JP6343570B2 - 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法 - Google Patents

空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6343570B2
JP6343570B2 JP2015017302A JP2015017302A JP6343570B2 JP 6343570 B2 JP6343570 B2 JP 6343570B2 JP 2015017302 A JP2015017302 A JP 2015017302A JP 2015017302 A JP2015017302 A JP 2015017302A JP 6343570 B2 JP6343570 B2 JP 6343570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
spraying
air
watering
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015017302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016142436A (ja
Inventor
桑原 健次
健次 桑原
俊文 菊地
俊文 菊地
諒一 佐藤
諒一 佐藤
雄心 橋本
雄心 橋本
憲史 今村
憲史 今村
宗平 池田
宗平 池田
明 寺崎
明 寺崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd, Toshiba Carrier Corp filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP2015017302A priority Critical patent/JP6343570B2/ja
Publication of JP2016142436A publication Critical patent/JP2016142436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6343570B2 publication Critical patent/JP6343570B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施形態は、空気熱交換器を備えた空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法に関する。
空気熱交換器を備えた空冷式熱源機では、外気温度が高い夏季など、空気熱交換器に水を散布することにより、空気熱交換器を冷却して空気熱交換器における冷媒の凝縮作用を促進することができる。これにより、エネルギー消費効率いわゆるCOPが高まり、消費電力を低減することができる。
空気熱交換器に散布する水として、水道水や井戸水が使用される。この水を節約するため、散布後の水をタンクに回収し、そのタンク内の水を再び空気熱交換器に散布することが行われる。
特開2006-105542号公報
水の散布と回収を繰り返すうちに、タンク内の水に含まれているシリカ等の不純物の濃度が高くなる。これに伴い、空気熱交換器の表面に不純物が付着したり堆積し、空気熱交換器の熱交換効率が低下してしまう。
本発明の実施形態の目的は、空気熱交換器に付着または堆積する不純物等の汚れを取り除くことができ、これにより空気熱交換器の熱交換効率を向上させることができる空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法を提供することである。
請求項1の空冷式熱源機の散水システムは、空気熱交換器を備えた空冷式熱源機のものであって、水を収容するタンクと、このタンクの水を前記空気熱交換器に散布する第1散水手段と、洗浄用の水を前記空気熱交換器に散布する第2散水手段と、前記散布により前記空気熱交換器から流下する水を前記タンクに回収する回収手段と、予め定めた散水開始条件が成立した場合に前記第1散水手段による散布を開始し、この開始後、予め定めた散水解除条件が成立した場合に前記第1散水手段による散布を停止し、この停止後、前記第2散水手段による散布を一定時間t1sだけ実行する制御手段と、を備える。
請求項の空冷式熱源機の散水方法は、空気熱交換器を備えた空冷式熱源機のものであって、予め定めた散水開始条件が成立した場合にタンクの水を前記空気熱交換器に散布する第1散布を開始し、この第1散布の開始後、予め定めた散水解除条件が成立した場合に前記第1散布を停止し、この第1散布の停止後、洗浄用の水を前記空気熱交換器に散布する第2散布を一定時間t1sだけ実行し、これら第1散布および前記第2散布により前記空気熱交換器から流下する水を前記タンクに回収する。
第1実施形態の構成を示す図。 第1実施形態における制御部の散水処理を示すフローチャート。 第1実施形態における制御部のタンク内の水の処理を示すフローチャート。 第2実施形態の構成を示す図。 第3実施形態の構成を示す図。 第4実施形態の構成を示す図。
[1]第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、第1実施形態の空冷式熱源機の散水システムは、1台の空冷式熱源機1を備える。ここで空冷式熱源機1はチラーユニットであり、圧縮機2、四方弁3、空気熱交換器4、膨張弁5、水熱交換器8、外気ファン6、外気温度センサ7などを備える。
圧縮機2は、冷媒を吸込んで圧縮し吐出する。この圧縮機2の冷媒吐出口に四方弁3を介して空気熱交換器4が配管接続され、その空気熱交換器4に膨張弁5を介して水熱交換器8が配管接続される。そして、水熱交換器8と圧縮機2の冷媒吸込口が配管接続される。これら配管接続により、ヒートポンプ式冷凍サイクルが構成される。外気ファン6は、外気を空気熱交換器4に導入する。
水熱交換器8は、図示しない負荷側機器、例えばファンコイル等の空調機と配管接続され、負荷側回路が形成される。この負荷側回路には熱媒体としての水が循環している。空気熱交換器4が凝縮器として機能し、水熱交換器8が蒸発器として機能する冷房モードでは、水熱交換器8により冷水が生成され、負荷側機器に冷水が送られる。空気熱交換器4が蒸発器として機能し、水熱交換器8が凝縮器として機能する暖房モードでは、水熱交換器8により温水が生成され、負荷側機器に温水が送られる。
水Wを収容するタンク10の側面下部に水配管11の一端が接続され、その水配管11の他端がノズルヘッダーからノズルを介して、空冷式熱源機1の上部に接続される。そして、水配管11において、タンク10寄りの位置に循環ポンプ12が配置され、空冷式熱源機1寄りの位置に電磁開閉弁13が配置される。また、空冷式熱源機1の空気熱交換器4の下部には、ドレンパン9が設けられている。このドレンパン9は、空気熱交換器に付着した結露水や除霜運転により空気熱交換器4に付着した霜を溶かした際に発生する融解水、または雨水等を受け、空冷式熱源機1の機外に排水するようになっている。このドレンパン9に水配管14の一端が接続され、その水配管14の他端がタンク10の上面を通してタンク10内に導入される。
循環ポンプ12が運転オンすると、タンク10内の水Wが水配管11を通って電磁開閉弁13に送られる。このとき、電磁開閉弁13が開いていれば、水配管11内の水が空気熱交換器4、ここではそのコイルまたはフィンに散布される。この散布によって空気熱交換器4から流下する水は、ドレンパン9を介して水配管14によってタンク10に回収される。
水配管11、循環ポンプ12、電磁開閉弁13により、タンク10の水Wを空気熱交換器4に散布する第1散水手段が構成される。少なくとも水配管14により、上記散布によって空気熱交換器4から流下する水をタンク10に回収する回収手段が構成される。
水道や井戸などの給水源に水配管15の一端が接続され、その水配管15の他端側が途中で分岐して後述する給水手段および第2散水手段の管路を構成する。給水手段の管路となる水配管15の他端がタンク10の上面を通してタンク10内に導入される。そして、水配管15において、給水源寄りの位置に給水量検出手段として用いられる流量センサ16が配置され、タンク10寄りの位置に電磁開閉弁17が配置される。この電磁開閉弁17が開くと、給水源から供給される水がタンク10に流入する。流量センサ16は、水配管15を介して散水システムに流入する水の流量を検知する。
水配管15および電磁開閉弁17により、水道水または井戸水をタンク10に供給する給水手段が構成される。
タンク10の側面上部に水配管18の一端が接続され、その水配管18の他端が下水管などに接続される。タンク10内の水Wが増えてその水位が水配管18の接続位置に達すると、その接続位置より上の水Wが水配管18を通って下水等に排出される。また、タンク10の底面に水配管19の一端が接続され、その水配管19の他端が水配管18に接続される。そして、水配管19に電磁開閉弁20が配置される。電磁開閉弁20が開くと、タンク10内の水Wが水配管19および水配管18を通って下水等に排出される。
水配管18,19および電磁開閉弁20により、タンク10内の水Wを排出する排水手段が構成される。
タンク10の上面に水位センサ21が配置され、タンク10内の下部に電気伝導率検知手段である電気伝導率センサ22が配置される。水位センサ21は、タンク10内の水Wに進入するアクチュエータを有し、タンク10内の水位Whを検知する。電気伝導率センサ22は、タンク10内の水Wの電気伝導率Cを検知する。
タンク10の近傍に薬剤容器30が配置され、その薬剤容器30に液配管31の一端が接続される。液配管31の他端はタンク10の側面上部を通してタンク10内に導入される。そして、液配管31に注入ポンプ32が配置される。注入ポンプ32が運転オンすると、薬剤容器30内の液状の薬剤が液配管31を通ってタンク10に注入される。
薬剤容器30、液配管31、注入ポンプ32により、タンク10に薬剤を注入する薬剤注入手段が構成される。薬剤は、防スケール剤、防食剤および殺菌剤等の水処理薬剤から目的や水質に応じて一種あるいは二種以上が適宜選択される。本実施形態においては、殺菌剤を例に説明する。
水配管15における流量センサ16より下流側の位置に給水手段と第2散水手段との分岐部となる三方継手61を介して水配管41の一端が接続され、その水配管41の他端が水配管11における循環ポンプ12と電磁開閉弁13との間の位置に第1散水手段と第2散水手段の合流部となる三方継手62を介して接続される。そして、水配管41に純水生成手段である純水生成ユニット42および電磁開閉弁43が配置される。純水生成ユニット42は、流入する水から純水を生成する。電磁開閉弁43が開くと、水配管15内の水が水配管41に流入して純水生成ユニット42に流れ、その純水生成ユニット42から流出する純水が水配管11に流入する。このとき、電磁開閉弁13が開いていれば、水配管11に流入した純水が空気熱交換器4に散布される。この散布によって空気熱交換器4から流下する水は、水配管14によってタンク10に回収される。
少なくとも水配管41および電磁開閉弁43により、洗浄用の水を空気熱交換器4に散布する第2散水手段が構成される。ここで、第2散水手段は、第1散水手段との合流部である三方継手62から下流側の管路を第1散水手段と共有している。
一方、制御部50に、外気温度センサ7、循環ポンプ12、電磁開閉弁13、流量センサ16、電磁開閉弁17、電磁開閉弁20、水位センサ21、電気伝導率センサ22、注入ポンプ32、電磁開閉弁43が接続される。外気温度センサ7は、空冷式熱源機1が設置されている場所の外気温度Toを検知する。
以上の構成により、空冷式熱源機1の散水システムが構成される。
制御部50は、主要な機能として次の(1)〜(5)の手段を有する。
(1)予め定めた散水開始条件が成立した場合に第1散水手段による散布を開始し、この開始後、予め定めた散水解除条件が成立した場合に第1散水手段による散布を停止し、この停止後、第2散水手段による散布を一定時間t1sだけ実行する第1制御手段。
(2)上記散水解除条件が成立しないまま一定時間t2sが経過した場合、第1散水手段による散布を停止して第2散水手段による散布を一定時間t1sだけ実行する第2制御手段。
(3)水位センサ21の検知水位Whが設定値Wh1となるように上記給水手段の給水を制御する第3制御手段。
(4)上記薬剤注入手段による薬剤の注入を散水システムに流入する給水量(流量センサ16の検知流量)Fmに応じて制御する第4制御手段。
(5)電気伝導率センサ22で検知される電気伝導率Cが設定値Cs以上の場合に、上記排水手段によってタンク10内の水Wを排出する第5制御手段。
なお、散水開始条件は、例えば、外気温度センサ7の検知温度Toが所定値Tos(例えば20℃)以上で、かつ空気式熱源機1の運転負荷率Qが所定値Qs(例えば70%)以上の場合に成立する。散水解除条件は、例えば、外気温度センサ7の検知温度Toが所定値Tos未満となるか、運転負荷率Qが所定値Qs未満となった場合に成立する。
つぎに、制御部50が実行する散水処理を図2のフローチャートを参照しながら説明する。
制御部50は、散水開始条件の成立を監視する(ステップS1)。散水開始条件が成立した場合(ステップS1のYES)、制御部50は、循環ポンプ12を運転オンするとともに電磁開閉弁13を開いて、タンク10内の水Wを空気熱交換器4に散布する(ステップS2)。この散布により、空気熱交換器4が冷却されて、空気熱交換器4における冷媒の凝縮作用が促進される。これにより、ヒートポンプ式冷凍サイクルのエネルギー消費効率いわゆるCOP(Coefficient-Of-Performance)が高まり、空冷式熱源機1の消費電力を低減することができる。
空気熱交換器4から流下する水Wは、水配管14を通ってタンク10に回収される。回収された水Wは、再び空気熱交換器4に散布される。
水Wの散布開始に伴い、制御部50は、タイムカウントt2を実行し(ステップS3)、散水解除条件の成立を監視する(ステップS4)。
散水解除条件が成立しない場合(ステップS4のNO)、制御部50は、タイムカウントt2と一定時間t2sとを比較する(ステップS5)。
散水解除条件が成立した場合(ステップS4のYES)、制御部50は、循環ポンプ12の運転をオフして(電磁開閉弁13は開状態のまま)、水Wの散布を停止する(ステップS6)。
水Wの散布停止に続き、制御部50は、電磁開閉弁43を開いて(電磁開閉弁13は開状態のまま)、純水生成ユニット42で生成される純水を空気熱交換器4に散布する(ステップS7;洗浄開始)。この散布により、空気熱交換器4に表面に付着したり堆積している不純物等の汚れが洗い流される。汚れを洗い流した後の水は、水配管14を通ってタンク10に収容される。
この洗浄開始に伴い、制御部50は、タイムカウントt1を実行し(ステップS8)、そのタイムカウントt1と一定時間t1sとを比較する(ステップS9)。タイムカウントt1が一定時間t1sに達しないうちは(ステップS9のNO)、純水の散布による洗浄を続けることになる。
タイムカウントt1が一定時間t1sに達した場合(ステップS9のYES)、制御部50は、電磁開閉弁13,43を閉じて、純水の散布を停止する(ステップS10;洗浄停止)。この洗浄停止に伴い、制御部50は、タイムカウントt1,t2をリセットし(ステップS11)、ステップS1の処理に戻る。
水Wの散布と回収が繰り返されると、タンク10の水Wに含まれているシリカ等の不純物の濃度が高くなり、その結果、空気熱交換器4の表面に不純物が付着したり堆積してしまう。この不純物の付着や堆積は、空気熱交換器4の熱交換効率を低下させるとともに、水Wの散布による冷却効率をも低下させてしまう。
上記のように、水Wの散布後に洗浄用の純水を散布して、空気熱交換器4に付着または堆積した不純物等の汚れを洗い流すことにより、空気熱交換器4の熱交換効率を向上させることができ、水Wの散布による冷却効率も向上する。
なお、水Wの散布を開始した後、散水解除条件が成立しないまま、水Wの散布が長時間にわたって継続することがある。
散水解除条件が成立しないまま(ステップS4のNO)、タイムカウントt2が一定時間t2sに達した場合(ステップS5のYES)、制御部50は、循環ポンプ12の運転をオフして(電磁開閉弁13は開状態のまま)、水Wの散布を強制的に停止する(ステップS6)。
この強制停止に続き、制御部50は、電磁開閉弁43を開いて(電磁開閉弁13は開状態のまま)、純水生成ユニット42で生成される純水を空気熱交換器4に散布する(洗浄開始;ステップS7)。この散布により、空気熱交換器4の表面に付着したり堆積している不純物等の汚れが洗い流される。この洗浄開始に伴い、制御部50は、上記ステップS8〜S11の処理を実行する。
このように、水Wの散布が長引く場合は、水Wの散布に代えて純水の散布を実行することにより、空気熱交換器4を汚れのないきれいな状態に保ちながら、空気熱交換器4を効率よく冷却することができる。
一方、制御部50が図2の散水処理と並行して実行する、タンク10内の水Wの処理(水位処理、薬注処理、排水処理)を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
[水位処理]
制御部50は、水位センサ21の検知水位Whと設定値Wh1とを比較する(ステップS21)。水位センサ21の検知水位Whが設定値Wh1未満の場合(ステップS21のYES)、制御部50は、電磁開閉弁17を開いて、タンク10への給水を開始する(ステップS22)。
この給水開始に伴い、制御部50は、水位センサ21の検知水位Whと設定値Wh2(=Wh1+ΔWh)とを比較する(ステップS23)。検知水位Whが設定値Wh2未満の場合(ステップS23のNO)、制御部50は、給水を続けることになる。
水位センサ21の検知水位Whが設定値Wh2に達した場合(ステップS23のYES)、制御部50は、電磁開閉弁17を閉じて、タンク10への給水を停止する(ステップS24)。この停止後、制御部50は、ステップS21の処理に戻る。
この水位処理により、新鮮できれいな水Wがタンク10に供給されるとともに、タンク10内の水位Whが設定値Wh1以上に維持される。
[薬注処理]
水配管15を通って散水システムに流入する水の流量が流量センサ16により検知される。制御部50は、流量センサ16で検知される水の流量を給水量Fmとして積算的に検出し、その給水量Fmと設定値Fmsとを比較する(ステップS31)。給水量Fmの検出は、具体的には、流量センサ16から出力されるパルス信号を計数することにより行う。
給水量Fmが設定値Fmsに達した場合(ステップ31のYES)、制御部50は、注入ポンプ32を所定時間だけ運転オンして、薬剤容器30内の薬剤を所定量だけタンク10に注入する(ステップS32)。この薬剤の注入により、タンク10内の水Wに含まれる例えばレジオネラ菌が死滅する。
薬剤の注入に伴い、制御部50は、それまで検出した給水量Fmを零にクリアし(ステップS33)、ステップS31の処理に戻る。これにより、給水量Fmが零から再び検出され、その給水量Fmが設定値Fmsに達するごとに、薬注の注入が繰り返される。
[排水処理]
純水の散布によって洗い流された不純物等の汚れは、水と共にタンク10に回収される。このため、タンク10内の水Wの汚れは、水Wの散布と回収が繰り返されることによって増すだけでなく、純水による洗浄が実行されることでもさらに増していく。汚れが増すほど、タンク10内の水Wの電気伝導率Cが高くなる。
タンク10内の水Wの電気伝導率Cは、電気伝導率センサ22で検知されている。制御部50は、電気伝導率センサ22で検知される電気伝導率Cと設定値Cs2とを比較する(ステップS41)。
電気伝導率センサ22で検知される電気伝導率Cが設定値Cs2に達した場合(ステップS41のYES)、制御部50は、タンク10内の水が汚れているとの判断の下に、電磁開閉弁20を開いて、タンク10内の水Wを排出する(ステップ42;排水開始)。この排水により、タンク10内の汚れた水がタンク10外に排出される。
排水開始に伴い、制御部50は、電気伝導率センサ22で検知される電気伝導率Cと設定値Cs1(<Cs2)とを比較する(ステップS43)。電気伝導率Cが設定値Cs1以上の場合(ステップS43のNO)、制御部50は、排水を続けることになる。
タンク10内の水Wの汚れは、汚れ分そのものがタンク10外に出ることで改善されるとともに、排水に伴う水位低下に応じて上記水位処理の給水が行われることでも改善される。
電気伝導率センサ22で検知される電気伝導率Cが設定値Cs1未満に低下した場合(ステップS43のYES)、制御部50は、電磁開閉弁20を閉じて、タンク10内の水Wの排出を停止する(ステップ44;排水停止)。この排水停止後、制御部50は、ステップS41の処理に戻る。
[2]第2実施形態
本発明の第2実施形態では、図4に示すように、水配管41における純水生成ユニット42が取り除かれる。他の構成は第1実施形態と同じである。
空気熱交換器4の洗浄に際しては、給水源から供給される水がそのまま空気熱交換器4に散布される。
給水源の水がきれいな場合(例えば、雨水や空調機から発生するドレン水を利用できる場合など)、または井水や水道水のカルシウム硬度が低い地域においては、その給水源の水を空気熱交換器4の洗浄用としてそのまま使用することにより、純水生成ユニット42を取り除くことができる。その分、コストを低減することができる。
[3]第3実施形態
本発明の第3実施形態では、図5に示すように、複数台の空冷式熱源機1が互いに並んで配置される。
水配管11は複数台の空気熱源機1に対応して複数に分岐しており、それぞれに電磁開閉弁13が設けられる。また、タンク10の容量は、空冷式熱源機1の台数に応じて十分な循環水量を確保できるように設定されている。
制御部50は、複数台の空冷式熱源機1のいずれか1台でも散水開始条件が成立した場合、散水開始条件が成立している空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁13を開いて循環ポンプ12を運転オンすることにより、散水開始条件が成立している空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対しタンク10内の水Wを散布する。このとき、循環ポンプ12の流量制御としては、開かれる電磁開閉弁13の数や開度の総計に応じて流量を制御してもよいし、循環ポンプ12の吐出圧力が一定となるように流量を制御してもよい。
その後、制御部50は、水Wの散布対象となった空冷式熱源機1で散水解除条件が成立した場合に、散水解除条件が成立した空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁13を閉じて、散水解除条件が成立した空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対する水Wの散布を停止する。
そして、制御部50は、全ての空冷式熱源機1で散水解除条件が成立した場合、循環ポンプ12を運転オフして電磁開閉弁43を開くとともに、水Wの散布対象となっていた空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁13を開くことにより、水Wの散布対象となっていた空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対し洗浄用の純水を散布する。
その後、制御部50は、純水の散布を開始してから一定時間t1sが経過した場合に、電磁開閉弁43を閉じるとともに、全ての電磁開閉弁13を閉じて、純水の散布を停止する。
他の構成および制御は第1実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[4]第4実施形態
本発明の第4実施形態では、図6に示すように、複数台の空冷式熱源機1が互いに並んで配置される。
水配管15における流量センサ16より下流側の位置に水配管41の一端が接続され、その水配管41の他端が各空冷式熱源機1の上部に分岐接続される。そして、水配管41の分岐部上流側に純水生成ユニット42が配置される。さらに、水配管41の各分岐部の下流側で各空冷式熱源機1の上流側に、それぞれ電磁開閉弁44が配置される。
水配管15内の水が水配管41に流入して純水生成ユニット42に流れ、その純水生成ユニット42から流出する純水が水配管41の各分岐部に流入する。このとき、各電磁開閉弁44が開いていれば、水配管41の各分岐部に流入した純水が洗浄用として各空気熱交換器4に散布される。
制御部50は、複数台の空冷式熱源機1のいずれか1台でも散水開始条件が成立した場合、散水開始条件が成立している空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁13を開いて循環ポンプ12を運転オンすることにより、散水開始条件が成立している空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対しタンク10内の水Wを散布する。このとき、循環ポンプ12の流量制御としては、開かれる電磁開閉弁13の数や開度の総計に応じて流量を制御してもよいし、循環ポンプ12の吐出圧力が一定となるように流量を制御してもよい。
その後、制御部50は、水Wの散布対象となった空冷式熱源機1で散水解除条件が成立した場合に、散水解除条件が成立した空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁13を閉じて、散水解除条件が成立した空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対する水Wの散布を停止する。
そして、制御部50は、散水解除条件が成立した空冷式熱源機1に対応する電磁開閉弁44を開くことにより、当該空冷式熱源機1の空気熱交換器4に対し洗浄用の純水を散布する。
その後、制御部50は、純水の散布を開始してから一定時間t1sが経過した場合に、純水を散布するために開いた電磁開閉弁44を閉じて、純水の散布を停止する。
他の構成および制御は第1実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[5]変形例
上記実施形態では、外気温度センサ7の検知温度Toおよび空冷式熱源機1の運転負荷率Qを散水開始条件および散水解除条件の要素としたが、それ以外の要素を散水開始条件および散水解除条件として用いてもよい。
上記実施形態では、外気温度センサ7の検知温度Toが所定値Tos以上で、かつ空冷式熱源機1の運転負荷率Qが所定値Qs以上であることを散水開始条件としたが、それに限定はなく、例えば空冷式熱源機1が運転中に外気温度センサ7の検知温度Toが所定値Tos以上であることを散水開始条件としてもよい。
上記実施形態では、散水開始条件を満たした後、最初にタンク10内の水Wの水位を検知し、検知水位Whが所定値Wh1未満の場合に設定Wh2となるまでタンク10に給水したが、最初に給水源の水を空気熱交換器4に散布し、空気熱交換器4から流下する水をタンク10内に回収してもよい。
上記実施形態では、第2散水手段として純水生成ユニット42に純水を生成する構成としたが、純水生成ユニットに替えて軟水生成ユニットにより軟水を生成する構成としてもよい。
上記実施形態では、第1散水手段による水Wの散布が停止する都度第2散水手段により純水を散布しているが、空冷式熱源機1の一日の運転終了時に純水を散布してもよい。
上記実施形態では、空冷式熱源機1としてヒートポンプ式チラーユニットの例を説明したが、空気調和装置の室外ユニットや冷凍・冷蔵ショーケースのコンデンシングユニットでも同様に利用できる。
その他、上記実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空冷式熱源機、2…圧縮機、3…四方弁、4…空気熱交換器、5…膨張弁、6…外気ファン、7…外気温度センサ、8…水熱交換器、9…ドレンパン、10…タンク、11…水配管、12…循環ポンプ、13…電磁開閉弁、14…水配管、15…水配管、16…流量センサ、17…電磁開閉弁、18…水配管、19…水配管、20…電磁開閉弁、21…水位センサ、22…電気伝導率センサ、30…薬剤容器、31…液配管、32…注入ポンプ、41…水配管、42…純水生成ユニット、43…電磁開閉弁、44…電磁開閉弁、50…制御部、61,62…三方継手

Claims (8)

  1. 空気熱交換器を備えた空冷式熱源機の散水システムであって、
    水を収容するタンクと、
    前記タンクの水を前記空気熱交換器に散布する第1散水手段と、
    洗浄用の水を前記空気熱交換器に散布する第2散水手段と、
    前記散布により前記空気熱交換器から流下する水を前記タンクに回収する回収手段と、
    予め定めた散水開始条件が成立した場合に前記第1散水手段による散布を開始し、この開始後、予め定めた散水解除条件が成立した場合に前記第1散水手段による散布を停止し、この停止後、前記第2散水手段による散布を一定時間t1sだけ実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする空冷式熱源機の散水システム。
  2. 純水を生成する純水生成手段または軟水を生成する軟水生成手段、
    をさらに備え、
    前記第2散水手段は、前記純水生成手段または軟水生成手段で生成される純水または軟水を前記洗浄用として前記空気熱交換器に散布する、
    ことを特徴とする請求項1記載の空冷式熱源機の散水システム。
  3. 給水源の水を前記タンクに供給する給水手段と、
    前記タンク内の水位を検知する水位センサと、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記水位センサの検知水位が設定値となるように前記給水手段の給水を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の空冷式熱源機の散水システム。
  4. 前記タンクに薬剤を注入する薬剤注入手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記薬剤注入手段による薬剤の注入を散水システムの給水量に応じて制御する、
    ことを特徴とする請求項3記載の空冷式熱源機の散水システム。
  5. 前記タンク内の水の電気伝導率を検知する電気伝導率検知手段、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記電気伝導率検知手段の検知結果が設定値以上の場合に、前記タンク内の水を排出する、
    ことを特徴とする請求項3記載の空冷式熱源機の散水システム。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1散水手段による散布の開始後、前記散水解除条件が成立しないまま一定時間t2sが経過した場合、前記第1散水手段による散布を停止して前記第2散水手段による散布を一定時間t1sだけ実行する、
    ことを特徴とする請求項1記載の空冷式熱源機の散水システム。
  7. 空気熱交換器を備えた空冷式熱源機の散水方法であって、
    予め定めた散水開始条件が成立した場合にタンクの水を前記空気熱交換器に散布する第1散布を開始し、
    前記第1散布の開始後、予め定めた散水解除条件が成立した場合に前記第1散布を停止し、
    前記第1散布の停止後、洗浄用の水を前記空気熱交換器に散布する第2散布を一定時間t1sだけ実行し、
    前記第1散布および前記第2散布により前記空気熱交換器から流下する水を前記タンクに回収する、
    ことを特徴とする空冷式熱源機の散水方法。
  8. 前記第1散布の開始後、前記散水解除条件が成立しないまま一定時間t2sが経過した場合、前記第1散布を停止して前記第2散布を一定時間t1sだけ実行する、
    ことを特徴とする請求項記載の空冷式熱源機の散水方法。
JP2015017302A 2015-01-30 2015-01-30 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法 Active JP6343570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015017302A JP6343570B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015017302A JP6343570B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016142436A JP2016142436A (ja) 2016-08-08
JP6343570B2 true JP6343570B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=56570193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015017302A Active JP6343570B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6343570B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6980469B2 (ja) * 2017-09-15 2021-12-15 高砂熱学工業株式会社 液体散布装置およびその制御方法
JP6869861B2 (ja) * 2017-09-15 2021-05-12 高砂熱学工業株式会社 液体散布装置およびその制御方法
WO2020194690A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 三菱電機株式会社 散水装置、空気調和機、及び空気調和機の散水方法
JP7399692B2 (ja) 2019-11-28 2023-12-18 慶應義塾 冷却装置、および、冷却方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4436223B2 (ja) * 2004-10-07 2010-03-24 三菱重工業株式会社 空気調和装置およびその運転方法
JP5105411B2 (ja) * 2007-06-07 2012-12-26 三菱重工業株式会社 散水装置およびこれを備えた熱源機ならびに散水方法
JP5853444B2 (ja) * 2011-07-04 2016-02-09 三浦工業株式会社 水処理システム
JP5456075B2 (ja) * 2012-01-27 2014-03-26 株式会社クレアテラ 熱交換器冷却装置
JP2014092302A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Miura Co Ltd 水処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016142436A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6343570B2 (ja) 空冷式熱源機の散水システムおよび散水方法
US9599355B2 (en) Dry air-water heat exchanger
CN106606342A (zh) 热泵式洗碗机及其控制方法
CN105392937A (zh) 洗涤机
JP2015508885A (ja) 熱回収
US10722099B2 (en) Warewasher with heat recovery system
EP3328259B1 (en) Warewasher with heat recovery system
CN206709457U (zh) 一种冷库用节能融霜系统
JP2010002156A (ja) ヒートポンプ式空気調和装置
CN108135429B (zh) 具有热回收系统的器皿洗涤机
KR101151630B1 (ko) 폐열회수형 히트펌프의 폐수순환 자동세척식 증발장치
CN207716581U (zh) 一种水环空调系统
JP6869861B2 (ja) 液体散布装置およびその制御方法
CN206724782U (zh) 便携式换热器在线清理装置
CN111637787B (zh) 一种自清洗热泵系统及其自清洗控制方法
CN212179272U (zh) 一种自清洗热泵系统
JP6481936B2 (ja) 散水装置
JP6980469B2 (ja) 液体散布装置およびその制御方法
CN210951797U (zh) 一种利用商场空调冷凝水的清洗系统
JPH1137691A (ja) 熱交換器の管内洗浄装置及び管内洗浄方法
CN106767126A (zh) 空调器蒸发器清洗控制方法、装置及空调器
CN206626758U (zh) 空调的控制系统
US11662129B2 (en) Method and apparatus for making clear ice
JPH1137692A (ja) 熱交換器の管内洗浄装置及び管内洗浄方法
CN211551851U (zh) 一种空调内机水循环系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6343570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250