JP6358247B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、例えば特許文献1に記載された行動認識技術のように、ユーザの位置情報を取得してこれに基づいてユーザに情報を提供する技術が数多く開発されている。ユーザの位置情報は、一般的に緯度経度情報として表現される。緯度経度情報を取得する方法としては、端末装置に搭載されたGPS(Global Positioning System)受信機を利用した測位や、Wi−Fi規格などの無線通信における固定基地局との間の信号強度を利用した測位などが利用される。
特開2011−81431号公報
しかしながら、GPSやWi−Fi通信などを利用した測位によって高い精度の緯度経度情報を継続して取得することは困難である。GPSは高い精度の緯度経度情報を提供するが、受信機が継続的に電力を消費することは端末装置の電池の消耗を早める。また、建物内など衛星からの電波が受信されない場所ではGPSによる測位は困難である。Wi−Fi通信を利用した測位は、基地局さえ設置されていれば建物内でも利用可能であるが、GPSに比べると緯度経度情報の精度が低い。
その一方で、行動認識技術のような、ユーザの位置情報を利用する側では、必ずしもユーザの位置情報自体が必要とされるわけではないことも多い。例えば、上記の特許文献1に記載された技術のように、ユーザが自宅にいるのか、職場にいるのか、といったような場所属性の情報、または単にユーザがどこかの場所に滞在しているのか、移動しているのかといった情報が必要とされるのであって、ユーザの位置情報自体が必要とされるわけではないことも多い。
そこで、本開示では、位置情報に依存することなくユーザの滞在を検出することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提案する。
本開示によれば、端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する無線局情報取得部と、上記無線局が上記端末装置と通信可能であった時間に基づいて上記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成するクラスタリング部と、上記端末装置が上記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を上記端末装置が上記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する滞在検出部とを含む情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得することと、上記無線局が上記端末装置と通信可能であった時間に基づいて上記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成することと、上記端末装置が上記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を上記端末装置が上記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出することとを含む情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する機能と、上記無線局が上記端末装置と通信可能であった時間に基づいて上記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成する機能と、上記端末装置が上記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を上記端末装置が上記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
ユーザが携帯している端末装置が通信可能な無線局をクラスタリングした結果に基づいてユーザの滞在場所を検出し、それらの無線局と通信可能な状態の持続をユーザの滞在として検出することによって、ユーザの位置情報を特定しなくても、ユーザの滞在を検出することができる。
以上説明したように本開示によれば、位置情報に依存することなくユーザの滞在を検出することができる。
本開示の第1の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態におけるAP情報の取得の例を示す図である。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタリングの処理の例を示すフローチャートである。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の例を示すフローチャートである。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の具体例を示す図である。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の具体例を示す図である。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の具体例を示す図である。 本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の具体例を示す図である。 本開示の第1の実施形態における滞在状態検出結果の例を示す図である。 本開示の第1の実施形態において地図上に滞在場所を表示する例を示す図である。 本開示の第1の実施形態において地図上に滞在場所を表示する例を示す図である。 本開示の第2の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。 本開示の第2の実施形態において、基地局とアクセスポイントとによってそれぞれ認識される滞在場所について説明するための図である。 本開示の第2の実施形態において、滞在場所の階層的な関係を利用して移動中の端末装置の動作を制御する例について説明するための図である。 本開示の第2の実施形態において、滞在場所の階層的な関係を利用して移動中の端末装置の動作を制御する例について説明するための図である。 本開示の第3の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.システム構成
1−2.情報処理装置の機能構成
1−3.AP情報の例
1−4.クラスタリング処理の例
1−5.クラスタ統合処理の例
1−6.滞在状態検出の例
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.ハードウェア構成
5.補足
(1.第1の実施形態)
(1−1.システム構成)
図1は、本開示の第1の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。図1を参照すると、本開示の第1の実施形態に係るシステム10は、端末装置100aと、サーバ100bとを含みうる。端末装置100aは、Wi−FiのアクセスポイントAP1,AP2と通信可能である。また、端末装置100aは、サーバ100bと、有線または無線の各種ネットワークを介して通信可能でありうる。この場合、端末装置100aとサーバ100bとの通信は、アクセスポイントAP1,AP2のうちのいずれかを介したものであってもよいし、別の経路を介したものであってもよい。
端末装置100aは、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット型端末、ノート型またはタブレット型のPC(Personal Computer)、携帯型メディアプレーヤ、携帯型ゲーム機などの情報端末でありうる。あるいは、端末装置100aは、情報端末に備えられるような表示部を有さず、専らセンシングデータを取得して送信または蓄積するセンサログ端末、またはWi−Fi通信などに用いられるモバイルルータなどであってもよい。端末装置100aがユーザによって携帯されて移動すると、端末装置100aが通信可能なWi−Fiのアクセスポイントは時間の経過とともに変化する。図示された例ではアクセスポイントAP1,AP2の2つが例示されているが、場合によっては通信可能なアクセスポイントは1つまたは3つ以上でありうる。また、通信可能なアクセスポイントがない場合もありうる。
本開示のいくつかの実施形態では、端末装置100aが通信可能な無線局を示す情報に基づいて、「端末装置100aがどこかの場所に滞在している」ことが検出される。なお、これらの実施形態において、「端末装置100aがどこの場所に滞在しているか」は問題にならない。つまり、端末装置100aがどこかの場所に滞在していることは、端末装置100aの位置情報とも、その場所の位置情報とも関係なく検出されうる。従って、本明細書において、「場所」という用語は、例えば「端末装置100aが12:00から13:00まで滞在していたどこか」といったような抽象的な場所を意味するのであって、必ずしも、例えば緯度経度情報のような具体的な位置情報と結びつくものではない。
以下で説明する第1の実施形態では、Wi−FiのアクセスポイントAPが、端末装置100aが通信可能な無線局として検出される。アクセスポイントAPは、特定の場所に固定されていることが望ましいが、その場所がどこであるかは必ずしも認識されなくてよい。
ここで、端末装置100aの滞在場所を認識するための処理は、端末装置100aの内部で実行されてもよいし、サーバ100bで実行されてもよいし、端末装置100aとサーバ100bとに分散して実行されてもよい。処理が端末装置100aの内部で実行される場合、システム10はサーバ100bを含まず、端末装置100aはサーバ100bと通信しなくてもよい。なお、サーバ100bは、単一のサーバ装置によって実現されてもよく、有線または無線の各種ネットワークで互いに接続された複数のサーバ装置の協働によって実現されてもよい。また、サーバ装置には、デスクトップ型のPCなどが含まれてもよい。端末装置100aと、サーバ100bを実現する1または複数のサーバ装置とは、いずれも後述する情報処理装置のハードウェア構成によって実現されうる。
(1−2.情報処理装置の機能構成)
図2は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。図2に示される情報処理装置100は、図1に示した端末装置100aまたはサーバ100bのいずれかとして実現されうる。あるいは、情報処理装置100は、端末装置100aとサーバ100bとが協働して実現される機能の集合体であってもよい。
情報処理装置100は、通信部110と、無線局情報取得部120と、無線局履歴DB125と、クラスタリング部130と、無線局クラスタDB135と、滞在検出部140とを含む。また、情報処理装置100は、測位制御部150、行動認識制御部155、場所特定部160、および/または表示制御部170を含んでもよく、さらに表示部180を含んでもよい。通信部110は、情報処理装置100が備える通信装置によって実現されうる。また、無線局履歴DB125および無線局クラスタDB135は、情報処理装置100が備えるストレージ装置によって実現されうる。表示部180は、情報処理装置100に含まれる場合には、出力装置であるディスプレイによって実現されうる。なお、表示部180ともに、またはこれに代えて、スピーカによる音声出力が、ユーザに情報を提供するために用いられてもよい。それ以外の各部は、情報処理装置100が備えるCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサがプログラムに従って動作することによってソフトウェア的に実現されうる。
通信部110は、端末装置100aにおいて実現される場合、Wi−Fi通信を実行し、通信可能なアクセスポイントを示す情報を無線局情報取得部120に提供する。あるいは、通信部110は、サーバ100bにおいて実現される場合、端末装置100aが実行したWi−Fi通信において通信可能であったアクセスポイントを示す情報を、端末装置100aからネットワーク通信を介して受信し、これを無線局情報取得部120に提供する。この情報を、以下の説明ではアクセスポイント情報(AP情報)ともいう。AP情報は、例えばBSSID(basic service set identifier)のようなアクセスポイントIDを含みうる。
無線局情報取得部120は、通信部110からAP情報を取得する。また、無線局情報取得部120は、アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった時間を示す情報を取得する。より具体的には、無線局情報取得部120は、AP情報が取得された時刻を示すタイムスタンプをAP情報とともに通信部110から取得してもよいし、AP情報を通信部110から取得した時刻を示すタイムスタンプを内部的に生成してもよい。さらに、無線局情報取得部120は、端末装置100aがアクセスポイントから受信した電波の強度を示すRSSI(received signal strength indicator)など、アクセスポイントの状態を示すメタ情報をAP情報とともに通信部110から取得してもよい。無線局情報取得部120が取得するAP情報の時間間隔は任意に設定されうるが、間隔が短いほどより高い精度で端末装置100aの滞在を検出することが可能である。無線局情報取得部120によって取得されたAP情報その他の情報は、無線局履歴DB125に蓄積される。
クラスタリング部130は、無線局履歴DB125に蓄積されたAP情報から、各アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった時間を特定し、この時間に基づいてアクセスポイントをクラスタリングして無線局クラスタを生成する。より具体的には、クラスタリング部130は、同時に端末装置100aと通信可能であった1または複数のアクセスポイントによって無線局クラスタを生成しうる。ここで、「同時に通信可能であった」ことは、同一時刻に通信可能であったことを意味してもよいし、所定の短い時間に前後して通信可能であったことを意味してもよい。また、クラスタリング部130は、各アクセスポイントが通信可能であった時間の分布に基づいて、「同時に通信可能であった」と判定するための時間幅を動的に変更してもよい。クラスタリング部130は、生成した無線局クラスタの情報を無線局クラスタDB135に格納する。
また、クラスタリング部130は、各アクセスポイントについて信頼度を算出し、この信頼度に基づいてアクセスポイントをクラスタリングしてもよい。ここで、信頼度は、端末装置100aが各アクセスポイントと通信可能であったことが、端末装置100aがどこかの場所に滞在している状態を示す情報としてどの程度信頼できるかを示すものでありうる。例えば、端末装置100aを携帯したユーザが移動しているときに一瞬だけ通信可能になったアクセスポイントと、ユーザが自宅や職場などに滞在しているときに継続して通信可能であったアクセスポイントとでは、信頼度が異なりうる。また、ユーザの滞在場所から遠くにあるが弱い電波強度で通信可能であるアクセスポイントと、ユーザの滞在場所の近くにあって強い電波強度で通信可能であるアクセスポイントとでも、信頼度が異なりうる。それゆえ、クラスタリング部130は、AP情報によって示されるアクセスポイントの中から、信頼度が高いアクセスポイントを選別してクラスタリングしうる。なお、信頼度の算出の具体的な例については後述する。
さらに、クラスタリング部130は、所定の期間(例えばある1日)に取得されたAP情報に基づいてアクセスポイントをクラスタリングして1次クラスタ(予備クラスタ)を生成し、1次クラスタを所定の期間以前(例えば前日以前)に取得されたAP情報に基づいて生成された2次クラスタ(無線局クラスタ)に統合することによって無線局クラスタを逐次更新してもよい。ここで、所定の期間は、ユーザの行動にある程度の規則性が示される期間であれば1日には限られず、例えば週や月を単位としてもよい。過去の期間においてまだ無線局クラスタが生成されていない場合、1次クラスタがそのまま2次クラスタになってもよい。
上記の1次クラスタと2次クラスタとの統合では、1次クラスタが2次クラスタと共通するアクセスポイントを含み、該1次クラスタに含まれる他のアクセスポイントが他の2次クラスタとは共通しない場合に、1次クラスタが2次クラスタに統合される。つまり、1次クラスタに含まれる他のアクセスポイントも2次クラスタに追加されうる。一方、1次クラスタが複数の2次クラスタと共通するアクセスポイントを含む場合、該複数の2次クラスタが併合されて新たな2次クラスタが形成され、1次クラスタに含まれる他のアクセスポイントはこの新たな2次クラスタに追加されうる。また、1次クラスタに含まれるアクセスポイントが2次クラスタとは共通しない場合、該1次クラスタに対応する新たな2次クラスタが生成されうる。このような処理によって、2次クラスタ(無線局クラスタ)に含まれるアクセスポイントが重複することを防ぎ、後述する滞在検出の処理を容易にすることができる。なお、クラスタの統合処理の具体的な例については後述する。
また、クラスタリング部130は、1次クラスタと2次クラスタとの統合にあたって、各アクセスポイントの信頼度を考慮してもよい。この信頼度は、端末装置100aが各アクセスポイントと通信可能であったことが、端末装置100aがどこかの場所に滞在している状態を示す情報としてどの程度信頼できるかを示すという点で、上述した信頼度(1次クラスタの生成時に用いられうる信頼度)と共通しうる。しかし、2次クラスタは過去に1次クラスタに含まれるものとして既に抽出されたアクセスポイントを含むクラスタであるため、信頼度の算出方法は1次クラスタの生成時とクラスタの統合時とで異なりうる。より具体的には、クラスタの統合時の信頼度は、各アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった通算の時間または頻度に基づいて算出されうる。ここでの時間または頻度は、例えば無線局履歴DB125に格納されたAP情報を参照することによって算出されてもよいし、無線局クラスタDB135に格納された無線局クラスタの情報に含まれる、各アクセスポイントが1次クラスタに含まれるものとして抽出された回数によって間接的に参照されてもよい。
クラスタ統合時にアクセスポイントの信頼度を算出した場合、クラスタリング部130は、2次クラスタに含まれるアクセスポイントのうち信頼度が低いアクセスポイントについて、1次クラスタに含まれるアクセスポイントとの照合をスキップしてもよい。この場合、該アクセスポイントは、他の信頼度が高いアクセスポイントの照合結果に従って2次クラスタに追加されうる。この結果、信頼度が低いアクセスポイントがそれまでの2次クラスタとは異なる2次クラスタに追加されることになる場合には、元の2次クラスタから該アクセスポイントが削除されてもよい。これによって、例えば、信頼度が低いアクセスポイント(クラスタリングの対象から除外されるほどではないが、比較的短い時間や弱い電波強度でしか通信可能にならないアクセスポイント)が毎回異なる1次クラスタに含まれることで、2次クラスタが際限なく膨張することを防ぐことができる。同様に、クラスタリング部130は、1次クラスタを生成するときに算出された信頼度に基づいて、1次クラスタのアクセスポイントの信頼度が低い場合にも、アクセスポイントの照合をスキップしてもよい。
滞在検出部140は、無線局クラスタDB135に格納された無線局クラスタの情報に基づいて、端末装置100aがどこかの場所に滞在している状態を検出する。より具体的には、滞在検出部140は、端末装置100aが無線局クラスタに含まれるアクセスポイントと通信可能である状態を、端末装置100aが該無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する。滞在検出部140は、例えば、端末装置100aが取得した最新のAP情報(端末装置100aが現時点で通信可能なアクセスポイントを示す)を無線局情報取得部120から取得して、リアルタイムで端末装置100aの滞在状態を検出してもよい。また、滞在検出部140は、過去に端末装置100aから取得されたAP情報(端末装置100aが通信可能であったアクセスポイントの履歴を示す)を無線局履歴DB125から取得して、事後的に端末装置100aの滞在状態を検出してもよい。ここで、滞在検出部140によって滞在の検出に用いられるAP情報と、クラスタリング部130によって無線局クラスタの生成に用いられるAP情報とは、重複していてもよい。つまり、情報処理装置100では、同じ期間に取得されたAP情報について、クラスタリング部130の処理によって無線局クラスタが生成されるとともに、滞在検出部140によって無線局クラスタを基準にして端末装置100aの滞在状態が検出されてもよい。
測位制御部150は、滞在検出部140によるリアルタイムの滞在検出の結果に基づいて、端末装置100aでの測位動作を制御する。より具体的には、測位制御部150は、端末装置100aがいずれかの無線局クラスタに対応するアクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能になったときに測位動作を停止(または動作間隔を延長)し、端末装置100aが上記アクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能ではなくなったときに測位動作を再開(または動作間隔を短縮)してもよい。例えば、端末装置100aを携帯したユーザがどこかの場所に滞在している場合、ユーザの位置の変化は小さいと推定されるため、測位制御部150が測位動作を停止させたり、測位動作の間隔を移動中よりも延長したりすることによって、ユーザの位置検出の精度を下げることなく、測位動作による電力消費を抑制することができる。
例えば、測位がGPSを利用して実行される場合、GPSの電波の受信に電力が消費される。また、ユーザが滞在する場所は、GPSの電波を受信することが困難な建物内である場合も多い。従って、ユーザの滞在中にGPS受信機の動作を停止(または動作間隔を延長)できれば、GPS受信機が受信困難な電波を受信するために過剰な電力を消費することを防ぐことができる可能性が高い。また、測位がWi−Fi通信を利用して実行される場合も、アクセスポイントの情報を緯度経度情報に変換するための演算や、外部にあるデータベースへのアクセスに電力が消費されるため、測位動作を停止(または動作間隔を延長)することによって電力消費を抑制することができる。なお、端末装置100aにおける測位動作は、GPSやWi−Fi通信を利用するものには限られず、例えば他のNSS(Navigation Satellite System)を利用したものであってもよい。
行動認識制御部155は、滞在検出部140によるリアルタイムの滞在検出の結果に基づいて、端末装置100aでの行動認識動作を制御する。端末装置100aでの行動認識動作は、例えば、GPSやWi−Fi通信などを利用して取得される位置情報に加えて、端末装置100aが有する加速度センサなど各種のセンサの検出結果を利用してユーザの動作や乗り物への搭乗などを認識する動作である。例えば、行動認識制御部155は、端末装置100aがいずれかの無線局クラスタに対応するアクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能になったときに行動認識動作を停止(または動作間隔を延長)し、端末装置100aが上記アクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能ではなくなったときに行動認識動作を再開(または動作間隔を短縮)してもよい。端末装置100aを携帯したユーザがどこかの場所に滞在している場合、ユーザが例えば乗り物に乗ったりする可能性は低いと推定されるため、行動認識制御部155が行動認識動作を停止させたり、行動認識動作の間隔を移動中よりも延長したりすることによって、ユーザの行動認識の精度を下げることなく、行動認識動作による電力消費を抑制することができる。
場所特定部160は、滞在検出部140が検出した滞在場所を位置情報に対応付ける。上述の通り、滞在検出部140によって検出される滞在場所は、無線局クラスタに基づいて特定される抽象的な場所であって、具体的な位置情報とは結びついていない。例えば上記のGPSの制御の場合や、行動認識において場所自体を特定する必要がない場合などでは、滞在場所を位置情報と対応付けることは必ずしも必要ではないため、場所特定部160は設けられなくてもよい。しかし、例えば後述する画面への滞在場所の表示のような場合には、滞在場所の位置が特定されていることが有用である。このような場合に、場所特定部160が設けられ、端末装置100aがGPSやWi−Fi通信などを利用した測位によって取得した位置情報を、例えば該位置情報が取得された時刻に基づいて滞在場所に対応付ける。あるいは、場所特定部160は、ユーザによる入力操作によって指定した位置情報を滞在場所に対応付けてもよい。
表示制御部170は、場所特定部160によって対応付けられた位置情報に基づいて、滞在検出部140が検出した滞在場所を地図上に表示した画像を表示部180に表示させる。ここでいう地図は、緯度経度情報に基づいて構成される2次元の地図には限られず、建物のフロアを表す3次元の地図などをも含む。表示部180が情報処理装置100に含まれる場合、表示制御部170は、表示部180を内部的に制御して画像を表示させる。あるいは、表示部が情報処理装置100(例えばサーバ100b)には含まれず、他の装置(例えば端末装置100a)に含まれる場合、表示制御部170は、通信装置を介して表示部を制御して画像を表示させる。なお、滞在場所を地図上に表示した画像の例については後述する。
(1−3.AP情報の例)
図3は、本開示の第1の実施形態におけるAP情報の取得の例を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置100では、無線局情報取得部120が、端末装置100aが通信可能なアクセスポイントを示すAP情報を取得する。AP情報は、例えばBSSIDのようなアクセスポイントIDを含みうる。図3は、ある1日において取得されたアクセスポイントID(APID)を時系列で示すグラフである。
図示された例では、0:00から8:41まで(時間帯TZ1)、同じAPID(A群とする)が継続して取得されている。このことから、時間帯TZ1において、端末装置100aを所持しているユーザは、A群のアクセスポイントと通信可能などこかの場所(場所Aとする)に滞在していると推定される。
8:41に取得されるAPIDが変化し、その後9:32まで(時間帯TZ2)、次々に新たなAPIDが取得される。この時間帯TZ2において取得されたAPIDは、比較的短い時間で再び取得されなくなる。このことから、時間帯TZ2において、ユーザは場所Aから他の場所に移動中であると推定される。
9:32から19:39まで(時間帯TZ3)は、時間帯TZ1において取得されたものとは異なるAPID(B群とする)が継続して取得されている。このことから、時間帯TZ3において、ユーザは、B群のアクセスポイントと通信可能などこかの場所(場所Bとする)に滞在していると推定される。A群のアクセスポイントとB群のアクセスポイントとは異なることから、場所Aと場所Bとは別の場所であると推定される。
19:39に取得されるAPIDが再び変化し、その後20:32まで(時間帯TZ4)、さらに新たなAPIDが取得されるとともに、時間帯TZ2に取得されたAPIDの一部が再び取得される。このことから、時間帯TZ4において、ユーザは、場所Bから他の場所に、時間帯TZ2における移動の経路と少なくとも一部が重複する経路で移動中であると推定される。
なお、ユーザが時間帯TZ2と時間帯TZ4とにおいて同一の経路で移動したとしても(図示された例では、ユーザが実際に同一の経路で移動している)、取得されるAPIDは異なりうる。これは、ユーザが電車に乗るなどして高速で移動している場合、各アクセスポイントと通信可能である時間が短いため、APID取得の周期によっては、必ずしも移動経路上に通信エリアを有するすべてのアクセスポイントが検出されるわけではないためである。
20:32以降(時間帯TZ5)は、時間帯TZ1において取得されたのと同じA群のAPIDが継続して取得される。このことから、時間帯TZ5において、ユーザは時間帯TZ1に滞在していたのと同じ場所Aに戻り、そこで再び滞在していると推定される。
本実施形態に係る情報処理装置100は、例えば上記のようにして取得されたAP情報に基づいてアクセスポイントをクラスタリングし、端末装置100aの滞在状態を検出する。図示された例では、時間帯TZ1,TZ3,TZ5において、同じアクセスポイントが継続して通信可能である。それゆえ、クラスタリング部130の処理では、時間帯TZ1のA群、時間帯TZ3のB群、および時間帯TZ5のA群について、それぞれクラスタが生成されうる。これに基づいて、滞在検出部140は、端末装置100aが時間帯TZ1,TZ3,TZ5にどこかの場所に滞在していたことを検出できる。また、上述したようなクラスタの統合処理が実行される場合、時間帯TZ1,TZ5の2つのA群のクラスタは併合されうる。従って、滞在検出部140は、端末装置100aが時間帯TZ1,TZ5にある場所Aに滞在していたことと、時間帯TZ3に別の場所Bに滞在していたこととを検出できる。さらに、この検出結果を一般的なユーザの生活時間帯にあてはめると、端末装置100aが時間帯TZ1,TZ5に滞在していた場所Aはユーザの自宅であり、時間帯TZ3に滞在していた場所Bは職場であることが推定される。この推定において、自宅や職場が具体的にどこであるかは特定されなくてよい。
(1−4.クラスタリング処理の例)
図4は、本開示の第1の実施形態におけるクラスタリングの処理の例を示すフローチャートである。処理は、上述の情報処理装置100において実行される。まず、無線局情報取得部120が、端末装置100aが通信可能なアクセスポイントを示す情報(AP情報)を通信部110から取得し、無線局履歴DB125に蓄積する(ステップS101)。ここで、AP情報は、クラスタリング部130がクラスタリングによって無線局クラスタを生成するのに十分な程度の期間にわたって蓄積される。AP情報が蓄積される期間は、例えば1日、またはそれ以上でありうる。
次に、クラスタリング部130が、無線局履歴DB125に蓄積されたAP情報に基づいて、クラスタリングするアクセスポイントを選別する(ステップS103)。ここで、クラスタリング部130は、例えば、各アクセスポイントについて算出された信頼度に基づいて、より信頼度が高いAP情報を、クラスタリング対象のアクセスポイントとして選別する。なお、選別時の信頼度の算出の具体的な例については後述する。
次に、クラスタリング部130は、選別されたアクセスポイントをクラスタリングする(ステップS105)。上述の通り、ここでのクラスタリングは、各アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった時間に基づくクラスタリングである。クラスタリング部130は、同一時刻に端末装置100aと通信可能であったアクセスポイントを同じクラスタに分類してもよい。また、クラスタリング部130は、所定の短い時間に前後して通信可能であったアクセスポイントを同じクラスタに分類してもよい。さらに、クラスタリング部130は、各アクセスポイントが通信可能であった時間の分布に基づいて、所定の短い時間の幅を動的に変更してもよい。
例えば以上のような処理によって、アクセスポイントがクラスタリングされ、無線局クラスタが生成される(後述するクラスタの統合処理がある場合には、1次クラスタ(予備クラスタ)が生成される)。以下では、ステップS103に示したアクセスポイントの選別処理について、例を用いてさらに詳細に説明する。
(アクセスポイントの選別処理)
上述の通り、クラスタリング部130は、各アクセスポイントについて信頼度を算出し、この信頼度に基づいてクラスタリング対象のアクセスポイントを決定する。信頼度は、例えば、アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった時間に基づいて算出される。この場合、クラスタリング部130は、より長い時間通信可能であったアクセスポイントについて、より高い信頼度を設定してもよい。通信可能であった時間は、(1)所定の期間において各アクセスポイントが通信可能であった通算の時間であってもよいし、(2)所定の期間において各アクセスポイントと通信可能な状態が持続した最長の時間であってもよい。
また、信頼度は、(3)アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった頻度に基づいて算出されてもよい。この場合、クラスタリング部130は、所定の期間においてより多い回数通信可能になったアクセスポイントについて、より高い信頼度を設定してもよい。通信可能になった回数は、最新のAP情報が蓄積された期間に限らず、それ以前の期間も含めてカウントされうる。
さらに、クラスタリング部130は、(4)端末装置100aに対してユーザからアクセスポイントを指定する操作が与えられた場合に、該操作によって指定されたアクセスポイントにより高い信頼度を設定してもよい。また、クラスタリング部130は、(5)端末装置100aが受信した各アクセスポイントからの信号の強度に基づいて信頼度を算出し、信号がより強いアクセスポイントにより高い信頼度を設定してもよい。
クラスタリング部130は、例えば上記の(1)〜(5)のそれぞれを任意に組み合わせて算出された信頼度に基づいてアクセスポイントを選別する。例えば、(A)通信可能であった時間を基準にする場合、上記の(1)、(2)および(5)によって算出された信頼度に基づいてアクセスポイントが選別されうる。また、(B)通信可能になった頻度を基準にする場合、上記の(3)、(4)および(5)に基づいてアクセスポイントが選別されうる。(C)外部入力情報を利用する場合、上記の(4)に基づいてアクセスポイントが選択されうる。以下、それぞれの例についてさらに説明する。
(A)通信可能であった時間を基準にする場合
端末装置100aがアクセスポイントと通信可能であった時間が長い場合、端末装置100aを携帯したユーザが、そのアクセスポイントの近傍に長い時間滞在したと推定することができる。例えば、自宅や職場など、ユーザが長時間滞在する場所に対応するアクセスポイントは、時間を基準にした選別によって抽出することができる。より具体的には、アクセスポイントの通信可能時間が所定の閾値以上であったり、全アクセスポイントの通信可能時間を比較した場合に上位(例えば所定の%などで表される)にあったりする場合に、そのアクセスポイントがクラスタリング対象として選別されうる。
(B)通信可能になった頻度を基準にする場合
上記の(A)の選別では、端末装置100aと通信可能であった時間が短いアクセスポイントがクラスタリング対象から除外される。しかし、そのようなアクセスポイントの中には、例えばカフェやコンビニエンスストアなど、ユーザが高い頻度で訪れるが滞在時間が短い場所に対応するアクセスポイントも含まれうる。このようなアクセスポイントは、例えば頻度を基準にした選別によって抽出できる。より具体的には、まず、(A)の選別で抽出されなかったアクセスポイントのうち、端末装置100aと通信可能であった時間がある程度長い((A)での閾値よりも短い閾値以上である、または(A)で抽出されなかったアクセスポイントの中で比較して上位にある)アクセスポイントを抽出する。さらに、抽出されたアクセスポイントのうち、過去に端末装置100aと通信可能になった回数が所定の回数以上、または通信可能時間の累計が所定の閾値以上であるものを、クラスタリングの対象として選別する。
(C)外部入力情報を利用する場合
上記の(A)および(B)の選別のように、よりユーザの滞在場所に対応する可能性が高いアクセスポイントを無線局履歴DB125に蓄積されたAP情報から自動的に選別するのとは別に、ユーザの操作や、外部サービスから与えられた情報などに基づいてアクセスポイントを選別してもよい。例えば、ユーザが端末装置100aに対して、ある場所に滞在していることを示す情報(例えば、「今は自宅にいます」、「今は職場にいます」など)を入力した場合、その時点で端末装置100aと通信可能であるアクセスポイントが、クラスタリングの対象として選別されうる。また、例えば端末装置100aが利用している通信サービスなどによって、ユーザが利用するアクセスポイントの情報が予め提供されている場合、それらのアクセスポイントが通信可能になった場合には自動的にクラスタリングの対象にしてもよい。このようにユーザや外部サービスから提供された情報を利用することによって、例えばユーザが初めて滞在する場所にあるアクセスポイントであっても、クラスタリングの対象として選別することが可能になる。
なお、(C)の選別は、上記の(A)または(B)の選別と組み合わされてもよい。この場合、(A)または(B)の選別によって抽出されたアクセスポイントが、(C)の選別でも抽出された場合、そのアクセスポイントについては(A)または(B)の選別のみによって抽出されたアクセスポイントよりも高い信頼度を設定し、例えば後述するクラスタの統合処理において優先的に利用することができる。
また、上記の(A)および(B)の選別において、上記(5)の端末装置100aが受信した各アクセスポイントからの信号の強度を組み合わせて信頼度を算出することによって、通信可能ではあるものの信号が弱いアクセスポイント除外することができ、無線局クラスタがカバーする領域が広くなりすぎるのを防止することができる。
最後に、上記の(A)および(B)を用いた選別の一例について、数式を用いて説明する。この例では、24時間(1日)を単位としてAP情報が選別される。選別にあたって用いられる信頼度のスコアScoreAPは、式1に示すように、過去m日分のスコアを重みづけして加算することによって算出されうる。なお、Wdayは各日のスコアの重み係数であり、過去の日ほど小さくなる。また、SubScoreAP dayは、各日の信頼度のスコアである。
Figure 0006358247
ここで、SubScoreAP dayは、アクセスポイントの信号強度StrAPと、アクセスポイントの通信可能時間合計TimeAP totalと、アクセスポイントの連続通信可能時間の最大値TimeAP contと、それぞれの重み係数Wtotal,Wcontとによって、式2に示すように求められうる。
Figure 0006358247
なお、上記の例では、無線局クラスタを構成するアクセスポイントを信頼度に基づいて選別することとしたが、例えば他の実施形態では、すべてのアクセスポイントがクラスタリングの対象になってもよい。この場合、信頼度に基づいて無線局クラスタの核になるアクセスポイントが選定され、核になるアクセスポイントと同時に、または近い時間に通信可能になったアクセスポイントによって無線局クラスタが構成されてもよい。
(1−5.クラスタ統合処理の例)
図5は、本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の例を示すフローチャートである。上述のように、情報処理装置100のクラスタリング部130は、所定の期間(例えばある1日)に取得されたAP情報に基づいてアクセスポイントをクラスタリングして1次クラスタ(予備クラスタ)を生成し、1次クラスタを所定の期間以前(例えば前日以前)に取得されたAP情報に基づいて生成された2次クラスタ(無線局クラスタ)に統合することによって無線局クラスタを逐次更新してもよい。
ここで、2次クラスタとして生成される無線局クラスタは、重複するアクセスポイントを含まないものでありうる。1次クラスタは、各アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった時間に基づいて生成されうるため、異なる時間に複数回通信可能になったアクセスポイントは複数のクラスタに含まれうる。共通するアクセスポイントを含む1次クラスタを2次クラスタに統合すれば、2次クラスタ(無線局クラスタ)に含まれるアクセスポイントが重複することを防ぐことができる。無線局クラスタが重複するアクセスポイントを含まないことによって、各アクセスポイントに対して無線局クラスタが一意に定まり、滞在検出部140による滞在検出の処理が容易になりうる。
クラスタ統合処理では、まず、クラスタリング部130が、既に生成されている2次クラスタに含まれるアクセスポイントの信頼度を算出する(ステップS201)。ここで、クラスタリング部130は、1次クラスタの生成時とは異なる基準で信頼度を算出しうる。なお、クラスタ統合時の信頼度の具体的な例については後述する。
次に、クラスタリング部130が、1次クラスタに含まれるアクセスポイントと2次クラスタに含まれるアクセスポイントとを照合する(ステップS203)。これによって、後述するように、例えば新たに生成された1次クラスタが既存の2次クラスタに含まれるべきか、既存の2次クラスタには含まれない新たな2次クラスタが追加されるべきか、既存の2次クラスタが併合されるべきか、といったことが判定される。
ここで、クラスタリング部130は、ステップS201で算出した信頼度に基づいて、2次クラスタの各アクセスポイントを1次クラスタのアクセスポイントと照合するか否かを決定しうる。従って、ステップS203では、必ずしも1次クラスタおよび2次クラスタに含まれるすべてのアクセスポイントが照合されるわけではなく、信頼度が高いアクセスポイントが限定的に照合されうる。
次に、クラスタリング部130が、1次クラスタのアクセスポイントと2次クラスタのアクセスポイントとを照合した結果に基づいて、2次クラスタを更新する(ステップS205)。このとき、2次クラスタ自体が更新されるのに加えて、2次クラスタに含まれる各アクセスポイントの出現頻度(各アクセスポイントが1次クラスタに含まれるものとして抽出された回数)などの付加的な情報が更新されてもよい。
(クラスタ統合時の信頼度)
上述の通り、クラスタリング部130は、2次クラスタに含まれるアクセスポイントの信頼度を算出し、この信頼度に基づいてアクセスポイントをクラスタの統合の判定に用いるか否かを決定しうる。ここでの信頼度は、例えば各アクセスポイントが端末装置100aと通信可能であった頻度に基づいて算出されうる。頻度は、2次クラスタの生成および更新に用いられたAP情報が蓄積された期間を通じて算出される。また、頻度には、より最近に通信可能であった回数がより大きく反映されてもよい。これは、アクセスポイントは撤去されたり移動されたりする場合があるため、ユーザの行動パターンが変わらなくても、検出されるアクセスポイントが変化することがありうるためである。
また、クラスタリング部130は、2次クラスタに含まれるアクセスポイントの信頼度を、各アクセスポイントのクラスタに対する寄与度に基づいて算出してもよい。アクセスポイントのクラスタに対する寄与度は、例えば、各アクセスポイントが新たな1次クラスタを2次クラスタに結合させるときの判定に用いられたか否かによって算出される。2次クラスタに1次クラスタを結合させるときの判定に用いられることが多いアクセスポイントは、その2次クラスタの特徴的なアクセスポイントであるともいえるため、信頼度が高いと推定される。
なお、クラスタリング部130は、2次クラスタに含まれるアクセスポイントの信頼度を、1次クラスタの生成時にアクセスポイントを選別するのに用いられた信頼度と同様にして算出してもよい。この場合、クラスタリング部130は、2次クラスタの生成および更新に用いられたAP情報が蓄積された期間を通じて、アクセスポイントが通信可能であった時間や回数を算出したり、アクセスポイントからの電波の強度の平均値を算出したり、そのアクセスポイントを特定する情報がユーザまたは外部サービスに与えられたか否かを判定したりしてもよい。
(クラスタ統合の具体例)
図6〜図9は、本開示の第1の実施形態におけるクラスタ統合処理の具体例を示す図である。本実施形態において、2次クラスタは、新たに生成された1次クラスタとの間でのアクセスポイントの照合の結果、例えば以下の4つの例のいずれかのように更新されうる。なお、以下の例において、各アクセスポイントは十分に信頼度が高いものとする。
図6には、新たに生成された1次クラスタが、2次クラスタ(クラスタA,クラスタB)のいずれにも含まれないアクセスポイント(未知のアクセスポイント)だけを含む例が示されている。この場合、クラスタの結合処理によって、該1次クラスタに含まれる未知のアクセスポイントを含む2次クラスタ(クラスタC)が新たに生成されうる。
図7には、新たに生成された1次クラスタが、ある2次クラスタ(クラスタA)に含まれるアクセスポイントだけを含む例が示されている。この場合、クラスタの結合処理によって、該1次クラスタは、アクセスポイントが共通する2次クラスタ(クラスタA)に統合される。結果として、2次クラスタ(クラスタA,クラスタB)に含まれるアクセスポイントには変化がない。ただし、2次クラスタ(クラスタA)におけるアクセスポイントの出現頻度(1次クラスタに含まれるものとして抽出された回数)は上昇しうる。
図8には、新たに生成された1次クラスタが、ある2次クラスタ(クラスタA)に含まれるアクセスポイントと、2次クラスタのいずれにも含まれないアクセスポイント(未知のアクセスポイント)とを含む例が示されている。この場合、クラスタの結合処理によって、該1次クラスタは、アクセスポイントが共通する2次クラスタ(クラスタA)にマージされ、未知のアクセスポイントもこの2次クラスタ(クラスタA)に追加される。
図9には、新たに生成された1次クラスタが、ある2次クラスタ(クラスタA)に含まれるアクセスポイントと、別の2次クラスタ(クラスタB)に含まれるアクセスポイントとを含む例が示されている。この場合、クラスタの結合処理によって、該1次クラスタと共通するアクセスポイントを含む2次クラスタ(クラスタA,クラスタB)同士が併合されて新たな2次クラスタ(クラスタA)になり、この2次クラスタに1次クラスタが統合される。1次クラスタに未知のアクセスポイントが含まれる場合、未知のアクセスポイントも新たな2次クラスタに追加される。
(1−6.滞在状態検出の例)
図10は、本開示の第1の実施形態における滞在状態検出結果の例を示す図である。図示された例では、AP情報に基づいて生成された無線局クラスタに対応付けて、P1〜P3の3つの場所での滞在が検出されている。それぞれの滞在場所は、無線局クラスタに含まれる1または複数のアクセスポイント(AP)に対応し、各無線局クラスタに含まれるアクセスポイントは重複しない。従って、滞在検出部140は、端末装置100aが通信可能なアクセスポイントに基づいて、端末装置100aのユーザがどの滞在場所に滞在しているか、または滞在場所の間を移動中であるかを検出することができる。
上述の通り、滞在検出部140による滞在の検出は、端末装置100aが現時点で通信可能なアクセスポイントの情報に基づいてリアルタイムで実行されてもよいし、端末装置100aが通信可能であったアクセスポイントの履歴に基づいて事後的に実行されてもよい。
(リアルタイムの滞在検出)
リアルタイムで滞在を検出する場合、滞在検出部140は、端末装置100aを携帯したユーザがいずれかの滞在場所に到着したこと、および該滞在場所から離脱したことを、短い時間遅延で認識することが可能である。図10に示された例の場合、滞在検出部140は、端末装置100aが場所P1〜場所P3のいずれかに対応するアクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能になったときに、ユーザがいずれかの滞在場所に到着したと判定し、端末装置100aが上記アクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能ではなくなったときに、ユーザが滞在場所から離脱したと判定する。また、ユーザがある滞在場所から離脱し、その後は他のどの滞在場所にも到着していない場合、ユーザは滞在場所の間を移動中であると判定する。これによって、例えば、ユーザにリアルタイムで滞在場所に関する情報を提供したり、端末装置100aが有するGPS受信機の動作を制御して電力を節約したりすることが可能である。
(事後的な滞在検出)
一方、事後的に滞在を検出する場合(リアルタイムでの検出結果を履歴として処理する場合を含む)、滞在検出部140は、端末装置100aを携帯したユーザがそれぞれの滞在場所に滞在していた時間を特定することが可能である。図10に示された例の場合、滞在検出部140は、端末装置100aが場所P1〜場所P3のいずれかに対応するアクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能になった時刻と、端末装置100aが上記アクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能ではなくなった時刻とに基づいて、ユーザがそれぞれの滞在場所に滞在していた時間を特定する。この結果、ユーザは0:00〜9:00および18:00〜23:59には場所P1に滞在しており、9:30〜12:00および13:00〜17:00には場所P2に滞在しており、12:00〜13:00には場所P3に滞在していたことが特定される。また、ユーザがいずれの場所にも滞在していなかった時間、つまり9:00〜9:30および17:00〜18:00は、ユーザが移動中であったと推定することができる。
上記のようにして取得された滞在場所および滞在時間の情報は、例えば、行動認識技術におけるユーザの場所属性の自動的な推定に利用されうる。例えば、場所P1は、ユーザが夜から朝にかけて滞在する場所であるため、帰る場所、つまり「自宅(Home)」であると推定されうる。一方、場所P2は、ユーザが昼間に長時間滞在する場所であるため、働く場所、つまり「職場(Office)」であると推定されうる。また、それぞれの場所での滞在時間や、場所間の遷移の順序から、ユーザの生活パターンを特定したり、平日/休日、日常/非日常を判定したりすることが可能である。例えば、図10に示された例のようにP1(朝)→P2→P3(昼)→P2→P1(夜)という滞在場所の遷移パターンを繰り返しているユーザが、ある日これとは異なる遷移パターンで行動した場合、この日がユーザの休日、またはユーザが日常とは異なる場所で働いた日(出張など)であったことが推定される。
また、それぞれの滞在場所への到着および離脱の時刻を履歴として蓄積することによって、ユーザの滞在場所と、その場所の到着/離脱予定時刻とを予測することが可能になる。このとき、履歴における到着/離脱時刻のばらつきから、予測の信頼度を算出することも可能である。例えば、図10に示されたような滞在場所間の遷移の履歴が所定の期間にわたって蓄積されている場合、8:30にユーザが場所P1(自宅)に滞在していれば、ユーザが間もなく場所P1(自宅)から離脱して場所P2(職場)への移動を開始することを予測し、移動経路の交通情報などを提供することができる。また、9:20にユーザが場所P1(自宅)を離脱して移動中であれば、ユーザが間もなく場所P2(職場)に到着することを予測し、職場での今日のスケジュール情報などを提供することができる。
(滞在場所の表示)
図11および図12は、本開示の第1の実施形態において地図上に滞在場所を表示する例を示す図である。上述のように、場所特定部160が、GPSなどを用いた測位の結果や外部サービスによって提供されるアクセスポイントの位置情報、またはユーザによる位置情報の入力などに基づいて、滞在検出部140が検出した滞在場所に位置情報を関連付けることによって、表示制御部170が滞在場所を地図上に表示することが可能になる。
本実施形態において、それぞれの滞在場所は、端末装置100aが特定のアクセスポイント(またはアクセスポイント群)と通信可能である場所として特定される。従って、図11および図12に示された例のように、地図上で滞在場所を示す表示DPlaceは、アクセスポイントからの電波の広がりに対応した広がりをもつ領域として表現されうる。図11では、各滞在場所に関連付けられた位置情報(緯度経度情報)が、位置表示DPositionとして表示され、滞在場所の表示DPlaceは位置表示DPositionを含む所定の範囲の領域として表現されている。外部サービスによって提供される情報やユーザが入力した情報などによって滞在場所の名称が与えられている場合、滞在場所の名称表示DNameが表示されてもよい。
ここで、1つの滞在場所に対して複数の位置情報が関連付けられている場合、滞在場所の表示DPlaceは、関連付けられた複数の位置情報を含む範囲として表現されうる。滞在場所の表示DPlaceの大きさは、アクセスポイントの通信エリアの大きさに対応して設定されてもよい。なお、それぞれの滞在場所は位置情報とは関係なく通信可能なアクセスポイントに基づいて設定されるため、同一の緯度経度の位置であっても、建物の別々のフロアであるなどのために通信可能なアクセスポイントが異なれば、複数の異なる滞在場所が設定されうる。このような場合、例えば図11のような平面の地図だと複数の滞在場所の表示DPlaceが重複してしまうが、図12のような立面図を地図として表示すればそれぞれの滞在場所の表示DPlaceを分離させることができる。この際、それぞれの滞在場所の高さは、気圧センサなどによって検出された高度情報に基づいて設定されてもよいし、外部サービスによって提供されるアクセスポイントの位置情報やユーザの入力した情報に基づいて設定されてもよい。
(2.第2の実施形態)
図13は、本開示の第2の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。図13を参照すると、本開示の第2の実施形態に係るシステム20は、端末装置200aと、サーバ200bとを含みうる。端末装置200aは、携帯電話網の基地局BS1,BS2と通信可能である。また、端末装置200aは、サーバ200bと、有線または無線の各種ネットワークを介して通信可能でありうる。この場合、端末装置200aとサーバ200bとの通信は、基地局BS1,BS2のうちのいずれかを介したものであってもよいし、別の経路を介したものであってもよい。
ここで、本実施形態に係るシステム20は、端末装置200aがどこかの場所に滞在していることを検出するために用いられるのが通信可能な携帯電話網の基地局BSの情報であるという点で上記の第1の実施形態に係るシステム10とは相違するが、それ以外の点では同様でありうる。端末装置200aは、携帯電話網に接続して通信することが可能な各種の端末装置でありえ、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット型端末、ノート型またはタブレット型のPC、携帯型メディアプレーヤ、携帯型ゲーム機などでありうる。あるいは、端末装置200aは、情報端末に備えられるような表示部を有さず、専らセンシングデータを取得して送信または蓄積するセンサログ端末、またはWi−Fi通信などに用いられるモバイルルータなどであってもよい。サーバ200bは、単一のサーバ装置によって実現されてもよく、有線または無線の各種ネットワークで互いに接続された複数のサーバ装置の協働によって実現されてもよい。また、サーバ装置には、デスクトップ型のPCなどが含まれてもよい。端末装置200aと、サーバ200bを実現する1または複数のサーバ装置とは、いずれも後述する情報処理装置のハードウェア構成によって実現されうる。
本実施形態では、基地局BS1,BS2を、図1に示した第1の実施形態のアクセスポイントAP1,AP2と同様に用いて、端末装置200aがどこかの場所に滞在していることが検出される。この場合の処理は、第1の実施形態においてWi−Fi通信を携帯電話網の通信に置き換えることによって容易に理解できるため、これ以上詳細には説明しない。以下では、端末装置200aが携帯電話網とWi−Fiとの両方で通信可能である場合、つまり端末装置200aがWi−Fi通信機能を有する携帯電話である場合の構成について、特に説明する。
この場合、情報処理装置100(端末装置200aまたはサーバ200bによって実現される)の無線局情報取得部120は、端末装置200aが通信可能なWi−FiのアクセスポイントAPを示す情報と、端末装置200aが通信可能な携帯電話網の基地局BSを示す情報との両方を取得しうる。クラスタリング部130は、アクセスポイントAPと基地局BSとをそれぞれクラスタリングしてアクセスポイントクラスタと基地局クラスタとを生成しうる。また、滞在検出部140は、端末装置200aがアクセスポイントクラスタに対応する場所に滞在している状態と、端末装置200aが基地局クラスタに対応している状態とを階層的に検出しうる。
携帯電話網の基地局BSと、Wi−FiのアクセスポイントAPとは、いずれも電波を発信し、その電波が届く範囲(通信エリア)にある端末装置と通信可能になるという点で共通している。しかしながら、基地局BSの通信エリアが半径数百m〜数kmであるのに対して、アクセスポイントAPの通信エリアは数十m程度であり、基地局BSの通信エリアの方が大きい。一方、通信の消費電力は、Wi−Fi通信の方が携帯電話網の通信よりも大きい。
携帯電話網の通信の場合、通信エリアが広いため、端末装置200aが多少移動しても同じ基地局BSからの電波が受信され続けるため、通信可能な基地局BSをクラスタリングした結果に基づいて端末装置200aの滞在場所を認識した場合、より広い範囲の滞在場所が認識される。従って、例えば、アクセスポイントAPを用いた認識では同じ建物にある職場と食堂とが別の滞在場所として認識されるが、基地局BSを用いた認識ではこれらが同じ滞在場所として認識されるといったようなことが起こりうる。
図14は、本開示の第2の実施形態において、基地局とアクセスポイントとによってそれぞれ認識される滞在場所について説明するための図である。図示されているように、携帯電話網の基地局BSを用いて認識される滞在場所PBSは、Wi−FiのアクセスポイントAPを用いて認識される滞在場所PAPを包含する。つまり、滞在場所PBSと滞在場所PAPとは、滞在場所PBSを上位、滞在場所PAPを下位とした階層的な関係を有する。これは、上記のように基地局BSの通信エリアがアクセスポイントAPの通信エリアよりも大きく、また通常はアクセスポイントAPが基地局BSの通信エリア内に設置されるためである。
図15および図16は、本開示の第2の実施形態において、滞在場所の階層的な関係を利用して移動中の端末装置の動作を制御する例について説明するための図である。図15を参照すると、端末装置200aは、アクセスポイントAPの情報に基づいて認識された滞在場所PAP1から、同じくアクセスポイントAPの情報に基づいて認識された別の滞在場所PAP2まで移動する。ここで、滞在場所PAP1は基地局BSの情報に基づいて認識された滞在場所PBS1に含まれ、滞在場所PAP2は基地局BSの情報に基づいて認識された別の滞在場所PBS2に含まれる。従って、端末装置200aを携帯して移動するユーザは、(1)滞在場所PAP1を離脱し、(2)滞在場所PBS1を離脱し、(3)滞在場所PBS2に到着し、(4)滞在場所PAP2に到着する、という段階によって滞在場所PAP1から滞在場所PAP2まで移動する。
図16には、図15に示したような移動の際の行動認識動作、測位動作、Wi−Fiアクセスポイント(AP)情報取得、携帯電話網の基地局(BS)情報取得の状態が示されている。なお、1〜4の数字は、上記の(1)〜(4)の時点に対応する。また、これらの時点によって区切られる区間が、(a)〜(e)として示されている。なお、本実施形態に係る技術が適用されない場合、例えば(a)〜(e)の区間すべてで、行動認識動作、測位動作、Wi−Fi AP情報取得が実行され続け、それぞれの動作のために電力が消費される。
図では、Wi−Fi AP情報取得について、区間X(ユーザが滞在場所PAP1を離脱してから滞在場所PBS1をも離脱するまでの時間)、区間Y(ユーザが滞在場所PBS1を離脱してから滞在場所PBS2に到着するまでの時間)、および区間Z(ユーザが滞在場所PBS2に到着してから滞在場所PAP2に到着するまでの時間)が示されている。また、行動認識動作および測位動作について、区間p,q(ユーザが滞在場所PAP1に滞在している時間)および区間r,s(ユーザが滞在場所PAP2に滞在している時間)が示されている。以下では、これらの区間における、本実施形態の適用による動作の制御について説明する。
上記の例では、測位動作について、ユーザがアクセスポイントAPを用いて認識される滞在場所PAPに滞在している間、すなわち区間qおよび区間sでは、情報処理装置100の測位制御部150によって、端末装置200aの測位動作が停止(または間隔を延長)されうる。端末装置200aを携帯したユーザがどこかの場所に滞在している場合、ユーザの位置の変化は小さいと推定されるため、上記のような制御によって、ユーザの位置検出の精度を下げることなく、測位動作による電力消費を抑制することができる。
同様に、行動認識動作について、ユーザがアクセスポイントAPを用いて認識される滞在場所PAPに滞在している間、すなわち区間pおよび区間rでは、情報処理装置100の行動認識制御部155によって、端末装置200aの行動認識動作が停止(または間隔を延長)されうる。端末装置200aを携帯したユーザがどこかの場所に滞在している場合、ユーザが例えば乗り物に乗ったりする可能性は低いと推定されるため、上記のような制御によって、ユーザの行動認識の精度を下げることなく、行動認識動作による電力消費を抑制することができる。
また、端末装置200aは、Wi−Fi AP情報取得について、区間YにおいてAP情報の取得を停止(または間隔を延長)してもよい。上記の通り、滞在場所PBSと滞在場所PAPとの間には階層的な関係があり、滞在場所PAPは滞在場所PBSに包含される。従って、端末装置200aが滞在場所PBSの間を移動している間は、端末装置200aが次の滞在場所PAPに到着することはない。従って、この区間ではAP情報の取得を停止することによって、滞在場所PAPの検出精度を保ちつつ、Wi−Fi通信による電力消費を抑制することが可能である。
一方、端末装置200aは、区間Xおよび区間Zでは、基本的にはAP情報の取得を継続する。端末装置200aが滞在場所PBS1または滞在場所PBS2に滞在している間は、端末装置200aが次の滞在場所PAPに到着する可能性がある。従って、端末装置200aは、次の滞在場所PAPへの到着を認識するために、Wi−Fi通信を実行しながらAP情報の取得を継続する。
なお、これらの区間においても、過去の滞在場所の遷移履歴から推定される滞在場所の遷移予測に基づいて、端末装置200aがAP情報の取得を停止(または間隔を延長)してもよい。例えば、過去の滞在場所の遷移履歴から、滞在場所PAP1から離脱した後は滞在場所PBS1からも離脱する可能性が高い、つまり滞在場所PAP1から離脱した後に滞在場所PBS1の中の他の滞在場所PAPに到着する可能性が低いと推定される場合、端末装置200aは、区間Xにおいても、AP情報の取得を停止(または間隔を延長)しうる。
(3.第3の実施形態)
図17は、本開示の第3の実施形態のシステム構成を概略的に示す図である。図17を参照すると、本開示の第3の実施形態に係るシステム30は、端末装置300aと、サーバ300bとを含みうる。端末装置300aは、他の端末装置UE1,UE2と、例えばWi−FiやBluetooth(登録商標)のようなアドホック通信によって通信可能である。また、端末装置300aは、サーバ300bと、有線または無線の各種ネットワークを介して通信可能でありうる。この場合、端末装置300aとサーバ300bとの通信は、他の端末装置UE1,UE2のうちのいずれかを介したものであってもよし、別の経路を介したものであってもよい。
ここで、本実施形態に係るシステム30は、端末装置300aがどこかの場所に滞在していることを検出するために用いられるのが他の端末装置UEの情報であるという点で上記の第1の実施形態に係るシステム10とは相違するが、それ以外の点では同様でありうる。端末装置300aは、アドホック通信が可能な各種の端末装置でありえ、例えばスマートフォン、タブレット型端末、ノート型またはタブレット型のPC、携帯型メディアプレーヤ、携帯型ゲーム機などでありうる。サーバ300bは、単一のサーバ装置によって実現されてもよく、有線または無線の各種ネットワークで互いに接続された複数のサーバ装置の協働によって実現されてもよい。また、サーバ装置には、デスクトップ型のPCなどが含まれてもよい。端末装置300aと、サーバ300bを実現する1または複数のサーバ装置とは、いずれも後述する情報処理装置のハードウェア構成によって実現されうる。
本実施形態では、他の端末装置UE1,UE2を図1に示した第1の実施形態のアクセスポイントAP1,AP2と同様に用いて、端末装置300aがどこかの場所に滞在していることが検出される。この場合の処理は、第1の実施形態において(固定されたアクセスポイントとの)Wi−Fi通信をアドホック通信に置き換えることによって容易に理解できるため、これ以上詳細には説明しない。
他の端末装置UEは、例えば端末装置300aと同様にユーザに携帯されて移動する端末装置でありうる。この場合、端末装置300aを携帯しているユーザの滞在場所は、他の端末装置UEと通信可能であること、つまり他の端末装置UEを携帯している他のユーザの近くにいることによって検出されうる。例えば、ユーザが職場に滞在していることは、職場付近に設置されたアクセスポイントAPがなくても、例えば同僚が携帯している他の端末装置UEと通信可能であることによって検出されうる。また、ユーザが自宅に滞在していることは、自宅付近に設置されたアクセスポイントAPがなくても、例えば家族が携帯している他の端末装置UEと通信可能であることによって検出されうる。
本実施形態でも、情報処理装置100(端末装置300aまたはサーバ300bによって実現される)は場所特定部160を有しうる。場所特定部160は、第1の実施形態と同様に、例えば端末装置300aが実行した測位の結果に基づいて、滞在場所を位置情報に対応付けてもよい。あるいは、場所特定部160は、ユーザの滞在場所を、アドホック通信によって取得される他の端末装置UEのユーザの情報に対応付けてもよい。この場合、ユーザの滞在場所は、例えば「同僚と一緒にいる場所(=職場)」、「家族と一緒にいる場所(=自宅)」などといったように識別されうる。
(4.ハードウェア構成)
次に、図18を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図18は、情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、上記の実施形態における端末装置またはサーバを実現しうる。
情報処理装置900は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、通信装置925を含んでもよい。さらに、情報処理装置900は、必要に応じて、撮像装置933、およびセンサ935を含んでもよい。情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)などの処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート923は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換されうる。
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
撮像装置933は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。撮像装置933は、静止画を撮像するものであってもよいし、また動画を撮像するものであってもよい。
センサ935は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、光センサ、音センサ、気圧センサなどの各種のセンサである。センサ935は、例えば情報処理装置900の筐体の姿勢など、情報処理装置900自体の状態に関する情報や、情報処理装置900の周辺の明るさや騒音など、情報処理装置900の周辺環境に関する情報を取得する。また、センサ935は、GPS(Global Positioning System)信号を受信して装置の緯度、経度および高度を測定するGPSセンサを含んでもよい。
以上、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
(5.補足)
本開示の実施形態は、例えば、上記で説明したような情報処理装置(端末装置またはサーバ)、システム、情報処理装置またはシステムで実行される情報処理方法、情報処理装置を機能させるためのプログラム、およびプログラムが記録された一時的でない有形の媒体を含みうる。
上記の実施形態の説明では、端末装置が無線局と通信する方式として、Wi−Fi規格による無線通信、携帯電話網の通信、およびBluetooth(登録商標)での通信を例示したが、本開示の実施形態はこのような例には限定されない。端末装置は、どのような方式で無線局と通信してもよく、いずれの場合にも、無線局を識別する情報さえ得られれば、上記で説明した実施形態と同様に端末装置がどこかの場所に滞在していることを検出することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する無線局情報取得部と、
前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて前記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成するクラスタリング部と、
前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する滞在検出部と
を備える情報処理装置。
(2)前記クラスタリング部は、所定の期間に取得された情報に基づいて前記無線局をクラスタリングして予備クラスタを生成し、前記予備クラスタを前記所定の期間以前に取得された情報に基づいて生成された前記無線局クラスタに統合することによって前記無線局クラスタを更新する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含む場合に、前記予備クラスタに含まれる他の無線局を前記無線局クラスタに追加する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記無線局クラスタは、第1の無線局クラスタと第2の無線局クラスタとを含み、
前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記第1の無線局クラスタと共通する無線局および前記第2の無線局クラスタと共通する無線局の両方を含む場合に、前記第1の無線局クラスタと前記第2の無線局クラスタとを併合する、前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含まない場合に、前記予備クラスタに含まれる無線局を含む新たな無線局クラスタを追加する、前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含むか否かの判定において、前記無線局クラスタに含まれる無線局のうち信頼度が低い無線局を無視する、前記(2)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局クラスタに含まれる無線局が前記端末装置と通信可能であった時間または頻度に基づいて算出する、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記クラスタリング部は、前記無線局のうち信頼度が高い無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間または頻度に基づいて算出する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記端末装置が前記無線局から受信した電波の強度に基づいて算出する、前記(8)または(9)に記載の情報処理装置。
(11)前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局を特定する情報がユーザまたは外部サービスによって与えられたか否かに基づいて算出する、前記(8)〜(10)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(12)前記場所を位置情報に対応付ける場所特定部と、
前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記位置情報に基づいて地図上に前記場所を表示した画像を表示部に表示させる表示制御部と
をさらに備える、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)前記表示制御部は、前記場所を、前記位置情報に対応する位置を含み前記無線局の通信エリアに対応する大きさを有する領域として表示させる、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記端末装置における測位動作を停止させる、または前記測位動作の間隔を延長する測位制御部をさらに備える、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(15)前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記端末装置における行動認識動作を停止させる、または前記行動認識動作の間隔を延長する行動認識制御部をさらに備える、前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(16)前記無線局情報取得部は、前記無線局を示す情報として、第1の通信方式の無線局を示す第1の情報と、前記第1の通信方式の無線局の通信エリアを包含する通信エリアを有する第2の通信方式の無線局を示す第2の情報とを取得し、
前記クラスタリング部は、前記第1の通信方式の無線局と前記第2の通信方式の無線局とをそれぞれクラスタリングして第1の無線局クラスタと第2の無線局クラスタとを生成し、
前記滞在検出部は、前記端末装置が前記第1の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態と前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態とをそれぞれ検出し、
前記無線局情報取得部は、前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態が検出されなくなった場合に、前記第1の情報の取得を停止する、または前記第1の情報の取得間隔を延長する、前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(17)前記無線局情報取得部は、前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態が新たに検出された場合に、前記第1の情報の取得を開始する、または前記第1の情報の取得間隔を短縮する、前記(16)に記載の情報処理装置。
(18)前記無線局情報取得部は、前記端末装置がアドホック通信可能な他の端末装置を前記無線局として示す情報を取得する、前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(19)端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得することと、
前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて前記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成することと、
前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出することと
を含む情報処理方法。
(20)端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する機能と、
前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて前記無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成する機能と、
前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
100 情報処理装置
100a,200a,300a 端末装置
100b,200b,300b サーバ
110 通信部
120 無線局情報取得部
130 クラスタリング部
140 滞在検出部
150 測位制御部
160 場所特定部
170 表示制御部
180 表示部

Claims (19)

  1. 端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する無線局情報取得部と、
    前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて、前記無線局のうち信頼度が高い無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成するクラスタリング部と、
    前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する滞在検出部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記クラスタリング部は、所定の期間に取得された情報に基づいて前記無線局をクラスタリングして予備クラスタを生成し、前記予備クラスタを前記所定の期間以前に取得された情報に基づいて生成された前記無線局クラスタに統合することによって前記無線局クラスタを更新する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含む場合に、前記予備クラスタに含まれる他の無線局を前記無線局クラスタに追加する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記無線局クラスタは、第1の無線局クラスタと第2の無線局クラスタとを含み、
    前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記第1の無線局クラスタと共通する無線局および前記第2の無線局クラスタと共通する無線局の両方を含む場合に、前記第1の無線局クラスタと前記第2の無線局クラスタとを併合する、請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含まない場合に、前記予備クラスタに含まれる無線局を含む新たな無線局クラスタを追加する、請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記クラスタリング部は、前記予備クラスタが前記無線局クラスタと共通する無線局を含むか否かの判定において、前記無線局クラスタに含まれる無線局のうち信頼度が低い無線局を無視する、請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局クラスタに含まれる無線局が前記端末装置と通信可能であった時間または頻度に基づいて算出する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間または頻度に基づいて算出する、請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記端末装置が前記無線局から受信した電波の強度に基づいて算出する、請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記クラスタリング部は、前記信頼度を、前記無線局を特定する情報がユーザまたは外部サービスによって与えられたか否かに基づいて算出する、請求項に記載の情報処理装置。
  11. 前記場所を位置情報に対応付ける場所特定部と、
    前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記位置情報に基づいて地図上に前記場所を表示した画像を表示部に表示させる表示制御部と
    をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記表示制御部は、前記場所を、前記位置情報に対応する位置を含み前記無線局の通信エリアに対応する大きさを有する領域として表示させる、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記端末装置における測位動作を停止させる、または前記測位動作の間隔を延長する測位制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  14. 前記端末装置が前記場所に滞在している状態が検出された場合に、前記端末装置における行動認識動作を停止させる、または前記行動認識動作の間隔を延長する行動認識制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 前記無線局情報取得部は、前記無線局を示す情報として、第1の通信方式の無線局を示す第1の情報と、前記第1の通信方式の無線局の通信エリアを包含する通信エリアを有する第2の通信方式の無線局を示す第2の情報とを取得し、
    前記クラスタリング部は、前記第1の通信方式の無線局と前記第2の通信方式の無線局とをそれぞれクラスタリングして第1の無線局クラスタと第2の無線局クラスタとを生成し、
    前記滞在検出部は、前記端末装置が前記第1の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態と前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態とをそれぞれ検出し、
    前記無線局情報取得部は、前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態が検出されなくなった場合に、前記第1の情報の取得を停止する、または前記第1の情報の取得間隔を延長する、請求項1に記載の情報処理装置。
  16. 前記無線局情報取得部は、前記端末装置が前記第2の無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態が新たに検出された場合に、前記第1の情報の取得を開始する、または前記第1の情報の取得間隔を短縮する、請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記無線局情報取得部は、前記端末装置がアドホック通信可能な他の端末装置を前記無線局として示す情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  18. 端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得することと、
    前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて、前記無線局のうち信頼度が高い無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成することと、
    前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出することと
    を含む、情報処理方法。
  19. 端末装置が通信可能な無線局を示す情報を取得する機能と、
    前記無線局が前記端末装置と通信可能であった時間に基づいて、前記無線局のうち信頼度が高い無線局をクラスタリングして無線局クラスタを生成する機能と、
    前記端末装置が前記無線局クラスタに含まれる無線局と通信可能である状態を前記端末装置が前記無線局クラスタに対応する場所に滞在している状態として検出する機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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