JP6325838B2 - トンネル構造および覆工背面水圧調整方法 - Google Patents

トンネル構造および覆工背面水圧調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6325838B2
JP6325838B2 JP2014031506A JP2014031506A JP6325838B2 JP 6325838 B2 JP6325838 B2 JP 6325838B2 JP 2014031506 A JP2014031506 A JP 2014031506A JP 2014031506 A JP2014031506 A JP 2014031506A JP 6325838 B2 JP6325838 B2 JP 6325838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
water
lining
pressure
lining concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014031506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015155626A (ja
Inventor
宏征 加藤
宏征 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2014031506A priority Critical patent/JP6325838B2/ja
Publication of JP2015155626A publication Critical patent/JP2015155626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6325838B2 publication Critical patent/JP6325838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

本発明は、トンネル構造および覆工背面水圧調整方法に関する。
山岳トンネルでは、トンネル背面の地下水をトンネル底部に設けられた排水溝に集水し、当該排水溝を介してトンネル外に排出させるのが一般的である。
一方、地下水の集水(排水)によって既存の水環境に何らかの影響が及ぶことが懸念される場合には、地下水を流出させることのない、止水構造(ウォータータイト)の山岳トンネル(ウォータータイトトンネル)が採用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。
ウォータータイトトンネルでは、地下水位に応じた水圧が覆工に作用するため、想定される水圧に応じた覆工構造を構築する必要がある。
特開2011−219999号公報
大きな水圧が作用するウォータータイトトンネルでは、覆工の厚みや鉄筋量を増加させることにより、水圧に耐え得る覆工構造を構築する。
ところが、覆工厚や鉄筋量を増加させると、施工に手間がかかるとともに費用も嵩む。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、簡易かつ安価に構築することが可能で、なおかつ、トンネル背面の水圧を調整することが可能なトンネル構造および覆工背面水圧調整方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のトンネル構造は、トンネル背面の水圧を調整するものであって、覆工コンクリートと、前記覆工コンクリートの外面を覆う防水シートと、前記覆工コンクリートおよび前記防水シートを貫通した導水管と、前記導水管のトンネル内空側端部に設置された圧力調整弁とを備えていることを特徴としている。
前記防水シートは、不織布からなる保護層と、不透水性の材質からなる止水層との複層構造により構成されているのが望ましい。
かかるトンネル構造によれば、トンネルに作用する水圧が大きくなった場合に、圧力調整弁を介して地下水を排水することで、トンネルに作用する水圧を低減させることができる。
そのため、トンネルに作用する水圧を調整することができ、ひいては、過度な覆工構造を構築する必要がなく、簡易かつ経済的なトンネル構造を構築することができる。
また、前記覆工コンクリートと前記防水シートとを貫通した集水管と、前記集水管のトンネル内空側端部に設置された開閉弁とをさらに備えていれば、圧力調整弁の交換時等に、地下水位を下げることで作業をしやすくすることができる。
また、本発明の覆工背面水圧調整方法は、覆工を貫通する導水管が形成されたトンネルにおいて、前記導水管内の水圧が一定の値以下のときは前記導水管を遮蔽し、前記導水管内の水圧が一定の値を超えたときは前記導水管を開口してトンネル背面の地下水を排水することでトンネル背面の水圧を調整するものである。
本発明のトンネル構造および覆工背面水圧調整方法によれば、簡易かつ安価に構築することが可能で、なおかつ、トンネル背面の水圧を調整することが可能となる。
本発明の実施形態に係るトンネル構造を模式的に示す断面図である。 図1のトンネル構造の平断面図である。 (a)は導水管と圧力調整弁を示す拡大断面図、(b)は集水管と開閉弁を示す拡大断面図である。
本実施形態では、円形断面のウォータータイトトンネルに、本発明に係るトンネル構造1を適用する場合について説明する。
なお、トンネル構造1を適用可能なトンネルTの断面形状は円形に限定されるものではない。
トンネル構造1は、図1および図2に示すように、覆工コンクリート2と、防水シート3と、導水管4と、圧力調整弁5と、集水管6と、開閉弁7とを備えている。
覆工コンクリート2は、筒状に形成されたコンクリートの硬化体であって、トンネルTの仕上げ面を形成するとともに、トンネルTに作用する長期荷重に対して十分な耐力を備えた構造体として機能する。
覆工コンクリート2の部材厚や材質(コンクリートの配合等)は、地山状況等に応じて適宜設定すればよい。
防水シート3は、覆工コンクリート2の外周面を覆うように配設されることで、トンネルT内への地下水の浸透を防止する。本実施形態では、覆工コンクリート2と吹付けコンクリート8との間に防水シート3が介設されている。
なお、吹付けコンクリート8は、掘削により露出した地山に対して吹き付けられたコンクリートであって、トンネルTを早期に閉合して地山の安定化を図る一次覆工である。
防水シート3の構成は限定されるものではない。例えば、EVA等の不透水性の材質からなる止水層と、不織布等により構成された保護層との複層構造により構成されたものを使用してもよい。
図2に示すように、トンネルTには、軸方向に沿って、所定の間隔をあけて複数本の導水管4が配管されている。
なお、導水管4の配設ピッチは限定されるものではない。
導水管4は、覆工コンクリート2と防水シート3とを貫通する管路である。なお、導水管4は、吹付けコンクリート8を貫通していてもよい。
導水管4は、図1に示すように、トンネルT断面の左右にそれぞれ配管されている。
導水管4の地山側端部は、開口している。
図3の(a)に示すように、導水管4の地山側端部には、フィルター材9が取り付けられていて、導水管4のトンネル内空側端部には、圧力調整弁5が設置されている。
フィルター材9は、導水管4の高さ位置に対応して、防水シート3の外面に取り付けられている。本実施形態では、トンネルTの軸方向に沿って、帯状のフィルター材9を連続して取り付けている。なお、フィルター材9は、導水管4の位置にそれぞれ個別に取り付けてもよい。
フィルター材9を構成する材料は、地下水の透水を許容し、土砂等を遮蔽することが可能であれば限定されるものではないが、例えば不織布等を使用すればよい。
圧力調整弁5は、導水管4のトンネル内空側の端部を開閉する弁である。圧力調整弁5は、トンネルT内の管理通路上に位置している。
圧力調整弁5は、導水管4内の水圧(地下水圧)が一定の値を超えると、導水管4を開口する。
また、圧力調整弁5は圧力計5aを有している。圧力計5aにより、トンネルに作用する水圧を確認できる。
本実施形態では、機械式の圧力調整弁を採用するが、圧力調整弁の形式は限定されるものではなく、例えば、電磁式であってもよい。
圧力調整弁5により導水管4が開口すると、トンネルTの外周の地下水が導水管4を介してトンネルT内に誘導される。
導水管4から排水された地下水は、トンネル内の排水設備(側溝11や中央排水管12等)を介して、トンネル坑外へ排水される。
地下水を排水することにより、導水管4内の水圧が一定の値以下になると、圧力調整弁5は、導水管4を遮蔽して、地下水の排水を停止する。
集水管6は、覆工コンクリート2と防水シート3とを貫通する管路である。なお、集水管6は、吹付けコンクリート8をも貫通していてもよい。
集水管6は、図2に示すように、トンネルT断面の左右にそれぞれ配管されている。
集水管6の地山側端部は、開口している。
図3の(b)に示すように、集水管6の地山側端部には、フィルター材9が取り付けられていて、集水管6のトンネル内空側端部には、開閉弁7が設置されている。
集水管6の開口部は、トンネルTの軸方向に沿って取り付けられた帯状のフィルター材9により覆われている。なお、フィルター材9は、集水管6の位置にそれぞれ個別に取り付けてもよい。
開閉弁7は、トンネルT内の管理通路上に配設されており、集水管6のトンネル内空側の端部を開閉する。
開閉弁7は、ハンドル7aを操作することにより、集水管6を開閉するように構成されている。
以上、本実施形態のトンネル構造1によれば、トンネルに作用する水圧を一定に保つことができる。トンネルTの背面に作用する水圧(地下水圧)が一定の値を超えると、圧力調整弁5が作動(開口)してトンネルTの背面の水をトンネルT内に排水することで、地下水位(水圧)を低下させることができる。
そのため、トンネルTの覆工コンクリート2が、過大な水圧により破損する恐れがない。
また、トンネルTに作用する水圧を一定の水圧で管理することができるため、覆工コンクリート2を過度に設計する必要がない。そのため、覆工コンクリート2のコンクリート量、鉄筋量等の低減化を図ることも可能となり、したがって、トンネルTの施工の手間や、費用を削減することができる。
また、何らかの原因により圧力調整弁5を修理または交換する必要が生じた場合には、開閉弁7により地下水を排水することで一時的に地下水位を低下させた状態で、圧力調整弁5の修理や交換を行うことができる。
同様に、導水管4の清掃や補修する際にも、開閉弁7を利用して地下水位を一時的に低下させた状態で行うことができる。
また、開閉弁7によりトンネルT内に地下水を流入させることで、トンネルT内の清掃に地下水を利用することができる。
また、圧力調整弁5による排水のみでは、水圧が十分に低下しない場合には、開閉弁7を利用して排水することで、水圧を低下させることも可能である。
導水管4および圧力調整弁5は、所定のピッチで配設されているため、不均一に作用する水圧を一定に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、本発明のトンネル構造が適用可能なトンネルの使用目的は限定されるものではなく、例えば、道路トンネル、鉄道トンネル等に適用可能である。
圧力計に発信器が設置されており、圧力計により所定値以上の水圧を感知したときに、警報を発信するように構成されていてもよい。
また、圧力計の計測値に応じて手動により導水管を開閉してもよい。
1 トンネル構造
2 覆工コンクリート
3 防水シート
4 導水管
5 圧力調整弁
6 集水管
7 開閉弁
8 吹付けコンクリート
9 フィルター材
T トンネル

Claims (2)

  1. トンネル背面の水圧を調整するトンネル構造であって、
    覆工コンクリートと、
    前記覆工コンクリートの外面を覆う防水シートと、
    前記覆工コンクリートおよび前記防水シートを貫通した導水管と、
    前記導水管のトンネル内空側端部に設置された圧力調整弁と、を備えており、
    前記防水シートは、不織布からなる保護層と、不透水性の材質からなる止水層との複層構造により構成されていることを特徴とする、トンネル構造。
  2. トンネル背面の水圧を調整するトンネル構造であって、
    覆工コンクリートと、
    前記覆工コンクリートの外面を覆う防水シートと、
    前記覆工コンクリートおよび前記防水シートを貫通した導水管と、
    前記導水管のトンネル内空側端部に設置された圧力調整弁と、
    前記覆工コンクリートと前記防水シートとを貫通した集水管と、
    前記集水管のトンネル内空側端部に設置された開閉弁と、を備えていることを特徴とする、トンネル構造。
JP2014031506A 2014-02-21 2014-02-21 トンネル構造および覆工背面水圧調整方法 Active JP6325838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031506A JP6325838B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 トンネル構造および覆工背面水圧調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031506A JP6325838B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 トンネル構造および覆工背面水圧調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015155626A JP2015155626A (ja) 2015-08-27
JP6325838B2 true JP6325838B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=54608200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014031506A Active JP6325838B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 トンネル構造および覆工背面水圧調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6325838B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107630706B (zh) * 2017-10-24 2023-05-26 中交第二航务工程局有限公司 一种消除高地压区隧道仰拱隆起的隧底结构及施工方法
CN108894795A (zh) * 2018-07-14 2018-11-27 中铁二院工程集团有限责任公司 用于岩溶隧道不同衬砌厚度的可维护水压监测装置
CN116752994B (zh) * 2023-06-26 2024-02-23 山东大学 一种复合式衬砌水压力及渗漏水量模型试验系统及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112055Y2 (ja) * 1971-10-26 1976-04-01
CH581779A5 (ja) * 1974-07-30 1976-11-15 Senn Georg
JPH0561298U (ja) * 1992-01-20 1993-08-13 清水建設株式会社 覆工コンクリート構造
JP2000080896A (ja) * 1998-09-03 2000-03-21 Maeda Kosen Kk 排水材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015155626A (ja) 2015-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN206386134U (zh) 一种地铁暗挖车站防排水构造
JP6325838B2 (ja) トンネル構造および覆工背面水圧調整方法
JP2006200141A (ja) トンネルの湧水処理方法および湧水処理構造
GB2540331A (en) Flood prevention system and method
CN204082174U (zh) 一种带盲管的隧道止水结构
CN109505653A (zh) 一种富水隧洞可转换型堵排结合支护结构
CN105952473A (zh) 泄水降压的管片衬砌结构
CN207454024U (zh) 一种斜井与正洞交叉口段斜井防水害结构
CN211116019U (zh) 一种让压泄水的隧道管片衬砌结构
EP2981674B1 (en) Shielded draining pipe mesh
JP2010116688A (ja) 地下水管理システム
JP2016003470A (ja) トンネル内周面における液体排出装置及び液体の排出方法
KR20210058451A (ko) 결로 유도 부재를 구비한 밸브실
CN107061865B (zh) 一种污水处理厂大口径新旧管道不停产碰头方法
CN207227978U (zh) 一种填埋场导排盲沟管道结构
US9523179B2 (en) Window well drainage system for draining surface water runoff and method for performing the same
CN211816350U (zh) 一种用于控制潜水止水降水的结构
KR100593190B1 (ko) 지하 건축구조물의 벽체 배수구조
CN104294836B (zh) 基坑隔水层存在裂缝的降水处理方法
KR20180057428A (ko) 역류방지용 덮개 및 이를 구비한 역류방지장치
CN103696485B (zh) 一种核岛排水装置
CN206521767U (zh) 一种能够防火的钢质地下综合管廊
CN104988937B (zh) 防渗水底板结构
JP4183883B2 (ja) 立坑の集水装置
CN208294569U (zh) 一种应用于隧道的pvc管暗排结构

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160506

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6325838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250