JP6327917B2 - 形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラム - Google Patents

形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラムに関する。
形状測定装置においては、ステージ上に測定対象物が載置される。この状態で、測定対象物の任意の部分の形状を示す形状データが生成されることにより、測定対象物の当該部分の形状が測定される。ここで、ステージには撓みが発生することがある。ステージが撓んでいる場合には、正確な形状データが生成されないので、測定対象物の形状測定の精度が低下する。
特許文献1に記載された画像測定機のテーブル撓み補正方法によれば、自重によって撓みが生じるテーブル面の周縁部のZ軸方向位置が基準面位置として測定される。基準面位置と複数のX−Y座標位置におけるZ軸方向位置との誤差が算出されることにより、誤差ファイルが作成される。テーブル上に載置された被測定物の測定点におけるZ軸方向位置が測定され、測定されたZ軸方向位置が誤差ファイルを使用して補正される。
特開2001−41711号公報
特許文献1の補正方法によれば、測定対象物の測定値がステージの自重による撓み分の誤差だけ補正される。しかしながら、ステージに載置される測定対象物の重みに起因するステージの撓み分の誤差は補正されない。そのため、ステージの剛性によっては、測定対象物の形状測定の精度が低下する。
本発明の目的は、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能な形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラムを提供することである。
(1)第1の発明に係る形状測定装置は、測定対象物が載置されるステージと、ステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射する投光部および測定対象物の一定範囲により反射された光を受光して受光量を示す受光信号を出力する受光部を含む測定ヘッドと、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させるための移動機構と、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出する検出部と、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成するデータ生成部とを備え、データ生成部は、検出部により検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正し、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する。
この形状測定装置においては、投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光が照射される。測定対象物の一定範囲により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
(2)検出部は、ステージに設けられ、水平面に対するステージの載置面の絶対的な傾きを検出する第1の検出器と、測定ヘッドに設けられ、水平面に対する基準平面の絶対的な傾きを検出する第2の検出器と、第1の検出器により検出される絶対的な傾きおよび第2の検出器により検出される絶対的な傾きに基づいて基準平面に対するステージの載置面の傾きを算出する算出部とを含んでもよい。
この場合、水平面に対するステージの載置面の絶対的な傾きおよび水平面に対する基準平面の絶対的な傾きが検出される。そのため、測定ヘッドの基準平面が水平面に対して傾いて設置される場合でも、基準平面に対するステージの載置面の傾きを容易に算出することができる。
(3)形状測定装置は、基準平面に沿ったステージと測定ヘッドとの相対的な移動範囲を指定するために操作される操作部と、投光部からの光が操作部により指定された範囲の全体に少なくとも1回照射されるようにステージと測定ヘッドとの相対的な位置を順次移動させるように移動機構を制御し、各位置で測定対象物に光を照射するように投光部を制御し、各位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように受光部を制御する制御部とをさらに備えてもよい。
この場合、移動範囲が指定されることにより、移動範囲に含まれる測定対象物の連結立体形状データが自動的に生成される。そのため、測定対象物の所望の部分に対応する連結立体形状データを容易に生成することができる。
(4)操作部は、連結立体形状データのうち任意の部分を指定するために操作され、制御部は、投光部からの光が操作部により指定された部分に対応する測定対象物の部分に照射されるようにステージと測定ヘッドとの相対的な位置を移動させるように移動機構を制御し、移動された位置で測定対象物に光を照射するように投光部を制御し、移動された位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように受光部を制御し、移動された位置における立体形状データを生成するとともに、検出部により検出された傾きに基づいて生成された立体形状データの傾きを補正し、補正された立体形状データを用いて連結立体形状データのうち操作部により指定された部分を更新するようにデータ生成部を制御してもよい。
この場合、連結立体形状データの任意の部分が指定されることにより、指定された部分の立体形状データが自動的に再生成される。また、連結立体形状データの指定された部分が再生成された立体形状データに更新される。これにより、連結立体形状データの所望の部分のみを容易に更新することができる。
(5)データ生成部は、パターンマッチングを用いて複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成してもよい。この場合、立体形状データを容易にかつ高精度で連結することができる。
(6)データ生成部は、立体形状データに基づく立体形状の高さの分布を色彩の分布として表示する色彩データを生成してもよい。この場合、使用者は、立体形状の高さの分布を視覚的に認識することができる。
(7)検出部は、複数回の検出結果の平均値に基づいてステージの載置面の傾きを検出してもよい。この場合、基準平面に対するステージの載置面の傾きをより正確に検出することができる。
(8)ステージは、固定部と、基準平面に沿って固定部に対して移動可能に設けられる可動部とを含み、可動部は、台座と、台座上に設けられ、測定対象物が載置される天板とを含み、天板の中心部が台座に固定されてもよい。
この場合、台座および天板が互いに異なる膨張率で熱膨張する場合でも、台座から天板に加わる張力が低減される。これにより、ステージの載置面の不均一な傾きを低減することができる。
(9)投光部は、ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、受光部は、ステージの上方に配置され、データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成されてもよい。この場合、三角測距方式により立体形状データを高い精度で生成することができる。
(10)投光部は、ステージに載置された測定対象物に均一な強度を有する光を照射するように構成され、データ生成部は、均一な強度を有する光に対応する受光信号に基づいて、測定対象物の表面状態を示すテクスチャ画像データを生成し、テクスチャ画像データを立体形状データに合成してもよい。この場合、測定対象物の表面状態を容易に認識することができる。
(11)投光部は、所定のパターンを有する光を出射する第1の投光部と、均一な強度を有する光を出射する第2の投光部とを含み、第1の投光部は、ステージの斜め上方に配置され、第2の投光部は、ステージの上方に配置されてもよい。
この場合、ステージの斜め上方に配置された第1の投光部から出射される所定のパターンを有する光により、三角測距方式により立体形状データを容易に生成することができる。また、第2の投光部は、ステージの上方に配置されるので、測定対象物の凹凸による影の発生を抑制しつつ測定対象物に均一な強度を有する光を照射することができる。したがって、測定対象物の表面状態をより鮮明に示すテクスチャ画像データが生成される。これにより、測定対象物の表面状態をより鮮明に観測することができる。
(12)第2の発明に係る形状測定方法は、測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射するステップと、測定対象物の一定範囲により反射された光を測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力するステップと、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させるステップと、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出するステップと、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成するステップと、検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正するステップと、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成するステップとを含む。
この形状測定方法によれば、投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光が照射される。測定対象物の一定範囲により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
(13)第3の発明に係る形状測定プログラムは、処理装置により実行可能な形状測定装置プログラムであって、測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射する処理と、測定対象物の一定範囲により反射された光を測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力する処理と、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させる処理と、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出する処理と、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成する処理と、検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正する処理と、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する処理とを、処理装置に実行させる。
この形状測定プログラムによれば、投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光が照射される。測定対象物の一定範囲により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
(14)第4の発明に係る形状測定装置は、測定対象物が載置されるステージと、ステージに載置された測定対象物に光を照射する投光部および測定対象物により反射された光を受光して受光量を示す受光信号を出力する受光部を含む測定ヘッドと、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させるための移動機構と、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出する検出部と、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データを生成するデータ生成部とを備え、データ生成部は、検出部により検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正し、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成し、投光部は、ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、受光部は、ステージの上方に配置され、データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成される。
この形状測定装置においては、投光部によりステージに載置された測定対象物に光が照射される。測定対象物により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
また、投光部は、ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、受光部は、ステージの上方に配置され、データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成される。この場合、三角測距方式により立体形状データを高い精度で生成することができる。
本発明によれば、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
本発明の一実施の形態に係る形状測定装置の構成を示すブロック図である。 図1の形状測定装置の測定部の構成を示す模式図である。 前方から見た測定部の斜視図である。 後方から見た測定部の斜視図である。 X−Yステージの構成を示す斜視図である。 台座から天板を取り外した状態におけるX−Yステージの斜視図である。 三角測距方式の原理を説明するための図である。 投光部から出射される測定光のパターンの例を示す図である。 表示部の表示例を示す図である。 オートモードにおける設定表示領域の表示例を示す図である。 オートモードにおける設定表示領域の表示例を示す図である。 オートモードにおける設定表示領域の表示例を示す図である。 オートモードにおける設定表示領域の表示例を示す図である。 形状測定処理後の表示部の表示例を示す図である。 部分撮り直しボタンが操作された状態における表示部の表示例を示す図である。 撮り直し実行ボタンが操作された状態における表示部の表示例を示す図である。 再度の形状測定処理が行われた状態における表示部の表示例を示す図である。 連結実行ボタンが操作された状態における設定表示領域の表示例を示す図である。 形状測定の準備の処理を示すフローチャートである。 形状測定の準備の処理を示すフローチャートである。 形状測定処理を示すフローチャートである。 形状測定処理を示すフローチャートである。 合成画像データの連結処理を示すフローチャートである。 合成画像データの連結処理を示すフローチャートである。 合成画像データの連結処理を示すフローチャートである。 マニュアルモードにおける合成画像データの部分の生成順序の一例を示す図である。 マニュアルモードにおける画像表示領域の表示例を示す図である。 図17の画像表示領域に表示される第1のステージ位置における合成画像である。 画像表示領域に表示されるステージの移動前後の合成画像を示す図である。 図17の画像表示領域に表示される第2のステージ位置における合成画像である。 複数の合成画像が登録された状態における表示部の表示例を示す図である。 画像表示領域に表示されるステージの移動前の合成画像を示す図である。 複数の合成画像が登録された状態における画像表示領域の表示例を示す図である。 連結実行ボタンが操作された状態における表示部の表示例を示す図である。 立体形状の高さを色彩の分布に対応付けて表示した図である。
(1)形状測定装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る形状測定装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1の形状測定装置500の測定部の構成を示す模式図である。図3は、前方から見た測定部の斜視図である。図4は、後方から見た測定部の斜視図である。以下、本実施の形態に係る形状測定装置500について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1に示すように、形状測定装置500は、測定部100、PC(パーソナルコンピュータ)200、制御部300および表示部400を備える。
図1に示すように、測定部100は、例えば顕微鏡であり、投光部110、受光部120、照明光出力部130、ステージ装置140、制御基板150およびセンサユニット160を含む。投光部110、受光部120および照明光出力部130により測定ヘッド100Hが構成される。投光部110は、測定光源111、パターン生成部112および複数のレンズ113,114,115を含む。受光部120は、カメラ121および複数のレンズ122,123を含む。
ステージ装置140は、ステージ141、ステージ操作部142およびステージ駆動部143を含む。ステージ141には、測定対象物Sが載置される。図2に示すように、ステージ141は、X−Yステージ10、Zステージ20およびθステージ30により構成される。ステージ141は、測定対象物Sが載置される面(以下、載置面と呼ぶ)に測定対象物Sを固定する図示しない固定部材(クランプ)をさらに含む。
図3に示すように、測定部100の測定ヘッド100Hは、樹脂からなるケーシング101内に収容される。ケーシング101の下方にステージ141が配置される。ステージ141のX−Yステージ10(図2)には、水平面に対するステージ141の載置面の絶対的な傾きを検出するためのステージセンサ161が取り付けられる。図3の例においては、ステージ141に2つのステージセンサ161が取り付けられる。
図4に示すように、ケーシング101の背面には、凹部102が形成される。凹部102内に制御基板150が配置される。また、凹部102内には、水平面に対する測定ヘッド100Hの絶対的な傾きを検出する基準センサ162が取り付けられる。図4の例においては、凹部102内に2つの基準センサ162が取り付けられる。図3のステージセンサ161および図4の基準センサ162により図1のセンサユニット160が構成される。
図2に示すように、投光部110は、ステージ141の斜め上方に配置される。測定部100は、複数の投光部110を含んでもよい。図2の例においては、測定部100は2つの投光部110を含む。以下、2つの投光部110を区別する場合は、一方の投光部110を投光部110Aと呼び、他方の投光部110を投光部110Bと呼ぶ。投光部110A,110Bは受光部120の光軸を挟んで対称に配置される。
各投光部110A,110Bの測定光源111は、例えば白色光を出射するハロゲンランプである。測定光源111は、白色光を出射する白色LED(発光ダイオード)等の他の光源であってもよい。測定光源111から出射された光(以下、測定光と呼ぶ)は、レンズ113により適切に集光された後、パターン生成部112に入射する。
パターン生成部112は、例えばDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)である。パターン生成部112は、LCD(液晶ディスプレイ)、LCOS(Liquid Crystal on Silicon:反射型液晶素子)またはマスクであってもよい。パターン生成部112に入射した測定光は、予め設定されたパターンおよび予め設定された強度(明るさ)に変換されて出射される。以下、強度が所定の値以上の測定光の部分を明部分と呼び、強度が所定の値より小さい測定光の部分を暗部分と呼ぶ。
パターン生成部112により出射された測定光は、複数のレンズ114,115により比較的大きい径を有する光に変換された後、ステージ141上の測定対象物Sに照射される。受光部120は、ステージ141の上方に配置される。測定対象物Sによりステージ141の上方に反射された測定光は、受光部120の複数のレンズ122,123により集光および結像された後、カメラ121により受光される。
カメラ121は、例えば撮像素子121aおよびレンズを含むCCD(電荷結合素子)カメラである。撮像素子121aは、例えばモノクロCCD(電荷結合素子)である。撮像素子121aは、カラーCCDであってもよいし、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ等の他の撮像素子であってもよい。撮像素子121aの各画素からは、受光量に対応するアナログの電気信号(以下、受光信号と呼ぶ)が制御基板150に出力される。
制御基板150には、図示しないA/D変換器(アナログ/デジタル変換器)およびFIFO(First In First Out)メモリが実装される。カメラ121から出力される受光信号は、制御部300による制御に基づいて、制御基板150のA/D変換器により一定のサンプリング周期でサンプリングされるとともにデジタル信号に変換される。A/D変換器から出力されるデジタル信号は、FIFOメモリに順次蓄積される。FIFOメモリに蓄積されたデジタル信号は画素データとして順次PC200に転送される。
図1に示すように、PC200は、CPU(中央演算処理装置)210、ROM(リードオンリメモリ)220、RAM(ランダムアクセスメモリ)230、記憶装置240および操作部250を含む。また、操作部250は、キーボードおよびポインティングデバイスを含む。ポインティングデバイスとしては、マウスまたはジョイスティック等が用いられる。
ROM220には、システムプログラムが記憶される。RAM230は、種々のデータの処理のために用いられる。記憶装置240は、ハードディスク等からなる。記憶装置240には、画像処理プログラムおよび形状測定プログラムが記憶される。また、記憶装置240は、制御基板150から与えられる画素データ等の種々のデータを保存するために用いられる。
CPU210は、制御基板150から与えられる画素データに基づいて画像データを生成する。また、CPU210は、生成した画像データにRAM230を用いて各種処理を行うとともに、画像データに基づく画像を表示部400に表示させる。さらに、CPU210は、ステージ駆動部143に駆動パルスを与える。表示部400は、例えばLCDパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。
制御部300は、制御基板310および照明光源320を含む。制御基板310には、図示しないCPUが実装される。制御基板310のCPUは、PC200のCPU210からの指令に基づいて、投光部110、受光部120および制御基板150を制御する。
照明光源320は、例えば赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ出射する3つのLEDを含む。各LEDから出射される光の輝度を制御することにより、照明光源320から任意の色の光を発生することができる。照明光源320から発生される光(以下、照明光と呼ぶ)は、導光部材(ライトガイド)を通して測定部100の照明光出力部130から出力される。なお、制御部300に照明光源320を設けずに、測定部100に照明光源320を設けてもよい。この場合、測定部100には照明光出力部130が設けられない。
図2の照明光出力部130は、円環形状を有し、受光部120のレンズ122を取り囲むようにステージ141の上方に配置される。これにより、影が発生しないように照明光出力部130から測定対象物Sに照明光が照射される。照明光は測定対象物Sの略真上から照射されるので、測定対象物Sが孔部を有する場合でも、照明光は孔部の底部にまで到達する。したがって、照明光により測定対象物Sの表面だけでなく、孔部の底部も観察することができる。
測定部100においては、照明光出力部130からの照明光が測定対象物Sに照射された状態で、測定対象物Sの表面の状態の画像を示すデータが生成される。表面の状態は、例えば模様または色彩を含む。以下、測定対象物Sの表面の状態の画像をテクスチャ画像と呼び、テクスチャ画像を示すデータをテクスチャ画像データと呼ぶ。
また、測定部100において、測定対象物Sの立体形状を示す立体形状データが生成される。さらに、テクスチャ画像データと立体形状データとの合成画像を示す合成画像データが生成される。表示部400には、テクスチャ画像データに基づくテクスチャ画像、立体形状データに基づく立体形状または合成画像データに基づく合成画像が表示される。
(2)ステージの構成
図2において、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向と定義し、それぞれ矢印X,Y,Zで示す。Z方向に平行な軸を中心に回転する方向をθ方向と定義し、矢印θで示す。ステージ141が撓んでいない場合、ステージ141の載置面はX方向およびY方向に平行な面に含まれる。X−Yステージ10は、X方向移動機構およびY方向移動機構を有する。Zステージ20は、Z方向移動機構を有する。θステージ30は、θ方向回転機構を有する。
投光部110Aの光軸および投光部110Bの光軸に交差する平面を基準平面と呼ぶ。本実施の形態では、X方向およびY方向に平行な平面を基準平面とする。図4の基準センサ162により検出される水平面に対する測定ヘッド100Hの傾きは、水平面に対する基準平面の傾きである。
受光部120の焦点に位置しかつ受光部120の光軸に垂直な平面を受光部120の焦点面と呼ぶ。投光部110A,110B、受光部120およびステージ141の相対的な位置関係は、投光部110Aの光軸、投光部110Bの光軸および受光部120の光軸が受光部120の焦点面で互いに交差するように設定される。
また、投光部110の焦点(測定光のパターンが結像する点)に位置しかつ投光部110の光軸に垂直な平面を投光部110の焦点面と呼ぶ。各投光部110A,110Bは、投光部110Aの焦点面および投光部110Bの焦点面が受光部120の焦点を含む位置で交差するように構成される。
θステージ30のθ方向の回転軸の中心は、受光部120の光軸と一致している。そのため、θステージ30をθ方向に回転させた場合に、測定対象物Sを視野から外すことなく、回転軸を中心に視野内で回転させることができる。また、X−Yステージ10およびθステージ30は、Zステージ20により支持されている。
すなわち、θステージ30をθ方向に回転させた状態であっても、受光部120の中心軸とZステージ20の移動軸とにずれが生じないように構成されている。この構成により、測定対象物Sの位置または姿勢を変化させた状態であっても、Z方向にステージ141を移動させて受光部120の異なる複数の焦点位置においてそれぞれ撮像した複数の画像を合成することが可能となる。
ステージ141のX方向移動機構、Y方向移動機構、Z方向移動機構およびθ方向回転機構には、それぞれステッピングモータが用いられる。ステージ141のX方向移動機構、Y方向移動機構、Z方向移動機構およびθ方向回転機構は、図1のステージ操作部142またはステージ駆動部143により駆動される。
使用者は、ステージ操作部142を手動で操作することにより、ステージ141の載置面を受光部120に対して相対的にX方向、Y方向もしくはZ方向に移動させるか、またはθ方向に回転させることができる。ステージ駆動部143は、PC200より与えられる駆動パルスに基づいて、ステージ141のステッピングモータに電流を供給することにより、ステージ141を受光部120に相対的にX方向、Y方向もしくはZ方向に移動させるか、またはθ方向に回転させることができる。
なお、本実施の形態では、ステージ141はステッピングモータにより駆動することが可能であるとともに手動により操作することが可能な電動ステージであるが、これに限定されない。ステージ141はステッピングモータでのみ駆動することが可能な電動ステージであってもよいし、手動でのみ操作することが可能な手動ステージであってもよい。また、X−Yステージ10、Zステージ20およびθステージ30の配置は、上記の例に限定されない。例えば、図2の例では、θステージ30上にX−Yステージ10が配置されるが、これに限定されず、X−Yステージ10上にθステージ30が配置されてもよい。
図5は、X−Yステージ10の構成を示す斜視図である。図5に示すように、X−Yステージ10は、固定部11および可動部12を含む。固定部11は、図2のZステージ20上のθステージ30に固定される。可動部12は、固定部11に対してX方向およびY方向に移動可能に設けられる。可動部12は、台座12aおよび天板12bを含む。天板12bは、台座12a上に取り付けられる。天板12bの上面がステージ141の載置面となる。
本実施の形態においては、天板12bの中央部がねじ等の固定部材により台座12aに固定され、天板12bの周縁部は台座12aに固定されない。この構成によれば、台座12aおよび天板12bが互いに異なる膨張率で熱膨張する場合でも、台座12aから天板12bに加わる張力が低減される。これにより、天板12bすなわちステージ141の載置面の撓みを低減することができる。
図6は、台座12aから天板12bを取り外した状態におけるX−Yステージ10の斜視図である。天板12bが台座12aに取り付けられた状態で、台座12aの上面と天板12bの下面との間に空間が形成される。
図6に示すように、天板12bの下面には、2つのステージセンサ161が取り付けられる。一方のステージセンサ161をXステージセンサ161xと呼び、他方のステージセンサ161をYステージセンサ161yと呼ぶ。Xステージセンサ161xおよびYステージセンサ161yは、ステージ141の載置面のX方向およびY方向の傾きをそれぞれ検出する。
また、図4に示すように、ケーシング101の凹部102内に2つの基準センサ162が取り付けられる。一方の基準センサ162をX基準センサ162xと呼び、他方の基準センサ162をY基準センサ162yと呼ぶ。X基準センサ162xおよびY基準センサ162yは、測定ヘッド100HのX方向およびY方向の傾きをそれぞれ検出する。
Xステージセンサ161xにより検出されるステージ141のX方向の傾きからX基準センサ162xにより検出される測定ヘッド100HのX方向の傾きが減算される。これにより、測定ヘッド100Hに対するステージ141のX方向の相対的な傾きが算出される。同様に、Yステージセンサ161yにより検出されるステージ141のY方向の傾きからY基準センサ162yにより検出される測定ヘッド100HのY方向の傾きが減算される。これにより、測定ヘッド100Hに対するステージ141のY方向の相対的な傾きが算出される。
ステージ141の傾きがステージセンサ161により複数回検出され、検出された複数の傾きが平均化されることが好ましい。また、測定ヘッド100Hの傾きが基準センサ162により複数回検出され、検出された複数の傾きが平均化されることが好ましい。これにより、ステージ141の相対的な傾きが正確に算出される。本実施の形態においては、形状測定処理の間、ステージセンサ161および基準センサ162による傾きの検出および平均化が所定の頻度で繰り返される。
本実施の形態においては、測定対象物Sの形状測定処理において、X−Yステージ10の移動前に生成された合成画像データと移動後に生成された合成画像データとを連結することができる。これにより、複数の立体形状データまたは複数の合成画像データが連結された連結立体形状データが生成される。
この場合、測定光の照射範囲よりも大きい寸法を有する測定対象物Sの全体の合成画像データを生成することができる。合成画像データの連結は、ステージ141の相対的な傾きが0になるように合成画像の傾きが補正された状態で実行される。これにより、高い精度で合成画像データを連結することができる。その結果、大きい寸法を有する測定対象物Sの全体の形状を高い精度で測定することが可能になる。
(3)測定対象物の形状測定
測定部100においては、三角測距方式により測定対象物Sの形状が測定される。図7は、三角測距方式の原理を説明するための図である。図7に示すように、投光部110から出射される測定光の光軸と受光部120に入射する測定光の光軸(受光部120の光軸)との間の角度αが予め設定される。角度αは、0度よりも大きく90度よりも小さい。
ステージ141上に測定対象物Sが載置されない場合、投光部110から出射される測定光は、ステージ141の載置面の点Oにより反射され、受光部120に入射する。一方、ステージ141上に測定対象物Sが載置される場合、投光部110から出射される測定光は、測定対象物Sの表面の点Aにより反射され、受光部120に入射する。
点Oと点Aとの間のX方向における距離をdとすると、ステージ141の載置面に対する測定対象物Sの点Aの高さhは、h=d÷tan(α)により与えられる。図1のPC200のCPU210は、制御基板150により与えられる測定対象物Sの画素データに基づいて、X方向における点Oと点Aとの間の距離dを測定する。また、CPU210は、測定された距離dに基づいて、測定対象物Sの表面の点Aの高さhを算出する。測定対象物Sの表面の全ての点の高さを算出することにより、測定対象物Sの三次元的な形状が測定される。
測定対象物Sの表面の全ての点に測定光を照射するために、図1の投光部110からは種々のパターンを有する測定光が出射される。図8は、投光部110から出射される測定光のパターンの例を示す図である。測定光のパターンは、図1のパターン生成部112により制御される。
図8(a)の測定光をライン状測定光と呼ぶ。ライン状測定光は、一の方向に平行な直線状の断面を有する測定光である。図8(b)の測定光を正弦波状測定光と呼ぶ。正弦波状測定光は、一の方向に平行な直線状の断面を有しかつ当該一の方向に直交する他の方向に強度が正弦波状に変化するパターンを有する測定光である。
図8(c)の測定光を縞状測定光と呼ぶ。縞状測定光は、一の方向に平行でかつ当該一の方向に直交する他の方向に並ぶような直線状の断面を有する測定光である。図8(d)の測定光をコード状測定光と呼ぶ。コード状測定光は、一の方向に平行な直線状の断面を有し、かつ明部分と暗部分とが当該一の方向に直交する他の方向に並ぶ測定光である。
ライン状測定光を測定対象物S上で走査する方法は一般に光切断法と呼ばれる。一般の光切断法に従ってライン状測定光の明部分が測定光の照射範囲の全体に少なくとも1回照射されるようにライン状測定光を走査することにより、測定対象物Sの立体形状データが生成される。
一方、正弦波状測定光、縞状測定光またはコード状測定光を測定対象物Sに照射する方法は、パターン投影法に分類される。また、パターン投影法の中でも、正弦波状測定光または縞状測定光を測定対象物Sに照射する方法は位相シフト法に分類され、コード状測定光を測定対象物Sに照射する方法は空間コード法に分類される。
一般の位相シフト法に従って正弦波状測定光または縞状測定光の明部分が測定光の照射範囲の全体に少なくとも1回照射されるように正弦波状測定光または縞状測定光を走査することにより、測定対象物Sの立体形状データが生成される。また、一般の空間コード法に従って、互いに異なるパターンを有する複数のコード状測定光を順次測定対象物Sに照射することにより、測定対象物Sの立体形状データが生成される。
(4)表示部
図9は、表示部400の表示例を示す図である。図9に示すように、表示部400には画像表示領域410および設定表示領域420が並ぶように設けられる。画像表示領域410には、投光部110A,110Bの一方または両方から測定光が照射された場合における測定対象物Sの画像が表示される。図9の例においては、測定対象物Sは電卓である。
画像表示領域410には、投光部110Aから測定光が照射された場合における測定対象物Sの画像と投光部110Bから測定光が照射された場合における測定対象物Sの画像とを2画面表示することも可能である。また、画像表示領域410には、ステージ操作ボタン411が表示される。使用者は、図1の操作部250を用いてステージ操作ボタン411を操作することにより、X−Yステージ10の位置をX方向およびY方向に移動させることができる。
設定表示領域420には、合成画像データの生成条件を設定するための種々のボタン、チェックボックス、タブおよびプルダウンメニュー等が表示される。図9の例においては、設定表示領域420に連結設定ボタン421、測定設定ボタン422、測定ボタン423および連結モード選択プルダウンメニュー430が表示されている。
合成画像データの連結モードは、オートモード、マニュアルモードおよびオフモードを含む。オートモードにおいては、X−Yステージ10の移動範囲が使用者により予め設定される。設定された移動範囲を含む矩形状の領域(以下、生成領域と呼ぶ)内でX−Yステージ10が自動的に移動され、複数の位置における合成画像データが生成される。複数の位置における合成画像データは、ステージ141の傾きが補正された状態で連結される。
マニュアルモードにおいては、X−Yステージ10が使用者により逐次移動され、複数の位置における合成画像データが生成される。複数の位置における合成画像データは、ステージ141の傾きが補正された状態で連結される。オフモードにおいては、合成画像データの連結は行われない。
使用者は、操作部250を用いて連結モード選択プルダウンメニュー430からオートモード、マニュアルモードおよびオフモードのいずれかを選択する。この状態で連結設定ボタン421を操作することにより、合成画像データの連結モードを指定することができる。
(5)オートモード
(a)合成画像データの生成領域の設定
図10〜図13は、オートモードにおける設定表示領域420の表示例を示す図である。図10〜図13に示すように、オートモードにおいては、設定表示領域420に領域指定チェックボックス431a,431bが表示される。以下、領域指定チェックボックス431a,431bが指定された状態をそれぞれシンプルモードおよび詳細モードと呼ぶ。図10はシンプルモードにおける設定表示領域420の表示例であり、図11〜図13は詳細モードにおける設定表示領域420の表示例である。
図10に示すように、シンプルモードにおいては、連結領域表示欄432、追加ボタン433および設定完了ボタン434が表示される。連結領域表示欄432は、画像表示欄432aおよび寸法表示欄432bを含む。シンプルモードにおいては、使用者は、図9のステージ操作ボタン411を操作してX−Yステージ10を移動させる。X−Yステージ10が所望の位置にある状態で、使用者は追加ボタン433を操作する。
この操作を繰り返すことにより、X−Yステージ10の複数の位置が設定される。設定されたX−Yステージ10の複数の位置に対応する測定対象物Sの部分の画像が画像表示欄432aに表示される。また、設定されたX−Yステージ10の複数の位置を含む矩形状の領域のX方向の寸法(幅)およびY方向の寸法(奥行き)が算出される。算出された幅および奥行きは、寸法表示欄432bに表示される。
さらに、上記の矩形状の領域に対応して生成されるべき合成画像データの数(枚数)が算出される。ここで、枚数は、隣接する合成画像データの一部が互いに重複するように算出される。当該重複部分は、隣接する合成画像データを連結する際ののりしろとなる。重複部分を含むように合成画像データを生成することにより、パターンマッチングを用いて隣接する合成画像データを高い精度で連結することができる。なお、本例においては、枚数は、X方向における合成画像データの数とY方向における合成画像データの数との積の形式で表示される。
図11〜図13に示すように、詳細モードにおいては、図10の追加ボタン433に代えて、指定方法選択プルダウンメニュー435および範囲指定欄436が表示される。詳細モードにおける連結領域表示欄432の機能は、図10のシンプルモードにおける連結領域表示欄432の機能と同様である。
使用者は、X−Yステージ10の移動範囲の選択方法として第1〜第3の選択方法のいずれか1つを指定方法選択プルダウンメニュー435から選択することができる。図11〜図13は、それぞれ第1〜第3の選択方法が選択された状態における設定表示領域420の表示例を示す。
図11に示すように、第1の選択方法が選択されている場合、範囲指定欄436に上端ボタン436a、左端ボタン436b、右端ボタン436cおよび下端ボタン436dが表示される。使用者は、図9のステージ操作ボタン411を操作する。X−Yステージ10が所望の位置にある状態で、使用者は上端ボタン436aを操作する。これにより、X−Yステージ10の上端(Y方向における一端)の位置が設定される。
同様に、使用者はX−Yステージ10を移動させ、左端ボタン436b、右端ボタン436cおよび下端ボタン436dを操作する。これにより、X−Yステージ10の左端(X方向における一端)、右端(X方向における他端)および下端(Y方向における他端)の位置が設定される。このようにして設定されたX−Yステージ10の移動範囲が合成画像データの生成領域として設定される。
図12に示すように、第2の選択方法が選択されている場合、図11の右端ボタン436cおよび下端ボタン436dに代えて、右端入力欄436eおよび下端入力欄436fが表示される。第2の選択方法においては、第1の選択方法と同様に、上端ボタン436aおよび左端ボタン436bが操作されることにより、X−Yステージ10の上端および左端の位置が設定される。
使用者は、X−Yステージ10の左端の位置からX−Yステージ10の所望の右端の位置までの長さを右端入力欄436eに入力する。これにより、X−Yステージ10の右端の位置が設定される。同様に、使用者は、X−Yステージ10の上端の位置からX−Yステージ10の所望の下端の位置までの長さを下端入力欄436fに入力する。これにより、X−Yステージ10の下端の位置が設定される。このようにして設定されたX−Yステージ10の移動範囲が合成画像データの生成領域として設定される。
図13に示すように、第3の選択方法が選択されている場合、図11の右端ボタン436cおよび下端ボタン436dに代えて、右端入力欄436gおよび下端入力欄436hが表示される。第3の選択方法においては、第1の選択方法と同様に、上端ボタン436aおよび左端ボタン436bが操作されることにより、X−Yステージ10の上端および左端の位置が設定される。
使用者は、X−Yステージ10の左端の位置からX−Yステージ10の所望の右端の位置までの合成画像データの数を右端入力欄436gに入力する。これにより、X−Yステージ10の右端の位置が設定される。同様に、使用者は、X−Yステージ10の上端の位置からX−Yステージ10の所望の下端の位置までの合成画像データの数を下端入力欄436hに入力する。これにより、X−Yステージ10の下端の位置が設定される。このようにして設定されたX−Yステージ10の移動範囲が合成画像データの生成領域として設定される。
(b)形状測定処理
使用者は、オートモードにおいてX−Yステージ10の移動範囲を設定した後、図10〜図13の設定完了ボタン434を操作する。これにより、生成領域の設定が完了する。その後、使用者は図9の測定設定ボタン422を操作する。これにより、形状測定処理における測定条件を設定することができる。
ここで、形状測定処理に用いられる投光部110A,110Bが選択される。使用者は、形状測定に用いる投光部110として、投光部110A,110Bの一方または両方を選択することができる。また、形状測定処理における測定光のパターンが選択されるとともに、測定光の強度および受光部120の露光時間が調整される。
さらに、形状測定処理の測定モードが選択される。測定モードは、第1〜第4の測定モードを含む。第1の測定モードは、標準の測定モードである。第2の測定モードは、測定対象物Sにおいて光の潜り込みまたは多重反射が発生する領域が現われないように形状測定処理を行う測定モードであり、光がにじみやすい半透明の樹脂および凹凸を有する金属の測定に適する。
第3の測定モードは、測定対象物Sにおいて高い強度の光の反射が発生する領域が現われないように形状測定処理を行うモードであり、明るい部分と暗い部分との輝度差が大きい測定対象物Sの測定に適する。第4の測定モードは、測定対象物Sにおいて光の潜り込みまたは多重反射が発生する領域および高い強度の光の反射が発生する領域が現われないように形状測定処理を行う測定モードである。
使用者は、形状測定処理における測定条件を設定した後、図9の測定ボタン423を操作する。これにより、形状測定処理が実行される。形状測定処理においては、設定された生成領域内の測定対象物Sの立体形状データおよびテクスチャ画像データが生成される。生成された複数の立体形状データと複数のテクスチャ画像データとが合成されることにより、複数の合成画像データが生成される。また、センサユニット160により検出された傾きに基づいて、複数の合成画像データのいずれかを基準として、他の合成画像データの傾きがそれぞれ補正される。本例においては、最初に生成された合成画像データを基準として、以降に生成された合成画像データがそれぞれ補正される。これに限定されず、ステージ141の相対的な傾きが0になるように複数の合成画像データがそれぞれ補正されてもよい。
(c)合成画像データの連結
図14は、形状測定処理後の表示部400の表示例を示す図である。図14に示すように、生成された複数の合成画像データに基づく合成画像が連結可能に重ね合わされた状態で画像表示領域410に表示される。また、設定表示領域420には、部分撮り直しボタン440、連結実行ボタン450および連結終了ボタン424が表示される。
使用者は、部分撮り直しボタン440を操作することにより、合成画像データを部分的に再生成することができる。
図15は、部分撮り直しボタン440が操作された状態における表示部400の表示例を示す図である。図15に示すように、部分撮り直しボタン440が操作された場合、画像表示領域410に矩形状の領域指定枠412が表示される。また、設定表示領域420には、撮り直し実行ボタン441、複数(図15の例では4個)の矢印ボタン445a,445b,445c,445dおよび戻るボタン446が表示される。
使用者は、画像表示領域410に表示されたテクスチャ画像のうち、確認したい部分が取り囲まれるように矢印ボタン445a〜445dを操作して領域指定枠412を移動させる。使用者は、図1の操作部250を操作して画像表示領域410の部分を指定することにより、指定された部分に領域指定枠412を移動させることもできる。本例においては、領域指定枠412で取り囲まれた部分は、テクスチャ画像ではなく立体形状として表示される。図15の例では、立体形状がドットパターンおよびハッチングパターンにより図示される。使用者は、立体形状を見て、当該部分の再度の形状測定処理を行う必要があるか否かを判断する。
使用者は、再度の形状測定処理を行う必要があると判断した場合、撮り直し実行ボタン441を操作する。撮り直し実行ボタン441が操作されることにより、領域指定枠412で取り囲まれた部分に対応するテクスチャ画像が画像表示領域410に拡大表示される。一方、戻るボタン446が操作された場合、表示部400の表示が図14の表示例に戻る。
図16は、撮り直し実行ボタン441が操作された状態における表示部400の表示例を示す図である。図16に示すように、撮り直し実行ボタン441が操作された場合、画像表示領域410に図15の領域指定枠412で取り囲まれた部分に対応するテクスチャ画像が表示される。また、設定表示領域420には、画像表示欄447、測定ボタン448およびキャンセルボタン449が表示される。
画像表示欄447には、生成領域内の合成画像が図15の領域指定枠412で取り囲まれた部分を識別可能に表示される。図16の画像表示欄447の例では、図15の領域指定枠412に対応する矩形が点線で示される。ここで、測定ボタン448が操作されることにより、領域指定枠412で取り囲まれた部分の形状測定処理が再度行われる。一方、キャンセルボタン449が操作された場合、表示部400の表示が図15の表示例に戻る。
再度の形状測定処理においては、測定条件を再設定することができる。具体的には、形状測定処理に用いる投光部110A,110Bの選択、測定光の強度の調整、受光部120の露光時間の調整および測定モードの選択等を再度行うことができる。これにより、領域指定枠412で取り囲まれた部分の合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データをより適切に生成することができる。
図17は、再度の形状測定処理が行われた状態における表示部400の表示例を示す図である。図17に示すように、再度の形状測定処理が行われた場合、設定表示領域420に画像選択ボタン442a,442b,442c、登録ボタン443および再測定ボタン444が表示される。
使用者は、画像選択ボタン442a〜442cを選択することにより、再度の形状測定処理に得られた合成画像、テクスチャ画像および立体形状を画像表示領域410にそれぞれ表示させることができる。図17の例においては、画像選択ボタン442aが選択されているので、画像表示領域410に合成画像が表示されている。
使用者は、画像表示領域410に表示された合成画像を見て、再測定が必要であると判断した場合には、再測定ボタン444を操作する。この場合、表示部400の表示が図16の表示例に戻る。図16および図17の手順を繰り返すことにより、再測定が必要である部分の合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データをより適切に生成することができる。
一方、使用者は、画像表示領域410に表示された合成画像を見て、再測定は必要ないと判断した場合には、登録ボタン443を操作する。この場合、再度の形状測定処理において生成された合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データが登録される。
登録された部分の合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データを用いて、合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データがそれぞれ更新される。また、更新された合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データに基づいて、表示部400に図14の表示が行われる。
使用者は、図14の連結実行ボタン450を操作することにより、合成画像データの連結の詳細を設定することができる。図18は、連結実行ボタン450が操作された状態における設定表示領域420の表示例を示す図である。図18に示すように、図14の連結実行ボタン450が操作された場合には、設定表示領域420に自動位置調整ボタン451および手動位置調整ボタン452が表示される。
使用者は、自動位置調整ボタン451または手動位置調整ボタン452を操作することにより、複数の合成画像の位置を微調整することができる。ここで、自動位置調整ボタン451が操作された場合、パターンマッチングにより隣接する合成画像の位置が微調整される。手動位置調整ボタン452が操作された場合、使用者は複数の合成画像の位置を手動で微調整することができる。
自動位置調整ボタン451または手動位置調整ボタン452が操作された場合、設定表示領域420に連結実行ボタン453が追加表示される。ここで、連結実行ボタン453が操作されることにより、複数の合成画像データの連結が実行される。複数の合成画像データの連結は、隣接する合成画像データの重複部分が等しい高さになるように行われる。
連結実行ボタン453が操作された場合、設定表示領域420にサイズ選択プルダウンメニュー454および保存ボタン455が追加表示される。使用者は、保存する合成画像データのサイズをサイズ選択プルダウンメニュー454から選択することができる。その後、使用者は、保存ボタン455を操作する。これにより、選択されたサイズで合成画像データが図1の記憶装置240に保存される。
なお、本例においては、上記の自動位置調整の実行、高さ調整の実行および選択されたサイズでの合成画像データの保存を予め設定することができる。当該設定が行われている場合、連結実行ボタン450が操作されることにより、自動位置調整の実行、高さ調整の実行および選択されたサイズでの合成画像データの保存が一度に自動的に実行される。
(6)オートモード時における形状測定装置の動作
(a)形状測定の準備
図19および図20は、形状測定の準備の処理を示すフローチャートである。図19および図20の形状測定の準備の処理は、使用者により実行される。以下、図19および図20に従ってオートモードにおける形状測定の準備の処理を説明する。
まず、使用者は、X−Yステージ10(図2)を初期位置に移動させる(ステップS1)。次に、使用者は、測定対象物Sをステージ141(図1)上に載置する(ステップS2)。ステップS2の処理は、ステップS1の処理よりも前に行われてもよい。
続いて、使用者は、受光部120(図1)の倍率を決定する(ステップS3)。本例における受光部120には、レンズ122,123の倍率が互いに異なる複数のカメラ121(図2)が設けられる。また、受光部120はデジタルズーム機能を有する。複数のカメラ121のいずれかを選択するとともに、デジタルズーム機能を用いることにより、受光部120の倍率を任意に決定することができる。
その後、使用者は、受光部120の焦点位置が測定対象物Sに合うように受光部120の焦点位置を調整する(ステップS4)。受光部120の焦点位置の調整は、Zステージ20(図2)の位置、すなわち受光部120と測定対象物Sとの間のZ方向の相対的な距離を変化させることにより行われる。
次に、使用者は、合成画像データの連結モードとして、オートモードを指定する(ステップS5)。オートモードの指定は、図9の連結モード選択プルダウンメニュー430からオートモードが選択された状態で連結設定ボタン421が操作されることにより行われる。
続いて、使用者は、X−Yステージの移動範囲の設定方法としてシンプルモードを選択するか否かを判断する(ステップS6)。使用者は、図10〜図13の領域指定チェックボックス431a,431bを操作することにより、シンプルモードまたは詳細モードをそれぞれ選択することができる。
ステップS6においてシンプルモードが選択された場合には、使用者は、X−Yステージ10の移動範囲を追加する(ステップS7)。移動範囲の追加は、図9のステージ操作ボタン411を操作してX−Yステージ10を所望の位置に移動させ、図10の追加ボタン433を操作することにより行われる。追加されたX−Yステージ10の位置がX−Yステージ10の移動範囲として設定される。
その後、使用者は、X−Yステージの移動範囲の設定を終了するか否かを判断する(ステップS8)。ステップS8においてX−Yステージの移動範囲の設定を終了しない場合、使用者はステップS6の処理に戻る。ここで、ステップS6においてシンプルモードを選択することにより、ステップS7においてX−Yステージ10の移動範囲を追加することができる。あるいは、ステップS6においてシンプルモードを選択せずに、詳細モードを選択することによりX−Yステージ10の移動範囲を再設定することができる。
ステップS6においてシンプルモードが選択されなかった場合、すなわち詳細モードが選択された場合には、使用者は、X−Yステージ10の移動範囲を設定する(ステップS9)。第1の選択方法においては、X−Yステージ10を所望の位置に移動させ、図11の上端ボタン436a、左端ボタン436b、右端ボタン436cおよび下端ボタン436dを操作することにより移動範囲の設定が行われる。
第2の選択方法においては、X−Yステージ10を所望の位置に移動させ、図12の上端ボタン436a、左端ボタン436b、右端入力欄436eおよび下端入力欄436fを操作することにより移動範囲の設定が行われる。第3の選択方法においては、X−Yステージ10を所望の位置に移動させ、図13の上端ボタン436a、左端ボタン436b、右端入力欄436gおよび下端入力欄436hを操作することにより移動範囲の設定が行われる。
その後、使用者は、X−Yステージの移動範囲の設定を終了するか否かを判断する(ステップS8)。ステップS8においてX−Yステージの移動範囲の設定を終了しない場合、使用者はステップS6の処理に戻る。これにより、X−Yステージ10の移動範囲を再設定することができる。
ステップS8においてX−Yステージの移動範囲の設定を終了する場合、使用者は図10〜図13の設定完了ボタン434を操作する(ステップS10)。これにより、生成領域が設定される。なお、X−Yステージ10の移動範囲が追加または変更が指示された時点で、生成領域の更新が行われてもよい。この場合、図10〜図13の設定表示領域420に設定完了ボタン434は表示されない。使用者は、次のステップS11の処理を行うことにより、X−Yステージの移動範囲の設定を終了することができる。
次に、使用者は、形状測定処理の測定条件を設定する(ステップS11)。具体的には、形状測定処理に用いる投光部110A,110B(図2)の選択、測定光のパターンの選択、測定光の強度の調整、受光部120の露光時間の調整および測定モードの選択等を行う。
続いて、使用者は、測定条件の設定を終了するか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12において測定条件の設定を終了しない場合、使用者はステップS11の処理に戻る。これにより、使用者は、測定条件を再設定することができる。ステップS12において測定条件の設定を終了する場合、使用者は図9の測定ボタン423を操作する(ステップS13)。これにより、形状測定の準備の処理を終了する。
(b)形状測定処理
図21および図22は、形状測定処理を示すフローチャートである。図21および図22の形状測定処理は、PC200のCPU210(図1)により実行される。以下、図21および図22に従ってオートモードにおける形状測定処理を説明する。
まず、CPU210は、測定ボタン423が操作されたか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21で測定ボタン423が操作されていない場合、CPU210は測定ボタン423が操作されるまで待機する。
ステップS21で測定ボタン423が操作された場合、CPU210は、測定対象物Sのテクスチャ画像データを生成する(ステップS22)。テクスチャ画像データは、照明光出力部130(図1)から照明光が測定対象物Sに照射されることにより生成される。
テクスチャ画像データは、投光部110(図1)から均一パターンを有する測定光が測定対象物Sに照射されることにより生成されてもよい。また、テクスチャ画像データの生成において、一般のHDR(ハイダイナミックレンジ)合成が行われてもよい。これにより、テクスチャ画像の黒つぶれおよび白とびを防止することができる。
次に、CPU210は、測定対象物Sの立体形状データを生成する(ステップS23)。具体的には、形状測定の準備において設定された測定条件に従って投光部110から測定対象物Sに測定光が照射される。また、測定対象物Sに測定光のパターンが投影された複数の画像データが生成される。生成された複数のパターン画像データが所定のアルゴリズムで処理されることにより、立体形状データが生成される。ステップS23の処理は、ステップS22の処理よりも前に行われてもよい。
続いて、CPU210は、テクスチャ画像データと立体形状データとを合成することにより合成画像データを生成する(ステップS24)。その後、CPU210は、センサユニット160(図1)により検出される傾きに基づいて、現在の位置におけるステージ141(図2)の相対的な傾きを算出する(ステップS25)。
次に、CPU210は、算出されたステージ141の相対的な傾きに基づいて、合成画像が水平になるように合成画像データを補正する(ステップS26)。ステップS26の処理は、ステップS25,S27間ではなく、ステップS27,S29間で実行されてもよい。
続いて、CPU210は、形状測定の準備で設定された生成領域内の全ての合成画像データが生成されたか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27で全ての合成画像データが生成されていない場合、CPU210は、生成領域内の他の位置へX−Yステージ10を移動させる(ステップS28)。その後、CPU210は、ステップS22の処理に戻る。CPU210は、生成領域内の全ての合成画像データが生成されるまでステップS22〜S28の処理を繰り返す。
ステップS28で全ての合成画像データが生成された場合、CPU210は、生成された複数の合成画像データに基づく合成画像を表示部400の画像表示領域410(図14)に表示する(ステップS29)。複数の合成画像は、連結可能に重ね合わせた状態で表示される。これにより、CPU210は、形状測定処理を終了する。
(c)合成画像データの連結
図23〜図25は、合成画像データの連結処理を示すフローチャートである。図23〜図25の合成画像データの連結処理は使用者により実行される。あるいは、合成画像データの連結処理はアプリケーションにより自動的に実行されてもよい。以下、図23〜図25に従って合成画像データの連結処理を説明する。以下の説明では、使用者による手動的な処理が行われる。
形状測定処理後、使用者は、表示部400の画像表示領域410に表示される合成画像を確認する(ステップS41)。ここで、使用者は、図14の部分撮り直しボタン440を操作することにより、形状測定処理において得られた合成画像、テクスチャ画像および立体形状の確認ならびに再度の形状測定処理を行うことができる。あるいは、図14の連結実行ボタン450を操作することにより、合成画像データの連結処理を行うこともできる。
次に、使用者は、合成画像の測定したい部分が正確に表示されているか否かを判断する(ステップS42)。ステップS42で合成画像の測定したい部分が正確に表示されていない場合、使用者は、図14の部分撮り直しボタン440を操作し、図15の領域指定枠412で当該部分を取り囲む。図15に示すように、本例においては、領域指定枠412で取り囲まれた部分が立体形状として画像表示領域410に表示されるので、使用者は当該部分が正確に表示されているか否かをより正確に判断することができる。
続いて、使用者は、図15の撮り直し実行ボタン441を操作する(ステップS43)。その後、使用者は、測定条件を設定する(ステップS44)。具体的には、形状測定処理に用いる投光部110A,110B(図2)の選択、測定光のパターンの選択、測定光の強度の調整、受光部120の露光時間の調整および測定モードの選択等を行う。
その後、使用者は、測定条件の設定を終了するか否かを判断する(ステップS45)。ステップS45において測定条件の設定を終了しない場合、使用者はステップS44の処理に戻る。これにより、使用者は、測定条件を再設定することができる。ステップS45において測定条件の設定を終了する場合、使用者は図9の測定ボタン448を操作する(ステップS46)。これにより、設定された測定条件で再度図21および図22の形状測定処理が実行される。
次に、使用者は、再度の形状測定処理において測定したい部分が正確に測定されたか否かを判断する(ステップS47)。使用者は、図17の画像選択ボタン442a〜442cを操作することにより、合成画像、テクスチャ画像および立体形状の任意の部分をそれぞれ確認することができる。ステップS47で測定したい部分が正確に測定されなかった場合、使用者は、図17の再測定ボタン444を操作する(ステップS48)。これにより、使用者はステップS44の処理に戻り、測定条件を再設定することができる。
一方、ステップS47で測定したい部分が正確に測定された場合、使用者は、図17の登録ボタン443を操作する(ステップS49)。これにより、再度の形状測定処理において生成された合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データが登録される。登録された部分の合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データを用いて、合成画像データ、テクスチャ画像データおよび立体形状データがそれぞれ更新される。
その後、使用者は、ステップS41の処理に戻る。これにより、形状測定処理のステップS29で、更新された合成画像が表示される。合成画像データの連結の手順のステップS41で、使用者は更新された合成画像を確認することができる。
ステップS42で合成画像の測定したい部分が正確に表示されている場合、使用者は、図14の連結実行ボタン450を操作する(ステップS50)。これにより、合成画像データの連結の詳細が設定される。
次に、使用者は、合成画像の位置調整として手動位置調整を選択するか否かを判断する(ステップS51)。使用者は、図18の手動位置調整ボタン452または自動位置調整ボタン451を操作することにより、手動位置調整または自動位置調整をそれぞれ選択することができる。
ステップS51において手動位置調整が選択された場合には、使用者は、手動で複数の合成画像の位置を調整する(ステップS52)。一方、ステップS51において手動位置調整が選択されなかった場合、すなわち自動位置調整が選択された場合には、CPU210がパターンマッチングにより複数の合成画像の位置を調整する。そのため、使用者は、手動で複数の合成画像の位置を調整する必要がない。
続いて、使用者は、図18の連結実行ボタン453を操作することにより、合成画像データの連結を実行する(ステップS53)。その後、使用者は、図18のサイズ選択プルダウンメニュー454から合成画像データのサイズを選択する(ステップS54)。さらに、使用者は、図18の保存ボタン455を操作することにより、選択したサイズで合成画像データを記憶装置240(図1)に保存する(ステップS55)。
最後に、使用者は、解析アプリケーション等を用いて保存された合成画像データの解析を行う(ステップS56)。合成画像データの解析は、プロファイル解析および種々の形状測定を含む。これにより、合成画像データの連結処理を終了する。
(7)マニュアルモード
マニュアルモードにおいては、X−Yステージ10が使用者により逐次移動され、複数の位置における合成画像データが生成される。図26は、マニュアルモードにおける合成画像データの部分の生成順序の一例を示す図である。図26に示すように、本例においては、測定対象物SのX方向およびY方向における一端(左上)の部分の合成画像データが生成されるようにステージ141が移動される。その後、測定対象物SのX方向およびY方向における他端(右下)の部分の合成画像データが生成されるようにステージ141が蛇行しながら順次移動される。
以下、マニュアルモードにおいて4つの合成画像を連結する例を説明する。図27は、マニュアルモードにおける画像表示領域410の表示例を示す図である。図27に示すように、使用者は、測定対象物Sの測定したい部分のうち左上の部分が画像表示領域410に表示されるようにステージ141を移動させる。
この状態で、使用者は、図9の連結モード選択プルダウンメニュー430からマニュアルモードを選択し、測定ボタン423を操作する。これにより、ステージ141の初期位置(第1のステージ位置)において形状測定処理が行われる。その結果、第1のステージ位置における合成画像データが生成され、表示部400に図17と同様の表示例が行われる。
図28は、図17の画像表示領域410に表示される第1のステージ位置における合成画像である。合成画像が正確に表示されている場合には、使用者は、図17の登録ボタン443を操作する。これにより、同位置における合成画像が登録される。一方、合成画像が正確に表示されていない場合には、使用者は、図17の再測定ボタン444を操作する。これにより、同位置において形状測定処理が再度行われる。その結果、同位置における合成画像データが再度生成される。再度の形状測定処理においては、測定条件を再設定することができる。
使用者は、登録ボタン443を操作した後、次に合成画像データを生成する部分を例えば左、下および右のいずれかから選択する。本例においては、使用者は右を選択する。その後、使用者は、選択した部分の合成画像データを生成するために、ステージ141を次の位置(第2のステージ位置)に移動させる。
図29は、画像表示領域410に表示されるステージ141の移動前後の合成画像を示す図である。図29(a),(b)は、それぞれステージ141の移動前後の合成画像を示す。図29(a)に示すように、画像表示領域410には、現在のステージ位置におけるテクスチャ画像に加え、前回の形状測定処理におけるテクスチャ画像が半透明で表示される。図29(a),(b)においては、半透明のテクスチャ画像が点線で示される。
以下、現在のステージ位置におけるテクスチャ画像をライブ画像と呼び、前回の形状測定処理におけるテクスチャ画像を目標画像と呼ぶ。目標画像は、第2のステージ位置において表示されるべきテクスチャ画像と重なるように表示される。図29(b)に示すように、使用者は、ライブ画像が目標画像に重なるようにステージ141を移動させる。これにより、ステージ141を第2のステージ位置に移動させることができる。
この状態で、図9の測定ボタン423が操作されることにより、第2のステージ位置において形状測定処理が行われる。図30は、図17の画像表示領域410に表示される第2のステージ位置における合成画像である。合成画像が正確に表示されている場合には、使用者は、図17の登録ボタン443を操作する。これにより、同位置における合成画像が登録される。また、現時点までに登録された合成画像が画像表示領域410に表示される。
図31は、複数の合成画像が登録された状態における表示部400の表示例を示す図である。図31の例においては、第1および第2のステージ位置における合成画像が連結可能に表示される。また、図31に示すように、設定表示領域420には、連結終了ボタン424、測定続行ボタン425および連結実行ボタン450が表示される。連結終了ボタン424および連結実行ボタン450は、それぞれ図14の連結終了ボタン424および連結実行ボタン450と同様の機能を有する。
使用者は、測定続行ボタン425を操作することにより、連結すべき他の部分の合成画像データをさらに生成することができる。具体的には、使用者は、次に合成画像データを生成する部分として左、下および右のいずれかから選択する。本例においては、使用者は下を選択する。その後、使用者は、選択した部分の合成画像データを生成するために、ステージ141を次の位置(第3のステージ位置)に移動させる。
図32は、画像表示領域410に表示されるステージ141の移動前の合成画像を示す図である。図29(a)と同様に、画像表示領域410には、ライブ画像(実線)および目標画像(点線)が表示される。目標画像は、第3のステージ位置において表示されるべきテクスチャ画像と重なるように表示される。使用者は、ライブ画像が目標画像に重なるようにステージ141を移動させる。これにより、ステージ141を第3のステージ位置に移動させることができる。
この状態で、図9の測定ボタン423が操作されることにより、第3のステージ位置において形状測定処理が行われる。その後、図17の登録ボタン443が操作されることにより第3のステージ位置における合成画像が登録され、現時点までに登録された合成画像が画像表示領域410に表示される。図33は、複数の合成画像が登録された状態における画像表示領域410の表示例を示す図である。図33の例においては、第1〜第3のステージ位置における合成画像が連結可能に表示される。
上記の手順を繰り返すことにより、第1〜第4のステージ位置における合成画像データを生成可能である。第1〜第4のステージ位置における合成画像データの生成後、使用者は図31の連結実行ボタン450を操作することにより、合成画像データの連結の詳細を設定することができる。
図34は、連結実行ボタン450が操作された状態における表示部400の表示例を示す図である。図34に示すように、画像表示領域410には、第1〜第4のステージ位置における合成画像が連結可能に表示される。連結実行ボタン450が操作された場合には、設定表示領域420に図18と同様の自動位置調整ボタン451、手動位置調整ボタン452、連結実行ボタン453、サイズ選択プルダウンメニュー454および保存ボタン455が表示される。
自動位置調整ボタン451、手動位置調整ボタン452および連結実行ボタン453を操作することにより、使用者は第1〜第4のステージ位置における合成画像を適切に連結することができる。また、サイズ選択プルダウンメニュー454および保存ボタン455を操作することにより、連結された合成画像を所望のサイズで図1の記憶装置240に保存することができる。
CPU210は、立体形状データに基づく立体形状のZ方向の寸法(高さ)の分布を色彩の分布として表示する色彩データを生成する。生成された色彩データに基づいて、立体形状の高さの分布を色彩の分布に対応付けて画像表示領域410に表示することが可能である。これにより、使用者は、立体形状の高さの分布を視覚的に認識することができる。
図35は、立体形状の高さの分布を色彩の分布に対応付けて表示した図である。図35(a)は傾きが補正される前の複数の立体形状データに基づく測定対象物Sの立体形状を示し、図35(b)は傾きが補正される前の複数の立体形状データに基づく測定対象物Sの立体形状を示す。図35(a),(b)の例では、測定対象物Sは平板状を有する。
図35(a)に示すように、複数の立体形状データの傾きを補正しない場合、測定対象物Sは平板状を有するにもかかわらず、ステージ141が傾くことにより立体形状は湾曲して表示される。図35(a)の例では、立体形状の湾曲による高さの分布が、複数のドットパターンおよびハッチングパターンにより表示されている。複数のドットパターンおよびハッチングパターンは、それぞれ異なる色彩を表わす。
一方、図35(b)に示すように、複数の立体形状データの傾きを補正した場合、平板状の立体形状が表示される。立体形状は略均一な高さの分布を有するので、図35(b)の例では、立体形状の高さの分布が単一のハッチングパターンにより表示されている。平板状の立体形状を示す複数の立体形状データを連結する場合、使用者は、複数の立体形状が単一の色彩で表示される状態で連結を実行することにより、正確な立体形状データを生成することができる。
(8)効果
本実施の形態においては、測定ヘッド100Hの基準平面に対するステージ141の載置面の傾きがセンサユニット160により検出される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された合成画像データの各々が、ステージ141の載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる合成画像データに補正される。複数の位置に対応する補正後の合成データは連結される。
この構成によれば、ステージ141自身の重みまたは測定対象物Sの重みによりステージ141に傾きが発生する場合でも、ステージ141が傾いていない状態で得られる合成画像データが生成される。そのため、ステージ141の傾きによる合成画像データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージ141の剛性にかかわらず測定対象物Sの形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージ141を用いる必要がないので、形状測定装置500を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された合成画像データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物Sの形状を高い精度で測定することができる。
また、本実施の形態においては、ステージセンサ161により水平面に対するステージ141の載置面の絶対的な傾きが検出され、基準センサ162により水平面に対する基準平面の絶対的な傾きが検出される。そのため、測定ヘッド100Hが水平面に対して傾いて設置される場合でも、基準平面に対するステージ141の載置面の傾きを算出することができる。これにより、形状測定装置500の取り扱いを容易にすることができる。
また、測定ヘッド100Hが水平面に対して傾いて設置することが許容されるので、振動を吸収する防振ゴム等の防振部材上に形状測定装置500を設置することができる。これにより、形状測定装置500の周囲で振動が発生する場合でも、高い精度で合成画像データを生成することができる。
(9)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、直交する2つの方向の傾きをそれぞれ検出する2つのXステージセンサ161xおよびYステージセンサ161yがステージ141に設けられるが、これに限定されない。直交する2つの方向の傾きを検出する単一のステージセンサ161がステージ141に設けられてもよい。
同様に、直交する2つの方向の傾きをそれぞれ検出する2つのX基準センサ162xおよびY基準センサ162yが測定ヘッド100Hに設けられるが、これに限定されない。直交する2つの方向の傾きを検出する単一の基準センサ162が測定ヘッド100Hに設けられてもよい。
(b)上記実施の形態において、測定ヘッド100Hに基準センサ162が設けられるが、これに限定されない。測定部100が設置面に水平に設置される(測定ヘッド100Hの絶対的な傾きが略0である)場合、測定ヘッド100Hに基準センサ162が設けられなくてもよい。
(c)上記実施の形態において、ステージ141がX方向移動機構およびY方向移動機構を有するが、これに限定されない。例えば、測定ヘッド100HがX方向移動機構およびY方向移動機構を有してもよい。この場合、ステージセンサ161が測定ヘッド100Hに設けられ、基準センサ162がステージ141に設けられる。また、測定部100が設置面に水平に設置される(ステージ141の絶対的な傾きが略0である)場合、ステージ141に基準センサ162が設けられなくてもよい。
(d)上記実施の形態において、形状測定装置500は三角測距方式に基づいて立体形状データを生成するが、これに限定されない。形状測定装置500は、他の方式に基づいて立体形状データを生成してもよい。
例えば、形状測定装置500は、測定対象物Sと受光部120との距離を変化させつつ画像データを生成し、測定対象物Sに焦点が合った部分の画像データを合成することにより立体形状データを生成してもよい。この場合、測定ヘッド100Hは、単一焦点型の光学系により構成されてもよいし、共焦点型の光学系により構成されてもよいし、光干渉型の光学系により構成されてもよい。これらの場合においても、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々に補正を行い、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データが生成される。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、測定対象物Sが測定対象物の例であり、ステージ141がステージの例であり、投光部110が投光部および第1の投光部の例であり、投光部110または照明光源320が第2の投光部の例である。受光部120が受光部の例であり、測定ヘッド100Hが測定ヘッドの例であり、ステージ操作部142およびステージ駆動部143が移動機構の例であり、センサユニット160およびCPU210が検出部の例である。
CPU210がデータ生成部、算出部、制御部および処理装置の例であり、形状測定装置500が形状測定装置の例であり、ステージセンサ161および基準センサ162がそれぞれ第1および第2の検出器の例である。操作部250が操作部の例であり、固定部11が固定部の例であり、可動部12が可動部の例であり、台座12aが台座の例であり、天板12bが天板の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
(11)参考形態
(11−1)第1の参考形態に係る形状測定装置は、測定対象物が載置されるステージと、ステージに載置された測定対象物に光を照射する投光部および測定対象物により反射された光を受光して受光量を示す受光信号を出力する受光部を含む測定ヘッドと、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させるための移動機構と、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出する検出部と、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データを生成するデータ生成部とを備え、データ生成部は、検出部により検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正し、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する。
この形状測定装置においては、投光部によりステージに載置された測定対象物に光が照射される。測定対象物により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
(11−2)検出部は、ステージに設けられ、水平面に対するステージの載置面の絶対的な傾きを検出する第1の検出器と、測定ヘッドに設けられ、水平面に対する基準平面の絶対的な傾きを検出する第2の検出器と、第1の検出器により検出される絶対的な傾きおよび第2の検出器により検出される絶対的な傾きに基づいて基準平面に対するステージの載置面の傾きを算出する算出部とを含んでもよい。
この場合、水平面に対するステージの載置面の絶対的な傾きおよび水平面に対する基準平面の絶対的な傾きが検出される。そのため、測定ヘッドの基準平面が水平面に対して傾いて設置される場合でも、基準平面に対するステージの載置面の傾きを容易に算出することができる。
(11−3)形状測定装置は、基準平面に沿ったステージと測定ヘッドとの相対的な移動範囲を指定するために操作される操作部と、投光部からの光が操作部により指定された範囲の全体に少なくとも1回照射されるようにステージと測定ヘッドとの相対的な位置を順次移動させるように移動機構を制御し、各位置で測定対象物に光を照射するように投光部を制御し、各位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように受光部を制御する制御部とをさらに備えてもよい。
この場合、移動範囲が指定されることにより、移動範囲に含まれる測定対象物の連結立体形状データが自動的に生成される。そのため、測定対象物の所望の部分に対応する連結立体形状データを容易に生成することができる。
(11−4)操作部は、連結立体形状データのうち任意の部分を指定するために操作され、制御部は、投光部からの光が操作部により指定された部分に対応する測定対象物の部分に照射されるようにステージと測定ヘッドとの相対的な位置を移動させるように移動機構を制御し、移動された位置で測定対象物に光を照射するように投光部を制御し、移動された位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように受光部を制御し、移動された位置における立体形状データを生成するとともに、検出部により検出された傾きに基づいて生成された立体形状データの傾きを補正し、補正された立体形状データを用いて連結立体形状データのうち操作部により指定された部分を更新するようにデータ生成部を制御してもよい。
この場合、連結立体形状データの任意の部分が指定されることにより、指定された部分の立体形状データが自動的に再生成される。また、連結立体形状データの指定された部分が再生成された立体形状データに更新される。これにより、連結立体形状データの所望の部分のみを容易に更新することができる。
(11−5)データ生成部は、パターンマッチングを用いて複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成してもよい。この場合、立体形状データを容易にかつ高精度で連結することができる。
(11−6)データ生成部は、立体形状データに基づく立体形状の高さの分布を色彩の分布として表示する色彩データを生成してもよい。この場合、使用者は、立体形状の高さの分布を視覚的に認識することができる。
(11−7)検出部は、複数回の検出結果の平均値に基づいてステージの載置面の傾きを検出してもよい。この場合、基準平面に対するステージの載置面の傾きをより正確に検出することができる。
(11−8)ステージは、固定部と、基準平面に沿って固定部に対して移動可能に設けられる可動部とを含み、可動部は、台座と、台座上に設けられ、測定対象物が載置される天板とを含み、天板の中心部が台座に固定されてもよい。
この場合、台座および天板が互いに異なる膨張率で熱膨張する場合でも、台座から天板に加わる張力が低減される。これにより、ステージの載置面の不均一な傾きを低減することができる。
(11−9)投光部は、ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、受光部は、ステージの上方に配置され、データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成されてもよい。この場合、三角測距方式により立体形状データを高い精度で生成することができる。
(11−10)投光部は、ステージに載置された測定対象物に均一な強度を有する光を照射するように構成され、データ生成部は、均一な強度を有する光に対応する受光信号に基づいて、測定対象物の表面状態を示すテクスチャ画像データを生成し、テクスチャ画像データを立体形状データに合成してもよい。この場合、測定対象物の表面状態を容易に認識することができる。
(11−11)投光部は、所定のパターンを有する光を出射する第1の投光部と、均一な強度を有する光を出射する第2の投光部とを含み、第1の投光部は、ステージの斜め上方に配置され、第2の投光部は、ステージの上方に配置されてもよい。
この場合、ステージの斜め上方に配置された第1の投光部から出射される所定のパターンを有する光により、三角測距方式により立体形状データを容易に生成することができる。また、第2の投光部は、ステージの上方に配置されるので、測定対象物の凹凸による影の発生を抑制しつつ測定対象物に均一な強度を有する光を照射することができる。したがって、測定対象物の表面状態をより鮮明に示すテクスチャ画像データが生成される。これにより、測定対象物の表面状態をより鮮明に観測することができる。
(11−12)第2の参考形態に係る形状測定方法は、測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物に光を照射するステップと、測定対象物により反射された光を測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力するステップと、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させるステップと、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出するステップと、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データを生成するステップと、検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正するステップと、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成するステップとを含む。
この形状測定方法によれば、投光部によりステージに載置された測定対象物に光が照射される。測定対象物により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
(11−13)第3の参考形態に係る形状測定プログラムは、処理装置により実行可能な形状測定装置プログラムであって、測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物に光を照射する処理と、測定対象物により反射された光を測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力する処理と、投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージを移動させる処理と、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きを検出する処理と、測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データを生成する処理と、検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々をステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正する処理と、複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する処理とを、処理装置に実行させる。
この形状測定プログラムによれば、投光部によりステージに載置された測定対象物に光が照射される。測定対象物により反射された光が受光部により受光され、受光量を示す受光信号が出力される。投光部の光軸に交差する基準平面に沿ってステージが移動される。ここで、測定ヘッドの基準平面に対するステージの載置面の傾きが検出される。
測定ヘッドに対するステージの複数の位置において、受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データが生成される。検出された傾きに基づいて、複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々が、ステージの載置面が基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正される。複数の位置に対応する補正後の立体形状データが連結されることにより連結立体形状データが生成される。
この構成によれば、ステージ自身の重みまたは測定対象物の重みによりステージに傾きが発生する場合でも、ステージが傾いていない状態で得られる立体形状データが生成される。そのため、ステージの傾きによる立体形状データの精度の低下が防止される。また、ステージの傾きを防止するために、高い剛性を有するステージを用いる必要がない。
これにより、ステージの剛性にかかわらず測定対象物の形状を高い精度で測定することが可能になる。また、高い剛性を有するステージを用いる必要がないので、形状測定装置を小型化および軽量化することができる。さらに、複数の位置に対応して生成された立体形状データが連結されるため、比較的大きい寸法を有する測定対象物の形状を高い精度で測定することができる。
本発明は、種々の形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラムに有効に利用することができる。
10 X−Yステージ
11 固定部
12 可動部
12a 台座
12b 天板
20 Zステージ
30 θステージ
100 測定部
100H 測定ヘッド
101 ケーシング
102 凹部
110,110A,110B 投光部
111 測定光源
112 パターン生成部
113〜115,122,123 レンズ
120 受光部
121 カメラ
121a 撮像素子
130 照明光出力部
140 ステージ装置
141 ステージ
142 ステージ操作部
143 ステージ駆動部
150,310 制御基板
160 センサユニット
161 ステージセンサ
161x Xステージセンサ
161y Yステージセンサ
162 基準センサ
162x X基準センサ
162y Y基準センサ
200 PC
210 CPU
220 ROM
230 RAM
240 記憶装置
250 操作部
300 制御部
320 照明光源
400 表示部
410 画像表示領域
411 ステージ操作ボタン
412 領域指定枠
420 設定表示領域
421 連結設定ボタン
422 測定設定ボタン
423,448 測定ボタン
424 連結終了ボタン
425 測定続行ボタン
430 連結モード選択プルダウンメニュー
431a,431b 領域指定チェックボックス
432 連結領域表示欄
432a,447 画像表示欄
432b 寸法表示欄
433 追加ボタン
434 設定完了ボタン
435 指定方法選択プルダウンメニュー
436 範囲指定欄
436a 上端ボタン
436b 左端ボタン
436c 右端ボタン
436d 下端ボタン
436e,436g 右端入力欄
436f,436h 下端入力欄
440 部分撮り直しボタン
441 撮り直し実行ボタン
442a〜442c 画像選択ボタン
443 登録ボタン
444 再測定ボタン
445a〜445d 矢印ボタン
446 戻るボタン
449 キャンセルボタン
450,453 連結実行ボタン
451 自動位置調整ボタン
452 手動位置調整ボタン
454 サイズ選択プルダウンメニュー
455 保存ボタン
500 形状測定装置
S 測定対象物

Claims (14)

  1. 測定対象物が載置されるステージと、
    前記ステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射する投光部および測定対象物の前記一定範囲により反射された光を受光して受光量を示す受光信号を出力する受光部を含む測定ヘッドと、
    前記投光部の光軸に交差する基準平面に沿って前記ステージを移動させるための移動機構と、
    前記測定ヘッドの前記基準平面に対する前記ステージの載置面の傾きを検出する検出部と、
    前記測定ヘッドに対する前記ステージの複数の位置において、前記受光部により出力される受光信号に基づいて前記一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成するデータ生成部とを備え、
    前記データ生成部は、前記検出部により検出された傾きに基づいて、前記複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々を前記ステージの載置面が前記基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正し、前記複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する、形状測定装置。
  2. 前記検出部は、
    前記ステージに設けられ、水平面に対する前記ステージの前記載置面の絶対的な傾きを検出する第1の検出器と、
    前記測定ヘッドに設けられ、水平面に対する前記基準平面の絶対的な傾きを検出する第2の検出器と、
    前記第1の検出器により検出される絶対的な傾きおよび前記第2の検出器により検出される絶対的な傾きに基づいて前記基準平面に対する前記ステージの載置面の傾きを算出する算出部とを含む、請求項1記載の形状測定装置。
  3. 前記基準平面に沿った前記ステージと前記測定ヘッドとの相対的な移動範囲を指定するために操作される操作部と、
    前記投光部からの光が前記操作部により指定された範囲の全体に少なくとも1回照射されるように前記ステージと前記測定ヘッドとの相対的な位置を順次移動させるように前記移動機構を制御し、各位置で測定対象物に光を照射するように前記投光部を制御し、各位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように前記受光部を制御する制御部とをさらに備える、請求項1または2記載の形状測定装置。
  4. 前記操作部は、連結立体形状データのうち任意の部分を指定するために操作され、
    前記制御部は、前記投光部からの光が前記操作部により指定された部分に対応する測定対象物の部分に照射されるように前記ステージと前記測定ヘッドとの相対的な位置を移動させるように前記移動機構を制御し、移動された位置で測定対象物に光を照射するように前記投光部を制御し、移動された位置で測定対象物により反射された光を受光し、受光量を示す受光信号を出力するように前記受光部を制御し、移動された位置における立体形状データを生成するとともに、前記検出部により検出された傾きに基づいて生成された立体形状データの傾きを補正し、補正された立体形状データを用いて連結立体形状データのうち前記操作部により指定された部分を更新するように前記データ生成部を制御する、請求項3記載の形状測定装置。
  5. 前記データ生成部は、パターンマッチングを用いて前記複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  6. 前記データ生成部は、立体形状データに基づく立体形状の高さの分布を色彩の分布として表示する色彩データを生成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  7. 前記検出部は、複数回の検出結果の平均値に基づいて前記ステージの載置面の傾きを検出する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  8. 前記ステージは、固定部と、前記基準平面に沿って前記固定部に対して移動可能に設けられる可動部とを含み、
    前記可動部は、台座と、前記台座上に設けられ、測定対象物が載置される天板とを含み、
    前記天板の中心部が前記台座に固定される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  9. 前記投光部は、前記ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、
    前記受光部は、前記ステージの上方に配置され、
    前記データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の形状測定装置。
  10. 前記投光部は、前記ステージに載置された測定対象物に均一な強度を有する光を照射するように構成され、
    前記データ生成部は、均一な強度を有する光に対応する受光信号に基づいて、測定対象物の表面状態を示すテクスチャ画像データを生成し、テクスチャ画像データを立体形状データに合成する、請求項9記載の形状測定装置。
  11. 前記投光部は、所定のパターンを有する光を出射する第1の投光部と、均一な強度を有する光を出射する第2の投光部とを含み、
    前記第1の投光部は、前記ステージの斜め上方に配置され、
    前記第2の投光部は、前記ステージの上方に配置される、請求項10記載の形状測定装置。
  12. 測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射するステップと、
    測定対象物の前記一定範囲により反射された光を前記測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力するステップと、
    前記投光部の光軸に交差する基準平面に沿って前記ステージを移動させるステップと、
    前記測定ヘッドの前記基準平面に対する前記ステージの載置面の傾きを検出するステップと、
    前記測定ヘッドに対する前記ステージの複数の位置において、前記受光部により出力される受光信号に基づいて前記一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成するステップと、
    検出された傾きに基づいて、前記複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々を前記ステージの載置面が前記基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正するステップと、
    前記複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成するステップとを含む、形状測定方法。
  13. 処理装置により実行可能な形状測定装置プログラムであって、
    測定ヘッドの投光部によりステージに載置された測定対象物の一定範囲に光を照射する処理と、
    測定対象物の前記一定範囲により反射された光を前記測定ヘッドの受光部により受光して受光量を示す受光信号を出力する処理と、
    前記投光部の光軸に交差する基準平面に沿って前記ステージを移動させる処理と、
    前記測定ヘッドの前記基準平面に対する前記ステージの載置面の傾きを検出する処理と、
    前記測定ヘッドに対する前記ステージの複数の位置において、前記受光部により出力される受光信号に基づいて前記一定範囲の立体形状を表示する複数の画素により構成される立体形状データを生成する処理と、
    検出された傾きに基づいて、前記複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々を前記ステージの載置面が前記基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正する処理と、
    前記複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成する処理とを、
    前記処理装置に実行させる、形状測定プログラム。
  14. 測定対象物が載置されるステージと、
    前記ステージに載置された測定対象物に光を照射する投光部および測定対象物により反射された光を受光して受光量を示す受光信号を出力する受光部を含む測定ヘッドと、
    前記投光部の光軸に交差する基準平面に沿って前記ステージを移動させるための移動機構と、
    前記測定ヘッドの前記基準平面に対する前記ステージの載置面の傾きを検出する検出部と、
    前記測定ヘッドに対する前記ステージの複数の位置において、前記受光部により出力される受光信号に基づいて立体形状を表示する立体形状データを生成するデータ生成部とを備え、
    前記データ生成部は、前記検出部により検出された傾きに基づいて、前記複数の位置に対応して生成された立体形状データの各々を前記ステージの載置面が前記基準平面に対して傾いていない状態で得られる立体形状データに補正し、前記複数の位置に対応する補正後の立体形状データを連結することにより連結立体形状データを生成し、
    前記投光部は、前記ステージに載置された測定対象物に斜め上方から所定のパターンを有する光を照射するように配置され、
    前記受光部は、前記ステージの上方に配置され、
    前記データ生成部は、三角測距方式により立体形状データを生成するように構成される、形状測定装置。
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