JP6357634B1 - 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム - Google Patents

電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム Download PDF

Info

Publication number
JP6357634B1
JP6357634B1 JP2017208859A JP2017208859A JP6357634B1 JP 6357634 B1 JP6357634 B1 JP 6357634B1 JP 2017208859 A JP2017208859 A JP 2017208859A JP 2017208859 A JP2017208859 A JP 2017208859A JP 6357634 B1 JP6357634 B1 JP 6357634B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
telephone
telephone number
response message
incoming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017208859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018170756A (ja
Inventor
伸介 長原
伸介 長原
泰則 川上
泰則 川上
Original Assignee
株式会社クローバー・ネットワーク・コム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社クローバー・ネットワーク・コム filed Critical 株式会社クローバー・ネットワーク・コム
Priority to JP2017208859A priority Critical patent/JP6357634B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6357634B1 publication Critical patent/JP6357634B1/ja
Publication of JP2018170756A publication Critical patent/JP2018170756A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網、NGN網とIP電話網における電話番号の使用状況のリサーチを着信ベル無鳴動で実現する。
【解決手段】着信網であるIMS網30又はIP電話網40に接続された0AB−J型番号の複数のIP電話にNGN網20を介して接続される電話番号調査装置10であって、IPv6としたネットワークプロトコルを含む第1のSDPパラメータを付与したINVITE要求をNGN網の選択する着信網に送信し、着信網自身が拒否する第1の応答メッセージの場合、再度、IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与したINVITE要求を送信して第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、第1の応答メッセージ又は第2の応答メッセージに応じて、IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム、及び記録媒体に関する。
出願人が過去に出願し、公開された、例えば、特許文献1,2,3に記載された電話番号調査装置が知られている。この電話番号調査装置によれば、全国の電話番号の使用状況のリサーチを行うことができる。
これらの特許文献に記載された技術によれば、発信側である電話番号調査装置は、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆交換電話網)、移動体通信網、あるいはIP(Internet Protocol)電話網に接続される。そして、電話番号調査装置は、ISDN(Integrated Service Digital Network:サービス統合デジタル網)のUNI(User Network Interface:ユーザ網インタフェース)プロトコル等を利用して加入者データの問い合わせを行い、「電話番号有効」、「無効」、「移転」等、電話番号の使用状況のリサーチを行うことができる。
しかしながら、NTT東西では、「PSTNからNGN(Next Generation Network)へのマイグレーション」を計画しており、2020年後半にはISDNサービスの「デジタル通信モード」を廃止することを予定している。このため、ISDNのUNI接続方式に代わって、NGN網と接続可能なSIP(Session Initiation Protocol)ベースの電話番号調査ツールを導入し、新システム基盤への円滑な移行を図る必要がある。
近年、固定電話は順次IP電話に移行しており、2016年の情報通信白書によれば、2015年度末で3845万台がIP電話であると報告されている。したがって、電話番号の使用状況を正しく判定できるIP電話番号調査装置の実現が待たれている。IP電話の基本的な仕組みは伝統的な固定電話の技術とは大きく異なり、このため、例えば、特許文献4に記載されているように、敢えて正しくない記述のINVITE要求をIP電話網(SIPサーバ)に送信することで、IP電話番号の有効性を調査する電話番号調査装置が知られている。
しかしながら、出願人が特許文献4に記載された技術を用いて評価試験を試みたところ、依然として正しく判定できるIP電話番号の使用状況の調査を確立できていない。すなわち、特許文献4で調査対象とするIP電話は、050で始まる11桁の電話番号が割り当てられた050型IP電話であり、光電話等、これまでの加入者電話と同じ形式を持つ0で始まる電話番号が割り当てられた0AB−J型IP電話を対象としていない。したがって、0AB−J型IP電話の電話番号使用状況をリサーチする際に網側拒否等により有効性の調査はできない。
これに対し、出願人は、IP電話網のUNI接続の発信端末(電話番号調査装置)からIP電話が着信を拒否するSIPの特定メッセージを送信することにより、IP電話網における電話番号使用状況を、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する技術を確立し、平成28年5月24日に、「電話番号調査装置、同方法、同プログラム、及び記録媒体」(特願2016−103356号)として出願した。この出願に記載された技術によれば、NGN網と接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することで、新システム基盤への円滑な移行を図ることができる。ここで、電話番号調査の対象となるIP電話には、050で始まる11桁の電話番号が割り当てられた050型の他に、光電話等、これまでの加入者電話と同じ形式を持つ0で始まる電話番号が割り当てられた0AB−J型も含まれ、したがって、IP電話の種類に依存することなく、電話番号の有効/無効調査を行う際に正確に判定することができる。
特開2009−055512号公報 特開2011−135121号公報 特開2014−033474号公報 特開2012−015605号公報
ところで、2020年以降に予定されているPSTNからNGNへの移行に伴い、事業者間相互接続インタフェースも共通線信号方式のSS7(Signaling System No.7)からIP方式のSIP(Session Initiation Protocol)に変更される。このため、発信端末(電話番号調査装置)からSIPの特定メッセージがIMS(IP Multimedia Subsystem)網、NGN(Next Generation Network)網、及びIP電話網(VoIP:Voice over Internet Protocol)に対しトランスペアレントに到達することになる。
なお、IMSとは、これまで固定網や移動体通信などで行われていたサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスなどを実現するための規格であり、その規格に沿って作られたシステムとして移動体通信システムやNGNがある。
このため、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網やIP電話網における電話番号使用状況を、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する、NGN網とUNI接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入して新システム基盤への円滑な移行を図る必要がある。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網やIP電話網における電話番号使用状況を、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定して新システム基盤への円滑な移行を可能にする、電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システムを提供することを目的とする。特に、0AB−J型番号が割り当てられたIP電話の電話番号使用状況について、着信網の種類に依存することなく、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定することができる、電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の電話番号調査装置は、少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置であって、前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信し、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、を備え、前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいる。
(2)上記(1)の構成において、前記第1のSDPパラメータは、前記IMS網に準拠したパラメータであり、前記第2のSDPパラメータは、前記IP電話網に準拠したパラメータである。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1のSDPパラメータは、前記IMS網に接続された前記IP電話が着信を拒否するパラメータでもあり、前記第1のSDPパラメータは、前記ネットワークプロトコル、メディア種別、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなるパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされている。
(4)上記(3)の構成において、前記第1のSDPパラメータが、音声、映像、及び、アプリケーションを含む全メディアを含んだメディア種別を含んでいる。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記第2のSDPパラメータは、前記IP電話網に接続された前記IP電話が着信を拒否するパラメータであり、前記第2のSDPパラメータは、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなるパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされている。
(6)上記(5)の構成において、前記第2のSDPパラメータは、トランスポートプロトコルとコーデックの2つのパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされている。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つの構成において、前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージが、前記着信網自身の拒否である場合には、前記着信網が前記IP電話網であると判定し、前記第1の応答メッセージが、前記着信網自身の拒否でない場合には、前記着信網が前記IMS網であると判定する。
(8)上記(1)から(7)のいずれか1つの構成において、前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否でない場合に、前記第1の応答メッセージに応じた前記IP電話の電話番号使用状況についての判定を行う。
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージに含まれる第2又は第3のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が欠番であると判定する。
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つの構成において、前記電話番号調査判定部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、前記電話番号調査判定部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第3のエラーコードを受信した場合、前記IP電話が欠番であると判定する。
(11)本発明の電話番号調査方法は、少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置を用いて、調査対象となる前記IP電話の電話番号の使用状況を調査する電話番号調査方法であって、前記電話番号調査装置が、前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信するステップと、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するステップと、前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定するステップと、を含み、前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいる。
(12)本発明のプログラムは、少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置のプログラムであって、電話番号調査装置に、前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信させる処理と、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信させて前記着信網から第2の応答メッセージを受信させる処理と、前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定させる処理と、を少なくとも実行させ、前記INVITE要求を送信させる処理を前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいるものとして実行させる。
(13)本発明の電話番号調査情報提供システムは、ユーザ端末と、IP網経由で前記ユーザ端末に接続されるとともに、少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置と、を含み、前記電話番号調査装置は、前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信し、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、前記ユーザ端末から前記IP電話の電話番号調査情報提供要求を受信すると、前記電話番号調査情報提供要求があった前記ユーザ端末に前記電話番号調査判定部が判定した前記IP電話の電話番号使用状況を前記IP網経由で送信する網インタフェース部と、を備え、前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいる。
本発明によれば、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網やIP電話網における電話番号使用状況を、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定して新システム基盤への円滑な移行を可能にする、電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システムを提供することができる。また、0AB−J型番号が割り当てられたIP電話の電話番号使用状況について、着信網の種類に依存することなく、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定することができる、電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の網接続形態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の動作シーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置のSDP記述に基づく通信確立手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の電話番号使用状況調査判定アルゴリズムを示すフローチャートである。 実施例1のINVITE要求の一例とそのシーケンス図である。 実施例2のINVITE要求の一例とそのシーケンス図である。 実施例3のINVITE要求の一例とそのシーケンス図である。 実施例4のINVITE要求の一例とそのシーケンス図である。 記録媒体のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の着信網の網判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査装置の着信網の網判定手順をネットワーク上に示した概念図である。 本発明の実施の形態に係る電話番号調査情報提供システムの構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態と言う)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
(実施形態の構成)
図1は、本実施形態に係る電話番号調査装置10の網接続形態を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る電話番号調査装置10は、IMS網30又はIP電話網40に接続された調査対象の複数の電話端末(IMS端末50a,50b及びIP電話端末60)が、NGN網20を介して接続されている。
IMS網30は、移動体通信事業者(キャリアA),NGN通信事業者(キャリアB)ごとに構築され、それぞれが管理運営するSIPサーバ30a,30bを介し、それぞれの網(契約キャリア)ごとにIMS端末50a,50bが接続されている。なお、IP電話網40にはVoIP通信事業者(キャリアC)のSIPサーバ30cを介してIP電話端末60が接続されている。
図1の構成において、発信側である電話番号調査装置10が着信側の電話端末の電話番号をダイヤル発信することにより、NGN網20内のSIPサーバ20a、発信側NGNゲートウェイ(NGN−GW)、着信側IMSゲートウェイ(IMS−GW)、着信側NGNゲートウェイ(NGN−GW)又は着信側VoIPゲートウェイ(VoIP−GW)、SIPサーバ30a,30b,30c、着信側のIMS端末50a,50b及びIP電話端末60の順でルーティングが実行される。このとき、電話番号調査装置10とNGN網20との間はUNI接続、NGN網20とIMS網30との間の事業者間相互接続はIMS相互接続インタフェース等を使用することで、電話番号調査装置10から発信される後述する特定のSIPメッセージがIMS網30にトランスペアレントに到達する。なお、図1において、着信側の網として、IMS網、NGN網、IP電話網の3つの網が存在するが、IMS端末50aが接続されるIMS網とIMS端末50bが接続されるNGN網とは同じアーキテクチャをとるため、同一番号30を付して説明する。
ところで、SIPによれば、リアルタイム通信を行うためにメディア情報を含むパケットの符号化方式やパケットの宛先等のアドレスについて端末間でネゴシエーションを行う必要がある。このネゴシエーションのために必要になるのがSDP(Session Description Protocol)と呼ばれる記述言語であり、RFC4566で定義されている。
SIPでセッションを確立するためには、まず、発信側がSIPメッセージにメディア情報を記述した要求を送信し、着信側がその中から対応可能なメディアを選択した応答を返信することで、通信に使用するメディア情報を共有する。このようにセッションを開始するためにSIPメッセージにメディア情報を載せることをオファーといい、それに対して対応可能なメディア情報を返却することをアンサーという。このオファーアンサーモデルについてはRFC3264で定義されている。さらに、IMSにおけるSDPメディアネゴシエーション手順については、TTC標準(JJ−90.26)で規定されている。
図1に示すように、本実施形態に係る電話番号調査装置10は、NGN網20(SIPサーバ20a)、IMS網30(SIPサーバ30a)、NGN網30(SIPサーバ30b)又はIP電話網40(SIPサーバ30c)経由で調査対象となるIMS端末50a,50b又はIP電話端末60に、INVITE(招待)メソッドのSDPオファー(以下、INVITE要求という)を送信する際に、そのSDPパラメータに、着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60が着信を拒否するSDPパラメータを付加して送信する(以下、INVITE(SDP不一致)という)。
これに対し、着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60は、自身が使用可能なSDPパラメータが異なるため着信を拒否し、応答メッセージとして488エラー応答(容認不可:Not Acceptable Here)を返信する。電話番号調査装置10は、488エラー応答を受信することにより、後述する仕組みでIMS端末50a,50b又はIP電話端末60の実在を正確に判別することが可能になる。
なお、INVITEメソッドのSDPネゴシエーション手順におけるSDP不一致には、後述するように、「ネットワークプロトコル」の不一致、「メディア種別」の不一致、「トランスポートプロトコル」の不一致、「コーデック」の不一致の4つのケースがある。本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、これらケースの組み合わせにより、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで正確に有効性の判定が可能である。
図2(a)(b)に、上記したIMS相互接続におけるINVITEメソッドによるSDP不一致のシーケンスを示す。ここでは、電話番号調査装置10、発信側のNGN網20、発信側NGNゲートウェイ(NGN−GW)、着信側IMSゲートウェイ(IMS−GW)、着信側のIMS網30、IMS端末50a(50b)におけるSDPネゴシエーション手順が示されている。
図2(a)に示すように、電話番号調査装置10は、NGN網20を介して調査対象となるIMS端末50a(50b)の契約キャリアの携帯電話網等の着信側IMS網30経由で該当のIMS端末50a(50b)にINVITE要求を送信するが、そのとき、INVITE要求に含まれるSDPパラメータに着信側のIMS端末50a(50b)が着信を拒否する情報を付与して送信する(ステップS11〜S15:INVITE(SDP不一致))。これに対し、着信側のIMS端末50a(50b)は、SDPパラメータが自身で使用可能なものと異なるために着信を拒否し、488エラー応答を返信する(ステップS16〜S20)。
電話番号調査装置10は、488エラー応答を受信することにより、後述する仕組みでIMS端末50a(50b)の電話番号使用状況(実在,空)を正確に取得することが可能になる。
ここで、SDP不一致のパラメータとは、着信側のIMS端末50a(50b)がサポートできない条件をいう。具体的に、「ネットワークプロトコル」の場合、“IPv4”が着信側のIMS端末50a(50b)のSDP条件とするのに対し、敢えて、“IPv6”でオファーして着信側のIMS端末50a(50b)の着信拒否を誘導する情報をいう。また、「メディア種別」の場合、着信側のIMS端末50a(50b)が、例えば、音声(m=audio)をSDP条件とするのに対し、電話番号調査装置10が、音声の他に、敢えて、ビデオやアプリケーションなどの全てのメディア種別も付してオファーすることにより着信側のIMS端末50a(50b)の着信拒否を誘導する情報をいう。
また、「トランスポートプロトコル」の場合、着信側のIMS端末50a(50b)が、例えば、m=video RTP/AVPをSDP条件とするのに対し、電話番号調査装置10が、敢えて、拡張RTPプロファイルであるAVPF(m=video RTP/AVPF)をオファーして着信側のIMS端末50a(50b)の着信拒否を誘導する情報をいい、「コーデック」の場合、着信側のIMS端末50a(50b)が、例えば、映像コーデック“MPEG4”を着信側SDP条件とするのに対し、敢えて、映像コーデック“H.264”をオファーして着信側のIMS端末50a(50b)の着信拒否を誘導する情報をいう。
なお、電話番号調査装置10は、NGN網20を介して488エラー応答を受信すると、NGN−GW、契約キャリアのIMS−GWとIMS網30経由で着信側のIMS端末50a(50b)へ確認のためのACKリクエストを送信する(ステップS21〜S25)。このように、本実施形態に係る電話番号調査装置10は、電話番号使用状況調査のために、INVITE要求/488エラー応答/ACKリクエストの3ウェイハンドシェイクを実現して、通信の信頼性を高めている。
一方、図2(b)に示すように、着信側のIMS端末50a(50b)が不在の場合、電話番号調査装置10は、着信側のIMS端末50a(50b)宛に、NGN網20、IMS網30経由でSDP不一致のINVITE要求を送信する(ステップS31〜S34)。このことにより、電話番号調査装置10は、着信側のIMS網30(SIPサーバ30a(30b))から、“404/183”エラー応答を受信し(ステップS35〜S38)、電話番号使用状況(欠番)を取得することができる。電話番号調査装置10は、404エラー応答を受信すると、NGN網20経由でIMS網30へ確認のためのACKリクエストを送信する(ステップS39〜S42)。なお、エラー応答である404コードはユーザ不在、183コードはガイダンス応答を示す。
図3は、本実施形態に係る電話番号調査装置10の構成を示すブロック図である。図3によれば、本実施形態に係る電話番号調査装置10は、網インタフェース部11と、メッセージ交換制御部12と、電話番号調査判定部13と、電話番号履歴生成部14と、電話番号履歴DB(15)とを含み、構成される。
網インタフェース部11は、電話番号調査装置10がSIPプロトコルに準拠した通信を行うための通信インタフェースを担う。メッセージ交換制御部12は、IMS端末50a,50b又はIP電話端末60にSDP不一致のINVITE要求を送信し、着信側IMS網30のSIPサーバ30a,30b又はIP電話網40のSIPサーバ30cからメッセージ(エラー応答)を受信する。なお、SDP不一致とするために付加されるSDPパラメータは、着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60が使用不可である、「ネットワークプロトコル」、「メディア種別」、「トランスポートプロトコル」、「コーデック」のいずれかであり、あるいはその組み合わせである。
このため、メッセージ交換制御部12は、着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60が使用不可の、ネットワークプロトコル、メディア種別、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなるSDPパラメータを付与して送信する。
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12を介して受信したエラー応答に応じて、着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60の実在の有無等、電話番号の有効性を判定する。電話番号調査判定部13は、応答メッセージが着信拒否を示す場合に、IMS端末50a,50b又はIP電話端末60の電話番号を実在すると判定する。なお、メッセージ交換制御部12が、例えば、エラーコード488(第1のエラーコード)を受信した場合に、調査対象である着信側のIMS端末50a,50b又はIP電話端末60の電話番号が実在すると判定し、例えば、エラーコード404(第2のエラーコード)又は183(第3のエラーコード)を受信した場合に電話番号が欠番であると判定する。
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12が、IMS網30(SIPサーバ30a,30b)から応答メッセージとしてエラーコード488(第1のエラーコード)を受信した場合に、調査対象となる着信側のIMS端末50a,50bの電話番号が、「空き状態で実在する」と判定してもよい。また、メッセージ交換制御部12が、例えば、エラーコード486(第4のエラーコード)を受信した場合に、調査対象である着信側のIMS端末50a,50bの電話番号が、「話中状態で実在する」と判定してもよい。
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12が、IMS網30(SIPサーバ30a,30b)から応答メッセージとしてエラーコード404(第2のエラーコード)を受信した場合に、調査対象である着信側のIMS端末50a,50bの電話番号が、「ユーザ不在で解約状態にあり欠番である」と判定してもよい。
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12が、IP電話網40(SIPサーバ30c)から応答メッセージとして488(第1のエラーコード)を受信した場合に、調査対象である着信側のIP電話端末60の電話番号が「空き状態で実在する」と判定してもよい。
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12が、IP電話網40(SIPサーバ30c)から応答メッセージとして、例えば、エラーコード183(第3のエラーコード)を受信した場合に、調査対象である着信側のIP電話端末60の電話番号が、「欠番である」と判定してもよい。
電話番号履歴生成部14は、電話番号調査判定部13での判定結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプを付与して記録媒体上に時系列に記録することにより電話番号履歴DB(15)を構築する。
電話番号履歴DB(15)のデータ構造の一例が図10に示されている。電話番号履歴DB(15)に格納される電話番号履歴情報は、電話番号履歴情報レイアウトに示すように、1回の調査ごとに調査対象である「電話番号」と、調査時に判明した移転先あるいは連絡先電話番号である「新加入者番号」と、着信網から返信される「エラーコード」と、「調査年月日」(タイムスタンプ)と、着信網から返信されるレイヤーに関する「その他レイヤー情報」とが記憶されて登録される。
また、電話番号履歴情報の例として、例えば、電話番号「03−3359−0906」の電話番号使用状況の調査が実行されると、電話番号調査判定部13の判定ごとに、上記したレイアウトに調査情報が順次格納され、履歴情報として蓄積される。なお、電話番号履歴DB(15)には、上記したデータ項目の他に、電話番号を所有する「法人名・個人名」、住所、年齢等の「属性情報」、「地図リンク情報」と、信用を評価するための「与信情報」とを付加して記録してもよい。
説明を図3に戻す。網インタフェース部11、メッセージ交換制御部12、電話番号調査判定部13、電話番号履歴生成部14のそれぞれは、プログラムが記録されたメモリを内蔵するか、同メモリが外付けされたマイクロプロセッサと、通信を含む周辺制御用LSI(Large Scale Integration)により実現され、マイクロプロセッサがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行することにより、電話番号調査装置10としての以下の機能を実現することができる。
すなわち、IMS端末50a(50b)にNGN網20を介してINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に含まれるSDPパラメータにIMS端末50a(50b)が着信を拒否するSDPパラメータを付与し、NGN網20で選択されるIMS端末50a(50b)の契約キャリアごとの着信網となるIMS網30を介して送信する。そして、NGN網20で選択された着信網であるIMS網30(IMS端末50a(50b))の応答メッセージに応じて、IMS端末50a(50b)の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する。
なお、電話番号履歴DB(15)は、半導体メモリ、あるいはハードディスクやDVD(Digital Versatile Disc)等の光メモリ等の大容量記録媒体に実装される。
(実施形態の動作)
以下、図4のIMS網30におけるSDPネゴシエーション手順のフローチャートを参照して、図3の本実施形態に係る電話番号調査装置10のSDP記述に基づく通信確立手順から説明する。
図4に示すように、電話番号調査装置10(メッセージ交換制御部12)は、電話番号調査の対象となるIMS端末50a,50bとの間で、SDPパラメータの記述内容から、ネットワークプロトコルの確認判定(ステップS41)、メディア種別の確認判定(ステップS43)、メディアのトランスポートプロトコルの確認判定(ステップS45)、コーデックの確認判定(ステップS47)の順で通信確立のためのネゴシエーションを行う。
ここでは、NGN網20における通信確立のためのネゴシエーション手順において、SDPパラメータとして、例えば、ネットワークプロトコルに“IPv6”,メディア種別に“全メディアに対応した端末(m=audio+m=video+m=application)”、トランスポートプロトコルに“RTP/AVPF”、映像コーデックに“H.264”を記述してオファーした場合を想定する。
まず、ネットワークプロトコルの確認判定(ステップS41)において、着信側のIMS端末50a、50bに、IPv6をサポートしていないIPv4端末が実装されている場合(ステップS41“NO”)、そのIPv4端末は、メッセージ交換制御部12に、ネットワークプロトコルの不一致を示すエラーコード488(warningコード300/301)を返信する(ステップS42)。一方、IPv6端末が実装されていた場合(ステップS41“YES”)、続いてメディア種別の確認判定(ステップS43)が実行される。ここで、SDP記述にIPv6端末が対応していないメディア種別(m)が一つでも含まれていた場合(ステップS43“NO”)、着信側のIMS端末50a,50bは、メディア種別の不一致を示すエラーコード488(warningコード304)を返信する(ステップS44)。
ここで、メディア非対応のIPv6端末とは、例えば、音声(m=audio)にのみ対応した電話機、アプリケーション(m=application)に非対応のTV電話、映像(m=video)に非対応のIP−FAX等である。
着信側のIMS端末50a,50bに、全てのメディアタイプに対応した端末が実装されていた場合(ステップS43“YES”)、続いてトランスポートプロトコルの確認判定が行われる(ステップS45)。ここでは、SDP記述にしたがう全てのメディアタイプを利用可能であるが、利用できないトランスポートプロトコル(RTP/AVPF)が記述されていた場合(ステップS45“NO”)、AVP端末である着信側のIMS端末50a,50bは、エラーコード488(warningコード302)を返信する(ステップS46)。
一方、SDP記述にあるトランスポートプロトコルが利用可能であれば(ステップS45“YES”)、続いて、コーデックの確認判定が実行される(ステップS47)。ここで、利用できないコーデックが記述されていた場合(ステップS47“NO”)、すなわち、着信側のIMS端末50a,50bに、H.264よりも低画質、低圧縮な映像コーデック、例えばMPEG4等を用いる端末が実装されていた場合、そのH.264以外の端末は、電話番号調査装置10(メッセージ交換制御部12)にエラーコード488(warningコード305)を返信する(ステップS48)。
現状、上記した4つのSDPパラメータの全てに一致するIMS端末50a,50bは確認されておらず、したがって、着信が拒否され、通信が確立する可能性は限りなくゼロに近いため、電話番号調査装置10は、着信側のIMS端末50a,50bの着信ベルを鳴動させる信号を用いないで電話番号の有効性を正しく判定することができる。NGN網20の場合、上記した通信の確立手順において4つの着信を拒否するパラメータの記述が可能であり、ネットワークプロトコル、メディア種別、トランスポートプロトコル、コーデックの4つ全てのSDPパラメータを記述することにより、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで正確に判定することができる。
次に、図5にフローチャートで示す電話番号使用状況調査アルゴリズムを参照して、本実施形態に係る電話番号調査方法について説明する。なお、以下に説明する電話番号調査方法は、コンピュータに対し該当する各手順を実行させて達成することができる。
電話番号調査装置10は、メッセージ交換制御部12が、調査対象となるIMS端末50a,50b,IP電話端末60に対してINVITE要求を送信するときに、そのINVITE要求に含まれるSDPパラメータにIMS端末50a,50b,IP電話端末60が着信を拒否するSDPパラメータを付与し、NGN網20で選択される契約キャリアごとの着信網となるIMS網30、あるいはIP電話網40を介して送信する。
ここで、調査対象となるIMS端末50a,50b,IP電話端末60の契約キャリアがAの移動体通信事業者であれば(ステップS51“キャリアA”)、電話番号調査判定部13は、着信側のIMS端末50aから、契約キャリアAのIMS網30経由で返信されるSDP不一致によるINVITE要求に対する応答を解読することにより実在/欠番の判定を行う(ステップS52)。
欠番判定(ステップS52“欠番”)は、図2(a)(b)のシーケンス図を使用して説明したように、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるIMS網30から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード“404又は183”)を解読することにより行われる(ステップS53,S57)。
ここで、調査対象のIMS端末50aが実在すれば(ステップS52“実在”)、そのIMS端末50aが空き状態にあるか話中であるかの判定が行われる(ステップS54)。着信側のIMS端末50aの話中判定(ステップS54“話中”)は、図2(a)(b)のシーケンス図を使用して説明したように、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるIMS網30から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答、例えば、エラーコード“486”を解読することにより行われ(ステップS55、S57)、一方、空き判定(ステップS54“空き”)は、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード488)を解読することにより行われる(ステップS56,S57)。
なお、ステップS57で判定された着信側のIMS端末50aの電話番号の使用状況は、電話番号履歴生成部14が、電話番号調査判定部13による判定結果に基づき、例えば、図10に示す電話番号履歴情報レイアウトにしたがって電話番号履歴情報を生成し、都度、電話番号履歴DB(15)に記録する。ここでは、エラーコードにより、IMS/VoIPの着信網判定と電話番号使用状況を確認することができる。網判定情報をDB化することで次回以降の電話番号調査に活用できる。電話番号履歴DB(15)に蓄積された電話番号履歴情報は、一定期間分蓄積された時点で適当な形式で編集し、電話番号使用状況調査記録媒体として検索用に希望者に頒布される。
次に、調査対象となるIMS端末50a,50b,IP電話端末60の契約キャリアがBのNGN通信事業者であれば(ステップS51“キャリアB”)、電話番号調査判定部13は、着信側のIMS端末50bから、契約キャリアBのNGN網30経由で返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答を解読することにより実在/欠番の判定を行う(ステップS58)。
欠番判定(ステップS58“欠番”)は、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるNGN網30から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード“404又は183”)を解読することにより行われる(ステップS59,S63)。
ここで、調査対象となるIMS端末50bが実在すれば(ステップS58“実在”)、続いて空き状態にあるか話中であるかの判定が行われる(ステップS60)。着信側のIMS端末50bの話中判定(ステップS60“話中”)は、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるNGN網30から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード“486”)を解読することにより行われる(ステップS61,S63)。一方、空き判定(ステップS60“空き”)は、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード488)を解読することにより行われる(ステップS62,S63)。
なお、ステップS63で判定されたIMS端末50bの電話番号の使用状況は、電話番号履歴生成部14が、電話番号調査判定部13による判定結果に基づき、図10に示す電話番号履歴情報レイアウトにしたがって電話番号履歴情報を生成し、都度、電話番号履歴DB(15)に記録する。電話番号履歴DB(15)に蓄積された電話番号履歴情報は、一定期間分蓄積された時点で適当な形式で編集し、電話番号使用状況調査記録媒体として検索用に希望者に頒布される。
次に、調査対象となるIMS端末50a,50b,IP電話端末60の契約キャリアがCのVoIP通信事業者であれば(ステップS51“キャリア”C”)、電話番号調査判定部13は、着信側のIP電話端末60から、契約キャリアCのIP電話網40経由で返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答を解読することにより実在/欠番の判定を行う(ステップS64)。
欠番判定(ステップS64“欠番”)は、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるIP電話網40から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード“183”)を解読することにより行われる(ステップS67,S71)。
ここで、IP電話端末60が実在すれば(ステップS64“実在”)、空き状態にあるか話中であるかの判定が行われる(ステップS68)。着信側のIP電話端末60の話中判定(ステップS68“話中”)は、電話番号調査判定部13が、選択された着信網であるIP電話網40から返信される、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード“486”)を解読することにより行われる(ステップS69,S71)。一方、空き判定(ステップS68“空き”)は、SDP不一致によるINVITE要求に対する応答(エラーコード488)を解読することにより行われる(ステップS70,S71)。
なお、ステップS71で判定されたIP電話番号の使用状況は、電話番号履歴生成部14が、電話番号調査判定部13による判定結果に基づき、図10に示す電話番号履歴情報レイアウトにしたがって電話番号履歴情報を生成し、都度、電話番号履歴DB(15)に記録する。電話番号履歴DB(15)に蓄積された電話番号履歴情報は、一定期間分蓄積された時点で適当な形式で編集し、電話番号使用状況調査記録媒体として検索用に希望者に頒布される。
ここで、本実施形態に係る電話番号調査装置10において、SDP不一致のパラメータ記述を、「ネットワークプロトコル」、「メディア種別」、「トランスポートプロトコル」、「コーデック」とした場合の、それぞれにおけるINVITE要求の一例と、そのシーケンスについて、IMS相互接続を例示し、実施例1,実施例2,実施例3,実施例4として以下に詳細な説明を行う。
(実施例1:ネットワークプロトコル)
以下に説明する実施例1は、オファー側が、アンサー側に対しSDP不一致のパラメータ記述を含むINVITE要求を送信し、アンサー側から488エラーレスポンスを受信し、当該レスポンスにWarningヘッダが設定され、Warningコード“300(Incompatible network protocol)”、又は“301(Incompatible network protocol address format)”が含まれる場合が相当する。この場合のINVITE要求のSDP不一致パラメータ記述の例を図6(a)に、その動作シーケンスを図6(b)に示す。なお、図6(a)において、ヘッダ部の記述は省略されており、また、図6(b)において、電話番号調査装置10は、IPv4が192.0.1.1,IPv6が2001:db8:1234:5678:acde:48ff.fe01:2345(図6(a))のIPアドレスが割り当てられた「オファー側」とし、NGN網20で選択されたIMS端末50aは、192.0.2.2のIPv4アドレスが割り当てられたアンサー側としてそれぞれ表記し、また、仲介するNGN網20及びIMS網30は、単に、「網」と省略して表記されている。
図6(a)に矢印で示したように、オファー側が、INVITE要求のSDPパラメータ記述に、「IPv6」ネットワークプロトコルを使用して発信することを指定してINVITE要求を送信する。このとき、アンサー側は、IPv4ネットワークプロトコルによる通信にしか対応しておらず、IPv6ネットワークプロトコルは未対応であるため、オファー側は、488エラーレスポンスを受信することになる。
具体的に、図6(b)の動作シーケンスに示すように、オファー側は、アンサー側に対し、SDPパラメータのネットワークプロトコルに、アンサー側(IPv4端末)が対応していない「IPv6」を指定してINVITE要求を送信する(ステップS101)。このINVITE要求を網経由でトランスペアレントに受信したアンサー側は(ステップS102)、SDPパラメータ記述が正規のパラメータ(アンサー側はIPv6に非対応)と異なるため、着信を拒否してWarningコード301を付して488エラー応答を返信する(ステップS103)。
オファー側は、488エラーレスポンスを受信することにより、Aで示すように、アンサー側がIPv6に対応していないものと判定し、アンサー側の電話番号使用状況を正確に取得することが可能になる(ステップS104)。そして、網はアンサー側に確認のためのACKリクエストを、オファー側は網にACKリクエストをそれぞれ送信する(ステップS105,S106)。
なお、オファー側は、IPv6ネットワークプロトコルを用いた発信に対し、網側のSIPサーバ30aから488エラーレスポンスが返信された場合に、調査対象である着信側のIMS端末50aがIPv6ネットワークプロトコルを用いた通信に対応していないと判定し、IPv4を用いた再発呼オファーによるフォールバック動作を行う。すなわち、488レスポンスを受信すると、網にACKリクエスト送信後に、INVITE要求のSDPパラメータ(ネットワークプロトコル)をIPv6からIPv4に変更して再発呼する(ステップS107)。
この再発呼オファーは、アンサー側に網経由でトランスペアレントに伝達され(ステップS108)、再発呼オファーを受信したアンサー側は、セッションを確立できる状態になった時点でオファー側へ網経由で「200OK」応答を送信する(ステップS109、S110)。
(実施例2:メディア種別)
以下に説明する実施例2は、発信側である電話番号調査装置10が着信側のIMS端末50aに対し、SDP不一致パラメータ記述を含むINVITE要求を送信し、NGN網20及び着信網であるIMS網30を介して488エラーレスポンスを受信した場合で、かつ、このエラーレスポンスにWarningコード“304(Media type not available)”が含まれる場合が相当する。
この場合のINVITE要求のSDP不一致パラメータ記述の例を図7(a)に、その動作シーケンスを図7(b)に示している。なお、図7(a)において、ヘッダ部の記述は省略されており、また、図7(b)において、電話番号調査装置10は、192.0.1.1(図7(a))のIPアドレスが割り当てられた「オファー側」とし、NGN網20で選択されたIMS端末50aは、192.0.2.2のIPアドレスが割り当てられたアンサー側としてそれぞれ表記し、また、仲介するNGN網20及びIMS網30は、単に、「網」と省略して表記されている。
図7(a)に矢印で示したように、オファー側が、INVITE要求のSDPパラメータ記述に、例えば、「テレビ電話」(音声の他に映像も使用可能)のメディア種別(m=audio+m=video)を付して送信するものとする。このとき、アンサー側(電話機)は、m=audioのメディア種別には対応しているものの、m=videoのメディア種別には対応していないため、オファー側は、アンサー側から網経由で488エラーメッセージを受信することになる。
具体的に、図7(b)の動作シーケンスに示すように、オファー側は、まず、アンサー側(電話機)に対して、SDPパラメータのメディア種別を「映像+音声」としてINVITE要求を送信する(ステップS201)。このINVITE要求によるオファーは、網を介しトランスペアレントにアンサー側に到達する(ステップS202)。続いてアンサー側は、受信したINVITE要求に記述されたSDPパラメータが正規のパラメータ(アンサー側は音声のみ対応し映像は不対応)と異なるため、着信を拒否して488エラーレスポンスに、Warningコード304(Media type not available)を付加してオファー側に返信する(ステップS203)。オファー側は、網を介して488エラーレスポンスをトランスペアレントに受信することにより、アンサー側の電話番号使用状況(実在,空)を正確に取得することができる(ステップS204)。
このとき、Bで示すように、オファー側は、Warningコード304(Media type not available)を含む488エラー応答により、アンサー側にはINVITE要求に付与されたSDPパラメータ(メディア種別)を使用する能力が無い(メディア種別videoの=行が受容されなかった)と判定する。そして、網はアンサー側に確認のためのACKリクエストを、オファー側は網にACKリクエストをそれぞれ送信する(ステップS205,S206)。
なお、オファー側は、網へACKリクエスト送信後、記述したメディア種別のいずれに対してもアンサー側が対応する能力を持たないと判定することなく、INVITE要求に付されたSDP記述(メディア種別)を同時に使用する能力を持たないと判定して、一部のメディア記述を除外して作成したSDPを用い、網にINVITE要求による再発呼オファーを行うフォールバック動作(縮退運転)を行う(ステップS207)。再発呼オファーは、アンサー側に網経由でトランスペアレントに伝達される(ステップS208)。
再発呼オファーを受信したアンサー側は、セッションを確立できる状態になった時点でオファー側へ網経由で「200OK」応答を送信する(ステップS209,S210)。
(実施例3:トランスポートプロトコル)
以下に説明する実施例3は、オファー側がアンサー側に対し網経由でSDP不一致パラメータの記述を含むINVITE要求を送信し、アンサー側から488エラーレスポンスを受信し、当該レスポンスにWarningヘッダが設定され、Warningコードに“302(Incompatible transport Protocol)”が含まれる場合が相当する。この場合のINVITE要求のSDP不一致パラメータ記述の例を図8(a)に、その動作シーケンスを図8(b)に示す。
図8(a)に矢印で示したように、オファー側が、INVITE要求のSDPパラメータ記述に、m=videoのトランスポートプロトコルとして、RTP/AVPFを指定し、「テレビ電話」のメディア種別を付してINVITE要求を送信するものとする。このとき、アンサー側は、RTP/AVPのみに対応し、RTP/AVPFに対応していないため、オファー側は、488エラーレスポンスを受信することになる。
具体的に、図8(b)の動作シーケンスに示すように、オファー側は、アンサー側(映像RTP/AVP端末)に対し、SDPパラメータのトランスポートプロトコルを「RTP/AVPF」としてINVITE要求を送信する(ステップS301)。このINVITE要求によるオファーは、網を介しトランスペアレントにアンサー側に到達する(ステップS302)。
これに対し、アンサー側は、受信したINVITE要求に記述されたSDPパラメータが正規のパラメータ(アンサー側はAVPに対応するがAVPFに非対応)と異なるため、着信を拒否する488エラーレスポンスにWarningコード302(Incompatible transport Protocol)を付して返信する(ステップS303)。オファー側は、488エラーレスポンスを受信することにより(ステップS304)、Cで示すように、1以上について指定されているトランスポートプロトコルを使用する能力がない(RTP/AVPFが受容できない)と判定し、アンサー側の電話番号使用状況を正確に取得することが可能になる。
そして、網はアンサー側に確認のためのACKリクエストを、オファー側は網にACKリクエストをそれぞれ送信する(ステップS305,S306)。なお、オファー側は、網へACKリクエスト送信後、SDPパラメータ記述のうち、1以上について指定されているトランスポートプロトコルを使用する能力がアンサー側にないと判定し、トランスポートプロトコルを変更して網に対しINVITE要求に基づく再発呼オファーによるフォールバック動作を行う(ステップS307)。
具体的に、m=videoのトランスポートプロトコルとして、RTP/AVPFを指定して「テレビ電話」のSDPオファー(m=audio+m=videoのメディア記述)を行ったのに対して、アンサー側が、RTP/AVPFに対応していない(RTP/AVPのみ対応)ため、当該488エラー応答を受信する結果になった場合に、オファー側がSDP記述をRTP/AVPFからRTP/AVPに変更して再発呼オファーするフォールバック動作を行う。
再発呼は、アンサー側に網経由でトランスペアレントに伝達され(ステップS208)、再発呼オファーを受信したアンサー側は、セッションを確立できる状態になった時点でオファー側へ網経由で「200OK」応答を送信する(ステップS309,S310)。
(実施例4:コーデック)
以下に説明する実施例4は、オファー側がアンサー側に対しSDP不一致のパラメータ記述(コーデック)を含むINVITE要求を送信し、アンサー側から488エラーレスポンスを受信し、当該レスポンスにWarningヘッダが設定され、Warningコードに“305(Incompatible media format)”が含まれる場合が相当する。この場合のINVITE要求のSDP不一致パラメータ記述の例を図9(a)に、その動作シーケンスを図9(b)に示す。
図9(a)に矢印で示したように、オファー側が、INVITE要求のSDPパラメータ記述に、例えば、動画に特化したH.264等を用いるSDP記述によるINVITE要求(映像コーデックにH.264を設定)を送信するものとする。このとき、アンサー側は、H.264に対応していないため、オファー側は、488エラーレスポンスを受信することになる。
具体的に、図9(b)の動作シーケンスに示すように、オファー側は、アンサー側(映像MPEG4端末)に対し、SDPパラメータの映像コーデックを、アンサー側が対応していない、「H.264」としてINVITE要求を送信する(ステップS401)。このINVITE要求を網経由でトランスペアレントに受信したアンサー側は(ステップS402)、記述されたSDPパラメータが正規のパラメータと異なるため、着信を拒否して488エラーレスポンスにWarningコード305(Incompatible media format)を付して返信する(ステップS403)。オファー側は、488エラーレスポンスを受信することにより、Dで示すように、アンサー側がコーデック種別H.264に対応していないものと判定し、アンサー側の電話番号使用状況を正確に取得することが可能になる(ステップS404)。
そして、網はアンサー側に確認のためのACKリクエストを、オファー側は網にACKリクエストをそれぞれ送信する(ステップS405,S406)。なお、オファー側は、網へACKリクエスト送信後、SDPパラメータ記述のうち、1以上について指定されているコーデックを使用する能力がアンサー側にないと判定し、コーデックを変更してINVITE要求による再発呼オファーを行う。具体的に、H.264を用いるSDP記述(映像コーデックにH.264を設定)を、例えば、映像コーデックMPEG4に変更して再発呼オファーによるフォールバック動作を行う(ステップS407)。
この再発呼オファーは、アンサー側に網経由でトランスペアレントに伝達され(ステップS408)、再発呼オファーを受信したアンサー側は、セッションを確立できる状態になった時点でオファー側へ網経由で「200OK」応答を送信する(ステップS409,S410)。
なお、図6〜図9に示したいずれの実施例においても、オファー側の電話番号調査装置10は、アンサー側のIMS端末50aに、網経由でINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に含まれるSDPパラメータに着信を拒否するSDPパラメータを付与し、NGN網20で選択されるIMS端末50aの契約キャリアごとの着信網となるIMS網30を介して送信する。そして、選択されたIMS網30経由でアンサー側のIMS端末50aの応答メッセージを受信し、受信した応答メッセージに応じて、IMS端末50aの電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定するものである。
ところで、光IP電話等、これまでの加入者番号と同じ形式を持つ、0で始まる電話番号が割り当てられた0AB−J型電話番号を持つIP電話の場合、LNP(Local Number Portability)により、着信網がIMS網(NGN網)かIP電話網(VoIP網)かの区別ができず、IMS網(NGN網)とIP電話網(VoIP網)ではSDP不一致のパラメータが異なる。
すなわち、IMS網30(NGN網)の場合、IPv4とIPv6のネットワークプロトコルのいずれにも対応しているが、IP電話網40場合、IPv4にのみ対応し、IPv6には対応していない。また、IMS網30(NGN網)は、音声、映像のいずれのメディア種別にも対応するが、IP電話網40の場合、音声のみにしか対応していない。このため、電話番号調査装置10は、IP電話が接続される着信網の判定後、それぞれに応じたSDPパラメータを設定して発信する必要がある。
以降の説明では、0AB−J型番号を持つIP電話として、着信網であるIMS網30(NGN網)に接続されるIMS端末50b、IP電話網40に接続されるIP電話端末60を想定し、0AB−J型番号が割り当てられたIP電話の着信網の判定手順について、図11に示す着信網の網判定手順のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
図11において、電話番号調査装置10は、まず、メッセージ交換制御部12が、調査対象とするIP電話(IMS端末50b又はIP電話端末60)に対し、INVITE要求に、例えば、ネットワークプロトコルとしてIPv6、あるいはメディア種別として音声と映像(audio+video)を設定したIMS網(NGN網)に準拠した第1のSDPパラメータを付与してオファー(送信)する(ステップS501)。ここでは、ネットワークプロトコルIPv6を設定するものとして説明する。
次に、メッセージ交換制御部12は、第1のSDPパラメータが付与されたINVITE要求に対し、着信網からからアンサーとしてIPv6を拒否するエラーコードを含む応答メッセージを受信すると(ステップS502“YES”)、調査対象のIP電話は「IP電話端末60」であると判定し、ネットワークプロトコルとしてIPv4(メディア種別の場合音声のみ)設定したVoIP網に準拠した第2のSDPパラメータを付与してINVITE要求を送信する(ステップS503)。
電話番号調査判定部13は、ステップS503でオファーしたINVITE要求に対し、メッセージ交換制御部12が受信した応答メッセージを取り込むと、その応答メッセージに含まれるエラーコードが“488”であれば、調査対象のIP電話端末60に割り当てられた電話番号は実在すると判定し、エラーコードが“183”であれば欠番であると判定する(ステップS504)。
なお、電話番号調査判定部13は、ステップS502で着信網からからアンサーとしてIPv6拒否エラー以外の応答メッセージを受信すると(ステップS502“NO”)、調査対象のIP電話は、「IMS端末50b」であると判定し、その応答メッセージに含まれるエラーコードが“488”あるいは“486”であればその電話番号は実在し、“404”であれば欠番であると判定する(ステップS505)。
図12に、本実施形態に係る電話番号調査装置10の着信網の網判定手順がネットワーク上に概念図として示してある。図12によれば、まず、電話番号調査装置10は、メッセージ交換制御部12が0AB−J型番号が割り当てられた調査対象のIP電話端末60に対しINVITE要求を送信するとき、そのINVITE要求に、ネットワークプロトコルとしてIPv6が設定された、NGN網30に準拠したSDPパラメータ(第1のSDPパラメータ)を付与し、発信側のNGN網20を介して選択されるIP電話の契約キャリアごとの着信網となるIP電話網40に送信する(S501)。
続いて、メッセージ交換制御部12が、IP電話網40からIPv6を拒否するエラーコードを含む第1の応答メッセージを受信すると(S502)、電話番号調査装置10は、着信網としてのIP電話網40用に、適切なIPv4が設定された、IP電話網40に準拠したSDPパラメータ(第2のSDPパラメータ)を付与してINVITE要求を送信し(S503)、該当のIP電話端末60からのエラーコード(第2の応答メッセージ)を受信する(S504)。
ここで、電話番号調査判定部13は、第2の応答メッセージに含まれるエラーコードが“488”であれば、調査対象のIP電話(IP電話端末60)に割り当てられた電話番号は実在すると判定し、エラーコード183であれば欠番であると判定できる。一方、ステップS502で着信網からからアンサーとしてIPv6拒否エラー以外の応答メッセージを受信した場合、着信網はNGN網30であると判定し、第1の応答メッセージに含まれるエラーコードが“488”あるいは“486”であればその電話番号は実在し、“404”であれば欠番であると判定する。
つまり、電話番号調査装置10は、LNPにより、着信網がIMS網(NGN網)かIP電話網(VoIP網)かの区別ができず、着信網によってはSDP不一致のパラメータが異なる0AB−J型番号を持つIP電話(IMS端末50b,IP電話端末60)において、メッセージ交換制御部12が、調査対象のIP電話に対してINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に、ネットワークプロトコルとしてIPv6が設定された、NGN網30に準拠した第1のSDPパラメータを付与し、NGN網20を介して選択される契約キャリアごとの着信網となるIMS網30又はIP電話網40に送信する。そして、着信網から第1の応答メッセージを受信すると、IPv6拒否エラーか否かを判断し、IPv6を拒否する応答メッセージの場合にはIP電話網40のSDP不一致となる第2のSDPパラメータを付与して送信し、着信網から第2の応答メッセージを受信することにより、調査対象のIP電話が接続される着信網の網判定を行う。そして、電話番号調査判定部13が、第1の応答メッセージ又は第2の応答メッセージに応じて、0AB−J型番号が割り当てられた調査対象のIP電話の電話番号使用状況について、着信網(IMS網30(NGN網)、IP電話網40)に依存することなく、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定することができる。
なお、上記した本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、着信網の種別に応じて、IMS/NGN網用のSDPパラメータ、あるいはVoIP網用のSDPパラメータを送信する機能を有するものとして説明したが、IMS/NGN網用のSDPパラメータを送信する電話番号調査装置10と、VoIP網用のSDPパラメータを送信する電話番号調査装置10とをそれぞれ独立に設けてもよい。
(実施形態の効果)
以上説明したように本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網30における電話番号の使用状況のリサーチを着信ベル無鳴動で実現することができる。このため、NGN網20と接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することにより新システム基盤への円滑な移行を可能にする。
また、本実施形態による電話番号調査装置10によれば、NGN網20側で着信網であるキャリアごとのIMS網30を選択するため、携帯電話番号ポータビリティであるMNP(Mobile Number Portability)に対応でき、UNI接続時とは異なり網違い(調査対象の電話番号が他網に接続された電話端末)が発生しない。このため、電話番号調査の手順が簡素化され、電話番号調査装置10での判定負荷を軽減することができる。さらに、NGN網20のみ電話番号調査装置10及び回線を設置すればよいため設備投資のコストも低減することができる。
なお、本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、調査対象となる電話端末として、携帯電話等のIMS端末50a,50b、及びIP電話端末60を例示したが、IP電話端末60については、メタルIP電話、あるいは050で始まる11桁の電話番号が割り当てられた050型IP電話、光電話等、これまでの加入者電話と同じ形式を持つ0で始まる電話番号が割り当てられた0AB−J型IP電話も含まれ、IP電話の種類、及び着信網に依存することなく、電話番号の有効/無効調査を行う際に正確に判定することができる。
また、これら電話端末は、通信確立のために、SDPパラメータの記述内容から、ネットワークプロトコルの確認、メディア種別の確認、メディアのトランスポートプロトコルの確認、コーデックの確認の順に従いネゴシエーションを行うが、NGN網の場合、IMS網と同様にこのネゴシエーションの手順における4つの着信を拒否するパラメータ記述が可能であり、これら4つのパラメータ全てを記述することにより、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで正確に判定することができる。また、IP電話端末60(0AB−J型番号及び050番号)は、IPv6やマルチメディアは未サポートのため、トランスポートプロトコルとコーデックの2つの着信を拒否するパラメータ記述により、着信側のIP電話端末60の着信ベルを鳴動させる信号を用いないで有効性判定を正確化することができる。
なお、LNPにより、着信網がIMS網(NGN網)かIP電話網(VoIP網)かの区別ができず、着信網によってはSDP不一致のパラメータが異なる0AB−J型番号を持つIP電話(IMS端末50b,IP電話端末60)の場合、メッセージ交換制御部12が、調査対象のIP電話に対してINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に、ネットワークプロトコルとしてIPv6が設定された、NGN網30に準拠した第1のSDPパラメータを付与し、NGN網20を介して選択される契約キャリアごとの着信網となるIMS網30又はIP電話網40に送信する。そして、着信網から第1の応答メッセージを受信すると、IPv6拒否エラーか否かを判断し、IPv6を拒否する応答メッセージの場合にはIP電話網40のSDP不一致となる第2のSDPパラメータを付与して送信し、着信網から第2の応答メッセージを受信することにより、調査対象のIP電話が接続される着信網の網判定を行う。このことにより、電話番号調査判定部13が、メッセージ交換制御部12で受信した第1の応答メッセージ又は第2の応答メッセージに応じて、IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する。したがって、本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、着信網に依存せずにIP電話の着信ベルを鳴動させる信号を用いないで有効性判定を正確化することができる。
なお、本実施形態に係る電話番号調査装置10の実施例1〜実施例4において、電話番号調査装置10は、電話番号使用状況調査のために、INVITE/488レスポンス/ACKの3ウェイハンドシェイクを実施した後に、INVITE要求のSDPパラメータを変更して再発呼するフォールバック動作を行うものとして説明したが、フォールバック動作の実施は必須でなく、いずれもフォールバック動作を実施することなく着信側IP電話の電話番号の有効/無効調査を行う際の正確な判定を実現している。
このように、本実施形態に係る電話番号調査装置10によれば、IMS端末50a、50b及びIP電話端末60の電話番号が使用されている状態(有効(実在))、使用されていない状態(無効(欠番))、移転の別を正確に判定できる。また、無着信の結果、これまで一部発生していた課金も全て遮断することができる。そして、判定結果において、判定した期日、時間を判定結果とともに記録媒体(電話番号履歴DB(15))に記録できるツールも用意している。この記録媒体には、例えば、図10にそのデータ構造の一例が示されているように、調査対象の電話番号ごとに、判定結果、移転元電話番号とリンクした移転先電話番号の情報、判定した期日、時間が記録される。
(プログラム)
なお、本実施形態に係るプログラムは、例えば、図1に示すように、IMS網30(NGN網)又はIP電話網40に接続され、0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話(IMS端末50b,IP電話端末60)が、NGN網(20)を介して接続される電話番号調査装置10のプログラムである。そして、そのプログラムは、例えば、図11に示すように、コンピュータ(電話番号調査装置10)に、調査対象のIP電話に対してINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、NGN網20で選択されるIP電話の契約キャリアごとの着信網となるIMS網30(NGN網)又はIP電話網40に送信する手順(ステップS501)と、着信網から第1の応答メッセージを受信すると、第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信して着信網から第2の応答メッセージを受信する手順(ステップS502,S503)と、受信した第1の応答メッセージ又は第2の応答メッセージに応じて、IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する手順(S504,S505)と、を実行させるものである。
本実施形態に係るプログラムによれば、電話番号調査装置10が図示省略したメモリに記録された当該プログラムを逐次読み出し実行することにより、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェース等を利用し、IMS網30における電話番号の使用状況のリサーチを着信ベル無鳴動で実現することができる。このため、NGN網20と接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することにより新システム基盤への円滑な移行を可能にする。特に、0AB−J型番号が割り当てられた調査対象のIP電話(IMS端末50b又はIP電話端末60)の電話番号使用状況について、着信網(IMS網30(NGN網)、IP電話網40)の種類に依存することなく、着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定することができる。
(電話番号調査情報提供システム)
図13は、本実施形態に係る電話番号調査情報提供システム100のシステム構成図である。図13に示すように、本実施形態に係る電話番号調査情報提供システム100は、1以上のユーザ端末90と、ユーザ端末90とはIP網80経由で接続されるとともに、図示省略した網と接続される電話番号調査サーバ(図1の電話番号調査装置10)とを含む。
電話番号調査サーバ10は、ユーザ端末90から調査対象番号に基づく電話番号調査情報提供要求をIP網80経由で受信すると、調査対象のIP電話(IMS端末50b,IP電話端末60)に対してINVITE要求を送信するときに、当該INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、NGN網20を介して選択されるIP電話の契約キャリアごとの着信網となるIMS網30又はIP電話網40に送信する。続いて、電話番号調査サーバ10は、着信網から第1の応答メッセージを受信すると、IPv6拒否エラーか否かを判断し、IPv6を拒否する応答メッセージの場合には第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信し、着信網から第2の応答メッセージを受信する。そして、受信した第1の応答メッセージ又は第2の応答メッセージに応じて、IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定し、電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末90へIP網80経由で送信する。このため、電話番号調査サーバ10は、図3に示した網インタフェース部11に、ユーザ端末90から電話端末の電話番号調査情報提供要求を受信したときに、電話番号調査判定部13で判定された電話端末の電話番号使用状況について、電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末90へIP網80経由で送信する機能が付加される。
このとき、電話番号調査サーバ10は、ユーザ端末90から調査対象番号に基づく電話番号調査情報提供要求をIP網80経由で受信すると、判定の結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプを付与して時系列に記録された電話番号調査情報が記録された記録媒体(電話番号履歴DB(15))を参照し、電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末90へIP網80経由で送信する。
なお、電話番号調査情報記録媒体(電話番号履歴DB(15))は、必要なユーザに単独で頒布されてもよい。記録媒体(電話番号履歴DB(15))は、通信事業者網に専用線経由で接続される電話番号調査装置10により生成される、調査対象番号の実在の有無が記録される記録媒体であり、頒布先のシステムで検索用に使用される。
電話番号調査情報記録媒体(電話番号履歴DB(15))は、着信側の電話端末の電話番号使用状況について有効性を判定した結果の集合体であり、例えば、図10に一例を示すデータ構造からなり、判定結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプを付与して時系列に記録したものである。なお、記録媒体の頒布は、DVDやハードディスクに記録したデータベースに限らず、通信回線を利用した頒布も含まれる。
本実施形態に係る電話番号調査情報提供システム100によれば、電話番号調査装置10で判定した、電話番号が使用されている状態(有効(実在))、使用されていない状態(無効(欠番))、移転先電話番号を案内している状態(移転)の別を、必要なユーザに提供することができる。同様に、電話番号調査情報記録媒体(電話番号履歴DB(15))を必要とするユーザへ配布することにより、ユーザサイドで活用でき、例えば、与信等において顕著な効果を得ることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に、この分割出願の基礎となる出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この分割出願の基礎となる出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
<請求項1>
IMS網又はIP電話網に接続され、0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話が、NGN網を介して接続される電話番号調査装置であって、
調査対象の前記IP電話に対してINVITE要求を送信するときに、前記INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、前記NGN網で選択される契約キャリアごとの着信網となる前記IMS網又は前記IP電話網に送信し、前記着信網から第1の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、前記第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
前記メッセージ交換制御部が受信した前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、
を備えたことを特徴とする電話番号調査装置。
<請求項2>
前記第1のSDPパラメータは、前記IMS網に準拠したパラメータであり、前記第2のSDPパラメータは、前記IP電話網に準拠したパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の電話番号調査装置。
<請求項3>
前記第1のSDPパラメータは、ネットワークプロトコル、メディア種別、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなる、前記IP電話が着信を拒否するパラメータであり、前記第2のSDPパラメータは、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなる、前記IP電話が着信を拒否するパラメータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電話番号調査装置。
<請求項4>
前記電話番号調査判定部は、
前記第1の応答メッセージが、着信網からアンサーとしてIPv6拒否エラー以外のメッセージであるか、IPv6を拒否するメッセージであるかにより、前記IP電話の前記着信網の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の電話番号調査装置。
<請求項5>
前記電話番号調査判定部は、
前記第1の応答メッセージが着信網からアンサーとしてIPv6拒否エラー以外のメッセージであれば、前記第1の応答メッセージに応じて前記IP電話の電話番号使用状況について判定し、前記第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、第2のSDPパラメータを付与して送信後に前記着信網から受信する前記第2の応答メッセージに応じて前記IP電話の電話番号使用状況について判定することを特徴とする請求項1又は4に記載の電話番号調査装置。
<請求項6>
前記電話番号調査判定部は、
前記第1の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合に、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、第2又は第3のエラーコードを受信した場合に、前記IP電話の電話番号が欠番であるとの判定を行うことを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
<請求項7>
前記電話番号調査判定部は、
前記第2の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合に、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、第3のエラーコードを受信した場合に、前記IP電話が欠番であると判定することを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
<請求項8>
IMS網又はIP電話網に接続され、0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話が、NGN網を介して接続される電話番号調査装置を用い、調査対象となる前記IP電話の電話番号の使用状況を調査する電話番号調査方法であって、
前記電話番号調査装置が、
調査対象の前記IP電話に対してINVITE要求を送信するときに、前記INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、前記NGN網で選択される契約キャリアごとの着信網となる前記IMS網又は前記IP電話網に送信するステップと、
前記着信網から第1の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、前記第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するステップと、
受信した前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定するステップと、
を有することを特徴とする電話番号調査方法。
<請求項9>
IMS網又はIP電話網に接続され、0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話が、NGN網を介して接続される電話番号調査装置のプログラムであって、
コンピュータに、
調査対象の前記IP電話に対してINVITE要求を送信するときに、前記INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、前記NGN網で選択される契約キャリアごとの着信網となる前記IMS網又は前記IP電話網に送信する手順と、
前記着信網から第1の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、前記第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信する手順と、
受信した前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する手順と、
を実行させるプログラム。
<請求項10>
ユーザ端末と、
前記ユーザ端末とはIP網経由で接続されるとともに、IMS網又はIP電話網に接続され、0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話がNGN網を介して接続される電話番号調査装置とからなる電話番号調査情報提供システムであって、
前記電話番号調査装置は、
調査対象の前記IP電話に対してINVITE要求を送信するときに、前記INVITE要求に第1のSDPパラメータを付与し、前記NGN網で選択される契約キャリアごとの着信網となる前記IMS網又は前記IP電話網に送信し、前記着信網から第1の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージがIPv6を拒否するメッセージであれば、前記第1のSDPパラメータとは異なる第2のSDPパラメータを付与して送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
前記メッセージ交換制御部が受信した前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、
前記ユーザ端末から前記IP電話の電話番号調査情報提供要求を受信すると、前記電話番号調査判定部で判定された前記IP電話の電話番号使用状況について、前記電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末へ前記IP網経由で送信する網インタフェース部と、
を有することを特徴とする電話番号調査情報提供システム。
10…電話番号調査装置(サーバ)、11…網インタフェース部、12…メッセージ交換制御部、13…電話番号調査判定部、14…電話番号履歴生成部、15…電話番号履歴DB(電話番号調査情報記録媒体)、20…NGN網、20a…SIPサーバ、30…IMS(NGN)網、30a,30b,30c…SIPサーバ、40…IP電話網、50a…IMS端末(移動体電話)、50b…IMS端末(IP電話)、60…IP電話端末(IP電話)、80…IP網、90…ユーザ端末、100…電話番号調査情報提供システム

Claims (13)

  1. 少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置であって、
    前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信し、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
    前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、を備え、
    前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいることを特徴とする電話番号調査装置。
  2. 前記第1のSDPパラメータは、前記IMS網に準拠したパラメータであり、
    前記第2のSDPパラメータは、前記IP電話網に準拠したパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の電話番号調査装置。
  3. 前記第1のSDPパラメータは、前記IMS網に接続された前記IP電話が着信を拒否するパラメータでもあり、
    前記第1のSDPパラメータは、前記ネットワークプロトコル、メディア種別、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなるパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電話番号調査装置。
  4. 前記第1のSDPパラメータが、音声、映像、及び、アプリケーションを含む全メディアを含んだメディア種別を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の電話番号調査装置。
  5. 前記第2のSDPパラメータは、前記IP電話網に接続された前記IP電話が着信を拒否するパラメータであり、
    前記第2のSDPパラメータは、トランスポートプロトコル、コーデックのうちの少なくとも一つ、又はその組み合わせからなるパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
  6. 前記第2のSDPパラメータは、トランスポートプロトコルとコーデックの2つのパラメータの記述で前記IP電話が着信を拒否するパラメータとされていることを特徴とする請求項5に記載の電話番号調査装置。
  7. 前記電話番号調査判定部は、
    前記第1の応答メッセージが、前記着信網自身の拒否である場合には、前記着信網が前記IP電話網であると判定し、
    前記第1の応答メッセージが、前記着信網自身の拒否でない場合には、前記着信網が前記IMS網であると判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
  8. 前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否でない場合に、前記第1の応答メッセージに応じた前記IP電話の電話番号使用状況についての判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
  9. 前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、
    前記電話番号調査判定部は、前記第1の応答メッセージに含まれる第2又は第3のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が欠番であると判定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
  10. 前記電話番号調査判定部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第1のエラーコードを受信した場合、前記IP電話の電話番号が実在すると判定し、
    前記電話番号調査判定部は、前記第2の応答メッセージに含まれる第3のエラーコードを受信した場合、前記IP電話が欠番であると判定することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電話番号調査装置。
  11. 少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置を用いて、調査対象となる前記IP電話の電話番号の使用状況を調査する電話番号調査方法であって、
    前記電話番号調査装置が、
    前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信するステップと、
    受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するステップと、
    前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定するステップと、を含み、
    前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいることを特徴とする電話番号調査方法。
  12. 少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置のプログラムであって、
    電話番号調査装置に、
    前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信させる処理と、
    受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信させて前記着信網から第2の応答メッセージを受信させる処理と、
    前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定させる処理と、を少なくとも実行させ、
    前記INVITE要求を送信させる処理を前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいるものとして実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 電話番号調査情報提供システムであって、
    電話番号調査情報提供システムは、
    ユーザ端末と、
    IP網経由で前記ユーザ端末に接続されるとともに、少なくとも着信網であるIMS網又はIP電話網に接続された0AB−J型番号が割り当てられた複数のIP電話にNGN網を介して接続される電話番号調査装置と、を含み、
    前記電話番号調査装置は、
    前記IP電話網が拒否する第1のSDPパラメータを調査対象の前記IP電話に対するINVITE要求に付与して前記NGN網の選択する前記着信網に前記INVITE要求を送信し、受信した前記着信網からの第1の応答メッセージが前記着信網自身の拒否である場合、再度、前記着信網に前記IP電話網が拒否しない第2のSDPパラメータを付与した前記INVITE要求を送信して前記着信網から第2の応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
    前記第1の応答メッセージ又は前記第2の応答メッセージに応じて、前記IP電話の電話番号使用状況について着信ベルを鳴動させる信号を用いないで判定する電話番号調査判定部と、
    前記ユーザ端末から前記IP電話の電話番号調査情報提供要求を受信すると、前記電話番号調査情報提供要求があった前記ユーザ端末に前記電話番号調査判定部が判定した前記IP電話の電話番号使用状況を前記IP網経由で送信する網インタフェース部と、を備え、
    前記第1のSDPパラメータが、少なくともIPv6としたネットワークプロトコルを含んでいることを特徴とする電話番号調査情報提供システム。
JP2017208859A 2017-10-30 2017-10-30 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム Active JP6357634B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017208859A JP6357634B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017208859A JP6357634B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017068315A Division JP2018170709A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6357634B1 true JP6357634B1 (ja) 2018-07-18
JP2018170756A JP2018170756A (ja) 2018-11-01

Family

ID=62904832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017208859A Active JP6357634B1 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6357634B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI716656B (zh) 2016-12-22 2021-01-21 日商寶理塑料股份有限公司 表面安裝繼電器用液晶性樹脂組合物以及使用此組合物的表面安裝繼電器及表面安裝繼電器用部件

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012015605A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Jintetsuku:Kk インターネットに接続したコンピューターによりip電話の電話番号の有効性や無効性を調査する方法、コンピュータープログラム
JP2015026930A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 日本電信電話株式会社 電話番号使用判定装置、電話番号使用判定装置の動作方法およびコンピュータプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012015605A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Jintetsuku:Kk インターネットに接続したコンピューターによりip電話の電話番号の有効性や無効性を調査する方法、コンピュータープログラム
JP2015026930A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 日本電信電話株式会社 電話番号使用判定装置、電話番号使用判定装置の動作方法およびコンピュータプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI716656B (zh) 2016-12-22 2021-01-21 日商寶理塑料股份有限公司 表面安裝繼電器用液晶性樹脂組合物以及使用此組合物的表面安裝繼電器及表面安裝繼電器用部件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018170756A (ja) 2018-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7676229B2 (en) Cellular-to-VoIP call establishment systems, methods, devices, and computer software
US7860089B2 (en) Method and system for network based call-pickup
EP1949649B1 (en) Using pstn to communicate ip addresses for point-to-point text, voice, video, or data communication
US20080075261A1 (en) Client controlled dynamic call forwarding
US20090181657A1 (en) Merging call notifications in cross ringing systems
WO2008121935A1 (en) Method, system and apparatus for providing rules-based restriction of incoming calls
JP6209762B1 (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、及び同情報提供システム
JP6357634B1 (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム
AU2021395654B2 (en) Device, method, program, and information provision system for telephone number research
JP5046252B2 (ja) Ip電話番号調査装置およびその方法
KR101469575B1 (ko) 하나의 게이트웨이에 접속된 모든 단말기들에 대한 호의 분배
JP2018170709A (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム
JP6197243B1 (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム、及び記録媒体
JP6114901B1 (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム、及び記録媒体
JP2018121165A (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム
JP6446647B2 (ja) 電話番号調査装置、同方法、同プログラム、同情報提供システム
CN101873392A (zh) 一种基于VoIP的呼叫方法、系统及装置
Cisco SIP Carrier Identification Code
KR100923390B1 (ko) VoIP망과 WCDMA망 사이의 연동 방법
JP7458602B1 (ja) 網判定装置、網判定方法、網判定プログラム、及び接続網情報提供システム
JP7414215B1 (ja) 電話番号の調査装置、調査方法、調査プログラム、及び情報提供システム
CN101568087B (zh) 接入设备和在该接入设备上获得通知的方法
JP2013012856A (ja) 中継システム及び中継網のコーディック選択方法
KR100898611B1 (ko) 브이오아이피 인터넷 통화 발신자의 위치추적방법
JP2010171852A (ja) 課金データ生成方法、呼制御方法、通信システム、情報処理装置および中継用セッション制御サーバ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6357634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250