JP6325260B2 - 情報処理装置用ネットワークシステム - Google Patents
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Description
なお、以下の説明では、これらのスーパーコンピュータやデータセンタを、HPC(High Performance Computing)システムと称する。
図14は、先に提案した光空間通信を適用したネットワーク構成例を示す図である。
図14では、4つのキャビネット1a,1b,1c,1dを配置した例を示す。それぞれのキャビネット1a〜1d内には、複数のコンピュータ装置(不図示)が配置され、各コンピュータ装置が、それぞれのキャビネット1a〜1d内のネットワークスイッチ2a,2b,2c,2dにケーブルで接続されている。各ネットワークスイッチ2a,2b,2c,2dには、空間光通信端末3a,3b,3c,3dが接続される。
そして、本発明の情報処理装置用ネットワークシステムは、伝送路の一部又は全てを、複数の空間光通信端末を使用した空間光無線通信で構成し、その複数の空間光通信端末の垂直方向の高さと、水平方向の配置位置とのいずれか一方又は双方を、曲線に沿って変化させる配置状態とした。
図1は、本例の情報処理装置用ネットワークシステムの代表的な配置例(以下、「配置例1」という)を示す図である。本例は、背景技術の欄で説明したHPCシステムとしての情報処理装置用ネットワークシステムである。すなわち、スーパーコンピュータやデータセンタなどを構築するためのネットワークシステムである。
図1に示した配置例1は、マシンルーム100内に、第1列10−1から第6列10−6まで、x方向(幅方向)に6列にキャビネット10を配置した例である。また、このx方向と直交した方向をy方向(奥行方向)としたとき、それぞれの列10−1〜10−6には、y方向に6台のキャビネット10を並べている。したがって、図1に示した例1は、マシンルーム100内に、x方向6個×y方向6個の合計36個のキャビネット10が配置された状態である。なお、以下の説明では、x方向及びy方向と直交する高さ方向をz方向と称する。
図2は、図1に示す各キャビネット10の構成例を示す。
キャビネット10内には、複数の情報処理装置31,32,33,・・・が配置され、それぞれの情報処理装置31,32,33,・・・は、ケーブルでスイッチ21に接続されている。各情報処理装置31,32,33,・・・とスイッチ21を接続するケーブルは、電気信号を伝送するケーブルまたは光信号を伝送するケーブルのいずれでもよい。
また、スイッチ21は、ケーブルを介して他のキャビネットに設置されたスイッチ21と直接接続する通信経路も備えている。なお、スイッチ21は、伝送信号の伝送経路を決めるルーティング機能も持っている。
また、図2では、キャビネット10の天板の上のほぼ中央に空間光通信端末40を配置した例を示しているが、天板の上の空間光通信端末40の配置位置についても、図4以降で説明する他の配置例の場合には、キャビネット10毎に天板の異なる位置に配置している。
図3は、2つの空間光通信端末40a,40bで空間光無線通信が行われる構成例を示している。
それぞれの空間光通信端末40a,40bは、空間光レンズ41とサーキュレータ44と送受信処理部45とを備える。送受信処理部45は、光信号を出力する送信処理と、光信号を受光する受信処理とを行う。この送受信処理部45は、図2に示したスイッチ21から供給される電気信号を光信号に変換して出力するとともに、受信した光信号を電気信号に変換してスイッチ21側に供給する。
図4に示す配置例2では、6列のキャビネット列10−1〜10−6のそれぞれが、8個のキャビネット10を備えた、6列×8個の合計で48個のキャビネット10を備えたマシンルーム100の例を示している。
なお、図4では空間光レンズ41のx方向の位置をランダムに設定したが、空間光レンズ41のy方向の位置をランダムに設定してもよい。あるいは、x方向の位置とy方向の位置の双方をランダムに設定してもよい。
図5に示す配置例3では、6列のキャビネット列10−1〜10−6のそれぞれが、8個のキャビネット10を備えた、6列×8個の合計で48個のキャビネット10を備えたマシンルーム100の例を示す。
このようにキャビネット列毎に曲線状に配置することで、各空間光レンズ41から、同じ列内の他のキャビネット10上の空間光レンズ41が直接見通せるようになる。なお、曲線状の配置で、同じ列内の空間光レンズ41が直接見通せるようにするために必要な空間光レンズ41の変位量の例については後述する。
高さについては、図5に示すように、左端のキャビネット列10−1は、空間光レンズ41の高さha21を最も高くする。
キャビネット列10−1の隣のキャビネット列10−2では、空間光レンズ41の高さha22を、高さha21よりも低くする。
キャビネット列10−2の隣のキャビネット列10−3では、空間光レンズ41の高さha23を、高さha22よりも低くする。
さらに、キャビネット列10−4の空間光レンズ41の高さha24は、キャビネット列10−3の空間光レンズ41の高さha23と同じに設定する。
図6は、配置例4として空間光レンズ41の配置関係を示すものであるが、図6では、その配置位置を、平面図、横断面図(A−A線断面図)及び縦断面図(B−B線断面図)の3面で示している。
図6に示す例4では、6列のキャビネット列10−1〜10−6のそれぞれが、16個のキャビネット10を備えた、6列×16個の合計で96個のキャビネット10を備えたマシンルーム100の例を示す。
この図6に示すようにキャビネット列ごとに空間光レンズ41の高さを変えることでも、空間光通信を行う際の途中に遮蔽物となる空間光通信端末40が存在する可能性を低くすることができる。
図7の配置例5でも、空間光レンズ41の配置関係を、平面図、横断面図(A−A線断面図)及び縦断面図(B−B線断面図)の3面で示している。
図7に示す配置例5では、図6の配置例4と同様に、6列のキャビネット列10−1〜10−6のそれぞれが、16個のキャビネット10を備えている。つまり、配置例5で示すマシンルーム100には、合計すると6列×16個の96個のキャビネット10が配置されることになる。
すなわち、空間光レンズ41の高さが、各キャビネット列10−1〜10−6を単位として、中央から周辺に向かって徐々に高くなるようにする。さらに、各キャビネット列内の16個のキャビネット10の上の空間光レンズ41の高さについても、中央から周辺に向かって徐々に高くなるようにして、空間光レンズ41の高さ方向(z方向)の配置位置が、弓形の円弧を描くようにする。つまり、A−A線断面図とB−B線断面図とでは、空間光レンズ41を結ぶ曲線の曲がり状態が異なっている。
なお、x方向とy方向とで、高さの変化を示す曲線の曲がり状態を変化させるのは1つの例であり、x方向とy方向とで、曲線の曲がり状態を同じに設定してもよい。
図8は、空間光レンズ41の配置関係を、配置例6として、平面図、横断面図(A−A線断面図)及び縦断面図(B−B線断面図)の3面で示している。
図8に示す配置例6では、図6の配置例4と同様に、6列のキャビネット列10−1〜10−6のそれぞれが、16個のキャビネット10を備えた、6列×16個の合計で96個のキャビネット10を備えたマシンルーム100の例を示す。
この配置例6のように空間光レンズ41のランダムな配置状態と、キャビネット列ごとの空間光レンズ41の高さの変化で、空間光通信を行う際の途中に遮蔽物となる空間光通信端末40が存在する可能性を低くすることができる。
なお、この図8に示す配置例6の場合にも、空間光レンズ41のx方向の位置をランダムに設定したが、空間光レンズ41のy方向の位置をランダムに設定してもよい。
図9に示す配置例7も、空間光レンズ41の配置関係を、平面図、横断面図(A−A線断面図)及び縦断面図(B−B線断面図)の3面で示している。
図9に示す配置例7でも、図6の配置例4と同様に、マシンルーム100は、6列のキャビネット列10−1〜10−6を備え、各キャビネット列は16個のキャビネット10を備えている。すなわち、6列×16個で合計96個のキャビネット10を備える構成となっている。
配置例1〜配置例7は、これらを単独で使用した例又は組み合わせた例である。
パターンP1:x方向に直線状に配置、y方向にランダムに配置
パターンP2:x方向に直線状に配置、y方向に弓形に水平位置を変化させた配置
パターンP3:x方向に直線状に配置、y方向に高さを弓形に変化させた配置
パターンP4:x方向にランダムに配置、y方向に直線状に配置
パターンP5:x方向にランダムに配置、y方向にランダムに配置
パターンP6:x方向にランダムに配置、y方向に弓形に水平位置を変化させた配置
パターンP7:x方向にランダムに配置、y方向に高さを弓形に変化させた配置
パターンP8:x方向に弓形に水平位置を変化させた配置、y方向に直線状に配置
パターンP9:x方向に弓形に水平位置を変化させた配置、y方向にランダムに配置
パターンP10:x方向に弓形に水平位置を変化させた配置、y方向に弓形に水平位置を変化させた配置
パターンP11:x方向に弓形に水平位置を変化させた配置、y方向に高さを弓形に変化させた配置
パターンP12:x方向に高さを弓形に変化させた配置、y方向に直線状に配置
パターンP13:x方向に高さを弓形に変化させた配置、y方向にランダムに配置
パターンP14:x方向に高さを弓形に変化させた配置、y方向に弓形に水平位置を変化させた配置
パターンP15:x方向に高さを弓形に変化させた配置、y方向に高さを弓形に変化させた配置
なお、配置例1(図1)はパターンP15に相当し、配置例2(図4)はパターンP1に相当し、配置例3(図5)はパターンP2に相当し、配置例4(図6)はパターンP8に相当する。また、配置例5(図7)はパターンP15に相当し、配置例6(図8)はパターンP9に相当し、配置例7(図9)はパターンP2に相当する。
ここで、パターンP1〜P15で、各空間光通信端末40の空間光レンズ41のずらし量と見通し率の関係を、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、空間光レンズ41を弓形に配置して、各空間光レンズ41同士の見通しを確保する条件を示す図である。図10では、第1列〜第4列の4つの空間光レンズ41の相互間で空間光通信が行える状態を示している。
各配置例を含む本例による各空間光通信端末40の配置状態の善し悪しを測る指標として、ここでは次式で示される「見通し率」pを用いる。
見通し率p=(2L)/[N(N−1)]
ここで、Lは直接見通し可能な端末ペア数、Nは全端末数である。この見通し率pは、全端末ペア数に占める見通し可能な端末ペア数の割合を表す。
接線仰角q0=arcsin(r/d0)
h1=2W×tan(p0+q0)―h0
第2列の空間光レンズ41と第3列の空間光レンズ41の中心間隔d1と中心仰角p1と接線仰角q1は、次式で示される。
中心間隔d1=sqrt(W2+h1 2)
中心仰角p1=arctan(h1/W)
接線仰角q1=arcsin(r/d1)
h2=2W×tan(p1+q1)―h1
第3列の空間光レンズ41と第4列の空間光レンズ41の中心間隔d2と中心仰角p2と接線仰角q2は、次式で示される。
中心間隔d2=sqrt(W2+h2 2)
中心仰角p2=arctan(h2/W)
接線仰角q2=arcsin(r/d2)
また、パターンP15(x方向とy方向の双方でz方向の高さを弓形に変化させる例)の場合、z方向の変位量はx方向に対する変位量とy方向に対する変位量の和となる。
すなわち、x方向(端末間隔W=600mm)に並べた9番目の端末の空間光レンズ41の変位量は1,876mm、10番目の端末の空間光レンズ41の変位量は2,369mmである。このため、キャビネット10の奥行2,100mm に収まる最大の端末数は片側9個(両側18個)になる。同様に、y方向(端末間隔W=2100mm)に並べた6番目の空間光レンズ41の変位量は1,052mm、7番目の空間光レンズ41の変位量は1,404mmである。このため、キャビネット10の空頭1,200mmに収まる最大の端末数は、片側6個(両側12個)である。したがって、マシンルーム100の中心から左右に各9個、奥と手前に各6個、合計(9×2)×(6×2)=216個のキャビネット10及び端末40が配置できる。
この図11に示した見通し率は、1つの例であり、空間光レンズ41の半径や端末の間隔などの数値によって変化する。図11において、パターンP15は、パターンP11の一部と重なっており、パターンP3とパターンP12も重なっている。なお、パターンP0は、x方向に直線状に配置すると共に、y方向にも直線状に配置した例(図15の従来例)である。
図11から判るように、パターンP11,パターンP14,パターンP15のように高さ方向(z方向)の変化を組み合わせた配置例の場合には、端末数(キャビネット数)が増加しても、見通し率が100%に近い値を維持できる。但し、高さ方向で対処できるのは、マシンルーム100内のキャビネット10の空頭に余裕がある場合に限られ、空頭に制限がある場合には、他のパターンを組み合わせて、見通し率が1に近くなるようにするのが好ましい。
ここまで説明した各配置例では、それぞれのキャビネット10に、1個の空間光レンズ41を備えた空間光通信端末40を配置する例を示した。これに対して、それぞれの空間光通信端末40が、複数個の空間光レンズ41を備えるようにしてもよい。例えば、図12Aに示すように、キャビネット10の天板の上の四隅に1個ずつ合計4個の空間光レンズ41を配置してもよい。
この四隅に配置する場合には、図12Bに示すように、その4個の空間光レンズ41の高さを変化させてもよい。
さらに、図12Dに示すように、4個の空間光レンズ41を回転台49の上に配置して、回転台49による空間光レンズ41の回転で、それぞれの空間光レンズ41の配置位置が調整できるようにしてもよい。
図12は、4個の空間光レンズ41を配置した例を示すが、2個や3個、あるいは5個以上の空間光レンズ41を配置する場合にも、同様に配置位置や高さなどを変化させてもよい。
なお、ここまで説明した各例では、キャビネット10の天板の上に空間光通信端末40を配置する例を示した。これに対して、マシンルーム100内の空いた空間を使用する配置であれば、キャビネット10の上以外の箇所に空間光通信端末40を配置してもよい。
例えば、図13に示すように、マシンルーム100の天井101に、キャビネット10の数に対応した空間光通信端末40を配置してもよい。
ここで、各列の空間光通信端末列40−1〜40−5内の空間光レンズ41の天井101から吊り下げられる高さを、変化させている。空間光レンズ41の高さを変化させる状態については、既に説明したキャビネット10の上の空間光レンズ41の高さを変化させる各例が適用できる。あるいは、高さを変化させる代わりに(又は高さの変化と組み合わせて)、配置位置をランダムに変化させてもよい。
なお、各配置例では、キャビネット10の天板の上に空間光通信端末40を配置する例を示した。これに対して、キャビネット10の天板の上から通路上にはみ出た位置に、空間光通信端末40や空間光レンズ41を配置するようにしてもよい。
図13に示した天井101に空間光通信端末40を配置する場合にも、キャビネット10の真上以外の位置に、空間光通信端末40を配置してもよい。
また、それぞれのキャビネット10は、マシンルームの同一水平面に設置した例を説明したが、一部のキャビネット10が、同じマシンルーム内の異なる水平面(床)に配置された場合に本発明を適用してもよい。さらに、マシンルーム内の各キャビネットの高さなどのサイズは、同一でなくてもよい。
さらに、ここまで説明した各配置例では1個のキャビネット10に1個又は複数個の空間光通信端末40を配置した例を示したが、複数個のキャビネット10ごとに、1個ずつ空間光通信端末40を配置してもよい。
Claims (4)
- 所定箇所に配置された、複数の情報処理装置の間を伝送路で接続することで形成される情報処理装置用ネットワークシステムにおいて、
前記伝送路の一部又は全てを、複数の空間光通信端末を使用した空間光無線通信で構成し、
前記複数の空間光通信端末の垂直方向の高さと、水平方向の配置位置とのいずれか一方又は双方を、曲線に沿って変化させる配置状態とした
情報処理装置用ネットワークシステム。 - 前記複数の空間光通信端末のそれぞれは、空間光無線通信を行う相手側の空間光通信端末と向き合うように、水平角度及び仰俯角を調整する回転機構部を備えた
請求項1に記載の情報処理装置用ネットワークシステム。 - 前記複数の情報処理装置は、所定数の情報処理装置ごとにキャビネットに配置され、
前記キャビネットの上端部と天井との間の空間に、各空間光通信端末を配置し、
前記キャビネットに配置した空間光通信端末を、スイッチを介してキャビネット内の前記情報処理装置と接続した
請求項1または2に記載の情報処理装置用ネットワークシステム。 - それぞれの前記キャビネットの上端部又はその上端部と対向した天井に、複数台の空間光通信端末を配置した
請求項3に記載の情報処理装置用ネットワークシステム。
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