JP6344797B2 - 回路基板モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、電気回路が形成され、コイルの巻線が表面実装された回路基板モジュールに関するものである。
たとえば、電源装置の電気回路が形成された回路基板には、特許文献1および特許文献2のように、チョークコイルやトランスなどのコイルが実装されたものがある。
特許文献1では、プリント基板にコイルの巻線が表面実装されている。詳しくは、巻線は、プリント基板の板面と平行な板状に形成されている。巻線の巻回部から外側へ引き出された複数の固定用突部と接続部が、プリント基板の上面にはんだ付けされている。接続部は、巻線の両端に設けられ、プリント基板と巻線とを電気的に接続する。巻線に鎖交する磁束の磁路を形成するコアは、プリント基板に形成された貫通孔内に設置されている。
特許文献2では、トランスの一次側コイル導体が、プリント基板に形成されている。トランスの二次側コイル導体は、板状に形成されていて、上下一対で設けられている。一対の二次側コイル導体の間にプリント基板を挟んで、一対の二次側コイル導体の端部がねじ止めされている。また、プリント基板および一対の二次側コイル導体は、ばね部材により筐体に押し付けられている。
特開2013−219093号公報 特開2014−90523号公報
コイルの巻線に電流が流れると、巻線で熱が発生して、巻線の温度が上昇する。特に、電源装置などで用いられるコイルの巻線には、大電流が流れるため、通電時に巻線での発熱量が多くなり、巻線の温度が高くなる。巻線の温度が過度に高くなると、コイルの特性の変動や性能の劣化を生じるおそれがある。
本発明の課題は、コイルの巻線で発生する熱を効率よく放熱することができる回路基板モジュールを提供することである。
本発明の回路基板モジュールは、電気回路が形成されたプリント基板と、このプリント基板に表面実装されたコイルの巻線と、プリント基板を貫通するように設置され、巻線に鎖交する磁束の磁路を形成するコアとを備えている。巻線は、帯状の板材から成り、コイル状に巻回された巻回部と、電流を入出力する入出力端子部とを有している。巻回部では、板材の板面がプリント基板の板面と平行になっている。巻回部の1巻目はプリント基板と平行に巻回され、当該1巻目の直上に上下方向に所定の間隔をおいて、巻回部の2巻目がプリント基板と平行に巻回されている。一対の入出力端子部は、巻線の両端部にあって、巻回部から外側側方に向かって引き出されている。入出力端子部では、板材の板面がプリント基板の板面と平行で、かつ各入出力端子部の下面が同一平面内にある。各入出力端子部は、コアに対して一方の側でプリント基板に設けられたパターンに表面実装され、巻回部の1巻目の一部は、コアに対して他方の側でプリント基板に設けられたパターンに表面実装されている。
本発明によると、巻線が帯状の板材から成り、その板材の板面がプリント基板の板面と平行になるように巻回されているので、巻線の表面積が広くなっている。また、巻線の入出力端子部と巻回部とがプリント基板に表面実装されているので、巻線とプリント基板の接続面積が広くなっている。このため、コイルの巻線に電流が流れたときに、巻線で発生した熱を、巻線の広い表面から外部へ効率よく放熱することができる。また、巻線で発生した熱を、入出力端子部と巻回部とからプリント基板に効率よく伝えて、プリント基板に拡散した後、外部へ放熱することができる。
また、本発明では、上記回路基板モジュールにおいて、コアは、プリント基板の板面と平行な方向から見て、E字形に形成された第1コア部材とI字形に形成された第2コア部材とから構成され、第1コア部材に下方へ突出するように設けられた3つの脚部のうち、中央の脚部が巻線の巻回部の内側を貫通していて、第1コア部材および第2コア部材と上下に重ならない巻回部の1巻目の一部が、プリント基板に設けられたパターンに表面実装されていてもよい。
また、本発明では、上記回路基板モジュールにおいて、コアは、プリント基板の板面と垂直な方向から見て矩形状に形成され、前記方向から見て、コアの一方の長辺より外側で、巻線の入出力端子部がプリント基板に設けられたパターンに表面実装され、コアの他方の長辺より外側で、巻回部の1巻目の一部がプリント基板に設けられたパターンに表面実装されていてもよい。
また、本発明では、上記回路基板モジュールにおいて、プリント基板の上面に、巻線の入出力端子部と巻回部の1巻目の一部とをそれぞれ表面実装する複数の上側パターンを設け、プリント基板の下面に、上側パターンの少なくとも1つと上下に対向するように、少なくとも1つの下側パターンを設け、上下に対向する上側パターンおよび下側パターンを貫通するように、プリント基板に貫通導体を設けてもよい。
また、本発明では、上記回路基板モジュールにおいて、巻線は、プリント基板の上面に表面実装され、プリント基板の下面に、放熱部材を取り付けてもよい。
さらに、本発明では、上記回路基板モジュールにおいて、プリント基板の下面に設けられた下側パターンと放熱部材との間に、伝熱性および絶縁性を有する伝熱絶縁部材を設けてもよい。
本発明によれば、コイルの巻線で発生する熱を効率よく放熱することができる回路基板モジュールを提供することが可能となる。
本発明の実施形態による回路基板モジュールの分解斜視図である。 図1の回路基板モジュールの組立状態を示した斜視図である。 図1の回路基板モジュールの組立状態を示した斜視図である。 図2および図3の巻線の周辺部分を示した平面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 図1のプリント基板の貫通孔の周辺部分を上方から見た斜視図である。 図1のプリント基板の貫通孔の周辺部分を下方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、本発明の実施形態による回路基板モジュール1の分解斜視図である。図2および図3は、回路基板モジュール1の組立状態を示した斜視図である。図2では、回路基板モジュール1の一方の短辺側から見た状態を示し、図3では、回路基板モジュール1の他方の短辺側から見た状態を示している。図4は、図2および図3の巻線3の周辺部分を示した平面図である。図5は、図4のA−A断面図である。図6は、図4のB−B断面図である。図7は、図4のC−C断面図である。図8は、図1のプリント基板2の貫通孔2hの周辺部分を上方から見て拡大した斜視図である。図9は、図1のプリント基板2の貫通孔2hの周辺部分を下方から見て拡大した斜視図である。
回路基板モジュール1は、例えば、電気自動車(またはハイブリッドカー)などに搭載されるスイッチング電源装置で用いられる。回路基板モジュール1には、図1に示すように、プリント基板2、巻線3、コア4、ボビン5、および放熱筐体6が含まれている。
プリント基板2は、図1〜図3に示すように、上方から見て矩形状に形成されている。プリント基板2の上面には、電気回路が形成され、電子部品(図示省略)が実装されている。図示していないが、プリント基板2の下面にも、電気回路が形成され、電子部品が実装されている。図1および図4に示すように、プリント基板2には、上方から見て矩形状の貫通孔2hが形成されている。この貫通孔2h内には、後述するようにコア4が設置される(図4など)。
巻線3は、たとえばチョークコイルの巻線であり、銅などの金属製の帯状の板材から成る。巻線3は、コイル状に巻回された巻回部3aと、電流を入出力する入出力端子部3b、3cとを有している。巻回部3aでは、板材の板面がプリント基板2の板面と平行になるように、該板材が複数回(2回)巻回されている。詳しくは、図1〜図3などに示すように、巻回部3aの1巻目がプリント基板2と平行に巻回され、該1巻目の直上に上下方向に所定の間隔をおいて、巻回部3aの2巻目がプリント基板2と平行に巻回されている。
入出力端子部3b、3cは、巻線3の両端部にあって、巻回部3aから外側側方に向かって引き出されている。入出力端子部3b、3cにおいても、板材の板面はプリント基板2の板面と平行になっている。入出力端子部3b、3cの下面は、同一平面内にある。入出力端子部3b、3cのうち、一方から巻線3に対して電流が入力され、該巻線3を流れた電流が他方から出力される。
図2〜図7に示すように、巻線3は、貫通孔2hを跨ぐようにプリント基板2上に載置されて、プリント基板2の上面に表面実装されている。
詳しくは、図1および図8に示すように、プリント基板2の上面において、貫通孔2hの短手方向の両側近傍には、パターン2a、2b、2cがそれぞれ形成されている。各パターン2a、2b、2cは、銅箔から成り、プリント基板2を構成する絶縁基体から露出している。パターン2aは、プリント基板2の長手方向の一方の端部に形成されている。パターン2b、2cは、プリント基板2の貫通孔2hより中心側に形成されている。パターン2aの面積は、パターン2b、2cの面積より広くなっている。
図2、図4、および図6に示すように、巻線3の一方の入出力端子部3bがパターン2b上にはんだ付けされ、他方の入出力端子部3cがパターン2c上にはんだ付けされている。また、図3、図4、および図7に示すように、巻回部3aの一部3a’がパターン2a上にはんだ付けされている。つまり、巻線3の入出力端子部3b、3cが、プリント基板2の上面にあるパターン2b、2cに表面実装されているとともに、巻回部3aの一部3a’が、プリント基板2の上面にあるパターン2aに表面実装されている。したがって、巻回部3aは、入出力端子部3b、3cとは別の箇所でプリント基板2に表面実装されていることになる。図2〜図7では、はんだの図示を省略している。
パターン2a、2b、2cは、巻線3を表面実装するためのランドである。プリント基板2には、巻線3に対して電流を入出力するための図示しない配線パターンが形成されていて、該配線パターンはパターン2b、2cと接続されている。その配線パターンとパターン2b、2cを介して巻線3に大電流が流れる。
図6、図7、および図9に示すように、プリント基板2の上面のパターン2a、2b、2cとそれぞれ上下に対向するように、プリント基板2の下面にはパターン2d、2e、2fが形成されている。各パターン2d、2e、2fは、銅箔から成り、プリント基板2を構成する絶縁基体から露出している。各パターン2d、2e、2fは、プリント基板2の熱を外部へ放熱する。パターン2d、2e、2fを、電気回路の配線として用いてもよい。
図7〜図9に示すように、上下に対向するパターン2aとパターン2dを貫通するように、プリント基板2には複数のサーマルビア2vが形成されている。各サーマルビア2vの内側には、銅などのめっきが施されている。各サーマルビア2vは、パターン2a、2dを熱的および電気的に接続する。
図6、図8、および図9に示すように、上下に対向するパターン2bとパターン2eを貫通するように、プリント基板2には複数のサーマルビア2xが形成され、かつ銅ピン7bが埋め込まれている。各サーマルビア2xの内側には、銅などのめっきが施されている。各サーマルビア2xと銅ピン7bは、パターン2b、2eを熱的および電気的に接続する。
また、上下に対向するパターン2cとパターン2fを貫通するように、プリント基板2には複数のサーマルビア2yが形成され、かつ銅ピン7cが埋め込まれている。各サーマルビア2yの内側には、銅などのめっきが施されている。各サーマルビア2yと銅ピン7cは、パターン2c、2fを熱的および電気的に接続する。
パターン2a、2b、2cは、本発明の「上側パターン」の一例である。パターン2d、2e、2fは、本発明の「下側パターン」の一例である。サーマルビア2v、2x、2yと銅ピン7b、7cは、本発明の「貫通導体」の一例である。
コア4は、図1に示すように、プリント基板2と平行な方向から見て、E字形に形成されたコア(以下「Eコア」という。)4aと、I字形に形成されたコア(以下「Iコア」という。)4bの、2個1対で構成されている。プリント基板2に対して垂直な方向から見ると、Eコア4aとIコア4bは矩形状に形成されている。Eコア4aとIコア4bは、フェライトまたはアモルファス金属などの磁性体から成る。Eコア4aは、下方へ突出するように、3つの脚部4m、4L、4rを有している。Eコア4aは、本発明の「第1コア部材」の一例である。Iコア4bは、本発明の「第2コア部材」の一例である。
ボビン5は、合成樹脂製で枠状に形成されている。ボビン5の下部には、側方へ向かって突出するフランジ部5fが形成されている。ボビン5は、図2〜図7に示すように、Eコア4aの中央の脚部4mの周囲に装着される。
Eコア4aの中央の脚部4mにボビン5を装着した後、プリント基板2の上方からEコア4aの各脚部4m、4L、4rを貫通孔2h内に嵌入させる。このとき、図2〜図5および図7に示すように、中央の脚部4mとボビン5を巻線3の巻回部3aの内側に貫通させる。また、他の脚部4L、4rを巻線3の巻回部3aと、貫通孔2hの長手方向の端部との間に貫通させる。そして、プリント基板2の下方からIコア4bをEコア4aの脚部4m、4L、4rに組み合わせて、図示しない固定手段により、Iコア4bとEコア4aをプリント基板2に固定する。これにより、コア4が組み立てられて、コア4が巻線3に鎖交する磁束の磁路を形成する。
上記のようにコア4を組み立てた状態で、図4に示すように、上方から見て、Eコア4aの一方の長辺4cより外側(左側)で、巻線3の入出力端子部3b、3cがプリント基板2上のパターン2b、2cにそれぞれ表面実装されている。また、Eコア4aの他方の長辺4dより外側(右側)で、巻線3の巻回部3aの1巻目の一部3a’がプリント基板2上のパターン2aに表面実装されている。
図4、図6、および図7に示すように、巻線3の入出力端子部3b、3cおよび巻回部3aの1巻目の一部3a’は、Eコア4aおよびIコア4bと上下に重ならない位置にある。つまり、入出力端子部3b、3cと巻回部3aの1巻目の一部3a’は、コア4a、4bと上下に重ならないように、プリント基板2に表面実装されている。
図5および図7に示すように、Eコア4aの中央の脚部4mと巻線3の巻回部3aの間には、ボビン5が介在している。また、巻線3の巻回部3aとIコア4bとの間には、ボビン5のフランジ部5fが介在している。ボビン5は、巻線3とコア4a、4bを絶縁する。
図5に示すように、Eコア4aの中央の脚部4mとIコア4bの間には、直流重畳特性を高めるため、所定の大きさの隙間を設けている。これにより、チョークコイルを構成する巻線3に大電流を流したときでも、所定のインダクタンスを実現することができる。
放熱筐体6は、アルミニウムなどの金属製であり、ヒートシンクとして機能する。放熱筐体6の上部に、回路基板モジュール1が載置されて、図示しないねじにより固定される。つまり、回路基板モジュール1の下面に、放熱筐体6が取り付けられる。放熱筐体6は、本発明の「放熱部材」の一例である。
放熱筐体6には、図1、図5、および図7に示すように、Iコア4bを嵌入させるための凹部6kが形成されている。放熱筐体6の上方には、図示しない金属製のカバーが組み付けられる。このカバーと放熱筐体6によりスイッチング電源装置のケースが構成され、該ケースの内側に回路基板モジュール1が収納される。
図6および図7に示すように、プリント基板2の下面にあるパターン2d、2e、2fと、放熱筐体6の凹部6kの周囲にある上面6aとは、近接している。パターン2d、2e、2fと上面6aとの間には、伝熱性および絶縁性を有するシート状の伝熱絶縁部材8が挟み込まれている。プリント基板2の下面にある他の導体と放熱筐体6との間にも、伝熱絶縁部材8が挟み込まれている(図5〜図7参照)。
上記実施形態によると、巻線3が帯状の板材から成り、その板材の板面がプリント基板2の板面と平行になるように巻回されているので、巻線3の表面積が広くなっている。また、巻線3の入出力端子部3b、3cと巻回部3aの一部3a’とがプリント基板2に表面実装されているので、巻線3とプリント基板2の接続面積が広くなっている。
そのため、巻線3に大電流が流れて、巻線3の発熱量が多くなっても、巻線3で発生した熱を、巻線3の広い表面から外部へ効率よく放熱することができる。また、巻線3で発生した熱を、入出力端子部3b、3cと巻回部3aの一部3a’とからプリント基板2に効率よく伝えることができる。そして、その熱をプリント基板2に拡散してから、外部へ放熱することができる。
さらに、巻線3の入出力端子部3b、3cを除き、巻回部3aから板材を外側に引き出すことなく、巻回部3aの一部3a’をプリント基板2上に表面実装しているので、プリント基板2上の巻線3の実装領域を小さく抑えることができる。このため、プリント基板2および回路基板モジュール1の実装密度と回路設計の自由度を高めることが可能となる。
また、上記実施形態では、巻線3の入出力端子部3b、3cをプリント基板2の上面に設けたパターン2b、2cにそれぞれ表面実装し、巻回部3aの一部3a’をプリント基板2の上面に設けたパターン2aに表面実装している。然も、プリント基板2の上方から見て、コア4と重ならないように、コア4の一方の長辺4cより外側に、巻線3の入出力端子部3b、3cおよびパターン2b、2cを配置している。また、コア4と重ならないように、コア4の他方の長辺4dより外側に、巻線3の巻回部3aの一部3a’およびパターン2aを配置している。
そのため、巻線3で発生した熱を、コア4と重ならない入出力端子部3b、3cや巻回部3aの一部3a’から、プリント基板2のパターン2b、2c、2aに効率よく伝えることができる。つまり、巻線3の熱を偏らない3カ所からプリント基板2に伝えることができるので、熱をプリント基板2に効率よく拡散させることもできる。また、巻線3で発生した熱を、コア4と重ならない巻回部3aの部分から外部へ効率よく放熱することができる。さらに、コア4と干渉することなく、巻線3の巻回部3aや入出力端子部3b、3cをプリント基板2に容易に表面実装することができる。
また、上記実施形態では、プリント基板2の上面の各パターン2a、2b、2cと上下に対向するように、プリント基板2の下面にパターン2d、2e、2fを設けている。また、上下に対向するパターン2a〜2f同士を、プリント基板2を貫通するサーマルビア2v、2x、2yや銅ピン7b、7cで接続している。
そのため、巻線3で発生した熱を、入出力端子部3b、3cと巻回部3aの一部3a’から、プリント基板2の上面の各パターン2a、2b、2cとサーマルビア2v、2x、2yまたは銅ピン7b、7cを介して、下面の各パターン2d、2e、2fに効率よく伝えることができる。つまり、巻線3で発生した熱を、コア4の短手方向の両側に分散してプリント基板2に効率よく伝えて、プリント基板2の下面へ拡散することができる。
さらに、上記実施形態では、プリント基板2の下面に放熱筐体6を取り付け、プリント基板2の下面のパターン2d、2e、2fと放熱筐体6の上面6aとの間に、伝熱絶縁部材8を挟み込んでいる。このため、巻線3で発生した熱を、入出力端子部3b、3cと巻回部3aの一部3a’から、上面のパターン2a、2b、2c、サーマルビア2v、2x、2yまたは銅ピン7b、7c、下面のパターン2d、2e、2fの順に伝えた後、伝熱絶縁部材8を介して放熱筐体6に効率よく伝えることができる。
そして、その熱を放熱筐体6から外部に効率よく放熱することができる。また、プリント基板2に設けられた電気回路や巻線3が、放熱筐体6によって意図せず導通するのを、伝熱絶縁部材8により防止することができる。そして、巻線3の通電経路と放熱経路とをそれぞれ確実に形成することができる。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、プリント基板2の上面に2回巻回された巻線3を表面実装した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、3回以上巻回された巻線をプリント基板の上面に表面実装してもよい。また、プリント基板の表面層または内層にコイルの巻線をパターンにより形成し、このコイルパターンとプリント基板の上面(表面層)に表面実装された板材から成る巻線とを接続してもよい。さらに、プリント基板の下面にも、板材から成る巻線を表面実装したり、コイルパターンを形成したりしてもよい。
また、以上の実施形態では、上面と下面にパターン2a〜2fや電気回路が形成されたプリント基板2を例に示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、上面だけまたは上下両面と1つ以上の内層に、パターンや電気回路が形成されたプリント基板を用いてもよい。
また、以上の実施形態では、貫通導体としてサーマルビア2v、2x、2yと銅ピン7b、7cを用いた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、1つ以上のスルーホール、1つ以上のビア、または導電性と熱伝導性を有する金属体を、貫通導体としてプリント基板に設けて、上下に対向するパターンを接続してもよい。
また、以上の実施形態では、Eコア4aとIコア4bを組み合わせたコア4を例に示したが、本発明は、2つのEコアを組み合わせたコアを用いてもよい。
さらに、以上の実施形態では、車両用のスイッチング電源装置で用いられるチョークコイルの巻線3を表面実装した回路基板モジュール1に、本発明を適用した例を挙げた。然るに、本発明は、車両以外のスイッチング電源装置やその他の装置で用いられるトランスやチョークコイルの巻線を表面実装した回路基板モジュールに対しても適用することは可能である。
1 回路基板モジュール
2 プリント基板
2a、2b、2c パターン(上側パターン
2d、2e、2f パターン(下側パターン
2h 貫通孔
2v、2x、2y サーマルビア(貫通導体)
3 巻線
3a 巻回部
3a’ 巻回部の一部
3b、3c 入出力端子部
4 コア
4a Eコア(第1コア部材)
4b Iコア(第2コア部材)
4c Eコアの一方の長辺
4d Eコアの他方の長辺
6 放熱筐体(放熱部材)
7b、7c 銅ピン(貫通導体)
8 伝熱絶縁部材

Claims (6)

  1. 電気回路が形成されたプリント基板と、
    前記プリント基板に表面実装されたコイルの巻線と、
    前記プリント基板を貫通するように設置され、前記巻線に鎖交する磁束の磁路を形成するコアと、を備えた回路基板モジュールにおいて、
    前記巻線は、帯状の板材から成り、コイル状に巻回された巻回部と、電流を入出力する一対の入出力端子部とを有し、
    前記巻回部では、前記板材の板面が前記プリント基板の板面と平行になっており、
    前記巻回部の1巻目が前記プリント基板と平行に巻回され、当該1巻目の直上に上下方向に所定の間隔をおいて、前記巻回部の2巻目が前記プリント基板と平行に巻回されており、
    前記一対の入出力端子部は、前記巻線の両端部にあって、前記巻回部から外側側方に向かって引き出されており、
    前記入出力端子部では、前記板材の板面が前記プリント基板の板面と平行で、かつ各入出力端子部の下面が同一平面内にあり、
    前記各入出力端子部は、前記コアに対して一方の側で前記プリント基板に設けられたパターンに表面実装され、
    前記巻回部の1巻目の一部は、前記コアに対して他方の側で前記プリント基板に設けられたパターンに表面実装されている、ことを特徴とする回路基板モジュール。
  2. 請求項1に記載の回路基板モジュールにおいて、
    前記コアは、前記プリント基板の板面と平行な方向から見て、E字形に形成された第1コア部材とI字形に形成された第2コア部材とから構成され、
    前記第1コア部材に下方へ突出するように設けられた3つの脚部のうち、中央の脚部が前記巻線の巻回部の内側を貫通していて、
    前記第1コア部材および前記第2コア部材と上下に重ならない前記巻回部の1巻目の一部が、前記プリント基板に設けられたパターンに表面実装されている、ことを特徴とする回路基板モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回路基板モジュールにおいて、
    前記コアは、前記プリント基板の板面と垂直な方向から見て矩形状に形成されていて、
    前記方向から見て、
    前記コアの一方の長辺より外側で、前記巻線の前記入出力端子部が前記プリント基板に設けられたパターンに表面実装され、
    前記コアの他方の長辺より外側で、前記巻回部の1巻目の一部が前記プリント基板に設けられたパターンに表面実装されている、ことを特徴とする回路基板モジュール。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回路基板モジュールにおいて、
    前記プリント基板の上面に、前記巻線の前記入出力端子部と前記巻回部の1巻目の一部とをそれぞれ表面実装する複数の上側パターンを設け、
    前記プリント基板の下面に、前記上側パターンの少なくとも1つと上下に対向するように、少なくとも1つの下側パターンを設け、
    前記上下に対向する前記上側パターンおよび前記下側パターンを貫通するように、前記プリント基板に貫通導体を設けた、ことを特徴とする回路基板モジュール。
  5. 請求項4に記載の回路基板モジュールにおいて、
    前記巻線は、前記プリント基板の上面に表面実装され、
    前記プリント基板の下面に、放熱部材を取り付けた、ことを特徴とする回路基板モジュール。
  6. 請求項5に記載の回路基板モジュールにおいて、
    前記プリント基板の下面に設けられた前記下側パターンと前記放熱部材との間に、伝熱性および絶縁性を有する伝熱絶縁部材を設けた、ことを特徴とする回路基板モジュール。
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