JP6360651B1 - 薬剤供給具用含浸体およびそれを用いた薬剤供給具 - Google Patents

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【課題】適正量で薬剤を供給しつつ薬剤の過剰な希釈化を防止できる剤供給具用含浸体およびそれを用いた薬剤供給具を提供する。【解決手段】薬剤供給具1に取り付けて用いられ、手洗い部10に供給される水と共に薬剤収容容器2内の薬剤を薬剤吐出口21から流出させて貯水タンク内に供給する薬剤供給具用含浸体4において、多孔性構造の円柱積層体として形成され、不織布より形成される上不織布層40と、軟質ウレタンフォームより形成される中スポンジ層41と、無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成され中スポンジ層41よりも通水性が高い下スポンジ層42と、を有してなり、上不織布層40が薬剤吐出口に嵌挿され、中スポンジ層41及び下スポンジ層42が薬剤吐出口21より露出するようにして取り付けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、薬剤供給具用含浸体およびそれを用いた薬剤供給具に関し、より詳細には、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部に配置され、底部に薬剤吐出口が形成される薬剤収容容器を具備してなる薬剤供給具に取り付けて用いられ、手洗い部に供給される水と共に前記薬剤収容容器内の薬剤を流出させて貯水タンク内に供給する薬剤供給具用含浸体の技術に関する。
従来、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部に配置され、底部に薬剤吐出口が形成される薬剤収容容器を具備してなる薬剤供給具が公知であり、この種の薬剤供給具の構成としては、例えば、特許文献1に開示されるように、薬剤吐出口の近傍に配設され、手洗い部に供給される水と共に薬剤収容容器内の薬剤を流出させて貯水タンク内に供給する含浸体を具備してなる構成が知られている。
このような従来の薬剤供給具は、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部に配置された状態で、カランの直下に薬剤収容容器が位置され、手洗い部の排水口に含浸体が挿入されて使用される。そして、カランから水が放出されると、カランから薬剤収容容器を介して手洗い部に供給された水が排水口に流入する際に、含浸体の一部を洗うように流れて、含浸体に含浸されている薬剤を溶解させながら貯水タンク内に流入される。貯水タンク内に流入した薬剤を溶解した水は、次のフラッシュ時に便器内に供給されて洗浄に供される。
しかしながら、上述した従来の薬剤供給具では、含浸体の素材や形状を特に限定するものではなかったため、1回の放水によって含浸体から流出される薬剤が多量となって、所定の使用可能期間を満了する前に薬剤収容容器内の薬剤が早期に消失してしまう場合があった。また、薬剤収容容器に収容される薬剤が減少すると薬剤収容容器内が負圧になるため、含浸体を流下する水が薬剤収容容器内に過剰に吸引されてしまう結果、薬剤収容容器内の薬剤が使用期間の経過に伴って希釈され、その濃度を使用終期まで適正に維持できない場合があった。
特開平2−229333号公報
そこで、本発明では、薬剤供給具用含浸体およびそれを用いた薬剤供給具に関し、前記従来の課題を解決するもので、適正量で薬剤を供給しつつ薬剤の過剰な希釈化を防止できる薬剤供給具用含浸体およびそれを用いた薬剤供給具を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部に配置され、底部に薬剤吐出口が形成される薬剤収容容器を具備してなる薬剤供給具に取り付けて用いられ、手洗い部に供給される水と共に前記薬剤収容容器内の薬剤を流出させて貯水タンク内に供給する薬剤供給具用含浸体において、多孔性構造の円柱積層体として形成され、不織布より形成される上不織布層と、軟質ウレタンフォームより形成される中スポンジ層と、無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成され前記中スポンジ層よりも通水性が高い下スポンジ層と、を有してなり、前記上不織布層が前記薬剤吐出口に嵌挿され、前記中スポンジ層及び下スポンジ層が前記薬剤吐出口より露出するようにして取り付けられるものである。
請求項2においては、前記下スポンジ層は、軸心方向に沿って断面V字状の切り欠き溝が形成されるものである。
請求項3においては、前記上不織布層は、頂部がドーム状に形成されるものである。
請求項4においては、前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の薬剤供給具用含浸体を具備してなる薬剤供給具である。
請求項5においては、前記薬剤吐出口に着脱可能に装着され、前記薬剤供給具用含浸体が嵌挿される取付孔が形成されるキャップ部材を具備してなるものである。
請求項6においては、前記薬剤収容容器を手洗い部に架設する容器支持体を具備してなるものである。
本発明の効果として、適正量で薬剤を供給しつつ薬剤の過剰な希釈化を防止できる。
本発明の一実施例に係る薬剤供給具の全体的な構成を示した正面図である。 同じく図1の正面断面図である。 薬剤吐出口とキャップ部材の取付構造を示した拡大断面図である。 含浸体の下方斜視図である。 含浸体の正面断面図である。 含浸体の下スポンジ層の平面断面図である。 薬剤供給具の作用を示した正面断面図である。
次に、発明を実施するための形態を説明する。
まず、本実施例の薬剤供給具1の全体構成について、以下に概説する。
図1に示すように、本実施例の薬剤供給具1は、薬剤収容容器2と、容器支持体3と、含浸体4等とで構成されている。薬剤供給具1は、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部10に配置され、かかる状態では、手洗い部10のカラン(図略)の直下に薬剤収容容器2が位置され、手洗い部10の排水口11に含浸体4が挿入されている(図7参照)。そして、カランから水が放出されると、薬剤収容容器2の形状に沿って流下して手洗い部10に供給された水が排水口11に流入する際に含浸体4の一部を洗うように流れて、含浸体4に含浸されている薬剤を溶解させながら貯水タンク(図略)内に流入される。
薬剤としては、各種洗浄剤、漂白剤、酸素剤、殺菌剤、忌避剤、殺虫剤、空気洗浄剤、消臭剤、脱臭剤、芳香剤、着色剤等が適宜選択されて混入されたものを用いることができる。特に、薬剤は、水道水に含まれる塩素に対して耐性があり、人体に安全な青色や緑色等の着色剤を含有するものが好ましく用いられる。また、薬剤は、粘度が低すぎると過度に流出されやすくなり、反対に粘度が高すぎると流動性が低下して流出されなくなるため、適度な粘度のものが用いられる。
図1乃至図3に示すように、薬剤収容容器2は、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部10に配置可能な大きさに形成され、内部に薬剤が収容される平面視略円形の容器本体20が設けられている。容器本体20は、透明又は半透明材料より形成されており、薬剤収容容器2から流出された薬剤とカランから放出された水とが置換して容器本体20内の薬剤の色が希釈により変化していく様子を外部より観察することができるように形成されている。
容器本体20は、天面が緩やかな凸状に形成され、カランから放出された水が周囲に飛散することなく容器本体20の形状に沿って流下するように形成されており、底面には薬剤吐出口21が形成されている。また、収容本体20の側面には使用可能期間満了時の薬剤の濃度の色と同じ色の表示部材22が貼付されている(図1参照)。
薬剤吐出口21は、収容本体20の下方に向けて突設され、外周面に雄ねじが螺刻されており、同じく内周面に雌ねじが螺刻されたキャップ部材23が螺合されて、着脱可能に装着される。本実施例の薬剤供給具1では、後述する含浸体4が薬剤吐出口21に装着されたキャップ部材23(の取付孔23a)に嵌挿された状態で取り付けられ、薬剤収容容器2より下方に向けて垂下されて配設される。
キャップ部材23は、中央部に取付孔23aが開口され、取付孔23aの内周縁部には複数の係合リブ23b・23b・・・が軸中心に向けて突設されている。このようnキャップ部材23は、取付孔23aに挿入された含浸体4が係合リブ23bと係合されることで、キャップ部材23より含浸体4が容易に落脱することがないように形成されている(図3等参照)。
容器支持体3は、上部に開口された凹状のフレーム体として薬剤収容容器2を手洗い部10に架設する支持本体30が設けられている。支持本体30は、底面の中央部に薬剤収容容器2の薬剤吐出口21及び含浸体4が挿通される挿通孔31が開口され、底面の縁部に手洗い部10に載置された状態で薬剤供給具1を水平に支持する脚部32・32・・・が設けられている。また、支持本体30は、側面及び底面の所定箇所に流水孔33・33・・・が開口されており、カランから放出された水が薬剤収容容器2の形状に沿って流下する際に、一部の水が流水孔33・33・・・を介して支持本体30の内部を通って手洗い部10に供給されるように形成されている。
次に、本実施例の含浸体4の構成について、以下に詳述する。
図2、図4乃至図6に示すように、含浸体4は、多孔性構造の円柱積層体として形成され、不織布層である上不織布層40と、スポンジ層である中スポンジ層41及び下スポンジ層42とで構成されている。含浸体4は、薬剤収容容器2に取り付けられた状態で上方から上不織布層40、中スポンジ層41及び下スポンジ層42の順に配置されている。
上不織布層40は、適宜の繊維及び構造の不織布より形成され、上述した薬剤収容容器2の薬剤吐出口21への接続部位として作用するものである。不織布の繊維としては、例えば、綿・ウール・麻等の天然繊維、ナイロン・ポリプロピレン・ポリエステル等の合成繊維、又は天然繊維と合成繊維の混合等が挙げられる。また、不織布の構造としては、例えば、化学的接着、加熱接着(サーマルボンド)、絡み合わせ(ニードルパンチ、スパンレース)、ウェブの縫い合わせ(ステッチボンド)等が挙げられる。
上不織布層40は、上不織布層40を構成する不織布を圧縮させる等して頂部がドーム状となるように形成されており、頂部を縮径させながらキャップ部材23の取付孔23aに塞ぐようにして挿入され、取付孔23aの係合リブ23bと係合されて嵌挿される。このように上不織布層40が不織布により形成されることで、取付孔23aの係合リブ23bに繊維が絡んで、キャップ部材23に含浸体4をより確実に固定することできる。
中スポンジ層41は、軟質ウレタンフォームより形成され、主に含浸された薬剤の保持部位として作用する。軟質ウレタンフォームとは、オープンセル構造を有し、高い通気性を示す可逆変形可能なフォームのことをいい、例えば、エステル系のものやエーテル系のものが挙げられる。軟質ウレタンフォームの物性は、特に限定されるものではないが、例えば、JIS K7222に基づいて測定される見かけ密度が10〜100kg/m3、JIS K6400−5に基づいて測定される伸び率が80〜500%の範囲のものが好ましく用いられる。
下スポンジ層42は、無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成され、中スポンジ層41よりも通水性が高くなるように形成されて、主に薬剤の流出部位として作用する。無膜化処理とは、軟質ウレタンフォームにおいてセル(気泡)の薄膜を除去することをいい、配合剤によって薄膜を除去する方法と後処理によって薄膜を除去する方法とが公知であるが、一般的には、配合剤による場合は除膜率が悪くなるため、後処理によって除去する方法が採用される。このように下スポンジ層42が無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成されることで、セル(気泡)の薄膜が除去されて骨格のみで形成されるため、有膜の軟質ウレタンフォームより形成される中スポンジ層41と比べて通水性に優れた特性を有することになる。
また、下スポンジ層42は、含浸体4の軸心方向に沿って断面V字状の切り欠き溝42aが形成されている。本実施例の下スポンジ層41は、円周方向の二箇所に切り欠き溝42a・42aが形成されており、その結果、一対の断面扇形の柱体が対向する辺にて接続して一体形状となるように形成されている(図6等参照)。
本実施例の含浸体4は、上述したように上不織布層40が薬剤吐出口21(のキャップ部材23)に嵌挿された状態で、中スポンジ層41及び下スポンジ層42が薬剤吐出口21より下方に向けて露出するようにして取り付けられる。このように含浸体4が取り付けられることで、カランから放出された水が排水口11に流入する際に含浸体4の中スポンジ層41及び下スポンジ層42を確実に流れるようにして、中スポンジ層41及び下スポンジ層42に含浸されている薬剤を溶解させて下スポンジ層42を通水して貯水タンクへと流入させることができる(図7参照)。
なお、上不織布層40、中スポンジ層41及び下スポンジ層42は、ホットメルト接着剤、湿気硬化型接着剤、熱硬化型接着剤等によって接着一体化されている。
次に、本実施例の薬剤供給具1の使用方法についてについて、以下に詳述する。
図7に示すように、薬剤供給具1は、容器支持体3にて薬剤収容容器2を手洗い部10に架設した状態で、含浸体4が手洗い部10の排水口11の軸中心に沿って挿通され、薬剤吐出口21より露出される含浸体4が排水口11の縁部の近傍に配置されるように構成されている。かかる状態では、含浸体4にて液剤吐出口21が塞がれ、含浸体4の上不織布層40、中スポンジ層41及び下スポンジ層42に液剤が含浸されて表面張力により保持されている。
次いで、カランから水が放出されると、薬剤収容容器2の容器本体20の形状に沿って流下し、容器支持体3の外側又は内部を流通しながら手洗い部10に供給され、排水口11に流入する際に含浸体4を洗うように流れることで、中スポンジ層41及び下スポンジ層42の表面及び内部を流れて、含浸されている薬剤を溶解させながら貯水タンク(図略)内に流入される。
このとき、薬剤供給具1では、含浸体4の上不織布層40にて液剤吐出口21が塞がれているため、中スポンジ層41及び下スポンジ層42より貯水タンク内に供給された薬剤の量に応じて薬剤収容容器2の容器本体20内が負圧になり、含浸体4の中スポンジ層41や下スポンジ層42に付着していた希釈薬剤又は水と空気が上不織布層40を介して容器本体20内に入り込み、次第に容器本体20内の薬剤が少なくなる。
以降、カランからの放水によりこの作用が繰り返されて薬剤収容容器2内の薬剤が貯水タンクに供給され、最後には、薬剤収容容器2内には十分な薬効を得られない程度に希釈された液が残る。
なお、本実施例の薬剤供給具1は、薬剤収容容器2内の薬剤が減少して所定の使用可能期間を満了した場合には、含浸体4を取り外して薬剤収容容器2に薬剤を詰め替えることで繰り返し利用することができる。
以上のように、本実施例の含浸体4は、水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部10に配置され、底部に薬剤吐出口21が形成される薬剤収容容器2を具備してなる薬剤供給具1に取り付けて用いられ、手洗い部10に供給される水と共に薬剤収容容器2内の薬剤を薬剤吐出口21から流出させて貯水タンク内に供給する薬剤供給具用含浸体4において、多孔性構造の円柱積層体として形成され、不織布より形成される上不織布層40と、軟質ウレタンフォームより形成される中スポンジ層41と、無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成され中スポンジ層41よりも通水性が高い下スポンジ層42と、を有してなり、上不織布層40が薬剤吐出口に嵌挿され、中スポンジ層41及び下スポンジ層42が薬剤吐出口21より露出するようにして取り付けられるため、適正量で薬剤を供給しつつ薬剤の過剰な希釈化を防止できるのである。
すなわち、本実施例の含浸体4は、多孔性構造物として形成され、上不織布層40が薬剤吐出口21に嵌挿され、中スポンジ層41及び下スポンジ層42が薬剤吐出口21より露出するようにして取り付けられることで、不織布層とスポンジ層による薬剤保持力と通水性がバランスよく作用して、1回の放水で中スポンジ層41及び下スポンジ層42に当たった水がその表面や内部を流れる際に適量の薬剤を流出させることができ、所定の使用可能期間を満了する前に薬剤収容容器2内の薬剤が早期に消失してしまうのを防止することができるとともに、薬剤が減少して薬剤収容容器2内が負圧になっても、含浸体4の中スポンジ層41や下スポンジ層42に付着していた希釈薬剤又は水と空気が薬剤収容容器2内に過剰に吸引されることなく、薬剤収容容器2内の薬剤の濃度を使用終期まで適正に維持することができる。
特に、下スポンジ層42は、軸心方向に沿って断面V字状の切り欠き溝42aが形成されるため、薬剤の流出部位として含浸体4に当たった水がその表面や内部を流れる際に薬剤が混入した水を通水性よく貯水タンク内へと流入させることができ、また、切り欠き溝42aにより手洗い部10の排水口11に流入される水の流れを妨げず、手洗い部10で水を溢れさせることなく確実に貯水タンク内へと排水することができる。
なお、薬剤供給具1及び含浸体4の構成としては、上述した実施例に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
すなわち、上述した実施例の含浸体4では、多孔性構造の円柱積層体として、不織布層である上不織布層40と、スポンジ層である中スポンジ層41及び下スポンジ層42とで形成される構成について説明したが、かかる含浸体4の形状やサイズについては用いる薬剤供給具1の形状等に合わせて適宜設定することができ、上不織布層40、中スポンジ層41及び下スポンジ層42の体積比率等は目的の仕様を満たすように適宜設計される。
また、上述した実施例の含浸体4では、上不織布層40において頂部がドーム状となるように形成される構成について説明したが、かかる上不織布層40の形状はこれに限定されず、例えば、上不織布層40の頂部が円柱状となるように形成され、使用時に不織布を圧縮させてキャップ部材23に嵌挿するように形成されてもよい。
また、上述した実施例の含浸体4では、下スポンジ層41において円周方向の二箇所に切り欠き溝42a・42aが形成される構成について説明したが、かかる下スポンジ層41の形状はこれに限定されず、例えば、切り欠き溝42aを三箇所以上に設けてもよく、各切り欠き溝42aが下スポンジ層41の軸中心にて連続されて、下スポンジ層41が複数の断面扇形の柱体より形成されるように構成してもよい。
また、上述した実施例の含浸体4は、その他従来の市販の薬剤供給具を再利用するための交換部品として用いることができ、例えば、市販の薬剤供給具の薬剤収容容器や薬剤吐出口の形状等を変更したり、薬剤吐出口に新たなキャップ部材を取り付けたりすることで、市販の薬剤供給具に取り付けて使用することができる。従来の市販の薬剤供給具の多くは薬剤の詰め替えができず、所定の使用可能期間を満了すると全て廃棄しなければならかったが、本実施例の含浸体4を用いることで容易にリサイクルすることができる。
また、上述した実施例の薬剤供給具1では、薬剤吐出口21に着脱可能に装着され、含浸体4が嵌挿される取付孔23aが形成されるキャップ部材23を具備してなる構成について説明したが、キャップ部材23の形状については上述した実施例のものに限定されない。例えば、上述した実施例のように薬剤吐出口21に螺合されるように装着されるだけでなく、薬剤吐出口21の開口縁部に嵌め込んで装着されるように形成されてもよく、また、キャップ部材23を用いることなく薬剤吐出口21の開口端に直接含浸体4を嵌挿するようにしてもよい。キャップ部材23を介して薬剤吐出口21に含浸体4を嵌挿するように構成することで、キャップ部材23を交換することで異なる形状の含浸体4を容易に取り付けることができる。
また、上述した実施例の薬剤供給具1では、容器支持体3として上部に開口された凹状のフレーム体としての支持本体30が設けられる構成について説明したが、容器支持体3の形状については薬剤収容容器2を手洗い部10に架設するように形成されるものであれば上述した実施例のものに限定されない。例えば、フレーム体の代わりに、セル数が大きく目の粗い無膜化処理されたウレタンフォーム(スポンジフィルター)等が設けられてもよい。
1 薬剤供給具
2 薬剤収容容器
3 容器支持体
4 含浸体
10 手洗い部
11 排水口
20 容器本体
21 薬剤吐出口
22 表示部材
23 キャップ部材
23a 取付孔
23b 係合リブ
30 支持本体
31 挿通孔
32 脚部
33 流水孔
40 上不織布層
41 中スポンジ層
42 下スポンジ層
42a 切り欠き溝

Claims (6)

  1. 水洗トイレの貯水タンク上部の手洗い部に配置され、底部に薬剤吐出口が形成される薬剤収容容器を具備してなる薬剤供給具に取り付けて用いられ、手洗い部に供給される水と共に前記薬剤収容容器内の薬剤を流出させて貯水タンク内に供給する薬剤供給具用含浸体において、
    多孔性構造の円柱積層体として形成され、
    不織布より形成される上不織布層と、
    軟質ウレタンフォームより形成される中スポンジ層と、
    無膜化処理された無膜軟質ウレタンフォームより形成され前記中スポンジ層よりも通水性が高い下スポンジ層と、
    を有してなり、
    前記上不織布層が前記薬剤吐出口に嵌挿され、前記中スポンジ層及び下スポンジ層が前記薬剤吐出口より露出するようにして取り付けられる、
    ことを特徴とする薬剤供給具用含浸体。
  2. 前記下スポンジ層は、軸心方向に沿って断面V字状の切り欠き溝が形成される請求項1に記載の薬剤供給具用含浸体。
  3. 前記上不織布層は、頂部がドーム状に形成される請求項1又は請求項2に記載の薬剤供給具用含浸体。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の薬剤供給具用含浸体を具備してなる薬剤供給具。
  5. 前記薬剤吐出口に着脱可能に装着され、前記薬剤供給具用含浸体が嵌挿される取付孔が形成されるキャップ部材を具備してなる請求項4に記載の薬剤供給具。
  6. 前記薬剤収容容器を手洗い部に架設する容器支持体を具備してなる請求項4又は請求項5に記載の薬剤供給具。
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