JP6339758B2 - 軽度認知機能障害の有無の診断システム、認知機能検査用端末及び認知機能検査用プログラム - Google Patents

軽度認知機能障害の有無の診断システム、認知機能検査用端末及び認知機能検査用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、軽度認知機能障害の有無を診断するための診断システム、認知機能検査用端末及び認知機能検査用プログラムに関する。
軽度認知機能障害(Mild Cognitive Impairment, MCI)とは、認知症とまではいえないものの、年齢に比して正常とは言い難い認知機能の低下が認められる疾患のことである。MCIを有する高齢者は、認知機能が正常な高齢者に比べて、認知症の主たる疾患として知られるアルツハイマー病へ移行するリスクが高いとされている。その一方で、MCIを有する高齢者の2割から3割程度は、数年後に認知機能が正常な状態に回復するとの報告もある。認知症を予防するために、MCIを早期に発見することが求められる。
認知機能を検査する技術として特許文献1及び2が知られている。また、特許文献3には、アルツハイマー病の疑いを見い出すための診断技術が開示されている。
特開2011−255106号公報 特開2005−137629号公報 特開2010−187959号公報
MCIの有無を診断するためには、記憶能力、注意機能、遂行機能、視空間認知能力、情報処理能力といった様々な側面から認知機能を包括的に検査することが必要となる。また、被験者の年齢を考慮した客観的な診断基準も求められる。
この点、特許文献1及び2に開示された技術によれば、認知機能の一部を検査することはできるものの、MCIの有無の診断に必要な包括的な認知機能の検査を行うことは難しい。また、特許文献3に開示されている7つの簡易な質問には、認知機能を直接的に評価するための質問が含まれておらず、MCIの有無を診断することは難しい。
そこで、本願の開示内容は、被験者の認知機能を包括的に検査し、当該被験者の年齢を考慮してMCIの有無を客観的に診断することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本願に開示する軽度認知機能障害の有無の診断システムは、論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査手段と、前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得手段と、前記認知機能検査手段が取得した、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記年齢データ取得手段が取得した前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断手段とを有する。前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断を行う。前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
(前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断する。
上記の目的を達成するために、本願に開示する診断サーバは、論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査手段と、前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得手段とを有する認知機能検査用端末から、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データと前記年齢データとを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段が受信した、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記データ受信手段が受信した前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断手段とを有する。前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断を行う。前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
(前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断する。
上記の目的を達成するために、本願に開示する診断用プログラムは、論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査処理と、前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得処理とを行う認知機能検査用端末から、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データと前記年齢データとを受信するデータ受信処理と、前記データ受信処理により受信された、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記データ受信処理により受信された前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断処理とを診断サーバに実行させる。前記診断処理において、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断われる。前記診断処理において、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
(前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断が行われる
本願の開示内容によれば、被験者の認知機能を包括的に検査し、当該被験者の年齢を考慮してMCIの有無を客観的に診断することができる。
診断システムの全体構成を示す説明図である。 検査用端末のハードウェア構成例を示す説明図である。 (A)診断サーバの機能構成例を示す説明図である。(B)検査用端末の機能構成例を示す説明図である。 検査用端末の処理の詳細を示すフローチャートである。 基本情報入力画面の一例を示す説明図である。 検査内容説明画面の一例を示す説明図である。 練習画面の一例を示す説明図である。 データ保存画面の一例を示す説明図である。
[1.診断システム]
図1は、MCIの有無を診断するための診断システム1の概要を示している。診断システム1は、診断サーバ2と検査用端末3とを有している。検査用端末3は、認知機能の検査を受ける被験者本人により操作される携帯型端末であり、その操作による入力を受けて当該被験者の認知機能を検査するための処理を行う。この検査用端末3はネットワーク4を通して診断サーバ2と接続されている。これにより検査用端末3は、前記被験者の認知機能の検査データを診断サーバ2へ送信することができる。
診断サーバ2には、検査用端末3から受信した検査データを保存するデータベース5が接続されている。さらに、このデータベース5には、5000名を超える人数分の過去の検査データが予め保存されている。5000名という人数はあくまでも一例に過ぎない。診断サーバ2は、検査用端末3から受信した前記被験者の検査データと、データベース5に保存されている過去の検査データとに基づいて、当該被験者がMCIを有しているか否かを診断し、その診断結果を検査用端末3に送信することができる。
図2は、検査用端末3のハードウェア構成例を示している。検査用端末3は、CPU301と、インタフェース装置302と、入力及び表示装置303と、補助記憶装置305と、メモリ装置306と、マイクロフォン307と、スピーカー308とを備えており、これらがバス310により相互に接続されている。
インタフェース装置302は、ネットワーク4を通して診断サーバ2に接続するためのインタフェースとして用いられる。検査用端末3の検査機能を実現するプログラムは、ネットワーク4を介して診断サーバ2あるいは図示していない別のコンピュータからダウンロードすることができる。補助記憶装置305は、前記ダウンロードの後にインストールされたプログラムを格納するとともに、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置306は、前記プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置305からプログラムを読み出して格納する。CPU301は、メモリ装置306に格納されたプログラムにしたがって検査用端末3の機能を実現する。入力及び表示装置303は、プログラムにによる指令を受けて認知機能の検査のための画面を、図2には示していないタッチパネル3031に表示するとともに、タッチパネル3031の操作による入力を受け付ける装置である。マイクロフォン307は、被験者が発した音声を電気信号に変換する装置である。スピーカー308は、前記プログラムによる指令を受けて音声を出力する装置である。
なお、診断サーバ2も、検査用端末3と同様のハードウェア構成である。
図3は、検査用端末3及び診断サーバ2の機能構成例を示している。まず、図3(A)に示しているように、検査用端末3は、基本情報取得手段31と、認知機能検査手段32と、データ送受信手段33とを備えている。基本情報取得手段31は、被験者がタッチパネル3031を用いて入力した被験者の生年月日、性別といった基本情報を受け付ける手段である。認知機能検査手段32は、認知機能を検査するための被験者に対する設問をタッチパネル3031に表示するとともに、その設問に対する被験者の入力結果を受け付ける手段である。データ送受信手段33は、基本情報取得手段31及び認知機能検査手段32が受け付けた被験者の入力結果を診断サーバ2に向けて送信するともに、診断サーバ2からデータを受信する手段である。
診断サーバ2は、図3(B)に示しているように、データ送受信手段21と診断手段22とを備えており、診断手段22にはデータベース5が接続されている。データ送受信手段21は、検査用端末3からデータを受信する手段である。診断手段22は、データ送受信手段21が受信したある被験者の検査データと、データベース5に保存されている過去の検査データとに基づいて当該被験者がMCIを有するか否かを診断する。この診断手段22による診断結果は、データ送受信手段21を通して検査用端末3へ送られる。
これまでに図3を参照して説明した各手段のさらに詳細な機能については後述する。
[2.検査用端末が行う処理]
次に、図4を参照して、検査用端末3が行う処理の流れを説明する。まず、基本情報取得手段31が、前記基本情報を取得するための基本情報入力画面をタッチパネル3031に表示する。この基本情報入力画面の一例を図5に示している。図示しているように、基本情報入力画面は、個人ID入力欄M31と、受付番号入力欄M32と、生年月日入力欄M33と、性別入力欄M34と、教育年数入力欄M35と、確定ボタンM36とを有している。さらに、生年月日入力欄M33は、年号入力欄M33aと、年入力欄M33bと、月入力欄M33cと、日入力欄M33dとを有している。被験者により各入力欄にデータが入力され、確定ボタンM36が押されると、基本情報取得手段31は、入力された基本情報のデータをメモリ装置306に保存する。以上がステップS101である。
次にステップS200に進む。ステップS200では、被験者の認知機能を検査するための処理が認知機能検査手段32により行われる。ステップS200には、ステップS201〜S210までのステップが含まれている。これにより、被験者の認知機能を様々な側面から包括的に検査することができる。
ステップS201では、論理的な即時記憶能力の検査を行う。論理的な即時記憶能力は、MCIを有する高齢者においては低下していることが特徴的である。また、MCIのなかでも論理的な記憶を含めた記憶能力が低下した健忘型MCIのアルツハイマー病への移行リスクが高いとされている。
具体的な検査内容としては、被験者に約1分間の物語を聞かせ、その内容を覚えてもらった後に、10問の質問を行い、物語の内容と合致している回答を選んでもらう。この検査は、論理的記憶能力検査として国際的にも活用されているウェクスラー記憶検査改訂版(Wechsler Memory Scale-Revised, WMS−R)に含まれる即時再生検査(Logical Memory-I)との妥当性が確認されている。最高点は10点、最低点は0点である。
このような論理的な即時記憶能力の検査をするべく、ステップS201では、認知機能検査手段32が物語を吹き込んだ音声を再生する。再生された音声は、スピーカー308から出力されるか、あるいは、検査用端末3に接続されたヘッドフォン(図示せず)から出力される。続いて、認知機能検査手段32は、その物語の内容を問う10問の問題をタッチパネル3031に表示する。被験者により入力された回答は、認知機能検査手段32が受け付けて採点を行い、採点結果をメモリ装置306に保存する。
ステップS202では視空間認知能力の検査を行う。この視空間認知能力の低下は、MCIを有する高齢者における特徴の一つとされている。具体的な検査内容としては、タッチパネルに表示された見本となる図形と同じ図形を、当該タッチパネルの別の領域に表示された3つの選択肢から選択させる。本検査には、9つの設問が用意されており、正答した個数が算出される。この検査は、ウェクスラー成人知能検査第3版(Wechsler Adult Intelligence Scale III, WAIS−III)の下位項目である積木模様(Block Design)の検査との妥当性が確認されている。
この視空間認知能力を検査するべく、ステップS202では、認知機能検査手段32が、見本となる図形をタッチパネル3031に表示するとともに、3つの選択肢をもタッチパネル3031に表示する。そして、被験者の回答を認知機能検査手段32が受け付けて、その回答が正しいか否かを判断する。このような処理を9つの設問それぞれについて行う。その後、認知機能検査手段32は正答数を算出してメモリ装置306に保存する。
ステップS203では、被験者に単語を記憶させることにより、単語の即時記憶能力を検査する。この記憶能力の低下は、アルツハイマー病やMCIの中核的な症状の一つであり、記憶を司る海馬の萎縮と関連することが知られている。検査内容としては、タッチパネルに2秒に1個の頻度で表示される10個の単語を被験者に記憶してもらい、その直後に表示される30個の単語の一覧から、記憶した10個の単語を被験者に選択させる。同じ検査を3回繰り返して行い、各回の正答数が算出された上で、3回分の平均正答数が算出される。最高点は10点、最低点は0点である。この検査は、国際的にも活用されているアルツハイマー病評価尺度(the Alzheimer's Disease Assessment Scale - Cognitive sub-scale, ADAS−cog)の下位評価尺度である12個の単語再認課題との妥当性が確認されている。
以上のような検査を行うべく、本ステップにて認知機能検査手段32は、2秒に1個の頻度で計10個の単語をタッチパネル3031に表示した後、それら10個の単語を含む計30個の単語の一覧を表示し、被験者の選択結果を受け付け、正答数を算出する。これを3回繰り返す。その後、認知機能検査手段32は、3回分の平均正答数を算出してメモリ装置306に保存する。
ステップS204では、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む全般的な認知機能を検査する。具体的には、国際的にも広く活用されているミニメンタルステート検査(Mini-Mental State Examination, MMSE)を用いる。11個の設問からなり、最低点は0点、最高点は30点である。この検査は、国際的な標準化もされており、臨床での使用頻度が極めて高い。通常、この検査では、紙や筆記用具が必要となるが、本実施形態では検査用端末3を用いてペーパーレスで実施可能であり、即時に採点することができる。
ミニメンタルステート検査を行うべく、本ステップにて認知機能検査手段32は、11個の設問のそれぞれをタッチパネル3031に表示し、被験者の回答を受け付ける。そして、認知機能検査手段32は、採点を行い、採点結果をメモリ装置306に保存する。
ステップS205では注意機能の検査を行う。ここでは、トレイルメイキングテストのパートA(Trail Making Test Part A)を改良したものを用いる。具体的には、「1」〜「15」までの数字がタッチパネル上のランダムな位置に表示された状態で、被験者が「1」から順にタップしてゆく検査である。制限時間は90秒とし、検査を終えるまでの所要時間を測定する。検査開始と同時に時間測定が開始され、最後の数字「15」を選択した時点で時間測定が終了し、その所要時間が記録される。
このような注意機能の検査を行うべく、本ステップにて認知機能検査手段32は、「1」〜「15」までの数字をタッチパネル3031上のランダムな位置に表示し、それと同時に時間測定を開始する。そして、認知機能検査手段32は、被験者からの数字の選択結果を受け付ける。認知機能検査手段32は、数字「15」が選択された時点で時間測定を終了し、所要時間をメモリ装置306に保存する。
ステップS206では遂行機能の検査を行う。この遂行機能は、MCIを有する高齢者において低下する機能の一つとされている。そして、遂行機能の低下は、高齢期における歩行機能の低下とも関連するとされている。
検査としては、トレイルメイキングテストのパートB(Trail Making Test Part B)を改良したものを用いる。具体的には、「1」〜「8」までの8個の数字と「あ」〜「き」までの7個の平仮名とがタッチパネル上のランダムな位置に表示された状態で、被験者が、数字「1」から開始して数字→平仮名→数字→平仮名→・・・という順番で、数字と平仮名を交互に選択してゆく検査である。数字は小さい順、平仮名は五十音順とで選択させることとする。そのため、正しい順番は、「1」→「あ」→「2」→「い」→「3」→・・・→「7」→「き」→「8」となる。上記8個の数字と上記7個の平仮名とがタッチパネルに表示されてから、最後の数字「8」が選択されるまでの所要時間が記録される。制限時間は90秒である。
このような遂行機能の検査を行うべく、本ステップにて認知機能検査手段32は、上記8個の数字と上記7個の平仮名とをタッチパネル3031上のランダムな位置に表示し、それと同時に時間測定を開始する。そして、認知機能検査手段32は、被験者からの数字及び平仮名の選択結果を受け付ける。認知機能検査手段32は、数字「8」が選択された時点で時間測定を終了し、所要時間をメモリ装置306に保存する。
ステップS207では情報処理能力の検査を行う。ここでは符号テストを改良したものを用いる。具体的には、図6に示しているように、数字(「1」〜「9」)と記号(「×」、「−」など)との対応関係の表示M41を見ながら、タッチパネルの別の領域M43に表示される記号に対応する数字を、「1」〜「9」までの数字リストM44から選択する検査である。この図6は検査内容説明画面であり、検査の内容を説明するための表示M42も表示されている。続いて図7のような練習画面が表示され、被験者に検査の練習をしてもらう。その後、90秒の制限時間を設けて実際の検査を実施する。領域M43に表示される記号は順次変わり、被験者にはその都度、数字リストM44から数字を選択してもらう。制限時間内にできるだけ多く回答してもらい、正答数が算出される。この検査は、上述のウェクスラー成人知能検査第3版の下位検査項目である符号テスト(Digit Symbol-Coding subtest)との妥当性が確認されている。
このような情報処理能力の検査を行うべく、認知機能検査手段32は、まず図6に示したような検査内容説明画面をタッチパネル3031に表示する。続いて、認知機能検査手段32は、図7に示したような練習画面をタッチパネル3031に表示する。その後、認知機能検査手段32は、実際の検査を開始する。この開始から制限時間90秒間にわたり、認知機能検査手段32は、領域M43に表示される記号の表示を順次変更し、その都度、被験者による数字リストM44からの数字の選択結果を受け付けて、正答か否かを判断する。認知機能検査手段32は、制限時間が経過すると、正答数を算出してメモリ装置306に保存する。
ステップS208では情報の抑制機能の検査を行う。ここではフランカーテストと呼ばれる検査を行う。具体的には、タッチパネルに表示された5つの矢印のうち、中央の矢印の向きを素早く正確に判断させる課題である。5つの矢印が全て同じ方向を向いている一致(congruent)条件と、そうではない不一致(incongruent)条件とがある。一致条件の例は「←←←←←」であり、不一致条件の例は「→→←→→」である。本検査は、いずれの条件も18試行ずつ、計36試行で構成される。全36試行の中で、一致条件及び不一致条件はランダムな順番で出現する。つまり、第1試行が一致条件、第2試行から第4試行までが不一致条件、第5試行及び第6試行が再び不一致条件、・・・といった順番である。そして、全36試行及び各条件での正答数と正答率が算出される。このように、5つの矢印のうち、中央の矢印の向きを素早く正確に判断させることにより、課題遂行時の情報抑制機能を検査することができる。
このような抑制機能の検査を行うべく、認知機能検査手段32は、一致条件及び不一致条件をランダムな順番でタッチパネル3031に表示し、その都度、被験者による矢印の向きの選択結果を受け付ける。そして、全36試行の正答数及び正答率と、一致条件、不一致条件のそれぞれの正答数及び正答率とを算出し、メモリ装置306に保存する。
ステップS209では単語の遅延再生能力の検査を行う。具体的には、ステップS203にてで覚えてもらった10個の単語を被験者に自発的に回答してもらう検査である。地域保健事業などの大規模調査において他者への影響を抑えるために、口頭ではなく紙へ書き出す回答方法を採用する。ただし、心身機能の理由により、著しく書字能力が低下している場合は、口頭による回答でも構わない。制限時間は60秒間である。ステップS203と同様、最高点は10点、最低点は0点である。この検査により、被験者が一度記憶した単語の忘却の程度あるいは記憶保持の程度を調べることができる。
本ステップではこのような単語の遅延再生能力の検査を行うべく、検査を行う主体である検者が被験者の回答を採点し、採点結果を検査用端末3に入力する。この入力は認知機能検査手段32により受け付けられる。
ステップS210では論理的な遅延再認能力の検査を行う。具体的には、ステップS201で出題した10問の問題と同様の問題を被験者に再び回答させ、物語の内容をどの程度記憶しているかを調べる。ステップS201と同様、最高点は10点、最低点は0点である。この検査は、上述のウェクスラー記憶検査改訂版の遅延再生検査(Logical Memory-II)との妥当性が確認されている。
このような論理的な遅延再認能力の検査を行うべく、本ステップでは、認知機能検査手段32が、ステップS201と同様に10問の問題をタッチパネル3031に表示する。被験者により入力された回答は、認知機能検査手段32が受け付けて採点を行い、その採点結果をメモリ装置306に保存する。
続いてステップS301では、図8のようなデータ保存画面がタッチパネル3031に表示される。被験者が確定ボタンM61を押すと、基本情報取得手段31が、ステップS101にてメモリ装置306に保存した基本情報のデータを補助記憶装置305に保存する。さらに、基本情報取得手段31は、ステップS201〜S210の各ステップにてメモリ装置306に保存した、得点、正答数、正答率、所要時間といった検査データを補助記憶装置305に保存する。そして、データ保存完了メッセージM62及び確認ボタンM63が表示される。被験者が確認ボタンM63を押すと、データ送受信手段33は、補助記憶装置305に保存されている基本情報のデータと検査データとを診断サーバ2へ送信する。
ステップS302では、データ送受信手段33が、被験者がMCIを有するか否かの診断結果を診断サーバ2から受信し、タッチパネル3031に表示する。この診断結果は、一例としてHTML形式で表示することができ、被験者及び検者に対して数値も含めて結果を提示することができる。
[3.診断サーバが行う処理]
診断サーバ2内のデータ送受信手段21は、上記ステップS301にて検査用端末3から送信された被験者の基本情報データと検査データとを受信し、データベース5に保存する。保存形式は任意であるが、一例としてCSVファイルに保存することができる。そして、診断手段22は、データベース5を参照し、当該被験者の年齢に応じて当該被験者がMCIを有するか否かを診断する。具体的には、診断手段22は、上記ステップS201〜S210までの10種の検査の少なくとも一つについて、次式を満たした場合には当該被験者がMCIの疑いがあると診断し、さもなければMCIの疑いはないと診断する。
(被験者の検査データ値)<(当該被験者の年齢に応じた年齢層における検査データ値の平均値)−(当該被験者の年齢に応じた年齢層における検査データ値の標準偏差)×1.5
上記10種の検査のうち、任意の1種以上の検査の検査データを上記の式に適用して診断を行うことができる。この場合、上記の式には適用しない検査の検査データについては、データベース5に保存されるだけに留まる。あくまでも一例であるが、ステップS202、S204、S205、S206、S209、S210の6種の検査データを上記の式に適用して診断を行い、ステップS201、S203、S207、S208の4種の検査の検査データについては上記の式には適用せずにデータベース5に保存するだけに留めることができる。
上述のように、前記被験者の10種の検査の検査データは、その全てが常に当該被験者の診断に用いられるわけではないが、検査データそのものは10種全て、データベース5に保存しておく。このようにして保存された10種の検査データのうち、任意の1種以上の検査データを、将来、上記式の右辺の計算に用いることができる。
以上のような診断結果は、データ送受信手段21が検査用端末3へ送信し、上述したようにステップS302にて検査用端末3が受信する。
[4.実施例]
次に、上記実施形態により得られた検査結果の信頼性及び妥当性について説明する。新たな検査方法を実用化するにあたっては、妥当な評価が担保されており、信頼性が高いことが要求されるためである。
まず、ある地域在住の65歳以上の高齢者20名(男性11名、女性9名、平均年齢71.5歳)に対して、上記実施形態に基づく検査を、1か月間の間隔をあけて2回実施した。その結果、全ての認知機能検査の再現性は、級内相関係数で0.76〜0.94(p値<0.01)であった。これにより、上記実施形態に基づく検査方法は、非常に信頼性の高いものであることが確認できた。
さらに、同様の高齢者20名に対して、上記実施形態に基づく検査方法の妥当性を確認するために、神経心理検査として国際的にも広く活用されているウェクスラー記憶検査改訂版に含まれる即時再生検査及び遅延再生検査、ウェクスラー成人知能検査第3版の積木模様の検査及び符号テスト、アルツハイマー病評価尺度の単語再認課題、トレイルメイキングテストのパートA及びパートBとの相関関係を調べた。その結果、相関係数0.50〜0.84(p値<0.05)という、統計学的に有意な相関関係が認められた。これにより、上記実施形態に基づく検査方法の妥当性が確認できた。
[5.効果]
上記実施形態によれば、10種の検査を用いて被験者の認知機能を様々な側面から包括的に検査し、当該被験者の年齢とデータベース内の過去の実測データとに基づいてMCIの有無を客観的に診断することができる。診断の結果、MCIの疑いがあるとされた場合には、地域保健活動における介護予防を目的とした認知症予防プログラムへの参加を当該被験者に積極的に促すことで将来の認知症を予防することができる。
[6.その他]
上記実施形態では、ステップS200においてステップS201〜S210までの10種の検査を行うこととしている。しかし、別の実施形態では、10種全てではなく、任意の1種以上の検査を行って、得られた検査データは全てデータベース5に保存しつつも、得られた検査データの少なくとも一部を診断に用いることができる。例えば、上記10種のうち、ある1種の検査のみを行って、その検査データをデータベース5に保存しつつ、当該検査データを診断に用いることができる。あるいは、上記10種のうち、任意の2種の検査を行って、その2種の検査データをデータベース5に保存しつつ、その2種のうち一方の検査データを診断に用いることができる。もちろん、2種の検査データの双方を診断に用いてもよい。このようにすることで、検査対象として認知機能を網羅できる度合いを一定程度保ちつつ、ステップS200の処理の量を削減することができる。もっとも、ステップS209のみを行うことはできない。ステップS209はステップS203の実施を前提としているためである。同様に、ステップS210のみを行うこともできない。ステップS210はステップS201の実施を前提としているためである。
基本情報取得手段31は、被験者の生年月日のみを取得するように構成してもよく、あるいは、被験者の年齢を入力させてその入力を受け付ける構成にしてもよい。いずれの場合でも、基本情報取得手段31を年齢データ取得手段と呼ぶこともできる。
上記実施形態では、タッチパネル式の検査用端末3を用いたが、これに限られない。タッチパネル式ではない携帯型の端末、あるいはデスクトップパソコンなどの据え置き型の端末を検査用端末として用いることもできる。また、検査用端末3を操作するのは、被験者本人に限られず、代わりに検者が補助的に操作してもよい。
上記実施形態では、タッチパネル3031の操作により検査を行う方法を示したが、これに限られない。マイクロフォン307を用いた音声入力、図示しないキーボードの操作による入力、ネットワーク通信を介しての入力、バーコード入力などの他の入力方法により検査を行うこともできる。
また、上記実施形態では、認知機能検査のためのプログラムが検査用端末3にインストールされていることを前提としたが、これに限られない。例えば、診断サーバ2がそれ自体にインストールされている本プログラムを実行し、その診断サーバ2に検査用端末3がアクセスして図4に示したような処理を行っても構わない。
図5〜図8に基本情報入力画面と検査内容説明画面と練習画面とデータ保存画面とをそれぞれ例示したが、各画面のレイアウトは任意に変更することができる。
また、検査内容の教示方法、検査用課題の提示方法、配点形式は任意に変更することができる。
ファイルの形式としてHTML形式とCSV形式とを例示したが、他のファイル形式を用いてもよい。
前述した診断サーバ2と検査用端末3とデータベース5の各々の機能的構成及び物理的構成は、前述の態様に限られるものではなく、例えば、各機能や物理資源を統合して実装したり、逆に、さらに分散して実装したりすることも可能である。例えば、データ送受信手段21をデータ送信手段とデータ受信手段とに分けてもよい。データ送受信手段33も同様である。さらには、データ送受信手段21及び33を設けずに、基本情報取得手段31と認知機能検査手段32と診断手段22とを互いに通信可能なように接続したものを診断システム1とすることもできる。
1 診断システム
2 診断サーバ
3 検査用端末
4 ネットワーク
5 データベース
21 データ送受信手段
22 診断手段
31 基本情報取得手段
32 認知機能検査手段
33 データ送受信手段
301 CPU
302 インタフェース装置
303 入力及び表示装置
305 補助記憶装置
306 メモリ装置
307 マイクロフォン
308 スピーカー
310 バス
3031 タッチパネル

Claims (3)

  1. 論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査手段と、
    前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得手段と、
    前記認知機能検査手段が取得した、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記年齢データ取得手段が取得した前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断手段と
    を有し、
    前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断を行うものであり、
    前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
    (前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
    という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断するものである、軽度認知機能障害の有無の診断システム。
  2. 論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査手段と、
    前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得手段
    を有する認知機能検査用端末から、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データと前記年齢データとを受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段が受信した、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記データ受信手段が受信した前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断手段と
    を有し、
    前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断を行うものであり、
    前記診断手段は、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
    (前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
    という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断するものである、診断サーバ
  3. 論理的な即時記憶能力の検査である第1検査と、視空間認知能力の検査である第2検査と、単語の即時記憶能力の検査である第3検査と、見当識と記憶力と計算力と言語的能力と図形的能力とを含む認知機能の検査である第4検査と、注意機能の検査である第5検査と、遂行機能の検査である第6検査と、情報処理能力の検査である第7検査と、抑制機能の検査である第8検査と、単語の遅延再生能力の検査である第9検査と、論理的な遅延再認能力の検査である第10検査との各検査について被験者の検査データを取得する認知機能検査処理と、
    前記被験者の年齢データを取得する年齢データ取得処理
    を行う認知機能検査用端末から、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データと前記年齢データとを受信するデータ受信処理と、
    前記データ受信処理により受信された、前記被験者の前記第1検査から前記第10検査のうちの少なくとも一つの検査の検査データを、前記データ受信処理により受信された前記年齢データに応じた年齢層にある複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データと照らし合わせて前記被験者が軽度認知機能障害を有するか否かの診断を行う診断処理と
    診断サーバに実行させる診断用プログラムであって、
    前記診断処理において、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値と、前記複数人に対して前記少なくとも一つの検査を行って得られた検査データ値の平均値及び標準偏差とに基づいて診断われ
    前記診断処理において、前記被験者の前記少なくとも一つの検査の検査データ値について、
    (前記被験者の検査データ値)<(前記複数人の検査データ値の平均値)−(前記複数人の検査データ値の標準偏差)×1.5
    という式が満たされた場合に前記被験者が軽度認知機能障害を有する疑いがあると診断が行われる診断用プログラム。
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