JP6328458B2 - 高周波加温治療装置 - Google Patents

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本発明は、電極間に高周波電力を供給し、誘電加熱によって患部を加温治療する高周波加温治療装置に関する。
従来、一対の電極間に患部を挾み、電極間に周波数1MHz〜100MHzの高周波電力を供給してがん患部に高周波電磁界を照射し、誘電加熱により患部を加温することで、がん治療を行う高周波加温治療装置が知られている。
特許文献1,2には、直方体形状をなした自走型の架台と、架台の上面及び上面から一方向にひさし状に延びた患者が横臥するベッドである治療テーブルと、高周波を発生するための回路部が内装された高周波筐体部と、架台と高周波筐体部との間に立設されたガントリーと、コンソール状の制御部とから構成されたシステム的な高周波加温治療装置が記載されている。ガントリーは略中央に大径の円形開口を有し、この円形開口の円周端縁の上下位置に一対の電極が周方向に移動、かつ径方向に出退可能に設けられている。患者が治療テーブルに乗ると、架台を移動させて治療テーブルのひさし部分をガントリーの開口に進入させ、その状態で上部電極を下降させると共に、下部電極を下方からひさし部分に穿設されている貫通孔を通って上昇移動させて、患部を挟むように押圧するようにしている。
また、特許文献3には、患者が横臥するマットレスが敷設された架台を有し、この架台の内部に、高周波電力発生部及び整合部を有する高周波部や冷却装置を収容し、かつ架台には互いに対向して配置された上部電極と下部電極とを備えた高周波加温治療装置が記載されている。かかる構成により、装置の小型化かつ構造の簡素化を図っている。
特開平10−24112号公報 特開平10−33696号公報 特開2012−223339号公報
特許文献1,2に記載された高周波加温治療装置は、通常、30分〜1時間程度の所定時間に亘って連続して治療を行うものであるため、その間、患者は患部を電極間に挟まれた状態で姿勢を維持する必要がある一方、治療テーブルは木質や樹脂製体の外側にクッション材を巻いた程度で所要の堅牢性を備えているものであることから、かかる治療テーブル上で長時間に亘って同じ姿勢を維持することは、患者への負担が大きい。また、ガントリーは一対の電極を出退方向に移動させる機構が必要となり、その分構造が複雑化すると共に大型になる。さらに、コンソール状の制御部、高周波筐体部をそれぞれ別個に備えたものであり、設置スペースを要するものとなっている。
特許文献3に記載された高周波加温治療装置は、上部電極を架台の側部適所から上方に回り込んだ半円状の支持アームに取り付け、かつ支持アームを上方に開放可能な開閉式にする構造を採用したものである。この装置は、架台側に上部、下部の両電極が設置されることから、患者が横臥する架台が治療位置と退避位置との間で移動する構成は不要であるが、開閉可能な支持アームに電源線や冷却パイプを備えた上部電極を搭載するための構造が要求される。また、支持アームを開成した状態で患者が架台上に上がると、支持アームを閉じて、その位置で患部と電極との位置合わせ等を行うことになるため、閉成した支持アームが位置合わせ作業に支障を生じ兼ねない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、固定した架台上に移動可能な治療テーブルを設置して小型化と構造の簡素化とを図り、乃至は簡易操作性を備えた高周波加温治療装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、第1の電極と第2の電極との間の作用空間に患部を介在させて高周波加温治療を行う高周波加温治療装置において、前記第1の電極を前記作用空間に臨む位置に設置する設置部と、患者が横臥すると共に、略中央適所に前記第2の電極を上向けで設置する治療テーブルを往復動可能に支持する架台部と、前記第2の電極を、前記作用空間に対して退避した位置から前記作用空間に臨む治療位置に位置決めするべく前記治療テーブルを往復動させる駆動部と、前記治療位置で、前記第2の電極に高周波電力を供給する給電構造部とを備えたものである。
本発明によれば、第1の電極と第2の電極との間の作用空間に患部が介在され、その状態で第1の電極と第2の電極との間に高周波電力が供給されることで、高周波加温治療が行われる。治療テーブルは略中央適所に第2の電極を上向けで設置してなり、この上の作用空間に患者は横臥する。患者を搭載した治療テーブルは架台部に対して、駆動部によって移動にされ、第2の電極が退避位置から治療位置に位置決めされる。また、退避位置で治療テーブルに乗り上がって横臥し、その位置で下部電極との位置合わせはほぼ終了するので、治療位置での操作性にはほとんど支障が出ない。そして、給電構造部によって、治療位置では第2の電極に高周波電力が供給されるようになる。このように、固定した架台部上に移動可能な治療テーブルを設置(搭載)し、治療テーブルに第2の電極を設置したので、小型化と構造の簡素化とが図れる。
また、本発明は、前記設置部が、前記第1の電極を出退方向に移動させる支持部を備えたものである。この構成によれば、治療テーブル側の第2の電極に昇降機構を設ける必要がなく、構造の簡素化が図れる。
また、本発明は、前記第2の電極が受電端子を備え、前記給電構造部が、前記受電端子に高周波電力を供給する給電端子を備えたものである。この構成によれば、治療位置で、受電端子と給電端子とによって給電可能状態とされるので、その分、治療テーブルと一体で移動する第2の電極の電源路を簡易に構成することが可能となる。
また、本発明は、前記給電端子及び前記受電端子の少なくとも一方を、前記治療位置で互いに接触させる接触駆動部を備えたものである。この構成によれば、接触状態が確実となる。
また、本発明は、前記治療テーブルが、上面に敷設された、複数のエアセルが並設されてなるエアマットレスを有し、前記エアセルの全部又は一部に対して空気圧が調整可能である。この構成によれば、治療テーブルと第2の電極とが一体であるため、第2の電極の高さとエアマットレスの高さとの調整が、エアマットレスの空気圧を調整することで行われ、患者の状況等に応じた好適な横臥姿勢、第1、第2の電極との接触状態、特に熱感に影響する密着性を良好に確保することが容易となり、長時間の治療中の負担も軽減される。なお、ここにいう電極には冷却パッドを含んだ構成を含めてもよい。
また、本発明は、高周波回路部、動作制御部及び第1,第2の電極を冷却する冷却部を収容する各筐体が、前記架台テーブルの移動ストローク内の下部に配設されてなることを特徴とする。この構成によれば、本装置の配置において省スペース化が図れる。
本発明によれば、小型化と構造の簡素化が可能な高周波加温治療装置を提供する。
本発明の高周波加温治療装置の一実施形態を示す正面図である。 図1の高周波加温治療装置の左側面図で、(A)は治療テーブルが退避位置にあるときの図、(B)は治療テーブルが治療位置にあるときの図である。 治療テーブルの移動機構を説明する側面側から見た図である。 下部電極への給電構造の接続状態を説明する、正面側から見た図で、(A)は接続前の状態の図、(B)は接続状態の図である。 エアマットレスの構造を説明する図で、(A)はエアセルの配列と空気供給系を示す図、(B)はエアマットのエアセル1個の横断面図、(C)はその縦断面図である。 電子管を用いた高周波加温治療装置の回路構成の一例を示す図である 発振・増幅用に半導体素子を用いた高周波加温治療装置の構造の一例を示す、図2に対応する左側面図で、(A)は治療テーブルが退避位置にあるときの図、(B)は治療テーブルが治療位置にあるときの図である。
図1は、本発明の高周波加温治療装置の一実施形態を示す正面図である。図2は、同高周波加温治療装置の左側面図で、(A)は治療テーブルが退避位置にあるときの図、(B)は治療テーブルが治療位置にあるときの図である。なお、図1において、筐体15は省略されている。
高周波加温治療装置1は、直方体等の所定形状を有する架台10、後述する各回路部等を収容するそれぞれ直方体等の所定形状を有する筐体11〜15、治療テーブル部20、スライド機構部30、及び本体中央に円形の開口41を有するガントリー40から構成されている。
架台10は、堅牢な金属材、例えばSS(構造用圧延鋼材)、ステンレス材からなるフレーム構造で構成され、上面にスライド機構部30が設けられている。架台10は、スライド機構部30を介して上部に治療テーブル部20を搭載している。治療テーブル部20は患者が横臥するもので、その高さは、横臥した患者がガントリー40の開口41の中心高さ位置に略一致するように設定されている。治療テーブル部20は、スライド機構部30によって架台10に対して、矢印で示す水平方向に所定長だけスライド可能(図2(A)、(B)参照)にされている。
図2に示すように、架台10の前後方向(図2の左右方向に相当)には、後ろ側から順に筐体11,12,13,14,15が配設されている。筐体11は、後述する各回路部のうちの電源回路110を構成する回路部を収容する。筐体12は、高周波発振器120を構成する回路部を収容する。なお、筐体11,12をまとめて1個の筐体としてもよい。筐体13,14は、架台10の下部空間内に収容され、筐体13は、整合回路130を構成する回路部を収容し、筐体14は、制御回路140を構成する回路部を収容する。なお、筐体10の内部には、後述するエアポンプ26が収容されている。筐体15は、後述する上下部電極22,42が接する生体表層部位及びその近傍を冷却するための冷却部を収容する。筐体15は架台10外としてもよい。筐体11〜15には、適宜放熱構造が採用されている。また、ここでは、筐体11〜15を採用したが、全てが箱状である必要はなく、適宜の収容用構造を採用可能である。さらに、筐体12と筐体10との間には、所要厚さを有するガントリー40が介設されている。電源回路110〜制御回路140の動作については後述する。
治療テーブル部20の長さ寸法は、患部の位置によって患者がテーブル21の中央に位置するとは限らないことから、想定される患部の位置に対応可能なように、人間の身長以上の所定寸法、例えば2.5m(メートル)に設定されている。スライド機構部30は、架台10と治療テーブル部20との間に配設され、ガイド部材31とこのガイド部材31に係合して上面を摺動するスライダ32とを備える。ガイド部材31とスライダ32とは一対設けられ、架台10の幅方向(図1の左右方向)に所定間隔を置いて互いに平行にされている。そして、ガイド部材31は架台10の上面に、スライダ32は治療テーブル部20の下面に固設されている。
治療テーブル部20は、堅牢な金属材例えばSSやステンレス材の板状体とその上部側の絶縁体層とから構成された、あるいは全体が硬質の樹脂材の板状体から構成されたテーブル21と、その略中央に形成された円径の貫通孔に嵌合された環状の絶縁材211を介してテーブル21に絶縁状態で固設される円盤状の下部電極22と、下部電極22の下面から下方に延設された金属製の電極軸23と、ウレタンフィルム等の柔軟性のある樹脂材等の薄膜で形成されたドーム状を有し、下部電極22の上面側を覆う冷却パッド24と、テーブル21の上部に敷設された樹脂材からなるエアマットレス25と、エアマットレス25にエアを供給するエアポンプ26(図5参照)とを備えている。
図3に示すように、テーブル21は、架台10の前後方向の寸法よりも長い寸法を有している。テーブル21(又は治療テーブル部20)の下部には、前後方向に、かつテーブル21の前後寸法に相当する長さ寸法を有するラック33が両端の支持具331を介して取り付けられている。一方、架台10の適所には、駆動源であるモータ34とモータ34の駆動力を受けて回転するピニオン35とが取り付けられている。ピニオン35とラック33とは噛合されている。この結果、モータ34の駆動及び駆動方向を制御することで、ピニオン35及びラック33を介して治療テーブル部20を図2の左右方向に、ここでは、図2(A)の退避位置と、図2(B)の治療位置との間で往復動可能にすることができる。なお、治療テーブル部20は、図略のストッパで退避位置、治療位置で停止する態様、あるいは位置検知用のスイッチを介して停止制御される構成でもよい。モータ34の駆動は図6に示す制御回路140によって制御される。例えば、移動速度制御は、公知のスロースタート及びスローストップで走行制御されることが望ましい。また、治療位置に到達して停止した後、操作部180(図6参照)中の図略の微調整ボタンへの操作を介して位置の微調整を可能にすることが望ましい。なお、位置制御が可能であれば、モータ34に代えて別の駆動機構を採用することができる。
テーブル21は、図2(A)の退避位置では、ガントリー40の前方にあり、図2(B)の治療位置では、ガントリー40の開口41に跨った位置にある。図2(B)の治療位置では、下部電極22はガントリー40の上部電極42と対向する。なお、加温治療態様を考慮した場合、対向とは、上下方向の他、上部電極42が開口41の円周方向に所定角度(例えば90度以内)だけ回転した状態を含めてもよい。
ガントリー40は、開口41の上方に円盤状の上部電極42を支持する。上部電極42は、裏面となる上面側に延設された金属製の電極軸43を備え、絶縁材からなる環状の支持部45内を貫通してガントリー40に支持されている。電極軸43の適所、又は上部電極42の裏面側適所には、高周波電力を供給するための電線431が接続されている。電極軸43の上端側には、昇降機構である例えばソレノイド46が配設されている。ソレノイド46の駆動量及び駆動方向を制御することで、上部電極42を上下方向、すなわち開口41に対して出退する方向に移動可能にしている。上部電極42の下面は、ウレタンフィルム等の柔軟性のある樹脂材等の薄膜で形成されたドーム状を有する冷却パッド44で覆われている。
上下の冷却パッド24,44は、冷却部を収容する筐体15とパイプ153u、153dを介して接続されている。なお、図では示していないが、パイプ153u、153dはそれぞれ給水用排水用の2本で循環路を構成している。パイプ153u、153dの先端は対応する冷却パッド24,44内と連通され、基端は冷却水を貯留するタンク151と連通されて、それぞれの循環路が形成されている。パイプ153u、153dの給水用の内、その基端とタンク151との間にはポンプ152u、152dが介設され、例えば5℃〜10℃程度の冷却水を循環させるようにしている。なお、患部が表在性の場合、20〜30℃の温水を循環させてもよい。
下部電極22の電極軸23は所定長の寸法を有し、その下端には電極接片231が設けられている。一方、架台10内の適所には、電極接片231と高さ位置を一致させて金属製の接続部16が配設されている。接続部16は、絶縁物を介して架台10の適所に取り付けられている。電線162は、高周波電力を接続部16に供給するためのもので、一端が高周波出力部に接続され、先端が接続部16に接続されている。なお、電線431と電線162は、どちらを陽極とし、陰極(アース側)としてもよい。
図2及び図4に示すように、電極接片231は前後及び上下方向に所要寸法を有する長方形の板状体である。接続部16は、弾性を有し、図4に示すように、前後方向から見て、水平に延びる底部の両側が垂直に折り曲げられた一対の対向部161が形成されている。また、接続部16は、図2に示すように、幅方向から見て、対向部161が所定の形状、ここでは長方形に形成されている。
図4(A)に示すように、治療テーブル部20が治療位置に達した状態で、電極接片231は一対の対向部161の間に嵌り込む。この位置で、対向部161の両外方に配設された一対のソレノイド171が駆動されると、図4(B)に示すように、両方のプランジャが突出して一対の対向部161を押圧変形させて、電極接片231の両側面と対向部161とを圧接させる。これによって、下部電極22に高周波電力が供給可能となる。
エアマットレス25は、図5(A)に示すように、エアセル251を複数個並列して構成されている。エアセル251は、横断面が略楕円形状を有する長尺体である。エアセル251の長手方向寸法は、テーブル21の幅寸法に相当する。エアセル251は、図では示していないが、予めテーブル21上に設けられた留め具(ホック)等を介して係合される。あるいは複数個のエアセル251が自身で連結されるホック構造等を備えたものとしてもよい。
エアセル251は、側面にエア孔252を有し、パイプ261を介してエアポンプ26に連通されている。エアポンプ26の駆動量に応じてエアを充填し、あるいは抜くことで所要の空気圧でエアセル251を膨張させることができる。従って、下部電極22に設けられた冷却パッド24の厚みが一定であっても、空気圧が調整されたエアセル251上に患者を横臥させることで、生体表面と下部電極22(冷却パッド24)とを好適に押圧させることが可能となる。患者の体重、体型や患部位置等を考慮してエアセル251の空気圧を調整することで、常に生体表面と下電極22(冷却パッド24)とを好適に押圧させ、接触性、密着性を向上させることが可能となる。また、エアポンプ26は、エアセル251に対して個々に又は所定のグループ単位で、空気圧の調整が行える構成として、下部電極22(冷却パッド24)との接触性、密着性及び姿勢安定性の一層の向上を図るようにしてもよい。
また、図5(B),(C)に示すように、エアセル251の内面は、上下方向にほぼ2分されている。より詳細には、エアセル251の内面であって、横断面視で上下方向の略中央、かつ縦断面視で長尺方向の両端領域を除いた箇所が、長方形状をなすシート材253の幅方向両端縁と接着されている。シート材253の厚さ乃至は可撓性を適宜に設定することで、横断面視でのエアセル251の立直姿勢(図5(B)の姿勢)を好適に維持することができ、患者の体重をより万遍なく受けることが可能となる。また、ある程度のクッション材を予め充填した態様としてもよい。
図6は、高周波加温治療装置を駆動させる電子管を用いた自励発振方式の回路構成の一例を示す図で、制御回路140は、例えばコンピュータを備えて制御を行うもので、高周波回路部を構成する電源回路110、高周波発振器120、整合回路130及び高周波電力計131と接続されている。また、制御回路140は、操作者からの指示等を受け付ける操作部180と、高周波出力、図略の温度センサを介しての加温状態及び患者の治療状態等を表示する表示部190とに接続されている。さらに、制御回路140は、冷却水を循環させるポンプ152と、治療テーブル部20を移動させるモータ34と、下部電極22への給電路(電極接片231と対向部161との接離)を形成するソレノイド171と、エアマットレス25に空気供給を行うエアポンプ26とに接続され、これらの動作制御を行う。
電源回路110は、商用電源を変圧及び整流して所定電圧の直流電源を生成する回路からなり、生成された直流電源を高周波発振器120に供給するものである。高周波発振器120は、自励発振方式により、例えば数MHz帯の高周波を発生し、出力する回路からなり、数十W〜数百W乃至数KWのパワー範囲で出力可能とするものである。
整合回路130は、高周波発振器120と負荷インピーダンスとのインピーダンス整合を行う回路からなり、整合動作は制御回路140を介して自動調整される。高周波電力計131は、負荷(冷却パッド24,44及び生体で構成される負荷)に供給される高周波電力を計測する回路から構成されている。高周波電力計131は、上下部電極22,42からの反射電力を検出し、制御回路140に導かれて表示部190に表示される。なお、電力の出力調整は、例えば、患者の熱感状況や、侵襲又は無侵襲式の温度センサの患部近傍の検出温度情報に基づいて操作者が操作部180を操作することで行われる。
続いて、制御回路140の図略の記憶部に予め格納された治療制御プログラムに沿って行われる治療動作の手順について説明する。まず、患者がエアマットレス25上に横臥し、患者の体重や生体中の患部位置と下部電極22との位置関係から、必要に応じて、操作者によってエアポンプ26が動作制御されて患者のテーブル21上での下部電極22に対する適切な高さ調整が行われる。次いで、操作者の指示を受けてモータ34が駆動されてテーブル21が治療位置まで移動される。テーブル21が治療位置に達すると、図4(A)に示したように電極接片231と接続部16とが対向する位置関係となる。なお、必要に応じて、操作者によるモータ34の微駆動が指示されて治療位置の微調整が行われる。テーブル21が治療位置に到達し、あるいは微調整が終了したら、直ちにソレノイド171が駆動されて電極接片231と接続部16とが接触する。続いて操作者による指示に従ってソレノイド46が駆動されて上部電極42が下降し、降下量の調整操作によって下部電極22との間に所要の圧接力で患部が挟持される。この後、治療時間が設定される。
次いで、治療開始が指示されると、電源回路110が動作を開始して上下部電極22,42に高周波電力が供給されて加温治療が開始される。
なお、本発明は、以下の態様が採用可能である。
(1)図7は、発振・増幅用に半導体素子を用いた高周波加温治療装置の構造の一例を示す、図2に対応する左側面図で、(A)は治療テーブルが退避位置にあるときの図、(B)は治療テーブルが治療位置にあるときの図である。高周波加温治療装置1Aは、架台10Aの下部の収容空間内に、高周波回路部を収容する筐体13Aと制御回路を収容する筐体14Aとを備える。一方、高周波加温治療装置1Aは、ガントリー40の左側に筐体を備えていない点で、図2と相違する。他励式の高周波加温治療装置1Aは、高周波回路部として、電源回路、水晶振動子を有する高周波発振器、パワーアンプ用のMOSFET等の半導体素子を用いた増幅部及び整合回路を備え、かつコンピュータを有する制御部を備えたもので、全体としてさらに小型化できることから、図2においてガントリー40の左側に配置された構成部を、一方側の筐体10A内に収容可能となったことによる。
(2)筐体11〜14の配列順は、図2に例示したものに限定されず、他の配列を採用してもよい。また、必要に応じて上下方向に積層したり、幅方向に配置したりする態様としてもよい。なお、整合部の筐体13は、治療位置において下部電極22の近傍に配置するのが、マッチング上好ましい。いずれにしても、移動ストロークを含む治療テーブル部20の下部に、実質的に全ての構造物を収容することで、全体としてコンパクトな装置として実現することができる。
(3)電極接片231及び接続部16の構造は、治療テーブル部20が退避位置から治療位置に移動することで、図4に示すように自動的に対向位置関係になるようにしているが、かかる構造に限定されず、種々の構造が採用可能である。例えば、電極接片231と接続部16の形状が互いに逆であってもよい。または、治療位置への移動に連動して漸次摺接状態となるようにしてもよい。あるいは、電極接片231と接続部16の両方が、移動の移動方向に直交する対向面を持ち、治療位置で互いに接する構成としてもよい。いずれにしても、下部電極22の高さ調整構造を省略、すなわちかかる構造部分を簡素化したことで、治療テーブル部20(テーブル21)が治療位置へ移動する動きを利用して電極接片231と接続部16とを簡易な構造で給電可能な位置関係にすることができる。
(3)図2の例では、患者は頭部を右側にして横臥しているタイプであるが、逆向きのタイプであってもよい。
(4)上部電極42は、ガントリー40の開口41内を所要角度(例えば左右90度)内で回転する態様としてもよい。これによれば、上下部電極22,42の対向姿勢を上下方向での正面での対向姿勢から、90度ずれた対向姿勢までの範囲で適宜にセットできるので、患部位置に合わせた効率的な治療が可能となる。また、上下部電極22,42のサイズ(半径)は同一に限定されず、患部位置や大きさ等に応じて同一でもよいし、異なっていてもよい。
(5)高さ方向の微調整が可能であれば、エアマットレス25に代えて他のマットレスを採用してもよい。例えば、充填量が調整可能な絶縁性の液体、粉末、又は微粒子材が充填し得るマットレスでもよい。
(6)本実施形態では、架台10の高さは固定としたが、テーブル21への患者の乗り降りの容易さを考慮して、所要寸法分だけ昇降可能な構成を採用することが望ましい。例えば、架台10を上下方向に2分割した構造とし、上部側を下部側に対して昇降する機構とすればよい。例えばラックとピニオンとを噛合した駆動構造や、下部側にシリンダを、上部側に進退するプランジャを取り付けたような公知の駆動機構、あるいはジャッキ式の駆動構造を採用することで実現できる。昇降操作は、操作部180からの指示で駆動機構を動作させることで行えばよい。
1 高周波加温治療装置
10 架台(架台部)
16 接続部(給電構造部の一部、給電端子)
20 治療テーブル部(治療テーブル)
21 テーブル
22 下部電極(第2の電極)
231電極接片(給電構造部の一部、受電端子)
25 エアマットレス
251エアセル
26 エアポンプ
30 移動機構
34 モータ(駆動部)
40 ガントリー(設置部)
42 上部電極(第1の電極)
11〜15 筐体

Claims (5)

  1. 第1の電極と第2の電極とが対向する間の作用空間に患部を介在させて高周波加温治療を行う高周波加温治療装置において、
    前記第1の電極を下向けで、かつ上下方向に移動させる支持部を備え、前記第1の電極を前記作用空間に上方から臨む位置に設置する設置部と、
    患者が横臥すると共に、略中央適所に前記第2の電極を上向けで設置する治療テーブルを、水平方向に相対的に往復動可能に支持する架台部と、
    前記第2の電極を、前記作用空間に対して退避した位置から前記作用空間に臨む治療位置に位置決めするべく前記治療テーブルを往復動させる駆動部と、
    前記治療位置で、前記第2の電極に高周波電力を供給する給電構造部とを備えた高周波加温治療装置。
  2. 前記第2の電極は受電端子を備え、前記給電構造部は、前記受電端子に高周波電力を供給する給電端子を備えた請求項1に記載の高周波加温治療装置。
  3. 前記給電端子及び前記受電端子の少なくとも一方を、前記治療位置で互いに接触させる接触駆動部を備えた請求項2に記載の高周波加温治療装置。
  4. 前記治療テーブルは、上面に敷設された、複数のエアセルが並設されたエアマットレスを有し、前記エアセルの全部又は一部は空気圧が調整可能である請求項1〜のいずれかに記載の高周波加温治療装置。
  5. 高周波回路部、動作制御部及び第1,第2の電極を冷却する冷却部を収容する各筐体が、前記治療テーブルの移動ストローク内の下部に配設されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の高周波加温治療装置。
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