本明細書において開示される例示的な実施形態は、ネットワークオーディオプレーヤーのグループに対し、オーディオコンテンツを協調して配信するシステムに関する。ネットワークオーディオプレーヤーはそれぞれ、コントローラーからの命令に従ってオーディオコンテンツを再生するように構成される。さらに、オーディオプレーヤーはオプションで、プレーヤーのローカル制御、及び/又はネットワークオーディオプレーヤーのうちの1つ若しくは複数においてプレイされることになるオーディオコンテンツの選択を可能にするユーザーインターフェースを備えることができる。オーディオコンテンツは、インターネットを介して、コントローラー若しくは別のネットワークアクセス可能なロケーションにおけるローカルのサーバー、ハードドライブ若しくはフラッシュメモリデバイスから、又はローカルでネットワークアクセス可能にされるアナログ音源若しくはデジタル音源からストリーミングすることができる。例えば、受信機は、オーディオストリームを変換してネットワークオーディオプレーヤーにストリーミングする(例えば、AM符号化無線オーディオコンテンツ、FM符号化無線オーディオコンテンツ、衛星無線オーディオコンテンツ、コンパクトディスク符号化オーディオコンテンツ、ビニール盤オーディオコンテンツ等)ように構成されたネットワーク対応デバイスに接続されたオーディオ出力を有するように構成することができる。
コントローラーは、様々なソースから、ネットワークオーディオプレーヤーにおいて再生するためのオーディオコンテンツをブラウズし選択するのに適したユーザーインターフェースを備える。ユーザーインターフェースはネットワークオーディオプレーヤーから協調したオーディオ再生のための構成を選択することも可能にする。オーディオ再生の幾つかの構成において、複数のオーディオプレーヤーが同期したオーディオコンテンツをプレイすることができる。オーディオ再生の幾つかの構成において、複数のオーディオプレーヤーが異なるオーディオコンテンツをプレイすることができる。ネットワークオーディオプレーヤーがオーディオ環境の別個のゾーン(例えば、建物の別々の部屋)に位置する場合の例では、オーディオプレーヤーに対する別々の制御によって、オーディオ環境全体にわたって選択可能なオーディオコンテンツが可能になる。例えば、家の1つの階の全ての部屋は、一体化したオーディオ環境を生成するように同期再生のためにグループ化することができる一方、別の階の部屋はそれぞれ異なるオーディオコンテンツを再生するか又は全く再生を行わないことができ、それらは全て単一のユーザーインターフェースから制御される。
幾つかの実施形態において、コントローラー及び/又はコントローラーユーザーインターフェースは、ネットワークオーディオプレーヤーのうちの1つ又は複数と統合することができる(例えば、オーディオプレーヤーのキャビネット内で統合することができる)。さらに、幾つかの例では、ネットワークオーディオプレーヤーのうちの1つ又は複数と統合された複数のコントローラー及び/又は遠隔に位置するコントローラーは協働して、再生のためのオーディオコンテンツをブラウズ及び選択し、オーディオ再生のための構成を選択することができる。
本開示の幾つかの実施形態において、コントローラーはタッチセンサー式ディスプレイを備え、ジェスチャー入力を検出するように構成される。ジェスチャー入力は、1つ又は複数の指がディスプレイの表面を横切って移動する(例えば、タッチセンサー式ディスプレイを横切って指をドラッグする)ことを含むことができる。ジェスチャー入力は、1つ又は複数の指がディスプレイに接触する(例えば、タッチセンサー式ディスプレイをタップする)ことも含むことができる。ジェスチャー入力は、例えば、タッチセンサー式ディスプレイに対し動く1つ又は複数の指を感知することによって検出することができる。コントローラーは、検出されたジェスチャー入力を、オーディオ再生のための構成と関連付け、ネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーと関連付けられた構成に従ってオーディオコンテンツを提供するように命令することができる。例えば、1つのオーディオプレーヤーの表現を別のオーディオプレーヤーにドラッグするドラッグアンドドロップジェスチャーは、2つのプレーヤーから同期再生のためのグループを形成することと関連付けることができる。別の例では、既存のグループにおけるオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループの一部でない領域にドラッグするドラッグアンドドロップジェスチャーは、既存のグループからプレーヤーを除去し、そのプレーヤーにおける再生を停止することと関連付けることができる。別の例では、スクイズジェスチャー又はピンチインジェスチャーは、全ての利用可能なプレーヤーを一緒にグループ化し、オーディオ環境全体にわたって同期再生を提供することと関連付けることができる。別の例では、広げるジェスチャー又はピンチアウトジェスチャーは、任意の既存のグループから全ての利用可能なプレーヤーを除去し、全てのプレーヤーからの再生を停止することと関連付けることができる。
図1Aは、複数のオーディオプレーヤーがコントローラー130からの命令に従ってオーディオコンテンツをプレイする、オーディオコンテンツ配信システム100の機能ブロック図である。オーディオプレーヤーは、オーディオ配信ネットワーク110においてリンクされ、インターネット102及び/又はローカルネットワーク150から再生のためのオーディオコンテンツを受信することができる。コントローラー130は、ユーザーが各ネットワークオーディオプレーヤーから再生するオーディオコンテンツを選択し、オプションで、ネットワークオーディオプレーヤーのグループからの再生を協調させることを可能にするインターフェースを備える。
第1のネットワークオーディオプレーヤー112(「AP1」)、第2のネットワークオーディオプレーヤー114(「AP2」)及び第3のネットワークオーディオプレーヤー116(「AP3」)は、オーディオ配信ネットワーク110においてネットワーク接続される。オーディオプレーヤー112〜116のそれぞれが、コントローラー130からの命令131に従ってオーディオコンテンツを出力する(例えば、音波を放出する)ように構成される。したがって、オーディオプレーヤー112〜116は、オーディオ配信ネットワーク110とインタラクトするための通信インターフェースと、(命令131によって示されるような)オーディオコンテンツに基づいて電気駆動信号を生成するためのアンプと、プレーヤーから放出される音波を生成するためのスピーカーとを備えることができる。命令131は、オーディオ配信ネットワーク110に無線で(例えば無線ネットワーク又は有線ネットワークを介して)送信することができ、及び/又は有線を通じて(例えばコントローラー130に接続されたケーブルを介して)通信することができる。
幾つかの例では、ネットワークオーディオプレーヤー112〜116が、オーディオコンテンツのデータストリーム(例えばウェブストリーミング型オーディオ)を受信し、オーディオコンテンツと関連付けられた電気信号を生成する。電気信号を用いて、受信データストリームに基づいて音波を生成するために、内蔵スピーカーを駆動することができる。幾つかの例では、ネットワークオーディオプレーヤー112〜116は、オーディオケーブルを通じて、電気信号を外部アンプ及び/又は外部スピーカーに出力することができ、外部アンプ及び/又は外部スピーカーは次に、これらの電気信号に従って音波を生成することができる。幾つかの例では、ネットワークオーディオプレーヤーは、ローカルに記憶されるか又は送達されるオーディオコンテンツ(例えば、ローカルに記憶されるデジタルオーディオ、又はネットワークオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つのオーディオ入力ジャックを介して受信されるオーディオコンテンツ)に基づいて音波を生成する。
コントローラー130からの命令131は、オーディオプレーヤー112〜116のそれぞれにおいてプレイされることになるオーディオコンテンツのソースを指定することができ、次に、オーディオプレーヤー112〜116及び/又はオーディオコンテンツの指定されたソースは、指定されたオーディオコンテンツのストリームをクエリし、オーディオ配信ネットワーク110、インターネット102、及び/又はローカルネットワーク150等を介してそれぞれのオーディオプレーヤー112〜116に送達する。付加的に又は代替的に、命令131は、オーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数においてプレイされることになるオーディオコンテンツのストリームを含むことができる。これらのストリームは、例えば、コントローラー130にローカルに記憶されるか又はインターネット102からストリーミングされるオーディオコンテンツのストリーム等である。幾つかの事例では、命令131は、オーディオプレーヤー112〜116のうちの幾つか又は全てが同期再生のために共にグループ化されることを指定することもできる。同期再生のシナリオでは、同期信号はコントローラー130から若しくはオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つから、又はそれらの組み合わせ等から提供することができ、オーディオコンテンツのバッファリングされたストリームの指定された部分の再生が開始される。複数のプレーヤーからのオーディオ再生を同期させるための他の技法も用いることができる。オーディオ配信ネットワーク110は3つのオーディオプレーヤー112〜116を有して示されているが、これは説明の目的のみであり、システム100の実施態様は、2つ、4つ、5つ、6つ等の、3つよりも多くの又は少ないオーディオプレーヤーを有するオーディオ配信システムを含むことができる。
オーディオ配信ネットワーク110は、有線通信インターフェース及び無線通信インターフェースの双方を含むことができる。アクセスポイント120は、オーディオ配信ネットワーク110がインターネット102、コントローラー130、及び/又はローカルネットワーク150にアクセスすることを可能にするためのルーター及び/又はブリッジとすることができる。オーディオ配信ネットワーク110は、命令131の通信、及びオーディオプレーヤー112〜116へのオーディオデータストリームの送達を可能にするのに十分な任意のネットワークトポロジによって構成することができる。例えば、オーディオ配信ネットワーク110は、オーディオプレーヤー112〜116間のピアツーピアメッシュ通信、アクセスポイント120等を中心としたハブアンドスポーク型構成等により構成することができる。幾つかの例では、オーディオプレーヤー112〜116は、オーディオ配信ネットワーク110及び/又はローカルネットワーク150の有効範囲を拡張させる無線信号リピーターとしての役割も果たすことができる。
ローカルネットワーク150は、パーソナルコンピューター152と、ネットワーク化された接続ストレージデバイス154(「NAS」)と、受信機160からのオーディオコンテンツをデジタル化しストリーミングするための通信モジュール156とを備える。通信モジュール156は、受信機160から出力オーディオコンテンツを受信し、オーディオコンテンツのデジタル表現を動的に生成することができる。通信モジュール156はまた、ネットワークインターフェースと、ローカルネットワーク150に通信されることになるデジタルオーディオコンテンツをバッファリングするためのメモリとを備えることができる。幾つかの実施形態において、通信モジュール156及び受信機160は、オーディオコンテンツをローカルネットワーク150及び/又はオーディオ配信ネットワーク110にストリーミングするように構成された単一のオーディオプレーヤーハードウェアモジュールにおいて実装される。パーソナルコンピューター152も、内部フラッシュメモリ及び/又はハードドライブから、又はパーソナルコンピューター152内のコンパクトディスク等の媒体から、デジタル化されたオーディオコンテンツをローカルネットワーク150に提供することができる。さらに、USB接続されたフラッシュメモリデバイス、外部ハードドライブ等の周辺機器153をパーソナルコンピューター152に接続して、周辺機器153からローカルネットワーク150にデジタルオーディオコンテンツを提供することができる。さらに、デジタルオーディオコンテンツを記憶する同様の周辺機器を、(例えば、オーディオプレーヤー112〜116上に備えられた接続ポートを介して)オーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数に接続することができる。ネットワーク接続ストレージ154は、ローカルネットワーク150による利用が可能にされたデジタルオーディオコンテンツを記憶するローカルサーバー又はネットワーク接続されたハードドライブとすることができる。
受信機160は、種々のソースからオーディオコンテンツを出力することができる。例えば、受信機160は、衛星ソース166から衛星無線ストリーミングコンテンツを受信するための衛星無線アンテナを備えることができる。受信機156は、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、カセットテープ、ビニール盤等の物理的媒体164からオーディオコンテンツを受信することができる。受信機160は、振幅変調及び/又は周波数変調された無線ブロードキャスト162からオーディオコンテンツを受信することもできる。非デジタルソース(例えば、アナログソース)を含むオーディオコンテンツの他のソースを受信機160を介して受信し、通信モジュール156を介してローカルネットワーク150による利用を可能にすることができる。
ローカルネットワーク150は、単一のパーソナルコンピューター152、単一のネットワーク接続ストレージ154、及び受信機160との単一の通信モジュール156との関連で説明及び記載されてきたが、この構成は、説明の目的のみで提供され、本開示はそのように限定されるものではない。例えば、複数のパーソナルコンピューター、複数のネットワーク接続ストレージ、及び/又は受信機との複数の通信モジュールをローカルネットワーク150内に含めることができる。さらに、これらのアイテムはいずれも、ローカルネットワーク150内に存在することが必要とされるものではない。例えば、ローカルネットワーク150は、単一のパーソナルコンピューター152さえも含む必要がなく、単一のネットワーク接続ストレージデバイス154さえも含む必要がない等である。
コントローラー130は、ローカルネットワーク150及びオーディオ配信ネットワーク110と通信する。コントローラー130は、ローカルネットワーク150及び/又はオーディオ配信ネットワーク110内に含めることができる。すなわち、コントローラー130は、ローカルネットワーク150、オーディオ配信ネットワーク110又は双方のメンバーとすることができる。コントローラー130はまた、インターネット102と直接又はアクセスポイント120を介して通信することができる。コントローラー130は、オーディオコンテンツの利用可能なソースをブラウズ及び/又は検索し、オーディオ配信ネットワーク110における、選択されたオーディオコンテンツを再生するプレーヤーを選択することを可能にするユーザーインターフェースを備える。例えば、ブラウズ及び/又は検索メニューによって、(例えば、パーソナルコンピューター152、ネットワーク接続ストレージ154、受信機160からの)ローカルネットワーク150上で利用可能なオーディオコンテンツの選択を可能にすることができる。コントローラー130は、オーディオ配信ネットワーク110内のオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数を介した再生のための1つ又は複数の音源の選択を可能にするように更に構成することができる。例えば、コントローラー130は、ネットワーク接続ストレージ154上に記憶された音楽ファイルが第1のオーディオプレーヤー112を介して再生される一方で、ウェブストリーミング型オーディオコンテンツが第2のオーディオプレーヤー114及び第3のオーディオプレーヤー116の双方を介して再生されることの命令をオーディオ配信ネットワーク110に提供することができる。幾つかの実施形態において、コントローラー130は、同じオーディオコンテンツを提供するオーディオプレーヤー間で再生を同期することの命令も提供することができる。そのような同期命令は、例えば、全てのプレーヤーからオーディオコンテンツの所定のバッファリングされた部分の再生を開始するタイミングを示すタイミング信号を送信することを含むことができる。コントローラー130とネットワークオーディオプレーヤー112〜116との間の(例えばオーディオ配信ネットワーク110を介した)通信信号は、断続的ステータス更新、現在のステータスのクエリ、情報要求、確認応答受信等の、オーディオ配信ネットワーク110におけるプレーヤーのステータスを追跡するのに有用な複数の標準化された通信を含むことができることに留意されたい。
このため、ローカルネットワーク150は、オーディオ配信ネットワーク110内のオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数を介してプレイされることになるオーディオコンテンツのソースを提供する。しかしながら、ローカルネットワーク150に加えて、又はローカルネットワーク150の代わりに、オーディオコンテンツの他のソースが利用可能である。例えば、ローカルネットワーク150に存在するオーディオコンテンツソースのうちのいずれも含むことなく、ウェブストリーミング型オーディオコンテンツをインターネット102からアクセスポイント120を介してオーディオ配信ネットワーク110に直接送達することができる。ウェブストリーミング型オーディオコンテンツは、例えば、音楽カタログ、クラウドホスト型デジタルオーディオコンテンツのプライベートに保持されたコレクション等へのアクセスを提供する加入ベースのサービスを含むことができる。別の例では、オーディオコンテンツは、コントローラー130によってローカルに記憶及び/又は動的にレンダリングされるオーディオコンテンツからオーディオ配信ネットワーク110に送達することができる。別の例では、オーディオコンテンツは、オーディオプレーヤー112〜116のうちの1つにローカルに記憶されるオーディオコンテンツから、又はオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つに接続されるオーディオコンテンツのアナログソース若しくはデジタルソースからオーディオ配信ネットワーク110に送達することができる。このため、本開示の幾つかの実施形態は、ローカルネットワーク150以外のソースからオーディオ配信ネットワーク110にコンテンツが送達されるとき等、ローカルネットワーク150なしで実施することができる。
種々のネットワークトポロジを用いてシステム100内のネットワーク化された構成要素を接続することができる。幾つかの例では、システム100は、図1Aに示すように、オーディオ配信ネットワーク110及びローカルネットワーク150の双方を含むことができる。他の例では、システム100は単一のネットワークを用いて実施することができる。例えば、ネットワークオーディオプレーヤーはローカルネットワーク150に参加することができる。付加的に又は代替的に、ネットワークオーディオコンテンツソース(例えばパーソナルコンピューター152)はオーディオ配信ネットワーク110に参加することができる。
図1Bは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェース132を備えるコントローラー130の機能ブロック図である。コントローラー130は、ユーザー入力を受信するためのユーザーインターフェース132を備える。プロセッサ136は、ユーザーに情報を提供するようにユーザーインターフェース132に命令し、ユーザー入力のインジケーションを受信する。ネットワークインターフェース138は、コントローラー130が、インターネット102、オーディオ配信ネットワーク110、及び/又はローカルネットワーク150等の外部ソースとの間で情報を送受信することを可能にする。ネットワークインターフェース138は、無線通信(例えば、IEEE802.11、IEEE802.15、IEEE802.16及びIEEE802.20規格のサブグループ及び更新を含めた、そのような規格ネットワークに従って構成されるネットワーク、3G及び/又は4Gセルラーネットワーク等)及び/又はオーディオ配信ネットワーク110への命令131の通信を可能にする有線通信を用いることができる。
プロセッサ136は、実行可能命令144を記憶するメモリ140とも通信する。メモリ140は、限定ではないが、磁気ディスクと、光ディスクと、有機メモリと、プロセッサ136によって読み出し可能な任意の他の揮発性ストレージシステム(例えばRAM)又は不揮発性ストレージシステム(例えばROM)とを含むことができる、非一次コンピューター可読媒体である。メモリ140はオプションで、ローカルオーディオコンテンツ142、及び/又はオーディオ配信ネットワーク110を介したオーディオ再生のための現在の構成143も記憶することができる。ローカルオーディオコンテンツ142は、オーディオ配信ネットワーク110における再生のためのオーディオコンテンツの追加のソースを提供することができる。オーディオ再生のための現在の構成143は、オーディオ配信ネットワーク110内のオーディオプレーヤー112〜116のそれぞれから再生されているオーディオコンテンツを示すことができる。付加的に又は代替的に、オーディオ再生のための現在の構成143は、オーディオプレーヤー112〜116のうちの2つ以上からの同期再生等の、共通のオーディオコンテンツの協調した再生のための、オーディオプレーヤー112〜116間のグループを示すことができる。幾つかの例では、現在のオーディオ再生構成を示すデータは、代替的に又は付加的に外部に(例えば、ローカルネットワーク150及び/又はオーディオ配信ネットワーク110上に)記憶し、コントローラー130がネットワークインターフェース138を介してアクセス可能であるようにすることができる。
ユーザーインターフェース132は、情報をユーザーに表示し、タッチ入力及び/又はジェスチャー入力を受信するためのタッチセンサー式ディスプレイ134を備える。タッチセンサー式ディスプレイ134は、表示情報(例えば表示駆動信号)に従って光を放出、透過及び/又は反射するように構成されるピクセルのアレイを有するディスプレイパネルを備えることができる。そのようなディスプレイパネルは特定のディスプレイ技術に限定されず、例えば、液晶素子、有機発光ダイオード素子等を含むことができる。ディスプレイパネルは、パネルとの接触を感知してタッチ入力を検出する検出システムも備えることができ、この検出システムはオプションでディスプレイパネルと統合することができる。そのような検出システムは特定の技術に限定されず、例えば、ディスプレイとの接触及び/又はディスプレイに近接することから生じる静電容量の局所的変化を感知する容量検出アレイ、ディスプレイとの接触及び/又はディスプレイに近接することから生じる抵抗の局所的変化を感知する抵抗検出アレイ、ディスプレイとの接触から生じるたわみに起因するディスプレイパネルの層からの光の漏れを感知する光検出システム等を備えることができる。タッチセンサー式ディスプレイ134は、ディスプレイ及び関連する及び/又は統合されたタッチセンサー式システムがディスプレイに対するタッチ入力を検出するように機能する限り、いかなる特定のフォームファクターをとることも、いかなる特定の表示技術及び/又はタッチ検出技術を含むことも必要とされない。ユーザーインターフェース132はオプションで、ボタン、ダイアル、インジケーター光、音声プロンプト、音声コマンド、赤外線受信ポート等の追加のユーザー入力コンポーネント及び/又はインターフェースコンポーネントを備えることもできる。
プロセッサ136によって実行される実行可能命令144がメモリ140内に記憶される。実行可能命令144は、コントローラー130が上述したように、すなわち、利用可能なオーディオコンテンツを検索/ブラウズし、ユーザーが設定した構成に従ってオーディオ配信ネットワーク110を介して再生するオーディオコンテンツを選択することを可能にするように機能するようコントローラー130を動作させるための1つ又は複数のソフトウェア実施モジュールを含むことができる。コントローラー130は、オーディオ再生制御(例えば、再生を開始するためのプレイコマンド、再生を中断するための一時停止又は停止コマンド、楽曲をスキップするか又はトラックの異なる部分にジャンプするための早送りコマンド及び巻き戻しコマンド等)を提供することによって、1つ又は複数のネットワークオーディオプレーヤーを介したオーディオ再生を制御するように構成することもできる。
ローカルネットワーク150、インターネット102、ローカルに記憶されたオーディオコンテンツ142等において利用可能なオーディオコンテンツを探索及び選択することを可能にするオーディオコンテンツ検索/ブラウズモジュール149が提供される。インターネット102からのオーディオコンテンツは、加入オーディオストリーミングサービスと関連付けることができ、オーディオコンテンツ検索/ブラウズモジュールはオプションで、そのようなサービスのためのユーザーパスワードを記憶することを可能にし、そのようなプロバイダからのコンテンツに対する統合されたユーザーインターフェースを可能にすることができる。インターネット102からのオーディオコンテンツは、インターネットにより送達される無線ストリーム、ローカルネットワーク150に接続されていないサーバー上に常駐するオーディオファイル等も含むことができる。ジェスチャー認識モジュール145は、タッチセンサー式ディスプレイ134を介して受信されるジェスチャー入力を検出及び識別する。例えば、ジェスチャー認識モジュール145は、ドラッグジェスチャー又はスワイプジェスチャーを検出し、タッチセンサー式ディスプレイ134に対するこのドラッグジェスチャーの開始点及び終了点のインジケーションを出力することができる。ジェスチャー認識モジュール145はオプションで、2つ以上のタッチ点(例えば指)がタッチセンサー式ディスプレイ134に同時に接触し、互いに近づくように動く「スクイズ」ジェスチャー、及び/又は2つ以上のタッチ点(例えば指)がタッチセンサー式ディスプレイ134に同時に接触し、離れるように動く「広げる」ジェスチャー等のマルチタッチジェスチャーを検出することができる。
再生構成表示モジュール146は、タッチセンサー式ディスプレイ134に表示命令(例えば表示駆動信号)を提供する。ディスプレイは、オーディオ再生のための現在の構成を示すように、利用可能なオーディオプレーヤー(例えば、オーディオプレーヤー112〜116)の表現を描くように駆動することができる。例えば、各オーディオプレーヤーは、オーディオプレーヤー及び現在オーディオプレーヤー上でプレイしているオーディオコンテンツを識別するテキストラベル及び/又は画像を包囲する視覚的に別個の境界線を有するアイコンとして表すことができる。同期再生のために共にグループ化されたオーディオプレーヤーの場合、再生構成表示モジュール146は、ディスプレイパネルに、グループ内の全てのオーディオプレーヤーの表現を取り囲む視覚的に別個の境界線を描かせる表示命令を提供することができる。テキストラベル及び/又は画像を、グループを示す境界線内に含めてグループをラベル付けし、グループ内のオーディオプレーヤーにおいて現在プレイしている任意のオーディオコンテンツを識別することができる。付加的に又は代替的に、グループ化されたオーディオプレーヤーの表現は、それらのグループメンバーシップに従って色を協調させることができるか、又はユーザーがプレーヤー112〜116のグループメンバーシップを解釈することを可能にするように別の方法で視覚的に示すことができる。
再生命令/同期モジュール147が、オーディオ配信ネットワーク110内のオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数に対し、それらのオーディオプレーヤーに現在のオーディオ再生構成143に従ってオーディオコンテンツを再生させる命令131を生成する。命令131は、ネットワークインターフェース138を介してオーディオ配信ネットワーク110及び/又はローカルネットワーク150に通信することができる。再生命令/同期モジュール147からの命令131は、オーディオ配信ネットワーク110内の各オーディオプレーヤーによってプレイされることになるオーディオコンテンツの指示を含むことができる。例えば、命令131は、プレイするオーディオファイル(又は一連のオーディオファイル)、及びローカルネットワーク150及び/又はインターネット102上のファイルのロケーション(複数の場合もある)等を示すことができる。命令131は、グループ内のオーディオプレーヤー間で再生を同期させることもできる。例えば、命令131は、オーディオファイルの再生を開始するか、又はストリーミングオーディオファイルの識別されたバッファリング部分をプレイするための、グループ内のプレーヤーごとのタイミング信号を含むことができる。しかしながら、同期再生を命令する他の手法も用いることができる。
再生構成更新モジュール148は、ジェスチャー認識モジュール145を介して検出/識別されたジェスチャーのインジケーションを受信し、ジェスチャーをオーディオ再生のための変更された構成と関連付ける。オーディオ再生のための変更された構成は、新規のグループを形成すること、既存のグループを削除すること、及び/又は既存のグループ内のメンバーシップを見直すことを含むことができる。例えば、1つのオーディオプレーヤーの表現を別のオーディオプレーヤーにドラッグするジェスチャーは、ドラッグ元のオーディオプレーヤー及びドラッグ先のオーディオプレーヤーから新規のグループを形成することの命令と関連付けることができる。別の例では、グループ化されたオーディオプレーヤーの表現をそのグループから出るようにドラッグするジェスチャーは、ドラッグ元のオーディオプレーヤーをそのグループから除去することのユーザー命令と関連付けることができる。オーディオ再生のための構成と関連付けることができるジェスチャーの更なる例は、本明細書において、図3〜図9に関連して論考する。モジュール148により、オーディオ再生の新規の変更された構成が識別されると、現在のオーディオ再生構成143のインジケーションが、その変更を反映するように更新され、再生命令/同期モジュール147は、オーディオ配信ネットワーク110に対し、変更された構成を反映することの命令を生成する。
本開示の幾つかの実施形態によれば、同期再生のためのグループにおけるメンバーシップを含む、オーディオ再生のための構成は、タッチセンサー式ディスプレイ134からのジェスチャー入力に従って動的に構成することができる。例示的な動作において、オーディオコンテンツ検索/ブラウズモジュール149を用いて、オーディオ配信ネットワーク110内のオーディオプレーヤー112〜116のうちの1つ又は複数において再生のためのオーディオコンテンツを選択することができる。再生構成表示モジュール146は、タッチセンサー式ディスプレイ134に、オーディオ再生のための現在の構成(例えば、現在プレイしているオーディオコンテンツ及びプレーヤー間の任意のグループ化された構成のインジケーションを含む利用可能なプレーヤーのリスト)を描かせることができる。ジェスチャー認識モジュール145は、タッチセンサー式ディスプレイ134を介して受信されるジェスチャー入力を検出することができる。再生構成更新モジュール148は、ジェスチャーを、オーディオ配信ネットワーク110からのオーディオ再生のための変更された構成と関連付けることができる。
例えば、再生構成更新モジュール148は、受信したジェスチャーを、同期再生のための新規のグループを形成し、同期再生のための既存のグループを削除し、及び/又は既存のグループにおけるメンバーシップを見直す構成と関連付けることができる。次に、再生命令/同期モジュール147は、再生構成更新モジュール148において決定されたオーディオ再生のための変更された構成に従って再生のための命令131を生成することができる。命令131を、ネットワークインターフェース138を介してオーディオ配信ネットワーク110及び/又はローカルネットワーク150に通信し、オーディオプレーヤー112〜116に、変更された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令することができる。幾つかの例では、オーディオ再生のための現在の構成を示すデータは、コントローラー130のメモリ140内にローカルに記憶される(143)が、外部に(例えば、ローカルネットワーク150及び/又はオーディオ配信ネットワーク110上に位置するメモリ)記憶し、コントローラー130がネットワークインターフェース138を介してアクセス可能であるようにすることもできる。次に、再生構成表示モジュール146は、ディスプレイパネルに、オーディオコンテンツ及び/又は同期再生のためのグループの任意の変更を反映して、オーディオ再生のための変更された構成を描かせることができる。
ソフトウェア実施モジュールは、説明の都合上、それぞれの機能に応じて別々に説明される。しかしながら、別々に説明されるモジュールのうちの1つ又は複数を共に組み合わせて、単一の実行可能コード命令セットにすることができることに留意されたい。同様に、任意のソフトウェアモジュールを別々の実行可能コード命令セットに分割することができ、これらの実行可能コード命令セットを共に組み合わせて、説明される機能を提供することができる。さらに、ソフトウェア実施として本明細書において説明される機能のうちの少なくとも幾つかは、論理ベース回路等のハードウェアコンポーネントにより実施することができることに留意されたい。
コントローラー130は、種々のフォームファクターにおいて実装することができる。幾つかの事例では、コントローラー130は、電話、ポータブルデジタル音楽プレーヤー、タブレットコンピューティングデバイス、又は無線ネットワーク接続性を有する他のハンドヘルドコンピューティングプラットフォーム等のハンドヘルドコンピューティングデバイス上で動作するアプリケーション(例えばソフトウェア)として実装することができる。幾つかの実施形態において、コントローラー130は、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースを備えるスタンドアロンの専用コンピューティングデバイス(例えばハードウェア)として実装することができる。幾つかの実施形態において、コントローラー130は、例えば電源及びネットワーク接続性を提供するように配線で接続されたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースを有するモジュール等、ハンドヘルド及び/又はポータブルであるように構成されないコンピューティングデバイスにおいて実装することができる。
図2は、ジェスチャーにより示された再生構成に従って、協調したオーディオコンテンツを提供するようにオーディオプレーヤーを選択的にグループ化するプロセス200のフローチャートである。タッチセンサー式ディスプレイ134は、現在の再生構成を示すネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くように命令される(202)。表示命令(例えば、表示駆動信号)は、例えば再生構成表示モジュール146によって生成することができる。現在の再生構成を描くことは、プレーヤー間の各グループ及び任意のグループにおいてプレイしているオーディオコンテンツを示すように構成される利用可能なオーディオプレーヤー(又は利用可能なオーディオプレーヤーのサブセット)ごとの表現を含むことができる。各オーディオプレーヤーは、ディスプレイパネルの重なり合わない領域と関連付けることができ、各オーディオプレーヤーと関連付けられた領域は、オプションで、視覚的に別個の境界線によって取り囲むことができる。領域は、ディスプレイの領域を特定のオーディオプレーヤーと関連付けるテキスト及び/又は画像を含むことができる。
タッチセンサー式ディスプレイに対するジェスチャー入力を示すデータが受信される(204)。このデータは、例えば、ジェスチャー認識モジュール145によって提供することができる。データは、スワイプジェスチャー若しくはドラッグジェスチャーがタッチセンサー式ディスプレイ134上を辿る経路、及び/又は任意のそのようなスワイプ若しくはドラッグの速度を特徴付ける情報等の、タッチセンサー式ディスプレイを介して受信されるジェスチャーを特定する情報を含む。データは、ピンチ、スクイズ、広げる、拡大、最小化、タップ等のマルチタッチジェスチャーも示すことができる。
受信したジェスチャーを示すデータが、ジェスチャーにより示された再生構成と関連付けられる(206)。再生構成との関連付けは、例えば再生構成更新モジュール148によって実行することができる。幾つかの実施形態において、ドラッグジェスチャーは、オーディオプレーヤーを、同期再生のためのグループの中又は外に動かすように用いられる。個々のオーディオプレーヤーは、タッチセンサー式ディスプレイの別個の重なり合わない領域と関連付けることができ、オーディオプレーヤーは、ドラッグジェスチャーの起点及び終点に従って動的にグループに構成する(又はグループから除去する)ことができる。ドラッグジェスチャーの起点は、タッチセンサー式ディスプレイ134上の単一のタッチ点による最初の接触点とすることができる。ドラッグジェスチャーの終点は、単一のタッチ点がタッチセンサー式ディスプレイを横切ってスワイプされるのに伴う実質的に連続した接触の後の最後の接触点とすることができる。起点及び終点はそれぞれ、オーディオプレーヤー又はオーディオプレーヤーのグループのいずれかと関連付けることができる。幾つかの実施形態において、グループ化されていないオーディオプレーヤーを別のオーディオプレーヤーにドラッグするドラッグジェスチャーによって、これらの2つのプレーヤーは協調(「同期」)再生のために共にグループ化される。幾つかの実施形態において、グループ化されていないプレーヤーを既存のグループにドラッグするドラッグジェスチャーによって、ドラッグ元のプレーヤーはそのグループに追加される。幾つかの実施形態において、グループ化されたプレーヤーをそのグループの外側にドラッグするドラッグジェスチャーによって、プレーヤーはグループから除去される。ジェスチャーを変更された再生構成と関連付ける例は、本明細書において図3〜図9に関連して説明される。
オーディオプレーヤーは、ジェスチャーにより示された再生構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令される(208)。命令131は、例えば再生命令/同期モジュール147によって生成することができる。タッチセンサー式ディスプレイ134は、ジェスチャーにより示された再生構成を示すネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くように命令される(210)。ブロック202と同様に、表示命令(例えば表示駆動信号)は、例えば再生構成表示モジュール146によって生成することができる。ブロック210において提供される描画は、グループメンバーシップの任意の更新等を含む、オーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成を反映するための、各オーディオプレーヤーの表現の構成の変更を含むことができる。
本明細書において論考されるように、ドラッグ(「スワイプ」)ジェスチャーは、タッチセンサー式ディスプレイ134上のジェスチャーの起点ロケーション及び終点ロケーションに従って特徴付けられる。タッチセンサー式ディスプレイが、ディスプレイパネルの別個の領域内に利用可能なオーディオの表現を描くとき、起点及び終点はそれぞれ、利用可能なオーディオプレーヤー及び/又はオーディオプレーヤーのグループと関連付けることができる。このため、本開示は、ドラッグジェスチャーの起点位置と関連付けられたオーディオプレーヤーを「ドラッグ元のオーディオプレーヤー」と呼ぶ。同様に、本開示は、ドラッグジェスチャーの終点位置と関連付けられたオーディオプレーヤーを「ドラッグ先のオーディオプレーヤー」と呼ぶ。さらにまた、説明の都合上、本開示は、オーディオプレーヤーを他のオーディオプレーヤーにドラッグすると述べるとき、ドラッグジェスチャーが1つのオーディオプレーヤーと関連付けられたディスプレイの位置において発生し、別のオーディオプレーヤーと関連付けられたディスプレイの位置において終了する動作を表す。
図3Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースによりグループを作成するプロセスのフローチャートである。ジェスチャーが、第1のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤーを第2のネットワークオーディオプレーヤーにドラッグすることとして識別される(302)。ドラッグジェスチャーを識別し、例えば再生構成更新モジュール148によって、第1のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤー及び第2のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤーと関連付けることができる。ドラッグジェスチャーの起点ロケーション及び終点ロケーションは、それぞれ第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの別個の領域と関連付けることができる。第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーを含むグループを同期再生のために形成することができ(304)、これも、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。オーディオ再生のための更新された構成(143)を示すデータは、メモリ140又はコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。新規のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生は、第1のオーディオプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオと同期される(306)。このため、第1のプレーヤーにおけるオーディオコンテンツは、第2のプレーヤーに拡張することができる。幾つかの実施形態において、プログラム設定によって、新規のグループにおいて同期してプレイされるオーディオコンテンツを、第2のオーディオプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツにすることができる。付加的に又は代替的に、新規のグループにおける再生のためのオーディオコンテンツの選択を可能にするユーザープロンプトを生成することができる。
図3Bは、グループを作成するプロセスの例を示す、ジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット311は、別個のオーディオゾーン(例えば、家の部屋又は屋外聴取エリア)とそれぞれ関連付けられた複数のオーディオプレーヤーの表現を描く。スクリーンショット311は、ミュートボタン332と、ボリューム制御バー334と、一時停止ボタン336とを含むオーディオ制御機構も含む。オーディオ制御機構は、説明の目的でのみ提供され、本開示の幾つかの実施形態は、オプションでより多くの又はより少ないオーディオ制御機構を提供することもできるし、全く提供しないこともできる。
説明の目的で提供される例示的な実施形態において、それぞれ家の別々のオーディオゾーンと関連付けられた6つの別々に制御可能なオーディオプレーヤーが存在する。キッチン聴取ゾーンは、視覚的に別個の境界線によって取り囲まれた表示領域(320)によって表される。キッチン領域320は画像アイコン320aも含み、アイコン320aは、キッチンルームの画像、又はオプションでユーザー選択された、キッチンと関連付けられた別の画像とすることができる。テキストによる部屋識別子320bが、領域320を「キッチン」とラベル付けし、音源識別子320cが、再生のための音源を「衛星無線局」とラベル付けする。識別子320a及び320bは、ユーザーがディスプレイの領域320をキッチン内のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けることを可能にし、識別子320cは、そのオーディオプレーヤーにおける現在の再生音源を示す。追加の部屋及び実質的に別個の音響領域は、ファミリールーム領域322、ポーチ領域324、デッキ領域326、プール領域328及びテラス領域330によって表される。提供される例では、部屋のうちの幾つかは、例えばポーチ領域324及びテラス領域330において音源インジケーターが存在しないことによって示されるように、現在オーディオコンテンツを再生していない。利用可能なオーディオプレーヤーのそれぞれを表す領域320〜330は、ユーザーが各境界内の領域を、テキスト及び/又は画像インジケーター(例えばインジケーター320a、320b)によって示される部屋と関連付けることを可能にするように、重なり合わない視覚的に別個の境界によって定義することができる。
さらに、ドラッグジェスチャーを示すジェスチャーインジケーターが含まれる。起点ポインター340は、デッキ領域326におけるタッチセンサー式ディスプレイ134上の単一タッチ点を示している。起点ポインター340によって示されるタッチ点はドラッグジェスチャーの起点ロケーションであり、経路342に沿ってドラッグされ、終点ポインター344によって示される終点ロケーションにおいて終了する。終点ロケーションは、プール領域328におけるタッチセンサー式ディスプレイ134上の単一タッチ点である。このため、ジェスチャーインジケーター340〜344は、デッキ領域326において発生し、プール領域328において終了するドラッグジェスチャーを示している。
ジェスチャーインジケーター340〜344(及び本明細書の別の箇所において説明される同様のジェスチャーインジケーター)は、説明の目的でのみ提供され、システム100によって解釈することができるジェスチャー入力の形態をいかなる形でも限定するものではないことに留意されたい。例えば、起点ポインター340及び終点ポインター344は、人差し指を伸ばした右手として示されているが、実際のジェスチャーは、例えばユーザーの左手薬指で入力することができ、また、経路342は概ね直線をとるが実際のジェスチャー経路は複数の曲線及び更にはループを有することもできる。つまり、タッチジェスチャーインジケーター340〜344は、デッキ領域326において起点326を有し、プール領域328において終点ロケーションを有する単一のタッチ点(単一の伸ばした指によって示される)を含むドラッグジェスチャーを示している。
インジケーター340〜344によって示されるドラッグジェスチャーは、ジェスチャー検出モジュール145により検出される。再生構成更新モジュール148は、ジェスチャーを、デッキ及びプールにおけるネットワークオーディオプレーヤーを含む新規のグループを形成することと関連付ける。再生命令/同期モジュール147は、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーに対し、デッキオーディオプレーヤー(ドラッグ元のプレーヤー)において以前からプレイされているオーディオコンテンツを同期して再生することの命令131を生成する。代替的に、この手順は、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーに対し、プールオーディオプレーヤー(ドラッグ先のプレーヤー)において以前からプレイされているオーディオコンテンツを同期して再生することの命令131を生成するように実行することができる。ドラッグ元のプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツを再生するか、又はドラッグ先のプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツを再生するかを選択する挙動は、ユーザー調整可能な設定、動的に生成されたユーザープロンプト等に従って設定することができる。
図3Cは、図3Bに示すようにグループを作成した後のタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット312は、グループ作成後のディスプレイを示している。デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーがそれぞれデッキ領域352及びプール領域354によって表されている。デッキ領域352及びプール領域354はそれぞれ、屋外グループ領域350によって包囲された視覚的に別個の境界線を含む。屋外グループ領域350は、図3Bに示すジェスチャーに応じて新たに形成されたグループを表す。屋外グループ領域は、ユーザーがグループ領域350を、デッキ及びプールの双方を含むグループと関連付けて、グループ内でプレイされているオーディオコンテンツを識別することを可能にする、テキスト識別子350a及び音源インジケーター350bを含む。幾つかの例では、アルバムカバー、オーディオストリームと関連付けられたロゴ等の、グループ及び/又は音源を示す1つ又は複数の画像を含めることができる。屋外グループ領域350は、オプションでデッキ領域352及びプール領域354の境界線を完全に包囲することができる視覚的に別個の境界線を含み、グループ350がデッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーの双方を含むことを視覚的に示す。
図4Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースによりオーディオプレーヤーをグループに追加するプロセス400のフローチャートである。ジェスチャーが、第1のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤーをグループにドラッグすることとして識別される(402)。ドラッグジェスチャーを識別し、例えば再生構成更新モジュール148によって、第1のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤー及び第2のグループ化されていないネットワークオーディオプレーヤーと関連付けることができる。ドラッグジェスチャーの起点ロケーション及び終点ロケーションは、それぞれ第1のオーディオプレーヤー及びグループと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの別個の領域と関連付けることができる。第1のオーディオプレーヤーはグループに追加され(404)、これも、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。オーディオ再生のための更新された構成(143)を示すデータは、メモリ140又はコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。補充されたグループからのオーディオ再生は、グループにおいて以前からプレイされているオーディオと同期される(406)。幾つかの実施形態において、プログラム設定によって、補充されたグループにおいて同期してプレイされるオーディオコンテンツを、ドラッグ元のオーディオプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツにすることができる。付加的に又は代替的に、補充されたグループにおける再生のためのオーディオコンテンツの選択を可能にするユーザープロンプトを生成することができる。
図4Bは、プレーヤーをグループに追加するプロセスの例を示す、ジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。スクリーンショット411は、図3Cに関連して上記で説明したグループ領域350を示している。ジェスチャーインジケーター420〜424は、ポーチ領域324において発生し、グループ領域350において終了するドラッグジェスチャーを示している。起点ポインター420は、ドラッグジェスチャーが、ポーチ領域324における単一タッチ点で発生することを示し、終点ポインター424は、ドラッグジェスチャーが、屋外グループ領域350における単一タッチ点で終了することを示している。経路422は、ドラッグジェスチャーがポーチ領域324において開始し、屋外グループ領域350において終了することを示している。
インジケーター420〜424によって示されるドラッグジェスチャーは、ジェスチャー検出モジュール145により検出される。再生構成更新モジュール148は、ジェスチャーを、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーを含む以前に形成されたグループに、ポーチにおけるネットワークオーディオプレーヤーを追加することと関連付ける。再生命令/同期モジュール147は、ポーチオーディオプレーヤー、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーに対し、グループ(デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤー)において以前からプレイされているオーディオコンテンツを同期して再生することの命令131を生成する。
図4Cは、図4Bに示すようにプレーヤーをグループに追加した後のタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット412は、ポーチオーディオプレーヤーをグループに追加した後のディスプレイを示している。拡大された屋外グループ領域430が、グループ内のプレーヤーの表現を囲む視覚的に別個の境界線を含む。テキストグループ識別子430a及び音源識別子430bが、ユーザーが拡大されたグループ領域430をオーディオプレーヤーの屋外グループと関連付け、グループ内のプレーヤーにおいてプレイされているオーディオコンテンツを識別することを可能にする。ポーチオーディオプレーヤーはポーチ領域432によって表され、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーはそれぞれ、デッキ領域434及びプール領域436によって表される。幾つかの例では、アルバムカバー、オーディオストリームと関連付けられたロゴ等の、グループ及び/又は音源を示す1つ又は複数の画像を含めることができる。屋外グループ領域430は、オプションでポーチ領域432、デッキ領域434及びプール領域436の境界線を完全に包囲することができる視覚的に別個の境界線を含み、屋外グループのメンバーシップを視覚的に示す。
図5Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースを介して全ての利用可能なプレーヤーを単一のグループに参加させるプロセス500のフローチャートである。ジェスチャーがスクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーとして識別される(502)。ジェスチャー認識モジュール145は、タッチセンサー式ディスプレイ134上で最初は離れているが概ね合わさるように移動する2つ以上の接触点に基づくスクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーを識別することができる。例えば、親指と1つ又は複数の指とを離して広げた状態でディスプレイに接触し、次に、親指及び1つ又は複数の指をタッチセンサー式ディスプレイ134と実質的に連続して接触させながらそれらの指を寄せ集めることができる。スクイズジェスチャーを識別し、例えば再生構成更新モジュール148によって、全ての利用可能なオーディオプレーヤーを組み合わせて単一のグループにすることと関連付けることができる。全ての利用可能なプレーヤーは、グループを形成するように組み合わされる(504)。これも、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。全ての利用可能なプレーヤーからなる単一のグループを生成することは、オプションで任意の既存のグループを削除することを含むことができる。オーディオ再生のための更新された構成(143)を示すデータは、メモリ140又はコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。作成された単一のグループからのオーディオ再生は同期される(506)。幾つかの事例において、単一のグループ内の全てのプレーヤーにおいてプレイされるオーディオコンテンツは、最も近時に選択されたプレーヤー(例えばアクティブプレーヤー)において以前からプレイされているオーディオコンテンツである。幾つかの実施形態において、最も近時に選択されたプレーヤー(「アクティブプレーヤー」)は、タッチセンサー式ディスプレイ上の利用可能なオーディオプレーヤーのリストの最上部(又は他の所定のロケーション)に表示されるプレーヤーとすることができる。最も近時に選択されたプレーヤーは、付加的に又は代替的に、再生のためのオーディオコンテンツのボリュームを調整し及び/又はソースを選択するために最も近時に選択されたプレーヤーとすることができる。付加的に又は代替的に、全ての利用可能なプレーヤーからなる作成されたグループにおける再生のためのオーディオコンテンツの選択を可能にするユーザープロンプトを生成することができる。
図5Bは、全ての利用可能なプレーヤーを単一のグループに参加させるプロセスの例を示す、スクイズジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。スクリーンショット511は、利用可能なオーディオプレーヤー320〜330の表現を示している。ジェスチャーインジケーター520、522は、スクイズジェスチャーを示している。広げた手520は、スクイズジェスチャーの初期部分を示しており、手が開き、ディスプレイとの複数の接触点を有している。閉じた手522は、スクイズジェスチャーの最終部分を示しており、手が閉じ、ディスプレイと接触する指は寄せ集められている。スクイズジェスチャーは、例えばジェスチャー検出モジュール145によって検出することができる。例えば再生構成更新モジュール148によって、ジェスチャーは、同期されたプレイのために全てのプレーヤーが共にグループ化される構成と関連付けることができる。全ての利用可能なプレーヤーを含む単一のグループを形成することができ、更新されたグループメンバーシップのインジケーションは、メモリ140又は別のアクセス可能なロケーションに記憶することができる(143)。新規のグループ内のプレーヤー(すなわち全ての利用可能なプレーヤー)は、各プレーヤーから(例えば再生命令/同期モジュール147によって生成される命令131により)同じオーディオコンテンツを同期して再生する。
図5Cは、図5Bに示すように全ての利用可能なプレーヤーをグループした後のタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット512は、単一のグループを形成した後のディスプレイを示している。ディスプレイは、グループ内のオーディオプレーヤーのそれぞれと関連付けられた重なり合わない領域を包囲する視覚的に別個の境界線を有するグループ領域530を含む。キッチン領域532はキッチンオーディオプレーヤーと関連付けられ、ファミリールーム領域534はファミリールームオーディオプレーヤーと関連付けられ、ポーチ領域536はポーチオーディオプレーヤーと関連付けられ、デッキ領域538はデッキオーディオプレーヤーと関連付けられ、プール領域540はプールオーディオプレーヤーと関連付けられ、テラス領域542はテラスオーディオプレーヤーと関連付けられる。全プレーヤーグループ領域530は、グループをラベル付けし、グループ内のプレーヤーによって再生されている音源を示すためのテキストインジケーター530a及び音源インジケーター530bを含む。図5B及び図5Cに関連して説明されるように全ての利用可能なオーディオプレーヤーを共通オーディオコンテンツソースの同期再生に参加させることは、「パーティーモード」と呼ぶことができる。
図6Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースを介してグループからプレーヤーを個々に除去するプロセス600のフローチャートである。ジェスチャーが、グループ化されたネットワークオーディオプレーヤーをそのグループに関連付けられていないディスプレイの領域にドラッグすることとして識別される(602)。ドラッグジェスチャーを識別し、例えば再生構成更新モジュール148によって、グループ化されたオーディオプレーヤーと関連付けることができる。ドラッグジェスチャーの起点ロケーション及び終点ロケーションは、それぞれ、第1のオーディオプレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域及びグループに関連付けられていない領域の別個の領域に関連付けることができる。第1のオーディオプレーヤーはグループから除去される(604)。これも、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。オーディオ再生のための更新された構成(143)を示すデータは、メモリ140又はコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。除去されたプレーヤーからのオーディオ再生は停止される(606)。第1のオーディオプレーヤーが除去された後であっても、見直されたグループが複数のオーディオプレーヤーを含む場合、残りのプレーヤーの再生は中断されることなく継続することができる。第1のオーディオプレーヤーが除去された後に、見直されたグループが単一のオーディオプレーヤーを含む場合、残りのプレーヤーの再生は中断されることなく継続することもできるし、停止することもできる。幾つかの実施形態において、ユーザー調整可能なプログラム設定又は動的に生成されたユーザープロンプトによって、残りのプレーヤーにおけるオーディオコンテンツを停止させることもできるし、中断されることなく継続させることもできる。
図6Bは、グループからプレーヤーを個々に除去するプロセスの例を示す、ジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。スクリーンショット611は、図3Cに関連して上記で説明したグループ領域350を示している。ジェスチャーインジケーター620〜624は、デッキ領域352において発生し、グループ領域350の外側のロケーションにおいて終了するドラッグジェスチャーを示す。起点ポインター624は、ドラッグジェスチャーがデッキ領域352内の単一のタッチ点で発生することを示す。デッキ領域自体はグループ領域350に包囲されている。終点ポインター620は、ドラッグジェスチャーがグループ領域350にない単一のタッチ点(例えば、グループ領域350の視覚的に別個の境界の外側のロケーション)で終了することを示す。経路622は、ドラッグジェスチャーがデッキ領域352内で開始し、グループ領域350の外側で終了することを示す。
インジケーター620〜624によって示されるドラッグジェスチャーは、ジェスチャー検出モジュール145により検出される。再生構成更新モジュール148は、ジェスチャーを、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーを含むグループからデッキにおけるネットワークオーディオプレーヤーを除去することと関連付ける。デッキオーディオプレーヤーを除去することによって、プールオーディオプレーヤーしか残されていないので、次に、再生構成更新モジュール148は屋外グループを削除することができる。再生命令/同期モジュール147は、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーに伝達される、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーにおける再生を停止することの命令131を生成することができる。命令131はオプションで、ユーザー設定及び/又はユーザープロンプトによって指定されるように、デッキオーディオプレーヤー又はプールオーディオプレーヤーのうちの一方又は双方において再生が中断されずに継続することを指定することができる。
図6Cは、グループからプレーヤーを個々に除去するプロセスの別の例を示す、ジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。スクリーンショット612は、図3Cに関連して上記で説明したグループ領域350を示している。ジェスチャーインジケーター630〜634は、デッキ領域352の一方の側で発生し、デッキ領域352を横切って移動して除去ボタン640を出現させるスワイプジェスチャーを示している。起点ポインター630は、スワイプジェスチャーがデッキ領域352の一方の側の単一のタッチ点で発生することを示す。終点ポインター634は、スワイプジェスチャーが、デッキ領域352の反対側により近い単一のタッチ点で終了することを示す。経路632は、スワイプジェスチャーが左から右へ動き、実質的にデッキ領域内に含まれる(例えば、スワイプジェスチャーの経路632はデッキ領域352の境界の大きく外側を進まない)ことを示す。
インジケーター630〜634によって示されるスワイプジェスチャーは、ジェスチャー検出モジュール145により検出される。スワイプジェスチャーを認識すると、除去ボタン640が現れる。幾つかの実施形態において、除去ボタン640は、スワイプジェスチャーの認識後の設定された持続時間のみ現れることができる。除去ボタンが押される場合、再生構成更新モジュール148は、スワイプジェスチャー及び後続の除去ボタン640の押下を、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーを含むグループからデッキにおけるネットワークオーディオプレーヤーを除去することの命令と関連付ける。デッキオーディオプレーヤーを除去することによって、プールオーディオプレーヤーしか残されていないので、次に、再生構成更新モジュール148は屋外グループを削除することができる。再生命令/同期モジュール147は、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーに伝達される、デッキオーディオプレーヤー及びプールオーディオプレーヤーにおける再生を停止することの命令131を生成することができる。命令131はオプションで、ユーザー設定及び/又はユーザープロンプトによって指定されるように、デッキオーディオプレーヤー又はプールオーディオプレーヤーのうちの一方又は双方において再生が中断されずに継続することを指定することができる。
図7Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースにより全ての既存のグループを破棄するプロセス700のフローチャートである。ジェスチャーが、広げるジェスチャーとして識別される(702)。ジェスチャー認識モジュール145は、タッチセンサー式ディスプレイ134上で最初は一緒であるが、概ね離れるように移動する2つ以上の接触点に基づいて、広げるジェスチャーを識別することができる。例えば、親指及び1つ又は複数の指を合わせた状態でディスプレイに接触し、次に、親指及び1つ又は複数の指をタッチセンサー式ディスプレイ134と実質的に連続して接触させながら、ばらばらに広げることができる。広げるジェスチャーを識別し、任意の既存のグループから全てのプレーヤーを除去すること及び/又は任意の既存のグループを削除すること、及び全てのプレーヤーからの再生を停止することと関連付けることができる。この関連付けは、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。全ての既存のグループが削除される(704)。これも、例えば再生構成更新モジュール148によって実施することができる。オーディオ再生のための更新された構成(143)を示すデータを、メモリ140又はコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。全てのプレーヤーからのオーディオ再生は、例えば再生命令/同期モジュール147を介して適切な命令131をオーディオプレーヤーに提供することによって停止される(706)。
図7Bは、全ての既存のグループを破棄するプロセスの例を示す、広げるジェスチャーのインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。幾つかの実施形態において、広げるジェスチャーは、全てのプレーヤーが単一のグループに参加しているとき(例えば、上記で図5に関連して検討するパーティーモード等)に、全てのプレーヤーを別々にし、単一のグループを削除するのに用いることができる。スクリーンショット711は、全プレーヤーグループに配置された利用可能なオーディオプレーヤーの表現を示している。全プレーヤーグループ領域530は、全ての利用可能なプレーヤーのインジケーションを含む。ジェスチャーインジケーター720、722は広げるジェスチャーを示す。閉じた手720は広げるジェスチャーの初期部分を示し、手はディスプレイとの複数の接触点を有して閉じている。開いた手722は、広げるジェスチャーの最終部分を示し、手は開いており、ディスプレイに接触する指は離れるように移動している。広げるジェスチャーは、例えばジェスチャー検出モジュール145によって検出することができる。例えば再生構成更新モジュール148によって、ジェスチャーは、全ての既存のグループが削除され、全ての再生が停止されている構成と関連付けることができる。全ての利用可能なプレーヤーを含むパーティーグループは削除され、更新された再生構成のインジケーションは、メモリ140又は別のアクセス可能なロケーションに記憶することができる(143)。各オーディオプレーヤーからの再生を(例えば、再生命令/同期モジュール147によって生成される命令131により)停止することができる。代替的に、広げるジェスチャーを用いて全てのプレーヤーを有するグループを破棄する(すなわち、パーティーモードを終了する)場合、再生は、パーティーモードグループが最初に形成されたときにアクティブであった単一のオーディオプレーヤーのみにおいて継続することができる。そのようなアクティブプレーヤーは、例えば、タッチセンサー式ディスプレイ上のオーディオプレーヤーのリストの最上位のオーディオプレーヤー及び/又はパーティーモードの開始前に最も近時にアクティブ制御されたオーディオプレーヤー(例えば、オーディオコンテンツのソース、音量等が最も近時に制御されたオーディオプレーヤー)とすることができる。このため、広げるジェスチャーによって、オーディオ配信ネットワーク110は、パーティーモードの開始前の再生構成(例えば、最も近時にアクティブであったプレーヤーがオーディオコンテンツを再生している構成)に戻ることができる。このため、広げるジェスチャーを用いて、パーティーモードに先行する最も近時の再生構成にシステムを戻すことによって、パーティーモードグループの作成を取り消すことができる。
図7Cは、図7Bに示すように全ての既存のグループを破棄した後のタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット712は、全てのグループを削除し、再生を停止した後のディスプレイを示している。ディスプレイは、グループ化されていない、非再生状態における各オーディオプレーヤーの表現を含む。各プレーヤーは、タッチセンサー式ディスプレイの別個の領域730〜740によって表され、現在再生しているオーディオコンテンツのインジケーションは全ての領域に存在せず、プレーヤーのいずれによってもオーディオコンテンツが再生されていないことを示している。キッチン領域730はキッチンプレーヤーを表し、ファミリールーム領域732はファミリールームプレーヤーを表し、ポーチ領域734はポーチプレーヤーを表し、デッキ領域736はデッキプレーヤーを表し、プール領域738はプールプレーヤーを表し、テラス領域740はテラスプレーヤーを表す。
図8Aは、タッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェース上でプレーヤーを順序付けするプロセス800のフローチャートである。ジェスチャーが、第1のネットワークオーディオプレーヤーを別のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられていない領域にドラッグすることとして識別される(802)。領域は、例えば、利用可能なプレーヤー及び/又はプレーヤーのグループの表現間のロケーションにあることができる。ロケーションは、ディスプレイの表現を描くのにふさわしいディスプレイ上の位置に関連付けることができる。例えば、各プレーヤーが行列内のブロックによって表される場合、ロケーションは行列内の位置と関連付けることができる。各プレーヤーが垂直スタックに配列された水平バーによって表される場合、ロケーションはバーの垂直スタック(「リスト」)内の位置と関連付けることができる。ドラッグジェスチャーを識別し、例えば再生構成更新モジュール148によって、第1のネットワークオーディオプレーヤー及びディスプレイ上のロケーションと関連付けることができる。ドラッグジェスチャーの起点ロケーション及び終点ロケーションは、それぞれ第1のオーディオプレーヤー及び位置と関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの別個の領域(「ロケーション」)と関連付けることができる。ディスプレイは識別された位置に再位置決めされた第1のオーディオプレーヤーにより更新される(804)。第1のネットワークオーディオプレーヤーがグループ化されていないプレーヤーであり、このプレーヤーを新たな位置に動かしてもそのプレーヤーを現在のグループ外に動かすことを伴わない場合、ディスプレイに対する更新は、現在の再生構成を変更することなく実施することができる(804)。幾つかの実施形態において、第1のオーディオプレーヤーの位置がプロセス800に従ってディスプレイ上を動かされる間、オーディオ再生は、現在の再生構成に従って全ての既存のプレーヤーから中断なしで継続することができる。したがって、プロセス800は、ユーザーが、タッチセンサー式ディスプレイ134上のオーディオプレーヤーの表現を選択的に位置決めし、特定のオーディオプレーヤーにアクセスする際のアクセスしやすさ及び/又は利便性を増大させることを可能にする。例えば、頻繁に用いられるオーディオプレーヤーは、タッチセンサー式ディスプレイの最上部付近に位置決めすることができる。幾つかの実施形態において、オーディオプレーヤー表現ごとの現在の順序及び/又は位置を、メモリ140等のメモリ、及び/又はネットワークインターフェース138を介してコントローラー130がアクセス可能な別のロケーションに記憶することができる。
図8Bは、プレーヤーを順序付けするプロセスの例を示す、ジェスチャーインジケーターが重ね合わされたタッチセンサー式ディスプレイユーザーインターフェースの例示的な実施形態である。スクリーンショット811は、利用可能なオーディオプレーヤー320〜330の表現を示している。ジェスチャーインジケーター820〜824は、デッキ領域326において発生し、プール領域328とテラス領域330との間のロケーションにおいて終了するドラッグジェスチャーを示している。起点ポインター820は、ドラッグジェスチャーがデッキ領域326内の単一のタッチ点で発生することを示し、終点ポインター824は、ドラッグジェスチャーがプール領域328とテラス領域330との間に位置する領域内(例えば、プール領域328及びテラス領域330の双方の視覚的に別個の境界線の外側)の単一のタッチ点で終了することを示す。経路822は、ドラッグジェスチャーの大まかな方向を示す。しかしながら、上記の経路インジケーターの検討と同様に、ポインター820、824によって示されるロケーション間で取られる特定の経路は直線である必要はなく、曲線とすること及び/又は方向転換を含むこと等ができる。
インジケーター820〜824によって示されるドラッグジェスチャーは、ジェスチャー検出モジュール145により検出される。ジェスチャーは、ドラッグジェスチャーの終点と関連付けられたディスプレイ上の位置(例えば、プール領域328とテラス領域330との間)にデッキ領域326を位置決めすることと関連付けられる。デッキ領域326及び/又は他の領域320〜330と関連付けられた位置のインジケーションは、未来に参照するためにメモリ内に記憶することができる。再生構成表示モジュール146は、ドラッグジェスチャーによって示されるデッキ領域326の新たな位置を反映するようにディスプレイを更新する。
図8Cは、図8Bに示すようにプレーヤーを順序付けした後のタッチセンサー式ディスプレイの例示的な実施形態である。スクリーンショット812は、プレーヤーを順序付けした後の利用可能なプレーヤー320〜330の表現を示している。デッキ領域326の位置は、図8Aにおけるようにポーチ領域324とプール領域328との間ではなくプール領域328とテラス領域330との間のロケーションに更新される。
図9は、タッチセンサー式ディスプレイ134を介して検出されるジェスチャーに従ってグループを動的に調整するプロセス900のフローチャートである。利用可能なプレーヤーの表現が、現在の再生構成を示すようにディスプレイパネル上に描かれる(902)。表示命令は、例えば再生構成表示モジュール146によって提供することができる。現在の再生構成の表示は、図3〜図8に提供される例示的なスクリーンショット等における、各オーディオプレーヤー上のオーディオコンテンツのインジケーション及び/又はプレーヤー間のグループ構成のインジケーションを含むことができる。ジェスチャー入力は、タッチセンサー式ディスプレイ134を介して検出される(904)。ジェスチャー(例えば、ドラッグ、広げる、スクイズ等)は、例えばジェスチャー検出モジュール145によって検出、識別及び/又は特徴付けすることができる。
検出されたジェスチャーは特徴付けられ、検出されたジェスチャーに従って再生構成を変更するようにアクションが実行される。説明の都合上、本開示は、「プレーヤーをドラッグする」と述べるとき、プレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域内の起点ロケーションを有するドラッグジェスチャーを表す。同様に、本開示は、「プレーヤーにドロップする」(又は「グループにドロップする」等)と述べるとき、プレーヤー(又はグループ等)と関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域内の終点ロケーションを有するドラッグジェスチャーを表す。
ジェスチャーは、このジェスチャーに基づく再生構成に対する変更が存在する場合、それを判断するように評価される。評価は、例えば再生構成更新モジュール148によって実行することができる。ジェスチャーが、グループ化されていないプレーヤー(906)を別のグループ化されていないプレーヤー(908)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤー及びドラッグ先のプレーヤーにより新規のグループが形成される(910)。現在の再生構成143を示すメモリは、新規のグループを反映するように更新することができる。新規のグループにおけるオーディオコンテンツは同期される(910)。この同期は、例えば再生命令/同期モジュール147によって実行することができる。新規のグループにおいて同期して再生されるオーディオコンテンツは、ドラッグ元のプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツとすることができる。代替的に、新規のグループにおいて提供されるオーディオコンテンツは、ドラッグ先のプレーヤーにおいて以前からプレイされているオーディオコンテンツとすることができる。幾つかの例では、新たに形成されたグループにおいていずれのオーディオコンテンツを同期して再生するべきかを示すプログラム設定及び/又はユーザープロンプトが提供される。付加的に又は代替的に、ユーザーインターフェース132は、ドラッグ元のプレーヤーからもドラッグ先のプレーヤーからもオーディオコンテンツが以前からプレイされていない場合等に、新たに形成されたグループから再生するオーディオコンテンツを選択するようにユーザーにプロンプトすることができる。同期プロセスは、一方又は双方のプレーヤーにおける現在の再生を停止し、選択されたオーディオコンテンツが同期されることを可能にすることを含むことができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新することができる(902)。新規のグループを形成するための手順は、上記の図3に関連したプロセス300の説明と同様にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されていないプレーヤー(906)を既存のグループ(912)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤーがドラッグ先のグループに追加される(914)。現在の再生構成143のインジケーションは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新することができる。補充されたグループにおけるオーディオコンテンツは、(例えば再生命令/同期モジュール147によって生成される命令131に従って)ドラッグ先のグループにおいて既にプレイされているオーディオコンテンツをプレイするように同期させることができる。付加的に又は代替的に、コントローラー130は、補充されたグループのためのオーディオコンテンツを選択するようユーザープロンプトを提供するように構成することができ、及び/又は、例えばドラッグ先のグループではなくドラッグ元のプレーヤーにおけるオーディオコンテンツと同期するように構成することができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。グループを補充する手順は、上記の図4に関連したプロセス400の説明と同様にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されていないプレーヤー(906)を、プレーヤー又はグループと関連付けられていない(例えばプレーヤー間又はグループ間の)ディスプレイ上の位置(916)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤーの表現は、ドラッグ先のロケーションに従って再配置することができる(918)。ディスプレイは、プレーヤーロケーションの変更を反映するように更新される(902)。幾つかの実施形態において、ディスプレイ上の各オーディオプレーヤー表現のロケーションのインジケーションをメモリ(例えば、メモリ140及び/又はコントローラー130がネットワークインターフェース138を介してアクセス可能な別のメモリロケーション)に記憶することができる。次に、リスト順序等のオーディオプレーヤー順序の記憶されたインジケーションを用いて、(例えば再生構成表示モジュール146により)プレーヤー順序に関するユーザーの好みを保持するように、利用可能なオーディオプレーヤーを表示することができる。幾つかの実施形態において、よく用いられるオーディオプレーヤーは、より便利にアクセスされるように、例えば、オーディオプレーヤーのリストの最上部付近に配置することができる。再配置手順は、上記の図8に関連したプロセス800の検討と同様に、利用可能なオーディオプレーヤーのリストを並び替えるために、ユーザーがプレーヤーの表現をドラッグすることを可能にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されていないプレーヤーをドラッグすること(906)を含むが、別のグループ化されていないプレーヤーにドロップすること(908)も、既存のグループにドロップすること(912)も、プレーヤー間又はグループ間の利用可能な再配置位置と関連付けられたロケーションにドロップすること(916)も含まない場合、タッチセンサー式ディスプレイは、再生構成を変更することなく利用可能なプレーヤー及び再生構成を表示し続ける(902)。例えば、ドラッグジェスチャーが、グループ化されていないプレーヤーと関連付けられた領域から発生し(906)、完全に別々のプログラムを提供するディスプレイのウィンドウ等の、プレーヤー、グループ、又はプレーヤー/グループのリスト内の位置と関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域において終了する場合、再生構成は更新されず、ディスプレイは再生構成情報の表示(902)及び後続のジェスチャーの検出(904)を継続する。
ジェスチャーが、グループ化されたプレーヤー(920)を別のグループ化されていないプレーヤー(922)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤーはそのグループから除去され、ドラッグ元のプレーヤー及びドラッグ先のプレーヤーにより新規のグループが形成される(924)。現在の再生構成143を示すメモリは、新規のグループメンバーシップを反映するように更新することができる。ドラッグ元のプレーヤーを除去した後に、ドラッグ元のグループが1つのプレーヤーしか含まない場合、プログラム設定及び/又はユーザープロンプトに従って、残りのプレーヤーにおいて再生を停止することもできるし、再生を中断することなく継続することもできる。ドラッグ元のプレーヤーを除去した後であってもドラッグ元のグループが2つ以上プレーヤーを含み続ける場合、オーディオコンテンツは残りのプレーヤーにおいて再生を中断することなく継続することができる。新規のグループにおけるオーディオコンテンツは、ドラッグ元のプレーヤーにおいて既にプレイされているオーディオコンテンツをプレイするために、(例えば再生命令/同期モジュール147によって生成される命令131に従って)同期される(924)。付加的に又は代替的に、コントローラー130は、新規のグループのためのオーディオコンテンツを選択するようユーザープロンプトを提供するように構成することができ、及び/又は、例えばドラッグ元のプレーヤーではなくドラッグ先のプレーヤーにおけるオーディオコンテンツと同期するように構成することができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。グループから選択可能なプレーヤーを除去する手順は、上記の図6に関連したプロセス600の検討と同様にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されたプレーヤー(920)を別のグループ(926)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤーはその元のグループから除去され、ドラッグ先のグループに加えられる(928)。現在の再生構成143のインジケーションは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新することができる。ドラッグ元のプレーヤーを除去した後に、ドラッグ元のグループが1つのプレーヤーしか含まない場合、プログラム設定及び/又はユーザープロンプトに従って、残りのプレーヤーにおいて再生を停止することもできるし、再生を中断することなく継続することもできる。ドラッグ元のプレーヤーを除去した後であってもドラッグ元のグループが2つ以上プレーヤーを含み続ける場合、オーディオコンテンツは残りのプレーヤーにおいて再生を中断することなく継続することができる。補充されたグループにおけるオーディオコンテンツは、ドラッグ先のプレーヤーにおいて既にプレイされているオーディオコンテンツをプレイするために、(例えば再生命令/同期モジュール147によって生成される命令131に従って)同期することができる。付加的に又は代替的に、コントローラー130は、補充されたグループのためのオーディオコンテンツを選択するようユーザープロンプトを提供するように構成することができ、及び/又は、例えばドラッグ先のグループではなくドラッグ元のプレーヤーにおけるオーディオコンテンツと同期するように構成することができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。グループから選択可能なプレーヤーを除去する手順は、上記の図6に関連したプロセス600の検討と同様にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されたプレーヤー(920)を、プレーヤー又はグループと関連付けられていない(例えばプレーヤー間又はグループ間の)ディスプレイ上の位置(930)にドラッグすることを含む場合、ドラッグ元のプレーヤーの表現は、ドラッグ先のロケーションに従って再配置することができる(932)。ドラッグ元のプレーヤーはそのグループから除去される(932)。現在の再生構成143のインジケーションは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新することができる。ディスプレイは、プレーヤーロケーション及びグループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。ドラッグ元のプレーヤーは、その元のグループ内のロケーションであるが、グループ領域内の異なるロケーションと関連付けられたロケーションにドロップすることもできるが、その場合、ドラッグ元のプレーヤーはそのグループから除去されない。代わりに、ディスプレイは、グループ内のオーディオプレーヤー表現の新たな順序を反映するように更新することができる(902)。幾つかの実施形態において、ディスプレイ上の各オーディオプレーヤー表現のロケーションのインジケーションは、メモリ(メモリ140及び/又はコントローラー130がネットワークインターフェース138を介してアクセス可能な別のメモリロケーション)に記憶することができる。次に、リスト順序等のオーディオプレーヤー順序の記憶されたインジケーションを用いて、(例えば再生構成表示モジュール146により)プレーヤー順序に関するユーザーの好みを保持するように、利用可能なオーディオプレーヤーを表示することができる。幾つかの実施形態において、よく用いられるオーディオプレーヤーは、より便利にアクセスされるように、例えば、オーディオプレーヤーのリストの最上部付近に配置することができる。再配置手順は、上記の図8に関連したプロセス800の検討と同様に、利用可能なオーディオプレーヤーのリストを並び替えるために、ユーザーがプレーヤーの表現をドラッグすることを可能にすることができる。
ジェスチャーが、グループ化されたプレーヤーをドラッグすること(920)を含むが、別のグループ化されていないプレーヤーにドロップすること(922)も、別のグループにドロップすること(926)も、プレーヤー間又はグループ間の利用可能な再配置位置と関連付けられたロケーションにドロップすること(930)も含まない場合、タッチセンサー式ディスプレイは、再生構成を変更することなく利用可能なプレーヤー及び再生構成を表示し続ける(902)。例えば、ドラッグジェスチャーが、グループ化されたプレーヤーと関連付けられた領域から発生し(920)、完全に別々のプログラムを提供するディスプレイのウィンドウ等の、プレーヤー、グループ、又はプレーヤー/グループのリスト内の位置と関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域において終了する場合、再生構成は更新されず、ディスプレイは再生構成情報の表示(902)及び後続のジェスチャーの検出(904)を継続する。
ジェスチャーがスクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーを含む場合(934)、全ての利用可能なプレーヤーは単一のグループにグループ化され、全てのプレーヤーからの再生は同期される(936)。スクイズジェスチャーを検出する前の再生構成が1つ又は複数のグループを含む場合、それらのグループは、全ての利用可能なプレーヤーを参加させる新たな単一のグループの作成を可能にするように自動的に削除することができる。新規のグループによって同期して提供されるオーディオコンテンツは、最も近時に選択されたオーディオプレーヤー又はグループにおいて提供されるオーディオコンテンツとすることができる。当然ながら、付加的に又は代替的に、ユーザーインターフェース132は、新規のグループのためのオーディオコンテンツを選択するためのユーザープロンプトを提供するように構成することができる。したがって、スクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーは、「パーティーモード」において共通オーディオコンテンツを同期して再生するように全ての利用可能なオーディオプレーヤーを参加させる単一のジェスチャー入力を提供することができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。スクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーを用いて全てのプレーヤーをグループ化する手順は、上記の図5に関連したプロセス500の検討と同様にすることができる。
ジェスチャーが広げるジェスチャーを含む場合(938)、全ての既存のグループが削除され、全てのプレーヤーからの再生が停止される(940)。広げるジェスチャーの検出(938)によって、全ての利用可能なプレーヤーはグループ化解除され、音楽を一切プレイしなくなる。したがって、広げるジェスチャーは、プレイされている全ての音楽をオフにし、全ての利用可能なオーディオプレーヤーの再生構成を非グループ化にリセットする単一のジェスチャー入力を提供することができる。ディスプレイは、グループメンバーシップの変更を反映するように更新される(902)。広げるジェスチャーにより全てのプレーヤーを非グループ化する手順は、上記の図7に関連したプロセス700の検討と同様にすることができる。
本開示の幾つかの実施形態において、タッチセンサー式ディスプレイとのユーザーインターフェースは、ユーザーがネットワークオーディオプレーヤーのグループのための再生構成を動的に構成することを可能にするインターフェースを提供する。本開示の幾つかの実施形態において、ドラッグジェスチャー、広げるジェスチャー、スクイズジェスチャー、ピンチジェスチャー等の単一のジェスチャー入力によって、システム100は、選択可能なメンバーを用いて同期再生のためのグループを形成すること、選択可能なプレーヤーを既存のグループに加えること、既存のグループから選択可能なプレーヤーを除去すること、全てのプレーヤーを単一のグループに参加させること、既存のグループから全てのプレーヤーを除去すること等を行うことができる。したがって、本開示は、ネットワークオーディオ配信システムにおける再生構成の効率的な管理を提供する。
さらに、グループメンバーシップを示す利用可能なプレーヤーの単一の表示画面によりグループの形成及び/又は編集を提供することによって、利用可能なプレーヤーの表現を実質的に連続して表示することができる一方、グループは、追加のメニューがタッチセンサー式ディスプレイ134上に現れることを必要とすることなく形成及び/又は編集される。単一のジェスチャーに基づく再生構成管理のためのそのような効率的なシステムは、複数のサブメニューを有するシステムと対照的である。例えば、マルチステップシステムは、ユーザーがまず、第1のウィンドウからグループのメンバーとなるプレーヤーを選択することを要求することができ、これによって第1のプレーヤーに参加する利用可能なプレーヤーをリストする新たなウィンドウが開き、マルチステップシステムは、ユーザーが次に、プレーヤーの中から参加するプレーヤーを選択することを要求することができ、次にマルチステップシステムは、オーディオコンテンツの選択等を可能にするビューに戻る。
図10は、例示的な実施形態に従って構成されるコンピューター可読媒体を示している。例示的な実施形態では、例示的なシステムは、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数の形態のメモリと、1つ又は複数の入力デバイス/インターフェースと、1つ又は複数の出力デバイス/インターフェースと、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるると、システムに上記で説明した様々な機能、タスク、能力等を実行させる機械可読命令とを備えることができる。
上述したように、幾つかの実施形態において、開示される技法は、機械可読フォーマットにおいて非一時的コンピューター可読記憶媒体上に、又は他の非一時的媒体若しくは製造品上に符号化されるコンピュータープログラム命令(例えば、コントローラー130のメモリ140に記憶された実行可能命令144)によって実施することができる。図10は、本明細書において提示される少なくとも幾つかの実施形態に従って配置される、コンピューティングデバイス上でコンピュータープロセスを実行するためのコンピュータープログラムを含む例示的なコンピュータープログラム製品の部分概念図を示す概略図である。
1つの実施形態では、信号保持媒体1002を用いる例示的なコンピュータープログラム製品1000が提供される。信号保持媒体1002は、1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、図1〜図9に関して上記で説明した機能又は機能の一部を提供することができる1つ又は複数のプログラミング命令1004を含むことができる。幾つかの例では、信号保持媒体1002は、限定ではないが、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリ等のコンピューター可読媒体1006等とすることができる。幾つかの実施態様では、信号保持媒体1002は、限定ではないが、メモリ、読出し/書込み(R/W)CD、R/W DVD等のコンピューター記録可能媒体1008とすることができる。幾つかの実施態様では、信号保持媒体1002は、限定ではないが、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク等)等の通信媒体1010とすることができる。このため、例えば、信号保持媒体1002は無線形式の通信媒体1010によって伝達することができる。
1つ又は複数のプログラミング命令1004は、例えば、コンピューター実行可能及び/又は論理実施命令とすることができる。幾つかの例では、図1A及び図1Bのコントローラー130等のコンピューティングデバイスは、コンピューター可読媒体1006、コンピューター記録可能媒体1008、及び/又は通信媒体1010のうちの1つ又は複数によってプロセッサ136に伝達されるプログラミング命令1004及び/又は実行可能命令144に応じて様々な動作、機能又はアクションを提供するように構成される。
非一時的コンピューター可読媒体は、互いに遠隔に位置することができる複数のデータ記憶要素間に分散させることもできる。記憶された命令のうちの幾つか又は全てを実行するコンピューティングデバイスは、携帯電話、タブレット等のハンドヘルドデバイスとすることができる。代替的に、記憶された命令のうちの幾つか又は全てを実行するコンピューティングデバイスは、サーバー等の別のコンピューティングデバイスとすることができる。
説明した実施形態に対し、詳細の多くの修正、変形及び変更を行うことができるので、上記の説明における及び添付の図面に示す全てのものは限定する意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、以下の項が本開示の態様を更に説明すると理解されることが意図される。
(1)タッチセンサー式ディスプレイからの入力に従って複数のネットワークオーディオプレーヤーを配置する方法であって、
タッチセンサー式ディスプレイに、複数のネットワークオーディオプレーヤーの少なくとも一部の表現を描くように命令することと、
タッチセンサー式ディスプレイを介したジェスチャー入力を示すデータを受信することと、
受信データを、複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成と関連付けることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーにより示された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令することと、
タッチセンサー式ディスプレイに、ジェスチャーにより示された構成のインジケーションを含む複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くように命令することと、
を含む、タッチセンサー式ディスプレイからの入力に従って複数のネットワークオーディオプレーヤーを配置する方法。
(2)タッチセンサー式ディスプレイに命令することは、複数のネットワークオーディオプレーヤーの少なくとも一部の表現が、入力データを受信すること、受信データをジェスチャーにより示された構成と関連付けること、及び複数のネットワークオーディオプレーヤーに命令することの間に、タッチセンサー式ディスプレイにより実質的に連続して描かれるように実行される、項(1)に記載の方法。
(3)協調した再生のための1つ又は複数のグループを形成又は補充することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、形成又は補充された1つ又は複数のグループにおいて共に関連付けられた複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からのオーディオ再生を同期させることと、
既存のグループからネットワークオーディオプレーヤーを除去することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、既存のグループから除去される複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からの再生を停止することと、
を更に含む、項(1)又は(2)に記載の方法。
(4)受信データは、ジェスチャーが第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、第2のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることを含むことを示し、第2のネットワークオーディオプレーヤーは既存のグループと関連付けられておらず、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーを含む、協調したオーディオ再生のための新規のグループを形成することと、
新規のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(5)受信データは、ジェスチャーが、第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーを含む既存のグループと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることを含むことを示し、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
第1のネットワークオーディオプレーヤーを既存のグループに加えることと、
既存のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー、第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(6)受信データは、ジェスチャーがスクイズジェスチャー又はピンチジェスチャーを含むことを示し、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
複数のネットワークオーディオプレーヤーを、協調したオーディオ再生のための単一のグループに組み合わせることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(7)複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることの後に、タッチセンサー式ディスプレイを介して広げるジェスチャーを示すデータを受信することと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、協調したオーディオ再生のための単一のグループの前に用いられていた再生構成に従ってオーディオ再生を提供することに戻るように命令することと、
を更に含む、項(6)に記載の方法。
(8)受信データは、ジェスチャーが、既存のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループと関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることを含むことを示し、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
既存のグループから第1のネットワークオーディオプレーヤーを除去することと、
第1のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止することと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(9)既存のグループは、第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーを更に含み、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
既存のグループ内の第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を中断することなく第1のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止すること、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに更に命令する、項(8)に記載の方法。
(10)受信データは、ジェスチャーが、既存のグループに含まれる第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループと関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることを含むことを示し、既存のグループは第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーのみを含み、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
既存のグループを削除することと、
第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止することと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(11)受信データは、ジェスチャーが、既存のグループと関連付けられた第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を横切るスワイプを含むことを示し、
方法は、
受信することに応じて、タッチセンサー式ディスプレイに、第1のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられた領域内に選択可能なボタンを描くように命令すること、
を更に含み、
命令することは、選択可能なボタンが選択されていることのインジケーションを受信するのに応じて、
第1のネットワークオーディオプレーヤーを既存のグループから除去することと、
第1のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止することと、
を含む、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(12)受信データは、ジェスチャーが広げるジェスチャーを含むことを示し、
コントローラーは、ジェスチャーによって示された構成に従って、
協調したオーディオ再生のために複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの1つ又は複数を共に関連付ける既存のグループが存在する場合、グループを削除することと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーの全てからのオーディオ再生を停止することと、
によって、ネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(13)受信データは、ジェスチャーが、既存のグループと関連付けられていない第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、ディスプレイの位置と関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることを含むことを示し、領域は複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちのいずれとも関連付けられておらず、
関連付けることは、ジェスチャーにより示された構成が、協調したフィードバックのための以前の構成と変わらないように実行され、
関連付けることに応じて、タッチセンサー式ディスプレイに、複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くように命令することは、ディスプレイの位置に第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くことを含む、項(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方法。
(14)複数のネットワークオーディオプレーヤーを構成するためのデバイスであって、
タッチセンサー式ディスプレイと、
コントローラーであって、
タッチセンサー式ディスプレイが複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を描いている間に、タッチセンサー式ディスプレイを介してジェスチャーを検出し、
検出されたジェスチャーを、複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成と関連付け、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーにより示された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令し、
タッチセンサー式ディスプレイを介して、ジェスチャーにより示された構成のインジケーションを含む複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を表示する、
ように構成される、コントローラーと、
を備える、複数のネットワークオーディオプレーヤーを構成するためのデバイス。
(15)コントローラーは、ジェスチャーを検出すること、ジェスチャーを関連付けること、及び複数のネットワークオーディオプレーヤーに命令することの間に、複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかを実質的に連続して描くように更に構成される、項(14)に記載のデバイス。
(16)コントローラーは、
協調した再生のための1つ又は複数のグループを形成又は補充することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、形成又は補充された1つ又は複数のグループに共に含まれる複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からのオーディオ再生を同期させ、
既存のグループからネットワークオーディオプレーヤーを除去することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、既存のグループから除去される複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からの再生を停止するように更に構成される、項(14)又は(15)に記載のデバイス。
(17)複数のネットワークオーディオプレーヤーと無線で通信するためのアンテナを更に備える、項(14)〜(16)のいずれか1つに記載のデバイス。
(18)タッチセンサー式ディスプレイが複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を表示している間に、タッチセンサー式ディスプレイを介してジェスチャーを検出することと、
検出されたジェスチャーを、複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成と関連付けることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーにより示された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令することと、
タッチセンサー式ディスプレイを介して、ジェスチャーにより示された構成のインジケーションを含む複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を表示することと、
を含む、方法。
(19)命令することは、
協調した再生のための1つ又は複数のグループを形成又は補充することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、形成又は補充された1つ又は複数のグループにおいて共に関連付けられた複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からのオーディオ再生を同期させることと、
既存のグループからネットワークオーディオプレーヤーを除去することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、既存のグループから除去される複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からの再生を停止することと、
を含む、項(18)に記載の方法。
(20)ジェスチャーを検出すること、ジェスチャーを関連付けること、及び表現を表示することの間に、複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現がタッチセンサー式ディスプレイにより実質的に連続して表示される、項(18)又は(19)に記載の方法。
(21)関連付けることは、
第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、第2のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることとして、検出されたジェスチャーを識別することを含み、第2のオーディオプレーヤーは既存のグループと関連付けられておらず、
命令することは、
第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーを含む協調したオーディオ再生のための新規のグループを形成することと、
新規のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
を含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(22)関連付けることは、
第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることとして、検出されたジェスチャーを識別することを含み、既存のグループは第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーを含み、
命令することは、
既存のグループを、第1のネットワークオーディオプレーヤーを含むように補充することと、
補充された既存のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー、第2のネットワークオーディオプレーヤー及び第3のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
を含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(23)関連付けることは、
共に移動するタッチセンサー式ディスプレイとの複数の接触点を含むスクイズジェスチャーとして、検出されたジェスチャーを識別すること、
を含み、
命令することは、
複数のネットワークオーディオプレーヤーを、協調したオーディオ再生のための単一のグループに組み合わせることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
を含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(24)関連付けることは、
既存のグループに含まれる第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループに関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることとして、検出されたジェスチャーを識別すること、
を含み、
命令することは、
既存のグループから第1のネットワークオーディオプレーヤーを除去することと、
第1のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止することと、
を含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(25)関連付けることは、
タッチセンサー式ディスプレイとの複数の接触点が離れるように動くことを含む広げるジェスチャーとして、検出されたジェスチャーをを識別すること、
を含み、
命令することは、
協調したオーディオ再生のために複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの1つ又は複数を共に関連付ける既存のグループが存在する場合、グループを削除することと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーの全てからのオーディオ再生を停止することと、
を含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(26)関連付けることは、
既存のグループと関連付けられていない第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、ディスプレイの位置と関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることして、検出されたジェスチャーを識別することを含み、領域は複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちのいずれとも関連付けられておらず、
表示することは、ディスプレイの位置に第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くことを含む、項(18)〜(20)のいずれか1つに記載の方法。
(27)表示される表現は、複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのそれぞれについて、タッチセンサー式ディスプレイの別個の領域を含み、協調したオーディオ再生のために複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのうちの2つ以上のネットワークオーディオプレーヤーを関連付けるグループは、グループに含まれる2つ以上のネットワークオーディオプレーヤーのみを取り囲む視覚的に明確な背景によって示される、項(18)〜(26)のいずれか1つに記載の方法。
(28)ネットワークによって送達される命令に従ってオーディオコンテンツを再生するようにそれぞれ構成される複数のネットワークオーディオプレーヤーと、
タッチセンサー式ディスプレイを有するユーザーインターフェースを含むコントローラーであって、コントローラーは、
タッチセンサー式ディスプレイが複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を描いている間に、タッチセンサー式ディスプレイを介してジェスチャーを検出し、
検出されたジェスチャーを、複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成と関連付け、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーにより示された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令し、
協調したオーディオ再生のために、ジェスチャーにより示された構成のインジケーションを含む複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を表示する、
ように構成される、コントローラーと、
を備える、システム。
(29)コントローラーは、
協調した再生のための1つ又は複数のグループを形成又は補充することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、形成又は補充された1つ又は複数のグループにおいて共に関連付けられた複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からのオーディオ再生を同期させ、
既存のグループからネットワークオーディオプレーヤーを除去することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、既存のグループから除去される複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からの再生を停止するように更に構成される、項(28)に記載のシステム。
(30)コントローラーは、
第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、第2のネットワークオーディオプレーヤーと関連付けられたタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることとして、検出されたジェスチャーを識別するように更に構成され、第2のオーディオプレーヤーは既存のグループと関連付けられておらず、
コントローラーは、
第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーを含む協調したオーディオ再生のための新規のグループを形成することと、
新規のグループ内の第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
によってネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(28)又は(29)に記載のシステム。
(31)コントローラーは、ジェスチャーの検出の前に第1のネットワークオーディオプレーヤーにおいてプレイされていたオーディオコンテンツのソースが存在する場合、ソースを同期して提供することによって、第1のネットワークオーディオプレーヤー及び第2のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させるように構成される、項(30)に記載のシステム。
(32)コントローラーは、
共に移動するタッチセンサー式ディスプレイとの複数の接触点を含むスクイズジェスチャーとして、検出されたジェスチャーを識別するように更に構成され、
コントローラーは、
複数のネットワークオーディオプレーヤーを、協調したオーディオ再生のための単一のグループに組み合わせることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を同期させることと、
によってネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(28)〜(31)のいずれか1つに記載のシステム。
(33)コントローラーは、
既存のグループと関連付けられた第1のネットワークオーディオプレーヤーの表現を、既存のグループに関連付けられていないタッチセンサー式ディスプレイの領域にドラッグすることとして、検出されたジェスチャーを識別するように更に構成され、
コントローラーは、
既存のグループから第1のネットワークオーディオプレーヤーを除去することと、
第1のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生を停止することと、
によってネットワークオーディオプレーヤーに命令する、項(28)〜(32)のいずれか1つに記載のシステム。
(34)命令を記憶するコンピューター可読媒体であって、命令は、コンピューティングデバイスにおける1つ又は複数のプロセッサにおいて実行されると、コンピューティングデバイスに動作を実行させ、動作は、
タッチセンサー式ディスプレイに、複数のネットワークオーディオプレーヤーの少なくとも一部分の表現を描くように命令することと、
タッチセンサー式ディスプレイを介したジェスチャー入力を示す入力データを受信することと、
受信データを、複数のネットワークオーディオプレーヤーからのオーディオ再生のためのジェスチャーにより示された構成と関連付けることと、
複数のネットワークオーディオプレーヤーに、ジェスチャーにより示された構成に従ってオーディオ再生を提供するように命令することと、
タッチセンサー式ディスプレイに、ジェスチャーにより示された構成のインジケーションを含む複数のネットワークオーディオプレーヤーのうちの少なくとも幾つかのネットワークオーディオプレーヤーの表現を描くように命令することと、
を含む、命令を記憶するコンピューター可読媒体。
(35)タッチセンサー式ディスプレイに命令することは、複数のネットワークオーディオプレーヤーの少なくとも一部の表現が、入力データを受信すること、受信データをジェスチャーにより示された構成と関連付けること、及び複数のネットワークオーディオプレーヤーに命令することの間に、タッチセンサー式ディスプレイにより実質的に連続して描かれるように実行される、項(34)に記載のコンピューター可読媒体。
(36)動作は、
協調した再生のための1つ又は複数のグループを形成又は補充することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、形成又は補充された1つ又は複数のグループにおいて共に関連付けられた複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からのオーディオ再生を同期させることと、
既存のグループからネットワークオーディオプレーヤーを除去することを含むジェスチャーにより示された構成に応じて、既存のグループから除去される複数のネットワークオーディオプレーヤーの各々からの再生を停止することと、
を更に含む、項(34)又は(35)に記載のコンピューター可読媒体。
本明細書において様々な例示的な態様及び例示的な実施形態を開示してきたが、他の態様及び実施形態も当業者には明らかであろう。本明細書において開示された様々な例示的な態様及び例示的な実施形態は説明の目的であり、限定であることは意図しておらず、真の範囲及び趣旨は添付の特許請求の範囲によって示される。