JP6372683B2 - 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 - Google Patents
内部結露水排水機能付き蓄熱槽 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6372683B2 JP6372683B2 JP2014065473A JP2014065473A JP6372683B2 JP 6372683 B2 JP6372683 B2 JP 6372683B2 JP 2014065473 A JP2014065473 A JP 2014065473A JP 2014065473 A JP2014065473 A JP 2014065473A JP 6372683 B2 JP6372683 B2 JP 6372683B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- layer
- tank
- storage tank
- heat storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
(防水層の施工範囲)
現在、防水層の施工範囲は、日本建築学会の蓄熱断熱防水委員会による「蓄熱断熱防水工事技術工事指針(案)」によって、次のように規定されている。
図4Aは、無孔通気緩衝シート12の拡大図である。無孔通気緩衝シート12は、遮水層12−1と通水層12−2との二層から成るシートであり、例えば、厚さ1.6mm程度のシートである。遮水層12−1は、遮水機能を有するアルミニウム等の無機質フィルム又は高分子ポリマーシートからなり、例えば、ウレタンシートやアルミシートから成る。通水層12−2は、耐水性が有り、水が浸透し移動可能な空間を形成する繊維層からなり、例えば、ポリエステル不織布層から成る。
蓄熱槽4の中で冷温水槽は、1年を通じて季節により循環的に、温水槽又は冷水槽として利用される。従って、蓄熱槽4は、基本的に、氷蓄熱槽、冷水専用槽、温水専用槽、及び冷温水槽に分類される。以下、各蓄熱槽の構造と、その構造における水蒸気・結露水の排水機能について説明する。
図5Aは、氷蓄熱槽22及び冷水専用槽20の構造を説明する図である。氷蓄熱槽22及び冷水専用槽20では、槽内の温度は、槽外の温度より相対的に低い。そのため、水蒸気の移動方向Sdは、常時、槽外側から槽内側に向かう状況にある。
図5Bは、温水専用槽24の構造を説明する図である。温水専用槽24では、槽内の温度は、槽外の温度と比較して相対的に高い。そのため、水蒸気の移動方向Sdは、常時、槽内側から槽外側に向かう状況にある。
図5Cは、冷温水槽26の構造を説明する図である。冷温水槽26は、季節により循環的に、冷水槽又は温水槽として使用される。冷水槽として使用した場合、槽内の温度は、槽外の温度に比較して相対的に低い。そのため、水蒸気の移動方向Sd−1は、槽外側から槽内側に向かう状況にある。一方、温水槽として使用した場合、槽内の温度は、槽内の温度に比較して相対的に高い。そのため、水蒸気の移動方向Sd−2は、槽内側から槽外側に向かう状況にある。従って、冷温水槽は、上記の冷水専用槽と温水専用槽の両方の構造を同時に採用した構造となる。
(i)天井面は、断熱成型板16から形成される。
(ii)断熱成型板16の表面には、無孔通気緩衝シート12が配置され、結露水の導通路が形成される。無孔通気緩衝シート12を配置する面は、槽内温度と槽外温度との関係によって決まる。
(a) 常時、槽内温度が槽外温度より低い蓄熱槽(例えば、冷水専用槽20、氷蓄熱槽22)では、無孔通気緩衝シート12uは、断熱成型板16の外周側(即ち、コンクリートスラブ5と断熱成型板16との境界)に沿って配置される。
(b) 常時、槽内温度が槽外温度より高い蓄熱槽(例えば、温水専用槽24)では、無孔通気緩衝シート12dは、断熱成型板18の内周側(即ち、断熱成型板16と防水層14uの境界)に沿って配置される。
(c) 季節により循環的に、槽内温度と槽外温度の高低が反転する蓄熱槽(例えば、冷温水専用槽)では、無孔通気緩衝シート12u、12dは、断熱成型板の外周側と内周側の両方に配置される。
(iii)壁面及び床面は、断熱層(例えば、現場発泡ウレタン断熱層)18と、その内周面側に形成した防水層(例えば、ポリウレア樹脂防水層)14sから成る。少なくとも、壁面の防水層14sの外周側には、天井面の無孔通気緩衝シート12u、12dからの結露水を導くため、無孔通気緩衝シート12sが形成される。
本実施形態に係る蓄熱槽の利点・効果を、従来の代表的な工法であるシート防水工法による蓄熱槽及びウレタン吹付け工法による蓄熱槽と比較しながら、説明する。
以上、本発明に係る内部結露水排水機能付き蓄熱槽の実施形態に関して説明したが、これらは例示であって、本発明はこれらに限定されない。当業者が、これら実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明に含まれる。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
Claims (9)
- 内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、槽内の温度と槽外の温度を比較して、常時、槽内の温度が相対的に高い温水専用槽では、
天井面のコンクリート躯体の内周面に沿って固定した断熱成型板と、
通水層と遮水層の二層構造の無孔通気緩衝シートとを備え、
前記断熱成型板の内側に、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を該断熱成型板の内周面側に接するように該無孔通気緩衝シートを配置し、
槽内側から前記断熱成型板に向かって移動する水蒸気及び結露水を、前記無孔通気緩衝シートの遮水層により遮断し、通水層を通して壁面方向に排出する、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、槽内の温度と槽外の温度の高い方が循環的に変化する冷温水槽では、
天井面のコンクリート躯体の内周面に沿って固定した断熱成型板と、
通水層と遮水層の二層構造の無孔通気緩衝シートとを備え、
前記断熱成型板の外周面及び内周面の両面に沿って、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を該断熱成型板に接するように該無孔通気緩衝シートを夫々配置し、
槽外側及び槽内側から前記断熱成型板に向かって移動する水蒸気及び結露水を、前記無孔通気緩衝シートの夫々の遮水層により遮断し、通水層を通して壁面方向に排出する、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項1又は2に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記断熱成型板は、ウレタン樹脂又はポリスチレン樹脂の成型板から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記断熱成型板の内周面に沿って配置された前記無孔通気緩衝シートの内周面側に、更に防水層が形成されている、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートが配置され、
前記無孔通気緩衝シートの内周面側に沿って断熱層が形成され、
前記断熱層の内周面側に沿って防水層が形成され、
前記断熱成型板の外周面又は内外周両面に沿って配置された無孔通気緩衝シートの通水層と、前記壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートの通水層とは、結露水が流れるように連結されている、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項5に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記断熱層は、現場発泡ウレタン断熱材又はポリスチレン樹脂成型板から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項5に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記防水層は、ポリウレア樹脂から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、
前記無孔通気緩衝シートの通水層は、耐水性を有する繊維層から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、
前記無孔通気緩衝シートの通水層は、ポリエステル不織布層から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014065473A JP6372683B2 (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014065473A JP6372683B2 (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015187534A JP2015187534A (ja) | 2015-10-29 |
JP6372683B2 true JP6372683B2 (ja) | 2018-08-15 |
Family
ID=54429839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014065473A Active JP6372683B2 (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6372683B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01308793A (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-13 | Nippon Jitsukou Kk | 蓄熱水槽の断熱防水構造 |
JPH1062083A (ja) * | 1996-08-23 | 1998-03-06 | Sagara Kogyosho:Kk | 空気調和設備における蓄熱槽となる連通管式水槽の断熱防水皮膜形成方法の改良 |
JP4132133B2 (ja) * | 1997-06-20 | 2008-08-13 | 三井化学産資株式会社 | 防水、防食塗装方法および塗装物の形成方法 |
JP3795747B2 (ja) * | 2000-12-05 | 2006-07-12 | デュポン株式会社 | 透湿防水性シートおよび壁構造 |
JP4381452B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2009-12-09 | 東洋紡績株式会社 | 塗膜防水用通気緩衝シート及び塗膜防水施工法 |
JP5503894B2 (ja) * | 2009-04-14 | 2014-05-28 | 株式会社ダイフレックス | 通気緩衝シート |
-
2014
- 2014-03-27 JP JP2014065473A patent/JP6372683B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015187534A (ja) | 2015-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20110015361A (ko) | 층간소음 방지 시스템 | |
KR20150034393A (ko) | 단열성능이 향상된 열반사형 단열재 | |
CN110080473B (zh) | 一种平屋面防水保温系统及其施工方法 | |
KR101485542B1 (ko) | 열 방출 기능을 갖는 건축물 벽면 설치용 단열시트 | |
JP6372683B2 (ja) | 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 | |
CN205894427U (zh) | 多功能的多层复合屋面结构 | |
CN104633808A (zh) | 一种冷暖两用的地暖模块 | |
Johansson et al. | Evaluation of long-term performance of VIPs | |
CN110735534A (zh) | 一种水地暖的安装方法 | |
KR20160019831A (ko) | 층간소음방지재 및 이를 이용한 층간소음방지 시공방법 | |
AU2014302029A1 (en) | Building membranes | |
JP2016145463A (ja) | 省エネルギー住宅 | |
KR101616496B1 (ko) | 건축물의 다기능 보온단열재가 부착된 패널 | |
KR20070092354A (ko) | 흡음 파이프 커버 구조체 및 흡음 파이프 구조체 | |
JP2007107334A (ja) | 建物 | |
CN204506022U (zh) | 一种屋面防水卷材 | |
JP6555631B2 (ja) | ピンホール検査可能な蓄熱槽 | |
JP5498263B2 (ja) | 建物の床下換気構造 | |
JP2014142151A (ja) | 地中熱利用空調システム | |
KR200420049Y1 (ko) | 열반사 단열재 | |
JP2011174244A (ja) | 複合断熱材及びそれを用いた建物の断熱構造 | |
JP2016211819A (ja) | 太陽熱利用システム | |
CN211776081U (zh) | 装配式防震建筑结构 | |
JPH0733860Y2 (ja) | 除湿装置 | |
RU209530U1 (ru) | Вентилируемая подложка для напольного покрытия |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6372683 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |