JP6379728B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、運転状態に応じて機械圧縮比が変えられる内燃機関の冷却装置に関する。
特許文献1には、アクチュエータの作動により機械圧縮比が変えられる圧縮比可変機構を備える内燃機関が開示されている。
特開2006−46194号公報
内燃機関の圧縮比が高い運転状態では、圧縮比が低い運転状態に比べてアクチュエータの負荷が大きくなって発熱量が増大するため、アクチュエータの耐熱性を確保することが難しくなる。
特許文献1に開示された内燃機関では、内燃機関の温度が所定値以上のときに、高負荷時における圧縮比を下げる制御が行われることにより、アクチュエータが熱的に保護される。
しかしながら、このように内燃機関の温度状態によって圧縮比を下げる制御が行われると、内燃機関の燃料消費量を十分に低減できないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の温度状態によらずにアクチュエータが内燃機関の圧縮比を高める状態を維持できる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、アクチュエータの作動により機械圧縮比が変えられる圧縮比可変機構を備える内燃機関の冷却装置であって、アクチュエータと冷却媒体との間で熱交換を行うアクチュエータ熱交換部と、冷却媒体を吐出する流量を制御するポンプと、ポンプから送られる冷却媒体をアクチュエータ熱交換部に循環させる冷却回路と、冷却媒体の熱を外気に放出させるラジエータと、を備え、冷却回路は、機関本体を冷却する冷却媒体を循環させる主冷却回路であり、冷却回路において、ポンプから吐出される冷却媒体は、ラジエータ、アクチュエータ熱交換部、及び、機関本体の順に循環することを特徴とする内燃機関の冷却装置が提供される。
上記態様によれば、ポンプから送られる冷却媒体がアクチュエータ熱交換部を循環してアクチュエータの熱を吸収する。ポンプから送られる冷却媒体の流量に応じてアクチュエータが冷却されることにより、内燃機関の温度が高い状態においても、アクチュエータが圧縮比可変機構を駆動して内燃機関の圧縮比を高める状態を維持することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関のシステム図である。 本発明の第2実施形態に係る内燃機関のシステム図である。 本発明の第3実施形態に係る内燃機関のシステム図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関(以下、単に「エンジン」と称する)1の概略構成を示している。
エンジン1は、シリンダブロック20と、その頂部を覆うシリンダヘッド10と、を備える。ピストン11は、シリンダブロック20のシリンダ(気筒)12内に収装される。ピストン11、シリンダ12、及びシリンダヘッド10によって燃焼室13が区画形成される。ピストン11は、燃焼室13内で燃料が燃焼する燃焼圧力を受けて、シリンダ12を往復動する。
シリンダヘッド10は、燃焼室13に連通する吸気ポート15及び排気ポート16を有する。多気筒エンジン1では、各シリンダ12の吸気ポート15に吸気通路50が接続し、各シリンダ12の排気ポート16に排気通路57が接続する。
吸気通路50は、図中矢印で示すように吸気を導く吸気管53と、吸気を各シリンダ12に導く吸気マニフォルド54と、を備える。吸気マニフォルド54は、吸気管53に接続するコレクタ部54Aと、コレクタ部54Aから分岐して各シリンダ12の吸気ポート15に接続する複数のブランチ部54Bと、を備える。
シリンダヘッド10には、吸気バルブ55、吸気カムシャフト56、排気バルブ58、排気カムシャフト59、及び点火プラグ17などが設けられる。吸気カムシャフト56によって吸気バルブ55が所定のバルブタイミングで吸気ポート15を開くと、燃料噴射弁(図示省略)から噴射される燃料によって混合気が吸気ポート15から燃焼室13に導入される。燃焼室13に導入された混合気は、点火プラグ17によって点火されて燃焼する。排気カムシャフト59によって排気バルブ58が所定のバルブタイミングで排気ポート16を開くと、燃焼により生じた排気が排気ポート16から排気通路57を通じて図中矢印で示すように排出される。
エンジン1のコントローラ(図示省略)は、運転状態を検出する信号に応じて燃料噴射量、点火時期、スロットルバルブ(図示省略)の開度、及び圧縮比などを制御する。
エンジン1は、ピストン11の上死点位置を調整して圧縮比(機械圧縮比)を変える複リンク式圧縮比可変機構29を備える。圧縮比可変機構29は、ピストン11とクランクシャフト21とをアッパリンク22及びロアリンク23を介して連結し、コントロールリンク24によってロアリンク23の姿勢を制御して圧縮比を変える。
アッパリンク22は、その上端をピストンピン31を介してピストン11に連結し、その下端を連結ピン32を介してロアリンク23の一端に連結する。ロアリンク23の他端は、コントロールピン33を介してコントロールリンク24に連結する。ロアリンク23は、その略中央の連結孔にクランクシャフト21のクランクピン21Aが挿入され、クランクピン21Aを中心軸として揺動する。
クランクシャフト21は、クランクピン21A、ジャーナル21B、及びカウンターウェイト21Cを備える。クランクピン21Aは、ジャーナル21Bから所定量偏心しており、ロアリンク23を揺動自在に支持する。ジャーナル21Bは、シリンダブロック20に設けられる軸受(図示省略)によって回転自在に支持される。カウンターウェイト21Cは、ジャーナル21Bとクランクピン21Aとをつなぐアーム部に設けられ、回転部分の重量アンバランスを取り除く。
コントロールリンク24は、その一端がコントロールピン33を介してロアリンク23に連結し、その他端が連結ピン35を介してコントロールシャフト41に連結する。コントロールシャフト41にはギア(図示省略)が形成されており、このギアが電動モータ45の回転軸44に設けられたピニオン43と噛合する。コントロールシャフト41と連結ピン35とは、互いに偏心している。これにより、電動モータ45によってピニオン43を介してコントロールシャフト41が回転すると、連結ピン35が移動する。
ピストン11の往復動は、アッパリンク22によってロアリンク23に伝達されてクランクシャフト21の回転に変換される。コントロールリンク24は、その下端に連結するコントロールシャフト41の連結ピン35を支点として揺動する。電動モータ45がピニオン43及びコントロールシャフト41を介して連結ピン35を移動させると、コントロールリンク24の揺動中心が変化し、アッパリンク22とロアリンク23との傾斜角度が変更され、ピストン11の上死点位置が調整される。こうして、圧縮比可変機構29は、ピストン11の上死点位置を調整して圧縮比を変えるようになっている。
上記電動モータ45は、圧縮比可変機構29を駆動するアクチュエータとして設けられる。電動モータ45はコントローラから送られる電流によりピニオン43を回転駆動する。ピニオン43が回転すると、ピニオン43と噛合するギアを介してコントロールシャフト41が回転することで、連結ピン35を移動する。
コントローラは、運転状態に応じて電動モータ45による圧縮比可変機構29の作動を制御する。これにより、ノッキングが発生しない範囲で圧縮比が高められる。
ところで、電動モータ45が圧縮比可変機構29を駆動する負荷は、圧縮比が低い運転状態に比べて圧縮比が高い運転状態で大きくなる。これにより、電動モータ45が圧縮比を高める状態を維持すると、電動モータ45の発熱量が増大する。
この対処方法として、エンジン1は、電動モータ45を冷却する冷却装置60を備える。以下、冷却装置60の構成について説明する。
冷却装置60は、主ラジエータ63、シリンダブロック20に設けられるエンジン冷却水ジャケット26、電動モータ45に設けられるモータ冷却水ジャケット46、及び冷却水ポンプ62によって送られる冷却水を循環させる主冷却回路61を備える。
主ラジエータ63は、冷却水ポンプ62から送られる冷却水を循環させ、冷却水の熱を外気に放出させる。車両に搭載されるエンジン1では、主ラジエータ63の前方に冷却ファン(図示省略)が設けられる。冷却ファンから送られる冷却風と車両の走行風とが主ラジエータ63に当たることにより、主ラジエータ63を循環する冷却水から外気への放熱が促される。
エンジン冷却水ジャケット26は、シリンダブロック20のシリンダ12のまわりに冷却水を循環させるようになっている。エンジン冷却水ジャケット26は、シリンダブロック20と冷却水との間で熱交換を行う機関熱交換部を構成する。なお、シリンダヘッド10の内部にも、同様のエンジン冷却水ジャケット(図示省略)が形成されている。
モータ冷却水ジャケット46は、電動モータ45のステータ(図示省略)のまわりに冷却水を循環させるようになっている。モータ冷却水ジャケット46は、電動モータ45と冷却水との間で熱交換を行うアクチュエータ熱交換部を構成する。
主冷却回路61は、主ラジエータ63の出口とモータ冷却水ジャケット46の入口とを連通する冷却水通路64と、モータ冷却水ジャケット46の出口とエンジン冷却水ジャケット26の入口とを連通する冷却水通路65と、エンジン冷却水ジャケット26の出口と冷却水ポンプ62の入口とを連通する冷却水通路66と、冷却水ポンプ62の出口と主ラジエータ63の入口とを連通する冷却水通路67と、を備える。
冷却水ポンプ62は、ポンプ機構(図示省略)の回転によって入口から吸込んだ冷却水を出口へと吐出する。冷却水ポンプ62は、電動モータ(図示省略)によってポンプ機構が駆動される電動ポンプであり、コントローラから送られる電流により冷却水を吐出する流量を制御する。コントローラは、運転状態に応じて冷却水ポンプ62の回転速度を制御する。冷却水ポンプ62に電動ポンプを用いることにより、エンジン1の回転速度によらず冷却水ポンプ62の回転速度が制御されるため、エンジン1の低速運転時から電動モータ45及びシリンダブロック20を冷却する効果が十分に得られる。
冷却水ポンプ62から吐出される冷却水は、図中矢印で示すように、主ラジエータ63、モータ冷却水ジャケット46、エンジン冷却水ジャケット26の順に循環する。
モータ冷却水ジャケット46を循環する冷却水が電動モータ45の熱を吸収することにより、電動モータ45が冷却される。モータ冷却水ジャケット46には、主ラジエータ63を通過して温度が低下した冷却水が流入するため、電動モータ45の冷却が有効に行われる。
続いて、エンジン冷却水ジャケット26を循環する冷却水がシリンダブロック20の熱を吸収することにより、シリンダブロック20が冷却される。エンジン冷却水ジャケット26には、モータ冷却水ジャケット46を通過して温度が若干上昇した冷却水が流入する。冷却水に対する電動モータ45の放熱量は、冷却水に対するシリンダブロック20の放熱量に比べて大幅に低いため、シリンダブロック20の冷却能力の低下を抑えられる。
冷却装置60では、冷却媒体として冷却水が用いられるが、これに限らず、冷却媒体として他の流体を用いてもよい。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、圧縮比可変機構29の電動モータ45と冷却水(冷却媒体)との間で熱交換を行うモータ冷却水ジャケット46(アクチュエータ熱交換部)と、冷却水を吐出する流量を制御する冷却水ポンプ62と、冷却水ポンプ62から送られる冷却水をモータ冷却水ジャケット46に循環させる主冷却回路61と、を備える冷却装置60が提供される。冷却水ポンプ62から送られる冷却水は、モータ冷却水ジャケット46を循環して電動モータ45の熱を吸収する。冷却水ポンプ62から送られる冷却水の流量に応じて電動モータ45が冷却されることにより、エンジン1の温度が高い状態において、電動モータ45が圧縮比可変機構29を駆動してエンジン1の圧縮比を高める状態を維持しても、電動モータ45の耐熱性を確保することが可能となる。これにより、エンジン1の温度状態によらずエンジン1の圧縮比が高められ、エンジン1の燃料消費率を低減することができる。
また、電動モータ45のモータ冷却水ジャケット46に冷却水を循環させる冷却回路は、シリンダブロック20(機関本体)を冷却する冷却水を循環させる主冷却回路61とする。これにより、モータ冷却水ジャケット46に冷却水を循環させる専用の冷却回路を設ける必要がなく、エンジン1の構造が複雑になることが抑えられる。
また、圧縮比可変機構29を駆動するアクチュエータは、電動モータ45とする。電動モータ45を冷却することにより、電動モータ45のトルク定数が向上する。これにより、圧縮比を高い状態に維持するときに電動モータ45を流れる電流が減少するため、電動モータ45の消費電力が低減され、エンジン1の燃料消費量を低減することができる。
〈第2実施形態〉
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態に係るエンジン1の冷却装置60と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態に係るエンジン1の冷却装置60は、モータ冷却水ジャケット46がシリンダブロック(機関本体)20を冷却する主冷却回路61に介装されている。これに対して、第2実施形態に係るエンジン100の冷却装置160は、インタークーラ170を有する副冷却回路171にモータ冷却水ジャケット46が含まれるように構成される。
エンジン100は、吸気通路150に吸気を過給する過給器(図示省略)を備える。インタークーラ170は、吸気通路150の過給器より下流側の吸気管153に介装される。インタークーラ170では、これを循環する冷却水とこれを通過する吸気との間で熱交換が行われ、過給器によって圧縮されて温度上昇した吸気が冷却される。インタークーラ170は、吸気と冷却水との間で熱交換を行う吸気熱交換部を構成する。
冷却装置160は、シリンダブロック20を冷却する冷却水を循環させる主冷却回路161と、モータ冷却水ジャケット46及びインタークーラ170を冷却する冷却水を循環させる副冷却回路171と、を備える。主冷却回路161と副冷却回路171とは、互いに独立して設けられる。
主冷却回路161には、主ラジエータ63、シリンダブロック20のエンジン冷却水ジャケット26が介装される。主冷却回路161では、冷却水ポンプ(図示省略)によって送られる冷却水が、図中矢印で示すように、主ラジエータ63及びエンジン冷却水ジャケット26に循環することにより、シリンダブロック20などが冷却される。
副冷却回路171には、副ラジエータ173、電動モータ45のモータ冷却水ジャケット46、インタークーラ170、及び冷却水ポンプ172が設けられる。
副ラジエータ173は、冷却水ポンプ172から送られる冷却水を循環させ、冷却水の熱を外気に放出させるようになっている。車両に搭載されるエンジン100では、主ラジエータ63の前方に副ラジエータ173が設けられ、副ラジエータ173の前方に冷却ファン(図示省略)が設けられる。冷却ファンから送られる冷却風と車両の走行風とが副ラジエータ173に当たることにより、副ラジエータ173を循環する冷却水から外気への放熱が促される。
副冷却回路171は、副ラジエータ173の出口とモータ冷却水ジャケット46の入口とを連通する冷却水通路174と、モータ冷却水ジャケット46の出口とインタークーラ170の入口とを連通する冷却水通路175と、インタークーラ170の出口と冷却水ポンプ172の入口とを連通する冷却水通路176と、冷却水ポンプ172の出口と副ラジエータ173の入口とを連通する冷却水通路177と、を備える。
冷却水ポンプ172は、ポンプ機構の回転によって入口から吸込んだ冷却水を出口へと吐出する。冷却水ポンプ172は、電動モータ(図示省略)がポンプ機構を駆動する電動ポンプであり、コントローラから送られる電流により作動する。コントローラは、運転状態に応じて冷却水ポンプ172の回転速度を制御する。
なお、冷却水ポンプ172は、上述した構成に限らず、エンジン100の動力によって駆動される構成としてもよい。
冷却水ポンプ172から吐出される冷却水は、図中矢印で示すように、副ラジエータ173、モータ冷却水ジャケット46、インタークーラ170の順に循環する。
モータ冷却水ジャケット46を循環する冷却水が電動モータ45の熱を吸収することにより、電動モータ45が冷却される。モータ冷却水ジャケット46には、副ラジエータ173を通過して温度が低下した冷却水が流入するため、電動モータ45の冷却が有効に行われる。
続いて、インタークーラ170を循環する冷却水がインタークーラ170を通過する吸気の熱を吸収することにより、シリンダ12内に吸入される吸気が冷却される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、モータ冷却水ジャケット46に冷却水を循環させる副冷却回路171とは別にシリンダブロック20を冷却する冷却水を循環させる主冷却回路161を独立して備える冷却装置160が提供される。これにより、電動モータ45の冷却がシリンダブロック20の冷却と独立して行われるため、電動モータ45の冷却能力を高めることができる。
また、本実施形態によれば、副冷却回路171にはインタークーラ170より上流側にモータ冷却水ジャケット46を備え、モータ冷却水ジャケット46にインタークーラ170(吸気熱交換部)より低温の冷却水が流れる冷却装置160が提供される。これにより、電動モータ45の冷却が吸気の冷却より優先して行われ、電動モータ45の冷却能力を高めることができる。一方、インタークーラ170には、モータ冷却水ジャケット46を通過して温度が若干上昇した冷却水が流入する。しかし、冷却水に対する電動モータ45の放熱量は、冷却水に対するインタークーラ170を通過する吸気の放熱量に比べて大幅に低いため、インタークーラ170の冷却能力の低下を抑えられる。
また、冷却水ポンプ172に電動ポンプを用いることにより、エンジン100の回転速度によらず冷却水ポンプ172の回転速度が制御されるため、エンジン100の低速運転時から電動モータ45を冷却する効果が十分に得られる。
〈第3実施形態〉
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。以下では、上記第2実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第2実施形態に係るエンジン100の冷却装置160と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第2実施形態に係るエンジン100の冷却装置160は、インタークーラ170が吸気管153に介装されている。これに対して、第3実施形態に係るエンジン200の冷却装置260は、インタークーラ270が吸気マニフォルド254に介装される。
吸気通路250は、吸気を導く吸気管253と、吸気を各シリンダ12に分配する吸気マニフォルド254と、を備える。吸気マニフォルド254は、吸気管253に接続するコレクタ部254Aと、コレクタ部254Aから分岐して各シリンダ12の吸気ポート15に接続する複数のブランチ部254Bと、を備える。ブランチ部254Bは、図3においてシリンダヘッド10の左側部に連結される。コレクタ部254Aは、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20の左側部に沿うように配置される。
エンジン200は、吸気通路250に吸気を過給する過給器(図示省略)を備える。インタークーラ270は、吸気マニフォルド254のコレクタ部254Aに介装され、吸気マニフォルド254と一体に設けられる。インタークーラ270では、これを循環する冷却水とコレクタ部254Aを通過する吸気との間で熱交換が行われ、過給器によって圧縮されて温度上昇した吸気が冷却される。インタークーラ270は、吸気と冷却水との間で熱交換を行う吸気熱交換部を構成する。
冷却装置260は、シリンダブロック20を冷却する冷却水を循環させる主冷却回路161と、モータ冷却水ジャケット46及びインタークーラ270を冷却する冷却水を循環させる副冷却回路271と、を備える。主冷却回路161と副冷却回路271とは、互いに独立して設けられる。
副冷却回路271には、副ラジエータ173、電動モータ45のモータ冷却水ジャケット46、インタークーラ270、及び冷却水ポンプ172が設けられる。
副冷却回路271は、副ラジエータ173の出口とモータ冷却水ジャケット46の入口とを連通する冷却水通路174と、モータ冷却水ジャケット46の出口とインタークーラ270の入口とを連通する冷却水通路275と、インタークーラ270の出口と冷却水ポンプ172の入口とを連通する冷却水通路276と、冷却水ポンプ172の出口と副ラジエータ173の入口とを連通する冷却水通路177と、を備える。
冷却水ポンプ172から吐出される冷却水は、図中矢印で示すように、副ラジエータ173、モータ冷却水ジャケット46、インタークーラ270の順に循環し、電動モータ45が冷却されるとともに、インタークーラ270を通過する吸気が冷却される。
インタークーラ270を備える吸気マニフォルド254は、図3においてシリンダヘッド10の左側部に沿うように配置される。
モータ冷却水ジャケット46を備える電動モータ45は、図3においてシリンダブロック20の左側部に設置される。電動モータ45は、インタークーラ270の下方に配置される。つまり、モータ冷却水ジャケット46とインタークーラ270とは、機関本体の側部に上下方向に並んで配置される。
モータ冷却水ジャケット46の出口とインタークーラ270の入口とを結ぶ冷却水通路275は、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20の側部に沿って配置される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、吸気をシリンダ12に導く吸気マニフォルド254を備え、吸気マニフォルド254にインタークーラ270を備える冷却装置260が提供される。これにより、モータ冷却水ジャケット46をインタークーラ270に近接して設けることが可能となり、副冷却回路271の通路長さを短くして、車両に副冷却回路271を搭載することが容易にできる。
また、モータ冷却水ジャケット46とインタークーラ270とは、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20(機関本体)の側部に沿って並んで配置されることにより、互いに近接して設けられる。これにより、副冷却回路271の通路長さを短くして、車両に副冷却回路271を搭載することが容易にできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態に係る圧縮比可変機構29は、複数のリンク22〜24の姿勢を変化させることでピストン11の上死点位置を変化させて機械圧縮比を変える複リンク式のものであったが、これに限らず、他の構成によって機械圧縮比を変えるものであってもよい。
さらに、圧縮比可変機構29を駆動するアクチュエータは、電動モータ45に限らず、他のアクチュエータを用いてもよい。
本発明は、車両に搭載されるエンジンの冷却装置として好適であるが、車両以外に使用されるエンジンの冷却装置にも適応できる。
1 エンジン(内燃機関)
10 シリンダヘッド(機関本体)
20 シリンダブロック(機関本体)
29 圧縮比可変機構
45 電動モータ(アクチュエータ)
46 モータ冷却水ジャケット(アクチュエータ熱交換部)
60、160、260 冷却装置
61、161 主冷却回路
62、172 冷却水ポンプ(ポンプ)
170、270 インタークーラ(吸気熱交換部)
171、271 副冷却回路
254 吸気マニフォルド

Claims (7)

  1. アクチュエータの作動により機械圧縮比が変えられる圧縮比可変機構を備える内燃機関の冷却装置であって、
    前記アクチュエータと冷却媒体との間で熱交換を行うアクチュエータ熱交換部と、
    冷却媒体を吐出する流量を制御するポンプと、
    前記ポンプから送られる冷却媒体を前記アクチュエータ熱交換部に循環させる冷却回路と、
    冷却媒体の熱を外気に放出させるラジエータと、
    を備え
    前記冷却回路は、機関本体を冷却する冷却媒体を循環させる主冷却回路であり、
    前記冷却回路において、前記ポンプから吐出される冷却媒体は、前記ラジエータ、前記アクチュエータ熱交換部、及び、前記機関本体の順に循環する、
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. アクチュエータの作動により機械圧縮比が変えられる圧縮比可変機構を備える内燃機関の冷却装置であって、
    前記アクチュエータと冷却媒体との間で熱交換を行うアクチュエータ熱交換部と、
    冷却媒体を吐出する流量を制御するポンプと、
    前記ポンプから送られる冷却媒体を前記アクチュエータ熱交換部に循環させる冷却回路と、
    を備え、
    前記冷却回路とは別に機関本体を冷却する冷却媒体を循環させる主冷却回路を独立して備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の冷却装置であって、
    吸気と冷却媒体との間で熱交換を行う吸気熱交換部を備え、
    前記アクチュエータ熱交換部に前記吸気熱交換部より低温の冷却媒体が流れることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の冷却装置であって、
    前記冷却回路には、前記吸気熱交換部より上流側に前記アクチュエータ熱交換部を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  5. 請求項3または4に記載の内燃機関の冷却装置であって、
    吸気をシリンダに導く吸気マニフォルドを備え、
    前記吸気マニフォルドに前記吸気熱交換部を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の冷却装置であって、
    前記アクチュエータ熱交換部と前記吸気熱交換部とが機関本体の側部に沿って並んで配置されることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の内燃機関の冷却装置であって、
    前記アクチュエータは、電動モータであることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
JP2014130434A 2014-06-25 2014-06-25 内燃機関の冷却装置 Expired - Fee Related JP6379728B2 (ja)

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