JP6339416B2 - 光学活性スルホンアミド誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性スルホンアミド誘導体の製造方法 Download PDF

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本発明は抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016)の新規製造方法に関する。
従来より、抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016、例えば非特許文献1に記載)は、下記のルート−1に示されるように、ラセミ体のアルコール体(b)を得た後、アルコール体(b)を光学分割して光学活性なアルコール体(3)を得る方法や、下記のルート−2に示されるように、光学活性な水酸基を有するベンゼンスルホニルクロリド誘導体を調製の後、製造する方法等が知られている(例えば非特許文献1参照)。
従来のルート−1のラセミ体のアルコール体(b)を光学分割する方法は、収率は最大でも50%で、約半量以上が不要物となるという課題があった。一方、ルート−2の光学活性な水酸基を有するスルホニルクロリド(i)を用いる方法は、スルホニルクロリド(i)を得るまでに6反応を必要とし、効率的な製造方法ではないとの課題があった。
ザオ−クイ(Zhao-Kui)等,ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(The Journal of Organic Chemistry),2011,76,7048−7055。
本発明の目的は、抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016)(3)の効率的な製造方法を提供することにある。
本発明者は、抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016)(3)の効率的な製造方法について鋭意検討した結果、アセトフェノン誘導体(1)を、キナアルカロイド誘導体を触媒として用い、トリフルオロメチルトリメチルシランで不斉トリフルオロメチル化反応を行うことにより、高収率かつ高光学純度で目的物の光学活性スルホンアミド(HDS−016)(3)が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、下記式(1)
で表わされるアセトフェノン誘導体を、下記一般式(2)
(式中、R1は水素原子又はメトキシ基、R2は水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖のアルキル基、アリル基又はベンジル基、R3はフェニル基、3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル基又は3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基を示す)
で表わされるキナアルカロイド誘導体及びテトラメチルアンモニウムフルオリド存在下、トリフルオロメチルトリメチルシランと反応させることを特徴とする、下記式(3)
で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造方法を提供するものである。
本発明により、抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016)(3)の効率的な製造方法を提供することができる。すなわち、抗肥満薬用光学活性スルホンアミド(HDS−016)(3)を、光学分割が不要となる程度に収率よく得ることができ、また、アセトフェノン誘導体から1段階で光学活性なスルホンアミド誘導体を製造できる効率的な製造方法を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の式(1)で表わされるアセトフェノン誘導体は、前記非特許文献1の処方に従い、調製可能である。例えば非特許文献1の7049頁スキーム1に記載のルート-1に示されるように、ピペラジンを塩化スルホニルで処理して3−アセチルフェニルスルホンアミドに変換すること得ることができる。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体は、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−[3−([(2R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチルピペラジン−1−イル]スルホニル)フェニル]プロパン−2−オ−ルである。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する一般式(2)で表わされるキナアルカロイド誘導体としては、R3がフェニル基のものは、具体的には例えば、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−ヒドロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−メトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−エトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−プロポキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ブトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ペントキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ヘキソキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ベンジロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−アリロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−ヒドロキシ−(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−メトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−エトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−プロポキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ブトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ペントキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ヘキソキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−ベンジロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−[3,5−ビス(フェニル)ベンジル]−2−[(S)−n−アリロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド等が挙げられる。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する一般式(2)で表わされるキナアルカロイド誘導体としては、R3が3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル基のものは、具体的には例えば、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−((S)−ヒドロキシキノリン−4−イルメチル)−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−メトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−エトキシキノリン−4−イルメチル−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−プロポキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ブトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ペントキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ヘキソキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ベンジロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−アリロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−ヒドロキシ−(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−メトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−エトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−プロポキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ブトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ペントキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ヘキソキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ベンジロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(tert−ブチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−アリロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド等が挙げられる。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する一般式(2)で表わされるキナアルカロイド誘導体としては、R3が3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基のものは、具体的には例えば、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−((S)−ヒドロキシキノリン−4−イルメチル)−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−メトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−エトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−プロポキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ブトキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ペントキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ヘキソキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ベンジロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−アリロキシキノリン−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−ヒドロキシ−(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−メトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−エトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−プロポキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ブトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ペントキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ヘキソキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−ベンジロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、(1S,2R)−1−{3,5−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジル}−2−[(S)−n−アリロキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル]−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド等が挙げられる。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する、一般式(2)で表わされるキナアルカロイド誘導体の使用量としては、反応に具する式(1)で表わされるアセトフェノン誘導体に対して0.01モル〜0.30モル倍量の範囲であるとよい。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する、テトラメチルアンモニウムフルオリドの使用量は、反応に具する式(1)で表わされるアセトフェノン誘導体に対して0.2モル〜1.0モル倍量であるとよい。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に使用する、トリフルオロメチルトリメチルシランの使用量は、反応に具する式(1)で表わされるアセトフェノン誘導体に対して1.2モル〜3.0モル倍量であるとよい。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に適用可能な溶剤としては、ジクロロメタン又はトルエンが好ましく、さらにジクロロメタンとトルエンの混合溶剤が好ましい。溶剤の使用量としては、反応に具する式(1)で表わされるアセトフェノン誘導体に対して、20〜100重量倍量使用するとよい。
本発明の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造に適用可能な反応温度及び時間としては、−80℃〜−20℃の温度範囲で、4時間〜36時間の範囲であるとよい。
本発明の製造後の後処理としては、公知の方法であれば特に制限されないが、例えば、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止、塩化メチレンで抽出、得られた有機相を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥、濃縮した後、テトラヒドロフラン中、テトラ−n−ブチルアンモニウム処理、次いで溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより、目的物の式(3)で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体を得るとよい。
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 (2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−[3−([(2R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチルピペラジン−1−イル]スルホニル)フェニル]プロパン−2−オ−ル(3)の調製
(R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−1−(3−アセトフェニルスルホニル)ピペラジン(1)(0.10 mmol)、テトラメチルアンモニウムフロリド(0.05 mmol)、キナアルカロイド触媒(1S,2R)−1−(3,5−ビス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ベンジル)−2−((S)−n−ブトキシ(6−メトキシキノリン)−4−イルメチル)−8−ビニル1−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(2)(0.01 mmol)をトルエンと塩化メチレンの溶媒比が2対1の混合溶媒2mLに溶かし,−60 oCにおいて(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0.20 mmol)を加えた。19時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止した。塩化メチレンを用いて抽出し、集めた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去し、テトラヒドロフラン1mLとテトラブチルアンモニウムフロリド(0.12 mmol)を加え,室温で1時間撹拌した。その後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−にて精製し、目的物の(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−[3−([(2R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチルピペラジン−1−イル]スルホニル)フェニル]プロパン−2−オ−ル(3)を収率92%(原料である(R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−1−(3−アセトフェニルスルホニル)ピペラジン(1)に対する)、79%ee(目的物89.5%と異性体10.5%に相当)で得た。
生成物が目的物(3)であることを下記、物性測定データより確認した。
なお、1H−NMRによる測定はバリアン製オクスホード300(Varian Oxford300),19F−NMRによる測定はバリアン製マーキュリー200(Varian Mercury200)を使用した。
1H−NMR(CDCl3,300MHz)δ1.20(d,J=6.6Hz,3H),1.84(s,3H),2.68−2.75(m,2H),2.85−2.99(m,2H),3.36(dt,J=2.9,12.3Hz,1H),3.75(d,J=12.9Hz,1H),4.22−4.23(m,1H),7.21(d,J=6.3Hz,2H),7.30−7.33(m,2H),7.57(t,J=15.9Hz,1H),7.80−7.87(m,2H),8.12(s,1H)。
19F−NMR(CDCl3,188MHz)δ−114.3(d,J=5.3Hz,1F),−81.0(s,3F),−61.0(s,3F)。
光学純度はダイセル化学社製CHIRALPAK IA(溶離液:n−ヘキサン/2−プロパノール=7/3(vol/vol),流量1.0mL/min,検出器UV(λ=254nm))で測定し、主生成物が7.4分、異性体が5.6分に溶出した。
実施例2〜13 (2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−[3−([(2R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチルピペラジン−1−イル]スルホニル)フェニル]プロパン−2−オ−ル(3)の調製
実施例1と同じ反応装置を用い、表1中に示したキナアルカロイド誘導体(2)及び反応時間を替えた以外、実施例1と同じ操作を行い、目的物の(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−[3−([(2R)−4−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチルピペラジン−1−イル]スルホニル)フェニル]プロパン−2−オ−ル(3)を得た。結果を表1中に示した。
本発明の製造方法は抗肥満薬光学活性スルホンアミド(HSD−016)の製造に利用可能である。

Claims (1)

  1. 下記式(1)
    で表わされるアセトフェノン誘導体を、下記一般式(2)
    (式中、R水素原子、は水素原子、炭素数3〜6の直鎖のアルキル基、アリル基又はベンジル基、R は3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基を示す)
    で表わされるキナアルカロイド誘導体及びテトラメチルアンモニウムフルオリド存在下、トリフルオロメチルトリメチルシランと反応させることを特徴とする、下記式(3)
    で表わされる光学活性スルホンアミド誘導体の製造方法。
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