JP6342564B1 - 組立式作業用トンネル - Google Patents

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【課題】屋外の各種作業現場に簡単に設置して、作業中に発生する騒音を遮断、軽減することができ、雨天や酷暑の下でも快適な作業環境を実現することが可能な汎用性、設置自在性に優れた組立式作業用トンネルを提供する。【解決手段】内膜材11と外膜材12を有し、使用時に内膜材11と外膜材12で密閉された空間部13に流体が充填されることにより膨張して屋外の作業現場を覆うトンネル状防音壁15を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、屋外の各種作業現場に設置することにより、作業中に発生する騒音を遮断、軽減することができ、特に、新幹線や在来線の高架橋等における深夜のメンテナンス作業に好適に用いられる組立式作業用トンネルに関する。
従来、屋外の各種作業現場で発生する騒音は深刻な問題であり、近隣住民からの苦情の対象となっている。特に、新幹線や在来線の高架橋等におけるバラスや枕木等の交換といったメンテナンス作業は、基本的に運行終了後の深夜に行われるため、作業時に発生する金属音、作業車の走行音や各種機械の操作音等が問題となり易い。その対策として、作業に使用する機械器具そのものの騒音を低減することや作業時間を短縮するための施工方法等が検討されているが、十分ではなかった。
一方、トンネル工事に伴う騒音に対しては、例えば特許文献1のように、縦材と横材とを骨組みしてなるアーチフレームの外周部に膜振動型吸音バルーンを設け、膜振動型吸音バルーンを空気によりアーチ状に膨張させてなるトンネル工事に伴う騒音の低減装置であって、膜振動型吸音バルーンは、アーチ状に膨張させてトンネル表面に密着させた状態での共振周波数が、トンネル工事に伴う騒音を低減させるのに適正な膜の面密度及び空気層の厚さを備え、アーチフレームは、トンネル表面に対して空気層の厚さに相当する間隔をあけて設けられているトンネル工事に伴う騒音の低減装置が提案されている。
特開2017−125300号公報
しかしながら、特許文献1は、トンネルを利用して単一共振系を形成する構造で実施することにより、トンネル発破音を含むトンネル工事に伴う騒音に対し、低周波帯域から高周波帯域まで(特には低周波帯域)の低減効果を得られる低減装置を提供することを目的としたものである。従って、トンネルのない高架橋や一般道路での作業、土木工事、配管工事等では使用することができず、用途が限定され、汎用性、設置自在性に欠けるという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、屋外の各種作業現場に簡単に設置して、作業中に発生する騒音を遮断、軽減することができ、雨天や酷暑の下でも快適な作業環境を実現することが可能な汎用性、設置自在性に優れた組立式作業用トンネルを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る組立式作業用トンネルは、それぞれ長方形状に形成された内膜材と外膜材を有し、該内膜材と該外膜材の外周の四辺が接合されることにより該内膜材と該外膜材の間に密閉された空間部が形成され、使用時に該空間部に気体が充填されることにより膨張して屋外の作業現場を覆うトンネル状防音壁を有し、前記内膜材と前記外膜材との間は、紐状若しくは帯状に形成され前記内膜材と前記外膜材の縦及び横に間隔を空けて配置された複数の間隔維持部材で連結されて、膨張時の前記内膜材と前記外膜材との間隔が維持され、前記トンネル状防音壁の下端側に着脱自在に連結され、内部に水が充填される袋状空間部を有する追加ブロック体が設けられている。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記内膜材は、吸音性を有する生地で形成され、前記外膜材は、遮音性を有する生地で形成されていることが好ましい。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の長手方向両端部に延長用連結手段を有することが好ましい。
ここで、本発明において、トンネル状防音壁の長手方向とはトンネル状に膨張した状態の長手方向であり、組立式作業用トンネルの長手方向と一致する。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の幅方向の両外側に仮設用固定手段を有することが好ましい。
ここで、本発明において、トンネル状防音壁の幅方向とは、トンネル状に膨張した状態の長手方向と直交する方向であり、組立式作業用トンネルの幅方向と一致する。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁は、前記空間部と連通する流体供給用連結部を有することが好ましい。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の下端部及び前記追加ブロック体の上下両端部にブロック追加用連結手段を有することが好ましい。
本発明に係る組立式作業用トンネルにおいて、前記追加ブロック体の長手方向両端部に追加ブロック連結手段を有することが好ましい。
本発明に係る組立式作業用トンネルは、内膜材と外膜材を有し、内膜材と外膜材の間に密閉された空間部が形成され、使用時に空間部に気体が充填されることにより膨張して屋外の作業現場を覆うトンネル状防音壁を有するので、短時間で手間をかけることなく設置作業や撤去作業を行うことができ、作業時間を長引かせることなく、作業中に発生する騒音を効果的に遮断、軽減することができる。また、使用しない時は、偏平状に押し潰し、折り畳んだり、巻き取ったりすることができ、軽量で嵩張らず、容易に運搬することが可能で、収納時のコンパクト性にも優れる。さらに、トンネル状防音壁で作業現場を覆うことができるので、作業環境を改善して、雨天や酷暑の下でも効率的に作業を行うことが可能となり、作業日程の遅延を防止することができる。
さらに、紐状若しくは帯状に形成され、内膜材と外膜材との間を連結し、膨張時の内膜材と外膜材との間隔を維持する間隔維持部材を有するので、トンネル状防音壁の厚さを略一定に維持することができ、形状安定性に優れる。
内膜材が吸音性を有する生地で形成され、外膜材が遮音性を有する生地で形成されている場合、トンネル状防音壁の内部で発生する騒音は、吸音性を有する内膜材で効果的に吸収され、内膜材を透過した騒音も、遮音性を有する外膜材で遮断されるため、トンネル状防音壁の外まで透過する騒音を著しく低減させて、防音効果を向上させることができる。
トンネル状防音壁の長手方向両端部に延長用連結手段を有する場合、必要に応じて複数のトンネル状防音壁を長手方向に簡単に連結して長尺化を図ることができ、広い(長い)作業範囲でも確実に保護して効率的に作業を行うことが可能で、汎用性に優れる。
トンネル状防音壁の幅方向の両外側に仮設用固定手段を有する場合、トンネル状防音壁の幅方向の両外側をトンネル状防音壁の設置面や周囲の構造物等に容易に固定して、トンネル状防音壁の形状を維持できると共に、風雨やその他の外力等による移動、転倒、飛散等を効果的に防止でき、設置安定性に優れる。
トンネル状防音壁が、空間部と連通する流体供給用連結部を有する場合、複数のトンネル状防音壁を連結して長尺化を図る際に、長手方向に隣接するトンネル状防音壁の流体供給用連結部同士を予め連結することにより、連結された全てのトンネル状防音壁の空間部に短時間で効率的に気体を供給、充填することができ、組立作業性に優れる。
また、トンネル状防音壁の下端側に着脱自在に連結される追加ブロック体が設けられているので、追加ブロック体によってトンネル状防音壁の高さや幅の不足を補って、内部の作業空間を確保することができ、拡張性に優れる。
トンネル状防音壁の下端部及び追加ブロック体の上下両端部にブロック追加用連結手段が設けられている場合、トンネル状防音壁と追加ブロック体との連結、及び追加ブロック体同士の連結を容易に行うことができ、組立及び分解の作業性を向上させることができる。また、必要に応じて、連結する追加ブロック体の数を増減することが可能で、汎用性に優れる。
追加ブロック体の長手方向両端部に追加ブロック連結手段を有する場合、トンネル状防音壁に追加された追加ブロック体同士(長手方向に隣接する追加ブロック体同士)も強固に連結、固定することができ、形状安定性を向上させることができる。
さらに、追加ブロック体が密閉された袋状空間部を有し、使用時に袋状空間部にが充填されることにより矩形板状に膨張するので、偏平状に押し潰してコンパクトに折り畳んだ状態で作業現場に搬送した後、必要に応じて膨張させて使用することができ、使用前や使用後に嵩張ることがなく、取り扱い性に優れる
本発明の一実施の形態に係る組立式作業用トンネルの正面図である。 同組立式作業用トンネルの側面図である。 同組立式作業用トンネルの平面図である。 図2のA−A線矢視端面図である。 図2のB−B線矢視端面図である。 同組立式作業用トンネルのブロック追加用連結手段の変形例の側面図である。 同組立式作業用トンネルのブロック追加用連結手段の変形例の断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実施の形態に係る組立式作業用トンネル10について説明する。
組立式作業用トンネル10は、新幹線や在来線の高架橋等を初めとする屋外の各種作業現場に設置して作業中に発生する騒音を遮断、軽減するものである。
図1〜図5に示すように、組立式作業用トンネル10は、内膜材11と外膜材12を有し、内膜材11と外膜材12の間に密閉された空間部13が形成されたトンネル状防音壁15を有している。このトンネル状防音壁15は、使用時以外は偏平状に押し潰されており、使用時に空間部13に気体(例えば、空気、窒素、二酸化炭素等)が充填されることにより膨張して屋外の作業現場を覆うものである。内膜材11の材質としては、例えば、ポリエステル系樹脂や塩化ビニル樹脂等が好適に用いられ、外膜材12の材質としては、例えば、塩化ビニル樹脂やポリテトラフルオロエチレン等が好適に用いられるが、これに限定されるものではない。トンネル状防音壁15は、空間部13に気体が密閉されることにより、防音性を発揮することができるが、特に、吸音性を有する生地で内膜材11を形成し、遮音性を有する生地で外膜材12を形成すれば、防音(吸音)、遮音効果を高めることができる。また、内膜材11は、作業中に機械等が接触しても破損しないように、高強度のポリアミド66繊維からなる生地で形成してもよいし、必要に応じて、内膜材11の表面に補強材を貼り付けてもよい。
以下において、トンネル状防音壁15の長手方向とは、トンネル状に膨張した状態での長手方向であり、組立式作業用トンネル10の長手方向と一致する。また、トンネル状防音壁15の幅方向とは、トンネル状に膨張した状態で長手方向と直交する方向であり、組立式作業用トンネル10の幅方向と一致する。
本実施の形態では、2つのトンネル状防音壁15を長手方向に連結しているが、トンネル状防音壁15の連結数は、作業現場の長さ(広さ)に応じて、適宜、選択することができる。なお、このトンネル状防音壁15の寸法は、適宜、選択することができるが、例えば、幅を5〜6m程度、高さを6m程度とし、1つ当たりのトンネル状防音壁15の長手方向の長さを3m程度とすれば、運搬や設置作業を効率的に行うことができ、特に高架橋での作業に好適に用いることができる。
また、トンネル状防音壁15の両側の下端側には長方形状の追加ブロック体16を連結した。1つ当たりのトンネル状防音壁15に連結する追加ブロック体16の数は適宜、選択することができ、必要に応じて追加ブロック体16を着脱自在に連結することにより、トンネル状防音壁15の高さや幅の不足を補って、内部の作業空間を確保することができる。
次に、トンネル状防音壁15の詳細について説明する。
内膜材11と外膜材12はそれぞれ長方形状に形成され、外周の四辺が図1〜図5に示すように、所定幅の接合部17で接合されることにより密閉されて空間部13が形成される。接合部17の接合方法は内膜材11と外膜材12の材質によって、適宜、選択することができるが、溶着や接着が好適に用いられる。また、内膜材11と外膜材12との間は、図4、図5に示すように、紐状若しくは帯状に形成された複数の間隔維持部材18で連結されることにより、膨張時の内膜材11と外膜材12との間隔を維持することができる。間隔維持部材18の両端は、溶着や接着等により内膜材11及び外膜材12に連結、固定される。なお、膨張時の内膜材11と外膜材12との間隔(トンネル状防音壁15の厚さ)は、例えば、50mm〜500mm程度であるが、これに限定されるものではなく、組立式作業用トンネル10の設置場所(作業環境)、発生する騒音の種類や大きさ等に応じて、適宜、選択することができる。また、間隔維持部材18は、長方形状の内膜材11及び外膜材12の縦横に間隔を空けて配置されるが、その配置間隔は、適宜、選択することができる。
トンネル状防音壁15の幅方向の両外側には、ハトメ状(リング状)の仮設用固定手段20が設けられている。図1〜図3に示すように、ロープ21の一端を仮設用固定手段20に通して結束し、他端を地中に打ち込まれた杭22の頭部に連結することにより、組立式作業用トンネル10を確実に固定できる。なお、ロープ21の他端は、周囲の固定構造物や重りとなる鋼管、H型鋼、コンクリートブロック等に連結してもよい。
本実施の形態では、接合部17に直接、ハトメ状の仮設用固定手段20を設けたが、仮設用固定手段20はこれに限定されるものではない。例えば、ハトメ状の仮設用固定手段を形成した矩形状の固定片を別途、接合部17に縫い付けてもよいし、仮設用固定手段となる金属製のリングを環状のベルトに通して接合部17に縫い付けてもよい。また、紐状の仮設用固定手段の一端を接合部17に縫い付けておき、使用時に他端を杭の頭部、周囲の固定構造物、重り等に連結してもよい。なお、仮設用固定手段20の数や配置は適宜、選択することができ、トンネル状防音壁15の長手方向の端部だけでなく、長手方向の途中にも設けることができる。
次に、トンネル状防音壁15の長手方向両端部には、図2、図3、図4に示すように、他のトンネル状防音壁15を連結するための延長用連結手段24が接合部17に沿って設けられている。これにより、適宜、トンネル状防音壁15を長手方向に追加(連結)して長尺化を図ることができる。延長用連結手段24としては、図4に示すように、短時間で着脱できる面ファスナーが好適に用いられるが、着脱自在な雄部材と雌部材が対となったものであればよく、この他にも、例えば、線ファスナー(ジッパー)、ボタン、ホック等を用いることができる。いずれも、トンネル状防音壁15の長手方向両端部に、雄部材と雌部材が対となるように取り付けておけば、適宜、トンネル状防音壁15を連結することができる。なお、トンネル状防音壁15同士の連結作業は、膨張前の偏平状態で行うことにより、作業性に優れる。
次に、トンネル状防音壁15には、図1、図2、図3に示すように、空間部13と連通する流体供給用連結部26が設けられている。これにより、送風機やコンプレッサー等の流体供給源(図示せず)に接続された流体供給管27を簡単に連結して空間部13に気体を供給、充填することができる。また、流体供給用連結部26をトンネル状防音壁15の長手方向の両端部に設けておけば、複数のトンネル状防音壁15を連結する際に、隣接するトンネル状防音壁15の流体供給用連結部26同士をホース等の連結管28で連結することができ、1つの流体供給源から全てのトンネル状防音壁15の空間部13に短時間で効率的に気体を供給、充填することができる。流体供給用連結部26と流体供給管27及び連結管28は着脱自在な構造であればよいが、連結にはソケットとプラグからなるワンタッチ式のカップリングを用いることが好ましい。一方にソケットを取り付け、他方にソケットと着脱自在なプラグを取り付けておけば、ワンタッチで着脱することができ、作業性に優れる。また、必要に応じて、流体供給用連結部26に逆止弁を設けたり、流体供給管27及び連結管28に開閉弁を設けたりしてもよい。或いは、流体供給用連結部26を単なる筒状に形成し、流体供給管27や連結管28を外挿した後、バンド等の固定手段で締め付け固定してもよい。なお、流体供給管27や連結管28が連結されない最下流側の流体供給用連結部26は蓋体29で閉止して、気体の漏れを防止する。
次に、追加ブロック体16の詳細について説明する。
追加ブロック体16は、トンネル状防音壁15と同様に、長方形状の内膜材31と外膜材32の外周の四辺が図1、図2、図5に示すように、所定幅の接合部33で接合されることにより密閉された袋状空間部34が形成されたものである。使用時に袋状空間部34に流体が充填されることにより矩形板状に膨張する。内膜材31と外膜材32の間は、必要に応じて、トンネル状防音壁15と同様に、要所を紐状や帯状の間隔維持部材で連結して、膨張時の間隔を維持することができる。
なお、図1、図2に示すように、追加ブロック体16の長手方向の一端側には袋状空間部34と連通する流体供給部35が設けられており、トンネル状防音壁15に予め設けられ空間部13と連通する流体供給用追加連結部36と追加連結管37で連結することにより、トンネル状防音壁15と追加ブロック体16にまとめて気体を供給、充填することができる。流体供給部35及び流体供給用追加連結部36の構造としては、流体供給用連結部26と同様のものが好適に用いられ、追加連結管37の構造としては、流体供給管27及び連結管28と同様のものが好適に用いられる。
この追加ブロック体16は、個別に流体を供給、充填して膨張させることもでき、その場合、追加連結管37による連結作業は不要であり、流体供給用追加連結部36を省略してもよい。その場合、追加ブロック体16に流体として水を充填すれば、追加ブロック体16を重りとしても利用することができる。
また、本実施の形態の追加ブロック体16は、偏平状に押し潰してコンパクトに折り畳んだ状態で作業現場に搬送することができ、使用前や使用後に嵩張ることがなく、取り扱い性に優れるが、その構造は、これに限定されるものではなく、適宜、選択することができる。例えば、袋状空間部34の内部に予め発泡ウレタン、発泡ポリエチレンフォーム、発泡スチロール等の芯材を収容した構造としてもよい。なお、追加ブロック体16は、矩形状(長方形状又は正方形状)に形成されるが、トンネル状防音壁15の高さや幅の不足を補うことができればよく、トンネル状防音壁15の寸法に応じて、適宜、寸法や縦横比を変更することができる。また、追加ブロック体16の厚さは、トンネル状防音壁15の厚さと同等であることが好ましいが、必ずしも同等である必要はなく、適宜、選択することができる。
次に、トンネル状防音壁15の下端部と追加ブロック体16の上端部は、図2、図5に示すように、ブロック追加用連結手段38によって連結されている。ブロック追加用連結手段38としては、延長用連結手段24と同様に、面ファスナーが好適に用いられるが、線ファスナー(ジッパー)、ボタン、ホック等を用いてもよい。なお、追加ブロック体16の下端部にもブロック追加用連結手段38を設けることにより、必要に応じて、さらに追加ブロック体16を連結することができる。
また、図2に示すように、隣接する追加ブロック体16同士(追加ブロック体16の長手方向の端部)も追加ブロック連結手段40によって連結されるが、延長用連結手段24やブロック追加用連結手段38と同様の構造(図4、図5参照)なので、説明を省略する。
次に、ブロック追加用連結手段の変形例について説明する。
図6、図7に示すように、トンネル状防音壁15の下端部及び追加ブロック体16の上端部に、接合部17、33に沿ってハトメ状のブロック追加用連結手段41を設けることにより、上下で隣接するブロック追加用連結手段41同士を結束部材42で結束して、トンネル状防音壁15と追加ブロック体16を連結することができる。ブロック追加用連結手段41の数や配置間隔は適宜、選択することができる。なお、接合部17、33に直接、ハトメ状のブロック追加用連結手段41を設ける代わりに、例えば、ハトメ状のブロック追加用連結手段を形成した矩形状の固定片を別途、接合部17、33に縫い付けてもよいし、ブロック追加用連結手段となる金属製のリングを環状のベルトに通して接合部17、33に縫い付けてもよい。また、結束部材42としては、ロープ、結束バンド、針金、ポリエチレンや塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製の線材、金属製の芯材の外周を合成樹脂で被覆した線材等を用いることができる。
ここで、追加ブロック体16の下端部に設けたブロック追加用連結手段41は、さらに追加ブロック体16を連結する場合に使用する以外に、図7に示すように、杭43を通して地中に打ち込むことにより、追加ブロック体16の下端側を強固に固定して組立式作業用トンネルの形状を維持することができ、組立式作業用トンネルの移動や飛散を防止できる。このとき、下端部の全てのブロック追加用連結手段41を杭43で固定する必要はなく、適度な間隔を空けて固定することができる。先に説明した仮設用固定手段20と併用することにより、組立式作業用トンネルの固定安定性を向上させることができるが、ブロック追加用連結手段41による固定は必ずしも必要ない。
また、トンネル状防音壁15の両下端部に追加ブロック体16を追加しない場合は、トンネル状防音壁15の下端部に設けたブロック追加用連結手段41を利用してトンネル状防音壁15の下端部を杭43で固定することもできる。
なお、このブロック追加用連結手段41の構造は、先に説明した延長用連結手段や追加ブロック連結手段にも適用することができる。その場合、延長用連結手段若しくは追加ブロック連結手段の一部を仮設用固定手段として使用することもできる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
上記実施の形態では、トンネル状防音壁の内膜材と外膜材の間に、紐状若しくは帯状の間隔維持部材を縦横に間隔を空けて配置することにより、空間部での気体の流通を確保した。なお、網体を間隔維持部材として用いてもよい。
延長用連結手段、ブロック追加用連結手段、及び追加ブロック連結手段は、全て同一の構造である必要はなく、構造が異なるものを適宜、組合せてもよい。
また、流体供給用連結部、流体供給用追加連結部、流体供給部の配置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、気体の流れを考慮して、適宜、選択することができる。
なお、組立式作業用トンネルの長手方向両端の開口部(出入口)から騒音が漏れるのを防ぐために、開口部を防音シート等で覆うことが好ましい。このとき、アコーディオンカーテンのようにスライドして開閉可能な構造とすることにより、作業員や工事車両等の出入りを妨げることなく、音漏れを最小限に抑えることができる。
さらに、組立式作業用トンネルの内部に送風機を設置して送風することにより、組立式作業用トンネルの内部で発生した排気ガスや熱を外部に排出して、作業環境を改善することができる。
10:組立式作業用トンネル、11:内膜材、12:外膜材、13:空間部、15:トンネル状防音壁、16:追加ブロック体、17:接合部、18:間隔維持部材、20:仮設用固定手段、21:ロープ、22:杭、24:延長用連結手段、26:流体供給用連結部、27:流体供給管、28:連結管、29:蓋体、31:内膜材、32:外膜材、33:接合部、34:袋状空間部、35:流体供給部、36:流体供給用追加連結部、37:追加連結管、38:ブロック追加用連結手段、40:追加ブロック連結手段、41:ブロック追加用連結手段、42:結束部材、43:杭

Claims (7)

  1. それぞれ長方形状に形成された内膜材と外膜材を有し、該内膜材と該外膜材の外周の四辺が接合されることにより該内膜材と該外膜材の間に密閉された空間部が形成され、使用時に該空間部に気体が充填されることにより膨張して屋外の作業現場を覆うトンネル状防音壁を有し、前記内膜材と前記外膜材との間は、紐状若しくは帯状に形成され前記内膜材と前記外膜材の縦及び横に間隔を空けて配置された複数の間隔維持部材で連結されて、膨張時の前記内膜材と前記外膜材との間隔が維持され、前記トンネル状防音壁の下端側に着脱自在に連結され、内部に水が充填される袋状空間部を有する追加ブロック体が設けられていることを特徴とする組立式作業用トンネル。
  2. 請求項1記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記内膜材は、吸音性を有する生地で形成され、前記外膜材は、遮音性を有する生地で形成されていることを特徴とする組立式作業用トンネル。
  3. 請求項1又は2記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の長手方向両端部に延長用連結手段を有することを特徴とする組立式作業用トンネル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の幅方向の両外側に仮設用固定手段を有することを特徴とする組立式作業用トンネル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁は、前記空間部と連通する流体供給用連結部を有することを特徴とする組立式作業用トンネル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記トンネル状防音壁の下端部及び前記追加ブロック体の上下両端部にブロック追加用連結手段を有することを特徴とする組立式作業用トンネル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1記載の組立式作業用トンネルにおいて、前記追加ブロック体の長手方向両端部に追加ブロック連結手段を有することを特徴とする組立式作業用トンネル。
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