JP6336018B2 - 接近飛行の間の音響改善用に、ならびにホバリング飛行中および前進飛行中の性能を改善するように適合された形状の航空機ロータブレード - Google Patents

接近飛行の間の音響改善用に、ならびにホバリング飛行中および前進飛行中の性能を改善するように適合された形状の航空機ロータブレード Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は2015年12月21日に出願されたFR第15 02660号の利益を主張し、その開示内容は本明細書に参照によって完全な形で組み込まれる。
発明の分野
本発明は、揚力を生成する翼型表面の分野に関し、詳細には、回転翼を形成する翼型表面に関する。
本発明は、回転翼航空機のロータのブレードに関し、および少なくとも2つのそのようなブレードを有するロータに関する。ブレードはより詳細には、回転翼航空機に揚力を、および場合によっては推進力を与えるように、主ロータ用として意図されている。
従来、ブレードは、ロータの回転ハブに結合するための第1端部から、「自由」端部と称される第2端部まで、その翼長に沿って長手方向に延在する。ロータに関して、ブレードは第1端部から第2端部に向かって翼長方向において半径方向に延在することを理解することができる。さらに、ブレードは前縁からブレードの後縁に向かってブレードの弦に沿って横方向に延在する。
従ってブレードはロータの回転ハブによって回転式に駆動される。従ってハブの回転軸はブレードの回転軸に一致する。
第1端部は概ね以下で用語「ブレード基端」と称される一方、自由な第2端部は用語「ブレード先端」と称される。
動作中、ロータの各ブレードは、ロータの回転運動の間、空気力に曝され、特に、空力的揚力に曝され、その力は航空機に揚力を、または実際には推進力を提供する働きをする。
このため、ブレードは、ブレード基端とブレード先端の間に配置された翼型部分を有する。この翼型部分は、翼長方向に沿った一連の翼型プロファイルによって構成され、この翼型プロファイルは以下で簡潔にするために「プロファイル」としばしば称される。各プロファイルは、翼長方向に対して概ね垂直な横断面内に配置され、ブレードの区切りを画定し、翼型部分の基端とブレード先端との間に配置される。翼型部分はブレードの揚力の実質的に全てを提供する。
ブレード基端と、翼型部分の基端との間の移行領域の形状は、制限部分を作製することによって、およびブレードに関連する構造的制限部分によって、概ね与えられる。ブレード基端と翼型部分の基端との間のこの移行領域は、用語「ブレード付け根」と称される場合があり、その空気力学性能は翼型部分の空気力学性能よりもはるかに低い。従って翼型部分の基端は、ブレード付け根の近くで、ブレード基端とブレード先端との間に配置される。この移行領域はそれにもかかわらずいくらかの揚力を生成し得る。加えて、この移行領域は、ロータのハブの近くに配置されているが、それにもかかわらず、その空気力学的な形状と無関係に、ブレードの全揚力に対しいくらかのわずかな寄与を提供する。
例えば、翼型部分のブレードの区切りのプロファイルは、理想的にはゼロ厚さの薄い後縁によって特徴付けられる一方、ブレード基端の近くの、およびブレード基端と翼型部分の基端との間の移行領域の近くの後縁は厚く、場合によっては丸みを帯びている。
回転翼航空機は、巡航飛行の間の高い前進速度、および非常に低い前進速度の両方で飛行できるという利点を提供し、それはホバリング飛行を実行することもできる。従って回転翼航空機は、狭い面積の領域に、従って例えば人の居住地域により近い領域に着陸できる、または実際には着陸用デッキまたはパッドに着陸できるという利点を提供する。
それにもかかわらず、高速での前進飛行は、ブレードが、非常に低い前進速度での飛行におよびホバリング飛行に必要な特性と異なり得る、またはそのような特性にとって望ましくない場合さえある空気力学特性を有することを必要とする。
同様に、ブレードの空気力学特性は、ブレードによって発せられる騒音にも影響を及ぼす。そのような騒音は、居住地域に近いという理由で接近および着陸段階の間に問題になることもある。さらに、厳しい音響認定基準によって、回転翼航空機が従うことを要求される音響レベルが策定される。
翼型プロファイルの予め決められた選択について、高速での前進飛行の間、およびホバリング飛行の間、ブレードの空気力学性能に、および同じくブレードの音響特性に影響を及ぼすブレードの幾何学的特徴は、特に、ブレードの区切りの翼型プロファイルの弦によって、ブレードのスイープ(sweep)によって、およびブレードのねじれによって構成される。
弦はあるブレード区切りのプロファイルの前縁と後縁との間の距離であることを思い起こされたい。この弦はブレードの翼長に沿って変化し得る。用語「テーパ」はブレードの翼長に沿って進む弦の低減を指すために一般に使用されるが、この用語はまた、ブレードの翼長に沿った弦の増大を指すこともできる。
スイープは、ブレードの前縁と、ブレードの特定の軸とによって形成される角度として定義され得る。慣例によって、前方スイープを有する領域において、前縁は、ロータの回転方向において正である、前記ブレード軸に対するスイープ角度を形成する一方で、後方スイープを有する領域において、前縁は、負である、前記ブレード軸に対するスイープ角度を形成する。前記ブレード軸は一般にブレードのピッチまたはフェザリング軸と一致する。
ブレードのねじれは、ブレードの翼長に沿ってブレードの区切りのプロファイルの設定を変えることである。用語「設定」は、ブレードの区切りの各プロファイルの弦と、ブレードの基準面との間に形成される角度を指し、この角度は「ねじれ」角度と称される。例として、基準面は、ブレードの回転軸に対して垂直でありかつ前記ブレード軸を含む面であり得る。
用語「ねじれの関係性」は、ねじれ角度がブレードの翼長に沿って変化する程度を指す。従来のやり方では、ねじれは、ブレードの区切りプロファイルの前縁が前記基準面よりも低いとき、負として測定される。
発明の背景
高速前進飛行に関するブレードの性能、およびホバリング飛行に関するブレードの性能、ならびに接近段階の間のブレードの音響性能を独立して改善するための有効な解決策が知られている。
例えば、ホバリング飛行に関するブレードの空気力学性能を改善することは、ロータ揚力を変えないようにブレードによって引かれる力を低減することによって特徴付けられる。この改善は、ブレードの形状に対する受身的な変化によって、特にそのねじれを増大することによって、得ることができる。
ブレードのねじれの適切な増大は、揚力を、ブレードの、結果としてロータの表面領域全体にわたってより均一に分散することを可能にし、それによりホバリング飛行中、ロータの各ブレードによって吸収される動力を低減することを可能にする。増大するねじれは前記基準面に対して前縁を下げることであり、および、翼長に応じた空気流の円周速度の変化のために、ブレード基端に向かってよりもブレード先端に向かってそれを行うことであることを思い起こされたい。ホバリング飛行中のブレードの空気力学性能は、特に、ブレードの翼長に沿って誘発される速度をこのようなやり方でより均一にすることによって増大される。
それにもかかわらず、回転翼航空機が高速で移動するとき、多量のブレードのねじれは、「前進」ブレードとして当業者に知られるアジマス位置にあるブレードのために、ブレード先端が負の揚力を有することに、すなわち、重力と同じ方向に存在する揚力を発生することにつながり得る。ブレードの空気力学性能は従って前進飛行において低下する。さらに、ブレードが曝される空気力学的負荷のレベル、およびまた、振動のレベルは、同様に、前進飛行の間、著しく増大される。
ブレード先端に二面体(dihedral)を追加することは同じく、ホバリング飛行中のブレードの空気力学性能を改善する働きをする。二面体は、上方または下方へ傾斜するブレード先端のブレード表面によって形成される。ホバリング飛行中、二面体は、いずれか1つのブレードによって発生される先端渦がロータの後続のブレードに対する影響を低減することを保証する働きをする。それにもかかわらず、そのような二面体は、前進飛行におけるブレードの空気力学性能の低下を、および振動の増大をもたらし得る。
さらに、前進飛行におけるブレードの空気力学性能を改善することは、所与の揚力および前進速度について、ロータの各ブレードによって消費される動力を低減することによって特徴付けられる。この改善は、ブレードの形状の受身的な修正によって、特に、ブレードの翼長に沿って弦を修正することによって、および/またはねじれを低減することによって、得られ得る。
例えば、ブレードの区切りのプロファイルの弦は、ブレード基端から翼長に沿って進むにつれて増大し、その後、ブレード先端に到達する前に低減する。このブレードは「二重テーパ」ブレードであると言われる。文献EP 0 842 846号は、二重テーパブレードを記載し、ここでは、最大弦は、ブレードの回転軸を起点にしてブレードの合計翼長の60%〜90%の範囲内にある距離の所に配置される。
それにもかかわらず、二重テーパブレードの使用は、各ブレードによって発生され各ブレードに衝撃を与える渦の増大する強度の結果として、接近飛行の間、騒音の増大をしばしばもたらす。そのような二重テーパの使用はまた、同じねじれおよび同じ「ブレードソリディティ」を有するブレードと比較して、ホバリング飛行中、低下した性能をもたらす。「ブレードソリディティ」という用語は、上から見られるロータのブレードによって占められる全体面積の、ロータディスクの面積、すなわち、1回転中に回転するロータのブレードによって通過される面積に対する比率のことを指す。
さらに、および上記に従って、ブレードのねじれの低減は、前進するブレード側のブレード先端において空気力学的な迎え角の増大をもたらす。ねじれのないブレード先端の迎え角は従って、前進するブレード側で零に近く、従って最初に、前進するブレード側のブレード先端において負の揚力を低減する働きをし、およびまた、局所的な抗力、特に衝撃波の出現に関係付けられる抗力を低減する働きもする。
対照的に、ブレードの端部でねじれを低減することは、後退するブレード側のブレードのストールマージン(stall margin)の低減をもたらす。加えて、ブレードのねじれのこの低減は、上に記載したように、ホバリング飛行の際に望ましくない。
文献米国特許第7,252,479号およびEP 0 565 413号は、二重テーパブレードをねじれの関係性と組み合わせた、高速前進飛行に適合されたブレードを記載する。
最後に、接近飛行の間のブレードの音響性能の改善は、ブレードと、ロータの先行するブレードによって発生される空気の渦との相互作用によって発せられる騒音を低減することによって特徴付けられ得る。この改善は、ブレードの形状の受身的な修正によって、特にその翼長に沿ってそのスイープを修正することによって得られ得る。
例として、文献EP 1 557 354号、米国特許出願公開第2012/0251326号、および米国特許第6,116,857号に記載されているように、前方に延びる第1の領域と、後方に延びる第2の領域とを有するブレードは、これら第1および第2の領域内のブレードの前縁が、先行するブレードによって発生される渦の線と平行になることを回避する。従ってそのようなブレードはブレードとこれらの渦との間の相互作用を制限することができ、例えば、ブレードと渦との相互作用に関連付けられる衝撃騒音の強度を低減し、結果として騒音の発生を制限する。
さらに、2つのスイープを有するそのブレードはまた、後方に延びる第2の領域にテーパを含み得、これはまた、飛行中に発生する騒音レベルを低減する働きをする。詳細には、所与のプロファイルについて、ブレードの厚さは、短縮する弦とともに低減され、それによって、いわゆる「厚さ」騒音の発生を低減する。同様に、ブレードの面積は、そのテーパの結果として低減されるので、その揚力も同じく修正され、これはいわゆる「負荷」騒音の発生を低減することができる。
ブレードの伴流で発生される渦を修正するために、および結果としてブレードの音レベルを低減するために、ブレード先端で空気力学的な負荷に作用を及ぼすことも可能である。このため、ブレードの第2のプロファイルのねじれおよび弦の変化についての関係性が修正される。それにもかかわらず、そのような変化は、ホバリング飛行または前進飛行に関係する上述の最適化と相容れない。
さらに、ブレードの形状から独立して、ブレードの回転速度を修正すること、または実際には、航空機のブレードによって地上に放たれる騒音を低減するために「最低騒音の接近飛行経路」と称される航空機の特定の接近飛行経路を採用することも可能である。
それにもかかわらず、ブレードの回転速度を修正することは、ブレードを動的に平衡化する作業を、より複雑にする。さらに、ブレードの回転速度の低減は、特に、ブレードの端部における空気力学的な失速の増加を、結果としてブレードの動的制御力の増大をもたらし得る。
ブレードの区切りのプロファイルの弦の変化を有する2つのスイープを適用することを、ホバリング飛行または前進飛行のどちらかに適合されたねじれの関係性と組み合わせることも可能である。従って、文献EP 1 557 354号および米国特許出願公開第2012/0251326号は、ホバリング飛行に適合される一方で接近飛行の間に発せられる騒音の低減も可能にするブレードを記載する。同様に、文献EP 0 842 846号は、高速の前進飛行に適合されかつ接近飛行の間騒音を制限することができるブレードを記載する。
それにもかかわらず、そのようなブレードの空気力学性能は、ブレードがそれに対して適合されていない飛行の段階に最適化されない。ブレードによって発せられた騒音を著しく低減することは、どの事象においても優先され、ブレードの空気力学性能は、飛行の特定の段階の間、低下させられる可能性がある。この低下は、特に、ブレードのねじれ剛性および/または曲げ剛性の欠落のせいであり、ブレードは後でそれが曝される空気力および慣性力の下で変形する可能性がある。
対照的に、ブレードプロファイルを高速前進飛行に最適化することは、それらのプロファイルをホバリング飛行に最適化することと異なり、逆らうように見える。ホバリング飛行および高速前進飛行の両方にプロファイルを最適化することは特に達成が複雑である、というのも、ブレードが直面する空気力学的状況が異なるためである。さらに、ロータが回転する間、ブレードの位置は、空気流に対し前進と後退の間を行ったり来たりし、それによって、ブレードが直面する空気力学的状況間の差が増大される。
最後に、2011年9月にGallarate(イタリア)における“European Rotorcraft Forum”に提出された「代理人支援型memeticアルゴリズムを用いた前進飛行条件における多目的−多点ロータブレード最適化(Multiobjective-multipoint rotor blade optimization in forward flight conditions using surrogate-assisted memetic algorithms)」と題された文献は、前進飛行中のブレードを最適化するいくつかの方法を比較している。ブレードはねじれの関係性だけを有し得る、または、変化する弦とスイープの関係性の組合せを提供し得る、または実際には、変化するねじれ、弦およびスイープの関係性の組合せを提供し得る。
発明の目的および概要
本発明の目的は、上記の制限を克服すること、および、前進飛行およびホバリング飛行の両方においてブレードの空気力学性能を改善しかつ接近飛行の間ブレードによって発せられる騒音を低減することもできるブレードを提案することである。本発明はまた、少なくとも2つのそのようなブレードを有する回転翼航空機用のロータに関する。
従って本発明は、回転翼航空機のロータ用のブレードを提供し、ブレードは回転軸Aの周りを回転するためのものであり、ブレードは、第一に、ロータのハブに接続されるのに適したブレード基端と、ブレードの自由端部に配置されたブレード先端との間にブレード軸Bに沿って延在し、第二に、ブレード軸Bに対して実質的に垂直な横軸Tに沿って前縁と後縁との間に延在し、ブレードはブレード基端とブレード先端との間に配置された翼型部分を含み、翼型部分は一連の翼型プロファイルによって構成され、各翼型プロファイルはブレード軸Bに対して実質的に垂直な横断面内に配置されかつブレードの区切りを画定し、ブレード先端は回転軸Aを起点にしてロータ半径Rに等しい基準距離の所に配置され、横断面における前縁と後縁との間の最大距離は、ブレードの各翼型プロファイルについて弦cを構成し、平均弦

は翼型部分にわたる弦cの平均値であり、前方第1方向は後縁から前縁の方に定められ、後方第2方向は前縁から後縁の方に定められる。
平均弦

は好ましくは、以下の式:

を適用してブレードの区切りのそれぞれのプロファイルに半径の二乗rによって重み付けして決定され、
上記式中、L(r)は回転軸Aを起点にして半径rに配置されたブレードのプロファイルの局所的な弦の長さであり、Rは翼型の基端の半径であり、Rはブレード先端の半径である。
それにもかかわらず、平均弦

はブレードの翼型部分の全てにわたるブレードの区切りの弦cの相加平均によって決定され得る。
本発明のこのブレードは以下の点で優れている。すなわち、本発明のこのブレードは、その弦およびそのねじれの変化についての関係性の組合せを提供し、ねじれはブレードの区切りの翼型プロファイル間の角度変化によって形成され、弦は翼型部分の基端と、0.6R〜0.9Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第1の距離の所に配置された第1の区切りS1との間で増大し、弦は第1の区切りS1を越えると低減し、ブレードの区切りのプロファイルのねじれは、0.3R〜0.4Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第2の距離の所に配置された第2の区切りS2とブレード先端との間で低減し、第1のねじれの勾配は、第2の区切りS2と、0.4R〜0.6Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第3の距離の所に配置された第3の区切りS3との間で−25°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、第2のねじれの勾配は、第3の区切りS3と、0.65R〜0.85Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第4の距離の所に配置された第4の区切りS4との間で−25°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、第3のねじれの勾配は、第4の区切りS4と、0.85R〜0.95Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第5の距離の所に配置された第5の区切りS5との間で−16°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、第4のねじれの勾配は、第5の区切りS5とブレード先端との間で−16°/R〜0°/Rの範囲内にある。
本発明のこのブレードは、回転翼航空機に揚力を、および場合によっては推力も提供する主ロータ用のものであると好ましい。ブレードの回転軸Aは、ロータのハブの回転軸に一致する。
ブレードの翼型部分は、ブレードが軸Aの周りを回転する間、ブレードに由来する揚力の主要な部分を提供する。翼型部分の基端は、薄い後縁によって特に特徴付けられるが、ブレード基端と翼型部分の基端との間で、後縁は厚い、または丸みを帯びてさえいる。従ってこの翼型部分の基端はブレード基端と概ね異なり、ブレード基端の近くでブレード基端とブレード先端との間に配置される。
ブレード先端は、回転軸Aを起点としたロータ半径Rに等しい基準距離の所に配置され、このロータ半径Rはブレード軸Bに沿ってブレードのプロファイルまたは実際には区切りを位置付けるために使用される。例えば、ブレード基端は、回転軸Aを起点にして0.05R〜0.3Rの範囲内にある第6の距離の所に配置され、ブレードの翼型部分の基端は、回転軸Aを起点にして0.1R〜0.4Rの範囲内にある第7の距離の所に配置される。7番目の距離は6番目の距離を上回るかそれに等しい。
同様に、翼型部分にわたるブレードの平均弦

は、ブレードの翼長に沿った各プロファイルの弦を定めるために使用される。
ブレードの区切りのプロファイルの弦の変化についての関係性において、弦は、翼型部分の基端と第1の区切りS1との間で、平均弦

から±40%だけ変化する。従って弦は、翼型部分の基端から第1の区切りS1まで、それぞれ

の範囲にわたって変化する。弦の変化はまた、特にホバリング飛行の間、ブレードの空気力学性能をより小さい程度まで落とすために、翼型部分の基端と第1の区切りS1との間でより小さいかもしれない。例として、弦は翼型部分の基端と第1の区切りS1との間で平均弦

から±20%だけ変化し得る。
加えて、ブレードの区切りプロファイルの弦は、好ましくは、ブレードの第1の部分にわたって、例えばブレードの翼型部分の基端と、0.5R〜0.8Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第8の距離の所に配置された第6の区切りS6との間で、平均弦

よりも小さい。ブレードの区切りプロファイルの弦は、第6の区切りS6と、0.85R〜0.95Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第9の距離の所に配置された第7の区切りS7との間で、平均弦

よりも大きく、第7の区切りS7を越えてブレード先端まで平均弦

未満である。例として、ブレードの翼型部分の基端の近くのブレードの区切りプロファイルの弦は

の範囲内にある一方、ブレード先端のブレードの区切りプロファイルの弦は

の範囲内にあり得る。
さらに、ブレードのねじれの変化についての関係性は、区分的に線形であり得る、すなわち、区切りS2、S3、S4、およびS5から選択された、区切りの隣接対の間で、および第5の区切りS5とブレード先端との間で、区分的に線形であり得、または、ブレードの翼型部分全体にわたって非線形であり得る。
ねじれの関係性が区分的に線形であるとき、このねじれの関係性は直線セグメントによって構成され、セグメントは、区切りS2、S3、S4およびS5からの2つの隣接セグメントの間の、および第5の区切りS5とブレード先端との間のねじれの変化を特徴とする。ブレードの翼長に沿ったねじれの局所的偏差であるねじれの勾配は、これらの区切りを支持する直線のスロープに一致する。このねじれの勾配は、不連続な水平線によって形成され、線は隣接区切り間に、および第5の区切りS5とブレード先端との間に配置される。
さらに、ねじれの変化が、ホバリング飛行および前進飛行の両方に、および弦の変化についての関係性にも対応するように、第2の区切りS2と第3の区切りS3との間に配置された第1のねじれの勾配は、好ましくは、第3の区切りS3と第4の区切りS4との間に配置された第2のねじれの勾配未満であり、第2のねじれの勾配は、好ましくは、第4の区切りS4と第5の区切りS5との間に配置された第3のねじれの勾配を上回り、第3のねじれの勾配は、好ましくは、第5の区切りS5とブレード先端との間に配置された第4のねじれの勾配未満である。
ねじれの関係性が翼型部分にわたって非線形であるとき、ねじれの勾配は好ましくは、ブレードの翼型部分全体にわたって連続的な曲線である。第1のねじれの勾配は、第3の区切りS3の近くで−25°/R〜−15°/Rの範囲内にある第1の安定状態(plateau)に到達し、第2のねじれの勾配は、第4の区切りS4の近くで−14°/R〜−4°/Rの範囲内にある第2の安定状態に到達し、ねじれの第3の勾配は、第5の区切りS5の近くで−16°/R〜−6°/Rの範囲内にある第3の安定状態に到達し、第4のねじれの勾配は、ブレード先端の近くで−10°/R〜0°/Rの範囲内にある。
このねじれの関係性は、多項式曲線に、例えばオーダー6以上のベジエ曲線に一致し得る。
好ましくは、第1の安定状態は、−18°/Rに等しく、第2の安定状態は、−6°/Rに等しく、第3の安定状態は、−13°/Rに等しく、第4のねじれの安定状態は、ブレード先端で−8°/Rに等しい。
ねじれの変化についての関係性はどれも、2番目の距離は例えば0.35Rに等しい場合があり、3番目の距離は0.48Rに等しい場合があり、4番目の距離は0.78Rに等しい場合があり、5番目の距離は0.92Rに等しい場合がある。
ねじれの関係性は、翼型部分の基端とブレード先端との間のブレードのねじれの変化だけを定義し、ブレードの区切りのプロファイルの設定を定義しない。翼型部分の基端に近いブレードの区切りのプロファイルの設定は、ブレードの空気力学挙動に直接の影響を及ぼさない。詳細には、飛行中、翼型部分の基端の近くのブレードの区切りのプロファイルの設定、および翼型部分に沿ったブレードのプロファイルの全ては、集合的ピッチの調整に、およびブレードの環状ピッチの調整に依存する。従ってそれは実際には、ブレードの空気力学挙動を特徴とするねじれの変化である、というのもブレードの区切りのプロファイルの設定値は、集合的ピッチを調整することによって、およびブレードの環状ピッチを調整することによって、考慮されるからである。
加えて、回転軸Aの近くに配置されたブレードの領域、および特に、回転軸Aと第2の区切りS2との間に配置された領域は、ブレードの回転中、空気力をほとんど受けない。従って回転軸Aの近くのねじれはブレードの空気力学挙動にあまり影響を及ぼさない。結果として、ねじれは、翼型部分の基端と第2の区切りS2との間で、実質的に一定であり得る、または少しだけ変化し得るが、この際、ブレードの挙動および空気力学性能を有意に変更しない。例として、ねじれの変化は、翼型部分の基端と第2の区切りS2との間で2°以下であり得る。
その翼長に沿ったブレードの弦およびねじれの変化についてのこれらの関係性の組合せは、有利に、ブレードの空気力学性能を、前進飛行の間およびホバリング飛行の間の両方で改善することを可能にする。詳細には、ねじれは、ブレードの第1の領域で、例えば0.3R〜0.7Rの範囲内で重要であり、従って、本質的に平均弦

未満である短い弦を補う働きをする。さらに、ブレードの第2の領域の、例えば0.7R〜0.9Rの範囲内の非ねじれ箇所は、前進するブレードの前進飛行に好ましいが、後退するブレードに対しては力の上昇をもたらす。有利に、この第2の領域において、ブレードの区切りのプロファイルの弦は、本質的に平均弦

を上回り、従って、これらの増大された力を、後退するブレードの空気力学性能を低下させることなく受け入れることが可能になる。
さらに、弦は第8の区切りS8を越えてブレード先端まで非線形状に低減し得、この第8の区切りS8は、0.9R〜0.95Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第10の距離の所に配置される。好ましくは、ブレードの区切りのプロファイルの弦は、第8の区切りS8を越えると実質的に放物線状である曲線に沿って低減する。従って、ブレード先端に存在する「放物線状」先端キャップに言及することができる。このブレード先端は、ベジエ曲線などの多項式曲線を用いて他の非線形形状も可能である。
そのような環境下で、ブレード先端の区切りのプロファイルの弦は、0.2c〜0.8cの範囲内にあり、ここでcは第8の区切りS8における、すなわち、ブレードの区切りのプロファイルの弦の非線形低減のこの領域の始点における、ブレードの区切りのプロファイルの弦の値である。ブレード先端における弦は好ましくは0.3cに等しい。
対照的に、ブレードの区切りのプロファイルの弦およびねじれの変化についてのこれらの関係性の組合せは、特に接近飛行の間、ブレードによって発せられる騒音のわずかな上昇をもたらし得る。有利に、その弦およびねじれを変化させる関係性と組み合わせたブレードのスイープを変化させる関係性は、第一に、ブレードによって発せられる騒音のこの増大を相殺することを可能にし、第二に、接近飛行の間ブレードによって発せられる騒音の量を著しく低減することを可能にする。
従って、弦およびねじれの変化についての関係性は、スイープの変化についての関係性と組み合わせられ得る。このスイープの変化についての関係性は、ブレードのスイープが、翼型部分の基端と、0.5R〜0.8Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第11の距離の所に配置された第9の区切りS9との間で、前記ブレードの前方に方向付けられることによって開始することを引き起こし、この際前方第1スイープ角度を形成する前縁はブレード軸Bに対して0°〜10°の範囲内にある。その後、スイープは、第9の区切りS9と、0.6R〜0.95Rの範囲内にある回転軸Aを起点にして第12の距離の所に配置された第10の区切りS10との間で、ブレードの前方に向けて方向付けられ、この際前方第2スイープ角度を形成する前縁はブレード軸Bに対して1°〜15°の範囲内にある。最後に、スイープは、第10の区切りS10と、ブレード先端との間で、ブレードの後方に向けて方向付けられ、この際後方第3スイープ角度を形成する前縁はブレード軸Bに対して−35°〜−15°の範囲内にある。
このように、スイープの変化についての関係性は、ブレードの音響特性を有利に改善する働きをする3つのスイープを有するブレードを定義する。前方第1スイープ角度は好ましくは厳密に0°を超える。
これらの3つのスイープは、ブレードの前縁が、ブレードの回転の間、先行するブレードによって生じる渦と平行になることを防止する。このように、これらの3つのスイープは、ブレードと、ロータの先行するブレードによって生じる空気の渦との間の相互作用によって生じる音響エネルギーの強度が、ブレードの翼長の一部にわたって、特に接近飛行の間、低減されることを可能にする。
加えて、先行するブレードの端部は、らせん状の渦線を形成する渦を発生させる。これらの渦線と同時に相互作用するブレードの前縁の翼長部分を制限して、発せられる騒音の人間の耳に及ぼす影響を制限することが有利である。
詳細には、ブレードの前縁が、第9の区切りS9および第10の区切りS10によって、およびブレード先端によって定められる1つまたは複数の領域にわたって連続的に変化するスイープ角度を有すると、前縁と、後続のブレードに先行するブレードによって生じた渦との間の相互作用は、音響エネルギーの出現をもたらしながら前縁の複数の地点で同時に発生する。これにより人間の耳にとって煩わしい衝撃雑音が発せられ、この現象は音響の認可に不利益をもたらす。
有利に、第9の区切りS9および第10の区切りS10によって、およびブレード先端によって定められる各領域にわたってブレード軸に対して傾斜するブレードの直線状の前縁によって、前縁とこれらの渦との間の相互作用は、前縁に沿ったより少ない地点で同時に発生する。これにより、発せられる信号の衝撃特性の低減がもたらされ、人間の耳にとっての煩わしさが和らげられる。
結果として、ブレードの前縁は、好ましくは直線であり、第9の区切りS9および第10の区切りS10によって、およびブレード先端によって定められる各領域にわたって傾斜され、それにより観察者によって知覚される音響エネルギーを低減するようにする。
従ってスイープは好ましくは前方第1スイープ角度と、前方第2スイープ角度と、後方第3スイープ角度とによって形成され、それらの3つの角度の全ては、それぞれ、翼型部分の基端と第9の区切りS9との間で、第9の区切りS9と第10の区切りS10との間で、および第10の区切りS10とブレード先端との間で、一定である。
同様に、前方第1スイープ角度αは好ましくは、3つの異なるスイープが本発明のブレードに沿って存在することを保証するように、前方第2スイープ角度αと異なる。
加えて、前方第1スイープ角度αは、2つの前進スイープ領域にわたる漸進性を保証するように、厳密に前方第2スイープ角度α未満であり得る。
例えば、前方第1スイープ角度は4°に等しい場合があり、前方第2スイープ角度は8°に等しい場合があり、後方第3スイープ角度は−23°に等しい場合がある。
加えて、ブレードは、第8の区切りS8を起点としてブレード先端で終端する二面体を含み得る。この二面体は好ましくは下方に傾斜し、ホバリング飛行の間ブレードの空気力学性能を改善する働きをする。
さらに、ブレードの区切りプロファイルのスイープおよび弦の変化についての上記の関係性を単に組み合わせることも可能である。これはブレードを構造的により作製しやすくする。この組合せを用いたブレードは次いで、前進飛行中その空気力学性能を改善する一方で接近飛行の間に発せられる騒音を低減するように適合される。
本発明は回転翼航空機用のロータも提供する。ロータは上に記載したような少なくとも2つのブレードを有する。ロータはさらに具体的には回転翼航空機に揚力を、および場合によっては推力を提供するための回転翼航空機の主ロータであるように意図される。
図面の簡単な説明
本発明およびその利点は、説明としておよび添付図面を参照して提示される以下の実施形態の記載の文脈から、より詳細に明らかになる。
本発明のブレードを示す。 本発明のブレードを示す。 そのようなブレードから構成されるロータを有する航空機を示す。 ブレードの区切りのプロファイルの弦の変化を描くグラフである。 ブレードのスイープの変化を描くグラフである。 ブレードのねじれの変化を描くグラフである。 ブレードのねじれの勾配の変化を描くグラフである。
詳細な説明
2つ以上の図面に存在する要素は、それらのそれぞれに同じ参照符号が与えられる。
図1および2はブレード1を示し、ブレード1は、第一に、ブレード基端2とブレード先端9との間にブレード軸Bに沿って翼長にわたり延在し、第二に、前縁6と後縁7との間にブレード軸Bに対して垂直な横軸Tに沿って延在する。ブレード1は、ブレード基端2とブレード先端9との間に配置された翼型部分4を有する。翼型部分4は、ブレード軸Bに対して実質的に垂直な横断面内に配置された一連の翼型プロファイル15から構成され、各プロファイルはブレード1の一区切りを画定する。ブレード1はまた、ブレード1の自由端部に、すなわちブレード先端9の近くに二面体5を有する。
ブレード1は、図3に示されるような回転翼航空機20のロータ11を形成する。ロータ11はハブ12と、ハブ12の回転軸Aの周りを回転する5個のブレード1とを含む。各ブレード1はブレード基端2でハブ12に接続される。
ロータ11はロータ半径Rによって、すなわち回転軸Aとブレード先端9との間のブレード軸Bに沿った距離によって特徴づけられる。ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦cは、ブレード軸Bに対して実質的に垂直な横断面におけるブレード1の前縁6と後縁7との間の最大距離に一致する。平均弦

は翼型4にわたる弦cの平均値として定義される。ブレード基端2は、回転軸Aに基づいて0.1Rに等しい6番目の距離の所に配置され、ブレード1の翼型4の基端3は回転軸Aに基づいて0.2Rに等しい7番目の距離の所に配置される。
本発明のブレード1は、そのスイープ、弦およびねじれにおける変化についての関係性の組合せを提供し、それにより、第一に、接近飛行の間にロータ11の各ブレード1によって発せられる騒音を低減し、第二に、航空機20のホバリング飛行の間および前進飛行の間の両方で各ブレード1の空気力学性能を改善するようにする。
ブレード1はまた、もっぱらその弦およびねじれにおける変化についての関係性の組合せを提供し得、それにより航空機20のホバリング飛行の間および前進飛行の間の両方でロータ11の空気力学性能を改善するようにするが、各ブレード1の音響挙動は考慮されない。
ブレード1はまた、そのスイープおよび弦における変化についての関係性の組合せを提供し得、それにより、第一に、接近飛行の間にロータ11の各ブレード1によって発せられる騒音を低減し、第二に、航空機20の前進飛行における各ブレード1の空気力学性能を改善するようにする。各ブレード1の空気力学的性能は、主として航空機20の前進飛行のために、そのようにして最適化される。
ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦、スイープおよびねじれにおける変化についての関係性が、それぞれ図4〜6にプロットされている。図7はブレード1のねじれの勾配を、すなわちロータ半径Rのロータ11のブレード1の翼長に沿ったねじれの局所的偏差を示している。
図4に示されるブレード1の各区切りのプロファイル15の弦における変化についての関係性は、横軸に沿ってプロットされた、ブレード1の翼長に沿ったブレード1の各区切りのプロファイル15の位置の、ロータ半径Rに対する比率と、縦軸に沿った、ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦cの、平均弦

に対する比率とを含む。
平均弦

は、以下の式:

を適用してブレード1の各区切りのプロファイル15に半径の二乗rによって重み付けして決定され、
上記式中、L(r)は回転軸Aに基づいて半径rに配置されたブレード1のプロファイルの局所的な弦の長さであり、Rは翼型4の基端3の半径であり、Rはブレード先端9の半径である。
弦の変化についてのこの関係性において、ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦cは、翼型4の基端3と、0.85Rに等しい回転軸Aを起点にして第1の距離の所に配置された第1の区切りS1との間で増大する。第1の区切りS1を越えると、弦はブレード先端9まで低減する。弦cはブレード1の翼型部分の基端と、0.6Rに等しい回転軸Aを起点にして第8の距離の所に配置された第6の区切りS6との間で平均弦

未満であることを見ることができる。さらに、弦cは翼型部分4の基端3と第1の区切りS1との間で

で変化し、これは平均弦

からの±20%の変化を示す。ブレード基端の弦は

に等しい。
その後、ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦は、第6の区切りS6と、0.85R〜0.95Rの範囲内に横たわる回転軸Aを起点にして第9の距離の所に配置された第7の区切りS7との間で平均弦

を上回る。最後に、ブレード1の各区切りのプロファイル15の弦は、第7の区切りS7を過ぎてブレード先端9まで平均弦

を下回る。
加えて、弦cは、0.95Rに等しい10番目の距離の所に配置された第8の区切りS8を越えると実質的に放物線状の湾曲を辿りつつ低減する。そのようにしてブレード1の端部は放物線状の先端キャップ8を形成する。
図6に示されるブレード1のねじれについての関係性は、多項式湾曲に対応する非線形の関係である。翼長に沿ったブレード1の区切りの各プロファイル15の位置の、ロータ半径Rに対する比率が、横軸に沿ってプロットされ、ブレード1の各区切りのプロファイル15のねじれ角θが縦軸に沿ってプロットされている。
ねじれの勾配が図7に示され、それは横軸に沿って、ブレード1の翼長に沿ったブレード1の各区切りのプロファイル15の位置の、ロータ半径Rに対する比率を含み、縦軸に沿って、プロファイル15のねじれの局所的偏差を含む。
最初に、ねじれ角θは、翼型部分4の基端3と、0.35Rに等しい回転軸Aを起点にして第2の距離の所に配置された第2の区切りS2との間でほとんど変化しない。ねじれ角θの変化は翼型部分4の基端3と第2の区切りS2との間で2°未満である。翼長に沿ってねじれ角θはわずかに増大し、その後低減するが、このときねじれ勾配は翼型部分4の基端3の近くで正であり、第2の区切りS2の近くで低減して負になる。
その後、ねじれ角θは、第2の区切りS2と、0.48Rに等しい回転軸Aを起点にして第3の距離の所に配置された第3の区切りS3との間で低減し、ねじれ勾配は、第3の区切りS3の近くで−18°/Rに等しい第1の安定状態まで低減する。
その後、ねじれ角θは、第3の区切りS3と、0.78Rに等しい回転軸Aを起点にして第4の距離の所に配置された第4の区切りS4との間でさらに低減し、ねじれ勾配は、第4の区切りS4の近くで−6°/Rに等しい第2の安定状態まで上昇する。具体的には、ねじれ角θは、0.7Rに等しい回転軸Aを起点にしてある距離の所に配置されたブレード1のプロファイル15では0°に等しい。
ねじれ角θは再び、第4の区切りS4と、0.92Rに等しい回転軸Aを起点にして第5の距離の所に配置された第5の区切りS5との間でさらに低減し、ねじれ勾配は、第5の区切りS5の近くで−13°/Rに等しい第3の安定状態まで低減する。
最後に、ねじれ角θは第5の区切りS5と、ブレード先端9との間で低減し、ねじれ勾配は、ブレード先端9において−8°/Rに等しいねじれ勾配まで上昇する。
ブレード1の区切りのプロファイル15の弦の変化についての関係性と組み合されたこのねじれの関係性は、ホバリング飛行の間および前進飛行の間の両方において、ブレード1の空気力学性能を改善する働きをする。
図5に示されるブレード1のスイープにおける変化についての関係性は、3つのスイープを画定する。ブレード軸Bに沿ったブレード1の各区切りのプロファイル15の位置の、ロータ半径Rに対する比率が、横軸に沿ってプロットされ、これらのプロファイル15のそれぞれのスイープ角度αが縦軸に沿ってプロットされている。
従ってスイープは最初に、翼型部分4の基端3と、0.67Rに等しい回転軸Aを起点にして第11の距離の所に配置された第9の区切りS9との間でブレード1の前方に向かって方向付けられ、前縁6はブレード軸Bに対して4°に等しい前方第1スイープ角度αを形成する。その後、スイープは、第9の区切りS9と、0.85Rに等しい回転軸Aを起点にして第12の距離の所に配置された第10の区切りS10との間でブレード1の前方に向かって方向付けられ、前縁6はブレード軸Bに対して8°に等しい前方第2スイープ角度αを形成する。最後に、スイープは、第10の区切りS10と、ブレード先端9との間でブレード1の後方に向かって方向付けられ、前縁6はブレード軸Bに対して−23°に等しい後方第3スイープ角度αを形成する。
第1、第2および第3スイープ角度間の接続部分のそれぞれは好ましくは、これらの接続部分のいずれにも鋭角が無いように接続半径を考慮して形成される。これらの接続半径は例えば500ミリメートル(mm)のオーダーのものであり得る。
さらに、ブレード1は、その自由端部に下方に向けられた二面体5を有する。この二面体5は第8の区切りS8の近くで端を発し、ブレード先端9で終端する。二面体5は主として、先行するするブレードによって生じる渦流の影響を低減することによってホバリング飛行の間ブレード1の空気力学的挙動を改善する働きをする。
当然のことながら本発明はその実行に関して多数の変形が作製されてもよい。いくつかの実施形態を記載したが、全ての可能性のある実施形態を排他的に認識することは考えられないことは容易に理解されよう。本発明の範囲を逸脱することなく、記載された手段のいずれかを等価の手段で置き換えることを考えることは、当然のことながら可能である。

Claims (18)

  1. 回転翼航空機(20)のロータ(11)用のブレード(1)であって、前記ブレードは回転軸(A)の周りを回転するためのものであり、前記ブレード(1)は、第一に、前記ロータ(11)のハブ(12)に接続されるのに適したブレード基端(2)と、前記ブレード(1)の自由端部に配置されたブレード先端(9)との間にブレード軸(B)に沿って延在し、第二に、前記ブレード軸(B)に対して垂直な横軸(T)に沿って前縁(6)と後縁(7)との間に延在し、前記ブレード(1)は前記ブレード基端(2)と前記ブレード先端(9)との間に配置された翼型部分(4)を含み、前記翼型部分(4)は一連の翼型プロファイル(15)によって構成され、各翼型プロファイル(15)は、前記ブレード軸(B)に対して実質的に垂直な横断面内に配置されかつ前記ブレード(1)の区切りを画定し、前記ブレード先端(9)は回転軸(A)を起点にしてロータ半径Rに等しい距離の所に配置され、前記横断面における前記前縁(6)と前記後縁(7)との間の最大距離は、前記ブレード(1)の前記区切りのそれぞれの前記翼型プロファイル(15)の弦cを構成し、平均弦

    は前記翼型部分(4)にわたる前記弦cの平均値であり、前方第1方向が前記後縁(7)から前記前縁(6)まで定められ、後方第2方向が前記前縁(6)から前記後縁(7)まで定められ、
    前記ブレード(1)は、その弦のおよびそのねじれの変化についての関係性の組合せを提供し、前記ねじれは前記ブレード(1)の前記翼型プロファイル(15)間の角度変化によって形成され、前記弦は前記翼型部分(4)の基端(3)と、0.6R〜0.9Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第1の距離の所に配置された第1の区切りS1との間で増大し、前記弦は前記第1の区切りS1を越えると低減し、前記ねじれは、0.3R〜0.4Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第2の距離の所に配置された第2の区切りS2と前記ブレード先端(9)との間で低減し、前記ねじれの第1の勾配は、前記第2の区切りS2と、0.4R〜0.6Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第3の距離の所に配置された第3の区切りS3との間で−25°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、前記ねじれの第2の勾配は、前記第3の区切りS3と、0.65R〜0.85Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第4の距離の所に配置された第4の区切りS4との間で−25°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、前記ねじれの第3の勾配は、前記第4の区切りS4と、0.85R〜0.95Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第5の距離の所に配置された第5の区切りS5との間で−16°/R〜−4°/Rの範囲内にあり、前記ねじれの第4の勾配は、前記第5の区切りS5と前記ブレード先端(9)との間で−16°/R〜0°/Rの範囲内にあり、
    その弦のおよびそのねじれの変化についての前記関係性は、そのスイープの変化についての関係性と組み合わせられ、前記スイープは、前記翼型部分(4)の前記基端(3)と、0.5R〜0.8Rの間にある前記回転軸(A)を起点にして第11の距離の所に配置された第9の区切りS9との間で前記ブレード(1)の前方に方向付けられる前記前縁と前記ブレード軸(B)との間の角度であり、前記前縁は、前記ブレード軸(B)に対して厳密に0°を超えかつ10°未満である前方第1スイープ角度αを形成し、前記スイープは、前記第9の区切りS9と、0.6R〜0.95Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第12の距離の所に配置された第10の区切りS10との間で前記ブレード(1)の前方に向けて方向付けられ、前記前縁は、前記ブレード軸(B)に対して1°〜15°の範囲内にある前方第2スイープ角度αを形成し、前記スイープは、前記第10の区切りS10と、前記ブレード先端(9)との間で前記ブレード(1)の後方に向けて方向付けられ、前記前縁は、前記ブレード軸(B)に対して−35°〜−15°の範囲内にある後方第3スイープ角度αを形成する、ブレード(1)。
  2. 前記ねじれが、前記第2、第3、第4、および第5の区切りS2、S3、S4、およびS5からの、区切りの隣接対の間で、および前記第5の区切りS5と前記ブレード先端(9)との間で、区分的に線形に変化する、請求項1に記載のブレード(1)。
  3. 前記ねじれの前記第1の勾配が前記ねじれの前記第2の勾配未満であり、前記ねじれの前記第3の勾配が前記ねじれの前記第3の勾配を上回り、前記ねじれの前記第3の勾配が前記ねじれの前記第4の勾配未満である、請求項2に記載のブレード(1)。
  4. 前記ねじれが前記翼型部分(4)にわたって非線形に変化し、前記ねじれの前記第1の勾配は、前記第3の区切りS3の近くで−25°/R〜−15°/Rの範囲内にある第1の安定状態に到達し、前記ねじれの前記第2の勾配は、前記第4の区切りS4の近くで−14°/R〜−4°/Rの範囲内にある第2の安定状態に到達し、前記ねじれの前記第3の勾配は、前記第5の区切りS5の近くで−16°/R〜−6°/Rの範囲内にある第3の安定状態に到達し、前記ねじれの前記第4の勾配は、前記ブレード先端(9)の近くで−10°/R〜0°/Rの範囲内にある、請求項1に記載のブレード(1)。
  5. 前記第1の安定状態が−18°/Rに等しく、前記第2の安定状態が−6°/Rに等しく、前記第3の安定状態が−13°/Rに等しく、前記ねじれの前記第4の安定状態が前記ブレード先端(9)において−8°/Rに等しい、請求項4に記載のブレード(1)。
  6. 前記ねじれの変化が、前記翼型部分(4)の前記基端(3)と前記第2の区切りS2との間で2°以下である、請求項1に記載のブレード(1)。
  7. 前記第2の距離が0.35Rに等しく、前記第3の距離が0.48Rに等しく、前記第4の距離が0.78Rに等しく、前記第5の距離が0.92Rに等しい、請求項1に記載のブレード(1)。
  8. 前記ブレード基端(2)が前記回転軸(A)を起点にして0.05R〜0.3Rの範囲内にある第6の距離の所に配置され、前記翼型部分(4)の基端(3)が前記回転軸(A)を起点にして0.1R〜0.4Rの範囲内にある第7の距離の所に配置され、前記第7の距離が前記第6の距離以上であり、前記ブレード(1)の前記翼型部分(4)の前記基端(3)の近くの弦が


    の範囲内にある、請求項1に記載のブレード(1)。
  9. 前記弦が、前記翼型部分(4)の前記基端(3)と前記第1の区切りS1との間で、前記平均弦


    から±40%だけ変化する、請求項1に記載のブレード(1)。
  10. 前記弦が、0.9R〜0.95Rの範囲内にある前記回転軸(A)を起点にして第10の距離の所に配置された第8の区切りS8を越えて前記ブレード先端(9)まで非線形状に低減する、請求項1に記載のブレード(1)。
  11. 前記弦が前記第8の区切りS8を越えると放物線状に低減する、請求項10に記載のブレード(1)。
  12. 前記ブレード(1)が前記ブレード先端(9)の近くで二面体を有する、請求項1に記載のブレード(1)。
  13. 前記前方第1スイープ角度αが前記前方第2スイープ角度αと異なる、請求項1に記載のブレード(1)。
  14. 前記前方第1スイープ角度αが前記前方第2スイープ角度αを厳密に下回る、請求項13に記載のブレード(1)。
  15. 前記前方第1スイープ角度α、前記前方第2スイープ角度α、および前記後方第3スイープ角度αが、それぞれ、前記翼型部分(4)の前記基端(3)と前記第9の区切りS9との間で、前記第9の区切りS9と前記第10の区切りS10との間で、および前記第10の区切りS10と前記ブレード先端(9)との間で一定である、請求項1に記載のブレード(1)。
  16. 前記前方第1スイープ角度αが4°に等しく、前記前方第2スイープ角度αが8°に等しく、および前記後方第3スイープ角度αが−23°に等しい、請求項1に記載のブレード(1)。
  17. 前記平均弦


    が、以下の式:


    を適用して前記ブレード(1)の前記区切りのそれぞれの前記プロファイル(15)に半径の二乗rによって重み付けをして定義され、
    上記式中、L(r)は、前記ブレード(1)のプロファイル(15)の局所的な弦の長さであり、前記局所的なプロファイル(15)は前記回転軸(A)を起点にして半径rに配置され、Rは前記翼型部分(4)の前記基端(3)の半径であり、Rは前記ブレード先端(9)の半径である、請求項1に記載のブレード(1)。
  18. 請求項1に記載の少なくとも2つのブレード(1)を有する、回転翼航空機(20)用のロータ(11)。
JP2016238613A 2015-12-21 2016-12-08 接近飛行の間の音響改善用に、ならびにホバリング飛行中および前進飛行中の性能を改善するように適合された形状の航空機ロータブレード Active JP6336018B2 (ja)

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