JP6338162B2 - 浚渫用水中チャンバー - Google Patents
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Description
な場合、水中ブルドーザー方式による浚渫作業は不可能となり、これが問題解決の課題となる。
同DSスクリューを作動させることによって、同デッキを前後、左右、に移動、又、360°回転移動させて効率的に浚渫作業を行うものである。図1参照
即ち、:−
スクリュー(符号) 進行方向
DS1,DS2のみ作動 前進移動
DS5,DS6のみ作動 後進移動
DS7,DS8のみ作動 右移動
DS3,DS4のみ作動 左移動
DS3,DS7のみ作動 左回転移動
DS4,DS8のみ作動 右回転移動
(注)デッキに水中チャンバーが装備されている側を前方とする
同支援デッキには付属設備として、同DSスクリュー以外に、同水中チャンバー吊り下げ用ガイドレール(6)を4柱、動力・制御盤(5)、電源ターミナル(7)、移動式電動伸縮式ジブクレーン(3)、動力・制御盤(5)、電源ターミナル(7)、吐出ホース用回転自在ベンド管(13)、吐出ホース用オーム貝型ベンド管(11a)、転落防止柵(17)、衝突衝撃吸収を兼ねた浮き袋(18)、命綱(16)を装備し、更に、デッキには、移動式電動ジブクレーン(3)、同水中チャンバーのメインテナンス用スペース(19)等を設ける。図1(A)参照
同ガイドレールの水中取付けに際し事前に水深を測定し、水深に見合ったガイドレールを選別して、クレーンで吊り下げてデッキの所定の位置に取付けてガイドレール固定板(6a)にガイドレールストップバ―(6b)を以って同デッキに固定する。図5(B)参照
その上で、クレーンで同水チューチャンバーを吊り上げて、同ガイドレールに同水中チャンバーに取り付けられているワッパ(6e)を嵌め込んで同ガイドレールに沿って同水中―チャンバーを水中に沈下させるのであるが、沈下後、同水中チャンバーの下部位に取り付けられている照明燈付きの水中カメラ(4)を以って、同デッキの制御盤に備えられているモニター画面で同水中チャンバーの下部位に取り付けられている植毛(ブラシ)(9)と水中土面との接触面の位置確認を行う。尚、同位置確認は同クレーンで同水中チャンバーを吊り下げた状態で同ガイドレールを上下動させて任意に行う。又、同ガイドレールの最下部にはストッパ―(10)を設けて同水中チャンバーを同ガイドレールの下部位に固定する。
ガイドレールの長さの選別については、の水深に見合わせてガイドレールを選別するのであるが、水深が3M.の場合は、4.5M.のものを、水深が5M.の場合は6.5M.のガイドレールを選別する。即ち、水深に対して、1.5M.余裕を以って選別する。
尚、当ガイドレールの現地輸送を考慮して、その最大長さは、6.5M.とする。即ち、当ガイドレールを使用する場合の浚渫工事は、水深が5M.以内の貯水池、池、或いは、取水路の浚渫工事を対象とする。
当水中チャンバーを適用して、水深が5M.を超える浚渫工事については、別方式(後述)で浚渫工事を行うものである。
即ち、同デッキに備える動力・制御盤(5)に同モーターのスピードコントロールを行うVVVF制御を組込んで対応するものである。
一方、当デッキに搭載される動力・制御盤には次の電源ターミナル、操作スイッチ及び、水底映像モニタリング装置、等の電気設備を装備する。その装備内容は、:−
・同DSスクリュー及びCSスクリュー(後述)の動力電源用ターミナル及び個別スクリューのON−OFFスイッチ
・同水中チャンバーに備えられている水中噴射ノズルへ圧力水を送る水中モーターポンプの動力電源用ターミナル及びON−OFFスイッチ
・VVVFインバーター回転数変換装置
・同水中チャンバーに付属しているノン・クロッグポンプ(P1)並びに同デッキに搭載されている陸上送水用ブースターポンプ(P2)の動力電源用ターミナル及びON−OFFスイッチ
・同デッキに搭載されるジブクレーンの動力電源用ターミナル及びON−OFFスイッチ
・同水中チャンバーに付属している水中監視カメラ及び同カメラの水中照明燈用電源用ターミナル及びON−OFFスイッチ
・同カメラの映像のモニタリング監視装置及びON−OFFスイッチ
・各装置の過電流遮断器
・超音波発信器及び受信器
ダムの貯水池の浚渫を行う場合において同貯水池の水深が、例えば、20〜30M.の場合、アクシデントで吊下げロープ、或いは、吐出ホースの切断により同水中チャンバーが水中で行方不明となるケースが予測される。
斯様なケースに備えて同水中チャンバーに発信器を備えて受信機で同水中チャンバーの位置の検出を行うものである。
当水中チャンバーは長方立方体の形状をなすものであるが、その四方側面にそれぞれ4基の同CSスクリュー、4面で計16基(CS1〜CS16)の水中スクリューを装備して、同CSスクリューを個別に稼働させて水底を前方、後方、左右、回転と任意に走行させるものであるが、同時に照明燈付き水中カメラで水底の土面の状況を同デッキの監視盤にモニタリングしながら効率的に浚渫作業を行うものである。図9参照
更に、当水中チャンバー下部位には4基のキャスター付きスパイク型車輪(8a)を設けて、当水中チャンバーの水底運動を自在とし、任意に走行させて浚渫作業の効率化を図ったものである。図9(B)参照
一方、陸上に設置される吐出ホースと動力ケーブル用の回転リールは同支援デッキの行動範囲より長さを勘案して同リールの大きさを選定するものである。
同支援デッキを水上走行させて同デッキに懸架されている同水中チャンバーに付属している複数の照明燈付き水中カメラで水中土面の状態を同デッキに取り付けられている監視盤にモニタリングしてその土面の映像をDVDに収録して工事発注者に提示する。尚、このモニタリング中は同水中チャンバーに付属している噴射ノズルの作動はストップ状態とする。
▲1▼水中に沈下している粗大物(投棄された自転車、沈木、ドラムカン、石、ンクリートブロック、衣服類,等々)の除去工事はフォークバケット(F)を使用して行うのであるが、当工事は発注者の同意を得て行うものである。
同除去作業は浚渫工事の費用の増大に繋がるために事前に工事の発注者の同意を得る必要がある。
▼2▼同DVDの映像に従って粗大物の水中の場所の確認を行い、或いは、同水中カメラで位置の再確認を行いつつ、フォークバケットでバージに粗大物を吊り揚げ投棄して、同バージを接岸させてバックホー(H)で陸揚げする。
▼3▼水底の粗大物除去後、クレーンで同水中チャンバーを同デッキの所定の位置に降ろして同水中チャンバー、吐出ホース、動力ケーブルの取付作業を行う。
▼4▼同デッキに設備されている制御盤で同デッキのDSスクリューを作動させて同デッキを5M.を超える場合は、ガイドレールを使用しない方式であるが、同水中チャンバーに備えられているCSスクリュ―を作動させて、又、同デッキと同水中チャンバーを併走させて浚渫作業を行うものである。
▼5▼浚渫工事完了後は、再度、同水中カメラで水中土面状態をモニタリングしてDVDに収録して発注者に提出して工事完了用確認を行うものである。
1a バンパー、水中チャンバー
2 水中モーターポンプ、水噴射ノズル用
3 電動ジブクレーン
3a 水中チャンバー吊下げロープ
4 照明燈付き水中カメラ
5 動力・制御盤
5a パワーケーブル
6 ガイドレール、同チャンバー上下作動用
6a ガイドレール固定板
6b ガイドレール固定ねじ
6c ガイドレール吊下げストッパ―
6d 吊上げフック
6e ワッパ
6f 回転子、ワッパ
6g ターンバックル
7 回転リール、動力ケーブル
7a 回転リール、水中チャンバー吊下げ
8 回転キャスター付き車輪、水中チャンバー
8a スパイク型車輪
8b サスペンション、車輪
9 植毛(ナイロンブラシ)
10 下部ストッパー、ガイドレール
11 ノンクロッグポンプ、同チャンバー付属
(別称 P1ポンプ)
11a オーム貝型ベンド管
12 ブースターポンプ
(別称 P2ポンプ)
13 回転自在ベンド管
14 フック、同チャンバー吊上げ、吊下げ用
15 吐出ホース
15a 回転リール、吐出ホース
15b 陸上回転リール、吐出ホース
16 命綱
17 転落防止柵
18 空気浮き袋
18a ベビーコンプレッサー、同浮き袋の空気充填用
19 メインテナンススペース、同水中チャンバー用
SV 仕切弁
CV 逆流防止弁
M 支援デッキ
DS1〜DS8
水中スクリュー、支援デッキ
CS1〜CS16
水中スクリュー、水中チャンバー
F フォークバケット
J バージ
H バックホー
R フロート、吐出ホース
N 粗大物
WL 喫水線
(注)明細書に添付された図面は変更なし。
Claims (1)
- 浚渫を行う対象(臨海発電所の海水取水路、小運河、貯水池、ダム,等)の水深が5M.を超える場合に、その水底に堆積した汚泥(ヘドロ、土砂等)を浚渫することを目的とした水中走行車(以下、水中チャンバーと称する)であって、当該水中チャンバーは、下面部が全面開放された直方体である部分と、その底部に設けられた水底走行用の四車輪を備え、同水中チャンバーの内部の下部四辺部位に同汚泥を撹拌する為の複数の高圧水噴射ノズルを備え、又、水中を任意に走行させるために同水中チャンバーの四方外壁側面部位に複数の水中電動スクリュー(CS)を装備して、同スクリューを作動させて同水中チャンバーを水底で任意に走行させて、その走行中に同噴射ノズルより高圧水を同汚泥に噴射させて、同水中チャンバー内部で同汚泥を撹拌させることによって、同水中チャンバーの外壁面部に装備されたノン・クロッグポンプで同汚泥を含んだ汚泥水を地上に排出することを可能とした浚渫用水中チャンバー(1)。
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