JP6341075B2 - 三相9レベル電力変換装置 - Google Patents

三相9レベル電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6341075B2
JP6341075B2 JP2014247518A JP2014247518A JP6341075B2 JP 6341075 B2 JP6341075 B2 JP 6341075B2 JP 2014247518 A JP2014247518 A JP 2014247518A JP 2014247518 A JP2014247518 A JP 2014247518A JP 6341075 B2 JP6341075 B2 JP 6341075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection point
switching devices
common connection
phase
capacitors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014247518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016111832A (ja
Inventor
正和 宗島
正和 宗島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2014247518A priority Critical patent/JP6341075B2/ja
Publication of JP2016111832A publication Critical patent/JP2016111832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6341075B2 publication Critical patent/JP6341075B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、単位変換器を多重化した三相9レベル電力変換装置に関する。
従来のマルチレベル電力変換器として、非特許文献2および図6に示すような多相変圧器1と、多重化した単位変換器2aと、を接続したカスケードマルチレベル電力変換器が知られている。
多相変圧器1は、単位変換器2a1台に対して3本の二次巻線数を必要とする。図6では単位変換器2aが3台であるため、多相変圧器1の二次巻線数は9回路である。多相変圧器1を用いない場合、変圧器が9台必要となる。
単位変換器2aは、三相の整流器と単相のインバータから構成される。図6では、PhaseA,PhaseB,PhaseCの各相に、単位変換器2aが3直列接続されている。
図6に示す各単位変換器2aの直流電圧=Eとすると、単位変換器2aの出力電圧レベルはE,0,−Eの3レベルとなる。したがって、このカスケードマルチレベル電力変換器の出力相電圧(N端子を基準とした出力端子A,B,C)の電圧レベル数は、3E,2E,E,0,−E,−2E,−3Eの7レベルとなる。したがって、出力線間電圧(AB端子間電圧など)は、6E,5E,4E,3E,2E,E,0,−E,−2E,−3E,−4E,−5E,−6Eの13レベルとなる。
単位変換器2a内の単相インバータは、4個のスイッチングデバイス(例えば、IGBT)で構成される。さらに、図7(a)に示すように単位変換器2a内の整流器をダイオード整流器にした場合は6個のダイオード,図7(b)に示すように単位変換器2a内の整流器をPWM整流器とした場合は6個のスイッチングデバイスがさらに必要である。
図7(b)に示す整流器3bはマルチレベル電力変換器に電力回生を行う機能が必要な場合に用いられる。電力回生を行う機能が不要な場合は、図7(a)に示す整流器3aでもよい。なお、図6,図7では、スイッチングデバイスとしてIGBTを示しているが、他の自己消弧形半導体デバイスに置き換えてもよい。
特願2014−36095号
近藤 洋介,Hatti Natchpong,赤木 泰文 「5レベルダイオードクランプPWM整流器・インバータによる誘導電動機駆動システム」 電気学会論文誌D分冊 128巻3号,2008年 Rodriguez,J他 「Multilevel inverters:a survey of topologies,controls,and applications」Industrial Electronics,IEEE,Volume49.
上記のような構成(図6)において、相電圧で9レベル、線間電圧で17レベルを出力できる三相9レベル電力変換装置を実現するためには単位変換器2aを一相当たり、4台多重することが必要となる。
この場合、回生動作を行うために単位変換器2aにPWM整流器を用いると、1つの単位変換器2aにスイッチングデバイスが10個搭載されるため、三相9レベル電力変換装置では、10×4×3=120個のスイッチングデバイスが必要である。
回生動作が不要であり単位変換器2aにダイオード整流器を用いた場合、1つの単位変換器2aにスイッチングデバイスが4個、ダイオードが6個搭載されるため、三相9レベル電力変換装置では、4×4×3=48個のスイッチングデバイスと、6×4×3=72個のダイオードが必要である。
このように、従来は、多数のスイッチングデバイスもしくは多数のダイオードを必要とするため、装置の大型化とコストアップにつながっていた。
また、図6に示す構成では、入力電源の高調波電流抑制のため、1次巻線−2次巻線間の位相差の種類が3種類であり、かつ、2次巻線数が9回路である多相変圧器を用いている。そのため、図6に示す多相変圧器の最上部と最下部の2次巻線は、お互いの位相角が異なる偏延べ結線となっている。このため、変圧器の製作の難易性、ついてはこの変圧器を含む装置のコストアップにつながっていた。
以上示したように、三相9レベル電力変換装置において、スイッチングデバイス数やダイオード数を低減し、装置の小型化、低コスト化を図ることが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、三相交流電圧源の各相に一次巻線が接続された変圧器と、前記変圧器の二次巻線にそれぞれ接続された単位変換器と、を備えた三相9レベル電力変換装置であって、前記単位変換器は、整流器と電圧バランス回路と単相インバータとを備え、前記整流器は、変圧器の二次巻線に接続されたスイッチングデバイスを備え、前記電圧バランス回路は、前記整流器の正極端に、それぞれ一端が接続された第7,第8スイッチングデバイスと、前記整流回路の負極端に、それぞれ一端が接続された第9,第10スイッチングデバイスと、第7スイッチングデバイスの他端と、第10スイッチングデバイスの他端と、の間に順次直列接続された第1〜第4コンデンサと、第1,第2コンデンサの共通接続点と、第3,第4コンデンサの共通接続点と、の間に順次直列接続された第11〜第14スイッチングデバイスと、第1,第2コンデンサの共通接続点と第3,第4コンデンサの共通接続点との間に順次直列接続された第23〜第26スイッチングデバイスと、第1コンデンサの正極端と第23,第24スイッチングデバイスの共通接続点との間に順次直列接続された第19,第20スイッチングデバイスと、第25,第26スイッチングデバイスの共通接続点と第4コンデンサの負極端との間に順次直列接続された第21,第22スイッチングデバイスと、を備え、第8スイッチングデバイスの他端と第11,第12スイッチングデバイスの共通接続点を接続し、第9スイッチングデバイスの他端と、第13,第14スイッチングデバイスの共通接続点を接続し、第12,第13スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、第24,第25スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、この接続点を中性点とし、単相インバータ回路は、第19,第20スイッチングデバイスの共通接続点と第21,第22スイッチングデバイスの共通接続点との間に、順次直列接続された第15,第16スイッチングデバイスと、順次直列接続された第17,第18スイッチングデバイスを備え、前記各相の単位変換器の単相インバータの第15,第16スイッチングデバイスの共通接続点をY結線したことを特徴とする。
また、他の態様として、三相交流電圧源の各相に一次巻線が接続された変圧器と、前記変圧器の二次巻線にそれぞれ接続された単位変換器と、を備えた三相9レベル電力変換装置であって、前記単位変換器は、整流器と電圧バランス回路と単相インバータとを備え、前記整流器は、変圧器の二次巻線に接続されたダイオードを備え、前記電圧バランス回路は、前記整流器の正極端に、それぞれ一端が接続された第7ダイオードと第8スイッチングデバイスと、前記整流器の負極端に、それぞれ一端が接続された第9,スイッチングデバイスと第8ダイオードと、第7ダイオードの他端と、第8ダイオードの他端と、の間に順次直列接続された第1〜第4コンデンサと、第1,第2コンデンサの共通接続点と、第3,第4コンデンサの共通接続点と、の間に順次直列接続された第9ダイオードと第12スイッチングデバイスと第13スイッチングデバイスと第10ダイオードと、第1,第2コンデンサの共通接続点と第3,第4コンデンサの共通接続点との間に順次直列接続された第23〜第26スイッチングデバイスと、第1コンデンサの正極端と第23,第24スイッチングデバイスの共通接続点との間に順次直列接続された第19,第20スイッチングデバイスと、第25,第26スイッチングデバイスの共通接続点と第4コンデンサの負極端との間に順次直列接続された第21,第22スイッチングデバイスと、を備え、第8スイッチングデバイスの他端と、第9ダイオードと第12スイッチングデバイスの共通接続点と、を接続し、第9スイッチングデバイスの他端と、第13スイッチングデバイスと第10ダイオードの共通接続点を接続し、第12,第13スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、第24,第25スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、この接続点を中性点とし、単相インバータ回路は、第19,第20スイッチングデバイスの共通接続点と第21,第22スイッチングデバイスの共通接続点との間に、順次直列接続された第15,第16スイッチングデバイスと、順次直列接続された第17,第18スイッチングデバイスを備え、前記各相の単位変換器の単相インバータの第15,第16スイッチングデバイスの共通接続点をY結線したことを特徴とする。
また、その一態様として、各相の変圧器と単位変換器間にリアクトルを挿入したことを特徴とする。
本発明によれば、3相9レベル電力変換装置において、スイッチングデバイス数やダイオード数を低減し、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
実施形態1における単位変換器を示す回路図。 三相交流電圧の線間電圧を示すタイムチャート。 コンデンサ電圧の充放電動作例を示す回路図。 実施形態1における三相9レベル電力変換装置を示す概略図。 実施形態2における単位変換器を示す回路図。 多相変圧器を用いたカスケードマルチレベル変換器を示す概略図。 ダイオード整流器およびPWM整流器を示す回路図。
本発明の目的は、三相9レベル電力変換装置において、スイッチングデバイス数やダイオード数を低減した三相−単相または単相−単相の単位変換器を実現し、さらにこれを多重化することにより、装置の小型化・低コストを実現することである。
以下、本発明に係る三相9レベル電力変換装置の実施形態1,2を図1〜図3に基づいて詳述する。
[実施形態1]
実施形態1では、回生機能が必要で、かつ、三相交流電源の高調波電流低減が必要な三相9レベル電力変換装置について説明する。
図1に本実施形態1における三相9レベル電力変換装置の単位変換器2bを示す。本実施形態1における単位変換器2bは、整流器3bと、単相インバータ4と、電圧バランス回路5aと、を備えている。
整流器3bは、図外の三相変圧器における二次巻線R,S,T端子に、第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6を三相ブリッジ接続した三相PWM整流器である。この整流器3bを用いて交流−直流変換を行い、整流器3bの直流変換部の直流電圧をVDCとする。
電圧バランス回路5aは、整流器3bの正極端に第7スイッチングデバイスS7のエミッタ端子と第8スイッチングデバイスS8のコレクタ端子とを接続し、整流器3bの直流変換部における負極端に第9スイッチングデバイスS9のエミッタ端子と第10スイッチングデバイスS10のコレクタ端子とを接続する。
また、第7スイッチングデバイスS7のコレクタ端子と第10スイッチングデバイスS10のエミッタ端子との間に第1〜第4コンデンサC1〜C4を順次直列接続する。第1コンデンサC1の正極端をP1、第1,第2コンデンサC1,C2の共通接続点をP2、第3,第4コンデンサC3,C4の共通接続点をN1、第4コンデンサC4の負極端をN2とする。第1〜第4コンデンサにより、P1−N2間を4分圧する。
さらに、第1,第2コンデンサC1,C2の共通接続点と第3,第4コンデンサC3,C4の共通接続点との間に第11〜第14スイッチングデバイスS11〜S14を順次直列接続する。
なお、第8スイッチングデバイスS8のエミッタ端子と第11,第12スイッチングデバイスの共通接続点とを接続し、第9スイッチングデバイスS9のコレクタ端子と第13,第14スイッチングデバイスの共通接続点とを接続する。また、第12,第13スイッチングデバイスS12,S13の共通接続点と第2,第3コンデンサC2,C3の共通接続点とを接続し、この接続点を中性点NPとする。
また、第1,第2コンデンサC1,C2の共通接続点と第3,第4コンデンサC3,C4の共通接続点との間に第23〜第26スイッチングデバイスS23〜S26が順次直列接続される。第1コンデンサC1の正極端と第23,第24スイッチングデバイスS23,S24の共通接続点との間には第19,第20スイッチングデバイスS19,S20が順次直列接続される。第25,第26スイッチングデバイスS25,S26の共通接続点と第4コンデンサC4の負極端との間には第21,第22スイッチングデバイスS21,S22が順次直列接続される。なお、第24,第25スイッチングデバイスS24,S25の共通接続点は中性点NPに接続される。
単相インバータ4は、電圧バランス回路5aの第19,第20スイッチングデバイスS19,S20の共通接続点と、第21,第22スイッチングデバイスS21,S22の共通接続点を入力端子とし、第15〜第18スイッチングデバイスS15〜S18をHブリッジ接続したものである。すなわち、第19,第20スイッチングデバイスS19,S20の共通接続点と第21,第22スイッチングデバイスS21、S22の共通接続点との間に、第15,第16スイッチングデバイスS15、S16を順次直列接続すると共に、第17,第18スイッチングデバイスS17、S18を順次直列接続する。ここで、第17,第18スイッチングデバイスS17,S18の共通接続点を出力端子Aとし、第15,第16スイッチングデバイスS15,S16の共通接続点を出力端子Bとする。
上記のような構成により、整流器3bにおける直流変換部に、変圧器の二次巻線R,S,T端子間の線間電圧VRS,VST,VTRを発生させることができる。
図2は、上記線間電圧VRS,VST,VTRの絶対値である|VRS|,|VST|,|VTR|を示すタイムチャートである。この|VRS|,|VST|,|VTR|は、第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6によって、直流電圧VDCに接続できる。
例えば、表1に示すように、U相であれば第1,第2スイッチングデバイスS1とS2のスイッチング動作により、整流器3bの直流変換部の直流電圧+VDC、または、−VDCは、整流器3bの交流側の電圧VRS,VST,VTRのいずれかとなる。
Figure 0006341075
電圧バランス回路5aでは、表2に示すように、第7〜第14スイッチングデバイスS7〜S14のスイッチングパターンによって、直流変換部の直流電圧VDCを4分圧された第1〜第4コンデンサC1〜C4のうちいずれかのコンデンサに接続し、各コンデンサ電圧を調整する動作を行うことができる。
Figure 0006341075
本実施形態1における三相9レベル電力変換装置によれば、これらの動作を利用して、第1〜第4コンデンサC1〜C4の電圧をバランスさせること、および、入力電流の高調波を低減する動作を行うことができる。
充放電させたい第1〜第4コンデンサC1〜C4を、各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4の検出値と、コンデンサ電圧指令値Vc1*より選択する。
次に、第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6と第7〜第14スイッチングデバイスS7〜S14の動作により、線間電圧VRS,VST,VTRのうち、その絶対値が充放電するコンデンサの印加電圧合計値と最も近い線間電圧を選択し、充放電するコンデンサに接続して、各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4を制御する。
その動作例を図3に示す。なお、図3では変圧器TR1,TR2,TR3を図示省略している。ここでは、直流電流IDCの向きが図3に示す向きの力行負荷状態とする。ここで例として、コンデンサ電圧指令値Vc1*=100Vに対して、第1〜第4コンデンサC1〜C4のコンデンサ電圧Vc1〜Vc4が、Vc1=Vc2=98V,Vc3=Vc4=102Vであるとする。この状態ではコンデンサ電圧Vc1とVc2がコンデンサ電圧指令値Vc1*未満であるため、第1,第2コンデンサC1とC2を充電させる。第1,第2コンデンサC1とC2を充電させるためには、表2のMode4に示すように、第7,第9,第13スイッチングデバイスS7,S9,S13をオンさせる。
さらに、このとき、線間電圧VRS=200V,VST=−100V,VTR=−100Vであれば、印加電圧合計値Vc1+Vc2=196Vで線間電圧VRSと最も近く、かつ、線間電圧VRS>0であるため、第1,第4スイッチングデバイスS1,S4をオンさせる。また、各スイッチングデバイスのオンオフ動作は、制御部(図示省略)から出力されるゲート信号によって制御される。この時、第3,第4コンデンサC3,C4は三相交流電源6とは接続されないため、負荷(図示省略)によって放電される。
このように、線間電圧VRS,VST,VTRと各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4を検出し、第1〜第14スイッチングデバイスS1〜S14のスイッチングパターンを決定しスイッチングさせることによって、各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4をコンデンサ電圧指令値Vc1*に制御し、4つの第1〜第4コンデンサC1〜C4のコンデンサ電圧Vc1〜Vc4をバランスさせることができる。
なお、直流電流IDCの向きが逆の回生負荷状態の場合は、線間電圧VRS,VST,VTRと第1〜第4コンデンサC1〜C4が接続されているときに第1〜第4コンデンサC1〜C4は放電状態、接続されていないときに第1〜第4コンデンサC1〜C4は充電状態となるため、それに応じて第1〜第14スイッチングデバイスS1〜S14を制御する。負荷状態が力行か回生かは、直流電流IDCを検出することにより判定できる。
また、整流器3bの第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6のスイッチングを三角波キャリア信号と同期させることによって、第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6のスイッチング周波数は数kHzレベルになる。この高速スイッチング動作によって、整流器3bへの入力電流IR,IS,ITの高調波成分を低減できる。
一方、S15〜S26のスイッチングパターンの正の半周期を表3に示す。
Figure 0006341075
第1〜第4コンデンサC1〜C4の電圧がEであるときは、端子Bと端子A間の電圧に、4E,3E,2E,E,0,−E,−2E,−3E,−4Eの9レベルの電圧を発生させることができる。
図4に示すように、三相交流電源6に3つの変圧器TR1,TR2,TR3を並列接続し、この変圧器TR1,TR2,TR3の二次巻線に単位変換器2bを接続する。三相の単位変換器2bの端子Bを共通としてY結線し、三組の端子Aを三相交流U,V,W相として負荷7に接続する。これにより、負荷7に9レベル電圧を発生させることが可能となる。さらに、この三相9レベル電力変換装置は、8E,7E,6E,5E,4E,3E,2E,E,0,−E,−2E,−3E,−4E,−5E,−6E,−7E,−8Eの17レベルの線間電圧を発生できる。
ここで、図3では、三相交流電源6と単位変換器2bの整流器3bの間にリアクトルLを挿入していた。一方、図4のように漏れインダクタンスをもつ変圧器TR1,TR2,TR3を接続すれば、リアクトルLの接続は不要である。もちろん、変圧器TR1,TR2,TR3と直列にリアクトルLを接続する構成(すなわち、変圧器TR1,TR2,TR3のa端子と単位変換器2bのR端子間にリアクトルを挿入する構成)としてもよい。
なお、変圧器TR1,TR2,TR3はΔ−Δ結線の変圧器を3台適用してもよいし、またはΔ−Y結線の変圧器を3台適用してもよい。
さらに、前述のように、単位変換器の入力電流(I2R)などの高調波が低減されているため、上記の同結線の変圧器(偏延べ結線を用いない変圧器)を3台適用する構成でも、図4の三相交流電源6の電流I1の高調波は低減できる。
単位変換器2bの多重数は任意にできるが、図4の構成において、9レベル変換器を実現したときのスイッチングデバイス(IGBT)数は26×3=78個である。
従来技術の図6のカスケードマルチレベル変換器とPWM整流器を用いた場合、同様に9レベル変換器を実現するためには、各相で4個の単位変換器2aの多重が必要となる。したがって、10×4×3=120個のスイッチングデバイス(IGBT)が必要である。
本実施形態1を用いると必要なスイッチングデバイス(IGBT)数が78個であるため、スイッチングデバイス(IGBT)数を低減できるという優位性がある。
さらに、本実施形態1では、Δ−Δ結線,またはΔ−Y結線である簡易な構造の変圧器TR1,TR2、TR3を3台用いることで実現できる。偏延べ結線を含み、かつ、二次巻線数が12回路である多相変圧器を用いる図6の方式よりも、変圧器を容易に製作することができ、変圧器のコストや寸法を低減できる。
以上示したように、本実施形態1によれば、回生動作が可能な三相9レベル電力変換装置を実現したとき、従来のカスケードマルチレベル変換器と比較して、スイッチングデバイス数を低減できる優位性がある。また、単位変換器2bの入力電流の高調波が低減されていること、および、単位変換器が3台であることより、簡易な構造の変圧器を3台用いる構成でよい。これらによって、マルチレベル電力変換器の小型化および低コスト化が実現できる。
[実施形態2]
本実施形態2では、回生機能が不要で、かつ、三相交流電源の高調波電流低減が不要な三相9レベル電力変換装置について説明する。
図1の単位変換器2bにおいて、一部の整流器をダイオード整流器3cとした場合の構成を図3に示す。本実施形態2では、実施形態1における第1〜第6スイッチングデバイスS1〜S6を第1〜第6ダイオードD1〜D6に置き換え、第7,第10,第11,第14スイッチングデバイスS7,S10,S11,S14を第7〜第10ダイオードD7〜D10に置き換えたものである。その他の構成は実施形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
実施形態1と同様に、図4に示すY結線により、相電圧9レベル,線間電圧17レベルの電圧を出力できる。スイッチングデバイス数とダイオード数は、スイッチングデバイス(IGBT)が48個,ダイオードが30個であり、さらに、Δ−Δ結線、またはΔ−Y結線の変圧器が3台必要である。
従来技術である図6のカスケードマルチレベル電力変換器にダイオード整流器を用いた場合、同様に9レベル変換器を実現するためには、各相で4個の単位変換器2aの多重が必要となる。また、単位変換器2aには、4個のスイッチングデバイス(IGBT)と6個のダイオードを必要とする。したがって、4×4×3=48個のスイッチングデバイス(IGBT)と、6×4×3=72個のダイオードおよび多相変圧器1が必要である。
本実施形態2によれば、ダイオード数を低減できるという優位性がある。さらに、本実施形態2では、Δ−Δ結線,Δ−Y結線である簡易な構造の変圧器TR1〜TR3を用いることで実現できる。偏延べ結線を含み、かつ、二次巻線数が12回路である多相変圧器を用いる図6の方式よりも、変圧器を容易に製作することができ、変圧器のコストや寸法を低減できる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1…多相変圧器
2a,2b…単位変換器
3a,3b…整流器
4…単相インバータ
5…電圧バランス回路
6…三相交流電源
7…負荷

Claims (3)

  1. 三相交流電圧源の各相に一次巻線が接続された変圧器と、
    前記変圧器の二次巻線にそれぞれ接続された単位変換器と、を備えた三相9レベル電力変換装置であって、
    前記単位変換器は、整流器と電圧バランス回路と単相インバータとを備え、
    前記整流器は、変圧器の二次巻線と接続されたスイッチングデバイスを備え、
    前記電圧バランス回路は、
    前記整流器の正極端に、それぞれ一端が接続された第7,第8スイッチングデバイスと、
    前記整流器の負極端に、それぞれ一端が接続された第9,第10スイッチングデバイスと、
    第7スイッチングデバイスの他端と、第10スイッチングデバイスの他端と、の間に順次直列接続された第1〜第4コンデンサと、
    第1,第2コンデンサの共通接続点と、第3,第4コンデンサの共通接続点と、の間に順次直列接続された第11〜第14スイッチングデバイスと、
    第1,第2コンデンサの共通接続点と第3,第4コンデンサの共通接続点との間に順次直列接続された第23〜第26スイッチングデバイスと、
    第1コンデンサの正極端と第23,第24スイッチングデバイスの共通接続点との間に順次直列接続された第19,第20スイッチングデバイスと、
    第25,第26スイッチングデバイスの共通接続点と第4コンデンサの負極端との間に順次直列接続された第21,第22スイッチングデバイスと、
    を備え、
    第8スイッチングデバイスの他端と第11,第12スイッチングデバイスの共通接続点を接続し、
    第9スイッチングデバイスの他端と、第13,第14スイッチングデバイスの共通接続点を接続し、
    第12,第13スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、
    第24,第25スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、この接続点を中性点とし、
    単相インバータ回路は、第19,第20スイッチングデバイスの共通接続点と第21,第22スイッチングデバイスの共通接続点との間に、順次直列接続された第15,第16スイッチングデバイスと、順次直列接続された第17,第18スイッチングデバイスを備え、
    前記各相の単位変換器の単相インバータの第15,第16スイッチングデバイスの共通接続点をY結線したことを特徴とする三相9レベル電力変換装置。
  2. 三相交流電圧源の各相に一次巻線が接続された変圧器と、
    前記変圧器の二次巻線にそれぞれ接続された単位変換器と、を備えた三相9レベル電力変換装置であって、
    前記単位変換器は、整流器と電圧バランス回路と単相インバータとを備え、
    前記整流器は、変圧器の二次巻線に接続されたダイオードを備え、
    前記電圧バランス回路は、
    前記整流器の正極端に、それぞれ一端が接続された第7ダイオードと第8スイッチングデバイスと、
    前記整流器の負極端に、それぞれ一端が接続された第9,スイッチングデバイスと第8ダイオードと、
    第7ダイオードの他端と、第8ダイオードの他端と、の間に順次直列接続された第1〜第4コンデンサと、
    第1,第2コンデンサの共通接続点と、第3,第4コンデンサの共通接続点と、の間に順次直列接続された第9ダイオードと第12スイッチングデバイスと第13スイッチングデバイスと第10ダイオードと、
    第1,第2コンデンサの共通接続点と第3,第4コンデンサの共通接続点との間に順次直列接続された第23〜第26スイッチングデバイスと、
    第1コンデンサの正極端と第23,第24スイッチングデバイスの共通接続点との間に順次直列接続された第19,第20スイッチングデバイスと、
    第25,第26スイッチングデバイスの共通接続点と第4コンデンサの負極端との間に順次直列接続された第21,第22スイッチングデバイスと、
    を備え、
    第8スイッチングデバイスの他端と、第9ダイオードと第12スイッチングデバイスの共通接続点と、を接続し、
    第9スイッチングデバイスの他端と、第13スイッチングデバイスと第10ダイオードの共通接続点を接続し、
    第12,第13スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、
    第24,第25スイッチングデバイスの共通接続点と、第2,第3コンデンサの共通接続点を接続し、この接続点を中性点とし、
    単相インバータ回路は、第19,第20スイッチングデバイスの共通接続点と第21,第22スイッチングデバイスの共通接続点との間に、順次直列接続された第15,第16スイッチングデバイスと、順次直列接続された第17,第18スイッチングデバイスを備え、
    前記各相の単位変換器の単相インバータの第15,第16スイッチングデバイスの共通接続点をY結線したことを特徴とする三相9レベル電力変換装置。
  3. 各相の変圧器と単位変換器間にリアクトルを挿入したことを特徴とする請求項1または2記載の三相9レベル電力変換装置。
JP2014247518A 2014-12-08 2014-12-08 三相9レベル電力変換装置 Expired - Fee Related JP6341075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247518A JP6341075B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 三相9レベル電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247518A JP6341075B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 三相9レベル電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016111832A JP2016111832A (ja) 2016-06-20
JP6341075B2 true JP6341075B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=56125190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247518A Expired - Fee Related JP6341075B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 三相9レベル電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6341075B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3801305B2 (ja) * 1997-05-20 2006-07-26 株式会社安川電機 整流装置
JP5483231B2 (ja) * 2009-03-16 2014-05-07 国立大学法人東京工業大学 電圧均一回路
JP2013258863A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Meidensha Corp マルチレベル電力変換器
KR101769176B1 (ko) * 2013-04-10 2017-08-17 엘에스산전 주식회사 멀티레벨 인버터 시스템
JP6293423B2 (ja) * 2013-05-09 2018-03-14 川崎重工業株式会社 マルチレベル電力変換装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016111832A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101189428B1 (ko) 전력 변환 장치
US9331595B2 (en) Multi-level inverter
US9825532B2 (en) Current control for DC-DC converters
US10218285B2 (en) Medium voltage hybrid multilevel converter and method for controlling a medium voltage hybrid multilevel converter
JP4793096B2 (ja) 高圧交流直接電力変換装置
JP6232944B2 (ja) マルチレベル電力変換装置
KR101791288B1 (ko) 멀티 레벨 인버터
KR20110043789A (ko) 전력 변환 장치
US9374030B2 (en) Generator excitation apparatus and power conversion system
KR100970566B1 (ko) 전력회생이 가능한 h-브리지 방식의 멀티레벨 컨버터
JP2015027170A (ja) 直流/交流変換装置
WO2013151542A1 (en) Multilevel converter
KR102406435B1 (ko) 그리드 유형에 무관한 효율적인 dc 링크 처리를 위한 장치
JP2017011805A (ja) 9レベル電力変換装置
JP6341075B2 (ja) 三相9レベル電力変換装置
JP5169590B2 (ja) 無停電電源装置およびその製造方法
JP6341051B2 (ja) 5レベル電力変換装置
JP2013258863A (ja) マルチレベル電力変換器
JP6264091B2 (ja) 交流−直流電力変換装置
JP6291882B2 (ja) 交流−交流変換装置
JP2013158077A (ja) マルチレベル電力変換器
JP5811806B2 (ja) マルチレベル電力変換器
Bellar et al. Topology selection of ac motor drive systems with soft-starting for rural applications
JPH08322268A (ja) 三相/単相電圧変換装置
JP2016086456A (ja) 単位交流−交流変換器および交流−交流変換システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6341075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees