成され得る。たとえば、プロセッサ204は、パケットのタイプを判断し、それに従って、パケットおよび/またはパケットのフィールドを処理するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がAP 104として実装または使用される場合、プロセッサ204は、複数のパケットタイプのうちの1つを選択および生成するようにも構成され得る。たとえば、プロセッサ204は、発見メッセージを含む発見パケットを生成するように、および特定の事例では、どのようなタイプのパケット情報を使うべきか判断するように構成され得る。
受信機212は、それぞれに異なるパケットタイプを有するパケットをワイヤレスに受信するように構成され得る。いくつかの態様において、受信機212は、使用されるパケットのタイプを検出し、それに従ってパケットを処理するように構成され得る。
ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し定量化するために使用され得る信号検出器218も含み得る。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス202は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220を含むこともできる。DSP 220は、送信用のパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様において、パケットは、物理層データ単位(PPDU)を含み得る。
ワイヤレスデバイス202はさらに、いくつかの態様では、ユーザインターフェース222を含み得る。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを含み得る。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝達し、かつ/またはユーザから入力を受信する任意の要素または構成要素を含むことができる。
ワイヤレスデバイス202の様々なコンポーネントは、バスシステム226によって互いに結合され得る。バスシステム226は、データバスとともに、たとえば、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、状態信号バスを含み得る。ワイヤレスデバイス202のコンポーネントは、何らかの他の機構を使用して、互いに結合されてよく、または互いに入力を受け入れまたは供給し合ってよい。
いくつかの別個の構成要素が図2に示されているが、構成要素のうち1つまたは複数は、組み合わされるか、または共通して実装され得る。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上述した機能を実装するだけでなく、信号検出器218および/またはDSP 220に関して上述した機能を実装するのにも使用され得る。さらに、図2に示されるコンポーネントの各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。
図1Bに示すSTA 106a〜106iなどのデバイスは、近隣認識ネットワーキング、すなわちNANingに使用されてよい。たとえば、ネットワーク内の様々な局は、局の各々がサポートするアプリケーションに関してデバイスごとに(たとえば、ピアツーピア通信)互いに通信してよい。STAがSTA自体を(たとえば、発見パケットを送ることによって)宣伝するのを可能にし、ならびに他のSTAによって提供されるサービスを(たとえば、ページングパケットまたは問合せパケットを送ることによって)発見するのを可能にし、一方、安全な通信および低電力消費量を確保するためにNANにおいて発見プロトコルが使用されてよい。
近隣認識ネットワークまたはNANでは、ネットワーク内のSTAまたはワイヤレスデバイス202などの1つのデバイスがルートデバイスまたはノードと呼ばれてよい。いくつかの実施形態では、ルートデバイスは、ルータなどの専用デバイスではなく、ネットワーク内の他のデバイスのように通常のデバイスであってよい。NANでは、ルートノードは、同期メッセージまたは同期信号もしくはフレームをネットワーク内の他のノードに周期的に送信する役割を果たしてよい。ルートノードによって送信される同期信号は、他のノードのタイミング基準となり、ノード間の通信が行われる可用性窓を調整することができる。同期メッセージは、将来の可用性窓のスケジュールを更新してもよい。同期メッセージは、STAに、それらのSTAがまだピアツーピアネットワーク内に存在することを通知するように働いてもよい。
近隣認識ネットワーク(NAN)では、ネットワーク上のSTAは、ルートSTAによって送信されブランチSTAによって再送信される同期メッセージを使用して可用性窓を判定してよい。このような可用性窓の間、NAN内のSTAは、ネットワーク上の他のSTAとの間でメッセージの送信および/または受信を行うように構成されてよい。他の時間は、NAN上のSTAまたはSTAの一部はスリープ状態であってよい。たとえば、ワイヤレスデバイス202などのNAN上のSTAは、ルートノードから受信された同期メッセージに少なくとも部分的に基づいてスリープ状態に入ってよい。いくつかの実施形態では、NAN上のSTAはスリープモードに入ってよく、その場合、STA全体ではなく、STAの1つまたは複数の要素がスリープモードに入ってよい。たとえば、STA 202は、送信機210、受信機212、および/またはトランシーバ214がNAN上で受信される同期メッセージに基づいてスリープモードに入り得るスリープモードに入ってよい。このスリープモードは、STA 202が電力またはバッテリー寿命を節約するのを可能にしてよい。
図3は、本開示の態様が使用され得るNAN 320の一例を示す図である。ネットワークのマスタSTA 300は各ノードに同期情報を供給する。このようにして、マスタSTA 300は、NAN 320上のSTAとの間でメッセージ310、311、312、および314の送信および受信を行うように構成される。
STA 300、302、および304はNAN 320上のノードであってよい。NAN 320上のノードとして、STA 300、302、および304は、ネットワーク320上の他のSTAにメッセージ312および314を送信してよい。これらのメッセージは、可用性窓の間に他のSTAに送信されてよく、各STAは、この可用性窓の間にネットワーク320上の他のSTAとの間で送信および/または受信を行うように構成される。たとえば、STA 302は、STA 304に対して、両方のSTAに関する可用性窓の間にメッセージ312を送信してよく、その場合、可用性窓は、ルートSTAから受信される同期メッセージに部分的に基づく。
NAN 320上のSTAは、ワイヤレスであり、各充電間に有限量の電力を有することができるので、繰り返しスリープ状態からウェイクせずにNAN 320のSTA間で同期メッセージの送信および/または受信を周期的に行えれば有利である。STA 300、302、および304がスリープ状態により長く留まって電力を節約し、スリープ状態からウェイクせずにネットワーク上で同期メッセージの送信および/または受信を行うことができれば有利である。
マスタSTA 300は、NAN 320内で同期メッセージを周期的に送信してよい。いくつかの実装形態では、同期メッセージは、ネットワーク320内のSTAの可用性窓の頻度を示し、同期メッセージの頻度および/または次の同期メッセージまでの間隔をさらに示してよい。このようにして、マスタSTA 300は、同期機能およびある発見機能をネットワーク320に対して実現する。マスタSTAはスリープしなくてよく、または他のノードよりもスリープの頻度が低くてよいので、マスタSTAは、STA 302および304の状態から独立してNAN 320の発見およびタイミングを調整することができる。このようにして、STA 302および304は、この機能に関してマスタSTA 300に依拠し、スリープ状態により長く留まって電力を節約することができる。
図4は、本発明の例示的な実装形態による、STAがNAN 320を発見するための例示的な発見窓構造を示す図である。例示的な発見窓構造400は、持続時間404の発見窓(DW)402と、全体的な発見期間(DP)406と、全体的な持続時間間隔408とを含むことができる。いくつかの態様では、他のチャネルを介しても通信が行われてよい。時間は、時間軸上でページ全体にわたって水平方向に進んでいく。
DW 402の間、STAは、発見パケットまたは発見フレームなどのブロードキャストメッセージを通じてサービスを宣伝してよい。STAは、他のSTAによって送信されるブロードキャストメッセージをリッスンすることができる。いくつかの態様において、DWの持続時間は、経時的に変わり得る。他の態様では、DWの持続時間は、ある期間にわたって固定したままであり得る。DW 402の終了は、図4に示すように、後続DWの開始とは、第1の残余期間だけ離され得る。
持続時間408の全体的な間隔は、図4に示すように、あるDWの開始から、後続DWの開始までの期間までであってよい。いくつかの実施形態では、持続時間408は、発見期間(DP)と呼ばれ得る。いくつかの態様において、全体的間隔の持続時間は、経時的に変わり得る。他の態様では、全体的間隔の持続時間は、ある期間にわたって一定のままであり得る。持続時間408の全体的な間隔が終結すると、DWおよび残余間隔を含む別の全体的間隔が始まってよい。連続する全体的な間隔は、無期限に続くか、または固定期間だけ継続し得る。STAは、送信もリッスンも行っておらず、送信またはリッスンすることを予期していないときに、スリープモードまたは省電力モードに入ってよい。
発見問合せはDW 402の間に送信される。送信された発見問合せに対するSTA応答は、DP406の間に送信される。以下に説明するように、送信されたプローブ問合せまたは発見問合せに対する応答を送信するための割り振られる時間はたとえば、発見問合せを送信するための割り振られる時間と重なり合っても、または発見問合せを送信するための割り振られる時間に隣接しても、または発見問合せを送信するための割り振られる時間の終了後のある期間であってもよい。
NAN 320に対する要求を送ったSTAはその後、ウェイクアップしてビーコンを受信する。スリープモードまたは省電力モードにあるSTAは、ビーコン410の開始時に、アウェイクするか、または通常動作または全電力モードに戻って、STAによるリッスンを可能にすることができる。いくつかの態様において、STAは、STAが別のデバイスと通信することを予期する他の時間に、またはSTAに起きるよう命令する通知パケットを受信した結果、アウェイクするか、または通常動作もしくは全電力モードに戻ってよい。STAは、STAがビーコン410を確実に受信するようにするために、早くアウェイクしてもよい。ビーコンは、少なくとも、STAのプローブ要求に応答するNAN 320を識別する、後述の情報要素を含む。
DW 402の開始時および終了時は、多数の方法により、プローブ問合せまたは発見問合せを送信することを望む各STAに対して知らせることができる。いくつかの態様では、各STAは、ビーコンを待つことができる。ビーコンは、DW 402の開始時および終了時を指定してよい。
図5Aは、媒体アクセス制御(MAC)フレーム500の例示的な構造を示す。いくつかの態様では、媒体アクセス制御フレーム(MAC)500は、いくつかの実施形態では同期ビーコンと呼ばれることがある、上記で説明したビーコン信号410に利用されてよい。図示のように、MACフレーム500は、11個の異なるフレーム、すなわち、フレーム制御(FC)フィールド502、持続時間/識別(dur)フィールド504、受信機アドレス(A1)フィールド506、送信機アドレス(A2)フィールド508、いくつかの態様ではNAN BSSIDを示し得る宛先アドレス(A3)フィールド510、シーケンス制御(sc)フィールド512、タイムスタンプフィールド514、ビーコン間隔フィールド516、機能フィールド518、窓情報を含む情報要素520、およびフレーム検査シーケンス(FCS)フィールド522を含む。フィールド502〜522はいくつかの態様ではMACヘッダを含む。各フィールドには、1つまたは複数のサブフィールドまたはフィールドを含めてよい。たとえば、媒体アクセス制御ヘッダ500のフレーム制御フィールド502に、プロトコルバージョン、タイプフィールド、サブタイプフィールド、およびその他のフィールドを含めてよい。当業者には、NAN IE600の属性に追加のフィールドを含めてよく、各フィールドの再配置、削除、および/またはサイズ変更が行われてよいことが諒解されよう。たとえば、様々な実施形態では、フレーム500は、同期ビーコン、発見ビーコンもしくは走査ビーコン、および/またはマルチキャスト発見フレームもしくはユニキャスト発見フレームとして構成されてよい。したがって、いくつかの実装形態では、タイムスタンプフィールド514、ビーコン間隔フィールド516、機能フィールド518、および窓情報フィールド520のうちの1つまたは複数が省略されてもまたは他のペイロードフィールドによって置き換えられてもよい。
いくつかの態様では、NAN BSSIDフィールド510はNANデバイスのクラスタを示してよい。別の実施形態では、各NANは異なる(たとえば、擬似ランダム)NAN BSSID 510を有してよい。一実施形態では、NAN BSSID 510はサービスアプリケーションに基づいてよい。たとえば、アプリケーションAによって作成されたNANは、アプリケーションAの識別子に基づくBSSID 510を有してよい。いくつかの実施形態では、NAN BSSID 510は標準化団体によって定義されてよい。いくつかの実施形態では、NAN BSSID 510は、コンテキスト情報、および/またはたとえば、デバイスロケーション、サーバによって割り当てられたIDなどのデバイス特性に基づいてよい。一例では、NAN BSSID 510は、NANの緯度および経度ロケーションのハッシュを含むことができる。図示のNAN BSSIDフィールド510は6オクテット長である。いくつかの実装形態では、NAN BSSID 510は4オクテット長、5オクテット長、または8オクテット長であってよい。いくつかの実施形態では、AP 104は、情報要素におけるNAN BSSID 510を示してよい。
様々な実施形態は、フレーム500または別の発見フレームにMPNを含むことができる。一実施形態では、FCフィールド502はMPNを含むことができる。一実施形態では、A2フィールド508はMPNを含むことができる。様々な例では、A2フィールド508全体はMPNを含むことができ、1つまたは複数の最上位ビット(MSB)または最下位ビット(LSB)は、MPNで置き換えることなどが可能である。一実施形態では、NAN BSSIDフィールド510はMPNを含むことができる。様々な例では、NAN BSSIDフィールド510全体にMPNを含めること、1つまたは複数の最上位ビット(MSB)または最下位ビット(LSB)をMPNで置き換えることなどが可能である。一実施形態では、機能フィールド518はMPNを含むことができる。一実施形態では、1つまたは複数の情報要素(IE)520はMPNをたとえば属性として含むことができる。一例では、以下に図6に関して説明するIE600はMPNを含むことができるが、他のIEはMPNを含むことができる。本明細書で説明する様々な実施形態では、代替として、MPNを含むフィールドは、MPN自体ではなくMPNの表示またはMPNを表すものを含むことができる。
様々な実施形態では、フレーム500または別の発見フレームはMPN識別子を含むことができる。以下に図5Bに関して説明するように、MAN識別子は、様々な実施形態において、NAN機能(NANフレームなど)に関してフレーム500が送られることを示す識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のMANクラスタ識別子、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのMPN、デバイス機能情報519、窓情報520、NAN BSSID、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、クロックタイプ表示(たとえば、GPS)、および本明細書で説明する任意の他のフィールドまたはインジケータを含むことができる。一実施形態では、受信機アドレス(A1)フィールド506はNAN識別子を含むことができる。一実施形態では、宛先アドレス(A3)フィールド510はNAN識別子を含むことができる。一実施形態では、以下に図6A〜図6Bに関して説明するNAN IE 600および650などのNAN情報要素(IE)はNAN識別子を含むことができる。
一実施形態では、フレーム500はビーコンフレームとして構成されてよい。たとえば、フレーム500は、同じクラスタ識別子内のデバイスを同期させるためにDW 402(図4)の間送られてよい。一実施形態では、A1フィールド506はクラスタ識別子を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。別の実施形態では、A1フィールド506は、フレームがNANフレームであることを示す値を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、クラスタ識別子を含むことができる。クラスタ識別子は、たとえば、A1フィールド506内にあるときにはグループキャストビットセットを有してよい。クラスタ識別子は、たとえば、以下に図5Bに関して説明するようにNAN OUIに付加される一意のまたは半一意的なクラスタインデックスを含むことができる。クラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。フレームがNANフレームであることを示す値は、以下に図5Bに関して説明するようにMAN OUIに付加されるワイルドカードクラスタインデックス(概してNAN機能を示す所定のクラスタインデックスなど)を含むことができる。ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。様々な実施形態では、ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば0x00または0xFFであってよい。
別の実施形態では、フレーム500は発見ビーコンまたは走査ビーコンとして構成されてよい。一実施形態では、A1フィールド506はクラスタ識別子を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。別の実施形態では、A1フィールド506は、フレームがNANフレームであることを示す値を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、クラスタ識別子を含むことができる。クラスタ識別子は、たとえば、A1フィールド506内にあるときにはグループキャストビットセットを有してよい。クラスタ識別子は、たとえば、以下に図5Bに関して説明するようにNAN OUIに付加される一意のまたは半一意的なクラスタインデックスを含むことができる。クラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。フレームがNANフレームであることを示す値は、以下に図5Bに関して説明するようにMAN OUIに付加されるワイルドカードクラスタインデックス(概してNAN機能を示す所定のクラスタインデックスなど)を含むことができる。ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。様々な実施形態では、ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば0x00または0xFFであってよい。
別の実施形態では、フレーム500はマルチキャスト発見フレームとして構成されてよい。たとえば、フレーム500は、1つまたは複数のサービス記述子を含む発見パブリックアクションフレームであってよい。一実施形態では、A1フィールド506はクラスタ識別子を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。別の実施形態では、A1フィールド506は、フレームがNANフレームであることを示す値を含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、クラスタ識別子を含むことができる。クラスタ識別子は、たとえば、A1フィールド506内にあるときにはグループキャストビットセットを有してよい。クラスタ識別子は、たとえば、以下に図5Bに関して説明するようにNAN OUIに付加される一意のまたは半一意的なクラスタインデックスを含むことができる。クラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。フレームがNANフレームであることを示す値は、以下に図5Bに関して説明するようにMAN OUIに付加されるワイルドカードクラスタインデックス(概してNAN機能を示す所定のクラスタインデックスなど)を含むことができる。ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。様々な実施形態では、ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば0x00または0xFFであってよい。
別の実施形態では、フレーム500はユニキャスト発見フレームとして構成されてよい。たとえば、フレーム500は、1つまたは複数のサービス記述子を含む発見パブリックアクションフレームであってよい。別の実施形態では、A1フィールド506は宛先アドレスを含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、クラスタ識別情報を含むことができる。別の実施形態では、A1フィールド506は宛先アドレスを含んでよく、A2フィールド508は送信元アドレスを含んでよく、A3フィールド510は、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。クラスタ識別子は、ユニキャストビットセット(またはグループキャストビットアンセット)を有してよい。クラスタ識別子は、たとえば、以下に図5Bに関して説明するようにNAN OUIに付加される一意のまたは半一意的なクラスタインデックスを含むことができる。クラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。フレームがNANフレームであることを示す値は、以下に図5Bに関して説明するようにMAN OUIに付加されるワイルドカードクラスタインデックス(概してNAN機能を示す所定のクラスタインデックスなど)を含むことができる。ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば2バイトであってよい。様々な実施形態では、ワイルドカードクラスタインデックスは、たとえば0x00または0xFFであってよい。
図5Bは、図3のNAN 320内で使用されてよい例示的なNAN識別子550を示す。図示のように、NAN識別子550は、第1のオクテット〜第6のオクテット551〜556を含む。いくつかの実装形態では、オクテット551〜556は、組織固有識別子(OUI)560およびネットワークインターフェースコントローラ(NIC)固有の識別子565に分割されてよい。第1のオクテット551は、マルチキャストフラグ570とローカルに管理されるアドレスフラグ575とをさらに含むことができる。当業者には、NAN IE600の属性に追加のフィールドを含めてよく、各フィールドの再配置、削除、および/またはサイズ変更が行われてよいことが諒解されよう。
図示の実施形態では、NAN識別子550は、IEEE 802 MACアドレスとしてフォーマットされる。たとえば、NAN識別子550はOUI識別子560を含む。いくつかの実施形態では、OUI 560は、NANネットワークを示す識別子を含むことができる。たとえば、IEEEなどの標準化団体は1つまたは複数のOUI 560をNANネットワークに割り当ててよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ定義されたOUI 560がメモリ206(図2)などのデバイスメモリに記憶されてよい。したがって、いくつかの実施形態では、NANデバイス202(図2)はNANネットワークをグローバルに識別することができる。いくつかの実施形態では、NAN識別子550をMACアドレスとしてフォーマットするとレガシー互換性を向上させることができる。いくつかの実施形態では、NAN識別子550は別のフォーマットを有してよい。
上記で説明したように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のOUI 560がNANネットワークフレームを示してよい。いくつかの実施形態では、NAN固有の1つまたは複数のOUI 560が、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556内の追加的なNAN固有の1つまたは複数のビットと組み合わされて、NANネットワークフレームを示すことができる。いくつかの実施形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556内の追加的なNAN固有の1つまたは複数のビットが、特定のNANネットワークを示してよい。いくつかの実装形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556内の1つまたは複数のビットは、たとえば、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のMANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのMPN、デバイス機能情報519、窓情報520、NAN BSSID、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、クロックタイプ表示(たとえば、GPS)、および本明細書で説明する任意の他のフィールドまたはインジケータなどの1つまたは複数の他のNANインジケータを含むことができる。
たとえば、一実施形態では、第6のオクテット556が特定のNANを示してよい。一実施形態では、特定のNAN値(たとえば、0xFF)が、(たとえば、新しいデバイスがまだNANネットワークに加わっていないときに)常に処理すべきであるワイルドカードNANを示してよい。いくつかの実施形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556が特定のNANネットワークを示してよい。いくつかの実施形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556が全体としてNANフレームを示してよく、フレーム500(図5)の特定のフィールド内またはたとえば、IE 520内に特定のNANが含まれてよい。
いくつかの実装形態では、たとえば、A1フィールド506(図5A)がNAN識別子550を含むときに、マルチキャストフラグ570(またはグループキャストフラグ)がセットされてよい。いくつかの実装形態では、たとえば、A3フィールド510(図5A)がNAN識別子550を含むときに、マルチキャストフラグ570がアンセット(すなわちユニキャストフラグがセット)されてよい。
いくつかの実施形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556の1つまたは複数のビットが、NANデバイスのクラスタを示してよい。いくつかの実施形態では、第4のオクテット〜第6のオクテット554〜556の1つまたは複数のビットが、サービスアプリケーションに基づいてよい。たとえば、アプリケーションAによって作成されたNANは、アプリケーションAの識別子に基づく第4のオクテット554〜第6のオクテット556の1つまたは複数のビットを含むことができる。いくつかの実施形態では、第4のオクテット554〜第6のオクテット556の1つまたは複数のビットは、他のコンテキスト情報、および/またはたとえば、デバイスロケーション、サーバによって割り当てられたIDなどのデバイス特性に基づいてよい。一例では、第6のオクテット556は、NANの緯度および経度ロケーションのハッシュを含むことができる。
図6Aは、図3のNAN 320内で使用されてよいNAN情報要素(IE) 600の例示的な属性を示す。様々な実施形態では、本明細書で説明する任意のデバイスまたは互換性を有する別のデバイスが、たとえばAP 104(図3)などのNAN IE 600の属性を送信してよい。ワイヤレスNAN 320内の1つまたは複数のメッセージは、たとえば、ビーコン410などのNAN IE 600の属性を含むことができる。いくつかの態様では、NAN情報要素600は、上述のようにMACヘッダ500フィールド520に含まれてよい。
図6Aに示すように、NAN IE 600の属性は、属性ID 602と、長さフィールド604と、次の発見問合せ窓(DQW)のタイムスタンプフィールド606と、次の発見応答窓(DRW)のタイムスタンプフィールド608と、発見問合せ窓(DQW)持続時間フィールド610と、発見応答窓(DRW)持続時間フィールド612と、DQW期間フィールド614と、DRW期間フィールド616と、ビーコン窓フィールド618と、送信アドレスフィールド620とを含む。当業者には、NAN IE600の属性は追加のフィールドを含んでよく、各フィールドの再配置、削除、および/またはサイズ変更が行われてよいことが諒解されよう。
図示の属性識別子フィールド602は1オクテット長である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド602は、2オクテット長、5オクテット長、または12オクテット長であってよい。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド602は、信号間および/またはサービスプロバイダ間などの可変長を有してよい。属性識別子フィールド602は、要素をNAN IE 600の属性として識別する値を含んでよい。
長さフィールド604は、NAN IE 600の属性の長さまたは以後のフィールドの全長を示すのに使用されてよい。図6Aに示す長さフィールド604は2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド604は、1オクテット長、5オクテット長、または12オクテット長であってよい。いくつかの実装形態では、長さフィールド604は、信号間および/またはサービスプロバイダ間などの可変長を有してよい。
次のDQWのタイムスタンプフィールド606は、次の発見問合せ窓の開始時間(たとえば、上記に図4に関して説明した次の発見期間406の開始時)を示してよい。様々な実施形態では、開始時間は、絶対タイムスタンプまたは相対的タイムスタンプを使用して示されてよい。次のDRWのタイムスタンプフィールド608は、次の発見問合せ応答の開始時間(たとえば、図7〜図9に関して以下に説明する次の発見問合せ応答期間の開始時)を示してよい。様々な実施形態では、開始時間は、絶対タイムスタンプまたは相対的タイムスタンプを使用して示されてよい。
DQW持続時間フィールド610は、DQWの持続時間(たとえば、以下に図7〜図9に関して説明するDQWの持続時間)を示してよい。様々な実施形態では、DQW持続時間フィールド610は、ms、μs、時間単位(TU)、または別の単位でDQWの持続時間を示してよい。いくつかの実施形態では、時間単位は1024μsであり得る。図示のDQW持続時間フィールド610は2オクテット長である。いくつかの実装形態では、DQW持続時間フィールド610は4オクテット長、6オクテット長、または8オクテット長であってよい。
DRW持続時間フィールド612は、DRWの持続時間(たとえば、以下に図7〜図9に関して説明するDRWの持続時間)を示してよい。様々な実施形態では、DRW持続時間フィールド612は、ms、μs、時間単位(TU)、または別の単位でDQWの持続時間を示してよい。いくつかの実施形態では、時間単位は1024μsであり得る。図示のDRW持続時間フィールド612は2オクテット長である。いくつかの実装形態では、DRW持続時間フィールド612は4オクテット長、6オクテット長、または8オクテット長であってよい。
いくつかの実施形態では、DQW期間フィールド614は、(以下に図7〜図9に関して説明する)DQWの長さを示してよい。様々な実施形態では、DQW期間フィールド614は、ms、μs、時間単位(TU)、または別の単位でDQWの長さを示してよい。いくつかの実施形態では、時間単位は1024μsであり得る。図示のDQW期間フィールド614は2オクテット長と8オクテット長の間である。いくつかの実装形態では、DQW期間フィールド614は2オクテット長、4オクテット長、6オクテット長、または8オクテット長であってよい。
いくつかの実施形態では、DRW期間フィールド616は、(以下に図7〜図9に関して説明する)DRWの長さを示してよい。様々な実施形態では、DRW期間フィールド616は、ms、μs、時間単位(TU)、または別の単位でDRWの長さを示してよい。いくつかの実施形態では、時間単位は1024μsであり得る。図示のDRW期間フィールド616は2オクテット長と8オクテット長の間である。いくつかの実装形態では、DRW期間フィールド616は2オクテット長、4オクテット長、6オクテット長、または8オクテット長であってよい。
ビーコン持続時間フィールド618は、ビーコン窓の持続時間(たとえば、以下に図7〜図9に関して説明するビーコン窓の持続時間)を示してよい。様々な実施形態では、ビーコン持続時間フィールド618は、ms、μs、時間単位(TU)、または別の単位でビーコン窓の持続時間を示してよい。いくつかの実施形態では、時間単位は1024μsであり得る。図示のビーコン窓フィールド618は2オクテット長と8オクテット長の間である。いくつかの実装形態では、ビーコン窓フィールド618は4オクテット長、6オクテット長、または8オクテット長であってよい。
送信アドレスフィールド620は、NAN IE 600を送信するノードのネットワークアドレスを示す。いくつかの態様では、上記に図5Aに関して説明したMACヘッダ500のA3フィールド510は、NAN BSSIDおよび/またはNAN識別子に設定されてよい。したがって、NAN IE 600は、送信機アドレスフィールド620を提示して受信機が送信機のネットワークアドレスを判定するのを可能にすることができる。いくつかの態様では、上記に図5Aに関して説明したA1フィールド506は、NAN BSSIDおよび/またはNAN識別子に設定されてよい。したがって、NAN IE 600は、受信機アドレスフィールド620を提示して受信機がターゲット受信機のネットワークアドレスを判定するのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、NAN IE 600はNAN BSSIDおよび/またはNAN識別子をさらに含むことができる。
図6Bは、図3のNAN 320内で使用されてよいNAN情報要素(IE) 650の別の例示的な属性を示す。様々な実施形態では、本明細書で説明する任意のデバイスまたは互換性を有する別のデバイスが、たとえばAP 104(図3)などのNAN IE 650の属性を送信してよい。ワイヤレスNAN 320内の1つまたは複数のメッセージは、たとえば、ビーコン410などのNAN IE 650の属性を含むことができる。いくつかの態様では、NAN情報要素650は、上述のようにMACヘッダ500フィールド520に含まれてよい。
NAN情報要素650は、発見問合せ窓タイムスタンプおよび発見問合せ応答窓タイムスタンプがNAN情報要素600に対してNAN情報要素650から削除されているという点でNAN情報要素600とは異なる。いくつかの態様では、NAN情報要素650の受信機は、NANクロック基準に同期されるローカルクロック基準がDQW期間フィールド660によって均等に分割される時間(局クロックmod DQW期間=0)として発見問合せ窓開始時間を求めてよい。同様に、発見応答窓開始時間は、いくつかの態様では、NANクロック基準に同期されるローカルクロックがDRW期間フィールド662によって均等に分割される時間(局クロックmod DRW期間=0)に基づいて求められてよい。発見問合せ窓開始時間または発見応答窓開始時間を求めるこれらの例示的な方法が、いくつかの態様では局クロックmodビーコン間隔=0として求められ得るビーコン窓開始時間を求めるのに使用される方法と同様であることに留意されたい。
図7は、ビーコン窓、発見問合せ窓、および発見問合せ応答窓の一実施形態を示すタイミング図である。タイムライン702の一部701が下部タイムライン703として拡張されている。タイムライン702は一連のビーコン信号705を示す。拡張されたタイムライン703上に、発見窓710および発見問合せ応答窓715が示されている。拡張されたタイムライン703は、発見期間内に1つまたは複数のビーコン窓720a〜720bが生じ得ることも示す。一実施形態では、ビーコン窓の間に同期フレームが送信されてよい。いくつかの実装形態では、ビーコン窓内の特定のターゲットビーコン送信時間(TBTT)に送信されてよい。図示の実施形態では、発見問合せ窓710は完全に発見問合せ応答窓715内に入っている。
図8は、ビーコン窓、発見問合せ窓、および発見問合せ応答窓の一実施形態を示すタイミング図である。タイムライン802の一部801が下部タイムライン803として拡張されている。タイムライン802は一連のビーコン信号805を示す。拡張されたタイムライン803上に、発見窓810および発見問合せ応答窓815が示されている。拡張されたタイムライン803は、発見期間内に1つまたは複数のビーコン窓820a〜820bが生じ得ることも示す。図8に示す実施形では、発見問合せ窓810は発見問合せ応答窓815と重なり合っていない。その代わり、発見問合せ応答窓815は発見問合せ窓810の直後に位置している。
図9は、ビーコン窓、発見問合せ窓、および発見問合せ応答窓の一実施形態を示すタイミング図である。タイムライン902の一部が下部タイムライン903として拡張されている。タイムライン902は一連のビーコン信号905を示す。拡張されたタイムライン903上に、発見窓910および発見問合せ応答窓915が示されている。拡張されたタイムライン903は、発見期間内に1つまたは複数のビーコン窓920が生じ得ることも示す。図9に示す実施形では、発見問合せ窓910のタイミングは発見問合せ応答窓915のタイミングと無関係である。
本明細書で説明するいくつかの態様は、ピアツーピア方式で動作するSTAのクロック信号を同期させるためのデバイスおよび方法を対象とする。一態様では、STAの少なくともいくつかは、そのクロック信号の現在の時間値を他のSTAに送信してよい。たとえば、いくつかの実施形態によれば、STAはタイムスタンプを保持する「同期」フレームを周期的に送信してよい。現在の時間値はタイムスタンプ値に相当してよい。たとえば、一実施形態では、上述のような発見メッセージは、「同期」フレームとして働き、STA 106の現在の時間値を保持してよい。同期フレームは、タイムスタンプに加えて、発見間隔および発見期間に関する情報を含むこともできる。たとえば、同期フレームは、発見間隔および発見期間のスケジュールを含んでよい。ネットワークにとって新しいSTAとなり得るSTA 106は、同期フレームの受信時に、ネットワークにおける時間および発見間隔/発見期間スケジュールを判定してよい。すでにネットワークと通信しているSTAは、後述のようにクロックドリフトを解消しつつ同期を維持してよい。STAは、同期メッセージに基づいて、同期を失わずにネットワーク(たとえば、NAN)に出入りし得るさらに、本明細書で説明する同期メッセージは、過度の電力消耗を回避するのを可能にし得、かつネットワーク内のSTAは、同期のためのメッセージングの負担を共有し得る。さらに、いくつかの実装形態は、(たとえば、後述のようにあらゆる発見期間において同期フレームを送るデバイスの数がわずかであるので)低メッセージングオーバヘッドを可能にする。上記に図4を参照して説明したように、たとえば、NAN内の発見パケットは、発見期間406ごとに生じる発見間隔402中に送信される。したがって、同期メッセージは、いくつかの発見期間にわたって発見間隔402中に送られる。
図10は、同期に関する時間値を含んでよいメッセージ1000を示す図である。上述のように、いくつかの実施形態では、メッセージ1000は発見メッセージに相当してよい。メッセージ1000は、発見パケットヘッダ1008を含むことができる。メッセージ1000は、同期に関する時間値1010をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、発見パケットヘッダ1008に時間値1010を含むことができる。時間値は、メッセージ1000を送信するSTA 106のクロック信号の現在の時間値に相当してよい。さらに、メッセージ1000は、時間値の精度または同期において時間値をどのように使用できるかに関し得る時間値情報1011を含むことができる。一実施形態では、時間値情報1011にSTA 106のMPNを含むことができる。メッセージ1000は、発見パケットデータ1012をさらに含むことができる。図10は、同期メッセージとして働く発見メッセージを示すが、他の実施形態によれば、同期メッセージが発見メッセージとは別に送られてよいことを諒解されたい。さらに、当業者には、本明細書で説明する様々なフィールドの配置、サイズを変更し、いくつかのフィールドを省略し、かつさらなるフィールドを追加してよいことを諒解されたい。
STA 106が発見間隔ごとに同期フレームを送信しなくてよいことを諒解されたい。むしろ、以下にさらに説明するような確率値(P_sync)を使用して、STA 106が同期フレームの送信および/または作成を行うかどうかを判定してよい。したがって、いくつかの実施形態では、少なくともいくつかの同期フレームが発見間隔ごとに送られるが、特定の実施形態では、NANに参加するすべてのSTAが発見間隔ごとに同期フレームを送信するとは限らない。確率的フレームの作成および/または送信は、同期フレームを送信し、しかも同期を可能にするうえで電力消費量を低減させるのを可能にし得る。
図11は、一実装形態による、同期フレームを送信および受信する方法のフローチャート1100である。この方法は、図1A〜図1Bに示すSTA 106a〜106iのいずれかの図2に示すワイヤレスデバイス202などの、本明細書で説明するデバイスによって全体または一部が実施されてよい。図示した方法については、図1A〜図1Bに関して上記で説明したワイヤレス通信システム100および160ならびに図2に関して上記で説明したワイヤレスデバイス202を参照してここで説明するが、図示した方法は、本明細書で説明する別のデバイス、または他のどの適切なデバイスによっても実施され得ることが当業者には諒解されよう。図示した方法は、本明細書では特定の順序に関して記載されているが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されてよく、または省略されてよく、かつさらなるブロックが追加されてよい。
一態様では、ブロック1101において、デバイス202は、確率値P_syncを使用して発見間隔にわたって送信される同期フレームを作成すべきかどうかを判定する。言い換えれば、デバイス202は、確率値に基づいて送信される同期フレームを作成すべきかどうかを判定してよい。代替的に、デバイス202は、確率値P_syncを使用して作成された同期フレームを取り消すべきかまたは送信すべきかを判定してよい。したがって、同期フレームは単に、任意の1つの発見期間にわたってNAN内のいくつかのノードによって送られる。
たとえば、場合によっては、確率値は、デバイス202が発見期間ごとに送信される同期フレームを作成するように1程度であってよい。代替として、別の実施形態によれば、確率は、デバイス202が約3分の1発見期間ごとに発見間隔の間送信される同期フレームを作成するように、たとえば0.3程度であってよい。一実施形態では、各STA 106は、様々なSTAがそれぞれに異なる発見期間の間送信される同期フレームを作成するように、P_syncと比較される擬似乱数を選択してよい。このようにして、同期フレームは、すべての発見期間において送信される可能性が高いが、すべてのSTAによって送信されるとは限らない。
一実施形態では、P_syncの値は動作中に適合されてよい。たとえば、P_syncの値は、ネットワーク内のSTAの数および/またはデバイス202によって検出されたSTAの数に応じて適合されてよい。たとえば、送信デバイス202の近隣におけるSTAの数が多くなるにつれてP_syncの値を小さくすることができる。一実施形態では、デバイス202は、以下のEquation 1〜Equation 3に従ってデバイスの数Nに基づいてP_syncを選択してよい。
P_sync=max(p1,p2) ... (3)
上記のEquation 1〜Equation 3に示すように、デバイス202は、競合するデバイスの数がしきい値確率T1を有する競合するデバイスのターゲット最小数M1よりも大きくなるようにP_syncを選択してよい。様々な実施形態では、M1は、たとえば、1などの、約1と約10の間であってよい。いくつかの実施形態では、M1は、たとえば1%、5%、または10%などの、Nの割合として求められてよい。様々な実施形態では、T1は、たとえば、0.9などの、約0.9と約0.999の間であってよい。したがって、デバイス202は、Equation 1を満たす最低値p1を求めてよく、Equation 1において、erfcは相補誤差関数である。
同様に、デバイス202は、競合するデバイスの数がしきい値確率T2を有する競合するデバイスのターゲット最大数M2よりも小さくなるようにP_syncを選択してよい。様々な実施形態では、M2は、たとえば、75などの、約50と約100の間であってよい。いくつかの実施形態では、M2は、たとえば10%、15%、または20%などの、Nの割合として求められてよい。様々な実施形態では、T1は、たとえば、0.1などの、約0.01と約0.2の間であってよい。したがって、デバイス202は、Equation 2を満たす最高値p2を求めてよく、Equation 2において、erfcは相補誤差関数である。
Equation 3に示すように、デバイス202は、P_syncをp1およびp2の最大値として選択してよい。いくつかの実施形態では、デバイス202は、P_syncをp1およびp2の最小値として選択してよい。様々な他の実施形態では、デバイス202は、P_syncを、たとえば、p1とp2の平均値、またはより一般的にはp1とp2の和に小数を掛けた値など、p1とp2の間の別の値として選択してよい。
デバイス202がブロック1101において、確率値P_syncに基づいて同期フレームを作成することに決定した場合、ブロック1102において、送信される同期フレームが作成される。デバイス202は、ブロック1101において、同期フレームを作成しないことに決定した場合、他のSTAからの時間値をリッスンし、(たとえば、ブロック1112において)同期する際の必要に応じて受信された時間値に基づいてデバイス202自体の時間値を更新してよい。
上述のように、ブロック1102において、デバイス202は送信される同期フレームを作成する。同期フレームは、上記で、たとえば図10に関して説明したようにデバイス202のタイムスタンプを含むことができる。さらに、同期フレームは、デバイス202が参加しているNANまたは「ソーシャルWi-Fi」ネットワークを識別するネットワーク識別子を含むことができる。この識別子は、ネットワークがSTA間に最初に確立されるときに無作為に生成されてよく、ネットワークが存続する間存在してよい。ネットワーク識別子を有する同期フレームを受信したデバイス202は、受信されたネットワーク識別子が、デバイス202が現在参加しているネットワークのネットワーク識別子と一致する場合、受信された時間値に基づいて時間値の更新を実行するだけでよい。
いくつかの実施形態では、NAN内の複数のノードまたはあらゆるノードの各々が同期フレームを作成してよい。いくつかの実施形態では、NAN内のデバイスのサブセットが同期フレームを作成してよい。いくつかの実施形態では、デバイスのサブセット内のデバイスの数は、NAN内のデバイスの数に基づいてよい。たとえば、デバイス202は、上述のように、確率値P_syncを使用して同期フレームを作成してよい。いくつかの実装形態では、デバイス202は、デバイス202のMPNに基づいてデバイス202の競合パラメータを求めてよい。たとえば、より高いMPNを有するノードは、より早い(またはより低い)競合スロット(または窓)の間に同期フレームを送信することを試みてよい。
次に、ブロック1106において、デバイス202は、発見間隔の間同期フレームを送信するための競合手順を開始してよい。一実装形態では、デバイス202は、デバイス202のMPNに基づいて競合パラメータを使用してよい。しかし、場合によっては、競合手順によってデバイス202が同期フレームを送信するのが可能になる前に、発見間隔の間に別のSTA(たとえば、STA 106b)から同期フレームが受信されることがある。したがって、決定ブロック1108において、発見間隔の間に別のSTA 106bから同期フレームが受信されたかどうかが判定される。決定ブロック1108において、発見間隔の間に別のSTA 106bから同期フレームが受信されていない場合、ブロック1109において、作成された同期フレームがデバイス202によって送信される。
別のSTA 106bから同期フレームが受信された場合、ブロック1110において、デバイス202は、同期フレームを送信するデバイスのMPNがデバイス202のMPN以上であるかどうかを判定する。たとえば、デバイス202は、STA 106bによって送信された機能フィールドからSTA 106bのMPNを求めてよい。受信されたMPNがデバイス202の現在のMPN以上である場合、デバイス202は、ブロック1111において同期フレームの送信を取り消す。受信されたMPNがデバイス202の現在のMPNよりも小さい場合、デバイス202は、ブロック1109において、作成された同期フレームを競合パラメータによる次の利用可能な時間に送信する。当業者には、代替MPN方式が使用されてよいことが諒解されよう。一実施形態では、下部MPNは同期フレーム送信に関する優先度がより高くてよい。
ブロック1111において、同期フレームの送信を取り消すことが決定された場合、デバイス202は、他のSTAからの時間値をリッスンし、同期する際の必要に応じて受信された時間値に基づいてデバイス202自体の時間値を更新してよい。たとえば、次いで、STA 106bから受信されたタイムスタンプを使用して、場合によっては、以下の実施形態で説明するように1つまたは複数の基準に従ってデバイス202の時間を更新してよい。
たとえば、ブロック1112において、デバイス202は、受信されたタイムスタンプがデバイス202の現在の時間を超えているかどうかを判定する。受信されたタイムスタンプがデバイス202の現在のタイムスタンプを超えている場合、デバイス202は、ブロック1114に示すように、受信されたタイムスタンプをいつ送受信を行うかを決定する際に使用するタイムスタンプとして採用する。そうでない場合、ブロック1116においてデバイス202の現在のタイムスタンプは採用されない。別の実施形態では、デバイス202は、その時間値を、すべての受信されたタイムスタンプ、より高いMPNを有するSTAによって送られるか、または場合によっては任意のデバイスもしくは本明細書で説明する実施形態の組合せによって供給されたすべての受信されたタイムスタンプのうちの最大値に更新してよい。デバイス202のタイムスタンプは、最大値を求める際にカウントされなくてよい。これによって、消耗がより速く、かつ同期フレームを送信していないデバイス202が、そのクロックの同期を確実に維持する。
一実施形態では、別のSTA 106bから受信された時間値に基づいてデバイス202の現在の時間値を更新するための基準が、デバイス202の受信信号強度表示(RSSI)に依存してよい。たとえば、デバイス202のRSSIに基づいて、デバイス202は、同期フレームを受信した場合でも、デバイス202が作成した同期フレームを送信してよい。別の実施形態では、デバイス202の現在の時間値を更新するための基準は、受信された時間が現在のデバイス時間をしきい値量だけ超えているかどうかに基づいてよい。一実施形態では、しきい値は、最大許容クロックドリフトネットワークパラメータに基づいてよい。
図12は、一実装形態による、同期フレームを送信する方法のフローチャート1200である。いくつかの実装形態では、この方法は、発見窓間のTBTTおよび/またはビーコン窓の間の同期フレームの送信を調整することができる。この方法は、図1A〜図1Bに示すSTA 106a〜106iのいずれかの図2に示すワイヤレスデバイス202などの、本明細書で説明するデバイスによって全体または一部が実施されてよい。図示した方法については、図1A〜図1Bに関して上記で説明したワイヤレス通信システム100および160ならびに図2に関して上記で説明したワイヤレスデバイス202を参照してここで説明するが、図示した方法は、本明細書で説明する別のデバイス、または他のどの適切なデバイスによっても実施され得ることが当業者には諒解されよう。図示した方法は、本明細書では特定の順序に関して記載されているが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されてよく、または省略されてよく、かつさらなるブロックが追加されてよい。
まず、ブロック1205において、デバイス202は、直前の発見窓の間に同期フレームを首尾よく送信したかどうかを判定する。たとえば、デバイス202は、作成した同期フレームを図11のブロック1109で送信したかどうかを判定してよい。デバイス202は、直前の発見窓の間に同期フレームを送信していない場合、非マスタノードとして働いてよい。したがって、デバイス202は、ブロック1210において追加のフレームを送信しなくてよい。
一実施形態では、ブロック1210において、デバイス202は、現在の発見間隔の持続時間の間追加の同期フレームを送信しなくてよい。言い換えれば、デバイス202は、少なくとも次の発見窓まで追加の同期フレームを送信しなくてよく、その間に、図11のフローチャート1100に記載された競合プロセスを再開してよい。いくつかの実装形態では、デバイス202は特に、発見窓間のTBTTおよび/またはビーコン窓の間追加の同期フレームを送信しなくてよい。
次に、ブロック1215において、デバイスは、直前の発見窓の間に同期フレームを送信したときに、より高いMPNを有するデバイスからの別の同期フレームの受信および/または復号を行ったかどうかを判定してよい。デバイス202は、現在の発見間隔の間により高いMPNを有する同期フレームを受信した場合、非マスタノードとして働いてよい。たとえば、MPNは、受信される同期フレームの機能フィールドに含まれてよい。したがって、デバイス202は、ブロック1210において追加のフレームを送信しなくてよい。
次いで、ブロック1220において、デバイス202は、より高いMPNを有するデバイスから同期フレームを受信していないときに、ブロック1220においてマスタノードとして働いてよい。したがって、デバイス202は、現在の発見間隔内の1つまたは複数のTBTTおよび/またはビーコン窓間に同期フレームを送信してよい。いくつかの実施形態では、デバイス202は、少なくとも次の発見窓までの各TBTTおよび/またはビーコン窓の間に同期フレームを送信してよい。デバイス202は、次の発見窓の間に、図11のフローチャート1100に記載された競合プロセスを再開してよい。したがって、マスタノードは、各発見窓において変化する機会を有し得るのでより公平に判定することができる。
いくつかの実装形態では、デバイス202は、引き続き、たとえば以後の各TBTTおよび/またはビーコン窓において同期フレームの送信を監視してよい。デバイス202は、より高いMPNに関連付けられた別の同期フレームを見た場合、非マスタノードとして再特徴付けされてよい。したがって、デバイス202は、ブロック1210において追加の同期フレームを送信しなくてよい。
図13は、図1のワイヤレス通信システム100内で使用されてよいワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート1300である。この方法は、図2に示すワイヤレスデバイス202などの、本明細書で説明するデバイスによって全体または一部が実施されてよい。図示した方法については、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、上記で図2に関して説明したワイヤレスデバイス202、および上記で図5Aに関して説明したNANフレーム500を参照してここで説明するが、図示した方法は、本明細書で説明する別のデバイス、または他のどの適切なデバイスによっても実施され得ることが当業者には諒解されよう。図示した方法は、本明細書では特定の順序に関して記載されているが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されてよく、または省略されてよく、かつさらなるブロックが追加されてよい。
まず、ブロック1302において、デバイス202は、第1のアドレスフィールド、第2のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを生成する。たとえば、プロセッサ204は、A1フィールド506、A3フィールド510、および/またはNAN IE 520を含むNANフレーム500を生成してよい。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは、A1フィールド、A2フィールド、A3フィールド、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールドなどのうちのいずれかを含むことができる。様々な実施形態では、第2のアドレスフィールドは、A1フィールド、A2フィールド、A3フィールド、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールドなどのうちのいずれかを含むことができる。一実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。
次に、ブロック1304において、デバイス202は、第1のアドレスフィールド、第3のアドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つにおけるNAN識別子を符号化する。たとえば、プロセッサ204は、A1フィールド506、A3フィールド510、および/またはNAN IE 520において、上記で図5Bに関して説明したNAN識別子550を符号化してよい。一実施形態において、NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。たとえば、NAN識別子550はOUI識別子560(図5B)を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、NAN識別子に、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。たとえば、第4および第5のオクテット554〜555(図5B)はアプリケーション識別子のハッシュを含むことができる。様々な実施形態では、MAN識別子は特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。たとえば、第6のオクテット556(図5B)は特定のNANを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、MAN識別子はワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。たとえば、第6のオクテット556(図5B)は、0xFFなどの予約値に設定されたときにワイルドカードNANを示すことができる。様々な実施形態では、NAN識別子はNANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
次いで、ブロック1306において、デバイス202はNANフレームを送信する。たとえば、送信機214は、NANフレーム500を送信し得る。いくつかの実施形態では、デバイス202はさらに、受信機アドレスフィールドにおいてNAN識別子が符号化されるときにNAN識別子のマルチキャストフラグをセットしてよい。デバイス202はさらに、宛先アドレスフィールドにおいてNAN識別子が符号化されるときにマルチキャストフラグをアンセットしてよい。
様々な実施形態では、デバイス202はさらに、1つまたは複数のNAN特性を識別してよい。デバイス202はさらに、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を符号化してよい。様々な実施形態において、1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含む。
一実施形態では、図13に示す方法は、生成回路、符号化回路、および送信回路を含み得るワイヤレスデバイスにおいて実施されてよい。ワイヤレス通信デバイスは、本明細書で説明する簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くのコンポーネントを有し得ることが、当業者には諒解されよう。本明細書で説明するワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用なコンポーネントのみを含む。
生成回路は、NANフレームを生成するように構成されてよい。生成回路は、図13の少なくともブロック1302を実行するように構成されてよい。生成回路は、プロセッサ204(図2)、およびメモリ206(図2)のうちの1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実装形態では、生成するための手段が生成回路を含み得る。
符号化回路は、NANフレームにおけるNAN識別子を符号化するように構成されてよい。符号化回路は、図13の少なくともブロック1304を実行するように構成されてよい。符号化回路は、プロセッサ204(図2)、およびメモリ206(図2)のうちの1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実装形態では、符号化するための手段が符号化回路を含み得る。
送信回路は、NANフレームを送信するように構成されてよい。送信回路は、図13の少なくともブロック1306を実行するように構成されてよい。送信回路は、送信機210(図2)、アンテナ216(図2)、およびトランシーバ214(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、送信するための手段が送信回路を含み得る。
図14は、図1のワイヤレス通信システム100内で使用されてよいワイヤレス通信の別の例示的な方法のフローチャート1400である。この方法は、図2に示すワイヤレスデバイス202などの、本明細書で説明するデバイスによって全体または一部が実施されてよい。図示した方法については、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、上記で図2に関して説明したワイヤレスデバイス202、および上記で図5Aに関して説明したNANフレーム500を参照してここで説明するが、図示した方法は、本明細書で説明する別のデバイス、または他のどの適切なデバイスによっても実施され得ることが当業者には諒解されよう。図示した方法は、本明細書では特定の順序に関して記載されているが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されてよく、または省略されてよく、かつさらなるブロックが追加されてよい。
まず、ブロック1402において、デバイス202は、受信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールド、および情報要素のうちの1つまたは複数を含むNANフレームを受信する。たとえば、受信機212は、A1フィールド506、A3フィールド510、および/またはNAN IE 520を含むNANフレーム500を受信してよい。様々な実施形態では、第1のアドレスフィールドは、A1フィールド、A2フィールド、A3フィールド、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールドなどのうちのいずれかを含むことができる。様々な実施形態では、第2のアドレスフィールドは、A1フィールド、A2フィールド、A3フィールド、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールドなどのうちのいずれかを含むことができる。一実施形態では、第3のアドレスフィールドは基本サービスセット識別子(BSSID)フィールドを含むことができる。
次に、ブロック1404において、デバイス202は、受信機アドレスフィールド、宛先アドレスフィールド、および情報要素のうちの少なくとも1つに基づいてNAN識別子を判定する。たとえば、プロセッサ204は、A1フィールド506、A3フィールド510、および/またはNAN IE 520に基づいて、上記で図5Bに関して説明したNAN識別子550を判定してよい。一実施形態において、NAN識別子は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)を含むことができる。たとえば、NAN識別子550はOUI 560(図5B)を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームは同期ビーコンまたは発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、グループキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはマルチキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは、フレームがNANフレームであることを示す値を含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドはクラスタ識別子を含むことができる。
様々な実施形態では、NANフレームはユニキャスト発見フレームを含むことができる。第1のアドレスフィールドは宛先アドレスを含むことができる。第2のアドレスフィールドは送信元アドレスを含むことができる。第3のアドレスフィールドは、ユニキャスト表示を有するクラスタ識別子を含むことができる。様々な実施形態では、フレームがNANフレームであることを示す値は、NANフレームを示す組織固有識別子(OUI)に付加される値0xFFを含むことができる。
様々な実施形態では、NAN識別子は、アプリケーション識別子のハッシュを含む1つまたは複数のビットをさらに含むことができる。たとえば、第4および第5のオクテット554〜555(図5B)はアプリケーション識別子のハッシュを含むことができる。様々な実施形態では、MAN識別子に特定のNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。たとえば、第6のオクテット556(図5B)は特定のNANを示す値を含むことができる。
様々な実施形態では、MAN識別子はワイルドカードNANを示す最下位オクテットをさらに含むことができる。たとえば、第6のオクテット556(図5B)は、0xFFなどの予約値に設定されたときにワイルドカードNANを示すことができる。様々な実施形態では、NAN識別子はNANフレームを示す二次識別子をさらに含んでよく、NANフレームは、特定のNANを示す後続のフィールドをさらに含むことができる。
いくつかの実施形態では、デバイス202はさらに、受信機アドレスフィールドにおいてNAN識別子が符号化されるときにNAN識別子のセットされたマルチキャストフラグを復号してよい。デバイス202はさらに、宛先アドレスフィールドにおいてNAN識別子が符号化されるときにアンセットされたマルチキャストフラグを復号してよい。
様々な実施形態では、デバイス202はさらに、1つまたは複数のNAN特性を復号してよい。デバイス202はさらに、NAN識別子における1つまたは複数のNAN特性を適用してよい。様々な実施形態において、1つまたは複数のNAN特性は、NANフレームがNANフレームであることの識別子、デバイスクラスタ識別子、1つまたは複数のNANクラスタパラメータ、発見窓インジケータ、発見期間インジケータ、発見チャネルインジケータ、送信デバイスのマスタ優先番号、デバイス機能インジケータ、窓情報インジケータ、NAN基本サービスセットインジケータ、クラスタサイズ表示または推定値、クロック精度表示、およびクロックタイプ表示のうちの1つまたは複数を含む。
一実施形態では、図14に示す方法は、受信回路および判定回路を含み得るワイヤレスデバイスにおいて実施されてよい。ワイヤレス通信デバイスは、本明細書で説明する簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くのコンポーネントを有し得ることが、当業者には諒解されよう。本明細書で説明するワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用なコンポーネントのみを含む。
受信回路は、NANフレームを送信するように構成されてよい。受信回路は、図14の少なくともブロック1402を実行するように構成されてよい。受信回路は、受信機212(図2)、アンテナ216(図2)、およびトランシーバ214(図2)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、受信するための手段が受信回路を含み得る。
判定回路は、NANフレームに基づいてNAN識別子を判定するように構成されてよい。判定回路は、図14の少なくともブロック1404を実行するように構成されてよい。判定回路は、プロセッサ204(図2)、およびメモリ206(図2)のうちの1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実装形態では、判定するための手段が判定回路を含み得る。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの指定を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの呼称は、2つ以上の要素間、または要素の例の間を区別する、都合のよいワイヤレスデバイスとして本明細書で使用され得る。したがって、第1の要素および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで用いられ得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行してよいことを意味しない。また、別段に記載されていない限り、1組の要素は、1つまたは複数の要素を含み得る。
当業者には、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップのいずれかが、電子ハードウェア(たとえば、ソースコーディングまたは何らかの他の技法を使用して設計され得る、デジタル実装形態、アナログ実装形態、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムもしくは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ばれ得る)、または両方の組合せとして実装され得ることを当業者は諒解されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、一般的にそれらの機能に関してこれまで説明されてきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例およびシステム全体に課される設計制約によって決まる。当業者は、説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実現し得るが、そのような実装形態の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示した態様に関しかつ図1〜図9に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内に実装され得るか、またはそれらによって実施され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、電子的構成要素、光学的構成要素、機械的構成要素、または本明細書で説明する機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得、ICの内部に、ICの外側に、またはその両方に常駐するコードまたは命令を実行し得る。論理ブロック、モジュール、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々なコンポーネントと通信するためにアンテナおよび/またはトランシーバを含んでよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。これらのモジュールの機能はまた、本明細書で教示する何らかの他の方式で実装され得る。(たとえば、添付の図面のうちの1つまたは複数に関して)本明細書で説明する機能は、いくつかの態様では、添付の特許請求の範囲における、同様に指定された「手段」機能に対応し得る。
ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示した方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュール内で実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することが可能になり得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージデバイスもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ぶことができる。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。前述の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在することができる。
任意の開示されたプロセス中のステップの任意の特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されることは意図されない。
当業者には、本開示において説明した実装形態の様々な修正形態が容易に明らかになろう。本明細書において定められた一般原則は、本開示の趣旨または範囲から逸脱せずに他の実装形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書において示されている実装形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、本明細書において開示された原則および新規の特徴に整合した最も広い範囲が与えられるべきである。「例示的な」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味することのみを目的に使用される。本明細書で「例示的な」と記載されるいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。
本明細書において別々の実装形態の文脈で説明したいくつかの特徴は、単一の実装形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実装形態の文脈で説明した様々な特徴を複数の実装形態において別々に実現しても、または任意の適切な部分組合せとして実現してもよい。さらに、各特徴は、上記ではいくつかの組合せにおいて働くように記載されており、場合によっては最初からそのように請求されているが、請求された組合せの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから実現されてもよく、請求された組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形例を対象とするものであってもよい。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、そのような動作は、望ましい結果を達成するために、示される特定の順序でもしくは順番に実行される必要がないことを、またはすべての図示の動作が実行される必要があるとは限らないことを、理解されたい。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利である場合がある。さらに、上記で説明した各実装形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実装形態においてそのような分離が必要とされるものと理解されるべきではなく、前述のプログラム構成要素およびシステムが概して単一のソフトウェアプロダクトとして一体化されるかまたは複数のソフトウェアプロダクトとしてパッケージ化されてもよいことを理解されたい。また、他の実装形態も以下の特許請求の範囲の範囲内である。場合によっては、特許請求の範囲に記載された動作を異なる順序で実行してもよく、しかも望ましい結果を実現することができる。