JP6373349B2 - 動物排泄物処理具 - Google Patents
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- A01K23/00—Manure or urine pouches
Description
文献1に開示された従来の動物排泄物処理具は、帯体(文献1における「おむつ本体」に相当する。)及び吸収本体(文献1における「補助体」に相当する。)からなり、前記帯体と前記吸収本体とが、おむつ背側係止部を受ける補助体背側係止部とおむつ腹側係止部を受ける補助体腹側係止部とを介して着脱自在に係止されている。前記文献1には、前記動物排泄物処理具の態様として、前記吸収本体を展開した状態の平面視にて、前記吸収本体が長手方向及び幅方向を有する縦長の形状を有し、前記補助体背側係止部及び前記補助体腹側係止部が、それぞれ前記吸収本体の前記長手方向における端部領域に配置された構成が開示されている。
前記吸収本体は、
展開した状態の平面視にて、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有し、
前記動物の尻尾を挿通する尻尾挿通口と、前記長手方向の両端に位置する前記背部側端部及び前記腹部側端部の少なくとも一方において、前記帯体に固定される固定部と、を備え、
前記固定部の前記幅方向における両端部から前記長手方向に延びる一対の仮想面により区画され、前記長手方向に延び且つ前記固定部が配置された吸収本体中央領域と、前記吸収本体中央領域の両側に隣接して存在する一対の吸収本体側部領域と、を有しており、
前記一対の吸収本体側部領域が前記吸収本体中央領域に向かってめくれても前記固定部に付着することが抑制されるように、前記一対の吸収本体側部が構成されていることを特徴とする、
前記吸収本体が提供される。
動物の胴周りに沿って着脱自在に装着される帯体と、動物の背部、股下部及び腹部に沿って配置され、前記動物の背部側に位置する背部側端部及び前記動物の腹部側に位置する腹部側端部が前記帯体に対して着脱自在に固定される吸収本体と、を備えた動物排泄物処理具用の前記吸収本体であって、
前記吸収本体は、
展開した状態の平面視にて、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有し、
前記動物の尻尾を挿通する尻尾挿通口と、前記長手方向の両端に位置する前記背部側端部及び前記腹部側端部の少なくとも一方において、前記帯体に固定される固定部と、を備え、
前記固定部の前記幅方向における両端部から前記長手方向に延びる一対の仮想面により区画され、前記長手方向に延び且つ前記固定部が配置された吸収本体中央領域と、前記吸収本体中央領域の両側に隣接して存在する一対の吸収本体側部領域と、を有しており、
前記一対の吸収本体側部領域が前記吸収本体中央領域に向かってめくれても前記固定部に付着することが抑制されるように、前記一対の吸収本体側部が構成されていることを特徴とする、
前記吸収本体。
以上より、本開示に係る動物排泄物処理具用の前記吸収本体は、動物排泄物処理具の装着前に吸収本体を帯体に取り付け易く、前記動物排泄物処理具の装着中に前記吸収本体と前記帯体とが外れ難い。
前記一対の吸収本体側部領域は、前記吸収本体を展開した状態の平面視にて、前記一対の仮想面で前記一対の吸収本体側部領域を折り返したときに、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁である第1端縁よりも、前記一対の吸収本体側部領域の前記長手方向の端縁である第2端縁の少なくとも一部が、前記長手方向における内側に位置するように構成されている、態様1に記載の吸収本体。
前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれが、弾性部材を含み、
前記吸収本体を展開した状態の平面視にて、前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれのうち、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部の属する部分の少なくとも一部において、前記弾性部材が前記長手方向に伸長した状態で配置されている、態様1又は2に記載の吸収本体。
前記弾性部材が、前記長手方向において、前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれにおける前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部の端縁である第2端縁に至るように配置されている、態様3に記載の吸収本体。
前記吸収本体は、前記長手方向において、前記背部側端部と前記腹部側端部との間に位置する股部対応部を有し、
前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれのうち、前記股部対応部の属する部分の少なくとも一部において、前記弾性部材が前記長手方向に延在するように配置されている、態様3又は4に記載の吸収本体。
前記吸収本体は、前記厚さ方向において、表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収体とを備え、
前記弾性部材が、前記吸収体と前記厚さ方向において重複しない位置に配置されている、態様3〜5のいずれかに記載の吸収本体。
前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記幅方向における中央部の剛性よりも前記吸収本体中央領域の前記幅方向における両側部の剛性の方が高い、態様3〜6のいずれか記載の吸収本体。
前記吸収本体は、装着時に前記動物の肌面に対向する内表面と、該内表面の反対側の面となる外表面と、を有し、
前記吸収本体は、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記内表面及び前記外表面のうち、前記固定部が配置されていない面に剛性部を有する、態様1〜7のいずれかに記載の吸収本体。
前記剛性部が、前記固定部と、前記厚さ方向において重複するように配置されている、態様8に記載の吸収本体。
前記剛性部は、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁と前記厚さ方向において重複し且つ前記幅方向に延在するように配置されている、態様8又は9に記載の吸収本体。
前記固定部は、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁と前記厚さ方向において重複し且つ前記幅方向に延在するように配置されている、態様1〜10のいずれかに記載の吸収本体。
以下、本開示の動物排泄物処理具の吸収本体の好適な実施形態としての動物用使い捨ておむつについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、「展開した状態で水平面上に置いた対象物(例えば、帯体、吸収本体等)を、垂直方向の上方側から対象物の厚さ方向に見ること」を、単に「平面視」という。
本明細書において、「長手方向」は、「平面視における縦長の対象物(例えば、帯体、吸収本体等)の長さの長い方向」を指し、「幅方向」は、「平面視における縦長の対象物の長さの短い方向(短手方向)」を指し、「厚さ方向」は、「展開した状態で水平面上に置いた対象物に対して垂直方向」を指し、これらの長手方向、幅方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する関係にある。
図1は、本開示の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつを犬に装着した状態を示す模式図である。図2は、本開示の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつにおいて、帯体3に吸収本体5を固定させる様子を説明するための斜視図である。図3は、本開示の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつの吸収本体5を、展開した状態で胴体非対向面側(外表面側)から厚さ方向に見た平面図である。図4は、吸収本体5における、図3の幅方向の中央軸線CLに沿った長手方向断面の端面図である。図5は、吸収本体5の自然状態における斜視図である。図6は、図5における領域Xにおいて、吸収本体5を自然状態にて、仮想面VSで吸収本体側部領域を折り返した状態を示す模式図である。図7は、本開示の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつの帯体3を、展開した状態で胴体対向面側(外表面側)から厚さ方向に見た平面図である。
図1〜図7に示すように、本開示の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつ1は、装着対象となる犬などの動物の胴周りに沿って着脱自在に装着される帯体3と、動物の背部、股下部及び腹部に沿って配置され(より具体的には、動物の股下部を中心にして動物の腹部から背部に至る部分に配置され)、動物の背部側に位置する背部側端部7及び動物の腹部側に位置する腹部側端部9が帯体3に対して着脱自在に固定される吸収本体5と、を備えた2ピース型の構造を有している。
なお、本明細書において、「再利用可能」とは、動物の排泄物や汗、その他の汚染物等によって汚れた場合に、洗濯等による洗浄及び乾燥を施すことによって、再度利用し得る状態を形成することができることをいう。
なお、本開示において、吸収本体の外形形状や外形寸法等は、特に制限されず、装着対象となる動物の種類や体型、サイズ等に応じた任意の縦長の外形形状(例えば、長方形、楕円形、砂時計形等)や外形寸法等を採用することができる。また、上述の第1実施形態においては、吸収本体5は、動物用使い捨ておむつ本体によって構成されているが、本開示においては、このような態様に限定されず、吸収本体は、(軽)失禁パッド本体等の任意の吸収性物品本体を採用することができる。
以上より、本開示に係る動物排泄物処理具用の前記吸収本体において、動物排泄物処理具の装着前に吸収本体を帯体に取り付け易く、前記動物排泄物処理具の装着中に前記吸収本体と前記帯体とを外れ難くすることができる。
上述の第1実施形態に係る動物用使い捨ておむつにおいて、吸収本体5は、動物用使い捨ておむつ本体によって構成されており、その厚さ方向Tにおいて、吸収本体5の内表面5a側に位置する液透過性の表面シート23と、吸収本体5の外表面5b側に位置する液不透過性の裏面シート25と、これら各シートの間に位置し且つ平面視にて吸収本体5の幅方向Wに延びる長手方向の中央軸線CWを長手方向Lに跨いで延在するとともに長手方向Lに延びる幅方向の中央軸線CLを幅方向Wに跨いで延在するように配置された吸収体27と、を基本構成として備え、さらに、吸収本体5の長手方向Lにおける両方の端部(すなわち、腹部側端部9及び背部側端部7)の各々の内表面5aに配置された腹部側固定部19及び背部側固定部21(吸収本体側固定部)と、平面視にて吸収体27及び背部側端部7の間において幅方向の中央軸線CLと重複する位置に配置された、動物の尻尾を挿通するための尻尾挿通口29と、表面シート23の内表面5a側において幅方向の中央軸線CLを挟んで配置された、一対のサイドシート31と、当該サイドシート31の幅方向Wにおける内側の端部に配置された、長手方向Lに延びるギャザー形成用弾性部材33を備えている。また、本実施形態に係る動物用使い捨ておむつ1は、吸収本体5において、腹部側固定部19及び背部側固定部21(吸収本体側固定部)幅方向における両側に、弾性部材35を備えている。さらに、本実施形態に係る動物用使い捨ておむつ1において、腹部側固定部19及び背部側固定部21(吸収本体側固定部)が配置された背部側端部7及び腹部側端部9において、外表面5bに剛性部37を備えている。
上述の第1実施形態において、吸収本体5に用いられる表面シート23は、図3及び4に示すように、平面視にて吸収本体5の長手方向Lにおける一方側の腹部側端部9から他方側の背部側端部7に亘って延在するとともに幅方向Wにおける一方側端部近傍から他方側端部近傍に亘って延在する、長手方向Lに長い縦長の略矩形状の外形形状を有しており、吸収本体5の厚さ方向Tにおいて内表面5a側の位置に配置されて、装着対象の動物の身体(特に、股下部)に直に接触し得る液透過性シートによって構成されている。
上述の第1実施形態において、吸収本体5に用いられる裏面シート25は、図4に示すように、平面視にて吸収本体5の長手方向Lにおける一方側の腹部側端部9から他方側の背部側端部7に亘って延在するとともに幅方向Wにおける一方側端部から他方側端部に亘って延在する、長手方向Lに長い縦長の略矩形状の外形形状を有しており、吸収本体5の厚さ方向Tにおいて外表面5b側の位置に配置されて、装着対象の動物から排出される尿などの排泄物の透過を防ぐように機能する液不透過性シートによって構成されている。
上述の第1実施形態において、吸収本体5に用いられる吸収体27は、図4に示すように、展開した状態の平面視にて、吸収本体5の幅方向Wに延びる中央軸線CWを前記長手方向Lに跨いで延在するとともに前記長手方向Lに延びる中央軸線CLを前記幅方向Wに跨いで延在する、長手方向Lに長い縦長の外形形状であって、前記長手方向Lの略中央部分が幅方向Wの内側に向かって細く括れた略砂時計形の外形形状を有しており、吸収本体5の厚さ方向Tにおいて上述の表面シート23と裏面シート25との間に配置されて、前記表面シート23を透過してきた尿などの排泄物を吸収して保持する吸水性部材によって構成されている。
上述の第1実施形態において、吸収本体5に用いられる一対のサイドシート31は、図4に示すように、平面視にて吸収本体5の長手方向Lにおける一方側の腹部側端部9から他方側の背部側端部7に亘って延在する、長手方向Lに長い帯状のシート部材によって構成されており、上述の表面シート23の内表面5a側において幅方向Wの中央軸線CLを挟むようにして吸収本体5の幅方向Wにおける両端部に配置されている。この一対のサイドシート31の各々は、幅方向Wにおける外側の端部と長手方向Lにおける両端部が、それぞれ表面シート23の内表面5a側の表面と接合されていて、幅方向Wの外側の端部が固定端となっている一方、幅方向Wの内側の端部が自由端となっている。
さらに、この一対のサイドシート31の各々は、幅方向Wの内側の端部が表面シート23側に向かって折り畳まれ、その折り畳まれた端部に挟み込まれるようにして、長手方向Lに延びるギャザー形成用弾性部材33が配置されている。このギャザー形成用弾性部材33が収縮することにより、前記一対のサイドシート31は、装着時に表面シート23側から立ち上がり、排泄物に対する防漏壁としての立体ギャザーを形成することができる。
なお、ギャザー形成用弾性部材については、後述の弾性部材と同様の材料を用いることができる。
上述の第1本第1実施形態において、吸収本体5に用いられる弾性部材35は、図3に示すように、一対の吸収本体側部領域41のそれぞれにおいて、上述の吸収体27に対して幅方向Wの両外側にそれぞれ2本ずつ配置されており、少なくとも吸収体27の長手方向長さよりも長い長手方向長さを有する弾性糸によって構成されている。また、本第1実施形態において、弾性部材35は、長手方向Lにおいて腹部側端部9から股部対応部8、背部側端部7に至る部分に延在するように配置されている。このように、一対の吸収本体側部領域41のそれぞれのうち、股部対応部8の属する部分の少なくとも一部において、弾性部材35が長手方向Lに延在するように配置されていると、股部対応部8における弾性部材35の収縮力が発揮され易い。よって、吸収本体5の自然状態において、一対の吸収本体側部領41の第2端縁45が長手方向Lの内側に位置し易い。したがって、一対の吸収本体側部領域41が吸収本体中央領域39に向かってめくれても、一対の吸収本体側部領域39が吸収本体部側固定部19、21に付着することが抑制される。
このように、一対の吸収本体領域のそれぞれにおいて、所定の位置に弾性部材が配置されていると、前記弾性部材の収縮力により、吸収本体の自然状態において、前記弾性部材を有しない吸収本体と比べて、前記一対の吸収本体側部領域の第2端縁が長手方向の内側に位置し易い。したがって、前記一対の吸収本体側部領域が前記吸収本体中央領域に向かってめくれても、前記一対の吸収本体側部領域が前記固定部に付着してしまうことを抑制できる。また、吸収本体は、上記構成を有しない吸収本体と比べて、固定部の固定面積の減少を抑制し易く、固定強度を維持し易い。
上述の第1実施形態において、吸収本体5に用いられる腹部側固定部19及び背部側固定部21(吸収本体側固定部)は、図3及び5に示すように、吸収本体5の幅方向Wに長尺な矩形形状を有している。また本第1実施形態において、図3に示すように、平面視にて、吸収本体側固定部の長手方向端縁が、吸収本体側固定部が配置された背部側端部7、腹部側端部9において、吸収本体中央領域39の幅方向端縁と一致し且つ幅方向Wに延在するように吸収本体側固定部19、21がそれぞれ配置されている。また、腹部側固定部19及び背部側固定部21(吸収本体側固定部)は、吸収本体5の外表面5bと係合し得るように構成されている。
本第1実施形態において、図4に示すように、背部側端部7及び腹部側端部9の外表面5bにおいて(すなわち、吸収本体側固定部19、21が配置されていない面において)、剛性部37を備えている。図3及び5に示すように、剛性部37は、吸収本体5の幅方向Wに長尺な矩形形状を有している。吸収本体5が剛性部37を備えることにより、吸収本体側固定部が配置された背部側端部7又は腹部側端部9の剛性を確保し易く、背部側端部7及び腹部側端部9の強度を維持し易い。よって、一対の吸収本体側部領域41が吸収本体中央領域39に向かってめくれても、一対の吸収本体側部領域41が吸収本体側固定部19、21に付着することが抑制される。
本開示における剛性部の配置形態は、本第1実施形態の態様に限定されないが、剛性部が、吸収本体側固定部が配置された背部側端部又は腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁と前記厚さ方向において重複し且つ前記幅方向に延在するように配置されていると、吸収本体中央領域の長手方向端縁における剛性を確保し易く、当該部分が前記吸収本体中央領域に向かってめくれて、固定部を覆ってしまうことを抑制することができる。
また、剛性部として用い得る剛性シート材の剛性値は、特に制限されないが、胴体形状の追従性などの点から、0.5×10−4〜12×10−4N・m2/mの範囲内であることが好ましい。なお、当該剛性シート材の剛性値は、曲げ剛性試験、すなわち、測定対象のシート材から所定サイズ(例えば、100mm×10mm)の試験片を切り出した後、該試験片の各種方向(すなわち、測定対象部材の長手方向及び幅方向のそれぞれに対応する方向)における曲げ剛性を、純曲げ試験機 KES FB-2(カトーテック株式会社製)を用いて測定することにより、得ることができる。
帯体3は、図7に示すように、動物の胴周り方向に対応する第1方向D1(平面視における帯体の長手方向)と、動物の前後方向に対応する第2方向D2(平面視における帯体の幅方向)と、図示しない厚さ方向T’と、を有するとともに、平面視にて、第1方向D1(すなわち、長手方向)の両端部(図7における、第1方向D1の一方側端部EL1及び他方側端部EL2)の各々が前記第1方向D1の外側に向かって円弧状に突出し且つ第2方向D2(すなわち、幅方向)の両端縁部(図7における、第2方向D2の前方側端部EW1及び後方側端部EW2)の各々が前記第1方向D1に沿って直線状に延びる、縦長の外形形状を有していて、動物の胴周りに沿って巻き付けられるように(すなわち、帯体3の第1方向D1の長さが動物の胴周り長さよりも大きくなるように)構成されている。
また、本開示における帯体の構成は、上記の態様に限定されず、帯体は芯材を含まずに構成されていてもよいし、1枚のシート状部材から構成されていてもよい。ただし、帯体が1枚のシート状部材から構成される場合、当該シート状部材の材料は、動物排泄物処理具に用いられる任意の材料から構成され得るが、吸収体側固定部と係合し易くする観点から、帯体の胴体非対向面は被係合性シート材から構成されることが好ましい。
本第1実施形態において、帯体3に用いられる外側表面材は、図7に示すように、平面視にて帯体3の第1方向D1における一方側端部EL1から他方側端部EL2に亘って延在するとともに、第2方向D2における前方側端部EW1から後方側端部EW2に亘って延在する、縦長の外形形状を有しており、帯体3の厚さ方向T’において胴体非対向面側の位置に配置されて、第1方向D1の両端部のうちの一方の端部EL1の胴体対向面3aに配置された帯体用第1係合部13と係合し得る、被係合性シート材によって構成されている。
本開示において、帯体設けられた上述の第1係合部及び第2係合部(帯体用係合部)のそれぞれの具体的な係合手段は、特に限定されず、例えば、フック部材及びループ部材からなるメカニカルファスナー等の任意の係合手段を採用することができるが、当該帯体用係合部は、上述した吸収本体5の吸収本体側固定部19、21と同様の係合手段、すなわち、帯体の胴体対向面から延びる軸部と、該軸部の先端において当該軸部の外周面が拡径する方向に延びる拡径部と、を有する複数の係合突起部から構成された係合手段を用いることが好ましい。上述の帯体用係合部が、このような特定の構造を有する複数の係合突起部から構成されていると、当該複数の係合突起部は、不織布等の任意の繊維構造体と係合することができるため、上述の帯体用係合部が係合する帯体の胴体非対向面において、前記複数の係合突起部と係合可能なループ構造体を別途設ける必要がなく、帯体の第1方向D1における一端側の端部EL1を係合固定する位置を任意に調節することができる。
なお、本開示において、帯体の第1方向D1における一端側の端部を、帯体の胴体非対向面に接合する手段は、上述の実施形態における帯体用係合部に限定されず、当該接合する手段は、例えば、粘着剤を配置することによって形成された粘着部であってもよいが、帯体を装着した動物が動いたときなどに、帯体の筒状構造の内径が変化したとしても、上述の接合が外れにくい(すなわち、帯体が動物の体から外れにくい)という点から、上述の接合する手段は、本実施形態のような係合手段を用いることが好ましい。
上述した本第1実施形態のように、外側表面材が、吸収本体5の吸収本体側固定部19、21と係合し得る係合性の柔軟性シート材(例えば、ループ部材等)によって形成されている場合は、帯体は、必ずしも吸収本体側固定部19、21の係合先となる帯体側係合部を備えなくてもよいが、本開示においてはこのような態様に限定されず、帯体が、吸収本体側固定部の係合先となる帯体側係合部を備えていてもよい。かかる場合、帯体側係合部の具体的な係合手段は、特に限定されず、例えば、フック部材及びループ部材からなるメカニカルファスナー等の任意の係合手段を採用することができる。
以下、本開示の本第2実施形態について説明する。なお、本第1実施形態においては、上述の第1実施形態における構成部材と同一なものは、同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態における構成部材とは異なるもののみ説明する。
3 帯体
5 吸収本体
7 背部側端部
9 腹部側端部
19 腹部側固定部
21 背部側固定部
29 尻尾挿通口
39 吸収本体中央領域
41 吸収本体側部領域
VS 仮想面
Claims (11)
- 動物の胴周りに沿って着脱自在に装着される帯体と、動物の背部、股下部及び腹部に沿って配置され、前記動物の背部側に位置する背部側端部及び前記動物の腹部側に位置する腹部側端部が前記帯体に対して着脱自在に固定される吸収本体と、を備えた動物排泄物処理具用の前記吸収本体であって、
前記吸収本体は、
展開した状態の平面視にて、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有し、
前記動物の尻尾を挿通する尻尾挿通口と、前記長手方向の両端に位置する前記背部側端部及び前記腹部側端部の少なくとも一方において、前記帯体に固定される固定部と、を備え、
前記固定部の前記幅方向における両端部から前記長手方向に延びる一対の仮想面により区画され、前記長手方向に延び且つ前記固定部が配置された吸収本体中央領域と、前記吸収本体中央領域の両側に隣接して存在する一対の吸収本体側部領域と、を有しており、
前記一対の吸収本体側部領域が前記吸収本体中央領域に向かってめくれても前記固定部に付着することが抑制されるように、前記一対の吸収本体側部が構成されていることを特徴とする、
前記吸収本体。 - 前記一対の吸収本体側部領域は、前記吸収本体を展開した状態の平面視にて、前記一対の仮想面で前記一対の吸収本体側部領域を折り返したときに、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁である第1端縁よりも、前記一対の吸収本体側部領域の前記長手方向の端縁である第2端縁の少なくとも一部が、前記長手方向における内側に位置するように構成されている、請求項1に記載の吸収本体。
- 前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれが、弾性部材を含み、
前記吸収本体を展開した状態の平面視にて、前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれのうち、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部の属する部分の少なくとも一部において、前記弾性部材が前記長手方向に伸長した状態で配置されている、請求項1又は2に記載の吸収本体。 - 前記弾性部材が、前記長手方向において、前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれにおける前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部の端縁である第2端縁に至るように配置されている、請求項3に記載の吸収本体。
- 前記吸収本体は、前記長手方向において、前記背部側端部と前記腹部側端部との間に位置する股部対応部を有し、
前記一対の吸収本体側部領域のそれぞれのうち、前記股部対応部の属する部分の少なくとも一部において、前記弾性部材が前記長手方向に延在するように配置されている、請求項3又は4に記載の吸収本体。 - 前記吸収本体は、前記厚さ方向において、表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収体とを備え、
前記弾性部材が、前記吸収体と前記厚さ方向において重複しない位置に配置されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の吸収本体。 - 前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記幅方向における中央部の剛性よりも前記吸収本体中央領域の前記幅方向における両側部の剛性の方が高い、請求項3〜6のいずれか一項に記載の吸収本体。
- 前記吸収本体は、装着時に前記動物の肌面に対向する内表面と、該内表面の反対側の面となる外表面と、を有し、
前記吸収本体は、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記内表面及び前記外表面のうち、前記固定部が配置されていない面に剛性部を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収本体。 - 前記剛性部が、前記固定部と、前記厚さ方向において重複するように配置されている、請求項8に記載の吸収本体。
- 前記剛性部は、前記固定部が配置された前記背部側端部又は前記腹部側端部において、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁と前記厚さ方向において重複し且つ前記幅方向に延在するように配置されている、請求項8又は9に記載の吸収本体。
- 前記固定部は、前記吸収本体中央領域の前記長手方向の端縁と前記厚さ方向において重複し且つ前記幅方向に延在するように配置されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収本体。
Priority Applications (3)
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