JP6373769B2 - 樹脂硬化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、指の爪に塗布された樹脂に光を照射して硬化させる樹脂硬化装置に関する。
指の爪に塗布された樹脂に紫外光を照射して、光学的に反応させることにより樹脂を硬化させる技術が従来から知られている。樹脂を硬化させる紫外光は、例えば365nm〜405nmの波長領域の紫外光であり、紫外光のうち長波長の紫外光である。長波長域の紫外光であっても、長時間にわたる被ばくは人体の皮膚や眼に有害となる可能性があるため、指先に極力焦点を合わせて樹脂を硬化する紫外光を照射する工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、光源筒を傾倒回転可動および上下調整して、光源の焦点を調整し、指爪部の局部に紫外光を照射する技術が開示されている。また、特許文献2には、1本の指が嵌る窪みを複数有する指置き台に置かれた指先に、樹脂を硬化させる紫外光を照射する技術が開示されている。
特開2011‐98073号公報(2011年5月19日公開) 特開2013‐248034号公報(2013年12月12日公開)
ところで、紫外線にはビタミンD生成に有効な波長領域(一般にUV−B(ultraviolet-B)と言われている紫外線の波長領域であり、280nm〜315nmまでの領域)がある。一般に紫外線を浴びることには抵抗があり、このような紫外線を照射する技術はなかなか導入されないという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、樹脂を硬化する紫外光に追加して、ビタミンDの生成を促進する紫外光をユーザ自身の手に照射する装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂硬化装置は、ユーザの手が挿入可能な開口部と、上記開口部を有する器体の内部に形成される光照射室と、上記光照射室内に挿入されたユーザの爪に塗布された樹脂を硬化する第1紫外光を照射する第1光源と、ビタミンDの生成を促進する第2紫外光を上記ユーザの手に照射する第2光源と、を備えている。
本発明の一態様によれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光を照射する構成を装置に導入することは容易となる。
本発明の一実施形態に係る樹脂硬化装置の要部構成を示すブロック図である。 上記樹脂硬化装置の外観を示す図である。 実施形態1の樹脂硬化装置が紫外光を照射する一例を概略的に示す図である。 (a)は、上記樹脂硬化装置が備える第1のUV光源と第2のUV光源との接続の一例を示す回路図である。(b)は、上記樹脂硬化装置が備える第1のUV光源と第2のUV光源との接続の他の一例を示す回路図である。 (a)は、第2のUV光源の構造の一例を示す上面図である。(b)は、第2のUV光源の構造の一例を示す側面図である。 第1のUV光源および第2のUV光源の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2の樹脂硬化装置が紫外光を照射する例を概略的に示す図である。 ユーザの手が挿入されているか否かに応じて第2のUV光源の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態3の樹脂硬化装置が紫外光を照射する例を概略的に示す図である。 第2のUV光源に出力インジケータを接続した例を示す回路図である。 実施形態4の樹脂硬化装置が紫外光を照射する例を概略的に示す図である。 (a)は、メラニン量に応じて分類したスキンタイプの判定例を示す表である。(b)は、ITA°に応じて分類したスキンタイプの判定例を示す表である。 (a)は、第2のUV光源が照射する上限時間をスキンタイプ別に決定した一例を示す表である。(b)は、第2のUV光源が照射する出力量をスキンタイプ別に決定した一例を示す表である。 (a)は、決定された照射量に対応する照射時間を用いて、第2のUV光源の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。(b)は、決定された照射量に対応する照射出力量を用いて、第2のUV光源の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(外観図)
図2は、樹脂硬化装置1の外観を示す図である。樹脂硬化装置1は、ユーザの手が挿入可能な開口部30、および開口部30を有する器体32の内部に形成される光照射室31を有する。例えば、樹脂硬化装置1の外観の形状はかまくら形状である。
(紫外光照射の概要1)
図3は、実施形態1の樹脂硬化装置1aが紫外光を照射する一例を概略的に示す図である。図3に示すように、樹脂硬化装置1aは、第1のUV光源(第1光源)13および第2のUV光源(第2光源)14を備えている。なお、樹脂硬化装置1aは制御部12を備えていてもよい(不図示)。
第1のUV光源13は、樹脂を硬化させる紫外光(第1紫外光)を照射し、光照射室31内に挿入されたユーザの爪に塗布された樹脂に対して紫外光を照射する位置に設置されている。例えば、第1のUV光源13の設置位置は、図3に示すように、開口部30よりも奥における光照射室31内の上部である。
第2のUV光源14はビタミンDの生成を促進する紫外光(第2紫外光)を照射し、光照射室31内に挿入されたユーザの手に対して紫外光を照射する位置に設置されている。例えば、第2のUV光源14の設置位置は、図3に示すように、第1のUV光源13設置位置よりも開口部30側における光照射室31内の底部であり、第2のUV光源14は、ユーザの手のひらに紫外光を照射する。
通常、手のひらのメラニン量は、手の甲のメラニン量よりも少ない。本来、メラニンは皮膚に照射する紫外光を吸収することにより、紫外光による皮膚の炎症を防いでいる。このため、メラニン量の多い部位に紫外光を照射すると、メラニンにより紫外線が吸収され、ビタミンDの生成を促進することができない。また、ビタミンDの生成を促進する程度の紫外光の照射量をメラニン量の多い部位に照射する場合、紫外光の照射量が多くなるため、ユーザの皮膚において新たなメラニンを生成させてしまう恐れがある。それゆえ、メラニン量の少ない部位に紫外光を照射することは、少ない照射量の紫外光でビタミンDの生成を促進することが可能となる。また、紫外光の照射量は少ないため、ユーザのメラニン量が増加する虞がなく、ユーザの肌が黒くなる虞はない。
なお、図3に図示しないが、樹脂硬化装置1aは、第1のUV光源13および第2のUV光源14に電力を供給するための電源部を備えている。
(回路図)
図4は、第1のUV光源13と第2のUV光源14との接続例を示す回路図である。図4の(a)は、第1のUV光源13と第2のUV光源14とが、並列に接続されており、スイッチaの開閉により第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射が同時に制御される。例えば、スイッチaがON(閉)状態の場合、第1のUV光源13および第2のUV光源14は紫外光を照射する。また、スイッチaがOFF(開)状態の場合、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射は停止する。
図4の(b)は、第2のUV光源14側の回路にスイッチbを追加している点で、図4の(a)に示す回路図と異なる。図4の(b)に示す回路図では、第2のUV光源14の照射は、第1のUV光源13の照射と別に制御される。例えば、スイッチaがON(閉)状態かつスイッチbがOFF(開)状態の場合、第1のUV光源13は紫外光を照射し、第2のUV光源14の照射は停止する。なお、スイッチaがON(閉)状態の場合、スイッチbの開閉に関らず、第1のUV光源13は紫外光を照射する。
以降の説明では図4の(b)に示す回路図を用いた樹脂硬化装置1について説明する。
(第2のUV光源の構造図)
図5の(a)は、第2のUV光源14の構造の一例を示す上面図である。図5の(a)に示すように、第2のUV光源14の中央には、LED(light emitting diode)基板40、LED41、カットフィルタ42、および石英ガラス43が備えられている。LED基板40には、LED配線44の端部であるカソード側コネクタ45とアノード側コネクタ46とが取り付けられている。
図5の(b)は、第2のUV光源14の構造の一例を示す側面図である。図5の(b)に示すように、LED取付板50を最下層として、LED基板40等が層状に備えられる。なお、以下の説明において、LED取付板50にLED基板40が備えられている方向を上方として定義する。
LED基板40の上方の面(以下、上面とする)にはLED41が設置される。また、LED取付板50の上面には、LED取付板50およびLED基板40を押さえるようにして、中央に孔を有するベースBが備えられている。ベースBの孔には、LED41が収まっており、LED41の上面に備えられたカットフィルタ42が嵌っている。
ベースBの上面には、ベースBおよびカットフィルタ42を押さえるようにして、中央に孔を有するベースAが備えられている。ベースAの孔には、カットフィルタ42の上面から離れた位置に、石英ガラス43が嵌っている。ベースAの上面には、ベースAおよび石英ガラス43を押さえるようにして、中央に孔を有する押さえ板51が備えられている。
上記の構成によれば、LED41から照射される光がカットフィルタ42により特定の範囲内で照射するように調整される。そして、カットフィルタ42により調整された光が石英ガラス43を通過することにより、ビタミンDの生成を促進する紫外光が照射される。また、LED41を用いることにより、蛍光ランプを用いることと比較して、第2のUV光源14から照射される紫外光の分光分布を一定の範囲内に出力することが容易となる。
(樹脂硬化装置1の要部構成)
図1は、樹脂硬化装置1(1a)の要部構成を示すブロック図である。樹脂硬化装置1は、入力受付部11、制御部12、第1のUV光源13、および第2のUV光源14を備えている。なお、第1センサ15については実施形態2にて後述する。また、第2センサ16については、実施形態4にて後述する。
入力受付部11は、ユーザの入力を受け付けるものである。例えば、入力受付部11はボタンなどで構成されており、照射開始を示す入力および照射停止を示す入力を受け付ける。制御部12は、入力受付部11から通知される情報に基づいて、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を制御する。
第1のUV光源13は、光照射室31内に挿入されたユーザの爪に塗布された樹脂を硬化する紫外光を照射する。例えば、第1のUV光源13は、樹脂を硬化する紫外光の内、長波長域(より具体的には365nm〜450nm)の紫外光を照射する。
第2のUV光源14は、ビタミンDの生成を促進する紫外光を、光照射室31内に挿入されたユーザの手に照射する。第2のUV光源14の紫外光は、ビタミンDの生成を促進する紫外光の内、長波長域(例えば300nm〜315nm)の紫外光であることが好ましい。さらに、ビタミンDの生成をより促進させるためには、第2のUV光源14の紫外光の波長は300nm〜310nmであることがより好ましい。
制御部12は、照射制御部21、第2のUV光源照射停止部(第2光源照射停止部)23、および時間設定部27を備えている。なお、挿入判定部22の詳細については、実施形態2にて後述する。また、スキンタイプ判定部24、照射量決定部25、および出力量設定部26の詳細については、実施形態4にて後述する。
照射制御部21は、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を制御する。例えば、入力受付部11から照射開始を示す情報が通知されると、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を開始する。そして、照射制御部21は、第2のUV光源14の照射時間をカウントする指示を示す情報を時間設定部27に通知する。また、入力受付部11から照射停止を示す情報が通知されると、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を停止する。
時間設定部27は、照射制御部21から照射時間をカウントする指示を示す情報が通知されると、予め設定されている時間(例えば6分)を第2のUV光源14が照射する上限時間Tに設定する。また、時間設定部27は、第2のUV光源14の照射時間をカウントし、カウントしている第2のUV光源14の照射時間が上限時間T以上となるか否かを判定する。第2のUV光源14の照射時間が上限時間T以上となる場合、時間設定部27は、第2のUV光源照射停止部23に通知する。
第2のUV光源照射停止部23は、照射制御部21により開始された第2のUV光源14の照射を停止するよう、照射制御部21に指示する。例えば、第2のUV光源照射停止部23は、時間設定部27から通知されると、第2のUV光源14の照射を停止するよう、照射制御部21に指示する。
上記の構成によれば、ユーザは、爪に塗布された樹脂を硬化させつつ、ユーザ自身の体内でビタミンDの生成を促進することが可能となる。紫外光による人体への影響(炎症や日焼けなど)を懸念するユーザであっても、樹脂を硬化する紫外光に対するユーザの心理的ハードルは低い。このため、ユーザは、樹脂を硬化する紫外光が照射されているときであれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光も併せてユーザ自身の手に照射することにそれほどためらうことはないはずである。それゆえ、ビタミンDの生成を促進する紫外光を照射する構成を装置に導入することは容易となる。
本来、ビタミンDには新しい肌細胞を成長させる効果があると言われている。それゆえ、肌荒れを治したり、コラーゲン生成を促したり、くすみを解消するなどの美肌効果を奏することが可能となる。
また、上記の構成によれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光のうち長波長の紫外光(例えば、波長が300nm〜315nm波長域の光)が、ユーザの手に照射される。このため、紫外光によるユーザへの悪影響を低減しつつ、ビタミンDの生成を促進することが可能となる。
(照射制御例)
図6は、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。入力受付部11が照射開始を示す入力を受け付けると(S1にてYES)、照射制御部21はスイッチa(図4の(b)参照)をON状態とし、第1のUV光源13の照射を開始する(S2)。また、照射制御部21はスイッチb(図4の(b)参照)もON状態とし、第2のUV光源14は照射を開始する(S3)。
そして、照射制御部21は、時間設定部27にタイムカウントする旨を通知し、時間設定部27は、第2のUV光源14の照射時間を計測する。時間設定部27は、計測している第2のUV光源14の照射時間が、予め設定された上限時間T(例えば6分)以上となるか否かを判定する(S4)。
第2のUV光源14の照射時間が、予め設定された上限時間T(例えば6分)以上となる場合(S4にてYES)、時間設定部27は、第2のUV光源照射停止部23に通知する。そして、第2のUV光源照射停止部23は、第2のUV光源14の照射を停止するよう、照射制御部21に指示する。そして、照射制御部21はスイッチb(図4の(b)参照)をOFF状態とし、第2のUV光源14の照射を停止する(S5)。
次に、入力受付部11が照射停止を示す入力を受け付けると(S6にてYES)、照射制御部21は、スイッチaに加えてスイッチbもOFF状態とし(図4の(b)参照)、第2のUV光源14の照射に加えて第1のUV光源13の照射を停止する(S7)。
一方、第2のUV光源14の照射時間が、予め設定された上限時間T(例えば6分)未満である場合に(S4にてNO)、入力受付部11が照射停止を示す入力を受け付けると(S8にてYES)、S7の処理に移行する。また、S8にてNOの場合、S4以降の処理を繰り返す。
上記の構成によれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光を過剰に照射することを防止することが可能となる。このため、ユーザは、ビタミンDの生成を促進する紫外光を必要以上に浴びることがない。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、光照射室31内にユーザの手が挿入されているか否かに応じて、第2のUV光源14の照射制御を行う。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(紫外光照射の概要2)
図7は、実施形態2の樹脂硬化装置1bが紫外光を照射する例を概略的に示す図である。図7に示すように、樹脂硬化装置1bは、制御部12、第1センサ15および電源部を備えている点で、図3にて上述した樹脂硬化装置1aと異なる。
制御部12は、第1のUV光源13および第2のUV光源14の照射を、図4の(b)にて上述したスイッチaおよびスイッチbを開閉することにより制御する。例えば、制御部12は、第1センサ15が計測した結果から、ユーザの手が光照射室31内に挿入されたことを検知した場合、スイッチaおよびスイッチbをON(閉)状態とし、第2のUV光源14の照射を開始する。また、制御部12は、第1センサ15が計測した結果から、ユーザの手が光照射室31内に挿入されていないことを検知した場合、スイッチbをOFF(開)状態とし、第2のUV光源14の照射を停止する。
なお、電源部は、第1のUV光源13および第2のUV光源14に供給する電力を蓄電する電池である。電池の代わりに、DCDCコンバータを内蔵し、DCDC変換(直流電圧変換)を行うことで、アダプタから供給される電源電圧を所望の電圧に変換して、第1のUV光源13および第2のUV光源14に電力を供給してもよい。
(樹脂硬化装置1の要部構成)
次に、図1に基づいて、本実施形態に係る樹脂硬化装置1(1b)について説明する。実施形態2における樹脂硬化装置1は、第1センサ15および挿入判定部(検知部)22を備えている点で実施形態1における樹脂硬化装置1(1a)と異なる。このため、照射制御部21および第2のUV光源照射停止部23の処理も、実施形態1における樹脂硬化装置1と異なる。
実施形態2の樹脂硬化装置1は、実施形態1における樹脂硬化装置1の構成に加えて、第1センサ15を備えている。第1センサ15は、例えば距離センサまたは赤外線センサである。第1センサ15が距離センサの場合には、光照射室31(図7参照)の内壁面とユーザの手との距離を計測する。第1センサ15が赤外線センサの場合には、光照射室31内に挿入されたユーザの手の温度を計測する。そして、第1センサ15は、計測した結果を示す情報を挿入判定部22に通知する。
また、実施形態2の樹脂硬化装置1が有する制御部12は、実施形態1における制御部12の構成に加えて、挿入判定部22を備えている。挿入判定部22は、第1センサ15から通知される情報を用いて、ユーザの手が光照射室31内(図7参照)に挿入されているか否かを判定する。挿入判定部22は、ユーザの手が光照射室31内に挿入されたと判定する場合、照射開始を示す情報を照射制御部21に通知する。挿入判定部22は、ユーザの手が光照射室31内に挿入されていないと判定する場合、第2のUV光源照射停止部23に通知する。
照射制御部21は、挿入判定部22から照射開始を示す情報が通知されると、第2のUV光源14の照射を開始する。また、照射制御部21は、入力受付部11から照射開始を示す情報が通知されると、第1のUV光源13の照射を開始する。
第2のUV光源照射停止部23は、挿入判定部22から通知されると、第2のUV光源14の照射を停止するよう、照射制御部21に指示する。そして、照射制御部21は、第2のUV光源14の照射を停止する。
(第2のUV光源14の制御処理例)
図8は、ユーザの手が挿入されているか否かに応じて第2のUV光源14の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。スイッチa(図4の(b)参照)がON状態である場合(図8のS11にてYES)、第1のUV光源13は紫外光をユーザに照射する(S12)。一方、スイッチa(図4の(b)参照)がOFF状態である場合(図8のS11にてNO)、第1のUV光源13の照射は停止する(S13)。
次に、挿入判定部22は、第1センサ15の計測結果から、光照射室31内にユーザの手が挿入されたか否かを判定(検知)する(S14)。挿入判定部22が、光照射室31内にユーザの手が挿入されたことを判定(検知)すると(S14にてYES)、第2のUV光源14の照射を開始する旨を照射制御部21に通知し、照射制御部21は、スイッチb(図4の(b)参照)をON状態とする(S15)。そして、第2のUV光源14から紫外光がユーザに照射される(S16)。S16の後、S11以降の処理を繰り返す。
一方、挿入判定部22が、光照射室31内にユーザの手が挿入されていないことを検知すると(S14にてNO)、第2のUV光源14の照射を停止する旨を第2のUV光源照射停止部23に通知し、第2のUV光源照射停止部23に通知し、第2のUV光源照射停止部23は第2のUV光源14の照射を停止するよう照射制御部21に指示する。そして、照射制御部21は、スイッチb(図4の(b)参照)をOFF状態とする(S17)。そして、第2のUV光源14の照射が停止する(S18)。S18の後、S11以降の処理を繰り返す。
上記の構成によれば、ユーザの手が光照射室内に挿入されていない場合に、第2光源の照射が停止される。このため、ユーザが樹脂硬化装置1を使用していない場合に、ユーザが誤って紫外光を直視することを防止できる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図9および図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態は、第2のUV光源14が照射している間、出力インジケータを点灯する。
(紫外光照射の概要3)
図9は、実施形態3の樹脂硬化装置1cが紫外光を照射する例を概略的に示す図である。図9に示すように、樹脂硬化装置1cは、出力インジケータ17を備えている点で図7にて上述した樹脂硬化装置1bと異なる。
出力インジケータ17は、可視光を放射する光源である。例えば、出力インジケータ17は、図9に示すように光照射室31内に備えられていてもよい。出力インジケータ17は可視光を、開口部30に向けて放射してもよいし、光照射室31内の壁面に向けて放射してもよい。ユーザは、出力インジケータ17の可視光を視認することにより、第2のUV光源14が紫外光を照射していることを確認することが可能となる。
出力インジケータ17が、光照射室31内の壁面に向けて可視光を放射する構成の場合、光照射室31内の壁面は反射材料(例えば金属)で形成される。出力インジケータ17から放射された可視光は、光照射室31の内壁面にて反射され、光照射室31内に挿入されたユーザの手に照射される。このため、可視光がユーザの手から反射する。それゆえ、ユーザは、自身の手に照射している可視光を視認することにより、視認不可能な紫外光の照射を実感して確認することが可能となる。
なお、出力インジケータ17は、光照射室31内に備えられることに限定しない。例えば、樹脂硬化装置1cの外形における任意の部位に備えられ、ユーザが直接出力インジケータ17の点灯を確認できる構成であってもよい。
(出力インジケータを接続した回路図)
第2のUV光源14が照射している間中、出力インジケータ17が点灯する構成について説明する。図10は、第2のUV光源14に出力インジケータ17を接続した例を示す回路図である。図10に示すように、出力インジケータ17は、第2のUV光源14とスイッチbとの間に直列接続されている。なお、図10の回路図は、出力インジケータ17を含む点で、図4に示した回路図と異なる。
上記の構成によれば、出力インジケータ17および第2のUV光源14のうち少なくとも一方が何らかの原因により故障した場合、いずれも点灯することがない。例えば、出力インジケータ17が何らかの原因により点灯不可能となった場合、第2のUV光源の照射は停止する。また、第2のUV光源14が照射している間は、必ず出力インジケータ17が点灯する。このため、ユーザは、出力インジケータ17の可視光を視認することにより、第2光源の照射の有無を確認することが可能となる。それゆえ、ユーザが誤って第2のUV光源14の紫外光を直接目視することを防止することが可能となる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図11〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、ユーザのスキンタイプに応じて第2のUV光源14の照射量を決定する。
(紫外光照射の概要4)
図11は、実施形態4の樹脂硬化装置1dが紫外光を照射する例を概略的に示す図である。図11に示すように、樹脂硬化装置1dは、第2センサ16を備えている点で図9にて上述した樹脂硬化装置1cと異なる。
図11に示すように、例えば、第2センサ16は、ユーザが光照射室31内に手を挿入した状態において、開口部30におけるユーザの手首に対向する位置に設置され、ユーザの手首におけるメラニン量または明度を計測する。制御部12は、第2センサ16が計測した結果からユーザのスキンタイプを判定し、判定したスキンタイプに対応する照射量を決定する。第2のUV光源14は、制御部12により決定された照射量の紫外光を照射する。
(樹脂硬化装置1の要部構成)
次に、図1に基づいて、本実施形態に係る樹脂硬化装置1(1d)について説明する。実施形態4における樹脂硬化装置1は第2センサ16、スキンタイプ判定部24、照射量決定部25、および出力量設定部26を備えている点で実施形態2における樹脂硬化装置1(1b)と異なる。このため、照射制御部21および時間設定部27の処理も、実施形態2における樹脂硬化装置1と異なる。
実施形態4の樹脂硬化装置1は、実施形態2における樹脂硬化装置1の構成に加えて、第2センサ16を備えている。第2センサ16は、例えばメグザメータまたは色彩色差計である。第2センサ16がメグザメータの場合には、光照射室31内(図11参照)に挿入されたユーザの手首におけるメラニン量を計測する。第2センサ16が色彩色差計の場合には、光照射室31内に挿入されたユーザの手首における、L*a*b*表色系による皮膚の色を測定(計測)する。なお、L*値は、黒色から白色の値を示し、a*値は、赤色から緑色の値を示し、b*値は、黄色から青色の値を示す。L*パラメータおよびb*パラメータは、皮膚の白さに関係する。そして、第2センサ16は、計測した結果を示す情報をスキンタイプ判定部24に通知する。
また、実施形態4の樹脂硬化装置1が有する制御部12は、実施形態2における制御部12の構成に加えて、スキンタイプ判定部24、照射量決定部25、および出力量設定部26を備えている。
スキンタイプ判定部24は、第2センサ16から通知される情報を用いて、光照射室31内(図11参照)に挿入されたユーザの手のスキンタイプを判定する。スキンタイプ判定の詳細については、図12にて後述する。
照射量決定部25は、スキンタイプ判定部24が判定したスキンタイプに応じて、第2のUV光源14の照射量を決定する。照射量は、照射する出力量と照射する時間とを乗じた値である。このため、照射量決定部25は、第2のUV光源14の照射出力量または照射時間を調整することにより、第2のUV光源14の照射量を決定する。そして、照射量決定部25は、調整した照射出力量を示す情報を出力量設定部26に通知し、調整した照射時間を示す情報を時間設定部27に通知する。なお、照射量の決定の詳細については、図13にて後述する。
出力量設定部26は、照射量決定部25から通知された情報が示す照射出力量を、第2のUV光源14の出力量として設定する。なお、照射出力量が予め一定に設定されている場合、出力量設定部26は、予め設定されている照射出力量を第2のUV光源14の出力量Pとして設定する。そして、照射制御部21に照射開始を示す情報を通知する。
照射制御部21は、出力量設定部26の通知に応じて、出力量設定部26が設定した出力量Pで第2のUV光源14の照射を開始する。なお、照射制御部21は、入力受付部11から照射開始を示す情報が通知されると、第1のUV光源13の照射を開始する。
時間設定部27は、照射量決定部25から通知された情報が示す照射時間を、第2のUV光源14が照射する上限時間Tとして設定し、第2のUV光源14が照射している時間をカウントする。なお、照射時間が予め一定に設定されている場合、時間設定部27は、予め設定されている照射時間を、第2のUV光源14が照射する上限時間Tとして設定する。
(スキンタイプの判定)
スキンタイプ判定部24のスキンタイプ判定について説明する。図12は、スキンタイプの判定例を示す表である。図12に示すスキンタイプI〜VIは、紫外光による皮膚の反応(赤くなるか黒くなるか)の違いにより分類される。スキンタイプIは、紫外光による皮膚の反応が、非常に赤くなりやすい一方で、決して黒くならないタイプである。スキンタイプIIは、紫外光による皮膚の反応が、容易に赤くなり、かつわずかに黒くなるタイプである。スキンタイプIIIは、紫外光による皮膚の反応が、赤くなった後、すぐ黒くなるタイプである。スキンタイプIVは、紫外光による皮膚の反応が、あまり赤くならず、かつすぐ黒くなるタイプである。スキンタイプVは、紫外光による皮膚の反応が、めったに赤くならず、かつ非常に黒くなるタイプである。スキンタイプVIは、紫外光による皮膚の反応が、決して赤くならず、非常に黒くなるタイプである。例えば、日本人においてはスキンタイプIIIである人が多いことが知られている。
図12の(a)は、メラニン量に応じて分類したスキンタイプの判定例を示す表である。ここで、図12の(a)のメラニン量はメグザメータで測定したN値を示し、N値が小さいほどメラニン量が少なく紫外光による皮膚の反応が赤くなりやすく、N値が大きいほどメラニン量が多く紫外光による皮膚の反応が黒くなりやすい、と評価できる。
第2センサ16がメラニン量を計測する場合、第2センサ16が計測したメラニン量に応じてユーザのスキンタイプが判定される。例えば、図12の(a)に示すように、メラニン量が450以下である場合、ユーザのスキンタイプはIであると判定される。また、メラニン量が450より大きく470未満である場合、ユーザのスキンタイプはIIであると判定される。メラニン量が470以上490未満である場合、ユーザのスキンタイプはIIIであると判定される。さらに、メラニン量が20増加する毎に、ユーザのスキンタイプはIV、Vと判定され、メラニン量が530以上である場合、ユーザのスキンタイプはVIであると判定される。
図12の(b)は、測色による肌のITA°(Individual Typology Angle)に応じて分類したスキンタイプの判定例を示す表である。ITA°は角度によりL*a*b*表色系(JIS Z8781−4:2013)に基づき、皮膚の白さ(明るさ)を示したものである。第2センサ16が色彩色差計の場合、スキンタイプ判定部24は、第2センサ16が測定したユーザの手首における皮膚の色(b*値およびL*値)を用いてITA°を算出する。具体的には、上記測定されたb*値およびL*値を、式〔Arc Tangent((L*−50)/b*)〕180/3.1416に代入してITA°を求める。
なお、ITA°の算出は、スキンタイプ判定部24が行ってもよいし、第2センサ16が行ってもよい。例えば、ITA°を算出する機能として既存の色彩色差計を用いて、上記の式を色彩色差計に設定することで、第2センサ16にてITA°を直接検出することができる。
そして、スキンタイプ判定部24は、算出したITA°に応じてユーザのスキンタイプを判定する。
ここで、図12の(b)に示すITA°は値が大きいほど明るい。したがって、ITA°の値が大きいほどユーザの皮膚はメラニン量が少ない。対して、ITA°の値が小さいほどユーザの皮膚はメラニン量が多い。
第2センサ16がユーザの皮膚の色を測定する場合、第2センサ16が測定したL*a*b*測色結果による計算値に応じてユーザのスキンタイプが判定される。例えば、図12の(b)に示すように、ITA°が55°より大きい場合、ユーザの皮膚の色は非常に明るい色であり、ユーザのスキンタイプはIであると判定される。また、ITA°が41°より大きく55°以下である場合、ユーザの皮膚の色は明るい色であり、ユーザのスキンタイプはIIであると判定される。ITA°が28°より大きく41°以下である場合、ユーザの皮膚の色は中程度に明るい色であり、ユーザのスキンタイプはIIIであると判定される。ITA°が10°より大きく28°以下である場合、ユーザの皮膚の色はタン(マット)であり、ユーザのスキンタイプはIVであると判定される。ITA°が−30°より大きく10°以下である場合、ユーザの皮膚の色は茶色であり、ユーザのスキンタイプはVであると判定される。ITA°が−30°以下である場合、ユーザの皮膚の色は黒色であり、ユーザのスキンタイプはVIであると判定される。
なお、本実施の形態では、第2センサ16が、第2センサ16がメグザメータまたは色彩色差計の場合で説明したが、第2センサ16が色彩照度計でもよい。第2センサ16が色彩照度計の場合にも、色彩色差計と同様に、光照射室31内に挿入されたユーザの手首における、L*a*b*表色系による皮膚の色を測定(計測)することができる。
(照射量の決定)
次に、照射量決定部25が決定する第2のUV光源14の照射量について説明する。まず、ユーザが受容可能な紫外光の最大許容量が、予め決定されているものとする。例えば、紫外光の最大許容量が、例えば皮膚紅斑量に準じて決定されており、スキンタイプがIであるユーザの最大許容量は200(J/m)であり、スキンタイプがII〜VIであるユーザの最大許容量は、順に250、300、450、600、1000(J/m)である。第2のUV光源14が照射する照射量は、上述した最大許容量以下の値に決定される。例えば、スキンタイプがIであるユーザに対する照射量は120(J/m)であり、スキンタイプがII〜VIであるユーザに対する照射量は、順に150、180、270、360、600(J/m)である。
図13の(a)は、第2のUV光源14が照射する上限時間Tを、スキンタイプ別に決定した一例を示す表である。第2のUV光源14が照射する出力量Pが30mWである場合、照射量決定部25は、第2のUV光源14が照射する上限時間Tを、スキンタイプIのユーザには4分、スキンタイプIIのユーザには5分、スキンタイプIIIのユーザには6分、スキンタイプIVのユーザには9分、スキンタイプVのユーザには12分、スキンタイプVIのユーザには20分に調整する。
図13の(b)は、第2のUV光源14が照射する出力量Pを、スキンタイプ別に決定した一例を示す表である。第2のUV光源14が照射する上限時間Tが6分である場合、照射量決定部25は、第2のUV光源14が照射する出力量Pを、スキンタイプIのユーザには20mW、スキンタイプIIのユーザには25mW、スキンタイプIIIのユーザには30mW、スキンタイプIVのユーザには45mW、スキンタイプVのユーザには60mW、スキンタイプVIのユーザには100mWに調整する。
(調整した照射時間を用いて照射を制御する処理例)
図14の(a)は、決定された照射量に対応する照射時間を用いて、第2のUV光源14の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。本処理では、第2のUV光源14の出力量Pが予め一定に設定されていることとする。このため、第2のUV光源14の照射量は、照射時間を調整することにより決定される(図13の(a)参照)。
スキンタイプ判定部24は、図12にて上述したとおり第2センサ16が計測した値からユーザのスキンタイプを判定する(図14の(a)のS21)。照射量決定部25は、S21にて判定されたスキンタイプに対応する照射時間を調整することにより(図13の(a)参照)、第2のUV光源14の照射量を決定する(図14の(a)のS22)。そして、照射量決定部25は、調整した照射時間を時間設定部27に通知し、予め設定された出力量を出力量設定部26に通知する。
次に、時間設定部27は、S22にて決定された照射量に対応する照射時間を、第2のUV光源14が照射する上限時間Tとして設定する(S23)。そして、出力量設定部26は照射制御部21に通知し、照射制御部21は、予め設定されている出力量Pで第2のUV光源14の照射を開始する(S24)。また、時間設定部27は、第2のUV光源14が照射している時間をカウントする。
時間設定部27は、第2のUV光源14の照射時間が、S23にて設定した上限時間T以上となるか否かを判定する(S25)。第2のUV光源14の照射時間がS23にて設定した上限時間T以上となる場合(S25にてYES)、時間設定部27は、第2のUV光源照射停止部23に通知し、第2のUV光源照射停止部23は第2のUV光源14の照射を停止するよう照射制御部21に指示する。そして、照射制御部21は、第2のUV光源14の照射を停止する(S26)。一方、第2のUV光源14の照射時間がS23にて設定した上限時間T未満となる場合(S25にてNO)、S25の処理を繰り返す。
(調整した出力量を用いて照射を制御する処理例)
図14の(b)は、決定された照射量に対応する照射出力量を用いて、第2のUV光源14の照射を制御する処理の一例を示すフローチャートである。本処理では、第2のUV光源14が照射する上限時間Tが予め一定に設定されている点で、図14の(a)にて上述した処理と異なる。このため、本処理における第2のUV光源14の照射量は、出力量Pを調整することにより決定される(図13の(b)参照)。
図14の(b)に示すように、スキンタイプ判定部24は、ユーザのスキンタイプを判定する(S31、図14の(a)に示すS21と同一処理)。照射量決定部25は、S31にて判定されたスキンタイプに対応する出力量Pを調整することにより(図13の(b)参照)、第2のUV光源14の照射量を決定する(図14の(b)のS32)。そして、照射量決定部25は、調整した出力量を出力量設定部26に通知し、予め設定された照射時間を時間設定部27に通知する。
次に、出力量設定部26は、S32にて決定された照射量に対応する出力量を、第2のUV光源14の出力量Pとして設定する(S33)。そして、出力量設定部26は照射制御部21に通知し、照射制御部21は、S33にて設定された出力量Pで第2のUV光源14の照射を開始する(S34)。また、時間設定部27は、第2のUV光源14が照射している時間をカウントする。
時間設定部27は、第2のUV光源14の照射時間が、予め設定された上限時間T以上となるか否かを判定する(S35)。第2のUV光源14の照射時間が予め設定された上限時間T以上となる場合(S35にてYES)、時間設定部27は、第2のUV光源照射停止部23に通知し、第2のUV光源照射停止部23は第2のUV光源14の照射を停止するよう照射制御部21に指示する。そして、照射制御部21は、第2のUV光源14の照射を停止する(S36)。一方、第2のUV光源14の照射時間が予め設定された上限時間T未満となる場合(S35にてNO)、S35の処理を繰り返す。
上記構成によれば、ユーザのスキンタイプ別に第2のUV光源14の紫外光の照射量が決定される。それゆえ、ユーザは、日焼けなどの心配をすることなく手に紫外光を当てることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
樹脂硬化装置1の制御ブロック(特に制御部12)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、樹脂硬化装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る樹脂硬化装置(1、1a、1b、1c、1d)は、ユーザの手が挿入可能な開口部(30)と、上記開口部を有する器体(32)の内部に形成される光照射室(31)と、上記光照射室内に挿入されたユーザの爪に塗布された樹脂を硬化する第1紫外光を照射する第1光源(第1のUV光源13)と、ビタミンDの生成を促進する第2紫外光を上記ユーザの手に照射する第2光源(第2のUV光源14)と、を備えている。
上記の構成によれば、ユーザは、爪に塗布された樹脂を硬化させつつ、ユーザ自身の体内でビタミンDの生成を促進することが可能となる。紫外光による人体への影響を懸念するユーザであっても、樹脂を硬化する紫外光に対するユーザの心理的ハードルは低い。それゆえ、ビタミンDの生成を促進する紫外光を照射する構成を装置に導入することは容易となる。
本発明の態様2に係る樹脂硬化装置は、上記態様1において、上記第2光源は、上記ユーザの手のひらに照射してもよい。
上記の構成によれば、第2光源からの紫外光はユーザの手のひらに照射される。通常、手のひらのメラニン量は、手の甲のメラニン量よりも少ない。本来、ビタミンDの生成を促進する程度の紫外光の照射量をメラニン量の多い部位に照射する場合、紫外光の照射量が多くなるため、ユーザの皮膚において新たなメラニンを生成させてしまう恐れがある。このため、メラニン量の少ない部位に紫外光を照射することは、少ない照射量の紫外光でビタミンDの生成を促進することが可能となる。それゆえ、紫外光の過剰照射による日焼けを防止するとともに、ユーザの体内でビタミンDの生成を効率的に促進することが可能となる。
本発明の態様3に係る樹脂硬化装置は、上記態様1または2において、上記第2紫外光は、長波長の紫外光であってもよい。
上記の構成によれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光のうち長波長の紫外光(例えば、波長が300nm〜315nm範囲内の光)が、ユーザの手に照射される。このため、紫外光によるユーザへの悪影響を低減しつつ、ビタミンDの生成を促進することが可能となる。
本発明の態様4に係る樹脂硬化装置は、上記態様1から3のいずれか1態様において、上記光照射室内に、上記ユーザの手が挿入されているか否かを検知する検知部(挿入判定部22)と、上記検知部が上記ユーザの手が挿入されていないことを検知した場合に、上記第2光源の照射を停止する第2光源照射停止部(第2のUV光源照射停止部23)と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザの手が光照射室内に挿入されていない場合に、第2光源の照射が停止される。このため、ユーザが樹脂硬化装置を使用していない場合に、ユーザが誤って紫外光を直視することを防止できる。
本発明の態様5に係る樹脂硬化装置は、上記態様4において、上記検知部は、距離センサ(第1センサ15)または赤外線センサ(第1センサ15)を用いて上記ユーザの手が挿入されているか否かを検知してもよい。
上記構成によれば、検知部が距離センサの場合には、ユーザの手が光照射室内に挿入されているか否かを、光照射室の内壁面とユーザの手との距離を用いて検知することが可能となる。また、検知部が赤外線センサの場合には、ユーザの手が光照射室内に挿入されているか否かを、光照射室内に挿入されたユーザの手の温度を用いて検知することが可能となる。
本発明の態様6に係る樹脂硬化装置は、上記態様1から5のいずれか1態様において、上記第2光源が照射している状態にあることを上記ユーザに示す出力インジケータ(17)をさらに備え、上記出力インジケータは、上記第2光源と直列に接続されていてもよい。
上記構成によれば、出力インジケータは第2光源と直列に接続される。このため、出力インジケータおよび第2光源のうちいずれか一方が何らかの原因により故障した場合、いずれも点灯することがない。例えば、出力インジケータが何らかの原因により点灯不可能となった場合、第2光源からUVBは照射されない。このため、ユーザは、出力インジケータを視認することにより、第2光源が点灯中であることを確認することが可能となる。それゆえ、ユーザが誤って第2光源のUVBを直接目視することを防止することが可能となる。
本発明の態様7に係る樹脂硬化装置は、上記態様6において、上記出力インジケータは、上記光照射室内に設置されており、可視光を放射してもよい。
上記構成によれば、出力インジケータの可視光は、光照射室内に挿入されたユーザの手に照射される。このため、可視光がユーザの手から反射する。それゆえ、ユーザは、自身の手に反射している可視光を視認することにより、視認不可能な紫外光の照射を実感して確認することが可能となる。
本発明の態様8に係る樹脂硬化装置は、上記態様1から7のいずれか一態様において、上記光照射室内に挿入されている上記ユーザのスキンタイプを判定するスキンタイプ判定部(24)と、上記スキンタイプ判定部により判定された上記ユーザのスキンタイプ別に、上記第2光源の紫外光の照射量を決定する照射量決定部(25)と、を備えていてもよい。
上記構成によれば、ユーザのスキンタイプ別に第2光源の紫外光の照射量が決定される。このため、ユーザのスキンタイプ別の許容量の範囲内で、第2光源から紫外光をユーザに照射することが可能となる。例えば、紫外光に反応しやすいスキンタイプのユーザであれば、弱いパワーで紫外光をユーザに照射し、一日に必要な量のビタミンDを生成することが可能となる。
本発明の態様9に係る樹脂硬化装置は、上記態様1から8のいずれか一態様において、 上記第2光源が照射する上限時間を設定する時間設定部(27)と、上記第2光源の照射時間が上記上限時間以上となる場合に、上記第2光源の照射を停止する第2光源照射停止部(23)と、をさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、第2光源の照射時間が、ユーザのスキンタイプから決定された上限時間を超える場合に、第2光源の照射が停止される。このため、ユーザのスキンタイプ別の許容量以上の紫外光がユーザに照射されることはない。それゆえ、ユーザは、日焼けなどの心配をすることなく手に紫外光を当てることができる。
本発明の各態様に係る樹脂硬化装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記樹脂硬化装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記樹脂硬化装置をコンピュータにて実現させる樹脂硬化装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器は、手の挿脱が可能な開口部と、前記開口部と連通し、器体の内部に形成された光照射室と、前記光照射室の上方に形成され、ジェルネイルを硬化させるため手の爪に照射される第1のUV光源と、前記光照射室の下方に形成され、ビタミンD形成のため手のひらに照射される第2のUV光源とを備えている。
また、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器において、前記第1のUV光源は365nm〜405nmの波長の光を照射し、前記第2のUV光源は300nm〜315nmの波長の光を照射する。
また、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器において、さらに、前記光照射室内に、手が挿入されたか否かを検知するセンサと、前記センサが手が挿入されていない事を検知したとき、前記第2のUV光源を消灯制御する制御手段とを備える。
また、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器において、前記センサは測距センサあるいは赤外線センサである。
また、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器において、さらに、前記第2のUV光源が点灯中であることを視認可能にするための出力インジケータを備え、前記出力インジケータと前記第2のUV光源とを直列に接続する。
また、本発明の一態様に係るジェルネイル硬化用UV照射器において、前記出力インジケータは可視光光源である。
本発明は、指の爪に塗布された樹脂に光を照射して硬化させる樹脂硬化装置に利用することができる。
1、1a、1b、1c、1d 樹脂硬化装置
11 入力受付部
12 制御部
13 第1のUV光源(第1光源)
14 第2のUV光源(第2光源)
15 第1センサ(距離センサ、赤外線センサ)
16 第2センサ
17 出力インジケータ
21 出力量設定部
21 照射制御部
22 挿入判定部(検知部)
23 第2のUV光源照射停止部(第2光源照射停止部)
24 スキンタイプ判定部
25 照射線決定部
26 出力量設定部
27 時間設定部
30 開口部、 31 光照射室、32 器体
40 LED基板、 41 LED、 42 カットフィルタ、 43 石英ガラス
44 LED配線、 45 カソード側コネクタ、 46 アノード側コネクタ
50 LED取付板
A、B ベース
a、b スイッチ

Claims (5)

  1. ユーザの手が挿入可能な開口部と、
    上記開口部を有する器体の内部に形成される光照射室と、
    上記光照射室内に挿入されたユーザの爪に塗布された樹脂を硬化する第1紫外光を照射する第1光源と、
    ビタミンDの生成を促進する第2紫外光を上記ユーザの手に照射する第2光源と、を備えていることを特徴とする樹脂硬化装置。
  2. 上記第2光源は、上記ユーザの手のひらに照射することを特徴とする請求項1に記載の樹脂硬化装置。
  3. 上記光照射室内に、上記ユーザの手が挿入されているか否かを検知する検知部と、
    上記検知部が上記ユーザの手が挿入されていないことを検知した場合に、上記第2光源の照射を停止する第2光源照射停止部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂硬化装置。
  4. 上記第2光源が照射している状態にあることを上記ユーザに示す出力インジケータをさらに備え、
    上記出力インジケータは、上記第2光源と直列に接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂硬化装置。
  5. 上記光照射室内に挿入されている上記ユーザのスキンタイプを判定するスキンタイプ判定部と、
    上記スキンタイプ判定部により判定された上記ユーザのスキンタイプ別に、上記第2光源の紫外光の照射量を決定する照射量決定部と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂硬化装置。
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