JP6371643B2 - 静電エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、静電エンコーダに関し、さらに詳しくは、静電エンコーダの固定子及び変位子に形成された電極の配置に関する。
図1に示されるように、静電エンコーダ10は、固定子11上に送信電極12と検出電極13を、またそれらの電極に対向する位置に配置される移動子14上に中継電極15を有する。高周波信号16が送信電極12に印加されると、高周波信号16は、送信電極12と中継電極15との間に形成される静電容量Ctc及び中継電極15と検出電極13との間に形成される静電容量Ccsを介して検出電極13に伝達される。静電容量Ctc及び静電容量Ccsは、移動子14の移動による送信電極12、中継電極15、及び検出電極13の対向関係により変化するため、検出電極13に現れる高周波信号を信号処理回路17で処理して、移動子14の位置を検出することができる。静電エンコーダを用いて、移動子の位置を検出する原理は、以下のとおりである。
図2を参照して、静電エンコーダ10の送信電極12に高周波信号16が引加される。高周波信号16は、送信電極12と中継電極15との間に形成される静電容量Ctcにより中継電極15に誘導電流を生成させ、さらにその誘導電流は、中継電極15と検出電極13との間に形成される静電容量Ccsにより検出電極13に検出信号18を生成させる。送信電極12と中継電極15との間の静電容量Ctcは固定され、変化がないと仮定すると、移動子14の移動により静電容量Ccsが変化し、検出信号18は、高周波信号21を振幅変調した波形となる。信号処理回路17は、この振幅変調した信号成分を検出することにより、移動子の位置を算出することができる。
上述した静電エンコーダによる位置検出の基本原理に基づいて、米国特許第4,429,307号は、送信要素(送信電極)22,24及び受信要素(検出電極)26a〜26kを配置する固定子20と、正弦波状の溝16によって隔てられた導電要素(中継電極)12,14を配置する移動子10とからなる静電エンコーダを開示する(図1,2参照)。また、上記特許は、送信要素56、受信要素60、及び導電要素50を円盤状の固定ディスク48及び移動ディスク46上にそれぞれ配置した静電エンコーダを開示する(図7,8参照)。
また、特開2010−101729号は、誘導電極(送信電極)31a,31b及検出電極31cを配置する固定子31と、櫛歯状電極(中継電極)32a,32bを配置する移動子32とからなる静電エンコーダ30を開示する(図5,6参照)。また、上記公開公報は、円筒状部材202の外側円周部202a上に固定子204を取り付け、固定子204上を移動する回転子205を備える静電エンコーダ201を開示する(図12参照)。
図3は、特開2010−101729号に記載された静電エンコーダの固定子31及び移動子32の配置を説明するための図である。固定子31の長手方向(測定方向)の両側部に誘導電極31a,31bが配置され、誘導電極31a,31bの間に検出電極33が設けられる。検出電極33は、4相の検出電極33a,33b,33c,33dを1セットとして、固定子31の測定方向に順次配列され、同相の検出電極は、導線により電気的に結合される。移動子32は、図3では固定子31の左に描かれているが、実際は固定子31に対向する位置に配置され、固定子31の測定方向に移動する。移動子32は、櫛歯状電極32a,32bが互いに噛み合う形で配置される。櫛歯状電極32a,32bの基部は、固定子31の誘導電極31a,31bの上に重なるように配置される。誘導電極31a,31bの間には、検出電極33が設けられるが、櫛歯状電極32a,32bの1ピッチである間隔Lに、検出電極33a,33b,33c,33dの4つの電極が等間隔で並ぶ。
米国特許第4,429,307号明細書 特開2010−101729号公報
静電エンコーダの移動子の変位を高い分解能及び精度で検出するためには、一般的に検出周期を細かくする必要があり、そのためには電極の間隔を短くする必要がある。電極の間隔を短くすると、電極に要求される機械的精度を高くしなければならず、静電エンコーダの製造コストの上昇を招く。他方、静電エンコーダの検出精度は、原理的に浮遊容量の影響を受ける。浮遊容量の影響を軽減するためには、電極間の静電容量及び静電容量の変化をなるべく大きくすることが望ましい。静電容量は電極の対向面積に比例し、電極間の距離に反比例する。従って、電極間隔が狭くなると電極面積が小さくなり、浮遊容量の影響を受けやすくなる。従って、高分解能かつ高精度の静電エンコーダを小型化かつ低コスト化するためには、検出周期に対する電極の数を少なくすることが望ましい。従来例では検出電極は検出周期の1/4の間隔で設置されている。
図3に示す従来例では、誘導電極31a,31bと櫛歯状電極32a,32bとの間の静電容量は移動子32の変異に関わらず一定であり、移動子32の変位の検出には寄与しない。これに対して、櫛歯状電極32a,32bと検出電極33a〜33dとの間の静電容量は、移動子32の移動により変化し、その変化が変位の検出に寄与する。
上述のように、従来例では櫛歯状電極と検出電極との間の静電容量が移動子の変位により変化し、誘導電極と櫛歯状電極との間の静電容量は移動子の変位に関わらず一定である。従って、移動子の変位を検出するために、電極の利用効率が悪いという課題があった。
本発明に係る静電エンコーダは、変位子(移動子、回転子)の変位(移動、回転)により生じる送信電極と中継電極との間の静電容量の変化、及び、中継電極と検出電極との間の静電容量の変化を検出し、変位子(移動子、回転子)の変位量(移動量、回転角)を求めることができる電極配置を特徴とする。また、本発明に係る静電エンコーダは、中継電極を配置する変位子と、中継電極に対向する送信電極及び検出電極を有する固定子とを具備することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、送信電極と中継電極との間の静電容量、及び、中継電極と検出電極との間の静電容量の双方が変位子(移動子、回転子)の変位(移動、回転)により変化する電極配置を採用した結果、検出周期と送信電極、中継電極、検出電極の設置間隔は同じになった。電極間隔が広くなり電極面積を大きくできるので静電容量を大きくすることができる。また、静電容量を大きくすることにより、電極間の静電容量に対する浮遊容量による影響を相対的に低減させることができ、浮遊容量による変位量(移動量、回転角)に対する誤差を少なくすることが可能となる。
静電エンコーダの基本原理を説明する図である。 図1に示される構成の静電エンコーダの動作を説明するための図である。 従来の静電エンコーダの電極配置の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係るリニア型静電エンコーダの固定子及び移動子に設けられる電極の配置を示す図である。 図4に示されるリニア型静電エンコーダの固定子の電極と移動子の電極との対向関係を示す図である。 図5に示す対向関係を有する移動子が固定子上を移動したときの対向面積の変化を説明するための図である。 中継電極と、送信電極及び検出電極の各電極対との間の対向面積の変化を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る静電エンコーダの信号伝達経路を示すブロック図である。 電極相aと電極相c、及び、電極相bと電極相dの対向面積の相対差を示すグラフである。 移動子の移動に対応する検出信号の電圧変化を示すグラフである。 本発明の他の実施例に係るリニア型静電エンコーダの固定子の電極と移動子の電極との対向関係を示す図である。 図11に示す対向関係を有する移動子が固定子上を移動したときの対向面積の変化を説明するための図である。 中継電極と、送信電極及び検出電極の各電極対との間の対向面積の変化を示すグラフである。 電極相aと電極相c、及び、電極相bと電極相dの対向面積の相対差を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る回転型静電エンコーダの固定子及び回転子に設けられる電極の配置を示す図である。 回転子が回転したときの中継電極と送信電極及び検出電極の各電極対との間の対向面積の変化を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る静電エンコーダの信号伝達経路を示すブロック図である。 回転子が回転したときの検出信号の波形を示すグラフである。 他の電極配列に係る固定子及び回転子を示す図である。 他の電極配列に係る固定子及び回転子を示す図である。 本発明の他の実施例に係る静電エンコーダの信号伝達経路を示すブロック図である。
図4は、本発明に係るリニア型静電エンコーダ40の固定子41及び移動子(変位子)42上に設けられた電極の配置を示す図である。図4において、移動子42は固定子41の左に描かれているが、実際には移動子42は、固定子41の上下両端に設けられたガイドレール(図示せず)によって支持され、固定子41の電極と移動子42の電極とが互いに対向する位置関係で固定子41の長手方向(測定方向)Dを移動する。静電エンコーダ40は、固定子41上を移動する移動子42の移動量(変位量)を検出する。固定子41及び移動子42は、ガラスエポキシ基材のプリント基板で作製され、その上に銅箔の電極パターンがエッチングにより形成される。
長方形の送信電極43a、及び送信電極43aと同じ形状の検出電極44aは、固定子41の測定方向Dに対して直角方向(以下、単に「直角方向」という。)に所定の間隔を置いて、固定子41上に電極対として配置される。同様に送信電極43b,43c,43d及び検出電極44b,44c,44dも所定の間隔を置いて直角方向にそれぞれ配置される。従って、送信電極及び検出電極の電極対は、固定子41上の測定方向Dに電極周期L2の間隔をもって少なくとも4の倍数個配置される。なお、送信電極及び検出電極を集合的に表すとき、送信電極及び検出電極の参照番号は、それぞれ「43」及び「44」と称する。
固定子41上に配置された送信電極43は、図4に示されるように、測定方向Dの連続する2つの送信電極を1セットとして電気的に結合され、さらに1セット置きに結合して、入力端子46ab,46cdにそれぞれ結合される。検出電極44は測定方向の4つ置きの検出電極を結合し、出力端子47aに電気的に結合される。同様に、検出電極44b,44c,44dも測定方向の4つ置きの検出電極が結合され、出力端子47b,47c,47dに電気的にそれぞれ結合される。すなわち、検出電極44を電極相a〜dの4つの相にグループ分けし、電極相a〜dを出力端子47a〜47dにそれぞれ結合する。出力端子47a〜47dは後述する信号処理回路に接続され、出力端子47a〜47dから出力される出力信号に基づいて移動子42の移動量dを求める。
移動子42は、その上に3本の中継電極45を有し、電極周期L1で測定方向に繰り返し配置される。中継電極45の直角方向の長さは送信電極43及び検出電極44の直角方向の長さを合わせた長さにほぼ等しい。中継電極45の測定方向の幅は、送信電極43及び検出電極44の幅と等しく、かつ中継電極45間の絶縁部分の間隔と等しい。送信電極43及び検出電極44の測定方向における絶縁部分の間隔は、送信電極43及び検出電極44の導電部分の半分である。本実施例では、説明を容易にするために3本の中継電極を図示するが他の本数の中継電極、例えば5本であってもよい。
以上のような固定子41及び移動子42において、中継電極45の電極周期L1を1ピッチ(1p)長とすると、中継電極45の測定方向の幅は、0.5pである。また、送信電極43及び検出電極44の電極周期L2は0.75p、測定方向の幅は、0.5pである。送信電極43及び検出電極44の電極周期L2は、中継電極45の電極周期L1に対して1/4pだけ短い。1ピッチ長は、例えば、2ミリメートルが選択されるが、他の長さが選択されてもよい。中継電極45の電極周期L1と送信電極43及び検出電極44の電極周期L2との比L1/L2は、4対3である。さらに、固定子41及び移動子42の測定方向Dの寸法は、それぞれ55mm及び11mmであり、その直角方向の寸法は、25mmである。しかしながら、必要に応じて、他の寸法が選択されてもよい。
図5は、送信電極43及び検出電極44と中継電極45との対向関係を示す図である。移動子42は、固定子41上の測定方向を左右に移動するが、図5は、中継電極45が送信電極43a及び検出電極44a上に完全に重なった時点の対向関係を示す。すなわち、この時点で、中継電極45は、送信電極43a及び検出電極44aとの対向面積が最大となる。中継電極45の電極周期L1が送信電極及び検出電極の電極周期L2と異なるので、他の中継電極は、送信電極43b,43c,43d及び検出電極44b,44c,44dと完全に重ならない。送信電極43b,43d及び検出電極44b,44dは、中継電極45と半分重なるが、送信電極43c及び検出電極44cは全く重ならない位置となる。移動子42が移動すると、中継電極45が送信電極43及び検出電極44と重なる面積は刻々変化する。その変化を図6に示されるグラフで説明する。
図6は、図5に示す対向関係を有する移動子42が固定子41上を移動したときの対向面積の変化を説明するための図である。図6において、(1)は固定子41を示し、(2)は固定子41上を移動する移動子42の位置を模式的に示し、(3)は送信電極43a及び検出電極44aの属する電極相aと移動子42の中継電極45との間の対向面積の変化を表す波形Fa示すグラフである。図6(3)の横軸は、移動子42が移動した移動量d(単位ピッチp)を示す。そして、縦軸は、送信電極43a及び検出電極44aを含む電極相aが中継電極45と重なり合う対向面積を示す。図6(2)を参照して、移動子42の左端の中継電極45が送信電極43a及び検出電極44aと完全に対向している状態(0pで示される位置)から右へ移動する場合を想定する。
移動子42が図6(1)の0pで示される位置にある場合、移動子42の左端の中継電極45が電極相aに属する送信電極43a及び検出電極44aと完全に対向するので、対向面積は最も広くなる。移動子42が右へ移動すると、中継電極45が送信電極43a及び検出電極44aと対向する面積は減少を始め、移動子42がp/4(電極周期L1のピッチpの4分の1の移動量)の位置に移動すると、中継電極45の半分が送信電極43a及び検出電極44aと重なり合う関係となる。すなわち、対向面積は半分となる。そして、移動子42がさらに右へ移動し、2p/4の位置に達すると、中継電極45が送信電極43a及び検出電極44aと重なり合う部分はなくなり、移動子42の移動量は、図6(3)の三角波の下部頂点に示されるように、対向面積はゼロとなる。移動子42が2p/4の位置からさらに右へ移動すると、移動子42の右端の中継電極45’が電極相aに属する送信電極43a’及び検出電極44a’と重なり始め、対向面積は増加を開始する。移動子42が3p/4の位置に移動すると、中継電極45cの半分が送信電極43a’及び検出電極44a’と重なり合い、対向面積は半分となる。そして、移動子42が4p/4の位置に達すると、移動子42の右端の中継電極45’が送信電極43a’及び検出電極44a’と完全に重なり合うので、対向面積は最も広くなり、移動子42の移動量は、図6(3)の三角波の上部頂点の位置を示すことになる。すなわち、移動子42の4p/4の位置は、相対的に0pの位置に対応する。
上述したように、送信電極43a及び検出電極44aが中継電極45と重なり合う対向面積の変化は、図6(3)に示されるような三角波である波線Faとなるが、送信電極43b,43c,43d及び検出電極44b,44c,44dが中継電極45と重なり合う対向面積も同様の変化を示す。図7は、固定子41の送信電極43及び検出電極44の電極相a〜dと移動子42の中継電極45との間の対向面積の変化を示す波線Fa〜Fdである。図7の波線Faは、電極相aの送信電極43及び検出電極44が中継電極45とそれぞれ重なる対向面積の変化を表し、図6(3)の波形と同様である。波線Fb,Fc,Fdは、電極相b〜dの送信電極43及び検出電極44が中継電極45と重なり合う対向面積の変化をそれぞれ示す。
このように、中継電極の電極周期1pに対する中継電極、送信電極及び検出電極の幅を合わせて0.5pとすると対向面積の変化は三角波を示す。
上述した構成を具備する静電エンコーダ40が移動子42の移動量dをどのように求めるのかについて次に説明する。
中継電極の電極周期L1(1p)に対する送信電極及び検出電極の電極周期L2(0.75p)の比を4対3にすると、隣り合う送信電極及び検出電極に対する中継電極の相対的な位置関係は1/4(0.25p)ずつずれる。従って移動子42が固定子41上を移動すると、移動子42の移動量dに応じて、固定子41の電極と移動子42の電極との間の対向面積は、図7に示されるように0.25pずつ位相が異なる三角波となる。また、中継電極の数を5本とし、送信電極及び検出電極の幅を中継電極の幅に合わせ、かつ電極周期L1(1p)と電極周期L2(1.25p)との比L1/L2を4対5とした場合も、0.25pずつ位相が異なる三角波が得られる。その対向面積は電極間の静電容量に対応するので、その静電容量を以下のように電気的に検出することにより、移動子42の移動量dを検出することができる。
図8は、本発明に係る静電エンコーダの信号伝達経路80を示すブロック図である。図8を参照して、高周波信号Sab(=Vsinωt)が信号伝達経路80の固定子41の入力端子46ab(図4)に印加されると、その高周波信号Sabは、送信電極43a,43bに伝達される。ここで、Vは電圧、ωは角速度、tは時間をそれぞれ表す。送信電極43a,43bとそれぞれ静電結合(静電容量C1a,C1b)した中継電極45は、その静電結合を介して送信電極43a,43bから高周波信号Sabを受信する。さらに、中継電極45で受信された高周波信号Sabは、中継電極45とそれぞれ静電結合(静電容量C2a,C2b)する検出電極44a,44bに、その静電結合を介して検出電極44a,44bに伝達され、受信される。受信された出力信号は、出力端子47a,47bにそれぞれ出力される。
また、位相を反転させた高周波信号Scd(=−Vsinωt)が入力端子46cdに印加されると、その高周波信号Scdは、送信電極43c,43dに伝達される。送信電極43c,43dとそれぞれ静電結合(静電容量C1c,C1d)した中継電極45は、その静電結合を介して送信電極43c,43dから高周波信号Scdを受信する。さらに、中継電極45で受信された高周波信号Scdは、中継電極45とそれぞれ静電結合(静電容量C2c,C2d)する検出電極44c,44dに、その静電結合を介して検出電極44c,44dに伝達され、受信される。受信された出力信号は、出力端子47c,47dにそれぞれ出力される。上述のように、入力端子46ab,46cdに印加された高周波信号Sab,Scdは、図8に示される信号経路を経由して出力端子47a〜47dにそれぞれ出力される。
次に、出力端子47a〜47dにそれぞれ出力された出力信号は、移動子の移動量dを求めるための2つの検出信号V1,V2を導出する。まず、出力端子47aに出力される出力信号は、出力端子47cに出力される出力信号と結合された後、演算増幅器48に印加され、適切な電圧に増幅されて検出信号V1を導出する。この結合は、入力端子46cdに位相を反転させた高周波信号(−Vsinωt)からの出力が印加されるので、図7に示す波形Faと波形Fcとの相対的な差を求めることに等しい。この差は、図9の波形Fa−cで示される。出力端子47a,47cに出力される出力信号の差を求めることにより、出力信号に含まれるノイズを相殺し、信号対雑音比を高めることができる。出力端子47b,47dに出力される出力信号を結合し、演算増幅器49で適切な電圧に増幅されて図9に示す波形Fb−Fdのような検出信号V2を導出する。
出力端子47a〜47dから出力される出力信号は、静電結合された送信電極と中継電極との間の静電容量、及び、中継電極と検出電極との間の静電容量の合計値に応じて、出力信号の電圧が変化する。電極間の静電容量は、電極間の対向面積にほぼ比例するので、出力信号の電圧は、電極間の対向面積にほぼ比例することになる。つまり、出力端子47a〜47dに出力される出力信号は、電極間の対向面積の変化を示す図7の波線Fa〜Fdにそれぞれ対応する。例えば、出力端子47aの出力電圧は、移動子42の移動に応じて波線Faのように変化する。同様に、出力端子47b〜47dに現れる出力信号も移動子42の移動に応じて波線Fb,Fc,Fdに対応して変化する。図7に示す波形Fa〜Fdは、単純に電極間の対向面積の変化を表すが、電極間の静電容量は、実際には電極が正対した時だけなく、斜め方向にも、電極間の距離に応じて形成されるため、電極間の間隔が狭い時の移動子が移動したときの実際の静電容量の変化は、三角波ではなく、正弦波に近くなる。従って、出力端子47a〜47dから出力される出力信号の電圧も正弦波の波形となる。
再び、図8を参照して、移動子42の移動量dは、出力端子47a〜47dに現れる出力信号から次のように求められる。まず、入力端子46ab,46cdに高周波信号Sab(Vsinωt)及びScd(−Vsinωt)がそれぞれ印加されると、演算増幅器48,49から出力される検出信号V1,V2は、移動子の移動量をdとすると、式(1),(2)で導出される値に比例する。
V1∝Vsinωt・sin2πd/p (1)
V2∝Vsinωt・cos2πd/p (2)
ここで、pは中継電極の電極周期L1を表す。式(1),(2)によって表される検出信号V1,V2は、移動子42の移動量dに応じて図10に示される電圧波形が出力される。
演算増幅器48,49から出力される検出信号V1,V2は、変位量検出回路50に入力され、検出信号V1,V2の電圧値から移動子42の移動量dが求められる。なお、図6に示されるように、高周波信号Scd(−Vsinωt)は、高周波信号Sab(Vsinωt)の位相を反転させた信号であるので、出力端子47a,47cに現れる出力信号を加算することは、減算することと同じである。また、出力端子47bと出力端子47dからの出力信号についても同様である。
中継電極と、送信電極及び検出電極とが図5に示される配置を有する場合、中継電極の移動に伴う送信電極及び検出電極に対する対向面積の変化は図6に示されるように三角波となる。すなわち、移動子45が2p/4の位置を通過するとき、送信電極43a及び検出電極44aと左端の中継電極との間の対向関係がなくなると同時に次の送信電極43a’及び検出電極44a’が右端の中継電極と対向関係を開始する。そして、移動子42が4p/4の位置に達すると、移動子42の右端の中継電極45’が送信電極43a’及び検出電極44a’と完全に重なり合う位置に戻る。しかしながら、中継電極と、送信電極及び検出電極との間の対向関係が上述の関係を有さない場合、すなわち中継電極と送信電極及び検出電極との間の対向関係に不連続性がある場合、対向面積の変化は、以下説明するように三角波ではなく台形波を示す。
図11は、本発明の他の実施例に係るリニア型静電エンコーダの送信電極103a〜103d及び検出電極104a〜104dと中継電極105との対向関係を示す図であるが、この配置の場合、中継電極105と送信電極103及び検出電極104との間の対向面積の変化は、台形波を示す。図11に示す配置では、中継電極105の電極周期L3を1ピッチ(1p)長とすると、中継電極105の測定方向の幅は、0.5pである。また、送信電極103及び検出電極104の電極周期L4は0.75p、測定方向の幅は、0.375pである。従って、送信電極103及び検出電極104の幅は、中継電極105の幅より短い。中継電極の電極周期L3と送信電極及び検出電極の電極周期L4との比L3/L4は、4対3である。1ピッチ長は、例えば、2ミリメートルが選択されるが、他のピッチ長を選択してもよい。
図12は、図11に示す対向関係を有する移動子102が固定子101上を移動したときの対向面積の波形Faを説明するための図である。中継電極105と、送信電極103及び検出電極104との間における対向面積の変化は、図6に対する説明と基本的に同じである。しかしながら、移動子102の移動量がp/4(中継電極の電極周期L3の4分の1の移動量)と2p/4との間であるとき、左端の中継電極と送信電極103a及び検出電極104aとの間で対向関係がなくなる期間が発生する。この期間中、対向面積は0となり、図12の台形波の底部を示す。これに対して、移動子102の移動量が3p/4と4p/4との間を移動するときには、右端の中継電極105’と送信電極103a’及び検出電極104a’との間の対向関係が一定面積で維持される期間が発生する。この期間中の対向面積は、図12(3)の台形波の頂部を示す。図12では、検出電極104aの電極相aに対する対向面積の変化を検討したが、検出電極104b,c,dの各電極相b,c,dに対する対向面積の波形は、図13に示される波形Fa〜Fdに示されるとおりとなる。対向面積の波形Fb,Fc,Fdも、波形Faと同様、台形波を示す。また、図7に示す対向面積の相対的な差と同様に波形Faと波形Fcとの間の相対的な差、及び波形Fbと波形Fdとの間の相対的な差を求めると、図14に示すとおりとなり、波形Fa−c、及び波形Fb−dも台形波となる。
このように、中継電極、送信電極及び検出電極の配置によって、中継電極と送信電極及び検出電極との間の対向面積に変化がない状態が生じることがある。しかしながら、前述のように静電容量は正対する電極間だけでなく斜め方向に電極間の距離に応じて形成される。固定子と移動子のギャップ距離と電極間隔に応じて電極幅を適切に設定することにより歪みの少ない正弦波とすることができる。従って、図8の出力端子47a〜47dに出力される出力信号の電圧の変化は、正弦波の波形となる。移動子102の移動量dは、これらの正弦波の出力信号に基づいて、図8に示される信号処理回路によって求められる。
以上のように、本発明に係るリニア型静電エンコーダは、固定子上に送信電極及び検出電極を形成し、移動子(変位子)上に中継電極を形成した構成を有し、移動子が固定子上を移動するに伴う、送信電極と中継電極との間の静電容量、及び、中継電極と検出電極との間の静電容量の双方の変化を検出することにより、移動子の移動量を求める。双方の静電容量の変化を検出するので、移動子の移動量の精度を高めることができる。なお、本実施例は、送信電極及び検出電極を固定子上に、中継電極を移動子上に形成するが、敢えて固定子や移動子を別個用意しなくても、移動量の検出を所望する部材自体に送信電極、中継電極、及び、検出電極を配置する構成により静電エンコーダを形成することもできる。
上述した送信電極、中継電極、及び、検出電極の配置は、移動子が直線方向に移動するリニア型静電エンコーダに適用されるが、送信電極、中継電極、及び、検出電極を円盤状の回転子(変位子)及び固定子に配置した回転型の静電エンコーダを形成することができる。以下、回転型静電エンコーダについて説明するが、リニア型静電エンコーダと同様の構成については説明を省略する。
図15は、本発明の実施例に係る回転型静電エンコーダの回転子150(図15(1))及び固定子151(図15(2))を示し、回転子150及び固定子151に設けられる電極の配置を示す。回転型静電エンコーダは、モータなどの回転駆動装置から出力される回転軸の回転角度を検出するために用いられる。回転子150は、回転子150の軸受孔155にモータの回転軸が挿入され、かつモータの回転軸に固定される。回転子150は、固定子151と同心軸に配置され、回転子150及び固定子151の表面上に配置された電極は僅かな間隙で対向する。固定子151は、例えば回転型静電エンコーダの筐体(図示せず)に固定される。送信電極153a〜153d及び検出電極154a〜154dは、固定子151の表面上に中心角45度で同心円状に4対配置される。また、中継電極152は、中心角60度の電極が回転子150上に3つ配置される。固定子の送信及び検出電極対の数と回転子の中継電極の数の比は、4対3である。図15に示される固定子151は、中心軸に近い箇所に送信電極153a〜153dを配置しているが、送信電極153a〜153dと検出電極154a〜154dが逆の位置に配置されてもよい。
回転子150が回転すると、中継電極152は、送信電極153a〜153d及び検出電極154a〜154dの表面上を通過する。回転子150の回転量(θ)に対する、中継電極152の送信電極153a及び検出電極154aに対向する対向面積の変化を示す波形Faは、図15(1)に示すように中継電極152の左辺が送信電極153a及び検出電極154aの左辺と一致した時点の回転量(θ)を0°とすると、図16に示されるように台形状に変化する。同様に、中継電極152が送信電極153b〜153d及び検出電極154b〜154dに対向する対向面積の変化を示す波形Fb〜Fdも、回転子150の回転量(θ)に応じて、図16のように台形状に変化する。中継電極152と送信電極153a〜153d及び検出電極154a〜154dとの間に形成される静電容量は、回転量(θ)に応じて波形Fa〜Fdのように変化する。従って、図17の信号伝達経路170に示されるように電極間の静電容量を検出し、以下のように回転子150の回転量(θ)を求めることができる。
まず、図17に示されるように、送信電極153a,153bに高周波信号Sab(=Vsinωt)を、また送信電極153c,153dに高周波信号Scd(=−Vsinωt)を与える。送信電極153aに与えられた高周波信号Sabは、送信電極153aから静電容量C1aを介して中継電極152に伝達され、さらに静電容量C2aから検出電極154aに伝えられる。他の送信電極に与えられた高周波信号Sab,Scdも中継電極152を介して検出電極154b〜154dにそれぞれ伝えられる。この信号伝達は、リニア型静電エンコーダの場合と同様である。
検出電極154a,154cに現れた出力信号は加えられ、演算増幅回路158により適切な電圧に増幅されて、検出信号V1を得る。また、検出電極154b,154dに現れた出力信号は加えられ、演算増幅回路159により適切な電圧に増幅されて、検出信号V2を得る。検出信号V1,V2の電圧は、回転子の回転角をθとすると、それぞれVsinωtsinθ,Vsinωtcosθに比例する。すなわち、検出信号V1,V2は、図18に示されるように、高周波信号Vsinωtをsinθ及びcosθで振幅変調された信号である。検出信号V1,V2は、変位量算出回路160に入力され、検出信号V1,V2に周知のレゾルバデジタル(RD)変換処理を適用して、回転子150の回転角θを求めることができる。
図15に示す回転子150と固定子151は、固定子対回転子の電極数比が4対3である例を示すが、他の電極数比の配置であっても回転子150の回転角θを求めることができる。図19は、回転子190及び固定子191の他の電極配置例を示す。図19(1)に示される回転子190は25個の中継電極192が放射状に配置され、また図19(2)に示される固定子191は、送信電極193及び検出電極194の電極対195が20個放射状に配置される。送信及び検出電極の電極対195の数と中継電極192の数との比は、20対25(4対5)である。送信電極193及び検出電極194は、4つ置きに4つの電極相に分けられ、それぞれ電気的に結合される。図19に示す電極配置の場合、中継電極192と送信及び検出電極対195との間の対向面積は、回転子の回転に応じて台形波の変化を示す。送信及び検出電極の同一電極相は、図17に示す信号処理回路にそれぞれ接続される。図19(2)は、20対の送信及び検出電極を示すが、より多くの電極対で構成された固定子であってもよい。
図20は、回転子200及び固定子201のさらに他の電極配置例を示す。図20(1)の回転子200は50個の中継電極202を放射状に配置し、また図20(2)の固定子201は送信電極203及び検出電極204の電極対205を48個放射状に配置する。固定子201の送信及び検出電極の電極対205の数と回転子200の中継電極202の数と比は、50対48である。固定子201は、円周方向に連続する6個の送信電極203及び検出電極204がそれぞれ1つの電極群を構成する。また、円周方向に4つ置きの電極群が電極相a〜dを形成し、同一の電極群a〜dはそれぞれ電気的に結合される。図20に示す電極配置の場合、中継電極202と送信及び検出電極対205との間の対向面積は、回転子の回転に応じて三角波の変化を示す。送信及び検出電極の同一の電極相は、図21に示す信号処理回路にそれぞれ接続される。図20(2)は、48対の送信及び検出電極を示すが、より多くの電極対で構成された固定子であってもよく、また同一電極群に属する電極の数に制限はない。
図21は、本発明の他の実施例に係る静電エンコーダの信号伝達経路を示すブロック図である。高周波信号(Vsinωt)が図20の送信電極203a〜203dに入力され、中継電極202を介して検出電極204a〜204dで伝達した出力信号は、演算増幅器208,209の反転入力及び非反転入力にそれぞれ入力される。演算増幅器208,209は、検出信号V1,V2を出力し、回転子202の回転角θを求めるために、変位量算出回路210に加えられる。
上述のように、本発明に係る静電エンコーダは、回転子(移動子)及び固定子に配置された電極の構成に関わり、回転子(移動子)上に配置された中継電極は、固定子上に配置された送信電極との間及び検出電極との間に静電結合をそれぞれ形成する。回転子(移動子)の回転(移動)に伴い、中継電極と送信電極及び検出電極との間に形成される静電容量は変化する。その静電容量の変化を検出することにより、回転子(移動子)の回転角(変位量)を求めることができる。なお、本実施例は、送信電極及び検出電極を固定子上に、中継電極を回転子上に形成するが、敢えて固定子や回転子を別個用意しなくても、回転角の検出を所望する部材自体に送信電極、中継電極、及び、検出電極を配置する構成により静電エンコーダを形成することもできる。
40 静電エンコーダ
41,101 固定子
42,102 移動子
43a〜43d,103a〜103d 送信電極
44a〜44d,104a〜104d 検出電極
45,105 中継電極
50,160,210 変位量算出回路
150,190,200 回転子
151,191,201 固定子
152,192,202 中継電極
153a〜153d,193,203 送信電極
154a〜154d,194,204 検出電極

Claims (13)

  1. 第1及び第2絶縁部材の相対向する表面上に配置される電極により形成される静電容量を用いて前記絶縁部材間の測定方向の変位を計測する静電エンコーダにおいて、前記電極は、
    前記第1絶縁部材に予め定める第1電極周期で前記測定方向に配置される3又はそれ以上の中継電極と、
    前記第2絶縁部材に前記第1電極周期とは異なる予め定める第2電極周期で前記測定方向に配置される送信電極及び検出電極であって、前記測定方向と直角方向に形成された1対の送信電極及び検出電極が前記測定方向に4の倍数個配置され、前記中継電極は前記送信電極及び検出電極の複数の電極対と静電容量を形成する、送信電極及び検出電極と、
    から構成されることを特徴とする静電エンコーダ。
  2. 前記送信電極は、連続する2つの前記送信電極を電気的に結合した送信電極セットを順次形成し、1つ置きの前記送信電極セットを電気的に結合してそれぞれ入力端子に結合することを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  3. 前記検出電極は、4つ置きの前記検出電極を電気的に結合した電極相を順次4相形成し、前記4相の電極相を4つの出力端子にそれぞれ結合することを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  4. 前記検出電極は、前記測定方向にk個の連続した検出電極からなる、4の倍数個の電極群に分けられ、4つ置きの前記電極群に含まれる検出電極を電気的に結合した電極相を4相形成し、前記4相の電極相を出力端子にそれぞれ結合することを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  5. 前記第2電極周期は、前記第1電極周期と前記第1電極周期の1/4の差があることを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  6. 前記第1電極周期と前記第2電極周期との比は、3対4又は5対4であることを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  7. 前記送信電極及び検出電極の前記測定方向の幅は、前記中継電極の前記測定方向の幅と同じであることを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  8. 前記中継電極は前記第1絶縁部材上の予め定める中心点から放射上に配置され、前記送信電極及び検出電極は前記中心点に対向する前記第2絶縁部材上の中心点から放射上に配置されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の静電エンコーダ。
  9. 前記変位は、前記測定方向の距離又は回転角であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の静電エンコーダ。
  10. 予め定める第1電極周期で測定方向に配置される3及びそれ以上の中継電極を配置する変位子と、
    前記第1電極周期とは異なる予め定める第2電極周期で前記測定方向に配置される送信電極及び検出電極を配置する固定子であって、前記測定方向と直角方向に形成された1対の送信電極及び検出電極が前記測定方向に4の倍数個配置され、前記送信電極に高周波信号が入力され、前記検出電極は4つ置きの検出電極を電気的に結合した電極相を4相形成し、前記中継電極は前記送信電極及び検出電極の複数の対と静電容量を形成する、固定子と、
    前記4つの電極相から出力される出力信号に基づいて、前記変位子と前記固定子との間の前記測定方向の相対的な変位を表す検出信号を導出する信号処理回路と、
    から構成されることを特徴とする静電エンコーダ。
  11. 前記送信電極は、連続する2つの前記送信電極を電気的に結合した送信電極セットを順次形成し、1つ置きの送信電極セットを電気的に結合してそれぞれ入力端子に結合し、一方の入力端子に前記高周波信号を入力し、他方の入力端子に前記高周波信号の極性を反転した高周波信号を入力することを特徴とする請求項10記載の静電エンコーダ。
  12. 前記高周波信号が入力された電極相から出力される出力信号、及び、前記反転高周波信号が入力された電極相から出力される出力信号に基づいて、前記検出信号を導出することを特徴とする請求項11記載の静電エンコーダ。
  13. 前記変位子は、移動子又は回転子であることを特徴とする請求項10又は11記載の静電エンコーダ。
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