JP6345149B2 - スクリュー脱液機 - Google Patents
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Description
(スクリュー脱液機2の全体構成;図1〜図3)
図1に示すスクリュー脱液機2は、固液混合原料(例えば、汚泥等)から液体を分離するために用いられるスクリュー脱液機である。以下では、固液混合原料のことを単に原料と呼ぶ場合がある。図1〜図3に示すように、スクリュー脱液機2は、ケーシング4と、スクリュー体6と、投入機構8と、駆動機構10と、軸受部12、14と、ダイ板16と、排出トレイ18とを備えている。なお、理解の容易のために、図2では、ケーシング4と、投入機構8の一部(具体的には、ホッパー90及び投入室100)を断面で表している。同様の理由で、図3では、ホッパー90(図1、図2参照)の図示を省略している。
図2に示すように、ケーシング4は、バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40と、を備えている。バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40とは、いずれも円筒状に形成されている。図2及び図4に示すように、バレル20と、ろ過布30と、ろ過膜体40とは、内側からこの順で重ね合わせられている。即ち、バレル20の内周面は、ろ過布30及びろ過膜体40によって覆われている。
図2に示すように、スクリュー体6は、ケーシング4内に配置されている。スクリュー体6は、ケーシング4と同心状に配置されるスクリュー軸6aと、スクリュー軸6aの外周に固定される螺旋状のスクリュー羽根6bと、を備える。図2及び図4に示すように、スクリュー羽根6bの外周縁部は、ケーシング4の内周面(即ち、ろ過膜体40)に近接する位置に配置される。図2に示すように、スクリュー軸6aは、その溝深さが、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて浅くなるように形成されている。スクリュー軸6aは、その軸径が、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて大きくなるように形成されていると言い換えてもよい。スクリュー羽根6bは、その間隔が、ケーシング4の入口側端部4aから出口側端部4bに向けて小さくなるように形成されている。
図1に示す投入機構8は、固液混合原料をケーシング4内に投入するための機構である。投入機構8は、ケーシング4の入口側端部4aに隣接して配置されている。投入機構8は、ホッパー90と、投入室100とを備えている。
図1に示す駆動機構10は、スクリュー体6を回転させるための動力機構である。駆動機構10は、第1プーリー150と、第2プーリー160と、モーター170と、ベルト180と、を備える。第1プーリー150には、スクリュー軸6aが固定されている。第2プーリー160は、モーター170に固定されている。ベルト180は、第1プーリー150及び第2プーリー160に架設されている。ベルト180は、第2プーリー160の回転力を第1プーリー150に伝達する。従って、モーター170を駆動させると、第2プーリー160及び第1プーリー150が回転し、第1プーリー150に固定されているスクリュー体6が回転する。スクリュー体6が回転することにより、上記の投入機構8の羽根体120も同軸回転する。また、ケーシング4内に投入された固液混合原料は、ケーシング4の出口側端部に向けて輸送される。スクリュー脱液機2の動作については後で詳しく説明する。
上記の通り、軸受部12は、投入室100の第2壁部106の外側に固定されている(図2参照)。軸受部12は、スクリュー軸6aの一端側(具体的には、回転軸51)を回転可能に支持する。また、軸受部14は、ケーシング4の出口側に設けられている。軸受部14は、スクリュー軸6aの他端側(具体的には、回転軸87)を回転可能に支持する。
図9に示すように、ダイ板16は、ケーシング4の出口側端部4bを閉塞する部材である。ダイ板16は、本体部190と、鍔部192と、を備える。本体部190は、金属で形成されている円板状部材である。本体部190は、ケーシング4の出口側端部4b近傍に固定されている。本体部190の径は、ケーシング4の内径よりも小さい。鍔部192は、本体部190のケーシング4寄りの面、及び、本体部190の外周縁部を覆うように形成されている円板状部材である。鍔部192は、ゴム、樹脂等の弾性材料で形成されている。鍔部192を含むダイ板16の径は、ケーシング4の内径とほぼ同じか、やや大きい。即ち、ダイ板16は、外周縁部が弾性材料で形成された構成を有する、と言い換えることができる。
上記の構成を有するスクリュー脱液機2の動作について説明する。本実施例のスクリュー脱液機2を用いて固液混合原料の脱液処理を行う場合、作業者は、まず、モーター170を駆動させる。モーター170が駆動すると、第2プーリー160及び第1プーリー150が回転する。これに伴い、スクリュー体6がスクリュー軸6aを中心に回転する。スクリュー体6の回転に伴い、投入室100内の羽根体120も軸部122を中心に回転する。
4:ケーシング
4a:入口側端部
4b:出口側端部
6:スクリュー体
6a:スクリュー軸
6b:スクリュー羽根
8:投入機構
10:駆動機構
12:軸受部
14:軸受部
16:ダイ板
18:排出トレイ
20:バレル
21:液抜き孔
22:第1バレル部材
24:第2バレル部材
30:ろ過布
32:第1布部材
34:第2布部材
40:ろ過膜体
41:液抜き孔
42:第1膜部材
44:第2膜部材
47:おさえ板
50:第1スクリュー部分
60:第2スクリュー部分
70:第3スクリュー部分
80:第4スクリュー部分
90:ホッパー
100:投入室
102:投入口
104:第1壁部
106:第2壁部
108:側壁部
110:連通孔
120:羽根体
122:軸部
124a〜124f:羽根部
130:空間
190:本体部
192:鍔部
Claims (5)
- 円筒状のケーシングと、
前記ケーシングの内側に配置されるスクリュー体であって、前記ケーシングと同心状に配置されるスクリュー軸と、前記スクリュー軸の外周に固定される螺旋状のスクリュー羽根と、を有する、前記スクリュー体と、
前記ケーシング内に投入された固液混合原料を前記ケーシングの出口側端部に向けて輸送するように前記スクリュー体を回転させる駆動機構と、
前記ケーシングの入口側端部に配置されており、前記固液混合原料を前記ケーシング内に投入するための投入機構と、
を備えており、
前記ケーシングは、
多数個の液抜き孔が形成された円筒状のバレルと、
弾性材料で形成されており、多数個の液抜き孔が形成されており、前記バレルの内周面を覆うろ過膜体と、
を有しており、
前記スクリュー軸は、溝深さが、前記ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて浅くなるように形成されており、
前記スクリュー羽根は、その間隔が、前記ケーシングの入口側端部から出口側端部に向けて小さくなるように形成されており、
前記投入機構は、
投入室と、
前記投入室内に設けられ、前記スクリュー体と同軸回転する羽根体とを備え、
前記投入室は、
前記ケーシングの前記入口側端部に隣接する第1壁部と、
前記第1壁部と対向する第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられる側壁部と、を有しており、
前記側壁部には、前記固液混合原料を前記投入室内に投入するための投入口が形成されており、
前記第1壁部には、前記ケーシング内と連通する連通孔が形成されており、
前記羽根体は、前記第1壁部と前記第2壁部との間に密に配置され、
前記スクリュー体の前記スクリュー軸と同軸回転する軸部と、
弾性材料で形成されており、前記軸部の外周に固定されている複数枚の羽根部と、を有しており、
前記羽根体が回転することに伴って、前記複数枚の羽根部のうちの少なくとも1枚が前記側壁部に当接して弾性変形し、前記側壁部と、前記羽根部と、前記第1壁部と、前記第2壁部との間に形成される空間の容積を小さくすることによって、当該空間内に収容される前記固液混合原料を押圧し、前記連通孔を介して前記ケーシング内に送り出す、
スクリュー脱液機。 - 前記バレルは、第1部材と第2部材とを含む複数の部材に分割可能であり、
前記第1部材は、前記バレルの軸心に沿って分割された前記バレルの外周面の一部であり、
前記第2部材は、前記バレルの軸心に沿って分割された前記バレルの外周面の他の一部である、
請求項1に記載のスクリュー脱液機。 - 前記側壁部は異形円筒状であり、
前記側壁部の軸心は、前記羽根体の前記軸部に対して偏心する位置に設けられている、
請求項1又は2に記載のスクリュー脱液機。 - 前記スクリュー体は、その軸方向において、前記ケーシングの入口側に配置される第1部分と、前記第1部分よりも前記ケーシングの出口寄りに配置される第2部分と、を含む複数の部分に分割可能であり、
前記第2部分のスクリュー軸の平均溝深さは、前記第1部分のスクリュー軸の平均溝深さよりも浅く、
前記第2部分のスクリュー羽根の平均間隔は、前記第1部分のスクリュー羽根の平均間隔よりも小さい、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリュー脱液機。 - 前記スクリュー脱液機は、
前記ケーシングの前記出口側端部を閉塞するダイ板であって、少なくとも外周縁部が弾性材料で形成されている前記ダイ板をさらに備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載のスクリュー脱液機。
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