以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材などを四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34、スルーゲート35、可変表示ユニット36、右作動口40、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが遊技盤24の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上,下作動口33,34への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行される。なお、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。具体的には、本パチンコ機10では、可変入賞装置32、上作動口33又は下作動口34に入賞した遊技球はそのまま遊技領域から排出される。これに対して、スルーゲート35又は右作動口40に入賞した遊技球は、スルーゲート35又は右作動口40における開口部を通過した後に遊技領域をそのまま流下していく。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34、スルーゲート35又は右作動口40への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は上下方向、より詳細には鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての電動役物34aが設けられている。電動役物34aが閉鎖状態である場合には下作動口34への入賞が不可となり、電動役物34aが開放状態となることで下作動口34への入賞が可能となる。
可変入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる大入賞口32aを備えているとともに、当該大入賞口32aを開閉する開閉扉32bを備えている。開閉扉32bは、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選又は特別外れ結果となった場合に移行することとなるモードである。例えば、大当たり当選となった場合の可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される態様が設定されている。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材39に設けられている。装飾部材39は、遊技盤24の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材39の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル62と対向しており、さらに窓パネル62との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材39の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材39の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル62を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
メイン表示部43には、上,下作動口33,34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第1結果表示部ASと、右作動口40への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第2結果表示部BSとが設定されている。第1結果表示部ASでは、上,下作動口33,34への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上,下作動口33,34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。上,下作動口33,34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1結果表示部ASにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。また、第2結果表示部BSでは、右作動口40への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、右作動口40への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。右作動口40への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第2結果表示部BSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
ここで、上作動口33、下作動口34及び右作動口40のいずれかへの入賞に基づいて、対応する結果表示部AS,BSにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の結果表示部が設けられ、いずれの作動口33,34や右作動口40への入賞が発生したとしてもその単一の結果表示部にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の結果表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。また、1回の遊技回における変動表示は、メイン表示部43で行う必要はなく、メイン表示部43に代えて、可動役物等を用いることも可能である。この場合、遊技回が開始された際に可動役物の動作が開始され、遊技回が終了する場合に当該遊技結果を報知するように可動役物の動作が停止するようにすればよい。
役物用表示部44は、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための表示部である。この場合、役物用表示部44では、スルーゲート35への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット36には、図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット36には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。このセンターフレーム42は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置41の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置41における変動表示は、各作動口33,34,40のいずれかへの入賞に基づいて開始される。すなわち、第1結果表示部ASにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われるとともに、第2結果表示部BSにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置32の大入賞口32aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、第1結果表示部AS及び図柄表示装置41に対応した第1保留ランプ部45が設けられている。遊技球が上,下作動口33,34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム42の前面側における右上部分には、第2結果表示部BS及び図柄表示装置41に対応した第2保留ランプ部46が設けられている。遊技球が右作動口40に入賞した個数は最大1個まで保留され、第2保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム42の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留ランプ部45及び第2保留ランプ部46の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
センターフレーム42の下部には、役物用表示部44に対応した第2保留ランプ部47が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部47の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部45〜47が図柄表示装置41の一部で表示される構成等であってもよい。
遊技盤24には、内レール部51と外レール部52とが取り付けられており、これら内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構53から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構53は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、前扉枠14に設けられた発射ハンドル54が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。発射ハンドル54の操作により発射される遊技球の勢いを調整できるようになっており、遊技盤24における所定の箇所周辺を遊技球が通過するように遊技者は遊技球を発射できるようになっている。
ここで、右作動口40について説明する。右作動口40は、可変表示ユニット36を挟むようにしてスルーゲート35の反対側に設けられている。具体的には、右作動口40は、可変表示ユニット36を正面にみて右側に設けられている。また、可変表示ユニット36の両端外側のうち、一方(図4における右側)を通過した遊技球が右作動口40に入賞可能となっている。すなわち、可変表示ユニット36の両端外側のうち、他方(図4における左側)を通過した遊技球が右作動口40に入賞しないようになっている。
遊技領域における遊技球が流下していく流下経路について説明する。流下経路は、可変表示ユニット36によって左経路(第2通路領域)と右経路(第1通路領域)とに区分けされている。左経路は、可変表示ユニット36を正面からみて左側を遊技球が流下していく経路であり、左経路には、上,下作動口33,34及びスルーゲート35が設けられている。右経路は、可変表示ユニット36を正面からみて右側を遊技球が流下していく経路であり、右経路には、右作動口40が設けられている。そして、左経路及び右経路は、下作動口34の下方にて合流するようになっている。
上記構成であることにより、左経路を流下する遊技球が上,下作動口33,34及びスルーゲート35に入賞し得るようになっており、右経路を流下する遊技球が右作動口40に入賞し得るようになっている。遊技球が流下する経路が区分けされていることにより、左経路を流下する遊技球が右作動口40に入賞しないようになっており、右経路を流下する遊技球が上,下作動口33,34及びスルーゲート35に入賞しないようになっている。これにより、上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行う場合と、右作動口40に遊技球が入賞するように遊技を行う場合と、で発射ハンドル54の操作を遊技者に変更させることが可能となる。
補足すると、遊技領域における上作動口33と右作動口40とに挟まれた位置に釘群38aが設けられている。釘群38aは、可変表示ユニット36の下方において左経路と右経路を区分けしており、右経路を流下した遊技球が左経路に流れ込むことを抑制している。なお、右経路を流下する遊技球が左経路に流れ込むことを抑制可能ならば釘群38aが設けられていなくともよい。
右作動口40に向けて遊技球を発射した場合、発射された遊技球が右作動口40に到達するまでの領域には多数の釘38のうち一部が植設されている。具体的には右作動口40の上方に位置するように複数の釘38が植設されている。これら複数の釘38は、発射された遊技球を右作動口40に誘導する誘導釘として機能と、発射された遊技球が右作動口40に入賞することを阻害する障害釘としての機能と、を有している。この結果、右作動口40に向けて遊技球を発射した場合に、右作動口40に入賞する遊技球と、右作動口40に入賞しない遊技球と、がこれら複数の釘38によって発生するようになっている。この場合、右作動口40に遊技球が入賞する期待度を、パチンコ機10を製造する場合に釘38を植設する位置及び数やその植設の角度により調整することが可能となっている。すなわち、釘38の調整(障害釘としての機能と、誘導釘としての機能と、のバランスの調整)により右作動口40に入賞する期待度を簡単に調整できる。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部61が形成されている。窓部61は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル62が嵌め込まれている。窓パネル62は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部61の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部63が窓部61の上方に設けられている。また、表示ランプ部63の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部64が設けられている。
前扉枠14における窓部61の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部65と下側膨出部66とが上下に並設されている。上側膨出部65内側には上方に開口した上皿71が設けられており、下側膨出部66内側には同じく上方に開口した下皿72が設けられている。上皿71は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構53側へ導くための機能を有する。また、下皿72は、上皿71内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿71及び下皿72には、裏パックユニット15の払出装置96から払い出された遊技球が前扉枠14の背面に設けられた通路形成ユニット73を通じて排出される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、主制御装置81及び音声ランプ制御装置82が搭載されている。
主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る主制御基板と、電源を監視する電断監視基板を具備しており、これら主制御基板及び電断監視基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス83に収容されて構成されている。基板ボックス83は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは分離阻止手段(又は、結合手段)としてのボックス結合部85によって分離不能に連結され、これにより基板ボックス83が封印されている。そして、これらボックス結合部85によって分離不能に連結されていることで、基板ボックス83の内部空間の開放に際しては当該基板ボックス83の破壊又は一部の切除を要する構成となっている。ボックス結合部85は基板ボックス83の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて結合処理が行われる。
ボックス結合部85はボックスベースとボックスカバーとを開放不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス結合部85を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開放不能に結合されるようになっている。ボックス結合部85による結合処理は、その結合後の不正な開放を防止し、また万一不正開放が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開放した後でも再度開放処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス結合部85のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより結合処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス83を開放する場合には、係止爪が挿入されたボックス結合部85と他のボックス結合部85との連結部分やボックス本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス83のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度結合処理する場合は他のボックス結合部85の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス83の開放を行った旨の履歴を当該基板ボックス83に残しておけば、基板ボックス83を見ることで不正な開放が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス83の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片86が設けられている。これら結合片86は、主制御装置81の取付台に形成された複数の被結合片87と1対1で対応しており、結合片86と被結合片87とにより基板ボックス83と取付台との間で結合処理が行われる。
なお、上記基板ボックス83の不正な開放を発見するための痕跡手段として、封印シールをボックスベースとボックスカバーとの境界を跨ぐようにして貼り付ける構成としてもよい。この場合、封印シールをその貼付箇所から剥がした場合には、当該封印シールの接着剤層が基板ボックス83側に残り、その痕跡が残ることとなる。さらには、当該封印シールに所定周波数の呼び出し波に対して識別情報を含む応答波を発信するICタグを設け、封印シールを剥がした場合には、当該ICタグのアンテナが切断されて、上記応答波の発信が不可となる構成としてもよい。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス84に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図3に示すように、裏パック91を備えており、当該裏パック91に対して、払出機構部92及び制御装置集合ユニット93が取り付けられている。なお、裏パック91は透明性を有する合成樹脂により形成されており、主制御装置81や音声ランプ制御装置82などを後方から覆うように、後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部94を有している。
払出機構部92は、保護カバー部94を迂回するようにして配設されており、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク95と、当該タンク95に貯留された遊技球を払い出すための払出装置96と、を備えている。払出装置96より払い出された遊技球は、当該払出装置96の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿71又は下皿72に排出される。また、払出機構部92には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチが設けられた裏パック基板が搭載されている。
また、裏パック91には、裏パックユニット15の回動軸側であって上縁側に外部出力端子板99が設けられている。外部出力端子板99には、タンク95などで遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、遊技機本体12の開放時に信号出力するための出力端子、前扉枠14の開放時に信号出力するための出力端子、及び開閉実行モードなどの状態移行に際して(又は、状態に移行している間)信号出力するための出力端子が設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して枠側の状態に関する信号が出力される。なお、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子はいわゆる現金機においては不要である。
制御装置集合ユニット93は、払出制御装置97と電源・発射制御装置98とを備えている。これら払出制御装置97と電源・発射制御装置98とは、払出制御装置97がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置97は、払出装置96を制御する払出制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されている。この場合、当該払出制御装置97の基板ボックスに対して、主制御装置81の基板ボックス83と同様の不正抑制手段を適用してもよい。
電源・発射制御装置98は、電源及び発射制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者による発射ハンドル54の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一電断が発生した際でも電断時の状態を保持し、電断からの復帰の際には電断時の状態に復帰できるようになっている。
<電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置81に設けられた主制御基板201には、MPU202が搭載されている。MPU202には、当該MPU202により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM203と、そのROM203内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM204と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。
MPU202には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU202の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板205、払出制御装置97及び各種検知センサ211a〜211fなどが接続されている。この場合に、停電監視基板205には電源・発射制御装置98が接続されており、MPU202には停電監視基板205を介して電力が供給される。また、各種検知センサ211a〜211fの一部として、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34、スルーゲート35及び右作動口40などといった入球部に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置81のMPU202において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU202では、上作動口33、下作動口34及び右作動口40への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート35への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU202の出力側には、停電監視基板205、払出制御装置97及び音声ランプ制御装置82が接続されている。払出制御装置97には、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリアが参照される。そして、一般入賞口31への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置32への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、各作動口33,34への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
音声ランプ制御装置82には、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリアが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU202の出力側には、可変入賞装置32の開閉扉32bを開閉動作させる可変入賞駆動部32c、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34b、及びメイン表示部43が接続されている。主制御基板201には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU202は各種駆動部の駆動制御を実行する。
停電監視基板205は、主制御基板201と電源・発射制御装置98とを中継し、また電源・発射制御装置98から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置97は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置96により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置98は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板201や払出制御装置97等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置98は、主制御基板201から出力された発射許可信号に基づいて遊技球発射機構53の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構53は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、可変表示ユニット36に設けられた各保留ランプ部45〜47及び前扉枠14に設けられた表示ランプ部63やスピーカ部64を駆動制御する。また、音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドを表示制御装置212に出力する。表示制御装置212は、音声ランプ制御装置82から入力したコマンドに基づいて図柄表示装置41の表示制御を実行する。
表示制御装置212に設けられた表示制御基板213にはMPU214が搭載されている。MPU214には各種プログラムや画像データが記憶されたROM215とRAM216とが設けられており、ROM215に記憶されたプログラムから図柄表示装置41における図柄の変動表示及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定し、その結果をRAM216に設定することにより図柄表示装置41の表示制御が実行されるようになっている。
ここで、図柄表示装置41の表示内容について図6に基づいて説明する。図6は図柄表示装置41の表示画面Gを示す図である。
図6(a)に示すように、図柄表示装置41の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図6(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。例えば、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、大当たり結果に対応した開閉実行モードへの移行として大当たり動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
<各種カウンタについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
MPU202は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、役物用表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BS並びに図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口34の電動役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM204の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ231に適宜格納される。RAM204には、第1結果表示部用保留エリアRaと、第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域とよりなる保留球格納エリア232が設けられている。そして、この保留球格納エリア232に、上,下作動口33,34又は右作動口40への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
保留球格納エリア232は、第1取得情報記憶手段としての第1結果表示部用保留エリアRaと、第2取得情報記憶手段としての第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域と、を備えている。
第1結果表示部用保留エリアRaは、第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアを備えており、上,下作動口33,34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報がいずれかの記憶エリアに格納される。この場合、第1エリア〜第4エリアには、上,下作動口33,34への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリア→第2エリア→第3エリア→第4エリアの順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの記憶エリアが設けられていることにより、上,下作動口33,34への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、第1結果表示部用保留エリアRaには、上,下作動口33,34への入賞履歴を保留記憶している数をMPU202にて特定するための情報が格納される記憶領域として、保留数記憶領域が設けられている。
第2結果表示部用保留エリアRbは、保留記憶エリアを備えており、右作動口40への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報がその保留記憶エリアに格納される。このように1つの記憶エリアが設けられていることにより、右作動口40への遊技球の入賞履歴が最大1個まで保留記憶されるようになっている。
実行エリアAEは、各結果表示部AS,BSの変動表示を開始する際に、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された各値を移動させるためのエリアである。総保留数記憶領域は、第1結果表示部用保留エリアRaにおける保留数と第2結果表示部用保留エリアRbにおける保留数との和の数の情報を記憶する機能を有している。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜299の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜299)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口33、下作動口34又は右作動口40に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33又は下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、右作動口40に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり乱数カウンタC1は、大当たり当選か否かの判定の他に、特別外れ結果に対応しているか否かの判定に用いられる。特別外れ結果となった場合、その遊技回が終了した場合に特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行する。
大当たり当選及び特別外れ結果となる乱数の値は、ROM203における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア221に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。当否テーブルには、2進数の情報からなるアドレス情報と、同じく2進数の情報からなる大当たり数値情報及び特別外れ数値情報とが1対1で対応させて設定されている。
具体的には、アドレス情報は10進数で表して「1」〜「20」の20種類が設定されている。大当たり数値情報は10進数で表して「7」,「36」,「67」,「100」,「131」,「164」,「195」,「223」,「241」,「272」の10種類が設定されており、これら大当たり数値情報とアドレス情報「1」〜「10」とが1対1で対応付けられている。特別外れ数値情報は10進数で表して「1〜6」、「8〜35」、「37〜66」、「68〜99」、「101〜130」、「132〜163」、「165〜194」、「195〜222」、「224〜240」、「242〜271」の10種類の範囲が設定されており、各範囲がアドレス情報「11」〜「20」と対応付けられている。各大当たり数値情報及び特別外れ数値情報の数値は、大当たり乱数カウンタC1において更新され得る乱数情報の数値範囲である「0」〜「299」に含まれている。
ここで、本パチンコ機10では、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。そして、低確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数と、高確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数とが異なっており、前者の方が後者よりも少ない数となっている。具体的には、低確率モードにおいては当否抽選に際して、アドレス情報が「1」である大当たり数値情報のみが参照され、高確率モードにおいては当否抽選に際して、全てのアドレス情報に対応した大当たり数値情報が参照される。つまり、低確率モードでは大当たり当選となる数値情報が1個であり、高確率モードでは低確率モードよりも多い10個である。これにより、低確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/300であるのに対して高確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/30であり、高確率モードの方が低確率モードよりも大当たり当選となる確率が高くなる。
また、作動口33,34への入賞に基づくものと、右作動口40への入賞に基づくものと、では抽選結果の振分が異なっている。具体的には、右作動口40への入賞に基づいている場合、大当たり数値情報の他に特別外れ数値情報が参照され、作動口33,34への入賞に基づいている場合、特別外れ数値情報が参照されない。つまり、右作動口40への入賞に基づいた当否抽選では、大当たり発生抽選の他に、特別外れ結果か否かの抽選が実行される。特別外れ結果に対応した数値情報は、大当たり当選に対応した数値情報よりも多くなっており、特別外れ結果となる確率が263/300となる。このため、右作動口40に遊技球が入賞した場合、ほとんど特別外れ結果となるように設定されている。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口33、下作動口34、又は、右作動口40に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、各作動口33,34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、右作動口40に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(2)開閉実行モード終了後の下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモード、という2つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口34の電動役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも上作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口33よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用表示部44における1回の変動表示時間を短くする)及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
上作動口33と右作動口40とのそれぞれは、遊技球が入賞する期待度が略同一となるように配置されている。つまり、左経路を遊技球が流下した場合の上作動口33への入賞頻度と、右経路を遊技球が流下した場合の右作動口40への入賞頻度と、がそれぞれ略同一に設定されている。本構成であるため、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも右作動口40への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、右作動口40よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。上述したように右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行った場合、つまり、遊技球が右経路を流下している場合、上,下作動口33,34には遊技球が入賞しない。このため、高頻度サポートでは、右作動口40よりも上,下作動口33,34に遊技球が入賞するように遊技を行った方が遊技者に有利となる。
大当たり結果に対応した開閉実行モードと、特別外れ結果に対応した開閉実行モードとで、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように設定されている。具体的には、大当たり結果に対応した開閉実行モードでは、大入賞口32aの1回の開放は、30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。一方、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口32aの1回の開放は0.2sec(低頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が6個(低頻度個数)となるまで継続される。
本パチンコ機10では、発射ハンドル54が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構53が駆動制御される。これに対して、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、上記のとおり1回の大入賞口32aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口32aの開放時間が短くなっている。したがって、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは遊技球の入賞が発生しにくい。
なお、大当たり及び特別外れ結果に対応した開閉実行モードにおける大入賞口32aの開閉回数、1回の開放に対する開放制限時間(又は開放制限期間)及び1回の開放に対する開放制限個数は、大当たり結果に対応した開閉実行モードの方が、特別外れ結果に対応した開閉実行モードよりも、各開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、大当たり結果に対応した開閉実行モードの方が特別外れ結果に対応した開閉実行モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放制限時間が長い又は1回の開放に対する開放制限個数が多く設定されていればよい。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM203における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリアに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。そして、かかる振分先として、通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)と、確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)とが設定されている。
通常大当たり結果は、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)となるまで高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。なお、終了基準回数が経過した後に、低頻度サポートモードに移行する。本実施形態では、遊技状態が低頻度サポートモード、かつ低確率モードである状態が通常遊技状態(通常状態)として設定されている。
確変大当たり結果は、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。
振分テーブルにおいて、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜29」が確変大当たり結果に対応しているが、この数値の振分は任意である。また、大当たり結果の振分先は、上記の2種類に限定されることはなく、例えば、開閉実行モードにおいて遊技球の獲得期待値が高低となるように複数のモードを設定し、当該開閉実行モードの移行先のモードに差異を設けることで大当たり結果の種別を上記の2種類よりも増やす構成としてもよい。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口33、下作動口34、又は、右作動口40に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、各作動口33,34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、右作動口40に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM203のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。例えば、「0〜99」がリーチ発生当選に対応した数値情報となるようにリーチ用テーブルが設定されている。
ちなみに、大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU202では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、可変入賞装置32の大当たり結果に対応した開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置41の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、大当たり発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図6の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、大当たり発生となる場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間とをMPU202において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の電役保留エリア233に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば、電動役物34aを開放状態に制御し、C4=200〜249であれば、電動役物34aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU202では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223が用いられる。また、MPU202では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM203の停止結果テーブル記憶エリア224が用いられる。
<主制御基板201のMPU202にて実行される各種処理について>
次に、主制御基板201のMPU202により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU202の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される通常処理と、通常処理に対して定期的に割り込んで起動されるタイマ割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込み処理を説明し、その後通常処理を説明する。なお、MPU202では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、NMI端子(ノンマスカブル端子)への電断信号の入力により起動され、RAM204の各種フラグ格納エリアにおける電断フラグ格納エリア(電断情報記憶手段)に電断フラグ(電断情報)を格納するNMI割込み処理が実行される。
<タイマ割込み処理>
図8は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。タイマ割込み処理は、上記のとおり定期的に起動される。この場合、本実施の形態では2msec周期で起動されるように構成されているが、この周期は任意である。但し、当該タイマ割込み処理には、各種信号の入力確認、各種カウンタC1〜C4,CINIの更新及び各種入賞の確認などといった短い周期で繰り返し実行すべき処理が設定されているため、これら以外の処理が設定されている後述する通常処理の繰り返し周期よりも短く設定されていることが好ましい。
ステップS101では、各種検知センサ211a〜211fの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置81に接続されている各種検知センサ211a〜211fの状態を読み込むと共に、当該センサの状態を判定して検知情報を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS104では、作動口用の入賞処理を実行する。その後ステップS105にて、スルーゲート35への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート35への入賞が発生していた場合には、電役保留エリアに記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリアに格納する。また、音声ランプ制御装置82に対して、役物保留記憶数と対応する第2保留ランプ部47を点灯させるための処理を実行する。スルー用の入賞処理を実行したら本タイマ割込み処理を終了する。
ステップS104における作動口用の入賞処理について以下に説明する。
<作動口用の入賞処理>
作動口用の入賞処理について図9のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口33又は下作動口34のいずれかに入賞(始動入賞)したか否かを各作動口33,34に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が各作動口33,34のいずれかに入賞したと判定すると、ステップS202では、払出制御装置97に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS203では、第1結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第1結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている第1始動保留球記憶数RaNをセットする。その後、ステップS204では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
ステップS201にて遊技球が各作動口33,34に入賞していないと判定した場合、ステップS205では、遊技球が右作動口40に入賞(始動入賞)したか否かを右作動口40に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が右作動口40に入賞したと判定すると、ステップS206に進む。ステップS206では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留球記憶数RbNをセットする。その後、ステップS204に進み、情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201、ステップS205が共にNOの場合、すなわち上作動口33、下作動口34及び右作動口40のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
なお、上記ステップS202にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて払出制御装置97に対して送信される。
ここで、ステップS204の情報取得処理を図10のフローチャートにより詳細に説明する。
先ずステップS301では、今回実行される情報取得処理が右作動口40への入賞に基づくものであるか否かを判定する。具体的には、第2始動保留球記憶数RbNがセットされているか否かを判定し、第2始動保留球記憶数RbNがセットされている場合に、右作動口40への入賞であると判定する。
右作動口40への入賞に基づいている場合、ステップS302に進む。ステップS302では、セットされている第2始動保留球記憶数RbNの値が「0」であるか否かを判定する。第2始動保留球記憶数RbNの値が「0」でない場合、そのまま本情報取得処理を終了する。
ステップS302にて第2始動保留球記憶数RbNの値が「0」である場合、ステップS303に進む。ステップS303では、第2結果表示部BSにて変動表示が行われているか否かを判定する。なお、この判定は、RAM204の各種フラグ格納エリア235における変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、第1結果表示部ASの変動表示に対応したものと、第2結果表示部BSの変動表示に対応したものとが設定されており、変動表示を開始させる場合に対応したフラグが格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。第2結果表示部BSにて変動表示が行われている場合、そのまま本情報取得処理を終了する。
第2結果表示部BSにて変動表示が行われていない場合、ステップS304に進む。ステップS304では、第2始動保留球記憶数RbNを1インクリメントする。続くステップS305では、共通保留数CRNの値を1インクリメントする。
続くステップS306にて、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアに格納する。すなわち、今回のステップS306では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留記憶エリアに格納する。
ステップS302及びステップS303の処理を行うことにより、既に右作動口40への入賞の基づく情報が格納されている場合や、その入賞に基づく変動表示が行われている場合に、第2結果表示部用保留エリアRbに各カウンタC1〜C3の値が格納されることを防止している。
一方、ステップS301にて、右作動口40への入賞に基づいていない場合、つまり、上,下作動口33,34への入賞に基づいた情報取得処理である場合、ステップS307に進み、セットされている第1始動保留球記憶数RaNが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。第1始動保留球記憶数RaNが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し上限値未満である場合には、ステップS308にて第1始動保留球記憶数RaNを1インクリメントする。その後ステップS305に進み共通保留数CRNの値を1インクリメントする。その後、ステップS306にて前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアに格納する。具体的には、今回のステップS306では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第1結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS308にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。つまり、始動保留球記憶数RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS308にて1インクリメントした始動保留球記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。
ステップS306にて各カウンタC1〜C3の値を格納したら本情報取得処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図11のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS401〜S406の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS408,S409のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS401では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置97に対して送信する。また、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置82に対して送信する。
次に、ステップS402では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS403では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置41による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部AS,BSの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS404では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
ステップS405では、下作動口34に設けられた電動役物34aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、電動役物34aを開放状態とするか否かの判定、役物用表示部44の表示制御などを行う。具体的には、上述したスルー用の入賞処理にて取得した(スルーゲート35に遊技球が入賞したことに基づいて取得した)電動役物開放カウンタC4の値が電動役物34aの開放に対応しているか否かを判定する。電動役物34aの開放に対応している場合、電動役物34aが所定時間開放される。より詳細には、電動役物開放カウンタC4の値が電動役物34aの開放に対応しているか否かを判定されたことに基づいて、役物用表示部44にて変動表示が開始される。そして、変動表示が終了される場合に上記判定の結果が表示される。上記判定の結果が電動役物34aの開放に対応しており、電動役物34aの開放に対応した結果が表示された場合に、電動役物34aが所定時間開放される。
その後、ステップS406では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源・発射制御装置98から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構53のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
続くステップS407では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS408,S409)。つまり、ステップS408では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS409では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS401〜S406の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS403の遊技回制御処理を図12〜図15のフローチャートを参照して説明する。
図12に示す遊技回制御処理では、先ずステップS501にて、上述した情報取得処理のステップS302と同様に開閉実行モード中か否かを判定する。
開閉実行モード中である場合には、ステップS502以降の処理、すなわちステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理及びステップS506〜ステップS509の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、上作動口33、下作動口34及び右作動口40への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS502にて、上述した情報取得処理のステップS303と同様に、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS503にて、共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、各結果表示部用保留エリアRa,Rbに、作動口33,34及び右作動口40のいずれかへの入賞に基づく情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS504にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS505にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置41における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS504のデータ設定処理及びステップS505の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。
先ず、データ設定処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
データ設定処理では、先ずステップS601にて、第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留球記憶数RbNが「1」か否かを判定する。第2始動保留球記憶数RbNが「1」でない場合にはステップS602〜ステップS606の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、第2始動保留球記憶数RbNが「1」である場合にはステップS607〜ステップS609の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。つまり、第2結果表示部用保留エリアRbに各カウンタC1〜C3の値が格納されている場合、第1結果表示部用保留エリアRaに各カウンタC1〜C3の値が格納されているか否かに関わらず、第2結果表示部用保留エリアRbに格納された値に基づく変動表示が優先して実行される。
第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS602にて、第1結果表示部用保留エリアRaの始動保留球記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS603では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS604では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS605にて第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS606では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれであるかを特定するための情報である。ステップS606の処理を実行したら本データ設定処理を終了する。
なお、ステップS602〜ステップS606の処理が実行された場合、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)が設定される。そのシフト時コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第1保留ランプ部45における表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS607にて、共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS608では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留記憶エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
続くステップS609では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。ステップS609の処理を実行したら本データ設定処理を終了する。
なお、ステップS607〜ステップS609の処理が実行された場合、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)が設定される。そのシフト時コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第2保留ランプ部46における表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する(すなわち、第2保留ランプ部46を消灯させる)。
次に、ステップS505の変動開始処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS701にて第2結果表示部フラグがセットされているか否かを判定する。第2結果表示部フラグがセットされていない場合、実行エリアAEに格納された情報が上,下作動口33,34への入賞に基づいていることを意味するため、ステップS702〜ステップS704の上,下作動口33,34への入賞に基づく当否判定処理を実行する。一方、第2結果表示部フラグがセットされている場合、実行エリアAEに格納された情報が右作動口40への入賞に基づいていることを意味するため、ステップS705〜ステップS707の右作動口40への入賞に基づく当否判定処理を実行する。
ステップS701にて第2結果表示部フラグがセットされていない場合、ステップS702に進む。ステップS702では、高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、各種フラグ格納エリア235に設けられた高確率モードフラグ格納エリアに高確率モードフラグがセットされているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合にセットされる。
ステップS702にて、高確率モードでない場合、つまり、低確率モードである場合、ステップS703に進む。ステップS703では、低確率モード用の大当たり数値情報を参照して当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、把握した情報が低確率モード用の大当たり数値情報に含まれているかを特定する。
ステップS702にて高確率モードである場合、ステップS704に進む。ステップS704では、高確率モード用の大当たり数値情報を参照して当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、把握した情報が高確率モード用の大当たり数値情報に含まれているかを特定する。
一方、ステップS701にて第2結果表示部フラグがセットされている場合、ステップS705に進む。ステップS705では、ステップS702と同様に高確率モードであるか否かを判定する。
ステップS705にて高確率モードでない場合、つまり、低確率モードである場合、ステップS706に進む。ステップS706では、低確率モード用の大当たり数値情報と、特別外れ数値情報と、を参照して当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、把握した情報が低確率モード用の大当たり数値情報に含まれているかを特定するとともに、特別外れ数値情報に含まれているかを特定する。
ステップS705にて高確率モードである場合、ステップS707に進む。ステップS707では、高確率モード用の大当たり数値情報と、特別外れ数値情報と、を参照して当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、把握した情報が高確率モード用の大当たり数値情報に含まれているかを特定するとともに、特別外れ数値情報に含まれているかを特定する。
以上より、第2結果表示部フラグがセットされていない場合、高確率モード及び低確率モードのいずれかに対応した大当たり発生抽選が行われる。一方、第2結果表示部フラグがセットされている場合、上記大当たり発生抽選に加え、特別外れ結果であるか否かの抽選が行われる。
ステップS703、ステップS704、ステップS706、又は、ステップS707のいずれかにて当否判定処理を実行したらステップS708に進む。ステップS708では、当否抽選の結果が大当たり当選に対応した結果であるか否かを判定する。当否抽選の結果が大当たり当選に対応した結果である場合、ステップS709に進み、大当たり当選用の停止結果設定処理を実行する。
大当たり当選用の停止結果設定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2によって更新された情報から取得した情報を把握する。また、ROM203における振分テーブルを参照して、上記把握した種別判定用の情報が確変大当たり結果に対応した情報に含まれているかを特定する。そして、確変大当たり結果である場合には、確変大当たりに対応した停止結果を設定するとともに、確変大当たり結果でない場合には、通常大当たりに対応した停止結果を設定する。
ステップS708にて大当たり当選に対応した結果でない場合、ステップS710に進む。ステップS710では、当否抽選の結果が特別外れ結果に対応した結果であるか否かを判定する。当否抽選の結果が特別外れ結果に対応した結果である場合、ステップS711に進み、特別外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。特別外れ結果用の停止結果設定処理では、特別外れ結果に対応した停止結果を設定する。
ステップS710にて、特別外れ結果に対応した結果でない場合、当否抽選の結果が外れに対応していることを意味する。このため、ステップS712に進み、外れ用の停止結果設定処理を実行する。外れ用の停止結果設定処理では、外れに対応した停止結果を設定する。
ステップS709、ステップS711及びステップS712のいずれかにて当否抽選の結果に対応した停止結果を設定する場合、メイン表示部43に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM203に予め記憶されている情報から特定し、その特定した情報をRAM204に記憶する。また、ステップS709及びステップS711では、今回の遊技回の当否判定結果が、確変大当たり結果、通常大当たり結果又は特別外れ結果のいずれであることをMPU202にて特定するための各結果に対応したフラグ(確変大当たり結果に対応したフラグ、通常大当たり結果に対応したフラグ、特別外れ結果に対応したフラグ)をRAM204の各種フラグ格納エリア235に格納する(対応するエリアに「1」の情報を記憶する)。
ステップS709、ステップS711又はステップS712のいずれかの処理を実行した後は、ステップS713にて、変動表示時間の設定処理を実行する。
変動表示時間の設定処理では、図15のフローチャートに示すように、先ずステップS801にて、RAM204の抽選カウンタ用バッファ231における変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得し、MPU202のレジスタに記憶する。
続くステップS802では、各種フラグ格納エリア235に設けられた第1時間テーブルフラグ格納エリアに第1時間テーブルフラグがセットされているか否かを判定する。ここで、変動表示時間テーブル記憶エリア223には、第1変動表示時間テーブルと第2変動表示時間テーブルとが設定されており、それぞれ変動表示時間の振分が異なっている。第1時間テーブルフラグは、第1変動表示時間テーブルと第2変動表示時間テーブルとのうちいずれの変動表示時間テーブルを参照するかの決定に用いられる。
ステップS802にて第1時間テーブルフラグがセットされている場合、ステップ803に進む。ステップS803では、第1変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。具体的には、第1表示時間テーブルには、リーチ発生に対応した第1変動表示時間テーブルと、リーチ非発生に対応した第1変動表示時間テーブルとが設定されている。そして、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応した値である場合、及び、RAM204に、確変大当たり結果に対応したフラグ又は通常大当たり結果に対応したフラグのいずれかが格納されている場合、リーチ発生に対応した第1変動表示時間テーブルが参照される。各大当たり結果に対応したフラグがセットされておらず、リーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応していない場合、リーチ非発生に対応した第1変動表示時間テーブルが参照される。そして、各変動表示時間テーブルから変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報が決定される。
続くステップS804にて、その変動表示時間情報をRAM204の各種カウンタエリア234に設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットする。ステップS804の処理を実行したら本変動表示時間の設定処理を終了する。
一方、ステップS802にて第1時間テーブルフラグがセットされていない場合、ステップS805に進む。ステップS805の処理は、第2変動表示時間テーブルを参照する点を除き、ステップS803の処理と同様のため、説明を省略する。続くステップS806にて、第2変動表示時間テーブルを参照して決定した変動表示時間情報を変動表示時間カウンタエリアにセットする。ステップS806の処理を実行したら本変動表示時間の設定処理を終了する。
ここで、第1変動表示時間テーブルと第2変動表示時間テーブルとについて説明する。図16は、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルにおけるリーチ非発生に対応したものを示す説明図である。
リーチ非発生に対応した遊技回において、第1変動表示時間テーブルが参照された場合、変動種別カウンタCSの値が「0」〜「99」である場合、変動表示時間が10secに対応した変動表示時間情報が取得される。変動種別カウンタCSの値が「100」〜「198」である場合、変動表示時間が5secに対応した変動表示時間情報が取得される。これにより、リーチ非発生に対応した遊技回において第1変動表示時間テーブルが参照された場合、平均すると約7.51secが経過する毎に1遊技回が消化されていくこととなる。
一方、リーチ非発生に対応した遊技回において第2変動表示時間テーブルが参照された場合、変動種別カウンタCSの値が「0」〜「49」である場合、変動表示時間が10secに対応した変動表示時間情報が取得される。変動種別カウンタCSの値が「50」〜「74」である場合、15secに対応した変動表示時間情報が取得される。変動種別カウンタCSの値が「75」〜「198」である場合、変動表示時間が5secに対応した変動表示時間情報が取得される。これにより、リーチ非発生に対応した遊技回において第2変動表示時間テーブルが参照された場合、第1変動表示時間テーブルが参照された場合と同様に、平均すると約7.51secが経過する毎に1遊技回が消化されていくこととなる。
上記のように各変動表示時間テーブルが設定されていることにより、取得された変動種別カウンタCSの値によって設定される変動表示時間をそれら変動表示時間テーブルごとに異ならせることが可能となる。特に、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのうち、一方の変動表示時間テーブルが参照された場合に設定されることがない変動表示時間が、他方の変動表示時間テーブルが参照された場合に設定され得る。したがって、常に一の変動表示時間テーブルが参照され変動表示時間が設定される構成に比べ、設定される変動表示時間のパターンを多様化させることができる。また、平均した場合の変動表示時間を同様としたため、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのいずれが参照されたとしても、単位時間あたりの遊技回の消化率が変化することを防止できる。
なお、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルにおけるリーチ発生に対応したものについてもリーチ非発生に対応した変動表示時間テーブルと同様に、参照されるテーブルによって設定され得る変動表示時間の少なくとも一部が異なっているとともに、単位時間あたりの遊技回の消化率が変化しないように設定されている。
ここで、リーチ表示には、変動表示態様が互いに異なるノーマルリーチ表示と、スーパーリーチ表示と、が設けられている。リーチ発生に対応した変動表示時間テーブルには、ノーマルリーチ表示及びスーパーリーチ表示それぞれに対応した変動表示時間情報が設定されており、当該テーブルを参照することによって、それぞれのリーチ表示に対応した変動表示時間情報が取得される。なお、リーチ表示の種類の決定に関しては、リーチ表示の種類と変動種別カウンタCSの値とが対応したテーブルが設けられており、当該テーブルを参照することで、今回の変動種別カウンタCSの値に対応したリーチ表示が決定される。
なお、リーチ非発生時における変動表示時間情報は、始動保留球記憶数Nの数に依存しないように設定されている。但し、これに限定されることはなく、始動保留球記憶数Nの数が多いほど変動表示時間が短くなるように設定される構成としてもよく、始動保留球記憶数Nの数が少ないほど変動表示時間が短くなるように設定されていてもよい。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い変動表示時間が選択されるようにしてもよい。さらには、確変大当たり用の変動表示時間テーブル、通常大当たり用の変動表示時間テーブル、外れリーチ用の変動表示時間テーブル及び完全外れ用の変動表示時間テーブルがそれぞれ個別に設定されている構成としてもよい。いずれの構成であっても、それぞれの遊技状態や始動保留球記憶数に対応した変動表示時間テーブルを、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのそれぞれに設定しておけばよい。
但し、各遊技回の変動表示時間は、他の保留情報の内容、具体的には、他の保留情報に含まれる大当たり判定用の情報、種別判定用の情報及びリーチ判定用の情報をパラメータとすることなく決定される。
変動開始処理(図14)の説明に戻り、ステップS713にて変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS714にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、特別外れ結果の情報、外れ結果の情報などが含まれる。
ステップS714にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における表示ランプ部63の発光パターンやスピーカ部64からの音の出力パターンを決定し、その決定した演出の内容が実行されるように表示ランプ部63及びスピーカ部64を制御する。
また、音声ランプ制御装置82は、変動表示時間を把握させるためのコマンドとして変動用コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置212に送信する。さらに、上記変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、大当たりの当否、大当たりに当選している場合の大当たりの種別及び決定した演出の内容に対応した情報を含んだ予告コマンドを決定し、当該予告コマンドを上記変動用コマンドと合わせて表示制御装置212に送信する。
表示制御装置212では、受信した変動用コマンド及び予告コマンドに基づいて、その遊技回における図柄表示装置41での変動表示パターンを決定し、その決定した変動表示パターンが実行されるように図柄表示装置41を表示制御する。その後、ステップS715にてメイン表示部43において絵柄の変動表示を開始させた後に、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図12)の説明に戻り、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS506〜ステップS509の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS506にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(図15)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図8)が起動される度に、1ディクリメント(減算)される。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS507にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、メイン表示部43における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS508にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS709、ステップS711、又はステップS712のいずれかの処理にてRAM204に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様がメイン表示部43にて表示されるように当該メイン表示部43を表示制御する。
続くステップS509では、変動終了コマンドを設定する。その後、本遊技回制御処理を終了する。ステップS509にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動終了コマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS404の遊技状態移行処理を図17〜図20のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS901では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS902に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS903にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に、確変大当たり結果、通常大当たり結果又は特別外れ結果に対応したフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS904にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置32の大入賞口32aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM203に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが大当たり結果に対応したものか、又は、特別外れ結果に対応したものであるかによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は特別外れ結果に対応したものの方が大当たり結果に対応したものよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たり結果に対応している場合では、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、特別外れ結果に対応している場合、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図8)が実行される度に1ディクリメントされる。
続くステップS905では、今回の開閉実行モードが大当たり結果に対応した開閉実行モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、確変大当たり結果又は通常大当たり結果に対応したフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。大当たり結果に対応した開閉実行モードでない場合、すなわち特別外れ結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS906にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた開放カウンタエリアOCに、「2」をセットする。開放カウンタエリアOCは、大入賞口32aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。一方、大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS907にて、開放カウンタエリアOCに、「15」をセットする。
ステップS906又はステップS907の処理を実行した後は、ステップS908にてオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このオープニングコマンドには、大当たり結果又は特別外れ結果に対応した開閉実行モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
続くステップS909にて、外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、RAM204に、確変大当たり結果、又は、通常大当たり結果に対応したフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、外部出力端子板99の信号出力状態を大当たり信号出力状態とする。これにより、外部出力端子板99が遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たり結果に対応した開閉実行モードが発生したことを把握することができる。
一方、開閉実行モード中である場合には、ステップS901にて肯定判定をし、ステップS910に進む。ステップS910では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS911にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS1001にて大入賞口32aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部32cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口32aを開放中でない場合には、ステップS1002にて開放カウンタエリアOCの値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS1003にてタイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。
開放カウンタエリアOCの値が「0」である場合又はタイマエリアTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、開放カウンタエリアOCの値が「0」でなく且つタイマエリアTの値が「0」である場合には、ステップS1004に進み、大入賞口32aを開放すべく可変入賞駆動部32cを駆動状態とする。
続くステップS1005では、開放時用の設定処理を実行する。開放時用の設定処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1101では、大当たり結果に対応した開閉実行モードであるか否かを判定する。大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS1102にて、大入賞口32aを開閉させる開閉タイミングを計るために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられたタイマエリアTに、「15000」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図8)が起動される都度、すなわち2msec周期で1ディクリメントされる。続くステップS1103では、大入賞口32aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた入賞カウンタエリアPCに、「10」をセットする。その後、本設定処理を終了する。
大当たり結果に対応した開閉実行モードでない場合、すなわち特別外れ結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS1104にてタイマエリアTに、「100」(すなわち0.2sec)をセットする。
続くステップS1105にて開放カウンタエリアOCの値が「2」であるか否かを判定する。開放カウンタエリアOCの値が「2」である場合、ステップS1106に進む。ステップS1106では、入賞カウンタエリアPCに「6」をセットする。ステップS1105にて開放カウンタエリアOCの値が「2」でない場合、又は、ステップS1106にて入賞カウンタエリアPCに「6」をセットした場合、本設定処理を終了する。
大入賞口開閉処理(図18)において開放時用の設定処理を実行した後は、ステップS1006にて開放コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。この開放コマンドには、大当たり結果又は特別外れ結果に対応した開閉実行モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信した開放コマンドに基づいて、その開放コマンドに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
また、ステップS1001にて大入賞口が開放中である場合にはステップS1007に進み、タイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。タイマエリアTの値が「0」でない場合、ステップS1008にて大入賞口32aに遊技球が入賞したか否かを、可変入賞装置32に対応した検知センサの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS1009にて入賞カウンタエリアPCの値を1ディクリメントした後にステップS1010にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1010にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」である場合、ステップS1011に進む。ステップS1011では、今回の開閉実行モードが特別外れ結果に対応したものであるか否かを判定する。特別外れ結果に対応した開閉実行モードである場合、ステップS1012に進む。ステップS1012では、開放カウンタエリアOCの値を「0」にクリアする。
ステップS1007にてタイマエリアTの値が「0」の場合、ステップS1011にて特別外れ結果に対応した開閉実行モードではない場合、又は、ステップS1012にて開放カウンタエリアOCの値を「0」にクリアした場合、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS1013にて大入賞口32aを閉鎖すべく可変入賞駆動部32cを非駆動状態とする。
続くステップS1014では開放カウンタエリアOCの値を1ディクリメントする。なお、開放カウンタエリアOCの値が既に「0」である場合(ステップS1012にて開放カウンタエリアOCに「0」にクリアされた場合)、ステップS1014の処理が実行されたとしても、開放カウンタエリアOCの値は「0」で維持される。
ステップS1015にて開放カウンタエリアOCの値が「0」か否かを判定する。開放カウンタエリアOCの値が「0」でない場合にはステップS1016にて大当たり結果に対応した開閉実行モードであるか否かを判定する。
大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS1017にてタイマエリアTに「1000」(すなわち2sec)をセットし、特別外れ結果に対応した開閉実行モードである場合には、ステップS1018にてタイマエリアTに「100」(すなわち0.2sec)をセットする。つまり、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、大入賞口32aが閉鎖されてから次に大入賞口32aが開放されるまでの時間が大当たり結果に対応した開閉実行モードよりも短く設定されている。その後、ステップS1019にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。この閉鎖コマンドには、大当たり結果又は特別外れ結果に対応した開閉実行モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、大当たり結果に対応した開閉実行モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS1015にて、開放カウンタエリアOCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS1020にて、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM203に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。この場合に、大当たり結果又は特別外れ結果に対応した開閉実行モードのいずれであるかによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は特別外れ結果に対応したものの方が大当たり結果に対応したものよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たり結果に対応した開閉実行モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図8)が実行される度に1ディクリメントされる。
その後、ステップS1021にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図11)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このエンディングコマンドには、大当たり結果又は特別外れ結果に対応した開閉実行モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、入賞カウンタエリアPCの値が「0」となった場合、開放カウンタエリアOCの値が「0」にクリアされる。このため、入賞カウンタエリアPCの値が「0」となった場合に特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了する。
ここで、開放時用の設定処理(図19)では、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、入賞カウンタエリアPCの値は開放カウンタエリアOCが「2」でない場合にはセットされない。このため、特別外れ結果に対応した開閉実行モードは、通算して6個の遊技球が大入賞口32aに入賞した場合、大入賞口32aが2回開放されていなくとも終了する。つまり、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、通算して6個の遊技球が大入賞口32aに入賞した場合と、大入賞口32aが2回開放された場合との2通りの終了条件が設定されている。但し、上述したように特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、大入賞口32aに遊技球が入賞しない又はしにくくなっている。このため、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが、通算して6個の遊技球が大入賞口32aに入賞することに起因して終了されることがない又はほとんどないようになっている。
なお、特別外れ結果に対応した開閉実行モードに対応した開放時用の設定処理にて、開放カウンタエリアOCの値に関らず、入賞カウンタエリアPCの値がセットされるようにしてもよい。
遊技状態移行処理(図17)の説明に戻り、ステップS911にて大入賞口開閉処理を実行した後に、ステップS912にて開放カウンタエリアOCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS913にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。開放カウンタエリアOCの値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、開放カウンタエリアOCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS914にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。開閉実行モード終了時の移行処理を実行したら本遊技状態移行処理を終了する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1201にて、終了した開閉実行モードが特別外れ結果に対応した開閉実行モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に、特別外れ結果に対応したフラグが格納されているか否かを判定する。特別外れ結果に対応したフラグが格納されている場合、ステップS1202に進む。ステップS1202では、特別外れ結果に対応したフラグをクリアする。
続くステップS1203では、第1時間テーブルフラグ格納エリアに第1時間テーブルフラグがセットされているか否かを判定する。第1時間フラグがセットされていない場合、ステップS1204に進み、第1時間テーブルフラグをセットする。第1時間テーブルフラグがセットされることにより、上述した変動表示時間の設定処理で第1変動表示時間テーブルが参照される。第1時間テーブルフラグをセットしたら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ステップS1203にて第1時間テーブルフラグがセットされている場合、ステップS1205に進み、第1時間テーブルフラグをクリアする。第1時間テーブルフラグがクリアされることにより、変動表示時間の設定処理にて第2変動表示時間テーブルが参照される。第1時間テーブルフラグをクリアしたら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ステップS1203〜ステップS1205の処理が実行されることにより、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、変動表示時間の設定処理にて参照される変動表示時間テーブルが切り換えられる。また、ステップS1204又はステップS1205の処理が実行された場合、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられたことを把握させる情報を含む切換コマンドが音声ランプ制御装置82に対して出力される。音声ランプ制御装置82は、その切換コマンドを表示制御装置212にそのまま出力する。表示制御装置212は、切換コマンドを受信した場合、図柄表示装置41の表示態様を切り換える。なお、切換コマンドには、第1時間テーブルフラグが格納されたこと又はクリアされたことに対応した情報が含まれている。これにより、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのいずれのテーブルが参照されるかを表示制御装置212にて把握できる。
一方、ステップS1201にて、終了した開閉実行モードが特別外れ結果に対応したものではない場合、つまり、大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、ステップS1206に進む。ステップS1206では、終了した開閉実行モードが確変大当たりに対応したものであるか否かを判定する。具体的には、確変大当たり結果に対応したフラグが各種フラグ格納エリア235にセットされているか否かを判定する。
確変大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、ステップS1207に進む。ステップS1207では、遊技状態を特定するための情報を消去するためのフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。続くステップS1208にて、高確率モードフラグを格納した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードである遊技状態に移行する。
ステップS1206にて、終了した開閉実行モードが確変大当たり結果に対応したものでない場合、つまり、通常大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、ステップS1209に進む。ステップS1209では、上述したフラグ消去処理を実行する。フラグ消去処理を実行したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
また、大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、高頻度サポートモードが設定される。具体的には、確変大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、次の大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行するまで高頻度サポートモードが維持される。通常大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行することなく、予め定められた遊技回数が経過するまで高頻度サポートモードが維持される。
ここで、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、設定されている確率モード及びサポートモードが維持される。また上述したように、特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは大入賞口32aに遊技球が入賞することがなく(ほとんどなく)、遊技者に遊技球が付与されにくくなっている。このため、特別外れ結果に対応した開閉実行モードは、参照する変動表示時間テーブルを切り換えるための開閉実行モードであり、特別外れ結果は、参照する変動表示時間テーブルを切り換えるための遊技結果であるといえる。
<表示制御装置212にて実行されるモード切換処理>
表示制御装置212にて実行されるモード切換処理について図21のフローチャートを用いて説明する。本モード切換処理は表示制御装置212にて所定周期毎(例えば4msec周期)にて実行される。
先ずステップS1301では、切換コマンドを受信したか否かを判定する。上述したように切換コマンドは主制御装置81から出力される(開閉実行モード終了時の移行処理のステップS1204又はステップS1205で出力される)ものであり、音声ランプ制御装置82を介して表示制御装置212に出力される。切換コマンドを受信していない場合、そのまま本モード切換処理を終了する。
ステップS1301にて切換コマンドを受信している場合、ステップS1302に進む。ステップS1302では、現在の表示モードが第1表示モードか否かを判定する。本パチンコ機10では、図柄表示装置41の表示モードとして、第1表示モードと第2表示モードとが設定されている。第1表示モードと第2表示モードとでは、図柄表示装置41における表示態様が異なるようになっている。具体的には、表示モードが異なる場合、図柄表示装置41に表示されるキャラクタや、図柄表示装置41に表示される背景等が異なるようになっている。そして、図柄表示装置41を遊技者が視認することによって、表示モードを区別できるようになっている。
この際、表示制御装置212では、当該表示制御装置212のROM215に設けられた画像情報記憶エリア255に記憶された第1表示モード用の画像情報と、ROM215に設けられた演出プログラム情報記憶エリア260に記憶された第1表示モード用の演出プログラムと、が参照される。つまり、第1表示モードでは第1表示モード用の演出プログラムが参照され、第2表示モードでは第2表示モード用の演出プログラムが参照される。また、表示制御装置212におけるROM215には画像情報記憶エリア255が設けられており、第1表示モード用の演出プログラムに対応した画像情報と、第2表示モード用の演出プログラムに対応した画像情報とがそれぞれ記憶されている。各画像情報は表示態様が異なるようになっており、参照される演出プログラムが切り換えられることにより、図柄表示装置41における表示態様が切り換わる。
ステップS1302にて現在の表示モードが第1表示モードでない場合、つまり、現在の表示モードが第2表示モードである場合、ステップS1303に進む。ステップS1303では、第1表示モード用の演出プログラムを参照するように参照する演出プログラムを切り換える。一方、ステップS1302にて、現在の表示モードが第1表示モードである場合、ステップS1304に進む。ステップS1304では、第2表示モード用の演出プログラムを参照するように参照する演出プログラムを切り換える。つまり、ステップS1302〜ステップS1304の処理では、参照する演出プログラムを参照していたものから参照していなかったものに切り換える処理を実行している。ステップS1303又はステップS1304の処理が実行されることで、図柄表示装置41に表示されている表示モードが切り換えられる。
また、上述したように、開閉実行モードに移行する場合に、主制御装置81から出力されるオープニングコマンドには、特別外れ結果に対応した開閉実行モードであることの情報が含まれている。このため、表示制御装置212は、第1表示モードにおける特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、第2表示モードに切り換わることを報知するように図柄表示装置41を制御する。また、第2表示モードにおける特別外れ結果に対応した開閉実行モードでは、第1表示モードに切り換わることを報知するように図柄表示装置41を制御する。なお、表示モードが切り換わることを報知するタイミングを任意に変更してもよく、例えば、特別外れ結果となる遊技回にて、表示モードが切り換わることを報知することも可能である。
なお、切換コマンドには、上述したように第1時間テーブルフラグが格納されたこと又はクリアされたことに対応した情報が含まれている。このため、第1時間テーブルフラグが格納されたことに対応した情報が含まれている場合、第1表示モードを設定するように、第1時間テーブルフラグがクリアされたことに対応した情報が含まれている場合、第2表示モードを設定するようにしてもよい。
また、本パチンコ機10では、電源が遮断された場合、主制御装置81では、電源が遮断された場合の遊技の状態を記憶しているが、表示制御装置212では、電源が遮断された場合の遊技の状態を記憶しないようになっている。このため、パチンコ機10に電源が投入された場合、主制御装置81から表示制御装置212に第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのうち、いずれの変動表示時間テーブルを参照するかの情報が出力される。これにより、電源が遮断された後に電源が再び投入された場合に、主制御装置81にて参照される変動表示時間テーブルと、図柄表示装置41における表示モードとが対応しなくなることを防止できる。この場合、電源投入時にいずれの変動表示時間テーブルが参照されるかの情報を表示制御装置212に出力するようにしてもよいし、最初の遊技回が開始される場合にいずれの変動表示時間テーブルが参照されるかの情報を表示制御装置212に出力するようにしてもよい。
<特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合の様子>
特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合の様子について説明する。図22は、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合の図柄表示装置41の表示態様を示す説明図である。
主制御装置81にて第1変動表示時間テーブルが参照されている場合、図22(a)に示すように、図柄表示装置41にて第1表示モードに対応した演出が実行される。例えば、第1表示モードでは、当該モードに対応した第1キャラクタ(本パチンコ機10では、「女の子」を模したキャラクタ)が表示される。そして、その第1キャラクタが変動表示している図柄を揃える動作を行う。
ここで、特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行し、当該開閉実行モードが終了した場合、主制御装置81にて参照される変動表示時間テーブルが第2変動表示時間テーブルに切り換えられる。この場合、表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82を介して主制御装置81から出力される切換コマンドを受信することにより、参照される変動表示時間テーブルが切り換わったことを把握できる(つまり、モード切換処理におけるステップS1303又はステップS1304の処理が実行され、参照する演出プログラムが切り換えられる)。この場合、図22(b)に示すように、図柄表示装置41にて第2表示モードに対応した演出が実行される。例えば、第2表示モードでは、当該モードに対応した上記第1表示モードとは異なる第2キャラクタ(本パチンコ機10では、「木の妖精」を模したキャラクタ)が表示される。そして、その第2キャラクタが変動表示している図柄を揃える動作を行う。
さらに、図柄表示装置41にて第2表示モード用の演出が実行されている状態にて、再び切換コマンドを受信した場合、図柄表示装置41における表示態様が第1表示モード用のものに切り換えられる。
第1表示モード及び第2表示モードについて説明を補足する。本パチンコ機10では、設定されている表示モードによって変動表示時間が異なることにより、リーチ表示となってからその変動表示が終了するまでの期間が異なるようになっている。具体的には、図柄表示装置41における背景や、第1及び第2キャラクタといったキャラクタの表示が異なることに加え、図柄の変動表示態様が異なるようになっている。詳細には、リーチ表示となるまで、及びリーチ表示となった後の変動表示時間が、表示されるキャラクタ等の動きに合わせて異なっている。なお、設定される変動表示時間が同じである場合に、設定されている表示モードに応じてリーチ表示となるタイミングが異なるようにしてもよい。
ここで、従来のパチンコ機では、表示モードが異なるとしても設定され得る変動表示時間(振分けられ得る変動表示時間のパターン)が同一となっている。このため、例えば、表示モードに応じてリーチ表示となった後の変動表示時間を変更することができず、一の表示モードにおいてはリーチ表示となった後の変動表示時間を長くし、当該一の表示モードとは異なる表示モードにおいてはリーチ表示となった後の変動表示時間を短くすることが困難であった。この場合、一の表示モードにおいては、リーチ表示となった後の演出が良好に実行できるとしても、当該一の表示モードとは異なる表示モードにおいては、リーチ表示となった後の変動表示時間が長すぎたり短すぎたりして演出を良好に実行できないことがあった。さらに、リーチ表示となるタイミングを変更することによって、リーチ表示となった後の変動表示時間を異ならせるとしても、一の表示モードにおける演出は良好に実行できるが、当該一の表示モードとは異なる表示モードにおいては、リーチ表示となるまでの変動表示時間が長すぎたり短すぎたりして演出を良好に実行できないことがあった。以上より、従来のパチンコ機では、設定される変動表示時間に対して一の表示モードでは良好に演出できるとしても、当該一の表示モードとは異なる表示モードでは、既に設定される変動表示時間に合わせて予め演出を設定する必要性が生じ、演出を設定する上で表示態様の自由度が低下する不都合があった。
この点、本実施の形態では、表示モードに応じて変動表示時間が異なることにより、一の表示モードに応じた演出を予め設定する場合に、当該一の表示モードとは異なる表示モードにおける変動表示時間による制約を受けにくい。これにより、上記不都合が発生することを防止できる。この結果、図柄表示装置41における表示態様の自由度を高めることができる。
なお、本パチンコ機10では、音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から出力される変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて表示ランプ部63及びスピーカ部64を制御する。つまり、第1変動表示時間テーブル及び第2変動表示時間テーブルのいずれの変動表示時間テーブルが参照された場合にも設定され得る変動表示時間が設定された場合、第1表示モード及び第2表示モードのいずれに対しても共通の演出が表示ランプ部63及びスピーカ部64にて実行される。但し、これに限定されるものではなく、音声ランプ制御装置82が参照する表示ランプ部63及びスピーカ部64の制御プログラムが、主制御装置81にて参照される変動表示時間テーブルに応じて異なるようにしてもよい。この場合、各変動表示時間テーブルに対応した演出を表示ランプ部63及びスピーカ部64にて実行することができる。
ここで、第1表示モードと第2表示モードとでは、それぞれキャラクタが図柄を揃えようとする動作が行われている時間が異なる場合がある。例えば、リーチ非発生に対応した遊技回において、第2変動表示時間テーブルが参照された場合、第1変動表示時間テーブルが参照された場合には選択されないとともに、第1変動表示時間テーブルが参照された場合よりも長い変動表示時間として15秒に対応したものが選択され得る。この変動表示時間が選択された遊技回においては、第1表示モードにてリーチ非発生に対応した変動表示時間が設定された場合に第1キャラクタが図柄を揃える動作を行っている時間よりも、第2キャラクタが図柄を揃える動作を行っている時間が長く設定されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
特別外れ結果となったことに基づいて、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられる。参照する変動表示時間テーブルを切り換えることにより、決定される1遊技回の変動表示時間のパターンを変更することが可能となる。これにより、常に同じ変動表示時間テーブルが参照される遊技機に比べ、設定される変動表示時間のパターンを多様化できる。この結果、図柄表示装置41における表示態様に合わせた変動表示時間を設定し易くなり、図柄表示装置41における表示態様の自由度を高めることができる。
特別外れ結果となったことに基づいて、特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行する。また、特別外れ結果に対応した開閉実行モードには、特別外れ結果となった遊技回の終了に連続して移行する。ここで、遊技回が終了する場合の遊技回の結果に遊技者は注目するものと考えられる。このため、特別外れ結果となった遊技回に連続した特別外れ結果に対応した開閉実行モードにて参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されることにより、遊技者の注目度が高まった状態にて表示モードが切り換わることとなる。この結果、表示モードが切り換わったことを遊技者に把握させ易くする効果を高めることができる。
また、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了する場合に参照する変動表示時間テーブルを切り換える構成とした。これにより、遊技回が新たに開始される状態にて参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されることを防止できる。この結果、遊技回の開始と、変動表示時間テーブルの切換とが同時に発生することを想定した処理を予め設定する必要がなくなる。
さらに、開閉実行モードを変動表示時間テーブルが切り換えられる契機としているため、新たに遊技回が開始されることがない状態にて表示モードが切り換わる。このため、表示モードが切り換わることを遊技者に把握させ易い。この結果、表示モードが突然切り換わったと遊技者が感じ、遊技者が混乱することを防止できる。
右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて特別外れ結果となり得る。また、遊技球を発射し、各作動口33,34,40のいずれかに遊技球が入賞したことに基づいて大当たり結果となり得る。これにより、大当たり結果であるか否かの処理と特別外れ結果であるか否かの処理との共通化を実現できる。また、特別外れ結果となるための遊技者の動作と、大当たり結果となるための遊技者の動作と、を共通の動作とすることができる。この結果、大当たり結果となるように遊技を行えば特別外れ結果となり得るため、表示モードの切換を望む場合に遊技者が発射操作とは異なる操作を行う必要がない。
例えば、操作スイッチが設けられており、その操作スイッチが遊技者により操作されることにより、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられるものが想定される。この場合、操作スイッチは遊技者により任意のタイミングで操作されることとなり、操作スイッチが操作されたか否かを判定する必要がある。このため、参照する変動表示時間テーブルを切り換える上で余分な処理負荷がかかることが考えられ好ましくない。
また、作動口に遊技球が入賞した場合に操作スイッチが操作された場合、遊技者にとっては、操作スイッチを操作したにも関わらず表示モードの切換が実行されず、表示モードの切換が実行されないことによって混乱したり、望む表示モードとならないことに対して不満を抱いたりする不都合が発生し得るため、好ましくない。
この点、本実施の形態では、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了したタイミングで参照する変動表示時間テーブル及び表示モードの切換を実行することにより、上記余分な処理負荷がかかることや、上記不都合が発生することを防止できる。
特別外れ結果に対応した開閉実行モードとなった場合、その開閉実行モードの前後において抽選モードやサポートモードが変更されない。これにより、参照する変動表示時間テーブルを変更する上で遊技者に利益や不利益が発生することを防止できる。この結果、右作動口40に遊技球が入賞した場合にはほとんど特別外れ結果となるとしても、遊技者に付与される利益に影響が出ることを防止できる。つまり、特別外れ結果となった場合に、遊技者に利益や不利益が発生しないことにより、右作動口40に遊技球が入賞した場合の特別外れ結果となる確率を高くすることができる。
また、大当たり乱数カウンタC1の値を用いて、大当たり結果に対応しているか否かの抽選と、特別外れ結果に対応しているか否かの抽選とを行う構成とした。これにより、表示モードの切換(変動表示時間テーブルの切換)を行うために、右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行った場合に、大当たり結果とならなくなることを防止できる。
本パチンコ機10では、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられた場合に、図柄表示装置41における表示モードを切り換える構成とした。表示モードが切り換わった場合、表示されるキャラクタ等が異なり、当該キャラクタの動作(変動表示)に合わせて変動表示時間が異なることが望ましい。仮に、表示モードが異なるとしても、設定される変動表示時間のパターンが同じである場合、実行する演出を予め設定する上で、時間による制約が生じ易い。この点、本実施の形態では、表示モードに応じて設定され得る変動表示時間を異ならせることが可能であり、予め設定する演出の自由度を高めることができる。この結果、多様な演出の実行を実現できる。
右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて、当該入賞に基づいて取得された大当たり乱数カウンタC1が特別外れ結果又は大当たり結果に対応しているかを判定する構成とした。これにより、大当たり乱数カウンタC1を用いて、大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行させるか否かの判定と、特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行させるか否かの判定と、を実行できる。この結果、変動表示時間テーブルを切り換えるか否かを判定するために、新たな乱数の値を取得する必要がなくなる。
上,下作動口33,34に遊技球が入賞した場合、特別外れ結果とはならない構成とした。また、上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行っている場合(遊技球が左経路を流下している場合)、右作動口40に遊技球が入賞しない構成とした。これにより、参照する変動表示時間テーブル、つまり、図柄表示装置41における表示モードの切換を望む遊技者は右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行い、表示モードの切換を望まない遊技者は上,下作動口33,34に遊技球を入賞する遊技を行えばよい。この結果、表示モードの切換を行うか否かを遊技者に選択させることが可能となる。本構成であることにより、表示モードの切換を望む遊技者にとっては、発射ハンドル54の操作を変更するタイミングが発生することとなり、常に同じ操作を行えばよい構成に比べ、遊技が単調化することを防止できる。
また、表示モードの切換を望まない遊技者は、上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行えばよく(左経路を遊技球が流下するよう遊技を行えばよく)、表示モードの切換を遊技者が望まない場合に、表示モードの切換が実行されることを防止できる。
遊技球が左経路を流下する場合と、遊技球が右経路を流下する場合と、でそれぞれ遊技球が入賞する頻度が等しくなるように設定した。これにより、表示モードの切換を望む遊技者が右経路を遊技球が流下するよう遊技を行った場合に、右作動口40に遊技球があまりにも入賞せず、遊技者に過度な不利益が発生することを防止できる。
上,下作動口33,34に遊技球が入賞した場合、遊技者に遊技球が付与され、右作動口40に遊技球が入賞した場合、遊技者に遊技球が付与されない構成とした。つまり、遊技者に付与される遊技球数では、左経路を遊技球が流下するよう遊技を行った方が、右経路を遊技球が流下するよう遊技を行った場合よりも、遊技者に有利である。ここで、右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行った方が有利である場合、変動表示時間テーブルの切換を望むか否かに関わらず右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技者が遊技を行うことが発生し得る。この場合、右作動口40への遊技球の入賞に基づく変動表示が実行され、表示モードが頻繁に切り換えられ、遊技者が混乱したり、煩わしさを感じたりする不具合が発生し得る。この点、本実施の形態では、上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行った方が遊技者に有利となることにより、上記不具合が発生することを防止できる。
右作動口40への入賞に基づく各カウンタC1〜C3の値が格納されていない場合、かつ右作動口40への入賞に基づく変動表示が図柄表示装置41にて行われていない場合に、右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて、当該入賞に基づく各カウンタC1〜C3の値を格納する構成とした。つまり、右作動口40への入賞に基づく遊技回の中途において、右作動口40に遊技球が入賞しても、その入賞に基づいて特別外れ結果とはならず、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されない。例えば、参照する変動表示時間テーブルの切換を望む遊技者が右経路を遊技球が流下するよう遊技を行った場合に、右作動口40に複数個の遊技球が入賞することがある。仮に、右作動口40に複数個の遊技球が入賞した場合に、それぞれの入賞に対して参照する変動表示時間テーブルの切換が発生すると、参照する変動表示時間テーブルが、遊技者が望むものとならないことが発生し得る。
この点、本実施の形態では、複数個の遊技球が右作動口40に入賞した場合、最初に遊技球が入賞した時点で、その入賞に基づく遊技回が開始されている。このため、当該最初の遊技球が入賞した後に遊技球が入賞していても、その後の遊技球の入賞に基づいて遊技回が実行されない。この結果、右作動口40に複数個の遊技球が入賞した場合に各々の入賞に対して特別外れ結果となり、変動表示時間テーブルが複数回連続して切り換えられることを防止できる。
上,下作動口33,34への入賞に基づく変動表示よりも、右作動口40への入賞に基づく変動表示が優先して実行される構成とした。これにより、変動表示時間テーブルの切換を遊技者が望んだ場合、早いタイミングにて当該切換を行うことができる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されている変動表示時間テーブルの数を変更してもよく、3種類以上の変動表示時間テーブルが記憶されていてもよい。この場合、変動表示時間テーブルの数に応じて表示モードを設定するようにすればよい。例えば、3種類の変動表示時間テーブルが記憶されている場合、3種類の表示モードを設定するようにすればよい。本構成においては、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合に、参照する変動表示時間テーブルが予め定められた順番に切り換えられていくようにすればよい。
また、複数の表示モードが設定されている場合、特別外れ結果となるたびに、表示モードの切換が実行されるようにしてもよい。例えば、第1表示モード、第2表示モード及び第3表示モードの3種類の表示モードが設定されており、特別外れ結果となるたびに、第1表示モード→第2表示モード→第3表示モード→第1表示モードの順に表示モードが切り換えられていくようにしてもよい。この場合、設定される表示モードに対応付けられた変動表示時間テーブルが参照されるようにすればよい。本構成においても、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合に、参照する変動表示時間テーブルが予め定められた順番に切り換えられていくこととなる。
また、複数の変動表示時間テーブルが設定されている場合、特別外れ結果となった場合にいずれの変動表示時間テーブルを参照するかの抽選が行われるようにしてもよい。また、特別外れ結果として、複数種類のものが設定されており、当選した特別外れ結果の種類に応じて参照する変動表示時間テーブルが決定されるようにしてもよい。例えば、第1〜第3特別外れ結果が設定されており、第1特別外れ結果となった場合に第1変動表示時間テーブルが参照されるように設定され、第2特別外れ結果となった場合に第2変動表示時間テーブルが参照されるように設定され、第3特別外れ結果となった場合に第3変動表示時間テーブルが参照されるように設定されるようにしてもよい。
いずれの変動表示時間テーブルを参照するかを抽選にて決定する場合、参照される頻度が低い低頻度変動表示時間テーブルが設定されていてもよい。この場合、低頻度変動表示時間テーブルが参照された場合、他の変動表示時間テーブルが参照された場合よりも、単位時間あたりの遊技回の消化率が高い等、遊技者の有利度が他の変動表示時間テーブルとは異なるようにしてもよい。低頻度変動表示時間テーブルが参照された場合、他の変動表示時間テーブルが参照された場合よりも遊技者に有利である場合、低頻度変動表示時間テーブルが設定されることを期待して、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されるように遊技者は遊技を行う。この結果、参照する変動表示時間テーブルの切換を遊技者に促すことが可能となる。
(2)変動表示時間テーブルと表示モードとが1対1で対応付けられている必要はなく、一の変動表示時間テーブルに対応して複数種の表示モードが設定されていてもよい。例えば、第1表示モードと、第1表示モード及び第2表示モードとは異なる第3表示モードと、が第1変動表示時間テーブルに対応しており、第2表示モードが第2変動表示時間テーブルに対応しているようにしてもよい。この場合、第1変動表示時間テーブルが参照されている場合には、第1表示モード及び第3表示モードのいずれの表示モードとするかを遊技者が選択できるようにしてもよい。
一の表示モードに対して複数の変動表示時間テーブルが対応しているようにしてもよい。本構成においては、参照する変動表示時間テーブルが変更されたとしても、例えば変動表示が実行されていない場合の図柄表示装置41における背景表示は変更されないこととなる。また、本構成においては、複数の表示モードが設定されている必要はなく、一の表示モードが設定されているのみとしてもよい。
(3)開閉実行モードが終了した場合に参照する変動表示時間テーブルが変更されるようにしてもよい。例えば、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとに応じた変動表示時間テーブルをそれぞれ設定してもよい。この場合、高頻度サポートモード及び低頻度サポートモードのそれぞれに対応した変動表示時間テーブルが個別に設けられていることとなる。つまり、高頻度サポートモードに対応した第1表示モード用の変動表示時間テーブル、低頻度サポートモードに対応した第1表示モード用の変動表示時間テーブルのそれぞれが設けられることとなる。また、高頻度サポートモードに対応した第2表示モード用の変動表示時間テーブル、低頻度サポートモードに対応した第2表示モード用の変動表示時間テーブルのそれぞれが設けられることとなる。
本構成においては、開閉実行モードが終了した場合に設定され得る複数の遊技状態が予め設定されており、複数の遊技状態に応じた変動表示時間テーブルが、それら複数の遊技状態に対してそれぞれ複数種類設定されている。詳細には、一の遊技状態に応じて複数の変動表示時間テーブルが設定されている。そして、特別外れ結果となった場合、一の遊技状態に応じた複数の変動表示時間テーブルの中で、参照する変動表示時間テーブルを変更するようにすればよい。
(4)大当たり結果の種類を変更してもよい。例えば、通常大当たり結果が設定されており、確変大当たり結果が設定されていなくともよい。また、例えば、上述した通常大当たり結果及び確変大当たり結果に加え、その結果となった場合に開放カウンタエリアOCに「2」がセットされるとともに、その開閉実行モードが終了した場合に高確率モードが設定される2R確変大当たり結果が設定されていてもよい。つまり、2R確変大当たり結果である場合、その開閉実行モードでは、大入賞口32aに入賞した遊技球の数に関わらず、大入賞口32aが2回開放される。
特別外れ結果に対応した開閉実行モードにて大入賞口32aが開放され得る回数と同じ回数だけ、大入賞口32aが開放される大当たり結果に対応した開閉実行モードが設定されている場合、参照する変動表示時間の切換が行われたのか、高確率モードが設定されたのかを遊技者に把握させにくくすることができる。本構成においては、大入賞口32aが2回開放された場合、高確率モードが設定されたのか、変動表示時間テーブルの切換が行われたのかに遊技者が注目し、遊技への注目度を高めることができる。
(5)各開閉実行モードにおいて大入賞口32aが開放される回数を変更してもよい。例えば、特別外れ結果に対応した開閉実行モードと、大当たり結果に対応した開閉実行モードとで、大入賞口32aが開放される回数が同じとなっていてもよい。
(6)参照する変動表示時間テーブル及び表示モードの切換が実行されるための遊技者の動作を任意に変更してもよい。例えば、遊技者が操作可能な操作ボタンが設けられており、その操作ボタンが操作されたことに基づいて参照する変動表示時間テーブルが変更されるようにしてもよい。本構成においては、遊技回の中途にて操作ボタンが操作された場合、その遊技回が終了したタイミングにて変動表示時間テーブルの切換を実行するとよい。以上のように、大当たり結果を発生させるための動作(遊技球を発射させる動作)と、変動表示時間テーブルを変更させるための動作(操作ボタンの操作)と、が異なっていてもよい。
(7)右作動口40及び上,下作動口33,34の位置を変更してもよい。
例えば、右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行った場合に上,下作動口33,34に遊技球が入賞し得るようにしてもよい。具体的には、右作動口40が上,下作動口33,34の側方に設けられていてもよい。
また、例えば、右作動口40が遊技領域に設けられていなくともよい。本構成においては、パチンコ機10が設置されている遊技ホール等の管理者が右作動口40に遊技球を入球させることにより、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行される。この場合、参照する変動表示時間テーブルの切換が右作動口40への遊技球の入賞である必要はなく、例えば、遊技者が操作できない位置に切換スイッチが設けられており、当該切換スイッチが操作されることによって、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されるようにしてもよい。
(8)右作動口40に遊技球が入賞した場合、その入賞に基づいて取得された情報が第2結果表示部用保留エリアRbの保留記憶エリアに記憶されなくともよい。つまり、第2結果表示部用保留エリアRbが設けられておらず、右作動口40への入賞に基づいて情報が取得された場合、その情報がそのまま実行エリアAEにセットされるようにしてもよい。この場合、第1結果表示部用保留エリアRaに情報が記憶されている場合、右作動口40に遊技球が入賞したとしても、右作動口40への入賞に基づく情報が記憶されないようにすればよい。また、開閉実行モードにおいては、右作動口40への入賞に基づく情報が記憶されないようにすればよい。
(9)第2結果表示部用保留エリアRbに複数の情報を記憶可能にしてもよい。例えば、第2結果表示部用保留エリアRbに複数の記憶領域として第1エリア及び第2エリアが設けられているものや、第1エリア〜第3エリアまで設けられているものが考えられる。また、例えば、第1結果表示部用保留エリアRaと同様に第1エリア〜第4エリアまで設けられているものが考えられる。さらには、第1エリア〜第5エリア以上設けられているものが考えられる。この場合、右作動口40に複数個の遊技球が入賞した場合、それぞれの入賞に基づいて各カウンタC1〜C3の値が対応したエリアに格納されるようにすればよい。
また、第2結果表示部用保留エリアRbに複数の情報を記憶可能な構成において、複数の情報が第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている場合、複数の情報のうち、一の情報については特別外れ結果となるが、その他の情報については特別外れ結果とならないようにしてもよい。例えば、右作動口40に遊技球が入賞し、その入賞に基づく変動表示が行われている期間において取得された情報については、特別外れ結果とならないようにしてもよい。
また、第2結果表示部用保留エリアRbに複数の情報を記憶可能な構成において、右作動口40に遊技球が入賞し、その変動表示が開始されてから予め定められた期間が経過するまでに入賞したことに基づいて取得された情報については、特別外れ結果とならないようにしてもよい。右作動口40に遊技球が入賞し、その変動表示が開始されてから上記期間が経過する前である場合、右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技者が遊技を行った場合に、意図せず複数の遊技球が右作動口40に入賞した場合が想定される。この場合、複数の遊技球の入賞に対して参照する変動表示時間テーブルの切換を1回行うことが望ましい。これに対して、右作動口40への入球が発生してから上記期間が経過している場合、参照する変動表示時間テーブルの切換を再び遊技者が望んでいることが想定される。このため、上記期間が経過した後には、右作動口40への入賞に基づく変動表示が実行されている場合に取得された情報であっても特別外れ結果となり得るようにすることが望ましい。本構成によれば、上記期間の経過を把握することによって、参照する変動表示時間テーブルの切換を行うことが可能な期間を増加させることができる。
なお、上記期間を、少なくとも遊技球の発射操作が行われてから、発射された遊技球が右作動口40に到達するまでの期間とするとよい。この場合、右作動口40への入賞を確認してから遊技球の発射を停止したとしても、その発射された遊技球が右作動口40に入賞した数に関わらず、参照する変動表示時間テーブルの切換の実行を1回とすることができる。
(10)右作動口40への入賞に基づいて遊技者に遊技球が付与されるようにしてもよい。
例えば、右作動口40に入賞したことに基づいて遊技球が3個付与されるようにしてもよい。この場合、少なくとも低頻度サポートモードにおいては、上作動口33に遊技球が入賞するよう遊技を行う場合と、右作動口40に遊技球が入賞するよう遊技を行う場合と、で遊技者の有利度を同等とすることが可能となる。これにより、参照する表示時間テーブルの切換を望む場合に遊技者に不利益が生じない。本構成においては、大当たり結果に対応しているか否かの抽選と、入賞した場合に付与される遊技球との両方において、いずれの作動口33,40に遊技球が入賞するよう遊技を行ったとしても、遊技者の有利度が同一となるようにできる。
また、右作動口40に遊技球が入賞する遊技を行った方が上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行った場合よりも遊技者に有利となるようにしてもよい。例えば、右作動口40に入賞した方が、上,下作動口33,34に遊技球が入賞した場合よりも、遊技者に払い出される遊技球数が多いものや、大当たり結果となる期待度が高いものが考えられる。
(11)特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了したタイミングにて参照する変動表示時間テーブルの切換を実行するものとしたが、かかる構成に限定されない。例えば、右作動口40に遊技球が入賞したタイミングにて参照する変動表示時間テーブルの切換を実行するようにしてもよい。
また、特別外れ結果に対応した遊技回の中途にて参照する変動表示時間テーブルを変更するようにしてもよい。
例えば、参照する変動表示時間テーブルの切換は遊技回の中途にて行うが、その遊技回の変動表示時間は変更することなく、今回の遊技回の次の遊技回から切り換えられた変動表示時間テーブルを参照して変動表示時間を決定するようにしてもよい。この場合、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行された遊技回が終了したタイミングにて図柄表示装置41に表示される表示モードの切換を実行するとよい。
また、例えば、遊技回の中途にて参照する変動表示時間テーブルの切換を行うとともに、遊技回の中途にて図柄表示装置41における表示モードの切換が行われるようにしてもよい。本構成においては、主制御装置81のMPU202にて、当否抽選の結果が特別外れ結果である場合、変動表示時間の設定処理を実行する前に、参照する変動表示時間テーブルを切り換える処理を実行すればよい。具体的には、変動開始処理におけるステップS705〜ステップS707の処理が実行された後、当否判定の結果が特別外れ結果である場合には、ステップS713の変動表示時間の設定処理が実行される前に、開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理が実行されるようにすればよい。本構成においては、参照する変動表示時間テーブル及び表示モードの切換を早いタイミングにて実行できる。
(12)遊技球が入賞した場合に特別外れ結果となる確率を変更してもよい。例えば、右作動口40に遊技球が入賞した場合、100%の確率で特別外れ結果となるようにしてもよい。
また、例えば、上作動口33及び下作動口34の少なくとも一方に遊技球が入賞した場合に特別外れ結果となり得るようにしてもよい。この場合、右作動口40に遊技球が入賞した場合よりも特別外れ結果となりにくいようにするとよい。本構成においては、上,下作動口33,34に遊技球が入賞するよう遊技を行っている場合に、不規則なタイミングにて表示モードの切換を行うことができる。これにより、遊技が単調化することを防止する効果を得ることも可能となる。
(13)遊技球が入賞した場合に、特別外れ結果となり得る入球部を変更してもよい。例えば、一般入賞口31に遊技球が入賞した場合に特別外れ結果となるようにしてもよい。この場合、一般入賞口31に遊技球が入賞した場合に特別外れ結果であるか否かの抽選が行われるようにしてもよいし、一般入賞口31に遊技球が入賞した場合に100%特別外れ結果となるようにしてもよい。
この場合、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられることの報知が、大当たり結果に対応しているか否かの当否判定の結果の報知とは個別に実行されるようにしてもよい。本構成においては、遊技回が進行している最中に参照する変動表示時間テーブル(表示モード)が切り換えられることの報知が実行され得ることとなる。
(14)特別外れ結果となったことに基づいて特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行するものとしたが、特別外れ結果となったとしても、特別外れ結果に対応した開閉実行モードに移行しなくともよい。この場合、特別外れ結果となった場合に、開閉実行モードに移行することなく、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行される。つまり、特別外れ結果となった場合に、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されればよく、参照する変動表示時間テーブルの切換を除く特別外れ結果となった場合の態様を任意に変更してもよい。
(15)参照する変動表示時間テーブルが切り換えられる場合の演出と、大当たり結果に対応しているか否かを報知する演出と、が異なる演出実行手段にて実行されるようにしてもよい。例えば、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられる場合の演出が、表示ランプ部63やスピーカ部64にて行われるようにしてもよい。
(16)変動表示時間テーブルによって、単位時間あたりに消化される遊技回数が変化しないようにしたが、かかる構成に限定されない。参照する変動表示時間テーブルによって遊技回数の消化率が異なっていてもよい。この場合、一の表示モードにおける演出を設定する上で、その他の表示モードにおける変動表示時間を加味する必要がなくなる。この結果、その一の表示モードにおける演出を設定する場合の自由度を高めることができる。また、本構成においては、望む消化率に対応した表示モードを遊技者が選択できる。この結果、多様な遊技者が満足する消化率にて遊技を進行させることが可能となる。
(17)入賞したことに基づいて大当たり抽選が実行される入球部として、上作動口33、下作動口34及び右作動口40の複数のものが設けられているものとしたが、かかる構成に限定されない。大当たり抽選が実行される入球部が複数設けられていなくともよい。この場合においても、その一の入球部に遊技球が入賞し特別外れ結果となったことに基づいて参照する変動表示時間テーブルの切換を行うようにすればよい。
(18)右作動口40に遊技球が入賞した場合、大当たり及び特別外れ結果となるか否かの抽選が行われるものとしたが、かかる構成に限定されない。
例えば、右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて特別外れ結果に対応しているか否かとは異なる判定が行われないものが考えられる。また例えば、右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて、特別外れ結果に対応しているか否かの判定と、電動役物34aを開放状態とするか否かの判定とが行われるようにしてもよい。
(19)上,下作動口33,34への入賞に基づく変動表示が行われている場合、右作動口40に遊技球が入賞したとしても各カウンタC1〜C3の値が格納されていなくともよい。この場合、図柄表示装置41にて変動表示が行われている場合には、右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて参照する変動表示時間テーブルの切換が行われない。そして、図柄表示装置41にて変動表示が行われていない場合に右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて参照する変動表示時間テーブルの切換が行われる。
(20)大当たり結果の種別に応じて開閉実行モードが終了した場合に、抽選モード及びサポートモードが設定されるものとしたが、かかる構成に限定されない。
例えば、高確率モード及び低確率モードが設けられていなくともよい。本構成においては、大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、低頻度サポートモードが設定される場合と、高頻度サポートモードが設定される場合とがあり、サポートモードの設定により開閉実行モードが終了した場合の遊技者の有利度が異なるようにしてもよい。この場合においても、特別外れ結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、その開閉実行モードを挟んで設定されているサポートモードが変更されないことにより、特別外れ結果に対応した開閉実行モードの前後で遊技者の有利度を異ならせないようにできる。
また、大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、大当たり結果の種別に応じて大当たり当選となった場合の大当たり結果の振分が異なるモードが設定されるようにしてもよい。例えば、大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、大当たり結果となる確率は同じであるが、確変大当たり結果となる期待度が相対的に高低となるモードが設定されていてもよい。
(21)右作動口40に遊技球が入賞したことに基づいて参照する変動表示時間テーブルが変更されるものとしたが、かかる構成に限定されない。
例えば、遊技領域に設けられ、予め定められた釘の間を遊技球が通過したことに基づいて参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されてもよい。
また、例えば、遊技領域に設けられた所定の部分に遊技球が衝突した場合に、参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されるようにしてもよい。本構成においても所定の領域を通過した後に、上記所定の部分に遊技球が衝突するものと考えられ、予め定められた通過領域を遊技球が通過したことに基づいて参照する変動表示時間テーブルの切換が実行されることとなる。
(22)第1変動表示時間テーブルと第2変動表示時間テーブルとでは、設定され得る変動表示時間に異なるものが含まれているものとしたが、かかる構成に限定されない。第1変動表示時間テーブルと第2変動表示時間テーブルとで設定され得る変動表示時間が同一となっていてもよい。本構成では、各変動表示時間テーブルにおいて、一の変動表示時間が設定される頻度が異なるようになっている。この場合、表示モードが異なることにより、設定される変動表示時間の頻度を異ならせることが可能となり、例えば、短い変動表示時間が設定され易い表示モードを予め設定することが可能となる。
(23)第1変動表示時間テーブルが参照された場合と、第2変動表示時間テーブルが参照された場合とで、単位時間あたりの遊技回の消化率が異なるようにしてもよい。この場合、設定され得る変動表示時間の平均値が、各変動表示時間テーブルにて異なることとなる。この場合、一の変動表示時間テーブルが参照される場合に設定され得る変動表示時間の振分を予め設定する場合に、当該一の変動表示時間テーブルが参照された場合に設定され得る変動表示時間を加味する必要がなくなる。この結果、各表示モードにおける表示態様を設定する上での自由度を高める効果を顕著に得られる。
(24)遊技者の動作に基づいて、参照する変動表示時間テーブルの切換が発生し易さの高低が発生する構成として以下のものが考えられる。具体的には、遊技者が操作可能な操作ボタンが設けられており、その操作ボタンが操作された状態又は操作されている状態にて入賞口に遊技球が入賞した場合に参照する変動表示時間テーブルの切換が発生し得る。そして、操作ボタンが操作されていない状態では入賞口に遊技球が入賞したとしても参照する変動表示時間テーブルの切換が発生しない又は発生しにくい。本構成においても、遊技領域に複数の入賞口が設けられてなくとも、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられ易い状態と、参照する変動表示時間テーブルが切り換えられにくい状態と、を遊技者が選択することができる。また、本構成においては、操作ボタンが操作された状態又は操作されている状態にて取得された特別情報が、操作ボタンが操作されていない状態にて取得された特別情報よりも、優先して当否判定の対象となるようにするとよい。
(25)種別コマンドに特別外れ結果であることに対応した情報が含まれるとともに、オープニングコマンドに特別外れ結果であることに対応した情報が含まれるようにしたが、いずれか一方のコマンドのみに、特別外れ結果であることに対応した情報が含まれるようにしてもよい。また、特別外れ結果であることに対応した情報が変動用コマンドに含まれるようにしてもよい。
種別コマンド及び変動用コマンドのいずれにも特別外れ結果であることに対応した情報が含まれていない場合、遊技回を開始するタイミングでは表示制御装置212にて特別外れ結果に対応した遊技回であることを把握できない。本構成においては、特別外れ結果に対応した遊技回では、外れ結果に対応した遊技回と同様の変動表示を行うようにすればよい。
(26)パチンコ機10の電源が遮断された後、電源が投入された場合、予め定められた表示モードが設定されるようにしてもよい。この場合、電源が投入された場合、主制御装置81は予め定められた変動表示時間テーブルを参照するようにすればよい。
(27)参照する変動表示時間テーブルを変更し、一の変動表示時間テーブルにて選択されない変動表示時間が、当該一の変動表示時間テーブルとは異なる変動表示時間テーブルに選択され得る構成において、変動表示時間が異なるとしてもリーチ表示となった後の変動表示時間を同じとしてもよい。この場合、リーチ表示となった後の変動表示態様を、参照する変動表示時間テーブルがいずれのものであったとしても、共通化することが可能となる。これにより、予め設定しておく変動表示態様のパターンを少なくできる。本構成においては、リーチ表示となる前の表示態様が、参照される変動表示時間テーブルに応じて異なることとなる。
例えば、リーチ表示となる前においては、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示を行っており、リーチ表示となった場合よりも、表示されている図柄を遊技者が把握しにくい低識別態様となっている構成が考えられる。本構成においては、低識別態様にて図柄が変動表示されている場合に実行される演出が、参照する変動表示時間テーブルに応じて異なるようにすればよい。
(28)上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
(29)上記実施の形態では、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、音声ランプ制御装置82により表示制御装置212が制御される構成としたが、これに代えて、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置212が音声ランプ制御装置82を制御する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82と表示制御装置212とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置82,212が一のサブ側の制御装置として設けられた構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82又は表示制御装置212の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよく、音声ランプ制御装置82及び表示制御装置212の両方の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよい。
(30)弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴A1.演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行う抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段による抽選結果が特典付与結果であることに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段において演出が開始された後に前記抽選手段の抽選結果に対応した結果を表示させて当該演出を終了させることを遊技回の1回として、各遊技回の演出が前記演出実行手段にて実行されるように当該演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間(変動表示時間)を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回の演出を終了させるものであり、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報(第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル)を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように又は所定の表示継続期間の選択率が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
遊技者により所定の操作が行われたことに基づく切換条件が成立した場合に、前記抽選手段による抽選が行われる状況の遊技者の有利度を変更させないようにしながら、前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該情報切換手段は、前記期間決定手段にて前記表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では、前記表示継続期間情報の種類の切換を行わないものであることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、表示継続期間情報が複数種類設定されており、表示継続期間情報の種類が切り換えられる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
期間決定手段にて表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では表示継続期間情報の種類の切換を行わない。このため、表示継続期間情報の種類の切換と表示継続期間の決定とが同時に行われることはない。このことを遊技者に把握させておくことで表示継続期間の決定と切換条件の成立とが同時期に発生した場合にそれに対して表示継続期間情報の種類の切換が行われないことを認識させることが可能となる。この結果、切換条件が成立したにも関わらず表示継続期間情報の種類の切換が行われないことに対して混乱を招くことを抑制できる。
また、切換条件が成立した場合に有利度が変更されないため、表示継続期間情報の種類を切り換える頻度を向上させたとしても特典の付与率への影響が抑えられる。
特徴A2.前記期間決定手段は、遊技回を開始させる場合に前記表示継続期間の決定を行うものであり、
前記情報切換手段は、遊技回を新たに開始させることが可能な期間では表示継続期間情報の種類の切換を行わないことを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、遊技回を新たに開始させることが可能な期間では表示継続期間情報の種類の切換が行われない。これにより、新たな遊技回の開始と、表示継続期間情報の種類の切換と、が同時に実行されることを抑制できる。
特徴A3.遊技回の遊技結果が所定の遊技結果となったことに基づいて当該遊技回に続いて所定の演出が実行される構成であり、
前記情報切換手段による前記表示継続期間情報の種類の切換が実行された場合、当該切換が実行されたことの報知を遊技回の結果又は前記所定の演出にて行わせる切換報知制御手段(表示制御装置212による特別外れ結果に対応した開閉実行モードにおいて、表示モードが切り換わることを報知する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
遊技回の結果が表示される場合、遊技者は遊技に注目していることが考えられる。遊技回の結果が表示される場合や、その遊技回に続く所定の演出が実行される場合に、表示継続期間情報の種類の切換が実行されたことが報知されることにより、表示継続期間情報の種類の切換が行われたことを遊技者に把握させ易くすることが可能となる。
特徴A4.前記抽選手段は、前記抽選条件が成立した場合に、前記特典付与結果であるか否かの抽選と、前記切換条件の成立であるか否かの抽選と、を行うことを特徴とする特徴A3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、抽選条件が成立したことに基づいて特典付与結果であるか否かの抽選と、切換条件の成立であるか否かの抽選とが実行される。これにより、表示継続期間情報の種類の切換が行われるか否かが抽選手段による抽選結果によって決定されることとなる。この結果、特典付与結果となるか否かと、表示継続期間情報の種類の切換を行うか否かとの処理の共通化を図ることができる。
また、抽選手段の抽選結果として切換条件の成立となることにより、抽選手段による抽選結果に対応した表示として、表示継続期間情報の種類の切換が行われることを演出実行手段にて表示し易くすることができる。
なお、抽選条件が成立した場合に、特典付与結果であるか否かの抽選と、切換条件の成立であるか否かの抽選と、の両方が常に実行される必要はなく、例えば、特典付与結果であるか否かの抽選、及び切換条件の成立であるか否かの抽選のうち、一方の抽選を行った後に他方の抽選を実行する構成においては、先に実行される抽選結果が特典付与結果又は切換条件の成立に対応している場合、他方の抽選が実行されないものが含まれる。
特徴A5.前記抽選手段は、
抽選結果に前記切換条件の成立が含まれる第1抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
抽選結果に前記切換条件の成立が含まれない第2抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703及びステップS704の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1抽選手段及び前記第2抽選手段のうち、いずれの抽選手段による抽選が行われ易いかが遊技者の遊技動作によって決定されるものであり、
前記遊技回制御手段は、前記第2抽選手段による抽選に基づく遊技回よりも、前記第1抽選手段による抽選に基づく遊技回を優先して実行するよう前記演出実行手段を制御することを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、切換条件が成立し得る第1抽選手段と、切換条件が成立しない第2抽選手段とが設けられている。また、いずれの抽選手段による抽選が実行され易いからは遊技者の遊技動作によって決定される。これにより、表示継続期間情報の種類の切換を遊技者が望む場合には、第1抽選手段による抽選が実行され易い遊技動作を行えばよく、表示継続期間情報の種類の切換を遊技者が望む場合に実行させ易い。
また、第1抽選手段による抽選に基づく遊技回が、第2抽選手段による抽選に基づく遊技回よりも優先して実行される。これにより、各抽選手段による抽選に基づく遊技回が行われる条件が成立している場合に、第1抽選手段による抽選に基づく遊技回が早いタイミングで行われる。この結果、表示継続期間情報の種類の切換のタイミングが遅くなることを抑制できる。
また、第1抽選手段と第2抽選手段とが設けられていることにより、表示継続期間情報の種類の切換を望まない遊技者は、第2抽選手段による抽選が行われ易いように遊技を行えばよい。これにより、表示継続期間情報の種類の切換を望まないにも関わらず、その切換が高頻度で実行されることを抑制できる。
特徴A6.複数種類の表示継続期間情報のそれぞれは、含まれる前記表示継続期間の少なくとも一部が異なっているものであり、さらに、いずれの表示継続期間情報が前記期間決定手段による表示継続期間の決定に用いられたとしても、表示継続期間の平均値が同一又は略同一となっていることを特徴とする特徴A1乃至A5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A6によれば、いずれの表示継続期間情報が用いられたとしても、各遊技回の1回あたりの表示継続期間が異なることを抑制できる。これにより、表示継続期間の決定に用いられる表示継続期間情報によって遊技回の消化率が変動することを抑制できる。この結果、表示継続期間情報の種類の切換が行われることによる特典の付与率への影響を抑える効果を高めることができる。
特徴A7.遊技者により操作される発射操作手段(発射ハンドル54)と、
前記発射操作手段に対して所定操作が行われたことに基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53、発射制御装置98)と、
前記遊技領域に設けられた取得領域を遊技球が通過した場合に、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81による情報取得処理を実行する機能)と、
を備え、
前記抽選手段は、前記情報取得手段により取得された特別情報が、特典付与結果に対応しているかの判定と、前記切換条件の成立に対応しているかの判定と、を実行するものであることを特徴とする特徴A1乃至A6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A7によれば、遊技領域に発射された遊技球が取得領域を通過したことに基づいて特典付与結果や切換条件の成立となり得る。これにより、表示継続期間情報を切り換えるために遊技者が発射操作手段の操作とは異なる操作を実行する必要がなくなる。この結果、特典付与結果となるか否かと、表示継続期間情報の種類の切換を行うか否かとの処理の共通化を図ることができる。
また、抽選手段の抽選結果として、切換条件の成立となることにより、抽選手段による抽選結果に対応した表示として、表示継続期間情報の種類の切換が行われることを演出実行手段にて表示することができる。
さらに、遊技者にとっては、発射操作手段を操作すれば、表示継続期間情報の種類の切換と、特典付与結果とがそれぞれ発生することとなり、表示継続期間情報の種類の切換を望む場合、発射操作手段の操作とは異なる操作を行う必要がなくなる。
特徴A8.前記演出実行手段における表示態様の情報に関する表示態様情報(第1モード用の画像情報、第2モード用の画像情報)として、複数種の表示態様情報を記憶する態様情報記憶手段(画像情報記憶エリア255)を備え、当該複数種の表示態様情報のそれぞれは、複数種類の前記表示継続期間情報のそれぞれに対応付けられているものであり、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段による前記表示継続期間の決定に用いられる前記表示継続期間情報に対応付けられた前記表示態様情報に基づいて前記演出実行手段を制御することを特徴とする特徴A1乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、表示継続期間情報に応じて表示態様を異ならせることにより、変動表示期間に即した表示態様の設定が容易となる。
特徴A9.演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行う抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段による抽選結果が特典付与結果であることに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段において演出が開始された後に前記抽選手段の抽選結果に対応した結果を表示させて当該演出を終了させることを遊技回の1回として、各遊技回の演出が前記演出実行手段にて実行されるように当該演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間(変動表示時間)を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回の演出を終了させるものであり、
前記抽選手段は、抽選モードとして、前記特典付与結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有し、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報(第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル)を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように又は所定の表示継続期間の選択率が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
遊技者により所定の操作が行われたことに基づく切換条件が成立した場合に、前記抽選手段による抽選モードを変更させないようにしながら、前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該情報切換手段は、前記期間決定手段にて前記表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では、前記表示継続期間情報の種類の切換を行わないものであることを特徴とする遊技機。
特徴A9によれば、表示継続期間情報が複数種類設定されており、表示継続期間情報の種類が切り換えられる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
期間決定手段にて表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では表示継続期間情報の種類の切換が行わない。このため、表示継続期間情報の種類の切換と表示継続期間の決定とが同時に行われることはない。このことを遊技者に把握させておくことで表示継続期間の決定と切換条件の成立とが同時期に発生した場合にそれに対して表示継続期間情報の種類の切換が行われないことを認識させることが可能となる。この結果、切換条件が成立したにも関わらず表示継続期間情報の種類の切換が行われないことに対して混乱を招くことを抑制できる。
また、切換条件が成立した場合に抽選モードが変更されないため、表示継続期間情報の種類を切り換える頻度を向上させたとしても特典の付与率への影響が抑えられる。
特徴A10.演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行う抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段による抽選結果が特典付与結果であることに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段において演出が開始された後に前記抽選手段の抽選結果に対応した結果を表示させて当該演出を終了させることを遊技回の1回として、各遊技回の演出が前記演出実行手段にて実行されるように当該演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間(変動表示時間)を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回の演出を終了させるものであり、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報(第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル)を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
遊技者により所定の操作が行われたことに基づく切換条件が成立した場合に、前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
複数種類の表示継続期間情報のそれぞれは、含まれる前記表示継続期間の少なくとも一部が異なっているものであり、さらに、いずれの表示継続期間情報が前記期間決定手段による表示継続期間の決定に用いられたとしても、1回の遊技回における表示継続期間の平均値が同一又は略同一となっていることを特徴とする遊技機。
特徴A10によれば、表示継続期間情報が複数種類設定されており、表示継続期間情報の種類が切り換えられる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
また、いずれの表示継続期間情報が用いられたとしても、各遊技回の1回あたりの表示継続期間が異なることを抑制できる。これにより、表示継続期間の決定に用いられる表示継続期間情報によって遊技回の消化率が変動することを抑制できる。この結果、表示継続期間情報の種類の切換が行われることによる特典の付与率への影響を抑えることができる。
特徴A11.演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行う抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段による抽選結果が特典付与結果であることに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段において演出が開始された後に前記抽選手段の抽選結果に対応した結果を表示させて当該演出を終了させることを遊技回の1回として、各遊技回の演出が前記演出実行手段にて実行されるように当該演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間(変動表示時間)を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回の演出を終了させるものであり、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報(第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル)を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように又は所定の表示継続期間の選択率が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
遊技者により所定の操作が行われたことに基づく切換条件が成立した場合に、前記抽選手段による抽選が行われる状況の遊技者の有利度を変更させないようにしながら、前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
遊技回の遊技結果が所定の遊技結果となったことに基づいて当該遊技回に続いて所定の演出が実行される構成であり、
前記遊技回制御手段は、
前記情報切換手段による前記表示継続期間情報の種類の切換が実行された場合、当該切換が実行されたことの報知を遊技回の結果又は前記所定の演出にて行わせる切換報知制御手段(表示制御装置212による特別外れ結果に対応した開閉実行モードにおいて、表示モードが切り換わることを報知する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A11によれば、表示継続期間情報が複数種類設定されており、表示継続期間情報の種類が切り換えられる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
また、遊技回の結果が表示される場合、遊技者は遊技に注目していることが考えられる。遊技回の結果が表示される場合や、その遊技回に続く所定の演出が実行される場合に、表示継続期間情報の種類の切換が実行されたことが報知されることにより、表示継続期間情報の種類の切換が行われたことを遊技者に把握させ易くすることが可能となる。
また、切換条件が成立した場合に有利度が変更されないため、表示継続期間情報の種類を切り換える頻度を向上させたとしても特典の付与率への影響が抑えられる。
特徴A12.演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行う抽選手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段による抽選結果が特典付与結果であることに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段において演出が開始された後に前記抽選手段の抽選結果に対応した結果を表示させて当該演出を終了させることを遊技回の1回として、各遊技回の演出が前記演出実行手段にて実行されるように当該演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間(変動表示時間)を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回の演出を終了させるものであり、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報(第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル)を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように又は所定の表示継続期間の選択率が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
所定の操作が行われたことに基づく切換条件が成立した場合に、前記抽選手段による抽選が行われる状況の遊技者の有利度を変更させないようにしながら、前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該情報切換手段は、前記期間決定手段にて前記表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では、前記表示継続期間情報の種類の切換を行わないものであることを特徴とする遊技機。
特徴A12によれば、表示継続期間情報が複数種類設定されており、表示継続期間情報の種類が切り換えられる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
期間決定手段にて表示継続期間の決定に係る処理を開始させることが可能な期間では表示継続期間情報の種類の切換を行わない。このため、表示継続期間情報の種類の切換と表示継続期間の決定とが同時に行われることはない。このことを遊技者に把握させておくことで表示継続期間の決定と切換条件の成立とが同時期に発生した場合にそれに対して表示継続期間情報の種類の切換が行われないことを認識させることが可能となる。この結果、切換条件が成立したにも関わらず表示継続期間情報の種類の切換が行われないことに対して混乱を招くことを抑制できる。
また、切換条件が成立した場合に有利度が変更されないため、表示継続期間情報の種類を切り換える頻度を向上させたとしても特典の付与率への影響が抑えられる。
特徴B1.遊技者により操作される発射操作手段(発射ハンドル54)と、
前記発射操作手段に対して所定操作が行われたことに基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53、発射制御装置98)と、
演出を実行する演出実行手段(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS、図柄表示装置41)と、
予め定められた1回の遊技回として、演出を開始させるとともに、当該演出を終了させるよう前記演出実行手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理の処理を実行する機能)と、
各遊技回において演出が行われる場合の表示継続期間を決定する期間決定手段(主制御装置81のMPU202における変動表示時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記期間決定手段により決定された表示継続期間が経過した場合に遊技回を終了させるものであり、
さらに、前記期間決定手段により1回の遊技回における表示継続期間を決定する場合に用いられる表示継続期間情報を、それぞれに含まれる表示継続期間の少なくとも一部が相違するように又は所定の表示継続期間の選択率が相違するように複数種類記憶した期間情報記憶手段(変動表示時間テーブル記憶エリア223)と、
前記期間決定手段において前記表示継続期間の決定を行う場合に用いられる前記表示継続期間情報の種類を切り換える情報切換手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記発射操作手段は、遊技者が第1所定操作を行うことが可能なように設けられているとともに、当該第1所定操作とは異なる第2所定操作を行うことが可能なように設けられており、
前記発射手段は、前記発射操作手段に対して前記第1所定操作が行われたことに基づいて遊技球を発射する場合には第1通路領域に向けて遊技球を発射するものであるとともに、前記発射操作手段に対して前記第2所定操作が行われたことに基づいて遊技球を発射する場合には第2通路領域に向けて遊技球を発射するものであり、
前記情報切換手段は、前記第2通路領域よりも前記第1通路領域を遊技球が流下した方が前記表示継続期間情報の種類の切換を実行し易いものであることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、表示継続期間の決定に用いられる表示継続期間情報が切り換えられることがある。表示継続期間情報が切り換えられることにより、遊技の状況に応じて決定される1遊技回の期間を変更することが可能となる。これにより、常に同じ表示継続期間情報が用いられる遊技機に比べ、設定される表示継続期間のパターンを多様化できる。この結果、実行される演出に対応した表示継続期間を設定し易くなり、実行される演出の自由度を高めることができる。
第1通路領域と第2通路領域とのうち、第1通路領域を遊技球が流下した方が表示継続期間情報の切換が発生し易い。したがって、表示継続期間情報の切換を望む場合には第1通路領域を遊技球が流下するように、表示継続期間情報の切換を望まない場合には第2通路領域を遊技球が流下するように、それぞれ遊技者に遊技を行わせることが可能となる。この結果、表示継続期間情報の切換を望む場合に、発射操作手段の操作態様が変更されることとなり、常に同じ操作態様で遊技を行うのみの遊技機に比べ、遊技が単調化することを抑制する効果も期待される。
また、遊技球が流下する通路領域に応じて表示継続期間情報の切り換わり易さに高低を設けたことにより、表示継続期間情報の切換を望まない遊技者は第2通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行えばよい。これにより、表示継続期間情報の切換を遊技者が望まないにも関わらず、表示継続期間情報の切換が頻繁に発生し、遊技者が混乱することを抑制できる。
特徴B2.前記情報切換手段は、前記第1通路領域を流下した遊技球が通過し得る取得領域(右作動口40)を遊技球が通過したことに基づいて、前記表示継続期間情報の種類の切換を実行するものであり、さらに、前記取得領域を遊技球が通過した後、所定の期間が経過する前に再び遊技球が前記取得領域を通過したとしても、その遊技球の通過に基づいて前記表示継続期間情報の種類の切換を実行しないものであることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、取得領域を遊技球が通過した後、所定期間が経過するまでに再び取得領域を遊技球が通過したとしても、表示継続期間情報の切換が実行されない。遊技者が取得領域を通過するよう遊技球を発射する場合、複数の遊技球を発射することが考えられる。この場合、複数の遊技球が連続して取得領域を通過することが考えられる。取得領域を複数の遊技球が通過した場合に、それぞれの通過に対してそれぞれ表示継続期間情報の種類の切換を実行すると、遊技者の望む表示継続期間情報に切り換わらない不具合が発生し得る。この点、本特徴によれば、所定期間の間に複数の遊技球が取得領域を通過したとしても、複数の遊技球の通過のそれぞれに対して表示継続期間情報の種類の切換が実行されることを抑制できる。この結果、上記不具合が発生することを抑制できる。
特徴B3.前記取得領域を遊技球が通過した場合に特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81による情報取得処理のステップS301〜ステップS306の処理を実行する機能)を備え、
前記遊技回制御手段は、前記情報取得手段により前記特別情報が取得されたことに基づいて1回の遊技回が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記情報切換手段は、前記情報取得手段により前記特別情報が取得されたことに基づく遊技回が実行された場合、又はその遊技回が終了された後に続く所定の状態となった場合に、前記表示継続期間情報の種類の切換を実行するものであり、
前記情報取得手段は、前記特別情報が取得されたことに基づく遊技回の実行中において、前記取得領域を遊技球が通過した場合に前記特別情報を取得しないことを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、遊技回が実行された場合、又は遊技回が終了された後に続く所定の状態となった場合に、表示継続期間情報の切換が実行される。また、遊技回の実行中においては取得領域を遊技球が通過した場合に特別情報が取得されない。遊技回の実行中において、特別情報が取得されないことにより、複数の遊技球が取得領域を通過した場合に、それら複数の遊技球の通過のそれぞれに対して表示継続期間情報の種類の切換が実行されることを抑制できる。また、特別情報を取得しない期間を遊技回が実行されている期間としたことにより、特別情報が取得される期間か否かを、遊技回が実行されているか否かによって遊技者が把握し易い。
特徴B4.前記第1通路領域を流下した遊技球が通過し得る第1取得領域(右作動口40)を遊技球が通過した場合に特別情報を取得する第1情報取得手段(主制御装置81による情報取得処理のステップS301〜ステップS306の処理を実行する機能)と、
前記第2通路領域を流下した遊技球が通過し得る第2取得領域(上作動口33,下作動口34)を遊技球が通過した場合に特別情報を取得する第2情報取得手段(主制御装置81による情報取得処理のステップS305〜ステップS308の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、各情報取得手段により取得された前記特別情報が、切換結果に対応しているか否かの判定と、特典付与結果に対応しているか否かの判定とを行う判定手段(主制御装置81による変動開始処理におけるステップS703、ステップS704、ステップS706及びステップS707の処理を実行する機能)を備え、前記判定手段による判定結果に対応した演出を実行するよう前記演出実行手段を制御するものであり、前記判定手段による判定結果が前記特典付与結果である場合に遊技者に特典が付与されるものであり、
前記情報切換手段は、前記判定手段による判定結果が前記切換結果である場合に、前記表示継続期間情報の種類の切換を実行するものであり、
前記判定手段は、前記第2情報取得手段により取得された前記特別情報よりも、前記第1情報取得手段により取得された前記特別情報の方が、判定結果が前記切換結果となり易いものであることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、切換結果となったことに基づいて表示継続期間情報の種類が切り換わることにより、特別情報を用いて、特典付与結果に対応しているか否かの抽選と、表示継続期間情報を切り換えるか否かの抽選と、を行うことができる。この結果、特典付与結果となるか否かと、表示継続期間情報の種類の切換を行うか否かとの処理の共通化を図ることができる。
また、各情報取得手段のうち、いずれの情報取得手段により特別情報が取得されたかにより、切換結果とのなり易さに高低を設定した。これにより、いずれの通路領域を遊技球が流下したとしても特典付与結果となる機会は遊技者に付与しつつ、遊技球が流下した通路領域に応じて表示継続期間情報の切換の発生し易さを異ならせることが可能となる。
なお、本特徴B4に対して上記特徴B2又はB3の構成を適用する場合、特徴B2、B3における「取得領域」及び「情報取得手段」のそれぞれを、本特徴における「第1取得領域」及び「第1情報取得手段」とすればよい。
特徴B5.前記情報切換手段は、前記遊技回制御手段により前記切換結果に対応した遊技回が実行された場合、又は、その遊技回が終了した後に続く所定の状態となった場合に、前記表示継続期間情報の種類の切換を実行するものであり、
前記遊技回制御手段は、前記第2情報取得手段により取得された前記特別情報に基づく遊技回よりも、前記第1情報取得手段により取得された前記特別情報に基づく遊技回を優先して実行するよう前記演出実行手段を制御することを特徴とする特徴B4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、第1情報取得手段により取得された特別情報に基づく遊技回が、第2情報取得手段により取得された特別情報に基づく遊技回よりも優先して実行される。これにより、第1情報取得手段により特別情報が取得されたことに基づいた表示継続期間情報の種類の切換を早いタイミングで行うことが可能となる。
特徴B6.前記第1情報取得手段の取得した特別情報を、予め定められた第1規定数を上限として記憶する第1取得情報記憶手段(保留球格納エリア232における第2結果表示部用保留エリアRb)と、
前記第2情報取得手段の取得した特別情報を、予め定められた第2規定数を上限として記憶する第2取得情報記憶手段(保留球格納エリア232における第1結果表示部用保留エリアRa)と、
を備え、
前記第1取得情報記憶手段における第1規定数は、第2取得情報記憶手段における第2規定数よりも少ないことを特徴とする特徴B4又はB5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、第1規定数は、第2規定数よりも少ない。第1規定数が少ないことにより、第1通路領域よりも第2通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った方が、特典付与結果となる上で、遊技者に有利とすることが可能となる。これにより、第2通路領域を遊技球が流下するように遊技者に促すことが可能となる。ここで、第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った方が遊技者に有利である場合、第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技者は遊技を行うものと考えられる。この場合、遊技者が意図しない表示継続期間情報の切換が頻繁に発生し、遊技者が混乱する不都合が発生するおそれがある。この点、本特徴によれば、第2通路領域を遊技球が流下した方が遊技者に有利であるため、常に第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行う必要がない。この結果、上記不都合が発生することを抑制できる。
特徴B7.前記第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った場合よりも、前記第2通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った場合の方が遊技者に有利であることを特徴とする特徴B1乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B7によれば、表示継続期間情報の種類の切換を望む場合には第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技者は遊技を行い、そうでない場合には第2通路領域を遊技球が流下するように遊技者は遊技を行うものと考えられる。この結果、表示継続期間情報の種類の切換を望まない遊技者が、遊技球が第1通路領域を流下しないよう遊技を行った場合にその遊技者に不利益が発生することを抑制できる。
特徴B8.前記第1通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った場合と、前記第2通路領域を遊技球が流下するよう遊技を行った場合と、で遊技者の有利度が略同一となっていることを特徴とする特徴B1乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B8によれば、第1通路領域と第2通路領域とで、遊技者の有利度が略同一となっている。これにより、表示継続期間情報の種類の切換を行うように遊技を行っている遊技者と、表示継続期間情報群の種類の切換が行われないように遊技を行っている遊技者とによって、各遊技者に付与される特典が異なることを抑制できる。ここで、表示継続期間情報の種類の切換を行う方が遊技者に不利である場合、遊技者が表示継続期間情報の種類の切換を行わない不都合の発生が想定される。この点、本特徴では有利度を略同一とすることで、上記不都合が発生することを抑制できる。
特徴B9.前記情報切換手段は、前記第2通路領域を遊技球が流下したことに基づいて前記表示継続期間情報の種類の切換を実行しないものであることを特徴とする特徴B1乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、第2通路領域を遊技球が流下した場合、表示継続期間情報の種類の切換が実行されない。これにより、表示継続期間情報の種類の切換を遊技者が望まない場合に、抽選結果が切換結果となることを抑制できる。この結果、遊技者が表示継続期間情報の種類の切換を望まない場合に、表示継続期間情報の種類が切り換えられ遊技者が混乱することを抑制できる。
なお、上記特徴A1〜A12の構成に対して、上記特徴B1〜B9のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴B1〜B9の構成に対して上記特徴A1〜A12のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
球使用ベルト式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。