JP6349385B2 - マルチモーダルイメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象の中の放射性トレーサ分布を撮像するためのマルチモーダルイメージング装置に関する。
単一光子放射型コンピュータ断層撮影法(SPECT)及び陽電子放射断層撮影法(PET)は、自己完結型又はコンピュータ断層撮影法(CT)若しくは磁気共鳴イメージング(MRI)と併用のいずれかの、人体又はその部分を撮像するための2つの一般的な技法である。特に、PET及びSPECTは、人体の臓器又は代謝プロセスを撮像することを可能にする、例えば、そこから病気の進行を決定する。このために、患者は通常、撮像のための基礎として捕えられ且つ使用されることができる、放射性トレーサ物質放射粒子、すなわち、放射線を投与される。さらなる応用は、前臨床研究を含み、そこでは小動物が、新薬の効果を決定するために撮像される。また、医学分野の外の他のイメージング応用は、同じ原理に依存して存在する。
幾つかの応用、特に医学応用に関して、SPECT及びPET両方のイメージングモダリティ(imaging modality)の利点を利用するために、患者の同じ関心領域のSPECT及びPET両方の画像を提供することが有利であり得る。同じ基本的な撮像アプローチを利用している(ガンマ線を検出している)が、2つの最も一般的なイメージングシステムSPECT/CT及びPET/CTは、現在は、大抵、異なる機械的、フロントエンドエレクトロニクス及びバックエンド処理構成で提供される。これは、異なるイメージングシステムに関するより複雑なサプライチェーン及びアップグレード性の困難につながる。通常、PET及びSPECTは、異なる機械的構造、異なるデータ取得経路及び異なる光検出器又は光検出器の結合を必要とし、両方のイメージングモダリティに基づく画像を提供するためのマルチモーダルイメージング装置を得るために2つのイメージングモダリティを結合するときに可能な節約がほとんどないことにつながる。
Medisoの2011年10月の製品パンフレット“AnyScan: Triple Modality Molecular Imaging System”では、癌、心臓及び神経疾患に対する早期診断及び治療のためのAnyScanハイブリッドイメージングシステムが紹介されている。提示された装置は、結合されたイメージングシステムにより患者のSPECT及びPET画像を得ることを可能にする。提示されたシステムは、2つの別個のイメージングモダリティを含み、別個のイメージングモダリティは、別個のガントリ及び別個のエレクトロニクスプロセッサを使用する。2つの装置は、患者のPET及びSPECT画像を得るために機械的に結合されることができる。
しかし、この解決法の1つの不利点は、それが2つの別個のガントリ、すなわち、かなり複雑且つ高価な機械的な構造を必要とし、基本的に並んで置かれた2つの別個のイメージング装置を有することである。さらに、1つの特定の関心領域のPET及びSPECT画像を得るために、2つの装置のそれぞれが別個の関心領域に焦点を合わせるので、患者は、2つのガントリに対して動かされなければならず、これは、正確な位置決め又はPET及びSPECT情報の結合が必要とされる場合にさらなる困難をもたらし得る。
特許文献1では、マルチモダリティ・スキャナ用検出器アセンブリが開示されている。アセンブリは、低エネルギガンマ線及びX線を検出するための第1の層並びに高エネルギガンマ線を検出するための第2の層を有する。第1の層は、高エネルギガンマ線に対して概して透明である。第2の層は、有利には、高エネルギ線の相互作用の深さの測定値を提供し得る。検出器アセンブリは、有利には、同じ検出ジオメトリを持つ同時の透過及び放射イメージングを可能にするマルチモダリティPET/SPECT/CTスキャナに組み込まれる。
特許文献2では、個別に回転可能な検出器モジュール及び/又は個別に移動可能な検出器モジュールを持つ陽電子放射断層撮影カメラに関するシステム及び方法が記載されている。さらに、複数の個別に移動可能なシールド部分が開示されている。
特許文献3では、非純粋(non−pure)陽電子放射断層撮影のためのイメージングシステム及び方法が提示されている。システムは、消滅光子を検出するためのPETサブシステム及び付随するガンマを検出するためのSPECTサブシステムを有する。これらの2つのサブシステムは、三重同時計数回路によって接続される。
特許文献4では、核医学における改良されたSPECT、PET及びコンプトン散乱イメージングのための装置及びシステムが開示されている。システムは、コンピュータシステムを通じて電子的に操作され得る検出器アレイを有する1又は複数の検出器モジュールの固定された又は構成可能なアレイを用いる。
US 6,448,559 B1 WO 02/079802 A2 US 2008/111081 A1 US 2004/0251419 A1
したがって、本発明の目的は、対象内の放射性トレーサ分布を撮像するための改良されたマルチモーダルイメージング装置を提供することであり、これは、現在のマルチモーダルイメージング装置の欠点を克服する。さらに、より広いエネルギ範囲の放射された放射線(特にガンマ線又はガンマ量子)に基づく画像を得ることの可能性を提供すること並びに複雑な機械的構造及びより高いコストにつながる2つの別個のイメージングシステムの使用を避けることを目的とする。
本発明の態様では、対象内の放射性トレーサ分布を撮像するためのマルチモーダルイメージング装置が提示され、前記プロセスはガンマ量子の放射を引き起こし、前記装置は、放射性トレーサによって発生した入射ガンマ量子を捕えるための及び前記捕えたガンマ量子に応じてシンチレーション光子を放射するためのシンチレータ素子を含むシンチレータ、放射されたシンチレーション光子を捕えるための及びシンチレーション光子の空間分布を決定するための感光素子を含む光検出器、及びシンチレーション光子の空間分布に基づいてシンチレータにおける入射ガンマ量子の衝突位置及び/又は対象の中のガンマ量子の放射ポイントを示すパラメータを決定するための読出し回路、を有し、イメージング装置はさらに、低エネルギガンマ量子を検出するための第1の動作モードと高エネルギガンマ量子を検出するための第2の動作モードとの間でイメージング装置を切り替えるように、シンチレータ素子の配向及び/又は位置を変えるための、特に、シンチレータ素子を傾けるための、位置決め機構を有し、高エネルギガンマ量子は、前記低エネルギガンマ量子より高いエネルギを有し;及びシンチレータは、第1の動作モード及び第2の動作モードにおいて同じ関心領域からの入射ガンマ量子を捕えるように配置される
提示されるマルチモーダルイメージング装置は、時折ガンマ粒子とも呼ばれる、ガンマ量子、すなわちガンマ線又は高エネルギ光子の放射を引き起こさせることを、したがって、対象の中の放射性トレーサ分布を撮像することを可能にする。これらのガンマ量子は、(PETイメージング用のような)陽電子放出放射性核種によって間接的に又は(SPECTイメージング用のような)光子を直接的に放出する放射性核種によって放射され得る。このような放射性核種(放射性トレーサとも呼ばれる)は、例えば、トレーサ物質の形態で患者に投与され得る。このトレーサ物質は通常はまた、他の要素を含むとともに、患者の代謝プロセスと相互作用する化学物質を形成し得る。その後、トレーサ物質の場所又は特定の臓器における濃度が、トレーサによって放射されるガンマ量子を評価することによって撮像され得る。
本発明によるイメージング装置はまた、対象の解剖学的情報を(同時に)撮像することを可能にするCT又はMRIイメージングシステムを組み込み得る。その結果、解剖学的画像が、医者に有意義な情報を提供するために対象の経過の取得された画像と組み合わされることができる。
放射されたガンマ量子は、シンチレータによって捕えられ、このシンチレータは、発光物質、すなわち、捕えられたガンマ量子に応じてシンチレーション光子を放射する材料を含む。このシンチレータに結合されて、光検出器、特にシンチレーション光子計数光検出器が設けられ、この光検出器は、放射されたシンチレーション光子を捕えることを可能にし、そこから、例えば、電荷分布の形態で、シンチレーション光子の空間分布を決定する。それに関して、電荷分布が、感光素子の2次元アレイ上のシンチレーション光子の空間分布の表現に基本的に対応する。感光素子はここでは特に、デジタル又はアナログシリコン光電子増倍管(SiPM)のような異なる種類のフォトダイオードを言う。本発明によれば、光検出器は好ましくは、異なるエネルギのシンチレーション光子の検出を可能にする高ダイナミックレンジを持つシンチレーション光子計数アプローチを実行することができる。特に、光検出器は、異なる種類のシンチレータに結合されること並びにSPECT及びPETイメージング両方に対応している光収率出力を提供することを可能にするダイナミックレンジを有する。
シンチレーション光子の空間分布は、読出し回路によって読み出され、この読み出し回路は、一方では、装置内でシンチレーション光子の放射を引き起こした入射ガンマ量子の衝突位置を決定すること、及び/又は、他方では、対象内の、ガンマ量子の最初の放射ポイントを示すパラメータを決定することを可能にする。シンチレータにおける複数の衝突位置及び/又は対象におけるガンマ線の放射ポイントに基づいて、トレーサ物質の蓄積、特に、トレーサ物質沈着又は代謝のより高い又はより低い量を伴う領域を示す画像を生成することが可能である。生成された画像はしたがって、画像シーケンス、すなわち、動画像又はビデオ、並びに固定画像を含む。本発明によれば、イメージング装置は、低エネルギガンマ量子を検出することを可能にする第1の動作モードと高エネルギガンマ量子を検出することを可能にする第2の動作モードとの間で切り替えられ得る。
したがって、ただ一つの読出し回路、すなわち、共通データ取得部が、低エネルギガンマ量子及び高エネルギガンマ量子を検出するために使用されることが特に有利である。それに関して低エネルギガンマ量子は特に、例えば、タリウム201、テクネチウム99m、ヨウ素123、又はインジウム111ラジオアイソトープを使用するSPECTイメージング法で放射される、約70−250keVのエネルギを持つガンマ線を言う。それに関して高エネルギガンマ量子は特に、臨床PETスキャンで使用されるフッ素18(FDG)で標識されたフルオロデオキシグルコースのような放射性物質の電子−陽電子崩壊後に放射される511keVガンマ光子を言い得る。さらに、本発明は、患者がシンチレータに対して動かされることを必要とすることなしに低エネルギガンマ量子及び高エネルギガンマ量子を捕えることを可能にする。したがって、患者は、マルチモーダル画像が生成される間に同じ位置に留まり得る。例えば、実質的に同じ関心領域からのPET及びSPECT画像が、患者を動かすことを必要とすることなしに生成され得る。
提案される装置はさらに、単一の機械的構造と互換性を持ちながら出力電流及び電圧の異なる要件を持つ、異なる光子計数検出器をサポートすることができる共通のエレクトロニクスアーキテクチャを使用し得る。
本発明によるマルチモーダルイメージング装置の好適な実施形態では、低エネルギガンマ量子及び高エネルギガンマ量子両方のエネルギは、70keVと600keVとの間にある(又は同時に又は段階的なアプローチで患者に投与される1つ又は多数の医薬化合物の中の放射性核種の組み合わせによる)。本発明の1つの利点は、小さいエネルギ範囲のガンマ量子が捕えられることができるだけでなく高い範囲も可能であることである。したがって、本発明によるイメージング装置は、例えば、対象の同じ関心領域のSPECT及びPET画像の同時又は連続的な生成を可能にし得る。
他の実施形態では、マルチモーダルイメージング装置はさらに、第1の動作モード及び第2の動作モードでシンチレータ及び光検出器を支持するための共通のガントリを有する。2つの別個のガントリ及び一方では(SPECTイメージングでのような)低エネルギンマ量子の放射を他方では(PETでのような)高エネルギガンマ量子の放射をもたらす対象におけるプロセスの画像を生成するための2つの別個の読出し回路を通常使用する、従来の解決法又はシステムとは対照的に、本発明は、単一の、すなわち、共通のガントリを使用することによって、コスト削減を可能にする。例えば、本発明のさらなる実施形態による2つの別個のプロセッサの代わりに、低エネルギ及び高エネルギ信号両方の信号を処理するための1つのプロセッサ(読出し回路)を使用することによって、回路の量を減らすことがさらに可能である。共通のガントリを使用することによって、本発明は、ガントリに対して対象を動かすことを必要とすることなしに、(対象の)同じ関心領域を撮像することを可能にする。これは、対象の1つの関心領域の画像を提供するための2つの異なるイメージングモダリティを効率的に使用することを可能にし、対象が動かされる必要がないという利点を有する。対象を動かすことは、撮像されるプロセス又は臓器に影響を及ぼし得るとともに、全く同じ(時空の)関心領域からPET及びSPECT画像を得ることを困難にし得る。
本発明の他の実施形態によれば、マルチモーダルイメージング装置はさらに、第1の動作モードにおける入射角に基づいて入射ガンマ量子をフィルタリングするためのコリメータを有する。このようなコリメータは通常、ガンマ量子(又は他の粒子)のビームを狭くするための装置を言い、例えば、複数の適切に位置合わせされた穿孔を含む鉛、モリブデン、タングステン又は劣化ウランのような、非透明遮蔽材料のブロックを有し得る。また、このような非透明材料の折り畳まれたシートの配置が、コリメータに含まれ得る。本明細書では狭くすることは、異なるガンマ量子の運動の方向を整列させることを意味する。コリメータの主な効果は、ある角度の下でラジオアイソトープから放射される量子の選択である。それによって、平行な孔又はピンホールの使用によって撮像することが、光学イメージングにおけるレンズ又はピンホールの使用と同じように、可能にされる。本発明のコリメータの使用の他の利点は、所望の方向に移動していない、すなわち、関心領域から来ていない、ガンマ量子、特にガンマ線、を除去することを可能にすることである。その下で入射ガンマ量子がコリメータを通過できる入射角度はしたがって特に、検査されることになる対象の方向として特定される。結果として生じる画像は、所望のガンマ量子、すなわち、除去されていないガンマ量子のみに基づく。それに関してコリメータはまた、調整可能であり得る、すなわち、そのフィルタリング角度が可変である。SPECTイメージングは、例えば、通常、1つの光子が検出され且つイメージングは全ての捕えられたガンマ量子に基づくので、コリメータの使用を必要とする。したがって、撮像されることになる対象のプロセス以外の他のソースに由来するガンマ量子も捕えられる場合、生成される画像は、イメージングの当初の望ましい目的を示す対象のプロセスに関して意味がなく、意図される画像を不明瞭にする副作用の範囲を示す。PETイメージングでは、それと対照的に、入射ガンマ量子のみが対象の反対側での同時イベントを有するイメージングにおいて考慮される同時検出に基づいて入射ガンマ量子がフィルタされるので、通常コリメータは必要とされない。
他の実施形態では、シンチレータ素子は、高エネルギガンマ量子を捕えるための高エネルギシンチレータ素子及び低エネルギガンマ量子を捕えるための低エネルギシンチレータ素子を含む並びに/又は光検出器は、光子計数モードでの動作用に構成され、光検出器のダイナミックレンジは、高エネルギシンチレータ素子及び低エネルギシンチレータ素子両方によって放射されるシンチレーション光子を捕えるように構成される。通常シンチレータ及び特にシンチレータアレイは、1つのシングル式のシンチレータ素子のみを有する。これらのシンチレータ素子の材料及び寸法に応じて、入射ガンマ量子に応じたそれらの反応は著しく変わる。例えば、シンチレータ素子が、有機結晶又は液体を含む場合、反応、すなわち、入射ガンマ量子に応じて放射されるシンチレーション光子の量は、特に、重イオンの検出に適し得る。本発明によれば、好ましくは、LYSO又はBGO、YAG:Ceのような高Z無機結晶、グループ(Sc、Y、希土類金属、Mg、Ca)のM1及びM2要素並びにグループ(Al、Ga、In、Sc、Lu、Mg、Ca)のM3及びM4を持つ化学式(M1,M2)(M3,M4)12:Ceに基づくセラミックガーネット又は他のもののような無機シンチレータがシンチレータで使用される。これらの無機結晶に関して、1つの主要な基準はそれらの厚さ(すなわち、それらの長さ)である。通常、より厚いシンチレータ結晶が、より薄いシンチレータ結晶より高エネルギガンマ線の検出により適している。1つのシンチレータアレイに異なるシンチレータ素子を組み合わせることの1つの主要な利点は、高エネルギガンマ量子及び低エネルギガンマ量子両方が、2つの異なるシンチレータ結晶アレイを使用することを必要とすることなしに捕えられ得ることである。ガンマ量子の両方の種類が、捕えられることができるとともにイメージングの基礎として使用されることができる。1つのシンチレータアレイの中で異なる種類のシンチレータ素子を使用することは、イメージング装置の動作モードに応じてシンチレータ素子のサブセットのみを読み出すことを可能にする。
上述の基本式(M1,M2)(M3,M4)12:Ceを持つセラミックガーネットの使用は、(LYSOのような単結晶との比較において)安価な材料が使用されることができるという利点を有し、これは両方の動作モードに対して好ましい特性を示す。一方では、それは高エネルギイメージング(例えばPETイメージングで使用されるような、高エネルギガンマ量子)に関するタイムオブフライト(time−of−flight)性能を示す。他方では、それは、LYSOの値の2倍までの高光出力を示し、これは、低エネルギイメージング(例えば、SPECTイメージングで使用されるような、低エネルギガンマ量子)に対して有利である。加えて、このようなセラミックガーネット、例えば、(Lu,Gd)(Ga,Al)12:Ceは、典型的には、LYSOと比べて、体積当たり4分の1のルテチウム量を有する。固有の放射能はしたがって、強く減らされ、より低いバックグラウンドレベルを、したがって、両方の動作モードにおける検出器のより良い信号対雑音性能をもたらす。
さらに、光検出器は、光子計数モードでの動作のために並びに高エネルギシンチレータ素子及び低エネルギシンチレータ素子によって放射されるシンチレーション光子を捕えるための十分高いダイナミックレンジを提供するように構成される。十分高いは、光検出器が、高エネルギ光子(511keV)までの線形又は飽和スケールのいずれかで、検出された光学光子の数を計数することができることを意味する。ダイナミックレンジの終点(end point)は、(異なる光収率を有する)異なるシンチレータを構成する(account for)のに十分高くなるべきである。異なるシンチレータは、高エネルギ光子(511keV)に対して異なる数の光学光子を生じる。光子計数光検出器(例えば、Philips DPCbのような)によって提供される利点は典型的には、単一光子解像度、より良いタイミング、より低いバイアス電圧(例えば、25−65V)及び非常に高いゲイン(例えば、106)である。他の個体センサ(APDのような)は典型的には、完全にアナログで、劣ったタイミングであり、統合モード要求を行うより高いバイアス電圧を必要とする。例えば、高及び低エネルギシンチレータのための光検出器の必要とされるダイナミックレンジは、PDPCセンサの2つのバージョンでカバーされ得る。1つのバージョンは、1から約6400光子の間を計数することができ、他のバージョンは1から3200光子の間を計数することができる。両者は、低光収率BGOからセラミックガーネットの高レジームまでの、現在の世代のシンチレータに適する。両者は、SPECT及びPETシンチレータを読出すために使用されている。しかし、1から122800光子までのさらなる改良をすることも可能であり得、これは、例えば、MeVあたり約100000光学光子を有する(ほぼBGOより10倍高い係数)LuI:Ceのようなさらに明るいシンチレータのために使用されることもできる。
他の実施形態によれば、イメージング装置はさらに、第1の動作モードと第2の動作モードとの間でイメージング装置を切り替えるように、シンチレータ素子の配向及び/又は位置を変えるための、特に、シンチレータ素子を傾けるための、位置決め機構を有する。傾けることはここでは、シンチレータ素子を物理的に回転させることを言う。例えば、シンチレータ素子が、異なる辺長を持つ直方体の形態で設計される場合、ガンマ量子の放射がこの直方体を回転させることによって捕えられることをもたらすプロセスの方向に直方体の異なる側部を向けることが可能になる。どのようにシンチレータ素子が傾けられるか、すなわち、配向されるかに依存して、入射ガンマ量子がシンチレータ素子(結晶)を通って移動し得る、そしてそれによって放射又はシンチレーション光子を生じさせる、結晶の厚さ又は深さ、すなわち、長さが変化する。通常、入射ガンマ量子のエネルギが高いほど、より厚い結晶が、対象のプロセスを示す画像の生成を可能にするための適切な数のガンマ量子を吸収するために必要とされる。通常PETシンチレータは、SPECTシンチレータより厚いシンチレータ素子を有する。したがって、本発明による位置決め機構は、好ましくは、シンチレータ素子の90°回転を可能にする。第1の動作モードでは、シンチレータ素子(1つのシンチレータ結晶)の第1の側部が対象に対して配向され、第2の動作モードでは、シンチレータ素子の直交面が対象に対して配向される。
配向に依存して、シンチレータ素子は、入射ガンマ量子の方向において異なる厚さにつながる、第1又は第2の側部のいずれかで入射ガンマ量子に曝される。回転させることの代わりに、位置決め機構はまた、シンチレータ素子を1つの位置から他へ、例えば、ガイドレール構造等に沿って、移す又は動かすことを可能にするシフト又は移動機構の形態で設計されることができ、それによって、第1と第2の動作モードとの間で順番を切り替える。
マルチモーダルイメージング装置のさらに他の実施形態によれば、感光素子が、シンチレータ素子に結合されるとともに前記シンチレータ素子によって放射されるシンチレーション光子を捕えるように配置され、位置決め機構は、イメージング装置を第1の動作モードと第2の動作モードとの間で切り替えるために、シンチレータ素子及びそこへ結合された感光素子の配向及び/又は位置を変化させるように、特に、シンチレータ素子及びそこへ結合された感光素子を傾けるように、構成される。各シンチレータ素子が専用感光素子に結合され且つ別々に読み出される1対1結合を使用することによって、位置決め機構のよりフレキシブルな設計が可能になる。例えば、シンチレータ素子が直方体の1つの側面に結合される感光素子を備えて直方体に形成される場合、感光素子の反対の直方体の側面を用いて、又は感光素子に直交する直方体の側面の1つを用いてのいずれかで撮像されることになる対象の方向にシンチレータ素子及びそこへ結合された感光素子を傾ける、すなわち回転させることができるようになる。シンチレーション光子の検出は、感光素子が取り付けられたシンチレータ素子の側面と無関係に可能である。この実施形態の1つの利点は、シンチレータ素子の深さが、すなわち、対象の中のプロセスから生じるガンマ量子が結晶を通って移動できる距離が、変えられることができることである。これは、PETイメージングにおける相互作用の深さ(depth−of−interaction)効果を避ける。この実施形態によれば、シンチレータ素子は、この場合もまた、好ましくは、2つの動作モードの間で切り替えるために90°で回転される。
さらに他の実施形態によれば、感光素子が、シンチレータ素子に結合されるとともに前記シンチレータ素子によって放射されるシンチレーション光子を捕えるように配置され、シンチレータ素子及びそこへ結合された感光素子のサブセットが、検出アセンブリを形成するように機械的に結合され、位置決め機構は、イメージング装置を第1の動作モードと第2の動作モードとの間で切り替えるために、検出アセンブリの配向及び/又は位置を変化させるように、特に、検出アセンブリを傾けるように、構成される。シンチレータ素子を回転させる上述の原理と同様に、多数のシンチレータ素子及びそこへ結合された感光素子を有する検出アセンブリを傾ける、すなわち回転させることも可能である。1つのシンチレータ素子を傾ける代わりに検出アセンブリを傾けることの1つの利点は、位置決め機構がより単純であり得ることである。検出アセンブリは、それに関して、例えば、4つのシンチレータ素子を有し得る。シンチレータ素子及び感光素子を有する多数の検出アセンブリは、第1の動作モードと第2の動作モードとの間で切り替えるために、別々に傾けられ得る。
さらに他の実施形態では、検出アセンブリは、シンチレータ素子の積み重ね(stack)を含み、位置決め機構は、入射ガンマ量子が積み重ねの側面に衝突する第1の動作モードに対応する第1の位置と入射ガンマ量子が積み重ねの上面に衝突する第2の動作モードに対応する第2の位置との間でイメージング装置を切り替えるために、シンチレータ素子の前記積み重ねを傾けるように構成される。好ましくは、1つのシンチレータ素子が、積み重ねられる、すなわち、検出アセンブリを形成するように積み重ね構造に配置される。それに関して、各シンチレータ素子を別々に読み出すこと(1対1結合)又は光共有を使用すること(多数の感光素子で1つのシンチレータ素子によって発生したシンチレーション光子を検出すること)のいずれかが可能である。このような積み重ね構造は、その側面で、すなわち、撮像されることになる対象のプロセスによって放射されたガンマ量子を検出するために互いに隣り合って整列された多数のシンチレータ素子で、撮像されることになる対象の方向に傾けられ得る。代替的には、積み重ねはまた、1つのシンチレータ素子のみが対象のプロセスによって放射されたガンマ量子を直接捕え得るがこれらのガンマ量子は次々に異なるシンチレータ素子を通って移動することができ、それによって複数のシンチレーション光子を発生することができるように、積み重ねの上面が対象の方向を指して傾けられ得る。対象の中のプロセスの方向に積み重ねの上面を傾けることによって、より厚い(すなわち、より長い)シンチレータ素子を設けることが可能になる、すなわち、多数のシンチレータ素子が後ろに連なって積み重ねで配置されるので、ガンマ量子はあるシンチレータ素子から次に移動することができ、それによって、特に、受けたガンマ量子に対してより長い吸収深さを示すために高エネルギガンマ量子を検出することができる。シンチレータ素子の間に光伝導性接着剤のような光学結合部が含まれ得る。
本発明の他の実施形態では、シンチレータは、高エネルギシンチレータ素子の第1のアレイ及び低エネルギシンチレータ素子の第2のアレイを有し、第2のアレイは、第1のアレイと対象との間に配置されるとともに、光学結合層によって第1のアレイに結合される。したがって、対象の中のプロセスによって放射されたガンマ量子は、最初に第2のアレイに衝突し、それらのエネルギが十分高い場合にその第2のアレイを通過し得る。光学結合層は本明細書では特に、光伝導性接着剤を含む。この光学結合層は、第2のアレイ、すなわち、低エネルギシンチレータ素子のアレイの中に放射されたシンチレーション光子を、第1のアレイに導くことを可能にする。好ましくは、全てのシンチレーション光子が、第1のアレイに結合された光検出器によって捕えられる。したがって、第2のアレイで発生したシンチレーション光子並びに第1のアレイで発生したシンチレーション光子は、同じ光検出器で捕えられ得る。この光検出器は通常、第1のアレイに結合される。高エネルギガンマ量子は、第2のアレイに衝突するが、この第2のアレイは通常高エネルギガンマ量子を停止させることができないので、通常第2のアレイを通過する。したがって、このような高エネルギガンマ量子は、第1のアレイのみで主に捕えられ、その中でシンチレーション光子の放射を生じさせる。この実施形態の1つの利点は、高エネルギガンマ量子並びに低エネルギガンマ量子の両方が同時に検出され得ることである。第1のアレイのシンチレータ素子(高エネルギシンチレータ素子)は特に、高い阻止能(high stopping power)及び短い減衰時間(short decay time)に最適化されるセラミックガーネットシンチレータ素子によって表され得る。このようなシンチレータ素子は通常、PET及びPETタイムオブフライトイメージングのために使用される。第2のアレイのシンチレータ素子(低エネルギシンチレータ素子)は特に、低バックグラウンド、高光収率及びエネルギ分解能に最適化されるセラミックガーネットシンチレータ素子によって表され得る。このようなシンチレータ素子は通常、SPECTイメージングで使用される。
本発明の他の実施形態によれば、シンチレータは、高エネルギシンチレータ素子を持つ第1の領域及び低エネルギシンチレータ素子を持つ第2の領域を含むシンチレータ素子のアレイを有する。この実施形態はまた、シンチレータアレイのシンチレータ素子の異なる領域における高エネルギガンマ量子及び低エネルギガンマ量子の同時検出を可能にする。この実施形態の1つの利点は、1つのシンチレータアレイのみが必要とされることである。この場合もまた、高エネルギガンマ量子の検出並びに低エネルギガンマ量子の検出が可能である。
さらに他の実施形態では、入射ガンマ量子をそれらの入射角に基づいてフィルタリングするためのコリメータが、低エネルギシンチレータ素子を持つ領域と対象との間に配置される。上述のコリメータのみが、シンチレータアレイの一部を、すなわち、低エネルギシンチレータ素子を有する領域を覆う。したがって、この実施形態によれば、低エネルギガンマ量子は、撮像されることになる対象の中のプロセスによって放射される低エネルギガンマ量子のみが捕えられるように、フィルタされる。それと対照的に、高エネルギシンチレータ素子を持つ領域では、他の角度の下で衝突する、すなわち、撮像されることになる対象の中のプロセスに必ずしも由来しない、ガンマ量子も、捕えられる。これは、例えば、PETで使用されるように、撮像されることになる対象の2つの反対の側部での同時に衝突する光子の検出のような、他のフィルタリングアプローチを使用することによって、補償され得る。
本発明のさらに他の実施形態によれば、読出し回路は、第1の動作モードにおいて低エネルギシンチレータ素子を読み出すように及び第2の動作モードにおいて高エネルギシンチレータ素子を読み出すように構成される。したがって、シンチレータ素子のサブセットのみが、現在の動作モードに応じて読み出される。これは、この場合もまた、所望のガンマ量子のみの目標志向検出を可能にする。所望のイメージングモダリティに依存して、1つの検出器モジュールが、すなわち、シンチレータ素子、感光素子及び読出し回路(の少なくとも一部)の組み合わせが、低エネルギガンマ量子又は高エネルギガンマ量子のいずれかのみを検出するように構成されることができる。
マルチモーダルイメージング装置の他の実施形態によれば、コリメータは、シンチレータと対象との間の直接経路の第1の位置に又はシンチレータと対象との間の直接経路の外側の第2の位置に移動させるために移動手段によって支持される。このような移動手段は、例えば、シンチレータと撮像されることになる対象との間にある第1の位置に又はこの直接経路の中に無い第2の位置にコリメータを案内することを可能にするガイドレールによって、組み込まれることができる。必要な場合に直接経路に挿入されるのみであるコリメータのこのような柔軟な使用を利用することの1つの利点は、検出器が第1の動作モードの低エネルギガンマ量子又は第2の動作モードの高エネルギガンマ量子を検出するために最適化されることができることであり、2つのモードは、異なるフィルタリングアプローチを必要とする。上で説明されているように、低エネルギガンマ量子を検出するときにコリメータに基づいて、又は高エネルギガンマ量子を検出するときに同時検出に基づいて、入射ガンマ量子をフィルタすることが可能であり得る。これは、例えば、低エネルギシンチレータ素子及び高エネルギシンチレータ素子を有するシンチレータを使用するとともにSPECT検査及びPET検査を可能にするように構成されるとき、有利であり得、約140keVのエネルギのガンマ線(例えば、SPECTで使用される低エネルギガンマ量子)又は約511keVのエネルギのガンマ線(例えば、PETで使用される高エネルギガンマ量子)のいずれかが捕えられることになる。
マルチモーダルイメージング装置のさらに他の実施形態によれば、装置は、コリメータを第1の位置から第2の位置に移動することによって第1の動作モードと第2の動作モードとの間で切り替えられるように構成される。したがって、コリメータが直接経路に挿入される場合、装置は第1の動作モードに構成される。このフレキシブルコリメータは、低エネルギガンマ量子又は高エネルギガンマ量子の検出のための装置を構成することを可能にする。
本発明の種々の提示された実施形態の1つの主な利点は、マルチモーダルイメージング、特にPET及びSPECTイメージングが、共通ガントリ及び(少なくとも部分的に)共用読出し回路を持つ同じ装置によって、可能になることである。それによってコストが、1つのイメージングモダリティのみに専用にされる装置に比較して削減され得、病院の床面積が節約され得るとともにイメージングが向上し得る。イメージングはさらに、特に、患者を動かす、すなわち、再配置する必要無しに、異なるイメージングモダリティを用いて実質的に同じ時間での実質的に同じ関心領域の画像を提供することを可能にすることによって、さらに向上し得る。
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかになるとともに同実施形態を参照して説明されるであろう。
本発明による対象の中のプロセスを撮像するためのマルチモーダルイメージング装置の第1の実施形態を示す。 本発明によるマルチモーダルイメージング装置の他の実施形態を示す。 SPECT及びPETガントリを有する技術水準のイメージング装置の概略図を示す。 シンチレータ、光検出器及び読出し回路を有する技術水準の検出器モジュールの概略断面図を示す。 本発明の実施形態による位置決め機構の概略図を示す。 検出器モジュールを傾けることの効果の概略図を示す。 本発明の他の実施形態による低エネルギシンチレータ素子及び高エネルギシンチレータ素子を有するハイブリッドシンチレータアレイを(断面図で)概略的に示す。 ハイブリッドシンチレータアレイを上面図で示す。 PET及びSPECT両方に対応しているフロントエンドレベルでのエレクトロニクスデータ経路並びにSPECT及びPETシンチレータ素子の間の結合フロントエンドエレクトロニクスにおける可能な分割(possible partition)の概略図を示す。 典型的な結合PET/SPECTデータパケットを示す。 本発明の他の実施形態によるマルチモーダルイメージング装置を2つの動作モードの間で切り替えることを可能にする検出モジュールを(断面図で)概略的に示す。 コリメータをSPECTとPET取得位置との間で移動させるために移動手段を使用することの効果を概略的に示す。 本発明の実施形態による共通ガントリPET/SPECTシステムを持つハイブリッドCT/PET/SPECTシステムを概略的に示す。 本発明の実施形態による共通ガントリPET/SPECTシステムを持つハイブリッドMRI/PET/SPECTシステムの可能な実施形態を概略的に示す。 本発明の実施形態による共通ガントリPET/SPECTシステムを持つハイブリッドMRI/PET/SPECTシステムの他の可能な実施形態を概略的に示す。
図1には、本発明によるマルチモーダルイメージング装置1aの第1の実施形態が示されている。装置1aは、放射性トレーサによって発生する入射ガンマ量子を捕えるための及び捕えられたガンマ量子に応じてシンチレーション光子を放射するためのシンチレータ3並びに放射されたシンチレーション光子を捕えるための及びシンチレーション光子の空間分布(例えば、電荷分布)を決定するための光検出器5を有する。装置はさらに、シンチレーション光子の空間分布に基づいてシンチレータ3での入射ガンマ量子の衝突位置を決定するための読出し回路7を有する。シンチレータ3、光検出器5、及び読出し回路7の少なくとも一部の組み合わせはまた、検出モジュール8とも称され得る。図1に示されるように、マルチモーダルイメージング装置1aは、共通ガントリ11に取り付けられた多数の検出モジュール8を有する。検出モジュール8の数は、意図する用途及び/又はイメージングモダリティに応じて変わり得る。読出し回路7の他の部品はまた、装置に含まれる画像再構成のための中央処理ユニットに組み込まれ得る。ガンマ量子は通常、放射性トレーサ物質を投与されている対象支持部9の上の患者(対象(被験者))から生じる。放射される放射線のエネルギ(高エネルギ又は低エネルギガンマ量子)は主に、投与されたトレーサ物質に依存する。
本発明によるマルチモーダルイメージング装置1bの他の実施形態が図2に示されている。その中では、2つの検出モジュール8のみが使用され、ガントリ11は、検査領域13の周りを回転するように構成される。
本発明によるマルチモーダルイメージング装置は特に、検査領域13の対象のSPECTイメージング(第1の動作モード、低エネルギガンマ量子、特に約70−250keVの範囲のエネルギを持つ)並びにPETイメージング(第2の動作モード、高エネルギガンマ量子、特に約400から600keVの範囲のエネルギを持つ)の両方を提供するために使用され得る。PETイメージングは通常、同時フィルタリングを、すなわち、対象のプロセスから生じていないガンマ量子を除去することを、実行するために、検査領域13の2つの対向する側部の少なくとも2つであるが通常多数の検出モジュール8を必要とする。それと対照的に、SPECTイメージングは、1つの光子が捕えられ且つフィルタリングは通常コリメータに基づいて実行されるので、対象の一方の側部の1つの検出モジュール8のみを必要とする。
PET及びSPECTイメージング両方を提供する現在のシステムは通常、PET及びSPECT画像を提供するためにイメージング装置に対して対象を動かすことを必要にするシステムを構成する。図3は、PET画像17及びSPECT画像19を提供するための2つの別個のガントリを有するこのような技術水準のイメージングシステム15を示す。このシステムは、したがって、2つのイメージングモダリティのための2つの異なる検査領域13、14を有する。それとは対照的に、本発明(図1、2)は、対象が、すなわち、患者が、同じ位置に留まりながら、低エネルギガンマ量子検出するための第1の動作モード(SPECTイメージング)と高エネルギガンマ量子検出するための第2の動作モード(PETイメージング)との間で切り替えられることができる。有利には、本明細書に開示されるような結合(マルチモーダル)イメージングは、ガントリ、電源、共通フロントエンド及びシステムエレクトロニクス(すなわち、読出し回路の一部)、冷却システム又は他の光学的若しくは機械的構成要素のような、共通の機能を共同使用することによって、装置のコストを減らすことを可能にする。コストはさらに、必要な高密度シンチレータ材料の量を減らすことによって減らされ得る。またさらに、必要な病院の床面積が、1つの装置のみを使用することによって減らされることができる。
図4はさらに、SPECTシステムで使用される技術水準の検出器モジュール8aの用語を明確にする。シンチレータ3、光検出器5、読出し回路7及びコリメータ21を有する検出器モジュール8aの断面図が示されている。対象23の中のプロセスは、ガンマ量子25(この例では低エネルギガンマ量子)の放射を引き起こし、このガンマ量子は、シンチレータ3によって捕えられる。ガンマ量子25は、シンチレーション光子26の放射を引き起こし、このシンチレーション光子は光検出器5によって捕えられる。これらに基づいて、光検出器の電荷分布が決定されることができ、これはその後、どこにガンマ量子が衝突したか及びそれがどこで放射されたかを決定するための基礎を形成する。それに関して、コリメータ21は、撮像されることになる対象の中のプロセスから生じるガンマ量子25のみを捕えることを可能にする。撮像されることになる対象の中のプロセス以外の他のソースから生じる他の(ランダムな)ガンマ量子の検出は、妨げられる。コリメータ21の使用は特に、1つのガンマ量子が検出され且つ外部放射線がその入射角度に基づいて除去されなければならないSPECTイメージングにおいて重要である。PETイメージングでは、同時検出が入射ガンマ量子をフィルタリングするために使用されるので、コリメータは通常必要とされない。
高エネルギガンマ量子を検出すること(PETイメージング)は、通常、低エネルギガンマ量子を検出すること(SPECTイメージング)より厚いシンチレータ素子を必要とする。本発明の第1の実施形態では、図5に示されるように、2つの動作モードの間で切り替えることがこのように位置決め機構35によって実現される。図5(a)に示されるような、シンチレータ素子31、又は図5(b)に示されるようなそこに取付けられた感光素子33を持つシンチレータ素子31が、位置決め機構35によって、傾けられる、すなわち(好ましくは90°の角度だけ)回転する。図示された例では、位置決め機構35は基本的に、シンチレータ素子31又はシンチレータ素子31及びそこに取付けられた感光素子33が枢動可能に支持される一点の取り付け37に依存している。スライド要素36を示された方向に沿って動かすことによって、素子は回転することができる。2つの可能な位置の一方でシンチレータ素子31を支持する又は固定するための支持構造39がさらに示されている。この支持構造39は、素子を傾けるように、スライド要素36と共に一緒に機能する。その結果、第1の位置(装置の第1の動作モード)は、第1の側部40で対象に対して配向されるシンチレータ素子31を有し、第2の位置(装置の第2の動作モード)は、シンチレータ素子31を回転させた後、その第2の側部41で対象に対して配向されるシンチレータ素子31を有する。シンチレータ素子31のどの側部(40、41)が対象に対して配向されるかに応じて、入射ガンマ量子は、一方の側部又は他方からシンチレータ素子31に衝突する。(図5に示されるように)シンチレータ素子31がそのとき異なる辺長を提供するように(例えば、直方体の形態で)設計される場合、これは、入射ガンマ量子が、どのようにシンチレータ素子31が配向されるかに応じて、シンチレータ素子31と相互作用するための及び吸収されるための、長い(又は短い)距離を有するという効果を有する。より長い距離、すなわち、より厚いシンチレータは、それに関して、PETイメージングにより関連するより高いエネルギを持つガンマ量子を捕えることを可能にする一方、より薄いシンチレータ(すなわち、短い距離)は、SPECTイメージングの低エネルギレジームにより適する。感光素子33は、シンチレータ31の配向に無関係にシンチレーション光子を捕えることを可能にする。
図6に示されるように、複数のシンチレータ素子31及びそれに取り付けられた感光素子33を有する検出アセンブリ43全体を傾けることも可能である。図6(a)は、シンチレータ素子31の積み重ねを有する検出アセンブリ43を示す。前記検出アセンブリ43を傾けることによって、第1の側部45(積み重ねの側面)又は第2の側部47(積み重ねの上面)のいずれかを、対象及びそこから生じるガンマ量子に対して配向することが可能になる。第1の側部45及び第2の側部47のどちらが対象に対して配向されるかに応じて、対象の中のプロセスによって放射されるガンマ量子は、図6(a)に示されるようにシンチレータ素子31の積み重ねの第1の側部45又は第2の側部47に衝突し得る。ガンマ量子が第2の側部47に衝突する場合、それらが1つのシンチレータ素子31から次に通過するときそれらは4つのシンチレータ素子31で吸収され得る。したがって、シンチレータとの入射ガンマ量子の可能な相互作用(吸収)のために比較的長い距離が提供される。装置はしたがって、(吸収の低い確率しか伴わない薄いシンチレータ結晶を通過し得る)高エネルギガンマ量子の検出に特に適した第2の動作モードにある。シンチレータ素子31が傾けられ、検出アセンブリが傾けられた後にガンマ量子が第1の側部45からシンチレータ素子31に入る場合、起こり得る吸収及びシンチレーション光子の発生のための距離はより短い。これは、シンチレータ素子の積み重ねを、低エネルギガンマ量子の検出(第1の動作モード)に特に適しているようにする。
図6(b)は、3つの検出アセンブリ43及び回転の方向49を示す。図6(c)は、図6(b)に示されるように傾けられた(90°の角度で回転された)後の3つの検出アセンブリを示す。図6(b)及び(c)に示されるように、シンチレータによってカバーされる領域は通常、低エネルギガンマ量子が検出されることになる(第1の動作モード)場合、より大きい。
シンチレータ素子31又は検出アセンブリ43の回転(傾けること)は通常、全ての素子又はアセンブリに対して同期した方法で行われる。運動は、2つの位置(及び動作モード)の間の高速切り替えを可能にするように、モータによって、又は、好ましくは、空気圧シリンダによって、引き起こされ得る。多くの他の機械的なオプションが可能である。第1の側部が対象に向けられる第1の位置から第2の側部が対象に向けられる第2の位置にシンチレータ素子又は検出アセンブリを動かすためにガイドレール又は類似の機械的構造を使用することも可能であり得る。
本発明の他の実施形態では、本発明による2つの動作モードの間の切り替えが、1つの検出器モジュールの中の異なった寸法のシンチレータ素子を組み合わせることによって達成される。図7は、本発明の他の実施形態による装置の検出モジュール8bの断面図を示す。前記モジュール8bは、2つの異なるタイプのシンチレータ素子、すなわち、高エネルギガンマ量子を捕える(PETイメージングの)ための高エネルギシンチレータ素子27(通常より長い結晶又は異なるタイプの結晶も含むかもしれない)及び低エネルギガンマ量子を捕える(SPECTイメージングの)ための低エネルギシンチレータ素子29、を有する。異なるタイプのシンチレータ素子を有するシンチレータアレイ3はまた、ハイブリッドシンチレータアレイとも称され得る。コリメータ21は、低エネルギシンチレータ素子29のある領域と対象23との間に配置される(上述のように、通常、コリメータはPETイメージングで必要とされない)。さらに示されているのは、入射ガンマ量子に応じて異なるシンチレータ素子27、29によって放射されるシンチレーション光子を捕えるための感光素子33を含む光検出器5である。図7には示されていないが、シンチレータ3と光検出器5との間にライトガイドがオプションで設けられ得る。
図8では、シンチレータ3又はハイブリッドシンチレータアレイの可能な配置の上面図が示されている。シンチレータ3は、高エネルギシンチレータ素子27の領域及び低エネルギシンチレータ素子29の領域を有する。他の実施形態は、異なるシンチレータ素子を有する2つの領域の他の配置(例えば、高エネルギ及び低エネルギシンチレータ素子を交互にする又は環状アレイ低エネルギシンチレータ素子に軸方向に隣接して配置される高エネルギシンチレータ素子の環状アレイ)を有し得る。図8に示されるハイブリッドシンチレータアレイは、本明細書に開示されるイメージングのための装置が、第1の動作モードと第2の動作モードとの間で切り替えられることを可能にする。切り替えることは、例えば、識別するとともに第1の動作モードにおいて低エネルギシンチレータ素子を読み出し且つ第2の動作モードにおいて高エネルギシンチレータ素子を読み出すように、読出し回路を構成することを含み得る。
この実施形態の要素はそれに関して、検出器モジュールが、PET又はSPECTイメージングのいずれかに最適化された、別個のシンチレータ素子(及びそれに結合された感光素子)をサポートすることができるハイブリッドフロントエンドエレクトロニクス(hybrid frontend electronics)を収容することである。図9では、このようなハイブリッドフロントエンドエレクトロニクスが概略的に示される。FR4又はPTFEのような他の適切な材料で作られたプリント回路基板81が、FPGAのようなデジタル構成可能プロセッサ83又は他のタイプの再構成可能な組み込みプロセッサを裏面に備える。高性能情報処理に関連する補助電子部品85、87、例えば、DSP、構成可能プロセッサ又はRAMモジュールも含まれ得る。フロントエンドエレクトロニクスは、読出し回路の一部であると見なされることができる。情報は、フロントエンドエレクトロニクスから読出し回路の他の部分(特に画像再構成のための中央処理ユニット)にインタフェース89によって送信される。インタフェース89は、例えば、シリアル又はパラレル符号化ビットストリームのいずれかを使用して、有線、無線又は光学接続の形態で実装され得る。物理的多列コネクタ又はエラストマコネクタのいずれかとして実現される、マルチピン接続部91が、高エネルギ又は低エネルギシンチレータ素子及びそれに結合された感光素子への接続を確実にするために使用されることができる。
図9は、4×2高エネルギ(PET)シンチレータ素子27(及びそれに結合された感光素子)のグループ並びに3×2低エネルギ(SPECT)シンチレータアレイ素子29(及びそれに結合された感光素子)のグループを持つ可能な構成を示す。明らかに、他の構成が、PCBボード81のレイアウト及び所望のイメージングモダリティに依存して可能である。異なるタイプの感光素子が異なるシンチレータ素子(PET又はSPECTにより適切な)に対して使用されることも可能であり得る。中央処理ユニットへのインタフェース89に加えて、フロントエンドエレクトロニクスはさらに、パラレル接続部の形態又はシングルハイブリッドケーブルの形態で実装され得る電力接続部93を含む。
図10では、インタフェース89を経由して送信され得る可能なデータパケット95が示されている。高エネルギシンチレータ素子27に結合された感光素子から生じるデータを処理するために(第2の動作モード、すなわち、PET動作モード)、フロントエンドプロセッサ83は、2つの検出されたPETガンマ量子のエネルギ97、タイムオブフライト(TOF)イメージングを可能にするピコ秒の10分の1の桁の精度を持つタイムスタンプ99並びに2つのPETガンマ量子の相互作用の3次元空間位置を特定するチャンネル識別子101を計算する。低エネルギシンチレータ素子に結合された感光素子から生じるデータを処理するために(第1の動作モード、すなわち、SPECT動作モード)、エネルギフィールド103は、1つのガンマ量子のみの情報を含む。光子のタイミングのモード情報は使用されず、タイムスタンプ情報がナノ秒フレームシーケンス105によって置き換えられる。SPECT情報からデコードされた対応する空間情報がフィールド107に置かれる。PET及びSPECTシンチレータ素子から生じるデータは、フロントエンドプロセッサによって結合パッケージ95にグループ化される又はデータリンクを経由して中央プロセッサに送られる。
図10は、1つのSPECTイベントを差し込まれた3つのPETイベントを有する例示的な結合パッケージ95を示す。フィルタリングは、ハードウェア又はソフトウェアいずれかによって実装されることができる。可能な実装では、複数のデータリンクがペイロードフィールド101、107に基づいてPET及びSPECTシンチレータ素子からの情報を識別し且つデータを最終的な画像再構成のために、異なるコンピュータ、プロセッサ又はGPUに送る中央処理ユニットに集められる。通常、適正なPET同時データ並びにSPECTデータが、コンピュータに送信され且つ画像再構成のために大容量記憶要素に保存される
図11は、2つの動作モードの間でマルチモーダルイメージング装置を切り替えることを可能にするための本発明のさらに他の実施形態を示す。それに関して、シンチレータ3は、高エネルギシンチレータ素子57並びに低エネルギシンチレータ素子59を有する。低エネルギシンチレータ素子59は、対象23と高エネルギシンチレータ素子57との間に配置される。さらに、高エネルギシンチレータ素子57と低エネルギシンチレータ素子59との間に光学結合部67(例えば、光伝導性接着剤)が含まれる。対象23の中のプロセス63が、対象23の中の関心領域65における低エネルギガンマ量子25(SPECTイメージング)又は高エネルギガンマ量子61(PETイメージング)の放射のいずれかを引き起こし得る。プロセス63が低エネルギガンマ量子25の放射を引き起こす場合、この低エネルギガンマ量子25は、低エネルギシンチレータ素子59でのシンチレーション光子26の放射を引き起こす。プロセス63が高エネルギガンマ量子61の放射を引き起こす場合、この高エネルギガンマ量子61は通常、低エネルギシンチレータ素子59で吸収されるとともに低エネルギシンチレータ素子59でシンチレーション光子26の放射を引き起こすのに大き過ぎるエネルギを有する。ガンマ量子61は、その後、吸収されることなしに低エネルギシンチレータ素子59を通過するとともに高エネルギシンチレータ素子57でシンチレーション光子26の放射を引き起こすことができる。低エネルギシンチレータ素子59で放射されるシンチレーション光子26は、高エネルギシンチレータ素子57を通過し得る。全てのシンチレーション光子26は、光検出器5によって捕えられる。それに関して、光検出器5は、光共有構成で又は個別の1対1結合でシンチレータ3に結合されることができ、光検出器5でのシンチレーション光子の電荷分布が決定されることができる。
しかし、所望の関心領域から生じていない光子の検出を防ぐために、低エネルギガンマ量子(SPECTイメージング)をフィルタすることが通常必要である。したがって、通常、コリメータが使用される。これは通常、同時検出(すなわち、両方の衝突の時間差がプログラム可能な時間窓の中にあるとして通常定義される2つの高エネルギガンマ量子の同時衝突)が高エネルギガンマ量子(PETイメージング)のケースで使用される場合には必要とされない。したがって、本発明のこの実施形態は、第1の動作モードにおいて対象とシンチレータとの間にコリメータを必要とし、第2の動作モードに置いてコリメータを必要としない。図12(a)には、反対方向の2つの高エネルギガンマ量子の放射を引き起こすPETプロセスが、そして右側には、1つの光子の放射を引き起こすSPECTプロセスが示されている。本発明の図示された実施形態では、移動手段69が、コリメータ21を、シンチレータ3と対象23との間の直接経路にある第1の位置に(図12(b))、又はシンチレータ3と対象23との間の直接経路の外の第2の位置に(図12(a))に移すために使用される。したがって、入射ガンマ量子がコリメータを通過(図12(b))又は通過しない(図12(a))ことが可能である。PETイメージング(高エネルギガンマ量子、装置の第2の動作モード)に対して、コリメータ21は、図示されるように対象の関心領域と検出器モジュールとの間の直接経路の外にある(図12(a))。SPECTイメージング(低エネルギガンマ量子、装置の第1の動作モード)に対して、コリメータ21は、直接経路の中にある(図12(b))。移動構造69はそれに関して特に、ガイドレール構造等によって表され得るとともに、コリメータ21が直接経路の中に及び外にスライドすることを可能にする。
図13乃至15は、上述のマルチモーダルイメージング(実質的に同じ関心領域からのPET及びSPECT画像)装置に基づくとともにさらなるイメージングモダリティ(CT又はMRI)を含む結合イメージング装置の(断面図の)概略図である。それに関して、この場合もまた、同じ共通ガントリが使用される。図13乃至15はそれに関して、(図7乃至9にさらに詳述された)異なった寸法のシンチレータ素子に基づいている検出モジュール8bを示す。第1の動作モードと第2の動作モードとの間を切り替えることは、したがって、高エネルギシンチレータ素子又は低エネルギシンチレータ素子をそれぞれ読み出すことによって、達成される。しかし、位置決め機構(図5及び6)を用いる又は類似して移動手段(図12)による他の説明された切り替えアプローチを使用することも可能であり得る。図13乃至15はさらに、検出モジュールが取り付けられるガントリの内部の検査領域の中に位置する対象23を示している。検出モジュールは、CT又はMRIシステムに対応する視界(検査領域)の中心から所与の距離に配置される。
図13には、PET及びSPECTイメージングに基づく対象のプロセスを撮像することを可能にするイメージング装置が示されている。同じシステムハウジング73の中に対象23のコンピュータ断層撮影画像を生成するための隣接(又は統合)CTイメージングモダリティ71がさらに設けられている。
図14は、同じシステムハウジング73の中の磁気共鳴イメージング(MRI)モダリティとの検出モジュール8bの結合を示す。このような、結合PET/SPECT/MRIシステムは通常、磁石75、勾配磁場コイル77及び高周波(RF)コイル79を有する。MRIシステムの強力な静磁場及び交番磁場のために、コリメータはその結果通常タングステンのような適切な材料から作られる必要がある。
本発明のさらに他の実施形態によれば、図15に示されるように、検出モジュール8bを分割勾配(split−gradient)MRIイメージングシステムと結合することも可能である。この結合システムでは、分割勾配109が使用され、検出モジュール8bは分割勾配の中に置かれる。この構成は、勾配コイルとRFコイルとの間の空間を減らすことを可能にし、それによって、より大きいシステムボアを持つPET/SPECT/MRIシステムを作ることを可能にする。
本発明の図示された実施形態では、光検出器に設けられた感光素子は、特に、単光子計数を実行することができるPHILIPS Digital Photon CounterのようなデジタルSiPMによって又は、カウント、サンプリング又は複数の閾値のいずれかによって信号増幅及びエネルギ/時間抽出を実行する混合信号特定用途向け集積回路(ASIC)によって読み出される光電子増倍管(PMT)又はSiPMTのような等価アナログデバイスによって組み込まれ得る。感光素子からのデジタル情報は通常、データをフィルタし、圧縮し且つ銅又は光ファイバ通信インタフェースを経由して収集したイベント(PET又はSPECTイベント)を送信する、コンセントレータFPGAに送られる。本明細書に開示されるように、データ処理機器は、通常、読出し回路と称される又は読出し回路の一部を形成する。
光検出器及びシンチレータは、1対1結合で結合されることができ、各シンチレータ素子は、専用感光素子によって別個に読み出される。代替的には、光共有法を使用することも可能であり、多数の感光素子が、同じシンチレータ素子のシンチレーション光子を捕える(且つ1つの感光素子が、異なるシンチレータ素子のシンチレーション光子を捕える)。この光共有法は、装置のコスト削減をもたらし得る感光素子の数を減らすことを可能にする。
コリメータは通常、鉛、モリブデン、タングステン、劣化ウラン又は他の適切な高Z材料のブロックによって表され得るとともに、複数の位置合わせされた穿孔を含み得る。低エネルギ光子選択(例えば、<250keV)のための適切なコリメータが通常使用される。
本明細書に開示される装置は、PET若しくはSPECT、又は同時PET及びSPECTイメージングのいずれかのために使用されることができる。全身患者検査を得るために軸方向の段階的又は連続的な対象移動が両方可能である。モジューラコンセプトは、快適且つ柔軟な製品カスタマイゼーション及びアップグレード戦力を可能にする。
図6の図と類似の他の実施形態によれば、20mm長さ結晶(LYSO、LSO、ガーネット、BGO又は他のシンチレータ材料)が、それぞれ5mm長さの4つのピクセル(シンチレータ素子)に細分され得る。感光素子(SiPM、APD、フォトダイオード)は、20mm長さ側に沿ってシンチレータ素子に光学的に結合され得る。PET検出に使用される結晶の面は、その結果、4×4mmのサイズを有することができ、SPECTに使用されるサブ結晶の4つの面は5×4mmのサイズを有する。したがって、SPECTイメージングのための検出器面積は、PETより5倍大きく、高効率SPECTを可能にする。他の実施形態におけるこれらの数字の変更はもちろん可能である。
可能なシンチレータ材料は、LYSO:Ce、LSO:Ce、LuAP:Ce、LuYAG:Ce、BGO、セラミックガーネット又は他の重い無機シンチレータで作られた結晶アレイ又はブロックを含み得る。PETシンチレータアレイ素子は典型的には、約2cmの高密度シンチレータ材料を必要とし得る一方、SPECTシンチレータアレイ素子は典型的には、約2cmの低密度シンチレータ材料を必要とし得る。シンチレータ素子は通常、PET用又はSPECT用のいずれかに最適化される。PET用に最適化されたシンチレータ素子は、臨床(2から4mm)又は前臨床(約1mm)用途のいずれかに適切な断面を持つ、ピクセル化された結晶、典型的には重い高Z無機シンチレータ結晶(LYSO、LSO、GSO、BGO又はセラミックガーネット)を使用し得る。典型的な長さは、通常、約12から25mm(臨床)及び8−12mm(前臨床用途)である。SPECT用に最適化されたシンチレータ素子は、同じタイプの感光素子を使用し得る又は必要とされる性能に応じて他のタイプを使用し得る。より短いシンチレータ結晶(典型的には約5mm)の材料として、CsI:Tl又はNaI:Tlのような、高光収率に最適化されたセラミックガーネットが通常使用される。SPECT領域の前に、入射ガンマ量子の角度選択を実行するために適切なコリメータ21が通常配置される。
2つの動作モードの間を切り替えることは、ソフトウェア又はハードウェアで実装され得る。本発明の実施形態は、例えば、デュアルモードが用意されたイメージング装置におけるある種のペイパービューモードも可能にし得る。異なる品質レベルの装置が、使用されるシンチレータ結晶に応じて提供され得る。
本発明が図面及び前述の説明において詳細に例示され説明されているが、このような例示及び説明は説明又は例示とみなされるべきであり、限定的ではない;本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他の変形形態は、当業者によって、図面、明細書、及び添付の請求項の検討から、理解されるとともに、請求項に記載された発明を実施する際に実施されるであろう。
請求項において、用語“有する”は他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞“a”又は“an”は複数を除外しない。単一の要素又は他のユニットは、請求項に記載の複数の項目の機能を実行し得る。特定の手段が相互に異なる従属項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
請求項の如何なる参照符号もその範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (18)

  1. 対象の中の放射性トレーサ分布を撮像するためのマルチモーダルイメージング装置であって、
    少なくとも2つの検出器アセンブリであって、それぞれの前記検出器アセンブリは、サブアセンブリのアレイを含み、各サブアセンブリは:
    前記放射性トレーサによって発生した入射ガンマ量子を捕えるとともに捕えた前記ガンマ量子に応じてシンチレーション光子を放射するように構成されるシンチレータ素子を含むシンチレータと;
    放射された前記シンチレーション光子を捕えるとともに前記シンチレーション光子の空間分布を決定するように構成される感光素子を含む光検出器と;を含む、
    少なくとも2つの検出器アセンブリ、
    前記シンチレーション光子の空間分布に基づいて、前記シンチレータにおける入射ガンマ量子の衝突位置及び/又は前記対象の中の前記ガンマ量子の放射ポイントを示すパラメータを決定するように構成される読出し回路、並びに
    低エネルギガンマ量子を検出するための第1の動作モードと高エネルギガンマ量子を検出するための第2の動作モードとの間で前記イメージング装置を切り替えるためにそれぞれの前記サブアセンブリを個々に傾けて前記シンチレータの吸収深さを変化させるように構成される位置決め機構であって、前記高エネルギガンマ量子は前記低エネルギガンマ量子より高いエネルギを有する、位置決め機構、
    を有し、
    それぞれの前記サブアセンブリの前記シンチレータは、前記第1の動作モード及び前記第2の動作モードにおいて同じ関心領域からの前記入射ガンマ量子を捕えるように配置される、
    マルチモーダルイメージング装置。
  2. 前記低エネルギガンマ量子及び前記高エネルギガンマ量子両方のエネルギは、70keVから600keVの間にある、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  3. 前記第1の動作モード及び前記第2の動作モードで前記サブアセンブリを支持するための共通のガントリをさらに有する、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  4. 前記第1の動作モードにおける入射角に基づいて前記入射ガンマ量子をフィルタリングするように構成されるコリメータをさらに有する、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  5. 前記光検出器は、光子計数モードでの動作用に構成され、前記光検出器のダイナミックレンジは、高エネルギシンチレータ素子及び低エネルギシンチレータ素子両方によって放射される前記シンチレーション光子を捕えるように構成される、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  6. 1つの感光素子が、それぞれの前記シンチレータ素子に結合されるとともに前記シンチレータ素子によって放射される前記シンチレーション光子を捕えるように配置され;
    前記位置決め機構は、ガンマ光子が前記第1の動作モードにおける短い寸法に沿って及び前記第2の動作モードにおける長い寸法に沿って移動するように、前記シンチレータ素子及びそこへ結合された前記感光素子を傾けるように、構成される、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  7. それぞれの前記検出器アセンブリは、前記サブアセンブリのM×Nのアレイを含み、M及びNは、複数の整数である、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  8. それぞれの前記サブアセンブリは、前記シンチレータ素子の積み重ねを含み;
    前記位置決め機構は、前記入射ガンマ量子が前記積み重ねの側面に衝突する前記第1の動作モードに対応する第1の位置と前記入射ガンマ量子が前記積み重ねの上面に衝突する前記第2の動作モードに対応する第2の位置との間で前記イメージング装置を切り替えるために、前記シンチレータ素子の積み重ねを傾けるように構成される、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  9. それぞれの前記サブアセンブリは、それぞれの検出器が前記第1の動作モード及び前記第2の動作モードの両方で同じ解像度及び視野を提供するようM×Nの前記サブアセンブリを有するように、単一の光検出器に光学的に結合される単一のシンチレーションを有する、
    請求項7に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  10. 前記読出し回路は、前記第1の動作モードにおける低エネルギガンマ量子イベントを読み出すように及び前記第2の動作モードにおける高エネルギガンマ量子イベントを読み出すように構成される、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  11. 前記シンチレータは、前記シンチレータ素子のアレイであって、前記低エネルギガンマ量子を捕えるように構成される低エネルギシンチレータ素子を用いて前記第1の動作モードにおいて関心領域に面する前記アレイの2次元領域に対応する第1の領域及び前記高エネルギガンマ量子を捕えるように構成される高エネルギシンチレータ素子を用いて前記第2の動作モードにおいて前記関心領域に面する前記アレイの2次元領域に対応する第2の領域を含む、前記シンチレータ素子のアレイを有する、
    請求項1に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  12. 対象の中の放射性トレーサ分布を撮像するためのマルチモーダルイメージング装置であって、
    複数の検出器アセンブリであって、それぞれの前記検出器アセンブリは、サブアセンブリの二次元アレイを含み、各サブアセンブリは:
    前記放射性トレーサによって発生した入射ガンマ量子を捕えるとともに捕えた前記ガンマ量子に応じてシンチレーション光子を放射するように構成される少なくとも1つのシンチレータ素子と;
    放射された前記シンチレーション光子を捕えるように構成される少なくとも1つの感光素子であって、それぞれの前記感光素子は対応するシンチレータ素子の第1の面に光学的に結合される、少なくとも1つの感光素子と;を含む、
    複数の検出器アセンブリ、及び
    機械的位置決め機構であって、入射ガンマ光子が前記シンチレータ素子の第2の面で受けられる第1の向きであって、前記第2の面は前記第1の面の反対側に配置される、第1の向きと、入射ガンマ光子が前記シンチレータ素子のうちの1つの側面で受けられるように前記第1の向きに直角である第2の向きとの間で、それぞれの前記サブアセンブリを、対応する前記検出器アセンブリに対して回転させて前記シンチレータ素子の吸収深さを変化させるように構成される、機械的位置決め機構、
    を有する、
    マルチモーダルイメージング装置。
  13. それぞれの前記サブアセンブリは、それぞれの前記検出器アセンブリが前記向きの両方において同じ数の前記シンチレータ素子/前記感光素子のペアを有するように、単一のシンチレータ素子及び単一の検出器素子を含む、
    請求項12に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  14. 前記シンチレーション光子の空間分布に基づいて、前記シンチレータにおける入射ガンマ量子の捕捉位置及び/又は前記対象の中の前記ガンマ量子の放射ポイントを示すパラメータを決定するように構成される読出し回路、をさらに含む、
    請求項13に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  15. 対象の中の放射性トレーサ分布を撮像するためのマルチモーダルイメージング装置であって、
    複数の放射線検出器モジュールであって、それぞれの前記検出器モジュールは:
    前記放射性トレーサによって発生した低エネルギ入射ガンマ放射線量子を捕えるとともに捕えた前記低エネルギ入射ガンマ放射線量子に応じてシンチレーション光子を放射するように構成される複数の第1のシンチレータ素子と;
    前記放射性トレーサによって発生した高エネルギ入射ガンマ放射線量子を捕えるとともに捕えた前記高エネルギ入射ガンマ放射線量子に応じてシンチレーション光子を放射するように構成される複数の第2のシンチレータ素子と;
    前記第1のシンチレータ素子及び前記第2のシンチレータ素子に光学的に結合されるとともに、放射された前記シンチレーション光子を捕えるように構成される、複数の感光素子と;
    前記第1のシンチレータ素子の面に配置されるとともに入射角に基づいて入射ガンマ量子をフィルタリングするように構成されるコリメータ要素を含むコリメータシステムであって、前記コリメータ要素は、前記第1のシンチレータ素子と前記対象との間に配置され、前記コリメータシステムは、前記第2のシンチレータ素子と前記対象との間に前記コリメータ要素を含まない、コリメータシステムと;
    を含む、
    複数の放射線検出器モジュール、
    を有する、
    マルチモーダルイメージング装置。
  16. 前記シンチレーション光子の空間分布に基づいて、前記シンチレータ素子における入射ガンマ量子の捕捉位置及び/又は前記対象の中のガンマ量子の放射ポイントを示すパラメータを決定するように構成される読出し回路、をさらに含む、
    請求項15に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  17. それぞれの前記サブアセンブリは、前記第2の向きにおいて、前記入射ガンマ光子が、側面から側面にそれぞれの前記サブアセンブリの隣接する前記シンチレータ素子を連続的に通過するように、光検出器のリニアアレイに光学的に結合される前記シンチレータ素子のリニアアレイを含む、
    請求項12に記載のマルチモーダルイメージング装置。
  18. 前記二次元アレイは、前記サブアセンブリのM×Nのアレイを含み、M及びNは、複数の整数である、
    請求項12に記載のマルチモーダルイメージング装置。
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