JP6355894B2 - アントラセン誘導体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

アントラセン誘導体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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本発明は、アントラセン誘導体、それを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子及びそれを含む電子機器に関する。
有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子は、固体発光型の安価な大面積フルカラー表示素子としての用途が有望視され、多くの開発が行われている。一般に有機EL素子は、発光層及び該層をはさんだ一対の対向電極から構成されている。両電極間に電界が印加されると、陰極側から電子が注入され、陽極側から正孔が注入される。さらに、この電子が発光層において正孔と再結合し、励起状態を生成し、励起状態が基底状態に戻る際にエネルギーを光として放出する。
従来の有機EL素子は、無機発光ダイオードに比べて駆動電圧が高く、発光輝度や発光効率も低かった。また、特性劣化も著しく実用化には至っていなかった。最近の有機EL素子は徐々に改良されているものの、さらなる発光効率の向上等が要求されている。
有機EL用発光材料の改良により有機EL素子の性能は徐々に改善されてきている。有機EL素子の発光効率の向上はディスプレイの消費電力の低下、耐久性の向上につながる重要な課題である。これまで種々検討により改善されてきたが、さらなる改良が求められている。
これら問題を解決すべく特許文献1、2、5〜7では、ナフトベンゾフラン又はナフトベンゾチオフェン構造を有する発光材料が開示されていた。
また、特許文献3、4、8では、ラダー系のフルオレンを置換基として有するアントラセン誘導体を用いた有機EL素子が開示されており、これらの材料を用いると発光効率、電圧、又は寿命の観点での改善が認められているが、さらなる高性能化が求められていた。
国際公開第07/140847号パンフレット 国際公開第08/6449号パンフレット 特表2009−542735号公報 国際公開第10/114243号パンフレット 国際公開第10/137285号パンフレット 特表2012−503027号公報 韓国公開特許第2012−0104067号公報 米国公開特許第2012−0097932号公報
本発明の目的は、高性能な有機エレクトロルミネッセンス素子を製造できる化合物を提供することである。
本発明の一態様によれば、下記の化合物が提供される。
Figure 0006355894
[式(1)中、
〜R10のうちc個はLとの結合に用いられ、Lとの結合に用いられる基は単結合である。
〜R10のうちLとの結合に用いられない基は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールチオ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される。
Lは、単結合及び連結基から選択される。
前記連結基は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の(a+1)価の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の(a+1)価の複素環基、又は置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される2〜4の基が結合して形成される(a+1)価の基である。
a、b、cは、それぞれ1〜4の整数を示す。
Zは、下記式(2)で表される。
Figure 0006355894
(式(2)中、
R’は、それぞれ置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される。
11〜R18のうち、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、及びR17とR18のうち少なくとも1組の隣接する2つの置換基は、互いに結合して下記式(3)で表される環を形成する。
Figure 0006355894
(式(3)中、
Xは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基及びSiR104105から選択される。
104、R105は、それぞれ前記式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。)
式(2)、(3)中、
11〜R22のうちいずれか1つはLとの結合に用いられ、Lとの結合に用いられる基は単結合である。
11〜R22のうちLとの結合に用いられない基は、それぞれ前記式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。
〜R10、R11〜R22、R104、R105、R’及びLのうち隣接する基は互いに結合して環を形成してもよい。)]
本発明によれば、高性能な有機エレクトロルミネッセンス素子を製造できる化合物が提供できる。
本発明の一態様の化合物(アントラセン誘導体)は下記式(1)で表される。
Figure 0006355894
式(1)中、R〜R10のうちc個はLとの結合に用いられ、Lとの結合に用いられる基は単結合である。
〜R10のうちLとの結合に用いられない基は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールチオ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される。
Lは、単結合及び連結基から選択される。
前記連結基は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の(a+1)価の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の(a+1)価の複素環基、又は置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される2〜4の基が結合して形成される(a+1)価の基である。
a、b、cは、それぞれ1〜4の整数を示す。
Zは、下記式(2)で表される。
Figure 0006355894
式(2)中、R’は、それぞれ置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される。
11〜R18のうち、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、及びR17とR18のうち少なくとも1組の隣接する2つの置換基は、互いに結合して下記式(3)で表される環を形成する。
Figure 0006355894
式(3)中、Xは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基及びSiR104105から選択される。
104、R105は、それぞれ式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。
式(2)、(3)中、R11〜R22のうちいずれか1つはLとの結合に用いられ、Lとの結合に用いられる基は単結合である。
11〜R22のうちLとの結合に用いられない基は、それぞれ式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。
〜R10、R11〜R22、R104、R105、R’及びLのうち隣接する基は互いに結合して環を形成してもよい。
Zは、好ましくは下記式(4)〜(9)のいずれかで表される。
Figure 0006355894
式(4)〜(9)中、R31〜R40のうちいずれか1つはLとの結合に用いられ、Lとの結合に用いられる基は単結合である。
31〜R40のうちLとの結合に用いられない基は、それぞれ前記一般式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。
31〜R40のうち隣接する基は互いに結合して環を形成してもよい。
R’及びXは、前記式(2)、(3)と同じである。
Lとの結合に用いられないR11〜R22又はLとの結合に用いられないR31〜R40は水素原子であると好ましい。
Xは酸素原子であると好ましい。
Lは、好ましくは単結合、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のナフチレン基、置換もしくは無置換のビフェニレン基、置換もしくは無置換のターフェニレン基、置換もしくは無置換のフルオレニレン基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニレン基である。
aは好ましくは1又は2の整数であり、より好ましくは1の整数である。aが2以上の整数の場合、複数のZの構造は同一でも異なっていてもよい。
bは好ましくは1である。従って、Lは好ましくは2価の連結基である。
cは好ましくは1又は2の整数であり、より好ましくは1の整数である。cが2以上の整数の場合、複数の[−L−(Z)]の構造は同一でも異なっていてもよい。
上記式(1)において、Lは好ましくはR(化合物A)、R(化合物B)、又はR及びR10(化合物C)に結合していてもよい。
[化合物A]
化合物Aにおいて、LはRに結合している。
化合物Aは、好ましくは下記式(10)又は(11)で表される。
Figure 0006355894
(式(10)、(11)中、R〜R、R10は前記式(11)におけるR〜R10のうちLとの結合に用いられない基と同義である。Zは前記式(1)と同じである。)
化合物Aにおいて、R〜Rは水素原子であると好ましい。
また、R10は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選ばれる基であると好ましく、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の複素環基であることが好ましく、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
[化合物B]
化合物Bにおいて、LはRに結合している。
このとき、R及びR10は、置換もしくは無置換のアリール基又は置換もしくは無置換の複素環基であることが好ましく、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
また、R〜R、R、Rは水素原子であると好ましい。
[化合物C]
また、Lは、好ましくはR及びR10に結合していてもよい(化合物C)。
このとき、Rは、水素原子、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の複素環基から選ばれることが好ましく、水素原子、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
本発明の他の一態様の化合物は下記式(1’)で表される。
Figure 0006355894
式(1’)中、R〜R10、L、a、b、cは上記式(1)と同じである。
Z’は、下記式(4’)、(5’)、(7’)、(9’)のいずれかで表される。
Figure 0006355894
式(4’)、(5’)、(7’)、(9’)中、R31〜R40、R’は上記式(1)と同じである。
X’は、NR101及びCR102103から選択される。
101〜R103は、それぞれ前記式(1’)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。但し、R102、R103がアルキル基である場合、前記アルキル基はメチル基である。
〜R10、R31〜R40、R101〜R103、R’及びLのうち隣接する基は互いに結合して環を形成してもよい。
上記式(1’)において、Lは好ましくはR(化合物A’)、R(化合物B’)、又はR及びR10(化合物C’)に結合していてもよい。
[化合物A’]
化合物A’において、LはRに結合している。
化合物A’は、好ましくは下記式(10’)又は(11’)で表される。
Figure 0006355894
(式(10’)、(11’)中、R〜R、R10は前記式(1’)におけるR〜R10のうちLとの結合に用いられない基と同義である。Z’は式(1’)と同じである。)
化合物A’において、R〜Rは水素原子であると好ましい。
また、R10は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選ばれる基であると好ましく、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の複素環基であることが好ましく、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
[化合物B’]
化合物B’において、LはRに結合している。
このとき、R及びR10は、置換もしくは無置換のアリール基又は置換もしくは無置換の複素環基であることが好ましく、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
また、R〜R、R、Rは水素原子であると好ましい。
[化合物C’]
また、Lは、好ましくはR及びR10に結合していてもよい(化合物C’)。
このとき、Rは、水素原子、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の複素環基から選ばれることが好ましく、水素原子、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換のベンズ[a]アントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択されるとより好ましい。
本明細書において、「環形成炭素」とは飽和環、不飽和環、又は芳香環を構成する炭素原子を意味する。「環形成原子」とはヘテロ環(飽和環、不飽和環、及び芳香環を含む)を構成する炭素原子及びヘテロ原子を意味する。
本明細書において、「置換もしくは無置換の炭素数a〜bのXX基」という表現における「炭素数a〜b」は、XX基が無置換である場合の炭素数を表すものであり、XX基が置換されている場合の置換基の炭素数は含めない。
また、「置換もしくは無置換の・・・」における置換基としては、特記しない限り、後述するハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、シリル基、置換のシリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリール基、複素環基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アラルキル基等が挙げられる。
「置換もしくは無置換の」という場合における「無置換」とは前記置換基で置換されておらず、水素原子が結合していることを意味する。
本発明において、水素原子とは、中性子数が異なる同位体、即ち、軽水素(protium)、重水素(deuterium)及び三重水素(tritium)を包含する。
上記化合物におけるR〜R10、L、R’、R11〜R22、R101〜R105、R31〜R40及び「置換もしくは無置換の・・・」における各置換基について、以下に詳細に述べる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、フッ素が好ましい。ハロゲン化アルキル基として、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。
アミノ基としては、−NHR、又は−N(Rと表される。このRの例として、後述する環形成炭素数6〜30のアリール基が挙げられる。特に、フェニルアミノ基が好ましい。
炭素数1〜20(好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜8、特に好ましくは炭素数1〜4)のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等が挙げられる。また、後述するアリール基によって置換されているアルキル基、即ち、アルキレン基とアリール基を組み合わせた置換基(例えば、フェニルメチル基、2−フェニルイソプロピル基等)であってもよい。
上記炭素数は、1〜10が好ましく、1〜6がさらに好ましい。中でもメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基が好ましい。
シクロアルキル基としては、環形成炭素数3〜20(好ましくは環形成炭素数3〜10、より好ましくは環形成炭素数3〜8)のシクロアルキル基であり、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニル基等が挙げられる。
炭素数1〜20(好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜8、特に好ましくは炭素数1〜4)のアルコキシ基は、−OYで表される基であり、Yの例としては、前記のアルキル基と同様の例が挙げられる。アルコキシ基は、例えば、メトキシ基、エトキシ基である。
環形成炭素数6〜50(好ましくは環形成炭素数6〜30、より好ましくは環形成炭素数6〜20、特に好ましくは環形成炭素数6〜12)のアリール基(芳香族炭化水素)として、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、1−ナフタセニル基、2−ナフタセニル基、9−ナフタセニル基、1−ピレニル基、2−ピレニル基、4−ピレニル基、6−クリセニル基、1−ベンゾ[c]フェナントリル基、2−ベンゾ[c]フェナントリル基、3−ベンゾ[c]フェナントリル基、4−ベンゾ[c]フェナントリル基、5−ベンゾ[c]フェナントリル基、6−ベンゾ[c]フェナントリル基、1−ベンゾ[g]クリセニル基、2−ベンゾ[g]クリセニル基、3−ベンゾ[g]クリセニル基、4−ベンゾ[g]クリセニル基、5−ベンゾ[g]クリセニル基、6−ベンゾ[g]クリセニル基、7−ベンゾ[g]クリセニル基、8−ベンゾ[g]クリセニル基、9−ベンゾ[g]クリセニル基、10−ベンゾ[g]クリセニル基、11−ベンゾ[g]クリセニル基、12−ベンゾ[g]クリセニル基、13−ベンゾ[g]クリセニル基、14−ベンゾ[g]クリセニル基、1−ベンゾ[a]アントリル基、2−ベンゾ[a]アントリル基、3−ベンゾ[a]アントリル基、4−ベンゾ[a]アントリル基、5−ベンゾ[a]アントリル基、6−ベンゾ[a]アントリル基、7−ベンゾ[a]アントリル基、8−ベンゾ[a]アントリル基、9−ベンゾ[a]アントリル基、10−ベンゾ[a]アントリル基、11−ベンゾ[a]アントリル基、12−ベンゾ[a]アントリル基、13−ベンゾ[a]アントリル基、14−ベンゾ[a]アントリル基、1−トリフェニル基、2−トリフェニル基、1−フルオレニル、2−フルオレニル基、3−フルオレニル基、4−フルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、ジベンゾフルオレニル基、2−ビフェニルイル基、3−ビフェニルイル基、4−ビフェニルイル基、p−ターフェニル−4−イル基、p−ターフェニル−3−イル基、p−ターフェニル−2−イル基、m−ターフェニル−4−イル基、m−ターフェニル−3−イル基、m−ターフェニル−2−イル基、等が挙げられる。
好ましくは、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、1−フルオレニル、2−フルオレニル基、3−フルオレニル基、4−フルオレニル基、5−ベンゾ[c]フェナントリル基、4−ベンゾ[a]アントリル基、7−ベンゾ[a]アントリル基、1−トリフェニル基、2−トリフェニル基である。
1−フルオレニル基、2−フルオレニル基、3−フルオレニル基及び4−フルオレニル基は、9位の炭素原子に、前述した置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基が置換されていることが好ましい。
本明細書において、アリール基(芳香族炭化水素)とは、芳香族性を示す単環(非縮合アリール基)又は複数の環(縮合アリール基)から構成される炭化水素である。
縮合アリール基とは、上記アリール基の中で2環以上の環構造が縮環した基である。非縮合アリール基とは、上記アリール基の中で前記縮合アリール基を除いた基である。
縮合アリール基としては、環形成炭素数10〜50(好ましくは環形成炭素数10〜30、より好ましくは環形成炭素数10〜20)の縮合アリール基であり、上記アリール基の具体例中、例えば、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、1−ナフタセニル基、2−ナフタセニル基、9−ナフタセニル基、1−ピレニル基、2−ピレニル基、4−ピレニル基、6−クリセニル基、5−ベンゾ[c]フェナントリル基、4−ベンゾ[a]アントリル基、7−ベンゾ[a]アントリル基、1−トリフェニル基、2−トリフェニル基等が挙げられる。
好ましくは、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、5−ベンゾ[c]フェナントリル基、4−ベンゾ[a]アントリル基、7−ベンゾ[a]アントリル基、1−トリフェニル基、2−トリフェニル基である。
2価以上の芳香族炭化水素基としては、上記のアリール基から水素原子を1つ以上除いた基が挙げられる。例えば、(a+1)価の芳香族炭化水素基は上記のアリール基からa個の水素原子を除いた基が挙げられる。
環形成炭素数6〜30(好ましくは環形成炭素数6〜20、より好ましくは環形成炭素数6〜12)のアリールオキシ基は、−OArと表される基である。Arの例としては、上記のアリール基と同様である。アリールオキシ基は、例えばフェノキシ基である。
環形成炭素数6〜30(好ましくは環形成炭素数6〜20、より好ましくは環形成炭素数6〜12)のアリールチオ基とは、−SArと表される基である。Arの例としては、上記のアリール基と同様である。
環形成原子数5〜50(好ましくは環形成原子数5〜30、より好ましくは環形成原子数5〜30、特に好ましくは環形成原子数5〜12)の複素環基としては、例えば、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、ピラジニル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、3−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、6−イソインドリル基、7−イソインドリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、3−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、6−イソベンゾフラニル基、7−イソベンゾフラニル基、1−ジベンゾフラニル基、2−ジベンゾフラニル基、3−ジベンゾフラニル基、4−ジベンゾフラニル基、1−ジベンゾチオフェニル基、2−ジベンゾチオフェニル基、3−ジベンゾチオフェニル基、4−ジベンゾチオフェニル基、キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、1−カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリル基、4−カルバゾリル基、9−カルバゾリル基、1−フェナントリジニル基、2−フェナントリジニル基、3−フェナントリジニル基、4−フェナントリジニル基、6−フェナントリジニル基、7−フェナントリジニル基、8−フェナントリジニル基、9−フェナントリジニル基、10−フェナントリジニル基、1−アクリジニル基、2−アクリジニル基、3−アクリジニル基、4−アクリジニル基、9−アクリジニル基、1,7−フェナントロリン−2−イル基、1,7−フェナントロリン−3−イル基、1,7−フェナントロリン−4−イル基、1,7−フェナントロリン−5−イル基、1,7−フェナントロリン−6−イル基、1,7−フェナントロリン−8−イル基、1,7−フェナントロリン−9−イル基、1,7−フェナントロリン−10−イル基、1,8−フェナントロリン−2−イル基、1,8−フェナントロリン−3−イル基、1,8−フェナントロリン−4−イル基、1,8−フェナントロリン−5−イル基、1,8−フェナントロリン−6−イル基、1,8−フェナントロリン−7−イル基、1,8−フェナントロリン−9−イル基、1,8−フェナントロリン−10−イル基、1,9−フェナントロリン−2−イル基、1,9−フェナントロリン−3−イル基、1,9−フェナントロリン−4−イル基、1,9−フェナントロリン−5−イル基、1,9−フェナントロリン−6−イル基、1,9−フェナントロリン−7−イル基、1,9−フェナントロリン−8−イル基、1,9−フェナントロリン−10−イル基、1,10−フェナントロリン−2−イル基、1,10−フェナントロリン−3−イル基、1,10−フェナントロリン−4−イル基、1,10−フェナントロリン−5−イル基、2,9−フェナントロリン−1−イル基、2,9−フェナントロリン−3−イル基、2,9−フェナントロリン−4−イル基、2,9−フェナントロリン−5−イル基、2,9−フェナントロリン−6−イル基、2,9−フェナントロリン−7−イル基、2,9−フェナントロリン−8−イル基、2,9−フェナントロリン−10−イル基、2,8−フェナントロリン−1−イル基、2,8−フェナントロリン−3−イル基、2,8−フェナントロリン−4−イル基、2,8−フェナントロリン−5−イル基、2,8−フェナントロリン−6−イル基、2,8−フェナントロリン−7−イル基、2,8−フェナントロリン−9−イル基、2,8−フェナントロリン−10−イル基、2,7−フェナントロリン−1−イル基、2,7−フェナントロリン−3−イル基、2,7−フェナントロリン−4−イル基、2,7−フェナントロリン−5−イル基、2,7−フェナントロリン−6−イル基、2,7−フェナントロリン−8−イル基、2,7−フェナントロリン−9−イル基、2,7−フェナントロリン−10−イル基、1−フェナジニル基、2−フェナジニル基、1−フェノチアジニル基、2−フェノチアジニル基、3−フェノチアジニル基、4−フェノチアジニル基、10−フェノチアジニル基、1−フェノキサジニル基、2−フェノキサジニル基、3−フェノキサジニル基、4−フェノキサジニル基、10−フェノキサジニル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、2−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−フラザニル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−メチルピロール−1−イル基、2−メチルピロール−3−イル基、2−メチルピロール−4−イル基、2−メチルピロール−5−イル基、3−メチルピロール−1−イル基、3−メチルピロール−2−イル基、3−メチルピロール−4−イル基、3−メチルピロール−5−イル基、2−t−ブチルピロール−4−イル基、3−(2−フェニルプロピル)ピロール−1−イル基、2−メチル−1−インドリル基、4−メチル−1−インドリル基、2−メチル−3−インドリル基、4−メチル−3−インドリル基、2−t−ブチル−1−インドリル基、4−t−ブチル−1−インドリル基、2−t−ブチル−3−インドリル基、4−t−ブチル−3−インドリル基、1−ベンズイミダゾリル基、2−ベンズイミダゾリル基、4−ベンズイミダゾリル基、5−ベンズイミダゾリル基、6−ベンズイミダゾリル基、7−ベンズイミダゾリル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、6−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、7−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、8−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、ベンズイミダゾール−2−オン−1−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−3−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−4−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−5−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−6−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−7−イル基等が挙げられる。
好ましくは、1−ジベンゾフラニル基、2−ジベンゾフラニル基、3−ジベンゾフラニル基、4−ジベンゾフラニル基、1−ジベンゾチオフェニル基、2−ジベンゾチオフェニル基、3−ジベンゾチオフェニル基、4−ジベンゾチオフェニル基、1−カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリル基、4−カルバゾリル基、9−カルバゾリル基、1−ベンズイミダゾリル基、2−ベンズイミダゾリル基、4−ベンズイミダゾリル基、5−ベンズイミダゾリル基、6−ベンズイミダゾリル基、7−ベンズイミダゾリル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、6−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、7−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基、8−イミダゾ[1,2−a]ピリジニル基2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、1,10−フェナントロリン−2−イル基、1,10−フェナントロリン−3−イル基、1,10−フェナントロリン−4−イル基、1,10−フェナントロリン−5−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−1−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−3−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−4−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−5−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−6−イル基、ベンズイミダゾール−2−オン−7−イル基であり、特に好ましくは、1−ジベンゾフラニル基、2−ジベンゾフラニル基、3−ジベンゾフラニル基、4−ジベンゾフラニル基、1−ジベンゾチオフェニル基、2−ジベンゾチオフェニル基、3−ジベンゾチオフェニル基、4−ジベンゾチオフェニル基、1−カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリル基、4−カルバゾリル基、9−カルバゾリル基である。
複素環基は、単環のヘテロ芳香族環基、並びに複数のヘテロ芳香族環が縮合したヘテロ縮合芳香族環基、及び芳香族炭化水素環とヘテロ芳香族環とが縮合したヘテロ縮合芳香族環基を含む。
環形成原子数8〜30(好ましくは環形成原子数8〜20)の縮合複素環基としては、上記複素環基の具体的中、例えば、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基及びカルバゾリル基等が挙げられる。
2価以上の複素環基としては、上記の複素環基から水素原子を1つ以上除いた基が挙げられる。例えば、(a+1)価の複素環基は上記の複素環基からa個の水素原子を除いた基が挙げられる。
また、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選択される1以上が2〜4個結合して形成される(a+1)価の基としては、上記のアリール基及び/又は複素環基を2〜4個結合した(a+1)価の基が挙げられる。
置換のシリル基としては、炭素数3〜30のアルキルシリル基、環形成炭素数8〜30のアリールシリル基等が挙げられる。
炭素数3〜60のアルキルシリル基としては、上記アルキル基で例示したアルキル基を有するトリアルキルシリル基が挙げられ、具体的にはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−n−オクチルシリル基、トリイソブチルシリル基、ジメチルエチルシリル基、ジメチルイソプロピルシリル基、ジメチル−n−プロピルシリル基、ジメチル−n−ブチルシリル基、ジメチル−t−ブチルシリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、ビニルジメチルシリル基、プロピルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基等が挙げられる。3つのアルキル基は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
炭素数8〜60のアリールシリル基としては、アリールシリル基、アルキルアリールシリル基、ジアルキルアリールシリル基、ジアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基、トリアリールシリル基が挙げられる。複数のアリール基同士、又はアルキル基同士は、同一でも異なっていてもよい。
ジアルキルアリールシリル基は、例えば、上記アルキル基で例示したアルキル基を2つ有し、上記アリール基を1つ有するジアルキルアリールシリル基が挙げられる。ジアルキルアリールシリル基の炭素数は、8〜30であることが好ましい。2つのアルキル基は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
アルキルジアリールシリル基は、例えば、上記アルキル基で例示したアルキル基を1つ有し、上記アリール基を2つ有するアルキルジアリールシリル基が挙げられる。アルキルジアリールシリル基の炭素数は、13〜30であることが好ましい。2つのアリール基は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
トリアリールシリル基は、例えば、上記アリール基を3つ有するトリアリールシリル基が挙げられる。トリアリールシリル基の炭素数は、18〜30であることが好ましい。3つのアリール基は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
このようなアリールシリル基としては、例えば、フェニルジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、ジフェニル−t−ブチルシリル基、トリフェニルシリル基が挙げられる。
アラルキル基は、−Y−Zと表され、Yの例として上記のアルキルの例に対応するアルキレンの例が挙げられ、Zの例として上記のアリールの例が挙げられる。アラルキル基は、炭素数7〜50アラルキル基(アリール部分は炭素数6〜49(好ましくは6〜30、より好ましくは6〜20、特に好ましくは6〜12)、アルキル部分は炭素数1〜44(好ましくは1〜30、より好ましくは1〜20、さらに好ましくは1〜10、特に好ましくは1〜6))であることが好ましく、例えばベンジル基、フェニルエチル基、2−フェニルプロパン−2−イル基である。
本発明の一態様のアントラセン誘導体を以下に例示するが、これらに限定されるものではない。
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上記の化合物は、有機EL素子用材料、有機EL素子用発光材料として使用できる。
本発明の一態様の有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子は、陰極と陽極間に発光層を含む一以上の有機薄膜層を有し、有機薄膜層の少なくとも一層が、上記のアントラセン誘導体を単独もしくは混合物の成分として含有する。
上記の有機EL素子は、好ましくは発光層が上記のアントラセン誘導体を含有する。好ましくは、上記アントラセン誘導体は発光層のホスト材料である。
有機薄膜層が複数層型の有機EL素子としては、(陽極/正孔注入層/発光層/陰極)、(陽極/発光層/電子注入層/陰極)、(陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極)、(陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極)等の構成で積層したものが挙げられる。
また、上記の有機EL素子において、上記アントラセン誘導体は、上記のどの有機層に用いられてもよいが、発光帯域に含有されることが好ましい。特に好ましくは発光層に含有される。含有量は通常30〜100モル%である。
有機EL素子は、前記有機薄膜層を複数層構造にすることにより、クエンチングによる輝度や寿命の低下を防ぐことができる。必要があれば、発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料や電子注入材料を組み合わせて使用することができる。また、ドーピング材料により、発光輝度や発光効率が向上する場合がある。また、正孔注入層、発光層、電子注入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成されてもよい。その際には、正孔注入層の場合、電極から正孔を注入する層を正孔注入層、正孔注入層から正孔を受け取り発光層まで正孔を輸送する層を正孔輸送層と呼ぶ。同様に、電子注入層の場合、電極から電子を注入する層を電子注入層、電子注入層から電子を受け取り発光層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの各層は、材料のエネルギー準位、耐熱性、有機層又は金属電極との密着性等の各要因により選択されて使用される。
上記のアントラセン誘導体と共に発光層に使用できる材料としては、例えば、ナフタレン、フェナントレン、ルブレン、アントラセン、テトラセン、ピレン、ペリレン、クリセン、デカシクレン、コロネン、テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、フルオレン、スピロフルオレン等の縮合多環芳香族化合物及びそれらの誘導体、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム等の有機金属錯体、トリアリールアミン誘導体、スチリルアミン誘導体、スチルベン誘導体、クマリン誘導体、ピラン誘導体、オキサゾン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ピラジン誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ジケトピロロピロール誘導体、アクリドン誘導体、キナクリドン誘導体等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記の有機EL素子においては、所望により発光層に、上記の発光材料の他に、発光性ドーパント(りん光性ドーパント及び/又は蛍光性ドーパント)を含有してもよい。また、上記の化合物を含む発光層に、これらのドーパントを含む発光層を積層してもよい。
蛍光性ドーパントは一重項励起子から発光することのできる化合物である。蛍光性ドーパントとしては、アミン系化合物、芳香族化合物、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム錯体等のキレート錯体、クマリン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、ビススチリルアリーレン誘導体、オキサジアゾール誘導体等から、要求される発光色に合わせて選ばれる化合物であることが好ましく、スチリルアミン化合物、スチリルジアミン化合物、アリールアミン化合物、アリールジアミン化合物、フルオランテン化合物がより好ましく、縮合多環アミン誘導体がさらに好ましい。これらの蛍光性ドーパントは単独でもまた複数組み合わせて使用してもよい。
縮合多環アミン誘導体としては、下記式(20)で表されるものが好ましい。
Figure 0006355894
式(20)中、Yは置換もしくは無置換の環形成炭素数10〜50の縮合芳香族炭化水素基を示す。
Ar101、Ar102は、それぞれ置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜50の複素環基を示す。
Yの具体例としては、前述する縮合アリール基が挙げられ、好ましくは置換もしくは無置換のアントリル基、置換もしくは無置換のピレニル基、置換もしくは無置換のクリセニル基である。
nは1〜4の整数である。nは1〜2の整数であることが好ましい。
前記式(20)は、下記式(21)〜(24)で表されるものが好ましい。
Figure 0006355894
式(21)〜(24)中、R、R及びRはそれぞれ、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜50のアルケニル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜50のアルキニル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基、置換もしくは無置換のシリル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜50のアルキルゲルマニウム基、又は置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリールゲルマニウム基を示す。R、R及びRはそれぞれ、縮合多環骨格を構成するベンゼン環のいずれの結合位置に結合してもよい。
、R及びRの好ましい例としては置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基であり、より好ましくは、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基等である。
tは0〜10の整数を示す。uは0〜8の整数を示す。mは0〜10の整数を示す。
Ar201〜Ar218は、それぞれ置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜50のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5〜50の複素環基を示す。
Ar201〜Ar218の好ましい例としては、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基等である。Ar201〜Ar218の置換基の好ましい例としては、アルキル基、シアノ基、置換もしくは無置換のシリル基である。
式(21)〜(24)においてアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基の例として上記で例示したものが挙げられる。
炭素数2〜50(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10)のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、1−メチルビニル基、スチリル基、2,2−ジフェニルビニル基、1,2−ジフェニルビニル基、1−メチルアリル基、1,1−ジメチルアリル基、2−メチルアリル基、1−フェニルアリル基、2−フェニルアリル基、3−フェニルアリル基、3,3−ジフェニルアリル基、1,2−ジメチルアリル基、1−フェニル−1−ブテニル基、3−フェニル−1−ブテニル基等が挙げられ、好ましくは、スチリル基、2,2−ジフェニルビニル基、1,2−ジフェニルビニル基等が挙げられる。
炭素数2〜50(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10)のアルキニル基としては、プロパルギル基、3−ペンチニル基等が挙げられる。
アルキルゲルマニウム基としては、メチルヒドロゲルミル基、トリメチルゲルミル基、トリエチルゲルミル基、トリプロピルゲルミル基、ジメチル−t−ブチルゲルミル基等が挙げられる。
アリールゲルマニウム基としては、フェニルジヒドロゲルミル基、ジフェニルヒドロゲルミル基、トリフェニルゲルミル基、トリトリルゲルミル基、トリナフチルゲルミル基等が挙げられる。
スチリルアミン化合物及びスチリルジアミン化合物としては、下記式(17)及び(18)で表されるものが好ましい。
Figure 0006355894
式(17)中、Ar301はk価の基であり、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、スチルベン基、スチリルアリール基、ジスチリルアリール基に対応するk価の基であり、Ar302及びAr303はそれぞれ環形成炭素数が6〜20のアリール基であり、Ar301、Ar302及びAr303は置換されていてもよい。
kは1〜4の整数であり、そのなかでもkは1〜2の整数であるのが好ましい。Ar301〜Ar303のいずれか一つはスチリル基を含有する基である。さらに好ましくはAr302又はAr303の少なくとも一方はスチリル基で置換されている。
ここで、環形成炭素数が6〜20のアリール基としては、具体的には上述したアリール基が挙げられ、好ましくはフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナンスリル基、ターフェニル基等が挙げられる。
式(18)中、Ar304〜Ar306は、v価の置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜40のアリール基である。vは1〜4の整数であり、そのなかでもvは1〜2の整数であるのが好ましい。
ここで、式(18)中の環形成炭素数が6〜40のアリール基としては、具体的には上述したアリール基が挙げられ、ナフチル基、アントラニル基、クリセニル基、ピレニル基、又は式(20)で示されるアリール基が好ましい。
フルオランテン化合物としては、下記式(25)で表されるものが好ましい。
Figure 0006355894
式(25)において、R21〜R32は、それぞれ水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、置換もしくは無置換のシリル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数7〜30のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2〜50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリールアミノ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜30の複素環基から選ばれる。
また、式(25)において、R21とR22、R22とR23、R25とR26、R26とR27、R27とR28、R28とR29、R29とR30、R30とR31、及びR31とR32は、互いに結合して飽和もしくは不飽和の環を形成する場合と、飽和もしくは不飽和の環を形成しない場合とがあり、当該環は、置換もしくは無置換である。
式(25)のR24が、水素原子であることが好ましい。
式(25)のR27及びR32が、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であることが好ましい。R27及びR32は置換もしくは無置換のフェニル基であることが好ましい。
又は、式(25)のR21〜R22、R24〜R26及びR28〜R31が水素原子であり、式(21)のR23、R27及びR32が、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であることが好ましい。
式(25)のR21〜R22、R24〜R26及びR28〜R31が水素原子であり、式(25)のR27及びR32が置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であり、式(25)のR23が、−Ar21−Ar22であり、Ar21及びAr22は、それぞれ置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であることが好ましい。
この場合、前記Ar21又は前記Ar22が、シアノ基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、又はカルバゾリル基を置換基として有する芳香族炭化水素基であることが好ましい。
または、式(25)のR21〜R22、R24〜R26及びR28〜R31が、水素原子であり、式(25)のR27及びR32が、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であり、式(25)のR23が、−Ar21−Ar22−Ar23であり、Ar21、Ar22及びAr23は、それぞれ置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であることが好ましい。
この場合、前記Ar21、前記Ar22又は前記Ar23が、シアノ基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、又はカルバゾリル基を置換基として有する芳香族炭化水素基であることが好ましい。
尚、前記アリール基に置換する好ましい置換基としては、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、環形成炭素数6〜40のアリール基、環形成炭素数6〜40のアリール基で置換されたアミノ基、環形成炭素数5〜40のアリール基を有するエステル基、炭素数1〜6のアルキル基を有するエステル基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
正孔注入材料としては、正孔を輸送する能力を持ち、陽極からの正孔注入効果、発光層又は発光材料に対して優れた正孔注入効果を有し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が好ましい。具体的には、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、ベンジジン型トリフェニルアミン、ジアミン型トリフェニルアミン、ヘキサシアノヘキサアザトリフェニレン等と、それらの誘導体、及びポリビニルカルバゾール、ポリシラン、導電性高分子等の高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記の有機EL素子において使用できる正孔注入材料の中で、さらに効果的な正孔注入材料は、フタロシアニン誘導体である。
フタロシアニン(Pc)誘導体としては、例えば、H2Pc、CuPc、CoPc、NiPc、ZnPc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、Cl2SiPc、(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOPc、TiOPc、MoOPc、GaPc−O−GaPc等のフタロシアニン誘導体及びナフタロシアニン誘導体があるが、これらに限定されるものではない。
また、正孔注入材料にTCNQ誘導体等の電子受容物質を添加することによりキャリアを増感させることもできる。
上記の有機EL素子において使用できる好ましい正孔輸送材料は、芳香族三級アミン誘導体である。
芳香族三級アミン誘導体としては、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラビフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン等、又はこれらの芳香族三級アミン骨格を有したオリゴマー若しくはポリマーであるが、これらに限定されるものではない。
電子注入材料としては、電子を輸送する能力を持ち、陰極からの電子注入効果、発光層又は発光材料に対して優れた電子注入効果を有し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が好ましい。
上記の有機EL素子において、さらに効果的な電子注入材料は、金属錯体化合物及び含窒素複素環誘導体である。
前記金属錯体化合物としては、例えば、8−ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)亜鉛、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記含窒素複素環誘導体としては、例えば、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、フェナントロリン、ベンズイミダゾール、イミダゾピリジン等が好ましく、中でもベンズイミダゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、イミダゾピリジン誘導体が好ましい。
好ましい形態として、これらの電子注入材料にさらにドーパントを含有し、陰極からの電子の受け取りを容易にするため、より好ましくは第2有機層の陰極界面近傍にアルカリ金属で代表されるドーパントをドープする。
ドーパントとしては、ドナー性金属、ドナー性金属化合物及びドナー性金属錯体が挙げられ、これら還元性ドーパントは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の有機EL素子においては、発光層中に、式(1)で表されるアントラセン誘導体から選ばれる少なくとも一種の他に、発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料、正孔輸送材料及び電子注入材料の少なくとも一種が同一層に含有されてもよい。また、得られた有機EL素子の、温度、湿度、雰囲気等に対する安定性の向上のために、素子の表面に保護層を設けたり、シリコンオイル、樹脂等により素子全体を保護することも可能である。
上記の有機EL素子の陽極に使用される導電性材料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適しており、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウム等及びそれらの合金、ITO基板、NESA基板に使用される酸化スズ、酸化インジウム等の酸化金属、さらにはポリチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂が用いられる。陰極に使用される導電性物質としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが適しており、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガン、アルミニウム、フッ化リチウム等及びそれらの合金が用いられるが、これらに限定されるものではない。合金としては、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム、リチウム/アルミニウム等が代表例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。合金の比率は、蒸着源の温度、雰囲気、真空度等により制御され、適切な比率に選択される。陽極及び陰極は、必要があれば二層以上の層構成により形成されていてもよい。
上記の有機EL素子では、効率良く発光させるために、少なくとも一方の面は素子の発光波長領域において充分透明にすることが望ましい。また、基板も透明であることが望ましい。透明電極は、上記の導電性材料を使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で所定の透光性が確保されるように設定する。発光面の電極は、光透過率を10%以上にすることが望ましい。基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば限定されるものではないが、ガラス基板及び透明性樹脂フィルムがある。
上記の有機EL素子の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレーティング等の乾式成膜法やスピンコーティング、ディッピング、フローコーティング等の湿式成膜法のいずれの方法を適用することができる。膜厚は特に限定されるものではないが、適切な膜厚に設定する必要がある。膜厚が厚すぎると、一定の光出力を得るために大きな印加電圧が必要になり効率が悪くなる。膜厚が薄すぎるとピンホール等が発生して、電界を印加しても充分な発光輝度が得られない。通常の膜厚は5nm〜10μmの範囲が適しているが、10nm〜0.2μmの範囲がさらに好ましい。
湿式成膜法の場合、各層を形成する材料を、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の適切な溶媒に溶解又は分散させて薄膜を形成するが、その溶媒はいずれであってもよい。
このような湿式成膜法に適した溶液として、有機EL材料として上記のアントラセン誘導体と溶媒とを含有する有機EL材料含有溶液を用いることができる。
いずれの有機薄膜層においても、成膜性向上、膜のピンホール防止等のため適切な樹脂や添加剤を使用してもよい。
上記の有機EL素子は、様々な電子機器に使用でき、例えば壁掛けテレビのフラットパネルディスプレイ等の平面発光体、複写機、プリンター、液晶ディスプレイのバックライト又は計器類等の光源、表示板、標識灯等に利用できる。また、本発明の化合物は、有機EL素子だけでなく、電子写真感光体、光電変換素子、太陽電池、イメージセンサー等の分野においても使用できる。
合成例1[中間体Aの製造]
Figure 0006355894
(1−1)2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)安息香酸エチルの合成
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ−8−ヨードジベンゾフラン(7.46g)、2−エトキシカルボニルフェニルボロン酸(3.88g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.16g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(30mL)及びトルエン(60mL)の混合物を8時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、トルエンにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)安息香酸エチルを5.06g(66%)得た。
(1−2)2−[2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)フェニル]プロパン−2−オールの製造
アルゴン雰囲気下、(1−1)で得た2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)安息香酸エチル(5.06g)のテトラヒドロフラン(90mL)溶液に、氷冷下で1M臭化メチルマグネシウム テトラヒドロフラン溶液(30mL)を加え、室温にて5時間撹拌を行った。反応液に氷冷下にて水を加え、トルエンにて抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−[2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)フェニル]プロパン−2−オールを3.61g(74%)得た。
(1−3)中間体Aの製造
(1−2)で得た2−[2−(8−ブロモジベンゾフラン−2−イル)フェニル]プロパン−2−オール(3.61g)の酢酸(70mL)溶液に、濃硫酸(0.7mL)を滴下し、50℃にて8時間撹拌を行った。得られた混合物を室温に冷却し、トルエン及び水を加えて分液を行い、トルエン層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をクロマトグラフィーにて精製し、中間体Aを1.20g(35%)得た。
合成例2[中間体Bの製造]
Figure 0006355894
(2−1)2−ジベンゾフラン−4−イル安息香酸エチルの合成
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ安息香酸メチル(9.16g)、ジベンゾフラン−4−イルボロン酸(10.2g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.31g)2M炭酸ナトリウム水溶液(60mL)及び1,2−ジメトキシエタン(120mL)の混合物を8時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、トルエンにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−ジベンゾフラン−4−イル安息香酸エチルを10.5g(83%)得た。
(2−2)2−(2−ジベンゾフラン−4−イルフェニル)プロパン−2−オール
アルゴン雰囲気下、(2−1)で得た2−ジベンゾフラン−4−イル安息香酸エチル(10.5g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、氷冷下で1M臭化メチルマグネシウム テトラヒドロフラン溶液(73mL)を加え、室温にて5時間撹拌を行った。反応液に氷冷下にて水を加え、トルエンにて抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−(2−ジベンゾフラン−4−イルフェニル)プロパン−2−オールを7.13g(73%)得た。
(2−3)7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフランの製造
(2−2)で得た2−(2−ジベンゾフラン−4−イルフェニル)プロパン−2−オール(7.13g)の酢酸(160mL)溶液に、濃硫酸(1.6mL)を滴下し、50℃にて8時間撹拌を行った。得られた混合物を室温に冷却し、トルエン及び水を加えて分液を行い、トルエン層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフランを4.29g(64%)得た。
(2−4)中間体Bの製造
アルゴン雰囲気下、(2−3)で得た7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン(4.29g)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に−70℃において1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(10.5mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応溶液を−70℃に冷却し、1,2−ジブロモエタン(2.6mL)を滴下し室温にて5時間撹拌した。反応液に10%塩酸を加えてトルエンで抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、中間体Bを4.11g(75%)を得た。
合成例3[中間体Cの製造]
Figure 0006355894
(3−1)2−(2−メトキシフェニル)安息香酸エチルの製造
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ安息香酸メチル(18.3g)、2−メトキシフェニルボロン酸(14.6g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.62g)2M炭酸ナトリウム水溶液(120mL)及び1,2−ジメトキシエタン(240mL)の混合物を8時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、トルエンにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−(2−メトキシフェニル)安息香酸エチルを16.2g(75%)得た。
(3−2)2−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]プロパン−2−オールの製造
アルゴン雰囲気下、(3−1)で得た2−(2−メトキシフェニル)安息香酸エチル(16.2g)のテトラヒドロフラン(175mL)溶液に、氷冷下で1M臭化メチルマグネシウム テトラヒドロフラン溶液(190mL)を加え、室温にて5時間撹拌を行った。反応液に氷冷下にて水を加え、トルエンにて抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]プロパン−2−オールを12.3g(80%)得た。
(3−3)4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレンの製造
(3−2)で製造した2−[2−(2−メトキシフェニル)フェニル]プロパン−2−オール(12.3g)の酢酸(350mL)溶液に、濃硫酸(3.5mL)を滴下し、50℃にて8時間撹拌を行った。得られた混合物を室温に冷却し、トルエン及び水を加えて分液を行い、トルエン層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレンを6.91g(61%)得た。
(3−4)4−メトキシ−9,9−ジメトキシフルオレン−3−イルボロン酸の製造
アルゴン雰囲気下、(3−3)で得た4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレン(6.91g)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に−70℃において1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(22mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応溶液を−70℃に冷却し、ホウ酸トリイソプロピル(22mL)を滴下し室温にて5時間撹拌した。得られた反応液に2M塩酸を加えて室温にて3時間撹拌した。得られた反応混合物をトルエンで抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を再結晶にて精製し、4−メトキシ−9,9−ジメトキシフルオレン−3−イルボロン酸を5.79g(70%)を得た。
(3−5)3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレンの製造
アルゴン雰囲気下、(3−4)で得た4−メトキシ−9,9−ジメトキシフルオレン−3−イルボロン酸(5.79g)、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ヨードベンゼン(6.50g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.25g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(32mL)及びトルエン(64mL)の混合物を8時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、トルエンにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレンを3.86g(45%)得た。
(3−6)3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−9,9−ジメチルフルオレン−4−オールの製造
アルゴン雰囲気下、(3−5)で製造した3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−9,9−ジメチルフルオレン(3.86g)のジクロロメタン50mL溶液に、−70℃にて1M三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液(13mL)を滴下し、徐々に室温まで昇温しながら5時間撹拌した。得られた反応混合物に氷冷下で水を加え、室温に戻したのち、ジクロロメタンで抽出を行い有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−9,9−ジメチルフルオレン−4−オールを3.32g(89%)得た。
(3−7)中間体Cの製造
アルゴン雰囲気下、(3−6)で製造した3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−9,9−ジメチルフルオレン−4−オール(3.32g)、炭酸カリウム(2.40g)及びN−メチルピロリドン(45mL)の混合物を140℃にて8時間撹拌した。反応を室温に戻したのち、反応混合物に水を加え、精製した固体をろ取し水及びメタノールにて洗浄し、中間体Cを1.95g(62%)得た。
合成例4[中間体Dの製造]
Figure 0006355894
(4−1)(7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸の製造
アルゴン雰囲気下、合成例1と同様にして製造した中間体A(1.89g)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、−70℃にて1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(4mL)を加え、2時間撹拌を行った。次いで、反応液にホウ酸トリイソプロピル(3mL)を加え、反応液を室温まで昇温しながら3時間撹拌を行った。得られた反応液に2M塩酸を加えて室温にて3時間撹拌した。得られた反応混合物をトルエンで抽出を行い、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を再結晶にて精製し、(7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸を1.15g(70%)得た。
(4−2)中間体Dの製造
アルゴン雰囲気下、(4−1)で得た(7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸(1.15g)、4−ヨードブロモベンゼン(1.00g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.20g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(6mL)及びトルエン(12mL)の混合物を8時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、トルエンにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、中間体Dを0.88g(57%)得た。
合成例5[中間体Eの製造]
Figure 0006355894
合成例4の(4−2)の工程において、4−ヨードブロモベンゼンの代わりに3−ヨードブロモベンゼンを用いた他は同様の操作を行い、中間体Eを得た。
合成例6[中間体Fの製造]
Figure 0006355894
(6−1)(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−1−イル)ボロン酸の製造
アルゴン雰囲気下、合成例2の(2−1)〜(2−3)と同様に操作を行い製造した7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン(2.15g)のテトラヒドロフラン20mL溶液に−70℃において1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(5.3mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応溶液を−70℃に冷却し、ホウ酸トリイソプロピル(5.2mL)を滴下し室温にて5時間撹拌した。得られた反応混合物に2M塩酸を加えて室温にて3時間撹拌を行った。得られた反応混合物をトルエンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を再結晶にて精製し、(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−1−イル)ボロン酸を1.64g(66%)を得た。
(6−2)中間体Fの製造
合成例4の工程(4−2)において、7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸の代わりに(6−1)で得た(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−1−イル)ボロン酸を用いた他は同様に操作を、行い中間体Fを得た。
合成例7[中間体Gの製造]
Figure 0006355894
合成例5において、7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸の代わりに合成例6の(6−1)と同様の操作により得た(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−1−イル)ボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、中間体Gを得た。
合成例8[中間体Hの製造]
Figure 0006355894
(8−1)(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−3−イル)ボロン酸の製造
合成例4の工程(4−1)において、中間体Aの代わりに合成例3と同様の操作を行い製造した中間体Cを用いた他は同様の操作を行い、(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−3−イル)ボロン酸を得た。
(8−2)中間体Hの製造
合成例4の工程(4−2)において、(7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸の代わりに、(8−1)の操作によって得られる(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−3−イル)ボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、中間体Hを得た。
合成例9[中間体Iの製造]
Figure 0006355894
合成例5において、(7,7−ジメトキシフルオレノ[2,3−b]ベンゾフラン−2−イル)ボロン酸の代わりに、(8−1)の操作によって得られる(7,7−ジメチルフルオレノ[4,3−b]ベンゾフラン−3−イル)ボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、中間体Iを得た。
実施例1[化合物1の製造]
Figure 0006355894
アルゴン雰囲気下、中間体A(1.09g)、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸(0.98g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.11g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.5mL)、トルエン(4.5mL)及び1,2−ジメトキシエタン(4.5mL)の混合物を24時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、水を加えて撹拌を行い、精製した固体をろ取して水、メタノールにて順次洗浄を行い乾燥させた。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー及び再結晶にて精製し、化合物1を1.14g(71%)を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量536.21に対してm/e=536であった。
実施例2[化合物2の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(1−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物2を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例3[化合物3の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物3を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例4[化合物4の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(4−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物4を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例5[化合物5の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(3−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物5を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例6[化合物6の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物6を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例7[化合物7の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物7を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例8[化合物8の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物8を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例9[化合物9の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物9を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例10[化合物10の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物10を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例11[化合物11の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Dを用いた他は同様に操作を行い、化合物11を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例12[化合物12の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Eを用いた他は同様に操作を行い、化合物12を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例13[化合物13の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを用いた他は同様に操作を行い、化合物13を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量536.21に対してm/e=536であった。
実施例14[化合物14の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(1−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物14を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例15[化合物15の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物15を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例16[化合物16の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(4−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物16を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例17[化合物17の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(3−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物17を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例18[化合物18の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物18を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例19[化合物19の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物19を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例20[化合物20の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物20を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例21[化合物21の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物21を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例22[化合物22の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Bを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物22を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例23[化合物23の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Fを用いた他は同様に操作を行い、化合物23を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例24[化合物24の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Gを用いた他は同様に操作を行い、化合物24を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例25[化合物25の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを用いた他は同様に操作を行い、化合物25を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量536.21に対してm/e=536であった。
実施例26[化合物26の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(1−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物26を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例27[化合物27の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ナフチル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物27を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量586.23に対してm/e=586であった。
実施例28[化合物28の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(4−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物28を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例29[化合物29の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(3−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物29を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例30[化合物30の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−(2−ビフェニル)アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物30を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例31[化合物31の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物31を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例32[化合物32の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物32を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例33[化合物33の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[4−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物33を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例34[化合物34の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Cを、10−フェニルアントラセン−9−イルボロン酸の代わりに10−[3−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン−9−イルボロン酸を用いた他は同様に操作を行い、化合物34を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量662.26に対してm/e=662であった。
実施例35[化合物35の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Hを用いた他は同様に操作を行い、化合物35を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。
実施例36[化合物36の製造]
Figure 0006355894
実施例1において、中間体Aの代わりに中間体Iを用いた他は同様に操作を行い、化合物36を得た。得られた化合物はマススペクトルにて同定を行い、分子量612.24に対してm/e=612であった。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で示される化合物。
    Figure 0006355894
    [式(1)中、
    〜R10のうちc個はLとの結合に用いられる単結合である。
    Lとの結合に用いられないR〜R10は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリールチオ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜13の複素環基から選択される。
    Lとの結合に用いられないR〜R10のうち隣接する基は互いに結合して環を形成してもよい。
    Lは、単結合及び連結基から選択される。
    前記連結基は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16の(a+1)価の芳香族炭化水素基である。
    及びcは、それぞれ1〜4の整数を示す。
    bは1である。
    Zは、下記式(5)及び(9)のいずれかで表される。
    Figure 0006355894
    (式(5)及び(9)中、
    R’は、それぞれ置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリール基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜13の複素環基から選択される。
    Xは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基及びSiR104105から選択される。
    104、R105は、それぞれ前記式(1)においてLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。
    31〜R40のうちいずれか1つはLとの結合に用いられる単結合である。
    Lとの結合に用いられないR31〜R40は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリールチオ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16のアリール基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜13の複素環基から選択される。)
    前記式(1)、(5)及び(9)中の「置換もしくは無置換の」における置換基は、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    炭素数1〜10のアルキル基、
    環形成炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    無置換のシリル基、
    環形成炭素数6〜16のアリール基を1個有するアリールシリル基、
    炭素数1〜10のアルキル基を1個及び環形成炭素数6〜16のアリール基を1個有するアルキルアリールシリル基、
    炭素数1〜10のアルキル基を2個及び環形成炭素数6〜16のアリール基を1個を有するジアルキルアリールシリル基、
    環形成炭素数6〜16のアリール基を2個有するジアリールシリル基、
    炭素数1〜10のアルキル基を1個及び環形成炭素数6〜16のアリール基を2個有するアルキルジアリールシリル基、
    環形成炭素数6〜16のアリール基を3個有するトリアリールシリル基、
    炭素数1〜10のアルコキシ基、
    環形成炭素数6〜16のアリールオキシ基、
    環形成炭素数6〜16アリールチオ基、
    環形成炭素数6〜16のアリール基
    環形成原子数5〜13の複素環基
    炭素数1〜10のハロゲン化アルキル基、
    ヒドロキシル基、
    ニトロ基、
    カルボキシ基、及び
    環形成炭素数6〜16のアリール基と炭素数1〜10のアルキレン基を有するアラルキル基
    からなる群から選択される基である。
  2. aが、1又は2である請求項に記載の化合物。
  3. 及びR10の少なくとも一方が、Lとの結合に用いられる単結合である請求項1又は2に記載の化合物。
  4. Xが、酸素原子である請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
  5. 下記式(10)又は(11)で表される請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
    Figure 0006355894
    (式(10)、(11)中、R〜R、R10は前記式(1)におけるLとの結合に用いられないR〜R10と同義である。Zは前記式(1)と同じである。)
  6. 10が、置換もしくは無置換の環形成炭素数6〜16の芳香族炭化水素基、及び置換もしくは無置換の環形成原子数5〜13の複素環基から選ばれる基である請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
  7. 10が、置換もしくは無置換のフェニル基、置換もしくは無置換のナフチル基、置換もしくは無置換のフェナントリル基、置換もしくは無置換の9,9−ジメチルフルオレニル基及び置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基から選択される請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
  8. 〜Rが水素原子である請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
  9. Lとの結合に用いられないR31〜R40が水素原子である請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
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