JP6380943B1 - 反射光測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光コネクタ内の不良個所の発生位置を特定すると共に、不良で発生する反射光の数値化を行うことができる反射光測定装置を提供する。【解決手段】反射光測定装置1は、レーザー光源2と、この測定レーザー光Lを分岐するビームスプリッタ3と、光路長を調整可能な参照ミラー4と、被測定コネクタ内の不良個所において反射した測定レーザー光及び参照ミラー4で反射した参照レーザー光を受光する光測定器5とから構成されている。光減衰器G、校正用被測定コネクタC’及び反射ミラーMを、反射光測定装置1に接続して、基準設定された反射光量を、光測定器5で受光した時に得られた電圧値を用いて仮想線を作成する。この仮想線を演算制御部に記憶し、反射光測定装置1の光測定器5で得られた出力電圧に対して、仮想線P上の反射光量の減衰率、つまり反射レベルを出力することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバ同士を接続する光コネクタ内での光ファイバの亀裂、断線等の不良個所を特定すると共に、不良個所で発生する反射光を測定して数値化する光コネクタの反射光測定装置に関するものである。
光ファイバは主材料にガラスを用いているために、断線や亀裂が生じ易いという問題点がある。特に、光コネクタ内への加工時に、光ファイバに応力が加わり光コネクタ内で断線が発生することがある。
そして、この光コネクタ内での断線発生直後の状態では、断線個所の光ファイバ同士が密着しているため、光量は殆ど変化することなく光ファイバ内を伝達される。また、光ファイバの断線面に筋状の凹凸がなく鏡面状であって、断線面が斜面状の場合には反射光が極めて微弱となる。このような断線個所による反射光が殆どない断線、所謂隠れ断線の場合には、使用開始当初に問題が発生することは殆どない。
しかし、この隠れ断線は長時間経過すると、光コネクタに用いている接着剤の温度変化に伴う膨張収縮の繰り返しや、光コネクタに加わる振動等により、隠れ断線している部分において光ファイバ同士が徐々に離間し、光ファイバの伝達性能を劣化させ、通信障害等を引き起す虞れがある。
そこで、光ファイバの光コネクタへの組付直後には、断線個所で発生する光反射を利用した断線検査が行われている。特許文献1には、光干渉方式を用いて、光ファイバ全長における欠陥の位置と大きさとを測定する光ファイバ測定装置が記載されている。
特開平7−83790号公報
光コネクタに光ファイバを組込んで販売する光ファイバケーブルのメーカーは、例えば特許文献1の測定装置等を用いて製品ごとに断線の状態を検査してから良品のみを出荷している。そして、出荷後に隠れ断線が発見された場合には、メーカー側では出荷の際に断線に伴う反射光をどの程度のレベルまで検査したかについて、証明できることが好ましい。
しかし、上述の特許文献1に記載の測定装置では、光ファイバの反射光の強弱から大まかな断線状態を測定することはできるが、隠れ断線のような微弱な反射光しか得られない場合には、断線個所における反射光を数値で提示するほどに精度の良い測定を行うことができない。従って、どの程度の反射光レベルまで測定装置の出荷時に検査したかについて、ユーザー側に説明できないという問題がある。
そこで、メーカー側では断線状態における測定装置の出射光に対して、どの程度のレベルまでの反射光を検査したのかを数値化して求め、計測可能な所定の反射率まで試験をしたという品質を保証し得る検査装置が望まれている。
本発明の目的は、上述の課題を解消し、光コネクタ内の亀裂や断線等の不良個所の発生位置を求め、この不良個所からの反射光が微弱であっても、信頼性が高い反射光の数値化を行うことができる光コネクタの反射光測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る光コネクタの反射光測定装置は、レーザー光を出射するレーザー光源と、前記レーザー光を透過する測定レーザー光と反射する参照レーザー光とに分岐するビームスプリッタと、前記参照レーザー光の光路長を調整可能な光路長可変機構を有する参照ミラーと、被測定コネクタ内の光ファイバの不良個所において反射した前記測定レーザー光及び前記参照ミラーで反射した前記参照レーザー光とを前記ビームスプリッタを介して受光する光測定器とを備え、演算制御部を接続し、前記光測定器で受光する2つの前記レーザー光による干渉光に基づいて、前記不良個所を検出する反射光測定装置であって、前記演算制御部は、入射光所定の減衰率で減衰させた前記測定レーザー光と、前記参照レーザー光とによる干渉光の前記光測定器での測定値及び前記所定の減衰率を基準点とした仮想線を記憶しており、前記不良個所において反射した前記測定レーザー光及び前記参照レーザー光による干渉光に基づいて、前記被測定コネクタ内の前記不良個所を検出した場合は、前記仮想線に基づいて前記干渉光に対応する減衰率に相当する反射率を、算出して数値化することを特徴とする。
本発明に係る光コネクタの反射光測定装置によれば、反射光が極めて微弱な光コネクタ内の断線や亀裂等の不良個所について、その位置を検出すると共に、出射光に対してどの程度のレベルまで反射光を検査したかを数値化して出力することができる。
実施例の反射光測定装置の構成図である。 不良個所の距離と干渉光の反射レベルとの関係のグラフ図である。 光測定器を用いて基準となる光減衰器の特性データを得るための構成図である。 光減衰器の特性データのグラフ図である。 基準設定処理を行う場合の構成図である。 校正線を得るための構成図である。 反射光測定装置で使用する校正線のグラフ図である。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の反射光測定装置1の構成図であり、この反射光測定装置1に図示しない接続用光コネクタを介して、検査すべき被測定コネクタCが接続されている。この反射光測定装置1による被測定コネクタCに対する断線等の不良個所の検査は、マイケルソン干渉計の原理を基本としている。
反射光測定装置1は、低干渉光である測定レーザー光Lを出射するレーザー光源2と、この測定レーザー光Lを透過する測定レーザー光L1と反射する参照測定レーザー光L2とに光量を等分に分岐するビームスプリッタ3と、参照測定レーザー光L2の光路長を調整可能な光路長可変機構を有する参照ミラー4と、被測定コネクタC内の断線等の不良個所において反射した測定レーザー光L1’及び参照ミラー4で反射した参照測定レーザー光L2’を、ビームスプリッタ3を介して受光する光測定器5とから構成されている。
また、レーザー光の温度特性に対する安定性を維持するために、レーザー光源2はペルチェ素子等による温度制御が行われている。
なお、反射光測定装置1には図示しない演算制御部が接続されており、この演算制御部は前記各部材の動作等を制御し、また光測定器5の測定値等を演算し、不良個所の位置とその程度を数値化して出力している。特に、演算制御部は後述する校正線を記憶し、光測定器5による測定値からこの校正線を基に反射率を算出する機能を有している。
レーザー光源2から出射された測定レーザー光Lは、ビームスプリッタ3において分岐され、ビームスプリッタ3を透過して直進した測定レーザー光L1は被測定コネクタCに送光される。ビームスプリッタ3から被測定コネクタCに至る光路は光ファイバとされ、この光ファイバの端部に設けた接続用光コネクタを介して被測定コネクタCが接続されている。
また、ビームスプリッタ3で反射されて測定レーザー光Lの一部は参照測定レーザー光L2となり、参照ミラー4に送光される。参照ミラー4は参照測定レーザー光L2の参照光路に沿って任意の位置に移動可能な光路長可変機構を備えている。
なお、この参照光路の光路長可変機構は、回転リフレクタを用いることもできる。この回転リフレクタは計測長である20mmの可変範囲を確保するために、半径20mm、回転速度を1.1回転/秒程度の機構が採用されている。
また、被測定コネクタC内に断線等の不良個所があると、不良個所C1において反射した測定レーザー光L1’は、ビームスプリッタ3で反射され光測定器5に送光される。一方で、参照測定レーザー光L2は参照ミラー4で反射されて参照測定レーザー光L2’となり、ビームスプリッタ3を透過して光測定器5に送光される。
なお、各光路には光ファイバが用いられ、ビームスプリッタ3の代りにファイバカプラを用いて測定レーザー光Lを直進、分岐させることもできる。また、実際の干渉計の光路にはレンズ光学系が用いられ、更に偏光ビームスプリッタ、1/4波長板が使用されることもあるが、これらは公知の手段であるので、その説明は省略する。
レーザー光源2からは、例えば波長1310mmの低干渉レーザー光が出射され、被測定コネクタC内の不良測定範囲は例えば0〜20mmであり、測定分解長は例えば1.25μmとされている。このため、参照測定レーザー光L2の光路長可変機構の可変範囲も20mm相当とされている。
不良個所の位置の検出に際しては、先ず反射光測定装置1に不良検査を行うべき被測定コネクタCを接続する。そして、レーザー光源2から測定レーザー光Lを出射し、ビームスプリッタ3によって、被測定コネクタCへの測定レーザー光L1と、参照ミラー4への参照測定レーザー光L2とに分岐させる。
ここで、参照測定レーザー光L2による参照光路長を、参照ミラー4を光路に沿って移動させることにより変化させる。この参照光学系の参照ミラー4の移動により、測定レーザー光L1による被測定コネクタC内の不良個所C1までの測定光路長と、参照測定レーザー光L2による参照ミラー4までの参照光路長とが一致したときに、図2に示すように光測定器5において受光する干渉光によるピーク状のビート信号eが得られる。
図2は被測定コネクタC内の不良個所C1の距離と、測定光学系である測定レーザー光L1’と、参照光学系である参照測定レーザー光L2’との干渉光の反射レベルとを表したグラフ図である。例えば、被測定コネクタC内の10mmの位置に断線等の不良が発生し、参照光学系の該当光路長に上述のビート信号eが現れた状態を示している。
このピーク状のビート信号eの大きさ、つまり反射レベルの大きさは、不良のない位置の反射レベルよりも際立って大きいために、ビート信号eが得られたときに、被測定コネクタC内に断線等の不良が生じていると容易に判定することができると共に、上述のように不良個所を特定することが可能である。
なお、この測定は高感度な干渉法によるため、被測定コネクタC内の微弱な反射光しか得られない隠れ断線であっても、ビート信号eの反射レベルは際立って大きくなり、この反射レベルとしてαdBを得ることができる。
この干渉法による不良位置検出によって不良個所が発見されない場合には、被測定コネクタC内には不良がないと判断できるが、不良個所が検出された場合には、更にその不良の程度を検査する必要がある。この場合に、光測定器5で得られた被測定コネクタCの不良個所C1からの反射光である測定レーザー光L1’の大きさ、つまり反射レベルαdBを測定することにより、被測定コネクタC内の断線等の不良の状態を或る程度は推測することができる。
しかし、反射レベルαdBの大きさから、被測定コネクタCの断線等の不良の程度を正確に数値化することはできない。つまり、不良の程度が同じであっても、光測定器5で得られたビート信号eの大きさは、光測定器5や使用する増幅回路等の個々の特性に大きく影響され、反射光測定装置1ごとに異なるためである。
そこで、反射光測定装置1において、被測定コネクタC内の断線等の不良に対する反射率を、普遍的に数値化するために、反射光測定装置1の光測定器5の受光特性を、基準となる光学機器や光学系を用いて校正する。そして、その校正線を反射光測定装置1ごとに演算制御部に保有させて、実際の反射光測定装置1による検査に際しては、光測定器5の出力に基づいて校正する必要がある。
この校正処理については、幾つかの方法が考えられるが、次の説明は1つの方法である。反射光測定装置1の校正処理には、先ず基準となる別個の光減衰器を用いて、光減衰器の設定値と測定した減衰量との直線性を評価する。
この評価処理は、図3の構成図に示すように、反射光測定装置1に使用されているものと同等品のレーザー光源2と、市販のパワーメータである基準光測定器Dとの間に、光減衰器Gを配置して行う。基準光測定器Dについては、その性能上、或る程度大きな光量については正確に測定できるが、−50dB以下の極めて微弱な光量を測定することはできない。
最初に、光減衰器Gの減衰率を0dBに設定して、測定レーザー光L1を基準光測定器Dに入射させて光量r0を測定し、この光量r0を0dBとし、ゼロ基準点とする。そして、光減衰器Gの設定値を変えて減衰率を変化させながら光量rを測定する。
このようにして、基準となるべき光減衰器Gに対して、基準となる基準光測定器D及び反射光測定装置1と同等品のレーザー光源2を用いて、光減衰器Gの設定値と減衰量の関係の特性データを得る。
図4は、上述のようにして求めたX軸の光減衰器Gの設定値と、Y軸の基準光測定器Dの測定値との関係を示すグラフ図であり、直線性を有する特性データを持つ光減衰器Gを用いて、次の反射光量の基準設定処理を行うことになる。
光減衰器Gを図5に示すように、校正用反射測定装置Sと校正用被測定コネクタC’との間に配置して、反射光量の基準設定処理を行う。この校正用被測定コネクタC’は、不良個所のないものを使用し、校正用被測定コネクタC’の背後には全反射を行う反射ミラーMを配置する。
校正用反射測定装置Sは、図示しないレーザー光源と基準光測定器とを内在するものであり、測定レーザー光L1の光量に対する受光した測定レーザー光L1’の光量から、反射率を示す測定値を計測することができる。
測定レーザー光L1を、光減衰器G及び校正用被測定コネクタC’を通過させて、反射ミラーMを全反射する測定レーザー光L1”を経て、基準反射光として測定レーザー光L1’を造り出す。
なお、光減衰器Gの設定値は、図3においては一方方向であるのに対して、図5においては往復方向であるため、dB表記で2倍の減衰率となるが、分かり易くするために、光減衰器Gの最初の測定レーザー光L1と最後の測定レーザー光L1’の比率で減衰率を定義し、設定値として表現することにする。
反射光量の基準設定処理においては、校正用反射測定装置Sに受光される光量が、典型的な光ファイバの切断面と空気との反射率である−14.7dBになるように、光減衰器Gの設定値を調整する。そして、このときの光減衰器Gの設定値を、基準反射光量値−14.7dBが得られる設定値gとして記憶する。
つまり、校正用被測定コネクタC’や反射ミラーMなどの測定光学系の損失により、光減衰器Gの設定値gを−14.7dBよりも高い値、例えばg=−13.7dBに設定したとき、校正用反射測定装置Sで受光する反射光量が−14.7dBと計測されるので、この−13.7dBの設定値gを保持することになる。なお、光減衰器Gの設定値gと実際の反射光量の減衰率の差異は、測定光学系の損失に起因するため、測定レーザー光L1の光量が変化しても、常に一定値となることが分かっている。
このようにして、測定レーザー光L1に対する測定レーザー光L1’が−14.7dBとなるように反射光量の基準設定を行った光減衰器G、校正用被測定コネクタC’及び反射ミラーMを用いて、反射光測定装置1の光測定器5の受光特性の校正を行う。
光減衰器G、校正用被測定コネクタC’及び反射ミラーMを、図6に示すように反射光測定装置1に接続して、個々の反射光測定装置1ごとに校正データを得る。校正を行う際には、測定レーザー光L1による反射ミラーMまでの測定光路長と、参照測定レーザー光L2による参照ミラー4までの参照光路長とが一致する状態にしておく。
この状態で基準設定された−14.7dBの測定レーザー光L1’の反射光量を含む干渉光を、光測定器5で受光したときに得られた電圧値を用いて、校正線である仮想線Pを作成する。図7は横軸が基準となる反射光量の減衰率を示し、縦軸は光測定器5で受光した光量の電圧vを表している。
図6の構成において、基準設定された−14.7dBの反射光量を含む干渉光を、光測定器5で受光したときに得られた電圧V1とし、この電圧V1を基準点β1として図7に示すグラフ上にプロットする。なお、図中の基準点β1の横軸の−14.7dBの括弧書は、減衰率に対応する光減衰器Gの設定値を表している。
そして、電圧V1から反射光量の減衰率が−10dBに相当する光測定器5の電圧V0を算出し、この電圧V0を縦軸の−10dBとする。この減衰率−10dB、電圧V0の交点を起点β0とし、起点β0及び基準点β1を通過するように仮想線Pを引く。
このようにして得られた仮想線Pを演算制御部に記憶しておけば、反射光測定装置1の光測定器5で得られた出力電圧に対して、仮想線P上の反射光量の減衰率、つまり反射レベルを出力することが可能となる。
また、仮想線Pは上述のように基準点β1の1点のみから起点β0を算出し線状化しているが、図2に示す光減衰器Gの設定値を変更して、反射光量の減衰率を−10dBに調整し、そのときの電圧V2を測定し、減衰率−10dB、電圧V2の交点を測定起点β2とする。このように、2点以上の測定点を求め、測定起点β2及び基準点β1を通過するように仮想線P’を引くようにしてもよい。仮想線P’は測定起点β2にも測定値を用いているため、仮想線Pよりも精度を高くすることが可能である。
このようにして、得られた仮想線P’を演算制御部に記憶しておけば、反射光測定装置1の光測定器5で得られた干渉光に対応する出力電圧に対して、より精度の高い反射光量の反射率、つまり反射レベルを出力することが可能となる。
更に、仮想線P’の傾きaと仮想線Pの傾きとに、ずれが生ずる可能性があるので、この傾きaの逆数1/aを仮想線P’に乗じて、仮想線Pに校正するようにしてもよい。
以上の説明では、反射光測定装置1に例えば1つの増幅回路を配置したものとして説明しているが、実際には反射率が微小になると、反射光測定装置1には、より多くの例えば4つの増幅回路を直列に接続し、これらを切換えながら使用する。
例えば、1個のみの増幅回路で−10〜−40dB、2個を連結した増幅回路で−30〜−60dB、3個を連結した増幅回路で−50〜−80dB、4個を連結した増幅回路で−70〜−100dB等の利得範囲を自動的に切換えながら測定する。このように、複数の増幅回路を使用する場合には、1個のみの増幅回路で設定した仮想線Pに対して、複数個の増幅回路ごとに個々の電気特性に基づく校正線を得る必要がある。
校正方法は、先ず2個の増幅回路の連結に切換える場合は減衰率−30dBになるように光減衰器Gの設定値gを設定して、減衰率が−60dBまで適宜変更しながら光測定器5の電圧vを記録する。このようにして、複数の記録点をグラフ内に表すことができる。
そして、記録点ごとに仮想線Pとの差であるγ1dB、γ2dB、・・として記録し、平均差分値γdBを算出する。そして、例えば平均差分値γdBが+1dBとなった場合には、補正データとして仮想線Pより1dBずれた校正線Qを得ることができる。
つまり、図1に示す測定状態において、増幅回路が2個の場合には、図7に示す校正線Qに沿った出力が得られ、3個の増幅回路の連結時、4個の増設回路の連結時と繰り返して、平均差分値γdBを算出処理し、それぞれの校正線Qを求める。そして、演算制御部には仮想線Pと、1又は複数の校正線Qを記憶することになる。なお、校正線Qに代えて、仮想線Pに対する平均差分値γdBを記憶するようにしてもよい。
このようにして、演算制御部では測定された電圧vに対応する仮想線P又は校正線Qから反射光量の反射率、つまり反射レベルを出力することが可能となる。
このように本実施例では、反射光測定装置1の演算制御部に予め仮想線P及び校正線Qを記憶させておいて、図1に示すように被測定コネクタCを接続し、前述のように参照光学系の参照光路長を変化させながら、被測定コネクタC内の断線等の不良個所を探索する。
断線等の不良個所が発見されなければ良品とみなされ、もし不良個所が検出された場合には、光測定器5で測定した干渉光の出力電圧に対して、仮想線P又は校正線Qに基づいて反射光量の反射率を読み取ることで、不良個所における測定レーザー光L1に対する反射率を数値化して出力することができる。
更には、どの程度の不良状態の反射率まで検査したのかをユーザーに対して保証することができ、例えば販売するコネクタに対し反射光測定装置1の限界測定値である例えば−80dBまでの断線等の不良状態については、発見されなかったことをメーカーとして保証できることになる。
1 反射光測定装置
2 レーザー光源
3 ビームスプリッタ
4 参照ミラー
5 光測定器
C 被測定コネクタ
D 基準光測定器
G 光減衰器
S 校正用反射測定装置
M 反射ミラー

Claims (3)

  1. レーザー光を出射するレーザー光源と、前記レーザー光を透過する測定レーザー光と反射する参照レーザー光とに分岐するビームスプリッタと、前記参照レーザー光の光路長を調整可能な光路長可変機構を有する参照ミラーと、被測定コネクタ内の光ファイバの不良個所において反射した前記測定レーザー光及び前記参照ミラーで反射した前記参照レーザー光とを前記ビームスプリッタを介して受光する光測定器とを備え、演算制御部を接続し、前記光測定器で受光する2つの前記レーザー光による干渉光に基づいて、前記不良個所を検出する反射光測定装置であって、
    前記演算制御部は、入射光所定の減衰率で減衰させた前記測定レーザー光と、前記参照レーザー光とによる干渉光の前記光測定器での測定値及び前記所定の減衰率を基準点とした仮想線を記憶しており、前記不良個所において反射した前記測定レーザー光及び前記参照レーザー光による干渉光に基づいて、前記被測定コネクタ内の前記不良個所を検出した場合は、前記仮想線に基づいて前記干渉光に対応する減衰率に相当する反射率を、算出して数値化することを特徴とする反射光測定装置。
  2. 前記減衰率を変動させて減衰させた前記測定レーザー光と、前記参照レーザー光とによる干渉光の前記光測定器での測定値、及び前記減衰率を測定点とし前記仮想線は前記基準点を含む2点以上の前記測定点を通過する線であることを特徴とする請求項1に記載の反射光測定装置。
  3. 前記演算制御部は、複数の増幅回路を直列に接続して使用する場合には、複数の増幅回路数に応じて、前記光減衰器の減衰率を変動させながら得られた前記光測定器の測定値に対して、前記仮想線からの平均差分値に基づく校正線を記憶し、前記光測定器の測定値の大きさに対して、前記増幅回路の数に応じた前記仮想線又は前記校正線から得られる前記反射率を、算出して数値化することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射光測定装置。
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