JP6338945B2 - 基地局および品質測定制御方法 - Google Patents

基地局および品質測定制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6338945B2
JP6338945B2 JP2014134201A JP2014134201A JP6338945B2 JP 6338945 B2 JP6338945 B2 JP 6338945B2 JP 2014134201 A JP2014134201 A JP 2014134201A JP 2014134201 A JP2014134201 A JP 2014134201A JP 6338945 B2 JP6338945 B2 JP 6338945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
priority
controls
quality measurement
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014134201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016012860A (ja
Inventor
優輔 佐々木
優輔 佐々木
河辺 泰宏
泰宏 河辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2014134201A priority Critical patent/JP6338945B2/ja
Publication of JP2016012860A publication Critical patent/JP2016012860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6338945B2 publication Critical patent/JP6338945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動通信の分野に関し、特に、移動端末への品質情報の要求を伴う制御が複数競合する場合に適切に品質測定制御を行う構成と手法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)方式の移動通信では、移動端末(UE:User Equipment)の通信状態を継続させたまま一つのセルから別のセルへ移動させるハンドオーバ制御が行われている。
LTEを進化させたLTE-Advancedでは、UEの移動に伴う通信品質劣化を救済するモビリティ(Mobility)制御に加えて、端末の各周波数帯のセルの負荷分散を目的とするバンド分散ハンドオーバ制御(以下、「バンド分散制御」と称する)や、複数のコンポーネントキャリア(CC:Component Carriers)を束ねて伝送速度を向上するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)制御が行われている。バンド分散制御は、図1に示すように、移動端末(UE)20が在圏するセル101(たとえば800MHzのセル)の輻輳度が高くスループットが良くない場合に(状態(1))、より輻輳度の低いセル(たとえば2GHzのセル)にハンドオーバ(Inter-cell handover)させて(状態(2))、容量分散を図る技術である。輻輳度の低いセルにハンドオーバした移動端末20は、高いスループットで通信することができる(状態(3))。
CA制御では、コンポーネントキャリアの品質に基づいて、プライマリセル(Primary Cell:PCell)の他にセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)を追加、削除、設定変更することで伝送速度を向上させる。
これらの制御は、いずれもUE20に対する品質情報の要求を伴う制御である。
3GPP TS 36.300 3GPP TS 36.331
図2に示すように、モビリティ制御、バンド分散制御、CA制御などの制御がトリガされると(S101)、基地局(Evolved Node B:eNB)はUEに対して制御対象候補となるセルの品質を測定させ(S102)、測定結果を受信する(S103)。eNBは測定結果に基づいて制御を行うか否かを決定し(S104)、制御を実施する(S105)。しかし、現状では複数の制御トリガが発生した場合に、どの制御をどのタイミングで行うかについて規定されていない。そのため、以下の問題が生じる。
(1)モビリティ制御、バンド分散制御、CA制御はそれぞれ独立した制御であり、既存技術では、最優先の制御だけが行われ、他の制御は破棄されることになる。
(2)複数の制御が競合する場合に2以上の制御を試みることが考えられるが、どのキャリア周波数の品質測定をさせるべきかが問題となる。
(3)複数制御のための品質測定が行われたとして、どの制御の実施契機を採用するかの決定が困難である。
ここで、「モビリティ制御」は、PCellでの通信状態を継続して移動に伴う通信劣化による呼損を防ぐ制御一般を指すものとする。「バンド分散制御」は、PCellの容量分散を実施してリソース不足に伴うUEの呼損を防ぐ制御一般を指すものとする。「CA制御」は、UEのスループットを向上する「付加価値制御」の一例である。
一般には、呼損を防ぐためにモビリティ制御、バンド分散制御、付加価値制御の順で優先されると考えられるが、既存技術では、優先度の最も高い制御だけを実施して、優先度の低い制御を破棄することになる。この場合、以下の弊害が生じ得る。
たとえば、バンド分散制御の実施中にモビリティ制御のトリガが発生した場合、eNBは、UEで行われている他バンドセルの測定を中止させ、モビリティ制御のための隣接セルとの比較測定を指示する。自セルよりも隣接セルの測定結果が良い場合は、隣接セルへのハンドオーバが実施されるが、ハンドオーバ先のセルのリソースが不足していると、呼損が発生する。バンド分散制御を続行して他バンドにハンドオーバした後に、面的に展開される隣接セルにハンドオーバしていたならば、リソース不足による呼損は発生しなかったはずである。
このような問題を解決するために、複数の制御が競合する場合に、複数制御のための品質測定を可能にし、呼損を低減することのできる技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、実施形態では、複数の制御が競合する場合に、品質測定までは複数の制御をパラレルに行い、複数の制御のいずれかについての測定結果が得られたならば、その制御を実施する。優先度の低い制御を一律に切り捨てるのではなく、優先度の低い制御の実施機会を増やすことで、呼損の可能性を低減する。
一つの態様では、基地局は、
移動端末に対する品質情報要求を伴う複数の制御の優先度を、呼損の影響度の度合いに基づいて設定する優先度設定部と、
前記複数の制御の契機が競合する場合に、前記優先度に基づいて、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施するか否かを判断する判断部と、
前記2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施する場合に、前記優先度に基づいて測定対象となる複数のキャリア周波数を選択する選択処理部と、
を有する。
上記構成により、複数の制御が競合する場合に、複数制御のための品質測定を可能にして、呼損の可能性を低減することができる。また、複数の制御が競合する場合に、実施すべき制御と測定すべきキャリア周波数を適切に選択することができる。
バンド分散制御を説明する概略図である。 複数の制御が競合する場合の問題点を説明する図である。 複数制御が競合する場合の実施形態の制御手順を示すシーケンス図である。 複数制御が競合する場合の制御手順を示す図であり、図3の処理に引き続く処理を示すシーケンス図である。 複数制御が競合する場合のキャリア周波数選択の例1を示す図である。 複数制御が競合する場合のキャリア周波数選択の例2を示す図である。 複数制御が競合する場合のキャリア周波数選択の例3を示す図である。 複数制御が競合する場合のキャリア周波数選択の例4を示す図である。 複数制御が競合する場合のキャリア周波数選択の例5を示す図である。 実施形態の基地局構成例を示す図である。
図3及び図4は、移動通信システム1において、UE20への品質情報の要求を伴う複数の制御が競合する場合の制御処理を示すシーケンス図である。図4は、図3のS22に引き続く処理を示す。移動通信システム1は、UE20と複数のeNB#1(10−1)〜eNB#3(10−3)を含み、UE20は、現在eNB#1(10−1)に在圏中である。以下の説明で「eNB」というときは、文脈に応じて、基地局装置が通信サービスを提供する領域またはセルを含むものとする。
eNB#1において、バンド分散制御のための品質測定実施の契機が発生する(S11)。バンド分散制御のための品質測定実施の契機は、たとえば、eNB#1と異なる周波数帯(バンド)をサポートする別の基地局(たとえば図4のeNB#3)の輻輳度がeNB#1の輻輳度よりも低い場合に発生する。eNB#1とeNB#3は、X2インタフェースを用いて互いに輻輳度情報を交換しているものとする。
eNB#1は、バンド分散制御のための品質測定キャリアの選択処理開始を決定し(S12)、UE20に対してバンド分散制御用の測定指示を「RRC Connection Reconfiguration」メッセージで通知する(S13)。eNB#1は、UE20から「RRC Connection Reconfiguration Complete」メッセージを受信すると(S14)、バンド分散制御用のメジャメントレポート(Measurement Report)待ちタイマを起動する(S15)。
UE20は、測定指示に基づいてバンド分散先のセルであるeNB#3の品質を測定する。eNB#3の品質が測定指示に含まれる閾値を満たしていれば.バンド分散制御のためのメジャメントレポートをeNB#1に送信する(S16)。このバンド分散制御中に、UE20が自セル、すなわちeNB#1での通信品質が所定の値未満になったことを検出すると、モビリティ制御発動の契機となるメジャメントレポートをeNB#1に送信する(S17)。
eNB#1は、UE20からのモビリティ制御を促すメジャメントレポートを受信することで、モビリティ制御用の品質測定の実施契機を検出する(S18)。eNB#1は、バンド分散制御用の測定情報の取得処理を維持したまま、モビリティ用品質測定キャリアの選択処理開始を決定する(S19)。
ここで、eNB#1は、各制御が実施されなかった場合の呼損の影響の度合いに基づいて制御の優先度を設定しており(S20)、複数の制御が競合する場合に、制御の優先度に応じて、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施するか否かを判断する(S21)。複数の制御が競合するか否かは、ある制御(たとえばS18−19のモビリティ制御)の品質測定実施の契機が発生したときに、別の制御(たとえばバンド分散制御)のための品質測定処理が実施されているか否かをチェックすることで判断可能である。図3では、図示の便宜上、優先度設定処理(S20)を複数制御の競合判断(S21)の直前に記載しているが、必ずしもこの時点で行う必要はなく、任意のタイミングで行われてもよい。
2以上の制御のための品質測定制御を同時に行わない場合(S21でNo)は、最優先の制御のためのキャリア選択処理を従来通りの手順で実施する(S23)。2以上の制御のための品質測定制御を同時に行う場合は、設定されている優先度とキャリア選択ルールに基づいて、測定すべき複数のキャリア周波数、たとえば3つのキャリア周波数を選択する(S22)。
S20の制御の優先度設定処理は、たとえば、eNB#1の起動時、またはeNB#1の起動中に、各制御実施の失敗に伴う呼損影響を算出して、不等号「>」または等号付き不等号「≧」で制御の優先度の度合いを設定する。不等号「>」は制御の優先度に差分があることを示し、等号付き不等号「≧」は制御の優先度に差分はあるが、両制御のための品質測定処理を同時に実施することを示す。
たとえば、呼損影響の算出結果から優先度の度合いが、
制御A>制御B≧制御C
と設定される。この場合、制御Aが最優先であるため、制御Bと制御Cを控えて制御Aのための品質測定制御のみを実施する(S21でNO)。制御Aの実施契機でない場合は、制御Bと制御Cのための品質測定制御を同時に実施する(S21でYES)。
一例として、運用上、eNB#1の起動時に固定的に、
モビリティ制御≧バンド分散制御≧付加価値制御(たとえばCA制御)
と設定してもよい。モビリティ制御を最優先とするのは、移動中の品質劣化に伴う呼損を防ぐためである。バンド分散制御をCAなどの付加価値制御より優先する理由は、バンド分散制御の実施後にCA等の付加価値制御を行うことが可能だからである。
競合する制御の種類に応じて、制御の優先度を変更してもよい。たとえば、制御Aと制御Bだけが競合する場合は、優先度を「制御A≧制御B」とするが、制御Cも競合する場合は、「制御C≧制御A>制御B」と設定してもよい。「制御C≧制御A>制御B」と設定されている状況で制御A,B,Cの契機が発生すると、制御Bを外して、制御Cと制御Aのために複数キャリアの選択処理(S22)が実施される。
S22で複数制御のためのキャリア選択処理は、たとえば、以下のルールに従って行われる。
(1)2つの制御のための品質測定処理を同時に実施する場合、選択された制御のうち、優先度の高い制御での測定キャリア数を、優先度の低い制御での測定キャリア数よりも多くする。たとえば、3つのキャリア周波数を同時に測定する場合に、優先度の高い制御での測定キャリア数を「2」、優先度の低い制御での測定キャリア数を「1」とする。
(2)2以上の制御に共通して使用可能なキャリア周波数がある場合は、この共通キャリア周波数を優先的に選択し、残り2つのキャリア周波数を、優先度の高い制御で利用可能なキャリア周波数から選択する。
図5〜図9は、上記のルール(1)、(2)を説明する具体例1〜5を示す。例1〜5では、制御の優先度が、
モビリティ制御≧バンド分散制御≧CA制御
と設定されているものとする。この優先度設定情報は、制御の優先度自体は、モビリティ制御、バンド分散制御、CA制御の順で高くなるが、これらの制御のための品質測定処理を同時に実施可能であることを示す。例1〜5で、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施する場合に選択可能なキャリア周波数の数を3とする。なお、図5〜図9中では、モビリティ制御を「Mobility」、バンド分散制御を「バンド分散」、CA制御を「CA」と表記する。
図5の例1は、図3のように、バンド分散制御のための品質測定中に、モビリティ制御のための周波数間(inter-frequency)測定が競合し、双方の制御のための品質測定処理を実施するケースである。モビリティ制御の測定対象となるキャリア周波数はキャリア(Carrier)#A〜#Dである。バンド分散制御の測定対象となるキャリア周波数は、キャリア#Cである。いずれも同図中「対象」がそれを表す。キャリア#Cは、モビリティ制御とバンド分散制御に共通の測定キャリアであるため、このキャリア#Cが最初に選択される。キャリア選択処理上は、キャリア#Cはバンド分散制御のための測定キャリアとして選択されたものとして扱われ、残り2つのキャリアが、モビリティ制御用のキャリア#A、#B、#Dの中から選択される。
キャリア#Cはバンド分散制御用の測定キャリアとして選択されるが、実際の品質測定では、モビリティ制御用の測定キャリアとしても用いられる。したがって、モビリティ制御はキャリア#Cを含む3キャリアの測定結果を用いて行われ、バンド分散制御は、キャリア#Cの測定結果を用いて行われる。
図6の例2は、CA制御のための品質測定中に、モビリティ制御のための周波数間測定が競合し、双方の制御を実施するケースを示す。モビリティ制御の測定対象となるキャリア周波数はキャリア#Aとキャリア#Bである。CA制御の測定対象となるキャリア周波数は、キャリア#B〜#Dである。この場合、双方の制御に共通するキャリア#Bが最初に選択される。キャリア#Bは、選択処理上は優先度の低いCA制御用の測定キャリアとして選択されたものとして扱われる。次に、優先度の高いモビリティ制御用の測定キャリアとして、キャリア#Aを選択する。残り1つのキャリア周波数はキャリア#Cと#Dの中から選択する。
この例では、モビリティ制御はキャリア#Aと#Bの測定結果に基づいて行われ、CA制御はキャリア#Bと、キャリア#Cまたは#Dの測定結果に基づいて行われる。
図7の例3は、モビリティ制御のための周波数間(inter-frequency)測定中にCA制御のための品質測定が競合し、双方の制御を実施するケースを示す。図5と異なり、CA制御の測定対象となるキャリア周波数は、キャリア#Bと#Cである。この場合、双方の制御に共通するキャリア#Bが、制御優先度の低いCA制御のための測定キャリアとして選択され、残り2つのキャリア周波数としてキャリア#Aと#Cが選択される。モビリティ制御はキャリア#Aと#Bの測定結果に基づいて行われ、CA制御はキャリア#Bと#Cの測定結果に基づいて行われる。
図8の例4は、バンド分散制御のための品質測定と同時に、CA制御のための品質測定を実施するケースを示す。呼損防止の観点から、バンド分散制御はCA制御のような付加価値制御よりも優先度が高い。したがって、キャリア#A〜#Cの中から2キャリアをバンド分散制御のための品質測定キャリアとして選択し、キャリア#DをCA対象のキャリアとして選択する。
図9の例5は、バンド分散制御とCA制御のための品質測定中に、モビリティ制御のための周波数間(inter-frequency)測定契機が発生するケースを示す。この場合、モビリティ制御とバンド分散制御の両方に共通するキャリア#Aと#Bが最初に選択され、残り1キャリアとしてキャリア#Cと#Dのいずれかが選択される。この例では、3つめの制御としてCA制御も選択されるため、キャリア#Cが選択される。この結果、モビリティ制御はキャリア#Aとキャリア#Bの測定結果に基づいて実施され、バンド分散制御はキャリア#A〜#Cの測定結果に基づいて実施され、CA制御はキャリア#Cの測定結果に基づいて実施される。
図5〜図9の例(UEで最大3キャリアまで同時測定可能な例)をより一般化すると、次のように記述される。同時実施される制御を制御Aと制御Bとし(優先度はAがBより高い)、選択されなかった制御を制御C、制御Dとする。
制御Aで使用可能なキャリア周波数の数と、制御Bで使用可能でありかつ制御Aと重複しないキャリア周波数の数の合計を、トータルの測定可能キャリア数Nとする。
(1)Nが3以上の場合、制御Aと制御Bで重複する(すなわち両方の制御で選択可能な)キャリアの数をxとすると、3≧x≧0である。
(1-a)x=0の場合、制御Bで使用可能なキャリアからy個(1≧y≧0)選択し、制御Aで使用可能なキャリアからz個(3−y≧z≧0)選択する。
(1-b)x≠0の場合、制御Aのためのキャリアとしてz個(3−x≧z≧0)選択し、xとzの合計が3未満の場合(x+z<3)、さらに制御Bのためのキャリアを(3−x−z)個選択する。
(2)Nが3未満の場合、制御Aと制御Bで重複する(すなわち両方の制御で選択可能な)キャリアの数をxとすると、N≧x≧0である。
(3)x、y、zは、選択可能な最大数となるように選択する。ここで、xは重複する制御Aと制御Bの双方で選択可能なキャリアの数、yはx=0の時に一方の制御で使用可能なキャリアの数、zは、他方の制御で使用可能なキャリアの数である。
(4)複数制御の周波数間(inter-frequency)品質測定の競合時において、競合前に実施していた制御の選択キャリアは、UE20に設定済のキャリアから選択する。
上記のルールに従って選択されたキャリアが制御Aと制御Bで重複するキャリア周波数である場合、eNB10はUE20に対して、重複するキャリア周波数について制御Aと制御Bの双方での品質測定を指示する。選択されたキャリア周波数が制御Aのみの測定対象である場合、eNB10はUE20に対して、選択されたキャリア周波数について制御Aの品質測定を指示する。選択されたキャリア周波数が制御Bのみの測定対象である場合、eNB10はUE20に対して、選択されたキャリア周波数について制御Bの品質測定を指示する。
制御Bのキャリア選択時に、制御C、Dなどさらに他の制御がある場合は、制御C以降の制御で使用可能なキャリア周波数を選択する。
図4に戻って、複数制御のための品質測定用のキャリア周波数が決定されると(S22)、eNB#1はUE20に対して、複数の制御のための品質測定を指示し(S23)、UEから「RRC Connection Reconfiguration Complete」を受信する(S24)。図4及び図5の例に基づくなら、eNB#1はUE20に対し、キャリア#A〜#Cについてモビリティ制御のための品質測定を指示し、キャリア#Cについて、バンド分散制御のための品質測定を指示する。
「RRC Connection Reconfiguration Complete」の受信により、eNB#1で複数の制御のトリガの検出処理が開始される(S30)。バンド分散制御用のメジャメントレポート待ちタイマがタイムアウトすると(S31)、このタイムアウトがバンド分散制御実施のトリガとなって(S32)、バンド分散ハンドオーバ制御が実施される(S33)。他方、eNB#1はUE20から選択指示したキャリア周波数についてモビリティ用のメジャメントレポートを受信する(S34)。このメジャメントレポートの受信がモビリティ制御実施のトリガとなり(S35)、eNB#1は地理的に隣接するeNB#2へのハンドオーバを実施する(S36)。
eNB#1は、品質測定を指示した制御のうちのいずれかの制御についての実施トリガを契機に、その制御を実施する(S33またはS36)。この方法により、バンド分散制御の実施契機が増加し、モビリティ制御でeNB#2のリソース不足による呼損の懸念がある場合でも、バンド分散制御を実施することで呼損の可能性を低減することができる。
図10は、実施形態のeNB10の構成例を示す図である。eNB10は、無線通信部11と、基地局間およびコア側のモビリティ管理装置との間で信号の送受信を行うX2/S1インタフェース12と、制御部15を有する。
制御部15は、制御優先度設定部16と、制御競合判定部17と、キャリア選択処理部を含む。制御優先度設定部16は、複数の制御間での優先度を設定する。たとえば、各制御についてその制御の実施が不成功に終わった場合に生じる呼損の影響を算出し、呼損の影響が大きい制御に高い優先度を付与する。設定された優先度の大小は、一例として不等号「>」で表される。また、2つの制御間で優先度に差分があるが両方の制御を同時に実施する場合の関係は、等号付き不等号「≧」で表される。
制御競合判定部17は、たとえばUEへの品質情報要求を伴う複数の制御契機が発生したときに、制御優先度設定部16で設定された優先度を参照して、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施するか否かを判断する。キャリア選択処理部18は、2以上の制御のための品質測定処理が同時に実施される場合に、測定すべき複数のキャリア周波数を選択する。キャリア選択処理部18は、複数制御が選択される場合のキャリア周波数の選択ルールを保持しており、ルールに従って、キャリア周波数を選択する。ルールの例として、優先度に差がある制御Aと制御Bの品質測定が実施される場合に、優先度の高い制御Aのための測定キャリア数を、優先度の低い制御Bのための測定キャリア数よりも多く設定する。制御Aと制御Bの間で共通に使用可能なキャリア周波数がある場合、その共通キャリア周波数を優先度の低い制御Bの測定キャリアとして選択されたものとして扱い、残りのキャリア周波数を優先度の高い制御Aで使用可能なキャリア周波数から選択する。
キャリア選択処理部18は、決定したキャリア周波数を、制御競合判定部17で選択された各制御と対応付けて、UE20に対する品質測定を指示する。制御競合判定部17はUE20から受信する測定結果に基づいて、その測定結果に対応する制御を実施する。
実施形態の構成と手法により、優先度の低い制御を一律に切り捨てるのではなく、複数の制御のための品質測定処理を同時に実施して、優先度の低い制御の実施機会を増加させる。これにより、ハンドオーバのタイミング遅れによる呼損や、リソース不足による呼損を低減することができる。また、複数制御のための品質測定を実施する際に、測定すべきキャリア周波数が適切に選択され、選択された制御を適切に実施することができる。
本発明は第4世代以降の移動通信システムにも適用可能である。
1 移動通信システム
10 eNB(基地局)
11 無線通信部
12 X2/S1インタフェース
15 制御部
16 制御優先度設定部
17 制御競合判定部
18 キャリア選択処理部

Claims (9)

  1. 移動通信システムで用いられる基地局であって、
    一連の処理の中に移動端末に対する品質情報要求が含まれる複数の制御の優先度を、呼損の影響度の度合いに基づいて設定する優先度設定部と、
    前記複数の制御の中の1つの制御の実施中に別の制御の契機が発生した場合に、前記優先度に基づいて、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施するか否かを判断する判断部と、
    前記2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施する場合に、前記優先度に基づいて測定対象となる複数のキャリア周波数を選択する選択処理部と、
    を有し、
    前記優先度設定部は、前記基地局の起動時または起動中に前記複数の制御の各々の失敗に伴う前記呼損の影響を算出し、前記算出の結果に基づいて不等号または等号付き不等号で表される関係式により前記優先度を設定し、前記2以上の制御として選択される制御の種類に応じて、前記関係式を可変に設定し、
    前記判断部は、前記優先度が前記等号付き不等号で設定されているときに、前記2以上の制御のための前記品質測定処理を同時に実施する、
    ことを特徴とする基地局。
  2. 前記選択処理部は、前記2以上の制御の各々について、前記選択されたキャリア周波数の中で用いるべきキャリア周波数を対応付けて品質測定を前記移動端末に指示し、
    前記判断部は、前記移動端末からの測定結果に基づいて、前記複数の制御のうちのいずれかの制御についての実施トリガを契機に、前記トリガされた制御の実施を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記選択処理部は、前記複数のキャリア周波数のうち、第1制御の品質測定に用いるキャリア周波数の数を、前記第1制御よりも優先度の低い第2制御の品質測定に用いるキャリア周波数の数よりも多く選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記選択処理部は、前記2以上の制御のために使用可能なキャリア周波数のうち、第1制御と、前記第1制御よりも優先度の低い第2制御に共通に用いられる共通キャリア周波数を最初に選択し、前記複数のキャリア周波数のうちの残りのキャリア周波数を前記第1制御のために使用可能なキャリア周波数の中から選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記選択処理部は、前記第1制御のために使用可能なキャリア周波数を選択した後にまだ選択可能なキャリアがある場合に、前記第2制御のために使用可能なキャリア周波数を選択することを特徴とする請求項4に記載の基地局。
  6. 前記優先度設定部は、前記複数の制御間で優先度に差があり品質測定処理を同時に実施しない場合を前記不等号で表す第1の関係式と、前記複数の制御間で優先度に差があるが品質測定処理を同時に実施する場合を前記等号付き不等号で表す第2の関係式を用いて、前記優先度を設定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  7. 前記複数の制御は、プライマリセルでの通信状態を継続し品質劣化による呼損を防止する第1制御と、プライマリセルの容量を分散してリソース不足による呼損を防止する第2制御と、前記移動端末に付加価値を与える第3制御とを含むことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  8. 基地局と移動端末を含む移動通信システムにおける品質測定制御方法であって、
    一連の処理の中に前記移動端末に対する品質情報要求が含まれる複数の制御の優先度を、呼損の影響度合いに基づいて設定するステップと、
    前記複数の制御の中の1つの制御の実施中に別の制御の契機が発生した場合に、前記優先度に基づいて、2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施するか否かを判断するステップと、
    前記2以上の制御のための品質測定処理を同時に実施する場合に、前記優先度に基づいて測定対象となる複数のキャリア周波数を選択するステップと、
    を含み、
    前記優先度を設定するステップは、前記基地局の起動時または起動中に前記複数の制御の各々の失敗に伴う前記呼損の影響を算出し、前記算出の結果に基づいて不等号または等号付き不等号で表される関係式により前記優先度を設定し、前記2以上の制御として選択される制御の種類に応じて、前記関係式を可変に設定し、
    前記判断するステップは、前記優先度が前記等号付き不等号で設定されているときに、前記2以上の制御のための前記品質測定処理を同時に実施する、
    ことを特徴とする品質測定制御方法。
  9. 前記2以上の制御の各々について、前記選択されたキャリア周波数の中で用いるべきキャリア周波数を対応付けて品質測定を前記移動端末に指示するステップと、
    前記移動端末からの測定結果に基づいて、前記複数の制御のうちのいずれかの制御についての実施トリガを契機に、前記トリガされた前記測定結果に対応する制御の実施を決定するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の品質測定制御方法。
JP2014134201A 2014-06-30 2014-06-30 基地局および品質測定制御方法 Active JP6338945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134201A JP6338945B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および品質測定制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134201A JP6338945B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および品質測定制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016012860A JP2016012860A (ja) 2016-01-21
JP6338945B2 true JP6338945B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=55229306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134201A Active JP6338945B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および品質測定制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6338945B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9712213B2 (en) * 2012-01-27 2017-07-18 Mitsubishi Electric Corporation Mobile communication system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016012860A (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11051219B2 (en) Method and apparatus for controlling mobility for cell having small cell service area in mobile communication system
US8817752B2 (en) Method and apparatus for determining matching of inter-cell reselection parameters and handover parameters
KR101389492B1 (ko) 추가 측정 결과의 보고 방법 및 시스템
EP2814279B1 (en) Pci confusion detection method, user equipment, and base station
JP6292641B2 (ja) セルアクセス方法、装置、及びシステム
US20140194124A1 (en) Method, apparatus, and system for controlling and measuring cell handover
US10091681B2 (en) Mobile terminals and methods for performing a measurement
EP2621214B1 (en) Processing method for handover failure and user equipment
WO2015196563A1 (zh) 小区测量处理方法、装置、终端及基站
WO2014005247A1 (en) Method, device and base station for handover control
US9706461B2 (en) Method of handover in device to device communication, base station and communication system
CN111225453A (zh) 通信方法及装置
KR102466409B1 (ko) 핸드오버 방법 및 장치
CN104869589A (zh) 一种信息测量及上报方法、装置和终端设备
US9813953B2 (en) Radio network node, a user equipment and methods therein
JP6257463B2 (ja) 基地局および移動通信制御方法
WO2014154245A1 (en) Mechanism for a fast handover using resource pools and random access procedure
JP6338945B2 (ja) 基地局および品質測定制御方法
WO2017185880A1 (zh) 一种小区切换方法及装置
WO2017076024A1 (zh) 触发非授权载波的测量报告的方法和装置
CN106664629B (zh) 切换控制方法、装置以及通信系统
RU2562399C2 (ru) Способ и система для указания последовательности шаблона перерывов в передаче
JP6422744B2 (ja) 基地局及び無線通信制御方法
EP2557843A1 (en) Network node configuration
CN105682100B (zh) 处理非许可频带中的能量检测的通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6338945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250