JP6345149B2 - スクリュー脱液機 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、例えば汚泥等、液体と固形物とが混合された状態の固液混合原料から液体を分離するために用いられるスクリュー脱液機に関する。
特許文献1には、スクリュー脱液機が開示されている。このスクリュー脱液機は、多孔板によって形成された円筒状のバレルと、バレル内に配置されたスクリュー体と、スクリュー体を回転させてバレル内に投入された固液混合原料(例えば汚泥等)をバレルの出口側端部に向かって送る輸送機構とを有している。スクリュー体は、バレルと同心状に配置されたスクリュー軸と、スクリュー軸の外面表面に固定されたスクリュー状羽根と、を有する。スクリュー軸は、溝深さが、下流側に向けて浅くなるように形成されている。スクリュー状羽根は、間隔が、下流側に向けて小さくなるように形成されている。
スクリュー体が回転することにより、バレル内に投入された固液混合原料は、バレルの出口側端部に向かって送られる。この際、下流側に向かうに従って、バレルの内周面とスクリュー体との間の空間(即ち固液混合原料の通路)が徐々に狭くなるため、固液混合原料は、バレルの内周面とスクリュー体との間に挟まれて圧搾される。この結果、固液混合原料から液体が分離される。分離された液体は、バレルに設けられた多数の孔を介して外部に排出される。液体が除去された後の原料(即ち脱液後の固形物。「ケーク」とも呼ばれる)は、バレルの出口側端部から外部に排出される。
特開2011−212697号公報
通常、特許文献1に開示されているようなスクリュー脱液機では、バレル及びスクリュー体は剛性材料(例えば金属)によって形成されている。しかしながら、バレル内に投入される固液混合原料が、石、金属片、木片、ガラス片等の異物を含む場合がある。そのような場合に、固液混合原料に含まれる異物がスクリュー状羽根の外周縁部とバレルの内周面との間に挟まり、スクリュー体の回転が妨げられて脱液処理を適切に行えない事態が発生する場合がある。
本明細書では、異物を含む固液混合原料に対しても適切に脱液処理を行うことができる技術を提供する。
本明細書が開示するスクリュー脱液機は、円筒状のケーシングと、ケーシングの内側に配置されるスクリュー体であって、ケーシングと同心状に配置されるスクリュー軸と、スクリュー軸の外周に固定される螺旋状のスクリュー羽根と、を有する、スクリュー体と、ケーシング内に投入された固液混合原料をケーシングの出口側端部に向けて輸送するようにスクリュー体を回転させる駆動機構と、を備えている。ケーシングは、多数個の液抜き孔が形成された円筒状のバレルと、弾性材料で形成されており、多数個の液抜き孔が形成されており、バレルの内周面を覆うろ過膜体と、を有している。スクリュー軸は、その溝深さが、ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて浅くなるように形成されている。スクリュー羽根は、その間隔が、ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて小さくなるように形成されている。
上記のスクリュー脱液機は、バレルの内周面が、弾性材料で形成されたろ過膜体によって覆われている構造のケーシングを備える。そのため、ケーシング内に投入された固液混合原料が、石、金属片、木片、ガラス片等の異物を含む場合において、上記の異物がスクリュー羽根の外周縁部とバレルの内周面との間に挟まる状況が生じた場合であっても、バレルの内周面を覆うろ過膜体が弾性変形することにより、スクリュー体の回転が妨げられる事態の発生を抑制することができる。従って、上記のスクリュー脱液機では、異物を含む固液混合原料に対しても適切に脱液処理を行うことができる。
バレルは、第1部材と第2部材とを含む複数の部材に分割可能であってもよい。第1部材は、バレルの軸心に沿って分割されたバレルの外周面の一部であってもよい。第2部材は、バレルの軸心に沿って分割されたバレルの外周面の他の一部であってもよい。
この構成によると、バレルが分割できない構成を有する従来のスクリュー脱液機に比べて、バレルの着脱作業を容易に行うことができる。従って、バレル内の各部材のメンテナンス作業も従来のスクリュー脱液機に比べて容易に行い得る。
上記のスクリュー脱液機は、ケーシングの入口側端部に配置されており、固液混合原料をケーシング内に投入するための投入機構をさらに備えていてもよい。投入機構は、投入室と、投入室内に設けられ、スクリュー体と同軸回転する羽根体とを備えていてもよい。投入室は、ケーシングの入口側端部に隣接する第1壁部と、第1壁部と対向する第2壁部と、第1壁部と第2壁部との間に設けられる側壁部と、を有していてもよい。側壁部には、固液混合原料を投入室内に投入するための投入口が形成されていてもよい。第1壁部には、ケーシング内と連通する連通孔が形成されていてもよい。羽根体は、第1壁部と第2壁部との間に密に配置されていてもよい。スクリュー軸と同軸回転する軸部と、弾性材料で形成されており、軸部の外周に固定されている複数枚の羽根部を有していてもよい。羽根体が回転することに伴って、複数枚の羽根部のうちの少なくとも1枚が側壁部に当接して弾性変形し、側壁部と、羽根部と、第1壁部と、第2壁部との間に形成される空間の容積を小さくすることによって、当該空間内に収容される固液混合原料を押圧し、連通孔を介してケーシング内に送り出すようにしてもよい。
従来のスクリュー脱液機は、バレル内に固液混合原料を適切に投入するために、スクリュー体を回転させるための駆動機構とは別に、固液混合原料をバレル内に押し込むための装置(例えばスラリーポンプ)を備える必要があった。この点、上記のスクリュー脱液機は、投入室と、スクリュー体のスクリュー軸と同軸回転する羽根体と、を備える投入機構を有している。この投入機構では、羽根体がスクリュー軸と同軸回転することに伴って、複数枚の羽根部のうちの少なくとも1枚が側壁部に当接して弾性変形し、側壁部と、羽根部と、第1壁部と、第2壁部との間に形成される空間の容積を小さくすることによって、当該空間内に収容される固液混合原料を押圧し、連通孔を介してケーシング内に送り出すことができる。従って、上記の構成によると、スクリュー体を回転させるための駆動機構とは別に、固液混合原料をケーシング内に押し込むための装置を設けることなく、ケーシング内に固液混合原料を適切に投入することができる。
側壁部は異形円筒状であり、側壁部の軸心は、羽根体の軸部に対して偏心する位置に設けられていてもよい。ここで、「異形円筒状」とは、外周面の少なくとも一部が円筒状に形成されている任意の形状を含むものである。
この構成によると、側壁部が異形円筒状であるため、複数枚の羽根部のうちの少なくとも1枚が側壁部に当接して弾性変形した状態を保持したまま、羽根体をスムーズに回転させることができる。また、側壁部の軸心が、羽根体の軸部に対して偏心する位置に設けられているため、羽根体の回転に伴って、側壁部と、羽根部と、第1壁部と、第2壁部との間に形成される空間の容積を漸次的に小さくし易くなる。従って、上記の構成を備えることにより、投入室内に投入された固液混合原料をより効率よくケーシング内に投入することができる。
スクリュー体は、その軸方向において、ケーシングの入口側に配置される第1部分と、第1部分よりもケーシングの出口寄りに配置される第2部分と、を含む複数の部分に分割可能であってもよい。第2部分のスクリュー軸の平均溝深さは、第1部分のスクリュー軸の平均溝深さよりも浅く、第2部分のスクリュー羽根の平均間隔は、第1部分のスクリュー羽根の平均間隔よりも小さくてもよい。
この構成によると、スクリュー体が複数の部分に分割可能であるため、スクリュー体を構成する各部分の形状を、固液混合原料の性質に応じて適切な形状に容易に組み替えることができる。
スクリュー脱液機は、ケーシングの出口側端部を閉塞するダイ板であって、少なくとも外周縁部が弾性材料で形成されているダイ板をさらに備えていてもよい。
この構成によると、ケーシングの出口側端部がダイ板で閉塞されている(即ち、出口側端部のダイ抵抗が高い)ため、ケーシングの出口側端部においても原料に適度な圧力を加えることができ、ケーシングの出口側端部においても適切に原料を圧搾することができる。また、ケーシングの出口側端部付近に原料が所定量以上集積すると、新たにケーシングの出口側端部付近に到達した原料によって、それまでに出口側端部付近に集積していた原料が押され、その結果、原料がダイ板を押す。この場合、ダイ板の少なくとも外周縁部が弾性材料で形成されているため、ダイ板の少なくとも外周縁部が弾性変形し、脱液後の原料を適切に外部に排出することができる。
スクリュー脱液機の全体構成を表す斜視図。 スクリュー脱液機を部分的に断面で示した側面図。 スクリュー脱液機の平面図。 図3のIV−IV断面を示す断面図。 ケーシングを構成する各部品を示す分解斜視図。 スクリュー体を示す側面図。 第1スクリュー部分と第2スクリュー部分とを連結する様子を示す説明図。 図3のVIII−VIII断面を示す断面図。 ケーシングの出口側端部付近を拡大して示した側面図。
(実施例)
(スクリュー脱液機2の全体構成;図1〜図3)
図1に示すスクリュー脱液機2は、固液混合原料(例えば、汚泥等)から液体を分離するために用いられるスクリュー脱液機である。以下では、固液混合原料のことを単に原料と呼ぶ場合がある。図1〜図3に示すように、スクリュー脱液機2は、ケーシング4と、スクリュー体6と、投入機構8と、駆動機構10と、軸受部12、14と、ダイ板16と、排出トレイ18とを備えている。なお、理解の容易のために、図2では、ケーシング4と、投入機構8の一部(具体的には、ホッパー90及び投入室100)を断面で表している。同様の理由で、図3では、ホッパー90(図1、図2参照)の図示を省略している。
(ケーシング4の構成;図2、図4、図5)
図2に示すように、ケーシング4は、バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40と、を備えている。バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40とは、いずれも円筒状に形成されている。図2及び図4に示すように、バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40とは、内側からこの順で重ね合わせられている。即ち、バレル20の内周面は、ろ過布30及びろ過膜体40によって覆われている。
バレル20は、金属で形成されている。図5に示すように、バレル20には、多数個の液抜き孔21が形成されている。バレル20は、第1バレル部材22と、第2バレル部材24とに分割可能である。第1バレル部材22、第2バレル部材24は、それぞれ、バレル20の軸心に沿ってバレル20を半分に分割した形状を備える。第1バレル部材22と第2バレル部材24とを組み合わせることにより、円筒状のバレル20(図4参照)が形成される。第1バレル部材22は、円筒状の筒部分22aと、平板状の組合せ部分22bとを有する。同様に、第2バレル部材24も、円筒状の筒部分24aと、平板状の組合せ部分24bとを有する。第1バレル部材22と第2バレル部材24とを組み合わせる場合には、組合せ部分22bと組合せ部分24bとを対向させる。
ろ過布30は、液体を透過させるが固体を透過させない布材で形成されている。ろ過布30も、第1布部材32と、第2布部材34とに分割可能である。第1布部材32、第2布部材34は、それぞれ、ろ過布30の軸心に沿ってろ過布30を半分に分割した形状を備える。第1布部材32と第2布部材34とを組み合わせることにより、円筒状のろ過布30(図4参照)が形成される。第1布部材32は、円筒状の筒部分32aと、平板状の組合せ部分32bとを有する。同様に、第2布部材34も、円筒状の筒部分34aと、平板状の組合せ部分34bと、を有する。第1布部材32と第2布部材34とを組み合わせる場合には、組合せ部分32bと組合せ部分34bとを対向させる。
ろ過膜体40は、例えばゴム、樹脂等の弾性材料で形成されている。ろ過膜体40には、多数個の液抜き孔41が形成されている。ろ過膜体40も、第1膜部材42と、第2膜部材44とに分割可能である。第1膜部材42、第2膜部材44は、それぞれ、ろ過膜体40の軸心に沿ってろ過膜体40を半分に分割した形状を備える。第1膜部材42と第2膜部材44とを組み合わせることにより、円筒状のろ過膜体40(図4参照)が形成される。第1膜部材42は、円筒状の筒部分42aと、平板状の組合せ部分42bとを有する。同様に、第2膜部材44も、円筒状の筒部分44aと、平板状の組合せ部分44bとを有する。第1膜部材42と第2膜部材44とを組み合わせる場合には、組合せ部分42bと組合せ部分44bとを対向させる。
図4、図5を参照して、上記の各部材22、24、32、34、42、44を用いてケーシング4を形成する工程の一例を説明する。まず、第1バレル部材22の筒部分22aの内周面に第1布部材32の筒部分32aの外周面を密に重ね合わせ、さらに、第1布部材32の筒部分32aの内周面に第1膜部材42の筒部分42aの外周面を密に重ね合わせる。この際、組合せ部分22b、32b、42bも密に重ね合わせられる。これによりケーシング4の上部分が形成される。次いで、第2バレル部材24の筒部分24aの内周面に第2布部材34の筒部分34aの外周面を密に重ね合わせ、さらに、第2布部材34の筒部分34aの内周面に第2膜部材44の筒部分44aの外周面を密に重ね合わせる。この際、組合せ部分24b、34b、44bも密に重ね合わせられる。これにより、ケーシング4の下部分が形成される。次いで、上部分と下部分とを組み合わせる。この際、組合せ部分42bと、組合せ部分44bとを対向させて接合させる。これにより、組合せ部分22b、32b、42b、24b、34b、44bが上からこの順で積層される。組合せ部分22b、32b、42b、24b、34b、44bをネジ止めすることにより、上部分と下部分とが固定され、ケーシング4が完成する。なお、図4に示すように、ネジ止めの際には、おさえ板47を上下に配置する。これにより、円筒状のバレル20、及び、バレル20の内周面を被覆するろ過布30及びろ過膜体40が形成される。
(スクリュー体6の構成;図2、図6、図7)
図2に示すように、スクリュー体6は、ケーシング4内に配置されている。スクリュー体6は、ケーシング4と同心状に配置されるスクリュー軸6aと、スクリュー軸6aの外周に固定される螺旋状のスクリュー羽根6bと、を備える。図2及び図4に示すように、スクリュー羽根6bの外周縁部は、ケーシング4の内周面(即ち、ろ過膜体40)に近接する位置に配置される。図2に示すように、スクリュー軸6aは、その溝深さが、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて浅くなるように形成されている。スクリュー軸6aは、その軸径が、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて大きくなるように形成されていると言い換えてもよい。スクリュー羽根6bは、その間隔が、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて小さくなるように形成されている。
図6は、スクリュー体6のみを表した側面図である。図6に示すように、スクリュー体6は、第1スクリュー部分50と、第2スクリュー部分60と、第3スクリュー部分70と、第4スクリュー部分80とを組み合わせて構成されている。即ち、スクリュー体6は、第1スクリュー部分50と、第2スクリュー部分60と、第3スクリュー部分70と、第4スクリュー部分80とに分割可能である。
第1スクリュー部分50は、回転軸51と、第1スクリュー軸52と、第1スクリュー羽根54と、を備える。本実施例では、第1スクリュー軸52は、どの部分も同じ溝深さに形成されている。変形例では、第1スクリュー軸52の溝深さは、上流側(図6中左側。以下同じ)から下流側(図6中右側。以下同じ)に向けて浅くなる(言い換えると、軸径が大きくなる)ように形成されていてもよい。第1スクリュー羽根54は、第1スクリュー軸52の外周に固定されている螺旋状の部材である。本実施例では、第1スクリュー羽根54の間隔はどの部分も同じ大きさに形成されている。変形例では、第1スクリュー羽根54の間隔は、上流側から下流側に向けて小さくなるように形成されていてもよい。第1スクリュー軸52の上流側端部には、回転軸51が設けられている。回転軸51の軸径は、第1スクリュー軸52の軸径より小さい。第1スクリュー軸52の下流側端部には、後述の第2スクリュー部分60の雄ネジ部66を螺入するための雌ネジ部58が形成されている。
第2スクリュー部分60は、第2スクリュー軸62と、第2スクリュー羽根64と、を備える。本実施例では、第2スクリュー軸62の溝深さは、上流側から下流側に向けて浅くなる(言い換えると、軸径が大きくなる)ように形成されている。第2スクリュー軸62の平均溝深さは、第1スクリュー軸52の平均溝深さよりも浅い。なお、変形例では、第2スクリュー軸62は、どの部分も同じ溝深さに形成されていてもよい。第2スクリュー羽根64は、第2スクリュー軸62の外周に固定されている螺旋状の部材である。本実施例では、第2スクリュー羽根64の間隔はどの部分も同じ大きさに形成されている。第2スクリュー羽根64の平均間隔は、第1スクリュー羽根54の平均間隔よりも小さい。なお、変形例では、第2スクリュー羽根64の間隔は、上流側から下流側に向けて小さくなるように形成されていてもよい。第2スクリュー軸62の上流側端部には、上記の第1スクリュー部分50の雌ネジ部58に螺入するための雄ネジ部66が形成されている。第2スクリュー軸62の下流側端部には、後述の第3スクリュー部分70の雄ネジ部76を螺入するための雌ネジ部68が形成されている。
第3スクリュー部分70は、第3スクリュー軸72と、第3スクリュー羽根74と、を備える。本実施例では、第3スクリュー軸72の溝深さは、上流側から下流側に向けて浅くなる(言い換えると、軸径が大きくなる)ように形成されている。第3スクリュー軸72の平均溝深さは、第2スクリュー軸62の平均溝深さよりも浅い。なお、変形例では、第3スクリュー軸72は、どの部分も同じ溝深さに形成されていてもよい。第3スクリュー羽根74は、第3スクリュー軸72の外周に固定されている螺旋状の部材である。本実施例では、第3スクリュー羽根74の間隔はどの部分も同じ大きさに形成されている。第3スクリュー羽根74の平均間隔は、第2スクリュー羽根64の平均間隔よりも小さい。なお、変形例では、第3スクリュー羽根74の間隔は、ケーシング4の上流側から下流側に向けて小さくなるように形成されていてもよい。第3スクリュー軸72の上流側端部には、上記の第2スクリュー部分60の雌ネジ部68に螺入するための雄ネジ部76が形成されている。第3スクリュー軸72の下流側端部には、後述の第4スクリュー部分80の雄ネジ部86を螺入するための雌ネジ部78が形成されている。
第4スクリュー部分80は、第4スクリュー軸82と、第4スクリュー羽根84と、回転軸87とを備える。本実施例では、第4スクリュー軸82の溝深さは、上流側から下流側に向けて浅くなる(言い換えると、軸径が大きくなる)ように形成されている。第4スクリュー軸82の平均溝深さは、第3スクリュー軸72の平均溝深さよりも浅い。なお、変形例では、第4スクリュー軸72は、どの部分も同じ溝深さに形成されていてもよい。第4スクリュー羽根84は、第4スクリュー軸82の外周に固定されている螺旋状の部材である。本実施例では、第4スクリュー羽根84の間隔はどの部分も同じ大きさに形成されている。第4スクリュー羽根84の平均間隔は、第3スクリュー羽根74の平均間隔よりも小さい。なお、変形例では、第4スクリュー羽根84の間隔は、上流側から下流側に向けて小さくなるように形成されていてもよい。第4スクリュー軸82の上流側端部には、上記の第3スクリュー部分70の雌ネジ部78に螺入するための雄ネジ部86が形成されている。第4スクリュー軸82の下流側端部には、回転軸87が設けられている。回転軸87の軸径は、第4スクリュー軸82の軸径より小さい。
図7に示すように、第1スクリュー部分50の雌ネジ部58に、第2スクリュー部分60の雄ネジ部66を螺入することにより、第1及び第2スクリュー部分50、60が同心状に連結される。以降、同様に、第2スクリュー部分60の雌ネジ部68に、第3スクリュー部分70の雄ネジ部76を螺入することにより、第2及び第3スクリュー部分60、70が同心状に連結される(図6参照)。同様に、第3スクリュー部分70の雌ネジ部78に、第4スクリュー部分80の雄ネジ部86を螺入することにより、第3及び第4スクリュー部分70、80が同心状に連結される(図6参照)。図6に示すように、第1〜第4スクリュー部分50〜80が同心状に連結されることにより、スクリュー体6が完成する。即ち、スクリュー軸6aは、回転軸51と、第1〜第4スクリュー軸52、62、72、82と、回転軸87とによって構成される。また、スクリュー羽根6bは、第1〜第4スクリュー羽根54、64、74、84によって構成される。
スクリュー体6がケーシング4内に配置されると、図2に示すように、回転軸51、第1〜第4スクリュー軸52、62、72、82、及び、回転軸87(即ちスクリュー軸6a)は、ケーシング4と同心状に配置される。この際、回転軸51は、後述の投入室100を貫通するとともに、軸受部12によって回転可能に支持される。また、回転軸51の端部は、後述の第1プーリー150に固定される。また、回転軸87は、ダイ板16を貫通するとともに、軸受部14によって回転可能に支持される。また、図2及び図4に示すように、第1〜第4スクリュー羽根54、64、74、84(即ちスクリュー羽根6b)の外周縁部は、それぞれ、ケーシング4の内周面(即ち、ろ過膜体40)に近接する位置に配置される。
(投入機構8の構成;図1、図2、図8)
図1に示す投入機構8は、固液混合原料をケーシング4内に投入するための機構である。投入機構8は、ケーシング4の入口側端部4aに隣接して配置されている。投入機構8は、ホッパー90と、投入室100とを備えている。
ホッパー90は、固液混合原料を投入室100内に投入するためのガイド部材である。図2に示すように、ホッパー90の上端面は大きく開口している。ホッパー90の下端面は、投入室100の上面に開口されている投入口102と連通している。
投入室100は、ホッパー90を介して投入された固液混合原料を一時的に収容する部材である。図2に示すように、投入室100は、ケーシング4の入口側端部4aに隣接する第1壁部104と、第1壁部104と対向する第2壁部106と、第1壁部104と第2壁部106との間に設けられる側壁部108とを有している。第2壁部106の外側には、軸受部12が固定されている。また、投入室100の上端面(即ち、側壁部108の上端部分)には上記投入口102が形成されている。
図2及び図8に示すように、投入室100内には、前記スクリュー体6のスクリュー軸6a(具体的には、回転軸51)が挿通されている。また、投入室100内には、スクリュー軸6a(回転軸51)と同軸回転する羽根体120が設けられている。羽根体120については後で詳しく説明する。
図8に示すように、第1壁部104には、ケーシング4内と連通する複数個の連通孔110が形成されている。また、側壁部108は、上面が開口した異形円筒状に形成されている。即ち、側壁部108は、下側部分が円筒状に形成されており、上面に投入口102が開口している。側壁部108の異形円筒状部分の軸心は、投入室100内に挿通されるスクリュー軸6a(即ち回転軸51)に対して偏心する位置に設けられている。
羽根体120は、軸部122と、6枚の羽根部124a〜124fとを備える。軸部122は、投入室100内に挿通されるスクリュー軸6a(即ち回転軸51)に固定されており、スクリュー軸6aと同軸回転する。羽根部124a〜124fは、それぞれ、軸部122の外周に固定されている。羽根部124a〜124fは、例えばゴム、樹脂等の弾性材料で形成されている。上記の通り、側壁部108の軸心は、投入室100内に挿通されるスクリュー軸6a(即ち軸部122)に対して偏心する位置に設けられている。そのため、6枚の羽根部124a〜124fのうちの少なくとも3枚(図8の例では、羽根部124c、124d、124e)は、側壁部108の内面に当接して弾性変形している。また、図2に示すように、羽根体120は、第1壁部104と第2壁部106との間に密に配置されている。なお、以下では、6枚の羽根部124a〜124fを総称して単に「羽根部124」と呼ぶ場合がある。
図8に示すように、スクリュー軸6aとともに羽根体120が回転することにより、6枚の羽根部124a〜124fのうちの3枚又は4枚が側壁部108に当接して弾性変形する。この結果、羽根体120の回転に伴って、側壁部108と、羽根部124と、前記第1壁部104と、前記第2壁部106との間に形成される空間130の容積を次第に小さくすることによって、当該空間130内に収容されている固液混合原料を押圧し、第1壁部104に形成されている連通孔110を介してケーシング4内に送り出すことができる。
(駆動機構10の構成;図1、図3)
図1に示す駆動機構10は、スクリュー体6を回転させるための動力機構である。駆動機構10は、第1プーリー150と、第2プーリー160と、モーター170と、ベルト180と、を備える。第1プーリー150には、スクリュー軸6aが固定されている。第2プーリー160は、モーター170に固定されている。ベルト180は、第1プーリー150及び第2プーリー160に架設されている。ベルト180は、第2プーリー160の回転力を第1プーリー150に伝達する。従って、モーター170を駆動させると、第2プーリー160及び第1プーリー150が回転し、第1プーリー150に固定されているスクリュー体6が回転する。スクリュー体6が回転することにより、上記の投入機構8の羽根体120も同軸回転する。また、ケーシング4内に投入された固液混合原料は、ケーシング4の出口側端部に向けて輸送される。スクリュー脱液機2の動作については後で詳しく説明する。
(軸受部12、14の構成;図2)
上記の通り、軸受部12は、投入室100の第2壁部106の外側に固定されている(図2参照)。軸受部12は、スクリュー軸6aの一端側(具体的には、回転軸51)を回転可能に支持する。また、軸受部14は、ケーシング4の出口側に設けられている。軸受部14は、スクリュー軸6aの他端側(具体的には、回転軸87)を回転可能に支持する。
(ダイ板16、排出トレイ18の構成;図9)
図9に示すように、ダイ板16は、ケーシング4の出口側端部4bを閉塞する部材である。ダイ板16は、本体部190と、鍔部192と、を備える。本体部190は、金属で形成されている円板状部材である。本体部190は、ケーシング4の出口側端部4b近傍に固定されている。本体部190の径は、ケーシング4の内径よりも小さい。鍔部192は、本体部190のケーシング4寄りの面、及び、本体部190の外周縁部を覆うように形成されている円板状部材である。鍔部192は、ゴム、樹脂等の弾性材料で形成されている。鍔部192を含むダイ板16の径は、ケーシング4の内径とほぼ同じか、やや大きい。即ち、ダイ板16は、外周縁部が弾性材料で形成された構成を有する、と言い換えることができる。
図9に示すように、ケーシング4の出口側端部4bがダイ板16で閉塞されているため、ケーシング4の出口側端部4bにおいて原料(即ち、脱液後の固液混合原料。「ケーク」とも呼ぶ)に適度な圧力を加えることができ、原料を圧搾することができる。また、ケーシング4の出口側端部4b付近に脱液後の原料が所定量以上集積すると、新たにケーシング4の出口側端部4b付近に到達した原料によって、それまでに出口側端部4b付近に集積していた原料が押され、原料がダイ板16を押す。ダイ板16に所定の大きさ以上の圧力が加わると、鍔部192が弾性変形し、脱液後の原料が外部に排出される。
排出トレイ18は、ケーシング4の出口側端部4bから排出された脱液後の原料を収容するためのトレイである。排出トレイ18は、ケーシング4の出口側端部の下方に配置されている。
(スクリュー脱液機2の動作)
上記の構成を有するスクリュー脱液機2の動作について説明する。本実施例のスクリュー脱液機2を用いて固液混合原料の脱液処理を行う場合、作業者は、まず、モーター170を駆動させる。モーター170が駆動すると、第2プーリー160及び第1プーリー150が回転する。これに伴い、スクリュー体6がスクリュー軸6aを中心に回転する。スクリュー体6の回転に伴い、投入室100内の羽根体120も軸部122を中心に回転する。
続いて、作業者は、ホッパー90に、固液混合原料を投入する。ホッパー90に投入された固液混合原料は、ホッパー90を通過し、投入口102を介して投入室100内に導入される。上記の通り、投入室100内では、羽根体120が軸部122を中心に回転している(図8参照)。投入室100内に投入された固液混合原料は、側壁部108と、羽根部124と、前記第1壁部と、前記第2壁部との間に形成される空間130内に送り込まれる。上記の通り、羽根体120の回転、及び、羽根部124の弾性変形に伴って、空間130の容積は次第に小さくなる。これにより空間130内に送り込まれた固液混合原料は押圧され、第1壁部104に形成されている連通孔110を介してケーシング4内に送り出される。
ケーシング4内に送り込まれた固液混合原料は、回転するスクリュー体6により、ケーシング4の出口側端部4bに向かって送られる。この際、出口側端部4bに向かうに従って、ケーシング4の内周面とスクリュー軸6aとスクリュー羽根6bとの間の空間(即ち、固液混合原料の通路)が徐々に狭くなるため、固液混合原料は、ケーシング4の内周面とスクリュー軸6aとスクリュー羽根6bとの間に挟まれて圧搾される。この結果、固液混合原料から液体が分離される。分離された液体は、ろ過膜体40に設けられた多数の液抜き孔41と、ろ過布30と、バレル20に設けられた多数の液抜き孔21と、を通過して外部に排出される。
本実施例では、ケーシング4は、バレル20の内周面が、弾性材料で形成されたろ過膜体40によって覆われている構造を有する。そのため、ケーシング4内に投入された固液混合原料が、石、金属片、木片、ガラス片等の異物を含む場合において、上記の異物がスクリュー羽根6bの外周縁部とバレル20の内周面との間に挟まる状況が生じた場合であっても、バレル20の内周面を覆うろ過膜体40が弾性変形することにより、スクリュー体6の回転が妨げられる事態の発生を抑制することができる。従って、異物を含む固液混合原料に対しても適切に脱液処理を行うことができる。
また、脱液処理の過程で原料の脱液が過度に進行し、原料がケーシング4の内周面とスクリュー軸6aとスクリュー羽根6bとの間に密着するような状況であっても、バレル20の内周面を覆うろ過膜体40が弾性変形することにより、液体を含む後続の固液混合原料の一部を当該密着箇所に流入させることができるため、脱液過多の原料が通路に詰まって輸送が妨げられる事態が発生することも効果的に抑制することができる。原料の脱液処理状況に影響されることなく、適切に脱液処理を行うこともできる。
ケーシング4内に投入された原料は、ケーシング4の出口側端部4bまで送られる。ケーシング4の出口側端部4b付近に原料(即ち、脱液後の原料)が集積されると、ケーシング4の出口側端部4bを閉塞するダイ板16によって、原料に圧力が加わり、原料がさらに圧搾される。また、ケーシング4の出口側端部4b付近に原料が所定量以上集積すると、新たにケーシング4の出口側端部4bに到達した原料によって、それまでに出口側端部4b付近に集積していた原料が押され、原料がダイ板16を押す。ダイ板16に所定の大きさ以上の圧力が加わると、鍔部192が弾性変形し、脱液後の原料(ケーク)が外部に排出される。排出された脱液後の原料は、排出トレイ18内に収容される。
以上、本実施例のスクリュー脱液機2の構成及び動作を説明した。次いで、本実施例の作用効果を説明する。上記の通り、本実施例では、スクリュー脱液機2は、バレル20の内周面が、弾性材料で形成されたろ過膜体40によって覆われている構造のケーシング4を備える(図6参照)。そのため、ケーシング4内に投入された固液混合原料が、石、金属片、木片、ガラス片等の異物を含む場合において、上記の異物がスクリュー羽根6bの外周縁部とバレル20の内周面との間に挟まる状況が生じた場合であっても、バレル20の内周面を覆うろ過膜体40が弾性変形することにより、スクリュー体6の回転が妨げられる事態の発生を抑制することができる。従って、本実施例のスクリュー脱液機2では、異物を含む固液混合原料に対しても適切に脱液処理を行うことができる。
また、本実施例では、仮に、原料に比較的大きい異物が混入していた場合であっても、バレル20の内周面はろ過膜体40によって覆われているため、異物によってバレル20が損傷することも抑制し得る。
仮に、ろ過膜体40が損傷する場合であっても、ろ過膜体40のみを交換すれば、再び適切な脱液処理が可能になる。一般的に、ろ過膜体40の交換は、バレル20全体の交換に比べて少ない負担で行うことができる。そのため、本実施例のスクリュー脱液機2によると、従来のスクリュー脱液機に比べて、少ない負担で、適切な脱液処理が可能な状態を維持することが可能である。
また、本実施例のスクリュー脱液機2では、脱液処理の過程で脱液が過度に進行し、原料がケーシング4の内周面とスクリュー軸6aとスクリュー羽根6bとの間に密着するような状況であっても、バレル20の内周面を覆うろ過膜体40が弾性変形することにより、液体を含む後続の固液混合原料の一部を当該密着箇所に流入させることができるため、脱液過多の原料が通路に詰まって輸送が妨げられる事態が発生することも効果的に抑制することができる。原料の脱液状況に影響されることなく、適切に脱液処理を行うこともできる。
また、本実施例では、バレル20は、第1バレル部材22と、第2バレル部材24とに分割可能である(図5参照)。そのため、バレルがこのように分割できない構成を有する従来のスクリュー脱液機に比べて、バレル20の着脱作業を容易に行うことができる。従って、ケーシング4内の各部材のメンテナンス作業を、従来のスクリュー脱液機に比べて容易に行い得る。
また、本実施例では、ケーシング4の入口側端部4aに、固液混合原料をケーシング4内に投入するための投入機構8を備える。投入機構8は、投入室100と、投入室100内に設けられ、スクリュー軸6aと同軸回転する羽根体120とを備えている(図8参照)。この投入機構8では、羽根体120の回転、及び、羽根部124の弾性変形に伴って、空間130の容積を次第に小さくすることにより、空間130内の固液混合原料を押圧し、連通孔110を介してケーシング4内に送り出す。従って、上記の構成によると、スクリュー体6を回転させるための駆動機構10とは別に、固液混合原料をケーシング4内に押し込むための装置を設けることなく、ケーシング4内に固液混合原料を適切に投入することができる。
また、本実施例では、側壁部108が異形円筒状であるため、6枚の羽根部124a〜124fのうちの3枚〜4枚が側壁部108に当接して弾性変形した状態を保持したまま、羽根体120をスムーズに回転させることができる。また、側壁部108の軸心が、羽根体120の軸部122に対して偏心する位置に設けられているため、羽根体120の回転に伴って、空間130の容積を漸次的に小さくし易くなる。従って、本実施例では、投入室100内に投入された固液混合原料を効率よくケーシング4内に投入することができる。
また、本実施例では、スクリュー体6は、第1〜第4スクリュー部分50、60、70、80に分割可能である。そのため、本実施例では、スクリュー体6を構成する各部分の形状を、固液混合原料の性質に応じて適切な形状に容易に組み替えることができる。
また、上記の通り、本実施例では、ケーシング4の出口側端部4bがダイ板16によって閉塞されている(即ち、出口側端部4bのダイ抵抗が高い)。そのため、ケーシング4の出口側端部4b付近に原料が集積される場合に、ダイ板16によって原料に圧力が加えられるため、原料をさらに圧搾することができる。また、ケーシング4の出口側端部4b付近に原料が所定量以上集積すると、新たにケーシング4の出口側端部4bに到達した原料によって、それまでに出口側端部4b付近に集積していた原料が押され、原料がダイ板16を押す。ダイ板16に所定の大きさ以上の圧力が加わると、鍔部192が弾性変形し、脱液後の原料が外部に排出される。従って、脱液後の原料を適切に外部に排出することができる。
以上、本明細書で開示する技術の実施例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を含んでもよい。
(変形例1)上記の実施例では、スクリュー体6は、複数個のスクリュー部分(即ち、第1〜第4スクリュー部分50〜80)に分割可能である。これに代えて、スクリュー体6は、複数のスクリュー部分に分割できず、全体として1本のスクリュー体として構成されていてもよい。
(変形例2)また、図6に示すスクリュー体6において、各スクリュー部分50〜80が連結される場合に、各スクリュー羽根54、64、74、84の連結部分に、隙間(いわゆる遊び部)が形成されていてもよい。
(変形例3)上記の実施例では、バレル20、ろ過布30、ろ過膜体40は、それぞれ、2つの部材に分割可能である(図5参照)。これに限られず、バレル20、ろ過布30、ろ過膜体40は、それぞれ、3つ以上の部材に分割可能であってもよい。また、バレル20が2つ以上の部材に分割可能であれば、ろ過布30、ろ過膜体40は、2つ以上の部材に分割不可能であってもよい。一般的に言うと、バレルは、第1部材と第2部材とを含む複数の部材に分割可能であればよい。
(変形例4)上記の実施例では、図4に示すように、ケーシング4を形成する際に、上下におさえ板47を配置して、組合せ部分22b、32b、42b、24b、34b、44bをネジ止めしている。この場合において、例えば、おさえ板47と組合せ部分22bの間、及び、おさえ板47と組合せ部分24bとの間に、バネやゴム等の弾性材料を介在させた上でネジ止めを行ってもよい。この変形例によると、例えば、比較的大きな異物が原料に混入されていた場合において、その異物がスクリュー羽根6bの外周縁部とケーシング4の内周面との間に挟まる状況においても、上記弾性材料が弾性変形することによって、ケーシング4の上部分と下部分との間隔が広がり、スクリュー体6の回転が妨げられることを抑制することができる。
(変形例5)羽根体120(図8参照)の形状は、上記のものには限られず、任意とすることができる。例えば、羽根部124の枚数は、6枚に限らず、任意とすることができる。また、羽根部124の形状も、図8に示す形状に限られず、任意とすることができる。また、投入室100内に、羽根部の固定角度が異なる複数枚の羽根体を重ねて設けてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:スクリュー脱液機
4:ケーシング
4a:入口側端部
4b:出口側端部
6:スクリュー体
6a:スクリュー軸
6b:スクリュー羽根
8:投入機構
10:駆動機構
12:軸受部
14:軸受部
16:ダイ板
18:排出トレイ
20:バレル
21:液抜き孔
22:第1バレル部材
24:第2バレル部材
30:ろ過布
32:第1布部材
34:第2布部材
40:ろ過膜体
41:液抜き孔
42:第1膜部材
44:第2膜部材
47:おさえ板
50:第1スクリュー部分
60:第2スクリュー部分
70:第3スクリュー部分
80:第4スクリュー部分
90:ホッパー
100:投入室
102:投入口
104:第1壁部
106:第2壁部
108:側壁部
110:連通孔
120:羽根体
122:軸部
124a〜124f:羽根部
130:空間
190:本体部
192:鍔部

Claims (5)

  1. 円筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの内側に配置されるスクリュー体であって、前記ケーシングと同心状に配置されるスクリュー軸と、前記スクリュー軸の外周に固定される螺旋状のスクリュー羽根と、を有する、前記スクリュー体と、
    前記ケーシング内に投入された固液混合原料を前記ケーシングの出口側端部に向けて輸送するように前記スクリュー体を回転させる駆動機構と、
    前記ケーシングの入口側端部に配置されており、前記固液混合原料を前記ケーシング内に投入するための投入機構と、
    を備えており、
    前記ケーシングは、
    多数個の液抜き孔が形成された円筒状のバレルと、
    弾性材料で形成されており、多数個の液抜き孔が形成されており、前記バレルの内周面を覆うろ過膜体と、
    を有しており、
    前記スクリュー軸は、溝深さが、前記ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて浅くなるように形成されており、
    前記スクリュー羽根は、その間隔が、前記ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて小さくなるように形成されており、
    前記投入機構は、
    投入室と、
    前記投入室内に設けられ、前記スクリュー体と同軸回転する羽根体とを備え、
    前記投入室は、
    前記ケーシングの前記入口側端部に隣接する第1壁部と、
    前記第1壁部と対向する第2壁部と、
    前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられる側壁部と、を有しており、
    前記側壁部には、前記固液混合原料を前記投入室内に投入するための投入口が形成されており、
    前記第1壁部には、前記ケーシング内と連通する連通孔が形成されており、
    前記羽根体は、前記第1壁部と前記第2壁部との間に密に配置され、
    前記スクリュー体の前記スクリュー軸と同軸回転する軸部と、
    弾性材料で形成されており、前記軸部の外周に固定されている複数枚の羽根部と、を有しており、
    前記羽根体が回転することに伴って、前記複数枚の羽根部のうちの少なくとも1枚が前記側壁部に当接して弾性変形し、前記側壁部と、前記羽根部と、前記第1壁部と、前記第2壁部との間に形成される空間の容積を小さくすることによって、当該空間内に収容される前記固液混合原料を押圧し、前記連通孔を介して前記ケーシング内に送り出す、
    スクリュー脱液機。
  2. 前記バレルは、第1部材と第2部材とを含む複数の部材に分割可能であり、
    前記第1部材は、前記バレルの軸心に沿って分割された前記バレルの外周面の一部であり、
    前記第2部材は、前記バレルの軸心に沿って分割された前記バレルの外周面の他の一部である、
    請求項1に記載のスクリュー脱液機。
  3. 前記側壁部は異形円筒状であり、
    前記側壁部の軸心は、前記羽根体の前記軸部に対して偏心する位置に設けられている、
    請求項1又は2に記載のスクリュー脱液機。
  4. 前記スクリュー体は、その軸方向において、前記ケーシングの入口側に配置される第1部分と、前記第1部分よりも前記ケーシングの出口寄りに配置される第2部分と、を含む複数の部分に分割可能であり、
    前記第2部分のスクリュー軸の平均溝深さは、前記第1部分のスクリュー軸の平均溝深さよりも浅く、
    前記第2部分のスクリュー羽根の平均間隔は、前記第1部分のスクリュー羽根の平均間隔よりも小さい、
    請求項1からのいずれか一項に記載のスクリュー脱液機。
  5. 前記スクリュー脱液機は、
    前記ケーシングの前記出口側端部を閉塞するダイ板であって、少なくとも外周縁部が弾性材料で形成されている前記ダイ板をさらに備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載のスクリュー脱液機。
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