JP6335537B2 - 翼振動制御装置、翼振動制御方法、及び回転機械 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、低コストで動翼の振動制御を行うことができる翼振動制御装置を提供することである。
この場合、振動検出部が静止座標系であるとともに、動翼に対して振動検出部や加振器が直接的に設置されることがないので、制御が複雑化することがなく、精度の高い振動抑制制御を行うことができ、翼の安定性を高めることができる。
これにより、前述したように電磁式振動センサが静止座標系であるとともに、タービン動翼に対して電磁式振動センサが直接的に設置されることがないので、制御が複雑化することがなく、精度の高い振動抑制制御を行うことができ、翼の安定性を高めることができる。
図1に示すように、本実施の形態の翼振動制御装置は、タービン動翼1、及び図示しないステータ(タービン静翼)を構成するガスタービンに適用されている。例えば、このようなガスタービンは、ステータ側に位置するケーシング2内に設けられる圧縮機、燃焼器及びタービンにより構成され、圧縮機で圧縮された圧縮空気が燃焼器で燃料とともに燃焼され、燃焼ガスがタービンに導入されてタービンが駆動される。タービンの動力により圧縮機を作動させ、発電機で発電される。
電磁式振動センサ4は、ナイキスト周波数より、回転数rpm/60×設置個数/2の数量があれば、タービン動翼1の振動を確実に検知できるが、それ以下の設置数でも適切な推定器を利用すれば検知することが可能である。
また、制御理論には、最適制御理論や、H∞制御などの現在制御理論も適用することができる。また、振動制御は振動の制御値を超えたタービン動翼1の翼振動モードなどに限定することで、制御エネルギーを小さくすることが可能である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態では、タービン動翼1の外方となるステータ側の電磁式振動センサ4で回転するタービン動翼1の振動を検出し、その検出値に基づいて振動制御装置6で電磁加振器5により非接触でタービン動翼1の振動が変化するように加振力を付与する制御をすることができ、これによりタービン動翼1の振動を低減することができる。
ここで、本実施の形態の翼振動制御装置では、振動制御装置6で変化させる振動が振動レベルであることから、電磁式振動センサ4で特定のタービン動翼1の振動速度を検出し、その振動速度をフィードバックして、そのタービン動翼1の振動を変化させる制御を行うことができる。つまり、タービン動翼1の振動モード毎に振幅規定値をデータベースとして制御装置に記録しておき、その振幅規定値を超えたタービン動翼1の振動モードの振動のみを低減するように制御することができる。
第2の実施の形態による翼振動制御装置は、図4に示すように、振動制御装置6において、ばらついているタービン動翼1の振動数を目標とする固有振動数となるように、変位フィードバック制御を行う構成となっている。
なお、制御理論には、最適制御理論、H∞制御などの現在制御理論も適用できる。また、振動制御はタービン動翼1の固有振動数が制御値を超えた翼の翼振動モードなどに限定することで、制御エネルギーを小さくすることもできる。
このように、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態のように振動レベルを低減するのではなく、タービン動翼1の固有振動数を変化させる制御となる。
例えば、本実施の形態では、振動検出部として電磁式振動センサ4を採用しているが、電磁式であることに制限されることはなく、レーザー式の振動センサを用いることも可能である。
例えば、図5に示すように、電磁式振動センサ4(振動検出部)及び電磁加振器5(加振器)は、タービン動翼1の側面1b側に配置されていてもよい。この場合には、タービン動翼1の側面1bが振動の検出対象であるとともに加振力を付与する対象となることから、タービン動翼1の先端部1aを径方向外側から振動検出及び加振力の付与を行う場合(前述の実施の形態)に比べて、より安定的な制御を行うことができる。
1a 先端部
1b 側面
2 ケーシング
3 ディスク
4 電磁式振動センサ(振動検出部)
5 電磁加振器(加振器)
6 振動制御装置(制御装置)
O 軸線
Claims (6)
- 軸線回りに回転する動翼の振動をステータ側から非接触で検出する振動検出部と、
電流が供給されることで、前記動翼に対してステータ側のケーシングから非接触による加振力を付与することにより該動翼を加振する加振器と、
前記振動検出部による前記振動の検出値に基づいて、前記動翼に振動が変化する加振力が付与されるように、前記加振器に供給される電流供給を制御する制御装置と、
を備え、
前記加振器は、前記ケーシングの周方向において前記動翼の周方向のピッチで1つおきの間隔に相当する位置に配置され、かつ前記ケーシングの周方向の一部に集中的に配置されていることを特徴とする翼振動制御装置。 - 前記制御装置は前記振動検出部により特定の前記動翼の振動速度を検出し、前記振動速度をフィードバックして、前記動翼の振動を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の翼振動制御装置。
- 前記制御装置は前記振動検出部により振動変位を検出し、前記振動変位をフィードバックして、前記動翼の固有振動数を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の翼振動制御装置。
- 前記振動検出部及び前記加振器は、前記動翼の側面側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の翼振動制御装置。
- タービン動翼の振動を電磁式振動センサによってケーシングから非接触で検出する工程と、
電流が供給されることで、前記タービン動翼に対して、前記ケーシングの周方向において前記タービン動翼の周方向のピッチで1つおきの間隔に相当する位置に配置され、かつ前記ケーシングの周方向の一部に集中的に配置された電磁加振器によって非接触による加振力をケーシングから付加することにより前記タービン動翼を加振する工程と、
前記電磁式振動センサによる振動の検出値に基づいて、
前記タービン動翼に振動レベルが変化する加振力が付与されるように、前記電磁加振器に供給される電流供給を制御する工程と、
を有することを特徴とする翼振動制御方法。 - ケーシングと、
該ケーシング内に回転自在に支持されたロータと、
翼部の基端部が前記ロータに支持されると共に前記翼部の先端部側にシュラウドが固定されて前記ロータの周方向に複数並設されることで前記シュラウドが環状をなすように接触して組付けられる複数段の動翼と、
前記動翼の振動制御を行う翼振動制御装置と、
基端部が前記ケーシングに固定されると共に先端部が前記ロータ側に延出して前記動翼と交互に配設される複数段の静翼と、
を備える蒸気タービンにおいて、
前記翼振動制御装置は、軸線回りに回転する動翼の振動をステータ側から非接触で検出する振動検出部と、
電流が供給されることで、前記動翼に対してステータ側の前記ケーシングから非接触による加振力を付与することにより該動翼を加振するとともに、前記ケーシングの周方向において前記動翼の周方向のピッチで1つおきの間隔に相当する位置に配置され、かつ前記ケーシングの周方向の一部に集中的に配置された加振器と、
前記振動検出部による前記振動の検出値に基づいて、前記動翼に振動が変化する加振力が付与されるように、前記加振器に供給される電流供給を制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする回転機械。
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