JP6335774B2 - ベントキャップ - Google Patents

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Description

この発明は、換気系の給排気開口に取り付けられる給気用のベントキャップと排気用のベントキャップの設置方法、および、当該設置方法によって設置されるベントキャップに関するものである。
従来、例えば、全館空調システムにおいて、換気系の給気開口および排気開口にそれぞれ取り付けられる外部フード(ベントキャップ)については、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合、一方の外部フードの排気開口から排気した空気を、他方の外部フードの給気開口から吸い込んでしまう、いわゆるショートサーキット(給排気短絡)の問題が発生し、換気効率が低下することが懸念されていた。
そこで、例えば、特許文献1には、屋内外に連通する給排気路の屋外開口端において、丸型フードに、閉塞部が設けられたウェザーカバを取り付けることで、ショートサーキットを防止する技術が開示されている。
実開昭60−28330号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているようなベントキャップ(ウェザーカバ)では、雨水への対策などを考慮して、軒下に設定される必要があるなど、設置に際して依然として制約があるという課題があった。また、給気用ベントキャップと排気用ベントキャップとの距離や、例えば、地面に対して鉛直方向に2つ並べた場合等の配置関係や、閉塞部の向きによっては、充分にショートサーキットを防止することができるとは限らないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができるベントキャップの設置方法、および、当該設置方法において使用されるベントキャップを提供することを目的とする。
この発明に係るベントキャップは、壁面を通じて屋内外に連通する換気ダクトの先端開口に接続される嵌装筒と、当該嵌装筒を覆うように設けられるフード体とを備え、壁面に設置された状態でフード体の上部が雨水カバーとなる、給気用のベントキャップと排気用のベントキャップとを、壁面に設置するベントキャップの設置方法であって、給気用のベントキャップと、排気用のベントキャップとが、ベントキャップ各々の中心を通るそれぞれの鉛直線を基準として互いに遠い方の側かつベントキャップ各々の中心を通る水平線より下側から給気または排気を行う向きで、同一壁面に設置されるベントキャップの設置方法において使用されるベントキャップであって、給気用のベントキャップは、四角柱形状のフード体を有し、給気用のベントキャップが壁面に設置された状態で、壁面および地面に対し垂直となるフード体の面のうち一方の面における下部、および、フード体の地面と対向する面における一方の面に近い側に、それぞれ給気口が設けられ、排気用のベントキャップは、四角柱形状のフード体を有し、給気用のベントキャップの給気口と左右対称となる位置に排気口が設けられることを特徴とするものである。
この発明に係るベントキャップによれば、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。
本発明が適用される一例として、一般的な住宅用全館空調システムを説明する図である。 本願において、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yが重なるように、壁面に対して横に並べて設置した場合の、排気および給気された空気の流れを説明する図である。 本願において、壁面に対して、給気用のベントキャップと排気用のベントキャップを設置する高さを変えるように設置した場合の、排気および給気された空気の流れを説明する図である。 本願において、給気用のベントキャップの鉛直線Xと、排気用のベントキャップの鉛直線Xとが重なる位置で、給気用のベントキャップと排気用のベントキャップとを、壁面に対して上下に設置した場合の、排気および給気された空気の流れを説明する図である。 この発明の実施の形態4に係るベントキャップの構成を説明する図である。 図5で示すこの発明の実施の形態4に係るベントキャップを、それぞれ、正面から見た図(図6(a))、左側面から見た図(図6(b))、右側面から見た図(図6(c))、下面(図6(d))から見た図である。 実施の形態4に係る給気用のベントキャップと排気用のベントキャップを壁面に設置した一例を示す図である。 一般的な深型フードのベントキャップの一例を示す図である。 本願の実施の形態4に係るベントキャップを図7のように設置した場合と、図2で説明した従来の深型フードのベントキャップを図7のように設置した場合とで、給排気口まわりの排気空気濃度を比較した結果を示す図である。 従来の深型フードのベントキャップの一例を示す図である。 この発明の実施の形態5における、ベントキャップの設置方法を説明する図である。
実施の形態1.
まず、図1を用いて、本発明が適用される一例として、一般的な住宅用全館空調システムを説明する。
室内ユニット1は、住宅内に設けられた専用の機械室などに設置されており、この室内ユニット1で調和された空気が、サプライチャンバ3へと供給される。
サプライチャンバ3から、モータダンパ4を介して、各ゾーンに空気が分配されるように、サプライチャンバ3に接続される2本の主ダクト7へと調和空気が送られる。なお、ここでいうゾーンとは、例えば、2階建ての住宅である場合、1階が第1のゾーン、2階が第2のゾーンというように分類されたものである。
主ダクト7へ送られた調和空気は、分岐チャンバ8、分岐ダクト9を介して、吹出し口10から各ゾーンへ分配される。
屋内には、リモートコントローラ11およびゾーンコントローラ12が設置されており、ユーザは、当該リモートコントローラ11およびゾーンコントローラ12により、空調の設定温度等の変更を行うことが可能である。
また、機械室には、換気ユニット2が設置されている。この換気ユニット2には、2本の換気ダクトが接続されている。そして、各換気ダクトにおける換気ユニット2との接続端部と反対側の端部は、それぞれ屋外に面する壁にまで延びて開口を形成している。これらの開口の1つが給気開口となり、他方が排気開口となる。この給気開口および排気開口のそれぞれに対して、ベントキャップ6,6が壁面を貫くように屋外に設置される(図1のA参照)。
換気ユニット2は、屋外の空気を、給気用のベントキャップ6および一方の換気ダクトを介して給気する。また、換気ユニット2から排気される空気は、他方の換気ダクトを介して、その端部の排気用のベントキャップ6を通して屋外に排出される。
ここで、図1で説明したような給気用のベントキャップ6および排気用のベントキャップ6において、風雨にさらされる壁面への設置も可能として、設置上の制約を少なくするためには、適切な防雨機能を備える必要がある。
また、設置上の制約を少なくするためには、給気開口及び排気開口を相互に近い位置に設置しなければならない場合にも、排気開口から排気した空気を給気開口から吸い込んでしまうショートサーキットを抑制することができる必要がある。
そこで、防雨機能を有しつつ、ショートサーキットを抑制する、本願の給気用のベントキャップ6および排気用のベントキャップ6の設置方法について、図2〜図4を用いて具体的に説明する。
図2は、本願において、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yが重なるように、壁面に対して横に並べて設置した場合の、排気および給気された空気の流れを説明する図である。
なお、図2は、給気用のベントキャップ6への給気、または、排気用のベントキャップ6からの排気の流れを説明するための図であり、ベントキャップ6の構成については、フード体を備え、壁面に設置された状態で、フード体の上部が雨水カバーとなるものであればよい。すなわち、防雨等のためのフード体の形状等については、図2に示すものに限らない。
図2に示すように、本願の給気用のベントキャップ6および排気用のベントキャップ6は、給気用のベントキャップ6と、前記排気用のベントキャップ6とが、ベントキャップ6各々の中心を通るそれぞれの鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側、かつ、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側から給気、または、排気を行う向きで、同一壁面に設置される。なお、図2において、Bで示す矢印は、地面に向かう方向を示しているものとする。
また、本願において、ベントキャップ6各々の中心を通るそれぞれの「鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側から給気または排気を行う」との規定は、ショートサーキットを回避できるようにベントキャップ6各々が鉛直線Xを基準として互いに遠い方の側から給気または排気されていればよく、厳密に当該鉛直線Xを基準として互いに遠い方の側のみから給気または排気されることを意味するものではない。
また、本願において、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側とは、略下側のことを意味するものとする。したがって、「水平線Yより下側から給気または排気を行う」との規定は、側面から雨が侵入しない程度に給気または排気が行えるものであればよく、厳密に当該水平線Yよりも下側のみから給気または排気される必要はない。
図2では、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とは、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yが重なるように、壁面に対して横に並べた状態で設置されているようにしているが、図2(a)に示すように、排気用のベントキャップ6が、壁面に対して、給気用のベントキャップ6の左側に設置されるようにしてもよいし、図2(b)に示すように、排気用のベントキャップ6が、壁面に対して、給気用のベントキャップ6の右側に設置されるようにしてもよく、それぞれの鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側、かつ、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側に排気口と給気口とが設けられるものであればよい。
以上のように、実施の形態1によると、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。また、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合であっても、対応しやすい。
実施の形態2.
また、排気用のベントキャップ6から排出された空気が、給気用のベントキャップ6より吸い込まれるショートサーキットをさらに抑制するため、図3に示すように、壁面に対して、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6を設置する高さを変えるようにしてもよい。
この時、いずれのベントキャップ6を他方のベントキャップに対してより高い位置にするかは任意であるが、排気用のベントキャップ6から排出された空気が給気用のベントキャップ6からより吸い込まれないようにするため、給気用のベントキャップ6は、排気用のベントキャップ6よりも高い位置に設置するようにすることが好ましい。
なお、この場合も、図3(a),(b)に示すように、図2(a),(b)同様、壁面に設置される排気用のベントキャップ6の排気口と給気用のベントキャップ6の給気口とが、それぞれの鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側、かつ、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側に設けられるようになっていればよく、鉛直線Xに対して、給気口または排気口が、左右のどちら側に設けられるものであってもよい。
以上のように、実施の形態2によると、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。また、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合であっても、対応しやすい。
実施の形態3.
また、図4に示すように、給気用のベントキャップ6の鉛直線Xと、排気用のベントキャップ6の鉛直線Xとが重なる位置で、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、壁面に対して上下に設置するようにしてもよい。
この時も、排気用のベントキャップ6から排出された空気が給気用のベントキャップ6から吸い込まれないようにするため、排気用のベントキャップ6は、給気用のベントキャップ6の下側に設置することが好ましい。特に、上下の間隔を充分に確保できない場合には、排気用のベントキャップを下側に配置することは有効である。
また、この場合も、図4(a),(b)に示すように、図2(a),(b)、図3(a),(b)同様、壁面に設置される排気用のベントキャップ6の排気口と給気用のベントキャップ6の給気口とが、それぞれの鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側、かつ、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側に設けられるようになっていればよく、鉛直線Xに対して、給気口または排気口が、左右のどちら側に設けられるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態3によると、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。また、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合であっても、より対応しやすい。
本願における給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6の設置方法については、上述したとおりであるが、次に、上述したような設置方法で設置される、本願の給気用のベントキャップ6、または、排気用のベントキャップ6の実施の形態、および、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6の設置方法の他の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態4.
この実施の形態4では、図2〜図4で説明したベントキャップ6の設置方法において使用することが好適なベントキャップ6の実施の形態について説明する。
図5は、この発明の実施の形態4に係るベントキャップ6の構成を説明する図である。
なお、図5においても、Bで示す矢印は、地面に向かう方向を示しているものとする。
図6は、図5で示すこの発明の実施の形態4に係るベントキャップ6を、それぞれ、正面から見た図(図6(a))、左側面から見た図(図6(b))、右側面から見た図(図6(c))、下面(図6(d))から見た図である。
図5,図6に示すように、この発明の実施の形態4に係るベントキャップ6は、フード体101と、嵌装筒102とを備える。
なお、この実施の形態4に係る給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とは、左右対称に構成される点を除き、同一の形状をしているものとする。
嵌装筒102は、フード体101を換気ダクト(図5,図6では不図示)の開口に装着するためのものである。
フード体101は、四角柱形状をしており、フード体101の側面(図5,図6においては右側面)、すなわち、壁面および地面と垂直な面のうちの一方の面における下部には、横側換気口103と、当該横側換気口103の一部を塞ぐ横側閉塞部105とが設けられ、横側換気口103から排気(排気用のベントキャップ6の場合)、または、給気(給気用のベントキャップ6の場合)を行うようにしている。なお、フード体101の上部は雨水カバーとなる。
また、フード体101の下面、すなわち、地面と対向する面にも、下側換気口104と、当該下側換気口104の一部を塞ぐ下側閉塞部106とが設けられ、下側換気口104から排気(排気用のベントキャップ6の場合)、または、給気(給気用のベントキャップ6の場合)を行うようにしている。なお、下側換気口104は、フード体101の地面と対向する面における、横側換気口103が設けられる面に近い側に設けられる。
下側閉塞部106と下側換気口104の幅の比、および、横側閉塞部105と横側換気口103の幅の比は、設置状態において、雨水の浸入やショートサーキットを抑制できる範囲であればよく、系(空調システム)の許容圧損、または、ベントキャップ6の本体の厚さ(図6(b)におけるフード体101の横方向の厚さ)に応じて、例えば、3:1〜1:3程度とする。
図6(a)に示す止水板109については後述する。
なお、図5,図6では、フード体101の地面に対向する面における右側に下側換気口104を設け、フード体101の壁面および地面と垂直な面のうち、右側の面に横側換気口103を設けるベントキャップ6について説明したが、本願において、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とは、開口部と閉塞部とが左右対称になる。すなわち、例えば、図5,図6で説明したベントキャップ6を給気用のベントキャップ6とする場合、排気用のベントキャップ6は、図5,図6のベントキャップ6において、フード体101の地面に対向する面における左側に下側換気口104を設け、フード体101の壁面および地面と垂直な面のうち左側の面に横側換気口103を設ける構成となる(図7参照)。
なお、図7において、下側に設置されているのが排気用のベントキャップ6であり、上側に設置されているのが給気用のベントキャップ6である。
また、本願において、左右対称とは、略左右対称であり、排気用のベントキャップ6の排気口と、給気用のベントキャップ6の給気口とは、ベントキャップ6各々の中心を通るそれぞれの鉛直線Xを基準として遠い方の側となる位置に下側換気口104,横側換気口103と下側閉塞部106,横側閉塞部105とが各々設けられるものであればよい。
ここで、実施の形態4のベントキャップ6を図7のように設置した場合と、一般的な深型フードを図7のように設置した場合のショートサーキットの影響について説明する。
図8は、一般的な深型フードのベントキャップ6の一例を示す図である。
図8に示すような一般的な深型フードのベントキャップ6では、風雨を防ぐためのフード体を備え、当該フード体の下側全体に換気口を設けていたため、排気用のベントキャップ6から排気された空気が、給気用のベントキャップ6に吸い込まれる、いわゆるショートサーキットの影響が大きかった。特に、上下に近接配置した場合、ショートサーキットを避けることは困難であった。
これに対して、本願の実施の形態4に係る構成の排気用のベントキャップ6は、四角柱形状のフード体101の、側面、すなわち、壁面および地面と垂直な面のうちの一方の面における下部のみが横側換気口103として開口している。また、排気用のベントキャップ6は、四角柱形状のフード体101の下側の面、すなわち、地面に対向する面の一部のみが下側換気口104として開口している。さらに、当該下側換気口104は、フード体101の地面と対向する面における、横側換気口103が設けられる面に近い側に設けられる。
そして、本願の実施の形態4に係る構成の給気用のベントキャップ6の側面に設けられた横側換気口103、および、給気用のベントキャップ6の地面との対向面に設けられた下側換気口104は、排気用のベントキャップ6の横側換気口103、下側換気口104とは左右対称な位置に設けられている。
従って、例えば、図7に示すように設置した場合において、排気用のベントキャップ6の下側換気口104および横側換気口103からの排気が上昇していったとしても、給気用のベントキャップ6の下側換気口104または横側換気口103から排気を吸い込むことが抑制され、一般的な深型フードのベントキャップ6よりもショートサーキットを抑制することが可能となる。
なお、ここでは、図7に示すように、給気用のベントキャップ6の鉛直線Xと、排気用のベントキャップ6の鉛直線Xとが重なる位置で、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、壁面に対して上下に設置する例を用いて説明したが、これに限らず、図2で説明したように、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yが重なるように、壁面に対して横に並べて設置した場合でも、図3で説明したように、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、壁面に対して、設置する高さを変えるように設置した場合でも、同様に、排気用のベントキャップ6からの排気を、給気用のベントキャップ6が吸い込むことが抑制され、一般的な深型フードのベントキャップ6よりもショートサーキットを抑制することが可能となる。
図9は、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6を図7のように設置した場合と、図2で説明した従来の深型フードのベントキャップ6を図7のように設置した場合とで、給排気口まわりの排気空気濃度を比較した結果を示す図である。
図9(a)は、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6の気流を示す図であり、図9(b)は、一般的な深型フードのベントキャップ6の気流を示す図である。
図9に示すように、給気口内の排気空気濃度は、従来の深型フードのベントキャップ6で約30%、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6で約8%と大きな改善が見られる。
なお、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6において、下側換気口104および横側換気口103の合計の開口面積は、一般的な深型フードのベントキャップ6の下側換気口の開口面積とほぼ同程度になるように設計されればよい。
また、一般的なベントキャップ6の一例としては、図10に示すように、丸型フードのベントキャップ6もあるが、丸型フードのベントキャップ6では、深型フードのベントキャップ6に比べ、ショートサーキットを防止することができたとしても、上部も含めた広範囲が開口するため、雨水の浸入を防ぐことができず、軒下に設置される必要があるなど、設置面での制約がある。
これに対して、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6では、フード体101により、雨水も防ぐことができると同時に、図9で説明したように、ショートサーキットの影響も低減することが可能となる。
また、本願の実施の形態4に係るベントキャップ6において、横側換気口103または下側換気口104からフード体101内に浸入した雨水などが換気ダクトに流入してしまうことをより防止するため、フード体101の内部において、換気ダクトと横側換気口103が設置されるフード体101の側面との間、および、換気ダクトと下側換気口104が設置されるフード体101の下面との間に、横側換気口103および下側換気口104から浸入した雨水を遮るように、止水板109(図6(a)参照)を設けるように構成してもよい。
なお、止水板109は、給気用のベントキャップ6にのみ設けるようにしても、排気用のベントキャップ6にのみ設けるようにしても、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6の両方に設けるようにしてもよい。
また、止水板109は、フード体101の内部において、その効果が発揮される範囲内であれば、すなわち、横側換気口103または下側換気口104から浸入した雨水の少なくとも一部を遮るように設けられるものであればよい。
以上のように、この実施の形態4によると、雨水の浸入を防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。また、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合であっても、対応しやすい。
実施の形態5.
実施の形態4では、給気用のベントキャップ6と、前記排気用のベントキャップ6とが、ベントキャップ6各々の中心を通るそれぞれの鉛直線Xを基準として、互いに遠い方の側、かつ、ベントキャップ6各々の中心を通る水平線Yより下側から給気、または、排気を行う向きで、同一壁面に設置されるベントキャップ6の設置方法において、設置されるベントキャップ6は、図5,6で説明したような、四角柱形状のフード体101を有するベントキャップ6とするものとした。この実施の形態5では、図8で説明したような一般的な深型フードのベントキャップ6を用いても、その設置方法によって実施の形態4同様の効果を得ることができる設置方法の実施の形態について説明する。
図11は、この発明の実施の形態5における、ベントキャップ6の設置方法を説明する図である。
ここでは、一般的な深型フードのベントキャップ6を、給気用のベントキャップ6の鉛直線Xと、排気用のベントキャップ6の鉛直線Xとが重なる位置で、給気用のベントキャップ6と排気用のベントキャップ6とを、壁面に対して上下に設置した状態から、図11のように、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準に左右反対側に傾くように回転させた位置に設置する。
なお、図11において、Bで示す矢印は、地面に向かう方向を示しているものとし、この実施の形態5においても、給気用のベントキャップ6は、壁面に対して、排気用のベントキャップ6よりも上に設置されるものとする。
図11に示すように、給気用のベントキャップ6は、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ2だけ右側に傾くように、時計回りに回転させ、排気用のベントキャップ6は、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ1だけ左側に傾くように、反時計回りに回転させる。
θ1とθ2の大きさは、等しくなるようにするのが好ましいが、厳密にθ1=θ2である必要はなく、θ1=θ2=0とならない範囲内で設定する。
なお、図11では、給気用のベントキャップ6を、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ2だけ時計回りに回転させ、排気用のベントキャップ6を、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ1だけ反時計回りに回転させるようにしたが、これに限らず、給気用のベントキャップ6を、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ2だけ左側に傾くように反時計回りに回転させ、排気用のベントキャップ6を、壁面に沿うようにして、鉛直線Xを基準にθ2だけ右側に傾くように時計回りに回転させるようにしてもよい。
また、ここでは、図8に示したような一般的な深型フードのベントキャップ6を、図11に示すような設置方法で設置する場合を例に説明したが、これに限らず、実施の形態4に係るベントキャップ6を、図11に示すような設置方法で設置するようにしてもよい。
その場合、下側閉塞部106の閉塞部分の長さを、実験結果に基づいて設定することができる。また、同様に、図11を用いて説明したθ1、θ2の回転角についても、実験結果に基づいて設定することができる。
例えば、実施の形態4に係るベントキャップ6において、下側閉塞部106と下側換気口104との幅の比に応じて、それと同等の比率になるように、回転角θ1、θ2の角度を設定するようにすればよい。
以上のように、この実施の形態5によると、雨水の浸入をより防ぐことができ、かつ、ショートサーキットをより抑制することができる。また、設置スペース等の種々の制約から、給気開口と排気開口との設置距離を近くしなければならない場合であっても、対応しやすい。
なお、上記実施の形態1〜5の説明では、被換気空間として、一般住宅などの固定構造物への適用を前提に説明したが、これに限定する必要はない。例えば、船舶などの移動体としての乗り物の客室、貨物室等の換気に適用しても構わない。
また、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 室内ユニット
2 換気ユニット
3 サプライチャンバ
4 モータダンパ
6 ベントキャップ
7 主ダクト
8 分岐チャンバ
9 分岐ダクト
10 吹出し口
11 リモートコントローラ
12 ゾーンコントローラ
101 フード体
102 嵌装筒
103 横側換気口
104 下側換気口
105 横側閉塞部
106 下側閉塞部
109 止水板

Claims (2)

  1. 壁面を通じて屋内外に連通する換気ダクトの先端開口に接続される嵌装筒と、当該嵌装筒を覆うように設けられるフード体とを備え、前記壁面に設置された状態で前記フード体の上部が雨水カバーとなる、給気用のベントキャップと排気用のベントキャップとを、前記壁面に設置するベントキャップの設置方法であって、前記給気用のベントキャップと、前記排気用のベントキャップとが、前記ベントキャップ各々の中心を通るそれぞれの鉛直線を基準として互いに遠い方の側かつ前記ベントキャップ各々の中心を通る水平線より下側から給気または排気を行う向きで、同一壁面に設置されるベントキャップの設置方法において使用されるベントキャップであって、
    給気用のベントキャップは、四角柱形状のフード体を有し、前記給気用のベントキャップが前記壁面に設置された状態で、前記壁面および地面に対し垂直となる前記フード体の面のうち一方の面における下部、および、前記フード体の地面と対向する面における前記一方の面に近い側に、それぞれ給気口が設けられ、
    排気用のベントキャップは、四角柱形状のフード体を有し、前記給気用のベントキャップの前記給気口と左右対称となる位置に排気口が設けられる
    ことを特徴とするベントキャップ。
  2. 前記給気用のベントキャップのフード体、または、前記排気用のベントキャップのフード体の内部空間に止水板が設けられた
    ことを特徴とする請求項記載のベントキャップ。
JP2014256337A 2014-12-18 2014-12-18 ベントキャップ Active JP6335774B2 (ja)

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