JP6352032B2 - 印字装置及び錠剤印刷機構 - Google Patents

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Description

本発明は印字装置及び錠剤印刷機構に関する。詳しくは、様々な取付け構造に柔軟に対応し、洗浄作業が容易であり、インクの液だれリスクを充分に低減可能な印字装置及び錠剤印刷機構に係るものである。
近年、産業の様々な分野において印字装置が用いられている。また、印字装置は、印字方式により複数の分類がなされ、用途に応じて使い分けがなされている。
印字方式のうち、インクを微粒子化し、加圧等で射出するインクジェット方式を用いる印字装置は、機構が単純であることや、高精細な印刷結果が得られるという特徴を有している。
例えば、インクジェット方式の装置として、記録紙等の媒体にインクを吐出して印刷を行なうインクジェットプリンタや、基板上に回路や配線等を形成する産業用装置が存在する。
インクジェットプリンタや産業用装置に用いられるインクジェットヘッドでは、ヘッド側にインクを供給するためのインクタンクが配置され、ヘッドとタンクがインク供給経路で連通した構造となっている。
ここで、インクジェットヘッドには、インクタンクとインクジェットヘッドにおけるインク液面の高さ位置の水頭差に起因する圧力が作用する。インクタンクがインクジェットヘッドよりも高い位置に配置された場合は、相対的にインクジェットヘッドに水頭差に対応した正圧が印加される。そのため、圧力調整機構により適正な負圧を印加し、ノズル開口部からのインクの液だれを防いでいる。
また、インクタンクがインクジェットヘッドよりも低い位置に配置された場合は、相対的にインクジェットヘッドに水頭差に対応した負圧が印加される。そのため、適正な位置にインクタンクを配置し、インク開口部から空気を吸い込まない様、ヘッド内部に作用する圧力を適正化している。
このように、インクタンクの配置される位置や高さは、印字装置の内部機構に大きく影響する。そのため、圧力調整機構による調整は勿論のこと、インクタンクの保持姿勢を適正に保つことが重要な要素となっている。
また、印字装置が産業用装置として用いられることは既に述べたが、錠剤の製造工程において薬の種類を明確にする目的で印字装置が利用されている。この錠剤への印刷を行う装置として、例えば、特許文献1に記載の錠剤印刷機構が提案されている。
ここで、特許文献1には、図7に示すような錠剤印刷機構100が記載されている。錠剤印刷機構100は、錠剤検出のための画像データを撮像する第1、第2の検出用ラインセンサカメラ101、101'を有している。
また、錠剤印刷機構100は、画像データに基づき、錠剤の向きに応じた印刷データを作成する画像処理部(図示せず)と、印刷データに基づき、錠剤に印刷処理を行う第1、第2のインクジェットプリンタ102、102'を有している。
特開2013?121432号公報
しかしながら、特許文献1に記載の錠剤印機構では、インクジェットヘッドの液だれ等の不具合に関する構造は何ら言及されていない。大量かつ長時間に渡って錠剤を処理する本機構において、インクの液だれは致命的な欠陥となってしまう。
また、インクジェットヘッドの端面には、インクの射出に伴ってインクミストが付着する。この、インクミストの付着量が増えて液だまりとなり、結果、インクの液だれを起こすおそれがあるが、インクミストの処理または排除に関する構造も記載されていない。
また、特許文献1に記載の機構をはじめ、錠剤印刷機構の形状は種々存在する。錠剤印刷機構の全体の中で、印字装置を配置する場所が限定され、圧力調節の点から、望ましい位置に配置できないケースも多く存在する。
また、対象物が錠剤であり、可食性インクが使用されることから、印字装置では日常的な洗浄作業が必要となる。洗浄作業は、ノズルからタンクまでインク供給に関わる経路が全て対象となり、手間がかかるものとなっている。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、様々な取付け構造に柔軟に対応し、洗浄作業が容易であり、インクの液だれリスクを充分に低減可能な印字装置及び錠剤印刷機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の印字装置は、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体と、該本体に取り付けられ、同本体の回動に対して概ね一定姿勢を保持可能な保持部材と、該保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクとを備える。
ここで、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体により、対象物に印刷を施すインクジェットヘッドの位置を変えることができる。即ち、印刷時と未使用時で本体の姿勢を変えることができ、本体が配置される位置の自由度を高めることができる。なお、所定の位置とは、インクジェットヘッドが対象物に印字を行う際の位置を意味するものである。また、回動とは、本体全体の傾きが変わり、インクジェットを有する端部の位置が変わる動きを意味する。
また、本体に取り付けられ、本体の回動に対して概ね一定姿勢を保持可能な保持部材によって、本体の動きに影響を受けない領域を形成することが可能となる。
また、保持部材に取り付けられたインクタンクによって、インクタンクの垂直姿勢の保持が可能となる。即ち、インクタンク内部のインク液面の高さを一定に保ちやすくなり、インクジェットヘッド部分からの液だれを生じにくくすることができる。
また、端部にインクジェットヘッドを有する本体と、保持部材に取り付けられたインクタンクによって、ヘッドとタンクが一体型となったインクジェットヘッドの構造とすることができる。即ち、ヘッドとタンクを繋ぐインクの供給経路を短くすることができ、洗浄作業を容易にすることができる。
また、保持部材が、本体の回動に対し回転自在に構成された軸部材を介して本体に取り付けられた場合には、軸部材が本体の回動に対して、回転することで保持部材の一定姿勢を保持するものとなる。
また、保持部材が、本体の回動に対し回転自在に構成された軸部材を介して本体に取り付けられると共に、インクタンクが取り付けられた状態の重心が軸部材に対応する高さ位置よりも下方に位置して構成された場合には、軸部材の回転する動きが常にインクタンクが取り付けられた保持部材の重心に支配されることになる。即ち、インクタンクの内部のインクの量に関係なく、インクタンクの垂直姿勢を保持することができる。
また、ブロック部のインクジェットの先端側に向けて空気が供給される溝部が形成された場合には、インクジェットヘッドの先端側に空気の流れを作り出すことが可能となる。
また、ブロック部に取り付けられ、インクジェットヘッドとブロック部との間の隙間を密閉するシール押さえ部を備える場合には、インクジェットヘッドとブロック部との間にインクミストが付着しにくい構造とすることができる。
また、ブロック部に取り付けられ、インクジェットヘッドの先端に隣接した領域に溝部と連通した開口部が形成されたシール押さえ部を備える場合には、溝部に形成される空気の流れを開口部から外側へと放出させることができる。即ち、インクジェットヘッドに生じるインクミストを空気の流れで飛散させ、液だまりが生じにくい構造となる。
また、本体に設けられ、一定範囲で配置位置を変更可能に構成されたロック部材と、軸部材と共に回転可能に固定され、本体が所定の位置に回動した際のロック部材と対応する位置にロック部材が嵌合するロック溝が形成されたロック受け部材とを備える場合には、回動して傾きが変わる本体の動きに伴う、インクタンクのふらつきを規制することが可能となる。より具体的には、本体が回動する際には、本体とインクの供給経路で繋がったインクタンクがその動きに影響され、ふらつきや傾きが生じるが、その状態であっても、ロック部材とロック溝で軸部材の回転を固定し、タンクの姿勢を安定させることが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の印字装置は、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体と、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクと、該インクタンクに取り付けられると共に、前記本体の回動と連動して前記インクタンクの姿勢を垂直に保持する保持機構とを備える。
ここで、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体によって、対象物に印刷を施すインクジェットヘッドの位置を変えることができる。即ち、印刷時と未使用時で本体の姿勢を変えることができ、本体が配置される位置の自由度を高めることができる。
また、インクタンクに取り付けられると共に、本体の回動と連動してインクタンクの姿勢を垂直に保持する保持機構によって、本体の回動に影響されず、インクタンクの垂直姿勢の保持が可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の錠剤印刷機構は、錠剤の搬送を行う搬送機構本体と、該搬送機構本体に取り付けられると共に、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体と、該本体に取り付けられ、同本体の回動に対して概ね一定姿勢を保持可能な保持部材と、該保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクとを有する印字装置とを備える。
ここで、端部にインクジェットヘッドを有し、所定の位置まで回動可能に構成された本体によって、対象物に印刷を施すインクジェットヘッドの位置を変えることができる。即ち、印刷時と未使用時で本体の姿勢を変えることができ、本体が配置される位置の自由度を高めることができる。
また、本体に取り付けられ、本体の回動に対して概ね一定姿勢を保持可能な保持部材によって、本体の動きに影響を受けない領域を形成することが可能となる。
また、保持部材に取り付けられたインクタンクによって、インクタンクの垂直姿勢の保持が可能となる。即ち、インクタンク内部のインク液面の高さを一定に保ちやすくなり、インクジェットヘッド部分からの液だれを生じにくくすることができる。
また、端部にインクジェットヘッドを有する本体と、保持部材に取り付けられたインクタンクによって、ヘッドとタンクが一体型となったインクジェットヘッドの構造とすることができる。即ち、ヘッドとタンクを繋ぐインクの供給経路を短くすることができ、洗浄作業を容易にすることができる。
本発明に係る印字装置及び錠剤印刷機構は、様々な取付け構造に柔軟に対応し、洗浄作業が容易であり、インクの液だれリスクを充分に低減可能なものとなっている。
本発明を適用した錠剤印刷機構の概略図である。 ヘッドカセットの概略図である。 印字状態のヘッドカセットを示す概略図である。 インクタンクとその周辺構造を示す概略図である。 インクタンクとその周辺構造を正面からみた概略図(a)及び上面からみた概略図(b)である。 インクジェットヘッドを下面から見た図(a)及びインクジェットヘッドの概略断面図である。 従来の錠剤印刷機構の構造を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した錠剤印刷機構の概略図である。図2は、ヘッドカセットの概略図である。図3は、印字状態のヘッドカセットを示す概略図である。なお、以下に示す内容はあくまで、本発明を適用した構造の一例にすぎず、本発明の実施の形態は以下に示す構造に限定されるものではない。
ここで、図1に示すように、本発明を適用した錠剤印刷機構1は、複数の錠剤搬送ローラ2と、搬送される錠剤の表面に印字を行うヘッドカセット3を備えている。ここで、ヘッドカセット3が、本発明を適用した印字装置に該当するものである。
また、錠剤印刷機構1は、錠剤の外観検査カメラ4や、印字検査用カメラ5を有しており、錠剤印刷機構1に供給された錠剤をチェックするものとなっている。
ここで、錠剤印刷機構1の構造は、図1に示すものに限定されるものではなく、あくまで本発明の実施の形態の一例にすぎない。錠剤印刷機構における錠剤搬送ローラ2の数や配置位置、ヘッドカセット3の数や配置位置、外観検査カメラ4や印字検査用カメラ5の配置位置等は、適宜変更することができるものである。
図2に示すように、ヘッドカセット3は、本体6と、内部にインクを収容したインクタンク7を有している。また、本体6の先端部に、錠剤に印字を行うインクジェットヘッド8が配置されている。インクタンク7とインクジェットヘッド8は本体6に設けられたインク供給経路となる配管で連結され、本体内部に設けられた液回路バルブ等により、インク供給が調整されている。
また、インクタンク7は、タンク受け構造9で、本体6に対して、垂直姿勢を保持可能に取付けられている。なお、タンク受け構造9の詳細な構造については後述する。
また、本体6は、インクタンク7のインク液面を検出する液面検出センサ10を有する。液面検出センサ10で検出したインク液面の高さの情報に基づき、圧力調節機構により、インクジェットヘッド8に印加する負圧を調節し、ヘッドからの液だれを生じないように圧力の制御を行うものとなっている。
また、本体6の内部には、本体6を駆動させ、インクジェットヘッド8の向きを変えるための制御基盤11が内蔵されている。制御基板11からの信号情報に基づき作動するモーターにより、本体6が駆動可能となっている。
ここで、必ずしも、本体6を駆動させる駆動源がモーターに限定されるものではなく、本体が駆動して傾きが変わり、インクジェットヘッド8の向きを変える構成となっていれば充分である。
図3に示すように、本体6の駆動により、ヘッドカセット3は、本体6が垂直に向いた状態から、本体6が傾斜した状態へと傾きを変える構造となっている。
図3は、インクジェットヘッド8が錠剤に対して印字を行う際のヘッドカセット3を示しているが、この時、本体6は水平方向から約5度傾いた状態となっている。
また、印字状態の際、前述したように、タンク受け構造9によりインクタンク7は、垂直姿勢を保持できるものとなっている。即ち、本体6が印字を行うために傾きを変えていく際にも、常に、インクタンク7の垂直姿勢が保たれるものとなる。
ここで、本発明を適用した錠剤印刷機構において、錠剤に印字を行う際の本体6の傾きは、水平方向から約5度傾いた状態に限定されるものではない。ここでは、錠剤印刷機構1での本体6の傾きを示したにすぎず、その他のヘッドカセット3の配置位置となる際には、配置位置に応じた傾きになるよう設定することができる。
インクタンク7とタンク受け構造9の詳細を説明する。
図4は、インクタンクとその周辺構造を示す概略図である。図5は、インクタンクとその周辺構造を正面からみた概略図(a)及び上面からみた概略図(b)である。
図4に示すように、タンク受け構造9は、インクタンク支持ブラケット12と、インクタンク垂直保持用錘13と、回転軸ハウジング14を有している。
インクタンク7は、インクタンク支持ブラケット12に収容され、また、インクタンク7の下部側にインクタンク垂直保持用錘13が配置されている。
また、回転軸ハウジング14の内部には、内蔵されたベアリングにより、回転軸ハウジング14に対して回転自在な回転軸15が配置されている。回転軸15は、インクタンク支持ブラケット12に接続され、これらは一体となって回転可能な構造となっている。
また、本体6側には、ハウジング固定ブラケット16が設けられている。ハウジング固定ブラケット16は、タンク受け構造9の回転軸ハウジング14と当接する部材であり、本体6の傾きの変更に伴って動くものとなっている。
また、回転軸15の端部は回転軸ハウジング14から露出して、その端部の外周面に姿勢ロック用板17が固定して取付けられ、回転軸15と一体的に動くものとなっている。姿勢ロック用板17には、姿勢ロック溝18及び姿勢ロック溝19が設けられている。
また、本体6側には、ロック用エアシリンダ20で配置位置が変更可能なロック用ローラ21が設けられている。ロック用ローラ21は、ロック用エアシリンダ20により、図4に示す矢印Zの方向に駆動し、配置位置が変更可能な部材である。
また、前述した姿勢ロック用板17に設けられた姿勢ロック溝18及び姿勢ロック溝19に対して、ロック用ローラ21が嵌合可能となっている。即ち、姿勢ロック溝18又は姿勢ロック溝19が、ロック用ローラ21と対向する位置に配置された状態で、ロック用エアシリンダ20を作動させて、ロック用ローラ20の位置を変えて嵌合させることができる。
また、姿勢ロック溝18は、本体6及びインクタンク7の両方が垂直姿勢の状態の際に、ロック用ローラ21と対向する位置に形成されている。また、姿勢ロック溝19は、本体6の傾きが変わり、インクジェットヘッド8が錠剤に印字可能な状態、即ち、本体6が水平方向に約5度傾いた状態で、ロック用ローラ21と対向する位置に形成されている。
これらの姿勢ロック溝18又は姿勢ロック溝19を、ロック用ローラ21と嵌合させることで、回転軸15の回転が規制される。より具体的には、本体6が駆動し、傾いた際には、本体6とインクタンク7の間を繋ぐインク供給経路の配管にインクタンク7が引っ張られて、垂直姿勢が維持しにくくなる。ここで、姿勢ロック溝19を、ロック用ローラ21と嵌合させると、インクタンク7は配管に引っ張られても、回転せずに、垂直姿勢を維持可能となる。即ち、より一層インクタンク7の垂直姿勢が保持されやすいものなる。姿勢ロック溝18と嵌合させた際には、本体6及びインクタンク7の両方が垂直姿勢の状態の際を維持しやすいものとなる。
ここで、必ずしも、タンク受け構造9が、インクタンク支持ブラケット12と、インクタンク垂直保持用錘13と、回転軸ハウジング14を有する必要はなく、インクタンク7の垂直姿勢を保持可能な構造となっていれば充分である。
また、必ずしも、インクタンク7の下部側にインクタンク垂直保持用錘13が配置される必要はなく、インクタンクの重心がタンク下部に位置する、より詳細には、回転軸15よりも下方に重心が位置していれば充分である。例えば、インクタンク垂直保持用錘13
を設ける代わりに、インクタンク7そのものの下部を重く形成する構造も採用しうる。
また、必ずしも、タンク受け構造9が、回転軸ハウジング14、回転軸15及びハウジング固定ブラケット16を有する必要はなく、本体6の動きに対して、インクタンク7の垂直姿勢を保持可能な構造となっていれば充分である。
また、必ずしも、回転軸15の端部に姿勢ロック溝18及び姿勢ロック溝19が形成された姿勢ロック用板17が取付けられ、本体6側にロック用エアシリンダ20及びロック用ローラ21が設けられる必要はない。但し、本体6及びインクタンク7が共に垂直姿勢をとる状態及び本体6が傾いた状態でのインクタンク7の垂直姿勢を固定し、より一層安定させることができる点から、回転軸15の端部に姿勢ロック溝18及び姿勢ロック溝19が形成された姿勢ロック用板17が取付けられ、本体6側にロック用エアシリンダ20及びロック用ローラ21が設けられることが好ましい。
また、図5(a)では、重心の一例として、インクタンク7の内部にインクが満杯に収容された際の満杯時重心位置22と、インクが空の際のインク空時重心位置23を示している。このように、インクが満杯の時は勿論、インクが空の際にも、タンク受け構造9全体で重心が回転軸15よりも下方に位置し、垂直姿勢が安定する構造となっている。なお、図5(b)には、同構造を上方から見た図を示している。
上記のヘッドカセット3の構造では、本体6の動きに対してインクタンク7を回転自在な構造とすることで、インクタンク7の垂直姿勢を保持するものとなっているが、垂直姿勢を保持するための実施の形態としては、次のような構造も採用しうる。
例えば、加速度センサまたは角速度センサにより本体6の傾きを検出し、その傾きに応じて、インクタンク7を収容したインクタンク支持ブラケット12をモーターで駆動させてインクタンク7の垂直姿勢を保持する構造が採用しうる。
また、他の実施の形態として、本体6を駆動させるモーターと、インクタンク7にもモーターを設けて駆動可能とし、2つのモーターの動きを連動させる構造も採用しうる。また、本体6の動きとインクタンク7を連動させるものとして、既知のギヤ機構や溝カム等を採用しうる。このように、インクタンク7の垂直姿勢を保持する構造としては、複数の構造が考えらえる。
続いて、インクジェットヘッド8とその周辺構造の詳細について説明する。
図6は、インクジェットヘッドを下面から見た図(a)及びインクジェットヘッドの概略断面図である。
図6(a)に示すように、インクジェットヘッド8の先端の外周面には、ヘッド取付けブロック24が設けられている。インクジェットヘッド8では、一般的に、位置25で示すようなヘッド周辺の隙間に、インクミストに由来するインク溜まりが生じやすいものとなっている。
ここで、図6(b)に示すように、ヘッド取付けブロック24には、エア通路26が形成され、インクジェットヘッド8の先端近傍に形成された隙間27に導通している。エア通路26は、図示しない空気の供給源に接続されており、隙間27から外側に排出する方向に向けて空気が供給されている。
また、インクジェットヘッド8の先端側には、シール28と、シール押さえ板29が配置されている。シール28は、ヘッド取付けブロック24とインクジェットヘッド8との間を密閉し、気密性を高める部材である。また、シール押さえ板29はシール28に当接すし、シールを配置可能にすると共に、インクジェット8の先端との間で前述した隙間27を形成している。
隙間27の部分から空気が排出されることで、前述したインクミストによるインク溜まりができやすい位置25等において、印刷時のインクが空気により吹き飛ばされる。即ち、インク溜まりができにくくなり、この結果、インクの液だれが生じにくくなる。
ここで、必ずしも、インクジェットヘッド8の先端の外周面に、ヘッド取付けブロック24、シール28及びシール押さえ板29が設けられる必要はない。但し、空気の排出によりインクミストによるインクの液だれを生じにくくすることができる点から、インクジェットヘッド8の先端の外周面に、ヘッド取付けブロック24、シール28及びシール押さえ板29が設けられることが好ましい。
このように、本発明を適用して錠剤印刷機構1では、ヘッドカセット3の本体が駆動し、インクジェットヘッド8の位置を変更可能に構成されていることから、ヘッドカセット3の配置位置の自由度が高いものとなっている。例えば、限定された領域の範囲内にしかヘッドカセット3が配置できない場合にも、充分に対応できる構造となっている。
また、ヘッドカセット3は、インクタンク7の垂直姿勢を常に保持しやすい構造となっているため、インクジェットヘッド8における圧力の調節を正確に行えるものとなっている。結果として、インクジェットヘッド8からのインクの液だれを生じにくくすることができる。
また、ヘッドカセット3は、本体6、制御基板11及びインクタンク7が一体化した構造となっている。そのため、本体と、インクタンクが別々に配置された印字装置に比べ、インクの供給経路を短くすることができる。
インクの供給経路を短くすることで、複数のメリットが生じる、まず、継続的な使用で供給経路に溜まる残存インクの量を減らすことができる。錠剤印刷機構では、可食性のインクを用いることから、都度、ヘッドカセット内部のインクの供給経路を洗浄する必要があるが、洗浄時点の経路内の残存インク量を減らし、より効率の良いインクの使用が可能となる。
また、洗浄作業自体も容易に行うことができる。前述したように、本体6、制御基板11及びインクタンク7が一体化した構造となっているため、ヘッドカセット3自体を錠剤印刷機構から取外し、洗浄作業に供することができる。
また、複数のヘッドカセット3を準備し、錠剤印刷機構に配置していないヘッドカセットを洗浄しておけば、常に、洗浄後のヘッドカセットを錠剤印刷機構に配置することができ、錠剤の印刷の作業効率を高めることができる。
また、インクジェットヘッド8にヘッド取付けブロックを設けて、空気の排出機構を備えることで、インクミストによるインクジェットヘッド8のヘッド周囲へのインク溜まりが生じにくいものとなっている。これにより、インクジェットヘッド8からの液だれが生じにくく、錠剤表面にインクが垂れてしまうリスクを減らすことが可能となっている。
以上のように、本発明の印字装置は、様々な取付け構造に柔軟に対応し、洗浄作業が容易であり、インクの液だれリスクを充分に低減可能なものとなっている。
また、本発明の錠剤印刷機構は、様々な取付け構造に柔軟に対応し、洗浄作業が容易であり、インクの液だれリスクを充分に低減可能なものとなっている。
1 錠剤印刷機構
2 錠剤搬送ローラ
3 ヘッドカセット
4 外観検視カメラ
5 印字検査用カメラ
6 本体
7 インクタンク
8 インクジェットヘッド
9 タンク受け構造
10 液面検出センサ
11 制御基板
12 インクタンク支持ブラケット
13 インクタンク垂直保持用錘
14 回転軸ハウジング
15 回転軸
16 ハウジング固定ブラケット
17 姿勢ロック用板
18 姿勢ロック溝
19 姿勢ロック溝
20 ロック用エアシリンダ
21 ロック用ローラ
22 満杯時重心位置
23 インク空時重心位置
24 ヘッド取付けブロック
25 位置
26 エア通路
27 隙間
28 シール
29 シール押さえ板

Claims (6)

  1. 端部にインクジェットヘッドを有し、回動可能に構成された本体と、
    前記本体に軸部材を介して取り付けられ、前記本体の回動に対して一定姿勢を保持可能な保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクと、
    前記本体に設けられ、一定範囲で配置位置を変更可能に構成されたロック部材と、
    前記軸部材と共に回転可能に固定され、前記本体が印字可能な位置に回動した際の前記ロック部材と対応する位置に、前記ロック部材が嵌合するロック溝が形成されたロック受け部材と、を備え、
    前記ロック部材と前記ロック溝とが嵌合することで、前記軸部材を介した前記保持部材の前記本体に対する回転が規制される
    印字装置。
  2. 前記インクジェットヘッドの外周側に配置され、同インクジェットヘッドの先端側に向けて空気が供給される溝部が形成されたブロック部と、
    前記ブロック部に取り付けられ、前記インクジェットヘッドと前記ブロック部との間の隙間を密閉すると共に、前記インクジェットヘッドの先端に隣接した領域に前記溝部と連通した開口部が形成されたシール押さえ部と、を備える
    請求項1に記載の印字装置。
  3. 端部にインクジェットヘッドを有し、回動可能に構成された本体と、
    前記本体に軸部材を介して取り付けられ、前記本体の回動に対して一定姿勢を保持可能な保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクと、
    前記インクジェットヘッドの外周側に配置され、同インクジェットヘッドの先端側に向けて空気が供給される溝部が形成されたブロック部と、
    前記ブロック部に取り付けられ、前記インクジェットヘッドと前記ブロック部との間の隙間を密閉すると共に、前記インクジェットヘッドの先端に隣接した領域に前記溝部と連通した開口部が形成されたシール押さえ部と、を備える
    印字装置。
  4. 錠剤の搬送を行う搬送機構本体と、
    前記搬送機構本体に取り付けられた印字装置と、を備え、
    前記印字装置は、
    端部にインクジェットヘッドを有し、回動可能に構成された本体と、
    前記本体に軸部材を介して取り付けられ、前記本体の回動に対して一定姿勢を保持可能な保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクと、
    前記本体に設けられ、一定範囲で配置位置を変更可能に構成されたロック部材と、
    前記軸部材と共に回転可能に固定され、前記本体が印字可能な位置に回動した際の前記ロック部材と対応する位置に、前記ロック部材が嵌合するロック溝が形成されたロック受け部材とを有する印字装置と、を備え、
    前記ロック部材と前記ロック溝とが嵌合することで、前記軸部材を介した前記保持部材の前記本体に対する回転が規制される
    錠剤印刷機構。
  5. 前記インクジェットヘッドの外周側に配置され、同インクジェットヘッドの先端側に向けて空気が供給される溝部が形成されたブロック部と、
    前記ブロック部に取り付けられ、前記インクジェットヘッドと前記ブロック部との間の隙間を密閉すると共に、前記インクジェットヘッドの先端に隣接した領域に前記溝部と連通した開口部が形成されたシール押さえ部と、を備える
    請求項4に記載の錠剤印刷機構。
  6. 錠剤の搬送を行う搬送機構本体と、
    前記搬送機構本体に取り付けられた印字装置と、を備え、
    前記印字装置は、
    端部にインクジェットヘッドを有し、回動可能に構成された本体と、
    前記本体に軸部材を介して取り付けられ、前記本体の回動に対して一定姿勢を保持可能な保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、内部に収容されるインクを前記インクジェットヘッドに供給可能に構成されたインクタンクと、
    前記インクジェットヘッドの外周側に配置され、同インクジェットヘッドの先端側に向けて空気が供給される溝部が形成されたブロック部と、
    前記ブロック部に取り付けられ、前記インクジェットヘッドと前記ブロック部との間の隙間を密閉すると共に、前記インクジェットヘッドの先端に隣接した領域に前記溝部と連通した開口部が形成されたシール押さえ部とを有する印字装置と、を備える
    錠剤印刷機構。
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