JP5820926B2 - ジオフェンスモニタリング用の無線アクセスポイントの選択 - Google Patents

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Description

本開示は、一般的には、移動デバイス上でのロケーションベース処理に関するものである。
現代の移動デバイスは、コンピュータ、セルラートランシーバ、及び無線(例えば、WiFi(登録商標))トランシーバの機能を組み込むことができる。例えば、移動デバイスは、伝統的なコンピュータ機能を実行することでき、このコンピュータ機能には、アプリケーションプログラムの実行、様々なデータの記憶、及びデジタル画像の表示がある。これらの機能は、移動デバイスのアプリケーションサブシステムで実行することができる。アプリケーションサブシステムは、アプリケーションプロセッサ、アプリケーションオペレーティングシステム、及び様々な入力/出力デバイスを含むことができる。セルラートランシーバを使用することで、移動デバイスは、セルラーフォンとして機能することができる。無線トランシーバを使用することで、移動デバイスは、1つ以上の無線アクセスポイントを介して通信ネットワークへアクセスすることができる。
移動デバイスによって実行される機能のいくつかは、ジオフェンス(geofence:仮想的な地理的境界線)に基づいて機能することができる。ジオフェンスは、実世界の地理的領域の仮想的な境界を含むことができる。移動デバイスは、移動デバイスがジオフェンスの内側に位置していると、タスクを実行するようにプログラムすることができる。移動デバイスは、移動デバイスのロケーション(位置)と、地理的エリアの座標とを比較することによって移動デバイスがジオフェンスの内側に位置しているかどうかを判定することができる。従来の移動デバイスは、基地局による三角測量機能あるいはグローバルポジショニングシステム(GPS)機能を使用して現在のロケーションを判定することができる。移動デバイスのアプリケーションプロセッサは、この三角測量あるいはGPS計算を実行することができる。
無線アクセスポイントを使用してジオフェンスをモニタリングするための方法、プログラム及びシステムが開示される。一般的には、一態様では、移動デバイスは、ジオフェンスを定義するデータを受信する。移動デバイスは、複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。選択される無線アクセスポイントは、移動デバイスの無線プロセッサによってモニタすることができる。無線プロセッサは、選択される1つ以上の無線アクセスポイントの少なくとも1つが検出される場合、ジオフェンスの潜在的な進入を検出することができる。無線プロセッサによるジオフェンスの潜在的な進入の検出に応じて、移動デバイスは、移動デバイスのアプリケーションプロセッサをウェイクして、移動デバイスがジオフェンスの内側に存在するかどうかを判定することができる。
別の態様では、移動デバイスは、ジオフェンスをモニタリングするために選択される無線アクセスポイントである1つ以上の進入ゲートウェイを検出することができる。移動デバイスは、その検出に基づいて、移動デバイスがジオフェンス内に位置していることを判定することができる。移動デバイスは、進入ゲートウェイと1つ以上の退出ゲートウェイとをモニタすることができ、これらは、移動デバイスがジオフェンス内に存在する場合に移動デバイスによって観測可能な無線アクセスポイントであり得る。移動デバイスが、無線プロセッサを使用するいくつかのスキャンの後に、進入ゲートウェイと退出ゲートウェイが観測可能でないと判定する場合、移動デバイスは、アプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイスがジオフェンスから退出しているかどうかを判定することができる。
別の態様では、移動デバイスは、複数のジオフェンスを同時にモニタすることができる。移動デバイスは、移動デバイスの現在のロケーションに基づいて暫定的なジオフェンスを作成することができる。移動デバイスは、複数のジオフェンスのそれぞれから観測可能な1つ以上の無線アクセスポイントを、テンポラリジオフェンスをモニタリングするための共通のゲートウェイとして指定することができる。移動デバイスが、無線プロセッサを使用するいくつかスキャンの後、共通のゲートウェイが観測可能でないと判定する場合、移動デバイスは、アプリケーションプロセッサをウェイクアップして、移動デバイスが複数のジオフェンスのそれぞれから退出しているかどうかを判定することができる。
別の態様では、移動デバイスは、ジオフェンスを定義するデータを受信することができる。移動デバイスは、複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。選択される無線アクセスポイントは、移動デバイスの無線プロセッサによってモニタすることができる。無線プロセッサは、連続スキャンの閾値数に対して、選択される1つ以上の無線アクセスポイントが1つも無線プロセッサによって検出されない場合、ジオフェンスの潜在的な退出を検出することができる。無線プロセッサによるジオフェンスの潜在的な退出の検出に応じて、移動デバイスは、移動デバイスのアプリケーションプロセッサをウェイクアップして、移動デバイスがジオフェンスを退出したかどうかを判定することができる。
別の態様では、複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定することを含むことができる。移動デバイスは、選択される無線アクセスポイントの最大総数と、複数の地理的領域のそれぞれに対するアクセスポイント許容量に基づいて、1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。アクセスポイント許容量は、地理的領域に対して選択される無線アクセスポイントの最大数を示すことができる。移動デバイスは、無線プロセッサを使用して、選択される1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることによって、ジオフェンスの潜在的な進入あるいは退出を検出することができる。無線プロセッサによるジオフェンスの潜在的な進入あるいは退出の検出に応じて、移動デバイスは、移動デバイスのアプリケーションプロセッサをウェイクアップして、移動デバイスがジオフェンスの内側あるいは外側に存在するかどうかを判定することができる。
本明細書で説明される技術は、以下の利点を達成するように実現することができる。バッテリ電力を節約することができる。ジオフェンスのモニタリングは、定期的なあるいは頻繁なロケーション識別を要求することができる。ロケーション識別は、アプリケーションプロセッサによって実行される。上述の技術を実現する移動デバイスは、無線プロセッサ(例えば、WiFi(登録商標)チップ)を使用してジオフェンスをモニタすることができ、これは、アプリケーションプロセッサよりも少ない電力を通常は消費する。アプリケーションプロセッサを、非アクティブモードにして、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスのロケーションが変更されている場合にはその非アクティブモードを解除することができる。このようにして、定期的なあるいは頻繁なロケーション識別動作を、その時間のほとんどを、あまり電力を要求しないコンポーネントによって実行することができる。
移動デバイスとジオフェンスとの間の相対的な位置は、精度を犠牲にすることなく、制限のあるスキャン能力の無線プロセッサを使用して無線アクセスポイントをモニタリングすることによって検出することができる。ジオフェンスは、無線プロセッサがモニタすることができる以上の無線アクセスポイントに関連付けることができる。移動デバイスは、本明細書で説明される技術を使用して、スキャン用の、統計的により多くの重要な無線アクセスポイントを選択することができる。こうして、移動デバイスは、無線プロセッサの能力の制約下でジオフェンスをモニタすることができる、あるいは、同時に複数のジオフェンスをモニタすることができる。
本明細書の特徴事項の1つ以上の実装の詳細は、添付の図面と以下の記載で説明される。他の特徴、態様、及び特徴事項の利点は、記載、図面及び請求項から逸脱するものではない。
ジオフェンスをモニタリングする例示の技術を示す図である。 ジオフェンスをモニタリングする例示の技術を示す図である。 ジオフェンスをモニタリングする例示の技術を示す図である。 無線アクセスポイントを使用して、ジオフェンスをモニタリングする技術を実現するシステムの例示のコンポーネントを示すブロック図である。 ジオフェンスをモニタリングする際の例示の誤り防止技術を示す図である。 ジオフェンスをモニタリングする際の例示の誤り防止技術を示す図である。 ジオフェンスをモニタリングする例示の動作を示すフローチャートである。 ジオフェンスをモニタリングする例示の動作を示すフローチャートである。 ジオフェンスをモニタリングする例示の動作を示すフローチャートである。 ジオフェンスをモニタリングする例示の動作を示すフローチャートである。 ジオフェンスベースサービスを使用する、移動デバイスの例示のユーザインタフェースを示す図である。 ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択する例示のプロセスを示すフローチャートである。 地理的グリッドを使用してモニタリングするための無線アクセスポイントを選択するための例示の技術を示す図である。 選択用の候補無線アクセスポイントを識別する際に使用される例示の無線アクセスポイント許容量を示す図である。 選択用の無線アクセスポイント候補を識別する際に使用される例示の無線アクセスポイント許容量を示す図である。 地理的グリッドに無線アクセスポイント許容量を割り当てる例示の段階を示す図である。 地理的グリッドに無線アクセスポイント許容量を割り当てる例示の段階を示す図である。 地理的領域に基づいて候補無線アクセスポイントを識別する例示のプロセスを示すフローチャートである。 チャネル最適化に基づいて、候補無線アクセスポイントを識別する技術を示す例示のヒストグラムを示す図である。 候補無線アクセスポイントのセットを評価するための例示の技術を示す図である。 候補無線アクセスポイントのセットからジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択する例示の技術を示す図である。 候補無線アクセスポイントのセットから複数のジオフェンス用の無線アクセスポイントを選択する例示の技術を示す図である。 複数のジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択するための例示の動作を示すフローチャートである。 図13Aの動作の例示のアプリケーションを示す図である。 ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択する技術を実現するシステムの例示のコンポーネントを示すブロック図である。 無線アクセスポイント選択の例示の動作を示すフローチャートである。 図1−図15を参照して説明される特徴及び動作を実現する移動デバイスの例示のデバイスアーキテクチャを示すブロック図である。 図1−図16の移動デバイスの例示のネットワーク動作環境のブロック図である。 様々な図面中の同様の参照番号は、同様の要素を示している。
ジオフェンスの例示の検出
図1A及び図1Bは、ジオフェンスを検出する例示の技術を示す図である。ジオフェンスを検出することは、移動デバイスがジオフェンスの内側あるいは外側に位置しているかどうかを検出することを含むことができる。図1Aは、移動デバイス100Aによってジオフェンスへの進入を検出する例示の技術を示す図である。
移動デバイス100は、ジオフェンスを検出する技術を実現する例示の移動デバイスとすることができる。移動デバイス100は、アプリケーションプロセッサを含むアプリケーションサブシステム102、無線プロセッサを含む無線通信サブシステム104、及びベースバンドプロセッサを含むベースバンドサブシステムを含むことができる。
移動デバイス100は、無線通信サブシステム104を使用して、ジオフェンスへの潜在的な進入を検出するように構成されている。ジオフェンス110は、フェンスロケーション(例えば、フェンスの中心)と、フェンスディメンジョン(例えば、フェンスが円である場合の半径)を含むことができる。フェンスロケーションは、緯度座標と経度座標とを含むことができる。ジオフェンス110は、エンティティ(例えば、会社、学校あるいは家)に関連付けることができる。
ジオフェンス110への潜在的な進入を検出するために、移動デバイス100は、モニタリング用の1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。1つ以上の無線アクセスポイントは、移動デバイスがジオフェンス110内に位置している場合に、移動デバイスから検出可能なものとして判定される無線アクセスポイントから選択することができる。選択された1つ以上の無線アクセスポイントは、黒三角印として、図1A及び他の図面に示されている。選択された1つ以上の無線アクセスポイントは、無線アクセスポイント112を含むことができる。移動デバイスがジオフェンス110内に位置している場合に移動デバイスから検出可能な無線アクセスポイントのすべてが、ジオフェンス110のモニタリング用に選択されることが必要であるとは限らない。例えば、無線アクセスポイント114は、移動デバイス100によって選択されるこのような無線アクセスポイントとすることができる。図1A及び他の図面では、(a)移動デバイス100がジオフェンス110内に位置している場合に移動デバイス100から検出可能ではあるが、(b)モニタリング用に移動デバイス100によって選択されない無線アクセスポイントは白三角印で示されている。この選択は、仮想地理的グリッド116によって容易になる。仮想地理的グリッド116は、ジオフェンス110に対応する地理的エリアであり、このジオフェンス110は、選択する無線アクセスポイントを判定するために移動デバイス100によって作成される。また、無線アクセスポイントの選択の詳細は、図6−図15を参照して後述する。
移動デバイス100は、無線通信サブシステム104を使用する、選択された1つ以上の無線アクセスポイントからの信号をスキャンすることによってジオフェンス110への進入をモニタすることができる。無線通信サブシステム104は、無線プロセッサとフェンス検出命令108を含むことができる。フェンス検出命令108の実行は、無線プロセッサに、1つ以上の通信チャネルをスキャンさせて、無線アクセスポイントからの信号を検出し、また、無線アクセスポイントのデバイス識別子を検出させることができる。無線アクセスポイントのデバイス識別子は、例えば、無線アクセスポイントのメディアアクセスコントロール(MAC)アドレスを含むことができる。このスキャンがデバイス識別子を検出し、また、そのデバイス識別子が、選択された無線アクセスポイントの1つのデバイス識別子と一致する場合、潜在的なフェンス進入を検出することができる。無線通信サブシステム104が、各スキャン中に、少量の電力を消費する場合、移動デバイス100は、バッテリを枯渇させることなく継続的にあるいは周期的に信号をスキャンすることができる。
この例では、移動デバイス100の無線通信サブシステム104は、無線アクセスポイント112のデバイス識別子と一致するデバイス識別子に関連付けられている信号を検出する(111)。これに従って、無線通信サブシステム104は、ジオフェンスへの潜在的な進入を検出する。潜在的な進入の検出に応じて、無線通信サブシステム104は、アプリケーションサブシステム102をアクティベートすることができる。アプリケーションサブシステム102をアクティベートすることには、例えば、アプリケーションサブシステム102を「スリープ」状態からウェイクアップすることを含むことができる。インアクティブなアプリケーションサブシステム102は、図1A及び他の図では、非ハッチングブロックとして示されている。アクティベートされているアプリケーションサブシステム102は、図1A及び他の図面では、ハッチングブロックとして示されている。
アプリケーションサブシステム102は、アプリケーションプロセッサとジオフェンス命令106とを含むことができる。アプリケーションサブシステム102は、無線通信サブシステム104によってアクティベートされることに応じて、ジオフェンス命令106を実行して、移動デバイス100がジオフェンス110に進入したかどうかを判定するように構成することができる。ジオフェンス命令106は、ロケーション判定命令とロケーション比較命令とを含むことができる。ロケーション判定命令は、実行に応じて、アプリケーションサブシステム102に、様々なロケーション判定デバイスあるいはプログラムを使用して移動デバイス100の現在のロケーションを判定させることができる。移動デバイス100の現在のロケーションを判定することは、無線通信サブシステム104による動作を含んでいても、いなくても良い。ロケーション比較命令は、実行に応じて、アプリケーションサブシステム102に、現在のロケーションとジオフェンス110とを比較させることができる(117)。
アプリケーションサブシステム102が、現在のロケーションがジオフェンス110(例えば、ロケーション118で)の内側にあると判定する場合、アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス100がジオフェンス110に進入したことを判定して、ジオフェンス110の進入に関連付けられているタスクを実行することができる。このタスクは、例えば、警告を表示することあるいは鳴らすこと、広告を表示すること、あるいはセキュリティ機能をアクティベートすることを含むことができる。
アプリケーションサブシステム102が、現在のロケーションがジオフェンス110内にないと判定する場合、アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス110がジオフェンス110へ進入していないと判定し、また、無線通信サブシステム104によって検出される潜在的な進入は誤りである可能性があると判定することができる。アプリケーションサブシステム102は、無線アクセスポイント112に関する誤り防止動作を実行することができる(例えば、無線アクセスポイント112を「ブラックリストにのせる」)。誤り防止動作の更なる詳細は、図3A及び図3Bを参照して以下で説明する。
移動デバイス100の現在のロケーションを判定し、また、ジオフェンスへの進入が発生していることあるいは発生していないことを判定した後、アプリケーションサブシステム102は、現在のロケーションのモニタリングを停止し、無線通信サブシステムに、別のジオフェンスへの潜在的な進入を判定するためのスキャニング、あるいはジオフェンス110からの潜在的な退出を判定するためのスキャニングを継続することを許容する。このようにして、アプリケーションサブシステム102は、無線サブシステムがジオフェンス110のモニタリングを継続している間は、デアクティベートにすることができる(例えば、「スリープ」モードにする)。
図1Bは、ジオフェンスからの退出を検出する例示の技術を示す図である。移動デバイス100は、図1Aを参照して説明される技術を使用して、ジオフェンス110に位置していることが判定されているデバイスであり得る。移動デバイス100のアプリケーションサブシステム102は、デアクティベートされるモードであり得る(例えば、「スリープ」モード)。
移動デバイス100がジオフェンス110へ進入することを検出することに応じて、フェンス検出命令108は、無線通信サブシステム104の無線プロセッサに、無線アクセスポイントをスキャンして潜在的な退出を検出させることができる。この無線プロセッサは、(a)グリッド116に基づいて選択される無線アクセスポイントからの信号と、(b)移動デバイス110がジオフェンス110内にある場合に移動デバイス100によって検出可能であるが選択されない無線アクセスポイント(例えば、無線アクセスポイント114)からの信号と、に対する通信チャネルをスキャンすることができる。無線プロセッサが、N回の連続的なスキャンで、(a)と(b)の無線アクセスポイントの任意の無線アクセスポイントからの信号を検出しない(113)場合、無線通信サブシステム104は、ジオフェンス110の潜在的な退出が発生していると判定することができる。このNの数は、スキャン閾値となり得る。
潜在的な退出を検出することに応じて、無線通信サブシステム104は、アプリケーションサブシステム102をアクティベートすることができる。アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス100の現在のロケーション(例えば、ロケーション120)を判定し、その現在のロケーションとジオフェンス110とを比較する(117)ことができる。この比較に基づいて、アプリケーションサブシステム102が、現在のロケーションがジオフェンス110の外側にあると判定する場合、アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス100がジオフェンス110から退出したと判定することができる。無線通信サブシステム104は、グリッド116に基づいて選択された無線アクセスポイントをスキャンして、ジオフェンス110への別の潜在的な進入が存在するかどうかを判定することができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、複数の無線アクセスポイントをモニタして、複数のジオフェンスをモニタすることができる。
図1Cは、複数のジオフェンスがモニタされている場合に、ジオフェンスからの退出を検出する例示の技術を示す図である。移動デバイス100は、図1Aと図1Bを参照して説明される技術を使用して、ジオフェンス110に位置していると判定されているデバイスとなり得る。移動デバイス100のアプリケーションサブシステム102は、デアクティベートされるモード(例えば、「スリープ」モード)にすることができる。
ジオフェンス110に加えて、移動デバイス100は、ジオフェンス144と146に位置することができる。ジオフェンス144と146は、ジオフェンス110と交差するジオフェンスであり得る。ジオフェンス110、144、及び146のそれぞれは、各ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントのセットに対応する。移動デバイス100は、他のジオフェンス(例えば、ジオフェンス144及び146)に残っていながら、移動デバイスがジオフェンス(例えば、ジオフェンス110)へ進入し、そして退出するような方法で移動することができる。例えば、移動デバイス100は、ロケーション148(ジオフェンス110、144、及び146のそれぞれの内側にある)からロケーション150(ジオフェンス144と146の内側にあるが、ジオフェンス110の外側にある)へ移動することができる。
移動デバイス100は、テンポラリジオフェンス152を作成することによって、ジオフェンス110、144及び146をモニタすることができる。移動デバイス100は、移動デバイス100が複数のジオフェンス内に位置している場合に、移動デバイス100の現在のロケーションに基づいて、テンポラリジオフェンス152を作成することができる。例えば、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサは、ジオフェンス110とジオフェンス144内の移動デバイス100は、第1のテンポラリジオフェンスを作成することができると判定する。アプリケーションプロセッサが、ジオフェンス110と144内に存在しながら、移動デバイス100が続いてジオフェンス146へ進入したと判定する場合、移動デバイス100はテンポラリジオフェンス152を作成することができる。移動デバイス100は、現在のロケーション(例えば、ロケーション148)をテンポラリジオフェンス153のロケーションとして指定することができる。移動デバイス100は、特定のディメンジョン(例えば、100メートル)を、テンポラリジオフェンス152のディメンジョン(例えば、半径)として指定することができる。
移動デバイス100は、テンポラリジオフェンス152をモニタリングするために1つ以上の退出ゲートウェイを指定することができる。この退出ゲートウェイは、テンポラリジオフェンス152内に位置している無線アクセスポイントから選択することができる、そうでなければ、テンポラリジオフェンス152に関連する無線アクセスポイントから選択することができる。この退出ゲートウェイは、移動デバイス100が位置している、ジオフェンス110、142、及び146から観測可能な無線アクセスポイントとすることができる。退出ゲートウェイは無線アクセスポイント154を含むことができ、これは、ジオフェンス110、142あるいは146の少なくとも1つをモニタするために移動デバイス100によって以前に選択されたものである。退出ゲートウェイは無線アクセスポイント156を含むことができ、これは、移動デバイス100がロケーション148に位置している場合に、移動デバイス100によって観測可能であるが、ジオフェンスをモニタリングするために以前には選択されていなかったものである。
テンポラリジオフェンス152を作成し、そして、退出ゲートウェイ(例えば、無線アクセスポイント154と156)を指定することに応じて、フェンス検出命令108は、無線通信サブシステム104の無線プロセッサに、退出ゲートウェイをスキャンして、潜在的な退出を検出させることができる。無線プロセッサは、退出ゲートウェイからの信号用の通信チャネルをスキャンすることができる(158と160)。無線プロセッサは、N回の連続スキャンで退出ゲートウェイの任意の退出ゲートウェイからの信号を検出しない場合、無線通信サブシステム104は、テンポラリジオフェンス152の潜在的な退出が発生していることを判定することができる。この数Nは、スキャン閾値とすることができる。
テンポラリジオフェンス152から潜在的な退出を検出することに応じて、無線通信サブシステム104はアプリケーションサブシステム102をアクティベートすることができる。アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス100の新規のロケーション150を判定して、新規のロケーション150とジオフェンス110、144及び146のそれぞれと比較することができる。この比較に基づいて、アプリケーションサブシステム102が、新規のロケーション150が、ジオフェンス144と146内には依然として存在しているが、ジオフェンス110の外側にあると判定する場合、アプリケーションサブシステム102は、移動デバイス100がジオフェンス110を退出したと判定することができる。移動デバイス100は、新規のテンポラリジオフェンスを作成して、新規のテンポラリジオフェンスをモニタリングするための、つまり、ジオフェンス144及び146の退出をモニタリングするための退出ゲートウェイの新規のセットと関連付けることができる。移動デバイス100は、ジオフェンス110への再進入用のジオフェンス110に関連付けられている無線アクセスゲートウェイをモニタすることができる。
例示のフェンス検出システム
図2は、無線アクセスポイントを使用して、ジオフェンスをモニタリングする技術を実現するシステムの例示のコンポーネントを示すブロック図である。このシステムは、図1Aと図1Bを参照して説明される上述の移動デバイス100で実現することができる。
移動デバイス100は、アプリケーションサブシステム102を含むことができる。アプリケーションサブシステム102は、ジオフェンス検出の動作を実行するように構成されているソフトウェアコンポーネントとハードウェアコンポーネントを含むことができる。アプリケーションサブシステム102は、ジオフェンス定義ユニット202を含むことができる。ジオフェンス定義ユニット202は、ジオフェンスを定義するデータを受信するように構成されているアプリケーションサブシステム102のコンポーネントである。ジオフェンス定義ユニット202は、ユーザインタフェース(例えば、タッチ感知ディスプレイスクリーン)から、リモートサーバから、あるいは、移動デバイス100上で実行するアプリケーションプログラムから、ジオフェンスを定義するデータを受信することができる。
ジオフェンス定義ユニット202によって受信されるデータは、ジオフェンス処理ユニット204によって処理することができる。ジオフェンス処理ユニット204は、ジオフェンス検出に関連する動作を実行するように構成されているアプリケーションサブシステムのコンポーネントであり得る。ジオフェンス処理ユニット204は、ジオフェンス命令106とジオフェンスインタフェース206とを含むことができる。ジオフェンスインタフェース206は、システムコンポーネント(例えば、ジオフェンス定義ユニット202)とジオフェンス命令106との間をインタフェースするように構成されているジオフェンス処理ユニット204のコンポーネントであり得る。
ジオフェンス命令106は、実行時に、アプリケーションプロセッサ208に様座な動作を実行させることができる命令を含むことができる。この動作は、アクセスポイント選択動作、及びロケーション判定動作を含むことができる。アクセスポイント選択動作を実行する場合、アプリケーションプロセッサ208は、ジオフェンス定義ユニット202、から受信されるジオフェンスを定義するデータに基づいて、データ記憶装置230から1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。データ記憶装置230は、無線アクセスポイントの識別子のリストと、それに関連する情報とを記憶するように構成されているアプリケーションサブシステム102のコンポーネントである。データ記憶装置230に記憶されているデータは、リモートサーバから受信することができる。
ジオフェンス処理ユニット204は、選択された無線アクセスポイントを、モニタリング用の無線通信サブシステム104へ送信することができる。無線通信サブシステム104は、情報をアプリケーションサブシステム102へ送信するように、あるいは、情報をアプリケーションサブシステム102から受信するように構成されているインタフェース212を含むことができる。無線通信サブシステム104は、データ記憶装置216を含むことができる。データ記憶装置216は、アプリケーションサブシステム102から受信される無線アクセスポイントのリストを記憶するように構成されている無線通信サブシステム104のコンポーネントである。無線通信サブシステム104は、無線トランシーバ220を含むことができる。フェンス検出命令108は、実行される場合に、無線トランシーバ220に、無線信号をスキャンさせることができる。
選択された無線アクセスポイントのリストに加えて、ジオフェンス処理ユニット204は、動作モード命令を無線通信サブシステム104へ送信することができる。動作モードは、進入検出モードと退出検出モードとを含むことができる。無線通信サブシステム104が進入検出モードで動作する場合において、無線トランシーバ220がデータ記憶装置216に記憶されている無線アクセスポイントの1つに一致する無線アクセスポイントからの信号を検出する場合、無線通信サブシステム104は進入を検出するためのアクティベーション信号をアプリケーションサブシステム102へ送信することができる。無線通信サブシステム104が退出検出モードで動作する場合、無線通信サブシステム104は、連続するスキャン数を計数することができる。この場合、無線トランシーバ220は、データ記憶装置216に記憶されている無線アクセスポイントに一致し得る任意の無線アクセスポイントを検出しない。次に、無線通信サブシステム104は、退出を検出するためのアクティベーション信号をアプリケーションサブシステム102へ送信することができる。
無線通信サブシステム104は、複数のジオフェンスを同時にするモニタすることができ、これには、ジオフェンスのそれぞれに対する無線アクセスポイントのモニタリングが含まれる。無線通信サブシステム104は、1つのジオフェンスに対して進入検出モードで動作することができ、また、別のジオフェンスに対して退出検出モードで動作することができる。無線通信サブシステム104のいくつかのコンポーネントあるいはすべてのコンポーネントは、無線プロセッサ(例えば、WiFi(登録商標)チップ)上で実現することができる。
例示の誤り防止
図3Aと図3Bは、ジオフェンスのモニタリング時の誤り防止を示す図である。潜在的なジオフェンスへの進入あるいは退出の誤検出が発生し得る。誤検出は、無線プロセッサがジオフェンスの潜在的な進入を検出する場合に発生するが、その進入は実際には発生していない。誤り防止技術は、既知の誤検出に基づいて、将来の誤検出を防止するために利用することができる。
図3Aは、例示のジオフェンス110と誤り許容範囲302とを示している。ジオフェンス110(図1A−図1C、及び図2を参照して上述される)への移動デバイス100の潜在的な進入のいくつかは、移動デバイス100がジオフェンス110へ進入しなかった場合に検出され得る。誤検出を削減するために、誤り許容範囲302を作成することができる。
例示のジオフェンス110は、中心と半径を有する円状のジオフェンスである。移動デバイス100の無線通信サブシステム104は、ジオフェンス110をモニタリングするための信号を無線アクセスポイント304から検出することができる。次に、アプリケーションサブシステムは、移動デバイス100がロケーション314に位置していることを判定することができる。ロケーション314が誤り許容範囲302の外側にある場合、移動デバイス100は、無線アクセスポイント304がジオフェンス110をモニタリングするためには信頼できないと判定することができる。これに従って、移動デバイス100は、無線アクセスポイント304のブラックリストを作成することができる。いくつかの実装では、無線アクセスポイント304のブラックリストを作成することは、将来のモニタリングに、無線アクセスポイント304を除外することを含むことができる。いくつかの実装では、無線アクセスポイント304のブラックリストを作成することは、無線アクセスポイント304がジオフェンス110をモニタリングするために選択される確率を低くすることを含むことができる。例えば、移動デバイス100は、デバイス選択動作で無線アクセスポイント304の重みを小さくするスコアを、無線アクセスポイント304に割り当てることができる。
誤り許容範囲302は、誤り許容値を使用して定義することができる。誤り許容値は、ジオフェンス110の縁からの閾値距離を含むことができる。つまり、ロケーション314とジオフェンス110の中心との間の距離がジオフェンス110の半径と閾値距離との総和よりも大きい場合、移動デバイス100は、無線アクセスポイント304がジオフェンス110をモニタリングするためには信頼できないことを判定することができる。
図3Bは、例示のジオフェンス318と誤り許容範囲320を示している。ジオフェンスは、任意の形状とサイズを有することができる。例えば、ジオフェンス318は、中心と、幅及び高さを使用して定義される楕円とすることができる、あるいは、多角形(ポリゴン)の複数の頂点を使用して定義されるポリゴンとすることができる。誤り許容範囲320は、楕円あるいは多角形の各縁からの閾値距離を使用して定義することができる。
例示のフェンス検出プロセス
図4Aと図4Bは、ジオフェンスをモニタリングする例示の動作を示すフローチャートである。図4Aは、ジオフェンスをモニタリングする例示の動作400を示すフローチャートである。この動作は、上述の図を参照して説明される移動デバイス100によって実行することができる。
移動デバイス100は、ジオフェンスを定義するデータを受信することができる(402)。ジオフェンスを定義するデータは、フェンスロケーションとフェンスディメンジョンとを含むことができる。フェンスロケーションは、緯度、経度及び高度座標を含むことができる。フェンスロケーションは、ジオフェンスの中心地点とすることができる。フェンスディメンジョンは、半径とすることができる。このデータは、ユーザから受信され得る。
移動デバイス100は、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを識別することができる(404)。1つ以上の無線アクセスポイントを識別することは、複数のジオフェンスから1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。この選択動作は、図6−図15を参照して、以下で詳細に説明する。
移動デバイス100は、ジオフェンスとの相対的な移動デバイス100の暫定的なロケーションを判定することができる(406)。ジオフェンスとの相対的な移動デバイス100のロケーションは、ジオフェンスの内側のロケーションあるいはジオフェンスの外側のロケーションを含むことができる。移動デバイス100は、移動デバイスの無線プロセッサを使用して、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションを判定することができる。暫定的なロケーションを判定するために、移動デバイス100は、1つ以上の識別される無線アクセスポイントをモニタすることができる。無線アクセスポイントのモニタリングは、1つ以上のチャネル上での、1つ以上の識別される無線アクセスポイントからの信号をスキャンすることを含むことができる。1つ以上の識別される無線アクセスポイントの少なくとも1つを検出することは、無線アクセスポイントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスに関連付けられている信号を受信することを含むことができ、この無線アクセスポイントのMACアドレスは、1つ以上の識別される無線アクセスポイントに関連付けられているMACアドレスのリストの1つに一致するものである。無線プロセッサは、アプリケーションプロセッサよりも消費電力が低い無線チップを含むことができる。
ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションを判定することは、ジオフェンスへの潜在的な進入を検出すること、あるいはジオフェンスからの潜在的な退出を検出することを含むことができる。潜在的な進入の場合、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションを判定することは、1つ以上の識別される無線アクセスポイントの少なくとも1つが無線プロセッサによって検出される場合に、ジオフェンスの潜在的な進入を検出することを含むことができる。潜在的な退出の場合、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションを判定することは、連続的なスキャン数の閾値において、1つ以上の識別される無線アクセスポイントが1つも検出されず、また、ジオフェンスで検出可能な無線アクセスポイントが1つも検出されない場合に、ジオフェンスからの潜在的な退出を検出することを含むことができる。
無線プロセッサによって、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションの判定に応じて、移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサをウェイクアップすることができる。移動デバイス100のアプリケーションプロセッサをウェイクアップすることは、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサを、非アクティブ状態(例えば、省電力状態)からアクティブ状態へ切り替えることを含むことができる。移動デバイス100は、アプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイス100がジオフェンスの内側に存在するかどうかを判定することができる(408)。移動デバイス100がジオフェンスの内側にあるかどうかを判定することは、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサに、移動デバイス100の現在のロケーションを判定させ、そして、現在のロケーションがジオフェンスの内側にあるかどうかを判定させることができる。移動デバイス100のアプリケーションプロセッサが、現在のロケーションに基づいて、進入が発生していることを判定する場合、移動デバイス100は、無線プロセッサを使用して潜在的な退出を判定することを進めることができる。
移動デバイス100のアプリケーションプロセッサが移動デバイス100がジオフェンスの内側に位置していると判定する場合、アプリケーションプロセッサはジオフェンスに関連するタスクを実行することができる。アプリケーションプロセッサは、無線プロセッサの動作モードを退出検出モードに設定することができる。無線プロセッサが移動デバイス100がジオフェンスの内側に位置していると暫定的に判定するが、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサが、移動デバイス100がジオフェンスの外側で、かつ少なくとも閾値を超えていると判定する場合、アプリケーションプロセッサは、誤り防止動作を実行することができる。例えば、無線プロセッサが移動デバイス100がジオフェンスの内側に位置していると暫定的に判定した後は、移動デバイス100は、アプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイス100がジオフェンスから離れている距離に位置している判定することができる。アプリケーションプロセッサは、その距離が誤り閾値を超えていると判定することができる。次に、移動デバイス100は、検出した無線アクセスポイントを、信頼できない無線アクセスポイントとして指定することができ、これには、将来のモニタリングからその無線アクセスポイントを除外すること、あるいは、その無線アクセスポイントに関連付けられているアクセスポイントスコアを下げることを含んでいる。
ジオフェンスからの退出に応じて、移動デバイス100は、無線プロセッサを進入検出モードに設定することができる。
図4Bは、ジオフェンスの退出をモニタリンする例示の動作420を示すフローチャートである。この動作は、上述の図を参照して説明される移動デバイス100によって実行することができる。移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイス100がジオフェンスの内側にあることを判定することができる(422)。
移動デバイス100は、無線プロセッサを使用して、無線アクセスポイントの組み合わせ集合体をモニタすることができる(424)。無線アクセスポイントの組み合わせ集合体は、図4Aを参照して説明される段階404で識別される(a)1つ以上の無線アクセスポイントと、(b)現在認識可能な1つ以上の無線アクセスポイントを含むことができる。無線アクセスポイントの組み合わせ集合体をモニタリングすることは、無線プロセッサを使用して、無線アクセスポイントの組み合わせ集合体からの信号をスキャンすることを含むことができる。
移動デバイス100は、少なくともスキャンの閾値数に対して、無線アクセスポイントの組み合わせ集合体のどれもが観測可能でないことを判定することができる(426)。次に、移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサをウェイクアップすることができる。移動デバイス100は、移動デバイス100がアプリケーションプロセッサを使用してジオフェンスから退出したかどうかを判定することができる(428)。移動デバイス100のアプリケーションプロセッサが、移動デバイス100がジオフェンスから退出したことを判定する場合、移動デバイス100は、ジオフェンスからの退出に関連付けられているタスクを実行することができる(例えば、表示すること、あるいは警告音を鳴らすこと)。
図4Cは、ジオフェンス退出をモニタリングする例示の動作440を示すフローチャートである。この動作は、上述の図を参照して説明される移動デバイス100によって実行することができる。移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイス100がジオフェンスの内側にあることを判定することができる(442)。移動デバイス100がジオフェンスの内側にあることを判定することは、移動デバイス100の無線プロセッサを使用して、1つ以上の進入ゲートウェイをモニタリングすることを含むことができる。1つ以上の進入ゲートウェイは、ジオフェンスへの進入をモニタリングするために選択される1つ以上の無線アクセスポイントとすることができる。移動デバイス100がジオフェンスの内側にあることを判定することは、アプリケーションプロセッサをウェイクアップすること、そのアプリケーションプロセッサを使用して、無線プロセッサによる1つ以上の進入ゲートウェイの少なくとも1つを検出することに応じて、移動デバイスがジオフェンスへ進入したことを判定することを含むことができる。アプリケーションプロセッサは、様々なロケーション判定デバイスあるいはプログラムを使用して、移動デバイス100のロケーションを判定することができる。
移動デバイス100は、1つ以上の退出ゲートウェイを指定することができる(444)。退出ゲートウェイは、移動デバイス100がジオフェンス内に存在する場合に観測可能な1つ以上の無線アクセスポイントを含むことができる。移動デバイス100は、退出ゲートウェイを使用して、ジオフェンスからの退出をモニタすることができる。
移動デバイス100は、退出ゲートウェイのモニタリングの少なくとも一部に基づいて、ジオフェンスからの退出を検出することができる(446)。この退出を検出することは、無線プロセッサを使用して、1つ以上の進入ゲートウェイと1つ以上の退出ゲートウェイとを含む無線アクセスポイントの組み合わせ集合体をモニタリンすることを含むことができる。移動デバイス100は、無線プロセッサによるスキャンの少なくとも閾値数に対して、無線アクセスポイントの組み合わせ集合体のどれもが無線プロセッサによって観測可能でないことを判定することができる。そして、移動デバイス100は、移動デバイスのアプリケーションプロセッサをウェイクアップして、移動デバイスがジオフェンスを退出したかどうかを判定することができる。
図4Dは、移動デバイスが複数のジオフェンス内にある場合にジオフェンスの退出をモニタリングする例示の動作450を示すフローチャートである。この動作は、上述の図を参照して説明される移動デバイス100によって実行することができる。
移動デバイス100は、移動デバイス100が、複数のジオフェンス、例えば、第1のジオフェンスと第2のジオフェンスの内に位置していることを判定することができる。この第1のジオフェンスは、第2のジオフェンスと交差し得る。移動デバイス100が両方のジオフェンス内に位置していると判定することに応じて、移動デバイス100は、移動デバイス100の現在の位置の周辺にテンポラリジオフェンスを作成することができる(452)。テンポラリジオフェンスを作成することは、フェンスロケーションとフェンスディメンジョンを使用してテンポラリジオフェンスを定義することを含むことができる。フェンスロケーションは、移動デバイス100の現在のロケーションとすることができる。この現在のロケーションは、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサによって判定することができる。フェンスディメンジョンは、特定の値(例えば、100メートル)とすることができる。いくつの実装では、フェンスディメンジョンは、第1のジオフェンスのサイズと第2のジオフェンスのサイズに基づいて判定することができる。
移動デバイス100は、テンポラリジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の共通ゲートウェイを識別することができる。この共通ゲートウェイは、移動デバイス100が第1のジオフェンスと第2のジオフェンス内に存在する場合に移動デバイス100によって観測可能な1つ以上の無線アクセスポイントを含むことができる。
移動デバイス100は、テンポラリジオフェンスの退出をモニタすることができる(45)。テンポラリジオフェンスの退出をモニタリングすることは、無線プロセッサを使用して識別された共通ゲートウェイからの信号をスキャンすることを含むことができる。
移動デバイス100は、移動デバイスが第1のジオフェンスの内側に存在するかどうかと、テンポラリジオフェンスからの退出を検出することに応じて移動デバイスが第2の内側に存在するかどうかを検出することができる(456)。このテンポラリジオフェンスの退出を検出することに応じて、移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサをウェイクアップして、移動デバイス100が第1のジオフェンスから退出したかどうか、あるいは、移動デバイス100が第2のジオフェンスから退出したかどうかを判定することができる。テンポラリジオフェンスからの退出を検出することは、移動デバイス100の無線プロセッサを使用して、連続するスキャンの閾値数で共通のゲートウェイが観測可能でないことを判定することを含むことができる。
ジオフェンス検出システムの例示のユーザインタフェース
図5は、ジオフェンスベースサービスを使用する、移動デバイスの例示のユーザインタフェースを示す図である。移動デバイスは、上述の移動デバイス100とすることができる。移動デバイス100は、ユーザに、ユーザインタフェースを使用してジオフェンス110を作成することを許容することができる。移動デバイス100は、例えば、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、セルラー電話、電子タブレット、ネットワーク機器、スマートフォン、拡張汎用パケット無線サービス(EGPRS)移動電話、ネットワーク基地局、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メールデバイス、ゲームコンソール、あるいは、これらのデータ処理デバイスあるいは他のデータ処理デバイスの任意の2つ以上を組み合わせたものとすることができる。
いくつかの実装では、移動デバイス100は、タッチ感知スクリーン502を含むことができる。移動デバイス100は、タッチ感知スクリーン502上に表示用の地図504を提供することができる。移動デバイス100は、地図504上でタッチ入力を受信することができる。地図504上でのタッチ入力のロケーション(位置)に基づいて、移動デバイス100は、移動デバイス100が入力(例えば、「フェンス作成」ボタン508のタップ)を受信する場合にジオフェンス110を作成することができる。ジオフェンス110は、地図504上のタッチ入力のロケーションに対応するロケーション(例えば、中心)を有することができる。ジオフェンスの作成に応じて、移動デバイス100は、複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンス110をモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。
移動デバイス100は、タスクとジオフェンス110とを関連付けることができる。例えば、移動デバイス100は、アプリケーションプログラムとジオフェンス110とを関連付けるためのユーザ入力を受信することができる。この例では、ジオフェンス110は、ビーチエリアに対応させることができる。アプリケーションプログラムは、そのビーチエリアでサーフィンをする条件に関連する情報を取得するアプリケーションとすることができる。
移動デバイス100は、移動デバイス100がジオフェンス110へ進入する場合にアプリケーションプログラムを起動することができる。移動デバイス100が選択された無線アクセスポイントの少なくとも1つを検出する場合、移動デバイス100は、様々なロケーション判定動作を使用して、移動デバイス100がジオフェンス110へ進入したことを判定することができる。移動デバイス100がジオフェンス110へ進入したことの判定に応じて、移動デバイス100は、アプリケーションプログラムのインタフェース510の表示を提供することができる。インタフェース510は、例えば、ジオフェンスに関連付けられているサーフィンをする条件に関連するテキスト情報、そのテキスト情報のページをナビゲートするためのコントロール512及び514を含むことができる。
検索バー524とブックマークリストオブジェクト526を、インタフェース510の上部に表示することができる。インタフェース510の下部には、1つ以上のディスプレイオブジェクトを表示することができ、これには、例えば、検索オブジェクト528、方向オブジェクト530、地図ビューオブジェクト532、及び現在位置(現在ロケーション)オブジェクト534がある。
検索バー524は、地図上の住所あるいは他のロケーションを検出するために使用することができる。例えば、ユーザは、検索バー524に自宅住所を入力することができる。ブックマークリストオブジェクト526は、例えば、頻繁に訪問する住所、例えば、ユーザの自宅住所を含むブックマークリストを表示することができる。ブックマークリストは、また、例えば、移動デバイス100のブックマークされているロケーションのような特定のブックマークを含むことができる。
検索オブジェクト528は、検索バー524と他の地図関連検索メニュー群を表示するために使用することができる。方向オブジェクト530は、例えば、ユーザに始点ロケーションと終点ロケーションとを入力することを可能にするメニューインタフェースを表示することができる。このメニューインタフェースは、情報(例えば、始点ロケーションから終点ロケーションへの経路に対する方向及び移動時間)を表示することができる。地図ビューオブジェクト532は、ユーザに、クラウドウェア(crowdware)アプリケーションプログラムに対する表示オプションを選択すること可能にするメニューを表示することができる。現在位置オブジェクト534は、移動デバイス100が現在位置している場所を示す地図504上の地理的領域をユーザが確認することを可能にすることができる。
例示のアクセスポイント選択技術
図6は、ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択するための例示のプロセス600を示すフローチャートである。プロセス600は、(上述の)移動デバイスによって実行することができる。
(図1及び図5を参照して説明される)ジオフェンス110を受信することに応じて、移動デバイス100は、ジオフェンス110と対応づけるための複数の地理的領域を指定することができる(602)。移動デバイス100は、それらの地理的領域に基づいて、ジオフェンス110をモニタリングするための無線アクセスポイントを選択することができる。これらの地理的領域を指定することの更なる詳細は、以下で、図7を参照して説明する。
移動デバイス100は、それらの地理的領域のそれぞれでモニタリングするための候補無線アクセスポイントを識別することができる(604)。これらの地理的領域のそれぞれでモニタリングするための候補無線アクセスポイントを識別することの更なる詳細は、以下で、図8A−図8B及び図9A−図9Bを参照して説明する。
移動デバイス100は、地理的領域を繰り返し通過して、各領域に対する検出確率を評価することができる(606)。領域の検出確率は、移動デバイス100が、その領域内に位置している場合に、モニタリングするために、つまり、ジオフェンス110への潜在的な進入を検出するために、選択される無線アクセスポイントを検出することができる確率を示すものである。この領域の検出確率は、プロービング地点検出確率を使用して測定することができる。このプロービング地点検出確率を評価することの更なる詳細は、以下で、図10を参照して説明する。
これらの領域の検出確率に基づいて、移動デバイス100は、これらの領域の全体に対する検出確率を計算することができる(608)。これらの領域全体に対する検出確率は、移動デバイス100が、候補無線アクセスポイントのセットを使用して、ジオフェンス110への潜在的なエントリを判定することができる尤度を示すことができる。この確率は、グリッド検出確率として指定される値を使用して測定することができる。このグリッド検出確率を計算して適用することの更なる詳細は、以下で、図10を参照して説明する。このグリッド検出確率に基づいて、移動デバイス100は、ジオフェンス110あるいは他のジオフェンス、あるいはその両方をモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる(610)。
図7は、地理的グリッドを使用して、モニタリング用の無線アクセスポイントを選択するための例示の技術を示す図である。(上述の)移動デバイス100は、この無線アクセスポイントを選択する動作を実行することができる。
移動デバイス100は、ユーザからジオフェンス110を受信することができる(例えば、図5を参照して上述されるように)。ジオフェンス110を受信することに応じて、移動デバイス100は、ジオフェンス110に対応する複数の地理的領域を指定することができる。例えば、移動デバイス100は、ジオフェンス110に対応する仮想的な地理的グリッド116を作成することができる。移動デバイス100は、仮想的な地理的グリッド116に基づいて、無線アクセスポイントを選択することができる。
地理的グリッド116は、N×Nに等しく分割されたタイル群を含むことができる。各タイルは、実質的には矩形エリアとすることができる。各タイルは同一のサイズを有することができる。例えば、地理的グリッド116は、25の四角タイルを含むことができる。移動デバイス100は、移動デバイス100の無線プロセッサのスキャニング能力に基づいて、グリッド116内のタイルの総数(N2)を判定することができる。具体的には、このタイルの数は、以下の式を使用して判定することができる。
Figure 0005820926
ここで、N2はタイルの総数であり、MAX_ELは、最大要素数である。これは、無線プロセッサがモニタすることができる無線アクセスポイントの総数に対応する(例えば、150)。
ジオフェンス110がaの単位幅とaの単位長である場合、各タイルは、(a/N)2のサイズを有することができる。ジオフェンス110は、無線アクセスポイントのMAX_AP数によって供され得る。この例では、ジオフェンス110は、中心702を有する実質的に円形のエリアである。中心702は、緯度と経度に関連付けることができる。ジオフェンス110は、半径a/2を有することができる。様々な実装では、ジオフェンス領域は、他の形状と可変サイズを有することができる。移動デバイス100は、スキャンするための無線アクセスポイントの総数と、地理的領域群それぞれでスキャンするための無線アクセスポイントの最大数とに基づいて、ジオフェンス110をモニタリングするための無線アクセスポイントを選択することができる。この最大数は、無線アクセスポイント許容量と称し、以下で、図8Aと図8Bを参照して更に説明する。
無線アクセスポイントを選択する際の領域毎の制限
図8Aと図8Bは、無線アクセスポイントを選択する際に使用される例示の無線アクセスポイント許容量を示す図である。無線アクセスポイント許容量は、地理的グリッド116内のタイルに関連付けられている値とすることができる。この値は、選択することができる、タイル内に位置している無線アクセスポイントの最大数を示すことができる。図8Aは、許容量設定を示していて、ここでは、無線アクセスポイント許容量は各タイルに対して「1」に設定されている。この許容量は、タイル内の数として示されている。この設定では、多くても1つの無線アクセスポイントを各タイル内で選択することができる。例えば、無線アクセスポイント802と804との両方が地理的グリッド116のタイル806内に位置している場合、無線アクセスポイント802と804との多くとも1つがジオフェンスをモニタリングするために選択することができる。選択された無線アクセスポイントは、黒三角を使用して示されていて、未選択の無線アクセスポイントは、白三角で示されている。
図8Bは、異なる無線アクセスポイント許容量が異なるタイルに関連付けられている許容量設定を示している。いくつかの実装では、タイル806に対する無線アクセスポイント許容量は3に設定される。従って、無線アクセスポイント802と804との両方を選択することができる。すべてのタイルが等しいとは限らない。いくつかのタイルは、他のタイルよりも大きい無線アクセスポイント許容量を有していても良い。例えば、地理的グリッド116の中心あるいはその近傍に位置しているタイル群は、その縁に位置しているタイル群よりもより高い無線アクセスポイント許容量を有することができる。
図9Aと図9Bは、無線アクセスポイント許容量を地理的グリッドに割り当てる例示の段階を示す図である。無線アクセスポイントを選択することは、複数の繰り返しで、候補無線アクセスポイントのセットを識別することを含むことができる。各繰り返しで、候補無線アクセスポイントのセットを識別することができる。各繰り返しで、1つ以上の無線アクセスポイント許容量は増加し得る。図9Aは、繰り返し(例えば、初期繰り返し)で割り当てられる例示の無線アクセスポイント許容量を示している。中心のタイル902に関連付けられている無線アクセスポイント許容量は、縁のタイル904に関連付けられている無線アクセスポイントよりも高い値を有することができる。図9Bは、連続繰り返しで割り当てられる例示の無線アクセスポイント許容量を示している。従前の繰り返しで割り当てられる無線アクセスポイント許容量は、増加し得る。
図9Cは、地理的領域に基づいて、候補無線アクセスポイントを識別する例示のプロセス920を示すフローチャートである。プロセス920は、上述の移動デバイス100のような移動デバイスによって実行することができる。この地理的領域は、ジオフェンスに対応する地理的グリッド内のタイルとすることができる。移動デバイス100は、複数の繰り返しで、無線アクセスポイント群を地理的領域群へ追加して、1つの繰り返しとその前の繰り返しで追加された無線アクセスポイント群を、候補無線アクセスポイントのセットとして指定することができる。
移動デバイス100は、地理的領域を初期化することができる(922)。地理的領域の初期化は、無線アクセスポイント許容量を、図9Aを参照して説明される設定での地理的領域群のそれぞれに割り当てることを含むことができる。
移動デバイス100は、各無線アクセスポイントに関連付けられているアクセスポイントスコア(APスコア)によって、まだ、追加されていない無線アクセスポイントを順序付けることができる(924)。無線アクセスポイントのAPスコアは、無線アクセスポイントの重要度を示すことができる値である。無線アクセスポイントのAPスコアは、無線アクセスポイントの(a)観測数によって判定することができる、これは、過去に移動デバイスが検出されている回数、あるいは過去に無線アクセスポイントと移動デバイスが通信している回数であり、あるいは、(b)現時点に最も近い観測がより高いスコアに対応し得る観測数によって判定することができる、あるいは、(a)と(b)の組み合わせによって判定することができる。
移動デバイス100は、APスコアと、各地理的領域の無線アクセスポイント許容量とに基づいて、まだ追加していない無線アクセスポイントを地理的領域に追加することができる(926)。例えば、(a)より高いAPスコアを有する無線アクセスポイントが(無線アクセスポイントのロケーションに基づいて)領域に関連付けられていて、(b)その領域内で選択されているアクセスポイントの数が無線アクセスポイント許容量に到達していない場合、次に、移動デバイス100は、無線アクセスポイントをその領域に追加することができる。いくつかの実装では、まだ追加していない無線アクセスポイントを地理的領域へ追加することは、APスコアに加えて、チャネル最適化に基づいて、追加する無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。チャネル最適化は、以下で、図9Dを参照して更に詳細に説明する。
移動デバイス100は、既に追加されている無線アクセスポイントに対するグリッド検出確率を計算することができる(928)。候補無線アクセスポイント群のセットのそれぞれを、グリッド検出確率に関連付けることができる。このグリッド検出確率は、そのセット内の候補無線アクセスポイント(例えば、既に追加されている無線アクセスポイント)をモニタリングすることによって、ジオフェンスを検出する確率を示すことができる。グリッド検出確率は、精度(モニタするためのより多くの無線アクセスポイント、より尤度の高い検出)と効率(モニタするためのより多くの無線アクセスポイント、より高い電力消費)とを調和させ、かつ、無線プロセッサの有限のスキャン能力(例えば、一度に150個のアクセスポイント)を使用して、このジオフェンスあるいは別のジオフェンスをモニタするかどうかを調和させるために使用することができる。グリッド検出確率の計算についての更なる詳細は、以下で、図10を参照して説明する。
移動デバイス100は、グリッドに地理的に対応するすべての無線アクセスポイントが追加されるかどうかを判定することができる(930)。このグリッドに地理的に対応するすべての無線アクセスポイントが追加されるかどうかを判定することは、グリッドのロケーションをインデックスとして使用する、無線アクセスポイントリスト内のサーチを実行することを含むことができる。すべてが追加される場合、プロセス920は終了することができる。
より多くの無線アクセスポイントが存在する場合、移動デバイス100は、地理的領域に対する無線アクセスポイント許容量を増加させることができる。例えば、移動デバイス100は、図9Bに従って無線アクセスポイント許容量を増加させることができる。この増加させる動作の後、移動デバイス100は、段階924に戻ることによってこの動作を繰り返すことができる。
チャネル最適化
図9Dは、チャネル最適化に基づいて候補無線アクセスポイントを識別する技術を示す例示のヒストグラム960である。チャネル最適化は、上述の移動デバイス100のような移動デバイスによって実行することができる。
移動デバイス100は、無線プロセッサを使用して、ジオフェンスに対して選択された無線アクセスポイントをモニタすることができる。無線プロセッサは、無線アクセスポイントからの信号に対する複数のチャネルをスキャンすることができる。無線プロセッサは、より多くのチャネルがスキャンされる場合には、しばしばより多くの電力を消費し得る。移動デバイス100は、他の条件が等しい場合、同一のチャネルで動作するより多くの無線アクセスポイントをできる限り選択することによってスキャンされるチャネルの数を削減することができる。
移動デバイス100は、無線アクセスポイントのリストを記憶することができる。無線アクセスポイントのそれぞれは、無線アクセスポイントが動作するチャネルと関連付けることができる。移動デバイス100は、確率密度関数を使用して、すべての無線チャネル(例えば、チャネル1からチャネル11)に渡るヒストグラム960を生成することができる。各チャネルは、所与のジオフェンス、あるいは、所与のジオフェンスのグループに対する確率密度関数に基づいて、チャネルスコアを割り当てることができる。確率密度関数は、無線アクセスポイントが特定のチャネルで動作する尤度を示すことができる。いくつかの実装では、チャネルのチャネルスコアは、このチャネルを使用する無線アクセスポイントの数に基づいて判定することができる。
いくつかの実装では、移動デバイス100は、確率密度関数を使用して、所与のフェンスのグループに対する最も多い共通のアクセスポイントを識別することができる。移動デバイス100は、ジオフェンスのグループをモニタリングするためのこれらのアクセスポイントを選択することができる。この選択は、移動デバイス100によって無線アクセスポイントを観測する尤度を改善することができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、1つ以上の好適なチャネルを識別することができる。例えば、移動デバイス100は、上位X(例えば、3あるいは4)までの最も好適なチャネルを選択することができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、選択閾値962を特定することができる。移動デバイス100は、チャネルスコアが選択閾値962を満足する無線チャネルをこの好適なチャネルとして指定することができる。
移動デバイス100は、より選択される可能性が高い好適なチャネルで、無線アクセスポイントを動作させることができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、公的なチャネルで動作する無線アクセスポイントのAPスコアを増加させることができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、その好適なチャネルで動作する無線アクセスポイント群から、無線アクセスポイントを選択することができる。これに従って、ジオフェンスをモニタリングする場合、移動デバイス100の無線プロセッサは、例えば、すべてのチャネルではなく3つあるいは4つのチャネルをスキャンしても良い。
選択された無線アクセスポイントの評価
図10は、候補無線アクセスポイントのセットを評価するための例示の技術を示す図である。この技術は、上述の移動デバイス100のような移動デバイスによって実現することができる。
移動デバイス100は、候補無線アクセスポイントの複数のセットを評価し、ジオフェンス110をモニタリングするために、どの候補無線アクセスポイントのセットを最終的に選択するかを判定することができる。候補無線アクセスポイントのセットのそれぞれは、上述の図9Cで記載されるように、プロセス920の、繰り返し(I)と、その繰り返しの前の繰り返し(1,...,I−1)とで追加される無線アクセスポイントのセットとすることができる。候補無線アクセスポイントのセットのそれぞれを評価するために、移動デバイス100は、各セットに対するグリッド検出確率を判定することができる。
移動デバイス100は、複数のプロービングポイントを使用してグリッド検出確率を判定することができる。移動デバイス100は、各地理的領域に対する少なくとも1つのプロービングポイント(例えば、プロービングポイント1002)を指定することができる。プロービングポイント(PP)は仮想ポイントであり、これにより、既に追加されている無線アクセスピントの少なくとも1つを検出する確率を計算することができる。この確率は、プロービングポイント検出確率と呼ぶことにする。移動デバイス100は、各プロービングポイントのプロービングポイント検出確率に基づいて、グリッド検出確率を判定することができる。
プロービングポイント1002に対するプロービングポイント検出確率を計算するために、移動デバイス100は、以下の経路損失計算式を使用して、無線アクセスポイントの信号伝搬のモデルを作成することができる。
Figure 0005820926
ここで、Pkは無線アクセスポイント(例えば、無線アクセスポイント1004)から離れている距離dにおける地点での信号強度であり、P0は無線アクセスポイントにおける信号強度であり、ηはシステム損失を示す定数であり、βは経路損失指数である。経路損失指数は、信号伝搬の環境を反映することができる。例えば、屋外の自由空間では、βは2つの値を有することができ、影で覆われている市街地では、βは2.7と5の間の値を有することができる。建物内の障害物がない状態での無線波の送受信が可能な範囲では、βは1.6と1.8の間の値とすることができ、障害物が存在する場合は、βは4と6の間の値とすることができる。無線アクセスポイントの潜在的な検出範囲は、信号強度比Pk/P0が−30dBから−113dBの範囲内である場合に判定することができる。
式(2)に従えば、無線アクセスポイントの検出能は、屋内/屋外伝搬、無線送信電力のような可変のものを対象とすることができる。移動デバイス100は、より低い境界検出距離におけるプロービングポイント検出確率の計算を基礎とすることができ、これは、以下の計算式を使用して定義することができる。
Figure 0005820926
ここで、Zは下位境界検出距離、θuは潜在ユーザロケーション、θ0は無線アクセスポイントの推定ロケーション(サーバによる独立プロセスを使用して判定することができる)、及びσθuは推定下位境界信号伝搬である。
移動デバイス100は、以下の計算式を使用して、下位境界検出距離に渡って積分することによって、無線アクセスポイントを検出するプロービングポイントPPの確率を判定することができる。
Figure 0005820926
ここで、PDPP→SAPnはn番目に選択される無線アクセスポイントSAPn(例えば、無線アクセスポイント1004)を検出するプロービングポイントPPの確率であり、Zは下位境界検出距離であり、tはプロービングポイント検出確率が積分されている距離である。
移動デバイス100は、以下の計算式を使用して、プロービングポイントが、既に追加されている無線アクセスポイントを検出するあるいはしない確率に基づいて、プロービングポイント検出確率を判定することができる。
Figure 0005820926
ここで、P(PPk)は、k番目のプロービングポイントPPkに対するプロービングポイント検出確率である(例えば、プロービングポイント1002)。
移動デバイス100は、各プロービングポイントに対するプロービングポイント検出確率に基づいて、候補無線アクセスポイントのセットに対するグリッド検出確率を判定することができる。グリッド検出確率は、すべてのプロービングポイントに対するプロービングポイント検出確率の平均、あるいは、すべてのプロービングポイントに渡る最小プロービングポイント検出確率とすることができる。
候補からのアクセスポイントの選択
図11は、候補無線アクセスポイントのセットから、ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択する例示の技術を示す図である。この技術は、上述の移動デバイス100のような移動デバイスにおいて実現することができる。移動デバイス100は、ジオフェンスに十分に近く位置している無線アクセスポイント1102のセットの識別子を記憶することができ、そうすることで、無線アクセスポイント1102をジオフェンスをモニタするために潜在的に使用することができる。
(図8A−図10を参照する)上述の動作を使用することで、移動デバイス100は、候補無線アクセスポイントのセット1104、1106及び1108を識別することができる。候補無線アクセスポイントのセット1104、1106あるいは1108のそれぞれは、無線アクセスポイントのセット1102から1つ以上の無線アクセスポイントを含むことができる。候補無線アクセスポイントのセット1104、1006あるいは1108のそれぞれは、検出確率(例えば、図10を参照して説明されるグリッド検出確率)に対応させることができる。例えば、無線アクセスポイントAP1とAP2を含むセット1104は、グリッド検出確率0.1に関連付けることができ、無線アクセスポイントAP1からAP4を含むセット1106は、グリッド検出確率0.3に関連付けることができ、無線アクセスポイントAP1からAP8を含むセット1108は、グリッド検出確率0.8に関連付けることができる。
いくつかの実装では、移動デバイス100は、候補無線アクセスポイントの別のセットを選択することを通じて改善された検出確率に基づいて、ジオフェンスをモニタするために、候補無線アクセスポイントを選択することができる。例えば、移動デバイス100は、追加の無線アクセスポイントを追加する毎に検出確率を最も改善するセット(例えば、セット1108)を選択することができる。
図12は、候補無線アクセスポイントのセットから、複数のジオフェンスに対する無線アクセスポイントを選択する例示の技術を示す図である。上述の移動デバイス100のような移動デバイスは、複数のジオフェンスをモニタすることができる。複数のジオフェンスをモニタリングすることは、各ジオフェンスをモニタリングするために指定される複数の無線アクセスポイントからの信号をスキャンすることを含むことができる。
例えば、移動デバイス100は、第1、第2、及び第3のジオフェンスをモニタするように構成することができる。(図8A−図11で参照される)上述の動作を使用することで、移動デバイス100は、第1のジオフェンスをモニタリングするための候補無線アクセスポイントのセット1104、1106及び1108を識別することができる。移動デバイス100は、第2のジオフェンスをモニタリングするための候補無線アクセスポイントのセット1204、1206、及び1208を識別することができる。移動デバイス100は、第3のジオフェンスをモニタリングするための候補無線アクセスポイントのセット1214、1216及び1218を識別することができる。モニタするための無線アクセスポイントを選択する場合、移動デバイス100は、第1、第2、及び第3のジオフェンスをモニタするための無線アクセスポイントの総数がアクセスポイント閾値を満足する(例えば、超えない)ことを保障することができる。アクセスポイント閾値は、移動デバイス100の無線プロセッサの構成設定(例えば、WiFi(登録商標)チップの最大スキャン能力)に基づいて判定することができる。アクセスポイント閾値を満足する無線アクセスポイントを選択することの更なる詳細は、図13Aを参照して説明する。
図13Aは、複数のジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択するための例示の動作1300を示すフローチャートである。この動作は、上述の移動デバイス100のような移動デバイスによって実行することができる。
移動デバイス100は、アクセスポイント割当量とフェンススコアを初期化することができる(1302)。アクセスポイント割当量は、例えば、無線プロセッサのスキャン能力と、既に選択されている無線アクセスポイントに基づいて、どれくらいより多くの無線アクセスポイントを選択できるかを示す値とすることができる。アクセスポイント割当量を初期化することは、アクセスポイント割当量をスキャン能力に基づく初期値に設定することを含むことができる。ジオフェンスのフェンススコアは、ジオフェンスに対して既に選択されている無線アクセスポイントに基づいて判定される検出確率(例えば、グリッド検出確率)とすることができる。フェンススコアを初期化することは、想定されるジオフェンスのすべてのフェンススコアをゼロに設定することを含むことができる。
移動デバイス100は、複数のジオフェンスを通過することを繰り返して、無線アクセスポイントを選択することができる(1304)。複数のジオフェンスを通過することを繰り返すことは、各ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。繰り返しの間、移動デバイス100は、アクセスポイント割当量がゼロより大きいままであるかどうかを判定することができる(1306)。アクセスポイント割当量がゼロに到達している場合、移動デバイス100は、無線アクセスポイントの選択を停止することができる。そうでなければ、移動デバイス100は繰り返しを継続することができる。
アクセスポイント割当量がゼロより大きいままである場合、移動デバイス100は、1つ以上の無線アクセスポイントを現在繰り返されているジオフェンスへ追加して、現在のフェンススコアを判定することができる(1308)。
複数のジオフェンスを通過することを繰り返すこと(1304)は、モニタされるジオフェンスに基づいて以下の動作を実行することを含むことができる。移動デバイス100は、繰り返し条件を満足する場合に、繰り返されるジオフェンス110のために1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。この繰り返し条件は、以下の場合を満足し得る。
(1)ジオフェンス110のフェンススコアが改善の余地がある(例えば、ジオフェンス110のフェンススコアが最大フェンススコアよりも低い)。
(2)次点のフェンススコアが、現在のフェンススコアよりもかなり高い。次点のフェンススコアは、想定される1つ以上の無線アクセスポイントが実際に選択されている場合のジオフェンス110の検出確率である。次点のフェンススコアは、フェンススコアと現在のフェンススコアとの差分が閾値を満足する場合の現在のフェンススコアよりもかなり高い。
(3)アクセスポイント割当量がゼロよりも大きい。
1つ以上の無線アクセスポイントを選択することに応じて、移動デバイス100は、上述の計算された次点のフェンススコアを、繰り返されるジオフェンスの新規の現在のフェンススコアとして割り当てることができ、そして、選択されている無線アクセスポイントの数でアクセスポイント割当量を減じることができる。
図13Bは、図13Aの動作の例示の用途を示している。図示のために、移動デバイス100(上述の)は、第1のジオフェンス(ジオフェンス1320)、第2のジオフェンス(ジオフェンス1322)、及び第3のジオフェンス(ジオフェンス1324)をモニタリングするための無線アクセスポイントを選択している。ジオフェンス1320、1322、及び1324のそれぞれは、対応するフェンススコアとともに候補無線アクセスポイントのセットに関連付けることができる。例えば、ジオフェンス1320は、4個の候補無線アクセスポイントの第1のセットを関連するフェンススコア0.1とともに、6個の候補無線アクセスポイントの第2のセットを関連するフェンススコア0.5とともに、8個の候補無線アクセスポイントの第3のセットを関連するフェンススコア0.8とともに関連付けることができる。
初期化動作中(「0」でマークされる矢印で示されている)に、ジオフェンス1320、1322及び1324のそれぞれのフェンススコアをゼロに設定することができる。初期化の後は、移動デバイス100は、繰り返し条件が満足しなくなるまで、ジオフェンス1320、1322及び1324と、次の矢印で特定される順序(1−9)で複数のジオフェンスに関連付けられている候補無線アクセスポイントのセットを通過することを繰り返すことができる。
例示のアクセスポイント選択システム
図14は、ジオフェンスをモニタリングするための無線アクセスポイントを選択する技術を実現するシステムの例示のコンポーネントを示すブロック図である。無線アクセスポイント選択システム1402は、移動デバイス(例えば、上述の移動デバイス100)のコンポーネントであり得り、これは、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択するように構成されている。
無線アクセスポイント選択システム1402は、データ記憶装置230を含むことができ、これは、無線アクセスポイントのリストを記憶することができる。各無線アクセスポイントは、ロケーション、チャネル及びAPスコアに関連付けることができる。無線アクセスポイントのロケーションは、推定されたロケーションであり得り、これは、無線アクセスポイントの物理的なロケーションに対応していても良いし、していなくても良い。ロケーションとAPスコアは、リモートサーバによって、あるいは移動デバイス100によって判定することができる。データ記憶装置230は、データベース(例えば、リレーショナルあるいはオブジェクトデータベース)で、あるいは記憶装置に記憶されるフラットファイルで実現することができる。
無線アクセスポイント選択システム1402は、ジオフェンスデータ記憶装置1404を含むことができる。ジオフェンスデータ記憶装置1404は、1つ以上のジオフェンスに情報を記憶することができ、これには、例えば、ジオフェンスのロケーション及びディメンジョンが含まれる。
無線アクセスポイント選択システム1402は、ジオフェンス解析部1406を含むことができる。ジオフェンス解析部1406は、無線アクセスポイント選択システム1402のコンポーネントであり、1つ以上の地理的領域(例えば、タイル)を含む地理的グリッドを作成するように構成されている。データ記憶装置230の各無線アクセスポイントは、地理的領域の1つに対応するロケーションを有することができる。ジオフェンス解析部1406は、各地理的領域の1つ以上のポイントをプロービングポイントとして指定することができる。ジオフェンス解析部1406は、ハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
無線アクセスポイント選択システム1402は、確率スコア計算部1408を含むことができる。確率スコア計算部1408は、無線アクセスポイント選択システム1402のコンポーネントであり、各プロービングポイントに対するプロービングポイント検出確率を計算し、かつ、そのプロービングポイント検出確率に基づいて候補無線アクセスポイントの各セットのグリッド検出確率を計算するように構成されている。確率スコア計算部1408からの出力は、図13Aを参照して説明される繰り返しプロセスに従ってジオフェンス解析部1406へ供給され得る。
無線アクセスポイント選択システム1402は、チャネル最適化部1410を含むことができる。チャネル最適化部1410は、無線アクセスポイント選択システムのコンポーネントであり、データ記憶装置230からのチャネル情報に基づいてチャネル最適化動作を実行するように構成されている。チャネル最適化部1410は、ハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
無線アクセスポイント選択システム1402は、無線アクセスポイント選択部1412を含むことができる。無線アクセスポイント選択部1412は、無線アクセスポイント選択システム1402のコンポーネントであり、確率スコア計算部1408によって計算される確率と、チャネル最適化部1410からのチャネル情報に基づいて、1つ以上のジオフェンスに対する選択動作を実行するように構成されている。無線アクセスポイント選択部1412は、ハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
無線アクセスポイント選択システム1402は、選択済のアクセスポイントデータ記憶装置1414を含むことができる。選択済のアクセスポイントデータ記憶装置1414は、無線アクセスポイント選択システム1402のコンポーネントであり、無線アクセスポイント選択部1412によって選択される無線アクセスポイントのリストを記憶するように構成されている。無線アクセスポイント選択システム1402は、選択済の無線アクセスポイントを、1つ以上のジオフェンスをモニタリングするための移動デバイス100の無線プロセッサへ送信することができる。
例示の無線アクセスポイント選択動作
図15は、無線アクセスポイントの例示の動作1500を示すフローチャートである。動作1500は、上述の移動デバイス100によって実行することができる。
移動デバイス100は、ジオフェンスを受信する(1502)ことができる。このジオフェンスは、フェンスロケーションとフェンスディメンジョンによって定義することができる。ジオフェンスは、ユーザから受信することができる。
移動デバイス100は、複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる(1504)。1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定すること、選択する無線アクセスポイントの最大数と、地理的領域のそれぞれに対するアクセスポイント許容量に基づいて、1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。アクセスポイント許容量は、地理的領域に対して選択される無線アクセスポイントの最大数を示すことができる。移動デバイス100は、無線プロセッサのモニタリング能力の少なくとも一部に基づいて選択される無線アクセスポイントの最大数を判定することができる。
ジオフェンスに対応する地理的領域を判定することは、ジオフェンスに関連付けられている地理的エリアを複数のタイルに分割することを含むことができる。各地理的領域は、タイルに対応付けることができる。各タイルは、実質的な矩形エリアとすることができる。
ジオフェンスをモニタリングするために選択される無線アクセスポイントは、移動デバイス100に記憶することができる。各無線アクセスポイントは、無線アクセスポイント識別子(例えば、MACアドレス)によって表すことができる。各無線アクセスポイントは、アクセスポイントロケーションに関連付けることができる。アクセスポイントロケーションは、モニタリングするための地理的領域群の1つに関連付ける(例えば、位置させる)ことができる。各無線アクセスポイントは、ジオフェンスをモニタリングする際の無線アクセスポイントの価値を示すアクセスポイントスコアに関連付けることができる。各無線アクセスポイントは、チャネル番号に関連付けることができる。チャネル番号は、無線アクセスポイントが信号を送受信するチャネルを示すことができる。
1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、スコア計算動作を繰り返し実行することを含むことができる。スコア計算動作は、地理的領域群のそれぞれに対するアクセスポイント許容量を設定することあるいは増加させることを含むことができる。スコア計算動作は、アクセスポイントスコアに基づいて、地理的領域にまだ追加されていない無線アクセスポイントを順序付けすることを含むことができ、ここで、まだ追加されていない無線アクセスポイントに関連付けられているアクセスポイントロケーションは、宛先地理的領域に対応する。スコア計算動作は、既に追加されているアクセスポイントを候補無線アクセスポイントとして指定することと、候補無線アクセスポイントに基づいて検出確率を計算することを含むことができる。1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、無線アクセスポイントの最大総数と、繰り返しスコア計算動作で計算される検出確率に基づいて、候補無線アクセスポイントから、1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。
移動デバイス100は、移動デバイス100と無線アクセスポイントの間の通信チャネルに基づいて、更なる1つ以上の無線アクセスポイントを選択することができる。1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、確率密度関数を使用して通信チャネルのそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することと、その好適な無線アクセスポイントから1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含むことができる。通信チャネルのそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することは、確率密度関数と、通信チャネルを使用する無線アクセスポイントの数を使用して、通信チャネルのそれぞれの評判スコアを判定することを含むことができる。通信チャネルのそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することは、通信チャネルの評判スコアに基づいて1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することを含むことができる。
移動デバイス100は、確率計算動作を使用して検出確率を計算することができる。確率計算動作は、地理的領域のそれぞれにおける少なくとも1つのポイントをプロービングポイントとして指定することを含むことができる。移動デバイス100は、各プロービングポイントに対するプロービングポイント検出確率を計算することができる。プロービングポイント検出確率は、そのプロービングポイントに位置している移動デバイスがジオフェンスをモニタリングするために任意に選択されるアクセスポイントを検出することができる尤度を示すことができる。移動デバイス100は、プロービングポイントのプロービングポイント検出確率に基づいて検出確率を計算することができ、これは、図10を参照して説明される計算式(5)を使用して、任意のプロービングポイントで選択されるアクセスポイントを検出しない確率を計算することを含んでいる。
動作1500は、別のジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含むことができ、そうすることで、ジオフェンスを表す選択さされた無線アクセスポイントと他のジオフェンスを表す選択された無線アクセスポイントとの総数が、一度に移動デバイス100によってモニタすることができる無線アクセスポイントの最大数を超えないようにする。移動デバイス100は、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の候補無線アクセスポイントを選択すること、あるいは、他のジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の候補無線アクセスポイントを選択することを、各繰り返しにおいて、各選択の結果から得られる改善の量に基づいて繰り返し判定することができる。
移動デバイス100は、ジオフェンスとの相対的な移動デバイスの暫定的なロケーションを判定する(1506)ことができ、これには、無線プロセッサを使用して選択された1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることを含み、また、移動デバイス100は、例えば、移動デバイス100がジオフェンスの内側にあるか、あるいはジオフェンスの外側にあるかを暫定的に判定することができる。無線プロセッサは、WiFi(登録商標)チップとすることができる。選択された1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることは、1つ以上のチャネル上で、選択された1つ以上の無線アクセスポイントからの信号をスキャンすることを備える。移動デバイス100は、移動デバイス100のアプリケーションプロセッサをウェイクアップすることができる。アプリケーションプロセッサを使用して、移動デバイス100は、移動デバイス100がジオフェンスの内側に位置しているかどうかを判定することができる。
例示の移動デバイスアーキテクチャ
図16は、図1−図8の移動デバイスに対する例示のアーキテクチャ1600のブロック図である。移動デバイスは、メモリインタフェース1602、1つ以上のデータプロセッサ、画像プロセッサ、及びプロセッサ1604、及び周辺機器インタフェース1606を含むことができる。メモリインタフェース1602、1つ以上のプロセッサ1604、及び周辺機器インタフェース1606は、別々のコンポーネントすることができ、あるいは、1つ以上の集積回路に集積することができる。プロセッサ1604は、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、及び無線プロセッサを含むことができる。移動デバイス100の各種コンポーネントは、例えば、1つ以上の通信バスあるいは信号線によって接続することができる。
センサ、デバイス、及びサブシステムは、複数の機能を促進するために、周辺機器インタフェース1606に接続することができる。例えば、動きセンサ1610、光センサ1612、及び近接センサ1614は、移動デバイスの方向機能、照明機能、及び近接機能を促進するために周辺機器インタフェース1606と接続することができる。ロケーションプロセッサ1615(例えば、GPS受信機)は、地理的位置決めを提供するために周辺機器インタフェース1606に接続することができる。電子磁力計1616(例えば、集積回路チップ)も、磁北の方向を判定するために使用することができるデータを提供するために、周辺機器インタフェース1606と接続することができる。こうして、電子磁力計1616は、電子コンパスとして使用することができる。動きセンサ1610は、移動デバイスの移動の速さ及び方向の変化を判定するように構成されている1つ以上の加速度計を含むことができる。重力計1617は、周辺機器インタフェース1606に接続されている1つ以上のデバイスを含み、そして、地球の局所的な重力場を測定するように構成されている。
カメラサブシステム1620と光学センサ1622、例えば、電荷結合素子(CCD)あるいは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)光学センサは、写真及びビデオクリップの記録のようなカメラ機能を促進するために利用することができる。
通信機能は、1つ以上の無線通信サブシステム1624を通じて促進することができ、これは、無線周波数受信機及び送信機、及び光学(例えば、赤外線)受信機及び送信機を含むことができる。通信サブシステム1624の専用の設計及び実装は、移動デバイスが動作するように意図されている通信ネットワーク(群)に依存し得る。例えば、移動デバイスは、GSM(登録商標)ネットワーク、GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、Wi−FiあるいはWiMaxネットワーク、及びブルートゥースネットワークを介して動作するように設計されている通信サブシステム1624を含むことができる。特に、無線通信サブシステム1624は、ホスティングプロトコルを含むことができ、そうすることで、移動デバイスは、他の無線デバイスに対する基地局として構成することができる。
オーディオサブシステム1626は、スピーカ1628とマイクロフォン1630に接続することで、音声対応機能、例えば、音声認識、音声複製、デジタル記録、及びテレフォニー機能を促進することができる。
I/Oサブシステム1640は、タッチスクリーンコントローラ1642及び他の入力コントローラ(群)1644の少なくとも一方を含むことができる。タッチスクリーンコントローラ1642は、タッチスクリーン1646あるいはパッドに接続することができる。タッチスクリーン1646とタッチスクリーンコントローラ1642は、例えば、複数のタッチ感知技術の任意の技術を使用して、その接触、及び移動あるいは中断を検出することができ、これには、限定されるものではないが、容量性技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び弾性表面波技術を含み、それらに加えて、他の近接センサアレー、あるいはタッチスクリーン1646との接触の1つ以上の部分を判定するための他の要素を含んでいる。
他の入力コントローラ(群)1644は、他の入力/制御デバイス1648、例えば、1つ以上のボタン、ロックスイッチ、サムホイール、赤外線ポート、USBポート、及びスタイラスのようなポインタデバイスの少なくとも1つに接続することができる。1つ以上のボタン(不図示)は、スピーカ1628及びマイクロフォン1630の少なくとも一方のボリュームコントロール用のアップボタン/ダウンボタンを含むことができる。
一実装では、第1の期間の間のボタンの押下は、タッチスクリーン1646のロックを指示することができ、第1の期間より長い第2の期間の間のボタンの押下は、移動デバイス100の電源のオンあるいはオフを行うことができる。ユーザは、1つ以上のボタンの機能をカスタマイズすることができる。タッチスクリーン1646は、例えば、仮想あるいはソフトボタン、及びキーボードの少なくとも一方を実装するために使用することができる。
いくつかの実装では、移動デバイス100は、MP3ファイル、AACファイル及びMPEGファイルのような、記録済のオーディオファイル及びビデオファイルの少なくとも一方を提示することができる。いくつかの実装では、移動デバイス100は、iPod(登録商標)のようなMP3プレーヤの機能を含むことができる。そのため、移動デバイス100は、iPodと互換性のあるピンコネクタを含んでいても良い。他の入力/出力及び制御デバイスを使用することもできる。
メモリインタフェース1602を、メモリ1650に接続することができる。メモリ1650は、高速ランダムアクセスメモリ及び不揮発性メモリの一方を含むことができ、これには、例えば、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、1つ以上の光学記憶デバイス、及びフラッシュメモリ(例えば、NAND、NOR)の少なくとも1つがある。メモリ1650は、オペレーティングシステム1652を記憶することができ、これには、例えば、Darwin、RTXC、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X、 WINDOWS(登録商標)、あるいはVxWorksのような埋込オペレーティングシステムがある。オペレーティングシステム1652は、基本システムサービスを処理するための機能、及びハードウェア依存タスクを実行するための機能を含むことができる。いくつかの実装では、オペレーティングシステム1652は、カーネル(例えば、UNIXカーネル)を含むことができる。
メモリ1650は、通信命令1654を記憶することで、1つ以上の追加のデバイス、1つ以上のコンピュータ、及び1つ以上のサーバとの通信を促進することができる。メモリ1650は、グラフィカルユーザインタフェース命令1656を含むことで、グラフィックユーザインタフェース処理を促進し、センサ処理命令1658を含むことで、センサ関連処理及び機能を促進し、電話命令1660を含むことで、電話関連プロセス及び機能を促進し、電子メッセージング命令1662を含むことで、電子メッセージング関連プロセス及び機能を促進し、ウェブ閲覧命令1664を含むことで、ウェブ閲覧関連プロセス及び機能を促進し、メディア処理命令1666を含むことで、メディア処理関連プロセス及び機能を促進し、GPS/ナビゲーション命令1668を含むことで、GPS及びナビゲーション関連プロセス及び機能を促進し、カメラ命令1670を含むことで、カメラ関連プロセス及び機能を促進し、磁力計データ1672及びキャリブレーションデータ1674を含むことで、磁力計キャリブレーションを促進することができる。メモリ1650は、更に、他のソフトウェア命令(不図示)、例えば、セキュリティ命令、ウェブビデオ命令を記憶することで、ウェブビデオ関連プロセス及び機能を促進し、ウェブショッピング命令を記憶することで、ウェブショッピング関連プロセス及び機能を促進することができる。いくつかの実装では、メディア処理命令1666は、オーディオ処理命令とビデオ処理命令とに分割されて、オーディオ処理関連プロセス及び機能と、ビデオ処理関連プロセス及び機能とをそれぞれ促進する。アクティベーション記録及び国際移動機器アイデンティティ(IMEI)あるいは同様のハードウェア識別子を、メモリ1650に記憶することもできる。メモリ1650は、ジオフェンス命令1676を含むことができ、これは、ユーザによって定義されるジオフェンスを受信するために使用することができ、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを識別すること、識別された無線アクセスポイントを使用してジオフェンスをモニタリングすることを含み、また、移動デバイスがジオフェンスの内側あるいは外側にあるかを判定することに応じてジオフェンスに関連付けられているタスクを実行する。
上述の識別された命令とアプリケーションのそれぞれは、上述の1つ以上の機能を実行するための命令群のセットに対応し得る。これらの命令は、個別のソフトウェアプログラム、手順、あるいはモジュールとして実現される必要はない。メモリ1650は、追加の命令あるいはより少ない命令を含むことができる。また、移動デバイスの様々な機能を、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方で実現することができ、これには、1つ以上の信号処理及び特定用途集積回路の少なくとも一方を含むことができる。
例示の動作環境
図17は、図1−図9の移動デバイスに対する例示のネットワーク動作環境1700のブロック図である。移動デバイス1702aと1702bは、例えば、データ通信において、1つ以上の有線及び無線ネットワーク1710を介して通信することができる。例えば、無線ネットワーク1712は、例えば、セルラーネットワークは、ゲートウェイ1716を使用することによって、ワイドエリアネットワーク(WAN)1714、例えば、インターネットと通信することができる。同様に、アクセスデバイス1718、例えば、802.11g無線アクセスポイントは、ワイドエリアネットワーク1714への通信アクセスを提供することができる。
いくつかの実装では、音声通信及びデータ通信の両方を、無線ネットワーク1712とアクセスデバイス1718を介して確立することができる。例えば、移動デバイス1702aは、発呼を行って、呼を受信すること(例えば、ボイスオーバインターネット(VoIP)プロトコルを使用して)、電子メールメッセージを送受信すること(例えば、ポストオフィスプロトコル3(POP3)を使用して)、及び、ウェブページ、写真及びビデオのような電子文書及び電子ストリームの少なくとも一方を取得することを、無線ネットワーク1712、ゲートウェイ1716及びワイドエリアネットワーク1714(例えば、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)あるいはユーザデータグラムプロトコル(UDP))を介して行うことができる。同様に、いくつかの実装では、移動デバイス1702bは、発呼を行って、呼を受信すること、電子メールメッセージを送受信すること、電子文書及び電子ストリームの少なくとも一方を取得することを、アクセスデバイス1718とワイドエリアネットワーク1714を介して行うことができる。いくつかの実装では、移動デバイス1702aあるいは1702bは、1つ以上のケーブルを使用してアクセスデバイス1718と物理的に接続することができ、アクセスデバイス1718は、パーソナルコンピュータとすることができる。この構成設定では、移動デバイス1702aあるいは1702bは、「テザリング」デバイスとして呼ぶことができる。
移動デバイス1702a及び1702bは、他の手段によって通信を確立することもできる。例えば、無線デバイス1702aは、他の無線デバイス、例えば、他の移動デバイス、セルラーフォン等と、無線ネットワーク1712を介して通信することができる。同様に、移動デバイス1702aと1702bは、ピアツーピア通信1720、例えば、パーソナルエリアネットワークを、1つ以上の通信サブシステム、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信デバイスを使用することによって確立することができる。他の通信プロトコルとトポロジーも実現することができる。
移動デバイス1702aと1702bは、例えば、1つ以上の有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介して、1つ以上のサービス1730及び1740と通信することができる。例えば、1つ以上のアクセスポイントリスティングサービス1730は、無線アクセスポイントの1つ以上の識別子を判定し、無線アクセスポイントに対するAPスコアを判定する1つ以上のロケーション感知デバイスから収集されるロケーションデータを使用して無線アクセスポイントのロケーションを推定し、各無線アクセスポイントに対するチャネルを判定し、そして、移動デバイス1702aあるいは1702bへ情報を提供することができる。
ジオフェンスサービス1740は、例えば、ジオフェンスベースのAPIを提供することで、移動デバイス1702aあるいは1702bのユーザは、ジオフェンスベースのアプリケーションプログラムを開発することができる。このアプリケーションプログラムは、移動デバイス1702aあるいは1702bへダウンロードするために提供することができる。
移動デバイス1702aあるいは1702bは、1つ以上の有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介して他のデータ及びコンテンツへアクセスすることもできる。例えば、コンテンツ発行者、例えば、ニュースサイト、リアリーシンプルシンジケーション(RSS:Really Simple Syndication)フィード、ウェブサイト、ブログ、ソーシャルネットワークサイト、開発者ネットワーク等は、移動デバイス1702aあるいは1702bによってアクセスすることができる。このようなアクセスは、例えば、ウェブオブジェクトへのユーザタッチに応じて、ウェブブラウジング(閲覧)機能あるいはアプリケーション(例えば、ブラウザ)の起動によって提供することができる。
本発明のいくつかの実装が記載されている。それでもなお、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な変形を行うことができることが理解されるであろう。例えば、無線アクセスポイント選択で使用される地理的領域は、タイルとして表される。地理的領域の集合は、グリッドとして表される。地理的領域の実際の形状は、変化し得る。

Claims (25)

  1. 移動デバイスによって実行される方法であって、
    複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップであって、
    前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定することと、
    選択される無線アクセスポイントの最大総数と、前記複数の地理的領域のそれぞれに対応するそれぞれのアクセスポイント許容量に基づいて、前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することであって、前記それぞれのアクセスポイント許容量が、対応する前記地理的領域に対して選択される無線アクセスポイントの最大数を示している、選択することと、
    を含む、1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップと、
    無線プロセッサを使用して、前記選択される1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることを含む、前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの暫定的なロケーションを判定するステップと、
    前記無線プロセッサによる前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの前記暫定的なロケーションを判定することに応じて、前記移動デバイスのアプリケーションプロセッサを使用して、前記移動デバイスが前記ジオフェンスの内側に存在するかどうかを判定するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記ジオフェンスは、フェンスロケーションとフェンスディメンジョンによって定義される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップは、
    前記無線プロセッサのモニタリング能力の少なくとも一部に基づいて、選択される無線アクセスポイントの前記最大数を判定することを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定するステップは、前記ジオフェンスに関連付けられている地理的エリアを複数のタイルに分割することを含み、
    前記複数の地理的領域のそれぞれはタイルに対応する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記複数の無線アクセスポイントそれぞれは、
    モニタリングするための前記複数の地理的領域の1つに関連付けられているアクセスポイントロケーションと、
    前記ジオフェンスをモニタリングする際の前記無線アクセスポイントの価値を示すアクセスポイントスコアと
    に関連付けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップは、
    スコア計算動作を繰り返し実行することを含み、
    前記スコア計算動作は、
    前記複数の地理的領域それぞれの前記アクセスポイント許容量を設定することあるいは増やすこと、
    前記アクセスポイントスコアに基づいて、地理的領域にまだ追加されていない無線アクセスポイントを順序付けること、
    前記複数の地理的領域それぞれの前記アクセスポイント許容量に基づいて、まだ追加されていない無線アクセスポイントを宛先地理的領域に追加すること、
    既に追加されている無線アクセスポイントを候補無線アクセスポイントとして指定すること、
    前記候補無線アクセスポイントに基づいて検出確率を計算すること、
    を含み、
    前記まだ追加されていない無線アクセスポイントに関連付けられている前記アクセスポイントロケーションは、前記宛先地理的領域に対応し、
    前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップは、更に、
    無線アクセスポイントの前記最大総数と、前記スコア計算動作で計算される前記検出確率とに基づいて、前記候補無線アクセスポイントから前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含んでいる
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップは、更に、前記移動デバイスと前記無線アクセスポイントとの間の複数の通信チャネルに基づいている
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択するステップは、
    確率密度関数を使用して、前記複数の通信チャネルそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定すること、
    前記1つ以上の好適な無線アクセスポイントから前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択すること
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記複数の通信チャネルそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することは、
    確率密度関数と、前記通信チャネルを使用する無線アクセスポイントの数とを使用して、前記通信チャネルそれぞれの評判スコアを判定すること、
    前記通信チャネルの評判スコアに基づいて、前記1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定すること
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記検出確率を計算することは、
    前記複数の地理的領域のそれぞれの少なくとも1つのポイントを、プロービングポイントとして指定すること、
    前記プロービングポイントのそれぞれに対するプロービングポイント検出確率として、前記プロービングポイントに位置している移動デバイスが、前記ジオフェンスをモニタリングするために選択される無線アクセスポイントを検出することができる尤度を示す、プロービングポイント検出確率を計算すること、
    前記プロービングポイントの内の任意のプロービングポイントでの前記選択される無線アクセスポイントの内の任意の無線アクセスポイントを検出しない確率を計算することを含む、前記プロービングポイントの前記プロービングポイント検出確率に基づく前記検出確率を計算すること
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  11. 別のジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することで、前記ジオフェンスを表す前記選択される無線アクセスポイントと、前記他のジオフェンスを表す前記選択される無線アクセスポイントの総数が、無線アクセスポイントの前記最大数を超えないようにするステップを更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の候補無線アクセスポイントを選択すること、あるいは、他のジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の候補無線アクセスポイントを選択することを、各繰り返しにおいて、各選択の結果から得られる改善の量に基づいて繰り返し判定するステップを更に備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記選択される1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることは、1つ以上のチャネルにおいて、前記選択される1つ以上の無線アクセスポイントからの信号をスキャンすることを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. コンピュータプログラムであって、
    移動デバイスに、
    複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することとして、
    前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定すること、
    選択される無線アクセスポイントの最大総数と、前記複数の地理的領域のそれぞれに対応するそれぞれのアクセスポイント許容量に基づいて、前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することとして、前記それぞれのアクセスポイント許容量が、対応する前記地理的領域に対して選択される無線アクセスポイントの最大数を示している、選択することを
    含む、1つ以上の無線アクセスポイントを選択すること、
    無線プロセッサを使用して、前記選択される1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることを含む、前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの暫定的なロケーションを判定すること、
    前記無線プロセッサによる前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの前記暫定的なロケーションを判定することに応じて、前記移動デバイスのアプリケーションプロセッサを使用して、前記移動デバイスが前記ジオフェンスの内側に存在するかどうかを判定すること
    とを含む動作を実行させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  15. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、
    前記無線プロセッサのモニタリング能力の少なくとも一部に基づいて、選択される無線アクセスポイントの前記最大数を判定することを含んでいる
    ことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  16. 前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定することは、前記ジオフェンスに関連付けられている地理的エリアを複数のタイルに分割することを含み、
    前記複数の地理的領域のそれぞれはタイルに対応する
    ことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  17. 別のジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することで、前記ジオフェンスを表す前記選択される無線アクセスポイントと、前記他のジオフェンスを表す前記選択される無線アクセスポイントの総数が、無線アクセスポイントの前記最大数を超えないようにすることを更に備える
    ことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  18. システムであって、
    移動デバイスとを備え、
    前記移動デバイスは、
    複数の無線アクセスポイントから、ジオフェンスをモニタリングするための1つ以上の無線アクセスポイントを選択することとして、
    前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定すること、
    選択される無線アクセスポイントの最大総数と、前記複数の地理的領域のそれぞれに対応するそれぞれのアクセスポイント許容量に基づいて、前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することとして、前記それぞれのアクセスポイント許容量が、対応する前記地理的領域に対して選択される無線アクセスポイントの最大数を示している、選択することを
    含む、1つ以上の無線アクセスポイントを選択すること、
    無線プロセッサを使用して、前記選択される1つ以上の無線アクセスポイントをモニタリングすることを含む、前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの暫定的なロケーションを判定すること、
    前記無線プロセッサによる前記ジオフェンスとの相対的な前記移動デバイスの前記暫定的なロケーションを判定することに応じて、前記移動デバイスのアプリケーションプロセッサを使用して、前記移動デバイスが前記ジオフェンスの内側に存在するかどうかを判定すること
    とを含む動作を実行するように構成されている
    ことを特徴とするシステム。
  19. 前記ジオフェンスに対応する複数の地理的領域を判定することは、前記ジオフェンスに関連付けられている地理的エリアを複数のタイルに分割することを含み、
    前記複数の地理的領域のそれぞれはタイルに対応する
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. 前記複数の無線アクセスポイントそれぞれは、
    モニタリングするための前記複数の地理的領域の1つに関連付けられているアクセスポイントロケーションと、
    前記ジオフェンスをモニタリングするための前記無線アクセスポイントの価値を示すアクセスポイントスコアと
    に関連付けられている
    ことを特徴とする請求項19に記載のシステム。
  21. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、
    スコア計算動作を繰り返し実行することを含み、
    前記スコア計算動作は、
    前記複数の地理的領域それぞれの前記アクセスポイント許容量を設定することあるいは増やすこと、
    前記アクセスポイントスコアに基づいて、地理的領域にまだ追加されていない無線アクセスポイントを順序付けること、
    前記複数の地理的領域それぞれの前記アクセスポイント許容量に基づいて、まだ追加されていない無線アクセスポイントを宛先地理的領域に追加すること、
    既に追加されている無線アクセスポイントを候補無線アクセスポイントとして指定すること、
    前記候補無線アクセスポイントに基づいて検出確率を計算すること、
    を含み、
    前記まだ追加されていない無線アクセスポイントに関連付けられている前記アクセスポイントロケーションは、前記宛先地理的領域に対応し、
    前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、更に、
    無線アクセスポイントの前記最大総数と、前記スコア計算動作で計算される前記検出確率とに基づいて、前記候補無線アクセスポイントから前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することを含んでいる
    ことを特徴とする請求項20に記載のシステム。
  22. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、更に、前記移動デバイスと前記無線アクセスポイントとの間の複数の通信チャネルに基づいている
    ことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
  23. 前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択することは、
    確率密度関数を使用して、前記複数の通信チャネルそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定すること、
    前記1つ以上の好適な無線アクセスポイントから前記1つ以上の無線アクセスポイントを選択すること
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項22に記載のシステム。
  24. 前記複数の通信チャネルそれぞれに対する1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定することは、
    確率密度関数と、前記通信チャネルを使用する無線アクセスポイントの数とを使用して、前記通信チャネルそれぞれの評判スコアを判定すること、
    前記通信チャネルの評判スコアに基づいて、前記1つ以上の好適な無線アクセスポイントを判定すること
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  25. 前記無線プロセッサは、無線チップである
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
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