JP6364892B2 - 双方向プロジェクターおよび双方向投写方法 - Google Patents
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Description
デバイスが利用されるようになってきた。また、プロジェクターのような投写型の表示装
置においても、赤外線ライトカーテン等を用いて画面に対する操作を受け付ける機能が実
現されている。
操作領域が操作領域であることをユーザーが容易に認識できることが好ましい。画面とア
スペクト比が異なる外部画像を表示する場合、特許文献1に記載されているように、画面
には外部画像が配置されない領域(背面領域)が生じる。視認性向上のため、外部画像が
配置されない背面領域は一般に黒く描画される。
黒く描画された背面領域に対する操作は投写画像に反映されないと誤解されやすいという
問題がある。また、外部画像と外部画像の背面領域に対する操作に対応するオブジェクト
とを合成した画像が印刷される場合には、外部画像の黒い背面領域を印刷するためにイン
クやトナーが多量に消費され、印刷時間も長くなるという問題がある。
操作が投写画像に反映される領域をユーザーが投写面で認識することを容易にすることを
目的の1つとする。
像信号に基づく外部画像を投写する第一モードと、前記外部画像と投写面に対する操作に
対応するオブジェクトとを合成して投写する第二モードとで動作する双方向プロジェクタ
ーであって、前記外部機器から前記画像信号を入力する画像信号入力部と、投写信号に基
づいて画像を前記投写面に投写する投写部と、前記第二モードでは、前記投写面の操作領
域に対する操作を検出する操作検出部と、前記第二モードでは、前記外部画像と前記操作
領域に対する操作に対応する前記オブジェクトとを合成するとともに、前記操作領域内の
前記外部画像の背面領域の投写形態が前記第一モードと異なる前記画像を投写するための
前記投写信号を出力する制御部と、を備える。
外部画像の背面領域の投写形態が第一モードと異なるため、投写面に対する操作が投写画
像に反映される領域をユーザーが投写面で認識することが容易になる。
その領域の色や模様や形が第一モードと異なるものとして観察されるということである。
第二モードでは、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の色が白である前記画像を投
写するための前記投写信号を出力してもよい。
この構成を採用することにより、第二モードでは、操作領域内の外部画像の背面領域が
ホワイトボードや白紙をユーザーに連想させる白になるため、投写面に対する操作が投写
画像に反映される領域をユーザーが投写面で認識することがさらに容易になる。
第二モードでは、前記操作領域の境界線を示す前記画像を投写するための前記投写信号を
出力してもよい。
投写面に操作領域の境界線を投写することにより、投写面に対する操作が投写画像に反
映される領域をユーザーが投写面で認識することがさらに容易になる。
印刷指示入力部をさらに備え、前記制御部は、前記印刷指示が入力されると、前記操作領
域内の前記外部画像の背面領域の色が白である前記画像を印刷するための印刷データを出
力してもよい。(5)また、前記制御部は、前記印刷指示が入力されると、前記操作領域
内の前記外部画像の背面領域の色が前記第一モードよりも淡い前記画像を印刷するための
印刷データを出力してもよい。(6)また、前記制御部は、前記印刷指示が入力されると
、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の印刷デューティーが前記第一モードよりも
低くなる色の前記画像を印刷するための印刷データを出力してもよい。
これらの構成を採用することにより、投写画像を印刷する際に消費されるインクやトナ
ーを抑制し、印刷時間を短縮することができる。
第一モードから前記第二モードに遷移するときに、前記操作領域内の前記外部画像の背面
領域の投写形態を前記第一モードから変化させてもよい。
この構成を採用することにより、第二モードへの遷移に伴って操作領域内の外部画像の
背面領域の投写形態が変化するため、投写面に対する操作が投写画像に反映される領域を
ユーザーが投写面で認識することがさらに容易になる。
は、USB端子を備え、前記制御部は、前記USB端子への接続を検出すると、前記操作
領域内の前記外部画像の背面領域の投写形態を前記第一モードから変化させてもよい。
例えばPC(Personal Computer)をUSB端子に接続し、プロジェクターの投写面に
対する操作を検出する機能を備えるペン型装置をPCのポインティングデバイス等の入力
装置としても機能させる場合がある。このような場合、この構成を採用することにより、
操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態を変化させるためにユーザーに要求する操作
回数を減らすことができる。
前記第二モードに遷移する遷移指示を検出する遷移指示検出部をさらに備え、前記制御部
は、前記遷移指示が検出されると、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の投写形態
を前記第一モードから変化させてもよい。(11)また、前記遷移指示検出部は、前記遷
移指示を検出するためのスイッチを備えてもよい。(14)また、前記スイッチは、OS
Dメニューの操作スイッチであってもよい。
この構成を採用することにより、第二モードに遷移すると自動的に操作領域内の外部画
像の背面領域の投写形態が変化するため、操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態を
変化させるためにユーザーに要求する操作回数を減らすことができる。
部は、前記投写面の予め決められた領域に対する操作を前記遷移指示として検出してもよ
い。
この構成を採用することにより、投写面に対する操作によって操作領域内の外部画像の
背面領域の投写形態を変化させることができるため、使い勝手が向上する。
、前記投写面に接触すると操作信号を送信する送信部と、前記操作信号を受信する受信部
と、前記操作信号を受信すると前記送信部の位置を検出する位置検出部とを備え、前記ス
イッチは、前記送信部に備わってもよい。
この構成を採用することにより、投写面から離れずに操作領域内の外部画像の背面領域
の投写形態を変化させることができるため、使い勝手が向上する。
前記送信部の電源スイッチであってもよい。
この構成を採用することにより、操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態を変化さ
せるためにユーザーに要求する操作回数を減らすことができる。
各手段の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能
が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これ
ら各手段の機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに
限定されない。
する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
本発明の双方向プロジェクターの一実施例としてのプロジェクター1は、壁、机、専用
スクリーン等の投写面に画像を投写して表示する装置である。プロジェクター1は、PC
、スマートフォン等の外部機器から入力される画像信号に基づく外部画像を投写する第一
モードと、投写面に対する操作に対応するオブジェクトと外部画像とを投写する第二モー
ドとで動作する。
が投写され、投写領域A1内のウインドウ画像A2の背面領域も、ウインドウ画像A2内
の外部画像A22の背面領域の色も黒になる。ここでウインドウ画像とは、投写面におい
て矩形になるようにプロジェクターが扱う最大領域の画像である。投写光源から投写面ま
での距離が投写面上の位置によって異なる場合、プロジェクター内で矩形の画像を描画し
ても、投写面に結ばれる画像はその相似形にならない。このために投写面上で矩形になる
ように調整される画像がウインドウ画像である。
gを含む操作入力画像A21とを重ねて配置する。第二モードでは、投写領域A1内のウ
インドウ画像A2の背面領域の色は第一モードと同じ黒であるが、ウインドウ画像A2内
の外部画像A22の背面領域の色が第一モードと異なる白になる。また投写領域A1内の
ウインドウ画像A2の背面領域の色は黒で、ウインドウ画像A2内の外部画像A22の背
面領域の色が白であるため、ウインドウ画像A2の4辺を境界線としてウインドウ画像A
2の全域が操作領域として認識される。プロジェクター1は、第二モードでは、操作領域
に対する操作を検出すると、操作軌跡に対応する曲線等のオブジェクトA21gを描画し
て投写する。このように、操作領域の投写形態が第一モードと第二モードとで異なり、ま
た、操作領域の境界線が示されるため、投写面に対する操作が投写画像に反映される領域
をユーザーが投写面で認識することが容易である。
機能を有する。第一モードでは外部画像A2が印刷対象となる。第二モードでは、外部画
像A22の外側にもオブジェクトA21gが配置されるため、外部画像A22の外側も印
刷対象となる。そして、第二モードで印刷指示が入力されるとウインドウ画像A2内の外
部画像A22の背面領域の色が白である印刷データが出力される。このため、投写画像を
印刷する際に消費されるインクやトナーを抑制し、印刷時間を短縮することができる。
図2に示すように、プロジェクター1は、第一筐体1aに、光源駆動部16、投写光源
17、液晶ライトバルブ10、液晶駆動部11を投写部として備えるほか、画像信号入力
部14、制御部15、外部記憶151、操作部18、電源部19等を備えている。またプ
ロジェクター1は、第一筐体1aと接続された第二筐体1bに、操作検出部として受信部
21と位置検出部22とを備えている。さらにプロジェクター1は、送信部として電子ペ
ン23を備えている。
構成され、光源駆動部16によって駆動される。画像信号入力部14は、USB端子、イ
ーサネット(登録商標)端子、RS232c端子等の複数種類の入力端子を備え、外部機
器から各種の画像信号が入力される。制御部15は、外部記憶151に格納されている制
御プログラムを実行することにより、プロジェクター1の各部を制御する。また制御部1
5は、画像信号処理部13とOSD処理部12とを備え、外部機器から入力された画像信
号と位置検出部22から入力される操作位置信号とに基づいて描画処理を実行し、投写信
号を出力する。画像信号処理部13は、外部機器から入力された画像信号と位置検出部2
2から入力される操作位置信号とに基づく描画処理の結果としてウインドウ画像データを
出力する。OSD処理部12は、ウインドウ画像データに基づいて液晶ライトバルブ10
に対応する投写信号を出力する。液晶駆動部11は、OSD処理部12から出力される投
写信号を、液晶ライトバルブ10の各画素を駆動するためのアナログ信号に変換する。液
晶ライトバルブ10は、投写光源17から放射され図示しないダイクロイックミラーによ
って分離された赤、緑、青の波長の光の透過率をそれぞれが画素毎に制御する3つの液晶
パネル10a、10b、10cを備える。印刷指示入力部および遷移指示検出部として機
能する操作部18は、OSDメニューを投写する指示を入力するためのメニューキー18
1や、OSDメニューの項目を選択するための選択キー182や決定キー183や、外部
電源から電源部19への電力供給をオンおよびオフするための電源スイッチ184を備え
る。電源部19は、プロジェクター1の各部に電力を供給する。
の光を受光し、投写領域A1内で電子ペン23の先端が投写面に接触している期間中、電
子ペン23から照射される赤外線波長の光に対応する画像データを出力する。位置検出部
22は、受信部21から出力される画像データを解析することにより、赤外線波長の光の
発光位置、すなわち電子ペン23の位置を検出し、電子ペン23の位置を示す操作位置信
号を出力する。操作位置信号は、制御部15によって、ウインドウ画像A2の座標に変換
される。
233とを備える。接触センサー231は電子ペン23の先端に設けられ、対象物との接
触状態と非接触状態とを検出する。発光部232は、電子ペン23の先端近くに設けられ
、接触センサー231が対象物との接触状態を検出している期間中、操作信号として赤外
線波長の光を照射する。電源スイッチ233は、図示しない電池から接触センサー231
および発光部232への電力供給を制御するためのスイッチである。電源スイッチ233
は、ペンホルダー234から電子ペン23が取り外されたときと、ペンホルダー234に
電子ペン23が取り付けられたときに自動的に作動する。電源スイッチ233は、ペンホ
ルダー234から電子ペン23が取り外されたときに接触センサー231および発光部2
32への電力供給をオンし、ペンホルダー234に電子ペン23が取り付けられたときに
接触センサー231および発光部232への電力供給をオフにする。ペンホルダー234
は、電子ペン23が取り外された状態と取り付けられた状態とを検出する図示しないセン
サーを備える。
3−1.領域設定
まず投写領域内においてウインドウ画像が描画される領域と、ウインドウ画像内におい
て外部画像が描画される領域と、ウインドウ画像内の操作領域との設定について図3を参
照しながら説明する。
制御部15は、画像信号入力部14に新たな外部機器から画像信号が入力されると図3
に示す領域設定処理を開始する(S0)。具体的には、任意の入力端子への画像信号の入
力が開始されたことを画像信号入力部14が検出すると、制御部15はステップS1以後
の領域設定処理を開始する。したがって、画像信号を入力する外部機器が切り替わった場
合には、描画領域及び操作領域が再設定されることになる。
インドウ画像内に外部画像をどのように配置するかという画面構成を設定する(S1)。
本実施例では、画面構成として、1つの外部画像をウインドウ画像の中央に配置する一画
面表示、ウインドウ画像の領域を水平方向において2つに等分割し、それぞれの領域に1
つの外部画像を配置する二画面等分割表示、ウインドウ画像を水平方向に2つに不等分割
し、それぞれの領域に1つの外部画像を配置する二画面不等分割表示のいずれかを設定で
きるものとする。具体的には、制御部15は、設定可能な画面構成の選択肢を含むOSD
メニューを投写するための投写信号を出力し、操作部18を用いてユーザーが選択する画
面構成を設定する。
マットを判定する(S2)。
的には、外部画像の描画領域の向かい合う2辺と操作領域の向かい合う2辺とが重なり、
外部画像の描画領域の他の向かい合う2辺とウインドウ画像の向かい合う2辺とが重なる
矩形領域が操作領域として設定される。詳細については後述する。
制御部15は、外部機器から入力される画像信号に基づいて、設定した描画領域と解像
度が一致するように外部画像を拡大または縮小して描画する。
第一モードでは、制御部15は、ウインドウ画像A2の領域外も、ウインドウ画像A2
の外部画像が配置される領域外も黒色で描画する。制御部15は、第一モードでは、この
ように投写領域A1を描画することにより、液晶ライトバルブ10を構成する画素に対応
する投写信号を出力する。その結果、第一モードでは、図1Aに示すように、投写領域A
1の外部画像A22以外の部分は黒く投写される。なお、破線A2は、ウインドウ画像A
2に対応する領域を示すための仮想的な線であって、実際に投写される線ではない。
一画面表示の画面構成が設定され、ウインドウ画像とアスペクト比が一致する画像を表
す画像信号が入力される場合、制御部15は、ウインドウ画像の描画領域そのものを外部
画像の描画領域として設定する。
が異なる画像を表す画像信号が入力される場合、制御部15は、図4Bに示すように、外
部画像A22の描画領域A22sとウインドウ画像の2辺が重なり、ウインドウ画像の描
画領域から外部画像A22がはみ出さず、外部画像A22の描画領域A22sとウインド
ウ画像の描画領域の重心が一致するように、外部画像A22の描画領域A22sを設定す
る。
二画面等分割表示の画面構成が設定される場合、制御部15は、図5Aの一点鎖線で示
すようにウインドウ画像A2の領域を左右に二等分する。そして制御部15は、左右いず
れか一方の領域を、第一の外部機器から入力された画像信号に基づく第一の外部画像を描
画する最大領域として割り当て、左右いずれか他方の領域を、第二の外部機器から入力さ
れた画像信号に基づく第二の外部画像を描画する最大領域として割り当てる。
(テンプレート領域)を定めたテンプレートA22sを用いて外部画像の描画領域を設定
する。テンプレートA22sは、外部画像を描画する左右いずれか一方の最大領域に対し
て、その中央に配置される縦長の領域を、外部画像を収めるべき描画領域として定める。
テンプレートA22sと外部画像のアスペクト比が同じ場合、外部画像のウインドウ画像
A2に対する描画領域はテンプレートA22sの領域そのものとなる。図5Bに示すよう
にテンプレートA22sと外部画像A22のアスペクト比が異なる場合、テンプレートA
22sに収まり、外部画像A22とアスペクト比が一致し、向かい合う二辺がテンプレー
トA22sの向かい合う二辺と重なる領域が外部画像A22のウインドウ画像A2に対す
る描画領域として設定される。
部画像を描画する最大領域の向かい合う2辺に対して外部画像A22の2辺が重なり、外
部画像を描画する最大領域から外部画像A22がはみ出さず、外部画像を描画する最大領
域の重心と外部画像A22の重心が一致するように、外部画像A22の描画領域を設定す
る。
二画面不等分割表示の画面構成が設定される場合、制御部15は、図6Aの一点鎖線で
示すようにウインドウ画像A2の領域を左右に異なる割合で分割し、それぞれの領域を、
外部画像を描画する最大領域として割り当てる。分割比率は予め決められていても良いし
、ユーザーが設定できるようにしても良い。
領域に対してテンプレートA22sを用いて外部画像の描画領域を設定する。画像が横長
になる画像信号が入力される場合、制御部15は、外部画像を描画する最大領域に収まる
矩形領域であって、その最大領域の向かい合う二辺と向かい合う二辺が重なり、かつ、外
部画像とアスペクト比が一致する矩形領域を外部画像の描画領域として設定する。その結
果、横長の外部画像A22aと縦長の外部画像A22bは、図6Bに示すようにウインド
ウ画像A2に描画される。
プロジェクター1は、次に述べる複数のトリガーに応じて第一モードから第二モードへ
遷移する。
第一のトリガーは、画像信号入力部14のUSB端子への外部機器の接続である。制御
部15は画像信号入力部14のUSB端子への外部機器の接続を検出すると、第一モード
から第二モードに遷移する。
が操作されると、制御部15は例えば図7Aに示すようにモードを選択するためのOSD
メニューA23を最前面に描画したウインドウ画像A2を生成し、項目の選択を待機する
。OSDメニューA23には、第一モードを意味する「標準モード」と第二モードを意味
する「インタラクティブモード」が選択項目として配置される。第一モードにおいて操作
部18の選択キー182と決定キー183を用いて「インタラクティブモード」が選択さ
れると、制御部15は第一モードから第二モードに遷移する。すなわち、OSDメニュー
A23における「インタラクティブモード」の選択は、第一モードから第二モードに遷移
する遷移指示として検出され、選択キー182と決定キー183は遷移指示を検出するた
めの操作スイッチとして機能する。
電子ペン23が取り外されると、ペンホルダー234はこれを検出し、制御部15に通知
する。その結果、制御部15は第一モードから第二モードに遷移する。また、ペンホルダ
ー234から電子ペン23が取り外された後にユーザーがペンホルダー234に戻さずに
電源スイッチ233をオフ操作し、その後再びオン操作したときに第一モードから第二モ
ードに遷移しても良い。この場合、電源スイッチ233のオン操作とオフ操作とを電子ペ
ン23から制御部15に通知する手段が必要になるが、例えば電子ペン23の発光部23
2をその手段として用いることができる。
められた領域に対する操作を第一モードで検出するためには、第一モードでも電子ペン2
3、受信部21および位置検出部22を作動させておく必要がある。また、投写面の予め
決められた領域をユーザーが認識できるように、制御部15は、図7Bに示すように、そ
の領域にモード切替アイコンA21fを第一モードにおいて描画することが好ましい。な
お、第一モードにおいて投写面の予め決められた領域に対する操作を第二モードへの遷移
指示として受け付けるか否かをユーザーが選択できるようにしても良い。
第二モードにおける外部画像の描画処理は、第一モードと同様である。すなわち、外部
画像が同一である場合、外部画像の描画領域は、第一モードから第二モードに遷移しても
変化しない。
第二モードにおいて、制御部15は、図1Bに示すように投写領域A1内のウインドウ
画像A2の背面領域を黒色で描画し、ウインドウ画像A2内の外部画像A22の背面領域
を白色で描画する。したがって第一モードから第二モードに遷移すると、ウインドウ画像
A2の領域内において外部画像A22の背面領域の色が黒から白に変化する。
部画像A22とともにウインドウ画像A2の白い背面領域の前面に配置される。オブジェ
クトA21gはプロジェクター1の制御部15が独自に描画する画像である。このため、
投写面の操作領域A24に対する操作に対するオブジェクトA21gの応答が速い。なお
、オブジェクトA21gが描画された操作入力画像A21の解像度はウインドウ画像A2
の解像度と同じである。操作入力画像A21には、電子ペン23を用いた操作領域A24
Aに対する操作に対応するオブジェクトA21gの他に、各種のアイコンA21a,A2
1b,A21c,A21d,A21e、A21f、A21pが制御部15によって描画さ
れる。
対する電子ペン23を用いた操作をどのような図形としてオブジェクトA21gに反映さ
せるかをユーザーに選択させるための領域を示している。すなわち制御部15は、アイコ
ンA21a,A21b,A21c,A21d,A21eが描画された領域を示す操作位置
信号が位置検出部22から入力されると、それぞれの領域に対応する描画処理を準備する
。例えば、アイコンA21aが投写される領域に電子ペン23の先端が接触すると、制御
部15は、その後の操作領域に対する電子ペン23の先端の接触軌跡をオブジェクトA2
1gとして操作領域の最前面に描画する。アイコンA21bが投写される領域に電子ペン
23の先端が接触すると、制御部15は、オブジェクトA21gを描画する線の太さを変
更する。アイコンA21cが投写される領域に電子ペン23の先端が接触すると、制御部
15は、その後の操作領域A24に対する電子ペン23の先端の接触軌跡の始点と終点を
対角線の両端とする矩形をオブジェクトA21gとして操作領域の最前面に描画する。ア
イコンA21dが投写される領域に電子ペン23の先端が接触すると、制御部15は、そ
の後の操作領域A24に対する電子ペン23の先端の接触軌跡の始点と終点を対角線とす
る矩形に内接する楕円をオブジェクトA21gとして操作領域の最前面に描画する。アイ
コンA21eが投写される領域に電子ペン23の先端が接触すると、制御部15は、その
後の操作領域A24に対する電子ペン23の先端の接触軌跡上において、それ以前の電子
ペン23を用いた操作領域A24に対する操作に対応する曲線等のオブジェクトA21g
を消去する。またこれらのアイコンA21a,A21b,A21c,A21d,A21e
に対応する描画処理が準備または実行されている期間中、制御部15は、対応するアイコ
ンA21a,A21b,A21c,A21d,A21eを強調するための描画をする。そ
して、第二モードにおいてモード切替アイコンA21fが投写される領域に電子ペン23
の先端が接触すると、制御部15は第一モードに遷移する。
一画面表示の画面構成では、図4Bに示すようにウインドウ画像A2よりも外部画像が
縦長の場合、外部画像の描画領域A22sの上下の2辺がウインドウ画像A2の上下の2
辺に重なるため、ウインドウ画像A2の全体が操作領域として設定される。また一画面表
示の画面構成では、図8Aに示すようにウインドウ画像A2よりも外部画像A22が横長
の場合、外部画像A22の描画領域の左右の2辺がウインドウ画像A2の左右の2辺に重
なるため、ウインドウ画像A2の全体が操作領域A24として設定される。そしてウイン
ドウ画像A2と外部画像のアスペクト比が一致する場合にも、ウインドウ画像A2の全体
が操作領域として設定される。すなわち、画面構成が一画面表示の場合、制御部は、ウイ
ンドウ画像A2の全域を操作領域として設定する。
ンドウ画像A2の背面領域を黒く描画するが、ウインドウ画像A2の外部画像の背面領域
については、第一モードでは黒く描画し、第二モードでは白く描画する。したがって第一
モードから第二モードに遷移すると、図1Bおよび図9に示すように操作領域の左右の境
界が、黒色の領域と白色の領域の境界として投写されることになる。
域がウインドウ画像A2の描画領域よりも垂直方向に狭くなるため、第二モードにおいて
制御部15は、図9に示すように操作領域の上の境界線A24aと下の境界線A24bを
ウインドウ画像A2に描画する。このため第一モードから第二モードに遷移すると、操作
領域の4辺に境界線が現れることになる。なお、境界線A24a、24bの色は、ウイン
ドウ画像A2の背面領域の色でない色であれば良い。
制御部15は、第二モードにおいて印刷指示が入力された場合、ウインドウ画像を印刷
するための印刷データを出力することが可能である。図9に示すアイコンA21pは、印
刷指示を入力するために投写面に電子ペン23の先端を接触させるべき領域を示している
。すなわち制御部15は、アイコンA21pが描画された領域を示す操作位置信号が位置
検出部22から入力されると、その入力を印刷指示として受け付ける。このとき電子ペン
23は印刷指示入力部として機能することになる。
インドウ画像A2に基づいて印刷データを出力する。具体的には、ウインドウ画像A2を
表すビットマップ形式の画像データを、プロジェクター1に対応するプリンターが処理可
能な形式の印刷データに変換して出力する。印刷データはプロジェクター1に接続された
プリンターに直接出力しても良いし、リムーバブルメモリに出力しても良い。また印刷デ
ータはプリンターに固有のフォーマットでも良いし、PDF等の汎用的なフォーマットで
も良い。
c,A21d,A21e,A21f、A21p、境界線A24a、A24b、操作領域に
対する操作に対応する文字や図形等のオブジェクトA21gおよび外部画像A22の背面
領域は白く描画される。このため、ウインドウ画像A2を表すビットマップ形式の画像デ
ータを変換して出力される印刷データに基づいて印刷を実行する場合、プリンターは、ア
イコンA21a,A21b,A21c,A21d,A21e,A21f、A21p、操作
領域A24Aに対する操作に対応する文字や図形等のオブジェクトA21g、外部画像A
22以外の領域にインクやトナーを付着させない。例えば、インクジェットプリンターで
印刷を実行する場合、その領域に対する印刷デューティーはゼロになる。なお、アイコン
A21a,A21b,A21c,A21d,A21e,A21f、A21p、境界線A2
4a、A24bを印刷対象から除外してウインドウ画像A2を表すビットマップ形式の画
像データを印刷データに変換しても良い。
とを合成して投写する第二モードでは、操作領域内の外部画像の背面領域の色が第一モー
ドの黒と異なる色であるため、投写面に対する操作が投写画像に反映される操作領域をユ
ーザーが投写面で認識することが容易になる。特に操作領域内の外部画像の背面領域の色
が、第二モードではホワイトボードや白紙を連想する白になるため、投写面に対する操作
が投写画像に反映される操作領域をユーザーが投写面で認識することがさらに容易になる
。さらに、ウインドウ画像内に操作領域の境界線を投写することにより、ウインドウ画像
内で投写面に対する操作が投写画像に反映される操作領域をユーザーが投写面で認識する
ことがさらに容易になる。そして、画像信号を入力する外部機器が切り替わった場合には
、描画領域及び操作領域が再設定され、再設定された操作領域に対応する境界線が投写さ
れることになるため、外部機器が切り替わって外部画像のアスペクト比や画面構成が変わ
ったとしても、操作領域をユーザーが投写面で認識することは容易である。また、第二モ
ードでは、操作領域内の外部画像の背景領域が白になるため、操作領域に対する操作に応
じた図形等を含むウインドウ画像を印刷する際に消費されるインクやトナーを抑制し、印
刷時間を短縮することができる。
するため、投写面に対する操作が投写画像に反映される領域をユーザーが投写面で認識す
ることがさらに容易になる。そして、USB端子に外部機器が接続されると第二モードに
遷移するため、操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態を変化させるためにユーザー
に要求する操作回数を減らすことができる。また、投写面のアイコンに対する操作によっ
て操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態を変化させるため、ユーザーは投写面から
離れずに操作領域内の外部画像が配置される領域外の投写形態を変化させることができ、
使い勝手がよい。また電子ペン23の電源スイッチのオン操作で操作領域内の外部画像の
背面領域の投写形態を変化させることができるため、ユーザーに要求する操作回数を減ら
すことができる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
良い。ウインドウ画像の外側を操作領域と同じ形態で描画する場合には、操作領域の境界
線をウインドウ画像の4辺に描画することは特に有効である。また、第二モードにおいて
、ウインドウ画像の操作領域の外側を黒色に描画しても良い。この場合、操作領域の境界
線は、黒色の領域と白色の領域の境界として描画されることになる。
ームでない色で操作領域を描画してもよい。例えばプリンターの1種類のカラーインクや
カラートナーを用いて印刷できる色であって、印刷デューティーが第一モードよりも低く
なる色で描画してもよい。さらに、第二モードにおける操作領域の形態と、印刷指示が入
力された場合に出力される印刷データにおける操作領域の形態とが異なっていても良い。
例えば、第二モードにおける操作領域には、図10に示すように方眼を描画し、印刷デー
タにおける操作領域には方眼を描画しないという方法も採用できる。
にあたり、第一モードから第二モードに遷移するタイミングでは変化させずに、第二モー
ドでプロジェクターが作動している期間中に何らかのトリガーを設けても変化させても良
い。例えば、OSDメニューの操作やUSB端子への外部機器の接続によって第一モード
から第二モードに遷移したタイミングでは、操作領域内の外部画像の背面領域の投写形態
を第一モードから変化させず、第二モードで電子ペンの電源スイッチが操作されたり、第
二モードで電子ペンがペンホルダーから取り外されたり、第二モードで投写面に対する操
作を検出可能な任意の領域に対して最初の操作がなされたり、第二モードでアイコンによ
って示された所定の領域に対する操作がなされたタイミングにおいて、操作領域内の外部
画像の背面領域の投写形態を第一モードから変化させてもよい。
するタイミングでは境界線を投写せずに、第二モードでプロジェクターが作動している期
間中に境界線を投写する何らかのトリガーを設けて境界線を投写しても良い。例えば、O
SDメニューの操作やUSB端子への外部機器の接続によって第一モードから第二モード
に遷移したタイミングでは、境界線を投写せず、第二モードで電子ペンの電源スイッチが
操作されたり、第二モードで電子ペンがペンホルダーから取り外されたり、第二モードで
投写面に対する操作を検出可能な任意の領域に対して最初の操作がなされたり、第二モー
ドでアイコンによって示された所定の領域に対する操作がなされたタイミングにおいて、
境界線の投写を開始してもよい。
けに辺が重なる矩形領域を操作領域として設定しても良いし、外部画像の隣り合う2辺に
2辺が重なる(すなわち1つの頂点を共通とする)矩形領域を操作領域として設定しても
良い。また例えば、操作領域はウインドウ画像に内接していても、内接していなくとも良
く、4辺が全てウインドウ画像の辺に重なる矩形領域を操作領域として設定しても良いし
、上下の2辺がウインドウ画像の上下の2辺に重なる矩形領域を操作領域として設定して
も良いし、垂直方向又は水平方向の1辺を除いた3辺がウインドウ画像の辺に重なる矩形
領域を操作領域として設定しても良いし、4辺が全てウインドウ画像の辺よりも内側にな
る矩形領域を操作領域として設定しても良い。
良いし、赤外線波長以外の波長の光を用いても良い。また、電子ペンのように操作信号を
送信する機能を備えた送信部を用いずに、レーザーカーテンから照射されて指で反射する
赤外線波長の光を検出して投写面に対する操作を検出しても良い。
、反射型の液晶パネルを用いて光を変調しても良いし、DMD(Digital Mirror Device
)を用いて光を変調しても良い。また例えば投写画像を拡大投写するために凸面鏡を用い
ても良いし、鏡を用いなくても良い。また例えば、タッチパネルディスプレイ等の表示装
置に本発明を適用しても良い。
a…液晶パネル、10b…液晶パネル、10c…液晶パネル、11…液晶駆動部、12…
OSD処理部、13…画像信号処理部、14…画像信号入力部、15…制御部、16…光
源駆動部、17…投写光源、18…操作部、19…電源部、21…受信部、22…位置検
出部、23…電子ペン、151…外部記憶、181…メニューキー、182…選択キー、
183…決定キー、184…電源スイッチ、231…接触センサー、232…発光部、2
33…電源スイッチ、234…ペンホルダー、A1…投写領域、A2…ウインドウ画像、
A21…オブジェクト、A21a…アイコン、A21b…アイコン、A21c…アイコン
、A21d…アイコン、A21e…アイコン、A21f…モード切替アイコン、A21g
…曲線、A21p…アイコン、A22…外部画像、A22a…外部画像、A22b…外部
画像、A22s…テンプレート、A23…メニュー、A24…操作領域、A24a…境界
線、A24b…境界線
Claims (15)
- 外部機器から入力される画像信号に基づく外部画像を投写する第一モードと、前記外部
画像と投写面に対する操作に対応するオブジェクトとを合成して投写する第二モードとで
動作する双方向プロジェクターであって、
前記外部機器から前記画像信号を入力する画像信号入力部と、
投写信号に基づいて画像を前記投写面に投写する投写部と、
前記第二モードでは、前記投写面の操作領域に対する操作を検出する操作検出部と、
前記第二モードでは、前記外部画像と前記操作領域に対する操作に対応する前記オブジ
ェクトとを合成するとともに、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の投写形態が前
記第一モードと異なる前記画像を投写するための前記投写信号を出力する制御部と、
を備える双方向プロジェクター。 - 前記制御部は、前記第二モードでは、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の色が
白である前記画像を投写するための前記投写信号を出力する、
請求項1に記載の双方向プロジェクター。 - 前記制御部は、前記第二モードでは、前記操作領域の境界線を示す前記画像を投写する
ための前記投写信号を出力する、
請求項1または2に記載の双方向プロジェクター。 - 印刷指示を入力する印刷指示入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記印刷指示が入力されると、前記操作領域内の前記外部画像の背面領
域の色が白である前記画像を印刷するための印刷データを出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 印刷指示を入力する印刷指示入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記印刷指示が入力されると、前記操作領域内の前記外部画像の背面領
域の色が前記第一モードよりも淡い前記画像を印刷するための印刷データを出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 印刷指示を入力する印刷指示入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記印刷指示が入力されると、前記操作領域内の前記外部画像の背面領
域の印刷デューティーが前記第一モードよりも低くなる色の前記画像を印刷するための印
刷データを出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 前記制御部は、前記第一モードから前記第二モードに遷移するときに、前記操作領域内
の前記外部画像の背面領域の投写形態を前記第一モードから変化させる、
請求項1から6のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 前記画像信号入力部は、USB端子を備え、
前記制御部は、前記USB端子への接続を検出すると、前記操作領域内の前記外部画像
の背面領域の投写形態を前記第一モードから変化させる、
請求項1から7のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 前記第一モードから前記第二モードに遷移する遷移指示を検出する遷移指示検出部をさ
らに備え、
前記制御部は、前記遷移指示が検出されると、前記操作領域内の前記外部画像の背面領
域の投写形態を前記第一モードから変化させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載の双方向プロジェクター。 - 前記遷移指示検出部は、前記投写面の予め決められた領域に対する操作を前記遷移指示
として検出する、
請求項9に記載の双方向プロジェクター。 - 前記遷移指示検出部は、前記遷移指示を検出するためのスイッチを備える、
請求項9に記載の双方向プロジェクター。 - 前記操作検出部は、前記投写面に接触すると操作信号を送信する送信部と、前記操作信
号を受信する受信部と、前記操作信号を受信すると前記送信部の位置を検出する位置検出
部とを備え、
前記スイッチは、前記送信部に備わる、
請求項11に記載の双方向プロジェクター。 - 前記スイッチは、前記送信部の電源スイッチである、
請求項12に記載の双方向プロジェクター。 - 前記スイッチは、OSDメニューの操作スイッチである、
請求項11に記載の双方向プロジェクター。 - 外部機器から入力される画像信号に基づく外部画像を投写する第一モードと、前記外部
画像と投写面に対する操作に対応するオブジェクトとを合成して投写する第二モードとで
動作する双方向プロジェクターにおいて、
前記外部機器から前記画像信号を入力し、
投写信号に基づいて画像を前記投写面に投写し、
前記第二モードでは、前記投写面上の操作領域に対する操作を検出し、前記外部画像と
前記オブジェクトとを合成するとともに、前記操作領域内の前記外部画像の背面領域の投
写形態が前記第一モードと異なる前記画像を投写するための前記投写信号を出力する、
ことを含む双方向投写方法。
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