図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の実施例の上述及び他の特徴は明確になる。なお、これらの実施方式(実施態様)は例示だけであり、本発明についての限定ではない。当業者が容易に本発明の原理及び実施方式を理解し得るために、本発明の実施方式では、LTEシステム中のCQI index表、及び、変調及びTBSインデックス表の構成を例として説明を行っているが、理解できるのは、本発明の実施例は、上述システムに限定されず、CQI index表、及び、変調及びTBSインデックス表の構成に関する他のシステムにも適用し得るということである。
本発明の実施例では、より高い次数の変調方式、例えば、256QAM変調をサポートするために、標準に1つの新しい"CQI index表"(表1に対応する。)を増加させることができ、該表は、元にある3種類の変調方式(QPSK、16QAM、及び64QAM)の符号化変調レベル(4ビットCQI表中の行の形式と表現される。)を減少させ、また、256QAM変調に対応する符号化変調レベルを増加させることができ、即ち、総数は、依然として、16である。それ相応に、1つの新しいPDSCH用の"変調及びTBSインデックス表"(表2に対応する。)及び/又は1つの新しいPUSCH用の"変調及びTBSインデックス表"(表3に対応する。)を増加させて、新しい"CQI index表"に対応させても良い。また、伝送ブロックサイズの表(表4を参照する。)は、若干の行を増加させることが必要であり、これにより、新しく増加された256QAM変調の符号化変調スキームをサポートし得るようになる。これにより、"4ビットCQI表"及び"変調及びTBSインデックス表"の各々は、選択可能な2つの表があり、1つは、従来標準中の対応する表であり、もう1つは、チャネル品質がとても高いUEだけのために設計された、256QAM変調をサポートし得るUEが使用する表であり、本発明の実施例では「新表」と称される。
本実施例の方法により、CQI index及びIMCSをキャリーするビット数を保ったままで、基地局がUEのために異なるCQI index表及び/又は変調及びTBSインデックス表を構成し、これにより、より次数の変調方式をサポートすることができる。
本実施例の方法をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例に基づいて本実施例の方法について説明する。
本発明の実施例はチャネル品質指示(CQI)の構成方法を提供する。図1は該方法のフローチャートであり、図1に示すように、該方法は下記のステップを含む。
ステップ101:基地局(eNB)が、チャネル品質指示インデックス(CQI index)表の指示情報により、UEのためにCQI index表を構成し、これにより、前記UEが、前記指示情報に基づいて、構成されたCQI index表を確定し、また、構成されたCQI index表を用いて、計算したプリコーディング行列指示(PMI)及びランク指示(RI)に基づいて、CQI indexを計算する。
本実施例の1つの実施方式では、上述のCQI index指示情報は、RRCシグナリングによりキャリーされても良く、例えば、該RRCシグナリングは、PUCCH伝送の構成用の共通情報エレメントによりキャリーされても良く、RRC共通シグナリングと称され、又は、PUCCH伝送を構成用のユーザ専用情報エレメントによりキャリーされても良く、RRC専用シグナリングと称される。以下、例一及び例二により、PUCCH-ConfigCommon情報エレメント(RRC共通シグナリング)で上述のCQI index表の指示情報をキャリーする方式について説明する。
例一
本例では、eNBは、RRC層の共通シグナリングに、"CQI index表"を構成するためのシグナリングを追加しても良い。これにより、"変調及びTBSインデックス表"も、それ相応に陰的に(implicitly)構成され、即ち、新旧"CQI index表"及び新旧"変調及びTBSインデックス表"の使用は一致性を有する。ここで、RRC共通シグナリングにより構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、下り伝送用にのみ限定されても良く、又は、下り伝送及び上り伝送の両方に用いられても良い。また、この種類の方法により構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、PCell(プライマリーセル)にのみ用いられても良く、又は、PCell及びSCell(セカンダリーセル)の両方に用いられても良い。
そのうち、RRC共通シグナリングを採用しているため、この種類の方法により構成された"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"は、セル専用(Cell-specific)のものであり、即ち、セル中のすべてのユーザにより採用され得る。
本例では、情報エレメント(Information Element)PUCCH-ConfigCommonに新しいシグナリングを追加することで、構成されたCQI index表を指示することができる。以下は、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonの構成である。
(外1)
そのうち、"NewCQITable-r12"は、新しく増加されたシグナリングである。該シグナリングは、オプションの構成(OPTIONAL)であり、その対応するのが"ENUMERATED{true}"であれば、新しい"CQI index表"を使用するように構成し、該シグナリングが情報エレメントPUCCH-ConfigCommonに含まれない場合、元の(旧)"CQI index表"を使用するように構成する。そのうち、"Need OR"の意味は、従来規格と同じであるため、ここでは詳しい説明を省略する。以下、同様である。
本例の1つの実施方式では、該情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれて、ブロードキャストシグナリングによりキャリーされても良い。例えば、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonが情報エレメントRadioResourceConfigCommonSIBに含まれても良く、また、情報エレメントRadioResourceConfigCommonSIBが情報エレメントSystemInformationBlockType2に含まれるので、CQI index表を構成するための情報は、ブロードキャストシグナリングによりキャリーされ得る。
本例のもう1つの実施方式では、該情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、RRC接続(Connection)の再構成のためのシグナリングに含まれて、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーされても良い。例えば、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、オプションで、情報エレメントRadioResourceConfigCommonに含まれても良い。情報エレメントRadioResourceConfigCommonは、情報エレメントMobilityControlInfoに含まれる。情報エレメントMobilityControlInfoは、通常、切り替え(handover)のために用いられ、オプションで、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれ、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のためのものであり、よって、CQI index表の構成用の情報は、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーされ得る。
本例から分かるように、"CQI index表"が本実施例に記載の方法で構成されれば(対応する"変調及びTBSインデックス表"が間接的に構成される。)、この種類の構成は、セル専用のものである。構成情報は、ブロードキャストシグナリングにより構成されても良く、RRC接続の再構成シグナリングにより構成されても良い。この種類の場合、1つのセルにおけるすべてのUEの"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"の構成はすべて同じである。
例二
LTE Release 11及Release 10では、PCellのみがユーザにPUCCHを送信することができ、SCellがユーザにPUCCHを送信することができない。Release 12では、SCellもPUCCH伝送をサポートすることができれば、本実施例の方法で"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"を構成することができる。本例では、eNBは、RRC層の共通シグナリングに、SCellが使用する"CQI index表"を構成するためのそれ相応のシグナリングを追加しても良い。それ相応の"変調及びTBSインデックス表"も間接的に構成される。この種類の方法で構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、下り伝送にのみ用いられても良く、又は、下り伝送及び上り伝送の両方に用いられても良い。
同様に、RRC共通シグナリングを採用しているため、この種類の方法で構成された"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"は、セル専用(Cell-specific)のものであり、即ち、すべての、該セルをSCellとするユーザにより採用され得る。
本例では、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonに新しいシグナリングを追加することで、構成されたCQI index表を指示することができる。以下は、上述のシグナリングが増加された情報エレメントPUCCH-ConfigCommonの構成である。
(外2)
そのうち、"NewCQITable-r12"は、新しく増加されたシグナリングである。該シグナリングは、オプションの構成であり、その対応するのが"ENUMERATED{true}"であれば、新"CQI index表"を使用するように構成し、該シグナリングが情報エレメントPUCCH-ConfigCommonに含まれない場合、原"CQI index表"を使用するように構成する。
本例では、該情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれて、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーされても良く、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれて、切り替える準備のためのシグナリングによりキャリーされても良い。
例えば、該情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、下記のように、情報エレメントRadioResourceConfigCommonSCell-r10に含まれても良い。
(外3)
本実施方式では、情報エレメントRadioResourceConfigCommonSCell-r10は、情報エレメントSCellToAddMod-r10に含まれても良い。1つ又は複数の情報エレメントSCellToAddMod-r10は、情報エレメントSCellToAddModList-r10を構成する。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10は、情報エレメントRRCConnectioneRconfiguration-v1020-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsはさらに層々に包まれ、最終的に情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のために用いられる。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-vl020-IEsに含まれる情報は、SCellの再構成のために用いられる。よって、CQI index表構成用情報は、RRC接続再構成用シグナリングによりキャリーされ得る。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10も、切り替え準備用情報エレメントAS-Configに含まれても良い。よって、CQI index表構成用情報は、ユーザ切り替え準備用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例から分かるように、"CQI index表"が本実施例に記載の方法で構成されれば(それ相応の"変調及びTBSインデックス表"が間接的に構成される。)、この種類の構成は、セル専用のものであり、即ち、すべての、該セルをSCellとするユーザはこの表を採用し得る。構成情報は、SCellに対して構成を行う時に、RRC接続再構成用シグナリングにより構成されても良い。また、ユーザ切り替え準備を行う時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交換されても良く、即ち、切り替え準備用シグナリングにより構成され得る。
以下、例三を用いて、PUCCH-ConfigDedicated-r12情報エレメント(RRC専用シグナリング)によって上述のCQI index表の指示情報をキャリーする方式について説明を行い、また、例四を用いて、PUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12情報エレメント(RRC専用シグナリング)によって、上述のように構成されたCQI index表の情報をキャリーする方式について説明を行う。
例三
本例では、eNBは、RRC層専用シグナリングに、"CQI index表"を構成するためのシグナリングを追加しても良い。これにより、"変調及びTBSインデックス表"も、それ相応に陰的に構成される。この種類の方法で構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、下り伝送用にのみ限定されても良いが、下り伝送及び上り伝送の両方に用いられても良い。この種類の方法で構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、PCellにのみ用いられても良く、PCell及びSCellの両方に用いられても良い。
そのうち、RRC専用シグナリングを採用しているため、この種類の方法で構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、ユーザ専用(UE-specific)のものであり、即ち、セル中の各ユーザは、自分の構成に基づいてそれ相応の表を採用し得る
本例では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedに、構成されたCQI index表を指示するための新しい情報エレメントを追加することができる。例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedに追加された新しい情報エレメントPUCCH-ConfigDedicated-r12により、構成されたCQI index表を指示することができる。
以下は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicated-r12の構成である。
(外4)
そのうち、"NewCQITable-r12"の意味は前述と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。
以下は、上述の情報エレメントPUCCH-ConfigDedicated-r12が追加された後の情報エレメントPhysicalConfigDedicatedの構成である。そのうち、"Need ON"の意味は従来規格と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。以下、同様である。
(外5)
本例の1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、情報エレメントRadioeRsourceConfigDedicatedに含まれる。情報エレメントRadioeRsourceConfigDedicatedは、情報エレメントRRCConnectionSetup-r8-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectionSetup-r8-IEsは、RRCConnectionSetupに含まれる。情報エレメントRRCConnectionSetupは、RRC接続の初期確立のために用いられる。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、RRC接続初期確立用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedも、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedに含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedは、切り替えのために用いられ、オプションで、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectioneReconfiguration-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のために用いられる。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、RRC接続再構成用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedはさらにRRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedに含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedは、情報エレメントRRCConnectionReestablishment-r8-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReestablishment-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReestablishmentに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReestablishmentは、RRC接続の再確立のために用いられる。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、RRC接続再確立用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedはさらに切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedに含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedは、情報エレメントAS-Configに含まれる。情報エレメントAS-Configは、切り替えの準備のために用いられる。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、切り替え準備用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例から分かるように、"CQI index表"が本実施例に記載の方法で構成されれば(それ相応の"変調及びTBSインデックス表"が間接的に構成される。)、この種類の構成は、UE専用のものであり、即ち、各UEは、自分の構成情報に基づいてそれ相応の表を採用することができる。構成情報は、RRC接続確立時に構成されても良く、RRC接続再構成時に構成されても良く、また、RRC接続再確立時に構成されても良い。さらに、ユーザ切り替え準備時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交互(交換)されても良い。
例四
本例では、例二と同様に、Release 12において、SCellがPUCCH伝送をサポートすることもできれば、本実施例の方法で"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"を構成することができる。例えば、eNBは、RRC層の専用シグナリングに、"CQI index表"を構成するためのシグナリングを追加しても良い。それ相応の"変調及びTBSインデックス表"は間接的に構成される。この種類の方法で構成された"CQI index表"及びそれ相応の"変調及びTBSインデックス表"は、下り伝送にのみ用いられても良く、下り伝送及び上り伝送の両方のために用いられても良い。
同様に、RRC専用シグナリングを採用しているため、この種類の方法で構成された"CQI index表"及び"変調及びTBSインデックス表"は、ユーザ専用(UE-specific)のものであり、即ち、各ユーザは自分の構成に基づいて、対応する表を採用することができる。
本例では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10に、構成されたCQI index表を指示するための新しいシグナリングを追加しても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10に、構成されたCQI index表を指示するための新しい情報エレメントPUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12を増加させても良い。
以下は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12の構成である。
(外6)
そのうち、"NewCQITable-r12"の意味は前述と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。
以下は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12が増加された情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10の構成である。
(外7)
本例の1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10に含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10は、オプションで、SCellToAddMod-r10に含まれる。1つ又は複数の情報エレメントSCellToAddMod-r10は、情報エレメントSCellToAddModList-r10を構成する。情報エレメントSCellToAddModList-r10は、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-vl020-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-vl020-IEsは更に層々に包まれ、最終的に情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続再構成用である。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-vl020-IEsに含まれる情報は、SCellを再構成するためである。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、RRC接続再構成用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、切り替え準備用シグナリングに含まれても良く、例えば、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10に含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10は、オプションで、SCellToAddMod-r10に含まれる。1つ又は複数の情報エレメントSCellToAddMod-r10は、情報エレメントSCellToAddModList-r10を構成する。情報エレメントSCellToAddModList-r10は、切り替え準備用情報エレメントAS-Configに含まれる。よって、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、切り替え準備用シグナリングによりキャリーされ得る。
本例から分かるように、"CQI index表"が本実施例に記載の方法で構成されれば(それ相応の"変調及びTBSインデックス表"が間接的に構成される。)、この種類の構成は、ユーザ専用のものであり、即ち、各ユーザは、自分の構成に基づいて、対応する表を採用することができる。構成情報は、SCell構成時に、RRC接続再構成用シグナリングによって構成されても良い。また、ユーザ切り替え準備時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交換されても良い。
例一乃至例四の説明では、使用可能な候補表が1つのみ(即ち、規格により提供された表以外に、1つのみの候補新表がある)ある場合を例としたが、本実施例は、これに限定されない。使用可能な候補表が複数ある時に、即ち、規格に複数のCQI index表及び複数の対応する変調及びTBSインデックス表が追加された場合でも、eNBは、上述のRRC共通シグナリング又は上述のRRC専用シグナリングにより、それ相応の表の順番号を指示することもできる。例えば、新しく増加されるシグナリングを、
NewCQITable-r12 ENUMERATED{0,1,2,3}
又は
NewCQITable-r12 ENUMERATED{0,1,2,3} Optional Need ON
という形式としても良い。
本実施例のもう1つの実施方式では、上述のCQI index表の指示情報は、媒体アクセス制御(MAC)シグナリングによりキャリーされても良い。以下、例五及び例六を用いて、MACシグナリングによって上述のCQI index表の指示情報をキャリーする方式について説明する。
例五
本例では、規格に2種類のみの"CQI index表"がサポートされれば(それ相応に、2種類の"変調及びTBSインデックス表"をサポートする)、1つの、ヘッダー情報のみがあるMACシグナリングによってCQI index表を指示しても良く、該ヘッダー情報には、指定LCIDが含まれている。eNBがUEのために該MACシグナリングを構成すれば、それは、そのうちの1つのCQI index表、例えば、新表を使用することを示し、eNBがUEのために該MACシグナリングを構成しない場合、それは、そのうちのもう1つのCQI index表、例えば、旧表を使用することを示す。
図2は、本実施例の方法におけるヘッダー情報のみがあるMACシグナリングの構成図である。図2に示すように、eNBは、1つの、指定LCIDを有するMAC PDU subheader(ヘッダー情報)を用いて、CQI index Table Command MAC control elementを定義する。そのうち、"R"は、予備ビットであり、0と設置され、"E"は、拡張域である。拡張域は、1つの標識(flag)であり、MAC Headerに他の域があるかどうかを指示するために用いられ、Eが1と設置されれば、少なくとも1つの他のR/R/E/LCID域があると示し、Eが0と設置されれば、1つのMAC SDU、1つのMAC control element、又はpadding startsが次の1つのオクテットにあることを示し、"LCID"は、それ相応のMAC CEがCQI index Table Command MAC CEであることを示す。
本例の1つの実施方式では、該CQI index Table Command MAC CE(MACシグナリング)を構成しているかどうかにより、どのCQI index表を選択するかを示す。例えば、eNBがUEのために該CQI index Table Command MAC CEを構成している場合、それは、該UEが下り伝送、或いは、下り伝送及び上り伝送において、新しい"CQI index表"を使用することを示し、そうでない場合、原"CQI index表"を使用することを示す。そのうち、上述のCQI index Table Command MAC CEを構成している時に、"変調及びTBSインデックス表"もそれ相応に間接的に構成されている。
例六
本例では、規格に2種類以上の"CQI index表"をサポートする場合(それ相応に、2種類以上"変調及びTBSインデックス表"をサポートする)、ヘッダー情報及び内容情報を含む1つのMACシグナリングによってCQI index表を指示しても良い。例五と同様に、該ヘッダー情報には、1つの指定LCIDを含み、それは、該MACシグナリングがCQI index表を指示するためのものであることを示すために用いられ、また、該内容情報には、構成されたCQI index表の順番号が含まれる。
図3は、本実施例の方法におけるMACシグナリングのヘッダー情報の構成図である。図3に示すように、eNBは、1つの指定LCIDを有するMAC PDU subheaderを用いて、CQI index Table Command MAC control elementを定義する。そのうち、"R"は、予備ビットであり、"0"と設置され、"E"は、拡張域であり、拡張域は、1つの標識であり、MAC Headerに他の域があるかどうかを指示するために用いられ、Eが1と設置されれば、それは、少なくとも1つの他のR/R/E/LCID域があることを示し、Eが0と設置されれば、それは、1つのMAC SDU、1つのMAC control element、又はpadding startsが次の1つのオクテットにあることを示し、"LCID"は、それ相応のMAC CEがCQI index Table Command MAC CEであることを示す。
図4は、本実施例の方法におけるMACシグナリングの内容情報の構成図である。図4に示すように、該MAC control element(内容情報)は、固定長さであり、図4に示すような1つのオクテット(octet)によって定義される。そのうち、"R"は予備ビットであり、0と設置され、"CQI Idx Tab"域は、基地局がUEのために構成した"CQI index表"の順番号を示すために用いられ、この域の長さは、表の総数により決定されても良く、例えば、使用可能な表の数がxであれば、この域が占用するビット数は、log2(x)であり、CQI Idx Tab域が占めるビット以外のビットはRビットであるとすると、Rビットは、トータルで8-log2(x)個を使用する。
本発明の実施例における方法により、eNBは、RRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングにより、UEのためにCQI index表を構成することで、UEは、eNBにより構成されたCQI index表に基づいてCQI indexを確定し、また、CQI情報をフィードバックすることができる。これにより、CQI index及びIMCSビット数を増加させることがないだけではなく、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
本発明の実施例は更にチャネル品質指示(CQI)の構成方法を提供し、該方法は、実施例1の方法に対応するUE側の処理である。図5は、該方法のフローチャートであり、図5に示すように、該方法は、下記のステップを含む。
ステップ501:UEがチャネル推定結果に基づいてPMI及びRIを計算し;
そのうち、UEが下りデータを受信する又は上り下りデータの伝送を行う過程では、UEは、通常の方法でチャネル推定を推定し、そして、チャネル推定の結果に基づいてPMI及びRIを計算することができる。その処理過程は、従来技術と同じであるため、ここでは詳しい説明が省略される。
ステップ502:前記UEが、受信した、基地局により送信されたCQI index表の指示情報に基づいて、基地局により前記UEのために構成されたCQI index表を確定し;
そのうち、eNBが実施例1の方法又は実施例5の方法でUEのために、使用する必要のあるCQI index表を構成した時に、UEは、受信した、上述のように構成されたCQI index表の情報をキャリーするシグナリング(例えば、RRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリング)に基づいて、使用する必要のある、構成されたCQI index表を確定することができる。
そのうち、上述のように構成されたCQI index表の情報をキャリーするシグナリングのフォーマット及びキャリー方式については、実施例1又は実施例5に既に詳細に説明していおり、その内容はここに合併されるため、ここでは詳しい説明が省略される。
ステップ503:前記UEが、構成されたCQI index表を用いて、前記PMI及びRIに基づいてCQI indexを計算し;
そのうち、使用する必要のあるCQI index表を確定して後に、UEは、通常の方法でCQI indexを計算することができる。その処理過程は従来技術と同じであるため、ここでは詳しい説明が省略される。
本実施例の方法により、規格に、より高い次数の変調をサポートし得るCQI index表を新しく追加する時に、UEは、新しい表に基づいてCQI indexを計算し、そして、計算したCQI情報(CQI index及びPMI及びRIを含む。)を基地局にフィードバックすることができる。これにより、基地局は、実際のスケジューリング及びロードの状況に基づいて、また、UEがフィードバックしたCQI情報を参考にして、UEに対してスケジューリング及び構成を行うことができる。よって、より高い次数の変調方式をサポートすることができるのみならず、LTEシステムの正常な構成を保証することもである。
本発明の実施例は更に基地局を次の実施例3に記載のように提供する。該基地局が問題を解決する原理は実施例1の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例1における方法の実施を参照することができ、ここでは重複説明が省略される。
本発明の実施例は、基地局(eNB)を提供する。図6は、該基地局の構成図であり、図6に示すように、該基地局は、下記のものを含む。
構成ユニット61:CQI index表の指示情報に基づいて、UEのためにCQI index表を構成し、これにより、前記UEは、前記指示情報に基づいて、構成されたCQI index表を確定し、また、構成されたCQI index表を用いて、計算したプリコーディング行列指示(PMI)及びランク指示(RI)に基づいてCQI indexを計算する。
実施例1の例一及び例二と同様に、1つの実施方式では、前記構成ユニット61は、RRCシグナリングを用いて前記CQI index表の指示情報をキャリーし、そのうち、前記構成ユニットは、PUCCH伝送を構成するための共通情報エレメントを用いて前記RRCシグナリングをキャリーしても良く、例えば、前記CQI index表の指示情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonによりキャリーされても良い。そのうち、前記情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれる。
実施例1の例三及び例四と同様に、1つの実施方式では、前記構成ユニット61は、RRCシグナリングを用いて前記CQI index表の指示情報をキャリーしても良く、そのうち、前記構成ユニットは、PUCCH伝送を構成するためのユーザ専用情報エレメントを用いて前記RRCシグナリングをキャリーしても良く、例えば、前記CQI index表の指示情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicated-r12によりキャリーされ、又は、前記CQI index表の情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12によりキャリーされても良い。そのうち、前記PUCCH-ConfigDedicated-r12情報エレメントは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれても良く、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、又は、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれても良く、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。そのうち、前記PUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12情報エレメントは、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
実施例1の例五と同様に、1つの実施方式では、規格において2つのCQI index表(それ相応に2つの変調及びTBSインデックス表を構成している。)を構成している時に、上述の構成ユニット61は、MACシグナリングにより、上述のCQI index表の指示情報をキャリーし、例えば、特定の指示情報を有するMACシグナリングにより、CQI index表を指示し、例えば、ヘッダー情報のみを有するMACシグナリングであっても良く、前記ヘッダー情報には指定LCIDが含まれる。これにより、UEは、特定の指示情報を有するMACシグナリングを受信しているかどうかに基づいて、eNBが該UEのために構成したCQI index表(即ち、UEの使用する必要があるCQI index表)を確定することができる。
実施例1の例六と同様に、1つの実施方式では、規格に2つ以上のCQI index表(それ相応に、2つ以上の変調及びTBSインデックス表を構成している)を構成している時に、上述の構成ユニット61は、MACシグナリングにより、上述のCQI index表の指示情報をキャリーしても良く、例えば、特定の指示情報を有するMACシグナリングにより、CQI index表を指示し、例えば、ヘッダー情報及び内容情報を有するMACシグナリングであっても良く、前記ヘッダー情報には指定LCIDが含まれ、前記内容情報には構成されたCQI index表の順番号が含まれる。これにより、UEは、受信した、特定の指示情報を有するMACシグナリングにより、構成されたCQI index表(即ち、UEの使用する必要があるCQI index表)を確定することができる。
本実施例のeNBが、RRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングを用いてUEのためにUEの使用する必要があるCQI index表を構成することで、複数の表をサポートすることができ、即ち、規格に、より高い次数の変調をサポートし得るCQI index表を新しく追加することができる。これにより、より高い次数の変調方式をサポートすることができるのみならず、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
本発明の実施例は更にユーザ装置を次の実施例4に記載のように提供する。該ユーザ装置が問題を解決する原理は実施例2の方法に類似するため、その具体的な実施は、実施例2における方法の実施を参照することができ、ここでは重複説明が省略される。
本発明の実施例はユーザ装置(UE)を提供する。図7は、該ユーザ装置の構成図であり、図7に示すように、該UEは下記のものを含む。
第一計算ユニット(第一報告ユニットとも言う)71:チャネル推定結果に基いいてPMI及びRIを報告し;
確定ユニット72:受信した、基地局により送信されたCQI index表の指示情報に基づいて、基地局により上述のUEのために構成されたCQI index表を確定し、
そのうち、基地局が送信したCQI index表の指示情報は、実施例1の方法で構成されても良く、実施例5の方法で構成されても良く、ここでは詳しい説明が省略される。
第二計算ユニット(第二報告ユニットとも言う)73:前記確定ユニット72により確定された、基地局により前記UEのために構成されたCQI index表を用いて、前記第一計算ユニット71により報告されたPMI及びRIに基づいてCQI indexを報告する。
実施例1の例一及び例二と同様に、1つの実施方式では、前記構成ユニット61は、RRCシグナリングにより前記CQI index表の指示情報をキャリーしても良く、そのうち、前記構成ユニットは、PUCCH伝送を構成するための共通情報エレメントにより前記RRCシグナリングをキャリーしても良く、例えば、前記CQI index表の指示情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigCommonによりキャリーされても良い。そのうち、前記情報エレメントPUCCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
実施例1の例三及び例四と同様に、1つの実施方式では、前記構成ユニット61は、RRCシグナリングにより前記CQI index表の指示情報をキャリーし、そのうち、前記構成ユニットは、PUCCH伝送を構成用のユーザ専用情報エレメントにより前記RRCシグナリングをキャリーしても良く、例えば、前記CQI index表の指示情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicated-r12によりキャリーされ、又は、前記CQI index表の指示情報は、情報エレメントPUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12によりキャリーされても良い。そのうち、前記PUCCH-ConfigDedicated-r12情報エレメントは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれても良く、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、又は、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれても良く、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。そのうち、前記PUCCH-ConfigDedicatedSCell-r12情報エレメントは、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
実施例1の例五と同様に、1つの実施方式では、規格に2つのCQI index表(それ相応に、2つの変調及びTBSインデックス表を構成している。)を構成している時に、上述の構成ユニット61は、MACシグナリングにより上述のCQI index表の指示情報をキャリーし、例えば、特定の指示情報を有するMACシグナリングによりCQI index表を指示し、例えば、ヘッダー情報のみを有するMACシグナリングであっても良く、前記ヘッダー情報には指定LCIDが含まれる。これにより、UEは、特定の指示情報を有するMACシグナリングを受信しているかどうかに基づいて、eNBが該UEのために構成したCQI index表(即ち、UEが使用する必要があるCQI index表)を確定することができる。
実施例1の例六と同様に、1つの実施方式では、規格に2つ以上のCQI index表(それ相応に、2つ以上の変調及びTBSインデックス表を構成している。)を構成している時に、上述の構成ユニット61は、MACシグナリングにより上述のCQI index表の指示情報をキャリーし、例えば、特定の指示情報を有するMACシグナリングによりCQI index表を指示し、例えば、ヘッダー情報及び内容情報を有するMACシグナリングであっても良く、前記ヘッダー情報には指定LCIDが含まれ、前記内容情報には構成されたCQI index表の順番号が含まれる。これにより、UEは、受信した、特定の指示情報を有するMACシグナリングにより、構成されたCQI index表(即ち、UEが使用する必要がCQI index表)を確定することができる。
本実施例では、eNBが実施例1の方法でUEのためにCQI index表を構成することを例として、該UEが受信した該CQI index表の指示情報のキャリー方式を説明したが、本実施例はこれに限定されず、eNBは、実施例5の方法で、UEのために変調及びTBSインデックス表を構成する時に、間接(陰的)的にUEのためにCQI index表を構成することもでき、このとき、本実施例のUEは、依然として、確定ユニット72を用いて、受信した、基地局が送信したCQI index表の指示情報に基づいて、基地局が上述のUEのために構成したCQI index表を確定することができる。
本実施例のUEは、eNBがRRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングを用いて該UEのために構成した、該UEが使用する必要があるCQI index表により、複数の表をサポートすることができ、即ち、規格に、より高い次数の変調をサポートし得るCQI index表を新しく追加することができる。これにより、より高い次数の変調方式をサポートすることができるのみながら、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
本発明の実施例は更に変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を提供する。図8は該方法のフローチャートであり、図8に示すように該方法は下記のステップを含む。
ステップ801:eNBが、変調及び伝送ブロックサイズ(TBS)インデックス表の指示情報に基づいて、UEのために、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表、及び/又は、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を構成し、これにより、前記UEは、前記指示情報を受信した後に、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表及び/又は前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、eNBが該UEのために構成した符号化変調スキームを確定する。
本実施例の1つの実施方式では、eNBは、RRC共通シグナリングにより、上り伝送用及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報をキャリーすることができる。
例えば、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPDSCH-ConfigCommonによりキャリーされても良く、該情報エレメントPDSCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれても良く、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
例えば、前記上り伝送が採用する変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPUSCH-ConfigCommonによりキャリーされても良く、該情報エレメントPUSCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれても良く、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
以下、具体的な例により、RRC共通シグナリングを用いて上り伝送及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報をキャリーする方法について説明する。
例七
データ伝送の過程において、上り伝送及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"は、実施例1の方法に基づいて、eNBがUEのために、要使用の"CQI index表"を構成した後に陰的(間接的に)に構成することができる(即ち、新旧"CQI index表"及び新旧"変調及びTBSインデックス表"の使用は一致性を有する)。上り伝送及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"はそれぞれ構成されても良い。
そのうち、間接的構成の方式について、eNBは、実施例1の方法で、UEのために、要使用のCQI index表を構成した後に、構成された"CQI index表"に対応する"変調及びTBSインデックス表"に従ってUEにIMCSを送信することができ、これにより、UEは、受信したIMCSに基づいて、対応する"変調及びTBSインデックス表"をルックアップすることができ、そして、取得したTBS順番号に基づいて、下り伝送の復調復号化、又は、下り伝送の復調復号化及び上り伝送の符号化変調を行うことができる。よって、ここでは、間接的構成のスキームについての詳しい説明を省略する。
なお、本実施例では、上り伝送及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"をそれぞれ構成する方式について説明する。本例では、上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"のみ又は下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"のみを構成しても良く、上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"の両方を構成しても良い。
本例は、RRC共通シグナリングに、上り伝送及び/又は下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"の構成のためのものを追加する場合を例とする。この種類の場合、"CQI index表"は、間接的に構成される。即ち、新旧下り"変調及びTBSインデックス表"及び新旧"CQI index表"の使用は、一致性を有する。
本例では、RRC共通シグナリングを用いて"変調及びTBSインデックス表"を構成するたため、この種類の方法で構成された"変調及びTBSインデックス表"及び対応する"CQI index表"は、セル専用(Cell-specific)のものであり、即ち、セル中のすべてのユーザは、該表を採用することができる。
本例では、情報エレメントPDSCH-ConfigCommonに、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を構成するためのシグナリングを下記のように追加しても良い。
(外8)
そのうち、"NewDLModAndTBSTable-r12"は、新しく増加されたシグナリングであり、構成された下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を指示するために用いられ、例えば、該シグナリングは、オプションの構成であり、対応するのが"ENUMERATED{true}"であれば、新下り"変調及びTBSインデックス表"を使用するように構成し、該シグナリングが情報エレメントPUCCH-ConfigCommonに含まれない場合、原下り"変調及びTBSインデックス表"を使用するように構成する。
本例では、さらに、情報エレメントPUSCH-ConfigCommonに、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を構成するためのシグナリングを下記のように追加しても良い。
(外9)
そのうち、"NewULModAndTBSTable-r12"は、新しく増加されたシグナリングであり、構成された上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を指示するために用いられ、例えば、該シグナリングは、オプションの構成であり、対応するのが"ENUMERATED{true}"であれば、新上り"変調及びTBSインデックス表"を使用するように構成し、該シグナリングが情報エレメントPUCCH-ConfigCommonに含まれない場合、原上り"変調及びTBSインデックス表"を使用するように構成する。
本例の1つの実施方式では、情報エレメントPUSCH-ConfigCommon及び情報エレメントPDSCH-ConfigCommonは、ともに、情報エレメントRadioResourceConfigCommonSIBに含まれても良い。情報エレメントRadioResourceConfigCommonSIBは、情報エレメントSystemInformationBlockType2に含まれ、よって、下り/上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"を構成するための情報は、ブロードキャストシグナリングによりキャリーすることができる。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPUSCH-ConfigCommonはさらに情報エレメントRadioResourceConfigCommonに含まれても良い。情報エレメントPDSCH-ConfigCommonはさらに、オプションで、情報エレメントRadioResourceConfigCommonに含まれても良い。RadioResourceConfigCommon情報エレメントは、情報エレメントMobilityControlInfoに含まれ、情報エレメントMobilityControlInfoは、通常、切り替えのために用いられ、オプションで、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsに含まれる。情報エレメントRRCConnectioneconfiguration-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれ、RRC接続の再構成のために用いられる。
本実施方式では、PCellの上り/下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"を構成するための情報は、RRC接続再構成時に、RRC接続の再構成のためのシグナリングにより構成することができる。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPUSCH-ConfigCommon及び情報エレメントPDSCH-ConfigCommonはさらに、RadioResourceConfigCommonSCell-r10情報エレメントに含まれても良い。情報エレメントRadioResourceConfigCommonSCell-r10は、情報エレメントSCellToAddMod-r10に含まれても良い。1つ又は複数の情報エレメントSCellToAddMod-r10は、情報エレメントSCellToAddModList-r10を構成する。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10は、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsはさらに層々に包まれ、最終的に、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のために用いられる。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsに含まれる情報は、SCellを再構成するために用いられる。よって、情報エレメントPUSCH-ConfigCommon及び情報エレメントPDSCH-ConfigCommonはさらに、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10はさらに情報エレメントAS-Configに含まれても良い。情報エレメントAS-Configは、切り替えの準備のために用いられる。よって、情報エレメントPUSCH-ConfigCommon及び情報エレメントPDSCH-ConfigCommonはさらに切り替えの準備のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
本実施方式では、SCellの上り/下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"を構成する情報は、SCell構成時に、RRC接続の再構成により構成されても良い。また、ユーザ切り替え準備時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交換されても良い。
本実施例のもう1つの実施方式では、eNBは、RRC専用シグナリングにより、上り伝送及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報をキャリーすることもできる。
例えば、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicatedによりキャリーされても良い。該情報エレメントPDSCH-ConfigDedicatedは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれても良く、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれても良く、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
例えば、前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020によりキャリーされてもよく、PUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10情報エレメントによりキャリーされても良い。該情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020は、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれても良く;又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く;又は、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれても良く;又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。該情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれても良く;又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれても良い。
以下、具体的な例に基づいて、RRC専用シグナリングを用いて上り伝送及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報をキャリーする方法について説明する。
例八
例七に記載のように、データ伝送の過程において、上り伝送及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"はそれぞれ構成することもできる。本例では、例七と同様に、上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"のみを構成しても良く又は下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"のみを構成しても良く、或いは、上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"の両方を構成しても良い。
本例は、RRC専用シグナリングに、上り伝送及び/又は下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"を構成するためのものを追加することを例とする。この種類の場合下、"CQI index表"は、間接的に構成される。即ち、新旧下り"変調及びTBSインデックス表"及び新旧"CQI index表"の使用は、一致性を有する。
本例では、RRC専用シグナリングを用いて"変調及びTBSインデックス表"を構成するため、この種類の方法で構成された下り及び/又は上り"変調及びTBSインデックス表"及び対応する"CQI index表"は、ユーザ専用(UE-specific)のものであり、即ち、各ユーザは、自分の構成に基づいて、対応する表を採用することができる。
本例では、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicatedに、下り伝送の変調及びTBSインデックス表を構成するためのシグナリングを下記のように追加しても良い。
(外10)
そのうち、"NewDLModAndTBSTable-r12"の意味は例七と同じであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
本例では、さらに、情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020に、上り伝送の"変調及びTBSインデックス表"を構成するためのシグナリングを下記のように追加しても良い。
(外11)
そのうち、"NewULModAndTBSTable-r12"の意味は例七と同じであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
本例ではさらに、情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10に、上り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"を構成するための対応するシグナリングを下記のように追加しても良い。
(外12)
そのうち、"NewULModAndTBSTable-r12"の意味は例七と同じであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
本例の1つの実施方式では、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020は、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedに含まれても良い。情報エレメントPhysicalConfigDedicatedは、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedに含まれる。
そのうち、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedは、情報エレメントRRCConnectionSetup-r8-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionSetup-r8-IEsは、RRCConnectionSetupに含まれる。情報エレメントRRCConnectionSetupは、RRC接続の初期確立のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020は、RRC接続の初期確立のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
そのうち、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedはさらに切り替えのために用いられても良く、オプションで、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020は、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
そのうち、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedはさらに、情報エレメントRRCConnectionReestablishment-r8-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionReestablishment-r8-IEsは、情報エレメントRRCConnectionReestablishmentに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReestablishmentは、RRC接続の再確立のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020は、RRC接続の再確立のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
そのうち、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedはさらに、情報エレメントAS-Configに含まれても良い。情報エレメントAS-Configは、切り替え準備のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020はさらに、切り替え準備のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
本実施方式では、上、下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"が本実施例の方法で構成される場合、この種類の構成は、UE専用のものであり、既ち、各UEは、自分の構成情報に基づいて、対応する表を採用する。構成情報は、RRC接続確立時に、RRC接続再構成時に、及びRRC接続再確立時に、RRC専用シグナリングを用いて構成することができる。また、ユーザ切り替え準備時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交換されても良い。
本例のもう1つの実施方式では、情報エレメントPDSCHConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10はともに、情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10に含まれても良い。情報エレメントPhysicalConfigDedicatedSCell-r10は、情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10に含まれる。情報エレメントRadioResourceConfigDedicatedSCell-r10は、オプションで、SCellToAddMod-r10に含まれても良い。1つ又は複数の情報エレメントSCellToAddMod-r10は、情報エレメントSCellToAddModList-r10を構成する。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10は、情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsに含まれても良い。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-v1020-IEsはさらに層々に包まれ、最終的に、情報エレメントRRCConnectionReconfigurationに含まれる。情報エレメントRRCConnectionReconfigurationは、RRC接続の再構成のために用いられる。情報エレメントRRCConnectionReconfiguration-vl020-IEsに含まれる情報は、SCellの再構成のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCHConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10は、RRC接続の再構成のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
そのうち、情報エレメントSCellToAddModList-r10はさらに、情報エレメントAS-Configに含まれても良い。情報エレメントAS-Configは、切り替え準備のために用いられる。よって、情報エレメントPDSCHConfigDedicated及び情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-rl0は、切り替え準備のためのシグナリングによりキャリーすることができる。
本実施方式では、SCellの上り、下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"が本実施例に記載の方法で構成されれば、この種類の構成は、UE専用のものであり、即ち、各UEは、自分の構成情報に基づいて、対応する表を採用する。構成情報は、SCell構成時に、RRC接続の再構成により構成されても良い。また、ユーザ切り替え準備時に、ソース基地局及び目標基地局の間で交換されても良い。
例七及び例八の説明では、使用可能な候補表が1つのみある(即ち、規格が提供している表以外に、1つだけの候補の新表がある)場合を例としているが、本実施例は、これに限定されない。使用可能な候補表が複数ある時に、即ち、規格に、複数の上下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"及び複数の対応する"CQI index表"が追加された時に、eNBは、上述のRRC共通シグナリング又は上述のRRC専用シグナリングにより、対応する表の順番号を指示しても良く、例えば、新しく増加されるシグナリングを、
NewDLModAndTBSTable-r12 ENUMERATED{0、1、2、3}
又は
NewULModAndTBSTable-r12 ENUMERATED{0、1、2、3}
又は
NewDLModAndTBSTable-r12 ENUMERATED{0、1、2、3} Optional NeedON
又は
NewULModAndTBSTable-r12 ENUMERATED{0、1、2、3} Optional NeedON
という形式としても良い。
本実施例のもう1つの実施方式では、eNBは、MACシグナリングにより上り伝送及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報をキャリーすることもでき、前記MACシグナリングは、ヘッダー情報のみを有するMACシグナリングであっても良く、又は、前記MACシグナリングは、ヘッダー情報及び内容情報を有するMACシグナリングであっても良く、前記ヘッダー情報には指定LCIDが含まれ、前記内容情報には、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表が含まれる。
以下、具体的な例に基づいて、MACシグナリングを用いて上り伝送及び/又は下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の情報を指示する方法について説明する。
例九
本例では、上り伝送及び下り伝送用の"変調及びTBSインデックス表"はMAC層のシグナリングによりそれぞれ構成される("CQI index表"は間接的に構成され、即ち、新旧下り"変調及びTBSインデックス表"及び新旧"CQI index表"の使用は一致性を有する。)。
図9は、本実施例の方法におけるMACシグナリングのヘッダー情報の構成図であり、図9に示すように、eNBは、1つの指定LCIDを有するMAC PDU subheaderによってMod and TBS Table Command MAC control elementを定義する。そのうち、"R"は、予備ビットであり、"0"と設置され;"E"は拡張域であり、拡張域は1つの標識であり、MAC Headerに他の域があるかどうかを指示するために用いられ、Eが"1"と設置されると、少なくとも1つの他のR/R/E/LCID域があることを示し、Eが"0"と設置されると、1つのMAC SDU、1つのMAC control element又はpadding startsが次の1つのオクテットにあることを示し;"LCID"は、対応するMACCEがMod and TBS Table Command MAC CEであることを表す。
図10は、本実施例の方法におけるMACシグナリングの内容情報の1つの実施例の構成図であり、該実施例では、該MAC control elementは固定長さを有し、1つの図10に示すような1つのオクテット(octet)により定義され、そのうち、"R"は予定ビットであり、"0"と設置され;"DL Mod and TBS Tab"域は、基地局がUEのために構成した下り"変調及びTBSインデックス表"の順番号を指示するために用いられ、この域の長さは、使用可能な下り"変調及びTBSインデックス表"の総数により決定され、例えば、使用可能な表の数がxDLであるとすると、この域が占めるビット数は、log2(xDL)であり、DL Mod and TBS Tab域が占めるビット以外のビットがRビットであるとすると、Rビットは計8-log2(xDL)個を用いる。
図11は、本実施例の方法におけるMACシグナリングの内容情報のもう1つの実施例の構成図であり、該実施例では、該MAC control elementは固定長さを有し、1つの図11に示すような1つのオクテット(octet)により定義され、そのうち、"R"は予備ビットであり、"0"と設置され;"UL Mod and TBS Tab"域は、基地局がUEのために構成した上り"変調及びTBSインデックス表"の順番号を指示するために用いられ、この域の長さは、使用可能な上り"変調及びTBSインデックス表"の総数により決定され、例えば、使用可能な表の数がxULであるとすると、この域が占めるビット数がlog2(xUL)であり、UL Mod and TBS Tab域が占めるビット以外のビットがRビットであるとすると、Rビットはトータルで8-log2(xUL)個を用いる。
図12は、本実施例の方法におけるMACシグナリングの内容情報のもう1つの実施例の構成図であり、該実施例では、該MAC control elementは固定長さであり、1つの図12に示すような1つのオクテット(octet)により定義される。そのうち、"R"は予備ビットであり、"0"と設置され;"UL Mod and TBS Tab"域は、基地局がUEのために構成した上り"変調及びTBSインデックス表"の順番号を指示するために用いられ、この域の長さは、使用可能な上り"変調及びTBSインデックス表"の総数により決定され、例えば、使用可能な表の数がxULであるとすると、この域が占めるビット数は、log2(xUL)であり;"DL Mod and TBS Tab"域は、基地局がUEのために構成した下り"変調及びTBSインデックス表"の順番号を指示するために用いられ、この域の長さは、使用可能な下り"変調及びTBSインデックス表"の総数により決定され、使用可能な表の数がxDLであるとすると、この域が占めるビット数はlog2(xDL)である。UL Mod and TBS Tab域及びDL Mod and TBS Tab域が占めるビット以外のビットがRビットであるとすると、Rビットは、計8-log2(xUL)-log2(xDL)個を有する。
本発明の実施例における方法により、eNBが、RRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングにより、UEのために変調及びTBSインデックス表を構成することで、UEは、受信したIMCSに基づいて、対応する表をルックアップしてTBSを確定し、そして、確定したTBSに基づいて下りデータの復調復号化又は上りデータの変調符号化を行うことができる。これによって、CQI index及びIMCSビット数を増加させることがないだけではなく、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
本発明の実施例は更に変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を提供し、該方法は実施例5の方法に対応するUE側の処理である。図13及び図14は該方法の2つの実施方式のフローチャートである。図13に示すように、該方法は、下記のステップを含む、
ステップ1301:UEは、受信した基地局が送信した変調及びTBSインデックス表の指示情報に基づいて、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を確定し;
そのうち、該変調及びTBSインデックス表の指示情報は、実施例5の方式でキャリーされ送信されても良く、実施例1の方式で間接的(陰的)に構成され送信されても良く、その内容はここに合併され、ここで詳しい説明が省略される。
ステップ1302:前記UEは、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、基地局が該UEのために構成した符号化変調スキームを確定する。
そのうち、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を確定したら、UEは、受信した符号化変調スキームの指示情報に基づいて、表をLookupして対応するTBSを確定することができる。具体的なLookup方式は従来技術と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。Lookupにより得られたTBSに基づいて、UEは、TBS表をルックアップして伝送ブロックの情報ビットのサイズを確定することができ、そして、間接的に符号化コードレートを得ることができ、また、得た符号化コードレートに基づいて、下りデータの復調復号化を行うことができる。そのうち、確定した"変調及びTBSインデックス表"が旧表である場合、TBS表は、背景技術に記載の表四であっても良く、確定した"変調及びTBSインデックス表"が新表である場合、TBS表は、表四に対応する、行が増加された表であっても良い。そのうち、復調復号化の方法は従来技術と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。
図13の方法により、基地局がUEのために構成した符号化変調スキームを確定した後に、UEは、下りデータの復調復号化を行うことができる。よって、IMCSのビット数を増加させることなく、複数の"変調及びTBSインデックス表"をサポートすることができるのみならず、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
図14に示すように、該方法、下記のステップを含み、即ち、
ステップ1401:UEは、受信した基地局が送信した変調及びTBSインデックス表の指示情報に基づいて、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を確定し、
そのうち、該変調及びTBSインデックス表の指示情報は、実施例5の方式でキャリーされ送信されても良く、実施例1の方式で間接的(陰的)に構成され送信されても良く、その内容はここに合併され、ここで詳しい説明が省略される。
ステップ1402:前記UEは、前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、基地局が該UEのために構成した符号化変調スキームを確定し、
そのうち、上り伝送所採用の変調及びTBSインデックス表を確定したら、UEは、受信した符号化変調スキームの指示情報に基づいて、Lookupにより対応するTBSを確定することができる。具体的なLookup方式は従来技術と同じである、ここで詳しい説明が省略される。LookupしたTBSに基づいて、UEは、TBS表をルックアップして伝送ブロックの情報ビットのサイズを確定することができ、そして、間接的に符号化コードレートを得ることができ、また、得た符号化コードレートに基づいて上りデータの符号化変調を行うことができる。そのうち、確定した"変調及びTBSインデックス表"が旧表である場合、TBS表は、背景技術に記載の表四であっても良く、確定した"変調及びTBSインデックス表"が新表である場合、TBS表は、該表四に対応する、行が増加された表であっても良い。そのうち、符号化変調の方法は従来と同じであるため、ここで詳しい説明が省略される。
図14の方法により、基地局がUEのために構成した符号化変調スキームを確定した後に、UEは、上りデータの符号化変調を行うことができる。よって、IMCSのビット数を増加させることなく、複数の"変調及びTBSインデックス表"をサポートすることができるだけではなく、LTEシステムの正常な構成を保証することもできる。
本発明の実施例は更に基地局を次の実施例7に記載のように提供する。該基地局が問題を解決する原理は実施例5の方法に類似するため、その具体的な実施は、実施例5の方法の実施を参照することが、ここでは重複説明を省略する。
本発明の実施例は基地局(eNB)を提供する。図15は該eNBの構成図であり、図15に示すように、該eNBは下記のものを含む。
構成ユニット151:変調及びTBSインデックス表の指示情報を用いてUEのために下り伝送用の変調及びTBSインデックス表、及び/又は、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を構成し、これにより、前記UEは、前記指示情報を受信した後に、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表及び/又は前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、eNBが該UEのために構成した符号化変調スキームを確定する。
1つの実施例では、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、RRC共通シグナリングによりキャリーされ、例えば、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPDSCH-ConfigCommonによりキャリーされる。そのうち、前記情報エレメントPDSCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれる。
1つの実施例では、上述の伝送に用いる変調及びTBSインデックス表の指示情報は、RRC共通シグナリングによりキャリーされ、例えば、前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、情報エレメントPUSCH-ConfigCommonによりキャリーされる。そのうち、前記情報エレメントPUSCH-ConfigCommonは、ブロードキャストシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれる。
1つの実施例では、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、RRC専用シグナリングによりキャリーされ、例えば、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の情報は、情報エレメントPDSCH-ConfigDedicatedによりキャリーされる。そのうち、前記情報エレメントPDSCH-ConfigDedicatedは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれる。
1つの実施例では、前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報は、RRC専用シグナリングによりキャリーされ、例えば、前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表の情報は、情報エレメントPUSCH-ConfigDedicated-vl020によりキャリーされ、又は、PUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10情報エレメントによりキャリーされる。そのうち、前記PUSCH-ConfigDedicated-vl020情報エレメントは、RRC接続の初期確立のためのシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、RRC接続の再確立のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれ、前記情報エレメントPUSCH-ConfigDedicatedSCell-r10は、RRC接続の再構成のためのシグナリングに含まれ、又は、切り替え準備のためのシグナリングに含まれる。
1つの実施例では、前記下り伝送及び/又は上り伝送が採用する変調及びTBSインデックス表の指示情報は、MACシグナリングによりキャリーされ、前記MACシグナリングは、ヘッダー情報のみを含み、又は、前記MAC情報は、ヘッダー情報及び内容情報を含み、前記ヘッダー情報は、指定LCIDを含み、前記内容情報は、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表、及び/又は、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を含む。
本発明の実施例におけるeNBは、RRC共通シグナリング又はRRC専用シグナリング又はMACシグナリングによってUEのために上り伝送及び/下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を構成することで、UEは、受信したIMCSに基づいて、対応する表をルックアップしてTBSを確定し、そして、確定したTBSに基づいて下りデータの復調復号化又は上りデータの変調符号化を行うことができ、これにより、CQI index及びIMCSビット数を増加させることがなく、LTEシステムの正常な構成を保証することができる。
本発明の実施例は更にユーザ装置を次の実施例8に記載のように提供する。該ユーザ装置が問題を解決する原理は実施例6の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例6の方法の実施を参照することができ、ここでは重複説明が省略される。
本発明の実施例はユーザ装置(UE)を提供する。図16は該UEの構成図であり、図16に示すように、該UEは下記のものを含む。
第一確定ユニット161:受信した、基地局が送信した変調及びTBSインデックス表の指示情報に基づいて、下り伝送用の変調及びTBSインデックス表を確定し;
第二確定ユニット162:前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、基地局が前記UEのために構成した符号化変調スキームを確定し、これにより、前記符号化変調スキームに対応するTBSに基づいて、受信した下りデータに対して復調復号化を行う。
本発明の実施例は更にユーザ装置(UE)を提供する。図17は該UEの構成図であり、図17に示すように、該UEは、下記のものを含む。
第一確定ユニット171:受信した、基地局が送信した変調及びTBSインデックス表の指示情報に基づいて、上り伝送用の変調及びTBSインデックス表を確定し;
第二確定ユニット172:前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表に基づいて、基地局が前記UEのために構成した符号化変調スキームを確定し、これにより、前記符号化変調スキームに対応するTBSに基づいて、伝送しようとする上りデータに対して符号化変調を行う。
図16及び図17のUEでは、前記下り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報及び/又は前記上り伝送用の変調及びTBSインデックス表の指示情報のキャリー方式は、実施例1又は実施例5と同じであり、その内容はここに合併され、ここでの説明が省略される。
本発明の実施例は更に通信システムを提供し、そのうち、前記通信システムは、実施例4に記載のUE及び実施例3に記載のeNBを含み、又は、前記通信システムは、実施例8に記載のUE及び実施例7に記載のeNBを含む。
本発明の実施例は更にコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供し、そのうち、基地局中で該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、前記基地局中で実施例1に記載のチャネル品質指示(CQI)の構成方法、又は、実施例5に記載の変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を実行させる。
本発明の実施例は更にコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、基地局中で実施例1に記載のチャネル品質指示(CQI)の構成方法、又は、実施例5に記載の変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を実行させる。
本発明の実施例は更にコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供し、そのうち、端末装置中で該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、前記端末装置で、実施例2に記載のチャネル品質指示(CQI)の構成方法、又は、実施例6に記載の変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を実行させる。
本発明の実施例は更にコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、端末装置中で実施例2に記載のチャネル品質指示(CQI)の構成方法、又は、実施例6に記載の変調符号化スキーム(MCS)の構成方法を実行させる。
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は更に下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行される時に、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種類類の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable GateArray)、マイクロプロセッサー、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は更に、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、flashメモリなどにも関する。
以上、本発明の好ましい実施方式を説明したが、本発明はこの実施方式に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。