JP6360741B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定周波数帯の電波の送受信を行うアンテナ装置に関するものである。
従来より、報道番組やスポーツ番組等の放送を行う際に、取材地点でテレビカメラによって撮影された映像データ等を放送中継車からマイクロ波や準マイクロ波等の搬送波(電波)を介して送信し、その送信波を例えば高所に設置された基地局で受信し、さらに本社へ伝送して収録または放送を行う放送事業用無線局(FPU:Field PickupUnit)を構成する伝送システムが用いられている。
ここで、放送事業用無線局の伝送システムにおいて、例えば、テレビカメラを搭載した移動中継車からの送信波、取材地点に設置されたテレビカメラからの送信波、あるいはカメラマンによって移動されるテレビカメラからの送信波を受信するためにFPU用のアンテナ装置が用いられる。
FPU用のアンテナ装置に関する技術は種々提案されている(特許文献1等)。
特開平11−195913号公報
従来のFPU用のアンテナ装置としては、パラボラアンテナや八木式アンテナ(八木−宇田アンテナ)などが用いられている。
ところで、FPU用のアンテナ装置によって移動中継車やテレビカメラ等からの送信波を効率的に受信するために、当該アンテナ装置を移動中継車等が位置する方向に向けて受信面を手動あるいは機械的に動かして調整する必要がある。
しかし、従来のパラボラアンテナや八木式アンテナは、アンテナ特性の一種である半値角が比較的狭いため、移動中継車やテレビカメラの位置を正確に追跡することが難しいという不都合があった。
また、従来のアンテナ装置は上述のように比較的半値角が狭いため、受信対象である移動中継車やテレビカメラとの方向のズレにより、受信電界強度が大幅に低下し、十分な利得を得ることができない場合があるという問題もあった。
本発明は上記の事情に鑑み、半値角を比較的広範とすることができ、方向ズレに対する電界強度の低下を抑制することができるアンテナ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明に係るアンテナ装置の第1の特徴は、給電部と接続される放射器と、前記放射器よりも電波の送受信面に近接する側に配置される導波器と、前記放射器よりも電波の送受信面から離間する側に配置される反射器とから構成される複数のアンテナユニットを備え、前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器、前記放射器および前記反射器は、電波の送受信面としての開口部を有する矩形状の導電性枠体と、該導電性枠体の一方の長辺部の中央から他方の長辺部の中央に亘って設けられる第1の導電性仕切部とを備え、前記第1の導電性仕切部から、該第1の導電性仕切部と対向する前記矩形状の導電性枠体の両端部までの距離は、全アンテナユニットに亘って同一とされ、前記各アンテナユニットは、柱状の支持部材の長手方向に所定の間隔で取り付けられていることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第2の特徴は、第1の特徴に係り、前記各アンテナユニットにおいて、前記導電性枠体の一方の短辺部と前記第1の導電性仕切部との間に、前記一方の長辺部から前記他方の長辺部に亘って設けられる1または2以上の第2の導電性仕切部をさらに備えることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第3の特徴は、第1または第2の特徴に係り、前記各アンテナユニットにおいて、前記放射器が備える前記第1の導電性仕切部の途中に、前記給電部と接続するギャップが形成されていることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第4の特徴は、第1から第3の特徴に係り、前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器、前記放射器および前記反射器は、互いに平行に配置されていることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第5の特徴は、第1から第4の特徴に係り、前記電波の各送受信面が一致するように、前記各アンテナユニットが前記柱状の支持部材に取り付けられていることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第6の特徴は、第1から第4の特徴に係り、前記電波の各送受信面が水平方向または垂直方向に所定の角度を有するように、前記各アンテナユニットが前記柱状の支持部材に取り付けられていることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第7の特徴は、第1から第6の特徴に係り、前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器と前記放射器との距離L1と、前記放射器と前記反射器との距離L2との関係は、L1<L2であることを要旨とする。
本発明に係るアンテナ装置の第8の特徴は、第1から第7の特徴に係り、前記各アンテナユニットが、前記柱状の支持部材の長手方向に取り付けられる際の前記所定の間隔は、装置全体の利得が最大となる距離とされることを要旨とする。
本発明によれば、半値角を比較的広範とすることができ、方向ズレに対する電界強度の低下を抑制することができるアンテナ装置を提供することができる。
第1の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す正面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットの構成例を示す平面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットの構成例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットにおける導波器、反射器の形状を示す正面図(a)および放射器の形状を示す正面図(b)である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の送受信面における指向性パターンを示す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の他の構成例を示す正面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の他の構成例を示す正面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の各アンテナユニットの送受信面を水平方向に所定角度ずらした構成例を示す平面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の各アンテナユニットの送受信面を水平方向に所定角度ずらした構成例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置の設置例を示す正面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置を適用した伝送システムの構成例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す正面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットの構成例を示す平面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットの構成例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるアンテナユニットにおける導波器、反射器の形状を示す正面図(a)および放射器の形状を示す正面図(b)である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置の送受信面における指向性パターンを示す図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置の他の構成例を示す正面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置の他の構成例を示す正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
[アンテナ装置の構成例]
図1から図11を参照して、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)について説明する。
なお、本実施の形態に係るアンテナ装置A1は、例えば、放送事業用無線局(FPU:Field PickupUnit)を構成する伝送システム等において、電波の送信用または電波の受信用の何れにも適用可能である。
また、利用可能な周波数帯としては、1.2GHz帯、2.3GHz帯などを挙げることができる。
なお、本実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、垂直偏波(V偏波)を受信するように構成されている。
図1は、第1の実施形態に係るアンテナ装置A1aの概略構成を示す正面図、図2は、アンテナ装置A1aに適用されるアンテナユニットAU(AU1〜AU4)の構成例を示す平面図、図3はその斜視図である。また、図4は、第1の実施形態に係るアンテナ装置A1aに適用されるアンテナユニットAU(AU1〜AU4)における導波器、反射器の形状を示す正面図および放射器の形状を示す正面図である。
図1に示す構成例では、4つのアンテナユニットAUが、絶縁性の樹脂等で成形される柱状の支持部材20に所定の間隔で取り付けられている。
各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)の構成について図2および図3を参照して説明する。
図2および図3に示すように、給電部(図示せず)と接続される放射器31と、放射器31よりも電波の送受信面Bに近接する側に配置される導波器30と、放射器31よりも電波の送受信面Bから離間する側に配置される反射器32とから構成されている。
図3および図4(a)、(b)に示すように、各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)において、導波器30、放射器31および反射器32は、電波の送受信面Bとしての開口部を有する矩形状の導電性枠体50と、該導電性枠体50の一方の長辺部50aの中央から他方の長辺部50bの中央に亘って設けられる第1の導電性仕切部51とを備えている。
図2および図3に示す構成例では、各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)は、平面形状が略コ字状の保持部材10で保持されている。
保持部材10は、例えば絶縁性の樹脂等で成形され、支持部材20への取付穴10aを有する取付部10bが一体的に形成されている。
各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)の保持部材10への取付け方は、特には限定されないが、例えば固定具を用いたり、保持部材10の内壁に形成した溝に嵌め込むなどして固定される。
また、図3および図4(b)に示すように、放射器31が備える第1の導電性仕切部51の途中には、給電部(図示せず)と接続されるギャップGが形成されている。ギャップGの間隔は、例えば1mm程度とされる。
なお、図2に示すように、導波器30、放射器31および反射器32は、互いに平行に配置されている。
また、各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)において、導波器30と放射器31との距離L1と、放射器31と反射器32との距離L2との関係は、L1<L2であるように構成される。
より具体的には、周波数1.27GHzに合わせて設計した場合において、L1=35.4mm、L2=59.1mmとされる。
この場合において、図4に示す各部a、bの寸法は、導波器30についてa=74.5mm、b=24.6mm、放射器31についてa=74.5mm、b=37.1mm、反射器32についてa=74.5mm、b=37.1mmとするとよい。
また、周波数2.35GHzに合わせて設計した場合には、L1=18.2mm、L2=30.3mmとされる。
この場合において、図4に示す各部a、bの寸法は、導波器30についてa=40.0mm、b=14.0mm、放射器31についてa=40.0mm、b=20.1mm、反射器32についてa=40.0mm、b=20.1mmとするとよい。
また、各アンテナユニットAU(AU1〜AU4)が、柱状の支持部材20の長手方向に取り付けられる際の間隔は、装置全体の利得が最大となる距離とされる。
具体的には、周波数1.27GHzに合わせて設計した場合に前記間隔は212mmとされる。また、周波数2.35GHzに合わせて設計した場合に前記間隔は115mmとされる。
また、放射器31が備えるギャップGには給電部を介してインピーダンス50Ωの給電線(図示省略)が並列接続された場合に、12.5Ωのインピーダンスを呈する。そして、12.5Ωを50Ωに変換するインピーダンス変換器に接続されて、50Ωのインピーダンスとなるように調整される。
このような構成の第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1aは、図5に示すような指向性パターンを有する。
そして、受信する周波数1.27GHz、2.35GHzにおいて、アンテナ利得は15dBi、半値角は水平:50度、仰角:10度であった。
このように本実施の形態に係るアンテナ装置A1aによれば、半値角を比較的広範とすることができ、方向ズレに対する電界強度の低下を抑制することができる。
半値角が比較的広範となるのは、各アンテナユニットAU1〜AU4において素子(導波器)の数が比較的少なく、各アンテナユニットAU1〜AU4が上下方向に並べられていることの効果である。
なお、図3および図4に示すように、導電性枠体50と第1の導電性仕切部51とによって、ループR1、R2が形成され、それぞれループアンテナとして機能する。
[アンテナ装置の他の構成例]
上述のアンテナ装置A1aでは、4個のアンテナユニットAU1〜AU4を設ける構成例を示したが、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1はこれには限定されない。
例えば、図6に示すように、2個のアンテナユニットAU1、AU2を支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよい。
また、図7に示すように、3個のアンテナユニットAU1〜AU3を支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよい。
さらに、図示は省略するが、8個のアンテナユニットAUを支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよいし、その他任意の数のアンテナユニットAUを取り付ける構成としてもよい。
[アンテナユニットの向きについて]
次に、図8および図9等を参照して、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1におけるアンテナユニットAU1〜AU4等の向きについて述べる。
まず、図1等に示すアンテナ装置A1aにおいては、各アンテナユニットAU1〜AU4は、電波の各送受信面B(図2参照)が一致するように(同一方向を向くように)、支持部材20に取り付けられている。
一方、図8および図9に示す構成例では、例えばAU1(AU3)とAU2(AU4)の送受信面B1、B2が所定角度(例えば5度程度)だけ水平方向にズレるようにして、支持部材20に取り付けられている。
これにより、アンテナ特性の向上が期待される。
なお、図示は省略するが、例えばAU1(AU3)とAU2(AU4)の送受信面B1、B2が所定角度(例えば5度程度)だけ垂直方向にズレるように(即ち、仰角が異なるように)して、支持部材20に取り付けられるようにしてもよい。
[アンテナ装置の設置例]
第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、例えば図10に示すように、三脚200に、取付具201を介して取り付けられるようにできる。
そして、三脚200が備えるハンドル202の操作により、水平方向や垂直方向の向きの調整が行われる。
これにより、移動中継車やテレビカメラ等の位置に合わせて、アンテナ装置A1(A1a〜A1c)の送受信面の向きを調整して、効率的に電波の受信または放射を行うことができる。
なお、アンテナ装置A1(A1a〜A1c)は三脚200を用いて設置する場合に限らず、テレビカメラ401等に接続して操作者等が携行するようにしてもよい。
また、取付金具などを用いて、アンテナ装置A1(A1a〜A1c)を建物の壁面等に固定するようにしてもよい。
[伝送システムへの適用例]
図11を参照して、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)をFPUの伝送システムS1に適用した例について述べる。
図11に示す伝送システムS1では、ハンディ型FPU400にアンテナ装置A1(A1a〜A1c)を適用している。
なお、車載型FPU300を構成する移動中継車301には、通常の無指向性アンテナ装置A3が搭載される。
また、ハンディ型FPU400では、可搬型のテレビカメラ401にアンテナ装置A1(A1a〜A1c)を接続し、そのアンテナ装置A1(A1a〜A1c)を三脚に固定したり、操作者等が携行して移動するようにできる。
さらに、所定のビル501の屋上などに構築されるテレビ放送等の中継基地TS1に第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)を適用することができる。
この場合において、アンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、手動または機械的に送受信面の向きを調整することができるように設置される。
なお、図11に示す伝送システムS1では、収録や放送を行う放送スタジオ502等が用いられる。
そして、例えば移動中継車301を用いて、マラソン等の屋外競技のテレビ中継を行う場合には、車載カメラ302で競技者等の映像を撮影し、搭載されたアンテナ装置A3から映像データを送信波として放射する。放射された送信波の一部W2aは中継基地TS1を介して放送スタジオ502に送信波W3aとして送信される。
この際に、中継基地TS1に設置されたアンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、移動中継車301の移動に合わせて、送受信面Bのほぼ法線上に移動中継車301が位置するように手動または機械的に向きが調整される。なお、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、上述のように半値角が比較的広範であることから、移動中継車301が比較的近距離(例えば2km等)を移動する場合であっても、従来に比して比較的容易に位置合わせすることができる。
また、例えばハンディ型FPU400を用いて、ゴルフ等のテレビ中継を行う場合には、テレビカメラ401で映像を撮影し、接続されたアンテナ装置A1(A1a〜A1c)から映像データを送信波として放射する。放射された送信波の一部W1aは中継基地TS1を介して放送スタジオ502に送信波W3aとして送信される。
また、本例のように、ゴルフを中継する場合には、ゴルフ場内に複数のアンテナ装置A1(A1a〜A1c)を設置して、テレビカメラ401に接続されたアンテナ装置A1(A1a〜A1c)から送信される送信波を順次中継するようにしてもよい。この際に、テレビカメラ401の移動や切り替えに合わせて、送受信面Bのほぼ法線上にテレビカメラ401が位置するように手動または機械的に向きが調整される。なお、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1(A1a〜A1c)は、上述のように半値角が比較的広範であることから、従来に比して比較的容易に位置合わせすることができる。
なお、アンテナ装置A1(A1a〜A1c)の向きを調整する際には、電界強度の測定機器等を用い、電界強度がより強い方向に調整するとよい。
(第2の実施の形態)
[アンテナ装置の構成例]
図12から図18を参照して、第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2(A2a〜A2c)について説明する。
なお、本実施の形態に係るアンテナ装置A2は、例えば、FPUを構成する伝送システム等において、電波の送信用または電波の受信用の何れにも適用可能である。
また、利用可能な周波数帯としては、1.2GHz帯、2.3GHz帯などを挙げることができる。
なお、本実施の形態に係るアンテナ装置A2(A2a〜A2c)は、垂直偏波(V偏波)を受信するように構成されている。
図12は、第2の実施形態に係るアンテナ装置A2aの概略構成を示す正面図、図13は、アンテナ装置A2aに適用されるアンテナユニットAU(AU1〜AU4)の構成例を示す平面図、図14はその斜視図である。また、図15は、第2の実施形態に係るアンテナ装置A2aに適用されるアンテナユニットAU(AU11〜AU14)における導波器、反射器の形状を示す正面図および放射器の形状を示す正面図である。
図12に示す構成例では、4つのアンテナユニットAUが、絶縁性の樹脂等で成形される柱状の支持部材20に所定の間隔で取り付けられている。
各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)の構成について図13および図14を参照して説明する。
図13および図14に示すように、給電部(図示せず)と接続される放射器131と、放射器131よりも電波の送受信面Bに近接する側に配置される導波器130と、放射器131よりも電波の送受信面Bから離間する側に配置される反射器132とから構成されている。
図14および図15(a)、(b)に示すように、各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)において、導波器130、放射器131および反射器132は、電波の送受信面Bとしての開口部を有する矩形状の導電性枠体150と、該導電性枠体150の一方の長辺部150aの中央から他方の長辺部150bの中央に亘って設けられる第1の導電性仕切部151とを備えている。
さらに、導電性枠体150の一方の短辺部150c,150dと第1の導電性仕切部151との間に、一方の長辺部150aから他方の長辺部150bに亘って設けられる計4本の第2の導電性仕切部152a、152b、153a、153bを備える。
図12および図13に示す構成例では、各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)は、平面形状が略コ字状の保持部材11で保持されている。
保持部材11は、例えば絶縁性の樹脂等で成形され、支持部材20への取付穴11aを有する取付部11bが一体的に形成されている。
各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)の保持部材11への取付け方は、特には限定されないが、例えば固定具を用いたり、保持部材11の内壁に形成した溝に嵌め込むなどして固定される。
また、図14および図15(b)に示すように、放射器131が備える第1の導電性仕切部151の途中には、給電部(図示せず)と接続されるギャップGが形成されている。ギャップGの間隔は、例えば1mm程度とされる。
なお、図13に示すように、導波器130、放射器131および反射器132は、互いに平行に配置されている。
また、各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)において、導波器130と放射器131との距離L1と、放射器131と反射器132との距離L2との関係は、L1<L2であるように構成される。
より具体的には、周波数1.27GHzに合わせて設計した場合において、L1=35mm、L2=59mmとされる。
この場合において、図15に示す各部c1、c2、c3の寸法は、導波器130、放射器131および反射器132の何れもc1=75.9mm、c2=47.2mm、c3=72.9mmとするとよい。
また、図15に示すdの寸法は、導波器130について26.5mm、放射器131について37.9mm、反射器132について42.6mmとするとよい。
また、周波数2.35GHzに合わせて設計した場合において、L1=12mm、L2=26mmとされる。
この場合において、図15に示す各部c1、c2、c3の寸法は、導波器130、放射器131および反射器132の何れもc1=40.1mm、c2=25mm、c3=38.6mmとするとよい。
また、図15に示すdの寸法は、導波器130について14mm、放射器131について20.1mm、反射器132について22.5mmとするとよい。
また、各アンテナユニットAU(AU11〜AU14)が、柱状の支持部材20の長手方向に取り付けられる際の間隔は、装置全体の利得が最大となる距離とされる。
具体的には、周波数1.27GHzに合わせて設計した場合に前記間隔は212mmとされる。また、周波数2.35GHzに合わせて設計した場合に前記間隔は115mmとされる。
また、放射器131が備えるギャップGには給電部を介してインピーダンス50Ωの給電線(図示省略)が並列接続された場合に、12.5Ωのインピーダンスを呈する。そして、12.5Ωを50Ωに変換するインピーダンス変換器に接続されて、50Ωのインピーダンスとなるように調整される。
このような構成の第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2aは、図16に示すような指向性パターンを有する。
そして、受信する周波数1.27GHz、2.35GHzにおいて、アンテナ利得は18dBi、半値角は水平:30度、仰角:10度であった。
このように本実施の形態に係るアンテナ装置A2aによれば、半値角を比較的広範とすることができ、方向ズレに対する電界強度の低下を抑制することができる。
なお、図15に示すように、導電性枠体150、第1の導電性仕切部151および第2の導電性仕切部152a、152b、153a、153bによって、ループR1〜R6が形成され、それぞれループアンテナとして機能する。
[アンテナ装置の他の構成例]
上述のアンテナ装置A2aでは、4個のアンテナユニットAU11〜AU14を設ける構成例を示したが、第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2はこれには限定されない。
例えば、図17に示すように、2個のアンテナユニットAU11、AU12を支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよい。
また、図18に示すように、3個のアンテナユニットAU11〜AU13を支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよい。
さらに、図示は省略するが、8個のアンテナユニットAUを支持部材20に所定間隔で取り付ける構成としてもよいし、その他任意の数のアンテナユニットAUを取り付ける構成としてもよい。
また、第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1と同様に三脚等に固定して設置することができる。
また、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1と同様に、図11に示すようなFPUの伝送システムS1に適用することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施の形態に係るアンテナ装置A1、A2の適用例として図11に示すようなFPUの伝送システムS1を示したがこれには限定されない。
具体的には、例えば劇場などの会場において、出演者が装着または携帯する各種ワイヤレス機器(ワイヤレスマイクやワイヤレスヘッドフォン等)に対して音声データ等を電波で送受信するために本実施の形態に係るアンテナ装置A1、A2を用いることができる。この際に、アンテナ装置A1、A2は三脚等に固定したり、壁等に固定するなどして会場の所定位置に設置するようにできる。
また、無線LANやアマチュア無線における電波の送受信に本実施の形態に係るアンテナ装置A1、A2を適用することもできる。
A1(A1a、A1b、A1c)、A2(A2a、A2b、A2c)、A3…アンテナ装置
AU(AU1〜AU4、AU11〜AU14)…アンテナユニット
10、11…保持部材
10a、11a…取付穴
10b、11b…取付部
20…支持部材
30、130…導波器
31、131…放射器
32、132…反射器
50、150…導電性枠体
51、151…第1の導電性仕切部
151…第1の導電性仕切部
152a、152b、153a、153b…第2の導電性仕切部
200…三脚
201…取付具
202…ハンドル
300…車載型FPU
301…移動中継車
302…車載カメラ
400…ハンディ型FPU
401…テレビカメラ
501…ビル
502…放送スタジオ
B、B1、B2…送受信面
G…ギャップ
R1〜R6…ループ
S1…伝送システム
TS1…中継基地

Claims (8)

  1. 給電部と接続される放射器と、
    前記放射器よりも電波の送受信面に近接する側に配置される導波器と、
    前記放射器よりも電波の送受信面から離間する側に配置される反射器と
    から構成される複数のアンテナユニットを備え、
    前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器、前記放射器および前記反射器は、電波の送受信面としての開口部を有する矩形状の導電性枠体と、該導電性枠体の一方の長辺部の中央から他方の長辺部の中央に亘って設けられる第1の導電性仕切部とを備え、
    前記第1の導電性仕切部から、該第1の導電性仕切部と対向する前記矩形状の導電性枠体の両端部までの距離は、全アンテナユニットに亘って同一とされ、
    前記各アンテナユニットは、柱状の支持部材の長手方向に所定の間隔で取り付けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記各アンテナユニットにおいて、前記導電性枠体の一方の短辺部と前記第1の導電性仕切部との間に、前記一方の長辺部から前記他方の長辺部に亘って設けられる1または2以上の第2の導電性仕切部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記各アンテナユニットにおいて、前記放射器が備える前記第1の導電性仕切部の途中に、前記給電部と接続するギャップが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器、前記放射器および前記反射器は、互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記電波の各送受信面が一致するように、前記各アンテナユニットが前記柱状の支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記電波の各送受信面が水平方向または垂直方向に所定の角度を有するように、前記各アンテナユニットが前記柱状の支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記各アンテナユニットにおいて、前記導波器と前記放射器との距離L1と、前記放射器と前記反射器との距離L2との関係は、L1<L2であることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記各アンテナユニットが、前記柱状の支持部材の長手方向に取り付けられる際の前記所定の間隔は、装置全体の利得が最大となる距離とされることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のアンテナ装置。
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