JP6372683B2 - 内部結露水排水機能付き蓄熱槽 - Google Patents

内部結露水排水機能付き蓄熱槽 Download PDF

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Description

本発明は、内部結露水排水機能付き蓄熱槽に関する。
最近、エネルギーの有効利用の観点から、ビルの空調設備に蓄熱システムを導入する例が増えている。例えば、図1Aは、ビル1の空きスペース(二重スラブ)2を冷温水槽4として利用した水蓄熱式空調システムの一例である。図1Bに示すように、最下階の床スラブ5と基礎スラブ6の間の空間2を利用して冷温水槽4を形成する。
水蓄熱式空調システムでは、夜間の割安な電力(深夜電力)を利用して、冷温水槽4に熱エネルギーとして蓄える。具体的には、夜間の電力で熱源機3を運転して、夏は冷水を蓄えた冷水槽として使用し、昼間の冷房時には冷水槽に蓄えられた冷水を利用して冷房を行う。一方、冬は温水を蓄えた温水槽として使用し、昼間の暖房時には温水槽に蓄えられた温水を利用して暖房を行う。
蓄熱システムを採用しない場合、昼間(空調時間帯)の空調負荷に合わせて、熱源機を運転する。これに対して、蓄熱システムを採用すると、夜間(空調時間帯以外の時間帯)に蓄熱運転により熱エネルギーを蓄え、このエネルギーを昼間の空調に利用する(放熱)。空調負荷の多い日は、熱源機3により追いかけ運転を行う。蓄熱システムは、必要な設備容量を小さくすることができ、経済性に優れている。
蓄熱槽4を形成するコンクリート躯体5,6,7は、止水性に乏しく、熱損失が大きい。このため、図1Bに示すように、蓄熱槽4は、熱エネルギーのロスを減少すると共に、コンクリート躯体5,6,7外面の結露を防止するため、コンクリート躯体内面に断熱材8と漏水を防ぐ防水材9とを用いて形成される。
蓄熱槽4には、このような季節に応じて、冷水と温水を切り替えて使用する冷温水槽以外にも、用途に応じて、例えば、常時氷を蓄える氷蓄熱槽、常時4℃程度の冷水を蓄える冷水専用槽、常時50℃程度の温水を蓄える温水専用槽等がある。
特開平5-157294「断熱蓄熱槽」(公開日:1993年6月22日) 特開平11-350614「蓄熱槽などの断熱防水施工法」(公開日:1999年12月21日) 特開平11-350615「蓄熱槽などの断熱防水施工法」(公開日:1999年12月21日) 特開2008-231890号「蓄熱槽及びその施工法」(公開日:2008.10.02)
特許文献1〜4では、蓄熱槽の天井面、側面及び床面とも、同じ層構成が提案されている。
しかし、本発明者等の研究の結果、槽内と槽外間の水蒸気の移動及び結露水の排水機能を考慮した蓄熱槽の開発が望ましいことが判明した。更に、このような蓄熱槽では、天井面、壁面及び床面によって、好ましい層構成が異なることが判明した。
そこで、本発明は、新規な構造を備えた内部結露水排水機能付き蓄熱槽を提供することを目的とする。
本発明に係る内部結露水排水機能付き蓄熱槽は、天井面のコンクリート躯体の内周面に沿って固定した断熱成型板と、通水層と遮水層の二層構造の無孔通気緩衝シートとを備え、前記断熱成型板の外周面又は内外周両面に沿って前記無孔通気緩衝シートを配置し、前記断熱成型板に向かって移動する水蒸気及び結露水を、前記無孔通気緩衝シートの遮水層により遮断し、通水層を通して壁面方向に排出する。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、前記無孔通気緩衝シートの通水層は、耐水性を有する繊維層から成っていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、前記無孔通気緩衝シートの通水層は、ポリエステル不織布層から成っていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、槽内の温度と槽外の温度を比較して、常時、槽内の温度が相対的に低い氷蓄熱槽及び冷水専用槽では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を前記断熱成型板の外周面側に接するように配置していてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、槽内の温度と槽外の温度を比較して、常時、槽内の温度が相対的に高い温水専用槽では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を前記断熱成型板の内周面側に接するように配置していてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、槽内の温度と槽外の温度の高い方が循環的に変化する冷温水槽では、前記断熱成型板の外周面及び内周面の両面に沿って前記無孔通気緩衝シートを夫々配置し、前記断熱成型板の外周面では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を該外周面に接するように配置し、前記断熱成型板の内周面では、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を該内周面に接するように配置していてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記断熱成型板は、ウレタン樹脂又はポリスチレン樹脂の成型板から成っていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記断熱成型板の内周面に沿って配置された前記無孔通気緩衝シートの内周面側に、更に防水層が形成されていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートが配置され、前記無孔通気緩衝シートの内周面側に沿って断熱層が形成され、前記断熱層の内周面側に沿って防水層が形成され、前記断熱成型板の外周面又は内外周両面に沿って配置された無孔通気緩衝シートの通水層と、前記壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートの通水層とは、結露水が流れるように連結されていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記断熱層は、現場発泡ウレタン断熱材又はポリスチレン樹脂成型板から成っていてもよい。
更に、上記内部結露水排水機能付き蓄熱槽では、前記防水層は、ポリウレア樹脂から成っていてもよい。
本発明によれば、新規な構造を備えた内部結露水排水機能付き蓄熱槽を提供することが出来る。
図1Aは、ビルの空きスペース(二重スラブ)を水蓄熱槽として利用した水蓄熱式空調システムの一例を示す図である。 図1Bは、図1Aの水蓄熱式空調システムにおいて、最下階の床スラブと基礎スラブの間の空間を利用して蓄熱槽を形成している様子を説明する図である。 図2は、使用開始後20年経過後の冷温水槽の槽内天井面の様子を説明する図である。 図3は、同じく使用開始後20年経過後の冷水槽の槽内天井面の様子を説明する図である。 図4Aは、無孔通気緩衝シートの拡大図である。 図4Bは、ビルの床面コンクリート躯体及び壁面コンクリート躯体の内周面側に対して、無孔通気緩衝シートを配置した場合の水蒸気の移動について説明する図である。 図4Cは、天井面の防水層の外周面側に対して、無孔通気緩衝シートを配置した場合の水蒸気の移動について説明する図である。 図5Aは、氷蓄熱槽及び冷水専用槽20,22の構造を説明する図である。 図5Bは、温水専用槽24の構造を説明する図である。 図5Cは、冷温水槽26の構造を説明する図である。 図6Aは、従来のシート防水工法による蓄熱槽を示す図である、 図6Bは、従来のウレタン吹付け防水工法による蓄熱槽を示す図である。
以下、本発明に係る内部結露水排水機能付き蓄熱槽の実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、例示であって、本発明を何等限定するものではない。なお、図中、同じ要素に対しては、同じ符号を付して、重複した説明を省略する。
[蓄熱槽の構造]
(防水層の施工範囲)
現在、防水層の施工範囲は、日本建築学会の蓄熱断熱防水委員会による「蓄熱断熱防水工事技術工事指針(案)」によって、次のように規定されている。
指針では、冷水槽及び氷蓄熱槽に関しては、天井面に防水層を設けないと規定されている。この表3.2.1に関連して、次のような解説がされている。防水層は、壁・床の全面に施行することを原則とし、天井面は使用する水温との関係によって決まる。水蒸気は、温度の高い方から低い方へ移動する性質を有するからである。
(注1)に示すように、冷水槽及び氷蓄熱槽では、槽外に比較して槽内は相対的に低温であり、水蒸気は槽外側から槽内側に移動する。断熱層の槽内側に防水層があると、槽外側から断熱層に浸透した水蒸気は、断熱層と防水層の境界で内部結露し、その結果、結露水が防水層で滞留し、却って断熱層・防水層に不具合を生じさせる原因ともなるからである。
一方、(注2)に示すように、温水槽では、槽外に比較して槽内は相対的に高温であり、水蒸気は槽内側から槽外側に移動する。そのため、吸湿による断熱材の断熱性能低下や、上階への水蒸気の侵入を防止する必要があり、槽内天井面に防湿の為に防水層を代用して設ける。
冷温水槽は、季節により冷水槽若しくは温水槽として利用されるため水蒸気の移動方向が異なるが、冷水運転時に発生した結露水は温水運転時に揮散することから、温水槽と同じく防水層を設ける。以上が、「蓄熱断熱防水工事技術工事指針(案)」の解説である。
しかし、実際に施工例や温水槽を検証すると、防水層を設けた冷温水槽に於いて、断熱層防水層の不具合が生じていることが判明した。図2は、使用開始後20年経過後の冷温水槽の槽内天井面の様子である。防水層が、天井スラブから約450mmほど大きく垂れ下がっているのが分かる。図3は、同じく使用開始後20年経過後の冷水槽の槽内天井面の様子である。槽内天井面の断熱層又は断熱防水層に複数個の膨らみは有るが、比較的小さい。このように、実際に施工例を検証してみると、冷水槽に比較して、冷温水槽や温水槽に発生した断熱層の不具合例の方が顕著であることが判明した。
冷温水槽の天井面には、防水層が形成されている。現在、防水層として使用されている材料は、高分子化合物が主流であり、長期間使用すると徐々に水蒸気を透過させてしまう。冷温水槽を温水槽として長期間使用すると、槽内の高温水蒸気が槽内天井面の防水層を透過して断熱層・天井側コンクリートスラブ側に移動し、低温の天井側コンクリートスラブに接した時点で凝縮し結露水となり、断熱防水層内に滞留する。一旦、防水層を透過し断熱槽内で結露した凝縮水は、防水層に阻まれ槽内には戻れず、断熱防水層内に長期間留まることとなる。その結果、図2に示すように防水層に大きな不具合が生じたものと考えられる。
従来、市場に於いて提供されている蓄熱システムでは、このような不具合に対して対応していないか、又は防水層として少しでも透湿抵抗の大きな材料を使用して水蒸気を通り難くすることに留まっている。この点に関しては、後で従来の代表的な工法と挙げながら説明する。
本発明者等は、このような状況から、槽内天井面の防水層を透過する水蒸気を遮断することは物理的に不可能と判断した。そして、防水層を透過した水蒸気・内部結露水を、積極的に外部に排出する機能をもたせた「内部結露水排水機能付き蓄熱槽」の開発を目指した。そのために利用した部材が、次に説明する無孔通気緩衝シートである。
(無孔通気緩衝シート)
図4Aは、無孔通気緩衝シート12の拡大図である。無孔通気緩衝シート12は、遮水層12−1と通水層12−2との二層から成るシートであり、例えば、厚さ1.6mm程度のシートである。遮水層12−1は、遮水機能を有するアルミニウム等の無機質フィルム又は高分子ポリマーシートからなり、例えば、ウレタンシートやアルミシートから成る。通水層12−2は、耐水性が有り、水が浸透し移動可能な空間を形成する繊維層からなり、例えば、ポリエステル不織布層から成る。
図4Bは、ビルの床面コンクリート躯体(「コンクリートスラブ」ともいう。)5及び壁面コンクリート躯体7の内周面側に対して、無孔通気緩衝シート12を配置した場合の水蒸気の移動について説明する図である。床面コンクリートスラブ5の内周面側に対して無孔通気緩衝シート12を適用した場合、床面コンクリートスラブ5の内周面側にポリエステル不織布層12−2が接触するように配置する。床面コンクリートスラブ5の内周面側とウレタンシート遮水層12−1との間にあるポリエステル不織布層12−2は、水蒸気や結露水を壁面方向Smに逃がす導通路(「導水路」ともいう。以下同じ。)として機能する。このような無孔通気緩衝シート12は、従来、屋根防水の通気緩衝方式で使用されている。
同様に、壁面コンクリート躯体7の内周面側に対して無孔通気緩衝シート12を適用する場合、壁面コンクリート躯体7の内周面側にポリエステル不織布層12−2が接触するように配置する。壁面コンクリート躯体7の内周面側とウレタンシート遮水層12−1との間にあるポリエステル不織布層12−2は、水蒸気や結露水を壁面方向Smに逃がす導通路として機能する。天井面の導通路は、壁面の導通路と連結するように形成されている。
図4Cは、天井面の防水層14の外周面側に対して、無孔通気緩衝シート12を配置した場合の水蒸気の移動について説明する図である。防水層14の外周面側に対して無孔通気緩衝シート12を適用する場合、天井面の防水層14の外周面側にポリエステル不織布層12−2が接触するように配置する。防水層14の外周面側とウレタンシート遮水層12−1との間にあるポリエステル不織布層12−2は、水蒸気や結露水を壁面方向Smに逃がす導通路として機能する。
(各蓄熱槽の構造と排水機能)
蓄熱槽4の中で冷温水槽は、1年を通じて季節により循環的に、温水槽又は冷水槽として利用される。従って、蓄熱槽4は、基本的に、氷蓄熱槽、冷水専用槽、温水専用槽、及び冷温水槽に分類される。以下、各蓄熱槽の構造と、その構造における水蒸気・結露水の排水機能について説明する。
(1) 氷蓄熱槽及び冷水専用槽
図5Aは、氷蓄熱槽22及び冷水専用槽20の構造を説明する図である。氷蓄熱槽22及び冷水専用槽20では、槽内の温度は、槽外の温度より相対的に低い。そのため、水蒸気の移動方向Sdは、常時、槽外側から槽内側に向かう状況にある。
氷蓄熱槽22及び冷水専用槽20の天井面は、コンクリートスラブ5の内周面側に無孔通気緩衝シート12uを配置し、更にその内周面側に断熱成型板16を固定した構造である。無孔通気緩衝シート12uは、コンクリートスラブ側をポリエステル不織布層12−2とし、断熱成型板側を遮水層12−1とする。
断熱成型板16は、好ましくは、板厚25〜100mm程度のウレタン、ポリスチレン等の成型板から成る。天井面のみに断熱成型板16を採用した理由は、天井面に対して壁面及び床面に使用する現場発泡ウレタン材を使用した場合、吹付けして硬化する際に表面にスキン層が形成され、このスキン層が防水機能を有してしまうからである。具体的には、水蒸気が、万一、無孔通気緩衝シート12uを透過し現場発泡ウレタン断熱層内に浸透した場合、或いは槽内の低温であるが若干の水蒸気・水が現場発泡ウレタン断熱層内に浸透した場合、現場発泡ウレタン断熱層の内周表面に形成されたスキン層に移動を遮断されて断熱層内に滞留し凝縮して結露水となり、断熱性能を劣化させてしまうからである。
天井面には、蓄熱断熱防水工事技術工事指針(案)に沿って、防水層は設けられていない。
氷蓄熱槽及び冷水専用槽20,22の壁面及び床面は、壁面コンクリート躯体7の内周面側に配置された無孔通気緩衝シート12sと、更に無孔通気緩衝シートの内周面側に固定された断熱層18と、更に断熱層の内周面側に形成された防水層14sから成る。断熱層18は、好ましくは、厚さ約25〜100mm、目標値約50mmの現場発泡ウレタン断熱材又はポリスチレン樹脂成型板から形成される。防水層14sは、好ましくは、厚さ約1〜5mm、目標値は約2mmのポリウレア樹脂防水層である。
更に、防水層14sの上にトップコート層(図示せず。)を形成してもよい。トップコート層は、フッ素樹脂、アクリルウレタン樹脂等から成り、透湿係数を更に抑える為に用いられる。更に、防水層14sの裏面側(外周面側)に、防水層のピンホール検査のために、予め電気的な導通層を形成してもよい。他の種類の蓄熱槽の防水層に関しても同様である。
無孔通気緩衝シート12sは、ポリエステル不織布層12−2をコンクリート躯体側にして形成されている。天井面の無孔通気緩衝シート12uと、壁面側の無孔通気緩衝シート12sとは、水蒸気・結露水の導通路(ポリエステル不織布層)が連結するように接続されている。
相対的に高温の天井面コンクリートスラブ5から浸透した水蒸気・水分は、無孔通気緩衝シート12uに達すると、無孔通気緩衝シート12uのアルミニウム等の無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成る遮水層で移動が遮断され、凝縮して結露水と成り、この遮水層を透過する前に無孔通気緩衝シート12uポリエステル不織布層内に浸透して移動する。この水蒸気・水分は、壁面側の無孔通気緩衝シート12sのポリエステル不織布層内を通って床面近くに達する。この排水機能の詳細は、図4Bの説明を参照されたい。
図5Aに示していないが、床面には、防水層の下層に湧水排水溝付き板状断熱材(湧水パネル)を設置して、これらの結露水を外部に排出している。以下説明する他の実施形態でも同様である。
(2) 温水専用槽
図5Bは、温水専用槽24の構造を説明する図である。温水専用槽24では、槽内の温度は、槽外の温度と比較して相対的に高い。そのため、水蒸気の移動方向Sdは、常時、槽内側から槽外側に向かう状況にある。
温水専用槽24の天井面は、コンクリートスラブ5の内周面側に断熱成型板16が配置され、更に断熱成型板の内周面側に無孔通気緩衝シート12uが固定され、更に無孔通気緩衝シートの内周面側に防水層14uが配置された構造である。
防水層14uは、好ましくは、厚さ約1〜5mm、目標値は約2mmのポリウレア樹脂防水層である。
無孔通気緩衝シート12dは、断熱成型板側を遮水層12−1とし、防水層側をポリエステル不織布層12−2とする。
温水専用槽24の壁面は、図5Aに示した冷水専用槽・氷蓄熱槽と同様に、コンクリート躯体7の内周面側に無孔通気緩衝シート12sが配置され、更に無孔通気緩衝シートの内周面側に断熱層(例えば、現場発泡ウレタン断熱層)18が形成され、更に断熱層の内周面側に防水層(例えば、ポリウレア樹脂防水層)14sが形成された構造である。防水層14u、14sの上にトップコート層(図示せず。)を形成してもよい。
天井面の防水層14uと、壁面及び底面の防水層14sとは、連結するように形成されている。更に、天井面の無孔通気緩衝シート12uと、壁面及び底面の無孔通気緩衝シート12s,12d(12dは図示せず。)とは、水蒸気及び結露水の導通路(ポリエステル不織布層)が連結するように接続されている。
槽内の高温水蒸気は、長期間の使用により天井防水層14uを透過して無孔通気緩衝シート12dに達するが、無孔通気緩衝シートの遮水層12−1により断熱成型板16に向けての移動は遮断される。ここで凝縮した結露水は、遮水層12−1を透過する前に、無孔通気緩衝シート12dのポリエステル不織布層12−2に浸透し移動して、壁面側の無孔通気緩衝シート12sのポリエステル不織布層12−2に導かれる。この排水機能の詳細は、図4Cの説明を参照されたい。この凝縮水は、壁面側のポリエステル不織布層内を通って床面近くに達する。
なお、図5Bに示すように、無孔通気緩衝シート12u,12sが、断熱層18の端面を覆う部分は、無孔通気緩衝シート12uの裏表を反転して、結露水が断熱層18の端面から侵入しないようにしてもよい。或いは、この部分の無孔通気緩衝シート12dは、ポリエステル不織布層12−2の両面に遮水層12−1を形成した三層構造の無孔通気緩衝シートとしてもよい。
(3) 冷温水槽
図5Cは、冷温水槽26の構造を説明する図である。冷温水槽26は、季節により循環的に、冷水槽又は温水槽として使用される。冷水槽として使用した場合、槽内の温度は、槽外の温度に比較して相対的に低い。そのため、水蒸気の移動方向Sd−1は、槽外側から槽内側に向かう状況にある。一方、温水槽として使用した場合、槽内の温度は、槽内の温度に比較して相対的に高い。そのため、水蒸気の移動方向Sd−2は、槽内側から槽外側に向かう状況にある。従って、冷温水槽は、上記の冷水専用槽と温水専用槽の両方の構造を同時に採用した構造となる。
冷温水槽26の天井面は、ビルの床コンクリートスラブ5に対して、両面に無孔通気緩衝シート12u,12dを配置した断熱成型板16を固定した構造である。即ち、冷水槽として使用時のために外側に無孔通気緩衝シート12uを配置し、温水槽として使用時のために内側に無孔通気緩衝シート12dを配置している。両面の無孔通気緩衝シート12u、12dは、断熱成型板側をウレタン遮水層12−1とする。更に、内側に、温水専用槽と同様に、防水層14uが形成されている。
冷温水槽26の壁面は、冷水専用槽・氷蓄熱槽20,22及び温水専用槽24と同様に、壁面コンクリート躯体7の内周面側に無孔通気緩衝シート12sが配置され、更に無孔通気緩衝シートの内周面側に断熱層(例えば、現場発泡ウレタン断熱層)18が形成され、更に断熱層の内周面側に防水層(例えば、ポリウレア樹脂防水層)14sが形成された構造である。防水層14u、14sの上にトップコート層(図示せず。)を形成してもよい。
天井面の防水層14uと、壁面及び底面の防水層14sとは、連結するように形成されている。更に、天井面の無孔通気緩衝シート12u,12dと、壁面及び底面の無孔通気緩衝シート12sとは、水蒸気及び結露水の導通路(ポリエステル不織布層)が連結するように接続されている。
冷水槽として使用した場合、コンクリートスラブ5からの水蒸気・水分は、無孔通気緩衝シート12uに達すると、ポリエステル不織布層12uの内部に浸透して移動する。この凝縮水は、壁面側のポリエステル不織布層12sの内部を通って床面近くに達し、排水ピット(排水孔)からコンクリートスラブの外部へ排出される。この排水機能の詳細は、図4Bの説明を参照されたい。
温水槽として使用した場合、槽内の高温水蒸気は、防水層14uにより遮断される。長期間の使用により、防水層14uを透過した水蒸気は、無孔通気緩衝シート12dの遮水層12−1を透過する前にポリエステル不織布層12−2に浸透し移動して、壁面側の導通路(無孔通気緩衝シート12sのポリエステル不織布層12−2)に導かれる。この排水機能の詳細は、図4Cの説明を参照されたい。
なお、図5Cに示すように、無孔通気緩衝シート12dが、断熱層18の端面を覆う部分は、無孔通気緩衝シートの裏表を反転して、結露水が断熱層18の端面から侵入しないようにしてもよい。或いは、この部分の無孔通気緩衝シート12dは、ポリエステル不織布層12−2の両面に遮水層12−1を形成した三層の構造の無孔通気緩衝シートとしてもよい。
(4)これらの槽構造の特徴は、次のようにまとめることが出来る。
(i)天井面は、断熱成型板16から形成される。
(ii)断熱成型板16の表面には、無孔通気緩衝シート12が配置され、結露水の導通路が形成される。無孔通気緩衝シート12を配置する面は、槽内温度と槽外温度との関係によって決まる。
(a) 常時、槽内温度が槽外温度より低い蓄熱槽(例えば、冷水専用槽20、氷蓄熱槽22)では、無孔通気緩衝シート12uは、断熱成型板16の外周側(即ち、コンクリートスラブ5と断熱成型板16との境界)に沿って配置される。
(b) 常時、槽内温度が槽外温度より高い蓄熱槽(例えば、温水専用槽24)では、無孔通気緩衝シート12dは、断熱成型板18の内周側(即ち、断熱成型板16と防水層14uの境界)に沿って配置される。
(c) 季節により循環的に、槽内温度と槽外温度の高低が反転する蓄熱槽(例えば、冷温水専用槽)では、無孔通気緩衝シート12u、12dは、断熱成型板の外周側と内周側の両方に配置される。
(iii)壁面及び床面は、断熱層(例えば、現場発泡ウレタン断熱層)18と、その内周面側に形成した防水層(例えば、ポリウレア樹脂防水層)14sから成る。少なくとも、壁面の防水層14sの外周側には、天井面の無孔通気緩衝シート12u、12dからの結露水を導くため、無孔通気緩衝シート12sが形成される。
[実施形態の利点・効果]
本実施形態に係る蓄熱槽の利点・効果を、従来の代表的な工法であるシート防水工法による蓄熱槽及びウレタン吹付け工法による蓄熱槽と比較しながら、説明する。
図6Aは、従来のシート防水工法による蓄熱槽30を示す図である。シート防水工法は、乾式工法の代表的なものである。シート防水工法は、断熱層32として、コンクリート躯体34に対して断熱材(例えば、ボード状発泡体である押出し発泡ポリスチレンフォーム)を敷き詰め、断熱材固定ピン36によって機械的に固定する。更に、天井面には、硬質塩ビ板(硬質ポリ塩化ビニール板)38を貼り、壁面及び底面には、軟質塩化ビニールシート40を固定ピン36によって機械的に固定している。
シート防水工法では、天井面断熱層内の結露水に対して、透湿抵抗の高い硬質塩ビ板38を配置することにより、断熱層内結露水の発生量の蓄積を遅延させている。従って、徐々にではあるが経時劣化は回避出来ない。
本実施形態に係る蓄熱槽20,22,24,26は、内部結露水の排水機能を有している。従って、断熱層内に結露水が発生しても逐次排水され、結露水の蓄積は生じない。
図6Bは、従来のウレタン吹付け防水工法による蓄熱槽42を示す図である。コンクリートスラブ34に対して、アルミ導通層付断熱材44を固定アンカー46で固定している。更に、その上に、吹付け工法によりウレタンゴム系(高強度)防水材48を形成している。
ウレタン吹付け防水工法では、天井面断熱層内の結露水に対して、特に対策を取っていない。アルミニウムは、無機質なので水蒸気を全く透さない。一方、超速硬化ウレタン防水層34は水蒸気を透す。その結果、防水層34を透った水蒸気は、アルミニウムシートの前で移動がストップされ、凝縮する。防水層34とアルミニウムシート32の間で、結露水として溜まる。それが徐々に堆積して、両層間に剥離現象を生じ、落下する恐れもある。
このように、本実施形態に係る内部結露水排水機能付き蓄熱槽は、これら従来の代表的工法と相違し、天井断熱防水層内部の結露水に対して、積極的に排水機能を付与し、これら工法にはない利点・効果を有している。
[その他]
以上、本発明に係る内部結露水排水機能付き蓄熱槽の実施形態に関して説明したが、これらは例示であって、本発明はこれらに限定されない。当業者が、これら実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明に含まれる。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
1:ビル、 2:空間、 3:熱源機、 4:蓄熱槽,冷温水槽,氷蓄熱槽,冷水専用槽,温水専用槽、 5:コンクリートスラブ,コンクリート躯体、 5−1:床スラブ、 5−2:天井面コンクリートスラブ、 6:コンクリートスラブ,コンクリート躯体、 7:コンクリートスラブ,コンクリート躯体、 8:断熱材、 9:防水材、 12,12d,12s,12u:無孔通気緩衝シート、 12−1:遮水層、 12−2:ポリエステル不織布層,通水層、 14,14s,14u,14u:防水層、 16:断熱成型板、 18:断熱成型板、 18:断熱層、 20:冷水専用槽、 22:氷蓄熱槽、 24:温水専用槽、 24:温水専用槽、 26:冷温水槽、 30:蓄熱槽、 32:断熱層、 34:コンクリート躯体、 36:断熱材固定ピン、 38:硬質塩ビ板、 40:軟質塩化ビニールシート、 42:蓄熱槽、 44:アルミ導通層付断熱材、 46:固定アンカー、 48:防水材、

Claims (9)

  1. 部結露水排水機能付き蓄熱槽において、槽内の温度と槽外の温度を比較して、常時、槽内の温度が相対的に高い温水専用槽では、
    天井面のコンクリート躯体の内周面に沿って固定した断熱成型板と、
    通水層と遮水層の二層構造の無孔通気緩衝シートとを備え、
    前記断熱成型板の内側に、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を断熱成型板の内周面側に接するように該無孔通気緩衝シートを配置し、
    槽内側から前記断熱成型板に向かって移動する水蒸気及び結露水を、前記無孔通気緩衝シートの遮水層により遮断し、通水層を通して壁面方向に排出する、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  2. 部結露水排水機能付き蓄熱槽において、槽内の温度と槽外の温度の高い方が循環的に変化する冷温水槽では、
    天井面のコンクリート躯体の内周面に沿って固定した断熱成型板と、
    通水層と遮水層の二層構造の無孔通気緩衝シートとを備え、
    前記断熱成型板の外周面及び内周面の両面に沿って、前記無孔通気緩衝シートの遮水層を該断熱成型板に接するように該無孔通気緩衝シートを夫々配置し、
    槽外側及び槽内側から前記断熱成型板に向かって移動する水蒸気及び結露水を、前記無孔通気緩衝シートの夫々の遮水層により遮断し、通水層を通して壁面方向に排出する、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  3. 請求項1又は2に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記断熱成型板は、ウレタン樹脂又はポリスチレン樹脂の成型板から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記断熱成型板の内周面に沿って配置された前記無孔通気緩衝シートの内周面側に、更に防水層が形成されている、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートが配置され、
    前記無孔通気緩衝シートの内周面側に沿って断熱層が形成され、
    前記断熱層の内周面側に沿って防水層が形成され、
    前記断熱成型板の外周面又は内外周両面に沿って配置された無孔通気緩衝シートの通水層と、前記壁側コンクリート躯体の内周面側に沿って無孔通気緩衝シートの通水層とは、結露水が流れるように連結されている、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  6. 請求項5に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記断熱層は、現場発泡ウレタン断熱材又はポリスチレン樹脂成型板から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  7. 請求項5に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記防水層は、ポリウレア樹脂から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、
    前記無孔通気緩衝シートの通水層は、耐水性を有する繊維層から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内部結露水排水機能付き蓄熱槽において、
    前記無孔通気緩衝シートの遮水層は、遮水機能を有する無機質フィルム又は高分子ポリマーシートから成り、
    前記無孔通気緩衝シートの通水層は、ポリエステル不織布層から成る、内部結露水排水機能付き蓄熱槽。
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