JP6336724B2 - 告知放送システム - Google Patents

告知放送システム Download PDF

Info

Publication number
JP6336724B2
JP6336724B2 JP2013161880A JP2013161880A JP6336724B2 JP 6336724 B2 JP6336724 B2 JP 6336724B2 JP 2013161880 A JP2013161880 A JP 2013161880A JP 2013161880 A JP2013161880 A JP 2013161880A JP 6336724 B2 JP6336724 B2 JP 6336724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
reply
broadcast
notification broadcast
mobile communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013161880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015033022A (ja
Inventor
根本 雅彦
雅彦 根本
真希 楠見
真希 楠見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2013161880A priority Critical patent/JP6336724B2/ja
Publication of JP2015033022A publication Critical patent/JP2015033022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6336724B2 publication Critical patent/JP6336724B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、告知放送を行うための告知放送システムに関する。
センターから複数の住戸に対して各種の告知放送を行うための告知放送システムが普及している。この告知放送システムは、概略的に、センター側に配置したセンター装置と、各住戸内に設置した告知放送受信機とを、CATV等の伝送線路を介して相互に接続して構成されている。そして、地域のイベント開催又はFMラジオ放送等の一般放送や、火災や地震等の災害が発生した時の緊急放送を行う際、センター装置は告知放送信号を伝送線路を介して送信し、この告知放送信号を告知放送受信機が受信して、告知放送をスピーカにて音声出力する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−311024号公報
近年、移動体通信端末の一つとして、移動体通信網を介した電話通信に加えてインターネット回線を介したインターネット通信を行うことができるものであって、様々なアプリケーションを利用することができる、多機能携帯電話機(以下、スマートフォン)が普及してきている。そこで、このようなスマートフォンに対して、センター装置から告知放送信号を送信することにより、スマートフォンを介してユーザに告知放送を出力することも考えられる。このようにスマートフォンを利用した場合には、従来のように告知放送専用の告知放送受信機を用いることなく、既に普及しているスマートフォンを用いて告知放送を行うことができ、かつ、従来のように告知放送受信機が設置された屋内に限ることなく、スマートフォンで告知放送信号を受信可能な広範な領域において告知放送を行うことができるという利点がある。
しかしながら、このように移動体通信網を介してスマートフォンに対する告知放送を行う場合、従来のようにCATV等の伝送線路を介して告知放送を行う場合に比べて、電波障害等の影響によって告知放送を正しく送信することができない可能性が高くなり、告知放送の信頼性の観点から改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スマートフォンを利用して告知放送を行うシステムにおける信頼性を向上させることが可能になる、告知放送システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の告知放送システムは、センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムであって、前記センター装置は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべき移動体通信端末を一意に特定するための端末特定情報と、当該告知放送情報を受信した移動体通信端末が当該センター装置に対して又は前記移動体通信端末と通信可能に接続された他の装置に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段と、前記取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、前記取得した端末特定情報によって特定される移動体通信端末において出力可能となるように、前記信号生成手段にて生成された告知放送信号を、当該移動体通信端末に対して直接的又は間接的に配信するセンター側通信手段とを備え、前記センター装置の前記信号生成手段は、少なくとも返信情報の送信タイミング及び返信情報の送信条件を含むように返信制御情報を設定し、返信情報の送信条件としては、少なくとも、ユーザからの送信承認操作を受けた場合又は無条件のいずれか一方を含むように設定し、前記移動体通信端末は、前記センター側通信手段にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する端末側通信手段と、告知放送の出力を行う出力手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を前記出力手段を介して出力する放送制御手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置又は前記他の装置に対して前記端末側通信手段を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段とを備え、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記取得した返信制御情報に含まれている返信情報の送信タイミング及び返信情報の送信条件に基づいて返信情報を送信する
請求項に記載の告知放送システムは、請求項に記載の告知放送システムにおいて、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、当該移動体通信端末の端末特定情報を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、前記センター装置又は前記他の装置は、端末特定情報を格納する返信情報格納手段と、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を前記返信情報格納手段に格納するセンター側返信制御手段とを備える。
請求項に記載の告知放送システムは、請求項に記載の告知放送システムにおいて、前記移動体通信端末は、当該移動体通信端末の現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、前記センター装置又は前記他の装置のセンター側返信制御手段は、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を、当該返信情報に含まれる端末特定情報に関連付けて、前記返信情報格納手段に格納する。
請求項に記載の告知放送システムは、センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムであって、前記センター装置は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべき移動体通信端末を一意に特定するための端末特定情報と、当該告知放送情報を受信した移動体通信端末が当該センター装置に対して又は前記移動体通信端末と通信可能に接続された他の装置に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段と、前記取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、前記取得した端末特定情報によって特定される移動体通信端末において出力可能となるように、前記信号生成手段にて生成された告知放送信号を、当該移動体通信端末に対して直接的又は間接的に配信するセンター側通信手段と、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報に基づく制御を行うセンター側返信制御手段とを備え、前記移動体通信端末は、前記センター側通信手段にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する端末側通信手段と、告知放送の出力を行う出力手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を前記出力手段を介して出力する放送制御手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置又は前記他の装置に対して前記端末側通信手段を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段とを備え、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記移動体通信端末の現在位置を含む返信情報を当該告知放送信号を送信したセンター装置に対して送信し、前記センター装置の前記センター側返信制御手段は、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置に基づいて、前記移動体通信端末のユーザの所定の緊急連絡先に対する連絡を行う。
請求項に記載の告知放送システムは、請求項からのいずれか一項に記載の告知放送システムにおいて、前記センター装置又は前記他の装置の前記センター側返信制御手段は、前記移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行う。
請求項に記載の告知放送システムは、請求項に記載の告知放送システムにおいて、前記センター装置又は前記他の装置の前記センター側返信制御手段は、前記移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信しなかったと判定した場合には、前記移動体通信端末のユーザの所定の緊急連絡先に対する連絡を行う。
請求項に記載の告知放送システムは、請求項1からのいずれか一項に記載の告知放送システムにおいて、前記センター装置又は前記他の装置の前記信号生成手段は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、前記返信制御情報を設定する。
請求項に記載の告知放送システムは、請求項1からのいずれか一項に記載の告知放送システムにおいて、前記移動体通信端末の前記放送制御手段は、前記取得した告知放送情報によって特定される告知放送が緊急告知放送である場合には、当該緊急告知放送を一般告知放送の場合とは異なる形態で文字出力する。
請求項1、4に記載の告知放送システムによれば、センター装置から移動体通信端末に対して、返信制御情報を含む告知放送信号を送信し、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して、返信情報を送信するので、移動体通信端末における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置又は他の装置において容易かつ確実に確認することが可能になるので、告知放送が正しく送信することができない状態である場合には告知放送を繰り返して行うことが可能になる等、告知放送の信頼性を向上させることが可能になる。
また、請求項に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を返信情報格納手段に格納するので、移動体通信端末における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置又は他の装置に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいて告知放送の送信状態を解析したり、移動体通信端末の機能状態やそのユーザの安否をセンター装置側又は他の装置側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、告知放送システムの信頼性やそのユーザの安全性を向上させることが可能になる。
また、請求項に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を返信情報格納手段に格納するので、移動体通信端末やそのユーザの現在位置をセンター装置又は他の装置に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいてユーザの安否をセンター装置側又は他の装置側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、ユーザの安全性を一層向上させることが可能になる。
また、請求項に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行うので、例えば、返信情報を受信していないと判定した場合には告知放送を再送する等、告知放送の信頼性を一層向上させることが可能になる。
また、請求項に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、返信制御情報を設定するので、告知放送の種別に応じて、返信情報の送信要否、返信情報の送信タイミング、返信情報の送信条件、返信情報の送信形態、あるいは返信情報に含める情報の内容を自動的に適切に設定することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る告知放送システムを例示するブロック図である。 ユーザ情報の構成例を示す図である。 グループ情報の構成例を示す図である。 返信情報の構成例を示す図である。 ユーザ登録処理のフローチャートである。 グループ登録処理のフローチャートである。 告知放送処理のフローチャートである。 スマートフォンにおける返信処理のフローチャートである。 センター装置における返信処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る告知放送システムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。最初に、本実施の形態の基本的概念について説明し、次に、本実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔本実施の形態の基本的概念〕
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムに関するものである。ここで、「センター装置」とは、告知放送の配信元(以下、センター)に配置される装置である。「移動体通信端末」とは、移動しながら通信を行うことが可能な端末であり、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、及びスマートフォンが該当する。以下では、移動体通信端末がスマートフォンである場合について説明する。なお、以下では、センター装置を1台のみ設けた場合について説明するが、センター装置を任意の複数台設けてもよい。
本実施の形態においては、センター装置からスマートフォンに対して情報を直接的又は間接的にプッシュ配信する。ここで、「プッシュ配信」とは、スマートフォンからセンター装置への情報の配信要求に関わらず、センター装置からスマートフォンに情報を配信することを意味する。このプッシュ配信の具体的な方法は任意であり、例えば、APNs(Apple Push Notification Service)やGCM(Google Cloud Messaging)のような公知のプッシュ配信方法を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。以下では、プッシュ配信をAPNsにより行う場合について説明する。このAPNsにおいては、センター装置からスマートフォンに対して情報をプッシュ配信装置(APNsサーバ)を介して配信する。すなわち、センター装置からスマートフォンに対して情報を間接的に配信する。ただし、このプッシュ配信装置を公知技術の範囲内で変形した場合には、本実施の形態の構成や処理も、当該変形後の構成に応じて変形することができる。なお、例えば、センター装置にプッシュ配信装置の機能を統合することにより、センター装置からスマートフォンに対して情報を直接的にプッシュ配信してもよい。
このようなプッシュ配信方式を採用する理由は、下記の通りである。すなわち、配信方式としては、スマートフォンからセンター装置にアクセスして告知放送信号を取得する配信方式を採用することも考えられるが、この配信方式では、スマートフォンが自発的にセンター装置にアクセスする必要があるため、センター装置に新規の告知放送が登録等されてから、スマートフォンがセンター装置にアクセスする迄には、一定の時間が必要になる。従って、特に緊急告知放送のように、即時出力が求められる告知放送を行うことには適していない。なお、このような問題は、アクセスの間隔を短くすることにより解消することも可能であるが、このようにアクセスの間隔を短くした場合には、ネットワーク負荷が増大したりスマートフォンのバッテリーの消費量が多くなったりするという新たな問題が生じるために、現実的ではない。
あるいは、スマートフォンからセンター装置にアクセスして告知放送信号を取得する方式、いわゆるエリアメール方式(例えば、CBS(Cell Broadcast Service)方式や、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System方式))のように、センター装置から移動体通信基地局を介して、移動体通信基地局の通信範囲内に存在する全てのスマートフォンに対して告知放送信号を出力する配信方式を採用することも考えられるが、この配信方式では、移動体通信基地局の通信範囲内に存在する全てのスマートフォンに対して告知放送信号を出力する方式であるため、例えば、特定の地域のユーザが保持するスマートフォンのみに対して緊急告知放送を出力したい場合等、一部のスマートフォンのみに選択的に告知放送信号を出力することには適していない。
さらに、プッシュ配信方式であっても、センター装置からプッシュ通信用のサービスセンター装置を介して、プッシュ通信の受信を予め承認している全てのユーザのスマートフォンに対して告知放送信号を送信する配信方式も考えられるが、この配信方式では、プッシュ通信の受信を予め承認している全てのユーザのスマートフォンに対して告知放送信号を出力する方式であるため、エリアメール方式と同様に、一部のスマートフォンのみに選択的に告知放送信号を出力することには適していない。
そこで、本実施の形態においては、センター装置からプッシュ配信装置を介してユーザのスマートフォンに対して告知放送信号を送信するプッシュ方式であって、プッシュ通信の受信を予め承認しているユーザのスマートフォンの中で、一部のスマートフォンのみに選択的に告知放送信号を出力することが可能になるプッシュ配信方式を採用する。この際、告知放送を送信すべきユーザの単位として、グループを設定する。「グループ」とは、一人又は複数のユーザによって構成される単位であって、告知放送を送信すべきユーザによって構成される単位である。このグループとして、本実施の形態においては、一般告知放送を送信すべきユーザのグループである「一般用グループ」と、緊急告知放送を送信すべきユーザのグループである「緊急用グループ」が設定される。ただし、必ずしもグループを設定する必要はなく、個々のユーザを対象として告知放送を行ってもよい。
本実施の形態においては、センター装置からスマートフォンに対して配信する告知放送として、一般告知放送又は緊急告知放送の2種類の告知放送を想定する。「一般告知放送」とは、比較的緊急性が低い放送であり、その具体的な内容は任意であるが、例えば、選挙情報、町内の催し物、ごみの収集日、あるいは予防接種の予定日を周知するための方法が該当する。「緊急告知放送」とは、比較的緊急性が高い放送であり、その具体的な内容は任意であるが、例えば、地震予知情報、津波や山火事等に関する注意報や警報、あるいは避難命令を周知するための方法が該当する。
〔実施の形態の具体的内容〕
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、本実施の形態に係る告知放送システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る告知放送システムを例示するブロック図である。図1に示すように、告知放送システム1は、センター装置10、プッシュ配信装置20、及び複数のスマートフォン30を、ネットワークを介して相互に通信可能に接続して構成されている。
(構成−センター装置)
最初に、センター装置10の構成について説明する。センター装置10は、入力部11、出力部12、通信部13、記憶部14、及び制御部15を備えて構成されている。
(構成−センター装置−入力部)
入力部11は、センター装置10を利用するために必要な情報を受け付ける入力手段である。この入力部11の具体的な構成は任意であるが、例えば、入力部11は、テキスト情報の入力を受け付けるキーボードや、告知放送用の音声の入力を受け付けるマイクを備えて構成されている。
(構成−センター装置−出力部)
出力部12は、センター装置10を利用するために必要な情報を出力する出力手段である。この出力部12の具体的な構成は任意であるが、例えば、出力部12は、テキスト情報を出力するディスプレイや、音声情報を出力するスピーカを備えて構成されている。
(構成−センター装置−通信部)
通信部13は、センター装置10を利用するために必要な情報の送信及び受信を行うセンター側通信手段である。この通信部13は、告知放送情報によって特定された告知放送が、後述する端末IDによって特定されるスマートフォン30において出力可能となるように、後述する信号生成部15aにて生成された告知放送信号を、スマートフォン30に対して直接的又は間接的にプッシュ配信する。この通信部13の具体的な構成は任意であるが、例えば、ネットワークインターフェースとして構成されている。
(構成−センター装置−記憶部)
記憶部14は、センター装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスクの如き磁気的記憶媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記憶媒体を含む、その他の任意の記憶媒体を用いることができる。
この記憶部14は、ユーザデータベース(以下、データベースをDBと略記する)14a、グループDB14b、及び返信DB14cを備えている。
ユーザDB14aは、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。図2は、ユーザ情報の構成例を示す図である。この図2に示すように、ユーザ情報は、項目「デバイストークン」に関連する情報と、項目「属性情報」に関連する情報とを、相互に関連付けて構成されている。項目「デバイストークン」に関連する情報とは、スマートフォン30の利用者(以下、ユーザ)が保持するスマートフォン30を一意に特定するための端末特定情報であって、スマートフォン30に予め設定された端末IDとは異なる情報である。このデバイストークンは、プッシュ配信装置20によって任意の方法により決定される。項目「属性情報」に関連する情報とは、ユーザの属性を特定するための属性情報である。この属性情報の具体的な種類は任意であるが、一般告知放送を行うべきユーザや、緊急告知放送を行うべきユーザを選定する際の基準になる種類を含めることが好ましく、本実施の形態では、現住所及び出身地を含めるものとする。このように構成されたユーザ情報は、後述するユーザ登録処理によって登録される。
グループDB14bは、グループ情報を格納するグループ情報格納手段である。図3は、グループ情報の構成例を示す図である。この図3に示すように、グループ情報は、項目「グループID」に関連する情報と、項目「グループ種別」に関連する情報と、項目「グループ内容」に関連する情報と、項目「デバイストークン」に関連する情報とを、相互に関連付けて構成されている。項目「グループID」に関連する情報は、各グループを一意に識別するためのグループ識別情報である。項目「グループ種別」に関連する情報は、グループの種別を特定するための情報であり、ここでは、一般用グループ又は緊急用グループのいずれかである。項目「グループ内容」に関連する情報は、グループの内容を特定するための情報であり、ここでは、市区町村単位でグループが決定されるものとし、当該情報としては、市区町村の名称が格納される。項目「デバイストークン」に関連する情報は、図2の同一項目に関連する情報と同じである。このようにグループ情報は、デバイストークンを、当該ユーザが属するグループ毎に区分して構成されている。グループとしては、上述したように、一般用グループと緊急用グループが設定されている。このため、グループ情報は、端末特定情報を、一般用グループ毎と緊急用グループ毎に区分して構成されている。このように構成されたグループ情報は、後述するグループ登録処理によって登録される。
返信DB14cは、返信情報を格納する返信情報格納手段である。図4は、返信情報の構成例を示す図である。この図4に示すように、返信情報は、項目「デバイストークン」に関連する情報と、項目「現在位置」に関連する情報と、項目「受信日時」に関連する情報と、項目「放送日時」に関連する情報とを、相互に関連付けて構成されている。項目「デバイストークン」に関連する情報は、図2の同一項目に関連する情報と同じである。項目「現在位置」に関連する情報は、告知放送情報がスマートフォン30によって受信された際や、告知放送がスマートフォン30によって出力された際における、当該スマートフォン30の現在位置を特定するための情報であり、例えば、当該現在位置の座標(緯度及び経度)が格納される。項目「受信日時」に関連する情報は、告知放送情報がスマートフォン30によって受信された日時を特定するための情報であり、例えば、受信日時=201307271300は、2013年07月27日13:00時に、告知放送情報がスマートフォン30によって受信されたことを示す。項目「放送日時」に関連する情報は、告知放送情報に基づく告知放送がスマートフォン30によって出力された日時を特定するための情報であり、例えば、放送日時=201307271500は、2013年07月27日15:00時に、告知放送情報に基づく告知放送がスマートフォン30によって出力されたことを示す。このように構成された返信情報は、後述する返信処理によって登録される。
(構成−センター装置−制御部)
図1において、制御部15は、センター装置10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態1に係るセンター側告知放送プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介してセンター装置10にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する。
この制御部15は、機能概念的に、信号生成部15a、推奨グループ特定部15b、及びセンター側返信制御部15cを備えて構成されている。信号生成部15aは、スマートフォン30を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべきスマートフォン30を一意に特定するためのデバイストークンと、当該告知放送情報を受信したスマートフォン30が当該センター装置10に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段である。推奨グループ特定部15bは、グループを推奨すべきユーザの属性情報を取得し、当該取得した属性情報によって特定されたユーザの属性に基づいて、ユーザが所属することが推奨される一般用グループである一般用推奨グループを第1推奨基準に基づいて特定すると共に、ユーザが所属することが推奨される緊急用グループである緊急用推奨グループを第1推奨基準とは異なる第2推奨基準に基づいて特定する推奨グループ特定手段である。センター側返信制御部15cは、告知放送情報を受信したスマートフォン30から当該センター装置10に対して送信された返信情報が通信部13を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を返信DB14cに格納するセンター側返信制御手段である。これらの制御部15の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−プッシュ配信装置)
次に、プッシュ配信装置20の構成について説明する。プッシュ配信装置20は、センター装置10からスマートフォン30への告知放送情報のプッシュ配信を中継するプッシュ配信中継手段である。
(構成−スマートフォン)
次に、スマートフォン30の構成について説明する。スマートフォン30は、現在位置取得部31、入力部32、出力部33、通信部34、記憶部35、及び制御部36を備えている。
(構成−スマートフォン−現在位置取得部)
現在位置取得部31は、スマートフォン30の現在位置を取得する現在位置取得手段である。具体的には、現在位置取得部31は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも1つを有し、現在のスマートフォン30の位置(緯度及び経度を含む座標)を公知の方法にて検出する。
(構成−スマートフォン−入力部)
入力部32は、スマートフォン30を利用するために必要な情報を受け付ける入力手段である。この入力部32の具体的な構成は任意であるが、例えば、入力部32は、音声の入力を受け付けるマイクや、タッチパネルを備えて構成されている。タッチパネルは、ユーザの指等で押圧されることにより、ディスプレイに表示されている画像を移動させるための操作入力等を含む各種操作を受け付ける入力手段である。このタッチパネルは、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイの前面において当該ディスプレイの表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネルとしては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
(構成−スマートフォン−出力部)
出力部33は、スマートフォン30を利用するために必要な情報を出力する出力手段である。この出力部33は、通信部34にて受信された告知放送信号に基づいて、スマートフォン30を保持するユーザに対して告知放送を出力する。この出力部33の具体的な構成は任意であるが、例えば、出力部33は、テキストデータを表示出力可能なディスプレイや、テキストデータを音声出力可能なスピーカを備えて構成されている。
(構成−スマートフォン−通信部)
通信部34は、スマートフォン30を利用するために必要な情報の送信及び受信を行う端末側通信手段である。この通信部34は、センター装置10の通信部13にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する。この通信部34の具体的な構成は任意であるが、例えば、ネットワークインターフェースとして構成されている。
(構成−スマートフォン−記憶部)
記憶部35は、スマートフォン30の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスクの如き磁気的記憶媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記憶媒体を含む、その他の任意の記憶媒体を用いることができる。この記憶部35には、プッシュ配信装置20によって生成されたデバイストークンが記憶される。
(構成−スマートフォン−制御部)
制御部36は、スマートフォン30を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態1に係る端末側告知放送プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介してスマートフォン30にインストールされることで、制御部36の各部を実質的に構成する。
この制御部36は、機能概念的に、放送制御部36a、及び端末側返信制御部36bを備えている。放送制御部36aは、通信部34にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を出力部33を介して出力する放送制御手段である。端末側返信制御部36bは、通信部34にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置10に対して通信部34を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段である。これら制御部36の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(処理)
次に、このように構成された告知放送システム1によって実行される処理について説明する。この処理は、ユーザ登録処理、グループ登録処理、告知放送処理、返信処理、安全確認処理に大別される。なお、以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記するものとし、特記しない場合には、センター装置10の制御部15、プッシュ配信装置20の制御部(図示省略)、あるいはスマートフォン30の制御部36によって、処理が実行されるものとする。
(処理−ユーザ登録処理)
最初に、ユーザ登録処理について説明する。この処理は、告知放送を行う対象になるユーザを登録するための処理である。図5は、ユーザ登録処理のフローチャートである。端末側告知放送プログラムがスマートフォン30にインストールされると、スマートフォン30の制御部36は、プッシュ配信を許可するか否かを当該スマートフォン30のユーザに問い合わせるためのメッセージを、当該スマートフォン30の出力部33を介して出力する(SA1)。このメッセージを見たユーザは、プッシュ配信を許可する場合には、許可する旨を入力部32を介して入力する。この入力が行われた場合、制御部36は、端末IDを含んだユーザ登録要求信号を通信部34を介してプッシュ配信装置20に送信する(SA2)。ここで、「端末ID」とは、スマートフォン30を一意に識別するための端末特定情報であって、デバイストークンとは異なる情報であり、例えば、スマートフォン30の製造時に当該スマートフォン30に予め設定されている機器IDや、スマートフォン30に挿入されているSIMカードに設定されている電話番号である。
このユーザ登録要求信号を受信したプッシュ配信装置20は、デバイストークンを所定方法で生成し(SA3)、当該生成したデバイストークンとユーザ登録要求信号に含まれる端末IDとを相互に関連付けて自己の記憶部(図示せず)に登録すると共に(SA4)、当該生成したデバイストークンを、ユーザ登録要求信号の送信元であるスマートフォン30に送信する(SA5)。このデバイストークンを受信したスマートフォン30の制御部36は、このデバイストークンを、自己の記憶部35に記憶させる(SA6)。
次いで、スマートフォン30の制御部36は、センター装置10に登録する属性情報の入力を行うための入力画面を出力部33に表示させることにより(SA7)、属性情報の入力を当該スマートフォン30のユーザに促す。この入力画面を見たユーザは、センター装置10に登録する属性情報を入力部32を介して入力する。この入力が行われた場合、制御部36は、当該入力された属性情報を、プッシュ配信装置20から受信したデバイストークンと共に、センター装置10に通信部34を介して送信する(SA8)。そして、センター装置10の制御部15は、これら属性情報とデバイストークンを相互に関連付けてユーザDB14aに記憶する(SA9)。これにてユーザ登録処理が終了する。
(処理−グループ登録処理)
次に、グループ登録処理について説明する。この処理は、告知放送を行う対象になるユーザが所属するグループを登録するための処理である。図6は、グループ登録処理のフローチャートである。センター装置10の推奨グループ特定部15bは、ユーザ登録処理の終了後、グループを推奨すべきユーザ(ここでは、ユーザ登録処理でセンター装置10に登録されたユーザ)の属性情報をユーザDB14aから取得し、当該取得した属性情報によって特定されたユーザの属性に基づいて、ユーザが所属することが推奨される一般用グループである一般用推奨グループを第1推奨基準に基づいて特定すると共に(SB1)、ユーザが所属することが推奨される緊急用グループである緊急用推奨グループを第1推奨基準とは異なる第2推奨基準に基づいて特定する(SB2)。
ここで、第1推奨基準の具体的な特性方法は任意であるが、例えば、一般告知放送は、緊急告知放送に比べて放送頻度が高いため、過大な範囲のユーザに対して放送出力を行った場合には、ユーザに煩わしさを与える可能性が高い。また、一般告知放送は、緊急告知放送に比べて緊急性が低いため、仮に本来であれば放送を行うべきユーザに対して実際には放送が行われなかった事態が生じても、ユーザに大きな不利益を与える可能性が低いと考えられる。これらのことから、第1推奨基準は、第2推奨基準に比べて、ユーザが少なくなる範囲に限定されるような基準として決定される。例えば、第1推奨基準は、属性情報に含まれる現住所に関連する市区町村のユーザのみに一般告知放送を行うための一般用グループを、一般用推奨グループとして特定するように決定される。そして、推奨グループ特定部15bは、この第1推奨基準に基づいて、一般用推奨グループを特定する。例えば、推奨グループ特定部15bは、属性情報に含まれる現住所から市区町村を公知の方法で特定し、当該特定した市区町村に関連する一般用グループを一般用推奨グループとして特定する。
また、第2推奨基準の具体的な特性方法は任意であるが、例えば、緊急告知放送は、一般告知放送に比べて放送頻度が低いため、過大な範囲のユーザに対して放送出力を行った場合であっても、ユーザに煩わしさを与える可能性が低い。また、緊急告知放送は、一般告知放送に比べて緊急性が高いため、仮に本来であれば放送を行うべきユーザに対して実際には放送が行われなかった事態が生じた場合には、ユーザに大きな不利益を与える可能性が高いと考えられる。これらのことから、第2推奨基準としては、第1推奨基準に比べて、ユーザが多くなる範囲に限定されるように決定される。例えば、第2推奨基準は、属性情報に含まれる現住所に関連する市区町村及び出身地に関連する市区町村のユーザのみに緊急告知放送を行うための緊急用グループを、緊急用推奨グループとして特定するように決定される。そして、推奨グループ特定部15bは、この第2推奨基準に基づいて、緊急用推奨グループを特定する。例えば、推奨グループ特定部15bは、属性情報に含まれる現住所から市区町村を公知の方法で特定し、当該特定した市区町村に関連する緊急用グループを緊急用推奨グループとして特定する。また、推奨グループ特定部15bは、属性情報に含まれる出身地から市区町村を公知の方法で特定し、当該特定した市区町村に関連する緊急用グループを緊急用推奨グループとして特定する。
その後、センター装置10の制御部15は、推奨グループ特定部15bにより特定された一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループを含む配信情報(少なくとも、一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループのグループ種別とグループ内容を含む情報)を、スマートフォン30にプッシュ配信する(SB3)。このプッシュ配信においては、最初に、配信先となるスマートフォン30のデバイストークン、配信情報、及びルート証明書を、センター装置10からプッシュ配信装置20に送信する。ここで、「ルート証明書」とは、センター装置10の正当性を証明するための情報であって、センター装置10とプッシュ配信装置20との相互間で予め共有されている情報である。これらの情報を受信したプッシュ配信装置20の制御部は、受信したルート証明書に基づいてセンター装置10の正当性を判定し、正当であると判定された場合には、受信したデバイストークンと関連付けて自己の記憶部に登録されている端末IDを取得し、当該端末IDに基づいて、配信先となるスマートフォン30を特定する。そして、当該特定したスマートフォン30に対して、受信した配信情報とデバイストークンとを送信する(SB4)。これらの情報を受信したスマートフォン30の制御部36は、受信したデバイストークンが、自己の記憶部35に記憶されているデバイストークンと合致するか否かを判定し、合致する場合には、正当なプッシュ配信であると判定して、受信した配信情報を行け入れる。このようにして、センター装置10からプッシュ配信装置20を介して間接的に情報をプッシュ配信することが可能になる。ここで、配信情報には、例えば、情報の出力形態を特定する制御コマンドが含まれており、制御部36は、この制御コマンドに基づいて、配信情報を出力部33を介してユーザに出力する(SB5)。この出力のタイミングは任意であるが、プッシュ配信であることの利点を生かすためには、配信情報を行け入れた時点で即時に出力を行う。また、この出力の具体的な形態は任意であるが、ユーザが即座に気が付き易い形態であることが好ましい。例えば、配信情報を受信した旨や、配信情報の内容の全部又は一部(例えば、一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループを含む配信情報の場合には、これら各グループに関連する市区町村の名称)を、画面にポップアップ表示したりバナー形式で表示したりすることができる。また、表示に加えて、あるいは、表示に代えて、音声出力を行ったり、アニメーション表示を行ったりしてもよい。このように説明したプッシュ配信の方法は、以下のプッシュ配信においても、特記する部分を除いて同様であるとする。
次いで、スマートフォン30のユーザが、出力部33を介して出力された一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループの中から、自分が所属したい一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループを入力部32を介して選択すると、制御部36は、当該選択された一般用推奨グループ及び緊急用推奨グループを、デバイストークンと共にセンター装置10に送信する(SB6)。そして、センター装置10の制御部15は、これら送信された一般用推奨グループ毎及び緊急用推奨グループ毎に、デバイストークンをグループDB14bに記憶する(SB7)。つまり、グループDB14bに記憶されているグループ情報の中から、送信された一般用推奨グループや緊急用推奨グループに含まれるグループ種別及びグループ内容に合致するグループ情報を特定し、当該特定したグループ情報に、送信されたデバイストークンを追加する。この際、一般用推奨グループや緊急用推奨グループが未だグループDB14bに存在しない場合には、グループIDを所定方法で生成し、当該生成したグループIDと、送信された一般用推奨グループや緊急用推奨グループに含まれるグループ種別及びグループ内容と、送信されたデバイストークンとを、相互に関連付けることにより、レコードを新規に生成してグループDB14bに記憶する。これにてグループ登録処理が終了する。
(処理−告知放送処理)
次に、告知放送処理について説明する。この処理は、告知放送を行うための処理である。図7は、告知放送処理のフローチャートである。センター装置10の管理者は、入力部11を介した所定の方法により、告知放送情報、グループ特定情報、及び放送種別情報を入力する。
「告知放送情報」とは、スマートフォン30を介して放送したい告知放送を特定するための情報であり、例えば、告知放送の内容を構成するテキストデータ、音声データ、あるいは画像データを含む情報である。
「グループ特定情報」とは、告知放送を送信すべきユーザが属するグループを特定するための情報であり、例えば、告知放送が一般告知放送である場合には一般用グループ、告知放送が緊急告知放送である場合には緊急用グループが該当する。
「放送種別情報」とは、スマートフォン30を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための情報であり、例えば、「一般」又は「緊急」のいずれかである。なお、管理者は、さらに放送日時情報を含めてもよい。「放送日時情報」とは、告知放送が一般告知放送である場合に、当該一般告知放送をスマートフォン30において出力するタイミングを特定するための情報であり、例えば、出力する年月日時を特定する情報である。
次いで、センター装置10の信号生成部15aは、入力部11を介して入力された告知放送情報、グループ特定情報、及び放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、返信制御情報を設定する(SC1)。
「返信制御情報」とは、告知放送情報を受信したスマートフォン30がセンター装置10に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための情報である。ここで「返信情報を送信する際の動作」とは、返信情報の送信要否、返信情報の送信タイミング、返信情報の送信条件、返信情報の送信形態、あるいは返信情報に含める情報の内容、の少なくとも一つを意味する。「返信情報の送信要否」とは、返信情報の送信が必要であるか否かを特定することを意味する。「返信情報の送信タイミング」とは、返信情報の送信を行うタイミング(例えば、即時送信や、所定時間経過後の送信等)を特定することを意味する。「返信情報の送信条件」とは、返信情報の送信を行う条件(例えば、無条件や、ユーザからの送信承認操作を受けた場合等)を特定することを意味する。「返信情報の送信形態」とは、返信情報の送信を行う形態(例えば、1回のみ送信、所定回数連続送信、テキストデータによる送信、暗号化送信等)を特定することを意味する。「返信情報に含める情報の内容」とは、返信情報に含める情報の内容(例えば、デバイストークン、現在位置、受信日時、放送日時等)を特定することを意味する。このような返信制御情報の具体的な設定方法は任意であり、例えば、告知放送情報に付加される制御コマンドとして構成したり、告知放送情報の内容の少なくとも一部がテキストデータによって構成される場合には当該テキストデータに設定されたタグとして構成したりすることができる。以下では、タグとして構成する場合について説明するものとする。例えば、タグ<hitsuyou-sokuji-mujyouken-ikkai-full>は、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=即時、返信情報の送信条件=無条件、返信情報の送信形態=1回のみ送信、及び返信情報に含める情報の内容=全ての情報(=デバイストークン+現在位置+受信日時+放送日時)を意味する。
このように構成されるタグは、信号生成部15aが、放送種別情報に基づいて自動的に設定する。この設定のための放送種別情報とタグとの相互関係は任意に決定することができるが、本実施の形態においては、放送種別情報=一般告知放送である場合には、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送出力直後、返信情報の送信条件=ユーザからの送信承認操作を受けた場合、返信情報の送信形態=1回のみ送信、及び返信情報に含める情報の内容=デバイストークン+受信日時とする。また、放送種別情報=緊急告知放送である場合には、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送情報受信直後及び告知放送出力直後、返信情報の送信条件=告知放送情報受信直後の送信に関しては無条件であり、告知放送出力直後の送信に関してはユーザからの送信承認操作を受けた場合、返信情報の送信形態=1回のみ送信、及び返信情報に含める情報の内容=告知放送情報受信直後の送信に関しては、デバイストークン+現在位置+受信日時とし、告知放送出力直後の送信に関しては、デバイストークン+現在位置+放送日時する。
このようにタグを設定した後、信号生成部15aは、上記取得したグループ特定情報によって特定されたグループに関連するデバイストークンをグループDB14bから取得する。そして、当該取得した告知放送情報によって特定された告知放送を、当該取得したデバイストークンによって特定されるスマートフォン30に出力させるための告知放送信号を生成する(SC2)。この告知放送信号は、当該取得したデバイストークン、告知放送情報、放送種別情報、及びルート証明書を含む。そして、通信部13は、取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、取得したデバイストークンによって特定されるスマートフォン30において出力可能となるように、信号生成部15aにて生成された告知放送信号を、プッシュ配信装置20に送信し(SC3)、プッシュ配信装置20は、この告知放送信号を、当該スマートフォン30に対してプッシュ配信する(SC4)。
スマートフォン30は、プッシュ配信装置20からプッシュ配信された告知放送信号を通信部34を介して受信する。そして、放送制御部36aは、当該受信した告知放送信号に含まれる放送種別情報に基づいて、スマートフォン30を保持するユーザに対して放送する告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを判定し(SC5)、当該判定の結果に基づいてテキストデータに基づく出力の出力タイミング及び出力形態を決定し、当該決定した出力タイミングが到来した際に、当該決定した出力形態によって、告知放送を出力部33を介して出力させる。
すなわち、一般告知放送であると判定した場合(SC5、Yes)、放送制御部36aは、当該一般告知放送を出力する出力タイミング=所定のタイミング決定基準に基づいて決定されるタイミングにすると共に、出力形態=表示出力とする(SC6)。このタイミング決定基準の具体的内容は任意であるが、例えば、告知放送信号に放送日時情報が含まれている場合には、当該放送日時情報によって特定される年月日時を、一般告知放送を出力タイミングとして決定する。この場合において、決定された年月日時が未だ到来していない場合、放送制御部36aは、告知放送信号に含まれる放送日時情報と告知放送情報とを相互に関連付けて記憶部35に格納する。そして、放送制御部36aは、記憶部35に格納した放送日時情報によって特定される年月日時の到来を所定間隔で監視し(SC7)、この年月日時が到来した時点で(SC7、Yes)、告知放送信号に含まれる告知放送情報に基づいて、一般告知放送を出力部33を介してユーザに表示出力する(SC8)。これにて告知放送処理が終了する。この表示出力の具体的な形態は任意であるが、ユーザが即座に気が付き易い形態であることが好ましい。例えば、配信情報を受信した旨や、配信情報の内容の全部又は一部を、画面にポップアップ表示したりバナー形式で表示したり、アニメーション表示を行ったりしてもよい。このことにより、センター装置10の管理者が意図した出力タイミングで、一般告知放送を出力することが可能になる。あるいは、告知放送情報を解析して、告知放送情報に年月日時が含まれる場合には、当該年月日時が到来した時点で、一般告知放送を出力部33を介してユーザに出力するようにしてもよい。この場合には、例えば、特定の年月日で行われるイベントを案内するための一般告知放送を、当該特定の年月日が到来した時点で出力することができる。
一方、放送制御部36aは、SC5において告知放送が一般告知放送ではないと判定した場合(緊急告知放送であると判定した場合)には(SC5、No)、さらにスマートフォン30がマナーモード(音声出力を行うことなく、必要に応じて、出力部33を介した表示出力と、スマートフォン30が備えるバイブレーター(図示省略)による振動を発生のみを行う動作モード)に設定されているか否かを公知の方法により判定し(SC9)、この判定結果に基づいて、告知放送の出力タイミング及び出力形態を決定する。
具体的には、スマートフォン30がマナーモードに設定されていないと判定した場合(SC9、No)、放送制御部36aは、緊急告知放送を出力する出力タイミング=即時タイミングにすると共に、出力形態=音声出力とする。そして、放送制御部36aは、告知放送信号に含まれる告知放送情報に基づいて、緊急告知放送を出力部33を介してユーザに音声出力する(SC10)。これにて告知放送処理が終了する。この音声出力は、公知の方法で行うことができるが、緊急告知放送を即時にユーザに報知するため、音声出力を自動的に大音量で行うように、音声出力レベルを自動調整することが好ましい。
一方、SC9においてスマートフォン30がマナーモードに設定されていると判定した場合(SC9、Yes)、放送制御部36aは、緊急告知放送を出力する出力タイミング=即時タイミングにすると共に、出力形態=表示出力とする。そして、放送制御部36aは、告知放送信号に含まれる告知放送情報に基づいて、緊急告知放送を出力部33を介してユーザに表示出力する(SC11)。この表示出力は、SC8と同様に行うことができるが、一般告知放送よりも緊急告知放送の方が緊急性が高いことに鑑みて、SC8よりもユーザが気が付き易い出力(例えば、文字サイズの大型化、ポップアップ画面やバナー画面の点滅や長時間表示等)を行うことが好ましい。これにて告知放送処理が終了する。
(処理−返信処理)
次に、返信処理について説明する。この処理は、告知放送情報を受信したスマートフォン30がセンター装置10に対して返信情報を送信する処理である。図8は、スマートフォン30における返信処理のフローチャート、図9は、センター装置10における返信処理のフローチャートである。なお、この返信処理の少なくとも一部は、上述の図7の告知放送処理の少なくとも一部と並列的に行われるが、説明の便宜上、別処理として説明する。
図7の告知放送処理において、プッシュ配信装置20からプッシュ配信された告知放送信号がスマートフォン30の通信部34を介して受信された際、端末側返信制御部36bは、当該受信した告知放送信号に含まれるタグを取得し、当該取得したタグに基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置10に対して返信情報を送信する際の動作を特定し、当該特定した動作を行うことにより、返信情報を返信する。
例えば、端末側返信制御部36bは、図7の告知放送処理のSC5において一般告知放送であると判定されたか否かを特定し(SD1)、一般告知放送であると判定されたことを特定した場合には(SD1、Yes)、返信情報を送信する際の動作として、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送出力直後、返信情報の送信条件=ユーザからの送信承認操作を受けた場合、返信情報の送信形態=1回のみ送信、及び返信情報に含める情報の内容=デバイストークン+受信日時を特定する(SD2)。
ここで、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送出力直後、かつ、返信情報の送信条件=ユーザからの送信承認操作を受けた場合であることから、端末側返信制御部36bは、図7の告知放送処理のSC8における告知放送出力が完了したか否かを監視し(SD3)、告知放送出力が完了した直後に(SD3、Yes)、ユーザに対して送信承認操作を促す出力(例えば、返信情報を送信していいか否かを尋ねるテキストメッセージのポップアップ出力)を行い、ユーザによる送信承認操作が入力部32を介した所定方法で行われたか否かを監視する(SD4)。そして、送信承認操作が行われた場合には(SD4、Yes)、返信情報の送信形態=1回のみ送信であることから、返信情報を通信部34を介して1回のみセンター装置10に送信する(SD5)。この際、返信情報に含める情報の内容=デバイストークン+受信日時であることから、記憶部35に記憶されているデバイストークンを取得すると共に、プッシュ配信装置20からプッシュ配信された告知放送信号を通信部34を介して受信した日時を公知の方法で取得し、当該取得したデバイストークンと受信日時とを含む返信情報を生成して通信部34を介してセンター装置10に送信する。
一方、例えば、図7の告知放送処理のSC5において緊急告知放送であると判定されたことを特定した場合には(SD1、No)、返信情報を送信する際の動作として、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送情報受信直後及び告知放送出力直後、返信情報の送信条件=告知放送情報受信直後の送信に関しては無条件であり、告知放送出力直後の送信に関してはユーザからの送信承認操作を受けた場合、返信情報の送信形態=1回のみ送信、及び返信情報に含める情報の内容=告知放送情報受信直後の送信に関しては、デバイストークン+現在位置+受信日時とし、告知放送出力直後の送信に関しては、デバイストークン+現在位置+放送日時を特定する(SD6)。
ここで、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送情報受信直後を含むタイミング、かつ、返信情報の送信条件=告知放送情報受信直後の送信に関しては無条件あることから、端末側返信制御部36bは、図7の告知放送処理のSC5における告知放送情報の受信直後に、無条件で、返信情報を通信部34を介して送信する(SD7)。この際、返信情報の送信形態=1回のみ送信であることから、返信情報を1回のみ送信する。また、返信情報に含める情報の内容=告知放送情報受信直後の送信に関しては、デバイストークン+現在位置+受信日時であることから、記憶部35に記憶されているデバイストークンを取得し、現在位置取得部31によって告知放送情報の受信直後に特定された現在位置を取得し、プッシュ配信装置20からプッシュ配信された告知放送信号を通信部34を介して受信した日時を公知の方法で取得して、当該取得したデバイストークン、現在位置、及び受信日時を含む返信情報を生成して通信部34を介してセンター装置10に送信する。
また、返信情報の送信要否=必要、返信情報の送信タイミング=告知放送出力直後を含むタイミング、かつ、返信情報の送信条件=告知放送出力直後の送信に関してはユーザからの送信承認操作を受けた場合であることから、端末側返信制御部36bは、図7の告知放送処理のSC10及びSC11における告知放送の出力が完了したか否かを監視し(SD8)、告知放送出力が完了した直後に(SD8、Yes)、ユーザに対して送信承認操作を促す出力(例えば、返信情報を送信していいか否かを尋ねるテキストメッセージのポップアップ出力)を行い、ユーザによる送信承認操作が入力部32を介した所定方法で行われたか否かを監視する(SD9)。そして、送信承認操作が行われた場合には(SD9、Yes)、返信情報の送信形態=1回のみ送信であることから、返信情報を通信部34を介して1回のみセンター装置10に送信する(SD10)。この際、返信情報に含める情報の内容=デバイストークン+現在位置+放送日時であることから、記憶部35に記憶されているデバイストークンを取得し、現在位置取得部31によって告知放送の出力直後に特定された現在位置を取得し、告知放送を出力した日時を公知の方法で取得し、当該取得したデバイストークン、現在位置、及び放送日時を含む返信情報を生成して通信部34を介してセンター装置10に送信する。
一方、図9に示すように、センター装置10のセンター側返信制御部15cは、図7の告知放送処理のSC3においてスマートフォン30に対して告知放送信号を配信した後、当該配信から所定時間以内(例えば5分以内)に、当該スマートフォン30から返信情報を受信したか否かを監視する(SE1、SE2)。そして、返信情報を受信することなく(SE2、No)、所定時間が経過した場合(SE1、Yes)、センター側返信制御部15cは、当該告知放送信号を再度プッシュ配信する(SE3)。以降同様に、返信情報を受信したと判定する迄、所定時間が経過する毎に、告知放送信号のプッシュ配信を繰り返す。
そして、SE2において、返信情報を受信したと判定した場合(SE2、Yes)、センター側返信制御部15cは、当該返信情報に含まれる各種の情報を相互に関連付けて返信DB14cに格納する(SE4)。すなわち、上記のように一般告知放送の告知放送信号を配信した場合において、デバイストークンと受信日時とを含む返信情報をスマートフォン30から受信した場合には、これらデバイストークンと受信日時とを相互に関連付けて返信DB14cに格納する。あるいは、上記のように緊急告知放送の告知放送信号を配信した場合において、デバイストークン、現在位置、及び受信日時を含む返信情報をスマートフォン30から受信した場合や、デバイストークン、現在位置、及び放送日時を含む返信情報をスマートフォン30から受信した場合には、これらの情報を相互に関連付けて返信DB14cに格納する。これにて返信処理が終了する。
(処理−安全確認処理)
最後に、安全確認処理について説明する。この処理は、センター装置10がユーザの安全を確認するための処理である。なお、この安全確認処理の少なくとも一部は、上述の図7の告知放送処理や図8、9の返信処理の少なくとも一部と並列的に行われるが、説明の便宜上、別処理として説明する。
図9の返信処理において、センター装置10のセンター側返信制御部15cは、スマートフォン30に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該スマートフォン30から返信情報を受信していないと判定した場合には、当該告知放送信号を再度プッシュ配信する。センター側返信制御部15cは、返信情報を受信したと判定する迄、所定時間が経過する毎に、告知放送信号のプッシュ配信を繰り返すが、告知放送信号を配信してから所定時間(例えば30分)以内に、当該スマートフォン30から返信情報を受信していないと判定した場合には、当該スマートフォン30のユーザ毎に予め記憶部14に設定された緊急連絡先に対する連絡を行う。
あるいは、センター装置10のセンター側返信制御部15cは、返信DB14cに格納された返信情報を定期的(例えば1日毎)に確認し、各ユーザの現在位置が所定距離以上(例えば10m以上)変化している否かを判定する。そして、変化していない場合には、当該スマートフォン30のユーザ毎に予め記憶部14に設定された緊急連絡先に対する連絡を行う。
このような緊急連絡先への連絡は、任意の手段及び任意の宛先に対して行うことができ、例えば、自動音声電話、FAX、電子メール、SNSサービスへのメッセージ送信等によって行うことができ、警察署や消防署の如き公的機関、セキュリティ会社の如き民間機関、あるいは、親戚や友人の如き個人に対して行うことができる。この際の連絡内容は任意であるが、例えば、当該スマートフォン30のユーザからの連絡が途絶えているために安全確認を要請するための内容とすべく、この要請内容のメッセージと、予め記憶部14に設定された当該スマートフォン30のユーザの氏名、住所、及び電話番号と、最後に当該スマートフォン30のデバイストークンに関連付けて返信DB14cに格納されている現在位置とを含める。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、センター装置10からスマートフォン30に対して、返信制御情報を含む告知放送信号を送信し、スマートフォン30からセンター装置10に対して、返信情報を送信するので、スマートフォン30における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置10において容易かつ確実に確認することが可能になるので、告知放送が正しく送信することができない状態である場合には告知放送を繰り返して行うことが可能になる等、告知放送の信頼性を向上させることが可能になる。
また、スマートフォン30からセンター装置10に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を返信DB14cに格納するので、スマートフォン30における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置10に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいて告知放送の送信状態を解析したり、スマートフォン30の機能状態やそのユーザの安否をセンター装置10側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、告知放送システム1の信頼性やそのユーザの安全性を向上させることが可能になる。
また、スマートフォン30からセンター装置10に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を返信DB14cに格納するので、スマートフォン30やそのユーザの現在位置をセンター装置10に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいてユーザの安否をセンター装置10側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、ユーザの安全性を一層向上させることが可能になる。
また、スマートフォン30に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該スマートフォン30から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行うので、例えば、返信情報を受信していないと判定した場合には告知放送を再送する等、告知放送の信頼性を一層向上させることが可能になる。
また、スマートフォン30を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、返信制御情報を設定するので、告知放送の種別に応じて、返信情報の送信要否、返信情報の送信タイミング、返信情報の送信条件、返信情報の送信形態、あるいは返信情報に含める情報の内容を自動的に適切に設定することが可能になる。
〔本実施の形態に対する変形例〕
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、緊急告知放送の出力の即時性が従来と同程度であっても、緊急告知放送の出力を従来と異なる構成で行うことができる場合には、本願の課題は解決されている。
(配信方式について)
上記実施の形態においては、プッシュ配信を行う場合について説明したが、上述したプッシュ配信以外の配信方式を採用してもよい。
(告知放送の種別について)
上記実施の形態においては、告知放送の種別として、一般告知放送と緊急告知放送の2種類を例示したが、その他にも、任意の種別の告知放送を行うことができる。また、一般告知放送に関しても、告知放送情報が入力された時に即時に行う随時放送と、所定時刻に行う定時放送とを行ってもよい。
(グループについて)
上記実施の形態においては、ユーザの現住所や出身地に基づいてグループを構成する場合を例示したが、その他の任意の基準に基づいてグループを構成することができ、例えば、特定の学校の特定のクラスに所属するユーザのグループを構成してもよい。また、グループ登録処理において、新規にグループが登録された際に、当該グループに登録するために必要になるパスワードを決定しておき、2番目以降のユーザが当該グループに登録を希望する際には、当該パスワードをスマートフォン30を介して入力した場合にのみ、登録を認めるようにしてもよい。あるいは、グループに関する構成や処理を省略してもよい。
(返信制御情報について)
上記実施の形態においては、返信制御情報を、告知放送の種別に基づいて自動的に設定する例について説明したが、告知放送の種別に関わらず、告知放送情報を送信する年月日、ユーザの属性(年齢、性別、住所)、グループの属性(グループを区画する住所、グループに所属するユーザの人数)等、任意の基準に基づいて設定してもよい。また、返信制御情報は、自動的に設定するのではなく、センター装置10の管理者が入力部11を介して入力するようにしてもよい。あるいは、これら自動設定と管理者の入力とを組み合わせてもよく、例えば、返信情報の送信要否、返信情報の送信タイミング、返信情報の送信条件、及び返信情報の送信形態については、管理者が設定し、返信情報に含める情報の内容については、告知放送の種別に基づいて自動的に設定するようにしてもよい。
(返信情報の送信先について)
上記実施の形態においては、返信情報をセンター装置10に送信する例について説明したが、センター装置10に加えて、あるいはセンター装置10に変えて、スマートフォン30と通信可能に接続された他の装置に対して送信するようにしてもよい。このような他の装置としては、サーバ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン30とは異なる他のスマートフォン等を挙げることができる。例えば、このような他の装置への送信先(メールアドレス等)についても返信制御情報に設定しておき、端末側返信制御部36bが、この返信制御情報に設定された送信先に返信情報を送信するようにしてもよい。あるいは、他の装置への送信先をスマートフォン30の記憶部35に予め記憶させておき、端末側返信制御部36bが、この送信先に返信情報を送信するようにしてもよい。そして、他の装置には、センター装置10と同様に、返信DB14cやセンター側返信制御部15cを設けておき、スマートフォン30から送信された返信情報を返信DB14cに格納したり、この返信情報に基づいて、センター装置10と同様に安全確認処理等を行ってもよい。このことにより、例えば、スマートフォン30の告知放送の受信状況や現在位置を、スマートフォン30のユーザの親戚等に自動的に送信することで、ユーザの安否を容易かつ確実に確認できるようにしてもよい。
〔付記〕
付記1の告知放送システムは、センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムであって、前記センター装置は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべき移動体通信端末を一意に特定するための端末特定情報と、当該告知放送情報を受信した移動体通信端末が当該センター装置に対して又は前記移動体通信端末と通信可能に接続された他の装置に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段と、前記取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、前記取得した端末特定情報によって特定される移動体通信端末において出力可能となるように、前記信号生成手段にて生成された告知放送信号を、当該移動体通信端末に対して直接的又は間接的に配信するセンター側通信手段とを備え、前記移動体通信端末は、前記センター側通信手段にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する端末側通信手段と、告知放送の出力を行う出力手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を前記出力手段を介して出力する放送制御手段と、前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置又は前記他の装置に対して前記端末側通信手段を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段とを備える。
付記2の告知放送システムは、付記1に記載の告知放送システムにおいて、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、当該移動体通信端末の端末特定情報を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、前記センター装置又は前記他の装置は、端末特定情報を格納する返信情報格納手段と、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を前記返信情報格納手段に格納するセンター側返信制御手段とを備える。
付記3の告知放送システムは、付記2に記載の告知放送システムにおいて、前記移動体通信端末は、当該移動体通信端末の現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、前記センター装置又は前記他の装置のセンター側返信制御手段は、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を、当該返信情報に含まれる端末特定情報に関連付けて、前記返信情報格納手段に格納する。
付記4の告知放送システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の告知放送システムにおいて、前記センター装置又は前記他の装置の前記センター側返信制御手段は、前記移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行う。
付記5の告知放送システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の告知放送システムにおいて、前記センター装置又は前記他の装置の前記信号生成手段は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、前記返信制御情報を設定する。
〔付記の効果〕
付記1に記載の告知放送システムによれば、センター装置から移動体通信端末に対して、返信制御情報を含む告知放送信号を送信し、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して、返信情報を送信するので、移動体通信端末における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置又は他の装置において容易かつ確実に確認することが可能になるので、告知放送が正しく送信することができない状態である場合には告知放送を繰り返して行うことが可能になる等、告知放送の信頼性を向上させることが可能になる。
また、付記2に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を返信情報格納手段に格納するので、移動体通信端末における告知放送信号の受信の成否等をセンター装置又は他の装置に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいて告知放送の送信状態を解析したり、移動体通信端末の機能状態やそのユーザの安否をセンター装置側又は他の装置側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、告知放送システムの信頼性やそのユーザの安全性を向上させることが可能になる。
また、付記3に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末からセンター装置又は他の装置に対して送信された返信情報が受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を返信情報格納手段に格納するので、移動体通信端末やそのユーザの現在位置をセンター装置又は他の装置に記録しておくことができ、例えば、この記録に基づいてユーザの安否をセンター装置側又は他の装置側で確認して必要な処置を講じたりすることが可能になる等、ユーザの安全性を一層向上させることが可能になる。
また、付記4に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行うので、例えば、返信情報を受信していないと判定した場合には告知放送を再送する等、告知放送の信頼性を一層向上させることが可能になる。
また、付記5に記載の告知放送システムによれば、移動体通信端末を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、返信制御情報を設定するので、告知放送の種別に応じて、返信情報の送信要否、返信情報の送信タイミング、返信情報の送信条件、返信情報の送信形態、あるいは返信情報に含める情報の内容を自動的に適切に設定することが可能になる。
1 告知放送システム
10 センター装置
11、32 入力部
12、33 出力部
13、34 通信部
14、35 記憶部
14a ユーザDB
14b グループDB
14c 返信DB
15、36 制御部
15a 信号生成部
15b 推奨グループ特定部
15c センター側返信制御部
20 プッシュ配信装置
30 スマートフォン
31 現在位置取得部
36a 放送制御部
36b 端末側返信制御部

Claims (8)

  1. センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムであって、
    前記センター装置は、
    前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべき移動体通信端末を一意に特定するための端末特定情報と、当該告知放送情報を受信した移動体通信端末が当該センター装置に対して又は前記移動体通信端末と通信可能に接続された他の装置に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段と、
    前記取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、前記取得した端末特定情報によって特定される移動体通信端末において出力可能となるように、前記信号生成手段にて生成された告知放送信号を、当該移動体通信端末に対して直接的又は間接的に配信するセンター側通信手段とを備え、
    前記センター装置の前記信号生成手段は、少なくとも返信情報の送信タイミング及び返信情報の送信条件を含むように返信制御情報を設定し、返信情報の送信条件としては、少なくとも、ユーザからの送信承認操作を受けた場合又は無条件のいずれか一方を含むように設定し、
    前記移動体通信端末は、
    前記センター側通信手段にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する端末側通信手段と、
    告知放送の出力を行う出力手段と、
    前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を前記出力手段を介して出力する放送制御手段と、
    前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置又は前記他の装置に対して前記端末側通信手段を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段とを備え、
    前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記取得した返信制御情報に含まれている返信情報の送信タイミング及び返信情報の送信条件に基づいて返信情報を送信する、
    告知放送システム。
  2. 前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、当該移動体通信端末の端末特定情報を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、
    前記センター装置又は前記他の装置は、
    端末特定情報を格納する返信情報格納手段と、
    前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報を前記返信情報格納手段に格納するセンター側返信制御手段とを備える、
    請求項1に記載の告知放送システム。
  3. 前記移動体通信端末は、当該移動体通信端末の現在位置を取得する現在位置取得手段を備え、
    前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記現在位置取得手段によって取得された現在位置を含む返信情報を前記センター装置又は前記他の装置に対して返信し、
    前記センター装置又は前記他の装置のセンター側返信制御手段は、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置を、当該返信情報に含まれる端末特定情報に関連付けて、前記返信情報格納手段に格納する、
    請求項2に記載の告知放送システム。
  4. センター装置と複数の移動体通信端末とを相互に通信可能に接続して構成された告知放送システムであって、
    前記センター装置は、
    前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送を特定するための告知放送情報と、当該告知放送情報の送信先とすべき移動体通信端末を一意に特定するための端末特定情報と、当該告知放送情報を受信した移動体通信端末が当該センター装置に対して又は前記移動体通信端末と通信可能に接続された他の装置に対して返信情報を送信する際の動作を制御するための返信制御情報とを取得し、当該取得した告知放送情報、端末特定情報、及び返信制御情報を含む告知放送信号を生成する信号生成手段と、
    前記取得した告知放送情報によって特定された告知放送が、前記取得した端末特定情報によって特定される移動体通信端末において出力可能となるように、前記信号生成手段にて生成された告知放送信号を、当該移動体通信端末に対して直接的又は間接的に配信するセンター側通信手段と、
    前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる端末特定情報に基づく制御を行うセンター側返信制御手段とを備え、
    前記移動体通信端末は、
    前記センター側通信手段にて送信された告知放送信号を直接的又は間接的に受信する端末側通信手段と、
    告知放送の出力を行う出力手段と、
    前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて告知放送情報を取得し、当該取得した告知放送情報によって特定される告知放送を前記出力手段を介して出力する放送制御手段と、
    前記端末側通信手段にて受信された告知放送信号に基づいて返信制御情報を取得し、当該取得した返信制御情報に基づいて、当該告知放送信号を送信したセンター装置又は前記他の装置に対して前記端末側通信手段を介して返信情報を送信する端末側返信制御手段とを備え、
    前記移動体通信端末の前記端末側返信制御手段は、前記移動体通信端末の現在位置を含む返信情報を当該告知放送信号を送信したセンター装置に対して送信し、
    前記センター装置の前記センター側返信制御手段は、前記告知放送情報を受信した移動体通信端末から当該センター装置又は当該他の装置に対して送信された返信情報が前記センター側通信手段を介して受信された場合に、当該返信情報に含まれる現在位置に基づいて、前記移動体通信端末のユーザの所定の緊急連絡先に対する連絡を行う、
    告知放送システム。
  5. 前記センター装置又は前記他の装置の前記センター側返信制御手段は、前記移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて所定制御を行う、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の告知放送システム。
  6. 前記センター装置又は前記他の装置の前記センター側返信制御手段は、前記移動体通信端末に対して告知放送信号を配信してから所定時間以内に、当該移動体通信端末から返信情報を受信しなかったと判定した場合には、前記移動体通信端末のユーザの所定の緊急連絡先に対する連絡を行う、
    請求項5に記載の告知放送システム。
  7. 前記センター装置又は前記他の装置の前記信号生成手段は、前記移動体通信端末を介して放送したい告知放送が一般告知放送と緊急告知放送のいずれであるのかを特定するための放送種別情報を取得し、当該取得した放送種別情報に基づいて、前記返信制御情報を設定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の告知放送システム。
  8. 前記移動体通信端末の前記放送制御手段は、前記取得した告知放送情報によって特定される告知放送が緊急告知放送である場合には、当該緊急告知放送を一般告知放送の場合とは異なる形態で文字出力する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の告知放送システム。
JP2013161880A 2013-08-02 2013-08-02 告知放送システム Expired - Fee Related JP6336724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013161880A JP6336724B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 告知放送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013161880A JP6336724B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 告知放送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015033022A JP2015033022A (ja) 2015-02-16
JP6336724B2 true JP6336724B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=52517995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013161880A Expired - Fee Related JP6336724B2 (ja) 2013-08-02 2013-08-02 告知放送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6336724B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5892634B1 (ja) 2015-05-27 2016-03-23 クェスタ株式会社 音アンプ起動装置、音拡声アンプ及び遠隔放送システム
JP6558273B2 (ja) * 2016-02-29 2019-08-14 富士通株式会社 制御プログラム、通知プログラム、制御装置、および、通知方法
JP7308664B2 (ja) * 2019-06-11 2023-07-14 日本放送協会 動画を配信する配信サーバ、動画配信システム及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11285077A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用情報通信システム
CN101827312B (zh) * 2007-07-05 2013-08-07 三菱电机株式会社 移动通信系统、基站及移动终端
JP2009230203A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Ntt Advanced Technology Corp 状態情報管理システム、方法、および状態情報管理サーバ
KR101583499B1 (ko) * 2011-04-02 2016-01-08 알까뗄 루슨트 무선 통신 디바이스들을 위한 슬롯화된 액세스 및 이의 제어
GB2493780B (en) * 2011-08-19 2016-04-20 Sca Ipla Holdings Inc Telecommunications apparatus and methods
JP2013157699A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Sharp Corp 移動局装置、基地局装置、および無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015033022A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10419399B2 (en) Method for at least one submitter to communicate sensitive incident information and locations to receivers
US20200125218A1 (en) Method of reporting a live incident in real time
JP6077231B2 (ja) 通信システムにおけるユーザ端末の情報取得方法および装置
MX2014010229A (es) Sistema y procesamientos para compartir datos entre multiples dispositivos de usuario final.
EP1919174A1 (en) Presence information delivery apparatus and method for mobile communication network
JP6209599B2 (ja) マルチデバイス環境でのメッセージサービス方法及びシステム、並びにこのための装置
KR20140093804A (ko) 스케줄러 애플리케이션 기반 콘텐츠 공유 방법 및 장치
CA2990959A1 (en) Method for communicating sensitive incident information and locations to receivers
JP6336724B2 (ja) 告知放送システム
US10390212B2 (en) Tracking system having an option of not being trackable
US20150193841A1 (en) Registration of Customers
JP2015084167A (ja) 安否確認システムおよび装置および方法
KR20150133810A (ko) 프로그램, 정보 처리 단말기 및 정보 처리 방법
JP2013187580A (ja) 安否確認システム、安否確認方法およびプログラム
KR101545285B1 (ko) 푸시 알림 메시지 관리 서버
US10812420B2 (en) Method and system for multi-media messaging and communications from mobile enabled networked devices directed to proximate organizations based on geolocated parameters
CN106210276A (zh) 移动终端及应用消息的处理方法
JP6266253B2 (ja) 告知放送システム
KR20120005075A (ko) 모바일을 이용한 선거홍보 시스템
JP6294019B2 (ja) 緊急通報システム
JP6209008B2 (ja) 告知放送システム
US10165019B2 (en) Shared experience information construction system
JP6223737B2 (ja) 告知放送システム
JP2005269325A (ja) 安否確認システム
US20160080898A1 (en) Proximity communication method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6336724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees