JP6348218B2 - 涙滴を用いたウイルス感染診断方法及び機器 - Google Patents

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Description

本発明は、基板上に準備された乾燥涙試料のラマンスペクトルを測定して、それから複数のガウスピークを抽出し、特定の2つの波長の強度比を確認することにより、ウイルス感染の有無に関する情報を提供する方法及びこれを利用するウイルス感染診断機器に関する。
現在、感染性疾患の診断に使用される方法は、細胞を採取して培養し、それから得られた遺伝子をPCR(polymerase chain reaction)により増幅させて確認する複数の段階で構成される方法を利用している。このような方法は、多くの時間と労力を必要とするのに対し、前記感染性疾患は感染性を有する場合が多いため迅速に診断して処置することが重要であり、迅速かつ簡単に感染性疾患を診断する方法が要求される。
感染性眼表面疾患の研究のためにラマン分光法に基づいた涙分析法が最近研究されている。例えば、韓国登録特許第10−1336478号(特許文献1)では、SERS(Surface-enhanced Raman spectroscopy)を用いた涙フィルム中のウイルス粒子の検出を開示している。
しかし、先行技術のラマン分光法に基づいた涙分析法の場合は、全般的なSERSスペクトルパターンの差異を分析して試料中のウイルスの有無を診断する、全体のスペクトルパターンを比較することであるため、差異の分析が困難であり、感染の有無を明確に診断する境界が明らかではないという問題がある。
韓国登録特許第10−1336478号公報
Podstawka, E. et al., Biopolymers, 2006, 83: 193-203 Musumeci, A.W. et al., Spectrochim. Acta A Mol. Biomol. Spectrosc., 2007, 67: 649-661
本発明は、上述した技術的な背景から導出されたものであり、迅速かつ簡単に感染性疾患を診断するウイルス感染診断方法及び機器を提供することをその課題とする。
本発明の他の課題は、臨床現場で感染性疾患の診断の際に使用することができる独立型(stand-alone)ウイルス感染診断機器、及びそれを用いたウイルス感染診断方法を提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、ラマン分光法に基づいた涙分析法において、ウイルス感染の有無を明確に診断することができるウイルス感染診断方法及び機器を提供することにある。
本発明は、基板上に乾燥涙試料を準備する第1段階;前記乾燥涙試料からラマンスペクトルを測定する第2段階;前記測定されたラマンスペクトルを分解してガウスサブピークを抽出する第3段階;下記数式1によりアミドIIIβ−シートに相応するピーク及びC−H変形に相応するピークの相対的な強度の比率に対するログ値を導出する第4段階;及び前記導出された値が正である場合は、正常と判断し、負である場合は、ウイルス感染と判断する第5段階を含む、ウイルス感染の有無に関する情報提供方法を提供する:
また、本発明は、涙滴を加えて乾燥涙試料を提供する検出基材;前記投入された検出基材からラマン信号を測定する信号測定部;前記測定されたラマンピークをガウスサブピークに分離するピーク分解部;前記分離されたガウスサブピークの中、特定の波長で表される2つのピークの相対的な比率のログ値を導出するデータ処理部;及び導出された値を表示するディスプレイ部を含む、ウイルス感染診断機器を提供する。
本発明によると、表面増強ラマン散乱とドロップ−コーティング蒸着法とを融合させたDCD−SERS方法を使用して得られたスペクトルから1200〜1500cm−1の範囲の10個余りの重なって表されるピークを、単一のガウスピークに分離し、そのうち特定の2つのピーク、特に、1342cm−1及び1242cm−1で表されるピークの相対的な強度比を確認してアデノウイルス感染の有無を確認することができる。
本発明のウイルス感染診断方法は、従来のPCR方法に比べて高速でウイルス感染を診断することができ、臨床現場で感染性疾患を診断する際に使用することができる独立型(stand-alone)診断機器を提供することができる。
本発明の実施例で使用された二つの基板の表面状態を示す図である。 BSSを利用して観察した二つの基板のSERS活性を示した図である。 非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎確定患者グループから収集した涙試料の代表的なDCD−SERSスペクトルを示した図である。 陰性対照群としてBSSを利用して測定したDCD−SERSスペクトルを示した図である。 本発明の実施例において、信頼性のあるDCD−SERSスペクトルを得るために区分した乾燥涙試料の各領域のLM写真である。 図5の各領域で使用した涙の量に応じたDCD−SERSスペクトルの特性を確認した結果を示した図である。 任意の時間変化に対する粒子の中央からリング部分への移動を有限要素解析技術を利用して解析した結果を示した図である。 同一な試料の同一な領域内のそれぞれ異なる10個の地点で測定したDCD−SERSスペクトルを重ねて示した図である。 非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患グループから採取した試料のDCD−SERSスペクトル及び特性ラマンピークを示した図である。 C領域において非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患者グループの3つのPCのプロファイルのロードプロットを示した図である。 C領域及びR領域に対して1200〜1500cm−1の波長で測定されたDCD−SERSスペクトル、及びこれから抽出された各10個のガウスサブピークを示した図である。(A)と(C)及び(B)と(D)は、それぞれ非感染グループ及び感染グループから採取した試料に関する結果を示す。 本発明における携帯用ウイルス感染診断機器及びウイルス感染の有無に関する情報提供方法を利用してウイルス感染の有無を診断するシステム全体を概略的に示す図である。
本発明は、基板上に乾燥涙試料を準備する第1段階;前記乾燥涙試料からラマンスペクトルを測定する第2段階;前記測定されたラマンスペクトルを分解してガウスサブピークを抽出する第3段階;下記数式1によりアミドIIIβ−シートに相応するピーク及びC−H変形に相応するピークの相対的な強度の比率に対するログ値を導出する第4段階;及び前記導出された値が正である場合は、正常と判断し、負である場合は、ウイルス感染と判断する第5段階を含む、ウイルス感染の有無に関する情報提供方法を提供する。
本発明は、10個余りのガウスピークが重畳されて表される乾燥涙試料のラマンスペクトルを個別ガウスピークに分離し、特定の2つの波長におけるピーク強度比を確認することにより、ウイルス感染の有無を診断することができることを最初に確認したことに基づく。例えば、アデノウイルス感染により結膜炎が発生した患者の場合、1342cm−1におけるピーク強度に対する1242cm−1におけるピーク強度の相対的な比率のログ値が正から負に転換されることを確認し、前記2つのピークがアデノウイルス感染の診断に有用な変数であることを同定し、これを利用して感染の有無を診断する方法を提示した。
好ましくは、前記第1段階はドロップ−コーティング蒸着法(drop-coating deposition; DCD)により行うことができる。
好ましくは、第2段階は表面増強ラマン散乱測定法により行うことができる。
好ましくは、前記基板は、ナノ粒子がコーティングされた基材を用いることができる。ナノ粒子がコーティングされた基材を利用することにより表面増強ラマン散乱を誘発して測定の敏感度を向上させることができる。一般に、ラマン散乱は選択性は優れるが、吸収または蛍光など他の光学的検出方法に比べて、信号強度が弱いため検出が容易ではないという欠点がある。したがって、これを克服するために敏感度が高い検出器を用いたり、または信号を増強させる方法を必要とする。従って、ナノ粒子がコーティングされた基材を使用すると、ナノ粒子による表面増強効果により発生されるラマン信号が増強される効果を示すため、特別な検出器がなくても測定が可能である。
好ましくは、前記測定は、乾燥涙試料のC領域、M領域またはT領域で行うことができる。
本発明の具体的な実施例において、乾燥涙試料の4領域、即ち、C、M、T及びR領域でそれぞれラマンスペクトルを測定して分析した結果、C、M及びT領域では、選択された2つの波長における相対的な信号強度の顕著な変化が観察されたが、R領域では、その変化量が微々たるものであった(図6)。したがって、C、MまたはT領域で測定することにより、より敏感でかつ正確な診断が可能であり得る。
好ましくは、前記アミドIIIβ−シートに相応するピークは1242±10cm−1の範囲で、C−H変形に相応するピークは1342±10cm−1の範囲でそれぞれ示されるピークであることができる。
好ましくは、本発明の情報提供方法は、アデノウイルス感染の有無に関する情報を提供することができる。
本発明の具体的な実施例では、アデノウイルス結膜炎が確定された患者及び非感染グループの涙試料を比較した。その結果、非感染グループの試料のラマンスペクトルは、C−H変形に相応する1342cm−1のピークに対するアミドIIIβ−シートに相応する1242cm−1のピークの強度比をログ値で表した場合、常に正の値を示した。一方、アデノウイルス結膜炎が確定された患者試料のスペクトルでは、その比率が顕著に減少して、負のログ値を示すことを確認した。即ち、1200〜1500cm−1の範囲の10個余りの重なって表されるピークを単一のガウスピークに分離して、そのうち特定の2つのピーク、特に、1342cm−1及び1242cm−1で表示されるピークの相対的な強度比を確認してアデノウイルス感染の有無を確認することができることを発見した。
また、本発明は、涙滴を加えて乾燥涙試料を提供することができる検出基材;前記投入された検出基材からラマン信号を測定する信号測定部;前記測定されたラマンピークをガウスサブピークに分離するピーク分解部;前記分離されたガウスサブピークのうち、特定の波長で示される2つのピークの相対的な比率のログ値を導出するデータ処理部;及び導出された値を表示するディスプレイ部を含む、ウイルス感染診断機器を提供する。
好ましくは、本発明の診断機器は、前記検出基材を投入する投入部をさらに備えることができる。
好ましくは、本発明の診断機器において、前記信号測定部は、光源及び光子検出器を備え、必要に応じてミラー、レンズ及びフィルタをさらに備えることができる。
[発明を実施するための具体的な内容]
以下、実施例を通じて本発明の構成及び効果をさらに詳しく説明する。これら実施例は、単に本発明を例示するためのもので、本発明の範囲がこれら実施例により限定されるものではない。
実施例1:試料の収集及び測定
慶煕大学病院を来院した患者中、患者の同意を得てアデノウイルス結膜炎が確定された患者8人(36±14yr)及び健常者8人(33±8yr)を対象に涙試料を採取した。本研究では、慶熙大IRB KMCIRN1401−02を通過した。
涙のコレクションは外部の刺激なしに直径4mm、長さ10mmのポリエステル−ファイバーロッド(polyester-fiber rod、Transorb Wick、USA)を用いて、鼻下結膜嚢(nasoinferior conjunctival sac)で5分間実施した。眼から削除したロッドをエッペンドルフチューブに入れ、15分間8,000rpmで遠心分離してロッドを削除した後、パラフィルム(Pechiney、Plastic Packing Company、USA)で封じて−70℃で24時間以内で保管した。本発明による測定を実行するまでは24時間を超えなかった。
前記採取した涙試料からラマンスペクトルを得るために、表面増強ラマン散乱(surface enhanced Raman scattering; SERS)及びドロップ−コーティング蒸着法(drop-coating deposition; DCD)を融合させたDCD−SERSスペクトル法を使用した。具体的には、50nm Auでコーティングされた陽極酸化された酸化アルミニウム(anodized aluminum oxide; AAO)ナノドットアレイ基板(nanodot array substrate)と、市販の2.5nm Ti及び50nm AuでコーティングされたAu.0500.ALSI(Platypus technologies、USA)基板を使用した。涙の約2μlをきれいな基板に落として乾燥させることで、測定するための試料を準備した。200mW出力の785nmダイオードレーザー源を備えたSENTERRA confocal Raman system(Bruker Optics Inc., USA)を使用した。それ以外に、携帯用ラマンでも測定可能であった。公知となった方法により、4つの領域(中心からそれぞれC、M、T及びR領域)に区分した乾燥された涙にレーザーを照射し、30秒間の検査を行った。測定されたスペクトルは、417〜1782cm−1の範囲を有し、中心スペクトルは1200cm−1であった。
実施例2:診断
2.1.診断マーカー1:AC
下記数式のようにC−H変形(deformation)に相応する1342cm−1波長におけるラマン強度に対するアミドIIIβ−シートに相応する1242cm−1の波長におけるラマン強度の比率に対するログ値をACバイオマーカーとして定義した(下記数式を参照)。感染されていない正常の涙では1242cm−1の波長におけるアミドIIIβ−シートが1342cm−1の波長におけるC−H変形よりも常に大きい値を有するため、AC診断マーカーは常に正の値を示すのに対し、アデノウイルスに感染された結膜炎患者の場合は1342cm−1のピークの相対的な強度が増加し、ACマーカーが負の値を示した。
前記式において、I1242及びI1342は、それぞれ1242cm−1及び1342cm−1の波長におけるラマン強度である。前記計算は、MATLABソフトウェアを用いて行った。
2.2.診断マーカー2:主成分分析(principal component analysis; PCA)アルゴリズム
主成分分析法は、高次元の特徴ベクターを低次元の特徴ベクターに縮小する特徴ベクターの次元縮小だけでなく、データの視覚化及び特徴抽出にも有用に使用されるデータ処理技法の一つである。それぞれ1242cm−1、1342cm−1及び1448cm−1で定義された3つのDCD−SERSスペクトルをアデノウイルス感染の有無を検出するための伝達関数の入力として使用した。具体的には、Z−スコア法により一般化された3つのベクターである[1242cm−1、1342cm−1]、[1242cm−1、1448cm−1]及び[1342cm−1、1448cm−1]を提案された伝達関数の入力として使用した。主成分分析法の性能を受信動作特性曲線(receiver operating characteristic curve; ROC curve)分析法で評価し、そのためのアルゴリズムは、MATLABソフトウェアで具現された。
2.3.診断マーカー3:複数のガウス特性ピーク(multiple Gaussian peaks; MGPs)分離法
正常とアデノウイルス感染による結膜炎の間の差異を区別するためにDCD−SERSスペクトルから複数の特性ピークを分離する方法を使用した。即ち、単一のガウス関数の離散バージョンは、下記数式で定義することができる:
前記式において、Hは、単一のガウス関数の振幅(amplitude)、fは、単一のガウス関数の最大周波数位置、wは、単一のガウス関数の半幅(half-width)である。
前記数式を利用して最適化したスペクトルのガウス曲線は、下記数式で示されるガウス関数の和として表現することができる:
前記式において、mは全体ガウス関数の個数である。
1200〜1500cm−1の範囲のDCD−SERSスペクトルを前記数式を用いた特性ピークの抽出のための複数のガウスモデルの入力として使用した。測定されたスペクトルから、複数のガウスピーク(multiple Gaussian peaks; MGPs)を抽出するために、前記範囲内で、30cm−1の波長間隔を有するようにm=10、即ち、10個のガウスピークを選択した。乾燥された涙滴の4つの領域からガウスピークの波長移動(ラマン移動;Raman shift)、振幅(ラマン強度)、半幅及び面積を抽出して評価した。ガウス分解を用いた複数のガウス特性ピークの抽出アルゴリズムも、MATLABソフトウェアを用いて具現した。
平均と標準偏差の基本的な表現を有する統計分析は、2グループ間の平均値の差を比較するために両側スチューデントt−テスト(two-tailed Student’s t-test)の方法を使用し、乾燥された涙滴の形態学的DCD−SERSスペクトルの強度は、一元変量分析(ANOVA)を用いて分析した。事後検証(post-hoc comparison)には、SNK(Student-Newman-Keuls)テストを使用した。ACバイオマーカーの分析学的効率を評価するために敏感度(sensitivity)、特異度(specificity)、正確度(accuracy)、出現率(prevalence)及び誤差率(error rate)のような臨床的分析を使用し、主成分分析バイオマーカーの効率及びそれぞれの変数の最適限界点を評価するためにAUC(ROC曲線下の面積)のようなROC分析法を使用した。pの値が0.05未満の場合を統計的に有意なものと判断した。
<結果>
まず、本発明に使用された2つの基板、即ち、50nm Auがコーティングされた陽極酸化された酸化アルミニウムナノドットアレイ基板と2.5nm Ti及び50nm AuでコーティングされたAu.0500.ALSI基板の表面特性をAFMを利用して観察し、その結果を図1に示した。
前記表面特性の分析のためにタッピングモードAFM装置であるNANOS N8 NEOS(Bruker、Germany)を使用し、使用された2種のSERS基板の表面粗度分析の結果、2.5nm Ti及び50nm AuでコーティングされたAu.0500.ALSI基板が50nm Auでコーティングされた陽極処理された酸化アルミニウムナノドットアレイ基板に比べて10倍程度減少された表面粗度特性を示すことを確認した。
臨床において洗眼用として使用される平衡塩類溶液(balanced salt solution; BSS)を用いて、前記2種の基板自体のSERS活性を観察した。その結果、図2で示されたように、839cm−1(プロリン環の対称C‐C‐C伸縮振動)、945及び969cm−1(酢酸アニオンの対称C‐C伸縮振動)、1060〜1078cm−1(対称C‐N伸縮振動)、1356cm−1(メチルCHグループの対称曲げ振動)、及び1438及び1462cm−1(メチルCHグループの非対称変形またはメチレンCHグループの対称変形)の波長帯域で7つの顕著なラマンバンドが存在することが知られている(非特許文献1及び非特許文献2)。
前記2種のSERS基板は、類似のスペクトルパターンを示したが、AAOナノドットアレイ基板で約2倍強い強度を示し、全般的に前記AAOナノドットアレイ基板が市販されるAu.0500.ALSI基板に比べて優れたナノ構造及びDCD−SERS活性を示した。
様々な条件でデータを収集し、データ間の偏差を減らすためにDCD−SERSスペクトルに前−工程処理を行った。まず、非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎確定患者グループから収集した涙試料の代表的なDCD−SERSスペクトルを図3に示した。図3で示されたように、それぞれのDCD−SERSスペクトルは、涙試料固有の振動特性を示した。基本信号を除去したDCD−SERSスペクトル(b)は、基本信号が含まれたスペクトル(a)に比べて、より明確なラマンピーク情報を提供した。しかし、ラマン強度の差による基本信号が除去されたDCD−SERSスペクトルでも非感染グループ(図3A)及び結膜炎患者グループ(図3B)からの信号を定量的に比較することは不可能であった。しかし、正常化されたDCD−SERSスペクトル場合、初めて定性及び定量的な比較が可能であった。
陰性対照群としてBSSを利用して測定したDCD−SERSスペクトルを図4に示した。図4からBSSに対するDCD−SERSスペクトルの場合、以前の2つの試料に対して測定されたスペクトルに比べて低い基本信号を示すことを確認した。実験群と同様に、基本信号と正常化されたDCD−SERSスペクトルは、明確なラマンピーク情報を提供し、上部図面から非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患者グループ試料の定性または定量比較が可能であることを確認した。
すべての実験において、2μlの涙を使用し、全体乾燥時間は20分が所要され、それから約4mm直径の乾燥涙試料を得た。ハードウェア上での具現において、より信頼性の高いDCD−SERSスペクトルを得るために、乾燥された涙の各領域によるDCD−SERSスペクトルを測定して比較した。図5で示されたように、乾燥涙試料を大きく3つの領域、即ち、R、M及びC領域に区分し、最外殻に位置したリング部分をさらにRとTの2つの領域に細分化して観察した。図5には、各領域のLM(光学顕微鏡;light microscope)写真を示した。
さらに、前記各領域から使用した涙の量に応じたDCD−SERSスペクトルの特性を確認し、その結果を図6に示した。まず、約1μlの涙滴を使用した場合、C及びTの領域ではDCD−SERSスペクトルは非常に低い強度を示したのに対し、R及びMの領域では強い強度を示した。ANOVAテスト(p<0.001、F−比=233.32)及び事後検証(SNK test;p<0.05)の結果、4つの領域でのDCD−SERSスペクトル強度は有意な差を示すことを確認した。より増加した量(4μl及び8μl)の涙を使用した場合でも類似のパターンを示した。即ち、R領域からC領域の方に行くほど信号の強度は線形的に減少した。
前記涙の量による信号強度の変化は、図7で示されたように、蒸発プロセッサキャピラリー流速(evaporation processor capillary flow rate)の変化によるものであることが確認できた。図7は、任意の時間変化に対する粒子の中央からリング部分への移動を有限要素解析技術を用いて解析した結果を示す。
図6をより具体的に比較すると、全般的にR領域で高い強度を示すが、前述したように正常化過程を行うと、このような差は除去された。スペクトルにおいて矢印で示した部分は、それぞれ1242cm−1及び1342cm−1に該当するものであり、前記スペクトルは、アデノウイルス結膜炎確定患者から採取した試料に対して測定されたものであるにもかかわらず、R領域でのスペクトルパターン、特に、前記2つの波長における相対的なピーク強度は、他の領域で示されるパターンとは異なることを確認した。
同一な試料の同一な領域内のそれぞれ異なる10個の地点で測定したDCD−SERSスペクトルを重畳させて図8に示した。MATLABソフトウェアのCORR関数を使用して導出した10個のDCD−SERSスペクトルの平均ペア線形相関係数(mean pairwise linear correlation coefficient)は、99.29±0.04%を示した。特に、関心領域である1242cm−1及び1342cm−1でのDCD−SERSスペクトルの強度変異(intensity variation)は、それぞれ340±26.47及び275.88±20.2で、CV(coefficients of variation、RSD)は、それぞれ7.77%及び7.37%で示された。このような結果は、本発明で提案された試料の製造方法が非常に一貫性のあるDCD−SERSスペクトルを提供することを示すことである。提案された方法で準備した試料に対し、14週後に測定したラマンスペクトルでのピーク移動や強度に有意な差を示していなかった。
図9は、非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患者グループから採取した試料のDCD−SERSスペクトルを示したものであり、獲得したスペクトルを比較してラマンピーク別に整理し、各ピークの特性をアサインした。具体的には、621cm−1のピークは5員環の変形と、643cm−1のピークはチミン環の角曲げと、758cm−1のピークはトリプトファン環ブレス(breath)と、853cm−1のピークはチロシン環ブレスと、877cm−1のピークは脂質での対称C‐C伸縮と、936cm−1のピークはタンパク質でのC‐C骨格と、1003cm−1のピークはフェニルアラニン対称環ブレスと、1031cm−1のピークはフェニルアラニンと、1097cm−1のピークはO‐P‐O伸縮と、1127cm−1のピークはタンパク質のC‐N及びC‐C伸縮と、1242cm−1のピークはアミドIIIβ−シートと、1275cm−1のピークはアミドIIIα−へリックスと、1342cm−1のピークはタンパク質でのC−H変形と、1448cm−1のピークはDNA/RNA、タンパク質、脂質及び炭水化物でのC−H変形と、1660cm−1のピークはアミドIα−へリックスと関連があることを確認した。
非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患グループから採取した涙試料に対するログ形態のACバイオマーカーのパフォーマンスを下記表2に、臨床試験の結果(それぞれn=100)を表3に示した。
提案された4つの領域から測定した200個のDCD−SERSスペクトルを評価した。まず、非感染グループの涙のACバイオマーカーは、領域に関係なく100%の敏感度(sensitivity)及び約97%の正確度(accuracy)を示した。非感染グループは、C領域で偽陽性(false positive)のスペクトルは観察されなかったが、他の領域では、若干の偽陽性スペクトルが存在した。一方、アデノウイルス結膜炎患グループの場合、偽陽性のスペクトルなしに、すべての領域で100%の特異性(specificity)を示し、C領域で100%、R領域で60%の正確度を示した。T領域での誤差率(error rate)は、R領域に対する値の半分ぐらいであった。ACバイオマーカーは、C及びM領域では約99%の高い正確度を、T及びR領域では約70%の正確度を示した。
また、アデノウイルス結膜炎グループの重症度(severity)によるACバイオマーカーを確認した。アデノウイルス結膜炎重症度によるログ形態のACバイオマーカーのパフォーマンスを表4に、重症度により分離した臨床試験の結果を表5に示した。具体的には、R領域においてマイルドなアデノウイルス結膜炎グループの場合、27%の正確度を示したのに対し、重症アデノウイルス結膜炎グループの場合、86%の正確度を示し、それ以外の領域では、約80%以上の高い正確度を示して、特に、C領域では100%の正確度を示した。このような結果は、最外殻環領域(R領域)を除いた領域がアデノウイルス感染の有無を診断するための良いラマンスペクトルスクリーニング領域であり、これら領域でのACマーカーは、早期診断のための優れたパラメータであることを示すことである。
また、3つのPCロードプロファイル(PC1、PC2及びPC3)を非感染グループの涙、アデノウイルス結膜炎患グループの涙及びこれら2つの差による情報から抽出した。これは、4つの領域で3つのDCD−SERSスペクトルベクター、[1242cm−1、1342cm−1]、[1242cm−1、1448cm−1]及び[1342cm−1、1448cm−1]で行い、その結果を図10に示した。
図10は、C領域での非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患グループの3つのPCプロファイルのロードプロットを示す。図10Aで示されたように、スペクトルベクター[1242cm−1、1342cm−1]でPC1対PC2、PC1対PC3、及び[1342cm−1、1448cm−1]でPC1対PC3の場合、少ない変異を示す一方、[1242cm−1、1448cm−1]でPC1対PC2のアデノウイルス結膜炎グループのロードプロファイルは広く分布した。このような分布は領域に関係なく、[1242cm−1、1448cm−1]に比べて[1242cm−1、1342cm−1]及び[1342cm−1、1448cm−1]で高いAUCを示すことが分かった(表6)。
即ち、PCAバイオマーカーはC領域で0.9453、R領域で0.8182のAUC値を示し、すべてのPCAのバイオマーカーは、R領域で93%以上の高い敏感度と98%の非感染涙試料の検出能力を示した(表7)。PCAバイオマーカーの特異性は、C領域で95%、M領域で91%、T領域で86%、R領域で76%で示された。このような結果は、R領域よりはC領域での測定がアデノウイルス結膜炎に対する優れた診断機能を有することを示すものである。DCD−SERSスペクトルにおいてPC1及びPC2のロードプロファイルは、全体の98%を占めた。受動的に設定した図10の境界線(separating line;点線)により非感染グループとアデノウイルス結膜炎患グループとの差を区分することができた。このような主成分分析に基づくデータベースの分類システムは、アデノウイルス結膜炎の早期診断に有用に使用することができる。
C領域及びR領域に対して1200〜1500cm−1の波長で測定されたDCD−SERSスペクトル、及びこれから抽出された各10個のガウスサブピークを図11に示した。10個のガウス関数から再構成した曲線の当てはめられた(curve-fitted)DCD−SERSスペクトルは、測定されたスペクトル自体とほとんど一致した。非感染グループの涙(図11a及び図11c)の場合は、各領域でアミドIIIβ−シートの振動に該当する1242cm−1の波長における強度がC−H変形振動に該当する1342cm−1の波長における強度より、さらに強く示された。一方、アデノウイルス結膜炎患者の涙の場合、C領域で反対のパターン、即ち、1342cm−1の波長における強度がより強く示されたのに対し、R領域ではその差がわずかであり、正常と類似のパターンを示した。それぞれの抽出されたガウス関数は、生化学的特性をよく反映して、それぞれのガウス関数から面積、強度、ラマン移動及び半幅の4つの特性パラメータを導出した(表8)。
低周波数から2番目のガウス関数(1242cm−1のアミドIIIβ−シート)、3番目の関数(1275cm−1のアミドIIIα−へリックス)、5番目の関数(1342cm−1のC−H変形)及び10番目の関数(1448cm−1のC−H変形)の4つのガウス関数を涙試料中のタンパク質の分析のためのピークとして選択した。
選択されたガウス関数からなるMGPバイオマーカーの特性を下記表9にまとめた。非感染グループの涙の場合は、C領域からR領域に進むにつれて、アミドIIIβ−シート及びC−H変形が2倍程度増加したが、アデノウイルス結膜炎患グループの涙の場合、反対のパターンを示した。このような変化は、非感染グループでアミドIIIα−へリックスの有意な減少(p<0.001)とアデノウイルス結膜炎患者グループで有意な増加(p<0.01)を示したが、1448cm−1でC−H変形は2つの群で有意な差を示してなかった。
最終的に、複数のガウスモデルから分離されたそれぞれのガウス関数は、非感染グループ及びアデノウイルス結膜炎患グループから採取した試料の差を明確に示し、これは、ガウス細分化(segmentation)技術により決定されたMGPマーカーがアデノウイルス感染の有無を定性及び定量的にモニタリングするのに使用することができることを示すことである。したがって、本発明のウイルス感染の検出方法及びシステムは、涙試料を用いてウイルス感染による眼科的疾患を診断するだけでなく、唾液、汗など、他の体液試料を用いたウイルス感染の診断にも活用することができるだろう。

Claims (9)

  1. 基板上に乾燥涙試料を準備する第1段階;
    前記乾燥涙試料からラマンスペクトルを測定する第2段階;
    前記測定されたラマンスペクトルを分離してガウスサブピークを抽出する第3段階;
    下記数式1によりアミドIIIβ−シートに相応するピーク及びC−H変形に相応するピークの相対的な強度の比率に対するログ値を導出する第4段階;及び
    前記導出された値が正である場合は正常であり、負である場合は、ウイルス感染であるという基準と、前記導出された値とを比較する第5段階を含む、ウイルス感染の有無に関する情報提供をするために、乾燥涙試料のラマンスペクトルを測定する方法。
  2. 前記第1段階が、ドロップ−コーティング蒸着法(drop-coating deposition; DCD)により行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2段階が、表面増強ラマン散乱測定法により行われる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記基板が、ナノ粒子でコーティングされた基材である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記測定が、乾燥涙試料のC領域、M領域またはT領域で行われる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記アミドIIIβ−シートに相応するピークは1242±10cm−1の範囲で、C−H変形に相応するピークは1342±10cm−1の範囲で、それぞれ表されるピークである、請求項1に記載の方法。
  7. アデノウイルス感染の有無に関する情報を提供する、請求項6に記載の方法。
  8. 涙滴を加えて乾燥涙試料を提供することができる検出基材;
    前記検出基材を投入する投入部;
    前記投入された検出基材からラマン信号を測定する信号測定部;
    前記測定されたラマンピークをガウスサブピークに分離するピーク分解部;
    前記分離されたガウスサブピークの中、下記数式1によりアミドIIIβ−シートに相応するピーク及びC−H変形に相応するピークの相対的な強度の比率のログ値を導出するデータ処理部;及び
    導出された値を表示するディスプレイ部を含む、ウイルス感染診断機器。
  9. 前記信号測定部は、光源及び光子検出器を備え、ミラー、レンズ及びフィルタをさらに備えたものである、請求項8に記載の診断機器。
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