JP6353793B2 - 画面共有システム、ソース端末、シンク端末及び画面共有方法 - Google Patents
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Description
また、ミラーリングでは、キャプチャ画像を用いて画面共有を実現するため、圧縮の有無やソース/シンク端末の画面サイズの差等により、画質が劣化してしまうおそれがある。
初めに、図1を参照して、本発明の画面共有システムSの概要について説明する。図1は、画面共有システムSの概要を示す図である。図1(A)に示すように、画面共有システムSは、ソース端末1と、シンク端末2とを含み、ソース端末1の表示画面をシンク端末2に表示するシステムである。
また、コンテンツは、表示画面に表示する任意のコンテンツであり、例えば、動画コンテンツ、画像コンテンツ、テキストコンテンツ、ゲームコンテンツ等である。ソース端末1及びシンク端末2は、当該コンテンツを表示するためのアプリケーションを実行できるものとする。
図1(B)に示すように、ソース端末1においてコンテンツ(例えば、動画コンテンツ)を表示する場合、ソース端末1の表示画面は、コンテンツを表示する領域101と、コンテンツ以外の関連情報(関連動画、コメント等)を表示する領域102と、に分けることができる。本発明の画面共有システムSでは、ソース端末1は、コンテンツ以外の関連情報を表示する領域102をキャプチャする。
一方で、ソース端末1においてコンテンツを表示する領域101についてはキャプチャしないため、シンク端末2では、領域101に対応する領域201に当該コンテンツを表示することができない。
このとき、共有するコンテンツは、キャプチャすることなく、シンク端末2において独自に表示制御するため、画質が劣化することがなく、また、著作権の保護によりミラーリングすることが許容されていないコンテンツであっても、ソース端末1と同じ内容をシンク端末2に対して表示することができる。一方、コンテンツ以外の関連情報についてはキャプチャした画面データに基づいて共有するため、シンク端末2においてコンテンツ部分の表示を独自に制御したとしても、ソース端末1の表示態様と合せることができる。
以下、本発明の画面共有システムSの好適な実施形態について説明する。図2は、ソース端末1及びシンク端末2の機能構成を示すブロック図である。なお、ソース端末1及びシンク端末2の基本的な構成は同一であるため、以下では、同一の構成については、ソース端末1及びシンク端末2を区別することなく説明する。
操作部12は、例えば、ボタンや、表示部13に重畳して配置される接触センサ等により構成されており、ソース端末1(シンク端末2)のユーザからの操作入力を受け付ける。例えば、表示部13において動画コンテンツを表示する場合、操作部12は、当該動画コンテンツに対する再生操作やシーク操作等の各種操作を受け付ける。
通信部14は、有線又は無線により外部機器と通信を行う。例えば、通信部14は、WiFi Direct(登録商標)等の所定の無線通信技術を介して、表示画面を共有するシンク端末2(ソース端末1)と通信する。また、通信部14は、有線又は無線を介して、ソース/シンク端末間で共有するコンテンツを保存する外部機器と通信を行う。例えば、動画サイトやビデオオンデマンドサービスにおいて提供されるコンテンツをソース/シンク端末間で共有する場合、通信部14は、ネットワークNを介してコンテンツサーバ4と通信し、当該コンテンツサーバ4から所定のコンテンツを取得する。また、例えば、ユーザが録画等して保存したコンテンツをソース/シンク端末間で共有する場合、通信部14は、有線又は無線を介して、当該コンテンツを保存するHDD5と通信し、当該HDD5から所定のコンテンツを取得する。
ミラーリング機能151及びキャスティング機能152は、既に公知の機能であるため、当該機能を発揮するための具体的な構成の詳細については省略し、以下では、ハイブリッド機能153を発揮するための具体的な構成について説明する。
図2(B)に示すように、ハイブリッド機能153を発揮する場合、ソース端末1の制御部15は、共有制御部51と、送信部52とを含んで構成され、シンク端末2の制御部15は、受信部61と、取得部62と、表示制御部63とを含んで構成される。
このように共有制御部51は、ソース端末1の表示画面のうちの、コンテンツ以外の関連情報を表示する領域102に対してミラーリングを用いて表示画面の共有を行い、コンテンツを表示する領域101に対してキャスティングを用いて表示画面の共有を行う。
そこで、共有制御部51は、ミラーリングによる表示画面の共有と、ハイブリッドによる表示画面の共有とを切り替えて制御することとしてもよい。この場合、共有制御部51は、第1制御部511と、第2制御部512と、切替部513と、を含んで構成される。
第2制御部512は、ハイブリッドによる表示画面の共有を行う。即ち、第2制御部512は、ソース端末1の表示画面のうちの領域102をキャプチャし、一部画面に対応する画面データを生成するとともに、領域101に表示されるコンテンツの識別情報を特定する。
切替条件の一例として、ソース端末1及びシンク端末2間の通信環境を用いることができる。通信環境が良好である場合には、キャプチャした画面データを画質の劣化を抑えた圧縮方式を用いて圧縮し送信することができるため、ミラーリングにより表示画面を共有しても画質の劣化を抑えることができる。他方、通信環境が不良である場合には、画質を劣化させなければ表示画面の共有が困難であるため、ミラーリングではなくハイブリッドによる表示画面の共有を行う。なお、ソース端末1及びシンク端末2間の通信環境は、例えば、共有する画面データのサイズやソース/シンク端末間の通信速度等から判定することができる。
また、切替条件として、コンテンツの実行権限の有無を用いることとしてもよい。ハイブリッドでは、シンク端末2は、共有するコンテンツを自身で実行することになるが、視聴に際して所定の契約が必要なコンテンツである場合、契約の有無によってはシンク端末2で当該コンテンツを実行することができない。そこで、切替部513は、対象のコンテンツをシンク端末2で実行可能であるか否かに基づいて、ミラーリングとハイブリッドとを切り替えることとしてもよい。
こうして設定された内容は、ソース端末1に登録されることとしてもよく、シンク端末2に登録されることとしてもよく、ソース端末1及びシンク端末2の双方に登録されることとしてもよい。
また、切替部513は、ユーザから受け付けた操作に応じて、ミラーリングとハイブリッドとを切り替えることとしてもよい。なお、ユーザは、ソース端末1のユーザであってもよく、また、シンク端末2のユーザであってもよい。
また、ミラーリング(第1制御部511)による表示画面の共有を行う場合、送信部52は、表示画面の全領域をキャプチャした画面データを共有制御情報として、シンク端末2に対して送信する。
ハイブリッドではコンテンツ部分をキャスティングにより共有するため、送信部52は、ソース端末1における操作内容をシンク端末2に対して送信する。同様に、シンク端末2において操作が行われた場合には、シンク端末2からソース端末1に対してシンク端末2における操作内容が送信される。
取得部62は、受信した識別情報に基づき、共有するコンテンツを所持する機器(例えば、コンテンツサーバ4やHDD5)にアクセスし、対応するコンテンツを取得する。なお、取得部62は、識別情報が示すコンテンツのうちシンク端末2の端末性能に合ったコンテンツを取得することとしてもよい。例えば、ソース端末1がHD非対応の端末装置である一方でシンク端末2がHD対応の端末装置であり、コンテンツサーバ4等に当該コンテンツのHD版及びSD版が存在する場合、取得部62は、当該コンテンツのHD版を取得することとしてもよい。
また、ソース端末1の第2制御部512による制御(ハイブリッド)が行われている場合、表示制御部63は、ソース端末1から受信した領域101の位置情報に基づいて、自身の表示画面を、領域101に対応する領域201と領域102に対応する領域202とに分割する。そして、表示制御部63は、領域202にソース端末1から受信した画面データを表示し、領域201に取得部62が取得したコンテンツを表示する。
以上、ハイブリッド機能を発揮するための機能構成について説明した。続いて、コンテンツを表示する領域101の位置情報の特定方法の一例について説明する。なお、以下に示す特定方法は一例に過ぎず、他の方法により領域101の位置情報を特定することとしてもよい。
領域101の座標は、例えば、ソース端末1の表示画面の変化を用いることで特定することができる。具体的には、ソース端末1の共有制御部51は、自身の表示画面全体を監視し、時間的に変化のある領域を領域101(動画コンテンツ部分)として特定し、当該領域101の座標を算出する。
なお、領域102に表示される関連情報の中には、例えば、関連動画をFlash(登録商標)等により変化させて表示するものも含まれる。そこで、共有制御部51は、ソース端末1の表示画面のうちの任意の領域のみを監視し、その他の領域をマスキングすることとしてもよい。例えば、領域101に動画コンテンツを表示する場合、通常、領域101は、表示画面の中心を含む矩形状の領域となるため、それ以外の領域において時間的に変化する部分があっても無視することとしてもよい。また、動画コンテンツのシークバー(操作部)が表示される場合には、通常、領域101(動画コンテンツ)は、シークバーの上方(又は下方)に表示されるため、それ以外の領域において時間的に変化する部分があっても無視することとしてもよい。
また、共有制御部51は、例えば、表示画面のソースコード(HTML等)を解析し、コンテンツを表示する位置とコンテンツのサイズとを読み出すことで、領域101の座標を算出することとしてもよい。
シンク端末2の表示制御部63は、こうして特定した領域201にコンテンツサーバ等から取得したコンテンツを表示し、それ以外の領域202にソース端末1から受信した画面データを表示する。
例えば、共有制御部51は、基準位置における領域101の座標情報と、現在のスクロール状況とを算出することで領域101の位置情報を特定する。具体的には、スクロール量が「0」である基準位置における領域101の位置情報を、上述と同様に時間変化の監視やソースコードを解析することで特定する。また、現在表示中のスクロール量を時間変化の監視やスクロールバー105から取得し、「1」スクロール量に対する領域101の座標情報の変化量に基づいて、現在の領域101の座標情報を特定する。
もちろん、ソース端末1からシンク端末2に対して基準位置における領域101の座標情報とスクロール量とを送信し、シンク端末2においてスクロール量に基づく座標情報の更新を行うことで、領域201の位置情報を特定することとしてもよい。
以上、画面共有システムSの構成について説明した。続いて、図4から図6を参照して、画面共有システムSの処理の流れについて説明する。図4は、ソース端末1及びシンク端末2において、上述のハイブリッド機能により表示画面を共有する際の処理の流れを示す図である。また、図5は、ハイブリッド機能により表示画面を共有している際に、ソース端末1において操作が行われた場合の処理の流れを示し、図6は、シンク端末2において操作が行われた場合の処理の流れを示す。
ステップS2の判定がNOのときは、処理をステップS1に戻し、ミラーリングによる表示画面の共有を継続する。他方、ステップS2の判定がYESのときは、処理をステップS3に移し、ハイブリッドによる表示画面の共有を行う。
図5に示すように、初めに、ステップS11において、ソース端末1は、ユーザから制御操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、制御操作とは、領域101に対する操作、即ち、コンテンツに対する操作をいい、一例として、動画コンテンツを再生/停止する操作や、再生位置を変更するシーク操作等をいう。他方、制御操作以外の操作とは、領域102に対する操作であり、例えば、表示画面をスクロールする操作や、設定されているハイパーリンクをクリックする操作等をいう。
このように、コンテンツに対する操作は、ソース端末1及びシンク端末2の双方で実行する一方で、コンテンツ以外に対する操作は、ソース端末1のみで実行している。この点、コンテンツ以外に対する操作に応じた表示画面の変化は、ハイブリッド機能による表示画面の共有が継続することでシンク端末2においても反映されることになる。
ソース端末1では、ステップS27において、操作種別及び座標位置に基づきシンク端末2で行われた操作(例えば、表示画面をスクロールする操作や設定されているハイパーリンクをクリックする操作等)を特定し、当該操作に応じた処理を実行し、ハイブリッド機能による表示画面の共有を継続する。ステップS27で実行された操作に応じた表示画面の変化は、上述と同様にハイブリッド機能による表示画面の共有が継続することでシンク端末2においても反映されることになる。
以上説明した画面共有システムSによれば、ソース端末1とシンク端末2との間で表示画面を共有する際に、ソース端末1は、自身の表示画面のうち領域101に表示しているコンテンツを識別する識別情報を特定し、シンク端末2に対して送信するとともに、自身の表示画面のうち領域102に表示している関連情報の画面データを生成し、シンク端末2に対して送信する。シンク端末2では、受信した識別情報に基づいて外部機器からコンテンツを取得するとともに、取得したコンテンツを自身の表示画面のうちの領域201に表示し、その他の領域202にソース端末1から受信した画面データを表示する。
このように画面共有システムSでは、コンテンツ部分についてはキャスティングにより表示画面の共有を行い、関連情報部分についてはミラーリングにより表示画面の共有を行うことで、コンテンツ部分の画質を劣化させることなく、かつ、関連情報部分の表示態様を統一的に揃えた状態で、表示画面の共有を実現することができる。
また、コンテンツ部分をキャスティングにより共有するため、コンテンツに対する制御は、ソース端末1及びシンク端末2の夫々が独自に行うことになる。この点、画面共有システムSでは、操作内容を互いに送信しあうため、コンテンツに対する制御をソース/シンク端末間で合せることができる。
2・・・シンク端末
11・・・記憶部
12・・・操作部
13・・・表示部
14・・・通信部
15・・・制御部
51・・・共有制御部
511・・・第1制御部
512・・・第2制御部
513・・・切替部
52・・・送信部
61・・・受信部
62・・・取得部
63・・・表示制御部
S・・・画面共有システム
Claims (9)
- ソース端末及びシンク端末の間で表示画面を共有する画面共有システムであって、
前記ソース端末は、
自身の表示画面のうちの一部領域に表示される一部画面に対応する画面データを生成するとともに、前記表示画面のうちの前記一部領域以外の他の領域に表示されるコンテンツを識別するための識別情報を特定する共有制御部と、
前記共有制御部が生成した前記画面データ及び特定した前記識別情報を、前記シンク端末に送信する送信部と、
を備え、
前記シンク端末は、
前記ソース端末から、前記画面データ及び前記識別情報を受信する受信部と、
受信した前記識別情報に基づき、前記コンテンツを取得する取得部と、
自身の表示画面のうちの一部領域に対して、前記ソース端末から受信した前記画面データを表示し、当該一部領域以外の他の領域に対して、取得した前記コンテンツを表示する表示制御部と、
を備える画面共有システム。 - 前記ソース端末の前記共有制御部は、自身の前記表示画面のうちの前記他の領域が存在する位置を示す位置情報を特定し、
前記ソース端末の前記送信部は、前記位置情報を前記シンク端末に対して更に送信し、
前記シンク端末の前記表示制御部は、自身の表示画面のうちの前記ソース端末から受信した前記位置情報に応じた位置を前記他の領域として、当該領域に前記コンテンツを表示する、
請求項1に記載の画面共有システム。 - 前記ソース端末は、前記他の領域に表示される前記コンテンツに対する操作を受け付ける操作部、を更に備え、
前記ソース端末の前記送信部は、受け付けた前記操作内容を前記シンク端末に対して更に送信し、
前記シンク端末の前記表示制御部は、受信した前記操作内容に応じて自身の前記表示画面に表示されている前記コンテンツを制御する、
請求項1又は2に記載の画面共有システム。 - 前記シンク端末の前記取得部は、前記識別情報が示すコンテンツのうち自身の端末性能に合ったコンテンツを取得する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の画面共有システム。 - 前記ソース端末の前記共有制御部は、
自身の前記表示画面のうちの全領域に表示される全画面に対応する画面データを生成する第1制御部と、
自身の前記表示画面のうちの前記一部領域に応じた前記画面データを生成するとともに、前記他の領域に応じた前記識別情報を特定する第2制御部と、
所定の条件に応じて前記第1制御部による制御と前記第2制御部による制御とを切り替える切替部と、を備え、
前記ソース端末の前記送信部は、前記第1制御部又は前記第2制御部により生成又は特定された情報を送信し、
前記シンク端末の前記表示制御部は、前記ソース端末から受信した前記情報に応じて自身の前記表示画面の表示を制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の画面共有システム。 - 前記切替部は、ユーザから受け付けた操作に応じて、前記第1制御部による制御と前記第2制御部による制御とを切り替える、
請求項5に記載の画面共有システム。 - 自身の表示画面を他の端末装置との間で共有するソース端末であって、
前記表示画面のうちの一部領域に表示される一部画面に対応する画面データを生成するとともに、前記表示画面のうちの前記一部領域以外の他の領域に表示されるコンテンツを識別するための識別情報を特定する共有制御部と、
前記共有制御部が生成した前記画面データ及び特定した前記識別情報を、前記他の端末装置に送信する送信部と、
を備えるソース端末。 - 他の端末装置の表示画面を、当該他の端末装置との間で共有するシンク端末であって、
前記他の端末装置から、当該他の端末装置の表示画面のうちの、一部領域に表示される一部画面に対応する画面データ、及び、前記一部領域以外の他の領域に表示されるコンテンツを識別するための識別情報を受信する受信部と、
受信した前記識別情報に基づき、前記コンテンツを取得する取得部と、
自身の表示画面のうちの一部領域に対して、前記他の端末装置から受信した前記画面データを表示し、当該一部領域以外の他の領域に対して、取得した前記コンテンツを表示する表示制御部と、
を備えるシンク端末。 - ソース端末及びシンク端末の間で表示画面を共有する画面共有方法であって、
前記ソース端末の表示画面のうちの一部領域に表示される一部画面に対応する画面データを生成するとともに、前記表示画面のうちの前記一部領域以外の他の領域に表示されるコンテンツを識別するための識別情報を特定するステップと、
生成した前記画面データ及び特定した前記識別情報を、前記シンク端末に送信するステップと、
前記ソース端末から前記画面データ及び前記識別情報を受信すると、受信した前記識別情報に基づき、前記コンテンツを取得するステップと、
前記シンク端末の表示画面のうちの一部領域に対して、前記ソース端末から受信した前記画面データを表示し、当該一部領域以外の他の領域に対して、取得した前記コンテンツを表示するステップと、
を含む画面共有方法。
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