JP6360255B2 - 長手方向ニードルパサー - Google Patents

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Description

本発明は長手方向ニードルパサーに関する。
医師は、例えば、より大きな病変(例えば癌の塊)の除去、粘膜下の組織を治療するための消化(gastrointestinal:GI)管の粘膜層下トンネリング、組織の全厚除去、消化管の穿通および通過による他の器官上の病変の治療、および術後の傷(例えば術後の漏出、外科用ステープルラインの損壊、吻合部の漏出)の内視鏡治療/修復を含むより積極的な内視鏡手術および内視鏡治療手技の実施に益々前向きになってきている。これらの手技は、消化管の壁を穿孔する危険性を増大することがあり、すなわち、前記手技の一部として消化管壁の閉鎖を必要とする場合がある。内視鏡的閉鎖は病院のコストを削減し、患者に恩恵を与えることができる。
従来の組織を閉鎖するための装置は、特定の状態において使用が困難であり、また時間を要することがある。加えて、従来の装置は、特定の穿孔を閉鎖するため、または例えばGI管内に形成された大きな傷のような特定の状態および解剖学的構造を治療するためには不十分である場合がある。
本開示は、ニードルおよび縫合糸を標的組織内に長手方向に貫通させるための装置に関する。前記装置は、その遠位表面を通って延びる近位凹部と、前記近位凹部内に受容されたニードルの第1端部に解放可能に係合するための近位保持機構とを有する近位顎部と、前記近位顎部と遠位顎部とが互いに対して長手方向に移動可能となるように、前記近位顎部に移動可能に接続された遠位顎部とを備える。前記遠位顎部はその近位表面を通って延びる遠位凹部と、前記遠位凹部内に受容された前記ニードルの第2端部に解放可能に係合するための遠位保持機構とを含み、前記近位顎部および遠位顎部は、前記近位保持機構が前記近位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルが前記遠位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にある第1状態と、前記近位保持機構は前記近位凹部内に受容されたニードルが前記近位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にある第2状態との間で移動可能である。
前記近位保持機構および遠位保持機構のうちの少なくとも一方は、受動的に作動する保持機構であり得る。
前記近位保持機構は、内部に延びる開口を有する近位楔板を含んでいてもよく、前記開口は、前記ロック解除形態では前記近位凹部とほぼ整合され、かつ前記ロック形態では前記近位凹部に対して角度をなす。
前記遠位保持機構は、前記遠位凹部内に延在し、かつ前記遠位凹部に対して移動可能なボールデテントを含んでいてもよい。
前記ロック形態にある前記近位楔板の力は、前記ロック形態にあるボールデテントの力よりも大きくてよい。
前記遠位保持機構は、前記ロック形態では前記遠位凹部内に延在し、かつ前記ロック解除形態では前記遠位凹部から外れるように変形可能である係合部を有する成形ばね(form spring)を含んでいてもよい。
前記装置は、前記成形ばねをロック形態とロック解除形態との間で移動させるために、前記近位顎部に対して移動可能なキーをさらに備えてもよい。
前記遠位保持機構は、内部に延びる開口を有する遠位楔板を含んでいてもよく、前記開口は、前記ロック解除形態では前記遠位凹部とほぼ整合され、前記ロック形態では前記遠位凹部に対して角度をなす。
前記遠位保持機構は、前記遠位顎部に対して長手方向に移動可能な制御部材を含んでいてもよく、前記制御部材の遠位端部は、前記ロック形態において前記遠位凹部内に延在する。
本開示はまた、組織開口部を処置するためのシステムにも関する。前記システムは、第1端部から第2端部まで延びるニードルと、前記第1端部と前記第2端部との間で前記ニードルに接続された遠位端部から近位端部まで延びる縫合糸と、前記ニードルおよび縫合糸を標的組織に通して送達するための送達装置とを備え、該送達装置は、その遠位表面を通って延びる近位凹部と、該近位凹部内に受容された前記ニードルの第1端部に解放可能に係合するための近位保持機構とを有する近位顎部と、前記近位顎部と遠位顎部とが、それらの間に標的組織を受容するために、互いに対して長手方向に移動可能となるように、前記近位顎部に移動可能に接続された遠位顎部とを含む。前記遠位顎部は、その近位表面を通って延びる遠位凹部と、前記遠位凹部内に位置する前記ニードルの第2端部に解放可能に係合するための遠位保持機構とを有する。前記近位顎部および遠位顎部は、前記近位保持機構が前記近位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記ニードルが前記遠位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にある第1状態と、前記近位保持機構は前記ニードルが前記近位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にある第2状態との間で移動可能である。
第1端部および第2端部の少なくとも一方は、前記ロック形態において近位保持機構の一部に係合するための、それらの端部の周りに延びる第1溝を含んでいてもよい。
前記近位保持機構は、内部に延びる開口を有する近位楔板を含んでいてもよく、前記開口は、前記ロック解除形態では前記近位凹部とほぼ整合され、前記ロック形態では前記近位凹部に対して角度をなす。
前記遠位保持機構は、前記ロック形態では前記遠位凹部内に延在し、前記ロック解除形態では前記遠位凹部内から移動可能であるボールデテントを含んでいてもよい。
前記遠位保持機構は、前記ロック形態では前記遠位凹部内に延在し、前記ロック解除形態では前記遠位凹部から外れるように変形可能である係合部を有する成形ばねを含んでいてもよい。
前記遠位保持機構は、内部に延びる開口を有する遠位楔板を含んでいてもよく、前記開口は、前記ロック解除形態では前記遠位凹部とほぼ整合され、前記ロック形態では前記遠位凹部に対して角度をなす。
本開示はまた、組織欠損を処置するための方法にも関する。前記方法は、内視鏡のワーキングチャンネルを介して患者の体内の目標領域に装置を挿入することと、前記装置の近位顎部が組織開口部の周縁のまわりの標的組織の近位表面の近位に配置され、かつ前記装置の遠位顎部は前記標的組織の遠位表面の遠位に配置されるように、前記装置の遠位部分を処置されるべき組織開口部を介して挿入することと、ニードルの第1端部をロックする近位保持機構によって前記近位顎部の近位凹部内にロックされたニードルが、前記標的組織の第1部分をその近位表面から遠位表面へと、前記ニードルの第2端が前記遠位顎部の遠位凹部内に受容されるまで貫通するように、前記遠位顎部および近位顎部を互いに向かって長手方向に移動させることと、前記ニードルの第1端部が前記近位保持機構から解放され、前記ニードルの第2端部が前記遠位保持機構に係合するように、前記近位保持機構のロックを解除することと、前記ニードルが前記標的組織の遠位表面を遠位に貫通して延びるように、前記遠位顎部と近位顎部とを互いから長手方向に離して移動させて、前記ニードルに取り付けられた縫合糸を前記標的組織の第1部分に縫うように通すこととを含む。
本開示の第1の例示的な実施形態に従ったシステムの斜視図。 図1のシステムの別の斜視図。 図1のシステムの送達装置の遠位部分の斜視図。 図3の送達装置の遠位部分の透視側面図。 本開示の別の実施形態に従った送達装置の遠位部分の長手方向断面図。 本開示の別の実施形態に従った送達装置の遠位部分の長手方向断面図。 本開示のさらに別の実施形態に従った送達装置の遠位部分の長手方向断面図。 本開示の第2の例示的な実施形態に従ったシステムの概略側面図。 本開示の第3の例示的な実施形態に従ったシステムの概略側面図。 図9のシステムの送達装置の近位保持機構の側方断面図。 図9のシステムの送達装置の遠位保持機構の側方断面側面図。 本開示の第4の例示的な実施形態に従ったシステムの透視斜視図。 本開示の第5の例示的な実施形態に従ったシステムの斜視図。 本開示の第6の例示的な実施形態に従ったシステムの概略側面図。
本開示は、以下の説明および添付図面を参照して、さらに理解され得る。添付図面では、同一の要素は同一の参照番号で示されている。本開示は、組織の処置のための装置、とりわけ内視鏡下組織処置装置(endoscopic tissue treatment devices)に関する。本開示の例示的な実施形態は、組織開口部を閉鎖するために、ニードルおよび縫合糸を標的組織に長手方向に貫通させるためのシステムについて記載する。具体的には、前記ニードルは、前記標的組織に対して前記標的組織の近位表面と遠位表面との間を交互に長手方向に貫通して、前記組織開口部の周縁のまわりに沿って縫うように通される。前記ニードルおよび縫合糸が前記組織開口部全体のまわりに縫うように通されたならば、前記縫合糸は前記組織開口部を閉鎖形態に締め付けるために張力を掛けられ得る。「近位」および「遠位」という用語は、前記装置の使用者に向かう方向(近位)および使用者から離れる方向(遠位)を指すものとすることに注意すべきである。
図1〜図4に示すように、本開示の第1の例示的な実施形態に従ったシステム100は、ニードル104および縫合糸106を標的組織に長手方向に(遠位および近位に)貫通させて、ニードル104および縫合糸106を組織開口部の周縁のまわりに延在する組織に沿って縫うように通し、前記組織開口部を締め付けて閉鎖するために、挿入装置を介して(例えば、内視鏡のワーキングチャネルを介して)患者の体内の標的組織に挿入するための大きさおよび形状に形成された送達装置102を備える。送達装置102は、長手部材108と、標的組織が長手部材108の遠位端部112と遠位顎部110との間の空間122に受容され得るように長手部材108に対して長手方向に移動可能な遠位顎部110とを備える。長手部材108の遠位端部112は、第1形態においてニードル104の第1端部118に解放可能に係合するための近位保持機構114を備え、遠位顎部110は、第2形態においてニードル104の第2端部120に解放可能に係合するための遠位保持機構116を備える。第1形態において、ニードル104は、長手部材108の遠位端部112に係合しており、遠位顎部112を長手部材108に対して近位に移動させることにより、空間122内に受容された標的組織を通って挿入され得る。遠位顎部110の近位方向の移動により、ニードル104は標的組織の近位表面から標的組織の遠位表面へと標的組織を通って挿入され、それに応じて縫合糸106は前記標的組織に縫うように通される。ニードル104が標的組織を通って挿入されるにつれ、ニードル104は、ニードル104の第2端部120が遠位保持機構116に係合する第2形態に移動される。次に、遠位顎部112は、第1端部118が近位保持機構114から脱係合して、ニードル104が空間122内に受容された標的組織の遠位に配置されるように、長手部材108に対して遠位に移動される。次に、ニードル104および縫合糸106は、遠位顎部110を長手部材108に対してもう一度近位に移動させることによって、前記組織開口部の周縁に沿った標的組織の隣接部分を通って遠位表面から近位表面へと挿入される。次に、ニードル104は、再配置され、前記組織開口部の周縁全体に縫合糸106が縫うように通されるまで、前記標的組織を近位表面と遠位表面との間で交互に貫通するように、第1形態と第2形態との間で交互に動かされる。前記組織開口部の周縁全体に糸が通されたならば、ニードル104がアンカーとして機能するように、ニードル104は送達装置102から解放される。次に、縫合糸106は張力を掛けられ、前記組織開口部の端縁を引き寄せて、前記組織開口部を閉鎖する。システム100は、張力を掛けられた縫合糸106を所望の張力でロックし、かつ前記組織開口部を閉鎖形態に保持するために、縫合糸106の一部の上に取り付け可能なシンチ(図示せず)をさらに備えてもよい。システム100はまた、送達装置102の近位端部においてハンドルアセンブリ(図示せず)を備えてもよく、前記ハンドルアセンブリは、遠位顎部110を長手部材108に対して移動させるため、近位保持機構および遠位保持機構114,116を解放するため、および縫合糸106に張力を掛けるためのアクチュエータを備える。
ニードル104は、第1端部118から第2端部120まで長手方向に延びている。第1端部および第2端部118,120の各々は、ニードル104が反対方向に組織を通過するときに、組織への穿通を容易にするためにテーパーをなしている。第1端部118は、近位保持機構114の一部に係合するための、第1端部の一部に沿って延びる第1溝124を備える。溝124は、例えば、第1端部118の少なくとも一部のまわりに周方向に延びていてもよい。第2端部120は、前記遠位保持機構の一部に係合するための、第2端部の一部に沿って延びる第2溝126を備える。第2溝126は、第2端部120の少なくとも一部のまわりに周方向に延びていてもよい。縫合糸106は、ニードル104の近位端部118と遠位端部120との間でニードル104に接続された遠位端部128から、送達装置102の一部に沿って、例えばハンドルアセンブリによって送達装置102の使用者にアクセス可能である近位端部まで延びている。
長手部材108は、近位端部(図示せず)から遠位端部112まで長手方向に延在する。遠位端部112の遠位表面138は、内部に延びる凹部140を備え得る。凹部140は、第1端部118が長手部材108の遠位端部112内に収容された近位保持機構114の一部に係合し得るように、ニードル104の第1端部118を内部に受容するような大きさおよび形状に形成されている。長手部材108はまた、縫合糸106の一部を内部に受容するために、その長さに沿って延びる長手溝142も備え得る。縫合糸106は、長手溝142を伝って長手部材108に沿って近位端部まで延び得る。
遠位顎部110は、接続ロッド130によって長手部材108に移動可能に接続され得る。接続ロッド130の遠位端部132は遠位顎部110に固定されており、一方、接続ロッド130の長さは長手部材108の壁を通って使用者にアクセス可能な近位端部まで延びている。よって、接続ロッド130は、遠位顎部110を長手部材108に対して近位および遠位に移動させるために、長手部材108に対して長手方向に移動され得る。具体的には、接続ロッド130を長手部材108に対して遠位に移動させることにより、遠位顎部110は長手部材108の遠位端部112から離れるように移動され、それらの間の空間122の大きさを増大する。接続ロッド130を長手部材108に対して近位に移動させることにより、遠位顎部110は長手部材108の遠位端部112に向かって移動され、空間122の大きさを縮小する。遠位顎部110はまた遠位顎部110の近位表面146を介して延びる凹部144を備え、凹部144は、ニードル104の第2端部120が遠位保持機構116の一部に係合し得るように、ニードル104の第2端部120を内部に受容するように構成されている。長手部材108の遠位端部112の凹部140と遠位顎部144内の凹部144とは、ニードル104が上述したように第1形態と第2形態との間で移動され得るように、互いに整合されている。1つの例示的な実施形態において、凹部140,144は、それぞれ、長手部材108の遠位端部112および遠位顎部110の一部を通り、接続ロッド130にほぼ対向して延びている。
図4に示すように、この実施形態に従った近位保持機構114は楔板134を備える。楔板134は、長手部材108の遠位端部112内に移動可能に収容され、楔板134が長手部材108の遠位表面138にほぼ平行に(例えば、送達装置102の長手軸線にほぼ直交して)延びるロック解除形態と、楔板134が遠位表面138に対して角度をなすロック形態との間で移動可能である。楔板134は楔板134を通って延びる開口136を備え、開口136は、楔板134がロック解除形態にあるときに、ニードル104の第1端部118が開口136を自由に通過することを可能にする大きさおよび形状に形成されている。例えば、開口136は、ニードル104の直径より大きな直径を有するほぼ円形であってもよい。ロック解除形態では、開口136は、ニードル104がそのいずれの部分とも係合しないように、凹部140とほぼ整合される。しかしながら、楔板134がロック形態に移動されると、開口136が角度をなして、開口136の端縁を第1溝124に係合させ、ニードル104を長手部材108の遠位端部112にロックする。
この実施形態における楔板134は、楔板134に接続された遠位端部152から使用者によってアクセス可能な身体の外部に残る近位端部まで延びる制御要素148によって、ロック解除形態とロック形態との間で移動される。制御要素148の近位端部は、例えば、ハンドルアセンブリのアクチュエータに接続されていてもよい。制御要素148は、楔板134をロック解除形態とロック形態との間で移動させるために、長手部材108に対して長手方向に動かされる。制御要素148は、例えば、楔板134をロック形態に移動させるためには、長手部材108に対して遠位に動かされ、楔板134をロック解除形態に移動させるためには、長手部材108に対して近位に動かされ得る。別の実施形態では、制御要素148の動作は逆にされてもよい。例えば、制御要素148は、楔板134をロック解除形態に移動させるためには、長手部材108に対して遠位に動かされ、楔板134をロック形態に移動させるためには、長手部材108に対して近位に動かされてもよい。
この実施形態に従った遠位保持機構116は、ボール150の一部が凹部144内に延在するように、遠位顎部110内にボールデテント150を備える。よって、ニードル104の第2端部120が凹部144内に受容されるとき、ボール150が第2溝126に係合して、ニードル104を凹部144内に保持する。しかしながら、近位保持機構114の楔板134は、ボールデテント150より大きな力を与えるため、ニードル104の第1端部118が楔板134によってロックされると、ニードル104の第2端部120はボールデテント150との係合から離脱させられ得る。しかしながら、遠位保持機構116は、ニードル104が十分な力によって遠位凹部144内に挿入される/遠位凹部144から除去されるときに、ニードル104が凹部144内でロックされる/ロックを解除されることを可能にする任意の受動的に作動するロック機構(例えば、いかなるユーザーインタフェースも必要としない機構)であってもよい。
システム100を用いた例示的な方法によれば、送達装置102は、内視鏡のワーキングチャンネルのような挿入装置を介して生体内の標的組織部位に挿入される。例示的な方法について、ニードル104が第1形態にある(すなわちニードル104の第1端部118が近位保持機構114に係合している)状態でワーキングチャンネルを介して挿入される送達装置102で説明する。しかしながら、送達装置102は、ニードル104が第2形態にある(すなわちニードル104の第2端部120が遠位保持機構116に係合している)状態でワーキングチャンネルを介して同様に挿入されてもよい。送達装置102は、ワーキングチャンネルを介して標的組織部位に挿入されたならば、組織開口部の周縁のまわりに延びる標的組織の第1部分が長手部材108の遠位端部112と遠位顎部110との間の空間122内に受容されるように配置される。より詳細には、前記組織は、遠位顎部110と長手部材108の遠位端部112から延びるニードル104との間に受容される。遠位顎部110は、次に、ニードル104が組織の第1部分を通って挿入されるように、長手部材108に対して近位に移動され、ニードル104の第2端部120は、第2端部120がボールデテント150に係合するように、遠位顎部110の凹部144内に受容される。近位保持機構114の楔板134は、制御要素148によってロック形態からロック解除形態に移動され、ニードル104の第1端部118を長手部材108の遠位端部112から解放し、その結果、遠位顎部110は遠位顎部110に係合しているニードル104とともに長手部材108から離れて遠位に移動され得る。遠位顎部110が長手部材108に対して遠位に移動されるにつれ、ニードル104は標的組織(target issue)を貫通して、前記標的組織物の遠位表面を通過して遠位に延び、それにより縫合糸106を組織の第1部分に縫うように通す。
次に、送達装置102は、前記組織開口部の周縁のまわりの第1部分に隣接する標的組織の第2部分上に、前記標的組織の第2部分が空間120内に受容されるように、配置される。より詳細には、前記組織の第2部分はニードル104と長手方向要素108の遠位端部112との間に受容される。遠位顎部110は、ニードル104を組織の第2部分に通して挿入するために、長手部材108に対して近位に移動される。ニードル104の第1端部118は、前記標的組織の近位表面を通過して凹部140内に近位に延びる。次に、楔板134は、ニードル104を内部にロックするために、ロック解除形態からロック形態に移動される。遠位顎部110は再度、長手部材108に対して遠位に移動される。楔板134の力はボールデテント150の力よりも大きいので、遠位顎部110を遠位に移動させることにより、ニードル104が標的組織の近位表面を越えて近位に延びるように、ニードル104を遠位顎部110から脱係合させ、縫合糸106を組織の第2部分に縫うように通す。
次に、上述の工程は、縫合糸106糸が前記組織開口部のまわりの所望の一連の位置に通されるまで、前記組織開口部のまわりの異なる位置において繰り返される。具体的には、ニードル104は第1形態と第2形態との間で動かされ、前記標的組織の近位表面と遠位表面とを交互に貫通する。縫合糸106が前記組織開口部の周縁全体のまわりに縫うように通されたならば、ニードル104は送達装置102から解放される。ニードル104は、ニードル104が第1形態にあり、かつ遠位顎部110と長手部材108の遠位端部112とが互いから離れると、解放され得る。ニードル104を解放するために、楔板134はロック解除形態に動かされ、ニードル104が開口136から自由に脱係合し、遠位端部112の凹部140から解放されることを可能にする。ニードル104が送達装置102から解放されたならば、ニードル104は、ニードル104の長さが縫合糸106の長さにほぼ直交して延びるようにニードル104が縫合糸106に接続される地点を中心として回転するT−タグアンカーとして機能する。よって、縫合糸106を長手部材108に対して近位に引っ張ることにより、縫合糸106に張力が掛けられると、ニードル104は前記標的組織の一部に錨着されるようになり、前記組織開口部の端縁は互いに向かって引っ張られて、前記組織開口部を閉鎖する。前記組織開口部は、当業者であれば分かるように、縫合糸106に適用されたシンチによって閉鎖形態に固定されてもよい。
上述したように、長手部材108の遠位端部112は、実質的に近位顎部113として機能する。システム100は長手部材108の遠位端部112に近位保持機構114を有する送達装置102を備えると記載したが、送達装置102は、長手部材108の遠位端部112に接続された近位保持機構114を有する別体の近位顎部113を備えてもよい。加えて、システム100は、遠位顎部110が遠位端部112に対して長手方向に移動されている間に遠位端部112(例えば近位顎部113)は静止したままであると示し、説明しているが、遠位顎部110は、近位保持機構114を備えた近位顎部113が遠位顎部110に対して長手方向に移動されている間に実質的に静止したままであってもよい。
別の実施形態によれば、図5に示すように、遠位顎部110’の遠位保持機構116’は、上述したようなボールデテントではなく、内部に収容される成形ばね(formed spring)150’を備えてもよく、前記成形ばねの係合部154’は係合形態において凹部144’内に延び、ニードル104の溝126’に係合する。成形ばね150’は、係合形態に向かって付勢され得るが、係合部154’がニードル104’の長手方向運動によって凹部144’から移動され得るように変形可能である。
別の実施形態によれば、図6に示すように、遠位保持機構116”は、下記に示すこと以外は、遠位保持機構116’とほぼ同様であり、係合形態において凹部144”内に延びるその係合部154”を有する成形ばね150”を備える。しかしながら、成形ばね150”は、例えば、長手部材の遠位端部から移動可能に延びるキー要素156”によって、係合形態から脱係合形態に動かされる。キー要素156”は、キー要素156”の遠位端部158”が遠位顎部110”内に延びて成形ばね150”の一部と接触し、成形ばね150”を屈曲させて、脱係合形態において係合部154”を凹部144”から移動させるように、長手方向要素108”に対して遠位に動かされる。
別の実施形態において、図7に示すように、遠位保持機構116”’は、制御要素150”’の遠位端部154”’が係合形態において凹部144”’内に延びて、ニードル104”’の第1溝126”’に係合するように、遠位顎部110”’を通って延びる制御要素150”’を備える。この実施形態における制御要素150”’は、その近位端部が、例えば送達装置の近位端部に接続されたハンドルアセンブリを通じて、使用者に対してアクセス可能となるように、例えば接続ロッド130”’を介して、遠位顎部110”’内に延びている。遠位保持機構116”’を脱係合形態に移動させるために、制御要素150”’は、送達装置102に対して近位に動かされて、制御要素150”’の遠位端部154”’を凹部144”’から移動させる。
図8に示すように、本開示の別の例示的な実施形態に従ったシステム200は、以下に示す以外は、上述したシステム100に類似しており、標的組織を介してニードルおよび縫合糸を長手方向に送達するための送達装置202を備える。送達装置102と同様に、送達装置202は、遠位保持機構216を有する遠位顎部210と、近位保持機構214を有する長手部材208の遠位端部212とを備える。送達装置102と同様に、遠位端部212は、遠位端部212に接続された別体の近位顎部213を備えてもよい。
近位保持機構114と同様に、近位保持機構214は、内部に延びる開口236を備えた近位楔板234を備え、近位楔板234はロック解除形態とロック形態との間で移動可能である。遠位保持機構216も、ボールデテントではなく、内部を通って延びる開口254を備えた、楔板134,234とほぼ同様の遠位楔板250を備える。遠位楔板250はロック解除形態とロック形態との間で移動可能である。近位楔板および遠位楔板234,250は、それらが角度をなすことによってロック解除形態とロック形態との間で移動可能である。近位楔板および遠位楔板234,250は、切換機構260によってロック解除形態とロック形態との間で交互に移動可能である。例えば、切換機構260が第1位置にある場合、近位楔板234はロックされ、一方、遠位楔板250はロックを解除される。切換機構260が第2位置にある場合、近位楔板234はロックを解除され、一方、遠位楔板250はロックされる。
切換機構260は、近位顎部213の近位で(例えば近位楔板234の近位で)長手部材208内に長手方向に収容された遠位カム262および近位カム264を備える。ばね部材266は遠位カム262と近位顎部213との間に延在する。切換機構260は、遠位顎部210および近位顎部213の互いに対する長手方向の移動により、近位カム262と遠位カム264とを互いに相互作用させ、上述した第1位置と第2位置とを切り替える(toggling)ように、制御要素248によって近位楔板および遠位楔板234,250に接続されている。
図9〜図11に示すように、システム300は、下記に示す以外は上述したシステム100,200とほぼ同様であり、ニードルおよび縫合糸を標的組織に長手方向に貫通させるために、互いに対して長手方向に移動可能な遠位顎部310および近位顎部313を有する送達装置302を備える。近位保持機構314は近位顎部313の遠位端部に接続され、一方、遠位保持機構316は遠位顎部310の近位端部に接続されている。図10に示すように、近位保持機構314は近位ディスク334を備え、近位ディスク334は、その内部に長手方向に延び、かつ送達装置302の長手軸線のまわりに延びる近位ディスク334の一部のまわりに広がるスロット336を有する。図11に示すように、遠位保持機構316は遠位ディスク350を備え、遠位ディスク350は、その内部に長手方向に延び、かつ送達装置302の長手軸線のまわりに延びる遠位ディスク350の一部のまわりに広がるスロット354を有する。近位ディスクおよび遠位ディスク334,350は制御要素348によって互いに接続され、前記制御要素348は、近位保持機構314と遠位保持機構316とを、近位ディスク334がロックされ、遠位ディスク350はロックを解除される第1形態と、近位ディスク334はロックを解除され、遠位ディスク350はロックされる第2形態との間で切り替えるために回転され得る。具体的には、近位ディスクおよび遠位ディスク334,350のスロット336,354は、スロット336,354の各々の一部のみが他方と重なり合うように、それぞれ互いから偏倚されている。制御要素348を回転させることにより、それに応じて近位ディスクおよび遠位ディスク334が回転される。例えば、制御要素348が第1方向に第1形態まで回転されると、近位ディスク334のスロット336の端縁はスロット336の内部に受容されたニードルに係合し、一方、遠位ディスク350のスロット354は、ニードルがスロット354を通って自由に摺動するのを許容するように配置される。制御要素348が第1方向と反対の第2方向に第2形態まで回転されると、遠位ディスク350のスロット354の端縁はスロット354の内部に受容されたニードルと係合し、一方、近位ディスク334のスロット336は、ニードルがスロット336を通って自由に摺動するのを許容する。よって、送達装置302は、制御要素348を回転させることにより、第1形態と第2形態との間で切り替えられ得る。
図12に示すように、システム400は、下記に示す以外は、上述したシステム300とほぼ同様であり、互いに対して長手方向に移動可能な近位顎部413および遠位顎部410を有する送達装置402を備える。しかしながら、近位保持機構および遠位保持機構414,416は、ディスクではなく、近位パドル(図示せず)および遠位パドル450を(それぞれ)を備える。近位パドルは、凹部440の第1の側において近位顎部413内に移動可能に収容されており、一方、遠位パドル450は第1の側とはほぼ反対側の凹部444の第2の側において遠位顎部410内に移動可能に収容されている。近位パドルおよび遠位パドル450は、近位パドルが近位顎部413の凹部440内に延びて内部に受容されたニードルに係合し、一方、遠位パドル450は遠位顎部410の凹部444内に延在しない第1形態と、近位パドルが凹部440から移動され、一方、遠位パドル450は凹部444内に延びて内部に受容されたニードルに係合する第2形態との間で回転可能である制御要素448によって互いに接続されている。よって、送達装置402は制御要素448の回転によって第1形態と第2形態との間で切り替えられ得る。
図13に示すように、システム500は、以下に示す以外は、上述したシステム100〜400とほぼ同様であり、ニードル504および縫合糸が遠位顎部510と近位顎部513との間の空間522に受容された組織を通って長手方向に挿入され得るように互いに対して長手方向に移動可能な遠位顎部510および近位顎部513を有する送達装置502を備える。前記標的組織が受容され得る空間522の幅を増大するために、ニードル504の第1端部518を受容するための近位顎部513内に延びる凹部540は、近位顎部513の外側面541に開口している。よって、凹部540の壁は、例えば、その周囲の一部のみに延在する。ニードル504の第2端部520を受容するための遠位顎部510内に延びる凹部544は、凹部544の壁がその周囲の一部のみに延在するように、遠位顎部510の外側面545に開口している。
図14に示すように、システム600は、下記に示す以外は、システム500とほぼ同様であり、ニードルおよび縫合糸が遠位顎部610と近位顎部613との間に延びる空間622内に受容された標的組織を通って長手方向に挿入され得るように互いに対して長手方向に移動可能な遠位顎部610および近位顎部613を有する送達装置602を備える。前記標的組織のより大きな部分が内部に受容されるように空間622の幅を増大するために、遠位顎部および近位顎部610,613は、第1接続部材および第2接続部材630,631によって互いに接続されている。第1接続部材および第2接続部材630,631は、互いにほぼ直径方向に対向しており、かつ遠位顎部および近位顎部610,613が互いに向かって長手方向に移動されると、第1接続部材および第2接続部材630,631が変形して、その幅(例えば第1接続部材630と第2接続部材631との間の距離)を増大させるように、変形可能材料から形成されている。
本開示の範囲から逸脱することなく、本開示において様々な変更がなされてもよいことは当業者には明らかであろう。よって、本開示は、この開示の変更例および変形例が添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるならば、それらの変更例および変形例を含むことが意図される。

Claims (13)

  1. ニードルおよび縫合糸を標的組織に長手方向に貫通させるための装置であって、前記装置は、
    その遠位表面を通って延びる近位凹部と、前記近位凹部内に受容されたニードルの第1端部に解放可能に係合するための近位保持機構とを有する近位顎部と、
    前記近位顎部と遠位顎部とが互いに対して長手方向に移動可能となるように、前記近位顎部に移動可能に接続された遠位顎部とを備え、
    該遠位顎部は、その近位表面を通って延びる遠位凹部と、前記遠位凹部内に受容されたニードルの第2端部に解放可能に係合するための遠位保持機構とを含み、前記近位顎部および遠位顎部は、前記近位保持機構が前記近位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルが前記遠位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にある第1状態と、前記近位保持機構は前記近位凹部内に受容されたニードルが前記近位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にある第2状態との間で移動可能であり、
    前記近位保持機構は、内部に延びる開口を有する近位楔板を含み、前記開口は、前記ロック解除形態では前記近位凹部とほぼ整合され、かつ前記ロック形態では前記近位凹部に対して角度をなす、装置。
  2. 前記近位保持機構および遠位保持機構のうちの少なくとも一方は、受動的に作動する保持機構である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記遠位保持機構は、前記遠位凹部内に延在し、かつ前記遠位凹部に対して移動可能なボールデテントを含む、請求項に記載の装置。
  4. 前記ロック形態にある前記近位楔板の力は、前記ロック形態にある前記ボールデテントの力よりも大きい、請求項に記載の装置。
  5. 前記遠位保持機構は、前記ロック形態では前記遠位凹部内に延在し、前記ロック解除形態では前記遠位凹部から外れるように変形可能である係合部を有する成形ばねを含む、請求項1または2に記載の装置。
  6. 前記成形ばねを前記ロック形態と前記ロック解除形態との間で移動させるために、前記近位顎部に対して移動可能なキーをさらに備える、請求項に記載の装置。
  7. 前記遠位保持機構は、内部に延びる開口を有する遠位楔板を含み、前記開口は、前記ロック解除形態では前記遠位凹部とほぼ整合され、かつ前記ロック形態では前記遠位凹部に対して角度をなす、請求項1または2に記載の装置。
  8. 前記遠位保持機構は前記遠位顎部に対して長手方向に移動可能な制御部材を含み、前記制御部材の遠位端部は、前記ロック形態において前記遠位凹部内に延在する、請求項1、2および5乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 組織開口部を処置するためのシステムであって、該システムは、
    第1端部から第2端部まで延びるニードルと、
    前記第1端部と前記第2端部との間で前記ニードルに接続された遠位端部から近位端部まで延びる縫合糸と、
    前記ニードルおよび縫合糸を標的組織に通して送達するための送達装置とを備え、該送達装置は、
    その遠位表面を通って延びる近位凹部と、該近位凹部内に位置する前記ニードルの第1端部に解放可能に係合するための近位保持機構とを有する近位顎部と、
    前記近位顎部と遠位顎部との間に標的組織を受容するために前記近位顎部と遠位顎部とが互いに対して長手方向に移動可能となるように、前記近位顎部に移動可能に接続されている遠位顎部とを含み、
    該遠位顎部は、その近位表面を通って延びる遠位凹部と、前記遠位凹部内に位置する前記ニードルの第2端部に解放可能に係合するための遠位保持機構とを有し、
    前記近位顎部および遠位顎部は、前記近位保持機構が前記近位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記ニードルが前記遠位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にある第1状態と、前記近位保持機構は前記ニードルが前記近位凹部内を通って自由に摺動可能となるようにロック解除形態にあり、かつ前記遠位保持機構は前記遠位凹部内に受容されたニードルに係合するロック形態にある第2状態との間で移動可能であり、
    前記近位保持機構は、内部に延びる開口を有する近位楔板を含み、前記開口は、前記ロック解除形態では前記近位凹部とほぼ整合され、前記ロック形態では前記近位凹部に対して角度をなす、システム。
  10. 前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方は、前記ロック形態において前記近位保持機構の一部に係合するための、それらの端部の周りに延びる第1溝を含む、請求項に記載のシステム。
  11. 前記遠位保持機構は、前記遠位凹部内に延在し、かつ前記遠位凹部に対して移動可能なボールデテントを含む、請求項9または10に記載のシステム。
  12. 前記遠位保持機構は、前記ロック形態では前記遠位凹部内に延在し、前記ロック解除形態では前記遠位凹部から外れるように変形可能である係合部を有する成形ばねを含む、請求項9または10に記載のシステム。
  13. 前記遠位保持機構は、内部に延びる開口を有する遠位楔板を含み、前記開口は、前記ロック解除形態では前記遠位凹部とほぼ整合され、前記ロック形態では前記遠位凹部に対して角度をなす、請求項9または10に記載のシステム。
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