JP6329316B1 - 簡易水テッポウ - Google Patents

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【課題】軽量で安全性が高く、非使用時には小さく畳むことができ、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となる簡易水テッポウを提供すること。【解決手段】2枚の軟質合成樹脂シート11を部分的に溶着することにより、互いに連通した複数の空気室12が形成されるとともに、これら2枚の軟質合成樹脂シート11の両端縁を互いに突き合わせて溶着することにより筒状に形成した本体部13と、この本体部13の上下両開口13a・13bをそれぞれ塞ぐ上下の形状維持板14と、下側の形状維持板14に形成した吸水口14a、及びこの吸水口14aの内側で開閉自在となる逆止弁14bと、上側の形状維持板14に設けられて、本体部13を掴んだ時の内圧によって、当該本体部13内の水を吐出する吐水口15と、を備えた簡易水テッポウ。【選択図】図3

Description

本発明は、簡易水テッポウに関し、主として幼児がお風呂やプール(特に、軟質合成樹脂製の簡易プール)で水遊びをするために使用する簡易水テッポウに関するものである。
幼児をお風呂に入れる際や、プールで遊ばせる際に、幼児自らの意志と力で遊べるおもちゃがあると、幼児の生育や精神の発達に役に立つだけでなく、保護者が世話を焼く手間が省けることもある。このようなおもちゃでは、当然のことながら、
・幼児でも自ら使用できること
・安全性が十分であること
・そして、幼児が興味を持てること
が必要である。
このようなお風呂やプールにおいて使用されるおもちゃとしては、上記の必要性を加味しながら、特許文献1〜特許文献3において、既に種々なものが多く提案されてきており、それぞれ所期の目的を達成していると考えられる。
実開平5−11997号公報 実公平3−34232号公報 特許第5883534号掲載公報
特許文献1には、「動きのともなう変化のある面白い遊びを楽しむことを可能とする」ことを目的とした「水を飛ばすことができる玩具」が提案されており、この「水を飛ばすことができる玩具」は、本願の図6に示すように、「動物を模して形成された玩具本体1に水圧によつて動作する動作部6を設けるとともに、該動作部6の近傍には動作部6を動作させるための水噴出部3と該水噴出部3とは別の水噴出部4とが設けられ且つこれらの水噴出部3、4はポンプ2に接続されている」という構成を有している。
この特許文献1の「水を飛ばすことができる玩具」は、ポンプを押すとワニが口を開いて水を飛ばすことが出来るから、幼児が面白がって遊ぶであろうことが容易に想像できる。しかしながら、この玩具は、ワニを模した「玩具本体」が硬質なものと考えられるため、誤って踏みつけたり腰を下ろしたりすると、痛みを与えることになるだけでなく、動物を模した構造にするためにコストが掛かり、小さくすることも出来ないと考えられる。
特許文献2には、「軽くて、しかも小さく畳むことができ、持ち運びに便利であり、使用時には大きくすることができ、ぶつかっても怪我をすることのない安全なシャワーおもちゃを提供すること」を目的とした「シャワーおもちゃ」が提案されており、この「シャワーおもちゃ」は、本願の図7に示すように、「軟質材料を使用して中空に形成し、内部の隔膜によって上室と下室の2室を形成し、上室には空気を供給あるいは排出するための栓付き口を形成し、上室頂部にはシャワー噴出口を形成し、上室下部には水供給口を形成し、シャワー噴出口と水供給口との間には上室内部にホースを配設し、下室には水を供給あるいは排出するための栓付き口を形成した」ものである。
しかしながら、この特許文献2の「シャワーおもちゃ」では、「水供給口に水道の蛇口からのホースを連結し、水を供給すると、水は水供給口から入り、ホースを経て、シャワー噴出口からシャワーとなって噴出する」ものであるから、水道と、これに連結されるべきホースとが必要となり、これらがない場所では使用することができないものとなっている。
特許文献3の「幼児用シャワー遊具」は、本件出願人が提案したものであるが、「構造が簡単で操作し易く、保護者が常時傍についていなくても、幼児が自分の思い通り十分遊べる幼児用シャワー遊具を提供すること」を目的としてなされたものである。そして、この特許文献3の「幼児用シャワー遊具」は、本願の図8に示すように、「簡易水中ポンプ10を、水底に設置されるベース11と、このベース11上に取り付けられて、ポンプ室12aを構成するポンプ本体12と、このポンプ本体12の天板部13内側に取り付けられて、天板部13に形成した出入穴13aの開閉を行う弁体14と、水中になっている天板部13を上動させる上動部材15とを備えたものとした」ものである。
この特許文献3の「幼児用シャワー遊具」は、お風呂やプール内に沈めたポンプを単に手で押すことによりシャワー水を吐出するものであるから、堅い部分がないことから幼児が痛みを感じる場面がないだけでなく、水道も必要がないことから、何処でも安全に遊べる遊具となっている。
しかしながら、この特許文献3の「幼児用シャワー遊具」は、お風呂やプール内に沈めたポンプを手で押すことによりシャワー水を吐出するものであることから、年端のいかない1才〜3才程度の幼児だと、使用が難しいことがあるかも知れない。
そこで、本発明者等は、年端のいかない幼児であっても十分楽しめて安全性も高く、非使用時には小さく畳むことができて始末もよいし、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となるような簡易水テッポウとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、年端のいかない幼児であっても自ら持つことができて十分楽むことができ(軽量性)、安全性も高く(安全性)、非使用時には小さく畳むことができて始末もよいし(コンパクト化)、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となる(良好な手触り感)ような簡易水テッポウを、簡単な構造によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「簡易水テッポウ10であって、
2枚の軟質合成樹脂シート11を部分的に溶着することにより互いに連通した複数の空気室12が形成されるとともに、これら2枚の軟質合成樹脂シート11の両端縁が連結されて筒状をなす本体部13と、
この本体部13の上下両開口13a・13bをそれぞれ塞ぐ上下の形状維持板14と、
下側の形状維持板14に形成した吸水口14a、及びこの吸水口14aの内側で開閉自在となる逆止弁14bと、
上側の形状維持板14に設けられて、本体部13を掴んだ時の内圧によって、当該本体部13内の水を吐出する吐水口15と、
を備えたことを特徴とする簡易水テッポウ10。」
である。
以上のように構成した請求項1に係る簡易水テッポウ10は、図1に示すように、幼児がお風呂またはプール内に持ち込んで使用するものであり、主として、その本体部13を手で掴んで絞る操作を繰り返すことにより、当該簡易水テッポウ10から水を噴射させて遊ぶことに使用するものである。この場合、当該簡易水テッポウ10の重要機能は、軽量性、安全性、コンパクト化、そして、良好な手触り感である。
(軽量性)
当該簡易水テッポウ10は、主として、2枚の軟質合成樹脂シート11と、これを筒状にしたときにできる2つの開口13a・13bを閉じる2枚の形状維持板14とで形成されているのであるから、総重量は以下に説明する実施形態の場合、60g(グラム)前後となって、幼児でも十分持ち上げることができるものである。勿論、この簡易水テッポウ10を使用する際には、2枚の軟質合成樹脂シート11間に形成してある各空気室12内に、実施形態で説明する空気栓17等を使用して空気を充填して、例えば図2に示すような形状のものとするものであるため、2枚の軟質合成樹脂シート11間は勿論、これら軟質合成樹脂シート11によって構成された本体部13内部にも空気が充填されるから、お風呂の湯等に十分浮くものとなる。なお、使用によって本体部13内には水が充填されるが、各空気室12内の空気によって当該簡易水テッポウ10は十分水に浮く(浮上性の確保)。
(安全性)
当該簡易水テッポウ10の本体部13は、軟質合成樹脂シート11を材料にして形成したものであり、また、使用時には各空気室12内に空気が充填されるのであるから、丁度「ビニール製浮き輪」のように柔らかく、安全性が高いものとなっている。勿論、比較的薄くて堅い逆止弁14bは、下側形状維持板14の吸水口14a内方に配置してあるから、幼児の手や身体に直接触れることはない。なお、各形状維持板14や、吐水口15も比較的軟質な合成樹脂材料によって形成してあるから、安全性が高いものとなっている。
(コンパクト化)
この簡易水テッポウ10の使用後には、空気栓17から各空気室12内の空気を抜けば、筒状になっていた本体部13を潰すことができるため、小さく折り畳むこと、つまりコンパクト化ができる。この場合、各軟質合成樹脂シート11は、文字通り軟質であるから、本体部13の各開口13a・13bに連結されていた各形状維持板14も折り畳まれた各軟質合成樹脂シート11に沿わせることが出来るため、結果的に、簡易水テッポウ10全体をほぼ平らなものにコンパクト化できることになる。
(良好な手触り感)
使用する際の本体部13は、各空気室12に空気を充填するものであり、これにより、各空気室12を構成している外側の軟質合成樹脂シート11表面には、例えば図2に示すように、凹凸ができる。これら各空気室12表面にできる凹凸は、軟質合成樹脂シート11と内部の空気とによって形成されるものであるから、手に馴染む柔らかさを有していて、両親の腕を掴んだ時のような感覚となる。それだけで無く、これらの凹凸は、幼児の指の引っ掛かりともなるから、使用時の簡易水テッポウ10の滑り落ちを防止することにもなる。換言すれば、この簡易水テッポウ10は、特に使用時において、幼児が安心して遊べる良好な感触を有するものなのである。
さて、この簡易水テッポウ10で幼児が遊ぶのには、上述したように、本体部13に設けてある空気栓17等を使用して、両軟質合成樹脂シート11間の各空気室12内に空気を充填する。そうすると、各軟質合成樹脂シート11間の空気室12が膨んで中に入った空気の圧力により、本体部13全体は、図2に示すように、筒状に膨らむから、幼児が図1に示すような状態で掴むことができるものとなる。勿論、この状態の簡易水テッポウ10は、上述したように、水や湯に浮くものとなっている。
ここで、吐水口15が図1に示すような上側となるようにしながら本体部13を水内に浸けて、幼児が本体部13の外周を掴んで絞ると、本体部13内の空気圧が高まるから、下側の形状維持板14に設けてある逆止弁14bは確実に閉じられ、かつ本体部13内の空気は吐水口15から排出される。上側の形状維持板14に設けた吐水口15には、下側の形状維持板14のような逆止弁14bは設けていないからである。次いで、掴んでいた手を緩めると、逃げ場のない各空気室12内に空気を閉じ込めている本体部13の弾性復帰力により、この本体部13は、筒状に戻るから、本体部13内が負圧となる。この際には、上方の吐水口15から外気が本体部13内に入り込むことがあるが、それよりも当該簡易水テッポウ10の本体部13が水中にあることによって水圧が逆止弁14bに掛かってこれを開くことになり、お風呂の湯等が本体部13内に吸引される。
以上の絞り操作や開放操作を繰り返せば、本体部13内には十分な湯等が吸引され、最終的(絞りと開放を3回〜5回程度繰り返した後)には、本体部13内に吸引された湯等が上方の吐水口15から吐出されて、水テッポウとなるのである。
そして、幼児がこの簡易水テッポウ10で自ら遊んでくれていれば、当該幼児をお風呂に入れた保護者は幼児の世話をする必要がなくなるから、自らの洗髪や身体洗いができることになる。勿論、洗い桶内の湯で当該簡易水テッポウ10を使用させれば、保護者が幼児の洗髪や身体洗いを支障なく行えることにもなる。
従って、この請求項1に係る簡易水テッポウ10は、年端のいかない幼児であっても自ら持つことができて十分楽むことができ(軽量性)、安全性も高く(安全性)、非使用時には小さく畳むことができて始末もよいし(コンパクト化)、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となる(良好な手触り感)ものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、請求項1に記載の簡易水テッポウ10について、
「本体部13の下部周囲に、別の軟質合成樹脂シートによって形成した浮き台座16を一体化して、この浮き台座16の下面が吸水口14aより下方となるようにしたこと」
である。
この請求項2に係る簡易水テッポウ10は、上記請求項1に係る簡易水テッポウ10の下部に、図1の左側、図4、及び図5に示すように、別の軟質合成樹脂シートによって形成した浮き台座16を一体化したものであり、浮き台座16の浮力によって全体を水面上に浮かせることができるようにしたものである。
この浮き台座16は、軟質合成樹脂シートによって形成したものであり、言わば「ビニール製の浮き輪」のようなものであるから、図1の左側にて示すように、当該簡易水テッポウ10を水に浮かんだ船のようにすることができるのであり、かつ吸水口14aが常に上になるようにすることになるものである。また、この浮き台座16は、実施例で示す空気栓17等で内部に空気を充填することによって「ビニール製の浮き輪」のようなものとするのであるから、逆に充填した空気を抜けば、小さく折り畳むことができるものである。
また、この浮き台座16は、その下面が、図5に示すように、吸水口14aより下方となるようにしたものであるが、このようにしたのは、本体部13の絞りや開放を行って内部に湯水を吸引させる作業を確実にするためである。つまり、この浮き台座16を存在させることにより、当該簡易水テッポウ10全体を浮き台座16を下側にして湯水に浮かせることが出来るようになり、湯水の吸引を確実にするためである。
従って、この請求項2に係る簡易水テッポウ10は、上記請求項1に係る簡易水テッポウ10と同様に、年端のいかない幼児であっても自ら持つことができて十分楽むことができ(軽量性)、安全性も高く(安全性)、非使用時には小さく畳むことができて始末もよいし(コンパクト化)、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となる(良好な手触り感)ものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「簡易水テッポウ10であって、
2枚の軟質合成樹脂シート11を部分的に溶着することにより互いに連通した複数の空気室12が形成されるとともに、これら2枚の軟質合成樹脂シート11の両端縁が連結されて筒状をなす本体部13と、
この本体部13の上下両開口13a・13bをそれぞれ塞ぐ上下の形状維持板14と、
下側の形状維持板14に形成した吸水口14a、及びこの吸水口14aの内側で開閉自在となる逆止弁14bと、
上側の形状維持板14に設けられて、本体部13を掴んだ時の内圧によって、当該本体部13内の水を吐出する吐水口15と、
を備えたこと」
にその構成上の主たる特徴を有するものであるから、これにより、年端のいかない幼児であっても自ら持つことができて十分楽むことができ(軽量性)、安全性も高く(安全性)、非使用時には小さく畳むことができて始末もよいし(コンパクト化)、幼児が持ったときの手触り感も両親の腕を掴んだ時のような感覚となる(良好な手触り感)ような簡易水テッポウ10を、簡単な構造によって提供することができるのである。
本発明に係る簡易水テッポウ10を幼児が使用している状態を示すお風呂の断面図である。 請求項1に係る簡易水テッポウ10の斜視図である。 同簡易水テッポウ10の縦断面図である。 請求項2に係る簡易水テッポウ10の斜視図である。 同簡易水テッポウ10の縦断面図である。 特許文献1にて提案されている玩具の正面図である。 特許文献2にて提案されている玩具の正面図である。 特許文献3にて提案した玩具の概略図である。
以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である簡易水テッポウ10について説明すると、図1には、幼児が使用している請求項1に係る簡易水テッポウ10(図示右側)と、お風呂の中に浮かばせてある請求項2に係る簡易水テッポウ10(図示左側)とが示してある。
これらの簡易水テッポウ10は、その本体部13に多数形成してある空気室12内に、図3及び図5に示したような空気栓17から外気を充填または圧入したことによって、図2〜図5に示したような円筒状となる本体部13を備えているものである。勿論、この本体部13の筒状形態は、幼児が両手で掴んで絞り込むことができる程度の大きさ、本実施形態では、直径が6cm〜10cm程度となるようにしてある。
本実施形態の本体部13は、上下の開口13a・13bにての、後述する各形状維持板14への溶着代を除いて、縦(高さ)が17cm〜20cm程度であり、横(筒状となったときの胴回り)が18cm〜30cm程度の軟質合成樹脂シート11を2枚用意して重ね、これらの軟質合成樹脂シート11を、例えば図2及び図4に示したような波形の多数の溶着部11a(本実施形態では横方向に連続した波形であるが、部分的に途切れたものとしてもよい)によって溶着して形成したものである。なお、外側となる軟質合成樹脂シート11に対しては、予め空気栓17が溶着される。
2枚の軟質合成樹脂シート11を互いに溶着する溶着部11aは、両軟質合成樹脂シート11の接合を果たすものであるから基本的には連続するものであると同時に、これらの軟質合成樹脂シート11間に多数の空気室12を形成するものでもある。各空気室12内には1つの空気栓17から空気を充填若しくは圧入できるようにしなければならないから、各溶着部11aは完全に連続するものではない。本実施形態では、図3及び図5に示したように、例えば、本体部13の縦方向の同一位置にて連通部11b、つまり溶着しない部分が各溶着部11aの途中に少なくとも1カ所は存在するようにしたものである。各連通部11bは、1つの空気栓17から空気を充填した場合、各溶着部11aの間に位置している非溶着部、つまり各空気室12内の全てに空気の充填が行えるようにするものである。
各溶着部11aとしては、上述した両軟質合成樹脂シート11の接合を果たすこと、両軟質合成樹脂シート11間に多数の空気室12を形成すること、そして、溶着しない部分が各溶着部11aの途中に少なくとも1カ所は存在するようにすることの各条件を満たせるのであれば、連続する波形に限らず、どのような形状、例えば、本体部13の縦方向あるいは斜めに並ぶ平行線状のものでも良い。
一方で、各軟質合成樹脂シート11の材料としては、一般的な浮き袋で採用されているビニールシートや、所謂PVAシートが適している。当該軟質合成樹脂シート11によって形成される本体部13は、幼児が直接手で持って使用する部分となるものであり、柔らかくて尖った箇所が形成されにくく、使用時の安全性確保を容易にするためである。本実施形態では、厚さが0.20mm〜0.25mm程度のビニールシートを採用している。
これらの軟質合成樹脂シート11によって形成した本体部13は、各空気室12に空気を充填した場合、中に大きな空間を形成することになるが、この空間は、図3及び図5に示したように、図示上側の開口13a及び図示下側の開口13bに略円形の形状維持板14をそれぞれ気密的に溶着することにより、閉じられている。なお、各形状維持板14の外面を軟質合成樹脂シート11と同様な材料によって包み込むことにより、軟質合成樹脂シート11との溶着が確実に行えるようにしてある。
上側の開口13aについては、図3及び図5に示したように、吐水口15が形成してあり、この吐水口15から本体部13内に吸引された湯水を外部に吐出できるようにしてある。なお、実施形態の吐水口15では、これにシャワーノズル15aを取り付けて、シャワー水の吐出も行えるようにしてある。
一方、下側の開口13bに対しては、吸水口14aが形成してあり、この吸水口14aの内側には逆止弁14bが設けてあって、本体部13内の内圧が高くなると逆止弁14bが閉じて前述した吐水口15から空気又は湯水が吐出できるようにしてある。なお、本体部13が自らの弾力性によって膨らむときには、この逆止弁14bが吸水口14aに対して開き、本体部13内に湯水を吸引できるようになっていることは言うまでもない。
そして、上述した本体部13は、その各空気室12内に空気を充填した場合、中が空洞となった筒状となるだけでなく、この筒は、各軟質合成樹脂シート11の軟質性によって、幼児が両手で掴めば押し潰すことができるものであるし、手を離せば、本体部13自体の弾性復元作用によって元の筒状に戻る性質を有したものとなっている。つまり、この本体部13は、以上の形状維持板14、吸水口14a及び逆止弁14b、そして吐水口15を備えたことによって、「ポンプ」の役割を果たすことが出来るものである。
ところで、図4及び図5には、請求項2に係る簡易水テッポウ10が示してあるが、この請求項2に係る簡易水テッポウ10は、請求項1のそれについて、本体部13の下部周囲に、別の軟質合成樹脂シートによって形成した浮き台座16を一体化して、この浮き台座16の下面が吸水口14aより下方となるようにしたものである。
浮き台座16は、言わば本体部13の下部周囲に一体化した「浮き輪」のようなものであり、本体部13を構成している軟質合成樹脂シート11と同じ材料によって、図5に示したような断面形状を有する空気室を構成するものである。この浮き台座16の内側端部は、本体部13の下部を構成している外側の軟質合成樹脂シート11に気密的に溶着したものであり、これにより上記空気室を形成する。勿論、この浮き台座16についても、図5に示したように、本体部13側に取り付けたのと同様な空気栓17が取り付けられるのであり、この空気栓17から当該浮き台座16内に空気を充填あるいは圧入することによって、図1、図4及び図5に示したように、当該簡易水テッポウ10全体を浮き上がらせる役目が果たせるようにしてある。
この浮き台座16の下側面を構成している軟質合成樹脂シートの内端部は、図5に示したように、この浮き台座16内に空気を充填した際に、その下面が吸水口14aより下方となるように、本体部13の軟質合成樹脂シート11表面に溶着してある。このようにしたのは、各本体部13及び浮き台座16を膨らませて、お風呂の床上等に置いたとき、当該簡易水テッポウ10がグラグラせずに真っ直ぐ立つようにするだけでなく、濡れた壁に吸い付かせることができるようにするためである。
10 簡易水テッポウ
11 軟質合成樹脂シート
11a 溶着部
11b 連通部
12 空気室
13 本体部
13a 開口
13b 開口
14 形状維持板
14a 吸水口
14b 逆止弁
15 吐水口
15a シャワーノズル
16 浮き台座
17 空気栓

Claims (2)

  1. 簡易水テッポウであって、
    2枚の軟質合成樹脂シートを部分的に溶着することにより互いに連通した複数の空気室が形成されるとともに、これら2枚の軟質合成樹脂シートの両端縁が連結されて筒状をなす本体部と、
    この本体部の上下両開口をそれぞれ塞ぐ上下の形状維持板と、
    下側の形状維持板に形成した吸水口、及びこの吸水口の内側で開閉自在となる逆止弁と、
    上側の前記形状維持板に設けられて、前記本体部を掴んだ時の内圧によって、当該本体部内の水を吐出する吐水口と、
    を備えたことを特徴とする簡易水テッポウ。
  2. 前記本体部の下部周囲に、別の軟質合成樹脂シートによって形成した浮き台座を一体化して、この浮き台座の下面が前記吸水口より下方となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の簡易水テッポウ。
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