JP2023546491A - 針移動機構を改良した縫合装置 - Google Patents

針移動機構を改良した縫合装置 Download PDF

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Abstract

本開示は、両頭針の針移動を伴う片手用自動縫合装置であって、開位置と閉位置との間で互いに対して移動可能な第1の顎要素及び第2の顎要素であって、第1の顎要素は、顎要素が閉位置に移動するたびに、交互機構が両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される保定位置と、交互機構が針を解放するように構成される解放位置と、の間を交互に切り替わる交互機構を備えており、第2の顎要素は、両頭針の第2の端部の保定及び解放を行うための保持機構を備え、保持機構は、第1の保定力よりも弱い第2の保定力で両頭針の第2の端部を保定するように構成されている、第1の顎要素及び第2の顎要素を備える、片手用自動縫合装置に関する。【選択図】図1A

Description

本開示は、改良された縫合装置、特に、自動または半自動の使い捨て縫合装置に関する。好ましくは、本装置は、片手用縫合装置である。
腹腔内の外科的処置には、開腹術または低侵襲技術によって達成できるアクセスが必要である。開腹手術は、非常に一般的であり、米国では年間約200万件の手術が行われている。外科的介入の最後のステップは、創の閉鎖である。手術手技、手術機器、及び外科用品の多くの進歩にもかかわらず、腹壁閉鎖後の合併症は依然として根強い問題である。理想的には、腹部の閉鎖は、効率的であり、強度を与え、感染に対する障壁として機能すべきである。それに加えて、筋膜離開、感染、ヘルニア形成、縫合洞形成、及び切開痛の発生率が低くなければならない。実験データ及び臨床データは、手術後の腹壁の合併症を最小限に抑えるために必要な手術手技に関する確かな情報を提供する。
しかし、腹部創の縫合は、手間と時間のかかるプロセスであり、特に長くかかり非常に骨が折れる外科的処置の後では、合併症のリスクが高まる可能性がある。併せて、腹部の閉鎖は、刺し傷のリスクがあり、感染症の伝染のリスクがあるため、スタッフ及び外科医にとって最も危険な手術の瞬間である。さらに、手術室にいる時間は費用がかかり、時間を節約することでより多くの患者に治療を提供することができる。
既存の縫合器具は、多くの不利な点と不都合とを伴う。それらは通常、使用が難しく、患者の安全を保証せず、正確さに欠け、多くの場合機械的に複雑である。したがって、外科医が、腹部の正しい閉じ方を順守するとともに、縫合を行うのに必要な時間を短縮するのに役立つ器具を提供することが望ましい。好ましくは、そのような器具はまた、刺し傷のリスクを低減し、縫合糸の配置を単純化し、機械的に単純で頑丈であると同時に、取り扱いが容易なように軽量でコンパクトであるべきである。
本開示は、両頭針の自動針移動機構を内蔵した改良された縫合装置に関する。本縫合装置は、片手用自動縫合装置としてもよく、顎間の針の移動は、好ましくは、針の移動を制御するための追加のスイッチを必要とせずに、顎の開閉機構が針の移動をも制御し、または顎の開閉機構が針の移動と機械的に同期しているという意味で、好ましくは自動である。
第1の実施形態では、この片手用自動縫合装置は、
開位置と閉位置との間で互いに対して移動可能な第1の顎要素及び第2の顎要素であって、第1の顎要素及び第2の顎要素は、共通のピボットジョイントの周りで互いに対して枢動可能であり、
〇第1の顎要素は、交互機構を備え、この交互機構は、顎要素を互いに押し合わせることによって顎要素が閉位置に移動すると、
●交互機構が両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される保定位置と、
●交互機構がこの針を解放するように構成される解放位置と、の間を交互に自動的に切り替わるように構成されており、
〇第2の顎要素は、両頭針の第2の端部の保定及び解放を行うための保持機構を備え、保持機構は、第1の保定力よりも弱い第2の保定力で両頭針の第2の端部を保定するように構成されている、第1の顎要素及び第2の顎要素を備える。
図1は、両頭針を備える片手用自動縫合装置の例を示しており、第1の顎要素と第2の顎要素との間を往復する針の移動が、交互機構と機械的に同期している。使用者は、本縫合装置を片手で持つことができる。縫合装置の顎要素は、手持ち式ステープラと同様の一般的な形状を有し、動作し得、互いに押し合わされたときに、交互機構が、保定位置から解放位置へ、または解放位置から保定位置へ移る。交互機構は、顎要素が互いに押し合わされたときに、これらの両方の移行を自動的に処理するように構成される必要がある。顎要素が離れるとき、交互機構は、顎要素が互いに押し合わされた後に取られた位置にとどまる。好ましくは、顎要素を開位置に離すステップは、顎開きばねまたは任意の他の適切な要素によって行われる。このために、典型的には、顎要素を閉位置から開位置に移動させるために使用できる固有エネルギーを有する、ばね要素または可撓性要素などの要素が設けられる。その場合、使用者は、片手でグリップを使用して顎要素を互いに押し合わせ、グリップを解放することで顎要素を元に屈曲させることができる。このようにして、第1の顎要素と第2の顎要素との間を往復する針の移動により、片手だけを使って縫合することができる。
本明細書に開示されている内蔵針移動機構つきの縫合装置は、改善された、特に、より迅速でより正確な外科縫合のための縫合装置の精密かつ頑丈な設計を提供するものであり、使用者は、片手だけを使って顎要素を互いに繰り返し押し合わせて、両頭針を顎要素の間で往復して移動させてもよい。針を一方の顎要素から他方の顎要素に移すプロセスは、ツール内の逐次機構によって達成され得る。好ましい実施形態では、第1の顎要素は、交互機構が両頭針を保定するように構成された保定位置と、交互機構が両頭針を解放するように構成された解放位置との間で、交互に切り替わるために、その交互機構を備える。交互機構は、本縫合装置が開位置から閉位置に移動するたびに、この位置を交互に切り替わるように構成され得る。さらに好ましい実施形態では、第2の顎要素上に位置する保持機構は、両頭針の保定及び解放を行うように構成された受動機構である。
本縫合装置は、交互機構が解放位置にあり、第1の顎要素及び第2の顎要素が閉位置から開位置に移動するとき、保持機構が両頭針の第2の端部を保定し、交互機構が保定位置にあり、第1の顎要素及び第2の顎要素が閉位置から開位置に移動するとき、両頭針の第2の端部が保持機構から解放されるように構成されることが好ましい。
交互機構は、例えば、その機能を変更するために動く部分を含む能動機構であること、及び保持機構は、例えば、その機能を変更するために動く部分を含まない受動機構であることがさらに好ましい。交互機構は、例えば、交互機構が保定位置と解放位置との間を交互に切り替わるときに、両頭針を保定する能力を変更し、それによって両頭針の保定力を変更する、顎要素の相対運動に応答するなどして動く部分を備えてもよい。交互機構の能動機構に反して、保持機構は、両頭針を保定する能力を変更する可動部分を含まない受動機構であることがさらに好ましい。したがって、保持機構は、両頭針を一定の保定力で保定するように構成され得る。
保定力は、保持機構または交互機構から両頭針を引き抜くために必要な、両頭針の軸方向の長さに平行な力の大きさを指すことが好ましい。保持機構は、一定の保定力に関連する受動機構であることが好ましいが、交互機構は、顎要素を閉じると、保定位置と解放位置との間を交互に切り替わるように構成された能動機構であることが好ましい。解放位置では、交互機構は、第2の保定力よりも弱い第3の保定力で、またはそれどころか実質的にゼロの保定力で、両頭針を保定するように構成され得る。その結果、第1の保定力が第2の保定力よりも強く、第2の保定力が第3の保定力よりも強いため、高い保定力で両頭針を保定するように構成された構成と低い保定力で両頭針を保定するように構成された構成との間で、交互機構を交互に切り替え、一方、保持機構がその間の保定力で両頭針を保定するように常に構成されているならば、両頭針は、縫合装置が閉位置に移動し、続いて開位置に移動するたびに、縫合装置の顎要素間を移動することになる。
本開示の特定の実施形態による両頭針を備える縫合装置を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 例示的な交互機構及び保持機構を示す。 さらなる例示的な交互機構及び保持機構を示す。 さらなる例示的な交互機構及び保持機構を示す。 さらなる例示的な交互機構及び保持機構を示す。 さらなる例示的な交互機構及び保持機構を示す。
本開示は、両頭針の針移動を伴う縫合装置に関し、本縫合装置は、開位置と閉位置との間で互いに対して移動可能な第1の顎要素及び第2の顎要素を備える。好ましくは、使用者は、片手で顎要素を保持し、顎要素を互いに押し合わせ、それによって縫合装置を開位置から閉位置に移動させてもよい。第1の顎要素は、顎要素が閉位置に移動するたびに、保定位置と解放位置との間を交互に切り替わる交互機構を備えることがさらに好ましい。保定位置は、好ましくは、両頭針の第1の端部を第1の保定力などで保定または保持するように構成される。解放位置は、好ましくは、両頭針を解放するように構成される。縫合装置の第2の顎要素は、この両頭針の第2の端部などの両頭針を保持及び/または保定及び解放するように構成された保持機構を備え得る。保持機構は、例えば、この両頭針の第2の端部などの両頭針を、第1の保定力よりも弱い第2の保定力で保定または保持するように構成され得る。両頭針が、この両頭針の第1の端部と第2の端部との間に位置する縫合糸用の穴を備えることがさらに好ましい。
本開示の特定の実施形態では、本縫合装置は、交互機構が解放位置にあり、第1の顎要素及び第2の顎要素が閉位置から開位置に移動するとき、保持機構が両頭針の第2の端部を保定し、交互機構が保定位置にあり、第1の顎要素及び第2の顎要素が閉位置から開位置に移動するとき、両頭針の第2の端部が保持機構から解放されるように構成される。本開示のさらなる実施形態では、交互機構は、縫合装置が開位置から閉位置に、または閉位置から開位置に移動するときに、一度、解放位置と保定位置との間で交互に切り替わるように構成される。それにより、縫合装置は、開位置から閉位置への縫合装置の2回の移動、及び/または閉位置から開位置への縫合装置の2回の移動に続いて、針移動機構の完全なサイクルが完了するように構成され得る。本開示の実施形態では、交互機構は能動機構であり、保持機構は受動機構である。本明細書で使用される能動機構は、両頭針を保定する能力の変更など、その機能の変更のための手段を含む機構を指す。例えば、能動機構は、その機能を変更するために動く部分を含む場合がある。交互機構は、好ましくは能動機構であり、例えば、交互機構が解放位置から保定位置までを交互に移動するときなど、針移動機構のサイクル中に互いに対して移動するときに、交互機構の機能、つまり両頭針を保定する能力を変更するクランプユニット及び作動ユニットを備える。好ましくは、交互機構は、いくつかの可動部分を含み、これらの部分が移動すると、交互機構を保定位置から解放位置へ交互に切り替える。これとは反対に、本明細書で使用される受動機構は、その機能を変更するために動く部分を含まない機構を指す。保持機構は、例えば受動機構であることが好ましい。そのため、保持機構の保定力は、縫合装置の針移動プロセスの全サイクルの間、一定であり得る。保持機構は受動機構であるが、両頭針を受け入れると、移動、変位、及び/または変形する部分を備えてもよいことに留意されたい。例えば、縫合装置が閉位置に移動するとき、両頭針は、保持機構の少なくとも一部の移動、変位及び/または変形をもたらすように保持機構と係合し得る。しかし、これは通常、保持機構の機能の変更とは見なされず、代わりに、保持機構と両頭針との間の相互作用または係合の一定のプロセスの一部であり得る。
本開示の実施形態では、縫合装置は、顎要素が、縫合装置の開位置などから、縫合装置の閉位置に移動するたびに、第1の顎要素と第2の顎要素との間で両頭針を移動するように構成される。通常、閉位置では、両頭針は、交互機構及び保持機構の両方に直接接触する。これにより、両頭針の移動は、交互機構及び保持機構などの2つの顎要素またはその部分のどちらが両頭針に最高の保定力を及ぼすかを指し得る。交互機構及び保持機構の両方が両頭針に直接接触するが、この機構の一方がこの針に対してより高い保定力を有してもよい。両頭針に対してより高い保定力を有する交互機構及び保持機構の機構を、針を保持している機構、またはこの機構が両頭針を保定していると称してもよい。これにより、交互機構と保持機構の両方が両頭針に直接接触している場合、及び/または両頭針によって直接接触されている間にも、両頭針の移動が発生する、または発生している場合がある。本開示の実施形態では、縫合装置は、顎要素が閉位置などから開位置へ移動するたびに、両頭針が、交互機構によって接触されることと、保持機構によって接触されることとを、交互に行うように構成されている。
保定力
本開示の実施形態では、交互機構は、解放位置において、第2の保定力よりも弱い第3の保定力で両頭針を保定するように構成される。本開示の実施形態では、第1の保定力は第2の保定力よりも強く、第2の保定力は第3の保定力よりも強い。したがって、交互機構は、保定位置にあるときは保持機構の保定力よりも強い保定力で、解放位置にあるときは保持機構の保定力よりも弱い保定力で、交互に両頭針を保持することが好ましい。保持機構は、好ましくは、縫合装置の両頭針の移動の全サイクルの間、一定の保定力を発揮するように構成される。明らかに、交互機構及び保持機構のいずれも両頭針と連続的に直接接触しないが、この機構は、本明細書では、両頭針に特定の力を及ぼすように構成されていると説明され得、及び/または特定の保定力を有すると説明され得、及び/または特定の保定力で両頭針を保持するように構成されていると説明され得、これらの表現は同一であると見なしてもよく、言及された保定力で両頭針を保定するように構成されている言及された機構を指してもよい。これにより、交互機構または保持機構は、両頭針が前記機構に存在しなくても、特定の保定力を有し(すなわち、両頭針を保持するように構成され)てもよい。
本開示の実施形態では、第3の保定力は実質的にゼロである。したがって、第3の保定力の大きさはゼロであってもよい。例えば、交互機構は、例えばクランプ要素を開くことによって、解放位置で両頭針に直接接触しないように構成され得る。これにより、両頭針は完全に解放され得、同時に保持機構と係合する場合、両頭針は、この解放位置への移動中に、保持機構に移動し得る。
本開示のさらなる実施形態では、第1の保定力、第2の保定力、及び/または第3の保定力は、両頭針の軸方向の長さに平行な力の大きさなど、両頭針を交互機構及び保持機構からそれぞれ変位させるのに必要な力として規定される。保定力は、両頭針を保持機構及び交互機構から引き抜くために必要な力であり得る。
本開示の実施形態では、第1の保定力は、両頭針の軸方向の長さに平行な力であり、交互機構の保定位置などにあるこの両頭針を第1の顎要素などから離して、交互機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される。本開示の実施形態では、第2の保定力は、両頭針の軸方向の長さに平行な力であり、両頭針を第2の顎要素などから離して、保持機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される。本開示の実施形態では、第3の保定力は、両頭針の軸方向の長さに平行な力であり、交互機構の解放位置などにあるこの両頭針を第1の顎要素などから離して、交互機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される。
両頭針/表面特徴
本開示の実施形態では、両頭針は、交互機構及び/または保持機構と係合するためのくぼみ及び/または突起などの少なくとも1つの表面特徴を備える。本開示の別の実施形態では、両頭針は、交互機構と係合するためのくぼみ及び/または突起などの第1の表面特徴と、保持機構と係合するための第2の表面特徴とを備える。本開示の特定の実施形態では、両頭針の第1の端部は第1の表面特徴を備え、両頭針の第2の端部は第2の表面特徴を備える。両頭針の第1の端部は、針の縫合糸穴と先端との間の交互機構に面する、または交互機構に向かう両頭針の部分として規定され得る。両頭針の第2の端部は、針の縫合糸穴と先端との間の保持機構に向かう、または保持機構に面する両頭針の部分として規定され得る。
本開示の実施形態では、1つ以上の表面特徴のそれぞれが、両頭針の軸方向長さに沿って異なる位置に配置され、この位置で両頭針の少なくとも一部の周りに延在する。第1の表面特徴、第2の表面特徴、及び任意のさらなる表面特徴などの1つ以上の表面特徴は、両頭針の軸方向の長さに沿って異なる位置に配置されることが好ましい。表面特徴が、両頭針の周りに少なくとも部分的に回り込むなど、少なくとも部分的に両頭針の周りに延在することがさらに好ましい。本開示の実施形態では、1つ以上の表面特徴は、両頭針の軸方向の長さに垂直な面などにおいて、環状の形状を有する。本開示の好ましい実施形態では、針は円形の断面を有し、1つ以上の表面は、両頭針の軸方向の長さに沿った位置に環状の形状で提供される。例えば、表面特徴は、典型的には、両頭針の軸方向の長さに沿った位置で、両頭針の少なくとも一部に回り込むくぼみであってもよいし、または表面特徴は、両頭針の少なくとも一部に回り込む突起であってもよい。第1の表面特徴が両頭針の第1の端部に位置し、第2の表面特徴が両頭針の第2の端部に位置することが好ましい。
本開示の実施形態では、交互機構は、両頭針を保定するために、保定位置で、第1の表面特徴と係合するように構成される。交互機構は、典型的には、保定位置において、第1の表面特徴に直接接触するように構成される。本開示の実施形態では、交互機構は、両頭針を解放するなどのために、解放位置で、第1の表面特徴と係合するように構成される。本開示の実施形態では、交互機構は、解放位置において、第1の表面特徴に直接接触するように構成される。また一方、交互機構は、解放位置で両頭針を解放するように構成されていることが好ましい。本開示の実施形態では、交互機構は、この交互機構が解放位置にあるときに、両頭針が保持機構に移動されるように、両頭針を解放するように構成される。
本開示のさらなる実施形態では、保持機構は、両頭針を保定するために、第2の表面特徴と係合するように構成される。本開示のさらなる実施形態では、保持機構は、両頭針を保定するなどのために、第2の表面特徴と直接接触するように構成される。本明細書の他の箇所で開示されるように、保持機構は、交互機構が両頭針をこの交互機構の保定位置内に保定するように構成される保定力よりも弱い保定力で両頭針を保定するように構成されることが好ましい。
本開示の特定の実施形態では、第1の表面特徴及び/または第2の表面特徴は、両頭針の軸方向の長さと平行な平面に丸みを有する。丸みは、両頭針の軸方向の長さに沿った特定の位置で、両頭針の少なくとも一部の周りで一定であり得る。本開示の特定の実施形態では、第1の表面特徴の構成は、クランプ要素などの交互機構の構成とともに、第1の保定力及び第3の保定力をもたらし得る。それにより、保定位置における第1の表面特徴の構成は、交互機構の構成とともに、第1の保定力をもたらし得る。解放位置における第1の表面特徴の構成は、交互機構の構成とともに、第3の保定力をもたらし得る。本開示の特定の実施形態では、第2の表面特徴の構成は、第2の相補的表面などの保持機構の構成とともに、第2の保定力をもたらし得る。
保持機構
本開示の実施形態では、保持機構は、スナップ式機構を備えるか、またはスナップ式機構からなる。スナップフィットは通常、部品を取り付けるために使用される組み立て方法であり、部品の連結構成要素を互いに押し合わせることによって最終製品を形成するために、この部品の少なくとも1つが可撓性であり、通常はプラスチックである。スナップフィットには、環状、カンチレバー、及びねじりの3つの主なタイプがある。ほとんどのスナップフィットジョイントは、突き出た縁部とスナップイン領域との共通の設計を有する。スナップフィットの特定の名前は、通常、それが利用する応力または歪みのタイプにちなんで名付けられている。ねじりスナップフィットは、トルクを使用して部品を所定の位置に保持する。
環状スナップフィットは、フープ歪みを利用して所定の位置に保持する。フープ歪みとは、より剛性の高い部分に押し付けられる際の、より弾性の高い部分の円周の拡張をいう。ほとんどの場合、デザインは円形である。一般的な例としては、ペンキャップ、ボールソケットジョイント、スナップファスナ、及び一部の水筒のキャップなどがある。この種のスナップフィットは、複数回使用できる。ただし、頻繁に使用すると、永久歪みが生じ、ジョイントが緩む場合がある。カンチレバースナップフィットは、3つの中で最も一般的に使用されるスナップフィットである。カンチレバーの設計は、複数回使用することも永久的に使用することもできる。複数回使用するスナップフィットには、通常、スナップフィットを元に戻すために押すべきレバーまたはピンがある。カンチレバースナップフィットと同様に、ねじりスナップフィットでは、部品Bの突き出た縁部を曲げるか、または挿入領域から離さなければならない。そして、ピースAを、突き出た縁部の間で、所望の距離に達するまでスライドさせる。次いでピースBの縁部が解放され、ピースAが所定の位置に保持される。この説明のスナップフィットは、ピースBの突き出た縁部である。これらのタイプのスナップフィットは、所定の位置にばねを有し得る。それにより、作動させると、ロックされていたピースが解放され、動作するようになっている。
本開示の実施形態では、保持機構は、第2の表面特徴の少なくとも一部と係合するように構成された第2の相補的表面を備える。本開示の実施形態では、第2の表面特徴及び第2の相補的表面のうちの少なくとも1つは、突起及び/またはくぼみを含むか、またはそれらからなる。本開示の実施形態では、第2の表面特徴及び第2の相補的表面の両方は、突起及び/またはくぼみを含むか、またはそれらからなる。本開示の特定の実施形態では、第2の表面特徴及び第2の相補的表面の一方は突起であり、他方はくぼみである。本開示の実施形態では、第2の相補的表面は、顎要素が閉位置にあるとき、第2の表面特徴に解放可能に係合または付着するように構成される。本開示の特定の実施形態では、第2の表面特徴及び第2の相補的表面は、スナップフィット機構に従って係合するように構成される。したがって、第2の相補的表面は、両頭針の第2の端部を受け入れると、保持機構によって曲げられて、第2の表面特徴と係合するように構成された突出部を含むか、またはそれらからなるように構成され得る。保持機構は、第2の相補的表面が、曲げられて第2の表面特徴と嵌合するなど、第2の表面特徴と係合したときに、第2の保定力で両頭針を保持するように構成され得る。
交互機構
交互機構は、いくつかの方法で実装することができる。交互の切り替わりは、好ましくは、共通のピボットジョイントの周りで互いに対して枢動可能な2つの顎要素を閉じる動作に関連している。顎要素が共に押され、両頭針が両方の顎要素と接触すると、この動作は、好ましくは、第1の顎要素の保定位置と解放位置との間の機械的及び自動切り替えをトリガする。保持機構は、第1の顎要素の第1の保定力よりも弱い第2の保定力で両頭針の第2の端部を保定するように構成されているので、両端の針は、2つの顎を繰り返し閉じて開けることにより、2つの顎の間を往復して移動する。
一実施形態では、交互機構は、回転可能なクランプ開放制御要素に基づく。好ましくは、クランプ開放制御要素は、垂直軸、すなわち両頭針と同じ方向を向いた軸の周りを回転可能である。このようなクランプ開放制御要素(23)の例を図4Aに示す。クランプ開放制御要素(23)は、概して実質的に円筒形状を有する。クランプ開放制御要素(23)は、クランプユニット(18)が配置される中空内部を有し得る。クランプ開放制御要素(23)は、クランプ開放制御要素(23)の内側にカムガイド(24)を有し得る。クランプ開放制御要素(23)が上方または下方に移動するときに起こるクランプ開放制御要素(23)の回転につれて、クランプユニット(18)のカムフォロア(25)が、カムガイド(24)の形状に従い周方向の位置を変える。
例を図4A~図4Bに示す。図4Aでは、クランプユニット(18)が開いている。図4Bでは、顎要素が互いに押し合わされる。これは、針がクランプユニット(18)によって受け取られ、それを上方に押すとき、クランプ開放制御要素(23)を回転させるという効果を有する。新しい位置では、フック要素(30)が針を保持するように、カムフォロア(25)がカムガイド(24)内に配置される。
図4Cに示すように、顎要素が分離されると、針は、保定位置にあると言うことができる第1の顎要素内にとどまる。クランプ開放制御要素(23)の内側で、概して実質的にらせん形状を有し得るカムガイド(24)は、クランプユニット(18)が図4Aの位置に戻らないように、例えば、カムガイド(24)上に突起の形をした少なくとも1つのブロック要素を含むように設計され得る。
図4Dでは、顎要素は、再び互いに押し合わされる。これは、針がクランプユニット(18)によって受け取られ、それを上方に押すとき、クランプ開放制御要素(23)を回転させるという効果を有する。この新しい位置では、回転後、フック要素(30)が針を解放するように、カムフォロア(25)がカムガイド(24)内に配置される。
実施形態は、動作を最適化するために設計の調整及び変形を適用して実施することができる。
さらなる実施形態では、交互機構は、交互機構の保定位置において両頭針と係合及び/または直接接触するように構成されたクランプ要素を備える。クランプ要素は、両頭針の第1の表面特徴に係合及び/または直接接触するように構成され得る。クランプ要素は、両面針の第1の表面特徴と係合するように構成された第1の相補的表面を含むか、またはその表面で構成され得る。本開示の実施形態では、クランプ要素は、交互機構の保定位置において、両頭針の第1の表面特徴と接触するように構成される。
本開示の実施形態では、交互機構は、両頭針の軸方向に実質的に沿って平行移動するように構成された作動ユニットを備え、交互機構は、この作動ユニットが上方位置と下方位置との間を交互に動くとき、解放位置と保定位置との間を交互に切り替わるように構成される。
本開示の実施形態では、クランプ要素は、クランプユニットの端部に設けられ、作動ユニットは、交互機構の保定位置及び/または解放位置でクランプユニットと係合するように構成される。本開示の実施形態では、クランプ要素は、クランプユニットと作動ユニットとの相対位置に応じて、このクランプ要素が両頭針を解放する構成と両頭針を保定する構成とを交互に繰り返すように適合される。本開示の実施形態では、保定位置及び/または解放位置において、作動ユニットは、少なくとも部分的にクランプユニットを包み込み、またはクランプユニットは少なくとも部分的に作動ユニットを包み込む。
本開示の実施形態では、両面針は、縫合装置を閉じて開けると、第1の顎要素と第2の顎要素との間を自動的に移動する。本開示の別の実施形態では、両面針は、縫合装置を開けて閉じると、第1の顎要素と第2の顎要素との間を自動的に移動する。両面針は、縫合装置を閉じて開けると、第1の顎要素と第2の顎要素との間を移動することが好ましい。
本開示の特定の実施形態では、交互機構は、両頭針を縫合装置の第1の顎要素と第2の顎要素との間で移動させるサイクル中などに、互いに対して動かされる作動ユニット及びクランプユニットを備える。作動ユニットは、クランプユニットと係合する作動機構を備え得る。クランプユニットは、交互機構が保定位置にあるときに両頭針を保定するように構成されたクランプ要素を備えてもよい。本開示の実施形態では、クランプ要素は、両頭針の第1の端部に位置する第1の表面特徴と係合する。好ましくは、クランプユニットに対する作動ユニットの移動は、クランプユニットの作動をもたらす。本開示の実施形態では、作動ユニットは、クランプユニットと係合し、クランプユニットのクランプ要素を作動または非作動にする作動機構を備える。ここで、作動は、両頭針を保定するように構成されるようにクランプ要素を変更することを指し、非作動は、両頭針を解放するように構成されるようにクランプ要素を変更することを指す。好ましくは、この作動及びこの非作動は、作動ユニットに対するクランプユニットの移動の結果である。クランプ要素を作動させると、交互機構が保定位置に移され得、クランプ要素を非作動にすると、交互機構が解放位置に移され得る。
上述のように、クランプユニットに対して作動ユニットを移動させることで、クランプユニットを作動及び/または非作動にし得る。これは、少なくとも部分的に、格納式ペンに類似または同一のアセンブリを有する交互機構を提供することによって達成され得る。具体的には、ペンをクリックするたびに外装からボールペンを伸縮させる格納式ペンのアセンブリがUS3,205,863に開示されている。本開示の特定の実施形態では、交互機構は、カム本体、プランジャ、及び停止部材を備える。好ましくは、カム本体は、クランプユニットまたは作動ユニットの上端に固定される。本開示の別の実施形態では、カム本体は、作動ユニット及び/またはクランプユニットに直接接続されるなどして接続される。交互機構は、縫合装置が閉位置に移動するたびに、作動ユニットがクランプユニットに対して移動するように、例えば、作動ユニットが上方位置と下方位置との間を交互に行き来し得るように、構成され得る。クランプユニットは、クランプユニットの第1の端部に配置されたクランプ要素作動体の変形、分離、及び/または移動が、例えば洗濯ばさみと同様に、クランプ要素の作動及び/または非作動をもたらすように構成され得る。例示された作動ユニットは、クランプユニットの第1の端部に配置されたクランプ要素作動体と係合するように構成されている作動面を備え得る。作動面は先細になっていてもよく、作動ユニットは、クランプユニットに対する作動ユニットの移動がクランプ作動体ユニットを分離するか、またはクランプ作動体ユニットを一つにするかするように、クランプ作動体ユニットの間に位置する楔要素をさらに備える。クランプユニットの構成のため、クランプ作動体ユニット間の距離は、クランプユニットの反対側に位置するクランプ要素の状態に影響を与える場合がある。クランプ作動体ユニットの分離は、クランプ要素を作動させることになり得、クランプ作動体ユニットを一つにすることは、クランプ要素を非作動にすることになり得る。クランプ要素が作動し、両頭針の第1の表面特徴と係合すると、交互機構は保定位置にあり、両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成され得る。クランプ要素が作動していないとき、交互機構は、この針を解放するように構成された解放位置にあり得る。
回転可能ホイール
本開示の別の実施形態では、縫合装置は、交互機構に接続された回転可能なホイールを備える。回転可能なホイールは、ピボットジョイントに配置するか、またはピボットジョイントから分離してもよい。本開示の実施形態では、交互機構の位置、例えば解放位置及び保定位置は、回転可能ホイールの回転に依存しない。実際に、回転可能なホイールは、交互機構から切り離されていてもよく、及び/または交互機構に直接接続されていなくてもよい。代わりに、本縫合装置の開時及び/または閉時に交互機構が解放位置と保定位置との間を交互に切り替わる、交互機構の交互の切り替わりは、本明細書の他の箇所で開示される他の機構の結果であり得る。保持機構の保定力が一定であることが強く望まれる。これにより、保持機構の保定力は、例えば回転可能なホイールの回転によって影響を受けない。保持機構は、そのような回転可能なホイールに直接連結されていない場合さえもある。
したがって、本開示の実施形態では、縫合装置は回転可能なホイールを備えていない。本開示の別の実施形態では、縫合装置は、交互機構に接続された回転可能なホイールを備え、縫合装置は、縫合装置の開及び/または閉が回転可能ホイールを回転させるように構成される。このような場合、回転ホイールは交互機構に接続され、回転ホイールの回転が交互機構を解放位置と保定位置との間を交互に切り替えるように構成されてもよい。
本開示の実施形態では、第1の顎要素及び第2の顎要素が互いに対して開位置から閉位置に移動するとき、第1の顎要素または第2の顎要素から回転可能ホイールに力が伝達され、それによって回転可能ホイールを回転させる。本開示の特定の実施形態では、回転可能なホイールは、回転可能なホイールの回転により交互機構が開位置と閉位置との間で切り替わるように、配置される。
顎要素
本開示の実施形態では、第1の顎要素の近位端(proximate end)は、第2の顎要素の近位端に物理的に接続される。顎要素は合わせて顎を形成し得る。本開示の実施形態では、交互機構及び保持機構は、顎要素の遠位端に配置される。好ましくは、交互機構は第1の顎要素の遠位端に位置し、保持機構は第2の顎要素の遠位端に位置する。本開示の特定の実施形態では、顎要素は、共通のピボットジョイントの周りで互いに対して枢動可能である。本開示の実施形態では、回転可能なホイールがピボットジョイントに配置される。本開示のさらなる実施形態では、縫合装置は、第1の顎要素と第2の顎要素との間に配置された顎開きばねを備える。
開放制御要素
一実施形態では、本開示の縫合装置は、使用者が回転可能ホイールを手動で制御できるようにする顎開放制御要素を備える。ホイールを個別に制御できるようにするために、回転可能なホイールごとに1つずつ、2つの顎開放制御要素があってもよい。顎開放制御要素は、例えば、回転可能なホイールの延長として実装されてもよい。これにより、回転可能なホイールは、典型的には使用者に直接露出されない第1の機械部分を有し得る。この部分は、回転可能ホイールの内側部分及び外側部分を含み得る。これらの機械部品は、通常、縫合装置のケーシングの裏側に配置される。顎開放制御要素は、好ましくはグリップまたはハンドルを含む、回転可能なホイールの露出部分であってもよい。その場合、使用者は、顎開放制御要素に力を加えることによって、針のロック及び解放を手動で制御することができる。本開示の実施形態では、縫合装置は、保定位置及び解放位置などの交互機構の位置を手動で制御するためのクランプ開放制御要素を備える。本開示の別の実施形態では、縫合装置は、クランプ開放制御要素の作動が交互機構を解放位置に移動させるように構成される。
本開示の実施形態では、針移動機構は、自動または半自動であり、好ましくは片手で使用できる。顎間の針の移動は、針の移動を制御するための追加のスイッチを必要とせずに、顎の開閉機構が針の移動をも制御し、または顎の開閉機構が針の移動と機械的に同期しているという意味で、好ましくは自動であり得る。本開示の好ましい実施形態では、縫合装置は使い捨てである。これは、少なくとも部分的に、本装置は、その構造が、頑丈であり、効率的であり、比較的単純であり得るという事実によって可能になり得る。
図面の詳細な説明
本発明について、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。図面は例示であり、本開示の縫合装置の特徴のいくつかを示すことを意図しており、本開示の発明を限定するものと解釈されるべきではない。
図1は、両頭針(2)の針移動機構を内蔵した本開示の縫合装置(1)の一実施形態を示し、この針は、第1の顎要素(3)から第2の顎要素(4)に移動される。第1の顎要素(3)及び第2の顎要素(4)は、共通のピボットジョイント(5)の周りで互いに対して枢動可能である。顎開きばね(6)は、第1の顎要素(7)の近位端と第2の顎要素(9)の近位端との間に配置され、使用者が顎要素(3,4)を押し合わせて両頭針(2)を移動させた後に、顎が開位置に戻る。第1の顎要素(3)は、第1の顎要素の遠位端に位置する交互機構(11)を有する。第2の顎要素(4)は、第2の顎要素(10)の遠位端に位置する保持機構(12)を有する。図1Aの縫合装置は閉位置で示されており、顎要素の遠位端は互いに接近している。この位置では、両頭針が交互機構と保持機構との両方に接触する。図1Bの縫合装置は、顎要素の遠位端が互いに離れている開位置で示されている。この位置では、両頭針が交互機構及び保持機構の一方のみと接触する。
図2は、本開示の特定の実施形態による交互機構及び保持機構を示す。この実施形態では、保持機構(12)は、両頭針と係合するように構成された第2の相補的表面(21)を備える。具体的には、第2の相補的表面は、両頭針の第2の端部に位置する第2の表面特徴(20)と係合するように構成される。交互機構(11)は、この特定の例示的な実施形態では、互いに対して移動する作動ユニット(17)及びクランプユニット(18)を備える。作動ユニットは、クランプユニット(18)と係合する作動機構を備える。クランプユニットは、交互機構が保定位置にあるときに両頭針を保定するように構成されたクランプ要素(15)を備える。クランプ要素は、両頭針(2)の第1の端部に位置する第1の表面特徴(28)と係合する。クランプユニットに対する作動ユニットの移動は、クランプユニットの作動をもたらす。作動ユニットは、クランプユニットと係合する作動機構を含み、クランプユニットと作動ユニットとが互いに対して移動するとき、クランプユニット(18)のクランプ要素(15)を作動または非作動にする。クランプ要素の作動は、交互機構(11)の保定位置へのシフトとして理解されるべきであり、交互機構は、両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される。クランプ要素の非作動化は、両頭針を解放するように構成された交互機構(11)の解放位置へのシフトとして理解されるべきである。この例では、クランプ要素は、交互機構(11)が保定位置にあるとき、両頭針の第1の表面特徴(28)と係合する2つの顎を備える。交互機構が解放位置にあるとき、クランプ要素の2つの顎が開き、それによって両頭針が解放される。クランプユニット(18)に対する作動ユニット(17)の動きにより、このクランプユニットが作動及び非作動になる。これは、少なくとも部分的に、格納式ペンに類似または同一のアセンブリを有する交互機構を提供することによって達成され得る。具体的には、カム本体、プランジャ、及び停止部材によって、ペンをクリックするたびに外装からボールペンを伸縮させる格納式ペンのアセンブリがUS3,205,863に開示されている。本開示の交互機構は、同様の機構(図示せず)を備え、カム本体は、作動ユニットに、直接接続されるなどして接続され得る。縫合装置が閉位置に移動するたびに、作動機構が上方位置と下方位置との間を交互に移動する。クランプユニットは、クランプユニット(14)の第1の端部に配置されたクランプ要素作動体(29)の変形、分離、及び/または移動が、クランプ要素(15)の作動及び/または非作動をもたらすように、洗濯ばさみとほぼ同様に構成され得る。例示の作動ユニットは、クランプユニット(14)の第1の端部に位置するクランプ要素作動体(29)と係合する作動面(13)を備える。作動面は先細になっており、作動ユニットは、クランプユニット(18)に対する作動ユニット(17)の移動がクランプ作動体ユニット(29)を分離するか、またはクランプ作動体ユニット(29)を一つにするかするように、クランプ作動体ユニット(29)の間に位置する楔要素(19)をさらに備える。クランプユニット(18)の構成のため、クランプ作動体ユニット(29)間の距離は、クランプユニット(18)の反対側に位置するクランプ要素の状態に影響を与える。クランプ作動体ユニット(29)の分離は、クランプ要素(15)を作動させることになり、クランプ作動体ユニット(29)を一つにすることは、クランプ要素(15)を非作動にすることになる。クランプ要素が作動し、両頭針(2)の第1の表面特徴(28)と係合すると、交互機構(11)は保定位置にあり、両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される。クランプ要素が作動していないとき、交互機構(11)は、この針を解放するように構成された解放位置にある。解放位置では、交互機構は両頭針と接触していなくてもよく、または交互機構が両頭針と接触していて、第3の保定力でこの針を保定するように構成されていてもよく、第1の保定力は、第3の保定力よりも大きい第2の保定力よりも大きい。それにより、保持機構(12)の第2の相補的表面(21)は、両頭針の第2の表面特徴(20)とともに、第1の保定力よりも低い第2の保定力で両頭針の第2の端部を保定し解放するように構成され得る。保持機構及び第2の表面特徴は、例えば、スナップフィットアセンブリに従って構成されてもよく、両頭針の第2の表面特徴(20)が保持機構(12)の第2の相補的表面(21)と係合すると、両頭針が所定の位置にパチンとはまる。図2A~図2Fは、図2Aに示される閉位置への縫合装置の移動から始まる、第1の顎要素と第2の顎要素との間の針の移動のサイクルを示す。これは、図2Aに示される解放位置から図2Bに示される保定位置まで交互に繰り返す交互機構(11)につながる。ここで、顎要素はわずかに分離しており、この分離中に作動ユニットがクランプユニットに対して移動している。これにより、上述のように、クランプユニット(18)のクランプ要素(15)が作動し、クランプ要素(15)は第1の表面特徴(28)と係合し、両頭針(2)を第1の保定力で保定する。第1の保定力は、縫合装置を開く際に両頭針(2)が保持機構(12)によって保持される強度、すなわち第2の保定力よりも高いので、図2Cで、両頭針は、針は交互機構によって保定される。縫合装置は片手で使用するように構成されており、顎要素は、開位置と閉位置との間で、互いに対して動かされるようにする。図2Dの閉状態に戻ると、保持機構は、典型的には第2の表面特徴と係合することによって、両頭針と係合する。これにより、顎要素がさらに互いに閉じられるなどして、クランプ要素(15)が非作動化される。作動ユニット(17)をクランプユニット(18)に対して移動させることによって、楔要素がクランプユニット(14)の第1の端部から外れ、作動面(13)が作動ユニット(17)と係合するようにする。これにより、クランプ要素が非作動になり、その結果、交互機構(11)が、この針を解放するように構成された解放位置に切り替わるようになる(図2E)。交互機構が解放位置にある場合、クランプ要素は両頭針から分離され得るか、またはクランプ要素は両頭針と接触しているが、例えば、第2の保定力よりも小さい第3の保定力などでこの両頭針を弱く保持し得る。これにより、縫合装置が再び開かれると、両頭針は保持機構によって保定される(図2F)。その後、縫合装置を閉じるたびに両頭針が2つの顎要素の間を移動するように、プロセスを繰り返すことができる。通常、縫合糸は、両頭針の中心にある開口部(16)を通して両頭針に接続される。
図3は、交互機構(11)を含む第1の顎要素と保持機構(12)を含む第2の顎要素との間で両頭針(2)を移動させるように構成された、本開示の一実施形態による交互機構及び保持機構を示す。交互機構は、クランプユニット(18)に対して移動することによってクランプ要素の状態を変更するように構成された作動ユニットを備える。交互機構(11)は、作動ユニット(17)がクランプユニット(18)に対して移動すると、クランプ要素が両頭針を保定するように構成されるような保定位置に切り替えられる。典型的には、このことは、クランプユニット(18)のクランプ要素(15)の間の距離を減少させることによって、及び/またはクランプ要素が曲がる能力を減少させることによって達成され得る。クランプユニットは、カムフォロア(25)を介してクランプ開放制御要素(23)のカムガイド(24)に接続されている。カムフォロア(25)、したがってクランプユニット(18)は、クランプユニットが作動ユニット及び/またはクランプ開放制御要素(23)に対して動かされるように、カムガイド(24)の軌跡をたどる。交互機構は、クランプユニットと作動ユニットとを軸方向に分離する力を加えるための第1のばね(26)と、クランプユニット及び作動ユニットからクランプ開放制御要素を軸方向に分離するための第2のばね(27)とをさらに備える。クランプ開放制御要素(23)は、クランプ開放制御要素(23)をクランプユニット(18)及び作動ユニット(17)に向けてより低い位置に維持するためのフック要素(30)をさらに備える。縫合装置の動作サイクル中、両頭針は最初に保持ユニット(12)と接触し得る(図3A)。2つの顎要素を合わせた後、両頭針(2)の第1の端部が交互機構(11)と係合し、クランプユニット(18)をクランプ開放制御要素(23)に向けて上方に押しやる。これにより、クランプユニットのクランプ要素(15)は、第1の表面特徴(28)と係合し、両頭針(2)に第1の保定力を加える(図3B)。顎要素が開くと、両頭針は、保持機構(12)によってこの針に加えられる第2の保定力よりも大きい第1の保定力によってこの針を保持するので、交互機構によって保定される(図3C)。顎要素を再び閉じると(図3D)、両頭針は保持機構と係合し、再びクランプユニット及び作動ユニットをクランプ開放制御要素(23)に向けて押しやる。クランプ開放制御要素(23)の下端は、テーパ形状を有するクランプユニット(18)の上端と係合するように構成される。これは、第1のばね(26)の力とともに、クランプ要素(15)が両頭針を外すように、作動ユニットに対するクランプユニットの移動をもたらす。これにより、交互機構は解放モードになる。クランプユニットがその下方位置に移動すると、カムフォロアはフック要素(30)を通り越して移動し、それと相互作用してそれが解放されるようにし、クランプ開放制御要素(23)はその上方位置に戻ることができる。縫合装置を開くと、両頭針(2)は保持機構(12)によって保定される。このプロセスが繰り返されてもよく、それにより、顎要素が開位置から閉位置に移動するたびに、両頭針が縫合装置の顎要素の間を移動する。
図中の要素一覧
1. 縫合装置
2. 両頭針
3. 第1の顎要素
4. 第2の顎要素
5. ピボットジョイント
6. 顎開きばね
7. 第1の顎要素の近位端
8. 第1の顎要素の遠位端
9. 第2の顎要素の近位端
10. 第2の顎要素の遠位端
11. 交互機構
12. 保持機構
14. クランプユニットの第1の端部
15. クランプ要素
16. 糸穴
17. 作動ユニット
18. クランプユニット
19. 楔要素
20. 第2の表面特徴
21. 第2の相補的表面
23. クランプ開放制御要素
24. カムガイド
25. カムフォロア
26. 第1のばね
27. 第2のばね
28. 第1の表面特徴
29. クランプ要素作動体
30. フック要素
発明のさらなる詳細
1. 両頭針の針移動を伴う縫合装置であって、
開位置と閉位置との間で互いに対して移動可能な第1の顎要素及び第2の顎要素であって、
〇前記第1の顎要素は、前記顎要素が前記閉位置に移動するたびに、
●交互機構が前記両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される保定位置と、
●前記交互機構が前記針を解放するように構成される解放位置と、の間を交互に切り替わる前記交互機構を備えており、
〇前記第2の顎要素は、前記両頭針の第2の端部の保定及び解放を行うための保持機構を備え、前記保持機構は、前記第1の保定力よりも弱い第2の保定力で前記両頭針の前記第2の端部を保定するように構成されている、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素を備える、前記縫合装置。
2. 前記縫合装置は、前記交互機構が前記解放位置にあり、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記保持機構が前記両頭針の前記第2の端部を保定し、前記交互機構が前記保定位置にあり、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記両頭針の前記第2の端部が前記保持機構から解放されるように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
3. 前記交互機構が能動機構であり、前記保持機構が受動機構である、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
4. 前記縫合装置は、前記顎要素が前記閉位置に移動するたびに、前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間で前記両頭針を移動させるように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
5. 前記縫合装置は、前記顎要素が前記開位置に移動するたびに、前記両頭針が、前記交互機構によって接触されることと、前記保持機構によって接触されることとを、交互に行うように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
6. 前記交互機構が、前記解放位置において、前記第2の保定力よりも弱い第3の保定力で前記両頭針を保定するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
7. 前記第1の保定力が前記第2の保定力よりも強く、前記第2の保定力が前記第3の保定力よりも強い、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
8. 前記第3の保定力の大きさなどの前記第3の保定力が、実質的にゼロである、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
9. 前記第1の保定力、前記第2の保定力、及び/または前記第3の保定力は、前記両頭針の軸方向の長さに平行な力の大きさなど、前記両頭針を前記交互機構及び前記保持機構からそれぞれ変位させるのに必要な力として規定される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
10. 前記第1の保定力は、前記両頭針の前記軸方向の長さに平行な力であり、前記交互機構の前記保定位置などにある前記両頭針を前記第1の顎要素などから離して、前記交互機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
11. 前記第2の保定力は、前記両頭針の前記軸方向の長さに平行な力であり、前記両頭針を前記第2の顎要素などから離して、前記保持機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
12. 前記第3の保定力は、前記両頭針の前記軸方向の長さに平行な力であり、前記交互機構の前記解放位置などにある前記両頭針を前記第1の顎要素などから離して、前記交互機構から引き抜くために必要とされる力の大きさとして規定される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
13. 前記両頭針が、くぼみ及び/または突起などの少なくとも1つの表面特徴を含む、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
14. 前記両頭針の前記第1の端部は第1の表面特徴を備え、及び/または前記両頭針の前記第2の端部は第2の表面特徴を備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
15. 前記1つ以上の表面特徴が、前記両頭針の前記軸方向の長さに沿って異なる位置に配置され、前記位置で前記両頭針の少なくとも一部の周りに延在する、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
16. 前記1つ以上の表面特徴が、前記両頭針の前記軸方向の長さに平行であるなどの環状形状を有する、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
17. 前記交互機構が、前記両頭針を保定するために、前記保定位置で、前記第1の表面特徴に接触するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
18. 前記保持機構が、前記両頭針を保定するために、前記第2の表面特徴に接触するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
19. 前記第1の表面特徴及び/または前記第2の表面特徴が、前記両頭針の前記軸方向の長さと平行な平面内に丸みを有する、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
20. 前記保持機構が、スナップ式機構を備えるか、またはスナップ式機構からなる、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
21. 前記保持機構が、前記第2の表面特徴の少なくとも一部と係合するように構成された第2の相補的表面を備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
22. 前記第2の表面特徴及び前記第2の相補的表面のうちの少なくとも1つが、突起を含むか、または突起からなる、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
23. 前記第2の表面特徴及び前記第2の相補的表面の両方は、突起を含むか、または突起からなる、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
24. 前記第2の表面特徴及び前記第2の相補的表面の一方が突起であり、他方がくぼみである、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
25. 前記第2の相補的表面は、前記顎要素が前記閉位置にあるときに、前記第2の表面特徴に解放可能に付着するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
26. 前記交互機構が、前記交互機構の前記保定位置で、前記両頭針に接触するためのクランプ要素を備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
27. 前記クランプ要素は、前記交互機構の前記保定位置で、前記両頭針の前記第1の表面特徴と接触するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
28. 前記交互機構は、前記両頭針の前記軸方向に実質的に沿って平行移動するように構成された作動ユニットを備え、前記交互機構は、前記作動ユニットが上方位置と下方位置との間を交互に動くとき、前記解放位置と前記保定位置との間で切り替えられる、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
29. 前記クランプ要素は、クランプユニットの端部に設けられ、前記作動ユニットは、前記保定位置及び/または前記解放位置で前記クランプユニットと係合するように構成される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
30. 前記保定位置及び/または前記解放位置において、前記作動ユニットは、少なくとも部分的に前記クランプユニットを包み込み、または前記クランプユニットは少なくとも部分的に前記作動ユニットを包み込む、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
31. 垂直軸を中心に回転可能なクランプ開放制御要素を備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
32. 前記クランプ開放制御要素が、実質的に円筒形形状を有する、項目31に記載の縫合装置。
33. 好ましくは前記クランプ開放制御要素の中空内部にカムガイドを備える、項目31~32のいずれか1項に記載の縫合装置。
34. クランプユニットの対応するカムフォロアが、前記カムガイド内に配置される、項目31~33のいずれか1項に記載の縫合装置。
35. 前記装置は、前記クランプユニットへの垂直方向の力によって引き起こされる前記クランプ開放制御要素の回転が、前記クランプ開放制御要素に、前記両頭針を保定させるか、または前記両頭針を解放させるように構成される、項目31~34のいずれか1項に記載の縫合装置。
36. 前記交互機構が、カム本体と、少なくとも1つの停止部材とを備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
37. 前記カム本体は、前記作動ユニットの上端に固定されている、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
38. 前記縫合装置が、前記交互機構に接続された回転可能なホイールを備える、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
39. 前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が互いに対して前記開位置から前記閉位置に移動するとき、前記第1の顎要素または前記第2の顎要素から前記回転可能なホイールに力が伝達され、それによって前記回転可能なホイールを回転させる、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
40. 前記回転可能なホイールは、前記回転可能なホイールの回転により、前記交互機構が前記開位置と前記閉位置との間で切り替わるように配置される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
41. 前記顎要素が顎を形成するように、前記第1の顎要素の近位端が、前記第2の顎要素の近位端に物理的に接続される、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
42. 前記交互機構及び前記保持機構が、前記顎要素の遠位端に位置する、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
43. 前記顎要素が、共通のピボットジョイントの周りで互いに対して枢動可能である、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。
44. 前記回転可能なホイールが、前記ピボットジョイントに位置する、先行項目のいずれか1項に記載の縫合装置。
45. 前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間に配置された顎開きばねをさらに備える、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。
46. 前記交互機構の前記位置を手動で制御するためのクランプ開放制御要素をさらに備える、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。
47. 前記クランプ開放制御要素の作動が、前記交互機構を前記開位置に移動させる、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。
48. 前記針移動機構が自動式である、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。
49. 前記縫合装置が使い捨て可能である、先行項目のいずれかに記載の縫合装置。

Claims (17)

  1. 両頭針の自動針移動を伴う片手用自動縫合装置であって、
    開位置と閉位置との間で互いに対して移動可能な第1の顎要素及び第2の顎要素であって、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素は、共通のピボットジョイントの周りで互いに対して枢動可能であり、
    〇前記第1の顎要素は、交互機構を備え、前記交互機構は、前記顎要素を互いに押し合わせることによって前記顎要素が前記閉位置に移動すると、
    ●前記交互機構が前記両頭針の第1の端部を第1の保定力で保定するように構成される保定位置と、
    ●前記交互機構が前記針を解放するように構成される解放位置と、の間を交互に自動的に切り替わるように構成されており、
    〇前記第2の顎要素は、前記両頭針の第2の端部の保定及び解放を行うための保持機構を備え、前記保持機構は、前記第1の保定力よりも弱い第2の保定力で前記両頭針の前記第2の端部を保定するように構成されている、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素を備える、前記片手用自動縫合装置。
  2. 前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間に配置された顎開きばねをさらに備え、前記顎開きばねは、使用者が前記顎要素を押し合わせた後に、前記顎が開位置に戻るように構成される、請求項1に記載の片手用自動縫合装置。
  3. 前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間を往復する前記針の前記移動が、前記交互機構と機械的に同期している、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  4. 前記片手用自動縫合装置は、前記交互機構が前記解放位置にあり、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記保持機構が前記両頭針の前記第2の端部を保定し、前記交互機構が前記保定位置にあり、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記両頭針の前記第2の端部が前記保持機構から解放されるように構成される、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  5. 前記交互機構が能動機構であり、前記保持機構が受動機構である、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  6. 前記交互機構が、前記解放位置において、前記第2の保定力よりも弱い第3の保定力で前記両頭針を保定するように構成される、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  7. 前記第1の保定力は、前記保定位置にある前記交互機構から前記両頭針を移動させるのに必要な力として規定され、前記第3の保定力は、前記解放位置にある前記交互機構から前記両頭針を移動させるのに必要な力として規定され、前記第2の保定力は、前記保持機構から前記両頭針を移動させるのに必要な力として規定される、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  8. 前記両頭針の前記第1の端部は第1の表面特徴を備え、前記両頭針の前記第2の端部は第2の表面特徴を備え、
    前記交互機構は、前記両頭針を保定するために、前記保定位置で前記第1の表面特徴と係合するように構成され、前記保持機構は、前記両頭針を保定するために、前記第2の表面特徴と係合するように構成される、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  9. 前記交互機構は、前記交互機構が前記保定位置にあるとき、前記両頭針を保定するために前記第1の表面特徴に係合するように構成されたクランプ要素を備える、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  10. 前記保持機構は、前記両頭針の前記第2の表面特徴と係合するように構成された第2の相補的表面を備える、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  11. 前記保持機構及び前記第2の相補的表面は、スナップフィット機構に従って係合するように構成される、請求項10に記載の片手用自動縫合装置。
  12. 前記片手用自動縫合装置は、前記顎要素が前記閉位置にあるときに、前記第2の相補的表面が前記第2の表面特徴に解放可能に付着するように構成される、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  13. 前記片手用自動縫合装置は、前記ピボットジョイントに配置された回転可能なホイールであって、前記交互機構に接続されており、前記第1の顎要素及び前記第2の顎要素が、互いに対して前記開位置から前記閉位置に移動するたびに、前記回転可能なホイールが回転して、前記交互機構に前記開位置と前記閉位置との間で切り替わらせるように構成される、前記回転可能なホイールを備える、先行請求項のいずれか1項に記載の片手用自動縫合装置。
  14. 前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間に配置された顎開きばねをさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の片手用自動縫合装置。
  15. 前記交互機構を前記開位置に移動させるためのクランプ開放制御要素をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の片手用自動縫合装置。
  16. 前記片手用自動縫合装置を閉じて開けると、前記両面針が、前記第1の顎要素と前記第2の顎要素との間を自動的に移動する、先行請求項のいずれかに記載の片手用自動縫合装置。
  17. 前記片手用自動縫合装置が使い捨てである、先行請求項のいずれかに記載の片手用自動縫合装置。

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