本明細書で説明されるある実施は、マーチャントと買い手との間の多言語トランザクションを可能とする技術および構成を含む。例えば、ポイントオブセール(POS)場所の計算デバイスまたは他のマーチャントデバイスは、マーチャントに第1言語で情報を提示し、かつ、買い手に第2の異なる言語で情報を提示してもよい。ある場合、マーチャントデバイスは、マーチャントデバイスに関連付けられたディスプレイの物理的向きの変化を検出することに応じて、異なる言語の間で切り換えを行ってもよい。例えば、ディスプレイがマーチャントに関連付けられた向きに向いている第1向きにおいて、マーチャントデバイスはマーチャントに好まれる第1言語で情報を提示してもよい。回転またはマーチャントデバイスのディスプレイの向きの他の変化(例えば、ディスプレイが買い手から視認可能な異なる向きを向いていることを示すこと)を検出すると、マーチャントデバイスは買い手に好まれると示されている第2言語で情報を提示してもよい。
ある場合、言語を切り替えることに加えてまたは代えて、マーチャントデバイスはマーチャントデバイスの少なくともディスプレイの検出された向きに基づいて、所定のアプリケーションやデバイスフィーチャへのアクセスを制御してもよい。例えば、マーチャントデバイスはタッチスクリーンディスプレイに第1ユーザインタフェース(UI)を提示してもよい。第1UIは、買い手が購入を望んでいるひとつ以上のアイテムをマーチャントが選択できるようにするためなどのトランザクションのための情報の入力を可能とするひとつ以上の仮想コントロールを含んでもよい。マーチャントがトランザクションに関する情報の入力を完了すると、マーチャントデバイスは買い手に提示されることが意図されている第2UIを提示してもよい。例えば、第2UIは、買い手が情報を入力することを可能とするための、またはそうでなければ買い手がトランザクションの完了に向けたアクションを行うことを可能とするための、ひとつ以上の仮想コントロールを含んでもよい。ある例では、第2UIは、ディスプレイが買い手に向くようマーチャントがディスプレイを回転させるかそうでなければディスプレイの位置を変える前に、ディスプレイに提示されてもよい。ある例では、第2UIは、マーチャントデバイスがディスプレイの回転またはディスプレイの位置の他の変更を検出することに応じて、ディスプレイに提示されてもよい。いずれの場合においても、マーチャントデバイスは、例えばマーチャントにより視認可能な第1向きから買い手により視認可能な第2向きへのディスプレイの動きなどのディスプレイの物理的向きの変更を示すものを受ける。
マーチャントデバイスはディスプレイに第2UIを提示し、買い手は第2UIと相互作用してもよい。いくつかの例として、買い手は支払いカードについての署名を入力してもよいし、チップの額を入力してもよいし、レシートを受け取るための連絡先情報を入力してもよいし、例えば質問に応じた他のタイプの買い手情報を入力してもよいし、トランザクションの完了を可能とする他のタイプの情報を入力してもよい。したがって、第2UIはトランザクションの買い手段階を完了させるための、買い手によるタッチベースの情報入力を可能としてもよい。買い手が第2UIとのやりとりを完了すると、ディスプレイはマーチャントに向くよう再度向きを戻されてもよい。第2向きから第1向きへのディスプレイの向きの変更に少なくとも部分的に基づいて、マーチャントデバイスはマーチャントによる新たなトランザクションの開始を可能としてもよい。言い換えると、ディスプレイが買い手に関連付けられた向きを向いているとき、買い手UIのみが提示され、買い手はマーチャントインタフェースにアクセスすることができない。これにより、買い手は新たなトランザクションを開始することはできないし、マーチャントによってのみ適正に行われる他のアクションを行うこともできない。続いて、マーチャントデバイスがディスプレイが第1向きに戻された、すなわちマーチャントに関連付けられた向きを向いている、ことを検出した場合、マーチャントは新たなトランザクションを開始することができ、また買い手による実行が制限される他の機能をマーチャントデバイス上で実行することができる。
ある例では、第2向きから第1向きへのディスプレイの向きの変化を検出することに応じて、マーチャントデバイスは自動的に、マーチャントによる新たなトランザクションの開始を可能とする別のインタフェースをディスプレイに提示してもよい。あるいはまた、他の例として、第2向きから第1向きへのディスプレイの向きの変更を検出することに応じて、マーチャントデバイスは所定の仮想コントロールを可用化してもよい。仮想コントロールは例えばひとつ以上のタッチスクリーン仮想ボタンまたはアイコンであり、これは第2向きでは非活性化されていたものが、第1向きでは選択可能とされる。例えば、第1向きにおいて「新たなトランザクションの開始」ボタンがマーチャントによって選択可能とされてもよく、一方でディスプレイが第2向きにあったときに買い手がその「新たなトランザクションの開始」ボタンを選択しようとした場合には、マーチャントデバイスは、ディスプレイが第2向きにあるとの判定に基づいてその試みの選択を無視してもよい。
本明細書において、マーチャントは、買い手から受ける補償と交換に、買い手が得ようとする物品やサービスを提供することに従事する任意のビジネスや他の主体を含んでもよい。本明細書において、マーチャントに帰するアクションは、マーチャントの従業員や他の者によって行われるアクションを含んでもよく、したがって、本明細書においては、とりわけ議論されない限りマーチャントとその従業員との間の区別はなされない。加えて、本明細書において、買い手は、例えば購入したり借りたりリースしてもらったり賃借りしたりライセンスしてもらったりすることによって、マーチャントから物品やサービスを取得する任意の主体を含んでもよい。買い手はマーチャントの顧客および/または潜在的顧客を含んでもよい。以下、マーチャントによって提供される物品および/またはサービスはアイテムと称されてもよい。したがって、マーチャントおよび買い手は互いにやりとりすることでトランザクションを実行する。そのトランザクションにおいては、買い手はマーチャントからひとつ以上のアイテムを取得し、その返しとして買い手は支払いをマーチャントに提供する。したがって、本明細書において、POSトランザクションなどのトランザクションは、例えばPOSロケーションにおける、ひとつ以上のアイテムの取得のための買い手とマーチャントとの間の金銭的トランザクションを含んでもよい。
ある例では、サービスプロバイダはマーチャントに、特定の買い手についての言語情報を提供してもよい。例えば、サービスプロバイダはマーチャントに支払いサービスを提供し、その支払いサービスを提供することに併せて言語情報を提供してもよい。サービスプロバイダによって提供される支払いサービスは、マーチャントが買い手から支払いを受け、そうでなければ買い手とのPOSトランザクションを実行できるよう、マーチャントに、ソフトウエア、ハードウエアおよび/または支払い処理サービスを提供することを含んでもよい。
サービスプロバイダは支払いサービスを多数のマーチャントに提供してもよい。その結果、サービスプロバイダは、複数のPOSロケーションにおいて多種多様なアイテムについて買い手とマーチャントとの間で実行された多数のPOSトランザクションのPOSトランザクション情報を受けてもよい。サービスプロバイダは受けたトランザクション情報を、各POSトランザクションに参加したマーチャントおよび買い手に関連付けられたそのマーチャントのプロファイルおよびその買い手のプロファイルへと整理してもよい。したがって、サービスプロバイダは特定のトランザクションのトランザクション情報を、そのトランザクションを実行した買い手に関連付けられる買い手プロファイルに関連付けてもよい。特定の買い手に関連付けられる買い手プロファイルは、買い手について情報を示す買い手識別情報と、購入されたアイテムの詳細を示すアイテム購入情報と、支払い金額と、トランザクションの時刻および場所と、を含んでもよい。
ある例では、買い手プロファイルに含まれる情報に基づいて、サービスプロバイダは特定の買い手の好ましい言語を決定し、その好ましい言語をその買い手の買い手プロファイルに関連付けることができる。例えば、POSトランザクションで支払うときに、買い手はマーチャント宛の支払いを、現金や小切手や支払いカードや買い手が携帯する買い手デバイスを用いてアクセス可能な電子支払いアカウントなどのうちの任意のものを用いて、提供してもよい。POSトランザクションの間、マーチャントデバイスはサービスプロバイダに、他のトランザクション情報に加えて支払い情報を送ることができる。他のトランザクション情報は例えば買い手に選ばれたアイテムの説明や選ばれたアイテムの値段や時刻やトランザクションの日付や場所であってもよい。加えて、多くの場合、マーチャントデバイスはサービスプロバイダに送られるトランザクション情報に買い手識別情報を含めることができる。例えば、買い手の支払いカードから、買い手の電子支払いアカウントから、マーチャントクラブメンバーシップまたは買い手がサインアップした他のインセンティブプログラムから、買い手識別情報を決定することができる。一例として、マーチャントは買い手の支払いカード情報をサービスプロバイダに送り、支払いカードを支払い手段として用いて行われたトランザクションの認証を得てもよい。
買い手識別情報に基づいて、サービスプロバイダは現在のトランザクションについて受けた買い手情報に対応する特定の買い手プロファイルを特定してもよい。その特定の買い手プロファイルに特定の言語が既に関連付けられている場合、サービスプロバイダは、現在のトランザクションの完了の前に、マーチャントデバイスに少なくともその特定の言語を示すものを送ってもよい。例えば、マーチャントデバイスがサービスプロバイダからのクレジットカード認証や他の支払い認証を待っている間に、言語情報をマーチャントデバイスに送ってもよい。マーチャントデバイスは次に言語情報を用いることで、特定の買い手によって見られるべきディスプレイに提示する言語を決定してもよい。
さらに、ある例では、マーチャントプロファイルは特定のマーチャントによって、または特定のマーチャントの特定の従業員によって好まれる言語を示してもよい。一例として、特定のマーチャントが関連マーチャントデバイスにログインし、以前にスペイン語を好ましい言語として示していたとする。したがって、マーチャントUIは特定のマーチャントにスペイン語で示される。次に、買い手が特定のマーチャントからアイテムを購入することを望み、マーチャントに支払いカードを支払い手段として提供したとする。マーチャントは支払いカードをスワイプし、それによりカード情報がサービスプロバイダに送られてもよい。支払いカード情報に基づいて、サービスプロバイダは現在の買い手に関連付けられた買い手プロファイルを特定し、さらに例えば以前に買い手プロファイルに関連付けられている現在の買い手の好ましい言語を決定してもよい。本例において、買い手プロファイルと関連付けられている好ましい言語が日本語であるとする。サービスプロバイダはマーチャントデバイスに、現在の買い手の好ましい言語は日本語であることを示す通信を送ってもよい。それに応じて、マーチャントデバイスはマーチャントデバイスのディスプレイが現在の買い手に向けられている場合には買い手UIを日本語で提示し、ディスプレイがマーチャントに向けられている場合には買い手UIをスペイン語すなわちマーチャントによって好まれる言語で提示してもよい。
特定の買い手の買い手プロファイルに関連付ける言語を決定するために、サービスプロバイダによって種々の技術が用いられてもよい。一例として、サービスプロバイダの支払いサービスの電子支払いアカウントにサインアップするときなどに、買い手は明示的に好ましい言語を指定してもよい。例えば、以下で追加的に議論されるように、買い手は、スマートフォンやウェアラブル計算デバイスや買い手が携帯する他の携帯計算デバイスなどの買い手デバイスにインストールされた買い手アプリケーションを通じてアクセス可能な電子支払いアカウントを用いて、トランザクションでの支払いを行うことができる。したがって、買い手が支払いサービスのアカウントにサインアップしたとき、買い手は好ましい言語の明示的な指示を提供してもよく、そしてその好ましい言語は特定の買い手の買い手プロファイルに関連付けられる。
他の例として、マーチャントデバイスは例えばトランザクション中に買い手に質問を行うよう構成されてもよい。例えば、マーチャントがマーチャントデバイスのディスプレイを買い手の方に向け、言語情報が特定の買い手の買い手プロファイルにまだ関連付けられていない場合、買い手に提示される買い手インタフェースは買い手に好ましい言語を選択するよう尋ねてもよい。選択された好ましい言語は、現在の買い手のプロファイルと関連付けられてもよい。以降、将来のトランザクション中に、買い手に好ましい言語を再度選択するよう尋ねることは不要である。言語情報は買い手プロファイルから取得可能であるからである。
さらに別の例では、サービスプロバイダは、例えば買い手のアクションからまたは買い手について得られた他の情報から、特定の買い手の好ましい言語を暗に決定してもよい。例えば、買い手がトランザクションのレシートを受け取るために電子メールアドレスを提供したとする。さらに、買い手が電子メールレシートにアクセスする際、買い手がドイツ語などの特定の言語に設定されたブラウザを用いたとする。例えば、ブラウザのロケールがドイツに設定されたか、またはそうでなければユーザがブラウザにドイツ語を好ましい言語として指定した。一例として、買い手がレシートにアクセスするためにブラウザを用いる際にサービスプロバイダによって受け取られるHTTP(hypertext transfer protocol)言語アクセプトヘッダは買い手によって好まれる言語を示してもよい。したがって、買い手がドイツ語に設定されたウェブブラウザを主として用いて電子メールレシートにアクセスすることに基づいて、この言語は特定の買い手の好ましい言語として買い手プロファイルに暗に関連付けられてもよい。特定の買い手の好ましい言語を決定するための様々な他の技術は、本開示の利益を有する当業者には自明であろう。
加えて、マーチャントデバイスのディスプレイの向きを決定するために、例えばディスプレイが現在マーチャントにより視認可能であるかそれとも買い手により視認可能であるかを決定するために、種々の技術が用いられてもよい。一例として、ディスプレイがスタンドに取り付けられる場合、ディスプレイの回転や他の配置変えはスタンドに含まれるスイッチによって検出可能である。追加的にまたは代替的に、マーチャントデバイスは、ディスプレイの向きが第1向きから第2向きへ変わったことを検出可能な加速度計やジャイロスコープやコンパスなどのひとつ以上のセンサを含んでもよい。さらに、ある例では、ディスプレイが現在マーチャントに面しているかそれとも買い手に面しているかを決めるために、顔認識や身体認識や環境認識や音声認識や生体検出(指紋走査など)を用いてもよい。例えば、マーチャントデバイスはディスプレイに関連付けられたカメラを含み、マーチャントデバイスはカメラからの入力に基づいてふたつの異なる向きを認識するよう訓練されてもよい。一例として、背景に壁掛けメニューが検出可能である場合、ディスプレイはマーチャントを向いている可能性があり、一方背景に店舗へのドアが検出可能である場合、ディスプレイは買い手を向いている可能性がある。さらに別の例では、マーチャントデバイスは、マーチャントにより好まれる言語と買い手により好まれる言語との間で切り替えを行うために、ディスプレイの向きを変える前にマーチャントが選択可能なコントロールを含んでもよい。
議論のために、POSトランザクションを実行するための支払いサービスと関連して用いられるマーチャントデバイスの環境において、いくつかの例示的な実施が説明される。しかしながら、本明細書における実施は提供される特定の例に限定されるものではなく、他の環境や他のシステムアーキテクチャや他のアプリケーションなどに拡張可能である。これは本明細書の開示に照らして当業者には明らかであろう。
図1は、ある実施に係る、支払いサービスおよび言語情報サービスの例示的環境100を示す。例えば、環境100はサービスプロバイダ102が支払いサービスを提供することを可能としてもよい。この支払いサービスでは、マーチャントは複数の買い手とのPOSトランザクション、例えば買い手にアイテムを売るためのトランザクション、を実行可能である。さらに、環境100は、サービスプロバイダ102が言語情報を提供することで、マーチャントがPOSトランザクション中に顧客により好まれうる言語を決定するのを助けることを可能としてもよい。本明細書のいくつかの実施において使用可能な種々の異なる言語の例は、いくつか挙げると、英語、スペイン語、日本語、フランス語、タガログ語、官話、ヒンズー語、韓国語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語、ベンガル語、パンジャブ語、ベトナム語、オランダ語、イタリア語、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、フィンランド語、ヘブライ語、を含む。さらに、ある例では、特定の言語のひとつの方言が第1言語であり、その特定の言語の別の方言が第2言語であってもよい。
図示の例では、マーチャントデバイス104はひとつ以上のネットワーク106を介して、サービスプロバイダ102のひとつ以上のサービス計算デバイス108と通信可能である。さらに、マーチャントデバイス104はマーチャント110に伴われている。加えて、ある例では、複数の他のマーチャントデバイス(図1では不図示)が、サービスプロバイダ102により提供される支払いサービスに参加する複数の他のマーチャントに伴われていてもよい。マーチャントデバイス104は、マーチャントデバイス104で実行されるマーチャントアプリケーション112のインスタンスを含んでもよい。マーチャントアプリケーション112は、マーチャント110がPOS位置116で一人以上の買い手114からの支払いを受けることができるよう、マーチャントデバイス104にPOS機能を提供してもよい。例えば、マーチャント110はマーチャントデバイス104を用いて、POS位置116で一人以上の買い手114から、種々の異なるタイプの支払い手段、例えば支払いカードや電子支払いや現金や小切手など、による支払いを受け付けてもよい。
ある種のビジネスでは、POS位置116は店舗やマーチャント110のビジネスの他の場所に対応し、したがって、固定された位置であって多くの場合日ごとベースで変化するものではない。しかしながら、他の種類のビジネスでは、POS位置116は時々刻々と変化しうる。例えば、マーチャント110がフードトラックを営んでいたり、街頭行商であったり、タクシー運転手であったり、そうでなければ買い手の家や買い手のビジネス場所でアイテムを売るマーチャントの場合などのモバイルビジネスを有したりする場合にそうである。
さらに、マーチャントデバイス104の物理的な向きはトランザクション中に変更されうる。例えば、物理的向きの変更により、マーチャントデバイス104で実行されるマーチャントアプリケーション112は、マーチャント110により好まれる第1言語と現在のトランザクションに参加する特定の買い手114によって好まれることが示された第2言語との間の切り替えを行う。追加的にまたは代替的に、マーチャントデバイス104の物理的向き、すなわちマーチャントデバイス104の電子ディスプレイスクリーンが現在向いている向き、を用いて、マーチャントデバイス104においてマーチャントアプリケーション112のどのフィーチャをアクセス可能とするかを制御してもよい。
ある例では、買い手114は、買い手アプリケーション120を実行可能な買い手デバイス118を有してもよい。例えば、ある買い手114は、スマートフォンやタブレットコンピュータやウェアラブル計算デバイスや本明細書のいずこかでさらに列挙されるようなものなどの買い手デバイス118を携帯してもよい。これらの買い手デバイス118のいくつかには買い手アプリケーション120がインストールされていてもよい。買い手アプリケーション120は電子支払い能力を含んでもよい。これにより、買い手114は物理的な支払いカードや現金や小切手などで支払う代わりに買い手アプリケーション120を用いてマーチャント110に支払いを行うことができる。
買い手アプリケーション120はさらに、例えばマーチャントの店舗において、またはマーチャントの店舗に入る前(例えば、買い手がマーチャントデバイス104やマーチャントの住所等から所定の距離内にいる場合)に、買い手114が特定のマーチャント110にチェックインすることを可能としてもよい。例えば、買い手114はマーチャント110にチェックインし、アイテム122を注文してもよい。一例として、買い手114は買い手アプリケーション120を通じてアイテム122を注文でき、アイテムを注文するために列に並んで待つことをスキップし、買い手アプリケーション120を用いてトランザクションの支払いを行い、注文したアイテム122をピックアップするためにマーチャントの店舗の領域に直接進んでもよい。サービス計算デバイス108との通信を通じて、または買い手デバイス118とマーチャントデバイス104との間の直接通信を通じて、買い手の注文は自動的にマーチャントデバイス104に提供されてもよい。
用いられる支払い手段のタイプによらず、マーチャント110と買い手114とはトランザクションを行い、そのトランザクションによって買い手114はPOS位置116においてマーチャント110からアイテム122を取得してもよい。マーチャントデバイス104のマーチャントアプリケーション112は、例えばPOS位置116においてトランザクションが行われている間に、トランザクション情報124をサービス計算デバイス108に送ってもよい。他の例では、例えばマーチャントデバイス104がオフラインでトランザクションを処理する場合、トランザクション情報124は後の時点にバッチで送られてもよいし、他の適切な技術を用いて送られてもよい。
トランザクション情報124は、各トランザクションの時刻、場所および量に関する情報と、取得されたアイテム122に関する情報と、用いられた支払いのタイプ(例えば、現金、小切手、支払いカード、電子支払い)と、買い手識別情報などの追加的情報と、含んでもよい。例えば、クレジットカードやデビットカードやチャージカードやプリペイドカードなどの支払いカード126が支払い手段として用いられた場合、トランザクション情報124は例えばトラック1データ(カード所有者名、カード番号および他のカード情報)などの支払いカードに保持されるデータを含んでもよい。加えて、トランザクションを完了するとき、場合によって買い手114は、電子メールを通じてレシートを受け取るために電子メールアドレスを提供したり、テキストメッセージを介してレシートを受け取るために電話番号を提供したりしてもよい。取得可能なトランザクション情報124の他の例は、取得されたアイテムの項目分けされたリストや各アイテムに対して支払われた額やアイテムのデスクリプタ(サイズ、におい、色等)などの詳細アイテム情報や、特定のトランザクションの地理的POS位置を示す地理的位置データや、オンライン/オフラインカードデータや、マーチャント識別子などのマーチャント110および/またはマーチャントデバイス104を表すデータや、マーチャントカテゴリコード(MCC)などのアイテム購入情報を含む。加えて、ある例では、トランザクション情報124は、ソーシャルネットワークへの買い手の認証の際に受け取った任意のタイプのデータ(あれば)と、マーチャントクラブカードやポイントプログラムや他のインセンティブプログラムから得られた買い手識別情報と、以下で追加的に議論される種々の他の情報と、を含んでもよい。
サービス計算デバイス108は複数の他のマーチャントに関連付けられた複数の他のマーチャントデバイス(図1では不図示)からトランザクション情報を受けてもよい。例えば、多数の他のマーチャントもまた、支払いサービスを介してトランザクションを実行するために、自身のマーチャントデバイスを動作させてもよい。したがって、他のマーチャントに関連付けられたマーチャントデバイスからのトランザクション情報もまたサービス計算デバイス108によって受け取られてもよい。
サービス計算デバイス108はトランザクション情報124を受け、そのトランザクション情報124をサービス計算デバイス108によって維持されるマーチャント情報128に関連付けてもよい。例えば、トランザクション情報124はマーチャント110に対応する特定のマーチャントプロファイル130に関連付けられてもよい。したがって、サービスプロバイダ102は、支払いサービスに登録している各マーチャントが対応するマーチャントプロファイル130に関連付けられるように、複数のマーチャントプロファイル130を維持してもよい。マーチャントプロファイル130はひとつ以上の関連マーチャントデバイスで対応するマーチャントによって実行されたトランザクションのトランザクション情報を含む。
加えて、サービス計算デバイスはトランザクション情報124から買い手情報132を抽出してもよい。買い手情報に部分的に基づいて、サービスプロバイダは特定のトランザクションのトランザクション情報を、サービスプロバイダ102によって維持される複数の買い手プロファイル134の対応する買い手プロファイル134に関連付けてもよい。例えば、支払いカード126が支払い手段として用いられた場合、特定のトランザクションのトランザクション情報124は支払いカード126の支払いカード識別子を含み、さらには支払いカード126の所有者の名前を含んでもよい。したがって、特定の買い手プロファイル134は支払いカード126の識別子および/または支払いカードの所有者に対応する名前に関連付けられてもよい。特定のトランザクションからの追加的なトランザクション情報はこの買い手プロファイルに関連してもよく、例えばトランザクションのPOS位置やトランザクション量やトランザクションの日時やトランザクションを通じて得られたアイテムや取得されたアイテムについての説明情報やアイテムに支払われた額などである。
ある例では、サービス計算デバイス108は、買い手プロファイル134および/またはマーチャントプロファイル130のデータを検査し、特定のトランザクション中に特定のマーチャントデバイス104によって用いられるべきひとつ以上の言語を決定する言語決定モジュール136を含んでもよい。例えば、言語決定モジュール136は現在のトランザクションのトランザクション情報124を受け、それに応じてそのトランザクションがまだ進行中である間にマーチャントデバイス104に言語情報138を送ってもよい。一例として、言語情報138は現在のトランザクションを実行している買い手に対応する特定の買い手プロファイルに関連付けられた好ましい言語を示してもよい。他の例として、特定の買い手プロファイルに関連付けられた好ましい言語がない場合、言語情報138はこのことを示すと共に、ある例では、マーチャントデバイス104に買い手による好ましい言語の選択を要求する画面を買い手に対して表示させるインストラクションをさらに含んでもよい。あるいはまた、言語選択画面がマーチャントに対して表示され、マーチャントは買い手に好ましい言語を口頭で尋ねてもよい。
追加的にまたは代替的に、マーチャントアプリケーション112は、独立して、またはサービス計算デバイス108から既に受け取っている言語情報138基づいて、トランザクションの様々な段階で提示すべき言語を決定してもよい言語モジュール140を含んでもよい。一例として、マーチャントアプリケーション112の一部として、複数のユーザインタフェース画面または他のコンポーネントが種々の異なる言語でマーチャントデバイス104に提供されてもよく、そのマーチャントデバイス104は種々の異なる言語で予め設定されていてもよい。他の例として、ユーザインタフェースは言語モジュール140によって必要に応じて他の言語に翻訳されてもよい。
一例として、マーチャント110(またはマーチャントの特定の従業員)がフランス語などの第1言語を好むとする。しかしながら、マーチャントのほとんどの顧客が英語などの第2言語を好むようなポイントオブセール位置116で、マーチャント110がトランザクションを行うとする。したがって、マーチャント110は、マーチャントの好ましい言語がフランス語であることを示すよう、マーチャントプロファイルの言語プリファレンスを設定してもよい。マーチャントプロファイルの少なくとも一部は、サービス計算デバイス108と共にマーチャントデバイス104にもローカルで保持されてもよい。
マーチャント110がマーチャントデバイスにログインすると、言語モジュール140はマーチャント110の好ましい言語を決定してもよい。その結果、マーチャント110に提示されるユーザインタフェースは第1言語すなわちフランス語で提示され、一方、買い手114に提示されるユーザインタフェースは自動的にデフォルトで第2言語すなわち英語で提示される。例えば、マーチャントデバイス104がマーチャントデバイス104の向きの変化を検出した場合、この向きの変化はインタフェースが買い手114に提示されていることを示すのであるが、インタフェースはデフォルト言語で提示されてもよい。この実装は、マーチャントデバイス104がオフラインモードで動作しているかオンラインモードで動作しているかに関わらず、用いられてもよい。追加的に、ある例では、言語決定モジュール136および/または言語モジュール140は、マーチャントデバイス104によって用いられるデフォルト言語を設定するために、特定のPOS位置の人口統計を用いてもよい。さらに、マーチャントの異なる従業員は異なる言語プリファレンス集合を有しうる。したがって、特定の従業員がログインすると、その従業員がログインしているセッション中はその従業員の言語プリファレンスが用いられてもよい。
図1の例では、マーチャントデバイス104はディスプレイ142を含み、このディスプレイ142は第1向き144に置かれた場合マーチャント110に情報を提示し、第2向き146に置かれた場合買い手114に情報を提示してもよい。ある例では、ディスプレイ142はタッチベースのユーザ入力を受けることができるタッチスクリーンディスプレイであってもよいが、他の例では他のタイプのディスプレイおよび入力デバイスが用いられてもよい。一例として、ディスプレイ142は、タブレット計算デバイスの一部であってもよく、またそうでなければマーチャントアプリケーション112を実行してマーチャントデバイス112の機能を提供する計算デバイスに関連付けられてもよい。
図示の例では、サポート148は、例えば第1方向を向くよう第1向き144でディスプレイ142をサポートするよう構成され、例えば総じて第1方向から離れた第2方向を向くよう第2向き146に配置変えされてもよい。例えば、第1向き144では、ディスプレイ142はマーチャントデバイスの買い手側に立つ買い手からは視認困難であり、一方、ディスプレイ142が買い手を向くよう第2向き146に配置変えされた場合、ディスプレイ142はマーチャントデバイスのマーチャント側に位置するマーチャントからは視認困難となりうる。
一例として、サポート148はプラスチックや金属や他の適切な材料からなるスタンドであってもよく、該スタンドは旋回ベース150を含み、旋回ベース150はサポート148およびディスプレイ142が矢印154で示されるように垂直ピボット軸152の周りで回動することを可能とする。ある例では、ベース150上のサポートの回転は、マーチャント110または買い手114によって手動で行われてもよい。他の例では、例えばモータ(図1では不図示)によって回転を自動化し、マーチャントアプリケーション112によってまたはマーチャントにより手動で制御されるコントロールによりその回転を制御してもよい。したがって、駆動源によらず、マーチャントデバイス104は、第1向き144と第2向き146との間でディスプレイ142を配置変えするためにピボット軸152の周りで回転してもよい。
種々の異なるタイプのセンサのひとつ以上を用いてマーチャントアプリケーション112に向き情報156を提供してもよい。向き情報156は第1向き144と第2向き146との間の変化を示してもよい。一例として、サポート148とベース150との相対運動を検出するために、スイッチ158がベース150に関連付けられてもよい。したがって、第1向き144から第2向き146へマーチャントデバイス104を回転させると、スイッチ158が駆動される。スイッチ158は向き情報156として信号をマーチャントデバイス104のプロセッサ(図1では不図示)に送り、少なくともディスプレイ142が第1向き144から第2向き146へ回動したことを示すものを提供してもよい。機械的スイッチや電気機械的スイッチや電子スイッチなどの任意の適切なタイプのスイッチを用いてもよい。
一例として、ディスプレイ142が第1向き144にある場合、情報160(1)がディスプレイ142に提示されてもよい。例えば、情報160(1)は第1言語で提示されてもよい。サポート148およびディスプレイ142は第2向き146へと回動してもよく、それはスイッチ158をトリップするかそうでなければ駆動してもよい。スイッチ158からの向き情報156に応じて、マーチャントアプリケーション112は、ディスプレイ142が第2向き146にある場合、ディスプレイ142に情報160(2)を提示してもよい。一例として、情報160(2)は情報160(1)の第2言語での翻訳バージョンであってもよい。他の例として、情報160(2)は、買い手による視認および/またはやりとりのための、第2言語で記述された異なる情報であってもよい。ディスプレイ142およびサポート148が第1向き144に回動して戻った場合、スイッチ158は再度駆動されるかそうでなければディスプレイ142が第1向き144に戻ったことを示すものを提供してもよい。それに応じて、情報160(1)が再び第1言語で提示されてもよいし、またはディスプレイ142に提示される異なる情報が第1言語で提示されてもよい。
追加的にまたは代替的に、数多くの他のタイプのセンサ(図1では不図示)を用いてディスプレイ142の向きの変化を決定してもよい。例えば、マーチャントデバイス104は、加速度計やコンパスやジャイロスコープや近接センサなどのディスプレイ142の向きの変化を検出可能なオンボードセンサを含んでもよい。一つの特定の例として、マーチャントデバイス104はタブレット計算デバイスを含んでもよく、タブレット計算デバイスはディスプレイ142およびセンサを含み、サポート148に取り付けられる。追加的にまたは代替的に、サポート148にひとつ以上のセンサを含めてもよい。したがって、マーチャントデバイス104のセンサは少なくともディスプレイ142の向きの変化を検出し、マーチャントアプリケーション112にセンサ情報を向き情報156として提供してもよい。それに応じて、マーチャントアプリケーション112は、第2向き146へのディスプレイ142の向きの変化に基づいて、買い手114に対して情報160(2)を第2言語でディスプレイ142に提示してもよい。
他の例として、マーチャントデバイス104はディスプレイ142に関連付けられたカメラ(図1では不図示)を含んでもよい。マーチャント110は、カメラからの入力に基づいて二つの異なる向き144、146を認識するようマーチャントデバイス104を訓練してもよい。例えば、マーチャントアプリケーション112は、マーチャントアプリケーション112によるディスプレイ142の現在の向きの認識を可能とするよう、マーチャントアプリケーション112を訓練してマーチャント110および/または周囲の環境を認識させることをマーチャント110が行うことを可能とする訓練および認識フィーチャを含んでもよい。例えば、カメラから受けた現在の画像は、少なくとも部分的に、ディスプレイ142が向いている現在の方向を示す向き情報156として機能してもよい。したがって、マーチャントアプリケーション112は顔認識、身体認識、環境認識等を用いてディスプレイ142の現在の向きを認識してもよい。
追加的にまたは代替的に、マーチャントアプリケーション112は音声認識および/または生体センシングを用いてマーチャント110と買い手114とを区別してもよい。例えば、マーチャントデバイス104のマイクロフォンは、ディスプレイがマーチャントによる視認の向きにある場合にマーチャント110が音声コマンドを提供できるよう、音声認識を可能としてもよい。例えば、音声コマンドはマーチャントアプリケーション112に新たなトランザクションを開始させてもよい。
他の例として、マーチャントデバイスは、ディスプレイがマーチャントによる視認の向きにある場合にマーチャントがタッチ可能な指紋センサまたは他の生体センサを含んでもよい。例えば、マーチャントは以前、指紋をマーチャントデバイス104に関連付けるための認証情報を提供した。したがって、マーチャント110は新たなトランザクションを開始するために指紋センサにタッチしてもよく、一方で、買い手がその指紋センサにタッチしたとしてもその指紋は認識されないのでその入力は無視されるであろう。
他の代替として、マーチャントデバイス104はディスプレイ142と共に回転しない物理的ボタンまたは他のコントロールを含み、マーチャント110はディスプレイ142がマーチャントを向くように回転して戻される場合にそれを選択してもよい。例えば、物理的コントロールの選択は、ディスプレイ142がマーチャントの方を向いていることをマーチャントアプリケーションに示してもよい。したがって、マーチャントアプリケーションはマーチャントの第1言語でインタフェースを表示してもよい。さらに、向きがアクセス制御のために用いられる場合、例えば新たなトランザクションを開始したりトランザクションをキャンセルしたりマーチャントアプリケーションの設定を変更したりするための、マーチャントインタフェースに対するアクセスが許可される。さらに、いくつかの例が提供されたが、ディスプレイ142および/またはマーチャントデバイス104の向きの変化を検出するための数多くの他の技術は本明細書の開示の利益を有する当業者には自明であろう。
いくつかの例では、マーチャント110はマーチャントデバイス104とやりとりし、マーチャントデバイス104を用いる際のマーチャント110の好ましい言語を指定してもよい。例えば、マーチャント110の各従業員は好ましい言語を指定し、マーチャントデバイス104にログインした際にはマーチャントアプリケーション112はその好ましい言語でマーチャントインタフェースを提示してもよい。したがって、マーチャントアプリケーション112はひとつ以上のUI(図1では不図示)をマーチャント110に好ましい言語で提示してもよい。追加的に、ある例では、マーチャントの好ましい言語は、例えば支払いサービスへのサインアップ時にマーチャント110が用いた言語に基づいて、暗に示されてもよい。いずれの場合でも、マーチャントまたは特定のマーチャント従業員の好ましい言語は対応するマーチャントプロファイル130に関連付けられてもよい。マーチャントプロファイル130の少なくとも一部は、上述の通り、例えばマーチャントデバイス104がオフラインモードのときでも多言語機能を可能とするためにマーチャントデバイス104にローカルで保持されてもよい。
一例として、マーチャント110は英語を好み、以前にマーチャントデバイス104の言語モジュール140にこのプリファレンスを示したとする。したがって、マーチャント110がマーチャントデバイス104にログインした場合、言語モジュール140はマーチャントアプリケーション112に、マーチャント110への情報160(1)を英語で提示させてもよい。買い手114がアイテム122を購入対象として選択し、買い手アプリケーション120を通じて電子支払いアカウントで支払うことを望んでいるとする。買い手114は買い手アプリケーション120を介してマーチャントデバイス104にチェックインしてもよい。マーチャントデバイス104および/または買い手デバイス118は、トランザクション情報124をサービス計算デバイス108に送ってもよい。サービス計算デバイス108は特定の買い手114および/または買い手デバイス118に対応する特定の買い手プロファイル134を決定してもよい。言語決定モジュール136は、マーチャントデバイス104に言語情報136を送ることで、特定の買い手プロファイル134に関連付けられた好ましい言語をマーチャントデバイス104に知らせてもよい。例えば、言語情報136は少なくとも好ましい言語の名前または他の識別子を含んでもよい。
マーチャントアプリケーション112の言語モジュール140は言語情報136を用いて買い手114に提示されるべきUIの言語を決定してもよい。例えば、マーチャント110はディスプレイ142が第2向き146となるようにマーチャントデバイス104を回転させ、買い手114はアイテム122のトランザクションに対して署名するかそうでなければ認証することができるようになる。サービス計算デバイス108から受けた言語情報138に基づいて、マーチャントアプリケーション112は情報160(2)を、買い手プロファイル134において特定の買い手により好まれると示されている言語で提示してもよい。トランザクションの買い手段階の完了に続いて、マーチャントデバイスはディスプレイ142がマーチャント110を再度向くように回転して戻されてもよい。マーチャント110によって以前好ましいと示された言語に基づいて、マーチャントデバイス104はマーチャント110により好まれる言語で情報160(1)を提示してもよい。この情報160(1)はトランザクションの完了が成功したことを示すものであってもよい。
他の例として、買い手が代わりに支払いカード126で支払うことを選択した場合、マーチャント110は以下で追加的に議論される通り、マーチャントUIを用いてマーチャントデバイス104に買い手によるアイテム122の選択を入力してもよい。マーチャント110はトランザクションの情報を入力し、買い手114に支払いカード126を要求してもよい。マーチャント110はカードリーダ162で支払いカード126をスワイプしてもよい。カードリーダ162はマーチャントデバイス104に含まれるか関連付けられてもよく、例えばスタンド148に位置してもよい。カード番号やカード所有者名や他のトランザクションに関する情報などの支払いカード情報はサービス計算デバイス108にトランザクション情報124として送られてもよい。サービス計算デバイス108はカード情報と買い手プロファイル134のうちのひとつとを突き合わせ、特定された買い手プロファイル134に関連付けられた好ましい言語を決定してもよい。言語決定モジュール136はマーチャントデバイス104に好ましい言語を言語情報138として送り、上述の様にマーチャントデバイス104は情報160(2)を買い手114に提示する際に好ましい言語を用いてもよい。あるいはまた、特定の買い手プロファイル134に関連付けられた好ましい言語がない場合、言語決定モジュール136は言語情報138として、好ましい言語がないことを示す通信と特定の買い手に好ましい言語を要求するためのマーチャントデバイスに対するインストラクションとを送ってもよい。
図2は、ある実施に係る、マーチャントと買い手との間のPOSトランザクションを可能とする例示的マーチャントユーザインタフェースを含むマーチャントデバイス104の例を示す。この例では、上述の通り、マーチャントデバイス104はスタンド148を含み、スタンド148はマーチャント(図2では不図示)から視認可能な第1向きと買い手114から視認可能な第2向きとの間でディスプレイ142が回転することを可能とする回動ベース150上でディスプレイ142を支持する。マーチャントデバイス104は、サポート148上でディスプレイ142を保持するためのフレーム202と、上述の通りある例において向き認識のために用いられうるカメラ204と、をさらに含む。
この例では、マーチャントデバイス104はマーチャントに第1UI206をマーチャントにより好まれる言語で提示してもよい。第1UI206は、マーチャントが買い手114によるひとつ以上の選択を入力してひとつ以上の選択されたアイテムに対する支払額を決定することを可能としてもよい。例えば、第1UI206は、マーチャントにより提供されるアイテムの複数のアイコンまたは他の表現208を含んでもよい。ディスプレイ142がタッチスクリーンである場合、マーチャントは、例えば買い手114によって選択された特定のアイテムの表現208をタップすることによって、選択を入力してもよい。UI206は、買い手114によって選択されたアイテムおよびトランザクションの総支払額を示す選択アイテム領域210をさらに含んでもよい。UI206の種々の部分は、例えばアイテムの説明やマーチャントに他の情報を提供するためのテキスト212を含んでもよい。このテキスト212はマーチャントにより好まれると決定された言語で提示されてもよい。買い手により選択されたアイテムの全てがUI206に入力されると、マーチャントは買い手114に支払い手段を要求してもよい。
上述の通り、POSトランザクションに参加する際、買い手114は種々の異なる支払い手段のうちの任意のものを用いてもよい。例えば、買い手114は多くの場合、クレジットカードやデビットカードやプリペイドカードなどの買い手114が支払いのために用いることができる複数の支払いカード126を有する。さらに、支払いカードに加えて、買い手114は買い手デバイス118を携帯してもよく、この買い手デバイス118は上述の通り買い手アプリケーション120を含んでもよい。例えば、買い手アプリケーション120は電子支払いモジュール214を含んでもよく、このモジュールはトランザクションの電子的支払いを行うために買い手114の電子支払いアカウントを用いる。ある場合、買い手114の電子支払いアカウントはクレジットカードなどの買い手の支払いカードのうちのひとつとリンクされていてもよい。したがって、買い手アプリケーション120により、買い手114は、クレジットカードを生成する必要なく、リンクされたクレジットカードでトランザクションの支払いを行うことができ、これによりマーチャントへのクレジットカードでのカードレス支払いが可能となる。上述の通り、買い手アプリケーション120および対応する電子支払いアカウントは特定の買い手プロファイルに関連付けられてもよい。特定の買い手プロファイルは種々の買い手情報を含んでもよい。買い手情報は例えば買い手の名前、電子支払いアカウントにリンクされた支払いカードを説明する情報、電子支払いアカウントにリンクされた電子メールアドレスであって買い手アプリケーション120を用いて買い手114によって行われた電子支払いトランザクションのレシートが送付されうる電子メールアドレス、を含む。さらに、特定の買い手プロファイルは特定の買い手の好ましい言語を示してもよい。例えば、電子支払いアカウントにサインアップするときにまたは電子支払いアカウントのプリファレンスを更新するときに、買い手は好ましい言語を指定してもよいし、好ましい言語は本明細書で説明される任意の他の技術により決定されてもよい。
上述の支払い手段に加えて、買い手114はオプションで小切手216または現金218で支払ってもよい。例えば、買い手114が小切手216または現金218で支払う場合、マーチャントは買い手114についての追加的な識別情報を提供する識別子を受けることがある。例えば、マーチャントはクラブカードやポイントプログラムや他のインセンティブプログラムを有してもよく、それらはマーチャントによるしたがってマーチャントアプリケーション112による買い手114の特定を可能とする。一例として、マーチャントのインセンティブプログラムの一部として、買い手114は電話番号や電子メールアドレスやクラブカードを提供してもよい。好ましい言語が買い手プロファイルに関連付けられていた場合に買い手の好ましい言語を決定するために、この買い手識別情報は相互参照されて特定のトランザクションが特定の買い手プロファイルと関連付けられる。あるいはまた、買い手114が小切手で支払う場合、マーチャントは買い手114に小切手に伴う買い手情報を提供するよう要求してもよい。この買い手情報は小切手アカウント番号や電話番号や住所や他の識別情報を含んでもよい。したがって、この情報を特定のトランザクションと関連付けることが可能であり、したがってそのトランザクションを買い手プロファイルと関連付けることが可能となる。したがって、異なる複数の支払い手段が使用可能であるにもかかわらず、サービスプロバイダは多くの場合、特定の買い手をその買い手の買い手プロファイルに関連付け、したがって好ましい言語がその特定の買い手に関連付けられているか否かを決定することができる。
図3A−3Cは、ある実施に係る、マーチャントデバイスの構成のいくつかの代替例を示す。図3Aでは、ディスプレイ142を含むマーチャントデバイスの部分がサポート302に取り付けられ、サポート302は第1カードリーダ162(1)と第2カードリーダ162(2)とを含む。さらに、この例では、サポート302は、ディスプレイ142が図1の例に示される垂直ピボット軸ではなくむしろ水平ピボット軸の周りで回転できるようにする(矢印306で示される)ピボット軸304を含む。したがって、ディスプレイ142は、ディスプレイが第1方向を向いているすなわちマーチャントの方を向いている第1向き144と、ディスプレイが第2方向を向いているすなわちマーチャントから離れ買い手の方を向いている第2向き146と、の間で水平ピボット軸304の周りでひっくり返されうる。
図3Bは、サポートを含まないマーチャントデバイス104の他の例を示す。この例では、マーチャントデバイス104はタブレット計算デバイスやスマートフォンやディスプレイ142を含む他の携帯計算デバイスに内蔵される。カードリーダ308は、例えばマーチャントデバイス104のひとつ以上のポートにプラグインすることによって、マーチャントデバイス104に取り付けられてもよい。一つの特定の例として、カードリーダ308はマーチャントデバイス104のマイクロフォンジャックにプラグインされ、支払いカード情報はマイクロフォンジャックを通じてカードリーダ308によってマーチャントデバイス104へ運ばれてもよい。図3Bの例では、マーチャント110は例えばアイテム情報を入力し、買い手の支払いカードをスワイプすることで、トランザクションのマーチャント段階を完了してもよい。
マーチャントアプリケーションが例えば買い手が支払いカードの署名を入力できるようディスプレイ142に買い手インタフェースを提示すると、マーチャントはマーチャントデバイス104を買い手に手渡して、買い手が署名やレシート情報などの要求された情報を入力できるようにしてもよい。マーチャントがマーチャントデバイス104を買い手に手渡すことに応じて、マーチャントデバイスは上述の通りマーチャントデバイスのボード上のひとつ以上のセンサから受けた向き情報に基づいて向きの変化を検出し、マーチャントデバイスが現在第2向き146を向いていると決定してもよい。例えば、マーチャントデバイス104は、トランザクションが買い手が入力を行うことが期待される段階に至ったため、手渡しがもうすぐ起こると判定するよう構成され、またひとつ以上の認識アルゴリズムを用いて、マーチャントデバイス104が買い手114に手渡された(したがって、ディスプレイは異なる方向から視認可能である)ことを示す入力をひとつ以上のセンサから検出してもよい。
マーチャントデバイス104の買い手114への手渡しに応じて、マーチャントデバイス104は買い手に、買い手114によって好まれる言語でユーザインタフェースを提示してもよい。買い手114がトランザクションの買い手段階を完了すると、買い手114はマーチャントデバイス104をマーチャント110へ手渡して戻す。ディスプレイ142の向きが第1向き144に戻ったこと、すなわちマーチャントに関連付けられた向きを向いていること、を検出することに応じて、マーチャントデバイス104はマーチャント110によって好まれる言語で情報を提示してもよい。
図3Cは、マーチャント110に関連付けられた向きを向くよう配置された第1ディスプレイ142(1)があり、また買い手114に関連付けられた向きを向くよう配置された第2ディスプレイ142(2)があるマーチャントデバイス104の他の例を示す。この例では、ディスプレイの向きの変化を検出する代わりに、マーチャントデバイス104は情報をマーチャントによって好まれる言語で第1ディスプレイ142(1)に提示し、かつ、情報を買い手114によって好まれる言語で第2ディスプレイ142(2)に提示する。例えば、トランザクションのマーチャント段階の間、買い手には選択されたアイテムおよび値段の表示が提供されてもよいが、そうでなければ買い手は第1ディスプレイ142(1)に提示されるマーチャントインタフェースをみることはできない。したがって、買い手に提示される情報は、例えば買い手がマーチャントにチェックインしている場合のように買い手の好ましい言語がこの段階で知られている場合にはその好ましい言語で提示されてもよく、同時にマーチャントに提示される情報はマーチャントの好ましい言語で提示される。続いて、買い手の好ましい言語を示す言語情報を受けることに応じて、トランザクションの買い手段階中に買い手に提示されるインタフェースは買い手の好ましい言語で第2ディスプレイ142(2)に提示され、一方、買い手に提示されるインタフェースはマーチャントの好ましい言語でマーチャントに対して第1ディスプレイ142(1)に提示されてもよい。さらに、マーチャントデバイス104のいくつかの例示的構成が議論のために説明されたが、本明細書に開示される利益を有する当業者には、他の数多くの構成は自明であろう。
図4は、ある実施に係る、図2に関して上述された例示的ユーザインタフェース206の拡大図を示す。例えば、いくつかのタイプのトランザクションはマーチャント段階と買い手段階とを含んでもよい。マーチャント段階において、マーチャントが買い手によって購入対象として選択されたひとつ以上のアイテムのアイテム情報を入力できるようにするためのUI206または他の適切なインタフェースがマーチャントに提示されてもよい。加えて、ある例では、マーチャント段階において、マーチャントは買い手の支払いカードを受け、上述の通りカードリーダにその支払いカードを通してもよい。あるいはまた、ある例では、マーチャントはマーチャント段階において買い手の他の識別情報を受けてもよい。続いて、トランザクションの買い手段階において、買い手はひとつ以上のインタフェースとやりとりし、例えば署名を提供し、レシートを受け取るための情報を提供し、および/または他の買い手情報を提供してもよい。したがって、ある例では、トランザクションの買い手段階はトランザクションを完了させるよう作用し、マーチャントは続いて次の買い手のための新たなトランザクションに進むことができる。
図4の例では、上述の通り、例示的UI206は複数のアイテム表現208を含む。ある例では、各アイテム表現208は対応するアイテムの画像(不図示)および/または対応するアイテムのテキスト説明を含んでもよい。したがって、図示の例では、複数のアイテムA−Oのアイテム表現208がインタフェースに提示されている。したがって、ディスプレイ142がタッチスクリーンディスプレイである場合、マーチャントはアイテム表現208のうちのひとつをタップすることで対応するアイテムを選択してもよい。選択アイテム領域210には選択されたアイテムがリストされる。その領域210は、402および404で示されるように、選択されたアイテムのテキスト説明や、選択されたアイテムの画像や、選択されたアイテムの値段を含んでもよい。選択アイテム領域210はさらに、406で示されるトランザクション税と、408で示されるトランザクション総額と、を含んでもよい。インタフェース206は種々の他の機能を実行するための種々の他の仮想コントロール410、412、414を含んでもよい。そのような他の機能は例えばマーチャントアプリケーションの設定を変えることや、サービスプロバイダとの間で通信を送受信することや、UI206にアイテムを追加したりそれからアイテムを削除したりすることなどであってもよい。
上述の通り、マーチャントまたはマーチャントの特定の従業員からのプリファレンスの指定に応じて、UI206はマーチャントデバイスの特定の現在のユーザによって好まれると示される選択された第1言語で提示されてもよい。したがって、アイテム表現208および選択アイテム領域210内の各アイテムの説明は第1言語で提示されてもよい。さらに、マーチャントが例えば仮想コントロール410−414を通じてマーチャントアプリケーションの他のフィーチャにアクセスした場合、それらのUIもまた第1言語で提示されてもよい。
図5Aおよび5Bは、ある実施に係る、買い手がトランザクションの買い手段階を完了できるよう買い手に提示されてもよい例示的UIを示す。図5Aの例では、買い手UI502はディスプレイ142に提示されてもよく、トランザクションについて支払われるべき総額を示すトランザクション総額504と、買い手がトランザクションにサインするかそうでなければ認証できるようにする署名ブロック506と、買い手が署名ブロック506をリセットできるようにする「署名を消去」仮想コントロール508と、買い手が署名ブロック506に入力された署名を認めることを可能とする「署名完了」仮想コントロール510と、を含んでもよい。追加的に、ある場合には、UI502は、ユーザがチップの額を入力できるようにしたり、チップ込みの総額を決定できるようにしたり、購入しようとするアイテムのリストおよび対応する値段を見れるようにしたりする他のフィーチャを含んでもよい。
ある例では、UI502は、例えばマーチャントの方を向く第1向きから買い手の方を向く第2向きへのディスプレイ142の配置変えの前に、第2言語でディスプレイ142に提示されてもよい。他の例では、UI502は最初マーチャントに関連付けられた第1言語でディスプレイ142に提示され、ディスプレイ142が第2向きに配置変えされたと判定することに応じて、マーチャントデバイスはUI502を第2言語で提示してもよい。したがって、第1向きから第2向きへとディスプレイ142の向きを変えることにより、UIのテキストは第1言語から第2言語へと変化してもよい。ディスプレイ142が第1向きへと戻された場合には、UI502のテキストは第1言語に戻されてもよい。
図5Bは、例えば買い手が署名完了仮想コントロール510を選択することに応じて、ディスプレイ142に提示されるUI512の他の例を示す。UI512は、買い手側でどのようにトランザクションのレシートを受け取りたいかを尋ねる質問514を含む。UI512はさらに、買い手が例えばテキストメッセージや電子メールや印刷レシートやレシート不要などを介してそれぞれレシートを受け取るためのオプションを提供する複数の仮想コントロール516、518、520、522を含む。例えば、買い手が以前に過去のトランザクションのレシートを受け取るために電子メールアドレスを提供していた場合、仮想コントロール518に電子メールが提示され、買い手は「レシートを送る」仮想コントロール524を選択して、レシートが選択された電子メールアドレスに送られるようにする。あるいはまた、買い手が以前に電子メールアドレスを提供したことがなく、または買い手が異なる電子メールアドレスでレシートを受け取りたい場合、買い手は仮想コントロール518を選択し、仮想キーボード(図5Bでは不図示)が表示され、買い手が電子メールアドレスを入力することが可能となる。同様に、買い手がテキストメッセージでレシートを受け取ることを望み、かつ、以前に提供されていれば買い手の電話番号が仮想コントロール516に提示される場合、買い手は「レシートを送る」仮想コントロール526を選択し、レシートが送られるようにしてもよい。上述の通り、UI512がディスプレイ142に提示され、ディスプレイ142が買い手の方を向いている間、UI512は買い手によって好まれると示される第2言語で提示されてもよい。
図6Aおよび6Bは、ある実施に係る、トランザクションの買い手段階中に買い手に提示されてもよい例示的UIを示す。図6Aの例では、上述のようなレシートを受け取るための方法の選択の受け付けに続いて、買い手にありがとうメッセージ604を提供するUI602が買い手に提示されてもよい。ありがとうメッセージ6044は買い手により好まれると決定された第2言語で提示されてもよい。追加的に、ある例では、UI602にひとつ以上の仮想コントロール606および608が提示されてもよい。例えば、ディスプレイがマーチャントを向くよう戻された場合、マーチャントは例えば仮想コントロール606により示されるトランザクションの取消のための仮想コントロールや、仮想コントロール608により示される新たなトランザクションの開始のための仮想コントロールなどを用いてもよい。図7に関して後述される通り、ある例では、ディスプレイの現在の向きに基づいて、仮想コントロール606および608は無効化されてもよいし、ディスプレイが第1向きに配置変えされて戻されてしまうまで提示されなくてもよい。
図6Bは、ある実施に係る、買い手に提示されてもよい例示的UI610を示す。例えば、UI610は、特定の買い手の好ましい言語がまだ決定されていないことを示す言語情報をサービス計算デバイスから受け取ることに応じて、マーチャントアプリケーション112によって提示されてもよい。例えば、上述の通り、マーチャントデバイスは買い手識別情報をサービス計算デバイスに送り、その買い手の買い手プロファイルを参照することによって現在のトランザクションに参加している特定の買い手の好ましい言語を決定しようとする。その買い手プロファイルに好ましい言語が関連付けられていない場合、サービス計算デバイスは、その特定の買い手に関連付けられた好ましい言語はないことを示す言語情報を送り返してくる。この情報を受け取ることに応じて、マーチャントデバイスは、上述のUI502、512などの他のUIを買い手に提示する前に、UI610を提示してもよい。加えて、他の例として、UI610はマーチャントに提示され、マーチャントは買い手が好ましい言語を選択したいかを買い手に尋ねてもよい。
図示の例では、UI610は、買い手が好ましい言語を選択したいかを買い手に尋ねる質問612を含む。さらに、UI610は、買い手が好ましい言語として選択可能な種々の言語を提供する複数の仮想コントロール614−620を提示してもよい。さらに、買い手はUI610を上向きにスワイプすることで、好ましい言語の追加的な選択肢を見ることができる。したがって、買い手は仮想コントロールのうちのひとつをタップすることで、所望の好ましい言語を選択することができる。さらに、買い手が好ましい言語を選択したくない場合、買い手は「いいえ」仮想コントロール622をタップするかそうでなければ選択してもよい。
買い手が好ましい言語を選択した場合、マーチャントデバイスの言語モジュール140はこの情報を使用して、マーチャントに提示する適切なUIを決定してもよい。さらに、買い手の好ましい言語はサービス計算デバイス108に伝えられてもよい。サービス計算デバイス108は好ましい言語を受け取り、その好ましい言語を対応する特定の買い手プロファイルに関連付けてもよい。
図7は例示的な環境700を示し、その環境700では、マーチャントデバイス104の少なくともディスプレイ142の向きを用いて所定のUIまたは他のフィーチャ、例えばマーチャントアプリケーション112および/またはマーチャントデバイス104の設定、に対するアクセスを制御してもよい。図6Aに関して上述された例示的UI602では、買い手によるトランザクションの完了に続いて、トランザクションを取り消すための仮想コントロール606および新たなトランザクションを開始するための仮想コントロール608がディスプレイ142に提示されてもよい。例えば、次のトランザクションへの迅速な遷移を提供するために、マーチャントが新たなトランザクションを素早く開始できることが望ましい。しかしながら、多くの場合、新たなトランザクションを開始するための仮想コントロール608やトランザクションを取り消すための仮想コントロール606を買い手が選択できることは望ましくない。例えば、図2および図4に関して上述されたアイテム選択インタフェース206へのアクセスを買い手が有することは望ましくない。また、例えばデバイス設定へのアクセスやアプリケーション設定へのアクセスや通信へのアクセスや保持される情報へのアクセスなどのマーチャントアプリケーションおよび/またはマーチャントデバイスの他のフィーチャへのアクセスを買い手が有することも望ましくない。
したがって、本明細書のある実施では、ディスプレイ142が買い手を向いている間、仮想コントロール606および仮想コントロール608は無効化され、その結果、買い手がこれらの仮想コントロールのいずれかを選択しようとしても、これらのコントロールの選択の試行はマーチャントデバイス104によって無視される。ディスプレイ142がマーチャントの方を向くよう配置変えされた場合、仮想コントロール606および608は有効化される。その結果、例えば仮想コントロール606に対するタッチ入力はトランザクションをい取り消すための他のUI(不図示)の提示を引き起こし、仮想コントロール608に対するタッチ入力は新たなトランザクションのための情報の入力のためのUI206の提示を引き起こす。あるいはまた、他の例として、ディスプレイ142がマーチャントに関連付けられた方を向く第1向きへと配置変えにより戻されたことをマーチャントデバイス104が検出するまで、仮想コントロール606および608は提示されなくてもよい。
図7の例では、ディスプレイ142が第1向き144にある場合、マーチャントおよび/または買い手の両方のユーザインタフェース702はディスプレイ142に提示され、そこで相互作用される。言い換えると、マーチャントが両タイプのUIへの入力を行うことができることが前提となっており、またマーチャントがマーチャントデバイスでアクセス可能なUIおよび他のフィーチャへのフルアクセスを有していることが前提となっている。ディスプレイ142が第2向き146へと配置変えされた場合、買い手のみのために構成されたユーザインタフェース704がディスプレイ142に提示され、相互作用される。そしてマーチャントによりアクセスされるよう構成されたUIなどの他のUIへのアクセスは無効化される。したがって、マーチャントアプリケーション112は、ディスプレイ142の検出された向きに基づいて、ディスプレイ142に提示される情報および/またはディスプレイ142に提示される情報との相互作用のレベルを制御してもよい。
一例として、マーチャントデバイス104は、トランザクションの情報をマーチャントが入力できるよう、例えば買い手114の購入対象アイテムをマーチャントが選択できるよう、ディスプレイ142に上述のアイテム選択UI206を提示してもよい。マーチャントがトランザクションに関する情報の入力を完了し、例えば買い手の支払いカード126をスワイプした場合、マーチャントデバイス104は、図5Aおよび5Bをそれぞれ参照して上述されたUI502および/またはUI512などの買い手UIを提示してもよい。例えば、買い手UIは、買い手が情報を入力し、選択し、またはそうでなければトランザクションの完了に向けたアクションを行うよう構成されたひとつ以上の仮想コントロールを含んでもよい。上述の通り、買い手114はひとつ以上の買い手UIとやりとりしてもよい。
買い手114が買い手UIとのやりとりを完了した場合、マーチャントデバイスは上述のUI602を提示してもよい。しかしながら、ディスプレイ142がまだ買い手の方を向いている、すなわち第2向き146にあるので、仮想コントロール606および608は選択可能でないか、または提示すらされない。ディスプレイ142は第1向き144へと配置変えされてマーチャント110の方を向く。第2向き146から第1向き144へのディスプレイ142の向きの変更に少なくとも部分的に基づいて、マーチャントデバイス104はマーチャント110による新たなトランザクションの開始を可能としてもよい。したがって、ディスプレイ142が買い手からアクセス可能であるとき、買い手UIのみが提示され、買い手はマーチャントUIとやりとりすることも、そうでなければアクセスすることもできない。これにより、買い手は新たなトランザクションを開始することはできないし、マーチャントによってのみ適正に行われる他のアクションを行うこともできない。続いて、マーチャントアプリケーション112がディスプレイ142が第1向144きに戻された、すなわちマーチャントの方を向いている、ことを検出した場合、マーチャント110は新たなトランザクションを開始することができ、また買い手による実行が制限される他の機能をマーチャントデバイス104上で実行することができる。さらに、図7の例示的マーチャントデバイス構成を用いてこの態様を説明したが、図3A−3Cに関して上述された他のマーチャントデバイス構成および/または他のマーチャントデバイス構成を用いてもよい。
図8−10は、ある実施に係る、例示的な処理を示すフロー図である。以下の図8−10の処理はブロックの集合として論理的フロー図で示される。これらの図は一連の動作を表し、それらの動作のいくつかまたは全てはハードウエア、ソフトウエアまたはそれらの組み合わせにより実装可能である。ソフトウエアの文脈では、ブロックはひとつ以上のコンピュータ可読媒体に保持されるコンピュータ実行可能インストラクションを表し、そのインストラクションは、ひとつ以上のプロセッサにより実行された場合、規定の動作を行うようプロセッサをプログラムする。一般に、コンピュータ実行可能インストラクションは、特定の機能を実行する、または特定のデータタイプを実装するルーチンやプログラムやオブジェクトやコンポーネントやデータ構造などを含む。ブロックが記述される順序は限定と見なされるべきでない。任意の数の記述されたブロックが任意の順序でおよび/または並列に合成されて処理や代替的な処理が実装されてもよく、ブロックの全てが実行される必要も無い。議論のために、本明細書の例で説明された環境、アーキテクチャおよびシステムを参照して処理が説明されるが、処理は多種多様な他の環境、アーキテクチャおよびシステムで実装されてもよい。
図8は、ある実施に係る、言語を決定して買い手プロファイルに関連付けるための例示的処理800のフロー図である。ある例では、図8の例示的処理800はサービス計算デバイス108または他の適切な計算デバイスによって実行されてもよい。
802では、計算デバイスはマーチャントに関連付けられたマーチャントデバイスからPOSトランザクション情報を受けてもよい。例えば、図1に関して上述の通り、マーチャントデバイスは現在のトランザクションのトランザクション情報をサービス計算デバイスに送ってもよい。トランザクション情報は買い手識別情報およびアイテム情報を含んでもよい。
804では、計算デバイスは複数の買い手プロファイルに亘って買い手識別情報を比較することでマッチする買い手プロファイルを判定してもよい。例えば、支払いカード情報や電子支払いアカウント情報や買い手の電話番号や他の買い手識別情報などの買い手識別情報を複数の買い手プロファイルに含まれる買い手識別情報と比較することで、現在のトランザクションからの買い手情報に対応する特定の買い手プロファイルを見つけてもよい。
806では、計算デバイスは、現在のトランザクションに参加している買い手に関連付けられた特定の買い手プロファイルに、好ましい言語が関連付けられているかを判定してもよい。
808では、好ましい言語が特定の買い手プロファイルに関連付けられている場合、計算デバイスは、現在のトランザクションに参加している買い手の好ましい言語を示す言語情報をマーチャントデバイスに送ってもよい。例えば、マーチャントデバイスに送られる言語情報は少なくとも、現在のトランザクションについて取得された買い手識別情報に対応する特定の買い手プロファイルに関連付けられている言語を特定してもよい。
810では、一方、特定の買い手プロファイルがそれに関連付けられた好ましい言語を有しない場合、計算デバイスは特定の買い手プロファイルに対応する買い手について好ましい言語が決定されなかったことを示す通信をマーチャントデバイスに送ってもよい。
812では、ある例では、計算デバイスによって送られる言語情報は、買い手に好ましい言語を示すことを要求するユーザインタフェースを買い手に提示することをマーチャントデバイスに行わせるインストラクションを含んでもよい。例えば、図6Bに関して上述した通り、マーチャントデバイスは、例えば他の買い手インタフェースを提示する前に、買い手が好ましい言語候補のリストから好ましい言語を選択できるようにするユーザインタフェースを提示してもよい。
814では、計算デバイスは、特定の買い手プロファイルの好ましい言語を示すものをマーチャントデバイスから受け取ったか否かを判定してもよい。
816では、買い手が買い手インタフェースから好ましい言語を選択した場合、計算デバイスは買い手の好ましい言語を示すものをマーチャントデバイスから受けてもよい。
818では、計算デバイスは好ましい言語を対応する特定の買い手プロファイルと関連付けてもよい。例えば、計算デバイスは好ましい言語を特定の買い手プロファイルと関係させるか(例えばリレーショナルデータベースの場合)そうでなければ関連付けてもよい。
820では、一方、買い手が好ましい言語を提供しない場合、計算デバイスは買い手の好ましい言語を暗に決定することを試行してもよい。一例として、買い手が電子メールアドレスを通じてレシートを受け取ることを選択し、買い手がブラウザを用いてレシートにアクセスした場合、ブラウザの言語設定は買い手の好ましい言語を示してもよい。他の例として、買い手に関連付けられた買い手プロファイルはソーシャルネットワーク情報または、買い手の好ましい言語を暗に決定するために使用可能な他の情報を含んでもよい。
822では、買い手の好ましい言語がしきい値的信頼レベル内で決定された場合、処理はブロック818に進み、好ましい言語を特定の買い手プロファイルと関連付けてもよい。一方、好ましい言語をしきい値的信頼レベル内で決定できない場合、好ましい言語は特定の買い手プロファイルと関連付けられない。
図9は、ある実施に係る、複数の言語で情報を提示するための例示的処理900を示すフロー図である。ある例では、処理900はマーチャントデバイス104または他の適切な計算デバイスによって実行されてもよい。
902では、マーチャントデバイスはマーチャントデバイスに関連付けられたディスプレイに第1言語で第1ユーザインタフェースを提示してもよい。
904では、マーチャントデバイスは第1UIを介して、POSトランザクションについての少なくともひとつのアイテムの選択のためのマーチャント入力を受けてもよい。
906では、マーチャントデバイスはPOSトランザクションに参加している買い手の買い手識別情報をサービス計算デバイスにPOSトランザクション中に送ってもよい。例えば、マーチャントデバイスは、買い手により提示された支払いカード、買い手に関連付けられた電子支払いアカウントおよび買い手が参加するマーチャントインセンティブプログラムのうちの少なくともひとつから買い手識別情報を取得してもよいし、買い手により提供される電話番号や電子メールアドレスなどの他の買い手識別情報を取得してもよい。
908では、マーチャントデバイスは現在の買い手に関連付けられた第2言語を示すものをサービス計算デバイスから受けてもよい。例えば、第2言語は第1言語とは異なり、POSトランザクションに現在参加している買い手に対応する買い手プロファイルに以前関連付けられていたものであってもよい。
910では、マーチャントデバイスは第1向きから第2向きへのディスプレイの配置変えを検出してもよい。例えば、第1向きでは、ディスプレイの画面はマーチャントに関連付けられた向きを向いており、ディスプレイはマーチャントからは視認可能であるが、買い手からは視認困難であってもよい。第2向きでは、ディスプレイの画面は買い手に関連付けられた向きを向くよう配置され、ディスプレイは買い手から視認可能である。ある例では、マーチャントデバイスはディスプレイの向きを検出可能なひとつ以上のセンサを含んでもよい。センサの例は、第1向きから第2向きへの動きを検出可能なスイッチと、加速度計と、ジャイロスコープと、コンパスと、近接センサと、スイッチと、カメラと、マイクロフォンと、生体センサと、種々の他の適切なセンサと、を含んでもよい。
912では、ディスプレイが第2向きへと配置変えされたことを検出することに応じて、マーチャントデバイスは第2UIを第2言語でディスプレイに提示してもよい。ある例では、ディスプレイの第2向きへの移動の前には第2UIのテキストは第1言語でディスプレイに表示されていたが、該移動によりUIのテキストは第2言語で提示されることとなる。他の例では、第2UIは、ディスプレイが第2向きへと移動してしまうまでディスプレイに提示されなくてもよい。
914では、ディスプレイが第1向きへと配置変えされて戻ったことを検出することに応じて、マーチャントデバイスは第2UIまたは第3UIのうちの少なくともひとつを第1言語で提示してもよい。したがって、ディスプレイは第1向きと第2向きとの間でひっくり返されるかそうでなければ配置変えされ、その結果、特定の買い手とのトランザクションにおいて、第1向きでは情報は第1言語で提示され、第2向きでは情報は第2言語で提示される。次の買い手との後続のトランザクションが実行される場合、次の買い手により好まれる第3言語であって第2言語とも第1言語とも異なる第3言語を用いて、ディスプレイが第2向きにあるときに情報をディスプレイに提示してもよい。
図10は、ある実施に係る、ディスプレイの向きに基づいてアクセスを制御するための例示的処理1000を示すフロー図である。ある例では、処理はマーチャントデバイスまたは他の適切な計算デバイスによって実行されてもよい。
1002では、マーチャントデバイスはマーチャントデバイスのディスプレイに第1UIを提示してもよい。例えば、第1UIは、買い手がマーチャントから購入することを望んでいるひとつ以上のアイテムをマーチャントが選択できるようにしてもよい。
1004では、マーチャントデバイスは第1UIを介して、POSトランザクションのマーチャント段階において、POSトランザクションについての少なくともひとつのアイテムの選択のためのマーチャント入力を受けてもよい。
1006では、少なくともひとつのアイテムの選択に少なくとも部分的に基づいて、マーチャントデバイスはディスプレイに、少なくともひとつの買い手入力を受けるよう構成された第2UIを提示してもよい。例えば、マーチャントによるアイテム選択情報の入力に続いて、マーチャントは支払いカードをスワイプするか、またはそうでなければ買い手から支払い手段を受けてもよい。それに応じて、マーチャントデバイスは、買い手がトランザクションの買い手段階を完了させることを可能とするための買い手とのやりとりを受けるよう構成された買い手UIを提示してもよい。
1008では、マーチャントデバイスはディスプレイが第1向きから第2向きへ配置変えされたことを検出してもよい。例えば、第1向きでは、ディスプレイはマーチャントに関連付けられた向きを向いており、ディスプレイはマーチャントからは視認可能であるが、買い手からは視認困難であってもよい。第2向きでは、ディスプレイは買い手に関連付けられた向きを向くよう配置され、ディスプレイは買い手から視認可能である。ある例では、マーチャントデバイスはディスプレイの向きを検出可能なひとつ以上のセンサを含んでもよい。センサの例は、第1向きから第2向きへの動きを検出可能なスイッチと、加速度計と、ジャイロスコープと、コンパスと、近接センサと、スイッチと、カメラと、マイクロフォンと、生体センサと、種々の他の適切なセンサと、を含んでもよい。さらに、ある例では、ディスプレイが第2向きに配置変えされる前に第2UIをディスプレイに提示してもよいし、他の例では、ディスプレイが第2向きに配置変えされたことを検出することに応じて、第2UIをディスプレイに提示してもよい。
1010では、マーチャントデバイスは第2UIに対する少なくともひとつの買い手タッチ入力を受けてもよい。例えば、買い手は署名を提供してもよいし、レシートをどのように受け取るかについての入力を提供してもよいし、トランザクションの額の支払いに同意するための入力を提供してもよいし、チップの額を入力してもよいし、POSトランザクションの買い手段階において種々の他の入力を提供してもよい。
1012では、マーチャントデバイスは第2向きから第1向きへのディスプレイの配置変えによる戻りを検出してもよい。上述の通り、ひとつ以上のセンサはマーチャントデバイスに向き情報を提供し、ディスプレイが第1向きにある、例えばマーチャントに関連付けられた向きを向いている、ことをマーチャントデバイスが決定することを可能としてもよい。
1014では、ディスプレイが第1向きに配置変えされて戻されたことを決定することに応じて、マーチャントデバイスは新たなトランザクションのタッチベースの開始を可能としてもよい。例えば、ディスプレイが第2向きにある間は、新たなトランザクションの開始は妨げられるかそうでなければ無効化され、それにより買い手が新たなトランザクションを開始することおよび/または現在のトランザクションの取消を開始することが防がれる。一例として、ディスプレイが第2向きにある限り、新たなトランザクションを開始するためのおよび/または現在のトランザクションを取り消すための仮想コントロールは無効化されてもよい。他の例として、新たなトランザクションを開始するためのおよび現在のトランザクションを取り消すための仮想コントロールは、ディスプレイが第1向きに戻されたとマーチャントデバイスが決定するまで、ディスプレイに提示されなくてもよい。
1016では、ディスプレイが第1向きにある間に、マーチャントデバイスは第3UIを介して、新たなトランザクションを開始するためのタッチ入力を受けてもよい。例えば、第3UIは新たなトランザクションを開始するための仮想コントロールを含んでもよく、このコントロールはディスプレイが第2向きにあるときには無効化され、ディスプレイが第1向きにある場合には有効化される。あるいはまた、上述の通り、ある例では、第3UIは、ディスプレイが第1向きにあるとマーチャントデバイスが決定するまでは提示されなくてもよい。どの代替例においても、新たなトランザクションを開始するためのタッチ入力を受けることに応じて、マーチャントデバイスは第1UIをディスプレイに提示し、マーチャントが新たなトランザクションのためのアイテム情報を入力することを可能としてもよい。他の例として、ディスプレイが第1向きに配置変えされたことを検出すると、マーチャントアプリケーションは自動的に第1UI、例えばUI206、を提示し、マーチャントが新たなトランザクションのための情報の入力を開始できるようにしてもよい。
本明細書で説明される例示的な処理は議論のみを目的として提供される例示的な処理である。本明細書の開示に照らし、種々の他の変形例は当業者には自明であろう。さらに、本明細書の開示は処理を実行するための適切なフレームワークやアーキテクチャや環境のいくつかの例を有するが、本明細書の実装は示され議論された特定の例に限定されない。さらに、本開示は図面で説明されそこに示される種々の例示的実装を提供する。しかしながら、本開示は本明細書で説明され図示される実装に限られず、当業者には知られうるか知られることとなりうる他の実装にも及ぶものである。
図11は、ある実施に係る、支払いおよび言語情報サービスを提供することができる支払いおよび言語情報システム1100の例示的アーキテクチャを示す。図11の例では、サービスプロバイダ102のサービス計算デバイス108は支払い処理モジュール1102を含み、このモジュールを実行することで支払いおよびトランザクション機能を提供してもよい。支払い処理モジュール1102は、買い手アプリケーション120および/またはマーチャントアプリケーション112を通じて行われた支払いを処理するために、少なくともトランザクション情報124を受けてもよい。例えば、支払い処理モジュール1102はPOSトランザクション1104の額などのトランザクション情報124を受け、リンクされた支払いカードがトランザクションの支払いのために使用可能かどうかを、例えば追加的に後述される通りカードクリアリングハウス計算デバイスや他の銀行計算デバイスにコンタクトすることによって、検証してもよい。さらに、ある例では、支払い処理モジュール1102は、支払いカードを用いてなされるべきトランザクションの支払い情報を、銀行計算デバイス1106にリダイレクトしてもよい。また、他の例では、マーチャントデバイス104は、特定のPOSトランザクション1104についての特定の支払いカードを用いたトランザクションを認めるかまたは拒否するために、適切な銀行計算デバイス1106またはカード支払いネットワーク計算デバイス1108と直接通信してもよい。支払い処理モジュール1102および対応する支払い機能は、例えば本明細書で説明される支払いシステムやコンポーネントや技術を提供するために、ひとつ以上の位置にあるサービス計算デバイス108において、ひとつ以上のコンピュータプログラムまたは他の実行可能インストラクションとして実装されてもよい。
図11の例は、ある例において、一人以上の買い手114がひとつ以上の対応する買い手デバイス118を有してもよいことを示し、そのデバイスはひとつ以上のネットワーク106を介して少なくともひとつのマーチャントデバイス104および/またはサービス計算デバイス108と通信可能である。買い手デバイス118は、本明細書で既述の通り、買い手アプリケーション120を含んでもよく、該アプリケーションは買い手114が買い手デバイス118を用いて電子支払いを行えるようにするための機能を提供する電子支払いモジュール214を含んでもよい。ある例では、買い手アプリケーション120は、買い手のプロファイルにおいて情報を制御することや買い手のプリファレンスを設定することなどを買い手が行うことを可能とする買い手ダッシュボードのためなどの、種々の他のアプリケーションやモジュールを含んでもよい。
さらに、マーチャントデバイス104は、サービスプロバイダ102によって提供される支払いサービスに参加するマーチャント110に関連付けられてもよく、マーチャントデバイス104はマーチャントアプリケーション112を含んでもよい。本明細書の他の箇所で述べた通り、買い手デバイス118およびマーチャントデバイス104はそれぞれ、互いに、サービス計算デバイス108と、および種々の他の計算デバイスと、ひとつ以上の通信ネットワーク106を含む任意の適切な通信プロトコルやインタフェースやネットワークを通じて、通信することができる計算デバイスであってもよい。
買い手デバイス118およびマーチャントデバイス104はそれぞれ、グローバルポジショニングシステム(GPS)やセルタワー位置や無線アクセスポイント位置や無線ビーコン位置などの種々の測位技術を例えば用いて、買い手デバイス118および/またはマーチャントデバイス104の地理的位置をそれぞれ決定するよう構成された、ソフトウエアやハードウエアなどのひとつ以上のコンポーネントを含んでもよい。さらに、買い手デバイス118およびマーチャントデバイス104はそれぞれ、ひとつ以上のネットワーク106を介して、または互いに直接的に、要求やメッセージや他のタイプの情報を送受信するよう動作する適切なデバイスであってもよい。買い手デバイス118およびマーチャントデバイス104のいくつかの例が以下に挙げられる。加えて、図11の例では単一の買い手デバイス118および単一のマーチャントデバイス104のみが図示されているが、いくつかの実施では、数千や数十万やそれ以上の買い手デバイス118およびマーチャントデバイス104があってもよい。
ひとつ以上のネットワーク106は、インターネットなどのワイドエリアネットワークやイントラネットなどのローカルエリアネットワークやセルラネットワークなどの無線ネットワークやWiFiなどのローカル無線ネットワークおよび/またはブルートゥース(登録商標)およびブルートゥースローエナジー(登録商標)などの近距離無線通信や有線ネットワークや任意の他のそのようなネットワークやそれらの任意の組み合わせを含む任意の適切なネットワークを含んでもよい。したがって、ひとつ以上のネットワーク106は、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥースローエナジー(登録商標)、WiFi、セルラ通信技術および有線または光ファイバ技術を含む有線および/または無線通信技術の両方を含んでもよい。そのような通信に用いられるコンポーネントはネットワークのタイプや選択される環境やその両方に少なくとも部分的に依存してもよい。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳述しない。したがって、サービス計算デバイス108、マーチャントデバイス104、買い手デバイス118および本明細書で議論される他の計算デバイスは、有線接続または無線接続もしくはそれらの組み合わせを用いてひとつ以上のネットワーク106を介して通信することができる。
加えて、ある例では、買い手デバイス118を有さないか、買い手アプリケーション120を有さないか、および/またはサービス計算デバイス108を通じて提供される支払いサービスのアカウントを有さない買い手114について、トランザクション情報が取得されてもよい。これらの買い手114について収集されたトランザクション情報はサービス計算デバイス108に送られ、その買い手114についての買い手プロファイルが生成されてもよい。これらの買い手の一人以上が電子支払いサービスに後にサインアップした場合、その買い手の既存の買い手プロファイルのトランザクション情報は、新たに生成されたプロファイルとマージされてもよい。
ある実施では、支払いサービスは、買い手114と買い手アプリケーション120とのやりとりおよびマーチャント110とマーチャントアプリケーション112とのやりとりに基づいて、買い手114とマーチャント110との間のトランザクションのカードレス支払いすなわち電子支払いを可能としてもよい。したがって、ある例では、カードレス支払いトランザクションはPOS位置において買い手114とマーチャント110との間で行われるトランザクションを含んでもよい。そのトランザクション中は買い手114がPOS位置でマーチャント110に支払いカードを物理的に提示する必要なしに、買い手114の電子支払いアカウントに対するチャージが行われる。その結果、マーチャント110はトランザクションを処理するために買い手114の金融アカウントについての詳細を受ける必要はない。一例として、電子支払いはクレジットカードのイシュアにチャージされるか、または電子支払いアカウントのためにサービスプロバイダにサインアップしたときに買い手114が提供したクレジットカード番号にチャージされてもよい。他の例として、買い手114は、前払いされた金銭を、電子支払いを行うときに用いられるべく維持されているアカウントに有してもよい。本明細書の開示の利益を有する当業者には、他の変形例は自明であろう。
電子支払いトランザクションを行う前に、多くの場合、買い手114は支払いサービスのサービスプロバイダにユーザアカウントを生成する。例えば、電子支払いトランザクションを実行するよう構成され、かつ買い手デバイス118で実行可能な買い手アプリケーション120とやりとりすることで、買い手114はユーザアカウントを生成することができる。支払いサービスに買い手の電子支払いアカウントを生成するとき、買い手114は、買い手の顔を含む画像と、クレジットカード番号や有効期限や請求先住所などの買い手114の金融アカウントを記述するデータと、を提供してもよい。このユーザ情報は、セキュアデータベースに保持されるなど、支払いサービスによって安全に保持されてもよい。さらに、各買い手114に対して買い手プロファイル134が生成されてもよく、この買い手プロファイル134は買い手および買い手によって行われたトランザクションについての情報を含んでもよい。
サービス計算デバイス108はさらに解析モジュール1110を含んでもよい。例えば、解析モジュール1110はトランザクション情報124を受け、そのトランザクション情報124を適切なマーチャントプロファイル130および適切な買い手プロファイル134に関連付けてもよい。したがって、解析モジュール1110は、受信したトランザクション情報124、例えばマーチャントデバイス104の識別子またはマーチャントアプリケーション112からトランザクション情報124を受け取ったときのそのマーチャントアプリケーション112のインスタンスの識別子、を比較することで、トランザクション情報124を特定のマーチャントプロファイル130に関連付けてもよい。さらに、解析モジュール1110は、クレジットカード識別子や買い手の名前や買い手の電子メールアドレスや種々の他の買い手識別情報の部分などの買い手情報をトランザクション情報124から抽出し、この情報を既存の買い手プロファイル134と突き合わせてもよく、またはマッチが見つからない場合は新たな買い手プロファイル134を生成してもよい。
本明細書で説明される買い手プロファイル134および/またはマーチャントプロファイル130は、任意の適切なタイプのデータ構造を用いて、および任意の適切なデータストレージやデータベース技術を用いて、生成され、維持されてもよい。ある例では、トランザクション情報および他のプロファイル情報はリレーショナルデータベースの形で維持されてもよい。そのデータベースでは、個々の買い手プロファイルの情報は互いに区別されて保持されるが、リレーショナルデータベースにおいて互いに関係するかそうでなければ関連付けられる。例えば、特定の買い手プロファイル134は、データベースにおいてその特定の買い手プロファイルと関係するデータの部分のビューを生成することで、またはそうでなければデータベースからそのデータを抽出することで、取得されてもよい。あるいはまた、当然、買い手プロファイル134および/またはマーチャントプロファイル130を生成して維持するための他のタイプのストレージ技術を用いてもよい。さらに、ある例では、特定のトランザクションからのトランザクション情報124が特定の買い手プロファイル134に関連付けられるべきか否かを信頼度のしきい値レベルの範囲で決定するために、確率論的モデルを用いてもよい。解析モジュール1110は、オーファンかそうでなければ異なる支払いカードや異なる電子支払いアカウントなどの異なる金融支払いアカウントに対応するトランザクション情報の非接続集合、が特定の買い手プロファイルにマッチされるかそうでなければ関連付けられるよう、種々のマーチャントデバイスから受けたトランザクション情報を調和させるよう構成されてもよい。解析モジュール1110は、例えば重み付けグラフモデル、確率論的データストアおよび/または訓練された統計モデルのうちのひとつ以上を用いることで、確率論的モデルを生成することができる。
POSトランザクション1104の電子支払いを受け付けることができるよう、マーチャント110は多くの場合、マーチャントを表す情報を提供することによって支払いサービスにマーチャントアカウントを生成する。マーチャントを表す情報は、例えば、マーチャントの名前、電話番号などの連絡先情報、マーチャントの地理的位置住所、および買い手から集められたファンドが預けられる先のひとつ以上の金融アカウントを含む。このマーチャント情報は、セキュアデータベースに保持されるなど、支払いサービスによって例えばマーチャント情報128内に安全に保持されてもよい。さらに、各マーチャントに対してマーチャントプロファイル130が生成されてもよく、このマーチャントプロファイル130はマーチャントおよびマーチャントによって行われたトランザクションについての情報を含んでもよい。
支払いサービスはひとつ以上のサーバを含んでもよく、このサーバは、例えば買い手デバイス118とマーチャントデバイス104との間で通信されるデータを通じて、買い手とマーチャントとの間のトランザクションのための電子支払いなどの電子金融トランザクションを安全に行うよう構成される。一般に、買い手とマーチャントとが電子支払いトランザクションに入ると、買い手アカウントに関連付けられた金融アカウントからマーチャントアカウントに関連付けられた金融アカウントへファンドを電子的に移転することによってトランザクションが処理される。
買い手デバイス118がマーチャントデバイス104のしきい値的地理的距離範囲の中にあるか否かを決めることは種々の異なる方法により達成可能である。そのような方法は、例えば、買い手デバイス118がマーチャントデバイス104のしきい値的地理的半径の中にあるか否かを決定することと、買い手デバイス118が特定のジオフェンスの中にあるか否かを決定することと、買い手デバイス118がブルートゥース(登録商標)やブルートゥースローエナジー(BLE)などの指定された無線技術を用いてマーチャントデバイス104と通信可能か否かを決定することと、を含んでもよい。ある例では、支払いサービスは、買い手114とマーチャント110との間の電子支払いトランザクションを、買い手デバイス118の地理的位置がマーチャントデバイス104の地理的位置からしきい値的地理的距離の範囲内にある状況に限定する。
支払いサービスは、ひとつ以上のネットワーク106を介してカード支払いネットワーク(例えば、マスターカード(登録商標)やビザ(登録商標))のひとつ以上の計算デバイス1008と通信して、金融トランザクションを電子的に行うよう構成されてもよい。支払いサービスはまた、ひとつ以上のネットワーク106を介してひとつ以上の銀行のひとつ以上の銀行計算デバイス1106と通信してもよい。例えば、支払いサービスは、アクワイアラの銀行および/またはイシュアの銀行および/または電子支払いのための買い手アカウントを維持する銀行と通信してもよい。
マーチャントデバイス104のしきい値的地理的距離範囲内にある買い手デバイス118を操作する買い手114は、買い手デバイス118で実行される買い手アプリケーション120とやりとりし、マーチャント110との電子支払いトランザクションを行うことができる。買い手アプリケーション120とやりとりしている間に、買い手114はマーチャント110のリストの中から、買い手114がその者との電子支払いトランザクションに入ることを望むマーチャント110を選択してもよい。買い手114は、例えばマーチャント110に関連付けられた「チェックイン」オプションを選択することによって、マーチャント110を選択してもよい。買い手デバイス118は支払いサービスとデータ通信し、買い手114がマーチャント110にチェックインしたことを示す。それに応じて、支払いサービスはデータ通信して、マーチャントデバイス104に買い手がチェックインしたことを通知する。マーチャントデバイス104で実行されるマーチャントアプリケーション112はマーチャント110に、マーチャントデバイス104のディスプレイ画面を通じて、買い手がマーチャント110に電子的にチェックインしたことを通知してもよい。
チェックインの後、買い手114はマーチャント110から取得可能なアイテムを取得するか、要求してもよい。買い手114がカードレス支払いトランザクションに入る準備ができると、買い手114は例えばマーチャント110のポイントオブセールに近づいて、その者を特定してもよい。例えば、買い手114はマーチャント110に口頭で、買い手114がカードレス支払いトランザクションに入りたいことを伝え、マーチャント110に買い手の名前を提供してもよい。すると、マーチャント110はマーチャントアプリケーション112とやりとりし、マーチャント110にチェックインした買い手のリストの中から買い手114を選択し、その買い手114により取得されようとしているアイテムに対する電子支払いトランザクションを開始してもよい。
支払いサービスは次にカード支払いネットワークの計算デバイス1108と通信し、買い手の電子支払いアカウントにチャージされるべき総額についての電子支払いトランザクションを完了させる。電子支払いトランザクションが完了すると、支払いサービスはトランザクションの電子支払いを記述したデータを買い手デバイス118に、例えば電子レシート1112として、通信してもよい。このデータは例えば、買い手114に、特定のマーチャントとのトランザクションの電子支払いについて買い手にチャージされた総額を通知してもよい。画像タグを通じてアクセス可能な画像などのレシート1112の少なくとも一部はサービス計算デバイス108によって保持されてもよい。上述の通り、サービス計算デバイス108は、例えば特定の買い手によって好まれる言語を暗に決定するために、レシート1112にアクセスした買い手ブラウザに関連付けられた言語を検出してもよい。さらに、本例では、説明を目的としてモバイル買い手デバイス118が説明されたが、追加的なまたは代替的なタイプのデバイスが他の例で用いられてもよい。
加えて、ある例では、サービスプロバイダ102は、マーチャント110がサービスプロバイダのウェブサイトでアイテムを宣伝することを可能とするひとつ以上のサービスプロバイダのウェブサイト1114を利用可能としてもよい。例えば、マーチャント110はそのウェブサイト上でオファー114を行ってもよい。買い手はウェブブラウザを用いてアイテムを購入してもよいし、例えば買い手デバイス118や他の計算デバイスなどの計算デバイス上の他のアプリケーションを用いてアイテムを購入してもよい。これらのトランザクションからのトランザクション情報はサービス計算デバイス108に提供され、買い手プロファイル134およびマーチャントプロファイル130内のトランザクション情報にさらに追加されてもよい。
加えて、解析モジュール1110および/または言語決定モジュール136はそれぞれ、買い手についての情報を決定する際に他のウェブサイト1116にアクセスしてもよい。例えば、人口統計情報および他の買い手情報は、米国国勢調査局のウェブサイトやソーシャルネットワークサイトやマイクロブログサイトや種々の異なる買い手の他のオンラインプレゼンスから取得可能である。同様に、地理的情報は、地図を提供するウェブサイトや他の地理的情報または人口統計情報などから取得可能である。
図12は、ある実施に係る例示的マーチャントデバイス104の選択された例示的コンポーネントを示す。マーチャントデバイス104は携帯型、半携帯型、準静的、または静的などの任意の適切なタイプの計算デバイスであってもよい。マーチャントデバイス104のいくつかの例は、タブレット計算デバイス、スマートフォンおよびモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブックおよび他の携帯型コンピュータまたは半携帯型コンピュータ、デスクトップ計算デバイス、ターミナル計算デバイスおよび他の半静的または静的計算デバイス、専用レジスタデバイス、ウエアラブル計算デバイス、または他の身体取り付け型計算デバイス、拡張現実デバイス、または通信を送信し、本明細書で説明される技術にしたがう機能を実行可能な他の計算デバイス、を含んでもよい。
図示の例では、マーチャントデバイス104は、少なくともひとつのプロセッサ1202と、ひとつ以上のコンピュータ可読媒体1204と、ひとつ以上の通信インタフェース1206と、ひとつ以上の入出力(I/O)デバイス1208と、を含む。各プロセッサ1202はひとつ以上のプロセッサまたは処理コアを含んでもよい。例えば、プロセッサ1202は、ひとつ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、セントラルプロセシングユニット、ステートマシン、論理回路、および/または動作インストラクションに基づいて信号を操作する任意のデバイス、として実装されてもよい。ある場合、プロセッサ1202は、本明細書で説明されるアルゴリズムおよび処理を実行するよう特にプログラムされるか構成される、任意の適切なタイプのひとつ以上のハードウエアプロセッサおよび/または論理回路であってもよい。プロセッサ1202は、コンピュータ可読媒体1204に保持されるコンピュータ可読プロセッサ実行可能インストラクションをフェッチして実行するよう構成されてもよい。
マーチャントデバイス104の構成に依存して、コンピュータ可読媒体1204は有形の非一時的コンピュータストレージ媒体の一例であってもよく、コンピュータ可読プロセッサ実行可能インストラクションやデータ構造やプログラムモジュールや他のデータなどの情報の保持のための任意のタイプの技術で実装される、揮発性および不揮発性メモリおよび/または取り外し可能および取り外し不可媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体1204は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、磁気ディスクストレージ、光学ストレージ、および/または他のコンピュータ可読媒体技術を含むがそれらに限定されない。さらに、ある場合、マーチャントデバイス104は、RAIDストレージシステムやストレージアレイやネットワークアタッチトストレージやストレージエリアネットワークやクラウドストレージや情報を保持するのに使用可能であり直接的にまたは他の計算デバイスやネットワークを通じてプロセッサ1202によりアクセス可能な任意の他の媒体などの外部ストレージにアクセスしてもよい。したがって、コンピュータ可読媒体1204は、プロセッサ1202によって実行可能なインストラクションやモジュールやコンポーネントを保持可能なコンピュータストレージ媒体であってもよい。さらに、言及される場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギやキャリア信号や電磁波や信号そのものなどの媒体を除外する。
コンピュータ可読媒体1204を用いて、プロセッサ1202によって実行可能な任意の数の機能コンポーネントを保持して維持することができる。ある実施では、これらの機能コンポーネントはインストラクションまたはプログラムを含み、それらはプロセッサ1202によって実行可能であり、実行されると、上でマーチャントデバイス104に与えられたアクションおよびサービスを実行するための動作ロジックを実装する。コンピュータ可読媒体1204に保持されるマーチャントデバイス104の機能コンポーネントはマーチャントアプリケーション112を含んでもよい。本例では、マーチャントアプリケーション112は、上述の言語モジュール140と、トランザクションモジュール1210と、ダッシュボードモジュール1212と、を含む。例えば、トランザクションモジュール1210は上述の通り種々のユーザインタフェースを提示し、マーチャントがトランザクションを行ったり支払いを受けたりすることができるようにする。また、サービス計算デバイス108と通信して、支払いを処理し、トランザクション情報を送る。さらに、ダッシュボードモジュール1212は、マーチャントが、マーチャントのアカウントとマーチャントプロファイルとマーチャントプリファレンスとビューアイテム値段情報とを管理することができるようにしてもよい。追加的な機能コンポーネントは、マーチャントデバイス104の種々の機能を制御し管理すると共にマーチャントデバイス104との基本的なユーザインタフェースを実現するためのオペレーティングシステム1214を含んでもよい。
加えて、コンピュータ可読媒体1204は機能コンポーネントによって使用されるデータやデータ構造などを保持してもよい。例えば、コンピュータ可読媒体1204に保持されるデータは、マーチャントによって提供されるアイテムについての情報であって現在マーチャントから取得可能なアイテムのリストを含む情報と、アイテムの画像と、アイテムの説明と、アイテムの値段と、を含むアイテム情報1216を含んでもよい。例えば、マーチャント110がマーチャントアプリケーション112を設定してマーチャント110によって提供される特定のアイテムに対する支払いを受け付ける場合、マーチャントは特定のアイテムのアイテム情報1216を入力してもよい。マーチャントデバイス104のタイプに依存して、コンピュータ可読媒体1204はオプションで、プログラムやドライバ等と機能コンポーネントによって使用または生成されるデータとを含みうる他のモジュールおよびデータ1218などの他の機能コンポーネントおよびデータを含んでもよい。さらに、マーチャントデバイス104は多くの他の論理コンポーネントやプログラム的コンポーネントや物理的コンポーネントを含んでもよく、それらのうち議論されたものは本明細書における議論に関係する単なる例である。
通信インタフェース1206は、例えばネットワーク106を介したまたは直接的な種々の他のデバイスとの通信を可能とするためのひとつ以上のインタフェースおよびハードウエアコンポーネントを含んでもよい。例えば、追加的に本明細書のどこかで挙げられる通り、通信インタフェース1206は、インターネットやケーブルネットワークやセルラネットワークや無線ネットワーク(例えば、WiFi)や有線ネットワークやさらにはブルートゥース(登録商標)、ブルートゥースローエナジ(登録商標)などの近距離通信のうちのひとつ以上を通じた通信を可能としてもよい。
図12は、マーチャントデバイス104が上述の通りディスプレイ142を含んでもよいことをさらに示す。マーチャントデバイス104として用いられる計算デバイスのタイプに依存して、ディスプレイ142は任意の適切なディスプレイ技術を用いてもよい。例えば、ディスプレイ142は液晶ディスプレイやプラズマディスプレイや発光ダイオードディスプレイやOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイや電子ペーパディスプレイやデジタルコンテンツを提示可能な任意の他の適切なタイプのディスプレイであってもよい。ある例では、ディスプレイ142はディスプレイ142に関連付けられたタッチセンサを有し、ディスプレイ142に提示されるグラフィックインタフェースとのやりとりを可能とするためにタッチ入力を受けるよう構成されたタッチスクリーンディスプレイを提供してもよい。したがって、本明細書における実施は任意の具体的なディスプレイ技術に限られない。あるいはまた、ある例では、マーチャントデバイス104はディスプレイ142を含まず、情報は聴覚的手段などの他の手段によって提示されてもよい。
マーチャントデバイス104はさらにひとつ以上のI/Oデバイス1208を含んでもよい。I/Oデバイス1208は、スピーカと、マイクロフォンと、カメラと、種々のユーザコントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、キーパッド等)と、触覚出力デバイスと、を含んでもよい。
加えて、マーチャントデバイス104はカードリーダ1220を含むかそれと接続可能であってもよい。ある例では、カードリーダはマーチャントデバイスのポート、例えばマイクロフォン/ヘッドフォンポートやデータポートや他の適切なポート、にプラグインされてもよい。カードリーダは、支払いカードの磁気ストライプを読み取るための読取りヘッドを含んでもよく、さらには磁気ストライプから読み出した情報を暗号化するための暗号化技術を含んでもよい。あるいはまた、マーチャントデバイス104のタイプおよび構成に依存して、本明細書において、数多くの他のタイプのカードリーダをマーチャントデバイス104と共に用いることができる。
マーチャントデバイス104に含まれる他のコンポーネントは種々のタイプのセンサを含んでもよく、そのようなセンサは位置情報を示すことができるGPSデバイス1222を含んでもよい。さらに、マーチャントデバイスは、上述のように、加速度計やジャイロスコープやコンパスや近接センサやカメラやマイクロフォンおよび/またはスイッチなどのひとつ以上のセンサ1224を含んでもよい。加えて、マーチャントデバイス104は不図示の種々の他のコンポーネントを含んでもよく、そのようなコンポーネントの例は、取り外し可能ストレージや電池および電力コントロールユニットなどの電源などを含む。
加えて、マーチャントデバイス104は、サポート148や本明細書で議論された他のサポートなどの種々の外部コンポーネントまたは周辺機器を含んでもよい。上述のように、ある例では、サポートは、スイッチや加速度計やコンパスやジャイロスコープや近接センサやカメラやマイクロフォンやマーチャントデバイスの向きを決定するための他の適切なセンサなどのひとつ以上のセンサ1226を含んでもよい。さらに、ある例では、マーチャントデバイス104は、キャッシュドロア1228と、例えばレシートを印刷するためのプリンタ1230と、および/または購入対象のアイテムをスキャンするためのバーコードリーダ1232と、を含んでもよい。さらに、マーチャントデバイス104は、他の計算デバイスおよび/または外部ストレージデバイスなどの種々の外部デバイス1234に接続されるか、接続可能であってもよい。
図13は、本明細書で説明される支払いサービスのいくつかの機能を実装するために使用可能なサービス計算デバイス108の選択されたコンポーネントを示す。サービス計算デバイス108は支払いサービスを提供するサービスプロバイダによって運用され、任意の様々な方法で実現可能なひとつ以上のサーバまたは他のタイプの計算デバイスを含んでもよい。例えば、サーバの場合、モジュールおよび他の機能コンポーネントおよびデータは、単一のサーバ、サーバクラスタ、サーバファームまたはデータセンタ、クラウドホスト計算デバイス、クラウドホストストレージデバイスなどに実装可能であり、あるいは追加的にまたは代替的に他のコンピュータアーキテクチャが用いられてもよい。
さらに、図面はサービス計算デバイス108のコンポーネントおよびデータを単一の場所にあるものとして示しているが、これらのコンポーネントおよびデータは代替的に異なる計算デバイスおよび異なる場所に亘って任意の態様で分散していてもよい。したがって、機能はひとつ以上のサービス計算デバイスによって実装されてもよく、上述の種々の機能は異なる計算デバイスに亘って種々の態様で分散していてもよい。複数のサービス計算デバイス108は一緒にまたは別個に設けられていてもよく、例えば仮想サーバやサーババンクおよび/またはサーバファームとしてまとめられてもよい。説明される機能は単一の主体または企業のサーバによって提供されてもよいし、異なる複数の買い手または企業のサーバおよび/またはサービスによって提供されてもよい。
図示の例では、各サービス計算デバイス108は、ひとつ以上のプロセッサ1302と、ひとつ以上のコンピュータ可読媒体1304と、ひとつ以上の通信インタフェース1306と、を含む。各プロセッサ1302は単一の処理ユニットまたは複数の処理ユニットであってもよく、単一または複数の計算ユニットまたは複数の処理コアを含んでもよい。プロセッサ1302は、ひとつ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、セントラルプロセシングユニット、ステートマシン、論理回路、および/または動作インストラクションに基づいて信号を操作する任意のデバイス、として実装されてもよい。例えば、プロセッサ1302は、本明細書で説明されるアルゴリズムおよび処理を実行するよう特にプログラムされるか構成される、任意の適切なタイプのひとつ以上のハードウエアプロセッサおよび/または論理回路であってもよい。プロセッサ1302は、コンピュータ可読媒体1304に保持されるコンピュータ可読インストラクションをフェッチして実行するよう構成され、そのインストラクションは本明細書で説明される機能を実行するようプロセッサ1302をプログラムできる。
コンピュータ可読媒体1304は、コンピュータ可読インストラクションやデータ構造やプログラムモジュールや他のデータなどの情報の保持のための任意のタイプの技術で実装される、揮発性および不揮発性メモリおよび/または取り外し可能および取り外し不可媒体を含んでもよい。そのようなコンピュータ可読媒体1304は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、ソリッドステートストレージ、磁気テープ、光学ストレージ、磁気ディスクストレージ、RAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワークアタッチトストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、所望の情報を保持するのに使用可能であり計算デバイスによりアクセス可能な任意の他の媒体を含むがそれらに限定されない。サービス計算デバイス108の構成に依存して、コンピュータ可読媒体1304はコンピュータ可読ストレージ媒体のタイプであってもよく、および/または有形の非一時的媒体であってもよい。ここで非一時的と言及されたが、この場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギやキャリア信号や電磁波や信号そのものなどの媒体を除外する。
コンピュータ可読媒体1304を用いて、プロセッサ1302によって実行可能な任意の数の機能コンポーネントを保持することができる。多くの実施では、これらの機能コンポーネントはインストラクションまたはプログラムを含み、それらはプロセッサ1302によって実行可能であり、実行されると、上でサービス計算デバイス108に与えられたアクションを実行するようひとつ以上のプロセッサ1302を特に設定する。コンピュータ可読媒体1304に保持される機能コンポーネントは、言語決定モジュール136と、解析モジュール1110と、支払い処理モジュール1102と、を含んでもよい。コンピュータ可読媒体1304に保持される追加的な機能コンポーネントは、サービス計算デバイス108の種々の機能を制御、管理するためのオペレーティングシステム1308を含んでもよい。
加えて、コンピュータ可読媒体1304は本明細書で説明される動作を行うために使用されるデータを保持してもよい。したがって、コンピュータ可読媒体は、マーチャントプロファイル130を含むマーチャント情報128と、買い手プロファイル134を含む買い手情報132と、を保持してもよい。サービス計算デバイス108は、プログラムやドライバ等と機能コンポーネントによって使用または生成されるデータとを含みうる他のモジュールおよびデータ1310などの他の機能コンポーネントおよびデータを含むか維持してもよい。さらに、サービス計算デバイス108は多くの他の論理コンポーネントやプログラム的コンポーネントや物理的コンポーネントを含んでもよく、それらのうち上述されたものは本明細書における議論に関係する単なる例である。
通信インタフェース1306は、例えばネットワーク106を介した種々の他のデバイスとの通信を可能とするためのひとつ以上のインタフェースおよびハードウエアコンポーネントを含んでもよい。例えば、追加的に本明細書のどこかで挙げられる通り、通信インタフェース1306は、インターネットやケーブルネットワークやセルラネットワークや無線ネットワーク(例えば、WiFi)や有線ネットワークやさらにはブルートゥース(登録商標)、ブルートゥースローエナジ(登録商標)などの近距離通信のうちのひとつ以上を通じた通信を可能としてもよい。
サービス計算デバイス108はさらに種々の入出力(I/O)デバイス1312を備えてもよい。そのようなI/Oデバイス1312は、ディスプレイ、種々のユーザインタフェースコントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、マウス、タッチスクリーン等)、音声スピーカ、接続ポートなどを含んでもよい。
図14は、ある例に係る、上述の機能を実装してもよい買い手デバイス118の選択された例示的コンポーネントを示す。買い手デバイス118は異なる複数のタイプの携帯型計算デバイスのうちの任意のものであってもよい。買い手デバイス118のいくつかの例は、スマートフォンおよびモバイル通信デバイス、タブレット計算デバイス、ラップトップ、ネットブックおよび他の携帯型コンピュータ、ウェアラブル計算デバイスおよび/または身体取り付け型計算デバイスであって時計を含みうると共にヘルメットやゴーグルやめがねなどの拡張現実デバイスを含むウェアラブル計算デバイス、および通信を送信し、本明細書で説明される技術にしたがう機能を実行可能な任意の他の携帯型デバイスを含んでもよい。
図14の例では、買い手デバイス118は、少なくともひとつのプロセッサ1402、ひとつ以上のコンピュータ可読媒体1404、ひとつ以上の通信インタフェース1406、ひとつ以上の入出力(I/O)デバイス1414などのコンポーネントを含む。各プロセッサ1402はひとつ以上のプロセッサまたは処理コアを含んでもよい。例えば、プロセッサ1402は、ひとつ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、セントラルプロセシングユニット、ステートマシン、論理回路、および/または動作インストラクションに基づいて信号を操作する任意のデバイス、として実装されてもよい。ある場合、プロセッサ1402は、本明細書で説明されるアルゴリズムおよび処理を実行するよう特にプログラムされるか構成される、任意の適切なタイプのひとつ以上のハードウエアプロセッサおよび/または論理回路であってもよい。プロセッサ1402は、コンピュータ可読媒体1404に保持されるコンピュータ可読プロセッサ実行可能インストラクションをフェッチして実行するよう構成されてもよい。
買い手デバイス118の構成に依存して、コンピュータ可読媒体1404は有形の非一時的コンピュータストレージ媒体の一例であってもよく、コンピュータ可読プロセッサ実行可能インストラクションやデータ構造やプログラムモジュールや他のデータなどの情報の保持のための任意のタイプの技術で実装される、揮発性および不揮発性メモリおよび/または取り外し可能および取り外し不可媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体1404は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、磁気ディスクストレージ、光学ストレージ、および/または他のコンピュータ可読媒体技術を含むがそれらに限定されない。さらに、ある場合、買い手デバイス118は、RAIDストレージシステムやストレージアレイやネットワークアタッチトストレージやストレージエリアネットワークやクラウドストレージや情報を保持するのに使用可能であり直接的にまたは他の計算デバイスやネットワークを通じてプロセッサ1402によりアクセス可能な任意の他の媒体などの外部ストレージにアクセスしてもよい。したがって、コンピュータ可読媒体1404は、プロセッサ1402によって実行可能なインストラクションやモジュールやコンポーネントを保持可能なコンピュータストレージ媒体であってもよい。さらに、言及される場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギやキャリア信号や電磁波や信号そのものなどの媒体を除外する。
コンピュータ可読媒体1404を用いて、プロセッサ1402によって実行可能な任意の数の機能コンポーネントを保持して維持することができる。ある実施では、これらの機能コンポーネントはインストラクションまたはプログラムを含み、それらはプロセッサ1402によって実行可能であり、実行されると、上で買い手デバイス118に与えられたアクションおよびサービスを実行するための動作ロジックを実装する。コンピュータ可読媒体1404に保持される買い手デバイス118の機能コンポーネントは、上述の通り、買い手アプリケーション120を含んでもよい。本例では、買い手アプリケーション120は、上述の電子支払いモジュール214と、買い手ダッシュボードモジュール1410と、を含む。例えば、買い手ダッシュボードモジュール1410は、買い手のアカウントの管理や情報の変更やプリファレンスの変更などのためのインタフェースを買い手に提示してもよい。追加的な機能コンポーネントは、買い手デバイス118の種々の機能を制御し管理すると共に買い手デバイス118との基本的なユーザインタフェースを実現するためのオペレーティングシステム1412を含んでもよい。
加えて、コンピュータ可読媒体1404は機能コンポーネントによって使用されるデータやデータ構造などを保持してもよい。買い手デバイス118のタイプに依存して、コンピュータ可読媒体1404はオプションで、アプリケーションやプログラムやドライバ等と機能コンポーネントによって使用または生成されるデータとを含みうる他のモジュールおよびデータ1406などの他の機能コンポーネントおよびデータを含んでもよい。さらに、買い手デバイス118は多くの他の論理コンポーネントやプログラム的コンポーネントや物理的コンポーネントを含んでもよく、それらのうち議論されたものは本明細書における議論に関係する単なる例である。
通信インタフェース1406は、例えばネットワーク106を介したまたは直接的な種々の他のデバイスとの通信を可能とするためのひとつ以上のインタフェースおよびハードウエアコンポーネントを含んでもよい。例えば、追加的に本明細書のどこかで挙げられる通り、通信インタフェース1406は、インターネットやケーブルネットワークやセルラネットワークや無線ネットワーク(例えば、WiFi)や有線ネットワークやさらにはブルートゥース(登録商標)、ブルートゥースローエナジ(登録商標)などの近距離通信のうちのひとつ以上を通じた通信を可能としてもよい。
図14は、買い手デバイス118がディスプレイ1416を含んでもよいことをさらに示す。買い手デバイス118として用いられる計算デバイスのタイプに依存して、ディスプレイは任意の適切なディスプレイ技術を用いてもよい。例えば、ディスプレイ1416は液晶ディスプレイやプラズマディスプレイや発光ダイオードディスプレイやOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイや電子ペーパディスプレイやデジタルコンテンツを提示可能な任意の他の適切なタイプのディスプレイであってもよい。ある例では、ディスプレイ1416はディスプレイ1416に関連付けられたタッチセンサを有し、ディスプレイ1416に提示されるグラフィックインタフェースとのやりとりを可能とするためにタッチ入力を受けるよう構成されたタッチスクリーンディスプレイを提供してもよい。したがって、本明細書における実施は任意の具体的なディスプレイ技術に限られない。あるいはまた、ある例では、買い手デバイス118はディスプレイを含まなくてもよい。
買い手デバイス118はさらにひとつ以上のI/Oデバイス1408を含んでもよい。I/Oデバイス1408は、スピーカと、マイクロフォンと、カメラと、種々のユーザコントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、キーパッド等)と、触覚出力デバイスと、を含んでもよい。
買い手デバイス118に含まれる他のコンポーネントは種々のタイプのセンサを含んでもよく、そのようなセンサは位置情報を示すことができるGPSデバイス1418や、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサ等の他のセンサ(不図示)を含んでもよい。加えて、買い手デバイス118は不図示の種々の他のコンポーネントを含んでもよく、そのようなコンポーネントの例は、取り外し可能ストレージや電池および電力コントロールユニットなどの電源などを含む。
本明細書で説明される種々のインストラクションや方法や技術は、コンピュータ可読媒体に保持されプロセッサにより実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能インストラクションの一般的文脈で考慮されてもよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象的データタイプを実装するルーチンやプログラムやオブジェクトやコンポーネントやデータ構造などを含む。これらのプログラムモジュール等はネイティブコードとして実行されてもよいし、例えば仮想マシンにおいてまたは他のジャストインタイムコンパイル実行環境において、ダウンロードされて実行されてもよい。多くの場合、プログラムモジュールの機能は種々の実施において所望の通りに合成されるか分散されてもよい。これらのモジュールおよび技術の実装はコンピュータストレージ媒体に保持されてもよいし、ある形態の通信媒体を亘って伝送されてもよい。
主題が構造的特徴および/または方法的動作に特有の言語で記述されたが、添付の請求項で規定される主題は記述されたそのような特有の特徴や行為に限定される必要はないことは理解されるべきである。むしろ、特有の特徴や行為は請求項の実装の例示的形態として開示される。