JP6357907B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
一般的に、パーソナルコンピュータやワークステーション等の処理装置から印刷装置に送られる印刷データは、Post Script(登録商標)やPDF(Portable Data Format)等のPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述されている。PDLデータ(印刷データ)は、RIP(Raster Image Processor)と呼ばれるデータ処理装置によりラスター形式(例えばビットマップ形式)の画像データ(以下、「ラスター画像データ」と称する)に変換される。印刷装置は、そのラスター画像データを印刷する。また、PDLデータをラスター画像データに直接変換する方式の他に、PDLデータを中間言語形式のデータ(以下、「中間データ」と称する)に変換し、中間データをラスター画像データに変換する方式も知られている。
一方、実際の印刷に先立って校正を行うときには、モニタ上にラスター形式の画像データを表示し、又は、ラスター形式の画像データに基づいて校正用の印刷物を作成している。
ところで、下地の画像に対して別の画像が重畳する場合の処理として、オーバープリント(「ノセ」とも呼ばれる)やノックアウト(「ケヌキ」とも呼ばれる)等が知られている。両オブジェクトが重畳した部分の色値は、オーバープリントでは、両画像の色値を反映した値となり、ノックアウトでは、重畳する(すなわち上側の)画像の色値となり、下地画像の色値は反映されない。
特許文献1には、校正時において、オーバープリントの指定がなされた画像をユーザに示すために、上側の画像を警告色で塗り潰して出力する装置が開示されている。これにより、校正作業のために印刷したときに、オーバープリントとなる画像が明確になるので、的確な校正作業が期待される。
特開2004−151766号公報
ところで、PDLデータから中間データを生成し、その中間データからラスター画像データを生成する方式において、オーバープリントの対象となっている画像に警告処理を実行することにより、警告有りのラスター画像データを生成して出力する場合がある。警告処理では、例えば、オーバープリントの対象となっている画像が警告色で塗り潰される。警告有りのラスター画像データを用いて校正が行われ、その後、警告が解除されたラスター画像データが生成されて印刷が行われる。警告が解除されたラスター画像データは、警告色の塗り潰しが無い状態のラスター画像データであり、例えば、オーバープリントが施されたラスター画像データである。しかし、警告が解除されたラスター画像データを生成して出力するためには、PDLデータから中間データを再度生成し、その中間データからラスター画像データを再度生成する必要がある。このように、ラスター画像データを再出力するためには、中間データ生成処理及びラスター画像データ生成処理を再度実行する必要がある。例えば、警告有りのラスター画像データを生成して出力し、その後、警告無しのラスター画像データを生成して出力するためには、合計で2回の中間データ生成処理及び2回のラスター画像データ生成処理を実行する必要がある。そのため、警告無しのラスター画像データを出力するまでに要する処理時間が増大してしまう。なお、警告有りのラスター画像データを再出力する場合も同様であり、中間データ生成処理及びラスター画像データ生成処理を再度実行する必要がある。
本発明の目的は、ラスター画像データを再出力する場合において、中間データを再度生成する場合と比べて、処理時間を短縮することである。
請求項1に係る発明は、ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、を有し、前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、を有し、前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記記憶制御手段は、警告処理が実行される前の中間データを前記記憶手段に記憶させ、前記ラスター生成手段は、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データを利用してラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記警告処理手段は、警告処理有りの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データに対して警告処理を実行し、前記ラスター生成手段は、当該警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、前記ラスター生成手段は、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データを利用してラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記ラスター生成手段は、警告処理有りの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項に係る発明は、前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを、特定色で表された図形の警告用オブジェクトに変換する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項10に係る発明は、前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項1に係る発明は、前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、前記記憶制御手段は、前記警告用オブジェクトが追加された中間データを、警告処理が実行された中間データとして記憶手段に記憶させ、前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記警告用オブジェクトが追加された中間データに基づき、前記警告用オブジェクト以外のオブジェクトを描画することにより警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置である。
請求項1に係る発明は、コンピュータを、ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、として機能させ、前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、プログラムである。
請求項13に係る発明は、コンピュータを、ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、として機能させ、前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、プログラムである。
請求項1,1に係る発明によると、ラスター画像データを再出力する場合において、画像データから中間データを再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。また、警告処理が実行される前の中間データが記憶されていない場合であっても、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成せずに、警告処理無しのラスター画像データを生成することが可能となる。また、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項2,13に係る発明によると、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが中間データに規定されている場合であっても、そのオブジェクトが他のオブジェクトから区別して表示される。
請求項に係る発明によると、ラスター画像データを再出力する場合において、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成せずに、警告処理無しのラスター画像データを生成することが可能となる。また、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成せずに、警告処理有りのラスター画像データを生成することが可能となる。また、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、ラスター画像データを再出力する場合において、画像データから中間データを生成し、その中間データに対して警告処理を実行する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、警告処理が実行される前の中間データが記憶されていない場合であっても、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成せずに、警告処理無しのラスター画像データを生成することが可能となる。また、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成して警告処理を行わずに、警告処理有りのラスター画像データを生成することが可能となる。また、画像データから中間データを生成してその中間データに警告処理を実行する場合と比べて、処理時間が短縮される。
請求項に係る発明によると、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが他のオブジェクトから区別して表される。
請求項10に係る発明によると、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが中間データに規定されている場合であっても、そのオブジェクトが他のオブジェクトから区別して表示される。
請求項1に係る発明によると、警告処理が実行される前の中間データが記憶されていない場合であっても、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成せずに、警告処理無しのラスター画像データを生成することが可能となる。また、警告処理が実行される前の中間データを画像データから再度生成する場合と比べて、処理時間が短縮される。
本発明の第1実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。 中間データ(ランリスト)の構造を示す図である。 警告処理を示すフローチャートである。 警告無し中間データの構造及び警告有り中間データの構造を示す図である。 ラスター画像データを模式的に示す図である。 第1実施形態におけるデータの流れを示すブロック図である。 警告機能オフでの再出力時におけるデータの流れを示すブロック図である。 警告機能オンでの再出力時におけるデータの流れを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。 第2実施形態におけるデータの流れを示すブロック図である。 警告機能オフでの再出力時におけるデータの流れを示すブロック図である。 警告機能オンでの再出力時におけるデータの流れを示すブロック図である。 画像データを模式的に示す図である。 比較例に係る画像処理装置を示すブロック図である。 変形例に係る中間データの構造を示す図である。
<第1実施形態>
図1に、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の一例を示す。画像処理装置10は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のホスト30から印刷データを受け取り、その印刷データをプリンタ40が取り扱うラスター画像データに変換する。
印刷データは、印刷対象の1以上のページの画像を描画するための描画コマンド群がページ記述言語(PDL)で記述されたデータである。ページ記述言語には、例えば、Post Script(登録商標)やPDF等の様々な言語がある。以下、ページ記述言語で記述された印刷データを「PDLデータ」と称することとする。
印刷対象のページの画像は、画像要素であるオブジェクトによって構成されている。オブジェクトは、例えばPDLの1つの描画コマンドによって描画される画像である。PDLデータには、同じ領域に対する描画コマンドが含まれている場合がある。PDLデータには、オブジェクトの属性情報が記述されている。オブジェクトの属性情報は、オブジェクトが有する様々な属性を示す情報である。例えば、オブジェクトの属性には、オブジェクトの色を表現する色空間、オブジェクトの種類、下地のオブジェクトに対する当該オブジェクトの重ね方(オーバープリントやノックアウト等)等がある。オブジェクトの種類には、例えば、図形、文字、画像(写真等の連続調イメージ)等の種類がある。
中間データ生成部12は、PDLデータを、PDLデータとラスター画像データとの中間のデータ形式である中間データに変換する。中間データ生成部12は、上記の描画コマンドを含むPDLデータを解釈することにより中間データを生成する。
一例として、PDLで記述されたオブジェクトを、ラスター画像データにおけるラスター走査線に平行な辺とそれに垂直な辺とで囲まれた複数の矩形の微小オブジェクトの集合(リスト)として表現する方式がある。この方式を「ランリスト(Run List)」形式と呼び、矩形の微小オブジェクトのことを「ランオブジェクト(Run Object)」と呼ぶ。ランリスト形式の中間データでは、画像内に含まれるオブジェクトがランオブジェクトの集合(リスト)として表現され、1ページの画像は、ページ内の各ランオブジェクトのランリストの集合として表現される。ランリスト形式では、中間データの個々のランオブジェクトは、そのランオブジェクトの形状及び大きさを示す情報(例えば、ランオブジェクトすなわち矩形の対角線上の2頂点の座標のペア)と、そのランオブジェクトの画素値属性とを含む。画素値属性は、例えば、そのランオブジェクトが文字や図形の場合は画素値(例えば濃度値)であり、連続調イメージの場合はそのランオブジェクトに描画されるイメージ(この例ではイメージ本体は別の場所に記憶される)のアドレス等である。
また、ランリスト形式の中間データには、ランオブジェクトを束ねた1つのオブジェクトの属性情報として、当該オブジェクトの種類(図形、文字、連続調イメージ等)を示す情報や、下地のオブジェクトに対する当該オブジェクトの重ね方(オーバープリントやノックアウト等)を示す情報、当該オブジェクトのバウンディングボックス(Bbox)を特定する情報等が含まれる。なお、オブジェクトの種類やオーバープリントの有無等の属性情報は、そのオブジェクト内の個々のランオブジェクトのデータに含まれてもよい。バウンディングボックス(Bbox)は、オブジェクトを内包する矩形(各辺がページの縦・横方向に平行なもの)の領域である。例えば、PDLデータ内にはオブジェクトの属性情報としてバウンディングボックスを特定する情報(例えば、バウンディングボックスの左上と右下の頂点の座標)が設定されている。このようなPDLデータ内のバウンディングボックスの情報を、中間データ内に取り込めばよい。
ランリスト形式は中間データの形式の一例に過ぎず、ディスプレイリスト等のような他の形式を中間データの形式として用いてもよい。中間データは、ページ内に含まれる各オブジェクト(当該中間データのデータ形式によって規定されるオブジェクトであり、PDLデータのオブジェクトと同一でなくてもよい)につき、そのオブジェクトの幾何学的情報(すなわち、オブジェクトの形状、サイズ及びページ内の位置を示す情報)と色値(画素値)を規定するようなものであればよい。どのような形式を用いるにしても、中間データ形式はPDLよりもラスター形式に近いので、PDLを直接取り扱うよりも、オブジェクト同士の重なり部分の幾何学的情報の計算等が高速で実行される。
中間データの形式は上記のランリスト形式に限定されない。既存の中間データ形式又はこれから開発される中間データ形式を用いればよい。本実施形態では、一例として、ランリスト形式の中間データを扱うものとする。
中間データ記憶部14は中間データを記憶する。後述するように、中間データは警告処理部16によってオーバープリント警告処理が施される。第1実施形態では、中間データ記憶部14は、オーバープリント警告処理が実行される前の中間データを記憶する。以下では、後述するオーバープリント警告処理が実行される前の中間データを、「警告無し中間データ」と称することとする。
警告処理部16は、中間データに対してオーバープリント警告処理を実行する。オーバープリント警告処理は、オーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための処理である。つまり、オーバープリント警告処理は、オーバープリントの対象となっているオブジェクトを、オーバープリントの対象となっていないオブジェクトから区別して表すための処理である。以下では、オーバープリント警告処理が実行された中間データを、「警告有り中間データ」と称することとする。
オーバープリント警告処理は、一例として、オーバープリントの対象となっているオブジェクトを警告色で塗り潰す処理である。このオーバープリント警告処理の手順について説明する。この手順は、中間データについて1ページ毎に実行される。まず、警告処理部16は、中間データから重畳している複数のオブジェクトを検出する。中間データには、ページ内の各オブジェクトの幾何学的情報が含まれているので、その幾何学的情報同士を比較することにより、重畳している複数のオブジェクトが検出される。例えば、オブジェクトが矩形の場合、各矩形オブジェクトの左上隅と右下隅の2頂点の座標から、重畳している複数の矩形オブジェクトが検出される。次に、警告処理部16は、重畳している複数のオブジェクト同士の重ね方が、オーバープリントか否かを判定する。中間データには、オブジェクトの重ね方を示す情報が含まれているので、その情報を参照することにより、オーバープリントか否かが判定される。重ね方としてオーバープリントが指定されている場合、警告処理部16は、重畳しているオブジェクトを警告色で塗り潰す。例えば、警告処理部16は、重畳しているオブジェクトを、警告色で塗り潰された図形のオブジェクト(以下、「警告用オブジェクト」と称する)に変換する。これにより、警告有り中間データが生成される。警告用オブジェクトは、例えばベクターデータである。警告処理部16は、上側及び下側の両方のオブジェクトを警告用オブジェクトに変換してもよいし、上側のオブジェクトのみを警告用オブジェクトに変換してもよい。または、警告処理部16は、オーバープリントの対象となっている複数のオブジェクトの輪郭を警告色によって縁取りしてもよい。警告色は予め決定された色であってもよいし、ユーザによって指定された色であってもよい。
オーバープリント警告処理の別の例として、警告処理部16は、オーバープリントの対象となっている複数のオブジェクトを中間データから抽出し、抽出された複数のオブジェクトによって構成される警告有り中間データを生成してもよい。この場合、警告処理部16は、抽出された複数のオブジェクトを警告色で塗り潰してもよいし、塗り潰さなくてもよい。
ラスター生成部18は、中間データからラスター画像データ(例えばビットマップ形式の画像データ)を生成する。ラスター画像データへの変換は、既存の技術と同じ技術を用いればよい。中間データがランリスト形式で規定されている場合、ラスター生成部18は、ページのランリストの先頭から順に、各ランオブジェクトをビットマップ上に描画していけばよい。
本実施形態では、警告無しの出力指示を受けた場合、ラスター生成部18は、警告無し中間データから警告処理が施されていないラスター画像データ(以下、「警告無しラスター画像データ」と称する)を生成する。一方、警告有りの出力指示を受けた場合、ラスター生成部18は、警告有り中間データから警告処理が施されたラスター画像データ(以下、「警告有りラスター画像データ」と称する)を生成する。警告無し又は警告有りの出力指示は、例えば、ホスト30を使用してユーザによって与えられる。例えば、校正を行う場合、ユーザは警告有りの出力指示を与えればよい。一方、本番の印刷を行う場合、ユーザは警告無しの出力指示を与えればよい。
警告無しラスター画像データを生成する場合、ラスター生成部18は、描画の際に、オーバープリントやノックアウトの指定に従って、複数のランオブジェクトが重なる部分に該当する画素の画素値(色値)を計算すればよい。このような計算も既存の技術と同様でよい。オーバープリントが指定されている場合、ラスター生成部18は、上下のオブジェクトの重なる部分の色を、上側のオブジェクトの色と下側のオブジェクトの色とを合わせた色にする。上下のオブジェクトの重複部分の色は、それら両オブジェクトの色が混ぜ合わされた色となる。一方、ノックアウトが指定されている場合、ラスター生成部18は、下側のオブジェクトの色を完全に無視し、重複部分の色を、上側のオブジェクトの色にする。
警告有りラスター画像データにおいては、例えば、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが警告色で塗り潰されて表される。または、上側のオブジェクトが塗り潰される。または、オーバープリントの対象となっているオブジェクトのみが表される
出力部20は、警告無しラスター画像データ又は警告有りラスター画像データをプリンタ40に出力する。または、出力部20は、ホスト30等に設置されているモニタに警告無しラスター画像データ又は警告有りラスター画像データを表示させてもよい。
プリンタ40は、警告無しラスター画像データ又は警告有りラスター画像データに従って印刷機構を制御することにより、警告無しラスター画像データ又は警告有りラスター画像データに応じた画像を、用紙等の記録媒体上に印刷する。印刷機構は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式等の既存のプリントエンジンによって構成されている。
図2に、ランリスト形式の中間データの一例を示す。この中間データは、1ページ分の警告無し中間データである。この中間データには、一例として、オブジェクトA,B,C,D,・・・が規定されている。ラスター生成部18は、オブジェクトA,B,C,D,・・・の順に、各オブジェクトをビットマップ上に描画する。
オブジェクトA(Image Obj)の種類は、写真等の連続調イメージである。オブジェクトAの属性として、オブジェクトAの幅(Width)、高さ(Height)、バウンディングボックス(Bbox)、オブジェクトAの重ね方(オーバープリントの有無)、ページ内におけるオブジェクトAの位置等が規定されている。オブジェクトAについては、オーバープリントが「有り」(true)となっている。
オブジェクトB(Text Obj)の種類は、文字である。オブジェクトBの属性として、オブジェクトBの長さ(Length)、文字列(String)、バウンディングボックス(Bbox)、オブジェクトBの重ね方(オーバープリントの有無)、ページ内におけるオブジェクトBの位置等が規定されている。オブジェクトBについては、オーバープリントが「有り」(true)となっている。
オブジェクトC(Line Art Obj)の種類は、図形(線図)である。オブジェクトCの属性として、オブジェクトCの長さ(Length)、バウンディングボックス(Bbox)、色(Color)、オブジェクトCの重ね方(オーバープリントの有無)、ページ内におけるオブジェクトCの位置等が規定されている。図形のオブジェクトは、ラスター画像データにおいて、属性として指定されている色(Color)で塗り潰される。オブジェクトCについては、オーバープリントが「無し」(false)となっている。
オブジェクトD(Smooth Shade Obj)の種類は、影付きの図形である。オブジェクトDの属性として、オブジェクトの幅(Width)、高さ(Height)、バウンディングボックス(Bbox)、オブジェクトDの重ね方(オーバープリントの有無)、ページ内におけるオブジェクトDの位置等が規定されている。オブジェクトDについては、オーバープリントが「有り」(true)となっている。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、警告処理部16による処理の詳細について説明する。警告処理部16は、例えば、1ページ分の中間データ毎に警告処理を実行する。まず、警告処理部16は、1ページ分の警告無し中間データからランオブジェクトを取得する(S01)。そのランオブジェクトに対してオーバープリントの指定がある場合、つまり、オーバープリントが「有り」に設定されている場合(S02,Yes)、警告処理部16は、オブジェクトを図形データ(ベクターデータ)に変換する(S03)。そして、警告処理部16は、図形データに変換されたオブジェクトを警告色に塗り潰す(S04)。このようにして、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが警告用オブジェクトに変換される。一方、ランオブジェクトに対してオーバープリントの指定がない場合、つまり、オーバープリントが「無し」に設定されている場合(S02,No)、警告処理部16は、オブジェクトをそのまま出力する(S05)。そして、1ページ分の警告無し中間データの全ランオブジェクトに対してステップS01〜S05の処理が実行された場合(S06,Yes)、当該警告無し中間データに対する警告処理は終了する。これにより、警告有り中間データが生成される。この場合、警告処理部16は、次ページの警告無し中間データに対して警告処理を実行する。一方、ステップS01〜S05の処理が実行されていないランオブジェクトが存在する場合(S06,No)、処理はステップS01に戻る。この場合、警告処理部16は、次のランオブジェクトを対象にして警告処理を実行する。
図4に、警告無し中間データ及び警告有り中間データの一例を示す。警告無し中間データは、図2に示されている中間データと同じものである。オブジェクトA,Dは、オーバープリントが「有り」(true)に設定されている。従って、警告有り中間データにおいて、オブジェクトA,Dは図形データに変換されている。具体的には、連続調イメージであるオブジェクトA(Image Obj)、及び、影付きの図形であるオブジェクトD(Smooth Shade Obj)は、図形オブジェクト(Line Art Obj)に変換され、それらの属性として警告色(Color)が規定されている。警告用オブジェクトA1は、オブジェクトAが変換されたものあり、警告用オブジェクトD1は、オブジェクトDが変換されたものである。オブジェクトCは、オーバープリントが「無し」(false)に設定されている。従って、オブジェクトCは変換処理が行われず、警告有り中間データにおいても、警告無し中間データにおけるオブジェクトCのままの状態で規定されている。なお、オブジェクトB(Text Obj)は文字であるため、オーバープリントが「有り」に設定されていても、図形に変換されず、そのままの状態で警告有り中間データに規定されている。図4に示す例では、重畳している全オブジェクト(上側及び下側の両方のオブジェクト)が警告色に塗り潰される。別の例として、重畳している複数のオブジェクトのうちの上側のオブジェクトを、図形オブジェクトに変換して警告色で塗り潰してもよい。
また別の例として、オーバープリントの対象となっているオブジェクトのみを含む警告有り中間データを生成してもよい。図4に示す例で説明すると、警告処理部16は、オブジェクトA,B,Dを警告無し中間データから抽出し、オブジェクトA,B,Dのみを含む警告有り中間データを生成する。
図5に、警告無しラスター画像データ及び警告有りラスター画像データの一例を示す。警告無し中間データに規定されている各オブジェクトが、ラスター生成部18によってビットマップ上に順番に描画されることにより、警告無しラスター画像データ50が生成される。一例として、オブジェクト60〜66の中で、オブジェクト62〜66に対してオーバープリントが指定されているものとする。つまり、オブジェクト62〜66について、オーバープリントの設定が「有り」になっているものとする。この場合、警告無しラスター画像データ50において、オーバープリント処理が施された状態のオブジェクト62〜66が表される。
警告有りラスター画像データ50Aは、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが警告色に塗り潰された警告有り中間データから生成された画像データである。従って、警告有りラスター画像データ50Aにおいては、オブジェクト62〜66が警告色に塗り潰されている。
警告有りラスター画像データ50Bは、オーバープリントの対象となっているオブジェクトのみが規定された警告有り中間データから生成された画像データである。従って、警告有りラスター画像データ50Bには、オブジェクト62〜66のみが表されている。オブジェクト62〜66は警告色に塗り潰されていてもよいし、オーバープリントが施されていてもよい。
次に、図6を参照して、画像処理装置10による処理について説明する。一例として、ホスト30を使用してユーザによって警告有りの指示が与えられたものとする。まず、中間データ生成部12は、ホスト30からPDLデータを受け取り、そのPDLデータからランリスト形式の中間データ(図中の「ランリスト」)を生成する。この中間データは、警告処理部16による警告処理前のデータであるため、警告無し中間データに該当する。中間データ生成部12は、警告無し中間データを中間データ記憶部14に記憶させる。この意味において、中間データ生成部12は、記憶制御部としての機能を備えている。一方、警告処理部16は、警告無し中間データに対してオーバープリント警告処理を実行する。これにより、警告有り中間データ(図中の「警告有りランリスト」)が生成される。ラスター生成部18は、警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。出力部20は、警告有りラスター画像データをプリンタ40に出力する。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。この印刷物がユーザによって参照されることにより、例えば校正が行われる。例えば、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが警告色に塗り潰されているので、オーバープリントの対象となるオブジェクトが明確になり、的確な校正作業が期待される。警告対象のオブジェクト(オーバープリントの対象となっているオブジェクト)は、図形データ(ベクターデータ)に変換されるため、警告対象のオブジェクトをImage(連続調イメージ)やShade(影付きの図形)に維持する場合と比べて、ラスター生成部18の負荷が軽減される。これにより、ラスター生成部18の処理時間が短縮され、その結果、全体の処理時間が短縮される。
次に、図7を参照して、警告機能をオフにして再印刷するための処理について説明する。図7中、実線の矢印がデータの流れを示している。例えば、警告有りラスター画像データに基づく印刷物をユーザが確認し、原稿を変更しないで印刷して問題ないとユーザが判断した場合、警告機能をオフにして本番の印刷が行われる。本番の印刷が再印刷に相当する。この場合、例えば、ホスト30を使用してユーザによって警告無しの指示が与えられる。警告機能をオフにして再印刷する場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から警告無し中間データを取得し、その警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。この警告無しラスター画像データは、出力部20を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告無しラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。これにより、オーバープリントの対象となっているオブジェクトは、オーバープリントがなされた状態で印刷される。
以上のように、警告機能をオフにして再印刷する場合、中間データ記憶部14に記憶されている警告無し中間データを使用して警告無しラスター画像データが生成される。これにより、再印刷する場合に、中間データ生成部12による処理が不要となる。従って、PDLデータから中間データを再度生成する場合と比べて、中間データ生成部12による処理が不要になる分、全体の処理時間が短縮される。
次に、図8を参照して、警告機能をオンにして再印刷するための処理について説明する。図8中、実線の矢印がデータの流れを示している。例えば、警告有りラスター画像データに基づく印刷物をユーザが再度確認する場合、警告機能をオンにして再印刷が実行される。この場合、例えば、ホスト30を使用してユーザによって警告有りの指示が与えられる。警告機能をオンにして再印刷する場合、警告処理部16は、中間データ記憶部14から警告無し中間データを取得し、その警告無し中間データに対してオーバープリント警告処理を実行する。これにより、警告有り中間データ(図中の「警告有りランリスト」)が生成される。そして、ラスター生成部18は、警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。この警告有りラスター画像データは、出力部20を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。
以上のように、警告機能をオンにして再印刷する場合、中間データ記憶部14に記憶されている警告無し中間データを使用して警告有り中間データが生成され、更に、その警告有り中間データから警告有りラスター画像データが生成される。これにより、再印刷する場合に、中間データ生成部12による処理が不要となる。従って、PDLデータから中間データを再度生成する場合と比べて、中間データ生成部12による処理が不要になる分、全体の処理時間が短縮される。例えば、再確認する場合に、全体の処理時間が短縮される。
なお、警告有りラスター画像データを再出力する場合、警告処理部16は、警告色を変えて警告有り中間データを生成してもよい。これにより、先に出力された警告有りラスター画像データと後に出力された警告有りラスター画像データとにおいて、同一の警告対象のオブジェクトが異なる警告色で表される。例えば、先の出力において使用された警告色では、警告対象のオブジェクトがユーザにとって認識し難い場合に、警告色を変えることにより、その認識が容易になることがある。
<第2実施形態>
図9に、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の一例を示す。画像処理装置10Aは、図1に示されている画像処理装置10と同じ構成を備えている。但し、画像処理装置10Aにおいては、中間データ記憶部14は、警告有り中間データを記憶する。
次に、図10を参照して、画像処理装置10Aによる処理について説明する。一例として、ホスト30を使用してユーザによって警告有りの指示が与えられたものとする。まず、中間データ生成部12は、ホスト30からPDLデータを受け取り、そのPDLデータからランリスト形式の中間データ(図中の「ランリスト」)を生成する。この中間データは、警告無し中間データに該当する。警告処理部16は、警告無し中間データに対してオーバープリント警告処理を実行する。これにより、警告有り中間データ(図中の「警告有りランリスト」)が生成される。警告処理部16は、警告有り中間データを中間データ記憶部14に記憶させる。この意味において、警告処理部16は、記憶制御部としての機能を備えている。ラスター生成部18は、警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。出力部20は、警告有りラスター画像データをプリンタ40に出力する。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。これにより、オーバープリントの対象となっているオブジェクトが明確になって印刷される。第2実施形態でも、警告対象のオブジェクトは図形データ(警告用オブジェクト)に変換されるため、ラスター生成部18の負荷が軽減される。これにより、ラスター生成部18の処理時間が短縮され、その結果、全体の処理時間が短縮される。
次に、図11を参照して、警告機能をオフにして再印刷するための処理について説明する。図11中、実線の矢印がデータの流れを示している。例えば、警告有りラスター画像データに基づく印刷物をユーザが確認し、原稿を変更しないで印刷して問題ないとユーザが判断した場合、警告機能をオフにして本番の印刷が行われる。この場合、例えば、ホスト30を使用してユーザによって警告無しの指示が与えられる。警告機能をオフにして再印刷する場合、中間データ生成部12は、PDLデータから中間データ(図中の「ランリスト」)を生成する。この中間データが、警告無し中間データに該当する。ラスター生成部18は、その警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。この警告無しラスター画像データは、出力部20を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告無しラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。これにより、オーバープリントの対象となっているオブジェクトは、オーバープリントがなされた状態で印刷される。
次に、図12を参照して、警告機能をオンにして再印刷するための処理について説明する。図12中、実線の矢印がデータの流れを示している。例えば、警告有りラスター画像データに基づく印刷物をユーザが再度確認する場合、警告機能をオンにして再印刷が実行される。この場合、例えば、ホスト30を使用してユーザによって警告有りの指示が与えられる。警告機能をオンにして再印刷する場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から警告有り中間データを取得し、その警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。この警告有りラスター画像データは、出力部20を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。
以上のように、警告機能をオンにして再印刷する場合、中間データ記憶部14に記憶されている警告有り中間データを使用して警告有りラスター画像データが生成される。これにより、再印刷する場合に、中間データ生成部12及び警告処理部16による処理が不要となる。従って、PDLデータから中間データを再度生成し、その中間データから警告有り中間データを再度生成する場合と比べて、中間データ生成部12及び警告処理部16による処理が不要になる分、全体の処理時間が短縮される。
また、警告対象のオブジェクトは、図形データ(ベクタデータ)に変換されるため、警告対象のオブジェクトをImage(連続調イメージ)やShade(影付きの図形)に維持する場合と比べて、警告有り中間データのデータ量が小さくなる。また、警告機能をオンにして再印刷する方式として、1回目の印刷処理で生成された警告有りラスター画像データを記憶部に記憶させておき、その警告有りラスター画像データを印刷することが考えられる。警告有りラスター画像データは例えばビットマップ形式のデータであるため、警告有り中間データよりもデータ量が大きくなる。従って、第2実施形態によると、警告有りラスター画像データを記憶部に記憶させておく場合と比べて、記憶させておくデータの量が小さくて済む。
ここで、図13を参照して、ランリスト形式の中間データのデータ量について説明する。ラスター画像データを描画する場合、オブジェクトの描画領域に含まれる全画素の画素値(色値)が必要となり、ラスター画像データのデータ量は、その全画素数分のデータ量となる。例えば、矩形のオブジェクト68を描画する場合、幅(Width)×高さ(Height)に相当する画素数の画素値が必要となり、データ量は、その幅×高さに相当する画素数分のデータ量となる。オブジェクト62,64についても、それらの描画領域に含まれる全画素の画素値が必要となる。これに対して、ランリスト形式の中間データに規定されている図形のオブジェクトについては、ラスター画像データにおいて、その図形オブジェクトの領域全体が、指定された色(Color)で塗り潰される。従って、1画素分の画素値(色値)が規定されていれば、ラスター画像データにおいて図形のオブジェクトが描画されることになる。
第1及び第2実施形態では、警告対象のオブジェクトは図形のオブジェクト(警告用オブジェクト)に変換され、その図形のオブジェクトは指定された色(Color)で描画される。従って、警告用オブジェクトについては、中間データにおいて1画素分の画素値が規定されていれば、ラスター画像データにおいて警告用オブジェクトが描画されることになる。従って、第2実施形態のように、警告有り中間データを記憶させることにより、警告有りラスター画像データを記憶させる場合と比べて、記憶させるデータの量が小さくて済む。
<その他の実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせてもよい。この場合、中間データ生成部12は、警告無し中間データを中間データ記憶部14に記憶させ、警告処理部16は、警告有り中間データを中間データ記憶部14に記憶させる。この意味において、中間データ生成部12及び警告処理部16は、記憶制御部としての機能を備えている。この処理により、中間データ記憶部14には、警告無し中間データ及び警告有り中間データの両データが記憶されることになる。警告機能をオフにして再印刷する場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から警告無し中間データを取得し、その警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。警告無しラスター画像データは出力部20を介してプリンタ40に出力され、プリンタ40によって、警告無しラスター画像データに応じた画像が用紙に印刷される。警告機能をオンにして再印刷する場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から警告有り中間データを取得し、その警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。警告有りラスター画像データは出力部20を介してプリンタ40に出力され、プリンタ40によって、警告有りラスター画像データに応じた画像が用紙に印刷される。これにより、警告機能オフでの再印刷及び警告機能オンでの再印刷のいずれにおいても、中間データ生成部12による処理を行わずに済むため、その分、全体の処理時間が短縮する。また、中間データを記憶させることにより、ラスター画像データを記憶させるよりも、記憶させるデータの量が小さくて済む。
<比較例>
図14に、比較例に係る画像処理装置100を示す。RIP処理部102は、PDLデータから中間データを生成し、さらに、中間データからラスター画像データを生成する。また、警告有りの指示が与えられた場合、RIP処理部102は、オーバープリントの対象となっているオブジェクトに警告処理を実行する。これにより、警告有りラスター画像データが生成される。この警告有りラスター画像データは、ラスター画像データ記憶部104に記憶される。一方、警告有りラスター画像データは、出力部106を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。
警告機能をオフにして再印刷する場合、RIP処理部102は、PDLデータから警告無し中間データを生成し、警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。この警告無しラスター画像データは、出力部106を介してプリンタ40に出力される。プリンタ40は、警告無しラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。このように、比較例において再印刷する場合、中間データを再度生成する必要がある。これに対して、第1実施形態では、中間データを再度生成する必要がないため、比較例と比べて、処理時間が短縮される。
一方、警告機能をオンにして再印刷する場合、出力部106は、ラスター画像データ記憶部104から警告有りラスター画像データを取得し、その警告有りラスター画像データをプリンタ40に出力する。プリンタ40は、警告有りラスター画像データに応じた画像を用紙に印刷する。図13を参照して説明したように、中間データはラスター画像データよりもデータ量が小さい。従って、第2実施形態のように警告有り中間データを記憶させることにより、比較例のように警告有りラスター画像データを記憶させる場合と比べて、記憶させるデータの量が小さくて済む。
<変形例>
図15に、変形例に係る中間データを示す。図15に示されている警告無し中間データは、図2及び図4に示されている警告無し中間データと同じものである。なお、図15では、説明の便宜上、オブジェクト以外の一部の記述が削除されている。
変形例では、警告処理部16は、警告対象のオブジェクト(オーバープリントの対象のオブジェクト)を警告用オブジェクトに変換せずに、元々の中間データに警告用オブジェクトを追加する。
具体例を挙げて説明する。例えば、オブジェクトA,Dがオーバープリントの対象のオブジェクトである。警告処理部16は、ランリストにおいて、オブジェクトAの次に、警告用オブジェクトA1を追加する。警告用オブジェクトA1は、図4を参照して説明したように、図形データであり、警告色によって塗り潰されるオブジェクトである。このように警告用オブジェクトA1をランリストにおいてオブジェクトAの次に追加することにより、ラスター生成部18によって、オブジェクトAの次に、警告用オブジェクトA1が描画される。オブジェクトAと警告用オブジェクトA1とでは、形状及び位置が同じであるため、オブジェクトAの次に警告用オブジェクトA1が描画されることにより、オブジェクトAの上に警告用オブジェクトA1が重ねて描画される。これにより、警告有りラスター画像データにおいては、オブジェクトAは表示されずに、警告用オブジェクトA1が表示される。これにより、あたかも、オブジェクトAが警告色で塗り潰されたように表される。同様に、ランリストにおいて、オブジェクトDの次に警告用オブジェクトD1が追加される。これにより、オブジェクトDの上に警告用オブジェクトD1が重ねて描画される。よって、警告有りラスター画像データにおいては、オブジェクトDは表示されずに、警告用オブジェクトD1が表示される。これにより、あたかも、オブジェクトDが警告色で塗り潰されたように表される。
第1実施形態に変形例を適用した場合、警告機能がオンのときには、ラスター生成部18は、変形例に係る警告有り中間データ(警告用オブジェクトA1,D1が追加された中間データ)から警告有りラスター画像データを生成する。警告機能がオフの場合には、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から警告無し中間データを取得し、その警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。
第2実施形態に変形例を適用した場合、変形例に係る警告有り中間データは、中間データ記憶部14に記憶される。警告機能がオンの場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から変形例に係る警告有り中間データを取得し、その警告有り中間データから警告有りラスター画像データを生成する。警告機能がオフの場合、ラスター生成部18は、中間データ記憶部14から変形例に係る警告有り中間データを取得し、その警告有り中間データから警告用オブジェクトを削除する。図15に示す例では、ラスター生成部18は、警告有り中間データから警告用オブジェクトA1,D1を削除する。これにより、警告無し中間データ(オブジェクトA,B,C,D,・・・が規定された中間データ)が生成される。ラスター生成部18は、この警告無し中間データから警告無しラスター画像データを生成する。別の例として、ラスター生成部18は、警告有り中間データに含まれる警告用オブジェクトA1,D1を無視し、警告用オブジェクトA1,D1以外のオブジェクトA,B,C,D,・・・から警告無しラスター画像データを生成してもよい。この場合も、警告用オブジェクトA1,D1は描画されないので、警告無しラスター画像データが生成される。第2実施形態に変形例を適用することにより、PDLデータから警告無し中間データを再度生成する必要がないため、中間データ生成部12による処理の分、全体の処理時間が短縮される。
上述した画像処理装置10,10Aは、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像処理装置10,10Aは、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像処理装置10,10Aの各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記憶媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。または、画像処理装置10,10Aの各部は、回路等のハードウェア資源により実現されてもよい。
10,10A 画像処理装置、12 中間データ生成部、14 中間データ記憶部、16 警告処理部、18 ラスター生成部、20 出力部、30 ホスト、40 プリンタ。

Claims (13)

  1. ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、
    中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、
    警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、
    を有し、
    前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、
    前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、
    画像処理装置。
  2. ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、
    中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、
    警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、
    を有し、
    前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、
    オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、
    画像処理装置。
  3. 前記記憶制御手段は、警告処理が実行される前の中間データを前記記憶手段に記憶させ、
    前記ラスター生成手段は、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データを利用してラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記警告処理手段は、警告処理有りの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行される前の中間データに対して警告処理を実行し、
    前記ラスター生成手段は、当該警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、
    前記ラスター生成手段は、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データを利用してラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ラスター生成手段は、警告処理有りの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを、特定色で表された図形の警告用オブジェクトに変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、
    オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、
    前記記憶制御手段は、前記警告用オブジェクトが追加された中間データを、警告処理が実行された中間データとして記憶手段に記憶させ、
    前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記警告用オブジェクトが追加された中間データに基づき、前記警告用オブジェクト以外のオブジェクトを描画することにより警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  12. コンピュータを、
    ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、
    中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、
    警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、
    として機能させ
    前記記憶制御手段は、警告処理が実行された中間データを前記記憶手段に記憶させ、
    前記ラスター生成手段は、警告処理無しの出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている警告処理が実行された中間データから警告処理が実行される前の中間データを生成し、当該警告処理が実行される前の中間データから警告処理無しのラスター画像データを生成して出力する、
    プログラム。
  13. コンピュータを、
    ページ記述言語で記述された画像データを受け、描画対象の複数のオブジェクトで構成された中間データを前記画像データから生成する中間データ生成手段と、
    中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトを識別するための警告処理を実行する警告処理手段と、
    警告処理が実行される前の中間データ及び警告処理が実行された中間データのうち少なくとも一方の中間データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    警告処理が実行された中間データから警告処理有りのラスター画像データを生成して出力し、ラスター画像データの再出力指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶されている中間データを利用してラスター画像データを生成して出力するラスター生成手段と、
    として機能させ、
    前記警告処理手段は、警告処理として、中間データにおいてオーバープリントの対象となっているオブジェクトから、特定色で表された図形の警告用オブジェクトを生成し、中間データに前記警告用オブジェクトを追加し、
    オーバープリントの対象となっているオブジェクトに重ねて前記警告用オブジェクトが重ねて描画されることにより、警告処理有りのラスター画像データが生成される、
    プログラム。
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