JP6341619B2 - 推定装置、推定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

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本発明は、端末の識別情報(端末ID)を推定する技術に関する。
端末は、ブラウザの動作によってサーバに接続する場合もあれば、アプリケーションの動作によってサーバに接続する場合もある。それぞれの場合で、使用される端末の識別情報が異なる。ブラウザの動作によってサーバに接続する場合には、端末の識別情報としてCookieが使用されることが一般的である。アプリケーションの動作によってサーバに接続する場合には、端末の識別情報として広告用ID(例えばIDFA:IDentification For Advertises、ADID:ADvertising IDentification)が使用されることが一般的である。サーバは、同一の端末で使用されるCookie及び広告用IDの対応付けを得ることで、アプリケーションの動作に応じた広告をブラウザに提供したり、ブラウザの動作に応じた広告をアプリケーションに提供することができる。そのため、同一の端末で使用されるCookie及び広告用IDの対応付けを得ることで、効果的な広告を行うことが可能である。
ただし、Cookie及び広告用IDはそれぞれ独立して得られる識別情報であるため、同一の端末で使用されているCookie及び広告用IDの対応付けを取得するためには、何かしらの処理を行う必要があった。ID推定は、このような処理の一例である。ID推定の具体例として、特許文献1に開示された技術がある。この技術では、端末において、広告用IDの対応付けが行われ、アプリケーション及びブラウザに共通して使用される識別情報が生成される。アプリケーション及びブラウザの両者がこの識別情報を用いることで、Cookie及び広告用IDの対応付けが可能となっている。
特許第5724028号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、端末において識別情報が生成される。そのため、悪意のあるユーザによって使用された端末において、不正な識別情報が生成されてしまうおそれがある。また、端末内がサーバプロセスを実行するため、バッテリが多く消費されたり、セキュリティが低下するおそれがあった。
上記事情に鑑み、本発明は、不正な識別情報が生成されてしまうこと及び端末のセキュリティが低下してしまうことを抑止しつつ、アプリケーション及びブラウザそれぞれで使用される識別情報の対応付けを行うことを可能にする技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、端末から通信を介して取得される第1の時刻情報と、前記第1の時刻情報が取得されるタイミングと略同一のタイミングで取得される第2の時刻情報と、前記端末の識別情報と、を対応付けて複数記憶する記憶部と、端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記記憶部に記憶される前記識別情報のうち、当該通信の通信相手である端末と同一の端末の識別情報を推定する推定部と、を備える推定装置である。
本発明の一態様は、上記の推定装置であって、前記推定部は、前記記憶部に記憶される第1の時刻情報と前記他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報との差と、前記記憶部に記憶される第2の時刻情報と前記他のタイミングで通信を行う際に得られる第2の時刻情報との差と、に基づいて推定する。
本発明の一態様は、上記の推定装置であって、前記推定部は、二つの差の値が所定の基準よりも近い値である場合に、その時刻情報に対応付けて記憶されている識別情報を、当該通信の通信相手である端末と同一の端末の識別情報であると推定する。
本発明の一態様は、上記の推定装置であって、前記第1の時刻情報及び第2の時刻情報は、それぞれTCPタイムスタンプ及びUNIX(登録商標)タイムスタンプである。
本発明の一態様は、端末から通信を介して取得される第1の時刻情報と、前記第1の時刻情報が取得されるタイミングと略同一のタイミングで取得される第2の時刻情報と、前記端末の識別情報と、を対応付けて記憶部が複数記憶する記憶ステップと、端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記記憶部に記憶される前記識別情報のうち、当該通信の通信相手である端末と同一の端末の識別情報を推定する推定ステップと、を有する推定方法である。
本発明の一態様は、上記の推定装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、不正な識別情報が生成されてしまうこと及び端末のセキュリティが低下してしまうことを抑止しつつ、アプリケーション及びブラウザそれぞれで使用される識別情報の対応付けを行うことが可能となる。
推定システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。 タイムスタンプテーブルの具体例を示す図である。 TCPヘッダフォーマットを示す図である。 書込処理の流れを示すシーケンス図である。 推定処理の流れを示すシーケンス図である。 推定装置100における推定処理の流れを示すフローチャートである。
(システム構成)
図1は、推定システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。推定システム1は、推定装置100及び複数の端末200を備える。推定装置100及び各端末200は、ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク300は、例えば、インターネットで構成されてもよい。
推定装置100は、メインフレームやワークステーションやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。推定装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。推定装置100は、推定プログラムを実行することによって、通信部101、制御部102、タイムスタンプ記憶部103、推定部104、入力部105及び出力部106を備える装置として機能する。なお、推定装置100の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。推定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。推定プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。推定プログラムはクラウドや仮想マシンで実行されてもよい。推定装置100は、複数台の情報処理装置を用いて構成されてもよい。
通信部101は、ネットワークインタフェースである。通信部101はネットワーク300を介して端末200と通信する。
制御部102は、第1の時刻情報と第2の時刻情報とに基づいて、端末200に対する推定処理に関する制御を実行する。第1の時刻情報とは、端末200から得られる時刻情報である。第1の時刻情報は、例えば、TCPタイムスタンプであってもよい。第2の時刻情報は、第1の時刻情報とは異なる時刻情報である。第2の時刻情報は、例えば、UNIXタイムスタンプであってもよい。制御部102は、端末200から受信した情報(例えば、IPアドレス、ポート番号、シンクID及びTCPタイムスタンプ)をタイムスタンプテーブルに登録する。制御部102は、端末200からシンクIDを受信するとタイムスタンプレコードを生成する。
タイムスタンプ記憶部103は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。タイムスタンプ記憶部103は、タイムスタンプテーブルを記憶する。タイムスタンプテーブルは、複数のタイムスタンプレコードを有する。
図2は、タイムスタンプテーブルの具体例を示す図である。タイムスタンプレコードは、IPアドレス、ポート番号、シンクID、TCPタイムスタンプ、UNIXタイムスタンプ、作成日時及び更新日時の各値を有する。IPアドレスは、端末200が有するIPアドレスである。ポート番号は、端末200から推定装置100に対して接続が行われたポート番号である。シンクIDは、端末200の識別情報である。シンクIDは、例えば従来のIDシンク処理に用いられる識別情報であってもよいし、推定装置100によって生成される新たな識別情報であってもよい。TCPタイムスタンプは、端末200から受信したTCPタイムスタンプの値である。UNIXタイムスタンプは、情報処理装置上での固有の時刻表現によって表される値である。UNIXタイムスタンプは、協定世界時での1970年1月1日午前0時0分0秒からの経過秒数で表される。同時刻における推定装置100のUNIXタイムスタンプと端末200のUNIXタイムスタンプとは同じ値になる。UNIXタイムスタンプには、推定装置100が有する値が登録される。なお、UNIXタイムスタンプには、端末200から受信したUNIXタイムスタンプが登録されてもよい。作成日時は、タイムスタンプレコードが生成された日時である。更新日時は、タイムスタンプレコードが最後に更新された日時である。更新日時の初期値には、タイムスタンプレコードが生成された日時(作成日時と同じ値)が登録される。
図2に示される例では、タイムスタンプテーブルの最上段のタイムスタンプレコードは、IPアドレスの値が“172.16.AAA.BBB”、ポート番号の値が“15000”、シンクIDの値が“id123”、TCPタイムスタンプの値が“134560”、UNIXタイムスタンプの値が“223456”、作成日時が“6/20 18:42:10”、更新日時が“6/20 18:42:10”である。このタイムスタンプレコードでは、IPアドレスが“172.16.AAA.BBB”を有する端末200が、推定装置100のポート番号“15000”に対して、アクセスした(接続した)ことを示す。この時の端末200は、シンクIDとして“id123”を有していた。接続が行われた際のTCPタイムスタンプの値は“134560”であり、UNIXタイムスタンプの値は“223456”である。接続が行われた際の日時は“6/20 18:42:10”である。最後に更新された日時は“6/20 18:42:10”であり、一度も更新されていないことがわかる。なお、図2に示されるタイムスタンプテーブルは一具体例にすぎない。そのため、図2とは異なる態様でタイムスタンプテーブルが構成されてもよい。例えば、タイムスタンプテーブルは、TCPタイムスタンプ及びUNIXタイムスタンプに加えて、他のタイムスタンプのカラムをさらに有していてもよい。
図3は、TCPヘッダフォーマットを示す図である。TCPタイムスタンプは、端末200が起動されてからの経過時間に関する値を示す。TCPタイムスタンプは、端末200が起動される際にリセットされる。リセットされたTCPタイムスタンプは、ランダムな数値からスタートして再び経過時間が蓄積される。TCPタイムスタンプは、TCPヘッダフォーマットの“Options”に登録される。
図1にもどって推定装置100の説明を続ける。推定部104は、推定処理を実行する。推定処理の実行によって、推定部104は、自装置に対してアクセスしてきた端末200に関するタイムスタンプレコードを、タイムスタンプテーブルに登録されているタイムスタンプレコードの中から推定する。
入力部105は、キーボード、マウス、トラックボール等の入力装置を用いて構成される。入力部105は、入力装置を推定装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部105は、入力装置において入力された入力信号から入力データを生成し推定装置100に入力する。
出力部106は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の出力装置である。出力部106は、出力装置を推定装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、出力部106は、出力データから出力信号を生成し自身に接続されている出力装置に出力信号を出力する。
端末200は、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ又はスマートフォン等の情報処理装置を用いて構成される。端末200は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。端末200は、以下に示す機能を備えることが可能な装置であればどのような装置もなり得る。端末200は、通信プログラムを実行することによって、通信部201、制御部202、ポート決定部203、入力部204及び出力部205を備える装置として機能する。なお、端末200の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、半導体記憶装置等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。通信プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
通信部201は、ネットワークインタフェースである。通信部201はネットワーク300を介して推定装置100と通信する。通信部201は、さらに、ネットワーク300を介して他の装置(例えばWEBサーバ、コンテンツサーバ等)と通信する。
制御部202は、端末200の動作に関する制御を実行する。制御部202は、例えばユーザによってブラウザが起動され所定のWEBサーバへの接続が指示されると、指示されたWEBサーバに対して接続し、データを受信する。そして、制御部202は、受信されたデータに応じて処理を実行する。例えば、受信されたデータにスクリプト(例えば広告サイトに組み込まれたHTMLプログラム)が含まれている場合には、制御部202は、受信されたスクリプトを実行する。制御部202は、例えばユーザによってアプリケーションが起動されると、アプリケーションに定義された処理を実行する。この実行に伴い、アプリケーションに関連するコンテンツを提供するコンテンツサーバに対して制御部202が接続する。
ポート決定部203は、推定装置100に接続する際に使用されるポート番号を決定する。ポート番号には、所定の範囲でランダムな値が選択される。所定の範囲とは、例えば、書込処理では10000以上20000未満、推定処理では20000以上30000未満であってもよい。所定の範囲は、例えば受信されたスクリプトにおいて定義されてもよいし、起動されるアプリケーション内において定義されてもよい。
入力部204は、タッチパネル、ボタン、スイッチ等の既存の操作装置を用いて構成される。入力部204は、入力装置を端末200に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部204は、入力装置において入力された入力信号から入力データを生成し端末200に入力する。
出力部205は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の映像出力装置である。出力部205は、出力装置を端末200に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、出力部205は、出力データから出力信号を生成し、自身に接続されている出力装置に出力信号を出力する。
図4は、書込処理の流れを示すシーケンス図である。書込処理は、制御部202によって所定のサーバ(上述したWEBサーバやコンテンツサーバ)へのアクセスが発生する際に実行される。まず、端末200のポート決定部203は、所定の範囲でポート番号を決定する(ステップS101)。所定の範囲とは、例えば、10000以上20000未満等であってもよい。次に、制御部202は、決定されたポート番号とシンクIDとを推定装置100に送信する(ステップS102)。推定装置100の制御部102は、端末200からポート番号及びシンクIDを受信する。制御部102は、タイムスタンプ記憶部103のタイムスタンプテーブルにタイムスタンプレコードを生成する。制御部102は、このタイムスタンプレコードにポート番号、シンクID及びIPアドレスを登録する。このIPアドレスは端末200が有するIPアドレスである(ステップS103)。
制御部202は、推定装置100へ接続処理を行う。この際、制御部202は、ステップS101で決定したポート番号に接続処理を行う(ステップS104)。制御部102は、端末200から接続を受けた際に使用されているIPアドレス及びポート番号を取得し、取得されたIPアドレス及びポート番号が一致するタイムスタンプレコードをタイムスタンプテーブルから特定する(ステップS105)。制御部102は、特定されたタイムスタンプレコードに対し登録処理を実行する。登録処理において、制御部102は、端末200から取得したTCPタイムスタンプと、推定装置100が有するUNIXタイムスタンプと、をタイムスタンプレコードに登録する。なお、UNIXタイムスタンプには、端末200から受信したUNIXタイムスタンプが登録されてもよい(ステップS106)。
図5は、推定処理の流れを示すシーケンス図である。制御部202によって所定のサーバ(上述したWEBサーバやコンテンツサーバ)へのアクセスが発生する際に実行される。まず、端末200のポート決定部203は、所定の範囲でポート番号を決定する。所定の範囲とは、書込処理の際に使用された範囲とは重複しない値の範囲である。例えば、20000以上30000未満等であってもよい(ステップS201)。
次に、制御部202は、推定装置100へ接続処理を行う。この際、制御部202は、ステップS201で決定したポート番号に対して接続処理を行う(ステップS202)。制御部102は、タイムスタンプ記憶部103のタイムスタンプテーブルにタイムスタンプレコードを生成する。制御部102は、このタイムスタンプレコードにポート番号、IPアドレス、TCPタイムスタンプ及びUNIXタイムスタンプを登録する(ステップS203)。このタイムスタンプレコードが、推定処理において基準となるタイムスタンプレコード(以下「基準レコード」という。)である。制御部202は、ステップS201で決定したポート番号を推定装置100へ送信する(ステップS204)。制御部102は、推定処理を推定部104に実行させる。推定部104は、このポート番号及びIPアドレスを用いて、推定処理を実行する(ステップS205)。
図6は、推定装置100における推定処理の流れを示すフローチャートである。推定部104は、タイムスタンプテーブルに登録されている全てのタイムスタンプレコードに対して、ステップS301〜ステップS303までの処理を実行する。まず、推定部104は、タイムスタンプテーブルに登録されているタイムスタンプレコードの中から、処理の対象となるタイムスタンプレコード(以下「対象レコード」という。)を選択する。推定部104は、対象レコードのTCPタイムスタンプの値と、基準レコードのTCPタイムスタンプとの差を算出する(ステップS301)。次に、推定部104は、対象レコードのUNIXタイムスタンプの値と、基準レコードのUNIXタイムスタンプとの差を算出する(ステップS302)。推定部104は、ステップS301及びステップS302で算出した差の比率を算出する(ステップS303)。
推定部104は、算出された比率に基づいて、推定レコードを特定する(ステップS304)。推定レコードとは、基準レコードのTCPタイムスタンプレコードの送信元と同じ端末200に関して生成されたタイムスタンプレコードである。以下、推定レコードを特定するための処理の具体例について説明する。比率が所定の閾値以下の場合、推定部104は、対象レコードと基準レコードとは同じ端末200に関して生成されたタイムスタンプレコードであると推定する。この場合、対象レコードのシンクIDは、基準レコードに関する端末200のシンクIDであると推定される。所定の閾値以下のレコードが複数ある場合、推定部104は、更新日時が最新であるタイムスタンプレコードを推定レコードとして特定してもよい。所定の閾値以下のレコードが複数ある場合、推定部104は、所定の条件を満たす複数のレコードの全てを推定レコードとして特定してもよい。所定の条件とは、例えば、更新日時から現在日時までの時間が閾値未満であることであってもよいし、シンクIDが同一であることであってもよいし、他の条件であってもよい。推定部104は、基準レコードに、このシンクIDを登録する(ステップS305)。
(効果)
このように構成されることで、推定システム1は、TCPタイムスタンプを用いて推定処理を実行することができる。これにより推定装置100は、端末200上で稼働するアプリケーション及びブラウザ間で同じシンクIDを用いることができる。すなわち、推定装置100は、端末200上で稼働するアプリケーション及びブラウザそれぞれで使用される識別情報を対応付けることができる。
また、推定システム1では、推定処理を行う際に、TCPタイムスタンプ及びUNIXタイムスタンプが使用される。これらの値は、いずれも端末200において不正に誤った値を生成することが困難である。また、悪意のユーザによって不正な値が端末200から推定装置100に送信されたとしても、悪意のユーザは他の端末200におけるTCPタイムスタンプを取得することは困難である。そのため、悪意のユーザによって他者の端末200になりすますこと等の不正を目的としてTCPタイムスタンプを推定装置100に送信することが困難である。したがって、不正な識別情報が生成されてしまうことを抑止することが可能となる。
このように構成された推定システム1によって特定された情報を用いることによって、広告効果を高めることが可能となる。例えば、推定処理を行うことによって、通信を開始した端末200に関して、この端末200が過去に他のサーバに対してアクセスした際の情報を特定することができる。そして、特定された情報に基づいて、端末200のユーザの趣向などを判定し、リコメンドエンジン等の技術を用いることによってユーザに対して効果が高いと推定される広告を提供することが可能となる。
(変形例)
端末200は、ステップS102より先にステップS104を実行してもよい。端末200は、ステップS202より先にステップS204を実行してもよい。また、端末200は、ステップS102を実行する際に、ステップS104を実行してもよい。端末200は、ステップS202を実行する際に、ステップS204を実行してもよい。このように構成されると、推定装置100は、一度の通信でシンクID、UNIXタイムスタンプ及びTCPタイムスタンプを取得できる。このため、端末200は、2回実行していた通信処理を1回の通信処理で実行できる。このため、更に高速に推定処理を実行することができる。
装置200はポート番号を決定する際に、推定装置100にポート番号を問い合わせてもよい。このように構成されることで、端末200が生成するポート番号の重複がなくなり、推定処理の精度が向上する。
書込処理の後に随時、推定処理を行う場合は、ポート決定部203は、書込処理及び推定処理のポート番号を分けなくてもよい(例えば、書き込み処理を10000以上20000未満、推定処理を20000以上30000未満)。このように構成されることで、NAPT(Network Address Port Translation)やテザリング環境等、1つのIPアドレスが複数の端末200に同時に利用される場合に、推定処理の誤りを抑止することができる。
推定処理を完了すると、推定部104は、ステップS304において特定したタイムスタンプレコードのデータを更新してもよい。推定部104は、このタイムスタンプレコードのTCPタイムスタンプのデータを、端末200から受信したTCPタイムスタンプのデータに更新してもよい。推定部104は、このタイムスタンプレコードのUNIXタイムスタンプのデータを推定装置100が有するUNIXタイムスタンプのデータに更新してもよい。このように構成されることで、このタイムスタンプレコードの鮮度が維持される。このため、推定部104は、推定処理の精度を維持することができる。なお、UNIXタイムスタンプには、端末200から受信したUNIXタイムスタンプが登録されてもよい。
端末装置の時刻情報の具体例としてTCPタイムスタンプを挙げたが、端末装置から得られる時刻情報であればTCPタイムスタンプに限定される必要は無い。例えば、端末装置の内部クロックに基づいて生成される時刻情報がTCPタイムスタンプに代えて使用されてもよい。UNIXタイムスタンプにおいても同様である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…推定システム, 100…推定装置, 101…通信部, 102…制御部, 103…タイムスタンプ記憶部, 104…推定部, 105…入力部, 106…出力部, 200…端末, 201…通信部, 202…制御部, 203…ポート決定部, 204…入力部, 205…出力部, 300…ネットワーク

Claims (4)

  1. 端末から通信を介して取得される第1の時刻情報と、前記第1の時刻情報が取得されるタイミングと略同一のタイミングで取得される第2の時刻情報と、前記端末の識別情報と、を対応付けて複数記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される第1の時刻情報と前記端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報との差と、前記記憶部に記憶される第2の時刻情報と前記端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第2の時刻情報との差と、を算出し、算出された差の比率が所定の条件を満たす場合に、前記第1の時刻情報又は第2の時刻情報に対応付けて記憶されている前記識別情報を、前記端末の識別情報であると推定し、前記他のタイミングで通信を行う際に得られる前記第1の時刻情報と前記他のタイミングで通信を行う際に得られる前記第2の時刻情報と推定された前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記録する推定部と、
    を備える推定装置。
  2. 端末から通信を介して取得される第1の時刻情報と、前記第1の時刻情報が取得されるタイミングと略同一のタイミングで取得される第2の時刻情報と、前記端末の識別情報と、を対応付けて複数記憶する記憶部と、
    端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記記憶部に記憶される前記識別情報のうち、当該通信の通信相手である端末と同一の端末の識別情報を推定する推定部と、
    を備える推定装置であって、
    前記第1の時刻情報及び第2の時刻情報は、それぞれTCPタイムスタンプ及びUNIX(登録商標)タイムスタンプである推定装置。
  3. 端末から通信を介して取得される第1の時刻情報と、前記第1の時刻情報が取得されるタイミングと略同一のタイミングで取得される第2の時刻情報と、前記端末の識別情報と、を対応付けて記憶部が複数記憶する記憶ステップと、
    前記記憶部において記憶される第1の時刻情報と前記端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第1の時刻情報との差と、前記記憶部に記憶される第2の時刻情報と前記端末から他のタイミングで通信を行う際に得られる第2の時刻情報との差と、を算出し、算出された差の比率が所定の条件を満たす場合に、前記第1の時刻情報又は第2の時刻情報に対応付けて記憶されている前記識別情報を、前記端末の識別情報であると推定し、前記他のタイミングで通信を行う際に得られる前記第1の時刻情報と前記他のタイミングで通信を行う際に得られる前記第2の時刻情報と推定された前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記録する推定ステップと、
    を有する推定方法。
  4. 請求項1又は2に記載の推定装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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