JP6380992B2 - データ転送方法及び通信システム - Google Patents
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Description
(1)送信元s_i、
(2)宛先d_i、
(3)要求発生時刻A_i、
(4)ファイルサイズF_i、
(5)制限時間D_i
というパラメータで定義される。各転送要求R_iに対して、制限時間内に転送を完了できる最小の帯域をMinRate_i=F_i/D_iとする。
転送網はノード1からノード4で構成される。転送要求R_1は、ノード3、ノード2、ノード1を経由する転送経路を利用する。MinRateは、F_1/D_1=4[Gbits]/5[s]=0.8[Gbps]となる。
例えば最初の1[s]間は、
・リンク2−3: 1.0[Gbps]
・リンク1−2: 0.8[Gbps]
が利用可能であるため、この期間の経路3−2−1のMaxRateは
min{1.0、0.8}=0.8[Gbps]
となる。他の期間についても同様にMaxRateを計算できる。転送経路3−2−1の転送可能量3.2[Gbits]は、ファイルサイズF_1=4.0[Gbits]より小さく、転送要求R_1を制限時間D_1内に転送を完了できないため、転送要求R_1は棄却される。
(そのリンクを経由して転送される予定のファイルサイズの総和)÷(そのリンクの残余帯域)
をリンクコスト値として定め、最小リンクコスト和となる経路を選択する経路選択方法が提案されている。この手法では、ファイルサイズが大きな転送要求ほどホップ数の小さい転送経路を選択することで、転送網全体の負荷を分散させ、転送要求の棄却率を下げることができる。
所定間隔で時間を区切り、区切られた時間における最大利用可能帯域を転送経路毎に算出する算出手順と、
前記算出手順で算出された転送経路毎の前記最大利用可能帯域に基づいて、前記1つのデータについて設定された転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するように、前記区切られた時間ごとに転送経路を選択する経路選択手順と、
を行い、
前記経路切替手順で、前記区切られた時間ごとに前記経路選択手順で選択した転送経路に切り替えて前記1つのデータを転送することを特徴とする。
任意の転送経路を1つ選択し、前記任意の転送経路の前記最大利用可能帯域に基づいて前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了すると判断した場合に前記任意の転送経路で前記1つのデータを転送する単一経路転送手順と、
を行い、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了しないと判断した場合に前記算出手順、前記経路選択手順及び経路切替手順を行うことを特徴とする。
データを転送する複数の転送経路を形成する複数の転送ノードと、
前記1つのデータを転送する要求に基づいて、前記データ転送方法を行うように前記転送ノードに指示する管理装置と、
を備える。
少なくとも1つの前記転送ノードは、前記1つのデータを転送する要求に基づいて、前記データ転送方法を行うように、自転送ノード及び他の前記転送ノードに指示する管理部を有することを特徴とする。
図5は、本実施形態の通信システム301を説明する図である。なお、本発明は図5の構成に制限されるものではない。
通信システム301は、
データを転送する複数の転送経路を形成する複数の転送ノード11と、
前記1つのデータを転送する要求に基づいて、後述するデータ転送方法を行うように転送ノード11に指示する管理装置12と、
を備える。
前記データ転送方法は、データを転送する転送経路が複数存在するネットワークにおいて、1つのデータの転送中に1の転送経路から他の転送経路へ切り替え、前記1つのデータの転送を継続する経路切替手順を行うデータ転送方法である。
本データ転送方法は、前記1つのデータを転送する要求が発生した後、
所定間隔で時間を区切り、区切られた時間における最大利用可能帯域を転送経路毎に算出する算出手順(ステップS04)と、
前記算出手順で算出された転送経路毎の前記最大利用可能帯域に基づいて、前記1つのデータについて設定された転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するように、前記区切られた時間ごとに転送経路を選択する経路選択手順(ステップS04、S05)と、
を行い、
前記経路切替手順で、前記区切られた時間ごとに前記経路選択手順で選択した転送経路に切り替えて前記1つのデータを転送する(ステップS06)。
なお、前記経路選択手順で、いずれの転送経路を選択しても前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了しない場合、前記1つのデータを転送する要求を棄却する棄却手順を行う(ステップS07)。
さらに、前記1つのデータを転送する要求が発生した後、且つ前記算出手順前に、
任意の転送経路を1つ選択し、前記任意の転送経路の前記最大利用可能帯域に基づいて前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するか否かを判断する判断手順(ステップS02、S03)と、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了すると判断した場合に前記任意の転送経路で前記1つのデータを転送する単一経路転送手順(ステップS06)と、
を行い、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了しないと判断した場合に前記算出手順、前記経路選択手順及び経路切替手順を行う(ステップS04)。
まず、ある転送経路P0を転送開始から転送終了まで使用し続けた場合に、転送要求R_iを制限時間内に転送完了できるか否か判定し(ステップS01〜S03)、転送を完了できる場合は転送要求R_iを採択し経路選択方法を終了する(ステップS06、S08)。転送を完了できない場合は次の過程に進む。ここで、転送経路P0は、転送要求R_iの送信元s_iと宛先d_iを繋ぐ転送網上の転送経路であれば、どのようなものでも構わない。例えば、非特許文献4の経路選択方法を用いて計算した最適な転送経路でも良いし、s_iとd_iの最短ホップ経路でも良い。
次に、転送要求R_iを転送経路P0で転送する上でボトルネック期間T1を算出し、過程3に進む(ステップS04)。ここで、ボトルネック期間T1は、転送経路P0のMaxRateを用いた算出方法であれば、どのように算出しても構わない。例えば、転送要求R_iのMinRate_iの定数倍を閾値として定め、MaxRateが閾値より小さい時間帯をボトルネック期間T1として定めて良い。あるいは、MaxRateの時間微分値dMaxRate/dtが閾値以下となる時間帯をボトルネック期間T1として定めても良い。
最後に、ボトルネック期間T1の間、転送経路P0と異なる転送経路P1を利用したとき、転送要求R_iを制限時間以内に転送できるか否か判定する(ステップS05)。転送を完了できる場合は転送要求R_iを採択し(ステップS06)、転送を完了できない場合は転送要求R_iを棄却する(ステップS07)。ここで、転送経路P1は転送経路P0と異なる転送経路であり、転送要求R_iの送信元s_iと宛先d_iを繋ぐ転送網上の転送経路であれば、どのようなものでも構わない。例えば、転送経路P0を除いた全ての転送経路の中で、非特許文献4の経路選択方法を用いて計算した最適な転送経路でも良いし、s_iとd_iの最短ホップ経路でも良い。
図7は、本実施形態の通信システム302を説明する図である。なお、本発明は図7の構成に制限されるものではない。
通信システム302は、データを転送する複数の転送経路を形成する複数の転送ノード15を備える通信システムであって、
少なくとも1つの転送ノード15は、前記1つのデータを転送する要求に基づいて、図4で説明したデータ転送方法を行うように、自転送ノード及び他の前記転送ノードに指示する管理部62を有する。
本実施形態は、複数の管理装置、あるいは管理部が、図4で説明したデータ転送方法を実行する例である。管理装置あるいは管理部は、最大で転送網内の全てのファイル転送用ノードに対し、前述した経路選択方法を実施することができる。各管理装置あるいは管理部の制御対象となるファイル転送用ノードは、重複しても構わない。
12:管理装置
13:送信元端末
14:宛先端末
53:インターフェース部
54:計算部
55:指示部
61:ファイル転送部
62:管理部
301、302:通信システム
Claims (5)
- データを転送する転送経路が複数存在するネットワークにおいて、1つのデータの転送中に1の転送経路から他の転送経路へ切り替え、前記1つのデータの転送を継続する経路切替手順を行うデータ転送方法であって、
前記1つのデータを転送する要求が発生した後、
所定間隔で時間を区切り、区切られた時間における最大利用可能帯域を転送経路毎に算出する算出手順と、
前記算出手順で算出された転送経路毎の前記最大利用可能帯域と、前記1つのデータについて設定された転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するために必要な最小帯域とを、前記区切られた時間毎に比較し、前記区切られた時間ごとに前記最大利用可能帯域が前記最小帯域以上である転送経路を選択する経路選択手順と、
を行い、
前記経路切替手順で、前記区切られた時間ごとに前記経路選択手順で選択した転送経路に切り替えて前記1つのデータを転送することを特徴とするデータ転送方法。 - 前記経路選択手順で、いずれの転送経路を選択しても前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了しない場合、前記1つのデータを転送する要求を棄却する棄却手順を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送方法。
- 前記1つのデータを転送する要求が発生した後、且つ前記算出手順前に、
任意の転送経路を1つ選択し、前記任意の転送経路の最大利用可能帯域を算出し、該最大利用可能帯域に基づいて前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了するか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了すると判断した場合に前記任意の転送経路で前記1つのデータを転送する単一経路転送手順と、
を行い、
前記判断手順で、前記転送制限時間内に前記1つのデータの転送が完了しないと判断した場合に前記算出手順、前記経路選択手順及び前記経路切替手順を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ転送方法。 - データを転送する複数の転送経路を形成する複数の転送ノードと、
前記1つのデータを転送する要求に基づいて、請求項1から3のいずれかに記載のデータ転送方法を行うように前記転送ノードに指示する管理装置と、
を備える通信システム。 - データを転送する複数の転送経路を形成する複数の転送ノードを備える通信システムであって、
少なくとも1つの前記転送ノードは、前記1つのデータを転送する要求に基づいて、請求項1から3のいずれかに記載のデータ転送方法を行うように、自転送ノード及び他の前記転送ノードに指示する管理部を有することを特徴とする通信システム。
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JP2015140936A JP6380992B2 (ja) | 2015-07-15 | 2015-07-15 | データ転送方法及び通信システム |
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JP2015140936A JP6380992B2 (ja) | 2015-07-15 | 2015-07-15 | データ転送方法及び通信システム |
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JP2017022669A JP2017022669A (ja) | 2017-01-26 |
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JP2015140936A Active JP6380992B2 (ja) | 2015-07-15 | 2015-07-15 | データ転送方法及び通信システム |
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